JP4074179B2 - オートアラーム装置及び制御ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リモートキーシステムと共に用いられ、リモートキーシステムの例えばメーカや機種の違いによらず取付け可能で、汎用性のあるオートアラーム装置及び制御ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両盗難防止装置として、不正侵入を検出した場合にホーン等で警報を行うオートアラーム装置がある。オートアラーム装置は、リモートキーシステムが装備されている車両で使用される。リモートキーシステムでは、携帯機による遠隔操作でドアのロック/アンロックを行う際にID認証されるようになっており、オートアラーム装置は携帯機による遠隔操作以外の方法でID認証なしでドアをアンロックしてドアを開けようとする行為を不正侵入として検知し警報を発する。このため、オートアラーム装置はID認証されたロック/アンロック時は警報を発しないようにリモートキーシステムと連動してアラームのセット/アンセットが行われる必要がある。
【0003】
オートアラーム装置は、携帯機でロックするとアラームセット状態(警戒状態)になり、携帯機でアンロックするとアラームアンセット状態(待機状態)になる。アラームセット状態において、携帯機以外でドアを開けるとT1秒間(例えば5秒間)ブザーによる警告後、T2秒間(例えば60秒間)ホーンで警報する。従って、携帯機を持つ車両の所有者以外の不正侵入者がドアを開けるとホーンで警報する。そして、全ドアが閉じている状態で携帯機によりドアをロック又はアンロックするか、キーにてイグニションをオンにするかのどちらかでアラームの作動(ブザー及びホーンの吹鳴)は停止するようになっている。
【0004】
このようなオートアラーム装置においては、携帯機でドアがロック又はアンロックされたか、または、その他(キーも含む)でドアがロック又はアンロックされたかを区別する必要がある。
【0005】
図4は、リモートキーシステムとオートアラーム装置のブロック図を示す。同図に示すリモートキーシステムは、携帯機からの信号を受信する受信機30とドアコントロールECU(ドア制御手段)31とが別体で複数ユニットにて構成される例である。このような複数ユニット構成の場合、受信機30からドアコントロールECU31に出力されるロック信号またはアンロック信号を受信機30とドアコントロールECU31との間の信号線から取り出してオートアラームECU32にも入力されるようにオートアラームECU32を取り付けることが可能である。これにより、携帯機によってロック又はアンロックされたかを区別することができるため、オートアラームECU32の後付けが可能である。オートアラームECU32は、アラームセット状態で携帯機による遠隔操作以外でドアが開く不正侵入をドアカーテシスイッチ33により検出すると、それに基づきホーン35等による警報をする。ホーン35は全ドアが閉じている状態で、携帯機の遠隔操作によってドアロック又はアンロックするか、エンジン始動用シリンダにキーを差込操作してイグニションスイッチ34をONにするかによって停止するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
また、リモートキーシステムには、図5に示すように、携帯機からの信号を受信する受信機が一体化されたドアコントロールECU36を備えるものもある。
【0007】
【特許文献1】
特開平07−061327(第3−6頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述したように、携帯機の受信機30とドアコントロールECU31が別体である複数ユニットの場合は、図4に示すロック信号又はアンロック信号はメーカ毎に異なるため、メーカ毎に異なる信号に対応できるメーカ別のオートアラームECU32が必要であり、コストが増大する。一方、図5に示すように、携帯機の受信機が一体になっているドアコントロールECU36の場合は、前記ロック信号又はアンロック信号を取り出すこと自体が困難であり、オートアラーム装置を事実上後付けすることができなかった。
【0009】
本発明はこうした実情に鑑みなされたものであって、その目的は、リモートキーシステムのメーカや機種、形式等の違いによらず取付け可能で汎用性があるオートアラーム装置及び制御ユニットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、携帯機からの遠隔操作に基づきドアロック駆動装置にドアのロック/アンロックに応じた電力を供給するとともに、該遠隔操作によるドアのロック/アンロックがなされた合図をすべくアンサーバック負荷に作動電力を供給するドア制御手段を有するリモートキーシステムと共に用いられるオートアラーム装置であって、警報の対象となる所定の状態を検出する検出手段と、警報を発するための警報手段と、前記ドア制御手段が前記ドアロック駆動装置に供給する電力を基にドアロック判別信号を生成するとともに、前記ドア制御手段が前記アンサーバック負荷に供給する電力を基にアンサーバック信号を生成する信号生成手段と、前記ドアロック判別信号とアンサーバック信号とに基づいて、前記遠隔操作によるドアロック時にアラームセット状態とし、前記遠隔操作によるドアアンロック時にアラームアンセット状態とするとともに、前記アラームセット状態下において前記検出手段により前記所定の状態が検出されると前記警報手段を作動させる制御ユニットとを備えたことを要旨とする。なお、ここでいう電力は、電圧又は電流であってもよい。
【0011】
