JP2003163890A - データ転送制御装置及び電子機器 - Google Patents

データ転送制御装置及び電子機器

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JP2003163890A
JP2003163890A JP2001360655A JP2001360655A JP2003163890A JP 2003163890 A JP2003163890 A JP 2003163890A JP 2001360655 A JP2001360655 A JP 2001360655A JP 2001360655 A JP2001360655 A JP 2001360655A JP 2003163890 A JP2003163890 A JP 2003163890A
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質な特殊再生を少ない処理負荷で実現で
きるデータ転送制御装置及び電子機器を提供すること。 【解決手段】 データ転送制御装置30は、TSペイロ
ードの連結により構成されるPESパケットのヘッダ情
報を検出するヘッダ情報検出回路52と、PESペイロ
ードのピクチャ情報を検出するピクチャ情報検出回路5
4と、ヘッダ情報とピクチャ情報を処理部44に表示す
る情報インディケータ部60を含む。また、HDD10
のTSパケットをIEEE1349バスを介して転送す
るために一時的に記憶するパケット記憶部36(RA
M)と、パケット記憶部36のTSパケットの中から選
別されたTSパケットにISOヘッダを付加してIEE
E1394バスを介して転送する転送処理回路40を含
む。通常再生時に検出回路50、情報インディケータ部
60の動作を停止して省電力化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ転送制御装
置及び電子機器に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】近年、B
SデジタルやCSデジタルなどのデジタル放送で配信さ
れるMPEG(Moving Picture Experts Group、具体的
にはMPEG2)ストリームを記録・再生できるデジタ
ル記録・再生装置が脚光を浴びている。このデジタル記
録・再生装置は、例えばAV(Audio Visual)用のHD
D(Hard Disk Drive)などの記録媒体を備える。そし
て録画時にはデジタルチューナからのMPEGストリー
ムをAV用HDDに記録し、再生時にはMPEGストリ
ームをAV用HDDから読み出して、デジタルチューナ
に送出する。
【0003】このようなデジタル記録・再生装置の従来
技術として、例えば特開平9−247623、特開20
00−224534がある。この従来技術では、録画時
にMPEGストリームを解析して、インデックスファイ
ルを作成し、そのインデックスファイルもHDDに記録
しておく。そして、再生時にはこのインデックスファイ
ルを参照しながら再生を行う。
【0004】しかしながら、この従来技術では、MPE
GストリームをそのままHDDに記録するのではなく、
内容を解析し、別フォーマットに再構成して記録する。
従って、装置の構成が複雑になると共にCPU(処理
部)の処理負荷が重くなるという課題がある。
【0005】本発明は以上のような技術的課題に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、高品質
な特殊再生を少ない処理負荷で実現できるデータ転送制
御装置及び電子機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、フレーム内符号化データとフレーム間符号
化データとオーディデータとが多重化されてパケット化
された第1の層のパケットを記録する記録媒体のデータ
を、バスを介して転送するためのデータ転送制御装置で
あって、記録媒体から読み出された第1の層のパケット
のペイロードの連結により第2の層のパケットが構成さ
れる場合において、第2の層のパケットのヘッダの情報
を検出するヘッダ情報検出回路と、第2の層のパケット
のペイロードのピクチャ情報を検出するピクチャ情報検
出回路と、ヘッダ情報検出回路で検出されたヘッダ情報
とピクチャ情報検出回路で検出されたピクチャ情報とを
処理部に表示する情報インディケータ部とを含むことを
特徴とする。
【0007】本発明によれば、第1の層のパケット(例
えば同じパケットIDのパケット)のペイロードの連結
により構成される第2の層のパケットのヘッダ情報が検
出されると共に、第2の層のパケットのペイロードに含
まれるピクチャ情報が検出される。そして、これらの検
出されたヘッダ情報、ピクチャ情報が、情報インディケ
ータ部により処理部に表示される。従って、処理部は、
この表示されたヘッダ情報やピクチャ情報に基づいて、
第1の層のパケットのストリーム構造を、負荷の少ない
処理で解析できるようになり、処理部の処理負荷を軽減
できる。
【0008】また本発明は、記録媒体から読み出された
第1の層のパケットを、バスを介して転送するために一
時的に記憶するランダムアクセス可能なパケット記憶部
と、前記パケット記憶部に記憶された第1の層のパケッ
トの中から、処理部により転送が指示された第1の層の
パケットを選別し、選別された第1の層のパケットに第
3の層のヘッダを付加し、得られた第3の層のパケット
をバスを介して転送する転送処理回路とを含むことを特
徴とする。
【0009】本発明によれば、記録媒体から読み出され
た第1の層のパケットは、パケット記憶部に一時的に記
憶される。また、処理部は、情報インディケータ部によ
り表示されたヘッダ情報やピクチャ情報に基づいて、バ
スを介して転送すべき第1の層のパケットを決定し、転
送処理回路にその転送を指示する。すると、転送処理回
路は、処理部により転送が指示された第1の層のパケッ
トを選別して、パケット記憶部から読み出す。そして、
第3の層のヘッダと、選別された第1の層のパケット
(第3の層のペイロード)との結合により構成される第
3の層のパケットを、バスを介して転送する。このよう
にすれば、特殊再生に必要な第1の層のパケットを、バ
スを介して転送できるようになり、高品質な特殊再生を
実現できる。
【0010】なお、第1の層のパケットに第3の層のヘ
ッダを付加して第3の層のパケットを組み立てる際に、
他の情報(例えばCIPヘッダ、SPヘッダ)を付加す
るようにしてもよい。
【0011】また本発明は、前記パケット記憶部が、第
3の層のヘッダが記憶されるヘッダ領域と第1の層のパ
ケットが記憶されるデータ領域とを有し、前記ヘッダ領
域に、第3の層のヘッダと組みとなる第1の層のパケッ
トについての前記データ領域でのアドレスを指すデータ
ポインタが書き込まれ、前記転送処理回路が、前記デー
タポインタを用いて、前記データ領域に記憶された第1
の層のパケットの中から、バスを介して転送する第1の
層のパケットを選別することを特徴とする。
【0012】このようにすれば、第1の層のパケットを
選別する処理や、選別された第1の層のパケットに第3
の層のヘッダを付加する処理(結合する処理)が、転送
処理回路により自動的に行われるようになる。これによ
り、処理部の処理負荷を更に軽減できる。
【0013】また本発明は、記録媒体のデータに基づき
特殊再生が行われる場合には、処理部からの指示に基づ
いて、オーディオデータを含む第1の層のパケット及び
フレーム内符号化データを含まずフレーム間符号化デー
タを含む第1の層のパケットについてのバスを介した転
送を停止することを特徴とする。
【0014】このようにすれば、特殊再生時において、
オーディオデータ(非ビデオデータ)を含む第1の層の
パケットや、フレーム間符号化データだけで占められて
いる第1の層のパケットが、バスを介して相手の電子機
器に転送される事態を防止できる。これにより、雑音の
発生や映像の乱れを防止でき、高品質な特殊再生を実現
できる。
【0015】また本発明は、記録媒体のデータに基づき
通常再生が行われる場合には、前記ヘッダ情報検出回
路、前記ピクチャ情報検出回路及び前記情報インディケ
ータ部の少なくとも1つの動作を停止することを特徴と
する。
【0016】このようにすれば、ヘッダ情報検出回路、
ピクチャ情報検出回路或いは情報インディケータ部の動
作(少なくとも一部の動作)が通常再生時に停止するよ
うになり、装置の省電力化を図れる。
【0017】また本発明は、前記ヘッダ情報検出回路及
び前記ピクチャ情報検出回路の検出対象となる第1の層
のパケットのパケットIDを、処理部が設定するための
PID設定部を含むことを特徴とする。
【0018】このようにすれば、ヘッダ情報検出回路や
ピクチャ情報検出回路による確実な検出処理を実現でき
ると共に、これらの回路の構成を簡素化することも可能
になる。
【0019】また本発明は、前記情報インディケータ部
が、第2の層のパケットのストリームの種類を識別する
ためのストリームIDを、前記ヘッダ情報として処理部
に表示することを特徴とする。
【0020】このようにすれば、オーディオデータを含
む第1の層のパケットがバスを介して転送される事態を
確実に防止できるようになる。
【0021】また本発明は、記録媒体から読み出された
第1の層のパケットを、バスを介して転送するために一
時的に記憶するランダムアクセス可能なパケット記憶部
を含み、前記情報インディケータ部が、前記パケット記
憶部での前記ストリームIDの格納アドレスを、処理部
に表示することを特徴とする。
【0022】このようにすれば、処理部によるストリー
ムIDの確認処理の負荷の軽減化を図れる。
【0023】また本発明は、前記情報インディケータ部
が、第2の層のパケットのペイロードに含まれるスター
トコード、ピクチャコーディングタイプを、前記ピクチ
