JP4074372B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインのエンジン部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からコンバインにおいて、燃料タンクの給油口は、機体側面内側に配設されている。また、従来給油口は燃料タンクの上部に接続しており、該給油口に給油された燃料は、直接燃料タンクに投入される構成になっており、該燃料タンクの上部に設けた給油口が燃料の供給時のブリーザの役目を果たしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、燃料タンクの上部と給油口を直接接続し、該給油口を給油時のブリーザとする構成において、給油口を閉じた場合にブリーザの機能が失われ、給油口を閉じた場合に燃料タンク内の圧力が上昇すると過剰な燃料がエンジンに供給され、燃費が悪化する可能性がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
ファン(34)によりフィルタ(31)を介して冷却風を吸引し、エンジン(16)のラジエタ(32)を冷却するコンバインにおいて、運転部(3)を構成する座席(15)とステアリングコラム(4)の間の下部にステップ(21)を配設し、該ステップ(21)の下方に燃料タンク(22)を配置し、該燃料タンク(22)の後方に前記エンジン(16)を配設し、該エンジン(16)はエンジンカバー(24)によって被装し、前記燃料タンク(22)の上面にブリーザーパイプ(62)を連通し、該ブリーザーパイプ(62)は、後方に配置したエンジンカバー(24)内において、該燃料タンク(22)より高い位置に配設されたラジエタ(32)付近まで延出し、更に、該ラジエタ(32)付近より側面に沿って上方に延出し、該ブリーザーパイプ(62)の他端には、パイプ(63)を連接し、該パイプ(63)は、該ラジエタ(32)の取り付け部に固設し、開口部(63a)は、エンジンカバー(24)に設けたフィルタ(31)と前記ラジエタ(32)の間に配置したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施例を説明する。図1はコンバインの全体右側面図、図2は同じく左側面図、図3は運転席下方の構成を示す正面図、図4は同じく平面図、図5はエンジンカバーの固定金具の平面図、図6は同じく正面図、図7はラジエタ部の構成を示す平面図、図8は同じく正面図である。
【0006】
図1、図2よりコンバインの全体構成から説明する。クローラー式走行装置1上に機体フレーム2を支持し、該機体フレーム2の進行方向右側前部上に運転部3を配置し、該運転部3は前部にフロントコラム4を立設して、該フロントコラム4上に操向レバーやアクセルレバー等を配置し、フロントコラム4側部の機体中央側にサイドコラム5を立設し、該サイドコラム5上に作業クラッチレバーや変速レバー等を配置している。
【0007】
そして、機体フレーム2の進行方向左側から前方へ刈取部6が突出配置され、穀稈を引き起こして株元を刈刃によって刈り取り、搬送装置によって後方へ搬送する。該刈取部6の後部には脱穀部7が配置され、搬送装置によって搬送された穀稈の株元をフィードチェーン8によって挟持して後方へ搬送しながら、扱胴9によって脱粒する。脱穀後の排藁は排藁チェーンによって後方へ搬送され、カッターや結束装置等の排藁処理装置11によって処理される。
【0008】
前記脱穀部7下部には選別装置が配置され、該選別装置によって選別された後の二番物は再度扱胴9または処理胴へ還元され、ゴミ等は排出され、穀粒は一番コンベアや揚穀コンベアを介して運転部3後部に配置したグレンタンク13に搬送される。該グレンタンク13内の下部には下部コンベアが配置され、該下部コンベアは排出オーガ14に連通され、該下部コンベア及び排出オーガ14を駆動することによって、グレンタンク13内の穀粒を排出できるようにしている。また、前記運転部3における座席15下方にはエンジン16が配置され、該エンジン16の駆動力を前記クローラー式走行装置1に伝えて走行し、刈取部6、脱穀部7、選別部等の各部に伝えて、連続的に刈り取り、脱穀・選別作業を行い穀粒をグレンタンク13に貯留するのである。
【0009】