この発明によれば、ドア制御手段からドアロック駆動装置に出力されるその駆動のための電力は、各メーカ毎に基本的に違いはなく、その電力に基づく信号は各メーカで統一できるため、汎用型のオートアラーム装置を提供できる。また、ドアロック駆動装置への電力に基づく信号であるため、ドア制御手段が一体型ユニットでも複数ユニット構成でもドアロック判別信号の取り込みが可能となるので、メーカ毎に構成が異なるどのドア制御手段に対しても取付け可能となる。さらに、アラームのセット/アンセットの切り換えの判断にはアンサーバック信号も用いられ、アンサーバック信号は携帯機を操作したときを区別できる。よって、携帯機による遠隔操作の信号に基づきドアロック駆動装置が駆動されたときに、アラームセット/アンセットの切り換えが行われる。また、制御ユニットは、電力を信号に変換する信号生成手段を介してドアロック判別信号とアンサーバック信号とを入力し、アラームセット状態とアラームアンセット状態とを切り換える。このため、例えば一般に電力出力が多いドア制御手段が一体型ユニットであっても、その電力から信号を生成して入力が可能である。従って、汎用性があり、リモートキーシステムのメーカや機種、形式等の違いによらず取付け可能なオートアラーム装置を提供することができる。なお、取付けには後付けする場合も含まれる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のオートアラーム装置において、前記制御ユニットは、アラーム状態切換手段と警報作動手段とを備え、前記アラーム状態切換手段は、前記信号生成手段から入力される前記ドアロック判別信号とアンサーバック信号とに基づいて、前記遠隔操作によるドアのロックがなされたと判断するとアラームセット状態とし、前記遠隔操作によるドアのアンロックがなされたと判断するとアラームアンセット状態とするようにアラームのセット/アンセット状態を切り換えるものであり、前記警報作動手段は、前記アラームセット状態下において前記検出手段により前記所定の状態が検出されると前記警報手段を作動させるものであって、前記信号生成手段は、前記電力及び作動電力の供給のために前記ドア制御手段と前記ドアロック駆動装置及びアンサーバック負荷との間に設けられた各電力線の各々に結線される複数の信号取り出し線と、該信号取り出し線上に設けられるとともに前記電力線に印加される電圧を信号電圧に降圧させ得る所定の抵抗値を有する抵抗手段とを備えていることを要旨とする。
【0013】
この発明によれば、各電力線から信号生成手段を構成する信号取り出し線及び抵抗手段により信号電圧を取り出し、この信号電圧がアラーム状態切換手段にドアロック判別信号及びアンサーバック信号として入力される。そして、アラーム状態切換手段は、これらの信号に基づいてアラームのセット/アンセットを切り換える。そして、アラームセット状態下で検出手段が所定の状態を検出すると警報作動手段が警報手段を作動させる。このため、各メーカー毎に供給される電力の値が異なっても、その出力電力を信号取り出し線及び抵抗手段により所定の値にして取り出すことができ、アラームのセット/アンセットを行うことができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のオートアラーム装置において、前記アンサーバック負荷は、車両に予め搭載されるとともに操作手段の手動操作に基づき作動される警告用負荷を流用するものであって、前記警告用負荷を前記操作手段の手動操作により作動させる作動回路が車両には設けられ、前記信号生成手段は、前記合図のために前記ドア制御手段が前記警告用負荷に供給する前記電力が前記アンサーバック信号に反映されるとともに、前記操作手段の手動操作に基づき前記作動回路に発生する電力が前記アンサーバック信号に反映されないように前記作動回路の電力の影響を分断する分断手段を備えたことを要旨とする。
【0015】
この発明によれば、例えば、警告用負荷として車両に予め設けられているターンシグナルランプを流用する場合、操作手段として車内に設けられるハザードスイッチを手動操作すると作動回路によりターンシグナルランプが点滅する。信号生成手段は、警告用負荷に合図のために供給される電力と手動操作に基づき供給される電力とを分断手段する分断手段を備え、手動操作に基づき作動回路に発生する電力のアンサーバック信号への影響を分断した。従って、アラームのセット/アンセットの誤作動を防止することが可能となる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のオートアラーム装置において、前記分断手段は、前記合図のために前記ドア制御手段が前記警告用負荷に供給する前記電力が前記作動回路を介して該警告用負荷に供給されることを許容するものの、前記操作手段の手動操作に基づき前記作動回路に発生する電力が前記電力線に対する前記信号取り出し線の結線部分における電力に影響することを阻止するように電流の通電方向を一方向のみに規制する逆流防止回路又は逆流防止素子から構成されることを要旨とする。
【0017】
この発明によれば、分断手段を構成する逆流防止回路又は逆流防止素子が電流の通電方向を一方向のみに規制することにより、ドア制御手段が合図のために供給する電力が作動回路を介して警告用負荷に供給されることは許容される。しかし、操作手段の手動操作に基づき作動回路に発生する電力が電力線に対する信号取り出し線の結線部分における電力に影響することは阻止される。このため、合図によるものと手動操作によるものとの分断が逆流防止回路又は逆流防止素子によってなされることで、手動操作時の電力に影響されてアラームが誤作動することを防止できる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、ドア制御手段がドアロック駆動装置に供給する電力を基にドアロック判別信号を生成するとともに、前記ドア制御手段がアンサーバック負荷に供給する電力を基にアンサーバック信号を生成する信号生成手段からの前記ドアロック判別信号とアンサーバック信号とに基づいて、遠隔操作によるドアロック時にアラームセット状態とし、前記遠隔操作によるドアアンロック時にアラームアンセット状態とするアラーム状態切換手段と、前記アラームセット状態下において検出手段により警報の対象となる所定の状態が検出されると警報手段を作動させる警報作動手段とを備えたことを要旨とする。