ャ情報として処理部に表示することを特徴とする。
【0024】このようにすれば、フレーム内符号化デー
タを含む第1の層のパケットを容易に選別できるように
なる。
【0025】また本発明は、記録媒体から読み出された
第1の層のパケットを、バスを介して転送するために一
時的に記憶するランダムアクセス可能なパケット記憶部
を含み、前記情報インディケータ部が、前記パケット記
憶部での前記スタートコード、前記ピクチャコーディン
グタイプの格納アドレスを、処理部に表示することを特
徴とする。
【0026】このようにすれば、処理部によるスタート
コード、ピクチャコーディングタイプの確認処理や、デ
ータポインタの作成処理などの負荷を軽減化できる。
【0027】また本発明は、フレーム内符号化データと
フレーム間符号化データとオーディオデータとが多重化
されてパケット化された第1の層のパケットを記録する
記録媒体のデータを、バスを介して転送するためのデー
タ転送制御装置であって、記録媒体から読み出された第
1の層のパケットを、バスを介して転送するために一時
的に記憶するランダムアクセス可能なパケット記憶部
と、記録媒体から読み出された第1の層のパケットを解
析し、バスを介して転送する第1の層のパケットを選別
するための情報を検出する検出回路と、パケット記憶部
に記憶された第1の層のパケットの中から、前記検出回
路からの検出情報に応じた選別条件で、バスを介して転
送する第1の層のパケットを選別し、選別された第1の
層のパケットに第3の層のヘッダを付加し、得られた第
3の層のパケットをバスを介して転送する転送処理回路
とを含むことを特徴とする。
【0028】本発明によれば、記録媒体から読み出され
た第1の層のパケットはパケット記憶部に一時的に格納
される。また、記録媒体から読み出された第1の層のパ
ケットが解析され、パケット記憶部に一時的に格納され
た第1の層のパケットを選別するための情報が検出され
る。そしてこの検出情報に応じた選別条件で、第1の層
のパケットが選別され、選別された第1の層のパケット
と第3の層のヘッダの結合により構成される第3の層の
パケットがバスを介して転送される。これにより、特殊
再生における映像の乱れなどを効果的に防止できる。
【0029】また本発明は、前記パケット記憶部が、第
3の層のヘッダが記憶されるヘッダ領域と第1の層のパ
ケットが記憶されるデータ領域とを有し、前記ヘッダ領
域に、第3の層のヘッダと組みとなる第1の層のパケッ
トについての前記データ領域でのアドレスを指すデータ
ポインタが書き込まれ、前記転送処理回路が、前記デー
タポインタを用いて、前記データ領域に記憶された第1
の層のパケットの中から、バスを介して転送する第1の
層のパケットを選別することを特徴とする。
【0030】このようにすれば、第1の層のパケットを
選別する処理や、選別された第1の層のパケットに第3
の層のヘッダを付加する処理(結合する処理)が、転送
処理回路により自動的に行われるようになる。これによ
り、処理部の処理負荷を更に軽減できる。
【0031】また本発明は、前記第1の層のパケットが
MPEGにおけるTS(Transport Stream)パケットであ
り、前記第2の層のパケットがMPEGにおけるPES
(Packetized Elementary Stream)パケットであり、前記
バスがIEEE1394規格に準拠したバスであること
を特徴とする。
【0032】また本発明に係る電子機器は、上記のいず
れかのデータ転送制御装置と、前記データ転送制御装置
及びバスを介して転送されるデータを記録する記録媒体
と、前記記録媒体のデータの再生及び記録を指示するた
めの操作部とを含むことを特徴とする。
【0033】このようにすれば、高品質な特殊再生等が
可能な電子機器を実現できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳細に説明する。
【0035】なお、以下に説明する本実施形態は、特許
請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定する
ものではない。また本実施形態で説明される構成の全て
が本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
【0036】1.ストリーム構造 まず、MPEG2(以下、適宜、単にMPEGと呼ぶ)
のストリーム構造(階層構造)やパケットフォーマット
について説明する。
【0037】MPEGのTS(Transport Stream)パケッ
ト(広義には第1の層のパケット)では、Iピクチャ
(広義にはフレーム内符号化データ)や、Bピクチャ及
びPピクチャ(広義にはフレーム間符号化データ或いは
予測符号化データ)や、オーディオデータ(音声デー
タ、非ビデオデータ)等が、1つのビットストリームに
多重化されてパケット化されている(パケット多重)。
【0038】そして図1に示すように、MPEGストリ
ームにおいては、TSパケットのペイロード(ペイロー
ド部、データ部)の連結により、PES(Packetized El
ementary Stream)パケット(広義には第2の層のパケッ
ト)が構成される。より具体的には、同じPID(パケ
ット識別情報)のTSパケットのペイロードを組み合わ
せることで、PESヘッダ及びPESペイロードからな
る可変長のPESパケットが構成される。
【0039】ここで、ES(Elementary Stream)は、ビ
デオやオーディオのようなコンテンツの構成要素となる
ものである。このESにヘッダを付加したものがPES
と呼ばれる。そしてMPEG2では、PESを多重化す
るものとして、TS(Transport Stream)とPS(Program
Stream)の2種類の多重化ストリームが定義されてい
る。そしてTS(Transport Stream)は、188バイトの
固定長のTSパケットが連続したストリームである。
【0040】図2にTSパケットのフォーマットを示
す。このTSパケットはTSヘッダ(ヘッダ部)とTS
ペイロード(ペイロード部)により構成される。
【0041】図2に示すようにTSヘッダは、同期バイ
ト(sync byte)、トランスポート誤りインディケータ(tr
ansport error indicator)、ペイロード部スタートイン
ディケータ(payload unit start indicator,PUSI)、ト
ランスポートプライオリティ(transport priority)、P
ID(packet identification)、トランスポートスクラ
ンブル制御(transport scrambling control)、アダプテ
ーションフィールド制御(adaptation field control)、
コンティニュイティカウンタ(continuity counter)、ア
ダプテーションフィールド(adaptation field)などを有
する。
【0042】TSヘッダに含まれるPID(パケットI
D)を用いることで、約8000種類のTSパケットの
識別が可能になる。そしてPESは、同じPIDを有す
るTSパケットに分割して配置される(図1参照)。受
信側では、同じPIDを有するTSパケットのペイロー
ドをつなぎ合わせることで、元のPESを復元できる。
【0043】なお、TSヘッダに含まれるPIDは、T
Sパケット同士を単純に識別するだけの情報であり、複
数のプログラムの中からどのプログラムを選び、どのパ
ケットを取り出して、どのように復号すればよいかを示
す情報は含まない。これらの情報は、PSI(Program S
pecific Information)と呼ばれるテーブルを用いて伝送
される。なお、PSIには、PAT(Program Associati
on Table)、PMT(Program Map Table)、NIT(Netwo
rk Information Table)、CAT(ConditionalAccess Ta
ble)、TSDT(TS Description Table)の5つのテー
ブルが規定されている。
【0044】PESパケットは、同じPIDのTSパケ
ットのペイロードに分割して転送されるが、PESパケ
ットの先頭は、TSペイロードの先頭から開始するよう
に配置される(図1参照)。そして、PESパケットの
先頭に配置されているTSペイロードは、図2のPUS
I(ペイロード部スタートインディケータ)により識別
できる。
【0045】図3にPESパケットのフォーマットを示
す。PESパケットは可変長のPESヘッダとPESペ
イロード(PESパケットデータバイト)から構成され
る可変長のパケットである。
【0046】図3において、24ビットのパケットスタ
ートコードプリフィックス(0x000001)は、P
ESパケットの先頭を示すコードである。また、パケッ
トスタートコードプリフィックスに続く8ビットのスト
リームIDは、PESペイロードにより運ばれるストリ
ーム(表現メディア)の種類を識別するための情報であ
る。このストリームIDにより、図4(A)に示すよう
に、PESペイロードのストリームがオーディオストリ
ームなのかビデオストリームなのかを識別できる。な
お、図4(A)の”X”の表記は、”0”、”1”のい
ずれの値のビットでもよいことを意味する(don't care
bit)。
【0047】PESヘッダのオプションフィールド2に
は、8ビットのDSM(Digital Storage Media)トリッ
クモードの情報が含まれる。このDSMトリックモード
は、HDDやテープなどの記録媒体に記録されたビデオ
ストリームが特殊再生されることを示す情報である。図
4(B)に示すように、このDSMトリックモードの上
位の3ビットであるトリックモードコントロールによ
り、特殊再生の種類が指定される。
【0048】2.データ転送制御装置 さて、BSデジタルやCSデジタルなどのデジタル放送
では、高効率な符号化(圧縮)方式であるMPEG(M
