JP4072446B2 - 空調室外機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,冷媒の循環による冷暖房を行うための空調室外機に関する。さらに詳細には,暖房運転時にガスエンジン等の排熱を利用する補助蒸発器を備えた空調室外機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より,冷媒を循環することによる冷暖房システムが使用されている。このような冷暖房システムを暖房に使用する時には,高圧ガス状態の冷媒を室内機で凝縮して液化し,室内に熱を放散するのである。この後,液体となった冷媒は室外機に流され,蒸発器で外気との熱交換により気化され,次に圧縮機で圧縮されて再び室内機へ循環される。さらに,そのシステム全体の消費エネルギーを節約するために,外気による主蒸発器に加えて補助蒸発器を備えた空調室外機も使用されている。補助蒸発器では,圧縮機を駆動するためのガスエンジン等で発生する排熱を利用して,冷媒の一部を気化させるのである。
【0003】
補助蒸発器を備えた従来の空調室外機を有する冷暖房システムとしては,例えば,図8に示した冷暖房システム100がある。冷暖房システム100は,室内機10と室外機101とを有し,それらの間に冷媒を循環させるものである。室外機101は,主蒸発器21と補助蒸発器22とを備える。そして,室内機10から室外機101へと循環される液体冷媒は,主蒸発器21に至る流路の途中で分割されて,補助蒸発器22へもその一部が流通される。主蒸発器21と補助蒸発器22とで気化された冷媒は,ともに圧縮機30の吸入口30aへ吸入されて圧縮される。そして高圧ガス冷媒となって圧縮機30の吐出口30bから吐出され,再び室内機10へと流入される。
【0004】
図8に示した冷暖房システム100の室外機101では,そのほかの構成要素として,膨張弁24,25,四方弁26,アキュムレータ27が備えられている。膨張弁24,25は,室内機10から循環されてきた高圧の液体冷媒を減圧膨張するものであり,主蒸発器21または補助蒸発器22での気化や,圧縮機30への流入に適した圧力にする。四方弁26は,4つのポートを有し,そのうちの2つずつを互いに連通させる切換弁である。すなわち,図9に示す第1の状態と,図10に示す第2の状態とを切り換える。そして,冷暖房システム100が暖房運転されている時には,第1ポート26aと第4ポート26d,第2ポート26bと第3ポート26cがそれぞれ連通された第1の状態(図9)とされる。アキュムレータ27は,流入された冷媒のうち液体状態のものを除いて,気体部分のみを圧縮機30へ吸入させるためのものである。
【0005】
室外機101にはまた,ガスエンジン31,ラジエータ32,三方弁33も備えられている。ガスエンジン31は,圧縮機30の駆動用原動機である。ラジエータ32は,ガスエンジン31の冷却水の一部の放熱を行うものである。残りの冷却水は,補助蒸発器22で放熱される。また,三方弁33は,補助蒸発器22とラジエータ32とによって冷却され低温となった冷却水を混合してガスエンジン31へと流通させる。補助蒸発器22には,ガスエンジン31の排熱の一部が温水や蒸気の顕熱として供給され,この温水や蒸気の流路(熱流路)と冷媒の流路(冷媒流路)とを隣接させることにより冷媒を加温している。図8では,この熱流路と冷媒流路とを区別するために,冷媒流路を太い実線で,熱流路を細い実線で示している。この点は,他の図においても同様である。
【0006】
また,冷暖房システム100の室内機10は,室内機熱交換器11と減圧弁12とを有している。室内機熱交換器11は,暖房使用時には高圧ガス冷媒を凝縮させて,室内に熱を放出する凝縮器として作用する。減圧弁12は,凝縮された高圧液体冷媒を減圧するためのものである。これらの室内機10や室外機101に含まれている構成要素のほとんどは,以下に述べる他の冷暖房システムでも同様に使用されているので,以後,同じ要素には同じ符号を付して説明を省略する。
【0007】