【0019】
この発明によれば、ドア制御手段が一体型ユニットでも複数ユニット構成でも電力出力に基づく信号生成手段からドアロック判別信号の取り込みが可能で、メーカ毎に構成が異なるどのドア制御手段に対しても取付け可能となる。さらに、アラームのセット/アンセットの切り換えの判断にアンサーバック信号も信号生成手段から入力する。よって、携帯機による遠隔操作の信号に基づきドアロック駆動装置が駆動されたときに、アラーム状態切換手段によりアラームセット/アンセットの切り換えが行われる。なお、取付けには後付けする場合も含まれる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を自動車用のオートアラーム機能付きリモートキーシステムにおいて使用されるオートアラーム装置に具体化した一実施形態を図1及び図2を参照にして説明する。なお、車両には携帯機(リモートキー)からの信号を受信する受信機と一体型のドア制御手段が搭載されている。
【0021】
図1に示すように、リモートキーシステムSは、ドア制御手段としてのドアコントロールECU1及び制御ユニットとしてのオートアラームECU20を備えている。ドアコントロールECU1は、携帯機2からの信号を受信する受信機としての受信部3、マイクロコンピュータ(以下マイコン4という)、ドライバ回路5及び電圧切換回路6を備えている。受信部3、ドライバ回路5及び電圧切換回路6はそれぞれマイコン4に電気的に接続されている。受信部3は携帯機2からの所定周波数の信号を受信するアンテナ3aを備えている。マイコン4にはメモリ7が内蔵されており、メモリ7にはID認証に必要なIDコード等の各種データ及びプログラム等が記憶されている。マイコン4は携帯機2からのドアロック信号またはドアアンロック信号の中に含まれるIDコードとメモリ7に記憶されているIDコードとを比較して一致した場合、ドライバ回路5にドアロック信号又はドアアンロック信号を送信する。
【0022】
ドライバ回路5は、マイコン4からの信号に基づいてドアロック駆動装置としてのドアロックモータ8に電力を出力して駆動させるためのものである。ドライバ回路5は、ドアロック信号を入力した場合には、図1に示す矢印の向き(ロック向き)に正転電流を流し電力を供給し、ドアアンロック信号を入力した場合には、図1に示す矢印の向き(アンロック向き)に逆転電流を流し電力を供給する。電圧切換回路6は、マイコン4からの信号に基づき車両に設けられるアンサーバック負荷9に電力を供給し駆動させるためのものである。詳しくは、電圧切換回路6は、電圧のレベルをL(Low)又はH(High)のどちらかに変化させ、その電圧の変化により電力の供給を切り換え、アンサーバック負荷9への電力を制御する。マイコン4は、携帯機2による遠隔操作でドアがロック/アンロックされると、電圧切換回路6の出力電圧レベルをL(Low) とし、それ以外は電圧レベルをH(High)に保つ。なお、L(Low) はグランドレベルである。
【0023】
アンサーバック負荷9は、フラッシャリレー9a及び左右のターンシグナルランプ9bにより構成され、携帯機2による遠隔操作があった場合に、ターンシグナルランプ9bの点滅により車両の所有者にドアのロック/アンロックの合図をする。アンサーバック負荷9は、予め車両に搭載された警告用負荷としてのターンシグナルランプ9bを流用している。なお、本実施形態では、ロックの際にA回(一例として1回)点滅し、アンロックの際にB回(一例として2回)点滅する。フラッシャリレー9aとは、電力が供給されると一定の周期でパルス信号をターンシグナルランプ9bに出力し、そのパルスの周期で点滅させる。また、車内に設けられる操作手段としてのハザードスイッチ28によっても左右のターンシグナルランプ9bの点滅が可能であり、車両の所有者がハザードスイッチ28を手動操作してオンすることで作動回路が導通して点滅し、オフにすると作動回路は遮断され点滅は終了する。なお、作動回路とは、ハザードスイッチ28の手動操作によってターンシグナルランプ9bを点滅させる電力をアンサーバック負荷9に供給させるためのハザードスイッチ28を含む回路を指す。
【0024】
図1に示すように、オートアラームECU20は、警報作動手段を構成するとともにアラーム状態切換手段としてのマイクロコンピュータ(以下マイコン21という)、警報手段を構成するブザー22及び警報作動手段を構成するドライバ回路23を備えている。ブザー22及びドライバ回路23はマイコン21に電気的に接続されている。オートアラームECU20は、ドアコントロールECU1とドアロックモータ8とを接続する電力線10a,10bに結線された信号取り出し線27a,27b及び抵抗手段としての信号生成装置27を介すことで出力電力の値に応じた信号をドアロック判別信号として入力する。マイコン21は、このドアロック判別信号をA端子及びB端子から入力し、A端子にはドアロック判別信号としてのロック信号が、B端子にはドアロック判別信号としてのアンロック信号がそれぞれ入力される。
【0025】
また、オートアラームECU20は、ドアコントロールECU1とアンサーバック負荷9とを接続する電力線10cから分断手段及び逆流防止素子としてのダイオードD、電力線10cに結線された信号取り出し線27c及び信号生成装置27を介すことで電力の値に応じた信号をアンサーバック信号として入力する。なお、ダイオードD、信号取り出し線27a,27b,27c及び信号生成装置27により信号生成手段は構成される。マイコン21はこのアンサーバック信号をC端子から入力する。すなわち、A端子にはドアロックモータ8に出力される正転電流から変換されたその電流値に相似する波形をもつロック信号が入力され、B端子には逆転電流から変換されたその電流値に相似する波形をもつアンロック信号が入力される。C端子にはアンサーバック負荷9への電力(電圧)から変換されたその電圧値に相似する波形をもつアンサーバック信号が入力されるようになっている。ドアロックモータ8への出力電流およびアンサーバック負荷9への電圧がいずれも零から一定の目標値まで瞬時に立ち上がり所定時間経過後に零へ瞬時に立ち下がる矩形波をなすため、A,B,C端子に入力されるいずれの信号も矩形波(デジタル波)となるようになっている。信号生成装置27は、電力線10a,10b,10cにおける電流や電圧をマイコン21で処理可能な所定電圧の信号に変換可能な所定の抵抗値を有する抵抗を信号取り出し線27a,27b,27c上にそれぞれ備えている。