PEG2)方式によりビデオデータやオーディオデータ
が符号化されている。そして、デジタルチューナが含む
MPEGデコーダが、この符号化されたMPEGストリ
ームをデコードすることで、テレビに映像を映し出した
り音声を出力する。
【0049】そして、近年、このようなデジタル放送で
配信されるMPEGストリームを記録・再生できるデジ
タル記録・再生装置(狭義にはハードディスクレコー
ダ、広義には電子機器)が脚光を浴びている。このデジ
タル記録・再生装置では以下のような手法でMPEGス
トリームの記録・再生を行う。
【0050】即ち、記録時(録画時)においては、BS
アンテナやCSアンテナで受信されたMPEGストリー
ム(TSパケット)が、デジタルチューナの外部インタ
ーフェースであるIEEE1394のバス(シリアルバ
ス)を介してデジタルチューナからデジタル記録再生装
置に転送される。そして、この転送されたMPEGスト
リームが、デジタル記録再生装置が内蔵するAV(Audi
o Visual)用HDD(Hard Disk Drive)に記録され
る。
【0051】一方、再生時においては、この記録された
MPEG(MPEG2)ストリームがAV用HDDから
読み出され、IEEE1394バスを介してデジタルチ
ューナに転送される。そして、デジタルチューナが有す
るMPEGデコーダが、転送されたMPEGストリーム
をデコードして、テレビに出力する。
【0052】さて、このようなデジタル記録・再生装置
では、図4(B)で説明した早送り再生などの特殊再生
(トリックプレイ)機能を如何にして実現するかが技術
的課題となる。
【0053】そして、早送り再生を実現する手法とし
て、早送り再生時にHDDからデータを少し読んではト
ラックジャンプを繰り返すという手法を考えることがで
きる。
【0054】しかしながら、この手法では、どのデータ
がビデオデータなのか、或いは、ビデオデータのうちど
のデータがIピクチャなのかを認識せずに、全てのデー
タをデジタルチューナに送出する。従って、映像が乱れ
たり、1秒間の再生フレーム数が少なくなり表示物の動
きがぎこちなくなったり、雑音が生じるなどの問題が生
じる。
【0055】一方、特開平9−247623、特開20
00−224534に開示される従来技術では、録画時
に、MPEGストリームを解析してインデックスファイ
ルを作成する。そして、再生時に、このインデックスフ
ァイルを利用してIピクチャ(フレーム内符号化デー
タ)の場所を検索し、検索されたIピクチャを用いて早
送り再生を実現する。
【0056】しかしながら、この従来技術では、MPE
GストリームをそのままHDDに記録するのではなく、
別フォーマットに再構成して記録しているため、装置の
構成が複雑になると共にCPU(処理部)の負荷が重く
なるという問題点があるこのような従来の問題点を解決
できるデータ転送制御装置の構成例を図5に示す。な
お、本実施形態のデータ転送制御装置30は、図5の全
ての回路、ユニット(部)を含む必要はなく、その一部
を省略する構成にしてもよい。
【0057】データ転送制御装置30はディスクドライ
ブ用IF(インターフェース)回路32(広義には記録
媒体用インターフェース回路)を含む。このディスクド
ライブ用IF回路32は、データ転送制御装置30とハ
ードディスクドライブHDD10(広義には記録媒体)
との間のインターフェースを実現する回路である。
【0058】データ転送制御装置30はシリアルバス用
IF回路34(広義にはバス用インターフェース回路)
を含む。このシリアルバス用IF回路34は、データ転
送制御装置30とデジタルチューナ20(広義にはバス
に接続される他の電子機器)との間のインターフェース
を実現する回路であり、例えばIEEE1394の物理
層の回路(PHY)を含む。
【0059】AV用HDD10においては、パーソナル
コンピュータ用として広く使用されているIDE(AT
A)インターフェースを持つ安価なHDDを用いられ
る。一方、デジタルチューナ20(BSチューナ、CS
チューナ)においては、デジタルデータ(デジタルビデ
オデータ、デジタルオーディオデータ)のインターフェ
ースとしてIEEE1394が広く用いられている。
【0060】図5のようにディスクドライブ用IF回路
32とシリアルバス用IF回路34を設ければ、IEE
E1394(広義には第1のインターフェース)とID
E(広義には第2のインターフェース)の変換ブリッジ
機能をデータ転送制御装置30に実現させることが可能
になる。
【0061】データ転送制御装置30はパケット記憶部
36(パケットメモリ、パケットRAM、パケットバッ
ファ)を含む。なおパケット記憶部36をデータ転送制
御装置30の外部に設けてもよい。
【0062】このパケット記憶部36は、HDD10か
ら読み出されたTSパケット(第1の層のパケット)
を、IEEE1394バスを介して転送するために、一
時的に記憶するものである。また、パケット記憶部36
は、IEEE1394バスを介して受信したTSパケッ
トを一時的に記憶する機能も有する。このパケット記憶
部36はRAMにより構成され、転送処理回路40や処
理部44(ファームウェア)等によりランダムアクセス
可能な構成になっている。
【0063】なお、パケット記憶部36(記憶領域)
は、ヘッダ領域(制御情報の領域)とデータ領域に分離
したり、送信用領域と受信用領域に分離することが望ま
しい。またデータ領域を、アシンクロナス(Asynchrono
us)用領域とアイソクロナス(Isochronous)用領域に
分離してもよい。
【0064】図6に、パケット記憶部36のメモリマッ
プの一例を示す。図6では、パケット記憶部36が、ヘ
ッダ領域(AR1、AR2)とデータ領域(AR3、A
R4、AR5、AR6)に分離されている。そして、パ
ケットのヘッダ(制御情報)はヘッダ領域に格納され、
パケットのデータ(アシンクロナスデータ、アイソクロ
ナスデータ)はデータ領域に格納される。
【0065】また図6では、データ領域(AR3、AR
4、AR5、AR6)が、アシンクロナス(非同期)用
領域(AR3、AR4)とアイソクロナス用領域(AR
5、AR5)に分離されている。更に図6では、パケッ
ト記憶部36が、送信用領域(AR1、AR3、AR
5)と受信用領域(AR2、AR4、AR6)に分離さ
れている。
【0066】なお、AV/Cプロトコルのコマンドは、
送信時にはアシンクロナス送信データ領域(AR3)に
書き込まれ、受信時にはアシンクロナス受信データ領域
(AR4)に書き込まれる。このAV/Cプロトコルの
コマンドは、AV機器を制御(再生、停止等)したり、
状況を問い合わせたりするために使用されるコマンドで
ある。
【0067】また、図6の各領域は、いわゆるリングバ
ッファ構造になっている。即ち、これらの領域の一方の
境界(スタートアドレス)から他方の境界(エンドアド
レス)に向かってパケットのヘッダ又はデータが格納さ
れ、他方の境界に達した場合には一方の境界に戻ってパ
ケットのヘッダ又はデータが格納されるようになってい
る。
【0068】データ転送制御装置30は調停回路38
(バッファマネージャ)を含む。この調停回路38は、
ディスクドライブ用IF回路32(HDD10)側から
のアクセス(第1のバスBUS1からのアクセス)、処
理部44からのアクセス(第2のバスBUS2からのア
クセス)、シリアルバス用IF回路34(IEEE13
94バス)側からのアクセス(第3のバスBUS3から
のアクセス)の調停を行う。そして、調停結果に基づい
て、第1、第2、第3のバスBUS1、BUS2、BU
S3のいずれかと、パケット記憶部36に接続される第
4のバスBUS4との間にデータ経路を確立する。
【0069】データ転送制御装置30は転送処理回路4
0を含む。この転送処理回路40は、パケット記憶部3
6を用いたパケット転送処理を行うための回路である。
【0070】転送処理回路40は転送制御回路42を含
む。この転送制御回路42は、ディスクドライブ用IF
回路32(HDD10)側とパケット記憶部36との間
のDMA転送や、シリアルバス用IF回路34(IEE
E1394バス)側とパケット記憶部36との間のDM
A転送を制御する。
【0071】なお、転送処理回路40には、例えば、パ
ケット記憶部36にパケット(データ、ヘッダ)を書き
込む処理(書き込みアドレスの発生、書き込み要求の発
生等)を行う回路、パケット記憶部36からパケットを
読み出す処理(読み出しアドレスの発生、読み出し要求
の発生、データポインタの更新等)を行う回路、DMA
転送のためのFIFO、或いはIEEE1394のリン
ク層のプロトコル(パケット整形等)を実現するリンク
回路などを含ませることができる。
【0072】そして本実施形態では、転送処理回路40
が、パケット記憶部36に記憶されたTSパケット(第
1の層のパケット)の中から、処理部44により転送が
指示されたTSパケットを選別し、選別されたTSパケ
ットにアイソクロナス転送(ISO)のヘッダ等(広義
には第3の層のヘッダ)を付加し、得られたIEEE1
394形式のパケット(広義には第3の層のパケット)
をIEEE1394のバス(広義には第1のバス)を介
して転送する処理を行う。
【0073】例えば、早送り再生等の特殊再生時には、
ビデオデータのTSパケットであり(オーディオデータ
のTSパケットではなく)、且つ、パケット内のビデオ
データがBピクチャ、Pピクチャ(フレーム間符号化デ
ータ)で占められていないTSパケットを選別して、デ
ジタルチューナ20に転送する。別の言い方をすれば、
Iピクチャ(フレーム内符号化データ)を含むTSパケ
ットを選別して、デジタルチューナ20に転送する。
【0074】この場合にTSパケットの選別は、例え
ば、パケット記憶部36のヘッダ領域に、データポイン
タ(ヘッダと組みとなるTSパケットのアドレスを指す
ポインタ)を書き込み、このデータポインタを用いて、
