JP4075360B2 - データ転送制御装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ転送制御装置及び電子機器に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、BSデジタルやCSデジタルなどのデジタル放送で配信されるMPEG(Moving Picture Experts Group、具体的にはMPEG2)ストリームを記録・再生できるデジタル記録・再生装置が脚光を浴びている。このデジタル記録・再生装置は、例えばAV(Audio Visual)用のHDD(Hard Disk Drive)などの記録媒体を備える。そして録画時にはデジタルチューナからのMPEGストリームをAV用HDDに記録し、再生時にはMPEGストリームをAV用HDDから読み出して、デジタルチューナに送出する。
【0003】
このようなデジタル記録・再生装置の従来技術として、例えば特開平9−247623、特開2000−224534がある。この従来技術では、録画時にMPEGストリームを解析して、インデックスファイルを作成し、そのインデックスファイルもHDDに記録しておく。そして、再生時にはこのインデックスファイルを参照しながら再生を行う。
【0004】
しかしながら、この従来技術では、MPEGストリームをそのままHDDに記録するのではなく、内容を解析し、別フォーマットに再構成して記録する。従って、装置の構成が複雑になると共にCPU(処理部)の処理負荷が重くなるという課題がある。
【0005】
本発明は以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高品質な特殊再生を少ない処理負荷で実現できるデータ転送制御装置及び電子機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、フレーム内符号化データとフレーム間符号化データとオーディデータとが多重化されてパケット化された第1の層のパケットを記録する記録媒体のデータを、バスを介して転送するためのデータ転送制御装置であって、記録媒体から読み出された第1の層のパケットのペイロードの連結により第2の層のパケットが構成される場合において、第2の層のパケットのヘッダの情報を検出するヘッダ情報検出回路と、第2の層のパケットのペイロードのピクチャ情報を検出するピクチャ情報検出回路と、ヘッダ情報検出回路で検出されたヘッダ情報とピクチャ情報検出回路で検出されたピクチャ情報とを処理部に表示する情報インディケータ部とを含むことを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、第1の層のパケット(例えば同じパケットIDのパケット)のペイロードの連結により構成される第2の層のパケットのヘッダ情報が検出されると共に、第2の層のパケットのペイロードに含まれるピクチャ情報が検出される。そして、これらの検出されたヘッダ情報、ピクチャ情報が、情報インディケータ部により処理部に表示される。従って、処理部は、この表示されたヘッダ情報やピクチャ情報に基づいて、第1の層のパケットのストリーム構造を、負荷の少ない処理で解析できるようになり、処理部の処理負荷を軽減できる。
【0008】
また本発明は、記録媒体から読み出された第1の層のパケットを、バスを介して転送するために一時的に記憶するランダムアクセス可能なパケット記憶部と、前記パケット記憶部に記憶された第1の層のパケットの中から、処理部により転送が指示された第1の層のパケットを選別し、選別された第1の層のパケットに第3の層のヘッダを付加し、得られた第3の層のパケットをバスを介して転送する転送処理回路とを含むことを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、記録媒体から読み出された第1の層のパケットは、パケット記憶部に一時的に記憶される。また、処理部は、情報インディケータ部により表示されたヘッダ情報やピクチャ情報に基づいて、バスを介して転送すべき第1の層のパケットを決定し、転送処理回路にその転送を指示する。すると、転送処理回路は、処理部により転送が指示された第1の層のパケットを選別して、パケット記憶部から読み出す。そして、第3の層のヘッダと、選別された第1の層のパケット(第3の層のペイロード)との結合により構成される第3の層のパケットを、バスを介して転送する。このようにすれば、特殊再生に必要な第1の層のパケットを、バスを介して転送できるようになり、高品質な特殊再生を実現できる。
【0010】
なお、第1の層のパケットに第3の層のヘッダを付加して第3の層のパケットを組み立てる際に、他の情報(例えばCIPヘッダ、SPヘッダ)を付加するようにしてもよい。
【0011】
また本発明は、前記パケット記憶部が、第3の層のヘッダが記憶されるヘッダ領域と第1の層のパケットが記憶されるデータ領域とを有し、前記ヘッダ領域に、第3の層のヘッダと組みとなる第1の層のパケットについての前記データ領域でのアドレスを指すデータポインタが書き込まれ、前記転送処理回路が、前記データポインタを用いて、前記データ領域に記憶された第1の層のパケットの中から、バスを介して転送する第1の層のパケットを選別することを特徴とする。
【0012】
このようにすれば、第1の層のパケットを選別する処理や、選別された第1の層のパケットに第3の層のヘッダを付加する処理(結合する処理)が、転送処理回路により自動的に行われるようになる。これにより、処理部の処理負荷を更に軽減できる。
【0013】
また本発明は、記録媒体のデータに基づき特殊再生が行われる場合には、処理部からの指示に基づいて、オーディオデータを含む第1の層のパケット及びフレーム内符号化データを含まずフレーム間符号化データを含む第1の層のパケットについてのバスを介した転送を停止することを特徴とする。
【0014】
このようにすれば、特殊再生時において、オーディオデータ(非ビデオデータ)を含む第1の層のパケットや、フレーム間符号化データだけで占められている第1の層のパケットが、バスを介して相手の電子機器に転送される事態を防止できる。これにより、雑音の発生や映像の乱れを防止でき、高品質な特殊再生を実現できる。
【0015】
また本発明は、記録媒体のデータに基づき通常再生が行われる場合には、前記ヘッダ情報検出回路、前記ピクチャ情報検出回路及び前記情報インディケータ部の少なくとも1つの動作を停止することを特徴とする。
【0016】
このようにすれば、ヘッダ情報検出回路、ピクチャ情報検出回路或いは情報インディケータ部の動作(少なくとも一部の動作)が通常再生時に停止するようになり、装置の省電力化を図れる。
【0017】
また本発明は、前記ヘッダ情報検出回路及び前記ピクチャ情報検出回路の検出対象となる第1の層のパケットのパケットIDを、処理部が設定するためのPID設定部を含むことを特徴とする。
【0018】
このようにすれば、ヘッダ情報検出回路やピクチャ情報検出回路による確実な検出処理を実現できると共に、これらの回路の構成を簡素化することも可能になる。
【0019】
また本発明は、前記情報インディケータ部が、第2の層のパケットのストリームの種類を識別するためのストリームIDを、前記ヘッダ情報として処理部に表示することを特徴とする。
【0020】
このようにすれば、オーディオデータを含む第1の層のパケットがバスを介して転送される事態を確実に防止できるようになる。
【0021】
また本発明は、記録媒体から読み出された第1の層のパケットを、バスを介して転送するために一時的に記憶するランダムアクセス可能なパケット記憶部を含み、前記情報インディケータ部が、前記パケット記憶部での前記ストリームIDの格納アドレスを、処理部に表示することを特徴とする。
【0022】
このようにすれば、処理部によるストリームIDの確認処理の負荷の軽減化を図れる。
【0023】
また本発明は、前記情報インディケータ部が、第2の層のパケットのペイロードに含まれるスタートコード、ピクチャコーディングタイプを、前記ピクチャ情報として処理部に表示することを特徴とする。
【0024】
このようにすれば、フレーム内符号化データを含む第1の層のパケットを容易に選別できるようになる。
【0025】
また本発明は、記録媒体から読み出された第1の層のパケットを、バスを介して転送するために一時的に記憶するランダムアクセス可能なパケット記憶部を含み、前記情報インディケータ部が、前記パケット記憶部での前記スタートコード、前記ピクチャコーディングタイプの格納アドレスを、処理部に表示することを特徴とする。
【0026】
このようにすれば、処理部によるスタートコード、ピクチャコーディングタイプの確認処理や、データポインタの作成処理などの負荷を軽減化できる。
【0027】
また本発明は、フレーム内符号化データとフレーム間符号化データとオーディオデータとが多重化されてパケット化された第1の層のパケットを記録する記録媒体のデータを、バスを介して転送するためのデータ転送制御装置であって、記録媒体から読み出された第1の層のパケットを、バスを介して転送するために一時的に記憶するランダムアクセス可能なパケット記憶部と、記録媒体から読み出された第1の層のパケットを解析し、バスを介して転送する第1の層のパケットを選別するための情報を検出する検出回路と、パケット記憶部に記憶された第1の層のパケットの中から、前記検出回路からの検出情報に応じた選別条件で、バスを介して転送する第1の層のパケットを選別し、選別された第1の層のパケットに第3の層のヘッダを付加し、得られた第3の層のパケットをバスを介して転送する転送処理回路とを含むことを特徴とする。