この従来の冷暖房システム100に対し,本出願人は先行出願(特願2002−195892号)において,図11に示すような,中間圧注出入口23cを備えた圧縮機23を利用した冷暖房システム110を提案している。この圧縮機23は,低圧の吸入口23aと高圧の吐出口23bとに加えて第3の注出入口である中間圧注出入口23cが設けられている。
【0008】
この圧縮機23は,例えばマルチベーン式の圧縮機23とすればよい。これは,シリンダと,シリンダの内部で旋回するロータとが設けられ,そのロータに複数の可動式ベーンが取り付けられているものである。この圧縮機23では,吸入口23aから入力された冷媒は,シリンダとロータとの間隙に入り,ロータの回転によって隣接するベーンの間の容積が減少することにより圧縮される。シリンダには吸入口23aと吐出口23bとの約中間位置が開口され,その開口が中間圧注出入口23cに連通されている。
【0009】
あるいは,スクロール式の圧縮機23とすることもできる。これは内部に,渦巻き板状の固定スクロールと,固定スクロールにかみ合って回転可能な渦巻き板状の旋回スクロールとが設けられているものである。この場合,固定スクロールの外周から吸入された低圧ガス冷媒は,旋回スクロールの回転によって中心部に集められることにより圧縮される。固定スクロールの中心と外縁との約中間位置が開口され,その開口が中間圧注出入口23cに連通される。
【0010】
この冷暖房システム110の室外機111は,上記の冷暖房システム100の室外機101と比較すると,アキュムレータ28が追加されている。そして,補助蒸発器22からアキュムレータ28を介して,圧縮機23の中間圧注出入口23cへと連通されている。従って,冷暖房システム110では,室内機10から循環された液体冷媒の一部は,中間圧のまま補助蒸発器22で気化される。そして,中間圧のガス冷媒となってアキュムレータ28を介して中間圧注出入口23cに入力されるのである。この冷暖房システム110では,冷暖房システム100に比較すると,圧縮機23に入力される低圧のガス冷媒が減少し,代わって中間圧のガス冷媒が入力されている。従って,圧縮機23の負荷を減少させることができた。
【0011】
本発明の先行技術として,本出願人は中間圧注出入口を備えた圧縮機を利用した冷暖房システムを,「特願2002−195892号」に先行出願している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,前記した先行出願の冷暖房システム110を具体化して実現するためには,いくつかの問題点があった。
まず,(1)圧縮機23の中間圧注出入口23cは,圧縮機23内の圧縮途中の空間に連通されており,その内部のガス圧力は圧縮工程に従って変化する。そのため,圧縮機23の中間圧注出入口23cの内部圧力が,外部の流路のガス圧力より高くなる瞬間には,中間圧注出入口23cから補助蒸発器22へ向かって冷媒が逆流するおそれがあるという問題点があった。
【0013】
また,(2)圧縮機23の中間圧注出入口23cに注入できる冷媒の容量には限度がある。これは,中間圧注出入口23cと連通されているシリンダ内の部分の容積が所定の範囲内にあり,その範囲を超えて注入することは不可能だからである。そのため,上記の先行出願では補助蒸発器22に流通させる冷媒の量を調節する必要があった。この方法では,場合によって補助蒸発器22を通過する冷媒の量が少なくなり,その分,主蒸発器21を通過させる冷媒の量が増大する。そのため,補助蒸発器22が十分に生かされないうえ,主蒸発器21の着霜の原因となるおそれがあった。さらには,冷媒に接触させている冷却水が十分に冷却されない場合には,ガスエンジン31にとっても好ましくないという問題点があった。
【0014】
また,(3)前記の冷暖房システム110では,弱暖房でよい低負荷時には,補助蒸発器22は停止させている。さらに,室内機10や主蒸発器21に循環させる冷媒の量も少量でよい。ところが,圧縮機23は,スムーズな圧縮のためにはある程度のガス容量を必要とするため,このような場合においても,暖房のために必要な量を超えて冷媒を循環させることとなる。このことは,エネルギーの浪費であるという問題点があった。
【0015】
