JP4073668B2 - 移動体通信装置のデータ送信方法、移動体通信装置のデータ受信方法、移動体通信装置及び音声ポータルシステム - Google Patents

移動体通信装置のデータ送信方法、移動体通信装置のデータ受信方法、移動体通信装置及び音声ポータルシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は移動体通信装置のデータ送信方法、移動体通信装置のデータ受信方法、移動体通信装置及び音声ポータルシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機を使ってインターネットを介してさまざまな情報を対話形式で取得できる音声ポータルシステムが提案されている。音声ポータルシステムでは、ユーザの声によって必要な情報が取得できるとともに、得られる情報も音声等で取得でき、パソコンがなくても携帯電話機や固定電話機からインターネット上の各種の情報が取得できる点で注目されている。
【0003】
図11は、その音声ポータルシステム構成を示す。図11において、ユーザが携帯電話機51と音声ポータルセンタ52は携帯電話網53を介して接続されている。又、音声ポータルセンタ52とアプリケーションサービスプロバイダ(ASP)54はインターネット55を介して接続されている。
【0004】
ユーザは、携帯電話機51をボタン操作し携帯電話網53を介して音声ポータルセンタ52にアクセスする。そして、ユーザは、携帯電話機51を使ってポータルセンタ52との間で対話形式で、すなわち、センタ52からの音声ガイダンスに従って音声で情報取得のための指示を行う。
【0005】
音声ポータルセンタ52は、ユーザの音声を受信すると、同センタ12に備えた音声認識装置を使ってユーザの音声を音声認識しテキスト化し、そのテキスト化した音声データについて意味解析する。そして、音声ポータルセンタ52は、ユーザが取得したい情報を認識し、インターネット55を介してASP15から希望する情報を取得する。尚、音声ポータルセンタ52において、ユーザが発声した言葉から、キーワードを認識し該当する情報を検索し案内する音声対話処理手順は、一般にVoice XML(Voice eXtensible Markup Language;以下、ボイスXML)言語が使用される。
【0006】
ASP54は、事前に登録されているボイスXMLアプリケーションを参照し、希望する情報をインターネット55を介して音声ポータルセンタ52に送信する。音声ポータルセンタ52は、ASP54から取得した情報をユーザに音声で回答するためにまず内容をテキスト化しそのテキストデータを音声合成し音声信号に変換する。ポータルセンタ52は、変換した音声信号をパケット信号にして電話回線網53を介してユーザの携帯電話機51に送信する。そして、ユーザは携帯電話機51にて希望する情報を音声で聞くことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の音声ポータルシステムにおいては、ポータルセンタ52にて携帯電話機51から送信されたパケット化された音声信号に基づいて音声認識を行っている。従って、通信障害等で音声信号が劣化した場合、ユーザが発した音声を音声認識装置で認識できない場合が生ずる。ユーザが発した音声を音声認識できない場合には、再度音声で、音声ポータルセンタ52から聞き直すためのメッセージが携帯電話機51に送信される。そして、ユーザはメッセージに従ってリクエストを発声して音声ポータルセンタ52に送信する。
【0008】
このように、音声認識できない場合には何度も通信を重ねなければならず、その間の通話料(パケット量)はユーザが負担することから、通信料が嵩みユーザに大きな負担をかけていた。さらに、目的の情報を取得するのに時間を要するという問題があった。
【0009】
又、各ユーザの携帯電話機51からの音声を音声ポータルセンタ52において音声認識を行うことから、音声ポータルセンタ52に備えたサーバの負荷は大きい。従って、ユーザの増大に従って音声ポータルセンタ52の処理コンピュータの処理能力を上げなければならず設備投資の増大につながる問題があった。
【0010】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は通話料の低減できるとともに短時間で目的の情報を取得でき、しかも、音声ポータルセンタの負荷を軽減することができる移動体通信装置のデータ送信方法、移動体通信装置のデータ受信方法、移動体通信装置及び音声ポータルシステムを提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、移動体通信装置が無線通信網を介して音声ポータルセンタに接続され、前記移動体通信装置が対話形式にて前記音声ポータルセンタにアクセスしその音声ポータルセンタが提供する情報を取得するようにした移動体通信装置のデータ送信方法において、ユーザが発声した音声を音声認識して文章化した文章データを、移動体通信装置から音声ポータルセンタに送信するようにしたことをその要旨とする。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の移動体通信装置のデータ送信方法において、前記音声ポータルセンタに送信する文章データは、パケットデータ化されて送信されるようにしたことをその要旨とする。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の移動体通信装置のデータ送信方法において、前記文章データを音声ポータルセンタに送信する際、前記音声認識して文章化した文章中の所定の単語を特定しその特定した単語に対する属性情報を設定し、その属性情報を前記文書データとともにパケットデータにして送信するようにしたことをその要旨とする。
【0014】
請求項4に記載の発明は、移動体通信装置が無線通信網を介して音声ポータルセンタに接続され、前記移動体通信装置が対話形式にて前記音声ポータルセンタにアクセスしその音声ポータルセンタが提供する情報を取得するようにした移動体通信装置のデータ受信方法において、ユーザに対して音声で案内するメッセージを文章化した文章データを受信するようにしたことをその要旨とする。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の移動体通信装置のデータ受信方法において、受信する前記文章データは、パケットデータ化されていることをその要旨とする。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の移動体通信装置のデータ受信方法において、前記文章データ中の所定の単語に対して設定された属性情報が、前記文書データとともにパケットデータ化されていることをその要旨とする。
【0017】
請求項7に記載の発明は、無線通信網を介して音声ポータルセンタと接続され、対話形式にて前記音声ポータルセンタにアクセスしその音声ポータルセンタが提供する情報を取得するようにした移動体通信装置において、ユーザが発声した音声を音声認識する音声認識手段と、前記音声認識手段が認識した音声データを文章化し文章データにする文章化手段と、前記文章化手段が生成した文章データをパケットデータ化するパケットデータ生成手段と、前記パケット生成手段が生成したパケットデータを前記無線通信網を介して前記音声ポータルセンタに送信するための送信手段とを備えたことをその要旨とする。
【0018】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の移動体通信装置において、予め用意された予約語とその予約語に対する属性情報を記憶した予約語記憶手段と、前記文章データ中の各単語について、前記予約語記憶手段に一致する予約語があるかどうか検索する検索手段と、前記単語と一致する予約語がある時、その単語を文章データ中の他の単語と識別する識別子を前記パケットデータに付加すると共に、その単語と一致する予約語に対する前記属性情報を読出し、その属性情報を、その予約語と一致した単語の属性情報として前記パケットデータに付加する付加手段とを備えたことをその要旨とする。
【0019】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の移動体通信装置において、前記予約語は位置が特定できる場所であり、属性情報は前記場所の位置情報であることをその要旨とする。
【0020】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の移動体通信装置において、前記移動体通信装置は、GPSナビゲーション装置を備え、前記予約語記憶手段は、前記予約語に対する属性情報の代わりに前記GPSナビゲーション装置が設定している位置情報を指定する指定データを記憶していることをその要旨とする。
【0021】
