JP4075621B2 - Game machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機やスロットマシンに代表される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機等の遊技機において、制御の役割に応じて複数の制御手段が配設されており、各々の制御処理を各制御手段で分担して行うことによって、円滑に遊技の制御を行うことが可能に構成されている。
【0003】
各制御手段は、当該制御手段の制御によって発生する遊技情報や他の制御手段から出力される遊技情報に基づいて遊技処理を行うことで、複数の制御手段で単一の遊技機を制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような遊技機において、当該制御手段が他の制御手段から出力される遊技情報に基づいて遊技処理を行う場合に、遊技情報の送受信に対して時間的調整を行う必要があり、相互に異なる遊技処理を行う制御手段の遊技処理の進行を妨げるばかりでなく、処理の複雑化を招いてしまうという問題点があった。
【0005】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、遊技処理を簡略化することができる遊技機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1記載の遊技機は、遊技の主たる制御を行う主制御手段と、遊技球の払出制御を行う払出制御手段と、その払出制御手段および主制御手段に電気的に接続され、遊技球の払出個数情報を記憶する記憶手段を有する第3制御手段とを備えており、前記遊技球が入賞する複数の入賞口と、前記第3制御手段に電気的に接続され、前記複数の入賞口への遊技球の入賞を検出する複数の入賞検出手段とを備え、前記第3制御手段は、前記入賞口への遊技球の入賞が前記入賞検出手段により検出された場合に、その入賞に応じて払い出される遊技球の払出個数情報を前記記憶手段に記憶する制御を行うと共に、前記記憶手段に記憶される払出個数情報に基づいて前記払出制御手段に遊技球の払い出しを指示する制御を行う。
請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記第3制御手段に電気的に接続され、前記払出制御手段の払出制御により払い出される遊技球を検出する払出検出手段を備え、前記第3制御手段は、前記払出制御手段の払出制御により払い出される遊技球が前記払出検出手段により検出された場合に、前記記憶手段に記憶される払出個数情報を更新する制御を行う。
請求項3記載の遊技機は、請求項1又は2に記載の遊技機において、前記主制御手段は、遊技者に対して有利な特別遊技状態の抽選を行う抽選手段を備えており、前記複数の入賞口の1つであって、前記遊技球が入賞すると、前記抽選手段による特別遊技状態の抽選が行われると共に所定個数の遊技球が払い出される始動口と、前記主制御手段および第3制御手段に電気的に接続され、前記入賞検出手段の1つであって、前記始動口への遊技球の入賞を検出する始動口検出手段とを備え、前記主制御手段は、前記始動口への遊技球の入賞が前記始動口検出手段により検出されると、前記抽選手段による抽選を行うと共に、前記第3制御手段は、前記始動口への遊技球の入賞が前記始動口検出手段により検出されると、その入賞に応じて払い出される遊技球の払出個数情報を前記記憶手段に記憶する制御を行う。
請求項4記載の遊技機は、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機において、前記記憶手段は、停電等によって電源が切断されると判断された場合に、前記記憶手段に記憶される払出個数情報を電源の切断後においても保持するバックアップ手段を備えている。
請求項5記載の遊技機は、請求項1から4のいずれかに記載の遊技機において、前記遊技機は、パチンコ機である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。本実施例では、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチンコ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。なお、本発明を第3種パチンコ遊技機や他の遊技機に用いることは、当然に可能である。
【0008】
図1は、本発明の第1実施例のパチンコ機Pの遊技盤の正面図である。遊技盤1の周囲には、球が入賞することにより5個から15個の球が払い出される複数の入賞口2が設けられている。また、遊技盤1の中央には、複数種類の識別情報としての図柄などを表示する液晶ディスプレイ(以下単に「LCD」を称す)3が設けられている。このLCD3の表示画面はそれぞれ分割されており、分割された各表示領域において、後述する図柄作動口4へ球が入賞することに基づく特別図柄の変動表示と、LCD3の両側に配設されたゲート6へ球が通過することに基づく普通図柄の変動表示とが行われる。
【0009】
LCD3の下方には、図柄作動口(第1種始動口、普通電動役物)4が設けられ、球がこの図柄作動口4へ入賞することにより、前記したLCD3の変動表示が開始される。この図柄作動口4は、LCD3において普通図柄の変動表示が所定の表示結果で終了した場合に、球が入賞し易いように開放される(普通図柄の当たり状態)。
【0010】
図柄作動口4の下方には、特定入賞口(大入賞口)5が設けられている。この特定入賞口5は、LCD3の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み合わせの1つと一致する場合に、大当たりとなって、球が入賞しやすいように所定時間(例えば、30秒経過するまで、或いは、球が10個入賞するまで)開放される入賞口である。
【0011】
この特定入賞口5内には、Vゾーン5aが設けられており、特定入賞口5の開放中に、球がVゾーン5a内を通過すると、継続権が成立して、特定入賞口5の閉鎖後、再度、その特定入賞口5が所定時間(又は、特定入賞口5に球が所定個数入賞するまで)開放される。この特定入賞口5の開閉動作は、最高で16回(16ラウンド)繰り返し可能にされており、開閉動作の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値が付与された状態(特別遊技状態)である。
【0012】
なお、第3種パチンコ遊技機において所定の遊技価値が付与された状態(特別遊技状態)とは、LCD3の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み合わせの1つと一致する場合に、特定入賞口が所定時間開放されることをいう。この特定入賞口の開放中に、球がその特定入賞口へ入賞すると、特定入賞口とは別に設けられた大入賞口が所定時間、所定回数開放される。
【0013】
図2は、パチンコ機Pの電気的構成を示したブロック図であり、特に、パチンコ機Pの遊技内容の制御を行う主制御基板Cと、賞球の払出個数を管理する賞球管理基板Sと、賞球や貸球の払出制御を行う払出制御基板Hとの電気的構成を示したブロック図である。
【0014】
パチンコ機Pの主制御基板Cは、演算装置であるMPU11と、そのMPU11により実行される各種の制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM12と、ワークメモリ等として使用されるRAM13とを備えている。図3から図5のフローチャートに示すプログラムは、制御プログラムの一部としてROM12内に記憶されている。またRAM13には、賞球バッファ13aと、賞球ポインタ13bと、バックアップエリア13cとが設けられている。RAM13には、電源の切断後においても電源基板25からバックアップ電圧が供給されており、RAM13の各値をパチンコ機Pの電源が切断された場合にも保持(バックアップ)できるように構成されている。
【0015】
賞球バッファ13aは、遊技盤1内へ打ち込まれた球が入賞口2、図柄作動口4、又は、特定入賞口5へ入賞した場合に、払い出される賞球数を記憶するバッファである。払い出される賞球数は入賞した球毎に賞球バッファ13aへ記憶されるので、賞球バッファ13aは複数バイトで構成されている。賞球バッファ13aに記憶された賞球数データは、賞球コマンドとして賞球管理基板Sへ送信されると、消去される。具体的には、0番目の賞球バッファ13aに記憶される賞球数を賞球管理基板Sへ送信した後、1番目以降の賞球バッファ13aの値を小さいアドレス側へ順に1バイトずつシフトすることにより、0番目の賞球バッファ13aの値が消去される。
【0016】
ここで、賞球コマンドとは、払い出される賞球数を賞球管理基板Sへ指示するためのコマンドであり、2バイトで構成されている。賞球コマンドの1バイト目のデータは、そのコマンドが賞球コマンドであることを示すためのデータ(例えば「A0H」)とされており、また、2バイト目のデータは払い出される賞球数を示すデータとされている。1回の入賞に対する最大の賞球数は15球であるので、その最大賞球数に対応した「01H」〜「0FH」の15種類のデータが賞球コマンドの2バイト目のデータとされている。
【0017】
なお、賞球コマンドを1バイトで構成するようにしても良い。前記した通り、1回の入賞に対する最大の賞球数は15球であるので、賞球コマンドを1バイトで構成する場合には、その最大賞球数に対応した「01H」〜「0FH」の15種類のデータを賞球コマンドとする。即ち、1バイトで構成されるコマンドの上位4ビットが「0」の場合に賞球コマンドとするのである。
【0018】
賞球ポインタ13bは、賞球数を記憶させる賞球バッファ13aの位置を示すポインタであり、賞球コマンドとして払出制御基板Hへ送信される賞球数は、賞球ポインタ13bの値番目の賞球バッファ13aへ記憶される。この賞球ポインタ13bの値は、賞球バッファ13aへ賞球数を書き込むことにより「1」加算され、逆に、0番目の賞球バッファ13aの値が払出制御基板Hへ送信されることにより「1」減算される。
【0019】
バックアップエリア13cは、停電などの発生により電源が切断された場合、電源の再入時に、パチンコ機Pの状態を電源切断前の状態に復帰させるため、電源切断時(停電発生時を含む。以下、同様)のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶するためのエリアである。このバックアップエリア13cへの書き込みは、NMI割込処理(図3参照)によってMPU11に設けられたNMI端子11aに停電信号が入力された場合、即ち、電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア13cに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消による電源入を含む。以下、同様)の復帰処理(復電処理)において実行される(図4参照)。
【0020】
MPU11は、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン14を介して入出力ポート15と接続されている。入出力ポート15は、複数本の信号線16を介して賞球管理基板Sと双方向通信可能に接続されるほか、同様に複数本の信号線29を介して払出制御基板Hと双方向通信可能に接続される。また、複数の普通入賞スイッチ17〜20と、第1種始動口スイッチ21と、Vカウントスイッチ22と、10カウントスイッチ23と、電源基板25に設けられたクリアスイッチ25bと、他の入出力装置24とに、それぞれ接続されている。
【0021】
普通入賞スイッチ17〜20は、遊技盤1内の複数の普通入賞口2へ入賞した球をそれぞれ検出するためのスイッチであり、各普通入賞口2の入口近傍に設けられている。第1種始動口スイッチ21は、図柄作動口(第1種始動口)4へ入賞した球を検出するためのスイッチであり、図柄作動口4の近傍に設けられている。普通入賞スイッチ17〜20のいずれか又は第1種始動口スイッチ21によって球が検出されると、賞球ポインタ13bの値が示す賞球バッファ13aに5個分の賞球数データが書き込まれる。
【0022】
Vカウントスイッチ22は、特定入賞口5内のVゾーン5aへ入賞した球を検出するためのスイッチであり、また、10カウントスイッチ23は、特定入賞口5内のVゾーン5a以外へ入賞した球を検出するためのスイッチである。Vカウントスイッチ22又は10カウントスイッチ23により球が検出されると、賞球ポインタ13bの値が示す賞球バッファ13aに15個分の賞球数データが書き込まれる。
【0023】
クリアスイッチ25bは、電源基板25に設けられており、主制御基板CのRAM13にバックアップされるデータをクリアするためのスイッチであり、押しボタンタイプのスイッチで構成されている。このクリアスイッチ25bが押下された状態でパチンコ機Pの電源が投入されると(停電解消による電源入を含む)、RAMクリア信号が主制御基板Cへ出力され、RAM13のデータがクリアされる。
【0024】
電源基板25は、パチンコ機Pの各部へ駆動電圧を供給するための基板であると共に、パチンコ機Pの状態に基づいて主制御基板C及び賞球管理基板Sのバックアップ用電圧の供給、リセット信号、RAMクリア信号及び停電信号等を出力するものである。主制御基板C、賞球管理基板S及び払出制御基板Hは、この電源基板25から供給される5ボルトの駆動電圧により駆動されている。この電源基板25には、停電等の発生による電源断時に、主制御基板C及び賞球管理基板Sの各MPU11,31のNMI端子11a,31aへ停電信号を出力するための回路である停電監視回路25cが設けられている。この停電監視回路25cは、電源基板25から出力される最も大きい電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源断)の発生と判断して、停電信号を出力するように構成されている。この停電信号の出力によって、主制御基板C及び賞球管理基板Sは、停電の発生を認識し、停電処理(図3のNMI割込処理参照)を実行する。なお、電源基板25は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、停電処理の実行に充分な時間の間(停電時処理に好適な実行タイミングの待ち時間を含む)、制御系の駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持するように構成されているので、主制御基板C及び賞球管理基板Sは、停電時処理を正常に実行することができる。
【0025】
賞球管理基板Sは、賞球の払出個数を管理するものであり、演算装置であるMPU31と、そのMPU31により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM32と、ワークメモリ等として使用されるRAM33とを備えている。図3及び図6から図8に示すフローチャートのプログラムは、制御プログラムの一部としてROM32内に記憶されている。賞球管理基板SのRAM33には、残賞球数カウンタ33aと、賞球払出カウンタ33bと、バックアップエリア33cとが設けられている。
【0026】
残賞球数カウンタ33aは、未払いの賞球数を記憶するカウンタである。残賞球数カウンタ33aの値は、賞球コマンドによって主制御基板Cから賞球数データを受信する毎に、その賞球コマンドに応じた賞球数が加算される。逆に、払出制御基板Hから賞球読取コマンドを受信して、残賞球数カウンタ33aの値を賞球コマンドとして払出制御基板Hへ送信し、後述する賞球払出カウンタ33bへ書き込んだ後に「0」クリアされる。
【0027】
ここで、賞球読取コマンドとは、払出制御基板Hから賞球管理基板Sへ定期的に送信される賞球数データの送信要求であり、この賞球読取コマンドを賞球管理基板Sが受信すると、残賞球数カウンタ33aに記憶される賞球数データを賞球コマンドとして払出制御基板Hへ送信する。
【0028】
従来、主制御基板の定期処理において、賞球数データを賞球コマンドとして払出制御基板へ送信していた。よって、払出制御基板は主制御基板から突然送信される賞球コマンドを割込処理で受信するため、払出制御基板の制御プログラムの設計が複雑化していた。しかし、本実施例のパチンコ機Pによれば、賞球数データを主制御基板Cとは別に設けられた賞球管理基板Sで統一的に管理し、払出制御基板Hが定期的にその賞球管理基板Sへ賞球読取コマンドを送信して、賞球管理基板Sはその賞球読取コマンドを受信した場合に、その返答指示として賞球コマンドを出力する。従って、賞球管理基板Sで賞球数データを統一的に管理することによって、主制御基板Cにかかる制御の負担を軽減することができる。また、払出制御基板Hは、自ら賞球管理基板Sの賞球数データを得ることができるので、割込処理等によって賞球数データを受信する必要がない。このため、払出制御基板Hにかかる設計コストを低減することができる。
【0029】
賞球払出カウンタ33bは、賞球コマンドとして払出制御基板Hへ送信した賞球数データを記憶しておくためのカウンタである。この賞球払出カウンタ33bの値は、払出制御基板Hから賞球読取コマンドを受信した場合に、残賞球数カウンタ33aに記憶されている賞球数データの値が書き込まれ、逆に、後述する賞球カウントスイッチ36で賞球が1個検出される毎に「1」ずつ減算される。
【0030】
バックアップエリア33cは、停電などの発生により電源が切断された場合、電源の再入時に、賞球管理基板Sの状態を電源切断前の状態に復帰させるため、電源切断時(停電発生時を含む。以下、同様)のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶するためのエリアである。このバックアップエリア33cへの書き込みは、NMI割込処理(図3参照)によってMPU31に設けられたNMI端子31aに停電信号が入力された場合、即ち、電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア33cに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消による電源入を含む。以下、同様)の復帰処理(復電処理)において実行される(図6参照)。
【0031】
MPU31は、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン34を介して入出力ポート35と接続されている。入出力ポート35は、複数本の信号線16を介して主制御基板Cと双方向通信可能に接続される。また、同様に複数本の信号線37を介して払出制御基板Hと双方向通信可能に接続されるほか、電源基板25に設けられたクリアスイッチ25bと、賞球カウントスイッチ36と接続されている。
【0032】
賞球カウントスイッチ36は、後述する払出制御基板Hの払出用モータ47によって実際に払い出された賞球を検出するためのスイッチであり、その出力は払賞球管理基板Sのみに入力されている。賞球管理基板Sは、賞球カウントスイッチ36が賞球を1個検出する毎に、図示しない試射試験装置又はホールコンピュータへ賞球払出コマンドを出力するように構成されている。よって、賞球カウントスイッチ36を主制御基板Cと接続しなくても、試射試験装置に賞球の払い出し動作を認識させることができる。
【0033】
本実施例において、賞球カウントスイッチ36を賞球管理基板Sに接続することにより、賞球管理基板Sで賞球の払い出し制御を統一的に管理することができるので、主制御基板C及び払出制御基板Hで賞球の払い出し制御を行う必要がなくなる。よって、主制御基板C及び払出制御基板Hにかかる制御の負担を軽減することができる。
【0034】