【0028】
本発明によれば、記録媒体から読み出された第1の層のパケットはパケット記憶部に一時的に格納される。また、記録媒体から読み出された第1の層のパケットが解析され、パケット記憶部に一時的に格納された第1の層のパケットを選別するための情報が検出される。そしてこの検出情報に応じた選別条件で、第1の層のパケットが選別され、選別された第1の層のパケットと第3の層のヘッダの結合により構成される第3の層のパケットがバスを介して転送される。これにより、特殊再生における映像の乱れなどを効果的に防止できる。
【0029】
また本発明は、前記パケット記憶部が、第3の層のヘッダが記憶されるヘッダ領域と第1の層のパケットが記憶されるデータ領域とを有し、前記ヘッダ領域に、第3の層のヘッダと組みとなる第1の層のパケットについての前記データ領域でのアドレスを指すデータポインタが書き込まれ、前記転送処理回路が、前記データポインタを用いて、前記データ領域に記憶された第1の層のパケットの中から、バスを介して転送する第1の層のパケットを選別することを特徴とする。
【0030】
このようにすれば、第1の層のパケットを選別する処理や、選別された第1の層のパケットに第3の層のヘッダを付加する処理(結合する処理)が、転送処理回路により自動的に行われるようになる。これにより、処理部の処理負荷を更に軽減できる。
【0031】
また本発明は、前記第1の層のパケットがMPEGにおけるTS(Transport Stream)パケットであり、前記第2の層のパケットがMPEGにおけるPES(Packetized Elementary Stream)パケットであり、前記バスがIEEE1394規格に準拠したバスであることを特徴とする。
【0032】
また本発明に係る電子機器は、上記のいずれかのデータ転送制御装置と、前記データ転送制御装置及びバスを介して転送されるデータを記録する記録媒体と、前記記録媒体のデータの再生及び記録を指示するための操作部とを含むことを特徴とする。
【0033】
このようにすれば、高品質な特殊再生等が可能な電子機器を実現できる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0035】
なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
【0036】
1.ストリーム構造
まず、MPEG2(以下、適宜、単にMPEGと呼ぶ)のストリーム構造(階層構造)やパケットフォーマットについて説明する。
【0037】
MPEGのTS(Transport Stream)パケット(広義には第1の層のパケット)では、Iピクチャ(広義にはフレーム内符号化データ)や、Bピクチャ及びPピクチャ(広義にはフレーム間符号化データ或いは予測符号化データ)や、オーディオデータ(音声データ、非ビデオデータ)等が、1つのビットストリームに多重化されてパケット化されている(パケット多重)。
【0038】
そして図1に示すように、MPEGストリームにおいては、TSパケットのペイロード(ペイロード部、データ部)の連結により、PES(Packetized Elementary Stream)パケット(広義には第2の層のパケット)が構成される。より具体的には、同じPID(パケット識別情報)のTSパケットのペイロードを組み合わせることで、PESヘッダ及びPESペイロードからなる可変長のPESパケットが構成される。
【0039】
ここで、ES(Elementary Stream)は、ビデオやオーディオのようなコンテンツの構成要素となるものである。このESにヘッダを付加したものがPESと呼ばれる。そしてMPEG2では、PESを多重化するものとして、TS(Transport Stream)とPS(Program Stream)の2種類の多重化ストリームが定義されている。そしてTS(Transport Stream)は、188バイトの固定長のTSパケットが連続したストリームである。
【0040】
図2にTSパケットのフォーマットを示す。このTSパケットはTSヘッダ(ヘッダ部)とTSペイロード(ペイロード部)により構成される。
【0041】
図2に示すようにTSヘッダは、同期バイト(sync byte)、トランスポート誤りインディケータ(transport error indicator)、ペイロード部スタートインディケータ(payload unit start indicator,PUSI)、トランスポートプライオリティ(transport priority)、PID(packet identification)、トランスポートスクランブル制御(transport scrambling control)、アダプテーションフィールド制御(adaptation field control)、コンティニュイティカウンタ(continuity counter)、アダプテーションフィールド(adaptation field)などを有する。
【0042】
TSヘッダに含まれるPID(パケットID)を用いることで、約8000種類のTSパケットの識別が可能になる。そしてPESは、同じPIDを有するTSパケットに分割して配置される(図1参照)。受信側では、同じPIDを有するTSパケットのペイロードをつなぎ合わせることで、元のPESを復元できる。
【0043】
なお、TSヘッダに含まれるPIDは、TSパケット同士を単純に識別するだけの情報であり、複数のプログラムの中からどのプログラムを選び、どのパケットを取り出して、どのように復号すればよいかを示す情報は含まない。これらの情報は、PSI(Program Specific Information)と呼ばれるテーブルを用いて伝送される。なお、PSIには、PAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)、NIT(Network Information Table)、CAT(Conditional Access Table)、TSDT(TS Description Table)の5つのテーブルが規定されている。
【0044】
PESパケットは、同じPIDのTSパケットのペイロードに分割して転送されるが、PESパケットの先頭は、TSペイロードの先頭から開始するように配置される(図1参照)。そして、PESパケットの先頭に配置されているTSペイロードは、図2のPUSI(ペイロード部スタートインディケータ)により識別できる。
【0045】
図3にPESパケットのフォーマットを示す。PESパケットは可変長のPESヘッダとPESペイロード(PESパケットデータバイト)から構成される可変長のパケットである。
【0046】
図3において、24ビットのパケットスタートコードプリフィックス(0x000001)は、PESパケットの先頭を示すコードである。また、パケットスタートコードプリフィックスに続く8ビットのストリームIDは、PESペイロードにより運ばれるストリーム(表現メディア)の種類を識別するための情報である。このストリームIDにより、図4(A)に示すように、PESペイロードのストリームがオーディオストリームなのかビデオストリームなのかを識別できる。なお、図4(A)の”X”の表記は、”0”、”1”のいずれの値のビットでもよいことを意味する(don't care bit)。
【0047】
PESヘッダのオプションフィールド2には、8ビットのDSM(Digital Storage Media)トリックモードの情報が含まれる。このDSMトリックモードは、HDDやテープなどの記録媒体に記録されたビデオストリームが特殊再生されることを示す情報である。図4(B)に示すように、このDSMトリックモードの上位の3ビットであるトリックモードコントロールにより、特殊再生の種類が指定される。
【0048】
2.データ転送制御装置
さて、BSデジタルやCSデジタルなどのデジタル放送では、高効率な符号化(圧縮)方式であるMPEG(MPEG2)方式によりビデオデータやオーディオデータが符号化されている。そして、デジタルチューナが含むMPEGデコーダが、この符号化されたMPEGストリームをデコードすることで、テレビに映像を映し出したり音声を出力する。
【0049】
そして、近年、このようなデジタル放送で配信されるMPEGストリームを記録・再生できるデジタル記録・再生装置(狭義にはハードディスクレコーダ、広義には電子機器)が脚光を浴びている。このデジタル記録・再生装置では以下のような手法でMPEGストリームの記録・再生を行う。
【0050】
即ち、記録時(録画時)においては、BSアンテナやCSアンテナで受信されたMPEGストリーム(TSパケット)が、デジタルチューナの外部インターフェースであるIEEE1394のバス(シリアルバス)を介してデジタルチューナからデジタル記録再生装置に転送される。そして、この転送されたMPEGストリームが、デジタル記録再生装置が内蔵するAV(Audio Visual)用HDD(Hard Disk Drive)に記録される。
【0051】
一方、再生時においては、この記録されたMPEG(MPEG2)ストリームがAV用HDDから読み出され、IEEE1394バスを介してデジタルチューナに転送される。そして、デジタルチューナが有するMPEGデコーダが、転送されたMPEGストリームをデコードして、テレビに出力する。
【0052】
さて、このようなデジタル記録・再生装置では、図4(B)で説明した早送り再生などの特殊再生(トリックプレイ)機能を如何にして実現するかが技術的課題となる。
【0053】