請求項11に記載の発明は、請求項7〜10のいずれか1に記載の移動体通信装置において、前記音声ポータルセンタからのパケットデータが音声出力のための文章データを含む時、その文章データを抽出し、その抽出した文章データから音声出力のための制御信号を生成する音声信号生成手段と、前記文章データ中に予約語としての単語が含まれる時、その単語に対する属性情報を抽出する属性情報抽出手段とを備えたことをその要旨とする。
【0022】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の移動体通信装置において、前記音声ポータルセンタから移動体通信装置に送信されるパケットデータにした文書データは、その音声ポータルセンタとインターネットを介して接続されたアプリケーションサービスプロバイダが生成したものであることをその要旨とする。
【0023】
請求項13に記載の発明は、請求項11又は12に記載の移動体通信装置において、前記予約語は位置が特定できる場所であり、属性情報は前記場所の位置情報であることをその要旨とする。
【0024】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の移動体通信装置において、前記移動体通信装置は、GPSナビゲーション装置を備え、前記GPSナビゲーション装置にて、前記属性情報抽出手段が抽出した前記文章データの予約語としての単語に対する位置情報に基づいて、表示部にその位置情報で特定できる前記場所を指標することをその要旨とする。
【0025】
請求項15に記載の発明は、移動体通信装置が無線通信網を介して音声ポータルセンタに接続され、前記移動体通信装置が対話形式にて前記音声ポータルセンタにアクセスしその音声ポータルセンタが提供する情報を取得するようにした音声ポータルシステムにおいて、前記移動体通信装置は、ユーザが発声した音声を音声認識する音声認識手段と、前記音声認識手段が認識した音声データを文章化し文章データにする文章化手段と、前記文章化データを、無線通信網を介して音声ポータルセンタに送信するためのパケットデータを生成するパケットデータ生成手段とを備え、前記音声ポータルセンタは、前記移動体通信装置から送信されたパケットデータを受信しそのパケットデータから文章データを抽出し、その文章データに基づいてユーザの音声を意味解析する解析手段とを備えたことをその要旨とする。
【0026】
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の音声ポータルシステムにおいて、前記音声ポータルセンタは、音声出力のための文章データを作成し、その文章化データを、電話網を介して前記移動体通信装置に送信するためのパケットデータに生成するパケットデータ生成手段を備えたことをその要旨とする。
【0027】
請求項17に記載の発明は、請求項15又は16に記載の音声ポータルシステムにおいて、前記音声ポータルセンタとインターネットを介して接続されたアプリケーションサービスプロバイダを備え、前記アプリケーションサービスプロバイダは、前記移動体通信装置が音声ポータルセンタに送信したパケットデータにした前記文章化データを受信するようにしたことをその要旨とする。
【0028】
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の音声ポータルシステムにおいて、前記移動体通信装置は、予め用意された予約語とその予約語に対する属性情報を記憶した予約語記憶手段と、前記文章データ中の各単語について、前記予約語記憶手段に一致する予約語があるかどうか検索する検索手段と、前記単語と一致する予約語がある時、その単語を文章データ中の他の単語と識別する識別子を前記パケットデータに付加すると共に、その単語と一致する予約語に対する前記属性情報を読出し、その属性情報を、その予約語と一致した単語の属性情報として前記パケットデータに付加する付加手段とを備え、前記アプリケーションサービスプロバイダは、その予約語に対する属性情報に基づいてパケットデータ中の文書データの意味解析してユーザの希望する情報を検索することをその要旨とする。
【0029】
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の音声ポータルシステムにおいて、前記アプリケーションサービスプロバイダは、ユーザの希望する情報を検索結果に基づいて音声で知らせるための応答文を生成し、その文書データを、前記音声ポータルセンタを介して前記移動体通信装置に送信するためのパケットデータに生成するパケットデータ生成手段を備えたことをその要旨とする。
【0030】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、移動体通信装置でユーザが発声した音声を音声認識され、文章化される。そして、移動体通信装置は、文章化して得た文章データを無線通信網を介して音声ポータルセンタに送信される。
【0031】
従って、移動体通信装置から音声ポータルセンタに送信される信号は文書データが送信されることから、音声ポータルセンタ側で音声認識する必要がなく、通信障害等で音声認識できなることがない。しかも、音声ポータルセンタ側で音声認識処理をしないことから、音声ポータルセンタの負荷は軽減される。
【0032】
請求項2項に記載の発明によれば、文書データはパケットデータ化される。その結果、例えば携帯電話網を介して音声ポータルセンタに文書データは送信される。
【0033】
請求項3に記載の発明によれば、文書データに併せて、文書データ中の単語のうち特定した単語についての属性情報を送信することができる。
請求項4に記載の発明によれば、音声ポータルセンタから移動体通信装置に送信される信号は文書データが送信されることから、移動体通信装置はその文書データから直ちにユーザに音声でメッセージを出力する。
【0034】
請求項5に記載の発明によれば、文書データはパケットデータ化されることから、例えば携帯電話網を介して文書データを受信する。
請求項6に記載の発明によれば、文書データとともに、文書データ中の単語のうち特定した単語についての属性情報を受信することができる。
【0035】
請求項7に記載の発明によれば、音声認識手段にてユーザが発声した音声が音声認識され、文章化手段にて文章化される。そして、パケットデータ生成手段にて文章データをパケットデータに生成し、そのパケットデータを送信手段が送信する。
【0036】
従って、移動体通信装置から音声ポータルセンタに送信される信号は文書データが送信されることから、音声ポータルセンタ側で音声認識する必要がなく、通信障害等で音声認識できなくなることがない。しかも、音声ポータルセンタ側で音声認識処理をしないことから、音声ポータルセンタの負荷は軽減される。
【0037】
請求項8に記載の発明によれば、検索手段が文章データ中の各単語について、予約語記憶手段に一致する予約語があるかどうか検索する。そして、付加手段は、単語と一致する予約語がある時、その単語を文章データ中の他の単語と識別する識別子を前記パケットデータに付加すると共に、その単語と一致する予約語に対する前記属性情報を読出し、その属性情報を、その予約語と一致した単語の属性情報としてパケットデータに付加する。
【0038】
従って、文書データとともに、文書データ中の単語のうち特定した単語についての属性情報を送信することができる。
請求項9に記載の発明によれば、文書データに併せて、文書データ中の単語のうち特定した場所の単語についての位置情報を送信することができる。
【0039】
請求項10に記載の発明によれば、位置情報をGPSナビゲーション装置から取得できる。
請求項11に記載の発明によれば、音声信号生成手段は、文章データを抽出し、その抽出した文章データから音声出力のための制御信号を生成する。属性情報抽出手段は、文章データ中に予約語としての単語が含まれる時、その単語に対する属性情報を抽出する。
【0040】
従って、移動体通信装置は文書データから直ちにユーザに音声でメッセージを出力する。又、移動体通信装置は文書データに併せて、文書データ中の単語のうち特定した単語についての属性情報を受信することができる。
【0041】
請求項12に記載の発明によれば、音声ポータルセンタを介してアプリケーションサービスプロバイダから文書データを得ることができる。
請求項13に記載の発明によれば、文書データとともに、文書データで特定した場所の位置情報を得ることができる。
【0042】
請求項14に記載の発明によれば、位置情報に基づいて表示部にその位置情報で特定できる前記場所を指標することができる。
請求項15に記載の発明によれば、移動体通信装置は、音声認識手段にてユーザが発声した音声が音声認識され、文章化手段にて文章化される。そして、パケットデータ生成手段にて文章データをパケットデータに生成する。音声ポータルセンタは、解析手段にて移動体通信装置から送信されたパケットデータを受信しそのパケットデータから文章データを抽出し、その文章データに基づいてユーザの音声を解読する。