【0026】
図1に示すように、ドアコントロールECU1とアンサーバック負荷9とを接続する電力線10c上には、ダイオードDが設けられている。このため、電圧切換回路6の電圧レベルがL(Low) となると、その電圧切換回路6をグランドとする回路が形成され、アンサーバック負荷9のフラッシャリレー9aに電力が供給される。そして、フラッシャリレー9aを介して一定パルスの電力がダイオードDを介して電圧切換回路6に供給される。このとき、オートアラームECU20は、信号取り出し線27c及び信号生成装置27を介してその電力に応じた値をアンサーバック信号として入力する。マイコン4はフラッシャリレー9aからのパルス電力を所定量だけ入力すると、電圧切換回路6の電圧レベルをH(High)として、電力の供給を遮断する。一方、ハザードスイッチ28が押された場合は、ハザードスイッチ28側をグランドとした作動回路が形成される。このとき、電圧切換回路6の電圧レベルはH(High)であるため、同電位となって電流が電圧切換回路6側に流れることはなく、フラッシャリレー9aに電力が供給される。そして、車両の所有者がハザードスイッチ28をオフにすると、グランドの接続が遮断され、電力の供給が遮断される。
【0027】
なお、前記所定量とはアンサーバックとしてのターンシグナルランプ9bの点滅回数に基づくものである。電圧切換回路6が携帯機2によりロックされた場合にL(Low) となった場合は、ターンシグナルランプ9bがA回点滅するため、それに基づきAパルス分の電力量が入力するとH(High)になる。一方、携帯機2によりアンロックされた場合に電圧切換回路6がL(Low) となった場合は、ターンシグナルランプ9bがB回点滅するため、それに基づきBパルス分の電力量を入力すると(High)になる。
【0028】
オートアラームECU20のマイコン21には、イグニションスイッチ24及び検出手段としてのドアカーテシスイッチ25と接続されている。ドライバ回路23には、車両に設けられる警報手段を構成するホーン26が接続されている。なお、ドアカーテシスイッチ25とは、警報の対象となる所定の状態として車両のドアの開状態を検出するためのものであり、ドア開状態でオン信号、閉状態でオフ信号をマイコン21に出力する。これにより、携帯機2による遠隔操作以外でドアが開いた場合を検出することができる。イグニションスイッチ24とはエンジン始動用キーシリンダ(図示略)にキーを差込んでイグニションオンの状態になったか否かを検知し、オンオフ信号をマイコン21に出力する。
【0029】
マイコン21は、アラームセット状態で携帯機2による遠隔操作以外でドアが開く不正侵入をドアカーテシスイッチ25により検出すると、ブザー22を所定の時間T1秒間(一例として5秒間)作動させる。このブザー22による警告は、車両の所有者が携帯機2よる遠隔操作ではなくメカキーでドアをアンロックすることがあるため、所有者である場合にホーン26を作動させることをなくすためである。そして、ブザー22が解除されない場合、マイコン21はドライバ回路23に作動信号を送信し、ホーン26による警告を行う。ブザー22及びホーン26は全ドアが閉じている状態で、携帯機2の遠隔操作によってドアロック又はアンロックするか、エンジン始動用シリンダにキーを差込操作してイグニションスイッチ24をオンにするかによって停止するようになっている。なお、本実施形態では、オートアラームECU20、ドアカーテシスイッチ25、ホーン26、信号取り出し線27a,27b,27c、ダイオードD及び信号生成装置27によりオートアラーム装置は構成されている。
【0030】
図2(a)はアラームセットのタイミングチャートを、図2(b)はアラームアンセットのタイミングチャートを示す。ロック信号及びアンロック信号は、ドアコントロールECU1からドアロックモータ8に接続される電力線10a,10bからの電力の値に対応しており、H(High)とL(Low )からなる信号である。一方、C端子に入力されるアンサーバック信号は、ドアコントロールECU1からアンサーバック負荷9に接続される電力線10cからの電力の値に対応しており、同じくH(High)とL(Low )からなる信号である。
【0031】
次に本実施形態の動作について説明する。
図1に示すように、所有者が携帯機2を操作することにより、携帯機2からドアロック信号またはドアアンロック信号が送信され、車両側では、受信部3がアンテナ3aを介して前記ドアロック信号またはドアアンロック信号を受信し、これを復調してマイコン4に出力する。マイコン4はそのドアロック信号またはドアアンロック信号の中に含まれるIDコードとメモリ7に記憶されているIDコードとを比較して一致した場合、ドライバ回路5にドアロック信号又はドアアンロック信号を送信する。ドライバ回路5は、ドアロック信号が入力されると、ドアロックモータ8に電力線10aを介して正転電流を流すことでドアロックモータ8を駆動してドアをロックする。一方、ドアアンロック信号が入力されると、ドアロックモータ8に電力線10bを介して逆転電流を流すことでドアロックモータ8を駆動しドアをアンロックする。
【0032】
