JP4075849B2 - 電気泳動表示装置及び非接触通信媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、電気泳動(EPD)表示機能を持つ電気泳動表示装置及び、この電気泳動表示装置を備える非接触通信媒体に係り、特に、設計時における作業の困難さを軽減するのに好適な電気泳動表示装置及び非接触通信媒体に関する。
従来、電気泳動粒子を利用した表示装置として、特許文献1に開示された電気泳動表示装置がある。
特許文献1の電気泳動表示装置は、少なくとも一方が透明質に構成された一組の対向配置した電極板間に多孔性スペーサを介して電気泳動粒子を分散させた分散系を不連続相に分割して封入する構造の電気泳動表示装置に於いて、上記一方の電極板を上記多孔性スペーサに順次的に密着させるように可撓性に構成すると共に、上記他方の電極板を透明質な剛体で構成したことを特徴としたものである。
また、電気泳動粒子を利用した表示装置を備えた非接触通信媒体として、特許文献2に開示された非接触ICカードがある。
特許文献2の非接触ICカードは、基板上にICを設けると共に、当該基板上に表示用の作用電極と対向電極及びICの電力供給端子と、これらを結ぶリード線とがスクリーン印刷により形成された構成を有している。そして、作用電極と対向電極を覆うように、高分子電解質ゲルと、電気泳動粒子の一種であるトリフェニルメタン構造を有するエレクトロクロミック材料との混合物を膜状に形成して、これを表示素子としている。これにより、表示素子はICから供給されるわずかの電圧で色を変化して表示を行うことができ、且つ、電圧の供給が停止されても表示内容を長時間保持することができる。
特許2612472号公報 特開2000−322549号公報
しかしながら、上記した特許文献1の電気泳動表示装置及び特許文献2の非接触ICカードは、いずれも、一対の電極板間に電気泳動粒子及びその分散媒質を直接封入あるいは膜状に形成することで表示部を構成している。そのため、基板の一方の面側に表示パターン(電極の一方)と透明電極(電極の他方)とを両方とも形成することになり、設計時において、基板の片面において、表示パターンに電圧を印可するための多数の配線パターンの配線、透明電極の位置決め等を行うといった手間のかかる作業が必要であった。特に、上記特許文献2の非接触ICカードは、表示部分に加え、アンテナや通信回路などの位置決めやこれらに必要な配線パターンの配線などを行わなければならないため、設計時の手間は更に増加する。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、設計時の手間を軽減するのに好適な電気泳動表示装置及び非接触通信媒体を提供することを目的としている。
なお、上記した課題を解決するために、本発明者は過去に特願2003−390959に係る一の発明を行い、本出願人がその出願手続きを行った。本発明は、上記課題を解決するための他の発明であり、上記一の発明の一部を更に進展させたものである。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の電気泳動表示装置は、基板と、前記基板の一方の面に設けられた導体よりなる所定形状の表示用電極と、平面視で前記表示用電極の周辺と重なるように前記基板の他方の面に設けられた導体よりなる背景用電極と、平面視で前記表示用電極と前記背景用電極との全体を取り囲むように前記基板の他方の面に設けられた所定高の絶縁体と、前記絶縁体上に当該絶縁体と密着するように設けられた透明電極と、前記表示用電極と前記透明電極との間に電圧を印加するための電圧印加手段と、前記一方の面に設けられ、前記電圧印加手段と前記表示用電極とを電気的に導通させる配線と、複数の電気泳動粒子と、当該電気泳動粒子を分散させる分散媒質とを有し、前記複数の電気泳動粒子及び前記分散媒質は、前記絶縁体の内側であって前記基板と前記透明電極との間に封入されており、前記電圧印加手段によって、前記透明電極と前記表示用電極との間に電圧を印加することにより前記分散媒質中で前記電気泳動粒子を泳動させ、所望の画像を表示することを特徴とするものである。
ここで、電気泳動粒子の材料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化鉄、酸化アルミニウム、セレン化カドミウム、カーボンブラック、硫酸バリウム、クロム酸鉛、硫化亜鉛、硫化カドミウムなどの無機顔料、または、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエロー、ウオッチングレッド、ダイアリーライドイエローなどの有機顔料を用いることができる。
また、分散媒質としては、例えば、ヘキサン、デカン、ヘキサデカン、ケロセン、トルエン、キシレン、オリーブ油、リン酸トリクレシル、イソプロパノール、トリクロロトリフルオロエタン、ジブロモテトラフルオロエタン、テトラクロロエチレンなどを挙げることができる。なお、電気泳動粒子の浮沈防止のために電気泳動粒子との比重整合を行う場合などは混合流体の利用も可能である。更に、電気泳動粒子の電荷を増加させるため、あるいは同極性にするために、必要に応じて、上記流体に、樹脂、界面活性剤等の添加剤を加えても良い。