払出制御基板Hは、賞球や貸球の払出制御を行うものであり、演算装置であるMPU41と、そのMPU41により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM42と、ワークメモリ等として使用されるRAM43とを備えている。図9から図11に示すフローチャートのプログラムは、制御プログラムの一部としてROM42内に記憶されている。
【0035】
払出制御基板HのRAM43には、残賞球数カウンタ43aと、送信済フラグ43bと、タンク球無フラグ43cと、下皿満タンフラグ43dとが設けられている。
【0036】
残賞球数カウンタ43aは、前述した賞球管理基板Sの残賞球数カウンタ33aと同様に、未払いの賞球数を記憶するカウンタである。残賞球数カウンタ43aの値は、賞球コマンドによって賞球管理基板Sから賞球数データを受信する毎に、その賞球コマンドに応じた賞球数が加算される。逆に、払出用モータ47が賞球を1個払い出す毎に「1」ずつ減算される。払出制御基板Hは、この残賞球数カウンタ43aの値が「0」になるまで、払出用モータ47を動作させて賞球の払い出しを行うものである。
【0037】
送信済フラグ43bは、賞球管理基板Sへ賞球読取コマンドを送信したか否かを記憶するためのフラグである。この送信済フラグ43bは、賞球読取コマンドを賞球管理基板Sへ送信した場合にオンされ、逆に、賞球管理基板Sから賞球コマンドを受信した場合にオフされる。賞球動作は確実に行う必要があるため、1つ1つの処理を確実に行うべきである。よって、コマンドの送受信は、1の処理が終了するまで、即ち、1の出力(送信)に対して1の入力(受信)が完了するまで行わないことが望ましい。従って、送信済フラグ43bによって、賞球管理基板Sへ賞球読取コマンドを重複して送信することを防止することができるので、確実性の高い制御を行うことができる。
【0038】
タンク球無フラグ43cは、貯留タンク(図示せず)に球があるか否かの状態を記憶するためのフラグである。このタンク球無フラグ43cは、後述するタンク球切スイッチ48により、貯留タンクに球が無いと判断された場合にオンされ、逆に、貯留タンクに球があると判断された場合にオフされる。下皿満タンフラグ43dは、下皿(図示せず)が満タンであるか否かの状態を記憶するためのフラグである。この下皿満タンフラグ43dは、後述する下皿満タンスイッチ49により、下皿に球が満タンであると判断された場合にオンされ、逆に、下皿に球が満タンでないと判断された場合にオフされる。タンク球無フラグ43c及び下皿満タンフラグ43dのいずれかがオンされている場合には、賞球及び貸球の払い出しが中止される。
【0039】
MPU41は、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン44により入出力ポート45と接続されている。入出力ポート45は、複数本の信号線29を介して主制御基板Cと双方向通信可能に接続される。また、同様に複数本の信号線37を介して賞球管理基板Sと双方向通信可能に接続されるほか、ドライバ回路46と、タンク球切スイッチ48と、下皿満タンスイッチ49と、他の入出力装置50とにそれぞれ接続されている。
【0040】
ドライバ回路46は、払出用モータ47を駆動し回転させるための回路である。このドライバ回路46により払出用モータ47が回転されると、その回転数に応じた賞球又は貸球の払い出しが行われる。
【0041】
タンク球切スイッチ48は、払出制御基板Hによって払い出される賞球や貸球を貯留する貯留タンク(図示せず)に、球が貯留されているか否かを検出するためのスイッチである。下皿満タンスイッチ49は、パチンコ機Pの下皿(図示せず)が球で一杯になっているか否かを検出するためのスイッチである。
【0042】
次に、図3から図11に示すフローチャートを参照して、主制御基板C、賞球管理基板S及び払出制御基板Hで行われる各処理について説明する。図3は、停電の発生等によるパチンコ機Pの電源断時に、主制御基板C及び賞球管理基板Sで実行されるNMI割込処理のフローチャートである。このNMI割込処理により、停電の発生等による電源断時の主制御基板C及び賞球管理基板Sの状態がバックアップエリア13c,33cにそれぞれ記憶される。なお、NMI割込処理は、主制御基板CのROM12と賞球管理基板SのROM32とに、それぞれ別々に搭載される処理であるが、フローチャートの表記上、同様に表すことができるので、図3にまとめて図示している。
【0043】
停電の発生等によりパチンコ機Pの電源が断されると、停電信号が主制御基板C及び賞球管理基板Sの各MPU11,31のNMI(Non Maskable Interrupt)端子11a,31aへそれぞれ出力される。各MPU11,31は、NMI端子11a,31aに停電信号が入力されると、実行中の制御を中断して、図3のNMI割込処理を開始する。停電信号が出力された後所定時間は、主制御基板C及び賞球管理基板Sの処理が実行可能に電力供給されており、この所定時間内に、図3のNMI割込処理が実行される。
【0044】
NMI割込処理では、まず、各レジスタ、I/O等の値をスタックエリアへ書き込み(S1)、更に、スタックポインタの値をバックアップエリア13c,33cへ書き込んで(S2)、停電の発生等による電源断時の状態を記憶する。そして、停電が発生したことを示す停電発生情報をバックアップエリア13c,33cに書き込む(S3)。その後、その他の停電処理を実行し(S4)、その後は、電源が完全に断して処理が実行できなくなるまで、処理をループする。
【0045】
図4は、パチンコ機Pの主制御基板Cにおいて実行されるメイン処理のフローチャートである。パチンコ機Pの主な制御は、このメイン処理によって実行される。メイン処理では、まず、割込を禁止した後(S11)、スタックポインタを設定し(S12)。クリアスイッチ25bがオンされているか否かを確認する(S13)。クリアスイッチ25bがオンされていなければ(S13:No)、バックアップが有効であるか否かを確認する(S14)。この確認は、RAM13の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく記憶されているか否かにより判断する。キーワードが正しく記憶されていればバックアップは有効であり、逆に、キーワードが正しくなければバックアップデータは破壊されているので、そのバックアップは有効ではない。バックアップが有効であれば(S14:Yes)、処理をS21へ移行して、主制御基板Cの各状態を電源断前の状態に復帰させる。一方、バックアップが有効でなかったり(S14:No)、或いはクリアスイッチ25bがオンされていれば(S13:Yes)、RAMクリア及び初期化処理を実行して(S15)、RAM13及びI/O等の各値を初期化し、タイマ割込の設定を行う(S16)。タイマ割込の設定後は、各割込を許可状態とする(S17)。割込の許可後は、特別図柄変動処理や、表示データ作成処理、ランプ・情報処理等の遊技の制御を行う各処理を実行し(S18)、所定のタイミングが到来するまでの残余時間の間、大当たりを決定するための乱数カウンタの初期値を更新する乱数初期値更新処理(S19)を繰り返し実行する。各処理(S18)は定期的に実行する必要があるので、S20の処理において、経過時間をチェックする(S20)。チェックの結果、所定時間経過していれば(S20:Yes)、処理をS18へ移行し、一方、所定時間経過していなければ(S20:No)、処理をS19へ移行して、乱数初期値更新処理(S19)の実行を繰り返す。ここで、各処理(S18)の実行時間は、遊技の状態に応じて変化するので、次の各処理の実行タイミングが到来するまでの残余時間は、一定の時間ではない。よって、かかる残余時間を使用して乱数初期値更新処理(S19)を繰り返し実行することにより、乱数カウンタの初期値をランダムに更新することができる。
【0046】
S21からの処理では、まず、バックアップエリア13cからスタックポインタの値を読み出して、これをスタックエリアへ書き込み、電源断前(停電前)の状態、即ちNMI割込発生前の状態に戻す(S21)。その後、スタックエリアへ退避した各レジスタやI/O等のデータをスタックエリアから読み出して、これら各データを元のレジスタやI/O等へ書き込む(S22)。更に、割込状態を停電発生時に実行される図3の処理で記憶しておいた電源断前(停電前)の状態、即ちNMI割込発生前の状態に戻し(S23)、NMI割込リターンを実行して、処理を電源断前に実行していたところへ戻して、制御を電源断前の状態から続行する。
【0047】
図5は、主制御基板Cの各処理(S18)の中で実行される賞球処理のフローチャートである。賞球処理は、入賞口2や図柄作動口4或いは特定入賞口5へ入賞した球を検出する入賞検出処理(S30)と、賞球管理基板Sへ賞球コマンドを送信する賞球コマンド送信処理(S40)との2つの処理によって構成されている。
【0048】
入賞検出処理(S30)では、まず、いずれかの普通入賞スイッチ17〜20又は第1種始動口スイッチ21により、球が検出されたか否かを確認する(S31)。いずれかのスイッチ17〜20,21によって球が検出された場合には(S31:Yes)、5個の賞球を払い出すために、賞球ポインタ13bの値番目の賞球バッファ13aへ「5」を書き込み(S32)、賞球ポインタ13bの値を「1」加算する(S33)。一方、いずれのスイッチ17〜20,21によっても球が検出されない場合には(S31:No)、S32及びS33の処理をスキップして、処理をS34へ移行する。
【0049】
S34の処理では、Vカウントスイッチ22又は10カウントスイッチ23により球が検出された否かを確認する(S34)。いずれかのスイッチ22,23によって球が検出された場合には(S34:Yes)、15個の賞球を払い出すために、賞球ポインタ13bの値番目の賞球バッファ13aへ「15」を書き込み(S35)、賞球ポインタ13bの値を「1」加算する(S36)。一方、いずれのスイッチ22,23によっても球が検出されない場合には(S34:No)、S35及びS36の処理をスキップして、入賞検出処理(S30)を終了し、S40の賞球コマンド送信処理へ移行する。
【0050】
賞球コマンド送信処理(S40)では、まず、賞球バッファ13aに払い出すべき賞球のデータが記憶されているか否かを確認するため、賞球ポインタ13bの値が「0」か否かを確認する(S41)。賞球ポインタ13bの値が「0」でなければ(S41:No)、賞球バッファ13aに払い出すべき賞球数データが記憶されているということなので、0番目の賞球バッファ13aの値をセットして、賞球コマンドを賞球管理基板Sへ送信して(S42)、賞球バッファ13aの値を小さいアドレス側へ順に1バイトずつシフトし(S43)、賞球ポインタ13bの値を「1」減算して(S44)、この賞球コマンド送信処理を終了する。なお、S41の処理において、賞球ポインタ13bの値が「0」である場合には(S41:Yes)、賞球バッファ13aに払い出すべき賞球数データが記憶されていないということなので、S42〜S44の処理をスキップして、この賞球コマンド送信処理を終了する。賞球コマンド送信処理が終了することにより、図5の賞球処理が終了する。
【0051】
図6は、パチンコ機Pの賞球管理基板Sにおいて実行されるメイン処理のフローチャートである。賞球管理基板Sの主な制御は、このメイン処理によって実行される。メイン処理では、まず、割込を禁止した後(S51)、スタックポインタを設定し(S52)。クリアスイッチ25bがオンされているか否かを確認する(S53)。クリアスイッチ25bがオンされていなければ(S53:No)、バックアップが有効であるか否かを確認する(S54)。この確認は、RAM33の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく記憶されているか否かにより判断する。キーワードが正しく記憶されていればバックアップは有効であり、逆に、キーワードが正しくなければバックアップデータは破壊されているので、そのバックアップは有効ではない。バックアップが有効であれば(S54:Yes)、処理をS60へ移行して、賞球管理基板Sの各状態を電源断前の状態に復帰させる。一方、バックアップが有効でなかったり(S54:No)、或いはクリアスイッチ25bがオンされていれば(S53:Yes)、RAMクリア及び初期化処理を実行して(S55)、RAM33及びI/O等の各値を初期化し、タイマ割込の設定を行う(S56)。タイマ割込の設定後は、各割込を許可状態とする(S57)。割込の許可後は、賞球に関するコマンドの送受信を行うコマンド送受信処理(図7参照)や、賞球カウントスイッチ36の読み込みを行うスイッチ読込処理(図8参照)等の賞球に関する制御を行う各処理を実行する(S58)。この各処理(S58)は定期的に実行する必要があるので、S59の処理において、経過時間をチェックする(S59)。チェックの結果、所定時間が経過していなければ(S59:No)、所定時間経過するまで待機し、一方、所定時間経過していれば(S59:Yes)、処理をS58へ移行する。
【0052】
S60からの処理では、まず、バックアップエリア33cからスタックポインタの値を読み出して、これをスタックエリアへ書き込み、電源断前(停電前)の状態、即ちNMI割込発生前の状態に戻す(S60)。その後、スタックエリアへ退避した各レジスタやI/O等のデータをスタックエリアから読み出して、これら各データを元のレジスタやI/O等へ書き込む(S61)。更に、割込状態を停電発生時に実行される図3の処理で記憶しておいた電源断前(停電前)の状態、即ちNMI割込発生前の状態に戻し(S62)、NMI割込リターンを実行して、処理を電源断前に実行していたところへ戻して、制御を電源断前の状態から続行する。
【0053】
ここで、払出制御基板Hは、賞球読取コマンドをメイン処理で行うものであるので、パチンコ機P電源が切断した場合に、その電源入時の復電処理時に賞球管理基板Sが払出制御基板Hへ賞球コマンドを送信する処理が不要になる。よって、賞球管理基板Sの電源入時の復電処理において、スムースな立ち上げ制御行うことができる。
【0054】
図7は、賞球管理基板Sの各処理(S58)で実行されるコマンド送受信処理のフローチャートである。このコマンド送受信処理では、主制御基板Cから賞球コマンドを受信した場合に、その賞球コマンドに応じて残賞球数カウンタ33aに賞球数データを加算する一方、払出制御基板Hから賞球読取コマンドを受信した場合には、残賞球数カウンタ33aに記憶される賞球数データを賞球コマンドとして払出制御基板Hへ送信する。
【0055】
コマンド送受信処理では、まず、主制御基板Cから賞球コマンドを受信したか否かを確認する(S71)。確認の結果、主制御基板Cから賞球コマンドを受信していなければ(S71:No)、このコマンド送受信処理を終了する。一方、主制御基板Cから賞球コマンドを受信していれば(S71:Yes)、受信した賞球コマンドに応じた値の賞球数データを残賞球数カウンタ33aへ加算し(S72)、処理をS73へ移行する。なお、S71の処理において、主制御基板Cから賞球コマンドを受信していなければ(S71:No)、S72の処理をスキップして、処理をS73へ移行する。
【0056】
S73の処理では、払出制御基板Hから賞球読取コマンドを受信したか否かを確認する(S73)。払出制御基板Hから賞球読取コマンドを受信していれば(S73:Yes)、次に、賞球払出カウンタ33bの値が「0」か否かを確認する(S74)。賞球払出カウンタ33bの値が「0」であれば(S74:Yes)、先回払出制御基板Hへ送信した賞球コマンドは適切に払い出されているということなので、残賞球数カウンタ33aの値に応じた賞球コマンドをセットして払出制御基板Hへ送信する(S75)。賞球コマンドの送信後は、残賞球数カウンタ33aの値を賞球払出カウンタ33bへ書き込み(S76)、賞球払出カウンタ33bへ書き込んだ後は残賞球数カウンタ33aの値を「0」クリアし(S77)、このコマンド送受信処理を終了する。
【0057】
払出制御基板Hは、賞球管理基板Sから賞球コマンドを受信した場合に、その賞球コマンドに応じた賞球数を払い出すまで賞球読取コマンドを送信しないように構成されている。よって、払出制御基板Hが賞球コマンドに応じた賞球の払い出しを適切に行った場合は、後述するスイッチ読込処理(図9参照)で賞球カウントスイッチ36により賞球が検出され、賞球払出カウンタ33bの値が「0」になるように構成されている。しかし、S74の処理において、賞球払出カウンタ33bの値が「0」でない場合(S74:No)、即ち、賞球払出カウンタ33bに賞球数データが残っている場合は、先回払出制御基板Hへ送信した賞球コマンドに応じた賞球の払い出しが適切に行われていないということなので、エラー処理を行い(S78)、このコマンド送受信処理を終了する。
【0058】
ここで、このエラー処理(S78)では、賞球コマンドに応じた賞球の払い出しが適切に行われなかった理由として、球の排出路に球が詰まっている状態(球噛み)が考えられるので、バイブレータ等で球の排出路を振動させて球詰まりを解除させる(振動処理)。また、球の排出路の球詰まりを解除した後は、賞球払出カウンタ33bに記憶されている賞球数データを賞球コマンドとして払出制御基板Hへ送信し(リトライ処理)、払い出されなかった賞球を確実に払い出すように構成する。よって、球詰まりを解消した後に賞球の払出指示(賞球コマンド)を送信することによって、確実に賞球を払い出すことができ、遊技者に不利益を被らせることなく、適切な賞球の払い出しを行うことができる。更に、頻繁にリトライ処理が行われる場合には、賞球カウントスイッチ36に異常が発生している可能性がある。よって、所定回数のリトライ処理を行った場合は、その旨を図示しないスピーカ又はLED等によって報知するように構成しても良い。
【0059】
図8は、賞球管理基板Sの各処理(S58)の中で実行されるスイッチ読込処理のフローチャートである。このスイッチ読込処理によって、払出制御基板Hで払い出された賞球が賞球カウントスイッチ36で検出され、賞球払出カウンタ33bで記憶されている賞球数データが減算される。
【0060】
スイッチ読込処理では、まず、賞球カウントスイッチ36が賞球を検出したか否かを確認する(S81)。確認の結果、賞球カウントスイッチ36が賞球を検出していれば(S81:Yes)、次に、賞球払出カウンタ33bの値が「0」であるか否かを確認する(S82)。賞球払出カウンタ33bの値が「0」でなければ(S82:No)、払い出すべき賞球が残っていたということなので、賞球払出カウンタ33bの値から「1」を減算し(S83)、このスイッチ読込処理を終了する。
【0061】
一方、賞球払出カウンタ33bの値が「0」であった場合には(S82:Yes)、払い出すべき賞球が残っていない状態で賞球カウントスイッチ36が賞球を検出したということなので、実際に払い出すべき賞球数より余分に賞球が払い出されている。従って、賞球オーバーエラー処理を行い(S84)、賞球の払い出しを停止すると共に、余分に賞球が払い出されたことを図示しないスピーカ又はLED等によって報知し、このスイッチ読み取り処理を終了する。なお、S81の処理において、賞球カウントスイッチ36が賞球を検出していなければ(S81:No)、S82〜S84の処理をスキップして、このスイッチ読込処理を終了する。
【0062】
図9は、払出制御基板Hにおいて、タイマ割込により2ms毎に実行される疑似リセット割込処理のフローチャートである。この疑似リセット割込処理によって、払出制御基板Hでのメイン制御が行われる。疑似リセット割込処理では、まず、RAM43の初期化を含む初期化処理を実行する(S91)。その後、RAMチェックを行い(S92)、RAM43が正常であるか否かを確認する。RAMチェックの結果、RAM43に異常があれば(S93:Yes)、処理をS91へ移行して、再度、初期化処理を実行する。一方、RAMチェックの結果、RAM43に異常がなければ(S93:No)、図10に示すフラグ設定処理を実行する(S94)。
【0063】