IEEE1394バスを介して転送すべきTSパケット
を選別することで実現できる。
【0075】なお、図7(A)に、MPEGストリーム
をIEEE1394バスで転送する場合のパケット(ア
イソクロナス転送パケット)のフォーマット例を示す。
図7(A)において、ISO(isochronous)ヘッダが
IEEE1394形式のパケット(広義には第3の層の
パケット)のヘッダに相当し、CIP(common isochro
nous packet)ヘッダ、SP(source packet)ヘッダ及
びTSパケットが、IEEE1394形式のパケットの
ペイロード(データ)に相当する。
【0076】これらのSPヘッダやCIPヘッダのフォ
ーマット例を図7(B)、(C)に示す。これらのSP
ヘッダやCIPヘッダは、IEEE1394バス上でM
PEGストリームを転送するためのプロトコルを定めた
IEC61883規格により定義されている。例えばS
Pヘッダは、タイムスタンプ情報(アイソクロナス転送
のサイクルカウント、アイソクロナスサイクル中でのオ
フセット値)を含む。またCIPヘッダは、転送される
データがMPEGデータであることを宣言したり、MP
EGのTSパケットの分割方法を指定するものであり、
ソースノードID、データブロックサイズ、フォーマッ
トIDなどを含む。
【0077】なお、IEEE1394バスの接続先の電
子機器がデジタルチューナではなくデジタルビデオカメ
ラなどである場合には、SPヘッダは不要となる。この
場合には、CIPヘッダにタイムスタンプ情報を含ませ
る。
【0078】データ転送制御装置30は処理部44を含
む。この処理部44は、装置内の各回路や各ユニット
(部)の制御や装置の全体制御を行う。この処理部44
の機能は、CPU或いはシステムコントローラなどのハ
ードウェアや、ファームウェア(プログラム)により実
現される。なお、処理部44をデータ転送制御装置30
の外部に設けるようにしてもよい。
【0079】データ転送制御装置30はクロック供給回
路46を含む。このクロック供給回路46は、データ転
送に必要な各種のクロックを生成し、装置内の各回路や
各ユニットに供給する回路であり、例えば発振回路やP
LLなどを含む。
【0080】本実施形態では、HDD10のデータに基
づく通常再生時(特殊再生以外の再生)に、クロック供
給回路46が、検出回路50又は情報インディケータ部
60に供給するクロック(少なくとも一部のクロック)
を停止する。これにより、検出回路50又は情報インデ
ィケータ部60の動作が停止し(省電力モードにな
り)、装置の省電力化を図れる。
【0081】データ転送制御装置30は検出回路50を
含む。この検出回路50は、HDD10から読み出され
たTSパケット(ディスクドライブ用IF回路32から
出力され転送処理回路40に入力されるTSパケット)
のストリーム構造(階層構造)を解析し、IEEE13
94バスを介して転送すべきTSパケットを選別するた
めの情報(例えばヘッダ情報、ピクチャ情報等)を検出
する。この検出回路50は、ヘッダ情報検出回路52、
ピクチャ情報検出回路54を含む。
【0082】ここでヘッダ情報検出回路52は、図3の
PESパケットのヘッダ情報(ストリームID等)を検
出(取得)する。このPESパケット(広義には第2の
層のパケット)は図1に示すように、TSパケット(広
義には第1の層のパケット)のペイロードの連結により
構成されている。
【0083】より具体的には、ヘッダ情報検出回路52
は、まず、TSパケットのPIDが処理部44(PID
設定部70)により指定されたPIDか否かを検出す
る。そして、指定されたPIDである場合には、そのT
Sパケットのペイロードが、PESパケットを構成する
先頭のTSペイロードか否かを、TSヘッダに含まれる
PUSI(ペイロード部スタートインディケータ)を用
いて判断する。そして、PESヘッダのストリームID
を取得して、TSパケットが、ビデオストリームのTS
パケットかオーディオストリーム(非ビデオストリー
ム)のTSパケットかを確認する。そして、取得したス
トリームIDと、パケット記憶部36でのストリームI
Dの格納アドレスを、情報インディケータ部60のレジ
スタ62に書き込み、処理部44に報告する。
【0084】ピクチャ情報検出回路54は、PESパケ
ットのペイロードに含まれるピクチャ情報(スタートコ
ード等)を検出(取得)する。
【0085】より具体的には、TSパケットのPIDが
処理部44により指定されたPIDであり、且つ、ビデ
オストリームのTSパケットであると判断された場合に
は、PESパケットのデータバイト(ペイロード)を検
出する。そして、データバイトに含まれるスタートコー
ドを取得する。そして、取得されたスタートコードが、
シーケンスヘッダコード、グループスタートコード、ピ
クチャスタートコードである場合には、そのスタートコ
ードと、パケット記憶部36でのスタートコードの格納
アドレスを、情報インディケータ部60のレジスタ62
に書き込み、処理部44に報告する。
【0086】情報インディケータ部60は、検出回路5
0(ヘッダ情報検出回路52、ピクチャ情報検出回路5
4)で検出された検出情報を、処理部44に表示(報
告)する回路であり、RAM或いはD型フリップフロッ
プなどで構成されるレジスタ62(情報インディケータ
レジスタ)を含む。
【0087】この場合に本実施形態では、所与の期間
(タイマ等で計測された期間)毎に処理部44がレジス
タ62を読みに行くことで、レジスタ62に書き込まれ
た検出情報(ヘッダ情報、ピクチャ情報)が処理部44
に報告される。
【0088】なお、レジスタ62に検出情報が書き込ま
れたか否かを、例えば割り込み信号を用いて処理部44
に伝えてもよい。この場合には、割り込み信号がアクテ
ィブになる毎に、処理部44はレジスタ62を読みに行
くことになる。
【0089】図8(A)に情報インディケータレジスタ
62のレジスタマップを示す。このレジスタ62は、一
番下の領域(エンドアドレス)に情報が書き込まれる
と、次は一番上の領域(スタートアドレス)に戻って新
たな情報が書き込まれるリングバッファ構造になってい
る。
【0090】図8(A)に示すように情報インディケー
タレジスタ62には、複数(4個)のストリームIDと
その格納アドレス(PESヘッダアドレス0〜PESヘ
ッダアドレス3)が、ヘッダ情報検出回路52により書
き込まれて、処理部44に表示される。また、スタート
コード(シーケンスヘッダコード、グループスタートコ
ード、ピクチャスタートコード)とその格納アドレス
(シーケンスヘッダアドレス、GOPヘッダアドレス、
ピクチャヘッダアドレス0、ピクチャヘッダアドレス
1)が、ピクチャ情報検出回路54により書き込まれ
て、処理部44に表示される。
【0091】なお、ピクチャスタートコードを書き込む
場合には、そのピクチャコーディングタイプも情報イン
ディケータレジスタ62に書き込まれる。
【0092】また図8(A)の”フラグ”の部分には、
着目したPIDの設定レジスタ(図5の72)の番号
(0〜3)が書き込まれる。
【0093】処理部44(ファームウェア)は、情報イ
ンディケータレジスタ62に書き込まれた情報に基づい
て、MPEGストリーム構造の解析のために必要な種々
の処理を行うことになる。
【0094】データ転送制御装置30はPID設定部7
0を含む。このPID設定部70は、検出回路50(ヘ
ッダ情報検出回路52、ピクチャ情報検出回路54)の
検出対象となるTSパケットのPIDを、処理部44が
設定する回路であり、RAM或いはD型フリップフロッ
プなどで構成されるレジスタ72(PID設定レジス
タ)を含む。
【0095】図8(B)にPID設定レジスタ72のレ
ジスタマップを示す。図8(B)に示すようにPID設
定レジスタ72には、MPEGのビデオストリームの解
析のために検出回路50が着目すべきPIDが書き込ま
れる。
【0096】なお、このPIDの設定の前提として、処
理部44(ファームウェア)によるPATやPMTの解
析が終了している必要がある。
【0097】また、図8(B)で、複数のPIDを設定
可能にしているのは、PIDが異なる複数の番組のTS
パケットが同じ時間帯に送られてくる可能性があるから
である。
【0098】なお、本実施形態のデータ転送制御装置3
0には、図8(C)に示すような情報マップポインタレ
ジスタも設けられている。この情報マップポインタレジ
スタに記憶されるラベルは、図8(A)の情報インディ
ケータレジスタ62への検出情報(ストリームID、ス
タートコード、格納アドレス)の最新の書き込み位置
(アドレス)を指すポインタであり、その最上位ビット
は、情報インディケータレジスタ62のリングバッファ
がリングした場合にトグルする。処理部44は、このラ
ベル(ポインタ)を参照することで、情報インディケー
タレジスタ62に書き込まれた検出情報のうち、どの検
出情報が最新のものであるかを知ることができる。
【0099】なお、図8(A)、(B)、(C)の情報
インディケータレジスタ62、PID設定レジスタ7
2、情報マップポインタレジスタをRAMで構成し、そ
の記憶領域をパケット記憶部36内に設けることが望ま
しい。このようにすることで、これらのレジスタを設け
ることによる回路規模の増加を最小限に抑えることがで
きる。
【0100】次に、図5のデータ転送制御装置の動作に
ついて説明する。
【0101】HDD10へのMPEGストリームの記録
時(受信時)においては、IEEE1394バスを介し
て受信されたパケット(IEEE1394形式のパケッ
ト)は、シリアルバス用IF回路34、転送処理回路4
0を介してパケット記憶部36に一時的に格納される。
この際、パケットのヘッダ(ISOヘッダ等)とデータ
(TSパケット)は、パケット記憶部36のヘッダ領域
とデータ領域(ストリーム領域)に分離されて書き込ま
れる。