マイコン4はドアをロック状態及びアンロック状態とした所定時間内に、電圧切換回路6を制御して電圧切換回路6の出力電圧のレベルをL(Low) にする。これによりフラッシャリレー9aが駆動し、ターンシグナルランプ9bがA回点滅する。そして、フラッシャリレー9aを介して供給されるパルス電圧のうちターンシグナルランプ9bをA回点滅させる分の電力を供給すると電圧切換回路6の電圧レベルをH(High)に切り換えて、フラッシャリレー9aへの電力の供給を遮断し、ターンシグナルランプ9bの点滅を終了する。一方、マイコン4はドアをアンロック状態とした所定時間内にも、同じく電圧切換回路6を制御し、その電圧レベルをL(Low) に制御する。これによりフラッシャリレー9aが駆動し、ターンシグナルランプ9bがB回(一例として2回)点滅する。そして、フラッシャリレー9aを介して供給されるパルス電圧のうちターンシグナルランプ9bをB回点滅させる分の電力を供給すると、マイコン4は、電圧切換回路6の電圧レベルをH(High)に切り換えて、フラッシャリレー9aへの電力の供給を遮断し、ターンシグナルランプ9bの点滅を終了する。これにより、車両の所有者にドアのロック/アンロックの合図をする。
【0033】
そして、オートアラームECU20のA端子には、電力線10aから信号生成装置27を介してロック信号が入力され、B端子には、電力線10bから信号生成装置27を介してアンロック信号が入力される。C端子には、電力線10cから信号生成装置27を介してアンサーバック信号が入力される。
【0034】
ドアがロックされる場合は、オートアラームECU20はA,B,C端子から図2(a)に示すような信号を入力する。マイコン21は始めアラームアンセット状態(待機状態)である。携帯機2による遠隔操作でドアがロックされると、マイコン21は、A端子を介してロック信号のH(High)を入力し、B端子を介しての入力はドアがロックされる場合のためL(Low )のままである。そして、ロック信号のH(High)が入力されてから所定時間内に、電圧切換回路6がL(Low) となるため、C端子を介してアンサーバック信号のH(High)を入力する。そして、マイコン21はアンサーバック信号のH(High)になる立ち上がりの際にアラームアンセット状態(待機状態)からアラームセット状態(警戒状態)に切り換わる。
【0035】
一方、ドアがアンロックされる場合は、オートアラームECU20はA,B,C端子から図2(b)に示すような信号を入力する。マイコン21は始めアラームセット状態(警戒状態)である。マイコン21は、B端子を介してアンロック信号のH(High)を入力し、A端子を介しての入力はドアアンロックの場合のためL(Low )のままである。次にC端子を介してアンサーバック信号のH(High)を入力する。このとき、ドアアンロックのためアンサーバック信号がH(High)になる立ち上がりは2回あるが、マイコン21は1回目の立ち上がりの際にアラームセット状態(警戒状態)からアラームアンセット状態(待機状態)に切り換わる。
【0036】
オートアラームECU20がアラームセット状態(警戒状態)である場合に、携帯機2による遠隔操作以外でドアが開く不正侵入があると、マイコン21には車両に設けられるドアカーテシスイッチ25からオン信号が入力される。そして、マイコン21にはB端子からアンロック信号のH(High)が、C端子からアンサーバック信号のH(High)がそれぞれ入力されることがない。そのためマイコン21は携帯機2による遠隔操作以外でドアアンロックになったと判断し、ブザー22に作動信号を送信する。ブザー22は所定の時間T1秒間(一例として5秒間)のブザー22による警告をする。そして、ブザー22による警告が解除されない場合はドライバ回路23に作動信号を送信し、所定の時間T2秒間(一例として60秒間)のホーン26による警報をする。
【0037】
なお、本実施形態によれば、例えば車内の誰かが車両に設けられる集中ロック機能によりロックすると同時にハザードスイッチ28を押した場合において、意図せずアラームがセット状態となることを回避することができる。また、アラームがセットされた状態で、例えばガラスを割って集中ロック機能によりアンロックするのと同時にハザードスイッチ28を押した場合に、意図せずアラームがアンセット状態となることを回避することができる。これらは、ハザードスイッチ28を押したときにフラッシャリレー9aに供給される電力が、電力線10cに対する信号取り出し線27cの結線部分における電力の影響がダイオードDにより阻止されるからである。
【0038】
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)オートアラームECU20は、ドアコントロールECU1からドアロックモータ8に接続される電力線10a,10bから信号取り出し線27a,27b及び信号生成装置27を介すことで出力電力の値に応じた信号をロック信号及びアンロック信号として入力する。また、電圧切換回路6からアンサーバック負荷9に接続される電力線10cからダイオードD、信号取り出し線27c及び信号生成装置27を介すことでその電力の値に応じた信号をアンサーバック信号として入力する。そして、これらの信号に基づきアラームセット状態又はアラームアンセット状態を切り換える。このため、各メーカ毎に基本的に同じである電力でアラームセット/アンセットの切り換えができる。従って、オートアラームECU20は、リモートキーシステムSのメーカや機種、形式等の違いによらず取付けることが可能であり、汎用性のあるオートアラーム装置を提供することができる。また、後付けすることもできる。
【0039】
(2)信号生成手段を構成するとともに分断手段及び逆流防止素子としてのダイオードDを電力線10c上に設けた。このため、アンサーバック負荷9にターンシグナルランプ9bを使用(流用)した本実施形態の場合、そのターンシグナルランプ9bへの電力供給が車内に設けられるハザードスイッチ28を所有者等が押したことによるものか、携帯機2の遠隔操作によるものかを判断することができる。そして、携帯機2の遠隔操作によるアンサーバックの場合、オートアラームECU20は電力に応じた値をアンサーバック信号として入力することが可能である。従って、アラームのセット/アンセットの誤作動を防止することができ、確実にアラームのセット/アンセットすることができる。