そして、早送り再生を実現する手法として、早送り再生時にHDDからデータを少し読んではトラックジャンプを繰り返すという手法を考えることができる。
【0054】
しかしながら、この手法では、どのデータがビデオデータなのか、或いは、ビデオデータのうちどのデータがIピクチャなのかを認識せずに、全てのデータをデジタルチューナに送出する。従って、映像が乱れたり、1秒間の再生フレーム数が少なくなり表示物の動きがぎこちなくなったり、雑音が生じるなどの問題が生じる。
【0055】
一方、特開平9−247623、特開2000−224534に開示される従来技術では、録画時に、MPEGストリームを解析してインデックスファイルを作成する。そして、再生時に、このインデックスファイルを利用してIピクチャ(フレーム内符号化データ)の場所を検索し、検索されたIピクチャを用いて早送り再生を実現する。
【0056】
しかしながら、この従来技術では、MPEGストリームをそのままHDDに記録するのではなく、別フォーマットに再構成して記録しているため、装置の構成が複雑になると共にCPU(処理部)の負荷が重くなるという問題点がある
このような従来の問題点を解決できるデータ転送制御装置の構成例を図5に示す。なお、本実施形態のデータ転送制御装置30は、図5の全ての回路、ユニット(部)を含む必要はなく、その一部を省略する構成にしてもよい。
【0057】
データ転送制御装置30はディスクドライブ用IF(インターフェース)回路32(広義には記録媒体用インターフェース回路)を含む。このディスクドライブ用IF回路32は、データ転送制御装置30とハードディスクドライブHDD10(広義には記録媒体)との間のインターフェースを実現する回路である。
【0058】
データ転送制御装置30はシリアルバス用IF回路34(広義にはバス用インターフェース回路)を含む。このシリアルバス用IF回路34は、データ転送制御装置30とデジタルチューナ20(広義にはバスに接続される他の電子機器)との間のインターフェースを実現する回路であり、例えばIEEE1394の物理層の回路(PHY)を含む。
【0059】
AV用HDD10においては、パーソナルコンピュータ用として広く使用されているIDE(ATA)インターフェースを持つ安価なHDDを用いられる。一方、デジタルチューナ20(BSチューナ、CSチューナ)においては、デジタルデータ(デジタルビデオデータ、デジタルオーディオデータ)のインターフェースとしてIEEE1394が広く用いられている。
【0060】
図5のようにディスクドライブ用IF回路32とシリアルバス用IF回路34を設ければ、IEEE1394(広義には第1のインターフェース)とIDE(広義には第2のインターフェース)の変換ブリッジ機能をデータ転送制御装置30に実現させることが可能になる。
【0061】
データ転送制御装置30はパケット記憶部36(パケットメモリ、パケットRAM、パケットバッファ)を含む。なおパケット記憶部36をデータ転送制御装置30の外部に設けてもよい。
【0062】
このパケット記憶部36は、HDD10から読み出されたTSパケット(第1の層のパケット)を、IEEE1394バスを介して転送するために、一時的に記憶するものである。また、パケット記憶部36は、IEEE1394バスを介して受信したTSパケットを一時的に記憶する機能も有する。このパケット記憶部36はRAMにより構成され、転送処理回路40や処理部44(ファームウェア)等によりランダムアクセス可能な構成になっている。
【0063】
なお、パケット記憶部36(記憶領域)は、ヘッダ領域(制御情報の領域)とデータ領域に分離したり、送信用領域と受信用領域に分離することが望ましい。またデータ領域を、アシンクロナス(Asynchronous)用領域とアイソクロナス(Isochronous)用領域に分離してもよい。
【0064】
図6に、パケット記憶部36のメモリマップの一例を示す。図6では、パケット記憶部36が、ヘッダ領域(AR1、AR2)とデータ領域(AR3、AR4、AR5、AR6)に分離されている。そして、パケットのヘッダ(制御情報)はヘッダ領域に格納され、パケットのデータ(アシンクロナスデータ、アイソクロナスデータ)はデータ領域に格納される。
【0065】
また図6では、データ領域(AR3、AR4、AR5、AR6)が、アシンクロナス(非同期)用領域(AR3、AR4)とアイソクロナス用領域(AR5、AR5)に分離されている。更に図6では、パケット記憶部36が、送信用領域(AR1、AR3、AR5)と受信用領域(AR2、AR4、AR6)に分離されている。
【0066】
なお、AV/Cプロトコルのコマンドは、送信時にはアシンクロナス送信データ領域(AR3)に書き込まれ、受信時にはアシンクロナス受信データ領域(AR4)に書き込まれる。このAV/Cプロトコルのコマンドは、AV機器を制御(再生、停止等)したり、状況を問い合わせたりするために使用されるコマンドである。
【0067】
また、図6の各領域は、いわゆるリングバッファ構造になっている。即ち、これらの領域の一方の境界(スタートアドレス)から他方の境界(エンドアドレス)に向かってパケットのヘッダ又はデータが格納され、他方の境界に達した場合には一方の境界に戻ってパケットのヘッダ又はデータが格納されるようになっている。
【0068】
データ転送制御装置30は調停回路38(バッファマネージャ)を含む。この調停回路38は、ディスクドライブ用IF回路32(HDD10)側からのアクセス(第1のバスBUS1からのアクセス)、処理部44からのアクセス(第2のバスBUS2からのアクセス)、シリアルバス用IF回路34(IEEE1394バス)側からのアクセス(第3のバスBUS3からのアクセス)の調停を行う。そして、調停結果に基づいて、第1、第2、第3のバスBUS1、BUS2、BUS3のいずれかと、パケット記憶部36に接続される第4のバスBUS4との間にデータ経路を確立する。
【0069】
データ転送制御装置30は転送処理回路40を含む。この転送処理回路40は、パケット記憶部36を用いたパケット転送処理を行うための回路である。
【0070】
転送処理回路40は転送制御回路42を含む。この転送制御回路42は、ディスクドライブ用IF回路32(HDD10)側とパケット記憶部36との間のDMA転送や、シリアルバス用IF回路34(IEEE1394バス)側とパケット記憶部36との間のDMA転送を制御する。
【0071】
なお、転送処理回路40には、例えば、パケット記憶部36にパケット(データ、ヘッダ)を書き込む処理(書き込みアドレスの発生、書き込み要求の発生等)を行う回路、パケット記憶部36からパケットを読み出す処理(読み出しアドレスの発生、読み出し要求の発生、データポインタの更新等)を行う回路、DMA転送のためのFIFO、或いはIEEE1394のリンク層のプロトコル(パケット整形等)を実現するリンク回路などを含ませることができる。
【0072】
そして本実施形態では、転送処理回路40が、パケット記憶部36に記憶されたTSパケット(第1の層のパケット)の中から、処理部44により転送が指示されたTSパケットを選別し、選別されたTSパケットにアイソクロナス転送(ISO)のヘッダ等(広義には第3の層のヘッダ)を付加し、得られたIEEE1394形式のパケット(広義には第3の層のパケット)をIEEE1394のバス(広義には第1のバス)を介して転送する処理を行う。
【0073】
例えば、早送り再生等の特殊再生時には、ビデオデータのTSパケットであり(オーディオデータのTSパケットではなく)、且つ、パケット内のビデオデータがBピクチャ、Pピクチャ(フレーム間符号化データ)で占められていないTSパケットを選別して、デジタルチューナ20に転送する。別の言い方をすれば、Iピクチャ(フレーム内符号化データ)を含むTSパケットを選別して、デジタルチューナ20に転送する。
【0074】
この場合にTSパケットの選別は、例えば、パケット記憶部36のヘッダ領域に、データポインタ(ヘッダと組みとなるTSパケットのアドレスを指すポインタ)を書き込み、このデータポインタを用いて、IEEE1394バスを介して転送すべきTSパケットを選別することで実現できる。
【0075】
なお、図7(A)に、MPEGストリームをIEEE1394バスで転送する場合のパケット(アイソクロナス転送パケット)のフォーマット例を示す。図7(A)において、ISO(isochronous)ヘッダがIEEE1394形式のパケット(広義には第3の層のパケット)のヘッダに相当し、CIP(common isochronous packet)ヘッダ、SP(source packet)ヘッダ及びTSパケットが、IEEE1394形式のパケットのペイロード(データ)に相当する。
【0076】
これらのSPヘッダやCIPヘッダのフォーマット例を図7(B)、(C)に示す。これらのSPヘッダやCIPヘッダは、IEEE1394バス上でMPEGストリームを転送するためのプロトコルを定めたIEC61883規格により定義されている。例えばSPヘッダは、タイムスタンプ情報(アイソクロナス転送のサイクルカウント、アイソクロナスサイクル中でのオフセット値)を含む。またCIPヘッダは、転送されるデータがMPEGデータであることを宣言したり、MPEGのTSパケットの分割方法を指定するものであり、ソースノードID、データブロックサイズ、フォーマットIDなどを含む。
【0077】
なお、IEEE1394バスの接続先の電子機器がデジタルチューナではなくデジタルビデオカメラなどである場合には、SPヘッダは不要となる。この場合には、CIPヘッダにタイムスタンプ情報を含ませる。
【0078】