図10のフラグ設定処理(S94)は、賞球又は貸球の払出動作が実行できる状態か否かを確認するための処理である。このフラグ設定処理では、タンク球無フラグ43c又は下皿満タンフラグ43dにより、図示しない貯留タンクの球切れ状態、或いは、図示しない下皿が満タン状態、のいずれかによって球の払い出しが実行可能か否かを確認する。
【0064】
まず、タンク球切スイッチ48がオンされているか否かを確認する(S101)。タンク球切スイッチ48がオンしていれば(S101:Yes)、図示しない貯留タンクが球無状態であるので、払出制御基板Hに貯留タンクの球無状態であることを認識させるために、タンク球無フラグ43cをオンして(S102)、処理をS104へ移行する。一方、S101の処理において、タンク球切スイッチ48がオンしていなければ(S101:No)、貯留タンクに払い出すことができる球が貯留されているということなので、タンク球無フラグ43cをオフして(S103)、処理をS104へ移行する。
【0065】
次に、S104の処理では、下皿満タンスイッチ49がオンしているか否かを確認する(S104)。確認の結果、下皿満タンスイッチ49がオンしていれば(S104:Yes)、図示しない下皿に球が充填されて満タン状態で球の払い出しが不可能な状態であるので、払出制御基板Hに球の払い出しが不可能であることを認識させるために、下皿満タンフラグ43dをオンして(S105)、このフラグ設定処理を終了する。一方、S104の処理において、下皿満タンスイッチ49がオンしていなければ(S104:No)、下皿が満タン状態ではなく、球の払い出しが可能であることを払出制御基板Hへ認識させるため、下皿満タンフラグ43dをオフして(S106)、このフラグ設定処理を終了する。
【0066】
フラグ設定処理(S94)の終了後は、一旦、処理を図9の疑似リセット割込処理に戻し、その後、図11に示す賞球動作処理(S95)を実行する。この賞球動作処理(S95)は、賞球管理基板Sへ賞球数データの送信要求である賞球読取コマンドを送信する読取コマンド送信処理(S110)と、その賞球読取コマンドの返答指示である賞球コマンドに応じた賞球数データの値を残賞球数カウンタ43aに書き込むためのデータ書込処理(S120)と、払出用モータ47によって賞球を払い出す賞球払出処理(S130)との3つの処理によって構成されている。
【0067】
読取コマンド送信処理(S110)では、まず、残賞球数カウンタ43aの値は「0」であるか否かを確認する(S111)。ここで、残賞球数カウンタ43aの値が「0」でなければ(S111:No)、払い出すべき賞球が残っているということなので、その払い出すべき賞球を優先するためにこの読取コマンド送信処理を終了する。
【0068】
一方、S111の処理において、残賞球数カウンタ43aの値が「0」であれば(S111:Yes)、払い出すべき賞球は残っていないので、次に、送信済フラグ43bがオンされているか否かを確認する(S112)。確認の結果、送信済フラグ43bがオンされていなければ(S112:No)、賞球管理基板Sへ送信中の賞球読取コマンドはないので、賞球読取コマンドを賞球管理基板Sへ送信し(S113)、賞球読取コマンドを賞球管理基板Sへ送信中であることを示すため、送信済フラグ43bをオンして(S114)、読取コマンド送信処理を終了する。なお、S112の処理において、送信済フラグ43bがオンしていれば(S112:Yes)、賞球管理基板Sへ賞球読取コマンドを送信中であるため、賞球読取コマンドを重複して送信することを避けるために、S113及びS114の処理をスキップして、読取コマンド送信処理を終了する。読取コマンド送信処理(S110)の終了後は、S120のデータ書込処理へ移行する。
【0069】
データ書込処理(S120)では、まず、賞球管理基板Sから賞球読取コマンドの返答指示である賞球コマンドを受信したかを確認する(S121)。賞球コマンドを受信していれば(S121:Yes)、賞球コマンドに応じた賞球数データの値を残賞球数カウンタ43aへ加算し(S122)、賞球読取コマンドの返答指示を受信したことによって送信済フラグ43bをオフして(S123)、このデータ書込処理を終了する。なお、S121の処理において、賞球コマンドを受信していなければ(S121:No)、S122及びS123の処理をスキップして、データ書込処理を終了する。データ書込処理の終了後は、S130の賞球払出処理へ移行する。
【0070】
賞球払出処理(S130)では、まず、残賞球数カウンタ43aの値が「0」であるか否かを確認して(S131)、払い出すべき賞球が残っているか否かを確認する。残賞球数カウンタ43aの値が「0」であれば(S131:Yes)、払い出すべき賞球はないので、この賞球払出処理を終了する。
【0071】
一方、S131の処理において、残賞球数カウンタ43aの値が「0」でなければ(S131:No)、次に、賞球を払い出すことが可能か否かを確認するために、タンク球無フラグ43c又は下皿満タンフラグ43dがオンしているか否かを確認する(S132、及び、S133)。いずれのフラグ43c,43dがオンしていなければ(S132:No、及び、S133:No)、賞球の払い出しが可能な状態であるので、払出用モータ47を駆動して賞球を1個払い出し(S134)、残賞球数カウンタ43aの値から「1」を減算して(S135)、この賞球払出処理を終了する。なお、S132及びS133の処理において、いずれかのフラグ43c,43dがオンしていた場合は(S132:Yes、又は、S133:Yes)、賞球の払い出しが不可能な状態であるので、S134の処理をスキップして、賞球払出処理を終了する。賞球払出処理の終了により、図11の賞球動作処理が終了する。
【0072】
賞球動作処理(S95)の終了後は、処理を図9の疑似リセット割込処理に戻し、その後、球貸し動作処理を実行し(S96)、各処理を行う(S97)。上記したS92〜S97の各処理は定期的に実行する必要があるので、S98の処理において、経過時間をチェックする(S98)。チェックの結果、所定時間が経過していなければ(S98:No)、所定時間経過するまで待機し、一方、所定時間経過していれば(S98:Yes)、処理をS92へ移行する。このため、S98の処理により、疑似リセット割込処理が2msの間隔で実行される。
【0073】
以上説明したように、第1実施例のパチンコ機Pによれば、賞球管理基板Sで払い出すべき賞球数データを統一的に管理し、払出制御基板Hは、賞球管理基板Sに記憶される賞球数データに基づいた賞球の払出制御を行う。よって、賞球管理基板Sで統一的に賞球数データを管理することができるので、安定した賞球の払出制御を行うことができる。また、主制御基板Cに賞球に関する払出制御を行わせる必要がなくなるので、主制御基板Cで行われる制御の負担を軽減することができる。更に、払出制御基板Hは、通常の処理時に賞球管理基板Sに記憶される賞球数データをコマンドの送受信によってに読み取ることで、賞球の払い出しを行うことができるので、割込処理による賞球コマンドの受信が不要になる。よって、払出制御基板Hのの制御プログラムが簡易になり、制御を安定させることができると共に、制御プログラム等の設計にかかるコストを低減することができる。
【0074】
次に、図12から図15を参照して、本発明の第2実施例について説明する。第1実施例のパチンコ機Pにおいては、普通入賞スイッチ17〜20、第1種始動口スイッチ21、Vカウントスイッチ22及び10カウントスイッチ23を主制御基板Cへ接続し、主制御手段で各スイッチ17〜23を監視して、その検出結果を賞球管理基板Sへ送信していた。これに対し、第2実施例のパチンコ機Pでは、普通入賞スイッチ17〜20、第1種始動口スイッチ21、Vカウントスイッチ22及び10カウントスイッチ23を賞球管理基板Sへ接続すると共に、第1種始動口スイッチ21を主制御基板Cへ接続する。
【0075】
従来、第1種始動口スイッチ21は、球を検出することにより、パチンコ機Pで行われる遊技を決定する乱数カウンタ13dの値を取得すると共に、所定数(例えば、5個)の賞球を払い出すものである。第2実施例のパチンコ機Pにおいて、第1種始動口スイッチ21は主制御基板Cと賞球管理基板Sとにそれぞれ接続されているが、第1種始動口スイッチ21で球が検出された場合には、主制御基板Cはその検出により乱数カウンタ13dの値を取得し、一方、賞球管理基板Sはその検出により所定数の賞球の払い出しを認識するように構成する。よって、主制御基板Cで賞球の払い出し制御を行う必要がなくなり、主制御基板Cにかかる制御の負担を軽減することができる。また、普通入賞スイッチ17〜20、第1種始動口スイッチ21、Vカウントスイッチ22及び10カウントスイッチ23を賞球管理基板Sに接続することで、賞球管理基板Sで統一的に賞球の払い出しを管理することができるので、安定した賞球の払出制御を行うことができる。
【0076】
図12は、第2実施例のパチンコ機Pの電気的構成を示したブロック図である。主制御基板CのMPU11に搭載されたRAM13には、バックアップエリア13cと、乱数カウンタ13dとが設けられている。
【0077】
乱数カウンタ13dは、大当たりの発生を決定するためのカウンタであり、「1〜630」の範囲で2ms毎に1カウントずつ更新される。遊技盤1に打ち込まれた球が図柄作動口4へ入賞して第1種始動口スイッチ21で検出され(始動入賞)、その検出に基づいて取得された乱数カウンタ13dの値が「7」又は「315」であった場合に、大当たりが発生するものである。
【0078】
第1種始動口スイッチ21は、主制御基板Cの入出力ポート15と、賞球管理基板Sの入出力ポート35とにそれぞれ接続されている。この第1種始動口スイッチ21は、球を検出した場合に、主制御基板C及び賞球管理基板Sのそれぞれに同様の検出信号を出力するものであるが、主制御基板Cと賞球管理基板Sとの制御プログラムによって、その検出信号によって行われる制御が異なるように構成されている。具体的には、主制御基板Cでは乱数カウンタ13dの値を取得するのみであり、賞球管理基板Sでは払い出すべき賞球を認識するのみである。
【0079】
図13は、第2実施例の主制御基板Cで実行される乱数値決定処理のフローチャートである。この乱数値決定処理によって、第1種始動口スイッチ21で検出された球に基づいて乱数カウンタ13dの値が取得される。
【0080】
この乱数値決定処理では、まず、第1種始動口スイッチ21が球を検出したか否かを確認する(S141)。確認の結果、第1種始動口スイッチ21が球を検出していれば(S141:Yes)、乱数カウンタ13dの値を決定し(S142)、その決定した乱数カウンタ13dの基づいてパチンコ機Pの遊技を制御する各処理が実行され(S143)、この乱数値決定処理を終了する。なお、S141の処理において、第1種始動口スイッチ21が球を検出していなければ(S141:No)、S142及びS143の処理をスキップして、この乱数値決定処理を終了する。
【0081】
図14は、第2実施例の賞球管理基板Sで実行される賞球処理のフローチャートである。第2実施例では、普通入賞スイッチ17〜20、第1種始動口スイッチ21、Vカウントスイッチ22及び10カウントスイッチ23は賞球管理基板Sに接続されているため、この賞球処理によってこれらのスイッチ17〜20,21,22,23によって球が検出された場合に残賞球数カウンタ33aに所定数の賞球数データが加算される。
【0082】
賞球処理では、まず、普通入賞スイッチ17〜20又は第1種始動口スイッチ21のいずれかによって球が検出されたか否かを確認する(S151)。確認の結果、スイッチ17〜20,21のいずれかによって球が検出されていれば(S151:Yes)、残賞球数カウンタ33aへ「5」を加算して(S152)、処理をS153へ移行する。いずれのスイッチ17〜20,21で球が検出されていなければ(S151:No)、S152の処理をスキップして、S153へ移行する。
【0083】
S153の処理では、Vカウントスイッチ22又は10カウントスイッチ23のいずれかによって球が検出されたか否かを確認する(S153)。確認の結果、スイッチ22,23のいずれかによって球が検出されていれば(S153:Yes)、残賞球数カウンタ33aへ「15」を加算して(S154)、この賞球処理を終了する。いずれのスイッチ22,23で球が検出されていなければ(S153:No)、S154の処理をスキップして、この賞球処理を終了する。
【0084】
図15は、第2実施例の賞球管理基板Sの各処理で実行されるコマンド送受信処理のフローチャートである。このコマンド送受信処理では、払出制御基板Hから賞球読取コマンドを受信した場合に、残賞球数カウンタ33aに記憶される賞球数データを賞球コマンドとして払出制御基板Hへ送信する。
【0085】
コマンド送受信処理では、まず、払出制御基板Hから賞球読取コマンドを受信したか否かを確認する(S161)。払出制御基板Hから賞球読取コマンドを受信していれば(S161:Yes)、次に、賞球払出カウンタ33bの値が「0」か否かを確認する(S162)。賞球払出カウンタ33bの値が「0」であれば(S162:Yes)、先回払出制御基板Hへ送信した賞球コマンドは適切に払い出されているということなので、残賞球数カウンタ33aの値に応じた賞球コマンドをセットして払出制御基板Hへ送信する(S163)。賞球コマンドの送信後は、残賞球数カウンタ33aの値を賞球払出カウンタ33bへ書き込み(S164)、賞球払出カウンタ33bへ書き込んだ後は残賞球数カウンタ33aの値を「0」クリアし(S165)、このコマンド送受信処理を終了する。なお、S162の処理において、賞球払出カウンタ33bの値が「0」でない場合(S162:No)、即ち、賞球払出カウンタ33bに賞球数データが残っている場合は、先回払出制御基板Hへ送信した賞球コマンドに応じた賞球の払い出しが適切に行われていないということなので、第1実施例と同様のエラー処理を行い(S166)、このコマンド送受信処理を終了する。
【0086】
以上説明したように、第2実施例のパチンコ機Pによれば、第1種始動口スイッチ21は主制御基板Cと賞球管理基板Sとにそれぞれ接続し、第1種始動口スイッチ21で球が検出された場合には、主制御基板Cはその検出により乱数カウンタ13dの値を取得し、一方、賞球管理基板Sはその検出により所定数の賞球の払い出しを認識するように構成する。よって、主制御基板Cで賞球の払い出し制御を行う必要がなくなり、主制御基板Cにかかる制御の負担を軽減することができる。また、普通入賞スイッチ17〜20、第1種始動口スイッチ21、Vカウントスイッチ22及び10カウントスイッチ23を賞球管理基板Sに接続することで、賞球管理基板Sで統一的に賞球の払い出しを管理することができるので、安定した賞球の払出制御を行うことができる。
【0087】
次に、図16から図19を参照して、本発明の第3実施例について説明する。第1実施例のパチンコ機Pにおいては、賞球管理基板SにMPU31,ROM32及びRAM33を搭載して、主制御基板Cおよび払出制御基板Hから送信されるコマンドに応じた制御を行っていた。これに対し、第3実施例のパチンコ機Pでは、賞球管理基板Sに不揮発性のメモリであるEEPROM60を搭載して、そのEEPROM60に賞球数を管理する残賞球数カウンタ60a及び賞球払出カウンタ60bを搭載する。
【0088】
この第3実施例において、賞球管理基板SはMPU31,ROM32及びRAM33等の制御手段を搭載せずに、EEPROM60のみを搭載している。よって、主制御基板Cは、直接EEPROM60に賞球数データを書き込んで記憶させると共に、払出制御基板Hは、EEPROM60に記憶された賞球数データを読み込み、その賞球数データに基づいて賞球を払い出す。払出制御基板Hによって払い出された賞球は、賞球カウントスイッチ36によって検出され、賞球が検出される毎に払出制御基板Hは賞球管理基板SのEEPROM60に記憶される賞球数データを減算するように構成されている。また、EEPROM60によって賞球数データを記憶することで、停電等による電源断時においても賞球数データを記憶しておくことができる。
【0089】
図16は、第3実施例のパチンコ機Pの電気的構成を示したブロック図である。第3実施例では、賞球管理基板Sに不揮発性のメモリであるEEPROM60を搭載している。このEEPROM60には、残賞球数カウンタ60aと、賞球払出カウンタ60bと、待機フラグ60cとが設けられている。なお、賞球カウントスイッチ36の出力は、払出制御基板Hに入力されている。
【0090】
残賞球数カウンタ60aは、未払いの賞球数を記憶するカウンタである。この残賞球数カウンタ60aの値は、主制御基板Cが直接賞球数データを加算し、逆に、払出制御基板Hが直接賞球数データを読み込んだ場合に「0」クリアされる。
【0091】
賞球払出カウンタ60bは、主制御基板Cから書き込まれた賞球数データが確実に払出制御基板Hによって払い出されているか否かを確認するためのカウンタである。この賞球払出カウンタ60bの値は、払出制御基板Hが残賞球数カウンタ60aの値を読み込んだ場合に、その残賞球数カウンタ60aの値と同等の賞球数データが加算され、逆に、賞球カウントスイッチ36により賞球が検出される毎に払出制御基板Hによって「1」ずつ減算される。
【0092】
待機フラグ60cは、主制御基板Cと払出制御基板Hとが残賞球数カウンタ60aの値を同時に変更(読み込み又は書き込み)しないように規制するためのフラグである。この待機フラグ60cは、主制御基板C若しくは払出制御基板Hのいずれかが賞球管理基板Sの残賞球数カウンタ60aに記憶される賞球数データを変更する場合、又は、払出制御基板Hが賞球管理基板Sの賞球払出カウンタ60bの値を減算する場合に、オンされる。逆に、主制御基板C若しくは払出制御基板Hのいずれかが賞球管理基板Sの残賞球数カウンタ60aに記憶される賞球数データを変更し終えた場合、又は、払出制御基板Hが賞球管理基板Sの賞球払出カウンタ60bの値を減算し終えた場合に、オフされる。
【0093】
この待機フラグ60cを設けることによって、複数の制御基板C,Hで共用される賞球管理基板SのEEPROM60に対して、複数の制御基板C,Hから同時に賞球数データの変更が行われる状態を回避することができる。従って、EEPROM60のデータの変更処理が同時に行われてしまう場合に備えた処理が不要となり、パチンコ機Pで行われる遊技の制御を簡略化することができる。
【0094】
賞球管理基板Sは、主制御基板C及び払出制御基板Hと接続するためにコネクタ61及び複数本の信号線62が配設されている。主制御基板Cの信号線16と、払出制御基板Hの信号線37とは、このコネクタ61に接続されている。このコネクタ61及び信号線62によって、主制御基板C及び払出制御基板Hと簡易に接続可能に構成されると共に、EEPROM60に記憶されるデータの読み込み又は書き込みが可能に構成されている。
【0095】
なお、賞球管理基板Sには、封止機能が備えられており、外部からこの賞球管理基板Sのデータを変更することが不可能に構成されている。よって、遊技者にとって価値がある賞球数データを記憶する賞球管理基板Sに不正等が行われることを未然に防止することができ、遊技者に不利益を被らせずにすむ。
【0096】
また、賞球管理基板Sは、賞球払出カウンタ60bから賞球数データが「1」減算される毎に、図示しない試射試験装置又はホールコンピュータへ賞球払出信号を出力可能な外部出力端子が配設されている。よって、試射試験装置又はホールコンピュータに賞球の払い出し動作を認識させることができる。
【0097】
図17は、第3実施例の主制御基板Cで実行される賞球処理のフローチャートである。この賞球処理によって、主制御基板Cで認識された賞球数データが賞球管理基板Sの残賞球数カウンタ60aに直接加算される。賞球処理では、まず、S30の入賞検出処理が行われる(S30)。入賞検出処理の後は、S170の賞球数データ書込処理が実行される。
【0098】