前記運転部3において、座席15とステアリングコラム4の間の下部には、ステップ21が配設されており、該ステップ21の下方には燃料タンク22が配置されている。燃料タンク22の燃料供給口22aは、該燃料タンク22の前部において、側部に突設された構成になっている。また、該燃料タンク22の後方には隔壁を介して前記エンジン16が配設されており、該エンジン16はエンジンカバー24によって被装されている。該エンジンカバー24の機体右側部のエンジン16の配置位置には開口部23が設けられて網等で覆われており、エンジン16を冷却するための空気を取り入れ可能に構成されている。また、該エンジンカバー24の上部は前記座席15側方まで延設されている。
【0010】
次に、図3および図4において運転部5近傍の構成について説明する。前記エンジン16の駆動力が機体下部に配設されたミッションケース17に伝達され、駆動軸18L・18Rを介して前記クローラ1を駆動可能に構成している。エンジンカバー24は、座席15を固設した上面、開口部23を設けた右側面と前面および後面により構成されており、前記エンジン16を被装可能に構成している。該エンジンカバー24の周縁部には、シール部材が装着されており、エンジンカバー24の開閉時の衝撃を緩和およびエンジン作動時の振動による該エンジンカバー24の振動を抑制可能に構成されいる。また、エンジンカバー24の開口部23の内側には、網やスポンジ等で構成されたフィルタ31が装着されている。
【0011】
エンジンカバー24の右側面下端の前部および後部にはステー24b・24bが固設されており、該ステー24bは機体前後方向に平行な、機体フレーム2に固設した枢支軸により、回動自在に枢支されている。また、該エンジンカバー24の前面裏側にはピン81が突設されており、該ピン81は前記エンジンカバー24の前面下方において一端を回動自在に枢支されたアーム82に設けた溝に挿嵌し、該溝においてピン81が摺動自在に構成されている。このため、該エンジンカバー24は、ステー24bの枢支軸を回動中心として、回動可能に構成されている。このため、エンジンカバー24を座席15と共に機体右側方に回動可能に構成している。上記の構成により、エンジンカバー24を容易に開閉可能であり、該エンジンカバー24を機体右側方に回動しエンジン16を容易に点検可能であり、該エンジン16の整備時にエンジン16上部の障害物が無いため、整備性を向上可能である。また、エンジンカバー24を回動し、開けることにより該エンジンカバー24内側に配設したフィルタ31の脱着を容易に行うことが可能である。
【0012】
前記エンジンカバー24の前面には、該エンジンカバー24のロック機構41が固設されており、フレーム43に固設した固定金具42に咬合し、エンジンカバー24を固定可能である。該エンジンカバー24のロック機構について図5および図6を用いて説明する。ロック機構41は、該ロック機構41を支持するプレート45・44、レバー48および固定金具42に係合可能に構成したフック46により構成されている。
【0013】
前記プレート44はプレート45の鉛直下方に配設されており、該プレート44にはレバー48を挿嵌するパイプ47が挿嵌固定されている。該パイプ47は、フック46を付勢するバネ49に挿嵌しており、レバー48の後部が回動自在に挿嵌されている。レバー48は略「く」の字型に構成されており、該レバー48の後端にはフック46の基部が挿嵌固定されており、該フック46の先端は固定金具42の下方より係合可能に凹状の係合部が構成されている。また、フック46は前記レバー48の後部を回動軸として回動可能に構成されている。該フック46は前記バネ49により上方に付勢されている。フック46の中央部には突起部が構成されており、前記プレート45の下面に当接し該フック46が必要以上に回動しないようにストッパーの役目を果たしている。
【0014】
前記固定金具42は、フレーム43に固設されており、該フレーム43は下端において機体フレーム2に固設したステーに固設されており、上端は機体の前後方向に延設したフレームに固設されている。こうして、フレーム43の剛性を高めている。固定金具42は、前記エンジンカバー24を閉じた状態において、該エンジンカバー24に固設した前記ロック機構41の左側方に配設されている。また、固定金具42は一本の金属棒を屈折させることにより構成されており、前記エンジンカバー24の前面左側方に配設されたフレーム43に該固定金具42の両端が固設されている。
【0015】
