JP4071766B2 - 髄内釘 - Google Patents

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Description

本発明は髄内釘に係り、特に、大腿骨上部の骨折を治療する場合に好適な髄内釘の構造に関する。
一般に、大腿骨上部の骨折を治療する骨接合具として、大腿骨の近位部から髄内に挿入される釘本体を備えた髄内釘が用いられている。この髄内釘としては、例えば、以下の特許文献1に記載されたものがあり、これは、基端部に設けられた開口から軸線方向末端部側に伸びる軸孔と、軸線方向と交差する方向に形成される横断孔とを有し、この横断孔に骨固定具(骨ねじ)を挿通させてその先端を骨内部に挿入固定することによって、骨折を防止したり、或いは、髄内釘の回旋を防止したりするようにしている。
この種の髄内釘は、その基端部に設けられた開口から調整ねじ(セットスクリュー)を軸孔にねじ込むことにより、この調整ねじの先端が上記横断孔に挿通された骨固定具の外周面に係合し、骨固定具が釘本体に対して回転止めされたり、或いは、完全に固定されたりするようになっている。
一方、大腿骨の骨頭部と管状部との間に骨折線のあるケースにおいて上記の髄内釘を用いると、骨頭部に挿入された骨固定具の軸線を中心として骨頭部が回転してしまう恐れがある。これを防止するためには、例えば、以下の特許文献2に記載されているように、釘本体にその軸線方向に配列された複数の横断孔を設け、これらの横断孔にそれぞれ挿通させた複数の骨固定具を骨頭部内に挿入するように構成する場合がある。
欧州特許公開第0257118号明細書 米国特許第5531748号明細書
しかしながら、前述の髄内釘では、釘本体の横断孔に骨固定具を挿通し、大腿骨内に向けてねじ込んだ後に、調整ねじを釘本体の軸孔にねじ込み、その先端を骨固定具に係合させる必要があるが、骨固定具に対する係合状態は、調整ねじのねじ込み量によって調整されるため、その調整度合が難しいという問題点があった。
より具体的に述べると、多くの場合、骨固定具の外周面上にはその軸線方向に伸びる係合溝が形成されている。そして、この係合溝に調整ねじの先端を係合させることにより、釘本体に対して骨固定具がその軸線方向にはスライド可能であるが、その軸線周りに回転することはできない状態(スライドフリー状態)にすることができ、また、係合溝の底面に調整ねじの先端を強く当接させることで、釘本体に対して骨固定具が完全に(その軸線方向にも)固定された状態(スライドロック状態)にすることもできる。
ところが、一般的には、骨の再生過程における骨頭部の移動量を吸収するために、釘本体に対して骨固定具をスライドフリー状態にしておくことが多いため、このスライドフリー状態を得るために調整ねじのねじ込み量を微妙に調整する必要がある。例えば、手術現場では、通常、骨固定具がスライドロック状態となるように調整ねじを完全にねじ込んだ位置から所定量だけ調整ねじを戻すといった微妙な操作が行われており、この微妙な操作を誤ると、骨固定具をスライドフリー状態にしようとしても、骨固定具がスライドロック状態となったり、逆に骨固定具が完全なフリー状態(自由に回転する状態)となったりする恐れを完全に否定できない。また、調整ねじは釘本体に対してねじ込まれているだけであるので、その螺合構造のガタによって調整ねじの位置が正確に定まらない場合があり、これが上記の操作の誤りを助長するとともに、螺合構造のガタを低減すると操作抵抗が大きくなり、操作が困難になるという問題点もある。
さらに、釘本体に複数の横断孔を設け、大腿骨の骨頭部内に2本以上の骨固定具を挿入する(ねじ込む)場合には、釘本体の基端部側に形成された横断孔に挿通された骨固定具については、釘本体の基端部に設けられた開口から挿入した上記の調整ねじによって係合保持することができるが、末端部の側に形成された横断孔に挿通された骨固定具については、基端部側に挿通された骨固定具が障害となって上記の調整ねじを係合させることができないと言う問題点がある。