賞球数データ書込処理(S170)では、まず、賞球バッファ13aに払い出すべき賞球数データが記憶されているか否かを確認するため、賞球ポインタ13bの値が「0」か否かを確認する(S171)。賞球ポインタ13bの値が「0」でなければ(S171:No)、賞球バッファ13aに払い出すべき賞球数データが記憶されているということなので、次に、賞球管理基板Sの待機フラグ60cがオンされているか否かを確認する(S172)。待機フラグ60cがオンされていなければ(S172:No)、賞球管理基板SのEEPROM60に記憶されるデータを変更可能な状態であるので、主制御基板Cが賞球管理基板SのEEPROM60に記憶されるデータを変更している間、払出制御基板Hが賞球管理基板SのEEPROM60に記憶されるデータを変更させないように、待機フラグ60cをオンする(S173)。
【0099】
そして、0番目の賞球バッファ13aの値を賞球管理基板Sの残賞球数カウンタ60aに加算して(S174)、賞球バッファ13aの値を小さいアドレス側へ順に1バイトずつシフトし(S175)、賞球ポインタ13bの値を「1」ずつ減算する(S176)。その後は、主制御基板Cにおける賞球管理基板SのEEPROM60のデータの変更は終了したので、払出制御基板Hが賞球管理基板SのEEPROM60のデータを変更可能にするため、待機フラグ60cをオフして(S177)、この賞球数データ書込処理(S170)を終了する。
【0100】
なお、S171の処理において、賞球ポインタ13bの値が「0」である場合には(S171:Yes)、賞球バッファ13aに払い出すべき賞球数データが記憶されていないということなので、S172〜S177の処理をスキップして、この賞球数データ書込処理を終了する。また、S172の処理において、賞球管理基板Sの待機フラグ60cがオンされている場合には(S172:Yes)、払出制御基板Hが賞球管理基板SのEEPROM60のデータを変更中であるということなので、S173〜S177の処理をスキップして、この賞球数データ書込処理を終了する。賞球数データ書込処理が終了することにより、図17の賞球処理が終了する。
【0101】
図18は、第3実施例の払出制御基板Hで実行される賞球動作処理(S95)のフローチャートである。この賞球動作処理(S95)によって、賞球管理基板Sに記憶されている賞球数データが払出制御基板Hによって読み込まれ、その賞球数データに基づいて払出用モータ47によって賞球が払い出される。賞球動作処理は、賞球管理基板Sに記憶される賞球数データを読み込むためのデータ読込処理(S180)と、そのデータ読込処理によって残賞球数カウンタ43aに記憶された賞球数データに基づいて賞球を払い出す賞球払出処理(S130)との2つの処理によって構成されている。
【0102】
データ読込処理(S180)では、まず、残賞球数カウンタ43aの値が「0」であるか否かを確認する(S181)。ここで、残賞球数カウンタ43aの値が「0」でなければ(S181:No)、払い出すべき賞球が残っているということなので、その払い出すべき賞球を優先するためにこのデータ読込処理を終了する。
【0103】
一方、S181の処理において、残賞球数カウンタ43aの値が「0」であれば(S181:Yes)、払い出すべき賞球は残っていないので、次に、賞球管理基板Sの待機フラグ60cがオンされているか否かを確認する(S182)。待機フラグ60cがオンされていれば(S182:Yes)、主制御基板Cが賞球管理基板SのEEPROM60のデータを変更中であるということなので、このデータ読込処理を終了する。待機フラグ60cがオンされていなければ(S182:No)、賞球管理基板SのEEPROM60に記憶されるデータを変更可能な状態であるので、次に、主制御基板Cが賞球管理基板SのEEPROM60のデータを変更しないように、待機フラグ60cをオンし(S183)、賞球管理基板Sの残賞球数カウンタ60aに記憶される賞球数データの値を読み込んで、その読み込んだ値を払出制御基板Hの残賞球数カウンタ43aに書き込む(S184)。そして、その読み込んだ賞球管理基板Sの残賞球数カウンタ60aの値を、賞球管理基板Sの賞球払出カウンタ60bに書き込んで(S185)、賞球管理基板Sの残賞球数カウンタ60aの値を「0」クリアする(S186)。その後は、払出制御基板Hにおける賞球管理基板SのEEPROM60のデータの変更は終了したので、主制御基板Cが賞球管理基板SのEEPROM60のデータを変更可能にするため、待機フラグ60cをオフして(S187)、このデータ読込処理(S180)を終了する。データ読込処理の終了後は、S130の賞球払出処理へ移行する。
【0104】
図19は、第3実施例の払出制御基板Hで実行される賞球数減算処理のフローチャートである。この賞球数減算処理は、賞球カウントスイッチ36で賞球が検出された場合に、払出制御基板Hが賞球管理基板Sの賞球払出カウンタ60bに記憶される賞球数データを減算する処理である。
【0105】
賞球数減算処理では、まず、賞球カウントスイッチ36が賞球を検出したか否かを確認する(S191)。賞球カウントスイッチ36が賞球を検出していなければ(S191:No)、この賞球数減算処理を終了する。一方、賞球カウントスイッチ36が賞球を検出していれば(S191:Yes)、次に、賞球管理基板Sの待機フラグ60cがオンされているか否かを確認する(S192)。待機フラグ60cがオンされていれば(S192:Yes)、主制御基板Cが賞球管理基板SのEEPROM60のデータを変更中であるということなので、待機フラグ60cがオフされて、賞球管理基板SのEEPROM60のデータを変更可能になるまで処理を待機する。待機フラグ60cがオンでなければ(S192:No)、即ち、待機フラグ60cがオフであれば、賞球管理基板SのEEPROM60のデータを変更可能なので、次に、主制御基板Cが賞球管理基板SのEEPROM60のデータを変更しないように、待機フラグ60cをオンして(S193)、賞球管理基板Sの賞球払出カウンタ60bの値が「0」であるか否かを確認する(S194)。賞球払出カウンタ60bの値が「0」でなければ(S194:No)、払い出すべき賞球が残っていたということなので、払出制御基板Hは賞球管理基板Sの賞球払出カウンタ60bに記憶される賞球数データの値から「1」減算し(S195)、主制御基板Cが賞球管理基板SのEEPROM60のデータを変更可能にするため、待機フラグ60cをオフして(S197)、この賞球数減算処理を終了する。
【0106】
一方、賞球払出カウンタ60bの値が「0」であった場合には(S194:Yes)、払い出すべき賞球が残っていない状態で賞球カウントスイッチ36が賞球を検出したということなので、実際に払い出すべき賞球数より余分に賞球が払い出されている。従って、賞球オーバーエラー処理を行い(S196)、賞球の払い出しを停止すると共に、余分に賞球が払い出されたことを図示しないスピーカ又はLED等によって報知し、処理をS197へ移行する。
【0107】
以上説明したように、第3実施例のパチンコ機Pによれば、賞球管理基板Sで払い出すべき賞球数データを統一的に管理し、払出制御基板Hは、賞球管理基板Sに記憶される賞球数データに基づいた賞球の払出制御を行う。
【0108】
従来、複数の制御手段間における情報の送受信において、送信側の制御基板に重点を置く場合、ストローブ信号やINT割込等の割込処理を発生させて、送信側の制御基板と受信側の制御基板との時間的調整を行い、受信側の制御基板の制御を強制的に受信制御に切り替えていた。これによって、送信側の制御基板は自由なタイミングで送信が可能となるが、受信側の制御基板は不定なタイミングで発生する割込処理に備えた制御や、その制御の際に使用する記憶領域等が必要となり、受信側の制御基板の制御の進行を妨げるばかりでなく処理を複雑化していた。逆に、受信側の制御基板に重点を置く場合、受信側の制御基板が受信可能となった段階で送信側の制御基板に情報の送信要求を行い、送信要求を受けた送信側の制御基板が送信可能な状態であるときに、情報を受信側の制御基板へ送信する。これによって、受信側の制御基板と送信側の制御基板との送信要求及び情報送信によって時間的調整を行っているが、受信(送信)の度に送信要求及び情報送信を行う必要があり、制御の進行を妨げるばかりでなく処理を複雑化していた。
【0109】
しかし、第3実施例のパチンコ機Pは、賞球管理基板Sで統一的に賞球数データを管理し、送信側の制御基板は最適なタイミングで賞球管理基板Sに賞球数データを書き込み可能に構成すると共に、受信側の制御基板は最適なタイミングで賞球管理基板Sに記憶される賞球数データを読み取り可能に構成する。よって、送信側の制御基板と受信側の制御基板とで相互にタイミングを取り合って時間的調整を行う必要がなくなり、各制御基板で受信割込等の制御が不要となる。従って、安定した賞球の払出制御を行うことができる。また、主制御基板Cに賞球に関する払出制御を行わせる必要がなくなるので、主制御基板Cで行われる制御の負担を軽減することができる。更に、払出制御基板Hは、通常の処理時に賞球管理基板Sに記憶される賞球数データをコマンドの送受信によってに読み取ることで、賞球の払い出しを行うことができるので、割込処理による賞球コマンドの受信が不要になる。よって、払出制御基板Hのの制御プログラムが簡易になり、制御を安定させることができると共に、制御プログラム等の設計にかかるコストを低減することができる。
【0110】
また、賞球管理基板Sに不揮発性のメモリであるEEPROM60を配設して、そのEEPROM60によって賞球数データを記憶することによって、主制御基板Cにのみバックアップ機能を備えることで賞球の払い出しに関する制御を電源の切断後も保持することができる。よって、払出制御基板Hにバックアップ機能を配設する必要がなくなり、パチンコ機Pにかかるコストを低減することができる。
【0111】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
【0112】
例えば、第1実施例において、賞球カウントスイッチ36を賞球管理基板Sへ接続していたが、これに代えて、賞球カウントスイッチ36を主制御基板Cに接続するように構成しても良い。賞球カウントスイッチ36を主制御基板Cへ接続する場合は、賞球管理基板Sで管理する賞球数データに基づいて払出制御基板Hが賞球を払い出し、その払い出された賞球を主制御基板Cで検出する。そして、その検出結果に応じて、賞球管理基板Sで管理される賞球数データを変更するように構成することによって、一連の制御で賞球が確実に払い出されているかをフィードバック制御することができ、より安定した賞球の払い出しを行うことができる。
【0113】
また、賞球カウントスイッチ36を払出制御基板Hへ接続するように構成しても良い。賞球カウントスイッチ36を払出制御基板Hへ接続する場合は、賞球管理基板Sで管理する賞球数データに基づいて払出制御基板Hが賞球を払い出し、その払い出された賞球を払出制御基板Hで検出する。そして、その検出結果に応じて、賞球管理基板Sで管理される賞球数データを変更するように構成するこによって、一連の制御で賞球が確実に払い出されているかをフィードバック制御することができ、より安定した賞球の払い出しを行うことができる。この構成において、主制御基板Cに賞球の検出処理を行わせずにすむので、主制御基板Cにかかる制御の負担を軽減することができる。
【0114】
更に、第3実施例において、賞球管理基板Sに不揮発性のEEPROM60を配設して、主制御基板Cおよび払出制御基板Hは、通常の遊技処理時にその賞球管理基板Sに賞球数データの書き込み、又は、読み込みを行っていた。これに代えて、停電等によるパチンコ機Pの電源断時の停電処理時、又は、電源入時の復電処理時において、賞球管理基板Sに賞球数データの書き込み、又は、読み込みを行うように構成しても良い。停電処理時又は復電処理時に賞球数データの書き込み、又は、読み込みを行うことによって、賞球管理基板Sをバックアップ可能に構成すれば主制御基板C及び払出制御基板Hにバックアップ機能が不要となり、スペースの確保及び制御回路の簡略化が可能となる。なお、EEPROM60に代えて、バックアップ用の電力を蓄えたコンデンサ等を用いても良い。
【0115】
また、第3実施例では、賞球数データを主制御基板C及び払出制御基板H以外の基板(賞球管理基板S)に記憶していた。これに代えて、遊技者にとって価値がある大当たり状態や確率変動状態等の遊技状態のデータを主制御基板C及び払出制御基板H以外の基板に記憶するように構成しても良い。
【0116】
本発明を上記実施例とは異なるタイプのパチンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される)として実施しても良い。また、大当たり図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞させることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施しても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機などの各種遊技機として実施するようにしても良い。
【0117】
なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定される周知のものである。従って、スロットマシンの基本概念としては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0118】
以下に本発明の変形例を示す。前記複数の制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記遊技情報を利用可能に構成されていることを特徴とする遊技機1。記憶手段は、複数の制御手段で遊技情報を入出力することができるので、複数の制御手段間で共用される記憶手段として使用することができ、それによって複数の制御手段間で同じ遊技情報を使用することが可能となる。この場合は、各制御手段毎に記憶手段を設ける場合と比較して、記憶手段毎における遊技情報の誤差等を無くすことができる。なお、同じ遊技情報を複数の制御手段で参照する場合などには特に効果的である。また、従来であれば、制御手段毎に記憶手段を設ける必要があったが、遊技機1では、共用できる記憶手段を設けることにより、記憶手段の数を削減することができるので、スペースの確保及び回路の簡略化が可能となる。
【0119】
請求項1記載の遊技機又は遊技機1において、前記記憶手段は、停電等によって電源が切断されると判断された場合に、前記記憶手段に記憶される遊技情報を電源の切断後においても保持(記憶)し、電源再入時にその保持された遊技情報に基づいて遊技を再開可能とするバックアップ機能を有していることを特徴とする遊技機2。記憶手段にバックアップ機能を付与することによって、停電等による電源断時にも遊技情報を保持することによって、電源再入時に電源断時に復帰して遊技の制御を再開することができる。また、複数の制御手段で発生する遊技情報を単一の記憶手段でバックアップすることも可能となり、この場合には、各制御手段毎にバックアップ可能な記憶手段を設ける場合と比較して、スペースの確保、回路の簡略化およびコストの低減等の利点があると共に、ノイズや電源供給手段の個体差等により、何れかの記憶保持が不能となって、遊技情報の記憶保持のばらつき等を無くすことができる。
【0120】
請求項1記載の遊技機又は遊技機1若しくは2において、前記複数の制御手段から前記記憶手段へ入力される遊技情報は、遊技において発生する利益に関する情報であることを特徴とする遊技機3。遊技の主たる目的である遊技利益に関する情報は、複数の制御手段の制御に大きく関与しており、複数の制御手段間で頻繁に入出力される。かかる遊技情報の入出力において、時間的調整を不要とすることで、複数の制御手段における制御を簡略化することができる。
【0121】
遊技機3において、前記遊技情報は、遊技者にとって価値がある賞球数に関する情報であることを特徴とする遊技機4。
【0122】
遊技機3において、前記遊技情報は、遊技者に所定の遊技価値を付与する特別遊技状態に関する情報であることを特徴とする遊技機5。なお、特別遊技状態とは、例えば、大当たり状態、又は、通常の遊技状態より大当たり確率が高設定である確率変動状態等が例示される。
【0123】
請求項1記載の遊技機又は遊技機1から5のいずれかにおいて、前記複数の制御手段における1の制御手段は、遊技の主たる制御を行う主制御手段であることを特徴とする遊技機6。遊技機は、遊技の主たる制御を行う主制御手段と、その主制御手段からの遊技情報に応じて制御を行う従制御手段とで遊技の制御を行うことにより、各制御手段が独立して制御を行う場合よりも統一のとれた制御が可能となる。その際に、従制御手段は、主制御手段から遊技情報を受信して制御を行うものであるが、その遊技情報の受信に複雑な処理を行ってしまうと、遊技機における遊技の処理全体が遅くなってしまう。そこで、主制御手段と従制御手段とで共用の記憶手段を設け、主制御手段は、遊技情報を最適なタイミングで記憶手段に入力して記憶しておくことができ、従制御手段は、記憶手段に記憶された遊技情報を最適なタイミングで読み込むことができる。よって、遊技機における遊技の処理を迅速に行うことができると共に、遊技機の制御の進行が遅滞することを防ぐことができる。
【0124】
請求項1記載の遊技機又は遊技機1から6のいずれかにおいて、前記複数の制御手段は、通常の制御処理において、前記記憶手段に遊技情報を入力可能に構成されていることを特徴とする遊技機7。通常の遊技処理において、複数の制御手段で記憶手段を共用することによって、制御手段毎の記憶手段を一元化させることができるので、各制御手段毎にそれぞれ記憶手段を配設する必要がなくなり、スペースの確保及び回路の簡略化が可能となる。
【0125】
請求項1記載の遊技機又は遊技機1から7のいずれかにおいて、前記複数の制御手段は、停電等による電源断時の処理において、前記記憶手段に遊技情報を入力可能に構成されていると共に、停電等による電源断時又は電源入時の復電処理において、前記記憶手段に記憶される前記遊技情報を利用可能に構成されていることを特徴とする遊技機9。電源断時および電源入時(復電時)に使用するバックアップ用の遊技情報を単一の記憶手段で保持することができるので、各制御手段毎にそれぞれ記憶手段を配設する必要がなくなり、スペースの確保及び回路の簡略化が可能となる。
【0126】
請求項1記載の遊技機又は遊技機1から9のいずれかにおいて、前記記憶手段は、前記複数の制御手段へ接続可能な接続手段を備えた基板に配設されるものであることを特徴とする遊技機10。複数の制御手段へ接続可能な接続手段を備えた基板に記憶手段を配設することによって、その記憶手段を備えた基板と複数の制御手段との接続を簡易にすることができる。なお、接続手段としては、例えば、コネクタ等が例示される。
【0127】
遊技機10において、前記基板は、封止手段により封止されるものであることを特徴とする遊技機11。遊技情報を記憶する記憶手段を備えた基板を封止手段によって封止することにより、不正を未然に防止することができる。
【0128】
遊技機10又は11において、前記基板は、前記記憶手段に記憶される遊技情報の入出力を管理する制御手段を備えていることを特徴とする遊技機12。
【0129】
遊技機12において、前記記憶手段は、前記遊技情報に応じた制御が行われているか否かを判断する判断手段を備えており、その判断手段により前記遊技情報に応じた制御が行われていないと判断された場合に所定の制御状態へ遷移するものであることを特徴とする遊技機13。記憶手段に記憶される遊技情報に応じて制御を行った場合に、その遊技情報に応じた制御が行われなければ、何らかの異常が発生している状態である。そこで、判断手段により遊技情報に応じた制御が行われているか否かを判断し、遊技情報に応じた制御が行われていない場合には所定の制御状態へ遷移することができるので、異常に対応した処理を施すことができる。なお、所定の制御状態とは、例えば、遊技情報を再度出力するリトライ処理、又は、エラー処理等が例示される。