また,(4)従来の補助蒸発器22の配置には,上記の冷暖房システム100や冷暖房システム110のような主蒸発器21に並列な配置の他に,図12に示した冷暖房システム120のような直列配置のものもある。冷暖房システム120では,室内機10から室外機121へ循環された液体冷媒は,まず主蒸発器21で一部分気化される。その後,補助蒸発器22を通されてさらに温められ,完全に気化されるのである。この冷暖房システム120に対しても,中間圧注出入口23cを有する圧縮機23を使用して,ガスエンジン31の排熱をできるだけ多く使い,さらに,圧縮機23の負荷を減少させる冷暖房システムとしたいという要望もあった。
【0016】
本発明は,前記した従来の冷暖房システムの空調室外機が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,次の(1)〜(3)を可能とする空調室外機を提供することにある。
(1)中間圧注出入口からの冷媒の逆流を防止する。
(2)補助蒸発器を流通する冷媒を適量に維持する。
(3)圧縮機におけるエネルギーの浪費を防止する。
さらには,前記の(4)を解決して,直列型システムに中間圧注出入口を有する圧縮機を適用した空調室外機を提供することをも課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この課題の解決を目的としてなされた本発明に係る空調室外機は,室内機との間で冷媒を受け渡しする空調室外機であって,吸入口と吐出口と中間圧注出入口とを有する圧縮機と,圧縮機を駆動するとともに熱を発生する原動機と,暖房運転時に室内機から戻る冷媒を気化させる主蒸発器と,暖房運転時に中間圧注出入口から冷媒の一部を取り出して,主蒸発器から吸入口へ向かう冷媒に合流させる還流路と,還流路に設けられ,中間圧注出入口から合流箇所へ向かう向きの冷媒の流れを許容する逆止弁と,還流路における逆止弁より下流の位置に設けられた減圧弁と,還流路に設けられるとともに,逆止弁の発する音を抑制する騒音防止手段とを有するものである。
【0018】
本発明の空調室外機によれば,暖房運転時に中間圧注出入口から冷媒の一部を取り出して,主蒸発器から吸入口へ向かう冷媒に合流させる還流路を有しているので,流通される冷媒量が小さい場合でも,吸入口には適量の冷媒を供給することができる。その際,中間圧注出入口から合流箇所へ向かう向きの冷媒の流れを許容する逆止弁を有していれば,逆流が防止される。従って,少量の冷媒流通量での運転も可能となり,圧縮機におけるエネルギーの浪費を防止することができる。
【0019】
本発明ではさらに,還流路における逆止弁より下流の位置に設けられた減圧弁と,還流路に設けられるとともに,逆止弁の発する音を抑制する騒音防止手段とを有しているので,中間圧で還流路を還流される冷媒は,減圧弁によって減圧されて吸入口に流入されるのに適した圧力にされる。この減圧弁は,開閉弁としての機能も兼ね備えたものであってもよい。さらに,逆止弁に対する急激な逆流によって発生する騒音は,騒音防止手段によって抑制される。
【0020】
さらに,本発明の空調室外機では,騒音防止手段は,逆止弁と減圧弁との間に配置されたアキュムレータであることが望ましい。
アキュムレータは,冷媒を一時的に滞留させる容器であり,逆流の緩衝手段としても機能するからである。
【0021】
また,本発明の空調室外機は,室内機との間で冷媒を受け渡しする空調室外機であって,吸入口と吐出口と中間圧注出入口とを有する圧縮機と,圧縮機を駆動するとともに熱を発生する原動機と,暖房運転時に室内機から戻る冷媒の一部を気化させる主蒸発器と,原動機の排熱を受けるとともに,暖房運転時に室内機から戻る冷媒の残部を気化させる補助蒸発器と,補助蒸発器の出口と中間圧注出入口とを繋ぐ中間圧流路と,補助蒸発器の出口と吸入口とを繋ぐ合流路と,中間圧流路に設けられ,補助蒸発器から中間圧注出入口へ向かう向きの冷媒の流れを許容する第1逆止弁と,中間圧流路に設けられ,中間圧注出入口から合流路を経由して吸入口へ向かう向きの冷媒の流れを許容する第2逆止弁とを有するものであればさらによい。
【0022】