また、絶縁体を所定高としているが、この高さは電気泳動粒子の径より大きく且つ粒子の運動を妨げないのに十分な高さである。しかし、電圧印加時の速い応答速度を得るためには、できるだけ低いことが望ましい。更に、絶縁体とは、所定高のパターンによりある範囲を囲んだものである。つまり、基板と透明電極と絶縁体によって、電気泳動粒子及び分散媒質は外に漏れることなく封入されることになる。また、透明電極とは、高い透明性と導電性をあわせもつ透明導電性膜によって作られた電極である。例えば、ガラス基板上に、酸化スズにフッ素をわずかに加えた薄膜や酸化インジウムにアンチモンをわずかに加えた薄膜を形成した透明電極がある。
発明1の電気泳動表示装置によれば、基板の他方の面側に、透明電極と、電気泳動粒子及び分散媒質と、背景用電極とが設けられ、基板の一方の面側に、表示用電極が設けられる。また、基板の一方、又は他方の面に設けられる電圧印加手段と表示用電極とを電気的に導通させる配線は基板の一方の面に設けられるので、設計時に各配線パターンの配線にかかる手間を軽減でき、且つ、基板の他方の面側における透明電極の位置決めも容易となる。更に、例えば、透明電極と背景用電極とを同電位に接続することで、この透明電極と背景用電極との間で電気泳動粒子に積極的に電圧を印加しないようにすることができる。従って、表示される画像と、背景とのコントラストを高めることができる。
〔発明2〕 発明2の電気泳動表示装置は、基板と、前記基板の一方の面に設けられた導体よりなる所定形状の表示用電極と、平面視で前記表示用電極の周辺と重なるように前記基板の他方の面に設けられた導体よりなる背景用電極と、平面視で前記表示用電極と重なり、かつ前記背景用電極の一部又は全部と重なるように前記基板の他方の面上に設けられた表示シートと、前記表示シートを覆うように前記基板の他方の面上に設けられた透明電極と、前記表示用電極と前記透明電極との間に電圧を印加するための電圧印加手段と、前記一方の面に設けられ、前記電圧印加手段と前記表示用電極とを電気的に導通させる配線とを有し、前記表示シートは、複数の電気泳動粒子と当該電気泳動粒子を分散させる分散媒質とを含み、前記電圧印加手段によって、前記透明電極と前記表示用電極との間に電圧を印加することにより前記分散媒質中で前記電気泳動粒子を泳動させ、所望の画像を表示することを特徴とするものである。
このような構成であれば、基板の他方の面側に、透明電極と、電気泳動粒子を含む表示シートと、背景用電極とが設けられ、基板の一方の面側に、表示用電極が設けられる。また、基板の一方、又は他方の面に設けられる電圧印加手段と表示用電極とを電気的に導通させる配線は基板の一方の面に設けられるので、設計時に各配線パターンの配線にかかる手間を軽減でき、且つ、基板の他方の面側における透明電極の位置決めも容易となる。
更に、例えば、透明電極と背景用電極とを同電位に接続することで、表示シートの透明電極と背景用電極とに挟まれた部分に積極的に電圧を印加しないようにすることができる。従って、表示される画像と、背景とのコントラストを高めることができる。
〔発明3〕 更に、発明3の電気泳動表示装置は、発明2の電気泳動表示装置において、平面視で前記表示用電極と前記背景用電極との全体を取り囲むように前記基板の他方の面に設けられた所定高の絶縁体を有し、前記絶縁体上に前記透明電極が密着するように設けられていることを特徴とするものである。このような構成であれば、所定高の絶縁体は透明電極の取り付け代としての役割を果たすので、透明電極の剥れ防止に貢献することができる。
〔発明4〕 更に、発明4の電気泳動表示装置は、発明1又は発明3の電気泳動表示装置において、前記絶縁体の前記基板の他方の面からの高さをh1とし、前記背景用電極の前記基板の他方の面からの高さをh2としたとき、h2はh1よりも小さくされていることを特徴とするものである。
ここで、電気泳動粒子を含む分散媒質は、例えばゾル、又はゲル状である。基板の表面と背景電極の側面とが成す段差が大きい場合には、時間が経過するに従って、電気泳動粒子を含む分散媒質がこの段差部分によって基板表面から浮いてきてしまい、電気泳動表示装置の信頼性を損なってしまう可能性がある。
発明4の電気泳動表示装置によれば、例えば、絶縁体の上記高さと、背景用電極の上記高さとが同じである場合と比べて、基板の他方の面と背景電極の側面とが成す段差が小さい。従って、電気泳動粒子を含む分散媒質の基板の表面上からの剥れを抑制することができ、電気泳動表示装置の信頼性の向上に貢献することができる。
〔発明5〕 更に、発明5の電気泳動表示装置は、発明1から発明4の何れか一の電気泳動表示装置において、前記透明電極と前記背景用電極とが同電位に接続されていることを特徴とするものである。このような構成であれば、透明電極と背景用電極との間に積極的に電圧を印加しないようにすることができる。従って、透明電極と背景用電極間の電気泳動粒子に対する電圧印加手段の影響を小さくすることができ、表示される画像と、背景とのコントラストを高めることが可能である。
〔発明6〕 更に、発明6の電気泳動表示装置は、発明1から発明4の何れか一の電気泳動表示装置において、前記電圧印加手段を第1の電圧印加手段としたとき、前記透明電極と前記背景用電極との間に背景色を表示する電圧を印加する第2の電圧印加手段を有することを特徴とするものである。
このような構成であれば、透明電極と表示用電極との間で電気泳動粒子が泳動する方向と、透明電極と背景用電極との間で電気泳動粒子が泳動する方向とを相反するようにすることができる。これにより、表示される画像と、背景とのコントラストをより高めることが可能である。
〔発明7〕
発明7の非接触通信媒体は、発明1から発明6の何れか一の電気泳動表示装置と、導体よりなるループアンテナと、前記ループアンテナを介してデータ通信を行うための通信回路とを備えることを特徴とするものである。