【0102】そして、パケット記憶部36(ストリーム
領域)から読み出されたTSパケット(MPEGストリ
ーム)は、転送処理回路40、ディスクドライブ用IF
回路32を介してHDD10に書き込まれる。
【0103】このように本実施形態では、特開平9−2
47623、特開2000−224534の従来技術と
は異なり、TSパケット(MPEGストリーム)は再構
成されずにそのままHDDに書き込まれる。なお、HD
D10へのTSパケットの書き込み時において、コンテ
ンツのデータを暗号化して書き込んでもよい。
【0104】HDD10のMPEGストリームの再生時
(送信時)においては、HDD10からTSパケットが
読み出され、ディスクドライブ用IF回路32、転送処
理回路40を介してパケット記憶部36に一時的に格納
される。この際、TSパケットは、パケット記憶部36
のデータ領域(ストリーム領域)に書き込まれる。な
お、コンテンツのデータが暗号化されている場合には、
暗号化されたデータは復号化される。
【0105】そして、処理部44(ファームウェア)
は、情報インディケータ部60からの検出情報報(ヘッ
ダ情報、ピクチャ情報)に基づいて、IEEE1394
バスを介して転送すべきTSパケットを決定する。そし
て、転送処理回路40は、ISOヘッダの中のデータポ
インタを用いて、IEEE1394バスを介して転送す
べきTSパケットを選別する。例えば早送り再生時(特
殊再生時)においては、Iピクチャ(広義にはフレーム
内符号化データ)を含むTSパケットが選別され、選別
されたTSパケットに、ヘッダ領域のISOヘッダ等が
付加される。そして、得られたIEEE1394形式の
パケット(アイソクロナス転送パケット)は、転送処理
回路40、シリアルバス用IF回路34、IEEEE1
394バスを介してデジタルチューナ20に転送(送
信)される。
【0106】例えば、MPEGストリームの中のPピク
チャやBピクチャ(フレーム間符号化データ、予測符号
化データ)では、その1フレーム分のデータだけでは画
像を再現できない。一方、Iピクチャ(フレーム内符号
化データ)では、その1フレーム分のデータだけで画像
を再現できる。
【0107】そして本実施形態では、早送り再生などの
特殊再生時において、Iピクチャを含むTSパケットが
選別されてデジタルチューナ20に送出される。従って
本実施形態によれば、特殊再生映像の再現に寄与しない
データによりデジタルチューナ20のMPEGデコーダ
が動作したり、IEEE1394バスが無駄に占有され
てしまう事態を防止できる。また、映像が乱れたり、著
しいコマ落ちが起きる事態も防止できる。
【0108】3.電子機器 図9(A)に、本実施形態のデータ転送制御装置30を
含む電子機器(デジタル記録・再生装置)のブロック図
の例を示し、図9(B)にその外観図の例を示す。
【0109】この電子機器16は、HDD10、データ
転送制御装置30を含む。また、ユーザが電子機器を操
作するための操作部12を含む。また、ユーザに各種の
情報を表示するディスプレイ部14(LCD)を含む。
【0110】ユーザは、操作部12を操作することで、
再生モード(通常再生、特殊再生)の指定などを行うこ
とができる。また、ディスプレイ部14に表示される情
報を見ることで、現在の再生モードなどを確認できる。
【0111】この電子機器16は、IEEE1394バ
スを用いてデジタルチューナ20(或いはデジタルビデ
オカメラ)に接続されている。そして、デジタルチュー
ナ20はMPEGデコーダ21(広義にはデコーダ)を
含み、このMPEGデコーダ21は、アンテナ26等に
より受信されたMPEGストリームをデコードする。そ
して、デコードデータに基づいて、テレビ24(ディス
プレイ部)が映像が表示したり、音声を出力する。ま
た、ユーザは、操作部22(リモコン等)を用いて、チ
ャンネル(放送局)の選択、再生モード(通常再生、特
殊再生)の指定などを行うことができる。
【0112】HDD10へのMPEGストリームの記録
時においては、アンテナ26で受信されたTSパケット
(MPEGストリーム)が、IEEE1394バス、デ
ータ転送制御装置30を介してHDD10に書き込まれ
る。
【0113】一方、HDD10のMPEGストリームの
再生時においては、HDD10から読み出されたTSパ
ケットが、データ転送制御装置30、IEEE1394
バスを介してデジタルチューナ20に転送され、デジタ
ルチューナ20のMPEGデコーダ21がデコードす
る。これにより、テレビ24に映像が映し出される。
【0114】そして本実施形態では、早送り再生(特殊
再生)の場合には、HDD10から読み出されたTSパ
ケットのうち、Iピクチャを含むTSパケットがデータ
転送制御装置30により選別される。そして、選別され
たTSパケットがIEEE1394バスを介してデジタ
ルチューナ20に転送され、MPEGデコーダ21によ
りデコードされる。これにより、Iピクチャによる早送
り再生が実現される。
【0115】なお、本実施形態が適用される電子機器は
図9(A)、(B)に示す電子機器に限定されない。例
えば、ビデオテープレコーダ(HDD内蔵)、光ディス
ク(DVD)レコーダ、デジタルビデオカメラ、パーソ
ナルコンピュータ或いは携帯型情報端末などの種々の電
子機器に適用できる。
【0116】4.検出回路、処理部の動作の詳細 次に、図5のヘッダ情報検出回路52、ピクチャ情報検
出回路54、処理部44の動作の詳細について図10、
図11、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0117】図10は、ヘッダ情報検出回路52の動作
を説明するためのフローチャートである。
【0118】まず、TSパケットの先頭を検出する(ス
テップS1)。具体的にはSPヘッダに続く同期バイト
を検出することでTSパケットの先頭を検出する。そし
て、TSパケットの先頭が検出された場合には、そのT
SパケットのPID(図2参照)を取得する(ステップ
S2)。
【0119】次に、取得されたPIDが、図8(B)の
PID設定レジスタ72に処理部44(ファームウェ
ア)が予め設定しておいたPIDか否かを判断する(ス
テップS3)。そして、設定されていたPIDではない
場合には、PID_OK(フラグ又は信号)を0(Lレ
ベル)に設定し、ステップS1に戻る(ステップS
4)。
【0120】一方、設定されていたPIDである場合に
は、フラグPID_OKを1(Hレベル)に設定し(ス
テップS5)、ペイロード部スタートインディケータP
USI(図2参照)が1か否かを判断する(ステップS
6)。そして、PUSIが1ではない場合には、ステッ
プS1に戻る。一方、PUSIが1の場合には、TSパ
ケットのデータバイト(ペイロード)の先頭を検出する
(ステップS7)。即ち、TSパケットのデータバイト
の先頭(PESヘッダの先頭)にある図3のパケットス
タートコードプリフィックス(0x000001)を検
出する。
【0121】次に、パケットスタートコードプリフィッ
クス(0x000001)に続くストリームIDを取得
する(ステップS8)。そして、取得されたストリーム
IDがビデオストリームのID(図4(A)参照)か否
かを確認する(ステップS9)。そして、ビデオストリ
ームのIDではない場合には、STREAM_ID_O
K(フラグ又は信号)を0(Lレベル)に設定し、ステ
ップS1に戻る(ステップS10)。一方、ビデオスト
リームのIDである場合には、STREAM_ID_O
Kを1(Hレベル)に設定する(ステップS11)。そ
して、図8(A)に示すように、PESパケットのスト
リームIDと、その格納アドレス(先頭アドレス)を、
情報インディケータレジスタ62に書き込んで処理部4
4(ファームウェア)に表示し(ステップS12)、ス
テップS1に戻る。
【0122】早送り再生時にIピクチャのTSパケット
だけをデジタルチューナ20に転送するためには、まず
最初に、ビデオストリームのTSパケットを選別するこ
とが望ましい。そして、ビデオストリームのTSパケッ
トか否かは、PESヘッダに含まれるストリームIDに
より確認できる。
【0123】そして図13(A)に示すように、PES
パケットは複数のTSペイロードの連結により構成され
る。従って、PESヘッダに含まれるストリームIDを
検出するためには、PESパケットの先頭に配置されて
いるTSペイロードを検出する必要があり、これは、T
Sヘッダに含まれるペイロード部スタートインディケー
タPUSIを用いて検出できる(図10のステップS
6)。そして、PUSI=1となるTSパケットのデー
タバイト(ペイロード)の先頭にあるパケットスタート
コードプリフィックスを検出することで、PESヘッダ
が含むストリームIDを取得できる(ステップS7、S
8)。そして、ストリームIDがビデオストリームのI
Dであった場合には、情報インディケータレジスタ62
を用いて処理部44に報告する(ステップS12)。
【0124】このようにすれば、処理部44は、情報イ
ンディケータレジスタ62を読むだけで、ビデオストリ
ームのTSパケットか否かを確認できるようになる。こ
の結果、処理部44(ファームウェア)の処理負荷を軽
減できる。
【0125】図11は、ピクチャ情報検出回路54の動
作を説明するためのフローチャートである。
【0126】まず、TSパケットの先頭を検出する(ス
テップS21)。そして、TSパケットの先頭が検出さ
れた場合には、PID_OK=1で、且つ、STREA
M_ID_OK=1か否かを判断する(ステップS2
2)。そして、PID_OK=1で、且つ、STREA
M_ID_OK=1の場合には、PESパケットのデー
タバイト(ペイロード)を検出する(ステップS2
3)。なお、これらのPID_OK、STREAM_I
D_OKは、図10のステップS4、S5、S10、S
11で設定される。
【0127】次に、TSパケットの全てのデータバイト