【0040】
(3)オートアラームECU20は、ドアロック判別信号のHレベル入力後、所定時間内にアンサーバック信号のHレベル入力があった場合にアラームセット状態とアラームアンセット状態とを切り換える。このため、ドアロック駆動装置としてのドアロックモータ8が遠隔操作以外の信号に基づき作動する場合であっても、その後所定時間内にアンサーバック信号の入力がなければ、アラームのセット/アンセットの切り換えは行われない。よって、アラームセット/アンセットの切り換えの判断がいつまでも待たされることがなく、切り換えが正しく行われる。
【0041】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態では、オートアラームECU20を受信機としての受信部3が一体に形成されているドアコントロールECU1に使用したが受信機とドアコントロールECUが別体である複数ユニット構成のリモートキーシステムに適用してもよい。受信機とドアコントロールECUが別体である場合でも、携帯機2の信号を受信する受信機を内蔵する通信ユニットから送信される信号に基づいてドアコントロールECUがドアロックモータ8に電力を出力する。このため、オートアラームECU20が、ドアコントロールECUからドアロックモータ8に出力される電力の値に応じた信号をロック信号及びアンロック信号として入力することで前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0042】
・前記実施形態では、ドアコントロールECU1から電力が出力されていたが、電力とともに電力に対応する信号が出力されてもよい。この場合は、ドアコントロールECU1が、信号生成手段を有し、電力用出力端子と、その電力に対応する信号を出力する信号端子とを備える。これにより、オートアラームECU20は、信号生成装置27を介すことなく、電力に対応する信号を出力する端子から入力することで、ロック信号及びアンロック信号を入力可能となる。
【0043】
・前記実施形態では、アラームセット状態とアラームアンセット状態の切り換えをアンサーバック信号の立ち上がりのときとしたがこれに限らない。ドアロック判別信号の入力後、所定時間内にアンサーバック信号が入力されれば、特に限定しない。ただ、アンサーバック信号が入力されてから早いタイミングで切り換えるのが望ましい。
【0044】
・前記実施形態では、アラームセット状態下において警報の対象として検出される所定の状態としてドア開状態を採用し、ドアカーテシスイッチ25がドア開状態を検出すると警報を行っていたが、所定の状態として警報を発すべきその他の所定の状態を採用することもできる。例えば、所定の状態としてドアアンロック状態を採用し、ドアアンロック状態となると警報を行う構成としてもよい。
【0045】
・前記実施形態では、分断手段及び逆流防止素子としてダイオードDを使用したが、トランジスタ、FET等の素子を用いて分断手段を構成してもよい。また、逆流防止回路等の回路により分断してもよい。携帯機2の遠隔操作によるものと、ハザードスイッチ28によるものとの分断が可能であるなら特に限定されない。
【0046】
・前記実施形態では、電源からフラッシャリレー9aを介した後(下流側)に分断手段を設けたが、フラッシャリレー9aを介す前(上流側)に分断手段を設けてもよい。例えば、図3に示すような構成とする。この構成によれば、電圧切換回路6ではなく、ドライバ回路29を用いることによりフラッシャリレー9aを駆動する。ハザードスイッチ28が手動操作でオンされた場合は、ダイオードDにより電流が規制されてドライバ回路29側に流れることはない。また、携帯機2による遠隔操作の場合は、ドライバ回路29からフラッシャリレー9aに電力が供給され、この電力をマイコン21は信号取り出し線27c及び信号生成装置27を介すことでアンサーバック信号を生成し、これに基づいてアラームのセット/アンセットを行う。なお、フラッシャリレー9aに点滅回数に対応した時間だけ電力を供給する構成とすれば、ターンシグナルランプ9bの点滅の制御も行うことができる。
【0047】
・前記実施形態において、アンサーバック負荷9として車両に予め設けられているホーン26を使用(流用)してもよい。この場合、分断手段(逆流を防止する素子や回路等)を前記実施形態のように設ける必要がある。
【0048】
・前記実施形態では、分断手段としてダイオードDを使用したが、例えば、車内の誰かが集中ロックによるロックと同時にハザードスイッチ28を押すことでアラームがセット状態となるようなアラーム切り換えの誤作動はレアケースであるため、ダイオードDがない構成としてもよい。また、マイコン21は、ドアロック判別信号を入力してからアンサーバック信号を所定時間後に入力する際にアラームのセット/アンセットを行っていたが、このアンサーバック信号をマイコン21が常に監視する構成とする。そして、決まった所定時間後にアンサーバック信号の立ち上がりを入力しないとアラームの切り換えを行わないとすれば、ダイオードDがなくともアラームの誤作動を防止することができる。
【0049】
・前記実施形態では、オートアラーム機能付きリモートキーシステムとして携帯機2を操作してドアをロック又はアンロックするリモートキーシステムSに適用したが、近づくだけでドアをロック又はアンロックするようなスマートエントリ機能を有するリモートキーシステムに適用してもよい。なお、スマートエントリ機能とは、携帯機を有するユーザが車両等に近づくだけでIDの照合をしてドアをアンロックし、離れるとドアをロックする機能のことである。
【0050】
