JP4075979B2 - スクロール流体機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば空調調和機等において冷媒ガスを圧縮するためのスクロール流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一つの渦巻体の外線側で形成される圧縮室と内線側で形成される圧縮室との閉込み容積が異なる歯形(以後、非対称歯形と称する)を有するスクロール流体機械(以後、非対称スクロール流体機械と称する)では、圧縮室のシール性を向上させるため、一つの渦巻体の外線側で形成される圧縮室と内線側で形成される圧縮室の閉込み容積が同じ歯形(以後、対称歯形と称する)を有するスクロール流体機械(以後、対称スクロール流体機械と称する)の場合と同様に、特開2000−54972号公報に記載されるように外線側圧縮室と内線側圧縮室に均等に油を供給していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、非対称歯形で形成される圧縮室の圧力分布が、対称歯形の場合にあった対称性を失う点に関して配慮されておらず、圧縮室間のシール性の向上に寄与しない無駄な給油を行っていたため、圧縮室給油の弊害である歯形噛合い部への油かみ込みという無駄な仕事を行い、圧縮性能低下を招いていた。
【0004】
本発明の目的は、非対称歯形で形成される圧縮室の圧力分布を考慮した圧縮室給油路により、圧縮性能向上を実現するスクロール流体機械の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明に係るスクロール流体機械の発明は、第一端板と、この第一端板に立設する第一渦巻体を有する第一スクロール部と、第二端板と、この第二端板に立設する第二渦巻体を有する第二スクロール部材と、これら両スクロール部材間に形成される複数の圧縮室と、油を溜める貯油室とを備え、前記第二スクロール部材の渦巻体である第二渦巻体の外線側に形成される外線側圧縮室の閉込み容積が、内線側に形成される内線側圧縮室の閉込み容積よりも大きいスクロール流体機械において、前記貯油室と前記外線側圧縮室及び前記内線側圧縮室とをつなぐ圧縮室給油路を設け、この圧縮室給油路は、前記第二渦巻体の前記外線側圧縮室が閉じきった後の位置に開口しており、油供給量を、前記内線側圧縮室よりも前記外線側圧縮室へ多くするものである。
【0006】
好ましくは、前記第一端板もしくは第二端板の第一渦巻体もしくは第二渦巻体が立設しない側に形成された圧縮室給油路に背圧室を備え、この背圧室と前記外線側圧縮室との間の前記第一端板に背圧調整切欠きを形成し、この切欠きに前記第二スクロール部材の旋回運動にともなって間欠的に連通する背圧孔を前記第二端板に形成し、この背圧孔を介して前記圧縮室給油路が前記外線側圧縮室に開口している。
【0007】
また、前記第一端板もしくは第二端板の第一渦巻体もしくは第二渦巻体が立設しない側に形成された圧縮室給油路に背圧室を備え、この背圧室と前記外線側圧縮室との間の前記第一端板に背圧調整切欠きを形成し、この切欠きに前記第二スクロール部材の旋回運動にともなって間欠的に連通する背圧孔を前記第二端板に形成し、この背圧孔を介して前記圧縮室給油路が前記外線側圧縮室に開口している。
【0008】
また上記目的を達成するために本発明に係るスクロール流体機械の他の発明は、第一端板と、この第一端板に立設する第一渦巻体を有する第一スクロール部と、第二端板と、この第二端板に立設する第二渦巻体を有する第二スクロール部材と、これら両スクロール部材間に形成される複数の圧縮室と、油を溜める貯油室とを備え、前記第二スクロール部材の渦巻体である第二渦巻体の外線側に形成される外線側圧縮室の閉込み容積が、内線側に形成される内線側圧縮室の閉込み容積よりも大きいスクロール流体機械において、前記貯油室と前記外線側圧縮室及び前記内線側圧縮室とをつなぐ圧縮室給油路を設け、この圧縮室給油路は、前記内線側圧縮室の閉じきる前の吸込み過程時から連通する位置に開口しており、油供給量を、前記内線側圧縮室よりも前記外線側圧縮室へ多くするものである。