の処理が終了しているか否かを判断し(ステップS2
4)、終了している場合にはステップS21に戻る。一
方、終了していない場合には、スタートコードを検出す
る(ステップS25)。このスタートコードの検出は、
スタートコードプリフィックス(0x000001)に
続く8ビットのコードを検出することで実現できる。
【0128】次に、検出されたスタートコードが、シー
ケンスヘッダコード、グループスタートコード、又はピ
クチャスタートコードか否かを判断し(ステップS2
6)、これらのスタートコードではない場合には、ステ
ップS24に戻る。一方、これらのスタートコードであ
る場合には、そのスタートコードと、その格納アドレス
(先頭アドレス)を情報インディケータレジスタ62に
書き込み、処理部44に報告する(ステップS27)。
この際、検出されたスタートコードが、ピクチャスター
トコードであった場合には、ピクチャコーディングタイ
プ(I、B、Pピクチャの識別情報)も情報インディケ
ータレジスタ62に書き込む(図8(A)参照)。
【0129】図13(B)に示すように、MPEGスト
リームにおいては、シーケンスヘッダの次にGOP(gr
oup of picture)があり、このGOPがIピクチャ、B
ピクチャ、Pピクチャを含む。この場合、GOPの先頭
にはIピクチャが配置されることがMPEG規格で定義
されている。またGOPは、1又は複数枚のIピクチャ
と、零又は複数枚のPピクチャ又はBピクチャを含む。
【0130】本実施形態では、検出されたシーケンスヘ
ッダコード、グループスタートコード、ピクチャスター
トコード、ピクチャコーディングタイプが、情報インデ
ィケータレジスタ62を介して処理部44に報告され
る。従って、処理部44は、これらの情報(ピクチャ情
報)を解析することで、Iピクチャ(フレーム内符号化
データ)を含むTSパケットを、少ない処理負荷で特定
できる。これにより、早送り再生等の特殊再生時におい
て、Iピクチャを含むTSパケットを選別してIEEE
1394バスを介してデジタルチューナ20に転送する
ことが可能になる。
【0131】なお、早送り再生時においても、シーケン
ス層の情報やGOP層の情報についてはデジタルチュー
ナ20に送る必要がある。このため本実施形態では、シ
ーケンスヘッダコードやグループスタートコードやその
格納アドレスについても、情報インディケータレジスタ
62を用いて処理部44に表示している。
【0132】図12は、処理部44(ファームウェア)
の動作を説明するためのフローチャートである。
【0133】まず、HDD10からSPヘッダとTSパ
ケットを読み出して、パケット記憶部36に格納する
(ステップS31)。具体的には、HDD10からパケ
ット記憶部36へのデータのDMA転送を指示する。な
お、HDD10にSPヘッダが記録されるのは、再生時
にSPヘッダのタイムスタンプ情報が必要となるからで
ある。また、HDD10に記録されたSPヘッダの内容
は、IEEE1394バスを介してデジタルチューナ2
0に転送する際に変更される。
【0134】次に、パケット記憶部36(送信ストリー
ム領域)から、1つのパケット(TSパケット)につい
てのPIDを読む(ステップS32)。そして、読み出
されたPIDが、PAT(Program Association Table)
又はPMT(Program Map Table)のPIDか否かを判断
し(ステップS33)、PAT又はPMTのPIDであ
る場合にはPAT又はPMTを解析する(ステップS3
4)。より具体的には、PID=0x00のTSパケッ
トを受信することでPATを取得する。そして、取得さ
れたPATに基づいて、PMTを転送するTSパケット
のPIDを取得する。そして、この取得されたPIDの
TSパケットを受信することでPMTを取得する。そし
て、このPMTにより、番組を構成するストリームのP
ID値が指定される。
【0135】次に、パケット記憶部36のポインタを1
パケット分だけ進める(ステップS35)。そして、パ
ケット記憶部36(送信ストリーム領域)内のデータを
全て処理したか否かを判断し(ステップS36)、処理
していない場合にはステップS32に戻る。
【0136】ステップS33で、読み出されたPIDが
PATやPMTのPIDではないと判断された場合に
は、ビデオのPIDか否かを判断する(ステップS3
7)。そして、ビデオのPIDでない場合にはステップ
S35に移行し、ポインタを1パケット分進めて次のパ
ケットの処理を行う。一方、ビデオのPIDである場合
には、情報インディケータレジスタ62の表示内容を調
べる。そしてこの表示内容(ピクチャコーディングタイ
プ等)に基づき、パケット内のデータのピクチャタイプ
を求める(ステップS38)。
【0137】次に、パケット内にIピクチャのデータが
含まれているか否かを判断する(ステップS39)。そ
して、含まれていない場合にはステップS35に移行
し、ポインタを1パケット分進めて次のパケットの処理
を行う。一方、含まれている場合には、ISOヘッダ、
CIPヘッダ、SPヘッダ(図7(A)〜(C)参照)
を用意し、TSパケットをIEEE1394バスを介し
てデジタルチューナ20に送信する(ステップS40、
S41)。なお、この際に、SPヘッダが含むタイムス
タンプ情報の書き換えも行う。
【0138】以上のようにすることで、図14のA1に
示すように、早送り再生などの特殊再生時において、I
ピクチャ(フレーム内符号化データ)を含むTSパケッ
ト(第1の層のパケット)については、IEEE139
4バスを介してデジタルチューナ20に転送されるよう
になる。
【0139】一方、図14のA2に示すように、オーデ
ィオデータを含むTSパケット(非ビデオデータのTS
パケット)や、Iピクチャを含まずBピクチャ、Pピク
チャ(フレーム間符号化データ)を含むTSパケット
(Bピクチャ、Pピクチャだけで占められているTSパ
ケット)については、IEEE1394バスを介した転
送(送信)が停止される。
【0140】例えば図14のA3に示すTSパケット
(TSペイロード)はIピクチャを含むため、転送が許
可される。また、A4に示すTSパケットはBピクチャ
を含むがIピクチャも含むため、転送が許可される。一
方、A5、A6に示すTSパケットはBピクチャやPピ
クチャだけで占められているため、転送が停止される。
【0141】このように本実施形態によれば、Iピクチ
ャ以外のビデオデータがデジタルチューナ20に転送さ
れないため、特殊再生時の画像の乱れを防止できる。ま
た、オーディオデータが転送されないため、雑音の発生
を防止できる。また、データ転送量が限られているIE
EE1394バスにより、より多くのIピクチャのデー
タを転送できるため、コマ落ちが少なく動きが滑らかな
映像を再生できる。
【0142】更に、ヘッダ情報やピクチャ情報の検出
は、ハードウェアで構成される検出回路50により行わ
れるため、処理部44(ファームウェア)の処理負荷を
軽減でき、処理部44は余った時間を他の処理に使える
ようになる。
【0143】例えば図12において、TSパケットがビ
デオ以外のパケット(オーディオのパケット)であった
場合には、処理部44はステップS38〜S41の処理
を行わなくて済むようになる。また、TSパケットがI
ピクチャ以外のパケットであった場合には、処理部44
はステップS40、S41の処理を行わなくて済むよう
になる。このように本実施形態によれば、パケット記憶
部36(送信ストリーム領域)のTSパケットを解析し
てパケット転送の可否を判断する処理の負荷を大幅に軽
減できる。
【0144】5.データポインタによる選別 図15に示すように本実施形態では、パケット記憶部3
6の送信ヘッダ領域(広義にはヘッダ領域)にISOヘ
ッダが書き込まれ、送信ストリーム領域(広義にはデー
タ領域或いはストリーム領域)にTSパケットが書き込
まれる。また、送信ヘッダ領域にはデータポインタDP
0〜DP5(送信ストリーム領域での各TSパケットの
アドレスを指すポインタ)が書き込まれる。これらのデ
ータポインタDP0〜DP5は、例えば各ISOヘッダ
IH0〜5の末尾(トレイラー)に付加される。そし
て、これらのデータポインタDP0〜DP5を用いて、
ISOヘッダIH0〜5に結合されるべきTSパケット
TS0、TS1、TS2、TSK+1、TSK+2、T
SK+3が選別される。
【0145】より具体的には、図5の処理部44が、情
報インディケータレジスタ62からのヘッダ情報やピク
チャ情報に基づいて、IEEE1394バスを介して転
送すべきTSパケットを判断する(図12のステップS
38、S39)。そして、転送すべきTSパケットのア
ドレス(先頭アドレス)を指すデータポインタを含むI
SOヘッダを用意する(ステップS40)。この場合に
本実施形態では、ストリームIDやスタートコードの格
納アドレス(送信ストリーム領域でのアドレス)につい
ても、情報インディケータレジスタ62に書き込まれて
いる。従って、処理部44は、これらの格納アドレスを
用いて、データポインタのアドレスを容易に得ることが
できる。
【0146】例えば図15では、IピクチャやPESヘ
ッダやGOPヘッダを含むTSパケットについては、特
殊再生時にIEEE1394バスを介してデジタルチュ
ーナ20に転送する必要がある。従って、処理部44
は、これらのTSパケットのデータポインタDP0〜D
P5を含むISOヘッダIH0〜5を、送信ヘッダ領域
に書き込む。この書き込みは例えば図5のBUS2の経
路で行われる。
【0147】一方、BピクチャやPピクチャやオーディ
オデータを含むTSパケットについては、特殊再生時に
デジタルチューナ20に転送する必要がない。従って、
処理部44は、これらのTSパケットについては、その
データポインタを含むISOヘッダを送信ヘッダ領域に
書き込まない。即ち、処理部44は、これらのTSパケ
ットのデータ転送が飛ばされるように、データポインタ