【0043】
従って、移動体通信装置から音声ポータルセンタに送信される信号は文書データが送信されることから、音声ポータルセンタ側で音声認識する必要がなく、通信障害等で音声認識できなることがない。しかも、音声ポータルセンタ側で音声認識処理をしないことから、音声ポータルセンタの負荷は軽減される。
【0044】
請求項16に記載の発明によれば、音声ポータルセンタから移動体通信装置に送信される信号は音声出力のための文章データが送信されることから、移動体通信装置は文書データから直ちにユーザに音声でメッセージを出力する。
【0045】
請求項17に記載の発明の発明によれば、音声ポータルセンタ介してアプリケーションサービスプロバイダから音声出力のための文書データを得ることができる。
【0046】
請求項18に記載の発明によれば、移動体通信装置は、検索手段が文章データ中の各単語について、予約語記憶手段に一致する予約語があるかどうか検索する。そして、付加手段は、単語と一致する予約語がある時、その単語を文章データ中の他の単語と識別する識別子を前記パケットデータに付加すると共に、その単語と一致する予約語に対する前記属性情報を読出し、その属性情報を、その予約語と一致した単語の属性情報としてパケットデータに付加する。
【0047】
従って、文書データとともに、文書データ中の単語のうち特定した単語についての属性情報を送信することができる。
一方、アプリケーションサービスプロバイダは、その予約語に対する属性情報に基づいてパケットデータ中の文書データの意味解析してユーザの希望する情報を検索することができる。
【0048】
請求項19に記載の発明によれば、アプリケーションサービスプロバイダは、パケットデータ生成手段において音声で知らせるための応答文を生成し、その文書データをパケットデータ化し、音声ポータルセンタを介して移動体通信装置に送信する。
【0049】
従って、アプリケーションサービスプロバイダが検索して得た情報を音声でユーザに案内することができる。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図9に従って説明する。
図1は自動車に搭載した移動体通信装置による音声ポータルシステムのシステム構成図を示す。図1において、ユーザの自動車10に搭載した移動体通信装置(以下、車載機という)11は、音声ポータルセンタ12との間で、各種情報の授受を行う。車載機11からの情報は無線通信網としての携帯電話網13を介して音声ポータルセンタ12に送信される。反対に、音声ポータルセンタ12からの情報は携帯電話網13を介して車載機11に送信される。つまり、車載機11は、音声ポータルセンタ12と無線インターネットで接続されている。又、音声ポータルセンタ12は、インターネット14を介して各種のコンテンツを提供するアプリケーションサービスプロバイダ(ASP)15のコンテンツサーバ15aと接続されるようになっている。
【0051】
ユーザは事前に音声ポータルセンタ12に登録することによって車載機11を使って音声ポータルセンタ12が保有する情報を享受することができるようになっている。本実施形態では、ユーザは、車載機11を使って音声ポータルセンタ12との間で対話形式で各種の情報を取得するための指示を行い同ポータルセンタ12から各種の情報を取得する。
【0052】
[車載機11]
次に、車載機11の詳細について説明する。図2は、車載機11の電気的構成を示すブロック回路を示す。車載機11は、操作部20、表示部21、GPSナビゲーション装置(以下、ナビ装置という)22、スピーカ23、マイク24、音声再生回路部25、音声合成回路部26、文書化手段、音声認識手段としての音声認識回路部27を備えている。又、車載機11は、パケットデータ生成手段、音声信号生成手段、属性情報抽出手段、検索手段、付加手段としてのパケット信号処理回路部28、予約語記憶手段としての予約辞書記憶回路部29を備えている。さらに、車載機11は、インターフェイス回路部30、送信手段としての携帯電話機31を備えている。
【0053】
操作部20は、各種機能ボタンから構成されていて、携帯電話網13を介して音声ポータルセンタ12と接続し、各種サービスを享受する際に操作される。又、操作部20は、ナビ装置22を使用して表示部21に経路案内のための表示をさせる際に操作される。
【0054】
表示部21は、液晶表示装置からなり、パケット信号処理回路部28からの表示制御信号に基づいてその画面上にテキスト、ホームページ等各種情報を表示する。表示部21は、ナビ装置22からの経路案内のための表示制御信号に基づいてその画面上に道路地図、現在位置等各種情報を表示する。
【0055】
ナビ装置22は、GPS受信装置を備え、衛星航法システム(GPS;Global Positioning System)を利用して自動車の現在位置、車両方位、車両速度を検出する。又、ナビ装置22は、絶対方位を検出する絶対方位センサ、相対方位を検出する相対方位センサ及び走行距離を検出する距離センサを備えている。そして、ナビ装置22は、現在位置から目的地までの経路を、地図データ、道路情報等、各種データに基づいて経路探索を行い、目的地までの経路案内表示を表示部21に表示させる。
【0056】
又、ナビ装置22は、VICS(道路交通情報通信システム;Vehicle Information Service)受信装置を備え、その道路上に設置された送信機から送信される光ビーコン、電波ビーコン、多重FMによる道路情報を取得する。
【0057】
スピーカ23は音声再生回路部25及び音声合成回路部26に接続されている。音声再生回路部25は、経路案内以外で録音されたデータもある為予め録音された音声データを音声信号にして再生し、スピーカ23に出力させるようになっている。一方、音声合成回路部26はパケット信号処理回路部28が生成した音声合成のための制御信号を音声合成信号にしてスピーカ23に出力する。又、音声合成回路部26は前記ナビ装置22が経路案内のために生成した音声合成のための制御信号を音声合成信号にしてスピーカ23に出力する。
【0058】
マイク24は音声認識回路部27に接続され、ユーザが発した音声を集音し音声信号にして音声認識回路部27に出力する。音声認識回路部27は、ユーザが発した音声、即ち、言葉を音声認識し文章化する。音声認識回路部27が音声を音声認識して文書化した文章データとしての音声テキストデータは、パケット信号処理回路部28に出力される。
【0059】
パケット信号処理回路部(以下、信号処理回路部という)28は、CPU、ROM、EPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置及びHDD等の外部記憶装置、RAM等を備えている。
ROMには、各種制御プログラムが記憶されている。又、EPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置及びHDD等の外部記憶装置には、外部装置からダウンロードした各種アプリケーションプログラムが格納されている。そして、CPUがROM及びEPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置及びHDD等の外部記憶装置に記憶されたプログラムを実行することによって、信号処理回路部28は各種の信号処理を実行する。
【0060】
信号処理回路部28は、前記音声テキストデータを入力すると、その音声テキストデータをもとに形態素解析する。例えば、「この辺のレストランを教えて。」の音声テキストデータを形態素解析すると、「この辺」、「の」、「レストラン」、「を」、「教えて」からなる単語に細分化される。続いて、信号処理回路部28は、解析して得られた各単語(この場合、「この辺」、「の」、「レストラン」、「を」、「教えて」)が予約辞書記憶回路部29に予約語として登録されているかどうか検索する。
【0061】
ところで、予約辞書記憶回路部29には、図3に示すように、予約語33が予め登録されている。予約語33は、地名、施設名(○×郵便局、×○警察、○○病院、××ホテル、△□市役所、○○公園、○×スポーツ施設等の名称)、名所・旧跡名、駅名である。この各予約語33には、その所在地の緯度・経度のデータ(位置情報34)が属性情報としてリンクされている。従って、信号処理回路部28が、例えば、駅名の「東京駅」を予約辞書記憶回路部29から検索すると、同信号処理回路部28はその「東京駅」に対する位置情報34を読み出すようになっている。
【0062】