ここで、非接触通信媒体は、RFID(Radio Frequency IDentification)システムにおいて用いられるもので、一般に非接触識別タグ、RFIDタグ、又は、データキャリアなどとも呼ばれている。
その形状には、ラベル型、カード型、コイン型、スティック型等の様々なものがある。これらの形状はアプリケーションと密接な関係があり、例えば、人が持つものは、カード形あるいはラベル形をキーホルダ形状に加工したものがある。また、半導体のキャリアIDとしてはスティック形が主流となっている。なお、リネン関連の服に縫い込まれるものはコイン形が主流となっている。また、カード型などにおいては、表示部を備えるものもある。また、非接触通信媒体は、データ読取専用、あるいは、データの読み書きが自由に行える記憶領域を備えており、更に、アンテナ側からの非接触電力伝送により電池が無くても動作可能なものがある。
RFIDシステムとは、媒体に電波・電磁波を用いたIDシステムであり、非接触通信媒体が、(1)携帯容易な大きさであること、(2)情報を電子回路に記憶すること、(3)非接触通信により交信することの3つの特徴を備えている。従って、RFIDシステムは、非接触通信媒体を持つ人・物・車などと、その情報とを一元化させる目的で使用される。つまり、人・物・車がある場所で随時、必要な情報を取り出すことができ、かつ必要に応じて新たな情報を書き込むことができる。
また、RFIDシステムの代表的な種類としては、主に、交流磁界によるコイルの相互誘導を利用して非接触通信媒体との交信を行う電磁結合方式、主に、250kHz以下、あるいは、13.56MHz帯の長・中波帯の電磁波を利用して非接触通信媒体との交信を行う電磁誘導方式、リーダ/ライタ側のアンテナと非接触通信媒体間で、2.45GHz帯のマイクロ波によりデータ交信を行うマイクロ波方式、光の発生源としてLEDを、受光器としてはフォトトランジスタ等を配置し、光の空間伝送を利用して非接触通信媒体との交信を行う光方式の4つがある。
発明7の非接触通信媒体によれば、発明1、又は発明2の電気泳動表示装置を応用でき、かつ、ループアンテナを基板の一方の面、又は他方の面に任意に取り付けることが可能である。従って、非接触通信媒体の設計時に各配線パターンの配線にかかる手間を軽減でき、且つ、基板の他方の面側における透明電極の位置決めも容易となる。
〔発明8〕 更に、発明8の非接触通信媒体は、発明7の非接触通信媒体において、前記ループアンテナによって受信した電磁波から駆動電力を生成する駆動電力生成手段を備え、前記駆動電力生成手段によって生成された駆動電力により、前記電圧印加手段及び前記通信回路を駆動することを特徴とするものである。
つまり、駆動電力生成手段によって、前記ループアンテナによって受信した電磁波から駆動電力を生成することが可能であり、これにより、前記電圧印加手段及び前記通信回路に駆動電力を供給することが可能である。従って、外部から電源を供給することなく、各構成要素を駆動することが可能である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係るRFID非接触型ICタグ(以下、単に「RFIDタグ」という)について説明する。
(1)第1実施形態
図1(A)〜(C)は、本発明の第1実施形態に係るRFIDタグ100の構成例を示す平面図と、A−A´矢視断面図である。図1(A)はRFIDタグ100の表面側を示す図である。また、図1(C)はRFIDタグ100の裏面側をその表面側から透視した図である。
図1(A)に示すように、このRFIDタグ100は、基板10を有し、この基板10の表面10a側にループアンテナ20と、電極導通パターン15と、ループパターン30と、バックグランド用の電極パターン(以下、「BG用電極パターン」という。)35とが形成されている。
また、図1(C)に示すように、このRFIDタグ100は、基板10の裏面10b側に表示用電極パターン40と、ICチップ50と、このICチップ50から延びた複数本の配線パターン60,62と、第1〜第3の導通パターン72,74,76と、が形成されている。更に、図1(B)に示すように、このRFIDタグ100では、ループパターン30の内側であり透明電極80と基板10との間に、複数の電気泳動粒子と分散媒質とをカプセル化した多数の電気泳動カプセル90が封入されている。
図1(A)に示す基板10は、例えば縦55[mm]×横85[mm]×厚さ10[μm]程度のICカードサイズのものである。この基板10は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリミイド、ポリエステル、ガラスエポキシ積層板等の材料で構成されている。
また、ループアンテナ20は導体で構成されている。図1(A)に示すように、このループアンテナ20は、基板10の外周に沿ってスパイラル状に形成されている。また、このループアンテナ20の一方の端部には第1のアンテナ導通パターン22が形成され、他方の端部には第2のアンテナ導通パターン24が形成されている。このループアンテナ20の基板10の表面10aからの高さは、例えば10〜15[μm]程度である。
ループパターン30は絶縁体で構成されている。図1(A)に示すように、このループパターン30は、ループアンテナ20の内側に形成され、かつ、図1(C)に示した表示用電極パターン40全体を平面視で囲むように、基板10の表面10aに形成されている。