【0009】
さらに上記目的を達成するために本発明に係るスクロール流体機械の他の発明は、第一端板と、この第一端板に立設する第一渦巻体を有する第一スクロール部と、第二端板と、この第二端板に立設する第二渦巻体を有する第二スクロール部材と、これら両スクロール部材間に形成される複数の圧縮室と、油を溜める貯油室とを備え、前記第二スクロール部材の渦巻体である第二渦巻体の外線側に形成される外線側圧縮室の閉込み容積が、内線側に形成される内線側圧縮室の閉込み容積よりも大きいスクロール流体機械において、前記貯油室と前記外線側圧縮室及び前記内線側圧縮室とをつなぐ圧縮室給油路を設け、この圧縮室給油路は、第一渦巻体及び第二渦巻体で形成される側面シール部の最も外側に形成される位置より内側に開口しており、油供給量を、前記内線側圧縮室よりも前記外線側圧縮室へ多くするものである。
【0010】
さらに上記目的を達成するために本発明に係るスクロール流体機械の他の発明は、第一端板と、この第一端板に立設する第一渦巻体を有する第一スクロール部と、第二端板と、この第二端板に立設する第二渦巻体を有する第二スクロール部材と、これら両スクロール部材間に形成される複数の圧縮室と、油を溜める貯油室とを備え、前記第二スクロール部材の渦巻体である第二渦巻体の外線側に形成される外線側圧縮室の閉込み容積が、内線側に形成される内線側圧縮室の閉込み容積よりも大きいスクロール流体機械において、前記貯油室と前記外線側圧縮室及び前記内線側圧縮室とをつなぐ圧縮室給油路を設け、この圧縮室給油路は、第一渦巻体及び第二渦巻体で形成される側面シール部が最も外側に形成される位置より外側に開口しており、油供給量を、前記内線側圧縮室よりも前記外線側圧縮室へ多くするものである。
【0011】
本発明の基本的な考え方を次に説明する。
非対称歯形では、閉じ込み容積の大きい外線側圧縮室が先に圧縮を開始するため、内線側圧縮室が圧縮を開始する時点では、その圧力は吸込み圧よりも高くなっている。この結果、外線側圧縮室を取り囲んで内線側圧縮室との境界を形成する歯先歯底隙間の広い範囲で、外線側圧縮室は内線側圧縮室より高圧となる。これらの歯先歯底隙間では外線側圧縮室から内線側圧縮室へ向かう漏れ流れとなる。
【0012】
図2の外線側圧縮室Aを例にとると、B1,B2が外線側圧縮室Aと隣接する内線側圧縮室(B3は、吐出過程に移行した領域)となり、B1、B2がAより低圧となる。その結果、歯先歯底隙間の大半を占めるC1、C2、C5で外線側圧縮室から流出する漏れが生じ、外線側圧縮室へ流入する流れとなるのは、C3部のみである。逆に、歯先歯底隙間を通って内線側圧縮室から流出する漏れが起こる範囲は狭い。
【0013】
また内線側圧縮室B2では、B2を取り囲む歯先歯底隙間の内のC6で流出し、他の広い範囲C2、C4、C5で流入が起こる。つまり、非対称スクロール流体機械の性能を低下させる主要因の一つである圧縮室間の漏れの大半は、外線側圧縮室を上流側、内線側圧縮室を下流側とする向きの流れとなる。
【0014】
歯先歯底隙間における漏れは、その隙間に供給される油量が多い程、抑制できる。この隙間へ給油するために、通常、圧縮室または吸込み室への油供給を行う。これにより、圧縮室中のガスに油が混ざり、それが漏れ流れに載って隙間に供給される。このため、この方法では、漏れ流れの上流側の圧縮室に油を供給することが必須となる。
すなわち非対称歯形の場合、外線側圧縮室が漏れ流れの上流側となる場合が多いため、外線側圧縮室への給油量を内線側圧縮室への給油量よりも多くするか、外線側圧縮室のみへの給油が効果的である。
【0015】