又、予約辞書記憶回路部29には、「現在地」、「現在位置」、「スタート地点」、「ここ」、「この辺」等の現在地を意味する単語が予約語33として予約辞書記憶回路部29に登録されている。これら現在位置を意味する語には、前記ナビ装置22が検出している現在位置の緯度・経度のデータ(位置情報34)を読み出す旨の指示データ35が位置情報34に代わって属性情報として記憶されている。従って、信号処理回路部28が、例えば、「この辺」なる単語を予約辞書記憶回路部29から検索すると、同信号処理回路部28はその「この辺」の属性情報(指示データ35)に基づいてナビ装置22から現在地の緯度・経度のデータ(位置情報34)を読み出すようになっている。このとき、信号処理回路部28は前記位置情報34とともにナビ装置22から現在地での自動車の向き(進行方向)のデータ(ベクトル情報36)も読み出すようになっている。
【0063】
さらに、予約辞書記憶回路部29には、「目的地」、「目的位置」、「到着点」、「ゴール地点」等の目的位置を意味する単語が予約語33として予約辞書記憶回路部29に登録されている。これら目的地を意味する語には、ユーザが事前にナビ装置22に設定している目的地の緯度・経度のデータ(位置情報34)を読み出す旨の指示データ35が属性情報として記憶されている。従って、信号処理回路部28が、例えば、「目的地」なる単語を予約辞書記憶回路部29から検索すると、同信号処理回路部28はその「目的地」の属性情報(指示データ35)に基づいてナビ装置22から目的地の緯度・経度のデータ(位置情報34)を読み出すようになっている。
【0064】
因みに、前記「この辺」、「の」、「レストラン」、「を」、及び、「教えて」については、「この辺」だけが現在地を意味する単語として予約辞書記憶回路部29に予約語33として登録されている。従って、信号処理回路部28は、予約語33の「この辺」と、その予約語33に対する指示データ35に基づいて緯度・経度のデータ(位置情報34)を前記ナビ装置22から読み出すことになる。
【0065】
信号処理回路部28は、予約辞書記憶部29を使って予約語33の検索処理が終了すると、その音声テキストデータを携帯電話機31を介して音声ポータルセンタ12に送信するためにパケット化する。音声テキストデータをパケット化する際、前記EPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置及びHDD等の外部記憶装置に格納したVoice XML(Voice eXtensible Markup Language;以下、ボイスXML)アプリケーションプログラムが本実施形態では使用される。
【0066】
図4は、「この辺のレストランを教えて。」の音声テキストデータ42をパケットデータ39にした場合の模式図である。図4において、信号処理回路部28は、まず、ヘッダ40を設定するとともにそのヘッダ40の後に、音声テキストデータ42であることを示す「<?D>」で示すタグ41aを設定する。信号処理回路部28は、タグ41aの後に、「この辺のレストランを教えて」のテキストデータ42を設定する。このとき、信号処理回路部28は、「この辺のレストランを教えて」中に前記検索した予約語33があるかどうかチェックする。ある場合には、予約語33であることを指示するための「<L1>」と「</L1>」で示す識別子としてのマーカ41bでその予約語33を囲む。この場合、「この辺」という単語だけが「<L1>」と「</L1>」で示すマーカ41bで囲まれることになる。
【0067】
信号処理回路部28は、「この辺のレストランを教えて」からなるテキストデータ42の後に「<?L1>」で示すタグ41cを設定し、前記マーカ41bで囲んだ予約語33に対する前記属性情報(位置情報34)を付加する。続いて、信号処理回路部28は、前記マーカ41bで囲んだ予約語33に対して他の属性情報(ベクトル情報36)がある場合に、属性情報(位置情報34)の後に付加する。つまり、信号処理回路部28は、位置情報34の後に「<?V1>」で示すタグ41dを設定し、前記マーカ41bで囲んだ予約語33に対する前記属性情報(ベクトル情報36)を付加する。
【0068】
信号処理回路部28は、予約語33に対する全ての属性情報34,36を付加した後、最後にCRC(Cyclic Redundancy Check)データ43を設定してパケットデータ39の生成を終了する。そして、信号処理回路部28は、生成したパケットデータ39をパケット信号にしてインターフェイス回路部30、携帯電話機31を介して音声ポータルセンタ12に送信する。
【0069】
また、信号処理回路部28は、音声ポータルセンタ12にパケット信号にして送信した音声テキストデータ42の内容に対する応答文が同音声ポータルセンタ12から携帯電話機31、インターフェイス回路部30を介して入力される。詳述すると、信号処理回路部28が、前記した「この辺のレストランを教えて。」の内容を音声ポータルセンタ12に送信したとする。この時、音声ポータルセンタ12から、その内容に対して例えば「イタリア料理の○×があります。」の内容が信号処理回路部28に送信される。
【0070】
信号処理回路部28は、音声ポータルセンタ12からパケット信号が音声テキストデータ42である場合、ボイスXMLアプリケーションプログラムを起動してそのパケット信号(パケットデータ39)から音声テキストデータ42を抽出する。つまり、後記するように、音声ポータルセンタ12においても、信号処理回路部28が生成したと同様に、ボイスXMLアプリケーションプログラムを使用してテキストデータを音声テキストデータ42としてパケットデータ39を生成する。
【0071】
そして、信号処理回路部28は、音声ポータルセンタ12からのパケットデータが音声テキストデータであることを示す「<?D>」で示すタグ41aの存在によって、該パケットデータが音声テキストデータ42であると判断して信号処理する。信号処理回路部28は、タグ41a中の音声テキストデータ42を抽出して、単語ごとに音声合成のための制御信号を生成する。
【0072】
例えば、音声テキストデータ42が、「この辺のレストランを教えて」に対する応答文であって「イタリア料理の○×△があります。」とすると、信号処理回路部28は、「イタリア」「料理」「の」「○×△」「が」「あります」の各単語に細分化する。そして、信号処理回路部28は、細分化した各単語についての音声合成のための制御信号を生成し、音声合成回路部26に出力するようになっている。音声合成回路部26は、この制御信号に基づいて音声合成処理して、前記スピーカ23から「イタリア料理の○×△があります。」の内容をアナウンスさせる。
【0073】
一方、信号処理回路部28は、音声テキストデータ42中にマーカ41bで囲まれた予約語33がある場合、その予約語33に対する属性情報34を抽出する。例えば、音声テキストデータ42が、「イタリア料理の○×△があります。」の中で「○×△」が予約語33としてマーカ41bで囲まれている場合、「○×△」の予約語33に対する位置情報34を抽出する。抽出は、「○×△」の予約語33に対するタグ41cを認識して抽出する。
【0074】
信号処理回路部28は「○×△」の位置情報34を抽出すると、この位置情報(緯度・経度)34を前記ナビ装置22に出力する。ナビ装置22は、位置情報(緯度・経度)34に基づいて表示部21の画面上にその位置、即ち、イタリア料理のレストランである「○×△」の所在地を例えばマークによって指標する。
【0075】
従って、ユーザは、音声ポータルセンタ12からの応答文を、スピーカ23で聞くことができるとともに、その目的の所在地を表示部21の画面上で認識することができる。
【0076】
[音声ポータルセンタ12]
次に、音声ポータルセンタ12の詳細について説明する。
前記音声ポータルセンタ12は、図5に示すように、管理サーバ12a、音声認識サーバ12b、解析手段及びパケットデータ生成手段としてのパケット信号処理サーバ12cを備えている。
【0077】
管理サーバ12aは、音声認識サーバ12b、パケット信号処理サーバ12cを統括する。管理サーバ12aは、認証プログラムを備え、車載機11から送信されたパケット信号を受信し認証プログラムに基づいて予め管理サーバ12aに登録したユーザかどうかを識別し認証する。
【0078】
管理サーバ12aは、登録したユーザのパケット信号である時、そのパケット信号をパケット信号処理サーバ12cに出力する。又、管理サーバ12aは、パケット信号処理サーバ12cが前記パケットデータ39中に前記音声テキストデータ42を解析しその解析結果に基づいて作成したデータをインターネット14を介して前記アプリケーションサービスプロバイダ(ASP)15に出力する
さらに、管理サーバ12aは、インターネット14を介してASP15から送信されたデータをパケット信号処理サーバ12cに出力する。さらに又、管理サーバ12aは、前記パケット信号処理サーバ12cで生成した音声テキストデータ42を含むパケット信号(パケットデータ39)を車載機11に送信する。
【0079】