図1(B)に示すように、このループパターン30は、電気泳動カプセル90の流動を抑える(即ち、「土手」のような)役割をもつ。そのため、図4に示すように、このループパターン30の基板10の表面10aからの高さ(即ち、厚さ)h1は、電気泳動カプセル90の寸法長に対応した大きさとなっている。この第1実施形態では、電気泳動カプセル90の寸法長は例えば10〜15[μm]程度であり、これに対応して、ループパターン30の厚さh1も例えば10〜15[μm]程度である。
図3はループパターン30の形状を示す概念図である。図3に示すように、ループパターン30には所定の位置に切れ目32が形成されていてもよい。ループパターン30の所定の位置に切れ目32が形成されていれば、基板10の表面10aに電気泳動カプセル90を塗布した後で、ループパターン30に透明電極80を密着形成する際に、この切れ目32から空気を逃がすことができ、ループパターン30内での気泡の混入を防ぐことができる。また切れ目32を複数箇所形成する際には、ループパターン30を構成する辺のうち、同一辺上に各切れ目32を設けるのが良い。
図2は、RFIDタグ100における表示部40´の形状の一例を示す拡大平面図である。図2に示すように、表示部40´、即ち、基板10の裏面10bに形成された表示用電極パターン40に対応する部分の形状は、平面視で例えば7セグメント表示の8の字型である。BG用電極パターン35は、この8の字を平面視で内側と外側とから隙間無く挟むようにして、基板10の表面10aに形成されている。また、図4に示すように、BG用電極パターン35は、表示用電極パターン40の周辺と基板10を挟んで重なるように形成されている。
このような構成により、BG用電極パターン35、又は表示用電極パターン40が基板10に対して多少位置ずれて形成されたとしても、図2に示したように、表示部40´とBG用電極パターン35との間に隙間を生じさせないようにすることが可能である。このBG用電極パターン35は、例えば銅等の導体からなり、図4に示すように、基板10の表面10aからの高さ(即ち、厚さ)h2は、例えば1[μm]程度である。
図1(B)に示すような透明電極80は、無色透明なプラスチックフィルムと、このプラスチックフィルムの一方の面(図1(B)では下側の面)に形成された無色透明な導体とからなるものである。例えば、この透明電極80は、インジウムとスズの酸化物を無色透明なプラスチックフィルムに蒸着して形成したITO電極であり、上記したループパターン30上に密着して設けられている。
このRFIDタグ100では、ループパターン30は透明電極80の取り付け代としての役割を果たすので、透明電極80の剥れを抑制することができる。この透明電極80の厚さは、BG用電極パターン35の厚さよりもかなり薄く、例えば0.1[μm]程度である。
電気泳動カプセル90は、ループパターン30の内側であって透明電極80と基板10との間に隙間無く封入されており、かつ、このような電気泳動カプセル90は平面視で積み重ねられていない状態(即ち、非積層状態)で配置されている。図1(B)において、電気泳動カプセル90の寸法長は、例えば10〜15[μm]程度である。また、カプセル自体は、例えば、ゴムとゼラチン等から成る透明な複合膜により形成されている。本実施の形態においては、電気泳動粒子として所定色の顔料を用い、カプセル内の分散媒質にも着色されたものを用いる。ここでは、例えば、電気泳動粒子の色を青色とし、分散媒質の色を白色とする。
一方、図1(C)に示す基板10の裏面10bに形成された表示用電極パターン40は、セグメントとも呼ばれ、例えば銅等の導体で構成されている。この表示用電極パターン40は、例えば、それぞれ導体より成る7つの構成部41〜47を有しており、各構成部41〜47はそれぞれ専用の配線パターン60により、ICチップ50の接続端子に接続されている。この表示用電極パターン40を構成する各々の構成部41〜47の線幅は、例えば0.6[mm]程度である。また、図1(B)において、この表示用電極パターン40の厚さ(即ち、基板10の裏面10bからの高さ)は、例えば10〜15[μm]程度である。この表示用電極パターン40を構成する各構成部41〜47の周辺は、図4に示したように、BG用電極パターン35と基板10を挟んで重なるようになっている。
図6は、ICチップ50の構成例を示すブロック図である。図6に示すように、このICチップ50は、第1、第2電圧印加回路51,52と、無線通信回路53と、駆動電力生成回路54と、を含んだ構成となっている。第1電圧印加回路51は、上記した表示用電極パターン40(図1(C)参照。)の各構成部の中から任意の構成部を選択して、前記選択した構成部と、透明電極80との間に所定の電圧を印加する回路である。また、第2電圧印加回路は、透明電極80と、BG用電極パターン35との間に所定の電圧(0[V]を含む)を印加する回路である。無線通信回路53は、基板10表面10a側のループアンテナ20を利用して外部機器との間で無線通信を行う回路である。また、駆動電力生成回路54は、ループアンテナ20によって受信した電磁波から当該ICチップ50の各回路を駆動するための駆動電力を生成する回路である。