【0130】
遊技機10から13のいずれかにおいて、前記基板は、外部に遊技情報に関する情報を出力する外部出力手段を備えていることを特徴とする遊技機14。複数の制御手段から遊技情報が入力される記憶手段を有する基板から外部に対して情報を出力可能に構成することによって、単一の基板から複数の制御手段の制御に関する情報を出力可能となり、外部との情報接続構成が簡略化される。なお、外部とは、例えば、遊技場の情報を管理するホールコンピュータや、遊技機の制御内容を確認する試験装置等が例示される。
【0131】
請求項1記載の遊技機又は遊技機1から14のいずれかにおいて、前記記憶手段は、1の制御手段から遊技情報が入力される場合に、他の制御手段からの遊技情報の入力を待機させる待機手段を備えていることを特徴とする遊技機15。複数の制御手段で共用される記憶手段に対して、複数の制御手段から同時に遊技情報が入力される状態を待機手段により回避する。よって、記憶手段への入力処理が同時に発生してしまう場合に備えた処理が不要となり、遊技の制御を簡略化することができる。
【0132】
請求項1記載の遊技機又は遊技機1から15のいずれかにおいて、前記記憶手段は、前記遊技情報の入力元である各制御手段毎にそれぞれ異なる記憶領域を備えていることを特徴とする遊技機16。記憶手段は、制御手段毎に使用される異なる記憶領域を備えているので、同時期の記憶領域に対しての遊技情報の入力で発生する記憶手段の記憶処理を簡略化することができる。複数の制御手段からそれぞれ保持すべき遊技情報が入力される場合、特に、各制御手段毎に入力の優劣(順番)を設けることなく入力を行い、的確に遊技情報を保持しておくことができる。
【0133】
請求項1記載の遊技機又は遊技機1から16のいずれかにおいて、前記複数の制御手段は、遊技の制御を行う主制御手段と、その主制御手段に接続されて遊技者にとって有価価値がある有価物体の払出制御を行う払出制御手段とを備えており、前記主制御手段及び払出制御手段は、前記有価物体の払出個数情報(遊技情報)を記憶する記憶手段と接続されており、前記払出制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記払出個数情報に応じて前記有価物体の払い出しを行うものであることを特徴とする遊技機17。払出制御手段は、記憶手段に記憶された払出個数情報に応じて有価物体の払い出しを行う。よって、記憶手段のみで有価物体の払出個数情報を管理するため、主制御手段、払出制御手段及び記憶手段で有価物体の払出個数情報が異なることを防止することができる。従って、安定した有価物体の払出制御を行うことができる。
【0134】
請求項1記載の遊技機又は遊技機1から17のいずれかにおいて、前記記憶手段は、停電等によって電源が切断されると判断された場合に、前記記憶手段に記憶される払出個数情報を電源の切断後においても保持(記憶)するバックアップ手段を備えていることを特徴とする遊技機18。有価物体の払出個数情報を記憶する記憶手段をバックアップすることで、停電等による電源断時においても払い出すべき有価物体を記憶しておくことができる。よって、遊技者に不利益を被らせることなく、適切な有価物体の払い出しを行うことができる。なお、バックアップ手段としては、例えば、不揮発性のメモリ、バックアップ用の電力を蓄えたコンデンサ、又は、磁気若しくは電磁リレーカウンタ等が例示される。
【0135】
遊技機17又は18において、前記記憶手段は、前記払出制御手段から払い出される前記有価物体を検出する検出手段と接続されており、その検出手段によって有価物体が検出された場合に、その検出結果に応じて前記記憶手段に記憶される払出個数情報を変更するものであることを特徴とする遊技機19。払出制御手段から払い出される有価物体を検出する検出手段を記憶手段に接続し、その検出結果に応じて記憶手段に記憶される払出個数情報を変更する。よって、記憶手段で有価物体の払出個数情報を一元的に管理することができると共に、主制御手段及び払出制御手段にかかる制御の負担を軽減することができる。
【0136】
遊技機17又は18において、前記主制御手段は、前記払出制御手段から払い出される前記有価物体を検出する検出手段と接続されており、その検出手段によって有価物体が検出された場合に、その検出結果に応じて前記記憶手段に記憶される払出個数情報を変更するものであることを特徴とする遊技機20。払出制御手段から払い出される有価物体を検出する検出手段を主制御手段へ接続し、その検出結果に応じて記憶手段に記憶される払出個数情報を変更する。よって、有価物体の払出制御において、主制御手段及び払出制御手段を介することで、フィードバック処理を行うことができ、その検出結果を記憶手段を記憶手段へ出力することにより、より安定した有価物体の払出制御を行うことができる。
【0137】
遊技機17又は18において、前記払出制御手段は、払い出される前記有価物体を検出する検出手段と接続されており、その検出手段によって有価物体が払い出された場合に、その検出結果に応じて前記記憶手段に記憶される払出個数情報を変更するものであることを特徴とする遊技機21。払出制御手段から払い出される有価物体を検出する検出手段を払出制御手段に接続し、その検出結果に応じて払出制御手段は記憶手段に記憶される払出個数情報を変更する。よって、記憶手段に記憶される払出個数情報に応じて払出制御手段で払い出された有価物体を、払出制御手段で検出し、その検出結果に応じて記憶手段に記憶される払出個数情報を変更するフィードバック処理を行うことができるので、より安定した有価物体の払出制御を行うことができる。また、主制御手段が有価物体の払い出しに関する制御を行わずにすむので、主制御手段にかかる制御の負担を軽減することができる。
【0138】
遊技機17から21のいずれかにおいて、前記主制御手段は、所定のタイミングで更新される乱数カウンタを備えており、前記主制御手段及び記憶手段は、有価物体の検出に基づいて前記乱数カウンタの値を取得する遊技内容決定手段と接続され、前記主制御手段は、前記遊技内容決定手段の検出結果に応じて前記乱数カウンタの値を取得し、前記記憶手段は、前記遊技内容決定手段の検出結果に応じて前記有価物体の払出個数情報を変更するものであることを特徴とする遊技機22。従来、遊技内容決定手段は、主制御手段にのみ接続されており、その遊技内容決定手段は、乱数カウンタの値を取得すると共に、有価物体の払出個数を変更していた。よって、主制御手段は、乱数カウンタの値を取得すると共に、有価物体の払出個数情報を変更するという2つの制御を行わなければならなかった。しかし、遊技機22によれば、乱数カウンタの値の取得のみを主制御手段で管理し、有価物体の払出個数情報の変更は記憶手段で管理することができる。よって、主制御手段にかかる制御の負担を軽減することができると共に、記憶手段で有価物体の払出制御を一元的に管理することで、安定した有価物体の払出制御を行うことができる。
【0139】
遊技機17から22のいずれかにおいて、前記記憶手段は、有価物体の検出に基づいて有価物体の払出個数情報を変更する賞与検出手段と接続されていることを特徴とする遊技機23。従来、有価物体の払出制御は、主制御手段で行われ、賞与検出手段は、主制御手段のみに接続されていた。よって、主制御手段は有価物体の払出個数情報を変更する制御を行わなければならなかった。しかし、遊技機23によれば、賞与検出手段を記憶手段へ接続することによって、有価物体の払出個数情報の変更を記憶手段で一元的に管理することができる。従って、主制御手段にかかる制御の負担を軽減することができると共に、記憶手段で有価物体の払出制御を一元的に管理することで、安定した有価物体の払出制御を行うことができる。
【0140】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から23のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機であることを特徴とする遊技機24。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動口を通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
【0141】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から23のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機25。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0142】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から23のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機26。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
【0143】
【発明の効果】
本発明の遊技機によれば、複数の入賞口への遊技球の入賞を検出する複数の入賞検出手段が第3制御手段に電気的に接続されており、その第3制御手段では、入賞口への遊技球の入賞が入賞検出手段により検出されると、その入賞に応じて払い出される遊技球の払出個数情報を記憶手段に記憶する制御が行われると共に、記憶手段に記憶される払出個数情報に基づいて払出制御手段に遊技球の払い出しを指示する制御が行われる。よって、入賞口への入賞に応じた遊技球を払い出す払出制御を第3制御手段で行う ことができるので、遊技の主たる制御を行う主制御手段の制御負担を軽減できるという効果がある。
【0144】
また、払出制御手段の払出制御により払い出される遊技球を検出する払出検出手段を第3制御手段に電気的に接続し、第3制御手段において、払出制御手段の払出制御により払い出される遊技球が払出検出手段により検出された場合に、記憶手段に記憶される払出個数情報を更新する制御を行う構成とすれば、払い出された遊技球を検出して更新する制御を第3制御手段で行うことができるので、主制御手段の制御負担を軽減できるという効果がある。
【0145】
また、始動口への遊技球の入賞を検出する始動口検出手段を主制御手段および第3制御手段に電気的に接続し、その始動口検出手段により始動口への遊技球の入賞が検出された場合に、主制御手段で抽選手段による抽選を行うと共に、第3制御手段で始動口への遊技球の入賞に応じて払い出される遊技球の払出個数情報を記憶手段に記憶する制御を行う構成とすれば、主制御手段は、抽選手段による特別遊技状態の抽選を行い、始動口への入賞に応じた遊技球を払い出す払出制御を行う必要をなくすことが可能となるので、主制御手段の制御負担を軽減することができるという効果がある。
【0146】
【0147】
【0148】
【0149】
【0150】
【0151】
また、停電等によって電源が切断されると判断された場合に、記憶手段に記憶される払出個数情報を電源の切断後においても保持するバックアップ手段を備える構成とすれば、遊技球の払出個数情報を記憶する記憶手段をバックアップすることで、停電等による電源断時においても払い出すべき遊技球を記憶しておくことができる。よって、遊技者に不利益を被らせることなく、適切な遊技球の払い出しを行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるパチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図2】 パチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図3】 主制御基板及び賞球管理基板で実行されるNMI割込処理のフローチャートである。
【図4】 主制御基板で実行されるメイン処理のフローチャートである。
【図5】 主制御基板のメイン処理の中で実行される賞球処理のフローチャートである。
【図6】 賞球管理基板で実行されるメイン処理のフローチャートである。
【図7】 賞球管理基板のメイン処理の中で実行されるコマンド送受信処理のフローチャートである。
【図8】 賞球管理基板のメイン処理の中で実行されるスイッチ読込処理のフローチャートである。
【図9】 払出制御基板で2ms毎に実行される疑似リセット割込処理のフローチャートである。
【図10】 払出制御基板の疑似リセット割込処理の中で実行されるフラグ設定処理のフローチャートである。
【図11】 払出制御基板の疑似リセット割込処理の中で実行される賞球動作処理のフローチャートである。
【図12】 第2実施例のパチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図13】 第2実施例の主制御基板のメイン処理の中で実行される乱数値決定処理のフローチャートである。
【図14】 第2実施例の賞球管理基板のメイン処理の中で実行される賞球処理のフローチャートである。
【図15】 第2実施例の賞球管理基板のメイン処理の中で実行されるコマンド送受信処理のフローチャートである。
【図16】 第3実施例のパチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図17】 第3実施例の主制御基板で行われる賞球処理のフローチャートである。
【図18】 第3実施例の払出制御基板で行われる賞球動作処理のフローチャートである。
【図19】 第3実施例の払出制御基板Hで行われる賞球数減算処理のフローチャートである。
【符号の説明】
2 入賞口(複数の入賞口の一部)
4 図柄作動口(複数の入賞口の一部、始動口)
5 特定入賞口(複数の入賞口の一部)
17,18,19,20 普通入賞口スイッチ(複数の入賞検出手段の一部)
21 第1種始動口スイッチ(複数の入賞検出手段の一部、始動口検出手段)
22 Vカウントスイッチ(複数の入賞検出手段の一部)
23 10カウントスイッチ(複数の入賞検出手段の一部)
33 RAM(記憶手段)
36 賞球カウントスイッチ(払出検出手段)
C 主制御基板(主制御手段)
H 払出制御基板(払出制御手段)
S 賞球管理基板(第3制御手段)
P パチンコ機(遊技機)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to gaming machines represented by pachinko machines and slot machines.
[0002]
[Prior art]
In gaming machines such as pachinko machines, a plurality of control means are arranged according to the role of control, and each control process is shared by each control means so that the game can be controlled smoothly. It is configured to be possible.
[0003]
Each control means controls a single gaming machine with a plurality of control means by performing game processing based on game information generated by the control of the control means and game information output from other control means. Yes.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a gaming machine, when the control means performs game processing based on game information output from other control means, it is necessary to make time adjustments for transmission / reception of game information. In addition, the control means for performing different game processes not only hinders the progress of the game process, but also causes a complicated process.
[0005]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a gaming machine that can simplify game processing.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, a gaming machine according to
The gaming machine according to
The gaming machine according to
Claim4The gaming machine described is claimed1 to 3In the gaming machine described above, the storage unit includes a backup unit that retains the payout number information stored in the storage unit even after the power is turned off when it is determined that the power is cut off due to a power failure or the like. Yes.
Claim5The gaming machine described is claimed1 to 4In the described gaming machine,The gaming machine is a pachinko machine.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. In this embodiment, a pachinko machine that is a kind of a ball game machine, in particular, a first type pachinko game machine will be described as an example of the game machine. Note that it is naturally possible to use the present invention for the third kind pachinko gaming machine and other gaming machines.
[0008]
FIG. 1 is a front view of a game board of a pachinko machine P according to a first embodiment of the present invention. Around the
[0009]
Below the
[0010]
Below the symbol operating port 4, a specific winning port (large winning port) 5 is provided. This specific winning
[0011]
A V
[0012]