パケット信号処理サーバ12cは、そのパケット信号中に前記音声テキストデータ42が含まれているかどうか前記タグ41aの有無に基づいて判断する。パケット信号処理サーバ12cは、タグ41aがない時、車載機11から送信されたパケット信号はテキスト化されていない音声データであるとして、音声認識サーバ12bにそのパケット信号を出力する。
【0080】
一方、パケット信号処理サーバ12cは、タグ41aがある時、ボイスXMLアプリケーションプログラムを起動させて、車載機11から送信されたパケット信号(パケットデータ39)中の音声テキストデータ42を抽出し、意味解析を行う。パケット信号処理サーバ12cは、抽出した音声テキストデータ42中に予約語33に相当する単語があるか否かを前記マーカ41bで判別する。パケット信号処理サーバ12cは、マーカ41bで囲まれた予約語33がある場合にはその予約語33に対する前記タグ41cで設定した位置情報34と前記タグ41dを設定したベクトル情報36を抽出する。
【0081】
今、例えば、音声テキストデータ42が、前記した「この辺のレストランを教えて。」とする。このとき、パケット信号処理サーバ12cは、位置情報34とベクトル情報36に基づいて、「緯度・経度が例えば(xx、yy)の辺で、その辺を(zz)の方向から向かう場合の、その辺のレストランを教えてほしい」と、意味解析する。そして、パケット信号処理サーバ12cは、レストランを探していると判断して、その受信したパケットデータ39を、インターネット14を介してレストラン情報を提供するASP15に送信するようになっている。
【0082】
つまり、音声ポータルセンタ12は、ユーザが求めている情報をASP15によって検索してもらうようになっている。そして、本実施形態では、音声ポータルセンタ12は、ASP15からその検索結果を応答文でもらうようになっている。
【0083】
又、パケット信号処理サーバ12cは、先にASP15に送信したデータに対する応答データ(応答文)がインターネット14を介してASP15から送信されてきた時、その応答データ(応答文)を車載機11に送信するようになっている。
【0084】
[ASP15]
次に、ASP15について説明する。
ASP15は、音声ポータルセンタ12からのパケットデータ39を入力すると、パケット信号処理サーバ12cと同様に、コンテンツサーバ15aにおいてパケットデータ39中の音声テキストデータ42を抽出し、意味解析を行う。つまり、コンテンツサーバ15aは、ボイスXMLアプリケーションプログラムを起動させて、タグ41aに基づいてパケットデータ39中の音声テキストデータ42を抽出して意味解析を行う。
【0085】
又、コンテンツサーバ15aは、マーカ41bによってその音声テキストデータ42中に予約語33を特定し、その予約語33に対するタグ41cで設定した位置情報34とタグ41dを設定したベクトル情報36を抽出する。つまり、コンテンツサーバ15aは、位置情報34とベクトル情報36に基づいて、「緯度・経度が例えば(xx、yy)の辺で、その辺を(zz)の方向から向かう場合の、その辺のレストランを教えてほしい」と、意味解析する。
【0086】
続いて、コンテンツサーバ15aは、予め用意されている図示しないデータベースから、緯度・経度(xx、yy)付近のレストランを複数検索する。尚、データベースには、レストラン、駐車場、娯楽施設、デパート、ホテル等の各種業種毎に予め店名等の名称とその位置情報(緯度・経度)34等が登録されている。つまり、各事業主がAPS15に対して事前に契約等によって、店名等の名称と位置情報(緯度・経度)34等がこのデータベースに登録されている。
【0087】
そして、コンテンツサーバ15aは、レストランの業種を検索し、候補として抽出された1つ又は複数のレストランについて、レストラン名とその所在地の位置情報をデータベースから抽出する。複数のレストランが検索されると、コンテンツサーバ15aは、それらレストラン中から、ベクトル情報36、即ち(zz)の方向から進行していく場合に支障がないレストランを選択する。
【0088】
そして、コンテンツサーバ15aは、(zz)の方向から進行していく場合に支障がないレストランを抽出すると、その抽出したレストランについてそのレストラン名及び位置情報に基づいて、応答文を作成する。例えは、「○×レストラン」と「△○レストラン」の2つのレストランが抽出された場合、「この辺に○×レストランと△○レストランがあります。」というユーザに対する応答文を作成する。
【0089】
コンテンツサーバ15aは、この応答文からなるテキストデータを音声テキストデータとして音声ポータルセンタ12にインターネット14を介して送信するためにパケット化にする。サーバ15aは、ボイスXMLアプリケーションプログラムを起動して音声テキストデータをパケット化にする。
【0090】
図6は、「この辺に○×レストランと△○レストランがあります。」の音声テキストデータ42をパケットデータ39にした場合の模式図である。
図6において、コンテンツサーバ15aは、まず、ヘッダ40を設定するとともにそのヘッダ40の後に、音声テキストデータ42であることを示す「<?D>」で示すタグ41aを設定する。コンテンツサーバ15aは、タグ41aの後に、「この辺に○×レストランと△○レストランがあります」のテキストデータ42を設定する。
【0091】
このとき、コンテンツサーバ15aは、テキストデータ42中に位置情報34を属性情報として付加した単語があるかどうかチェックする。この場合、「○×レストラン」と「△○レストラン」が位置情報34を持っていることから、「○×レストラン」を予約語33aとして「<L1>」と「</L1>」で示すマーカ41bで囲む。又、「△○レストラン」を予約語33aとして「<L2>」と「</L2>」で示すマーカ41bで囲む。
【0092】
次に、サーバ15aは、前記と同様に、「<?L1>」で示すタグ41cを設定し、「○×レストラン」に対する前記属性情報(位置情報34)を付加する。さらにその後に、サーバ15aは、「<?L2>」で示すタグ41cを設定し、「△○レストラン」に対する前記属性情報(位置情報34)を付加する。サーバ15aは、最後にCRC(Cyclic Redundancy Check)データ43を設定してパケットデータ39を完成させる。そして、コンテンツサーバ15aは、生成したパケットデータ39をインターネット14を介して音声ポータルセンタ12に送信する。
【0093】
つまり、ASP15は、ユーザが取得したい情報に対する応答文を作成し、音声ポータルセンタ12に送信する。そして、音声ポータルセンタ12は、この応答文のパケット信号を携帯電話網13を介して車載機11に送信する。従って、車載機11は、前記したように、信号処理回路部28において、ボイスXMLアプリケーションプログラムを使用してそのパケット信号から音声テキストデータ42を抽出して、単語ごとに音声合成のための制御信号を生成する。又、車載機11は、信号処理回路部28において、予約語33に対する位置情報34を抽出し、位置情報(緯度・経度)34に基づいて表示部21の画面上にその位置、即ち、取得した情報の所在地を例えばマークによって指標する。
【0094】
次に、音声ポータルシステムの作用について図7及び図8に示す動作シーケンスに従って説明する。尚、説明の便宜上、ユーザが、自動車10に搭載したナビ装置22において、目的地を設定した状態で、音声ポータルセンタ12に対してその目的地周辺の駐車場を予約する場合について説明する。
【0095】
今、ユーザが、車載機11のマイク24に向かって音声で音声ポータルセンタ12にアクセスしたい旨の言葉(例えば、「ボイスポータルリクエスト」)を発する(ステップS1)。車載機11は、音声認識回路部27でユーザが音声ポータルセンタ12にアクセスしたい旨を判断する(ステップS2)。車載機11は、信号処理回路部28にて、希望のサービスが何であるかをユーザに問う、例えば、「ご希望のサービスをお知らせ下さい。」という応答文を作成する(ステップS3)。信号処理回路部28は、この応答文を音声合成のための制御信号を生成し音声合成回路部26を介してスピーカ23から「ご希望のサービスをお知らせ下さい。」のメッセージに出力する(ステップS4)。
【0096】
ユーザは、これに答えて、例えば「駐車場予約」とマイク24に向かって発声する(ステップS5)。車載機11は、音声認識回路部27でユーザが駐車場を探していると判断する(ステップS6)。
【0097】
車載機11は、ユーザが希望する駐車場が見つかるかどうか、音声ポータルセンタ12に問い合わせを行う。詳述すると、信号処理回路部28は、音声認識回路部27にて音声テキストデータ42にされた「駐車場予約」を、ボイスXMLアプリケーションを起動させてパケットデータ39にする。この場合、「駐車予約」という音声テキストデータ42は、予約語33が含まれていないので、位置情報34等の属性情報が付加されていないパケットデータ39が生成される(ステップS7)。そして、車載機11は、信号処理回路部28で生成したパケットデータ39のパケット信号を、携帯電話機31を介して音声ポータルセンタ12に送信する(ステップS8)。