データ転送制御装置30は処理部44を含む。この処理部44は、装置内の各回路や各ユニット(部)の制御や装置の全体制御を行う。この処理部44の機能は、CPU或いはシステムコントローラなどのハードウェアや、ファームウェア(プログラム)により実現される。なお、処理部44をデータ転送制御装置30の外部に設けるようにしてもよい。
【0079】
データ転送制御装置30はクロック供給回路46を含む。このクロック供給回路46は、データ転送に必要な各種のクロックを生成し、装置内の各回路や各ユニットに供給する回路であり、例えば発振回路やPLLなどを含む。
【0080】
本実施形態では、HDD10のデータに基づく通常再生時(特殊再生以外の再生)に、クロック供給回路46が、検出回路50又は情報インディケータ部60に供給するクロック(少なくとも一部のクロック)を停止する。これにより、検出回路50又は情報インディケータ部60の動作が停止し(省電力モードになり)、装置の省電力化を図れる。
【0081】
データ転送制御装置30は検出回路50を含む。この検出回路50は、HDD10から読み出されたTSパケット(ディスクドライブ用IF回路32から出力され転送処理回路40に入力されるTSパケット)のストリーム構造(階層構造)を解析し、IEEE1394バスを介して転送すべきTSパケットを選別するための情報(例えばヘッダ情報、ピクチャ情報等)を検出する。この検出回路50は、ヘッダ情報検出回路52、ピクチャ情報検出回路54を含む。
【0082】
ここでヘッダ情報検出回路52は、図3のPESパケットのヘッダ情報(ストリームID等)を検出(取得)する。このPESパケット(広義には第2の層のパケット)は図1に示すように、TSパケット(広義には第1の層のパケット)のペイロードの連結により構成されている。
【0083】
より具体的には、ヘッダ情報検出回路52は、まず、TSパケットのPIDが処理部44(PID設定部70)により指定されたPIDか否かを検出する。そして、指定されたPIDである場合には、そのTSパケットのペイロードが、PESパケットを構成する先頭のTSペイロードか否かを、TSヘッダに含まれるPUSI(ペイロード部スタートインディケータ)を用いて判断する。そして、PESヘッダのストリームIDを取得して、TSパケットが、ビデオストリームのTSパケットかオーディオストリーム(非ビデオストリーム)のTSパケットかを確認する。そして、取得したストリームIDと、パケット記憶部36でのストリームIDの格納アドレスを、情報インディケータ部60のレジスタ62に書き込み、処理部44に報告する。
【0084】
ピクチャ情報検出回路54は、PESパケットのペイロードに含まれるピクチャ情報(スタートコード等)を検出(取得)する。
【0085】
より具体的には、TSパケットのPIDが処理部44により指定されたPIDであり、且つ、ビデオストリームのTSパケットであると判断された場合には、PESパケットのデータバイト(ペイロード)を検出する。そして、データバイトに含まれるスタートコードを取得する。そして、取得されたスタートコードが、シーケンスヘッダコード、グループスタートコード、ピクチャスタートコードである場合には、そのスタートコードと、パケット記憶部36でのスタートコードの格納アドレスを、情報インディケータ部60のレジスタ62に書き込み、処理部44に報告する。
【0086】
情報インディケータ部60は、検出回路50(ヘッダ情報検出回路52、ピクチャ情報検出回路54)で検出された検出情報を、処理部44に表示(報告)する回路であり、RAM或いはD型フリップフロップなどで構成されるレジスタ62(情報インディケータレジスタ)を含む。
【0087】
この場合に本実施形態では、所与の期間(タイマ等で計測された期間)毎に処理部44がレジスタ62を読みに行くことで、レジスタ62に書き込まれた検出情報(ヘッダ情報、ピクチャ情報)が処理部44に報告される。
【0088】
なお、レジスタ62に検出情報が書き込まれたか否かを、例えば割り込み信号を用いて処理部44に伝えてもよい。この場合には、割り込み信号がアクティブになる毎に、処理部44はレジスタ62を読みに行くことになる。
【0089】
図8(A)に情報インディケータレジスタ62のレジスタマップを示す。このレジスタ62は、一番下の領域(エンドアドレス)に情報が書き込まれると、次は一番上の領域(スタートアドレス)に戻って新たな情報が書き込まれるリングバッファ構造になっている。
【0090】
図8(A)に示すように情報インディケータレジスタ62には、複数(4個)のストリームIDとその格納アドレス(PESヘッダアドレス0〜PESヘッダアドレス3)が、ヘッダ情報検出回路52により書き込まれて、処理部44に表示される。また、スタートコード(シーケンスヘッダコード、グループスタートコード、ピクチャスタートコード)とその格納アドレス(シーケンスヘッダアドレス、GOPヘッダアドレス、ピクチャヘッダアドレス0、ピクチャヘッダアドレス1)が、ピクチャ情報検出回路54により書き込まれて、処理部44に表示される。
【0091】
なお、ピクチャスタートコードを書き込む場合には、そのピクチャコーディングタイプも情報インディケータレジスタ62に書き込まれる。
【0092】
また図8(A)の”フラグ”の部分には、着目したPIDの設定レジスタ(図5の72)の番号(0〜3)が書き込まれる。
【0093】
処理部44(ファームウェア)は、情報インディケータレジスタ62に書き込まれた情報に基づいて、MPEGストリーム構造の解析のために必要な種々の処理を行うことになる。
【0094】
データ転送制御装置30はPID設定部70を含む。このPID設定部70は、検出回路50(ヘッダ情報検出回路52、ピクチャ情報検出回路54)の検出対象となるTSパケットのPIDを、処理部44が設定する回路であり、RAM或いはD型フリップフロップなどで構成されるレジスタ72(PID設定レジスタ)を含む。
【0095】
図8(B)にPID設定レジスタ72のレジスタマップを示す。図8(B)に示すようにPID設定レジスタ72には、MPEGのビデオストリームの解析のために検出回路50が着目すべきPIDが書き込まれる。
【0096】
なお、このPIDの設定の前提として、処理部44(ファームウェア)によるPATやPMTの解析が終了している必要がある。
【0097】
また、図8(B)で、複数のPIDを設定可能にしているのは、PIDが異なる複数の番組のTSパケットが同じ時間帯に送られてくる可能性があるからである。
【0098】
なお、本実施形態のデータ転送制御装置30には、図8(C)に示すような情報マップポインタレジスタも設けられている。この情報マップポインタレジスタに記憶されるラベルは、図8(A)の情報インディケータレジスタ62への検出情報(ストリームID、スタートコード、格納アドレス)の最新の書き込み位置(アドレス)を指すポインタであり、その最上位ビットは、情報インディケータレジスタ62のリングバッファがリングした場合にトグルする。処理部44は、このラベル(ポインタ)を参照することで、情報インディケータレジスタ62に書き込まれた検出情報のうち、どの検出情報が最新のものであるかを知ることができる。
【0099】
なお、図8(A)、(B)、(C)の情報インディケータレジスタ62、PID設定レジスタ72、情報マップポインタレジスタをRAMで構成し、その記憶領域をパケット記憶部36内に設けることが望ましい。このようにすることで、これらのレジスタを設けることによる回路規模の増加を最小限に抑えることができる。
【0100】
次に、図5のデータ転送制御装置の動作について説明する。
【0101】
HDD10へのMPEGストリームの記録時(受信時)においては、IEEE1394バスを介して受信されたパケット(IEEE1394形式のパケット)は、シリアルバス用IF回路34、転送処理回路40を介してパケット記憶部36に一時的に格納される。この際、パケットのヘッダ(ISOヘッダ等)とデータ(TSパケット)は、パケット記憶部36のヘッダ領域とデータ領域(ストリーム領域)に分離されて書き込まれる。
【0102】
そして、パケット記憶部36(ストリーム領域)から読み出されたTSパケット(MPEGストリーム)は、転送処理回路40、ディスクドライブ用IF回路32を介してHDD10に書き込まれる。
【0103】
このように本実施形態では、特開平9−247623、特開2000−224534の従来技術とは異なり、TSパケット(MPEGストリーム)は再構成されずにそのままHDDに書き込まれる。なお、HDD10へのTSパケットの書き込み時において、コンテンツのデータを暗号化して書き込んでもよい。
【0104】
HDD10のMPEGストリームの再生時(送信時)においては、HDD10からTSパケットが読み出され、ディスクドライブ用IF回路32、転送処理回路40を介してパケット記憶部36に一時的に格納される。この際、TSパケットは、パケット記憶部36のデータ領域(ストリーム領域)に書き込まれる。なお、コンテンツのデータが暗号化されている場合には、暗号化されたデータは復号化される。
【0105】
そして、処理部44(ファームウェア)は、情報インディケータ部60からの検出情報報(ヘッダ情報、ピクチャ情報)に基づいて、IEEE1394バスを介して転送すべきTSパケットを決定する。そして、転送処理回路40は、ISOヘッダの中のデータポインタを用いて、IEEE1394バスを介して転送すべきTSパケットを選別する。例えば早送り再生時(特殊再生時)においては、Iピクチャ(広義にはフレーム内符号化データ)を含むTSパケットが選別され、選別されたTSパケットに、ヘッダ領域のISOヘッダ等が付加される。そして、得られたIEEE1394形式のパケット(アイソクロナス転送パケット)は、転送処理回路40、シリアルバス用IF回路34、IEEEE1394バスを介してデジタルチューナ20に転送(送信)される。