この空調室外機によれば,流通させる冷媒量が中間圧注出入口に流入可能な量である場合には,第1逆止弁を機能させ,補助蒸発器から流出する冷媒はすべて中間圧流路を介して中間圧注出入口に流入させることができる。またあるいは,流通させる冷媒量が中間圧注出入口に流入可能な量を超えている場合には,補助蒸発器から流出する冷媒の一部を合流路を介して吸入口に流入させることができる。またあるいは,流通させる冷媒量が少ない場合には,第2逆止弁を機能させ,冷媒の一部を中間圧注出入口から中間圧流路と合流路とを介して吸入口に流入させることができる。従って,暖房の使用状況に応じて,適切な流路を選択しエネルギーの浪費を防止することができる。
【0023】
さらに,本発明の空調室外機では,合流路に設けられた減圧弁と,中間圧流路に設けられて第1逆止弁の発する音を抑制する騒音防止手段とを有することが望ましい。
このようにすれば,中間圧で合流路に流入する冷媒は,減圧弁によって減圧されて吸入口に流入されるのに適した圧力にされるからである。この減圧弁は,開閉弁としての機能も兼ね備えたものであってもよい。さらに,第1逆止弁に対する急激な逆流によって発生する騒音は,騒音防止手段によって抑制されるからである。
【0024】
さらに,本発明の空調室外機では,補助蒸発器の出口と第2逆止弁との間に設けられて第2逆止弁の発する音を抑制する騒音防止手段とを有することが望ましい。
【0025】
さらに,本発明の空調室外機では,暖房運転時に補助蒸発器から流出する冷媒は,その一部が合流路に流れ込み,残部が中間圧流路に流れ込むことが望ましい。
このようにすれば,中間圧注出入口へ流入可能な量より多くの冷媒が補助蒸発器から流出する場合でも,その超過量の冷媒を合流路に流れ込ませることができるからである。従って,補助蒸発器に流通する冷媒量は,暖房運転の程度に応じて適量に維持することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
「第1の実施の形態」
以下,本発明を具体化した第1の実施の形態について,添付図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態は,前記した先行出願の冷暖房システム110を,暖房運転時に主眼をおいて改良したものである。
【0030】
本実施の形態の冷暖房システム1は,その概略構成を図1に示すように,室内機10と室外機20とで構成される。室内機10は,図8〜図12に示した従来の技術で使用されているものと同様であり,室内機熱交換器11と減圧弁12を有している。
【0031】
室外機20には,主蒸発器21と補助蒸発器22と圧縮機23とを中心とする冷媒流路(太実線)と,ガスエンジン31とラジエータ32と補助蒸発器22とを含む熱流路(細実線)とが設けられている。熱流路の構成は,図8〜図12に示した従来の技術のものと同様である。また,冷媒流路に接続されている構成部分のうち,主蒸発器21,補助蒸発器22,圧縮機23,膨張弁24,四方弁26,アキュムレータ27,28は,従来の技術において図11に示した冷暖房システム110で使用されているものと同様である。圧縮機23は,中間圧注出入口23cを有するものである。
【0032】
本実施の形態の冷暖房システム1の室外機20では,補助蒸発器22の下流側(図1中下側)の流路51が,流路52と流路53とに分流されている。流路52は,その流路中に開閉弁41と減圧弁42とが直列に接続され,四方弁26からアキュムレータ27へ至る流路に合流している。なおここでは,開閉弁41と減圧弁42とを分けて記載したが,両方の機能を兼ね備えた1つの弁であってもよい。この流路52は,必要に応じて開閉され,流路51,53を流れる中間圧冷媒ガスを減圧弁42で減圧して吸入口23aに吸入させるためのものである。この流路52が合流路に相当する。また,流路53は,アキュムレータ28を経て,逆止弁43,44,開閉弁45,46,キャピラリ47,絞り48によって構成される部分に接続され,さらに,中間圧注出入口23cに接続されている。この流路53が中間圧流路に相当する。また,流路51には,開閉弁49が接続されている。この図では,開閉弁49は補助蒸発器22の下流側(図中下側)に接続されているが,上流側に取り付けてもかまわない。また,その場合は膨張弁あるいは容量制御弁としての機能を併せ持つものとしてもよい。