【0098】
音声ポータルセンタ12は、車載機11からのパケットデータ39を受信する(ステップS9)。音声ポータルセンタ12のパケット信号処理サーバ12cは、車載機11から送信されたパケットデータ39中の音声テキストデータ42を抽出し意味解析を行う(ステップS10)。パケット信号処理サーバ12cは、ボイスXMLアプリケーションを起動させて抽出した音声テキストデータ42中に予約語33に相当する単語があるか否かを前記マーカ41bで判別する。このとき、予約語33が含まれていないことから、パケット信号処理サーバ12cは、「どこの駐車場を予約しますか?」という応答文(音声テキストデータ)を作成する(ステップS11)。
【0099】
続いて、パケット信号処理サーバ12cにおいて、ボイスXMLアプリケーションを起動させて応答文(音声テキストデータ)をパケットデータ39にする(ステップS12)。そして、音声ポータルセンタ12は、その生成したパケットデータ39のパケット信号を、携帯電話網13を介して車載機11に送信する(ステップS13)。
【0100】
車載機11は、この音声ポータルセンタ12からのパケットデータ39を受信する(ステップS14)。信号処理回路部28において、ボイスXMLアプリケーションを起動させて音声テキストデータ42を抽出する(ステップS15)。そして、単語ごとに音声合成のための制御信号を生成し音声合成回路部26を介してスピーカ23からメッセージに出力する(ステップS16)。即ち、スピーカ23から「どこの駐車場を予約しますか?」のメッセージをユーザに出力する。
【0101】
ユーザは、これに答えて、例えば「目的地周辺」とマイク24に向かって発声する(ステップS17)。車載機11は、音声認識回路部27でユーザが目的地に近い所にある駐車場を探していると判断する(ステップS18)。
【0102】
車載機11は、音声認識回路部27でユーザが発した「目的地周辺」の音声テキストデータを信号処理回路部28においてボイスXMLアプリケーションを起動させてパケットデータ39にする(ステップS19)。
【0103】
つまり、信号処理回路部28は、音声テキストデータ42をもとに形態素解析して得られた各単語が予約辞書記憶回路部29に予約語33として登録されているかどうか検索する。そして、信号処理回路部28は、各単語中の「目的地」が予約辞書記憶回路部29に予約語33として登録されていると判断する。又、信号処理回路部28は、「目的地」という予約語33に対する属性情報を読み出す。このとき、信号処理回路部28は、この属性情報が指示データ35であることから、ナビ装置22に設定している目的地の緯度・経度のデータ(位置情報34)を読み出す。
【0104】
そして、信号処理回路部28は、その音声テキストデータ42をパケット化にする。このとき、音声テキストデータ42の単語中に予約語33が含まれていることから、その予約語33をマーカ41bで囲んで指定するとともに、予約語33に対する属性情報(位置情報34)をタグ41cで指定する。さらに、予約語33に対する属性情報(ベクトル情報36)をタグ41dで指定する。そして、信号処理回路部28は、生成したパケットデータ39をパケット信号にしてインターフェイス回路部30、携帯電話機31を介して音声ポータルセンタ12に送信する(ステップS20)。
【0105】
音声ポータルセンタ12は、受信したパケット信号をパケット信号処理サーバ12cに出力し、パケット信号処理サーバ12cにおいて、パケットデータ39中に前記音声テキストデータ42を解析する(ステップS21)。そして、パケット信号処理サーバ12cは、前記ASP15に対するユーザの回答文と判断し受信したパケットデータ39をASP15にインターネット14を介して送信する(ステップS22)。
【0106】
ASP15は、コンテンツサーバ15aにおいてボイスXMLアプリケーションを起動させて、受信したパケットデータ39中の音声テキストデータ42を抽出して意味解析を行う(ステップS23)。つまり、コンテンツサーバ15aは、マーカ41bから音声テキストデータ42中に予約語33を特定するとともに、タグ41c,41dからその予約語33に対する位置情報34及びベクトル情報36を抽出する。そして、コンテンツサーバ15aは、「位置情報34(緯度・経度)の目的地であって、ベクトル情報36の方向からその目的地に向かう場合の、その目的地周辺の予約できる駐車場を探して欲しい」と、意味解析する。
【0107】
続いて、コンテンツサーバ15aは、予め用意されている図示しないデータベースから、目的地周辺の予約できる駐車場を検索する(ステップS24)。コンテンツサーバ15aは、データベースに登録されている駐車場の位置情報(緯度・経度)34及びベクトル情報36から、目的地に近くて(例えば、目的地を中心に半径200メートルの範囲)、進行方向を変えないで入庫できる駐車場を検索する。
【0108】
そして、コンテンツサーバ15aは、目的地周辺の駐車場が1つ又は複数検索されると、各駐車場が管理所有するコンピュータ(図示しない)に対してインターネット13を介してアクセスする(ステップS25)。そして、コンテンツサーバ15aは、各駐車場のコンピュータの各駐車場の満空情報を取得し、満車状態ではない駐車場を選択する(ステップS26)。コンテンツサーバ15aは、満車状態ではない駐車場を抽出すると、その抽出した駐車場についてその駐車場名及び位置情報に基づいて、応答文を作成する(ステップS27)。例えば、「□□駐車場」と「△△駐車場」の2つの駐車場が抽出された場合、「目的地周辺の□□駐車場と△△駐車場が予約できます。」というユーザに対する応答文を作成する。
【0109】
コンテンツサーバ15aは、ボイスXMLアプリケーションプログラムを起動させて、この応答文からなる音声テキストデータ42パケット化にする(ステップS28)。
【0110】
図9は、「目的地周辺の□□駐車場と△△駐車場が予約できます。」の音声テキストデータ42をパケットデータ39にした場合の模式図である。
図9において、コンテンツサーバ15aは、まず、ヘッダ40を設定し、「<?D>」で定義したタグ41aにてこのパケットデータ39が音声テキストデータ42であることを指定する。タグ41aにて音声テキストデータ42を指定するとともに、マーカ41bにて音声テキストデータ42中の予約語33を指定する。さらに、それぞれタグ41cにて、「□□駐車場」と「△△駐車場」に対する属性情報(位置情報34)を付加した後、CRCデータ43を設定してパケットデータ39を完成させる。そして、コンテンツサーバ15aは、生成したパケットデータ39をインターネット14を介して音声ポータルセンタ12に送信する(ステップS29)。
【0111】
音声ポータルセンタ12は、受信したこの応答文のパケット信号を携帯電話網13を介して車載機11に送信する(ステップS30)。車載機11は、そのパケット信号を受信し(ステップS31)、信号処理回路部28において、ボイスXMLアプリケーションプログラムを起動してそのパケット信号から音声テキストデータ42を抽出する(ステップS32)。そして、信号処理回路部28は単語ごとに音声合成のための制御信号を生成し音声合成回路部26を介してスピーカ23から「目的地周辺の□□駐車場と△△駐車場が予約できます。」のメッセージに出力する(ステップS33)。又、車載機11は、信号処理回路部28において、予約語(□□駐車場と△△駐車場)33に対する位置情報34を抽出し、ナビ装置22にその位置情報34を出力する。ナビ装置22は、その位置情報(緯度・経度)34に基づいて表示部21の画面上に□□駐車場と△△駐車場の所在地を例えばマークによって指標する(ステップS34)。
【0112】
従って、ユーザは、スピーカ23からのメッセージと、表示部21の画面上に表示されたマークによって予約できる駐車場を確認することができる。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
【0113】
(1)本実施形態では、ユーザが車載機11を介して音声で音声ポータル12と対話形式で、サービスを取得する際、車載機11は、ユーザが発した音声を、音声認識しその音声をテキスト化(音声テキストデータ42)した。又、音声ポータルセンタ12は、ユーザへの音声メッセージをテキスト化(音声テキストデータ42)した。そして、これら音声テキストデータ42をパケット化(パケット信号)し、携帯電話網13を介して車載機11と音声ポータルセンタ12との間でそのパケット信号の送受信を行うようにした。
【0114】