を設定する。
【0148】そして転送処理回路40は、このように設
定されたデータポインタを用いてTSパケットを選別
し、IEEE1394バスを介してデジタルチューナ2
0に転送する。より具体的には、送信ヘッダ領域にある
ISOヘッダを先頭から順次読んで行く。そして、IS
Oヘッダが含むデータポインタを用いて、そのISOヘ
ッダの組みとなるTSパケットを選別する。例えば図1
5では、データポインタDP0〜DP5により、TSパ
ケットTS0、TS1、TS2、TSK+1、TSK+
2、TSK+3が選別される。そして、ISOヘッダ
(第3の層のヘッダ)と、選別されたTSパケット(第
1の層のパケット)とを結合し、IEEE1394形式
のISOパケット(第3の層のパケット)を組み立て
て、IEEE1394バスを介して転送する。なお、こ
のISOパケットには、図7(A)に示すようなCIP
ヘッダやSPヘッダを含ませる。
【0149】以上のように本実施形態では、処理部44
が、送信ヘッダ領域にISOヘッダを書き込んだ後、転
送処理回路40に転送開始を指示すると、その後の転送
処理は転送処理回路40により自動的に行われるように
なる。従って、処理部44は、その後の転送処理に関わ
らなくて済むようになり、処理部44の処理負荷を大幅
に軽減できる。
【0150】例えば、パケット記憶部36がFIFOで
構成されている場合には、図12や図15に示す処理の
実現は困難となる。パケット記憶部36がFIFOで構
成されている場合には、FIFOに入力された順序でパ
ケットを処理しなければならなく、また、パケット記憶
部36の領域分離やデータポインタを利用した選別処理
の実現が困難になるからである。これに対して本実施形
態では、パケット記憶部36をRAMで構成しているた
め、図12や図15に示す処理を容易に実現できる。
【0151】なお、本実施形態では、図15の送信スト
リーム領域の大きさが、192バイトの整数倍になるよ
うに設定されている。このようにすれば、リングバッフ
ァ構造の送信ストリーム領域が何度リングしても、TS
パケットの先頭が、送信ストリーム領域の先頭アドレス
から開始するようになる。これにより、処理部44の処
理を簡素化できる。
【0152】図16に、データポインタを用いた選別処
理を実現する回路の例を示す。
【0153】データ送信が開始すると、転送処理回路4
0が含むポインタ更新回路80が、ヘッダポインタ(送
信ヘッダ領域のポインタ)の更新処理(インクリメン
ト)を開始する。そして、転送処理回路40が含むアド
レス発生回路84が、この更新されたヘッダポインタに
応じたアドレスRADRを発生する。これにより、IS
Oヘッダがパケット記憶部36の送信ヘッダ領域からR
DATAとして読み出され、ポインタ更新回路80が含
むデータポインタ取得回路82や、リンク回路90に出
力される。
【0154】すると、データポインタ取得回路82は、
この読み出されたRDATA(ISOヘッダ)の中から
データポインタを取得する。そして、ポインタ更新回路
80は、この取得されたデータポインタ(送信ストリー
ム領域のポインタ)の更新処理(インクリメント)を開
始する。そして、アドレス発生回路84が、この更新さ
れたデータポインタに応じたアドレスRADRを発生す
る。これにより、データポインタにより指示されたTS
パケットが、パケット記憶部36の送信ストリーム領域
からRDATAとして読み出され、リンク回路90に出
力される。
【0155】以上のようにして、送信ヘッダ領域に書き
込まれたISOヘッダと、送信ストリーム領域に書き込
まれデータポインタにより指定されたTSパケットとが
結合されて、IEEE13994形式のISOパケット
が作成される。
【0156】6.省電力化 以上のように本実施形態では、検出回路50がヘッダ情
報やピクチャ情報を検出し、情報インディケータ部60
がこれを処理部44に表示することで、特殊再生時にI
ピクチャのTSパケットを選別して転送することに成功
している。
【0157】しかしながら、特殊再生とは異なる通常再
生時においては、HDD10のTSパケットはそのまま
IEEE1394バスを介してデジタルチューナ20に
転送される。従って、通常再生時においては、検出回路
50の検出処理や、情報インディケータ部60の表示処
理は不要になる。
【0158】そこで本実施形態では、HDD10のデー
タに基づき通常再生が行われる場合には、検出回路50
(ヘッダ情報検出回路52、ピクチャ情報検出回路5
4)或いは情報インディケータ部60の動作を停止する
(少なくとも回路の一部の動作を停止する)。より具体
的には、例えばクロック供給回路46から検出回路5
0、情報インディケータ部60に供給されるクロックを
停止する(クロックをLレベル又はHレベルに固定す
る)。或いは、検出回路50や情報インディケータ部6
0が含むレジスタ等を特殊再生時には常時リセット状態
にする。
【0159】このようにすれば、通常再生時には検出回
路50、情報インディケータ部60が動作しなくなり、
これらの回路で消費される電力を節減できる。これによ
り、装置の省電力化を図れる。
【0160】例えば、特開平9−247623、特開2
000−224534の従来技術では、HDDの記録時
において、TSパケットを別フォーマットに再構成する
必要がある。従って、この再構成を行う回路の動作を停
止することはできず、この回路の電力を節減できないた
め、装置の省電力化を図れない。
【0161】これに対して本実施形態では、TSパケッ
トがHDD10にそのまま記録されるため、TSパケッ
トを再構成する回路は不要となる。そして、検出回路5
0や情報インディケータ部60は、HDD10の再生モ
ードが特殊再生なのか通常再生なのかに応じて、検出回
路50や情報インディケータ部60を動作させたり、動
作を停止させたりすることができる。これにより装置の
省電力化を図れる。このように本実施形態のデータ転送
制御装置は、特開平9−247623、特開2000−
224534の従来技術には無い特有の効果を奏する。
【0162】なお、本発明は本実施形態に限定されず、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0163】例えば、明細書中の記載において広義な用
語(記録媒体、フレーム内符号化データ、フレーム間符
号化データ、第1、第2、第3の層のパケット、第3の
層のヘッダ、ヘッダ情報、ピクチャ情報等)として引用
された用語(HDD、Iピクチャ、B及びPピクチャ、
TSパケット、PESパケット、IEEE1394形式
のパケット、ISOヘッダ、ストリームID、スタート
コード等)は、明細書中の他の記載においても広義な用
語に置き換えることができる。
【0164】また、本発明のうち従属請求項に係る発明
においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略す
る構成とすることもできる。また、本発明の1の独立請
求項に係る発明の要部を、他の独立請求項に従属させる
こともできる。
【0165】また、本発明のデータ転送制御装置の構成
は、図5に示す構成に限定されず、種々の変形実施が可
能である。例えば図5の各ブロック、各ユニットの一部
を省略したり、その接続関係を変更してもよい。
【0166】また、ヘッダ情報検出回路、ピクチャ情報
検出回路、処理部の構成や動作も、図10、図11、図
12等で説明したものに限定されず、種々の変形実施が
可能である。例えば、検出(表示)されるヘッダ情報や
ピクチャ情報として、図8(A)に示す情報以外の情報
を検出(表示)したり、図8(A)の情報の一部を検出
(表示)しないようにしもよい。
【0167】また本実施形態の処理対象となるパケット
も、図1〜図4(B)で説明されたものに限定されるも
のではない。
【0168】またパケットの選別手法も、図15、図1
6で説明された手法に限定されず、種々の変形実施が可
能である。例えば、データポインタを用いないでパケッ
トを選別するようにしてもよい。
【0169】また本実施形態では、MPEG規格(MP
EG2、MPEG4)のデータをIEEE1394規格
のバス(インターフェース)で転送する場合について説
明したが、本発明はこれに限定されない。例えばMPE
G(MPEG2、MPEG4)と同様の思想に基づく規
格やMPEGを発展させた規格のデータを、IEEE1
394と同様の思想に基づく規格やIEEE1394を
発展させた規格のバスで転送する場合にも本発明は適用
できる。また、例えばMPEGなどの符号化データをU
SB(Universal Serial Bus)のアイソクロナス転送で
転送する場合にも本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】MPEGストリームの構造について説明するた
めの図である。
【図2】TSパケットについて説明するための図であ
る。
【図3】PESパケットについて説明するための図であ
る。
【図4】図4(A)、(B)は、ストリームID、トリ
ックモードコントロールについて説明するための図であ
る。
【図5】本実施形態のデータ転送制御装置の構成例につ
いて示す図である。
【図6】パケット記憶部のメモリマップの例について示
す図である。
【図7】図7(A)、(B)、(C)は、SPヘッダ、
CIPヘッダについて説明するための図である。
【図8】図8(A)、(B)、(C)は、情報インディ
ケータレジスタ、PID設定レジスタ、情報マップポイ
ンタレジスタのレジスタマップの例について示す図であ
る。
【図9】図9(A)、(B)は、電子機器(デジタル記
録・再生装置)の構成について説明するための図であ
る。
【図10】ヘッダ情報検出回路の動作について説明する
ためのフローチャートである。
【図11】ピクチャ情報検出回路の動作について説明す
るためのフローチャートである。
【図12】処理部の動作について説明するためのフロー