【0106】
例えば、MPEGストリームの中のPピクチャやBピクチャ(フレーム間符号化データ、予測符号化データ)では、その1フレーム分のデータだけでは画像を再現できない。一方、Iピクチャ(フレーム内符号化データ)では、その1フレーム分のデータだけで画像を再現できる。
【0107】
そして本実施形態では、早送り再生などの特殊再生時において、Iピクチャを含むTSパケットが選別されてデジタルチューナ20に送出される。従って本実施形態によれば、特殊再生映像の再現に寄与しないデータによりデジタルチューナ20のMPEGデコーダが動作したり、IEEE1394バスが無駄に占有されてしまう事態を防止できる。また、映像が乱れたり、著しいコマ落ちが起きる事態も防止できる。
【0108】
3.電子機器
図9(A)に、本実施形態のデータ転送制御装置30を含む電子機器(デジタル記録・再生装置)のブロック図の例を示し、図9(B)にその外観図の例を示す。
【0109】
この電子機器16は、HDD10、データ転送制御装置30を含む。また、ユーザが電子機器を操作するための操作部12を含む。また、ユーザに各種の情報を表示するディスプレイ部14(LCD)を含む。
【0110】
ユーザは、操作部12を操作することで、再生モード(通常再生、特殊再生)の指定などを行うことができる。また、ディスプレイ部14に表示される情報を見ることで、現在の再生モードなどを確認できる。
【0111】
この電子機器16は、IEEE1394バスを用いてデジタルチューナ20(或いはデジタルビデオカメラ)に接続されている。そして、デジタルチューナ20はMPEGデコーダ21(広義にはデコーダ)を含み、このMPEGデコーダ21は、アンテナ26等により受信されたMPEGストリームをデコードする。そして、デコードデータに基づいて、テレビ24(ディスプレイ部)が映像が表示したり、音声を出力する。また、ユーザは、操作部22(リモコン等)を用いて、チャンネル(放送局)の選択、再生モード(通常再生、特殊再生)の指定などを行うことができる。
【0112】
HDD10へのMPEGストリームの記録時においては、アンテナ26で受信されたTSパケット(MPEGストリーム)が、IEEE1394バス、データ転送制御装置30を介してHDD10に書き込まれる。
【0113】
一方、HDD10のMPEGストリームの再生時においては、HDD10から読み出されたTSパケットが、データ転送制御装置30、IEEE1394バスを介してデジタルチューナ20に転送され、デジタルチューナ20のMPEGデコーダ21がデコードする。これにより、テレビ24に映像が映し出される。
【0114】
そして本実施形態では、早送り再生(特殊再生)の場合には、HDD10から読み出されたTSパケットのうち、Iピクチャを含むTSパケットがデータ転送制御装置30により選別される。そして、選別されたTSパケットがIEEE1394バスを介してデジタルチューナ20に転送され、MPEGデコーダ21によりデコードされる。これにより、Iピクチャによる早送り再生が実現される。
【0115】
なお、本実施形態が適用される電子機器は図9(A)、(B)に示す電子機器に限定されない。例えば、ビデオテープレコーダ(HDD内蔵)、光ディスク(DVD)レコーダ、デジタルビデオカメラ、パーソナルコンピュータ或いは携帯型情報端末などの種々の電子機器に適用できる。
【0116】
4.検出回路、処理部の動作の詳細
次に、図5のヘッダ情報検出回路52、ピクチャ情報検出回路54、処理部44の動作の詳細について図10、図11、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0117】
図10は、ヘッダ情報検出回路52の動作を説明するためのフローチャートである。
【0118】
まず、TSパケットの先頭を検出する(ステップS1)。具体的にはSPヘッダに続く同期バイトを検出することでTSパケットの先頭を検出する。そして、TSパケットの先頭が検出された場合には、そのTSパケットのPID(図2参照)を取得する(ステップS2)。
【0119】
次に、取得されたPIDが、図8(B)のPID設定レジスタ72に処理部44(ファームウェア)が予め設定しておいたPIDか否かを判断する(ステップS3)。そして、設定されていたPIDではない場合には、PID_OK(フラグ又は信号)を0(Lレベル)に設定し、ステップS1に戻る(ステップS4)。
【0120】
一方、設定されていたPIDである場合には、フラグPID_OKを1(Hレベル)に設定し(ステップS5)、ペイロード部スタートインディケータPUSI(図2参照)が1か否かを判断する(ステップS6)。そして、PUSIが1ではない場合には、ステップS1に戻る。一方、PUSIが1の場合には、TSパケットのデータバイト(ペイロード)の先頭を検出する(ステップS7)。即ち、TSパケットのデータバイトの先頭(PESヘッダの先頭)にある図3のパケットスタートコードプリフィックス(0x000001)を検出する。
【0121】
次に、パケットスタートコードプリフィックス(0x000001)に続くストリームIDを取得する(ステップS8)。そして、取得されたストリームIDがビデオストリームのID(図4(A)参照)か否かを確認する(ステップS9)。そして、ビデオストリームのIDではない場合には、STREAM_ID_OK(フラグ又は信号)を0(Lレベル)に設定し、ステップS1に戻る(ステップS10)。一方、ビデオストリームのIDである場合には、STREAM_ID_OKを1(Hレベル)に設定する(ステップS11)。そして、図8(A)に示すように、PESパケットのストリームIDと、その格納アドレス(先頭アドレス)を、情報インディケータレジスタ62に書き込んで処理部44(ファームウェア)に表示し(ステップS12)、ステップS1に戻る。
【0122】
早送り再生時にIピクチャのTSパケットだけをデジタルチューナ20に転送するためには、まず最初に、ビデオストリームのTSパケットを選別することが望ましい。そして、ビデオストリームのTSパケットか否かは、PESヘッダに含まれるストリームIDにより確認できる。
【0123】
そして図13(A)に示すように、PESパケットは複数のTSペイロードの連結により構成される。従って、PESヘッダに含まれるストリームIDを検出するためには、PESパケットの先頭に配置されているTSペイロードを検出する必要があり、これは、TSヘッダに含まれるペイロード部スタートインディケータPUSIを用いて検出できる(図10のステップS6)。そして、PUSI=1となるTSパケットのデータバイト(ペイロード)の先頭にあるパケットスタートコードプリフィックスを検出することで、PESヘッダが含むストリームIDを取得できる(ステップS7、S8)。そして、ストリームIDがビデオストリームのIDであった場合には、情報インディケータレジスタ62を用いて処理部44に報告する(ステップS12)。
【0124】
このようにすれば、処理部44は、情報インディケータレジスタ62を読むだけで、ビデオストリームのTSパケットか否かを確認できるようになる。この結果、処理部44(ファームウェア)の処理負荷を軽減できる。
【0125】
図11は、ピクチャ情報検出回路54の動作を説明するためのフローチャートである。
【0126】
まず、TSパケットの先頭を検出する(ステップS21)。そして、TSパケットの先頭が検出された場合には、PID_OK=1で、且つ、STREAM_ID_OK=1か否かを判断する(ステップS22)。そして、PID_OK=1で、且つ、STREAM_ID_OK=1の場合には、PESパケットのデータバイト(ペイロード)を検出する(ステップS23)。なお、これらのPID_OK、STREAM_ID_OKは、図10のステップS4、S5、S10、S11で設定される。
【0127】
次に、TSパケットの全てのデータバイトの処理が終了しているか否かを判断し(ステップS24)、終了している場合にはステップS21に戻る。一方、終了していない場合には、スタートコードを検出する(ステップS25)。このスタートコードの検出は、スタートコードプリフィックス(0x000001)に続く8ビットのコードを検出することで実現できる。
【0128】
次に、検出されたスタートコードが、シーケンスヘッダコード、グループスタートコード、又はピクチャスタートコードか否かを判断し(ステップS26)、これらのスタートコードではない場合には、ステップS24に戻る。一方、これらのスタートコードである場合には、そのスタートコードと、その格納アドレス(先頭アドレス)を情報インディケータレジスタ62に書き込み、処理部44に報告する(ステップS27)。この際、検出されたスタートコードが、ピクチャスタートコードであった場合には、ピクチャコーディングタイプ(I、B、Pピクチャの識別情報)も情報インディケータレジスタ62に書き込む(図8(A)参照)。
【0129】
図13(B)に示すように、MPEGストリームにおいては、シーケンスヘッダの次にGOP(group of picture)があり、このGOPがIピクチャ、Bピクチャ、Pピクチャを含む。この場合、GOPの先頭にはIピクチャが配置されることがMPEG規格で定義されている。またGOPは、1又は複数枚のIピクチャと、零又は複数枚のPピクチャ又はBピクチャを含む。
【0130】