更に、このICチップ50は、ループアンテナ20(図1(A)参照。)との導通をとるための第1の接続端子55a及び55bと、透明電極80(図1(B)参照。)との導通をとるための第2の接続端子56と、表示用電極パターン40(図1(B)参照。)の各構成部と導通をとるための第3の接続端子57と、BG用電極パターン35(図1(B)参照。)と導通をとるための第4の接続端子58とを備えている。第1の接続端子55a及び55bは、ループアンテナ20の両端にそれぞれ接続されるものであり、その個数は2つである。また、第2、第4の接続端子56,58の個数は例えばそれぞれ1つである。第3の接続端子57は表示用電極パターン40の各構成部にそれぞれ接続されるものであり、その個数は表示用電極パターン40の数とその構成部数の数との乗数である。本発明の実施の形態では、表示用電極パターン40は4つ、その構成部は、図1(C)に示したように7つあるので、第3の接続端子の個数は例えば28つである。なお、図6では、説明の便宜上から、第3の接続端子57を1つだけ記載している。
このようなICチップ50は例えばフリップチップであり、図1(C)に示すように、このICチップ50は複数本の配線パターン60,62上と、第1〜第3の導通パターン72,74,76上とにACF(異方性導電膜)等の接合材を介して取り付けられている。そして、ICチップ50の一方の第1の接続端子55aは第1の導通パターン72に接続し、他方の第1の接続端子55bは第2の導通パターン74に接続している。また、ICチップ50の第2の接続端子56は第3の導通パターン76に接続している。さらに、ICチップ50の第3の接続端子57は配線パターン60に接続し、第4の接続端子58は配線パターン62に接続している。
さらに、図1(C)に示す第1〜第3の導通パターン72,74,76と、配線パターン60,62のそれぞれの接続対象について説明する。第1、第2の導通パターン72,74は、基板10を貫通して、この基板10の表面10aに形成された第1、第2のアンテナ導通パターン22,24にそれぞれ接続している。このような構成により、ICチップ50の第1の接続端子55a及び55bはループアンテナ20の両端と導通がとれている。また、第3の導通パターン76は、基板10を貫通して、この基板10の表面10aにある電極導通パターン15に接続している。このような構成により、ICチップ50の第2の接続端子56は透明電極80と導通がとれている。
さらに、図1(C)に示す配線パターン60は、基板10の裏面10bに沿って、例えば4つの表示用電極パターン40にそれぞれ延びている。そして、これらの配線パターン60は、互いに短絡することなく、表示用電極パターン40の各構成部41〜47にそれぞれ接続されている。このような構成により、ICチップ50の第3の接続端子57は4つの表示用電極パターン40の各構成部41〜47にそれぞれ接続されている。なお、図1(C)では、作図の便宜上から、これらの配線パターン60をその一部だけ記載している。
また、図1(C)に示す配線パターン62は、基板10に設けられたコンタクトホールHを通って、図1(A)に示すように、この基板10の表面10aに形成されたBG用電極パターン35に接続している。このような構成により、ICチップ50の第4の接続端子58は、透明電極80と導通がとれている。配線パターン60,62は、例えば銅等の導体で構成されている。
ところで、基板10の裏面10bにある第1の導通パターン72と、基板10の表面10aにある第1のアンテナ導通パターン22との導通は、例えばかしめピンを用いた「かしめ処理」により得られている。同様に、第2の導通パターン74と、第2のアンテナ導通パターン24との導通、及び、第3の導通パターン76と電極導通パターン15との導通も、それぞれ「かしめ処理」によって得られている。
上記した各「かしめ処理」は、かしめ用治具の備える複数のかしめピンの位置決めを行い、複数のかしめピンを各導通用パターンに対して同時に押しつけることで一度に複数のかしめ処理を行うようになっている。なお、上記した第1のアンテナ導通パターン22と第1の導通パターンの導通、第2のアンテナ導通パターン24と第2の導通パターンとの導通、第3の導通パターンと電極導通パターン15との導通は、それぞれが電気的導通がとれるものであれば、かしめ処理に限定されず、他の処理によるものでも良い。
なお、RFIDタグ100の一構成である電気泳動表示装置は、上述した基板10と、電気導通パターン15と、BG用電極パターン35と、電気泳動カプセル90と、透明電極と、ICチップ50と、配線パターン60,62によって構成されている。
次に、RFIDタグ100における電気泳動粒子を利用した表示処理について、その具体的な動作を説明する。
まず始めに、図1(A)〜(C)に示したRFIDタグ100は、電源を有していないため、図示しない外部装置から送信される電磁波をループアンテナ20により受信して、図6に示したICチップ50の駆動電力生成回路54により駆動電力を生成する。
図6に示したように、この駆動電力は第1、第2電圧印加回路51,52、及び無線通信回路53に供給される。これによりICチップ50の各回路が駆動し、RFIDタグ100の表示部40´に画像を選択的に表示する処理を行う。ここで、画像を選択的に表示する処理とは、1つの表示部40´に限定してみると、0〜9の何れかの数字を表示する、又は何も表示しない、等のことである。RFIDタグ100では、このような表示部40´が横方向に例えば4つ配置されているので、これらの表示部40´を組み合わせて、4桁までの数字を任意に表示させることが可能である。
例えば、「8」の数字の表示は、ICチップ50の第1電圧印加回路51によって、表示用電極パターン40の全構成部と透明電極80との間に電圧を印加することで行う。ここで、ICチップ50の第1電圧印加回路51は、透明電極80及び表示用電極パターン40に対して任意の一方を正極、他方を負極として電圧を印可することが可能である。