【0033】
逆止弁43は,アキュムレータ28から圧縮機23の方向へ冷媒を通過させる向きに接続されており,第1逆止弁に相当する。逆止弁43の上流側には絞り48が接続され,さらにその上流側に開閉弁46がいずれも直列に接続されている。さらに,逆止弁43には,並列にキャピラリ47が接続されている。キャピラリ47は,毛細管によって構成され,ごくわずかな流れを許容するものである。また,絞り48は,配管の流路断面積を小さくして流量を制限するためのものである。また,逆止弁44は,圧縮機23からアキュムレータ28の方向へ冷媒を通過させるように接続されており,第2逆止弁に相当する。また,逆止弁44の下流側には開閉弁45が直列に接続されている。
【0034】
次に,この冷暖房システム1の暖房運転時における冷媒の流れについて説明する。このとき,四方弁26は図9に示す第1の状態にされている。高圧のガス冷媒が室内機10に入力され凝縮されて,室内に熱を放出する。そして,高圧の液体冷媒とされ,続いて減圧弁12で中間圧程度に減圧されて室外機20に流入される。
【0035】
室外機20に流入された中間圧の液体冷媒は,膨張弁24でさらに減圧膨張され,主蒸発器21で気化されて低圧のガス冷媒となる。そして,四方弁26の第2ポート26bから第3ポート26cへと流通され,アキュムレータ27で液体部分が分離されて,圧縮機23の吸入口23aへと吸入される。また,補助蒸発器22が運転されている場合には,室外機20に流入された中間圧の液体冷媒の一部は補助蒸発器22へも流される。そして,熱流路の熱により気化されて中間圧のガス冷媒となり,流路51へと流通される。
【0036】
ここで,補助蒸発器22の運転状態や,4つの開閉弁41,45,46,49の状態は,この冷暖房システム1の使用条件に応じて変更される。またそれによって,各流路51,52,53に流通される冷媒の量や方向も変更される。以下に,(1)強暖房使用時,(2)中程度暖房使用時,(3)弱暖房使用時に分けてそれぞれ説明する。
【0037】
(1)強暖房使用時:
すなわち,気温が低く,冷暖房システム1全体の流通冷媒量を多くする場合である。この場合,補助蒸発器22は運転されて開閉弁49は開とされ,室内機10から流される冷媒は主蒸発器21と補助蒸発器22とへ分流される。さらに,補助蒸発器22に流される中間圧ガス冷媒の量が,中間圧注出入口23cに入力できる量より多くなった時には,図2に示すように,開閉弁41を開,開閉弁45を閉,開閉弁46を開とする。これにより流路51へ流された冷媒は,流路52と流路53とに分割される。そのうち,流路52に流された冷媒は減圧弁42によってさらに減圧され,低圧のガス冷媒となる。そして,主蒸発器21を介して流されてきた冷媒に合流され,圧縮機23の吸入口23aに吸入される。また,流路53に流された冷媒は逆止弁43を介して中間圧注出入口23cへと流入される。これにより,補助蒸発器22を流通させる冷媒量を減らすことなく,中間圧注出入口23cに入力しきれない部分を流路52から吸入口23aへ吸入させることができる。従って,補助蒸発器22を流通する冷媒が適量に維持されている。ここで,開閉弁41に代えて容量制御弁を備えれば,さらに細かな流量制御が可能となる。
【0038】
この場合の冷媒の状態変化を表す圧力−エンタルピー線図は,図3に示すようになる。図3中の線61は,室内機10の室内機熱交換器11での状態変化であり,高圧でエンタルピーが低下することにより,室内に熱を放出する。図3中の線62は減圧弁12,図3中の線63は膨張弁24における状態変化であり,それぞれにおいて減圧される。図3中の線64は,主蒸発器21における状態変化であり,低圧で気化されてエンタルピーが上昇する。図3中の線65は,圧縮機23において吸入口23aから吐出口23bへと至り,圧縮されて高圧となることを表している。
【0039】