従って、音声ポータルセンタ12に送信されるパケット信号は、テキストデータであって、音声ポータルセンタ12で、パケット信号を音声信号に復調して音声認識を行うことなく音声テキストデータを使って直ちに意味解析することができる。その結果、音声ポータルセンタ12は、音声認識を行う必要がないので、音声ポータルセンタ12の負荷は軽減される。
【0115】
しかも、パケット信号は、音声テキストデータ42であるため、従来のように、通信障害等で音声信号が劣化した場合、ユーザが発した音声を音声認識装置で認識できなくなるといったことがない。従って、従来のように、ユーザが発した音声を音声認識できなくて、何度の車載機11と音声ポータルセンタ12との間で通信を重ねるといったことはなくなる。その結果、通信料の負担が軽減されるとともに、目的のサービスを取得するのに要する時間を短縮することができる。
【0116】
(2)本実施形態では、音声テキストデータ42をパケットデータ39にする際、音声テキストデータ42中の単語について、予約語33を特定し、その予約語33に対して属性情報(位置情報34等)を付加してパケットデータ39を生成した。従って、受信する側は、予約語33に対する属性情報を利用して種々の予約語33に対する付加情報を取得することができる。
【0117】
そして、本実施形態の場合、予約語33に対する属性情報を予約語33の位置を示す位置情報34にした。そして、ユーザが地名、目的地等の場所名を言うだけで、その場所を予約語33として特定し、その予約語33に対する位置情報34が属性情報として付加されるようにした。つまり、ユーザは、その場所だけを音声で発声するだけで、その場所における緯度・経度等の位置情報34が付加されるため、ユーザは簡単な言葉を発声するだけでその場所における種々のサービスを取得できる。しかも、音声テキストデータ42もその分だけ、短くなるため、意味解析の精度を上げることができるとともに、データ量の低減を図ることができる。
【0118】
さらに、ASP15は、検索した駐車場やレストランを予約語33とし、その予約語33に対する位置情報34を属性情報として付加するようにした。そして、車載機11は、この位置情報34に基づいてナビ装置22を使って駐車場やレストランの場所を表示部21に表示するようにした。従って、ユーザは駐車場やレストランを音声で知ることができる他に、現在位置から駐車場やレストランまでの経路を表示部21か確認することができる。
【0119】
(3)本実施形態では、予約語33に対して自動車10の進行方向を示すベクトル情報36を属性情報として付加した。そして、ベクトル情報36に基づいて、自動車10の進行方向を変えないで入庫できる駐車場を検索するようにした。従って、自動車10で駐車場を取得する際に、ユーザは車線変更や、ユーターンといった途中の運転走行に余分な気を使わずに駐車場まで走行することができる。
【0120】
(4)本実施形態では、コンテンツサーバ15aは、目的地周辺の駐車場が1つ又は複数検索されると、各駐車場のコンピュータに対してインテーネット13を介してアクセスする。そして、コンテンツサーバ15aは、各駐車場の満空情報を取得し、満車状態ではない駐車場をユーザに提供するようにした。従って、ユーザは、満車状態ではない駐車場を選択でき、駐車場についても駐車できないといった問題はない。
【0121】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、ユーザが駐車場、レストラン、その他の場所の情報を取得するサービスを提供する音声ポータルシステムであった。これを、例えば交通渋滞情報のサービスを提供する交通管理センタにおける音声ポータルシステムに応用してもよい。交通渋滞情報のサービスの場合、例えば「目的地付近の渋滞情報が知りたい。」と発したとき、目的地が予約語33となり、その予約語33に位置情報34が付加される。そして、交通情報を提供するアプリケーションサービスプロバイダが、目的地付近の渋滞情報を取得し、その渋滞情報を音声テキストデータ42にしてユーザに知らせるようにする。
【0122】
さらに、上記実施形態において、ナビ装置22に備えたVICS(道路交通情報通信システム;Vehicle Information Service)受信装置を使って、各交差点上に音声ポータルセンタとしての交通情報センタが設置した送信機から送信される光ビーコンを受信して交通情報を取得する場合に応用してもよい。つまり、このシステムにおいては、自動車が交差点にさしかかると、自動車に対して左車線後方から該交差点に向かって例えばバイクが来るとする。送信機は、バイクが近づいて来ることを自動車に知らせるようになっている。このとき、送信機は、自動車に予め録音された音声データを利用して、例えば「左折注意。バイクが来ます。」というパケットデータを生成する。尚、車載機11は、事前にユーザに運転上の各種の音声案内を録音した音声データを記憶する音声データ記憶回路部が備えられている。そして、信号処理回路部28は、音声データ記憶回路部から所定の案内(例えば、「左折注意、バイクが来ます」)が録音された音声データを読み出し前記音声再生回路部25に出力する。音声再生回路部25は、音声データを再生してスピーカ23から音声案内を出力する。
【0123】
図10は、バイクが左車線後方からくる場合であって、「左折注意、バイクが来ます」をユーザにアナウンスする際のパケットデータ39の模式図である。図10において、送信機は、まず、ヘッダ40を設定するとともにそのヘッダ40の後に、音声データがあることを示す「<?D>」で示すタグ41aを設定する。送信機は、タグ41aの後に、録音された音声データが「バイクが来ます」の音声テキストデータ42を設定する。このとき、送信機は、音声テキストデータ42について録音された音声データがあることを指示するための「<A1/>」で定義された識別子としてのマーカ41bを先頭に付加している。
【0124】
送信機は、テキストデータ42の後に「<?A1>」で示すタグ41cを設定し、前記録音された音声データに対する属性情報34を付加する。この属性情報は、マーカ41bで特定された音声データが前記車載機11の音声データ記憶回路のどこに記憶されているのかを示す先頭アドレスを最終アドレス及びWAV等のデータ形式の情報で構成されている。
【0125】
そして、送信機は、属性情報34を付加した後、最後にCRC(Cyclic Redundancy Check)データ43を設定してパケットデータ39の生成を終了する。そして、送信機は、生成したパケットデータ39をパケット信号にしてナビ装置22に備えたVICS受信装置に送信する。
【0126】
VICS受信装置は、パケット信号を受信すると、パケット信号を信号処理回路部28に出力する。信号処理回路部28は、属性情報34から該録音された音声データを音声データ記憶回路部から読み出し、その音声データを音声再生回路部25にて再生してスピーカ23から音声案内を出力する。即ち、「左折注意、バイクが来ます」という音声がスピーカ23から出力される。
【0127】
従って、この場合にも、車載機11は、「バイクが来ます」の音声テキストデータ42とその属性情報34がパケット化され、そのパケット信号を入力することから、通信障害等に強く、常にクリアな音声案内をユーザに提供することができる。
【0128】
又、天気情報のサービスを提供する音声ポータルシステムに応用してもよい。天気情報のサービスの場合、例えば「目的地の天気情報が知りたい。」と発したとき、目的地が予約語33となり、その予約語33に位置情報34が付加される。そして、天気情報を提供するアプリケーションサービスプロバイダが、目的地の天気情報を取得し、その天気情報を音声テキストデータ42にしてユーザに知らせるようにする。
【0129】
○上記実施形態では、予約辞書記憶回路部29を設け、その予約辞書記憶回路部29に予約語33を登録した。これを、前記ナビ装置22にデータベースとして備えられた各種の場所データを予約辞書記憶回路部29として利用してもよい。この場合、専用の予約辞書記憶回路部29が省略できる分だけコスト低減を図ることができる。
【0130】
○上記実施形態では、ASP15が、駐車場を検索したが、音声ポータルセンタ12で各種情報を検索するようにしてもよい。この場合、音声ポータルセンタ12において、応答文を生成し、その音声テキストデータ42をパケットデータ39にすることになる。
【0131】
○上記実施形態では、移動体通信装置としての自動車10に搭載したナビ装置22を備えた移動体通信装置(車載機)11に具体化した。これを、移動体通信装置としてのPDA、携帯電話機、PHS電話機に応用して実施してもよい。そして、上記実施形態と同様に使用する場合には、PDA、携帯電話機、及び、PHS電話機には、それぞれ前記したGPSナビゲーション装置22が備えられている必要がある。
【0132】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、通話料の低減できるとともに短時間で目的の情報を取得でき、しかも、音声ポータルセンタの負荷を軽減することができる効果を有する