本実施形態では、検出されたシーケンスヘッダコード、グループスタートコード、ピクチャスタートコード、ピクチャコーディングタイプが、情報インディケータレジスタ62を介して処理部44に報告される。従って、処理部44は、これらの情報(ピクチャ情報)を解析することで、Iピクチャ(フレーム内符号化データ)を含むTSパケットを、少ない処理負荷で特定できる。これにより、早送り再生等の特殊再生時において、Iピクチャを含むTSパケットを選別してIEEE1394バスを介してデジタルチューナ20に転送することが可能になる。
【0131】
なお、早送り再生時においても、シーケンス層の情報やGOP層の情報についてはデジタルチューナ20に送る必要がある。このため本実施形態では、シーケンスヘッダコードやグループスタートコードやその格納アドレスについても、情報インディケータレジスタ62を用いて処理部44に表示している。
【0132】
図12は、処理部44(ファームウェア)の動作を説明するためのフローチャートである。
【0133】
まず、HDD10からSPヘッダとTSパケットを読み出して、パケット記憶部36に格納する(ステップS31)。具体的には、HDD10からパケット記憶部36へのデータのDMA転送を指示する。なお、HDD10にSPヘッダが記録されるのは、再生時にSPヘッダのタイムスタンプ情報が必要となるからである。また、HDD10に記録されたSPヘッダの内容は、IEEE1394バスを介してデジタルチューナ20に転送する際に変更される。
【0134】
次に、パケット記憶部36(送信ストリーム領域)から、1つのパケット(TSパケット)についてのPIDを読む(ステップS32)。そして、読み出されたPIDが、PAT(Program Association Table)又はPMT(Program Map Table)のPIDか否かを判断し(ステップS33)、PAT又はPMTのPIDである場合にはPAT又はPMTを解析する(ステップS34)。より具体的には、PID=0x00のTSパケットを受信することでPATを取得する。そして、取得されたPATに基づいて、PMTを転送するTSパケットのPIDを取得する。そして、この取得されたPIDのTSパケットを受信することでPMTを取得する。そして、このPMTにより、番組を構成するストリームのPID値が指定される。
【0135】
次に、パケット記憶部36のポインタを1パケット分だけ進める(ステップS35)。そして、パケット記憶部36(送信ストリーム領域)内のデータを全て処理したか否かを判断し(ステップS36)、処理していない場合にはステップS32に戻る。
【0136】
ステップS33で、読み出されたPIDがPATやPMTのPIDではないと判断された場合には、ビデオのPIDか否かを判断する(ステップS37)。そして、ビデオのPIDでない場合にはステップS35に移行し、ポインタを1パケット分進めて次のパケットの処理を行う。一方、ビデオのPIDである場合には、情報インディケータレジスタ62の表示内容を調べる。そしてこの表示内容(ピクチャコーディングタイプ等)に基づき、パケット内のデータのピクチャタイプを求める(ステップS38)。
【0137】
次に、パケット内にIピクチャのデータが含まれているか否かを判断する(ステップS39)。そして、含まれていない場合にはステップS35に移行し、ポインタを1パケット分進めて次のパケットの処理を行う。一方、含まれている場合には、ISOヘッダ、CIPヘッダ、SPヘッダ(図7(A)〜(C)参照)を用意し、TSパケットをIEEE1394バスを介してデジタルチューナ20に送信する(ステップS40、S41)。なお、この際に、SPヘッダが含むタイムスタンプ情報の書き換えも行う。
【0138】
以上のようにすることで、図14のA1に示すように、早送り再生などの特殊再生時において、Iピクチャ(フレーム内符号化データ)を含むTSパケット(第1の層のパケット)については、IEEE1394バスを介してデジタルチューナ20に転送されるようになる。
【0139】
一方、図14のA2に示すように、オーディオデータを含むTSパケット(非ビデオデータのTSパケット)や、Iピクチャを含まずBピクチャ、Pピクチャ(フレーム間符号化データ)を含むTSパケット(Bピクチャ、Pピクチャだけで占められているTSパケット)については、IEEE1394バスを介した転送(送信)が停止される。
【0140】
例えば図14のA3に示すTSパケット(TSペイロード)はIピクチャを含むため、転送が許可される。また、A4に示すTSパケットはBピクチャを含むがIピクチャも含むため、転送が許可される。一方、A5、A6に示すTSパケットはBピクチャやPピクチャだけで占められているため、転送が停止される。
【0141】
このように本実施形態によれば、Iピクチャ以外のビデオデータがデジタルチューナ20に転送されないため、特殊再生時の画像の乱れを防止できる。また、オーディオデータが転送されないため、雑音の発生を防止できる。また、データ転送量が限られているIEEE1394バスにより、より多くのIピクチャのデータを転送できるため、コマ落ちが少なく動きが滑らかな映像を再生できる。
【0142】
更に、ヘッダ情報やピクチャ情報の検出は、ハードウェアで構成される検出回路50により行われるため、処理部44(ファームウェア)の処理負荷を軽減でき、処理部44は余った時間を他の処理に使えるようになる。
【0143】
例えば図12において、TSパケットがビデオ以外のパケット(オーディオのパケット)であった場合には、処理部44はステップS38〜S41の処理を行わなくて済むようになる。また、TSパケットがIピクチャ以外のパケットであった場合には、処理部44はステップS40、S41の処理を行わなくて済むようになる。このように本実施形態によれば、パケット記憶部36(送信ストリーム領域)のTSパケットを解析してパケット転送の可否を判断する処理の負荷を大幅に軽減できる。
【0144】
5.データポインタによる選別
図15に示すように本実施形態では、パケット記憶部36の送信ヘッダ領域(広義にはヘッダ領域)にISOヘッダが書き込まれ、送信ストリーム領域(広義にはデータ領域或いはストリーム領域)にTSパケットが書き込まれる。また、送信ヘッダ領域にはデータポインタDP0〜DP5(送信ストリーム領域での各TSパケットのアドレスを指すポインタ)が書き込まれる。これらのデータポインタDP0〜DP5は、例えば各ISOヘッダIH0〜5の末尾(トレイラー)に付加される。そして、これらのデータポインタDP0〜DP5を用いて、ISOヘッダIH0〜5に結合されるべきTSパケットTS0、TS1、TS2、TSK+1、TSK+2、TSK+3が選別される。
【0145】
より具体的には、図5の処理部44が、情報インディケータレジスタ62からのヘッダ情報やピクチャ情報に基づいて、IEEE1394バスを介して転送すべきTSパケットを判断する(図12のステップS38、S39)。そして、転送すべきTSパケットのアドレス(先頭アドレス)を指すデータポインタを含むISOヘッダを用意する(ステップS40)。この場合に本実施形態では、ストリームIDやスタートコードの格納アドレス(送信ストリーム領域でのアドレス)についても、情報インディケータレジスタ62に書き込まれている。従って、処理部44は、これらの格納アドレスを用いて、データポインタのアドレスを容易に得ることができる。
【0146】
例えば図15では、IピクチャやPESヘッダやGOPヘッダを含むTSパケットについては、特殊再生時にIEEE1394バスを介してデジタルチューナ20に転送する必要がある。従って、処理部44は、これらのTSパケットのデータポインタDP0〜DP5を含むISOヘッダIH0〜5を、送信ヘッダ領域に書き込む。この書き込みは例えば図5のBUS2の経路で行われる。
【0147】
一方、BピクチャやPピクチャやオーディオデータを含むTSパケットについては、特殊再生時にデジタルチューナ20に転送する必要がない。従って、処理部44は、これらのTSパケットについては、そのデータポインタを含むISOヘッダを送信ヘッダ領域に書き込まない。即ち、処理部44は、これらのTSパケットのデータ転送が飛ばされるように、データポインタを設定する。
【0148】
そして転送処理回路40は、このように設定されたデータポインタを用いてTSパケットを選別し、IEEE1394バスを介してデジタルチューナ20に転送する。より具体的には、送信ヘッダ領域にあるISOヘッダを先頭から順次読んで行く。そして、ISOヘッダが含むデータポインタを用いて、そのISOヘッダの組みとなるTSパケットを選別する。例えば図15では、データポインタDP0〜DP5により、TSパケットTS0、TS1、TS2、TSK+1、TSK+2、TSK+3が選別される。そして、ISOヘッダ(第3の層のヘッダ)と、選別されたTSパケット(第1の層のパケット)とを結合し、IEEE1394形式のISOパケット(第3の層のパケット)を組み立てて、IEEE1394バスを介して転送する。なお、このISOパケットには、図7(A)に示すようなCIPヘッダやSPヘッダを含ませる。
【0149】
以上のように本実施形態では、処理部44が、送信ヘッダ領域にISOヘッダを書き込んだ後、転送処理回路40に転送開始を指示すると、その後の転送処理は転送処理回路40により自動的に行われるようになる。従って、処理部44は、その後の転送処理に関わらなくて済むようになり、処理部44の処理負荷を大幅に軽減できる。
【0150】