さらに,図3中の線66は,補助蒸発器22における状態変化であり,中間圧で気化されてエンタルピーが上昇する。そうして気化された冷媒のうち,一部は流路53を経て圧縮機23の中間圧注出入口23cに入力される。その状態変化を示すのが図3中の線67である。残りは流路52を経て圧縮機23の吸入口23aに入力される。この場合は,減圧弁42によって減圧されるので,図3中の線68の状態変化となる。図3からわかるように,圧縮機23に中間圧注出入口23cが設けられているので,補助蒸発器22で気化された冷媒は,図3中の線66から線67を経て線65の途中へ入力されることができる。図3中の線66から線68を経て線65へと至るルートに比較して圧力変化が小さく,エネルギーの節約となっている。
【0040】
(2)中程度暖房使用時:
すなわち,中程度の冷媒量で運転されている場合である。このとき,補助蒸発器22は運転されて開閉弁49は開とされ,冷媒は主蒸発器21と補助蒸発器22とへ分流される。そして,補助蒸発器22に流される中間圧ガス冷媒の量が,中間圧注出入口23cに入力できる程度の場合には,図4に示すように,開閉弁41を閉,開閉弁45を閉,開閉弁46を開とする。これにより流路52は閉止され,補助蒸発器22から流出される中間圧のガス冷媒は全て流路53へ流される。そして,アキュムレータ28,開閉弁46,絞り48,逆止弁43を介して中間圧注出入口23cへ入力される。このとき,逆止弁43と閉止された開閉弁45とによって,中間圧注出入口23cから補助蒸発器22の方向へ冷媒が逆流することが防止されている。従って,中間圧注出入口23cからの冷媒の逆流が防止されている。
【0041】
(3)弱暖房使用時:
すなわち,気温が比較的高く,冷暖房システム1全体の流通冷媒量が少量とされる場合である。このとき,補助蒸発器22を運転する必要はないので開閉弁49は閉とされ,流路51は閉鎖される。そこで,図5に示すように,開閉弁41を開,開閉弁45を開,開閉弁46を閉とする。そして,流路53に,中間圧注出入口23cから流路52の方へ冷媒を逆流させる。つまり,中間圧注出入口23cから中間圧のガス冷媒を流出させ,逆止弁44,開閉弁45,アキュムレータ28を介して流路53から流路52へと流通させるのである。そして,その逆流された冷媒は減圧弁42で減圧されて吸入口23aへと入力される。このとき,流路52と流路53とで構成される流路が還流路に相当する。従って,流通される冷媒の全体量を少なくしても,吸入口23aへは十分な量の低圧ガス冷媒が吸入されるので,圧縮機23はスムーズに駆動される。従って,低負荷時の圧縮機におけるエネルギーの浪費が防止されている。
【0042】
ところで,この冷暖房システム1では,逆止弁43と逆止弁44とを備えているが,これらの逆止弁43,44に対する急激な逆流は騒音発生の原因となる場合がある。そこで,冷暖房システム1では,逆止弁44の下流側にアキュムレータ28が備えられている。これにより,逆止弁44に向かう急激な逆流は,アキュムレータ28によって受け止められる。従って,逆止弁44での騒音の発生が防止されている。また,逆止弁43には,並列にキャピラリ47が接続されている。これにより,逆止弁43に向かう急激な逆流はキャピラリ47によっていったん逃がされる。従って,逆止弁43での騒音の発生が防止されている。
なお,冷房運転については,本発明として特に特徴点ではないので,説明を省略する。
【0043】
以上詳細に説明したように,本実施の形態の冷暖房システム1の室外機20によれば,逆止弁43を有しているので,中程度暖房使用時には中間圧注出入口からの冷媒の逆流を防止することが可能となった。また,流路52を有しているので,強暖房使用時には補助蒸発器を流通する冷媒を適量に維持することが可能となった。また,逆止弁44と流路52を有しているので,弱暖房使用時にはエネルギーの浪費を防止することが可能となった。
【0044】
「第2の実施の形態」
次に,本発明を具体化した第2の実施の形態について,添付図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態は,従来技術の課題において図12に示した直列型の冷暖房システム120に対して,中間圧注出入口23cを有する圧縮機23を適用したものである。