具体例を挙げると、第1電圧印加回路51により、表示用電極パターン40の各構成部を負極、透明電極80を正極として両極間に電圧を印加する。ここで、透明電極80の電位は例えば0[V](即ち、アースに接続されている)であり、表示用電極パターン40の各構成部の電位は例えば−5[V]とする。また、この例では、第2電圧印加回路52によって、BG用電極パターン35の電位を例えば0[V](即ち、アースに接続されている)にする。
すると、電気泳動粒子が例えば負に帯電したタイプのものである場合には、図4に示したように、この負に帯電した電気泳動粒子92が分散媒質94中を泳動して透明電極80側(即ち、基板10の表面10a側)に移動し、カプセルの内壁にぶつかって停止する。これにより、図2に示した表示部40´は、電気泳動粒子92の色(例えば、青色)に着色されて見える。
ここで、透明電極80とBG用電極パターン35とは共に同電位に接続されているので、当該間で電気泳動粒子92を泳動させないようにすることができる。BG用電極パターン35が設けられていることにより、電気泳動粒子92に積極的に電圧を印加しないようにすることができ、表示部40´の青色と、バックグランドの白色とのコントラストを高めることができる。なお、上記泳動により一度着色されると、電圧印加を止めてもこの着色状態は維持される。
このように、本発明の第1実施形態に係るRFIDタグ100によれば、基板10の表面10a側に、透明電極80と、電気泳動カプセル90と、BG用電極パターン35とが設けられ、基板10の裏面10b側に、表示用電極パターン40が設けられる。また、基板10の裏面10bに設けられるICチップ50の第1電圧印加回路51と表示用電極パターン40の各構成部41〜47とを電気的に導通させる複数本(例えば、7×4=28本)の配線パターン60は基板10の裏面10bに設けられる。従って、RFIDタグ100の設計時に、各配線パターン60の配線にかかる手間を軽減でき、かつ、基板10の表面10a側における透明電極80の位置決めも容易となる。
また、このRFIDタグ100によれば、ループパターン30の厚さh1と、BG用電極パターン35の厚さh2との大小関係はh1>h2となっており、例えばh1=h2の場合と比べて、基板10の表面10aとBG用電極パターン35の側面とが成す段差が小さい。従って、電気泳動カプセル90の基板10の表面10a上からの剥れを抑制することができ、RFIDタグの信頼性の向上に貢献することができる。
なお、このBG用電極パターン35は、導体として働くならば、その厚さh2は薄ければ薄いほど良い。BG用電極パターン35の導体としての働きを損なわない程度に厚さh2を可能な限り薄くすることで、基板10の表面10aとBG用電極パターン35の側面とがなす段差をより小さくすることができる。これにより、電気泳動カプセル90の基板10の表面10a上からの剥れをより抑制することができる。
更に、このRFIDタグ100によれば、透明電極80とBG用電極パターン35とが同電位に接続されている。従って、この透明電極80とBG用電極パターン35との間で電気泳動粒子92に積極的に電圧を印加しないようにすることができ、表示部40´(即ち、画像)と、背景とのコントラストを高めることができる。
また、このRFIDタグ100によれば、図1(C)に示したように、配線パターン60,62は、電気泳動カプセル90と基板10を挟んで極力重ならないように、その配線設計が工夫されている。このような構成により、配線パターン60,62と透明電極80との間に電位差が生じた場合でも、電気泳動粒子92の意図しない泳動を極力抑制することができる。これにより、例えば、本来は白色に表示されるべきバックグランドにおいて、配線パターンに沿って青色が表示されてしまうような事を防止することが可能である。RFIDタグ100における画像表示の品質向上に貢献することができる。
この第1実施形態では、基板10の表面10aが本発明の基板の他方の面に対応し、基板10の裏面10bが本発明の基板の一方の面に対応している。また、表示用電極パターン40が本発明の表示用電極に対応し、BG用電極パターン35が本発明の背景用電極に対応している。さらに、ループパターン30が本発明の絶縁体に対応している。また、第1の電圧印加手段が本発明の第1電圧印加回路51に対応し、第2の電圧印加手段が本発明の第2電圧印加回路52に対応している。駆動電力生成回路54が本発明の駆動電力生成手段に対応し、無線通信回路53が本発明の通信回路に対応している。そして、RFIDタグ100が本発明の非接触通信媒体に対応している。
なお、この第1実施形態では、RFIDタグ100における画像表示時に、図6に示した第2電圧印加回路52によって、透明電極80とBG用電極パターン35との間に0[V]を印加する(即ち、透明電極80とBG用電極パターン35とを同電位に接続する)ことについて説明した。しかしながら、このBG用電極パターン35と透明電極80との間に、背景色を表示する電圧を印加することで、表示される画像と、背景とのコントラストをより一層高めることができる。このような背景色を表示する電圧の印加も、図6に示した第2電圧印加回路52によって行う。
例えば、RFIDタグ100の表示部に「8」の数字の表示する際に、図5に示すように、透明電極80をアースに接続し、表示用電極パターン40に−5V、BG用電極パターン35に+5[V]を印加する。すると、図5の上向き矢印で示すように、表示用電極パターン40の直上方にある負に帯電した電気泳動粒子92は分散媒質94中を泳動して透明電極80側に移動し、カプセルの内壁にぶつかって停止する。これにより、RFIDタグ100の表示部40´(図2参照)は、電気泳動粒子の色(例えば、青色)に着色されて見える。