Note that a state in which a predetermined game value is given in the third type pachinko gaming machine (special game state) is specified when the display result after the change of the
[0013]
FIG. 2 is a block diagram showing the electrical configuration of the pachinko machine P. In particular, a main control board C that controls the game contents of the pachinko machine P and a prize ball management board S that manages the number of prize balls to be paid out. 2 is a block diagram showing an electrical configuration with a payout control board H that performs payout control of prize balls and rental balls.
[0014]
The main control board C of the pachinko machine P includes an
[0015]
The winning ball buffer 13a is a buffer for storing the number of winning balls to be paid out when a ball that has been driven into the
[0016]
Here, the prize ball command is a command for instructing the prize ball management board S of the number of prize balls to be paid out, and is composed of 2 bytes. The first byte data of the prize ball command is data (for example, “A0H”) indicating that the command is a prize ball command, and the second byte data indicates the number of prize balls to be paid out. The data is shown. Since the maximum number of winning balls for one winning is 15 balls, 15 types of data “01H” to “0FH” corresponding to the maximum number of winning balls are used as the second byte data of the winning ball command. Yes.
[0017]
The prize ball command may be composed of 1 byte. As described above, since the maximum number of winning balls for one winning is 15 balls, when the winning ball command is composed of 1 byte, “01H” to “0FH” corresponding to the maximum winning ball number. Fifteen types of data are used as prize ball commands. In other words, when the upper 4 bits of a command composed of 1 byte are “0”, a winning ball command is set.
[0018]
The prize ball pointer 13b is a pointer indicating the position of the prize ball buffer 13a for storing the number of prize balls, and the number of prize balls transmitted as a prize ball command to the payout control board H is the value of the prize ball pointer 13b. It is stored in the sphere buffer 13a. The value of the prize ball pointer 13b is incremented by "1" by writing the number of prize balls in the prize ball buffer 13a, and conversely, the value of the 0th prize ball buffer 13a is transmitted to the payout control board H. “1” is subtracted.
[0019]
In the backup area 13c, when the power is cut off due to the occurrence of a power failure or the like, the power of the pachinko machine P is restored to the state before the power is turned off when the power is turned on again. , And the like) are areas for storing stack pointers, values of registers, I / O, and the like. The writing to the backup area 13c is executed when a power failure signal is input to the NMI terminal 11a provided in the
[0020]
The
[0021]
The normal winning switches 17 to 20 are switches for detecting balls that have won the plurality of
[0022]
The
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
The prize ball management board S manages the number of prize balls to be paid out, and is used as an
[0026]
The remaining prize ball counter 33a is a counter for storing the number of unpaid prize balls. The value of the remaining prize ball counter 33a is incremented by the number of prize balls corresponding to the prize ball command every time prize ball number data is received from the main control board C by the prize ball command. Conversely, a prize ball reading command is received from the payout control board H, the value of the remaining prize ball counter 33a is transmitted to the payout control board H as a prize ball command, and written to the prize ball payout counter 33b described later. “0” is cleared.
[0027]
Here, the prize ball read command is a request for sending prize ball number data periodically transmitted from the payout control board H to the prize ball management board S, and the prize ball management board S receives the prize ball read command. Then, the prize ball number data stored in the remaining prize ball number counter 33a is transmitted to the payout control board H as a prize ball command.
[0028]
Conventionally, in the regular processing of the main control board, prize ball number data is transmitted to the payout control board as a prize ball command. Therefore, since the payout control board receives the prize ball command suddenly transmitted from the main control board by the interrupt process, the design of the control program for the payout control board is complicated. However, according to the pachinko machine P of the present embodiment, the prize ball number data is uniformly managed by the prize ball management board S provided separately from the main control board C, and the payout control board H periodically receives the prize. When a prize ball reading command is transmitted to the ball management board S and the prize ball management board S receives the prize ball reading command, it outputs a prize ball command as a response instruction. Therefore, by uniformly managing the winning ball number data with the winning ball management board S, the control burden on the main control board C can be reduced. Further, since the payout control board H can obtain the prize ball number data of the prize ball management board S by itself, it is not necessary to receive the prize ball number data by an interruption process or the like. For this reason, the design cost concerning the payout control board H can be reduced.
[0029]
The prize ball payout counter 33b is a counter for storing prize ball number data transmitted to the payout control board H as a prize ball command. As the value of the prize ball payout counter 33b, when a prize ball reading command is received from the payout control board H, the value of the prize ball number data stored in the remaining prize ball number counter 33a is written. Every time one winning ball is detected by the winning ball count switch 36, “1” is subtracted.
[0030]
When the power is cut off due to the occurrence of a power failure or the like, the backup area 33c returns the state of the prize ball management board S to the state before the power is turned off when the power is turned on again. This is an area for storing values of the stack pointer, each register, I / O, and the like. The writing to the backup area 33c is executed when a power failure signal is input to the
[0031]
The
[0032]
The prize ball count switch 36 is a switch for detecting a prize ball actually paid out by a
[0033]
In this embodiment, by connecting the prize ball count switch 36 to the prize ball management board S, the prize ball management board S can uniformly manage the prize ball payout control. There is no need to perform the payout control of the prize ball on the control board H. Therefore, the control burden on the main control board C and the payout control board H can be reduced.
[0034]
The payout control board H performs payout control of prize balls and rental balls, and includes an
[0035]
The
[0036]
The remaining prize
[0037]
The transmitted
[0038]
The tank ball no
[0039]
The
[0040]
The
[0041]
The tank
[0042]
Next, each process performed on the main control board C, the prize ball management board S, and the payout control board H will be described with reference to flowcharts shown in FIGS. FIG. 3 is a flowchart of an NMI interrupt process executed on the main control board C and the prize ball management board S when the power of the pachinko machine P is cut off due to the occurrence of a power failure or the like. By this NMI interruption processing, the states of the main control board C and the prize ball management board S when the power is cut off due to the occurrence of a power failure or the like are stored in the backup areas 13c and 33c, respectively. The NMI interrupt process is a process that is separately mounted on the
[0043]
When the power of the pachinko machine P is cut off due to the occurrence of a power failure or the like, a power failure signal is output to the NMI (Non Maskable Interrupt)
[0044]
In the NMI interrupt processing, first, the values of each register, I / O, etc. are written to the stack area (S1), and further the values of the stack pointer are written to the backup areas 13c, 33c (S2), due to the occurrence of a power failure, etc. Stores the status when the power is turned off. Then, power failure occurrence information indicating that a power failure has occurred is written in the backup areas 13c and 33c (S3). Thereafter, another power failure process is executed (S4), and thereafter, the process is looped until the power is completely cut off and the process cannot be executed.