このため、ロック機構41と固定金具42を固設するフレーム43との距離を短くしており、固定金具42の全長を短縮している。これにより、固定金具42の剛性を高め、ロック機構41および固定金具42の耐久性を向上している。また、該固定金具42が、剛性の高いフレーム43に固設されているため、固定金具42とロック機構41の距離の変動を抑制できる。該固定金具42とロック機構41の距離の変動を減少して、ロック機構41の安定した操作性を実現可能であり、該固定金具42とロック機構41間に不要な摩擦を生じることがない。該固定金具42を剛体構成より取り出しているため開閉時における力のロスがない。また、固定金具42の固定物に対してロック機構41の操作位置が近いので連結機構に遊びが少ない。また、ロック機構41がエンジンカバー24に固設されており、固定金具42が該エンジンカバー24の前面左側方に配設されているため、エンジン16の整備時に該固定金具42およびロック機構41により整備作業が阻害されることがなく、整備時の作業性のよりエンジンルームの構成を実現可能である。
【0016】
エンジンカバー24下方には、前記エンジン24のラジエタ32およびファン34、エンジン24のシリンダブロック38が配設されている。エンジン16のシリンダは、図示しないウォータジャケットに覆われており、該ウォータジャケット内に満たされた冷却水を前記ラジエタ32を介して循環させることにより前記シリンダを冷却する構成としている。
【0017】
前記エンジンカバー24の右側面の開口部23にはフィルタ31が配設されており、塵や小さなゴミの該開口部23よりのエンジンルームへの侵入を防止可能に構成している。該フィルタ31左側方にはラジエタ32が配設されており、該ラジエタ32の右側方にはファンカバー37が固設されている。また、ファンカバー37の上部には冷却風の分散を抑制可能な部材として導風板33が固設されており、該導風板33の下方には、ファン34が配設されている。該ファン34の右側方には、エンジン24のシリンダブロック38が配設されており、エンジンの動力により前記ファン34を回動可能に構成している。よって、前記導風板33及びファン34がラジエタ32とエンジン24の間に配置されることになる。前記シリンダブロック38の前部にはサイレンサ36が固設されており、該サイレンサ36内には該シリンダブロック38より排気ガスが導入され、機体外に排出可能に構成している。
【0018】
前記ファン34を回動することにより、前記エンジンカバー24の開口部23より、外気がフィルタ31を介して前記ラジエタ32に送気され、該ラジエタ32を冷却可能に構成している。該ファン34によりエンジンカバー24内に吸気された外気は、前記ラジエタ32を介した後に、前記導風板33により流れが上方にもしくは機体前後方向への分散が抑制され、前記シリンダブロック38に送気される構成になっている。また、吸気された外気は、シリンダブロック38およびサイレンサ36を冷却しながら右側より左側に流れ、機体外部に排出される。該サイレンサ36の上部にはプレート36aが固設されており、シリンダブロック38の上方の運転部5へ伝搬するエンジン音を低減可能に構成している。また、該プレート36aによりファン34により送気された外気の円滑な流れを阻害しない構成になっている。
【0019】
導風板33は、図7および図8に示すように、ラジエタ32とエンジン16のシリンダブロック38の間隙をファン34の上方において覆う構成になっており、該ファン34を覆うのに十分な大きさに構成されている。ファンカバー37には、ファン34を配置するための孔37aが設けられており、該孔37aにファン34を配置可能に構成している。導風板33は、図8に示すようにファンケース37に設けた孔37aの上方に固設されている。該導風板33は、中央部を水平に両端部を下方に傾斜した板状に構成されており、前記孔37aの上部を覆うように可能に構成されている。また、導風板33のファンケース37側端部は、該ファンケース37の固設面に平行に構成されており、該ファンケース37に固設可能に構成されている。また、導風板33はファン34により送気された冷却風をサイレンサー36およびシリンダブロック38に効率良く供給可能な形状であれば良く上記の限りではない。
【0020】