これに対して、BG用電極パターン35の直上方にある負に帯電した電気泳動粒子92は、図5の下向き矢印で示すように、分散媒質94中を泳動してBG用電極パターン35側に移動し、カプセルの内壁にぶつかって停止する。これにより、RFIDタグ100の表示部を囲むバックグランドは、分散溶媒94の色(例えば、白色)に着色されて見える。つまり、透明電極80と表示用電極パターン40との間で電気泳動粒子92が泳動する方向と、透明電極80とBG用電極パターン35との間で電気泳動粒子92が泳動する方向とを相反するようにすることができる。これにより、BG用電極パターン35をアースに接続する場合と比べて、バックグランドをより白く見せることができ、表示される画像と、バックグランドとのコントラストをより一層高めることができる。
また、RFIDタグ100の表示部40´に例えば「8」の数字を表示する際に、透明電極80をアースに接続し、表示用電極パターン40に+5V、BG用電極パターン35に−5[V]を印加した場合には、図5において、それぞれの矢印の向きが逆方向となる。従って、このような場合には、バックグランドをより青く見せることができる。これにより、表示部40´の白色と、バックグランドの青色とのコントラストをより高めることができる。
(2)第2実施形態
上記の第1実施形態においては、電気泳動粒子92と分散媒質94とをカプセル化した電気泳動カプセル90を、ループパターン30の内側であって基板10と透明電極80との間に封入する場合について説明した。しかしながら、電気泳動粒子92と分散媒質94は必ずしもカプセル化されている必要はなく、例えば、複数の電気泳動粒子92と分散媒質94とがループパターン30の内側であって基板10と透明電極80との間に直接封入されていても良い。
或いは、複数の電気泳動粒子と分散媒質とからなるゼリー状に固化した表示シートを用意し、この表示シートを、平面視で表示用電極パターン40と重なり、かつBG用電極パターン35の一部又は全部と重なるように、基板10の表面10a上に設けても良い。この第2実施形態では、その一例を示す。
図7は、本発明の第2実施形態に係るRFIDタグ200の構成例を示す平面図と、B−B´矢視断面図である。図7(A)はRFIDタグ200の表面側を示す図である。また、図7(C)はRFIDタグ200の裏面側をその表面側から透視した図である。図7(A)〜(C)において、図1に示したRFIDタグ100と同一の機能を有する部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7(B)に示すように、このRFIDタグ200では、平面視で表示用電極パターン40´と重なり、かつBG用電極パターン35の全部と重なるように表示シート90´が設けられている。この表示シート90´は、多少の弾性と固さをもってゼリー状に固化したものであり、複数個の電気泳動カプセルが非積層状態で水平方向に並べて配置されたものである。この表示シート90´の厚さは、例えば30〜70[μm]程度である。また、図7(B)に示すように、この表示シート90´上に透明電極80が設けられている。
このRFIDタグ200では、表示シート90´は多少の弾性と固さをもってゼリー状に固化しているので電気泳動カプセル自体が流動しにくく、それゆえ、電気泳動カプセルの流動を抑える「土手」は不要である。このような理由から、図7(A)及び(B)に示すように、RFIDタグ200では、基板10の表面10a上からループパターンが省かれている。
また、RFIDタグ200における電気泳動粒子を利用した表示処理については、上述したRFIDタグ100と同様である。
このような構成であれば、第1実施形態で説明したRFIDタグ100と同様に、設計時に各配線パターン60,62の配線にかかる手間を軽減でき、かつ、基板10の表面側における透明電極80の位置決めも容易となる。また、このRFIDタグ200においても、BG用電極パターン35の厚さを例えば1[μm]以下とし、基板10の表面10aとBG用電極パターン35の側面とが成す段差を小さくすることで、表示シート90´の基板10の表面上からの剥れを抑制することができる。これにより、RFIDタグの信頼性の向上に貢献することができる。この第2実施形態では、RFIDタグ200が本発明の非接触通信媒体に対応している。
なお、この第2実施形態では、基板10の表面10a上からループパターンを省く場合について説明した。しかしながら、このRFIDタグ200においても、RFIDタグ100と同様に、基板10の表面10a上にループパターンを設けていても良い。このような構成であれば、ループパターンは「土手」としての役割は期待できないものの、透明電極80の取り付け代としての役割を果たすので、透明電極80の剥れ防止に貢献することができる。
また、上述したRFIDタグ200を製造する場合には、図8に示すように、例えば、シート状の透明電極80の導体側の面に表示シート90´が添付された透明電極シート150を用意する。そして、この透明電極シート150の表示シート90´側を、BG用電極パターン35が形成された基板10の表面10aに向け、この基板10の表面10a上に透明電極シート150を置く。そして、押圧手段として、例えばローラR等を透明電極シート150の上面に押し当てながら移動させることで、この透明電極シート150を基板10の表面10a上に密着させる。このような構成であれば、第1実施形態で比べたRFIDタグ100と比べて、電気泳動カプセル90の封入工程と、透明電極80の貼付工程とを一括で行うことが可能であり、RFIDタグの製造工程の簡略化に貢献することができる。