ちなみに、図3によって対称歯形について説明すると、一つの渦巻体の外線側で形成される圧縮室と内線側で形成される圧縮室とは、各渦巻体の中心の中点(+印で示す)に対し、点対称に形成され、圧縮室の圧力分布もほぼ点対称となる。外線側圧縮室のP室と内線側圧縮室のQ室が同一の形状でほぼ同一の圧力となっている。この対称性のため、圧縮室間の漏れ流れの大半が、非対称歯形のように、外線側圧縮室から内線側圧縮室の向きに生じることはなく、内線側圧縮室から外線側圧縮室へ向かう漏れ流れと外線側圧縮室から内線側圧縮室へ向かう漏れ流れは同程度に発生する。このため対称歯形の場合、外線側圧縮室と内線側圧縮室とは同程度に漏れ流れの上流側になるため、油を外線側圧縮室及び内線側圧縮室へ同程度に供給する必要がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第一の実施例について、図1、図4、図5を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明のスクロール流体機械の第一スクロール部材および第二スクロール部材に係る実施例の平面図、図4は、本発明のスクロール流体機械に係る実施例の縦断面図、図5は、本発明のスクロール流体機械が備える背圧制御弁に係る実施例の詳細断面図である。
【0017】
1は第一スクロール部材で、非対称歯形である第一渦巻体1aと第一端板1bとよりなる。また、第一スクロール部材1には、後述する、第二スクロール部材2の第二端板2bが摺動する面の潤滑のために、油溝1dが設けられている。そして、この第一渦巻体1aの内線側圧縮室200aには、背圧制御弁100を介して後述する圧縮室給油路の流出孔100aが開口している。
【0018】
この背圧制御弁100の詳細構造を図5に示す。
同図は、図4中のR部(破線で示す)の拡大図である。背圧制御弁100は、その内部に圧縮された弁ばね100b、弁板100c、弁キャップ100dを有する。この背圧制御弁100は、背圧室4に流入する油とそこに溶け込んでいた流体(冷媒など)がガス化することにより上昇する背圧を抜く弁である。背圧制御弁100は、前記流出孔100aの開口先圧縮室すなわち内線側圧縮室200aの圧力に、弁ばね100bの圧縮量に対応する一定値を加えた圧力に、背圧を調整する作用を有する。2は第二スクロール部材で、第二渦巻体2aと第二端板2bとよりなる(図4参照)。
【0019】
このような、第一渦巻体1a、第二渦巻体2aを有する第一スクロール部材1、第二スクロール部材2を噛合わせて、旋回軸受2cに、フレーム15により支持されたクランク軸9の偏心ピン9aを挿入する。また、フレーム15と旋回スクロール1との間に、第二スクロール部材2の公転運動は許容し自転運動を防止するオルダムリング16が配置されている。さらに、クランク軸9を駆動するモータ17と、流体を取入れる吸入パイプ18と圧縮した流体を吐出する吐出パイプ19とを有する。
【0020】
上記のように構成されたスクロール流体機械において、モータ17に通電することによりクランク軸9が回転し、旋回スクロール1はオルダムリング16により自転することなく公転運動する。この旋回スクロール1の公転運動によって、前記吸込パイプ18から流入した冷媒ガスなどの流体は、吸込み室6(図2参照)に一旦流入し、その後、第一スクロール部材1、第二スクロール部材2間に形成される圧縮室200で圧縮される。また油は、ケース20内の吐出圧と背圧室4の背圧との圧力差を用い、吐出圧に等しい圧力の貯油室5内から給油パイプ10、給油孔9bを通って前記旋回軸受2c及び主軸受15aに供給された後、前記背圧室4に流入する。
【0021】
背圧室4に流入した油は、前記背圧制御弁100を通って、第二渦巻体2aの外線側圧縮室200aに開口している流出孔100aから流入する(この外線側圧縮室200aは第一渦巻体1aからみれば内線側圧縮室となるが、本実施例では、第二渦巻体2aを基準にして呼称し、外線側圧縮室200aと称する)。すなわち、給油孔9b、背圧室4、背圧制御弁100、流出孔100aを介して前記貯油室5と前記外線側圧縮室200aとをつなぐ圧縮室給油路の流出孔100aが、外線側圧縮室200aが閉じきった後に位置している外周側側面シール部D1、及びこの側面シール部D1より内側に位置する側面シール部D2との間に開口しており、外線側圧縮室200aに流入する。
【0022】
この結果、第一渦巻体1a及び第二渦巻体2aで最も外側に形成される側面シール部D1が前記開口100aより内側にある期間では、前記流出孔100aから流出する油は、前記外線側圧縮室200aに供給される。
【0023】