[0045]
FIG. 4 is a flowchart of a main process executed on the main control board C of the pachinko machine P. The main control of the pachinko machine P is executed by this main process. In the main process, interrupts are first prohibited (S11), and then a stack pointer is set (S12). It is confirmed whether or not the
[0046]
In the processing from S21, first, the value of the stack pointer is read from the backup area 13c and written to the stack area to return to the state before power interruption (before power failure), that is, the state before occurrence of NMI interruption (S21). . Thereafter, each register and I / O data saved in the stack area are read from the stack area, and each data is written to the original register and I / O (S22). Further, the interrupt state is restored to the state before the power interruption (before the power failure) stored in the processing of FIG. 3 executed at the time of the power failure, that is, the state before the NMI interrupt occurrence (S23), and the NMI interrupt return To return to the place where the processing was executed before the power was turned off, and the control is continued from the state before the power was turned off.
[0047]
FIG. 5 is a flowchart of the winning ball process executed in each process (S18) of the main control board C. The winning ball process includes a winning detection process (S30) for detecting a winning ball in the winning
[0048]
In the winning detection process (S30), first, it is confirmed whether any of the normal winning switches 17 to 20 or the first type
[0049]
In the process of S34, it is confirmed whether or not a sphere is detected by the
[0050]
In the prize ball command transmission process (S40), first, in order to check whether or not the prize ball data to be paid out is stored in the prize ball buffer 13a, it is determined whether or not the value of the prize ball pointer 13b is “0”. Confirm (S41). If the value of the prize ball pointer 13b is not "0" (S41: No), it means that the prize ball number data to be paid out is stored in the prize ball buffer 13a, so the value of the 0th prize ball buffer 13a is set. The prize ball command is sent to the prize ball management board S (S42), the value of the prize ball buffer 13a is shifted one byte at a time to the smaller address side (S43), and the value of the prize ball pointer 13b is changed to “ 1 "is subtracted (S44), and this prize ball command transmission process is terminated. In the process of S41, when the value of the prize ball pointer 13b is “0” (S41: Yes), it means that no prize ball number data to be paid out is stored in the prize ball buffer 13a. The process of S44 is skipped, and this prize ball command transmission process is terminated. When the winning ball command transmission process ends, the winning ball process in FIG. 5 ends.
[0051]
FIG. 6 is a flowchart of the main process executed in the prize ball management board S of the pachinko machine P. The main control of the prize ball management board S is executed by this main process. In the main process, interrupts are first prohibited (S51), and then a stack pointer is set (S52). It is confirmed whether or not the
[0052]
In the processing from S60, first, the value of the stack pointer is read from the backup area 33c and written to the stack area to return to the state before power interruption (before power failure), that is, the state before occurrence of NMI interruption (S60). . Thereafter, each register and I / O data saved in the stack area are read from the stack area, and each data is written to the original register and I / O (S61). Further, the interrupt state is restored to the state before the power interruption (before the power failure) stored in the processing of FIG. 3 executed at the time of the power failure, that is, the state before the NMI interrupt occurrence (S62), and the NMI interrupt return To return to the place where the processing was executed before the power was turned off, and the control is continued from the state before the power was turned off.
[0053]
Here, since the payout control board H performs a prize ball reading command in the main process, when the pachinko machine P is powered off, the prize ball management board S performs the payout control during the power recovery process when the power is turned on. A process for transmitting a prize ball command to the substrate H is not required. Therefore, it is possible to perform smooth start-up control in the power recovery process when the prize ball management board S is turned on.
[0054]
FIG. 7 is a flowchart of command transmission / reception processing executed in each processing (S58) of the prize ball management board S. In this command transmission / reception process, when a prize ball command is received from the main control board C, the prize ball number data is added to the remaining prize ball number counter 33a according to the prize ball command, while the prize ball is sent from the payout control board H. When the read command is received, the prize ball number data stored in the remaining prize ball counter 33a is transmitted to the payout control board H as a prize ball command.
[0055]
In the command transmission / reception process, first, it is confirmed whether or not a prize ball command is received from the main control board C (S71). As a result of the confirmation, if no prize ball command is received from the main control board C (S71: No), this command transmission / reception process is terminated. On the other hand, if a prize ball command is received from the main control board C (S71: Yes), the prize ball number data having a value corresponding to the received prize ball command is added to the remaining prize ball number counter 33a (S72), The process proceeds to S73. In the process of S71, if no prize ball command is received from the main control board C (S71: No), the process of S72 is skipped and the process proceeds to S73.
[0056]
In the process of S73, it is confirmed whether or not a prize ball reading command is received from the payout control board H (S73). If a prize ball reading command is received from the payout control board H (S73: Yes), it is next checked whether or not the value of the prize ball payout counter 33b is "0" (S74). If the value of the winning ball payout counter 33b is “0” (S74: Yes), it means that the winning ball command transmitted to the previous payout control board H has been paid out appropriately, and therefore the remaining winning ball counter 33a. A prize ball command corresponding to the value of is set and transmitted to the payout control board H (S75). After the prize ball command is transmitted, the value of the remaining prize ball number counter 33a is written to the prize ball payout counter 33b (S76). After the value is written to the prize ball payout counter 33b, the value of the remaining prize ball number counter 33a is set to “0”. The command is cleared (S77), and the command transmission / reception process is terminated.
[0057]
When the payout control board H receives a prize ball command from the prize ball management board S, the payout control board H is configured not to transmit a prize ball reading command until the number of prize balls according to the prize ball command is paid out. Therefore, when the payout control board H appropriately pays out the winning ball according to the winning ball command, the winning ball is detected by the winning ball count switch 36 in the switch reading process (see FIG. 9) described later, and the winning ball is The payout counter 33b is configured to have a value of “0”. However, in the process of S74, if the value of the prize ball payout counter 33b is not “0” (S74: No), that is, if the prize ball number data remains in the prize ball payout counter 33b, the previous payout control board. Since the payout of the prize ball according to the prize ball command transmitted to H is not properly performed, an error process is performed (S78), and the command transmission / reception process is terminated.
[0058]
Here, in this error processing (S78), as a reason that the payout of the winning ball according to the winning ball command is not properly performed, it is considered that the ball is jammed in the discharging path of the ball (ball biting). Then, the ball discharge path is vibrated with a vibrator or the like to release the clogging of the ball (vibration processing). In addition, after releasing the ball clogging in the ball discharge path, the award ball number data stored in the award ball payout counter 33b is transmitted as a prize ball command to the payout control board H (retry process), and is not paid out. It is configured to ensure that the winning balls are paid out. Therefore, by sending a prize ball payout instruction (prize ball command) after clearing the ball clogging, the prize ball can be surely paid out, and an appropriate prize is not incurred to the player. A ball can be paid out. Further, when the retry process is frequently performed, there is a possibility that an abnormality has occurred in the prize ball count switch 36. Therefore, when a predetermined number of retry processes are performed, a notification to that effect may be provided by a speaker or LED (not shown).
[0059]
FIG. 8 is a flowchart of the switch reading process executed in each process (S58) of the prize ball management board S. As a result of this switch reading process, the winning ball paid out on the payout control board H is detected by the winning ball count switch 36, and the winning ball number data stored in the winning ball payout counter 33b is subtracted.
[0060]
In the switch reading process, first, it is confirmed whether or not the prize ball count switch 36 has detected a prize ball (S81). As a result of the confirmation, if the winning ball count switch 36 detects a winning ball (S81: Yes), it is then checked whether or not the value of the winning ball payout counter 33b is “0” (S82). If the value of the prize ball payout counter 33b is not “0” (S82: No), it means that there is a prize ball to be paid out, so “1” is subtracted from the value of the prize ball payout counter 33b (S83). This switch reading process is terminated.
[0061]
On the other hand, when the value of the prize ball payout counter 33b is “0” (S82: Yes), it means that the prize ball count switch 36 has detected a prize ball in a state where no prize balls to be paid out remain. The prize balls are paid out in excess of the number of prize balls to be actually paid out. Accordingly, a prize ball over error process is performed (S84), the awarding of the prize ball is stopped, and an extra prize ball is informed by a speaker or an LED (not shown), and the switch reading process is terminated. . In the process of S81, if the prize ball count switch 36 has not detected a prize ball (S81: No), the process of S82 to S84 is skipped and the switch reading process is terminated.
[0062]
FIG. 9 is a flowchart of a pseudo-reset interrupt process executed every 2 ms by a timer interrupt in the payout control board H. The main control on the payout control board H is performed by this pseudo reset interrupt process. In the pseudo reset interrupt process, first, an initialization process including initialization of the
[0063]
The flag setting process (S94) of FIG. 10 is a process for confirming whether or not the payout operation of a winning ball or a lending ball can be executed. In this flag setting process, whether or not the ball can be paid out by the tank tank not shown
[0064]
First, it is confirmed whether or not the tank ball switch 48 is turned on (S101). If the tank ball switch 48 is turned on (S101: Yes), the storage tank (not shown) is in the no-ball state, so that the payout control board H recognizes that the storage tank is in the no-ball state. The no-
[0065]
Next, in the process of S104, it is confirmed whether or not the lower pan
[0066]
After completion of the flag setting process (S94), the process is temporarily returned to the pseudo-reset interrupt process of FIG. 9, and then the prize ball movement process (S95) shown in FIG. 11 is executed. The prize ball movement process (S95) is a read command transmission process (S110) for sending a prize ball reading command, which is a request to send prize ball number data to the prize ball management board S, and a response instruction for the prize ball reading command. Data writing process (S120) for writing the value of the winning ball number data corresponding to a certain winning ball command to the remaining winning
[0067]
In the read command transmission process (S110), first, it is confirmed whether or not the value of the remaining winning
[0068]
On the other hand, if the value of the remaining
[0069]
In the data writing process (S120), first, it is confirmed whether or not a prize ball command, which is a reply instruction for a prize ball reading command, is received from the prize ball management board S (S121). If a prize ball command has been received (S121: Yes), the value of the prize ball number data corresponding to the prize ball command is added to the remaining prize
[0070]
In the prize ball payout process (S130), first, it is confirmed whether or not the value of the remaining prize
[0071]
On the other hand, if the value of the remaining
[0072]
After the completion of the winning ball movement process (S95), the process is returned to the pseudo reset interruption process of FIG. 9, and then the ball lending movement process is executed (S96), and each process is performed (S97). Since each process of S92 to S97 described above needs to be executed periodically, the elapsed time is checked in the process of S98 (S98). As a result of the check, if the predetermined time has not elapsed (S98: No), the process waits until the predetermined time elapses. On the other hand, if the predetermined time has elapsed (S98: Yes), the process proceeds to S92. For this reason, the pseudo reset interrupt process is executed at intervals of 2 ms by the process of S98.
[0073]
As described above, according to the pachinko machine P of the first embodiment, the prize ball number data to be paid out by the prize ball management board S is uniformly managed, and the payout control board H is assigned to the prize ball management board S. Prize ball payout control is performed based on the memorized ball number data. Therefore, since the prize ball number data can be managed uniformly by the prize ball management board S, it is possible to perform stable prize ball payout control. Further, since it is not necessary to cause the main control board C to perform payout control relating to the prize ball, the burden of control performed on the main control board C can be reduced. Further, the payout control board H can pay out the prize balls by reading the prize ball number data stored in the prize ball management board S at the time of normal processing by sending and receiving commands. No need to receive a prize ball command. Therefore, the control program for the payout control board H can be simplified, the control can be stabilized, and the cost for designing the control program and the like can be reduced.
[0074]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In the pachinko machine P of the first embodiment, the normal winning switches 17 to 20, the first type
[0075]
Conventionally, the first type
[0076]
FIG. 12 is a block diagram showing an electrical configuration of the pachinko machine P of the second embodiment. The
[0077]
The random number counter 13d is a counter for determining the occurrence of a jackpot, and is updated by 1 count every 2 ms in the range of “1 to 630”. The ball that has been driven into the
[0078]
The first type
[0079]
FIG. 13 is a flowchart of the random value determination process executed by the main control board C of the second embodiment. By this random number determination process, the value of the random number counter 13d is acquired based on the sphere detected by the first type
[0080]
In this random number determination process, first, it is confirmed whether or not the first type
[0081]
FIG. 14 is a flowchart of prize ball processing executed on the prize ball management board S of the second embodiment. In the second embodiment, the normal winning switches 17 to 20, the first type
[0082]
In the winning ball process, first, it is confirmed whether or not a ball is detected by any of the normal winning switches 17 to 20 or the first type start port switch 21 (S151). As a result of the confirmation, if a ball is detected by any of the
[0083]
In the process of S153, it is confirmed whether or not a sphere has been detected by either the
[0084]
FIG. 15 is a flowchart of a command transmission / reception process executed in each process of the winning ball management board S of the second embodiment. In this command transmission / reception process, when a prize ball reading command is received from the payout control board H, the prize ball number data stored in the remaining prize ball number counter 33a is transmitted to the payout control board H as a prize ball command.
[0085]
In the command transmission / reception process, first, it is confirmed whether or not a prize ball reading command is received from the payout control board H (S161). If a prize ball reading command has been received from the payout control board H (S161: Yes), it is next checked whether or not the value of the prize ball payout counter 33b is "0" (S162). If the value of the winning ball payout counter 33b is “0” (S162: Yes), it means that the winning ball command transmitted to the previous payout control board H has been paid out appropriately, and therefore the remaining winning ball counter 33a. A prize ball command corresponding to the value of is set and transmitted to the payout control board H (S163). After the prize ball command is transmitted, the value of the remaining prize ball number counter 33a is written to the prize ball payout counter 33b (S164). After the value is written to the prize ball payout counter 33b, the value of the remaining prize ball number counter 33a is set to “0”. The command is cleared (S165), and the command transmission / reception process is terminated. In the process of S162, if the value of the prize ball payout counter 33b is not “0” (S162: No), that is, if the prize ball number data remains in the prize ball payout counter 33b, the previous payout control board. Since it means that the payout of the prize ball according to the prize ball command transmitted to H has not been properly performed, error processing similar to that in the first embodiment is performed (S166), and this command transmission / reception process is terminated.
[0086]
As described above, according to the pachinko machine P of the second embodiment, the first type
[0087]
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In the pachinko machine P of the first embodiment, the
[0088]
In the third embodiment, the winning ball management board S is mounted with only the
[0089]
FIG. 16 is a block diagram showing an electrical configuration of the pachinko machine P of the third embodiment. In the third embodiment, an
[0090]
The remaining prize ball counter 60a is a counter for storing the number of unpaid prize balls. The value of the remaining prize ball counter 60a is cleared to “0” when the main control board C directly adds the prize ball number data, and conversely, when the payout control board H directly reads the prize ball number data.
[0091]
The prize ball payout counter 60b is a counter for confirming whether or not the prize ball number data written from the main control board C is surely paid out by the payout control board H. When the payout control board H reads the value of the remaining prize ball counter 60a, the value of the prize ball payout counter 60b is added with the number of prize balls equivalent to the value of the remaining prize ball counter 60a. Each time a prize ball is detected by the prize ball count switch 36, the payout control board H decrements “1”.
[0092]
The
[0093]
By providing the
[0094]
The prize ball management board S is provided with a
[0095]
The prize ball management board S is provided with a sealing function, and the data of the prize ball management board S cannot be changed from the outside. Therefore, it is possible to prevent fraud etc. from being performed on the prize ball management board S that stores the prize ball number data that is valuable to the player, and it is possible to prevent the player from being disadvantaged.
[0096]
The prize ball management board S has an external output terminal capable of outputting a prize ball payout signal to a test firing test apparatus (not shown) or a hall computer each time the prize ball number data is decremented by “1” from the prize ball payout counter 60b. It is arranged. Therefore, it is possible to make the test firing test apparatus or the hall computer recognize the payout operation of the prize ball.
[0097]
FIG. 17 is a flowchart of a prize ball process executed on the main control board C of the third embodiment. As a result of the winning ball processing, the winning ball data recognized by the main control board C is directly added to the remaining winning ball counter 60a of the winning ball management board S. In the winning ball process, first, a winning detection process of S30 is performed (S30). After the winning detection process, the winning ball number data writing process of S170 is executed.