・前記実施形態では、ブザー22及びホーン26で警報したが、ヘッドライトや他に音や光を発するような装置を車両に取付け、それにより警報してもよい。・前記実施形態では、オートアラームECU20のマイコン21にロック信号又はアンロック信号がアンサーバック信号より先に入力され、アンサーバック信号が入力されたマイコン21はアラームのセット/アンセットを切り換えていた。これに限らず、アンサーバック信号がロック信号やアンロック信号より先又は同時に入力されてもよい。この場合は、先に入力されるアンサーバック信号に基づいて、又は、後に入力されるロック信号又はアンロック信号に基づいてアラームのセット/アンセットを切り換える。この際、どれだけ先に入力されるか所定時間を決めれば特に問題ない。また、アンサーバック信号が同時に入力される場合は、所定時間を考慮しなくて済む。
【0051】
・前記実施形態では、リモートキーシステムSを備える車両に適用したが、これに限らずリモートキーシステムを備える建物用ドアに適用してもよい。例えば、玄関ドアに適用することができ、この場合、前記実施形態で使用したドアコントロールECU1及びオートアラームECU20等と相当の装置を玄関ドアに装備することで可能となる。この場合も、携帯機(リモートキー)を所持する家主以外の不正侵入者が玄関ドアを開けようとすると警報を発することができる。
【0052】
・前記実施形態では、信号生成装置27は、オートアラームECU20と別に設けたが、オートアラームECU20に一体に設けてもよい。つまり、オートアラームECU20が信号生成装置27を内蔵する構成とする。そして、ドアロックモータ8及びアンサーバック負荷9へ出力される各電力を例えば電力線10a,10b,10cに結線された信号取り出し線27a,27b,27cにより取り出して入力する3つの電力入力端子がオートアラームECU20に備えられた構成とする。
【0053】
・本実施形態におけるオートアラームECU20は、後付けではなく、もちろん初めから車両に装備されていてもよい。
・前記実施形態において、信号生成装置27の抵抗値を可変とする可変抵抗器としてもよい。この場合、メーカ毎にドアロックモータ8やアンサーバック負荷9への出力電流値や出力電圧値が異なっていても、可変抵抗器の調節により各端子A,B,Cへ入力される信号電圧レベルをマイコン21に適した電圧値とすることができる。この構成において、可変抵抗器は信号値調整手段を構成する。なお、信号生成装置27としてアナログ/デジタル変換回路を採用することもできる。
【0054】
次に、前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記所定の状態とは、ドアの開状態又はドアのアンロック状態であることを特徴とする請求項1〜4に記載のオートアラーム装置。
【0055】
(2)前記信号生成手段は、前記電力を変換して信号を生成するに際して前記制御ユニットに適した信号値に調整可能な信号値調整手段を備えていることを特徴とする請求項1〜4及び前記技術的思想(1)のいずれか一項に記載のオートアラーム装置。
【0056】
(3)前記ドア制御手段は、前記携帯機からの信号を受信する受信機を内蔵するとともに前記電力を前記ドアロック駆動装置に対して出力するドア制御ユニットであることを特徴とする請求項1〜4及び前記技術的思想(1),(2)のいずれか一項に記載のオートアラーム装置。この構成によれば、ドア制御手段としてのドア制御ユニットからドアロック駆動装置及びアンサーバック負荷に対する各電力に基づく信号を取り込むことができるので、このようなドア制御ユニットを有するリモートキーシステムに対してもオートアラーム装置を取付けできる。
【0057】
(4)前記ドア制御手段は、前記携帯機からの信号を受信する受信機を内蔵する通信ユニットと、該通信ユニットから入力した信号に基づいて前記電力を前記ドアロック駆動装置に対して出力するドア制御ユニットとを備えていることを特徴とする請求項1〜4及び前記技術的思想(1),(2)のいずれか一項に記載のオートアラーム装置。この構成によれば、ドア制御ユニットからドアロック駆動装置およびアンサーバック負荷に対する各電力に基づく信号を取り込むことができるので、このようなドア制御ユニットを有するリモートキーシステムに対してもオートアラーム装置を後付けできる。例えば、通信ユニットとドア制御ユニットが別々である複数ユニット構成の場合、通信ユニットからドア制御ユニットへ送信される信号が例えばメーカ毎に異なっても、メーカ毎に異なるこの種の信号は用いなくても済むため、オートアラーム装置の制御ユニットをメーカ別に作り込む必要がなくなる。
【0058】
(5)請求項1〜4及び前記技術的思想(1)〜(4)のいずれか一項に記載のオートアラーム装置において、前記ドアロック判別信号の入力後、所定時間以内にアンサーバック信号の入力があれば、前記アラームセット状態とアラームアンセット状態とを切り換えることを特徴とするオートアラーム装置。この構成によれば、ドアロック駆動装置が携帯機による遠隔操作以外で作動されたときは、ドアロック判別信号の入力はあるものの、その後所定時間以内にアンサーバック信号の入力がないので、アラームセット/アンセットの切り換えは行われない。よって、アラームセット/アンセットの切り換えの判断がいつまでも待たされることがなくなる。
【0059】
(6)請求項1〜4及び前記技術的思想(1)〜(5)のいずれか一項に記載のオートアラーム装置と、携帯機から無線で受信した信号に基づきドア制御手段がドアのロック/アンロックに応じた電力をドアロック駆動装置に対して出力してドアのロック/アンロックが遠隔操作で行われるとともに、アンサーバック負荷に電力を出力して該アンサーバック負荷を作動させることにより遠隔操作によるドアのロック/アンロックの合図がなされるリモートキーシステムとを備えたオートアラーム機能付きリモートキーシステム。この構成によれば、携帯機の遠隔操作によるドアのロック/アンロックの合図がなされるリモートキーシステムに請求項1〜4及び前記技術的思想(1)〜(5)のいずれか一項に記載のオートアラーム装置を備えることで、汎用型のオートアラーム機能付きリモートキーシステムを提供することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、リモートキーシステムからドアロック駆動装置及びアンサーバック負荷へ出力される電力から取り出した信号に基づきアラームのセット/アンセット状態を判断するため、汎用性があり、リモートキーシステムのメーカや機種、形式等の違いによらず取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オートアラーム機能付きリモートキーシステムを示す概略的な構成図。