【0045】
この実施の形態の冷暖房システム2の室外機60は,図6に示すように,補助蒸発器を2つ備えている。図6では,図12に示した冷暖房システム120と同じ配置のものを補助蒸発器22A,新たに加えたものを補助蒸発器22Bとして区別しているが,これらは同じ構成のものである。補助蒸発器22Aと補助蒸発器22Bとは熱流路上では並列に接続されている。つまり,ガスエンジン31の排熱を受けた熱媒体(冷却水)は,補助蒸発器22Aと補助蒸発器22Bとラジエータ32とにそれぞれ分流され,三方弁33を介してガスエンジン31へと戻される。ここで,補助蒸発器22Aが第2補助蒸発器に,補助蒸発器22Bが第1補助蒸発器にそれぞれ相当する。
【0046】
この室外機60の冷媒流路,および,冷媒流路に接続されている主蒸発器21,補助蒸発器22B,圧縮機23,膨張弁24,四方弁26,アキュムレータ27,28は,第1の実施の形態の室外機20とほぼ同様に構成されている。すなわち,補助蒸発器22Bの下流側の流路51が,流路52と流路53とに分流され,流路52中には開閉弁41が接続されている。また,圧縮機23は,中間圧注出入口23cを有するものである。
【0047】
この冷暖房システム2の暖房運転時には,室内機10から循環されてきた高圧液体冷媒は,室外機60の入口で分割されて主蒸発器21と補助蒸発器22Bとに流される。減圧され主蒸発器21を通過した冷媒は,補助蒸発器22Aでさらに気化され,吸入口23aに流入される。また,補助蒸発器22Bに流通された冷媒は,中間圧のまま気化され中間圧注出入口23cへと流入される。従って,圧縮機23に中間圧のガス冷媒を注入することにより,圧縮機23の負荷を減少することができる。従って,直列型システムに中間圧注出入口23cを有する圧縮機23を適用した冷暖房システム2となっている。
【0048】
なお,図6では,流路52中に開閉弁41のみを示しているが,第1の実施の形態の冷暖房システム1における室外機20と同様に減圧弁42,逆止弁43,44,開閉弁45,46,49等を備えてもよい。これらを備えれば,第1の実施の形態と同様に,さまざまな条件に応じて弁の開閉を行うことにより,さらに最適な冷媒の循環経路を選択することができる。
【0049】
この場合の冷媒の状態変化を表す圧力−エンタルピー線図は,図7に示すようになる。図7中の線71は,室内機10の室内機熱交換器11での状態変化であり,高圧でエンタルピーが低下することにより,室内に熱を放出する。図7中の線72は減圧弁12,図7中の線73は膨張弁24における状態変化であり,それぞれにおいて減圧される。図7中の線74は,主蒸発器21における状態変化であり,低圧で一部分気化されてエンタルピーが上昇する。さらに,図7中の線75は,補助蒸発器22Aでの状態変化であり,冷媒は完全に気化される。図7中の線76は,圧縮機23において圧縮されて高圧となることを表している。
【0050】
そして,図7中の線77は,補助蒸発器22Bにおける状態変化であり,中間圧で気化されてエンタルピーが上昇する。そうして気化された冷媒は,流路53を経て圧縮機23の中間圧注出入口23cに入力される。その状態変化を示すのが図7中の線78である。図7からわかるように,補助蒸発器22Bと圧縮機23の中間圧注出入口23cとが設けられているので,冷媒の一部は図7中の線77から線78を経て線76の途中へ入力されることができる。従って,外側のルートに比較して圧力変化が小さく,エネルギーの節約となっている。
【0051】
以上詳細に説明したように,本実施の形態の冷暖房システム2の室外機60によれば,補助蒸発器22Bを備え,中間圧の冷媒が補助蒸発器22Bから中間圧注出入口23cへと流されるので,直列型システムに中間圧注出入口23cを有する圧縮機23を適用したものとなった。
【0052】