例えば、パケット記憶部36がFIFOで構成されている場合には、図12や図15に示す処理の実現は困難となる。パケット記憶部36がFIFOで構成されている場合には、FIFOに入力された順序でパケットを処理しなければならなく、また、パケット記憶部36の領域分離やデータポインタを利用した選別処理の実現が困難になるからである。これに対して本実施形態では、パケット記憶部36をRAMで構成しているため、図12や図15に示す処理を容易に実現できる。
【0151】
なお、本実施形態では、図15の送信ストリーム領域の大きさが、192バイトの整数倍になるように設定されている。このようにすれば、リングバッファ構造の送信ストリーム領域が何度リングしても、TSパケットの先頭が、送信ストリーム領域の先頭アドレスから開始するようになる。これにより、処理部44の処理を簡素化できる。
【0152】
図16に、データポインタを用いた選別処理を実現する回路の例を示す。
【0153】
データ送信が開始すると、転送処理回路40が含むポインタ更新回路80が、ヘッダポインタ(送信ヘッダ領域のポインタ)の更新処理(インクリメント)を開始する。そして、転送処理回路40が含むアドレス発生回路84が、この更新されたヘッダポインタに応じたアドレスRADRを発生する。これにより、ISOヘッダがパケット記憶部36の送信ヘッダ領域からRDATAとして読み出され、ポインタ更新回路80が含むデータポインタ取得回路82や、リンク回路90に出力される。
【0154】
すると、データポインタ取得回路82は、この読み出されたRDATA(ISOヘッダ)の中からデータポインタを取得する。そして、ポインタ更新回路80は、この取得されたデータポインタ(送信ストリーム領域のポインタ)の更新処理(インクリメント)を開始する。そして、アドレス発生回路84が、この更新されたデータポインタに応じたアドレスRADRを発生する。これにより、データポインタにより指示されたTSパケットが、パケット記憶部36の送信ストリーム領域からRDATAとして読み出され、リンク回路90に出力される。
【0155】
以上のようにして、送信ヘッダ領域に書き込まれたISOヘッダと、送信ストリーム領域に書き込まれデータポインタにより指定されたTSパケットとが結合されて、IEEE13994形式のISOパケットが作成される。
【0156】
6.省電力化
以上のように本実施形態では、検出回路50がヘッダ情報やピクチャ情報を検出し、情報インディケータ部60がこれを処理部44に表示することで、特殊再生時にIピクチャのTSパケットを選別して転送することに成功している。
【0157】
しかしながら、特殊再生とは異なる通常再生時においては、HDD10のTSパケットはそのままIEEE1394バスを介してデジタルチューナ20に転送される。従って、通常再生時においては、検出回路50の検出処理や、情報インディケータ部60の表示処理は不要になる。
【0158】
そこで本実施形態では、HDD10のデータに基づき通常再生が行われる場合には、検出回路50(ヘッダ情報検出回路52、ピクチャ情報検出回路54)或いは情報インディケータ部60の動作を停止する(少なくとも回路の一部の動作を停止する)。より具体的には、例えばクロック供給回路46から検出回路50、情報インディケータ部60に供給されるクロックを停止する(クロックをLレベル又はHレベルに固定する)。或いは、検出回路50や情報インディケータ部60が含むレジスタ等を特殊再生時には常時リセット状態にする。
【0159】
このようにすれば、通常再生時には検出回路50、情報インディケータ部60が動作しなくなり、これらの回路で消費される電力を節減できる。これにより、装置の省電力化を図れる。
【0160】
例えば、特開平9−247623、特開2000−224534の従来技術では、HDDの記録時において、TSパケットを別フォーマットに再構成する必要がある。従って、この再構成を行う回路の動作を停止することはできず、この回路の電力を節減できないため、装置の省電力化を図れない。
【0161】
これに対して本実施形態では、TSパケットがHDD10にそのまま記録されるため、TSパケットを再構成する回路は不要となる。そして、検出回路50や情報インディケータ部60は、HDD10の再生モードが特殊再生なのか通常再生なのかに応じて、検出回路50や情報インディケータ部60を動作させたり、動作を停止させたりすることができる。これにより装置の省電力化を図れる。このように本実施形態のデータ転送制御装置は、特開平9−247623、特開2000−224534の従来技術には無い特有の効果を奏する。
【0162】
なお、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0163】
例えば、明細書中の記載において広義な用語(記録媒体、フレーム内符号化データ、フレーム間符号化データ、第1、第2、第3の層のパケット、第3の層のヘッダ、ヘッダ情報、ピクチャ情報等)として引用された用語(HDD、Iピクチャ、B及びPピクチャ、TSパケット、PESパケット、IEEE1394形式のパケット、ISOヘッダ、ストリームID、スタートコード等)は、明細書中の他の記載においても広義な用語に置き換えることができる。
【0164】
また、本発明のうち従属請求項に係る発明においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略する構成とすることもできる。また、本発明の1の独立請求項に係る発明の要部を、他の独立請求項に従属させることもできる。
【0165】
また、本発明のデータ転送制御装置の構成は、図5に示す構成に限定されず、種々の変形実施が可能である。例えば図5の各ブロック、各ユニットの一部を省略したり、その接続関係を変更してもよい。
【0166】
また、ヘッダ情報検出回路、ピクチャ情報検出回路、処理部の構成や動作も、図10、図11、図12等で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。例えば、検出(表示)されるヘッダ情報やピクチャ情報として、図8(A)に示す情報以外の情報を検出(表示)したり、図8(A)の情報の一部を検出(表示)しないようにしもよい。
【0167】
また本実施形態の処理対象となるパケットも、図1〜図4(B)で説明されたものに限定されるものではない。
【0168】
またパケットの選別手法も、図15、図16で説明された手法に限定されず、種々の変形実施が可能である。例えば、データポインタを用いないでパケットを選別するようにしてもよい。
【0169】
また本実施形態では、MPEG規格(MPEG2、MPEG4)のデータをIEEE1394規格のバス(インターフェース)で転送する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えばMPEG(MPEG2、MPEG4)と同様の思想に基づく規格やMPEGを発展させた規格のデータを、IEEE1394と同様の思想に基づく規格やIEEE1394を発展させた規格のバスで転送する場合にも本発明は適用できる。また、例えばMPEGなどの符号化データをUSB(Universal Serial Bus)のアイソクロナス転送で転送する場合にも本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】MPEGストリームの構造について説明するための図である。
【図2】TSパケットについて説明するための図である。
【図3】PESパケットについて説明するための図である。
【図4】図4(A)、(B)は、ストリームID、トリックモードコントロールについて説明するための図である。
【図5】本実施形態のデータ転送制御装置の構成例について示す図である。
【図6】パケット記憶部のメモリマップの例について示す図である。
【図7】図7(A)、(B)、(C)は、SPヘッダ、CIPヘッダについて説明するための図である。
【図8】図8(A)、(B)、(C)は、情報インディケータレジスタ、PID設定レジスタ、情報マップポインタレジスタのレジスタマップの例について示す図である。
【図9】図9(A)、(B)は、電子機器(デジタル記録・再生装置)の構成について説明するための図である。
【図10】ヘッダ情報検出回路の動作について説明するためのフローチャートである。
【図11】ピクチャ情報検出回路の動作について説明するためのフローチャートである。
【図12】処理部の動作について説明するためのフローチャートである。
【図13】図13(A)、(B)は、ヘッダ情報検出回路、ピクチャ情報検出回路の検出処理について説明するための図である。
【図14】特殊再生時にIピクチャ以外のTSパケットの転送を停止する手法について説明するための図である。
【図15】データポインタを用いてTSパケットを選別する手法について説明するための図である。
【図16】データポインタを用いてTSパケットを選別する手法を実現する回路の例について示す図である。
【図17】通常再生時に検出回路、情報インディケータ部の動作を停止する手法について説明するための図である。
【符号の説明】
10 HDD(記録媒体)
12 操作部
14 ディスプレイ部
20 デジタルチューナ
21 MPEGデコーダ
22 操作部
24 テレビ
26 アンテナ
30 データ転送制御装置
32 ディスクドライブ用IF回路
34 シリアルバス用IF回路
36 パケット記憶部
38 調停回路
40 転送処理回路
42 転送制御回路
44 処理部
46 クロック供給回路
50 検出回路
52 ヘッダ情報検出回路
54 ピクチャ情報検出回路
60 情報インディケータ部
62 情報インディケータレジスタ
70 PID設定部
72 PID設定レジスタ
80 ポインタ更新回路
82 データポインタ取得回路
84 アドレス発生回路
90 リンク回路

Claims (12)