また、第一渦巻体1a及び第二渦巻体2aで最も外側に形成される側面シール部D1が前記流出孔100aより外側にある期間では、前記開口100aは前記吸込み室6および第二渦巻体2aの内線側圧縮室に連通していることになり、流出孔100aから流出する油は、前記吸込み室6に供給される。この場合、前記第二渦巻体2aにより、その油の大部分は、最終的には前記外線側圧縮室200aに流入する。これにより、歯先歯底隙間で生じる大半の漏れ流れの上流側となる前記外線側圧縮室200aに給油されるため、その油が漏れ流れに載って隙間に供給される結果、歯先歯底隙間のシール性が向上し、漏れが抑制され、性能が向上する。
【0024】
本実施例によれば、圧縮室給油路は、前記第二スクロール部材の前記内線側圧縮室よりも前記外線側圧縮室へ供給する供給量を多くする構成とすることで、歯先歯底隙間のシール性が向上し、漏れが抑制されて性能が向上する、という効果がある。
【0025】
次に、本発明の第ニの実施例について、図6、図7、図8を用いて説明する。図4は、本発明に係るスクロール流体機械の縦断面図、図6は、本発明に係る第一スクロール部材の平面図、図7は、本発明に係る背圧孔部の詳細断面図(図4のS部)、図8は、第ニスクロール部材の平面図である。圧縮室給油路において、背圧制御弁の代わりに背圧孔を設ける以外は前記第一の実施例と同様なので、背圧孔附近の説明のみ行い、他は省略する。
【0026】
前記背圧室4に流入した油は、第一スクロール部材1に設けた背圧調整切欠き1cと第二端板2b内にコの字状に設けた背圧孔101とにより、前記外線側圧縮室200aに流出される。背圧孔101は、前記端板2bの上面から開けた2個の穴101aと側面から開けた1個の穴101bとをつなぎ、側面から止め栓101cで塞ぐことにより形成される。
【0027】
ここで、図6に示すように、背圧孔101の穴101a(2個の穴101aのうち、図示下部の穴)は、前記第二スクロール部材の旋回運動により、穴中心が背圧調整切欠き1c部を中心にして円周上を軌跡L(破線で示す)を描いて動くため、背圧孔101と切欠きとで形成される圧縮室給油路の連通もしくは遮断は、間欠的となる。この間欠的な連通もしくは遮断は、実質的には給油路の絞り作用を起こす。
本実施例によれば、上記実施例と同様の効果が得られ、また、最外周と異なる圧縮室への給油が可能となって設計の自由度が拡大し、さらに、弁ばねなどの別部品が不要となり構造が単純となることから、コスト低減及び信頼性が向上する、という効果もある。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、非対称型のスクロール流体機械において、油供給量を、内線側圧縮室よりも外線側圧縮室へ多くすることによって、圧縮性能が向上するスクロール流体機械を実現できる、という効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクロール流体機械の第一、第二スクロール部材の平面図である。
【図2】非対称歯形で形成される圧縮室の説明図である。
【図3】対称歯形で形成される圧縮室の説明図である。
【図4】本発明のスクロール流体機械の縦断面図である。
【図5】本発明の第一実施例における背圧制御弁の詳細断面図である(図4のR部)。
【図6】本発明の第二実施例における第一スクロール部材の平面図である。
【図7】本発明の第二実施例における背圧孔部の詳細断面図である(図4のS部)。
【図8】本発明の第二実施例における第二スクロール部材の平面図である。
【符号の説明】
1…第一スクロール部材、2…第二スクロール部材、1a…第一渦巻体、2a…第二渦巻体、1b…第一端板、2b…第二端板、2c…旋回軸受、1c…背圧調整切欠き、1d…油溝、4…背圧室、5…貯油室、6…吸込み室、9…クランク軸、9a…偏心ピン、9b…給油孔、10…給油パイプ、15…フレーム、15a…主軸受、16…オルダムリング、17…モータ、18…吸込みパイプ、19…吐出パイプ、20…ケース、100…背圧制御弁、100a…流出孔、100b…弁ばね、100c…弁板、100d…弁キャップ、101…背圧孔、100a、101b…穴、101c…止め栓、200…圧縮室、200a…外線側圧縮室。