[0098]
In the winning ball number data writing process (S170), first, in order to check whether or not the winning ball number data to be paid out is stored in the winning ball buffer 13a, the value of the winning ball pointer 13b is “0” or not. (S171). If the value of the prize ball pointer 13b is not “0” (S171: No), it means that the prize ball number data to be paid out is stored in the prize ball buffer 13a. It is confirmed whether or not the
[0099]
Then, the value of the 0th prize ball buffer 13a is added to the remaining prize ball counter 60a of the prize ball management board S (S174), and the value of the prize ball buffer 13a is sequentially shifted byte by byte to the smaller address side ( In S175, the value of the prize ball pointer 13b is subtracted by “1” (S176). Thereafter, since the change of the data of the
[0100]
In the process of S171, if the value of the prize ball pointer 13b is “0” (S171: Yes), it means that the prize ball number data to be paid out is not stored in the prize ball buffer 13a. The process of .about.S177 is skipped and the winning ball number data writing process is terminated. In the process of S172, if the
[0101]
FIG. 18 is a flowchart of the winning ball movement process (S95) executed on the payout control board H of the third embodiment. As a result of this prize ball movement process (S95), the prize ball number data stored in the prize ball management board S is read by the payout control board H, and the prize ball is paid out by the
[0102]
In the data reading process (S180), first, it is confirmed whether or not the value of the remaining winning
[0103]
On the other hand, if the value of the remaining
[0104]
FIG. 19 is a flowchart of the winning ball number subtraction process executed on the payout control board H of the third embodiment. In the winning ball number subtraction process, when a winning ball is detected by the winning ball count switch 36, the payout control board H subtracts the winning ball number data stored in the winning ball payout counter 60b of the winning ball management board S. It is processing.
[0105]
In the prize ball number subtraction process, first, it is confirmed whether or not the prize ball count switch 36 has detected a prize ball (S191). If the prize ball count switch 36 has not detected a prize ball (S191: No), the prize ball number subtraction process is terminated. On the other hand, if the prize ball count switch 36 has detected a prize ball (S191: Yes), it is next checked whether or not the
[0106]
On the other hand, if the value of the prize ball payout counter 60b is “0” (S194: Yes), it means that the prize ball count switch 36 has detected a prize ball in a state where no prize balls to be paid out remain. The prize balls are paid out in excess of the number of prize balls to be actually paid out. Accordingly, a prize ball over error process is performed (S196), the payout of the prize ball is stopped, and an extra prize ball is notified by a speaker or LED (not shown), and the process proceeds to S197.
[0107]
As described above, according to the pachinko machine P of the third embodiment, the prize ball number data to be paid out by the prize ball management board S is uniformly managed, and the payout control board H is assigned to the prize ball management board S. Prize ball payout control is performed based on the memorized ball number data.
[0108]
Conventionally, in the transmission and reception of information between a plurality of control means, when emphasizing the control board on the transmission side, interrupt processing such as a strobe signal or INT interrupt is generated to control the control board on the transmission side and the reception side. Time adjustment with the board was performed, and the control of the control board on the receiving side was forcibly switched to reception control. This makes it possible for the transmission-side control board to transmit at any time, but the reception-side control board provides control for interrupt processing that occurs at indeterminate timing and the storage area used for that control. And the like, which not only hinders the progress of control of the control board on the receiving side but also complicates the processing. Conversely, when emphasizing the control board on the receiving side, when the receiving control board becomes ready to receive data, it sends a transmission request to the transmitting control board and receives the transmission request. Is transmitted to the control board on the receiving side. As a result, time adjustment is performed by transmission request and information transmission between the control board on the reception side and the control board on the transmission side, but it is necessary to perform transmission request and information transmission at every reception (transmission). This not only hinders the progress of the process, but also complicates the processing.
[0109]
However, the pachinko machine P of the third embodiment manages the prize ball number data uniformly on the prize ball management board S, and the control board on the transmission side sends the prize ball number data to the prize ball management board S at the optimum timing. In addition to being configured to be writable, the control board on the receiving side is configured to be able to read the prize ball number data stored in the prize ball management board S at an optimal timing. Therefore, it is not necessary to adjust the timing by mutually adjusting the timing between the control board on the transmission side and the control board on the reception side, and control such as reception interruption is not required on each control board. Therefore, stable prize ball payout control can be performed. Further, since it is not necessary to cause the main control board C to perform payout control relating to the prize ball, the burden of control performed on the main control board C can be reduced. Further, the payout control board H can pay out the prize balls by reading the prize ball number data stored in the prize ball management board S at the time of normal processing by sending and receiving commands. No need to receive a prize ball command. Therefore, the control program for the payout control board H can be simplified, the control can be stabilized, and the cost for designing the control program and the like can be reduced.
[0110]
Further, by providing an
[0111]
The present invention has been described based on the embodiments. However, the present invention is not limited to the above embodiments, and various modifications can be easily made without departing from the spirit of the present invention. It can be guessed.
[0112]
For example, in the first embodiment, the prize ball count switch 36 is connected to the prize ball management board S. Alternatively, the prize ball count switch 36 may be connected to the main control board C. good. When the prize ball count switch 36 is connected to the main control board C, the payout control board H pays out the prize balls based on the prize ball number data managed by the prize ball management board S, and the paid prize balls are used as the main prize balls. It is detected by the control board C. Then, according to the detection result, by changing the prize ball number data managed by the prize ball management board S, feedback control is performed as to whether or not the prize ball is surely paid out by a series of controls. And a more stable prize ball can be paid out.
[0113]
Further, the prize ball count switch 36 may be connected to the payout control board H. When the prize ball count switch 36 is connected to the payout control board H, the payout control board H pays out the prize balls based on the prize ball number data managed by the prize ball management board S, and pays out the paid out prize balls. It is detected by the control board H. Then, according to the detection result, the winning ball number data managed by the winning ball management board S is changed, and feedback control is performed as to whether or not the winning ball is surely paid out by a series of controls. And a more stable prize ball can be paid out. In this configuration, the main control board C does not need to be subjected to a prize ball detection process, so that the control burden on the main control board C can be reduced.
[0114]
Further, in the third embodiment, a
[0115]
In the third embodiment, the prize ball number data is stored on a board (prize ball management board S) other than the main control board C and the payout control board H. Instead, it may be configured to store game state data such as a jackpot state or a probability variation state that is valuable to the player on a board other than the main control board C and the payout control board H.
[0116]
You may implement this invention in the pachinko machine etc. of a different type from the said Example. For example, once a big hit, a pachinko machine that raises the expected value of the big hit until a big hit state occurs (for example, two times or three times) including that (for example, a two-time right item, a three-time right item) May also be implemented. Moreover, after the jackpot symbol is displayed, it may be implemented as a pachinko machine that enters a special game state under the condition that a ball is awarded in a predetermined area. Further, in addition to the pachinko machine, various game machines such as an alepacchi, a sparrow ball, a game machine in which a so-called pachinko machine and a slot machine are fused may be used.
[0117]
In the slot machine, for example, a symbol is changed by operating a control lever in a state where a symbol effective line is determined by inserting coins, and a symbol is stopped and confirmed by operating a stop button. Is. Accordingly, the basic concept of the slot machine is that “a variable display means for confirming and displaying a symbol after a symbol string composed of a plurality of symbols is displayed in a variable manner, and the symbol resulting from the operation of the starting operation means (for example, an operating lever). The change of the symbol is stopped due to the operation of the stop operation means (for example, the stop button) or after a predetermined time has elapsed, and the fixed symbol at the time of the stop is a specific symbol Is a slot machine provided with special game state generating means for generating a special game state advantageous to the player. In this case, the game medium is typically a coin, a medal or the like.
[0118]
The modification of this invention is shown below. The
[0119]
2. The gaming machine or
[0120]
2. The
[0121]
In the
[0122]
In the
[0123]
2. The gaming machine according to
[0124]
The gaming machine according to
[0125]
The gaming machine according to
[0126]
The gaming machine according to
[0127]
In the gaming machine 10, the board is sealed by sealing means. The substrate provided with the storage means for storing the game information is sealed with the sealing means, so that fraud can be prevented in advance.
[0128]
In the
[0129]
In the
[0130]
The
[0131]
4. The gaming machine according to
[0132]
2. The game machine according to
[0133]
The gaming machine according to
[0134]
The gaming machine according to
[0135]
In the
[0136]
In the
[0137]
In the
[0138]
In any of the
[0139]
In any one of the
[0140]
The gaming machine 24 according to
[0141]
The
[0142]
The gaming machine according to
[0143]
【The invention's effect】
The present inventionAccording to the gaming machineA plurality of winning detection means for detecting a winning of a game ball to a plurality of winning openings is electrically connected to the third control means, and in the third control means, a winning of a game ball at the winning opening is detected. When detected by the means, control is performed to store in the storage means information on the number of game balls to be paid out in accordance with the winning, and the game ball is sent to the payout control means based on the payout number information stored in the storage means. Control is performed to instruct the payout. Therefore, the third control means performs payout control for paying out the game ball according to the winning at the winning opening. Therefore, the control load of the main control means for performing the main control of the game can be reduced.
[0144]
Further, a payout detecting means for detecting a game ball to be paid out by the payout control of the payout control means is electrically connected to the third control means. If the control is performed to update the number-of-payout information stored in the storage means when detected by the detection means, the third control means performs the control to detect and update the paid-out game balls. Therefore, the control load of the main control means can be reduced.
[0145]
Further, a start port detecting means for detecting a winning of a game ball at the start port is electrically connected to the main control means and the third control means, and a winning of the game ball at the start port is detected by the start port detecting means. In this case, the main control means performs the lottery by the lottery means, and the third control means performs the control for storing in the storage means the information on the number of game balls to be paid out in accordance with the winning of the game balls to the starting port. In this case, the main control means can eliminate the need to perform the lottery in the special game state by the lottery means and perform the payout control for paying out the game ball according to the winning at the starting port. The control burden can be reduced.
[0146]
[0147]
[0148]
[0149]
[0150]
[0151]
Further, if it is determined that the power supply is cut off due to a power failure or the like, the game ball is provided with backup means for holding the number-of-payout information stored in the storage means even after the power supply is turned off.Should be paid out even when the power is cut off due to a power failure, etc.Game ballCan be stored. Therefore, without causing the player to be disadvantaged,Game ballThere is an effect that can be paid out.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a game board of a pachinko machine that is one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing an electrical configuration of the pachinko machine.
FIG. 3 is a flowchart of an NMI interrupt process executed by the main control board and the prize ball management board.
FIG. 4 is a flowchart of a main process executed on the main control board.
FIG. 5 is a flowchart of a prize ball process executed in the main process of the main control board.
FIG. 6 is a flowchart of main processing executed by the prize ball management board.
FIG. 7 is a flowchart of command transmission / reception processing executed in the main processing of the winning ball management board.
FIG. 8 is a flowchart of a switch read process executed in the main process of the prize ball management board.
FIG. 9 is a flowchart of a pseudo reset interrupt process executed every 2 ms on the payout control board.
FIG. 10 is a flowchart of a flag setting process that is executed in the payout control board pseudo reset interrupt process;
FIG. 11 is a flowchart of a prize ball operation process executed in a pseudo reset interrupt process of a payout control board.
FIG. 12 is a block diagram showing an electrical configuration of a pachinko machine according to a second embodiment.
FIG. 13 is a flowchart of random value determination processing executed in the main processing of the main control board of the second embodiment.
FIG. 14 is a flowchart of a prize ball process executed in the main process of the prize ball management board according to the second embodiment.
FIG. 15 is a flowchart of a command transmission / reception process executed in the main process of the prize ball management board according to the second embodiment.
FIG. 16 is a block diagram showing an electrical configuration of a pachinko machine according to a third embodiment.
FIG. 17 is a flowchart of prize ball processing performed on the main control board of the third embodiment.
FIG. 18 is a flowchart of a winning ball operation process performed on the payout control board of the third embodiment.
FIG. 19 is a flowchart of a winning ball number subtraction process performed on the payout control board H of the third embodiment.
[Explanation of symbols]
2 Winning entrances (part of multiple winning entrances)
4 Symbol operation port (part of multiple winning ports, start port)
5 specific winning entrances (part of multiple winning entrances)
17, 18, 19, 20 Normal winning opening switch (a part of a plurality of winning detection means)
21. First type start port switch (a part of a plurality of winning detection means, start port detecting means)
22 V count switch (part of multiple winning detection means)
23 10 count switch (part of multiple winning detection means)
33 RAM (storage means)
36 prize ball count switch (WithdrawalDetection means)
C Main control board (mainControl means)
H Discharge control board (PayOut control means)
S prize ball management board (Third control means)
P Pachinko machine (game machine)
Claims (5)
前記遊技球が入賞する複数の入賞口と、
前記第3制御手段に電気的に接続され、前記複数の入賞口への遊技球の入賞を検出する複数の入賞検出手段とを備え、
前記第3制御手段は、前記入賞口への遊技球の入賞が前記入賞検出手段により検出された場合に、その入賞に応じて払い出される遊技球の払出個数情報を前記記憶手段に記憶する制御を行うと共に、前記記憶手段に記憶される払出個数情報に基づいて前記払出制御手段に遊技球の払い出しを指示する制御を行うことを特徴とする遊技機。A main control unit for performing main control of the game, the payout control means for dispensing control of the game ball, connected electrically to the payout control means and a main control unit, a storage unit for storing payout number information of the game balls In a gaming machine comprising a third control means having
A plurality of winning holes for winning the game balls;
A plurality of winning detection means electrically connected to the third control means and detecting a winning of a game ball to the plurality of winning openings;
The third control means performs control for storing, in the storage means, information on the number of game balls to be paid out in accordance with the winning when the winning detection of the gaming ball to the winning opening is detected by the winning detection means. And a game machine that performs control to instruct the payout control means to pay out a game ball based on the payout number information stored in the storage means .
前記第3制御手段は、前記払出制御手段の払出制御により払い出される遊技球が前記払出検出手段により検出された場合に、前記記憶手段に記憶される払出個数情報を更新する制御を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。 A payout detecting means that is electrically connected to the third control means and detects a game ball to be paid out by the payout control of the payout control means;
The third control unit performs control to update the number-of-payout information stored in the storage unit when a game ball paid out by the payout control of the payout control unit is detected by the payout detection unit. The gaming machine according to claim 1.
前記複数の入賞口の1つであって、前記遊技球が入賞すると、前記抽選手段による特別遊技状態の抽選が行われると共に所定個数の遊技球が払い出される始動口と、
前記主制御手段および第3制御手段に電気的に接続され、前記入賞検出手段の1つであって、前記始動口への遊技球の入賞を検出する始動口検出手段とを備え、
前記主制御手段は、前記始動口への遊技球の入賞が前記始動口検出手段により検出されると、前記抽選手段による抽選を行うと共に、
前記第3制御手段は、前記始動口への遊技球の入賞が前記始動口検出手段により検出されると、その入賞に応じて払い出される遊技球の払出個数情報を前記記憶手段に記憶する制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。 The main control means includes lottery means for performing a lottery in a special gaming state advantageous to the player,
One of the plurality of winning holes, and when the game ball wins, a special game state lottery is performed by the lottery means and a predetermined number of game balls are paid out;
A start opening detecting means which is electrically connected to the main control means and the third control means and is one of the winning detection means for detecting a winning of a game ball to the start opening;
The main control means performs lottery by the lottery means when the winning of the game ball to the start opening is detected by the start opening detecting means,
The third control means has a control for storing, in the storage means, information on the number of game balls to be paid out in accordance with the winning when a winning of the game ball to the starting opening is detected by the starting opening detecting means. the gaming machine according to claim 1 or 2, characterized in that.
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