  1. フレーム内符号化データとフレーム間符号化データとオーディデータとが多重化されてパケット化された第1の層のパケットを記録する記録媒体のデータを、バスを介して転送するためのデータ転送制御装置であって、
    記録媒体から読み出された第1の層のパケットのペイロードの連結により第2の層のパケットが構成される場合において、第2の層のパケットのヘッダの情報を検出するヘッダ情報検出回路と、
    第2の層のパケットのペイロードのピクチャ情報を検出するピクチャ情報検出回路と、
    ヘッダ情報検出回路で検出されたヘッダ情報とピクチャ情報検出回路で検出されたピクチャ情報とを処理部に報告する情報インディケータ部と、
    記録媒体から読み出された第1の層のパケットを、バスを介して転送するために一時的に記憶するランダムアクセス可能なパケット記憶部と、
    前記パケット記憶部に記憶された第1の層のパケットの中から、処理部により転送が指示された第1の層のパケットを選別し、選別された第1の層のパケットに第3の層のヘッダを付加し、得られた第3の層のパケットをバスを介して転送する転送処理回路と、
    を含むことを特徴とするデータ転送制御装置。
  2. 請求項において、
    前記パケット記憶部が、第3の層のヘッダが記憶されるヘッダ領域と第1の層のパケットが記憶されるデータ領域とを有し、
    前記ヘッダ領域に、第3の層のヘッダと組みとなる第1の層のパケットについての前記データ領域でのアドレスを指すデータポインタが書き込まれ、
    前記転送処理回路が、
    前記データポインタを用いて、前記データ領域に記憶された第1の層のパケットの中から、バスを介して転送する第1の層のパケットを選別することを特徴とするデータ転送制御装置。
  3. フレーム内符号化データとフレーム間符号化データとオーディデータとが多重化されてパケット化された第1の層のパケットを記録する記録媒体のデータを、バスを介して転送するためのデータ転送制御装置であって、
    記録媒体から読み出された第1の層のパケットのペイロードの連結により第2の層のパケットが構成される場合において、第2の層のパケットのヘッダの情報を検出するヘッダ情報検出回路と、
    第2の層のパケットのペイロードのピクチャ情報を検出するピクチャ情報検出回路と、
    ヘッダ情報検出回路で検出されたヘッダ情報とピクチャ情報検出回路で検出されたピクチャ情報とを処理部に報告する情報インディケータ部とを含み、
    記録媒体のデータに基づき特殊再生が行われる場合には、処理部からの指示に基づいて、オーディオデータを含む第1の層のパケット及びフレーム内符号化データを含まずフレーム間符号化データを含む第1の層のパケットについてのバスを介した転送を停止することを特徴とするデータ転送制御装置。
  4. フレーム内符号化データとフレーム間符号化データとオーディデータとが多重化されてパケット化された第1の層のパケットを記録する記録媒体のデータを、バスを介して転送するためのデータ転送制御装置であって、
    記録媒体から読み出された第1の層のパケットのペイロードの連結により第2の層のパケットが構成される場合において、第2の層のパケットのヘッダの情報を検出するヘッダ情報検出回路と、
    第2の層のパケットのペイロードのピクチャ情報を検出するピクチャ情報検出回路と、
    ヘッダ情報検出回路で検出されたヘッダ情報とピクチャ情報検出回路で検出されたピクチャ情報とを処理部に報告する情報インディケータ部とを含み、
    記録媒体のデータに基づき通常再生が行われる場合には、前記ヘッダ情報検出回路、前記ピクチャ情報検出回路及び前記情報インディケータ部の少なくとも1つの動作を停止することを特徴とするデータ転送制御装置。
  5. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記ヘッダ情報検出回路及び前記ピクチャ情報検出回路の検出対象となる第1の層のパケットのパケットIDを、処理部が設定するためのPID設定部を含むことを特徴とするデータ転送制御装置。
  6. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記情報インディケータ部が、
    第2の層のパケットのストリームの種類を識別するためのストリームIDを、前記ヘッダ情報として処理部に報告することを特徴とするデータ転送制御装置。
  7. フレーム内符号化データとフレーム間符号化データとオーディデータとが多重化されてパケット化された第1の層のパケットを記録する記録媒体のデータを、バスを介して転送するためのデータ転送制御装置であって、
    記録媒体から読み出された第1の層のパケットのペイロードの連結により第2の層のパケットが構成される場合において、第2の層のパケットのヘッダの情報を検出するヘッダ情報検出回路と、
    第2の層のパケットのペイロードのピクチャ情報を検出するピクチャ情報検出回路と、
    ヘッダ情報検出回路で検出されたヘッダ情報とピクチャ情報検出回路で検出されたピクチャ情報とを処理部に報告する情報インディケータ部と、
    記録媒体から読み出された第1の層のパケットを、バスを介して転送するために一時的に記憶するランダムアクセス可能なパケット記憶部とを含み、
    前記情報インディケータ部が、
    第2の層のパケットのストリームの種類を識別するためのストリームIDを、前記ヘッダ情報として処理部に報告すると共に、前記パケット記憶部での前記ストリームIDの格納アドレスを、処理部に報告することを特徴とするデータ転送制御装置。
  8. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記情報インディケータ部が、
    第2の層のパケットのペイロードに含まれるスタートコード、ピクチャコーディングタイプを、前記ピクチャ情報として処理部に報告することを特徴とするデータ転送制御装置。
  9. フレーム内符号化データとフレーム間符号化データとオーディデータとが多重化されてパケット化された第1の層のパケットを記録する記録媒体のデータを、バスを介して転送するためのデータ転送制御装置であって、
    記録媒体から読み出された第1の層のパケットのペイロードの連結により第2の層のパケットが構成される場合において、第2の層のパケットのヘッダの情報を検出するヘッダ情報検出回路と、
    第2の層のパケットのペイロードのピクチャ情報を検出するピクチャ情報検出回路と、
    ヘッダ情報検出回路で検出されたヘッダ情報とピクチャ情報検出回路で検出されたピクチャ情報とを処理部に報告する情報インディケータ部と、
    記録媒体から読み出された第1の層のパケットを、バスを介して転送するために一時的に記憶するランダムアクセス可能なパケット記憶部とを含み、
    前記情報インディケータ部が、
    第2の層のパケットのペイロードに含まれるスタートコード、ピクチャコーディングタイプを、前記ピクチャ情報として処理部に報告すると共に、前記パケット記憶部での前記スタートコード、前記ピクチャコーディングタイプの格納アドレスを、処理部に報告することを特徴とするデータ転送制御装置。
  10. フレーム内符号化データとフレーム間符号化データとオーディオデータとが多重化されてパケット化された第1の層のパケットを記録する記録媒体のデータを、バスを介して転送するためのデータ転送制御装置であって、
    記録媒体から読み出された第1の層のパケットを、バスを介して転送するために一時的に記憶するランダムアクセス可能なパケット記憶部と、
    記録媒体から読み出された第1の層のパケットを解析し、バスを介して転送する第1の層のパケットを選別するための情報を検出する検出回路と、
    パケット記憶部に記憶された第1の層のパケットの中から、前記検出回路からの検出情報に応じた選別条件で、バスを介して転送する第1の層のパケットを選別し、選別された第1の層のパケットに第3の層のヘッダを付加し、得られた第3の層のパケットをバスを介して転送する転送処理回路とを含み、
    前記パケット記憶部が、第3の層のヘッダが記憶されるヘッダ領域と第1の層のパケットが記憶されるデータ領域とを有し、
    前記ヘッダ領域に、第3の層のヘッダと組みとなる第1の層のパケットについての前記データ領域でのアドレスを指すデータポインタが書き込まれ、
    前記転送処理回路が、
    前記データポインタを用いて、前記データ領域に記憶された第1の層のパケットの中から、バスを介して転送する第1の層のパケットを選別することを特徴とするデータ転送制御装置。
  11. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記第1の層のパケットがMPEGにおけるTS(Transport Stream)パケットであり、前記第2の層のパケットがMPEGにおけるPES(Packetized Elementary Stream)パケットであり、前記バスがIEEE1394規格に準拠したバスであることを特徴とするデータ転送制御装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかのデータ転送制御装置と、
    前記データ転送制御装置及びバスを介して転送されるデータを記録する記録媒体と、
    前記記録媒体のデータの再生及び記録を指示するための操作部と、
    を含むことを特徴とする電子機器。
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