【図2】(a)アラームセットのタイミングチャート、(b)アラームアンセットのタイミングチャート。
【図3】別例におけるオートアラーム機能付きリモートキーシステムを示す概略的な構成図。
【図4】従来のリモートキーシステムとオートアラーム装置のブロック図。
【図5】図4とは異なる従来のリモートキーシステムのブロック図。
【符号の説明】
D…信号生成手段を構成するとともに分断手段及び逆流防止素子としてのダイオード、S…リモートキーシステム、1…ドア制御手段としてのドアコントロールECU、2…携帯機、3…受信機としての受信部、4…マイコン、8…ドアロック駆動装置としてのドアロックモータ、9…アンサーバック負荷、9b…警告用負荷としてのターンシグナルランプ、10a,10b,10c…電力線、20…制御ユニットとしてのオートアラームECU、21…警報作動手段を構成するとともにアラーム状態切換手段としてのマイコン、22…警報手段を構成するブザー、23…警報作動手段を構成するドライバ回路、25…検出手段としてのドアカーテシスイッチ、26…警報手段を構成するホーン、27…信号生成手段を構成する信号生成装置、27a,27b,27c…信号生成手段を構成する信号取り出し線、28…操作手段としてのハザードスイッチ。

Claims (5)

  1. 携帯機からの遠隔操作に基づきドアロック駆動装置にドアのロック/アンロックに応じた電力を供給するとともに、該遠隔操作によるドアのロック/アンロックがなされた合図をすべくアンサーバック負荷に作動電力を供給するドア制御手段を有するリモートキーシステムと共に用いられるオートアラーム装置であって、
    警報の対象となる所定の状態を検出する検出手段と、
    警報を発するための警報手段と、
    前記ドア制御手段が前記ドアロック駆動装置に供給する電力を基にドアロック判別信号を生成するとともに、前記ドア制御手段が前記アンサーバック負荷に供給する電力を基にアンサーバック信号を生成する信号生成手段と、
    前記ドアロック判別信号とアンサーバック信号とに基づいて、前記遠隔操作によるドアロック時にアラームセット状態とし、前記遠隔操作によるドアアンロック時にアラームアンセット状態とするとともに、前記アラームセット状態下において前記検出手段により前記所定の状態が検出されると前記警報手段を作動させる制御ユニットとを備えたことを特徴とするオートアラーム装置。
  2. 前記制御ユニットは、アラーム状態切換手段と警報作動手段とを備え、
    前記アラーム状態切換手段は、前記信号生成手段から入力される前記ドアロック判別信号とアンサーバック信号とに基づいて、前記遠隔操作によるドアのロックがなされたと判断するとアラームセット状態とし、前記遠隔操作によるドアのアンロックがなされたと判断するとアラームアンセット状態とするようにアラームのセット/アンセット状態を切り換えるものであり、
    前記警報作動手段は、前記アラームセット状態下において前記検出手段により前記所定の状態が検出されると前記警報手段を作動させるものであって、
    前記信号生成手段は、前記電力及び作動電力の供給のために前記ドア制御手段と前記ドアロック駆動装置及びアンサーバック負荷との間に設けられた各電力線の各々に結線される複数の信号取り出し線と、該信号取り出し線上に設けられるとともに前記電力線に印加される電圧を信号電圧に降圧させ得る所定の抵抗値を有する抵抗手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のオートアラーム装置。
  3. 前記アンサーバック負荷は、車両に予め搭載されるとともに操作手段の手動操作に基づき作動される警告用負荷を流用するものであって、前記警告用負荷を前記操作手段の手動操作により作動させる作動回路が車両には設けられ、
    前記信号生成手段は、前記合図のために前記ドア制御手段が前記警告用負荷に供給する前記電力が前記アンサーバック信号に反映されるとともに、前記操作手段の手動操作に基づき前記作動回路に発生する電力が前記アンサーバック信号に反映されないように前記作動回路の電力の影響を分断する分断手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のオートアラーム装置。
  4. 前記分断手段は、前記合図のために前記ドア制御手段が前記警告用負荷に供給する前記電力が前記作動回路を介して該警告用負荷に供給されることを許容するものの、前記操作手段の手動操作に基づき前記作動回路に発生する電力が前記電力線に対する前記信号取り出し線の結線部分における電力に影響することを阻止するように電流の通電方向を一方向のみに規制する逆流防止回路又は逆流防止素子から構成されることを特徴とする請求項3に記載のオートアラーム装置。
  5. ドア制御手段がドアロック駆動装置に供給する電力を基にドアロック判別信号を生成するとともに、前記ドア制御手段がアンサーバック負荷に供給する電力を基にアンサーバック信号を生成する信号生成手段からの前記ドアロック判別信号とアンサーバック信号とに基づいて、遠隔操作によるドアロック時にアラームセット状態とし、前記遠隔操作によるドアアンロック時にアラームアンセット状態とするアラーム状態切換手段と、
    前記アラームセット状態下において検出手段により警報の対象となる所定の状態が検出されると警報手段を作動させる警報作動手段とを備えたことを特徴とする制御ユニット。
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