チャートである。
【図13】図13(A)、(B)は、ヘッダ情報検出回
路、ピクチャ情報検出回路の検出処理について説明する
ための図である。
【図14】特殊再生時にIピクチャ以外のTSパケット
の転送を停止する手法について説明するための図であ
る。
【図15】データポインタを用いてTSパケットを選別
する手法について説明するための図である。
【図16】データポインタを用いてTSパケットを選別
する手法を実現する回路の例について示す図である。
【図17】通常再生時に検出回路、情報インディケータ
部の動作を停止する手法について説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10 HDD(記録媒体) 12 操作部 14 ディスプレイ部 20 デジタルチューナ 21 MPEGデコーダ 22 操作部 24 テレビ 26 アンテナ 30 データ転送制御装置 32 ディスクドライブ用IF回路 34 シリアルバス用IF回路 36 パケット記憶部 38 調停回路 40 転送処理回路 42 転送制御回路 44 処理部 46 クロック供給回路 50 検出回路 52 ヘッダ情報検出回路 54 ピクチャ情報検出回路 60 情報インディケータ部 62 情報インディケータレジスタ 70 PID設定部 72 PID設定レジスタ 80 ポインタ更新回路 82 データポインタ取得回路 84 アドレス発生回路 90 リンク回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA20 FA23 GB06 GB08 GB11 GB38 HA24 JA01 JA30 LA07 LA15 5C059 MA00 MA05 RB02 RB09 RB10 RC32 SS16 UA29 UA34 5D044 AB01 AB05 BC01 CC05 DE12 DE40 FG10 FG18 FG23 GK12

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム内符号化データとフレーム間符
    号化データとオーディデータとが多重化されてパケット
    化された第1の層のパケットを記録する記録媒体のデー
    タを、バスを介して転送するためのデータ転送制御装置
    であって、 記録媒体から読み出された第1の層のパケットのペイロ
    ードの連結により第2の層のパケットが構成される場合
    において、第2の層のパケットのヘッダの情報を検出す
    るヘッダ情報検出回路と、 第2の層のパケットのペイロードのピクチャ情報を検出
    するピクチャ情報検出回路と、 ヘッダ情報検出回路で検出されたヘッダ情報とピクチャ
    情報検出回路で検出されたピクチャ情報とを処理部に表
    示する情報インディケータ部と、 を含むことを特徴とするデータ転送制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 記録媒体から読み出された第1の層のパケットを、バス
    を介して転送するために一時的に記憶するランダムアク
    セス可能なパケット記憶部と、 前記パケット記憶部に記憶された第1の層のパケットの
    中から、処理部により転送が指示された第1の層のパケ
    ットを選別し、選別された第1の層のパケットに第3の
    層のヘッダを付加し、得られた第3の層のパケットをバ
    スを介して転送する転送処理回路と、 を含むことを特徴とするデータ転送制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記パケット記憶部が、第3の層のヘッダが記憶される
    ヘッダ領域と第1の層のパケットが記憶されるデータ領
    域とを有し、 前記ヘッダ領域に、第3の層のヘッダと組みとなる第1
    の層のパケットについての前記データ領域でのアドレス
    を指すデータポインタが書き込まれ、 前記転送処理回路が、 前記データポインタを用いて、前記データ領域に記憶さ
    れた第1の層のパケットの中から、バスを介して転送す
    る第1の層のパケットを選別することを特徴とするデー
    タ転送制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 記録媒体のデータに基づき特殊再生が行われる場合に
    は、処理部からの指示に基づいて、オーディオデータを
    含む第1の層のパケット及びフレーム内符号化データを
    含まずフレーム間符号化データを含む第1の層のパケッ
    トについてのバスを介した転送を停止することを特徴と
    するデータ転送制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、 記録媒体のデータに基づき通常再生が行われる場合に
    は、前記ヘッダ情報検出回路、前記ピクチャ情報検出回
    路及び前記情報インディケータ部の少なくとも1つの動
    作を停止することを特徴とするデータ転送制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかにおいて、 前記ヘッダ情報検出回路及び前記ピクチャ情報検出回路
    の検出対象となる第1の層のパケットのパケットID
    を、処理部が設定するためのPID設定部を含むことを
    特徴とするデータ転送制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかにおいて、 前記情報インディケータ部が、 第2の層のパケットのストリームの種類を識別するため
    のストリームIDを、前記ヘッダ情報として処理部に表
    示することを特徴とするデータ転送制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 記録媒体から読み出された第1の層のパケットを、バス
    を介して転送するために一時的に記憶するランダムアク
    セス可能なパケット記憶部を含み、 前記情報インディケータ部が、 前記パケット記憶部での前記ストリームIDの格納アド
    レスを、処理部に表示することを特徴とするデータ転送
    制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかにおいて、 前記情報インディケータ部が、 第2の層のパケットのペイロードに含まれるスタートコ
    ード、ピクチャコーディングタイプを、前記ピクチャ情
    報として処理部に表示することを特徴とするデータ転送
    制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 記録媒体から読み出された第1の層のパケットを、バス
    を介して転送するために一時的に記憶するランダムアク
    セス可能なパケット記憶部を含み、 前記情報インディケータ部が、 前記パケット記憶部での前記スタートコード、前記ピク
    チャコーディングタイプの格納アドレスを、処理部に表
    示することを特徴とするデータ転送制御装置。
  11. 【請求項11】 フレーム内符号化データとフレーム間
    符号化データとオーディオデータとが多重化されてパケ
    ット化された第1の層のパケットを記録する記録媒体の
    データを、バスを介して転送するためのデータ転送制御
    装置であって、 記録媒体から読み出された第1の層のパケットを、バス
    を介して転送するために一時的に記憶するランダムアク
    セス可能なパケット記憶部と、 記録媒体から読み出された第1の層のパケットを解析
    し、バスを介して転送する第1の層のパケットを選別す
    るための情報を検出する検出回路と、 パケット記憶部に記憶された第1の層のパケットの中か
    ら、前記検出回路からの検出情報に応じた選別条件で、
    バスを介して転送する第1の層のパケットを選別し、選
    別された第1の層のパケットに第3の層のヘッダを付加
    し、得られた第3の層のパケットをバスを介して転送す
    る転送処理回路と、 を含むことを特徴とするデータ転送制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記パケット記憶部が、第3の層のヘッダが記憶される
    ヘッダ領域と第1の層のパケットが記憶されるデータ領
    域とを有し、 前記ヘッダ領域に、第3の層のヘッダと組みとなる第1
    の層のパケットについての前記データ領域でのアドレス
    を指すデータポインタが書き込まれ、 前記転送処理回路が、 前記データポインタを用いて、前記データ領域に記憶さ
    れた第1の層のパケットの中から、バスを介して転送す
    る第1の層のパケットを選別することを特徴とするデー
    タ転送制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれかにおい
    て、 前記第1の層のパケットがMPEGにおけるTS(Trans
    port Stream)パケットであり、前記第2の層のパケット
    がMPEGにおけるPES(Packetized Elementary Str
    eam)パケットであり、前記バスがIEEE1394規格
    に準拠したバスであることを特徴とするデータ転送制御
    装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13のいずれかのデータ
    転送制御装置と、 前記データ転送制御装置及びバスを介して転送されるデ
    ータを記録する記録媒体と、 前記記録媒体のデータの再生及び記録を指示するための
    操作部と、 を含むことを特徴とする電子機器。
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