Claims (6)

  1. 第一端板と、この第一端板に立設する第一渦巻体を有する第一スクロール部材と、第二端板と、この第二端板に立設する第二渦巻体を有する第二スクロール部材と、これら両スクロール部材間に形成される複数の圧縮室と、油を溜める貯油室とを備え、前記第二渦巻体の外線側に形成される外線側圧縮室の閉込み容積が、内線側に形成される内線側圧縮室の閉込み容積よりも大きいスクロール流体機械において、
    前記貯油室と前記外線側圧縮室及び前記内線側圧縮室とをつなぐ圧縮室給油路を設け、
    この圧縮室給油路は、前記第二渦巻体の前記外線側圧縮室が閉じきった後の位置に開口しており、油供給量を、前記内線側圧縮室よりも前記外線側圧縮室へ多くすることを特徴とするスクロール流体機械。
  2. 前記第一端板もしくは第二端板の第一渦巻体もしくは第二渦巻体が立設しない側に形成された圧縮室給油路に背圧室を備え、この背圧室と前記外線側圧縮室との間に介在する背圧制御弁を介して前記圧縮室給油路が前記外線側圧縮室に開口していることを特徴とする請求項1記載のスクロール流体機械。
  3. 前記第一端板もしくは第二端板の第一渦巻体もしくは第二渦巻体が立設しない側に形成された圧縮室給油路に背圧室を備え、この背圧室と前記外線側圧縮室との間の前記第一端板に背圧調整切欠きを形成し、この切欠きに前記第二スクロール部材の旋回運動にともなって間欠的に連通する背圧孔を前記第二端板に形成し、この背圧孔を介して前記圧縮室給油路が前記外線側圧縮室に開口していることを特徴とする請求項1記載のスクロール流体機械。
  4. 第一端板と、この第一端板に立設する第一渦巻体を有する第一スクロール部材と、第二端板と、この第二端板に立設する第二渦巻体を有する第二スクロール部材と、これら両スクロール部材間に形成される複数の圧縮室と、油を溜める貯油室とを備え、前記第二渦巻体の外線側に形成される外線側圧縮室の閉込み容積が、内線側に形成される内線側圧縮室の閉込み容積よりも大きいスクロール流体機械において、
    前記貯油室と前記外線側圧縮室及び前記内線側圧縮室とをつなぐ圧縮室給油路を設け、この圧縮室給油路は、前記内線側圧縮室の閉じきる前の吸込み過程時から連通する位置に開口しており、油供給量を、前記内線側圧縮室よりも前記外線側圧縮室へ多くすることを特徴とするスクロール流体機械。
  5. 第一端板と、この第一端板に立設する第二渦巻体を有する第一スクロール部材と、第二端板と、この第二端板に立設する第二渦巻体を有する第二スクロール部材と、これら両スクロール部材間に形成される複数の圧縮室と、油を溜める貯油室とを備え、前記第二スクロール部材の渦巻体である第二渦巻体の外線側に形成される外線側圧縮室の閉込み容積が、内線側に形成される内線側圧縮室の閉込み容積よりも大きいスクロール流体機械において、
    前記貯油室と前記外線側圧縮室及び前記内線側圧縮室とをつなぐ圧縮室給油路を設け、
    この圧縮室給油路は、第一渦巻体及び第二渦巻体で形成される側面シール部の最も外側に形成される位置より内側に開口しており、油供給量を、前記内線側圧縮室よりも前記外線側圧縮室へ多くすることを特徴とするスクロール流体機械。
  6. 第一端板と、この第一端板に立設する第一渦巻体を有する第一スクロール部と、第二端板と、この第二端板に立設する第二渦巻体を有する第二スクロール部材と、これら両スクロール部材間に形成される複数の圧縮室と、油を溜める貯油室とを備え、前記第二スクロール部材の渦巻体である第二渦巻体の外線側に形成される外線側圧縮室の閉込み容積が、内線側に形成される内線側圧縮室の閉込み容積よりも大きいスクロール流体機械において、
    前記貯油室と前記外線側圧縮室及び前記内線側圧縮室とをつなぐ圧縮室給油路を設け、
    この圧縮室給油路は、第一渦巻体及び第二渦巻体で形成される側面シール部が最も外側に形成される位置より外側に開口しており、油供給量を、前記内線側圧縮室よりも前記外線側圧縮室へ多くすることを特徴とするスクロール流体機械。
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