さらに、上述した第1、第2実施形態では、BG用電極パターン35は表示用電極パターン40ごとにそれぞれ形成されているが、これらのBG用電極パターン35はそれに限らずそれぞれの表示用電極パターン40を囲むように一体形成されていても良い。
第1実施形態に係るRFIDタグ100の構成例を示す図。 表示部40´の形状の一例を示す図。 ループパターン30の形状を示す図。 BG用電極パターン35と、表示用電極パターン40との基板10を挟んだ重なり具合を示す図。 RFIDタグ100における電圧印加の一例を示す図。 ICチップ50の構成例を示す図。 第2実施形態に係るRFIDタグ200の構成例を示す図。 RFIDタグ200の製造方法の一例を示す図。
符号の説明
10 基板、10a 表面、10b 裏面、20 ループアンテナ、30 ループパターン、35 BG用電極パターン、40 表示用電極パターン、40´ 表示部、41〜47 表示用電極パターンの各構成部、50 ICチップ、60,62 配線パターン、80 透明電極、90 電気泳動カプセル、92 電気泳動粒子、94 分散媒質、100,200 RFIDタグ、H コンタクトホール、R ローラ

Claims (8)

  1. 基板と、前記基板の一方の面に設けられた導体よりなる所定形状の表示用電極と、
    平面視で前記表示用電極の周辺と重なるように前記基板の他方の面に設けられた導体よりなる背景用電極と、
    平面視で前記表示用電極と前記背景用電極との全体を取り囲むように前記基板の他方の面に設けられた所定高の絶縁体と、
    前記絶縁体上に当該絶縁体と密着するように設けられた透明電極と、
    前記表示用電極と前記透明電極との間に電圧を印加するための電圧印加手段と、
    前記一方の面に設けられ、前記電圧印加手段と前記表示用電極とを電気的に導通させる配線と、
    複数の電気泳動粒子と、当該電気泳動粒子を分散させる分散媒質とを有し、
    前記複数の電気泳動粒子及び前記分散媒質は、前記絶縁体の内側であって前記基板と前記透明電極との間に封入されており、
    前記電圧印加手段によって、前記透明電極と前記表示用電極との間に電圧を印加することにより前記分散媒質中で前記電気泳動粒子を泳動させ、所望の画像を表示することを特徴とする電気泳動表示装置。
  2. 基板と、前記基板の一方の面に設けられた導体よりなる所定形状の表示用電極と、
    平面視で前記表示用電極の周辺と重なるように前記基板の他方の面に設けられた導体よりなる背景用電極と、
    平面視で前記表示用電極と重なり、かつ前記背景用電極の一部又は全部と重なるように前記基板の他方の面上に設けられた表示シートと、
    前記表示シートを覆うように前記基板の他方の面上に設けられた透明電極と、
    前記表示用電極と前記透明電極との間に電圧を印加するための電圧印加手段と、
    前記一方の面に設けられ、前記電圧印加手段と前記表示用電極とを電気的に導通させる配線とを有し、
    前記表示シートは、複数の電気泳動粒子と当該電気泳動粒子を分散させる分散媒質とを含み、
    前記電圧印加手段によって、前記透明電極と前記表示用電極との間に電圧を印加することにより前記分散媒質中で前記電気泳動粒子を泳動させ、所望の画像を表示することを特徴とする電気泳動表示装置。
  3. 平面視で前記表示用電極と前記背景用電極との全体を取り囲むように前記基板の他方の面に設けられた所定高の絶縁体を有し、
    前記絶縁体上に前記透明電極が密着するように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電気泳動表示装置。
  4. 前記絶縁体の前記基板の他方の面からの高さをh1とし、前記背景用電極の前記基板の他方の面からの高さをh2としたとき、h2はh1よりも小さくされていることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の電気泳動表示装置。
  5. 前記透明電極と前記背景用電極とが同電位に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の電気泳動表示装置。
  6. 前記電圧印加手段を第1の電圧印加手段としたとき、
    前記透明電極と前記背景用電極との間に背景色を表示する電圧を印加する第2の電圧印加手段を有することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の電気泳動表示装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れか一項に記載の電気泳動表示装置と、
    導体よりなるループアンテナと、
    前記ループアンテナを介してデータ通信を行うための通信回路とを備えることを特徴とする非接触通信媒体。
  8. 前記ループアンテナによって受信した電磁波から駆動電力を生成する駆動電力生成手段を備え、
    前記駆動電力生成手段によって生成された駆動電力により、前記電圧印加手段及び前記通信回路を駆動することを特徴とする請求項7に記載の非接触通信媒体。
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