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,上記各実施の形態では,ガスエンジン31を使用したシステムとしたが,ガスエンジン31に代えて他の形式のエンジンを使用したシステムとしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば,(1)中間圧注出入口からの冷媒の逆流を防止する,(2)補助蒸発器を流通する冷媒を適量に維持する,(3)圧縮機におけるエネルギーの浪費を防止することを可能とする空調室外機が提供されている。さらには,直列型システムに中間圧注出入口を有する圧縮機を適用した空調室外機も提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る冷暖房システムの構成を示す概略構成図である。
【図2】強暖房の場合の冷暖房システムの状態を示す概略構成図である。
【図3】強暖房の場合の冷暖房システムの圧力−エンタルピー線図である。
【図4】中暖房の場合の冷暖房システムの状態を示す概略構成図である。
【図5】弱暖房の場合の冷暖房システムの状態を示す概略構成図である。
【図6】第2の実施の形態に係る冷暖房システムの構成を示す概略構成図である。
【図7】第2の実施の形態に係る冷暖房システムの圧力−エンタルピー線図である。
【図8】従来の冷暖房システムの構成を示す概略構成図である。
【図9】四方弁の第1の状態を示す説明図である。
【図10】四方弁の第2の状態を示す説明図である。
【図11】先行出願した冷暖房システムの構成を示す概略構成図である。
【図12】従来の冷暖房システムの構成を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1,2 冷暖房システム
10 室内機
20,60 室外機
21 主蒸発器
22,22A,22B 補助蒸発器
23 圧縮機
23a 吸入口
23b 吐出口
23c 中間圧注出入口
28 アキュムレータ
31 ガスエンジン
42 減圧弁
43,44 逆止弁
47 キャピラリ
52,53 流路
Claims (4)
- 室内機との間で冷媒を受け渡しする空調室外機において,
吸入口と吐出口と中間圧注出入口とを有する圧縮機と,
前記圧縮機を駆動するとともに熱を発生する原動機と,
暖房運転時に室内機から戻る冷媒を気化させる主蒸発器と,
暖房運転時に前記中間圧注出入口から冷媒の一部を取り出して,前記主蒸発器から前記吸入口へ向かう冷媒に合流させる還流路と,
前記還流路に設けられ,前記中間圧注出入口から合流箇所へ向かう向きの冷媒の流れを許容する逆止弁と,
前記還流路における前記逆止弁より下流の位置に設けられた減圧弁と,
前記還流路に設けられるとともに,前記逆止弁の発する音を抑制する騒音防止手段とを有することを特徴とする空調室外機。 - 請求項1に記載する空調室外機において,
前記騒音防止手段は,前記逆止弁と前記減圧弁との間に配置されたアキュムレータであることを特徴とする空調室外機。 - 室内機との間で冷媒を受け渡しする空調室外機において,
吸入口と吐出口と中間圧注出入口とを有する圧縮機と,
前記圧縮機を駆動するとともに熱を発生する原動機と,
暖房運転時に室内機から戻る冷媒の一部を気化させる主蒸発器と,
前記原動機の排熱を受けるとともに,暖房運転時に室内機から戻る冷媒の残部を気化させる補助蒸発器と,
前記補助蒸発器の出口と前記中間圧注出入口とを繋ぐ中間圧流路と,
前記補助蒸発器の出口と前記吸入口とを繋ぐ合流路と,
前記中間圧流路に設けられ,前記補助蒸発器から前記中間圧注出入口へ向かう向きの冷媒の流れを許容する第1逆止弁と,
前記中間圧流路に設けられ,前記中間圧注出入口から前記合流路を経由して前記吸入口へ向かう向きの冷媒の流れを許容する第2逆止弁とを有することを特徴とする空調室外機。 - 請求項3に記載する空調室外機において,
前記合流路に設けられた減圧弁と,
前記中間圧流路に設けられて前記第1逆止弁の発する音を抑制する騒音防止手段と,
前記補助蒸発器の出口と前記第2逆止弁との間に設けられて前記第2逆止弁の発する音を抑制する騒音防止手段とを有し,
暖房運転時に前記補助蒸発器から流出する冷媒は,
その一部が前記合流路に流れ込み,
残部が前記中間圧流路に流れ込むことを特徴とする空調室外機。
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