上記の構成の如く、ラジエタ32に固設したラジエタカバー37の後方に配置したファン34の上方において、導風板33をラジエタカバー37に固設したので、該導風板33によりファン34の送気の分散が抑制され、エンジン16への送気効率が向上する。また、導風板33により、ファン34を介した後の送気の流れが一定方向に流れやすくなるため、該エンジンカバー24内よりの外気の排気効率が向上に、前記モータ35の負担を軽減可能であり、エンジン16の冷却効率を向上可能である。エンジン16上部に冷却風を導くことが可能であり、エンジン16のサイレンサ36に集中的に冷却風を導くことが可能である。これにより、該エンジン16のウォータジャケットに覆われない部分の冷却効果を向上すると共に、シリンダ部38の前部に配設されたサイレンサ36への送気量を増加可能である。これにより、サイレンサ36の冷却効果を向上可能であり、該サイレンサ36の耐久性を向上可能である。また、エンジンカバー24上方の座席15に座る作業者へのエンジンの熱の伝搬を抑制可能であり、快適な作業環境を構成可能である。
【0021】
また、エンジンカバー24内を通過する外気の流れの分散が抑制されるため、エンジン16に付着する塵を減少可能であり、エンジン16の性能の維持を容易にすると共に、導風板33の位置より上方に流入する外気量を減少可能であるため、エンジンカバー24に付着する塵の量を減少可能であり、エンジン16の整備時該エンジンカバー24を移動させる際に、該エンジンカバー24より、エンジンに落下する塵またはゴミの量を軽減可能であり、整備性を向上可能である。
【0022】
図3および図4に示すように、前記エンジンカバー24の前方にはステップ21が配設されており、該ステップ21の下方には燃料タンク22が配設されている。該燃料タンク22の前部には、導入部22bが固設されており、該導入部22bの上部には給油口22aが設けられており、該給油口22aより導入部22bを介して、燃料タンク22に燃料を補給可能に構成している。該導入部22bは燃料タンク22の下部より右方向に延出された後に右斜め上方に延出されており、前記給油口22aが前記ステップ21の右側方に位置するように構成されている。
【0023】
即ち、燃料タンク22の該給油22aは図4に示すようにステップ21より右側方に突出した構成になっている。このため、給油口22aに燃料を供給する場合に、給油口22a付近に障害物がなく、手持ち式の燃料タンクにより燃料を補給する際に、該手持ち式の燃料タンクをステップ21に載せて安定した状態で給油でき、障害物にも接触することがなく、容易に燃料の補給を行うことが可能である。また、給油口22aがステップ21の側方に突出しているため、給油時に燃料が給油口22aより溢れた場合においても、燃料がステップ21上に広がる可能性が少なく、該溢れた燃料の臭いにより作業者の不快感を感じる可能性が少ない。
【0024】
燃料タンク22の下部には燃料パイプ71が接続されており、該燃料タンク22の燃料をエンジン16に供給可能に構成している。前記燃料タンク22上面にはパイプ61が連通されており、該パイプ61により燃料タンク22内と外気との間で温度差がある場合や燃料が膨脹した等で燃料タンク22内の空気を流出したり、吸い込んだりできるように構成されている。前記パイプ61には、ブリーザーパイプ62が接続されており、該ブリーザーパイプ62の前記パイプ61に接続下側の一端は、前記燃料タンク22の上面において留具により固定されており、該ブリーザーパイプ62がパイプ61より抜けない構成になっている。
【0025】
また、前記ブリーザーパイプ62は燃料タンク22の上面より該燃料タンク22の後方エンジンカバー24内に配設されたラジエタ31付近まで後方に延出され、該ラジエタ32付近より該ラジエタ32の側面に沿って上方に延出されている。該ブリーザーパイプ62の他端にはラジエタ32の上部において、「く」の字型に構成されたパイプ63の一端が挿嵌接続されており、該ブリーザーパイプ62はラジエタ32の上部を取り付けるステーに結束具により固定され、パイプ63の他端は、前記ラジエタ32の前方において該パイプ63の開口部63aが下方に向けられており、該パイプ63の開口部63aはラジエタ32の上部に位置するように構成されている。また、該パイプ63の開口部63aはフィルタ31と前記ラジエタ32の間に位置する構成になっている。
【0026】