そこで、本発明は上記の問題点を解決するものであり、その課題は、釘本体に設けられた横断孔に挿通される骨固定具を釘本体に対して容易かつ確実乃至は精密に係合させることのできる係合構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の発明の髄内釘は、基端部に形成された開口から末端部に向けて軸線に沿って伸びる軸孔と、前記軸線と交差する横断孔とを備えた釘本体を有する、骨の髄内に挿入されて用いられる髄内釘であって、前記横断孔内に挿通される骨固定具に係合可能な係合部を備え、前記係合部を前記骨固定具に対して係脱可能な態様で、前記軸孔内において移動可能に配置される係合部材と、前記係合部材の位置を調整するための調整部材と、を有するものである。
特に、本発明の前記調整部材は、回転操作可能に設けられるとともに前記係合部材とカム係合し、軸線方向に実質的に固定された状態でその回転角度に応じて前記係合部材に対する規制位置を変化させるように構成されていることを特徴とする。
第1の発明によれば、調整部材が回転操作されると、軸線方向に実質的に固定された状態で係合部材に対する規制位置が変化するように構成されているので、カム係合の構造を適宜に設定することにより、微妙な操作量の変化にも影響されずに骨固定具に対する所望の係合状態が確実に得られるように構成できるため、従来のように調整ねじの軸線方向の位置を精密に設定するためにねじ込み量を微妙に調整するといった必要がなくなる。また、カム係合の構造によって操作精度を落とすことなく調整部材に対する操作量を低減することもできるので、操作性を向上させることが可能になる。したがって、横断孔に挿通される骨固定具に対する係合部材の係合状態を容易かつ確実乃至は精密に設定することが可能になる。
本発明において、調整部材の回転角度を規定する角度規定手段が設けられることが好ましい。この角度規定手段としては、調整部材の回転角度を既定の角度にて停止させる停止部(ストッパや度当たりなど)や既定の角度にて適宜の保持力で保持する保持構造(段差や凹溝など)が挙げられる。これによって、調整部材の回転角度を操作者の操作感によって厳密に設定することが可能になるので、操作ミスなどが発生する恐れをさらに低減できる。
本発明において、前記調整部材は、前記軸孔内において前記係合部材に対して前記基端部の側に配置され、前記係合部材の位置を前記基端部の側から規制することが好ましい。これによれば、調整部材が係合部材に対して基端部側に配置されているので、調整部材に対して釘本体の基端部側から直接かつ容易に操作することができ、釘本体の内部構造を簡易なものとすることができる。例えば、調整部材を釘本体の軸線方向に見たときに係合部材と並列させたり、係合部材に対して釘本体の先端部側に配置したりすることも可能であるが、この場合には、調整部材に対する直接の操作が困難になったり、調整部材に対してリンク機構などを介して操作する構造とする必要が生じ、内部構造が複雑化したりする。
本発明において、前記釘本体に対して前記係合部材を前記調整部材による規制の向きとは逆向きに付勢する弾性部材を有することが好ましい。これによれば、調整部材による規制の向きとは逆向きに弾性部材が係合部材を付勢するため、係合部材の位置が常に調整部材の規制状態によって確実に定められることとなることから、係合部材の位置の調整をより容易かつ確実に行うことが可能になる。
さらに、前記調整部材を前記基端部の側から保持する保持部材をさらに有することが好ましい。これによれば、保持部材により調整部材が基端部の側へ脱出するのが防止され、係合部材及び調整部材を髄内釘内に確実に保持することができるので、髄内釘の取り扱いが容易になるとともに、係合部材と調整部材との間のカム係合を常時維持することが可能になる。特に、弾性部材が係合部材を基端部の側へ付勢している場合には、反対側から保持部材で調整部材を保持することにより、カム係合を常に維持できる。この場合に、前記保持部材には、前記基端部の側から前記調整部材を操作可能とするための開口が設けられていることが望ましい。
また、第2の発明の髄内釘は、基端部に形成された開口から末端部に向けて軸線に沿って伸びる軸孔と、前記軸線と交差する横断孔とを備えた釘本体を有する、骨の髄内に挿入されて用いられる髄内釘であって、前記横断孔内に挿通される骨固定具に係合可能な係合部を先端に備え、前記係合部を前記骨固定具に対して係脱可能な態様で、前記軸孔内において移動可能に配置される係合部材と、前記係合部材の位置を規制する調整部材と、前記釘本体に対して前記係合部材を前記調整部材による規制の向きとは逆向きに付勢する弾性部材と、を有することを特徴とする。