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の音声ポータルシステムを説明するためのシステム構成図である。
【図2】 車載機の電気的構成を示すブロック回路図である。
【図3】 予約辞書記憶回路部の記憶内容を説明するための説明図である。
【図4】 車載機において、音声テキストデータのパケットデータ化を説明するための説明図である。
【図5】 音声ポータルセンタを説明するためのシステム構成図である。
【図6】 ASPにおいて、音声テキストデータのパケットデータを説明するための説明図である。
【図7】 音声ポータルシステムの作用を説明するための動作シーケンス図である。
【図8】 同じく音声ポータルシステムの作用を説明するための動作シーケンス図である。
【図9】 ASPにおいて、音声テキストデータのパケットデータを説明するための説明図である。
【図10】 その他の音声ポータルシステムにおけるパケットデータを説明するための説明図である。
【図11】 従来の音声ポータルシステムを説明するためのシステム構成図である。
図である。
【符号の説明】
10…自動車
11…移動体通信装置(車載機)
12…音声ポータルセンタ
12a…管理サーバ
12b…音声認識サーバ
12c…パケット信号処理サーバ
13…携帯電話網
14…インターネット
15…アプリケーションサービスプロバイダ(ASP)
15a…コンテンツサーバ
21…表示部
22…GPSナビゲーション装置(ナビ装置)
23…スピーカ
24…マイク
25…音声再生回路部
26…音声合成回路部
27…音声認識回路部
28…パケット信号処理回路部
29…予約辞書記憶回路部
31…携帯電話機
33…予約語
34…位置情報(属性情報)
39…パケットデータ
41a…マーカ
42…音声テキストデータ

Claims (12)

  1. 移動体通信装置が無線通信網を介して音声ポータルセンタに接続され、前記移動体通信装置が対話形式にて前記音声ポータルセンタにアクセスしその音声ポータルセンタが提供する情報を取得するようにした移動体通信装置のデータ送信方法において、
    ユーザが発声した音声を音声認識して文章化した文章データを、パケットデータ化して移動体通信装置から音声ポータルセンタに送信し、
    前記文章データを音声ポータルセンタに送信する際、前記音声認識して文章化した文章中の所定の単語を特定し、その特定した単語に対する属性情報を設定し、その属性情報を前記文書データとともにパケットデータにして送信するようにしたことを特徴とする移動体通信装置のデータ送信方法。
  2. 移動体通信装置が無線通信網を介して音声ポータルセンタに接続され、前記移動体通信装置が対話形式にて前記音声ポータルセンタにアクセスしその音声ポータルセンタが提供する情報を取得するようにした移動体通信装置のデータ受信方法において、
    ユーザに対して音声で案内するメッセージを文章化した文章データをパケットデータ化された状態で受信するようにし、
    前記文章データ中の所定の単語に対して設定された属性情報が、前記文書データとともにパケットデータ化されていることを特徴とする移動体通信装置のデータ受信方法。
  3. 無線通信網を介して音声ポータルセンタと接続され、対話形式にて前記音声ポータルセンタにアクセスしその音声ポータルセンタが提供する情報を取得するようにした移動体通信装置において、
    ユーザが発声した音声を音声認識する音声認識手段と、
    前記音声認識手段が認識した音声データを文章化し文章データにする文章化手段と、
    前記文章化手段が生成した文章データをパケットデータ化するパケットデータ生成手段と、
    前記パケットデータ生成手段が生成したパケットデータを前記無線通信網を介して前記音声ポータルセンタに送信するための送信手段と、
    予め用意された予約語とその予約語に対する属性情報を記憶した予約語記憶手段と、
    前記文章データ中の各単語について、前記予約語記憶手段に一致する予約語があるかどうか検索する検索手段と、
    前記予約語と一致する単語がある時、その単語を文章データ中の他の単語と識別する識別子を前記パケットデータに付加すると共に、その単語と一致する予約語に対する前記属性情報を読出し、その属性情報を、その予約語と一致した単語の属性情報として前記パケットデータに付加する付加手段と、
    を備えたことを特徴とする移動体通信装置。
  4. 請求項3に記載の移動体通信装置において、
    前記予約語は位置が特定できる場所であり、属性情報は前記場所に対する位置情報であることを特徴とする移動体通信装置。
  5. 請求項4に記載の移動体通信装置において、
    前記移動体通信装置は、GPSナビゲーション装置を備え、
    前記予約語記憶手段は、前記予約語に対する属性情報の代わりに前記GPSナビゲーション装置が設定している位置情報を指定する指定データを記憶していることを特徴とする移動体通信装置。
  6. 請求項3に記載の移動体通信装置において、
    前記音声ポータルセンタからのパケットデータが音声出力のための文章データを含む時 、その文章データを抽出し、その抽出した文章データから音声出力のための制御信号を生成する音声信号生成手段と、
    前記文章データ中に予約語としての単語が含まれる時、その単語に対する属性情報を抽出する属性情報抽出手段と
    を備えたことを特徴とする移動体通信装置。
  7. 請求項6に記載の移動体通信装置において、
    前記音声ポータルセンタから移動体通信装置に送信されるパケットデータにした文書データは、その音声ポータルセンタとインターネットを介して接続されたアプリケーションサービスプロバイダが生成したものであることを特徴とする移動体通信装置。
  8. 請求項6又は7に記載の移動体通信装置において、
    前記予約語は位置が特定できる場所であり、属性情報は前記場所の位置情報であることを特徴とする移動体通信装置。
  9. 請求項8に記載の移動体通信装置において、
    前記移動体通信装置は、GPSナビゲーション装置を備え、
    前記GPSナビゲーション装置にて、前記属性情報抽出手段が抽出した前記文章データの予約語としての単語に対する位置情報に基づいて、表示部にその位置情報で特定できる前記場所を指標することを特徴とする移動体通信装置。
  10. 移動体通信装置が無線通信網を介して音声ポータルセンタに接続され、前記移動体通信装置が対話形式にて前記音声ポータルセンタにアクセスしその音声ポータルセンタが提供する情報を取得するようにした音声ポータルシステムにおいて、
    前記移動体通信装置は、
    ユーザが発声した音声を音声認識する音声認識手段と、
    前記音声認識手段が認識した音声データを文章化し文章データにする文章化手段と、
    前記文章データを、無線通信網を介して音声ポータルセンタに送信するためのパケットデータを生成するパケットデータ生成手段と、
    予め用意された予約語とその予約語に対する属性情報を記憶した予約語記憶手段と、
    前記文章データ中の各単語について、前記予約語記憶手段に一致する予約語があるかどうか検索する検索手段と、
    前記単語と一致する予約語がある時、その単語を文章データ中の他の単語と識別する識別子を前記パケットデータに付加すると共に、その単語と一致する前記予約語に対する属性情報を読出し、その属性情報を、その予約語と一致した単語の属性情報として前記パケットデータに付加する付加手段と
    を備え、
    前記音声ポータルセンタは、
    前記移動体通信装置から送信されたパケットデータを受信しそのパケットデータから文章データを抽出し、その文章データに基づいてユーザの音声を意味解析する解析手段
    を備えたことを特徴とする音声ポータルシステム。
  11. 請求項10に記載の音声ポータルシステムにおいて、
    前記音声ポータルセンタとインターネットを介して接続されたアプリケーションサービスプロバイダを備え、
    前記アプリケーションサービスプロバイダは、前記移動体通信装置が音声ポータルセンタを介してパケットデータにした前記文章化データを受信するようにしたことを特徴とする音声ポータルシステム。
  12. 請求項10に記載の音声ポータルシステムにおいて、
    前記アプリケーションサービスプロバイダは、
    ユーザの希望する情報を検索結果に基づいて音声で知らせるための応答文を生成し、その文書データを、前記音声ポータルセンタを介して前記移動体通信装置に送信するためのパケットデータに生成するパケットデータ生成手段を備えたことを特徴とする音声ポータルシステム。
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