上記の如く、燃料タンク22の上部に設けたパイプ61にブリーザーパイプ62の一端を接続し、該ブリーザーパイプ62を後上部に延出し、該ブリーザーパイプ62の他端に接続したパイプ63の開口部を前記ラジエタ32の上部において下方に向け配置したので、前記燃料タンク22内の気体を該燃料タンク22の外部に排出可能であり、燃料タンク22内の燃料の体積変化および該燃料タンク22の容積変化による該燃料タンク22内の圧力変動を解消可能である。また、燃料タンク22内の燃料の体積変化および該燃料タンク22の容積変化により、該燃料タンク22内の燃料がブリーザーパイプ62内に入った場合においてもブリーザーパイプ62の他端を前記ラジエタ32の上部のステーに結束具により固定しているため、前記ブリーザーパイプ62内に入った燃料がブリーザーパイプ62に接続したパイプ63より流出することがない。
【0027】
また、ブリーザーパイプ62に接続したパイプ63の開口部63aは、前記フィルタ31と前記ラジエタ32の間に位置するため、該ラジエタ32の後方に配置されたファン34により、前記フィルタ31を介した塵埃の少ない空気にさらされており、十分に長いブリーザーパイプ62により燃料タンク22に接続されているために、該パイプ63の開口部63aより粉塵が燃料タンク22内に侵入することが無い。また、該パイプ63の開口部63aは下方に向けられているため、該パイプ63の開口部63aより粉塵が燃料タンク22内に侵入することが無い。パイプ63の開口部63aは前記燃料タンク22に対して十分高い位置に配設されているため、該燃料タンク22より燃料が液体の状態でブリーザーパイプ62を介して、該パイプ63の開口部63aより流出することが無い。さらに、パイプ63の開口部63aは、後方にファン34を配置したラジエタ32の前方に配設されているために、前記燃料タンク22より揮発した燃料が、該パイプ63の開口部63aより漏れ出した場合においても、前記ファン34の回動による冷却風によりエンジンカバー24内部より機体外部に排出されるため、座席に座った作業者が前記揮発した燃料を吸うことがなく作業環境を向上し、作業効率を向上可能である。
【0028】
即ち、ファンにより冷却風を発生させ、エンジンのラジエタを冷却する冷却装置を装備したコンバインにおいて、該ファンにより発生する冷却風の分散を抑制可能な部材を、ファンカバー上部のラジエタとエンジンの間に装着するので、該導風板によりファンの送気の分散が抑制され、エンジンへの送気効率が向上する。また、導風板により、ファンを介した後の送気の流れが一定方向に流れやすくなるため、該エンジンカバー内よりの外気の排気効率が向上に、前記ファンを回動するモータの負担を軽減可能であり、燃費を向上可能であり、エンジンの冷却効率を向上可能である。エンジン上部に冷却風を導くことが可能であり、エンジンの高温部を集中的に冷却風を導くことが可能である。これにより、該エンジンのウォータジャケットに覆われない部分の冷却効果を向上すると共に、シリンダ部の前部に配設されたサイレンサへの送気量を増加可能である。これにより、該サイレンサの冷却効果を向上可能であり、該サイレンサの耐久性を向上可能である。また、エンジンカバー上方の座席に座る作業者へのエンジンの熱の伝搬を抑制可能であり、快適な作業環境を構成可能である。また、エンジンカバー内を通過する外気の流れの分散が抑制されるため、エンジンに付着する塵を減少可能であり、エンジンの性能の維持を容易にすると共に、導風板の位置より上方に流入する外気量を減少可能であるため、エンジンカバーに付着する塵の量を減少可能であり、エンジンの整備時該エンジンカバーを移動させる際に、該エンジンカバーより、エンジンに落下する塵またはゴミの量を軽減可能であり、整備性を向上可能である。
【0029】
また、エンジンをエンジンカバーで被装し、該エンジンカバーを側方へ開閉可能に構成したコンバインにおいて、該エンジンカバーのロック機構を機体左右中心側に設け、該ロック機構の固定金具を機体中心部のフレームに設けたので、ロック機構と固定金具を固設するフレームとの距離を短く構成可能であり、固定金具の全長を短縮可能である。これにより、固定金具の剛性を向上可能であり、ロック機構および固定金具の耐久性を向上可能である。また、該固定金具が、機体中央側の剛性の高いフレームに固設されているため、固定金具とロック機構の距離の変動を抑制可能であり、該固定金具とロック機構の距離の変動を減少させ、ロック機構の安定した操作性を実現可能であり、該固定金具とロック機構間に不要な摩擦を生じることがない。該固定金具を剛体構成より取り出しているため開閉時における力のロスがない。また、固定金具の固定物に対してロック機構の操作位置が近いので連結機構に遊びが少ない。また、ロック機構がエンジンカバーに固設されており、固定金具が該エンジンカバーの前面左側方に配設されているため、エンジンの整備時に該固定金具およびロック機構により整備作業が阻害されることがなく、整備時の作業性のよりエンジンルームの構成を実現可能である。
【0030】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
ファン(34)によりフィルタ(31)を介して冷却風を吸引し、エンジン(16)のラジエタ(32)を冷却するコンバインにおいて、運転部(3)を構成する座席(15)とステアリングコラム(4)の間の下部にステップ(21)を配設し、該ステップ(21)の下方に燃料タンク(22)を配置し、該燃料タンク(22)の後方に前記エンジン(16)を配設し、該エンジン(16)はエンジンカバー(24)によって被装し、前記燃料タンク(22)の上面にブリーザーパイプ(62)を連通し、該ブリーザーパイプ(62)は、後方に配置したエンジンカバー(24)内において、該燃料タンク(22)より高い位置に配設されたラジエタ(32)付近まで延出し、更に、該ラジエタ(32)付近より側面に沿って上方に延出し、該ブリーザーパイプ(62)の他端には、パイプ(63)を連接し、該パイプ(63)は、該ラジエタ(32)の取り付け部に固設し、開口部(63a)は、エンジンカバー(24)に設けたフィルタ(31)と前記ラジエタ(32)の間に配置したので、前記燃料タンク内の気体を該燃料タンクの外部に排出可能であり、これにより燃料タンク内の燃料や空気が膨脹したり、縮小したりしても燃料タンクを変形したりすることが無い。
【0030】
また、ブリーザーパイプに接続したパイプの開口部は、前記フィルタと前記ラジエタの間に位置するため、該ラジエタの後方に配置されたファンにより、前記フィルタを介した塵埃の少ない空気にさらされており、十分に長いブリーザーパイプにより燃料タンクに接続されているために、該パイプの開口部より粉塵が燃料タンク内に侵入することが無い。また、該パイプの開口部は下方に向けられているため、該パイプの開口部より粉塵が燃料タンク内に侵入することが無い。パイプの開口部は前記燃料タンクに対して十分高い位置に配設されているため、該燃料タンクより燃料が液体の状態でブリーザーパイプを介して、該パイプの開口部より流出することが無い。
さらに、パイプの開口部は、後方にファンを配置したラジエタの前方に配設されているために、前記燃料タンクより揮発した燃料が、該パイプの開口部より漏れ出した場合においても、前記ファンの回動による冷却風によりエンジンカバー内部より機体外部に排出されるため、座席に座った作業者が前記揮発した燃料を吸うことがなく作業環境を向上し、作業効率を向上可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの全体右側面図である。
【図2】 同じく左側面図である。
【図3】 運転席下方の構成を示す正面図である。
【図4】 同じく平面図である。
【図5】 エンジンカバーの固定金具の平面図である。
【図6】 同じく正面図である。
【図7】 ラジエタ部の構成を示す平面図である。
【図8】 同じく正面図である。
【符号の説明】
22 燃料タンク
22a 給油口
31 フィルタ
32 ラジエタ
33 導風板
34 ファン
36 サイレンサ
41 ロック機構
42 固定金具
62 ブリーザーパイプ
Claims (1)
- ファン(34)によりフィルタ(31)を介して冷却風を吸引し、エンジン(16)のラジエタ(32)を冷却するコンバインにおいて、運転部(3)を構成する座席(15)とステアリングコラム(4)の間の下部にステップ(21)を配設し、該ステップ(21)の下方に燃料タンク(22)を配置し、該燃料タンク(22)の後方に前記エンジン(16)を配設し、該エンジン(16)はエンジンカバー(24)によって被装し、前記燃料タンク(22)の上面にブリーザーパイプ(62)を連通し、該ブリーザーパイプ(62)は、後方に配置したエンジンカバー(24)内において、該燃料タンク(22)より高い位置に配設されたラジエタ(32)付近まで延出し、更に、該ラジエタ(32)付近より側面に沿って上方に延出し、該ブリーザーパイプ(62)の他端には、パイプ(63)を連接し、該パイプ(63)は、該ラジエタ(32)の取り付け部に固設し、開口部(63a)は、エンジンカバー(24)に設けたフィルタ(31)と前記ラジエタ(32)の間に配置したことを特徴とするコンバイン。
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