第2の発明によれば、骨固定具を係合保持する係合部材を、一側から調整部材によって規制するとともに、他側から弾性部材によって付勢することにより、簡易な構成で係合部材の位置を正確に調整することができる。また、弾性部材による付勢によって係合部材が横断孔から突出しないように構成することができるので、横断孔に骨固定具を容易に挿入することができ、骨固定具と係合部材とが噛み合ってしまうといったことも防止できる。したがって、骨固定具に対する係合部材の係合状態を容易かつ確実乃至は精密に設定することができる。
本発明において、前記係合部材を前記基端部の側から保持する保持部材をさらに有することが好ましい。これによれば、保持部材により係合部材が基端部の側に脱出することを防止し、髄内釘の内部に保持できるので、髄内釘の取り扱いが容易になる。この場合に、前記保持部材には、前記基端部の側から前記調整部材を前記係合部材に当接可能に構成するための開口が設けられていることが望ましい。
本発明において、前記係合部材は、前記横断孔の内面に沿った概面形状を有し、該概面形状に重畳した凹凸係合構造を備えた前記骨固定具に対する係合面を有することが好ましい。これによれば、係合部材の係合面が横断孔の内面に沿った概面形状を有するので、係合部材の移動ストロークを小さくしても、骨固定具の横断孔への挿入前は係合部材が横断孔の内部に突出しないように構成することができる。また、骨固定具が横断孔に挿通された後には、横断孔の内面に沿った概面形状を備えた係合面により、従来よりも広い係合面積を確保することができるため、より確実に骨固定具を係合保持することが可能になる。特に、上記概面形状が横断孔の湾曲した内面に沿って湾曲した面形状であり、上記係合面の凹凸係合構造は、その湾曲方向に凹凸を有するものであることが望ましい。
本発明において、前記釘本体には、複数の前記横断孔が前記軸線に沿って配列されるように形成され、前記係合部材は、前記釘本体の前記基端部の側に形成された前記横断孔に対応する位置に、前記基端部の側に形成された横断孔に挿入される別の骨固定具を挿通可能な横断開口部を備えていることが好ましい。係合部材に横断開口部を設けることにより、当該係合部材によって係合保持される骨固定具が挿通される横断孔よりも釘本体の基端側に形成された横断孔にも別の骨固定具を挿通させ、使用することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。図1は本実施形態の髄内釘100の全体構成を示す縦断面図、図2は髄内釘100の基端側部分の縦断面を拡大して示す拡大部分断面斜視図である。この髄内釘100は、基端部から末端部に軸状に伸びる釘本体110を有している。この釘本体110は、生体適合性材料、例えば、チタン、チタン合金、生体内分解性樹脂などで構成することが好ましい。釘本体110は、基端側に設けられた基端側部分111と、基端側部分に接続された末端側部分112とを有する。基端側部分111は末端側部分112より大きな外径を有することが好ましく、また、基板側部分111と末端側部分112は、相互に僅かな角度差を備えた軸線を有することが好ましい。
釘本体110には、基端部に設けられた開口113aを有し、この開口113aから軸線方向末端側に伸びる軸孔113が設けられている。この軸孔113は末端部まで必ずしも伸びていなくてもよいが、図示例のように末端部に達する貫通孔となっていることが望ましい。また、釘本体110には、その軸線と交差するように構成された横断孔114,115が設けられている。本実施形態では、複数(図示例では2つ)の横断孔114と115がそれぞれ軸線方向に配列されている。横断孔114,115は、図示例のように釘本体110を軸線がほぼ垂直になるような姿勢としたとき、斜め上方に釘本体110を貫通するように設けられている。この横断孔114,115の方向は、髄内釘100を大腿骨の近位部側の髄内に配置したときに大腿骨の骨頭部に向かう方向と一致する。
釘本体110の軸孔113の内部には係合部材121が配置されている。この係合部材121は、横断孔114の内部に臨む先端係合部121bを有している。具体的には、係合部材121は、基端部側に形成された横断孔115よりもさらに基端部側から、当該横断孔115を横切り、さらに横断孔114に臨む範囲にまで延在する態様で配置されている。
図4(a)は係合部材121の正面図、図4(b)は係合部材121の背面図である。図4(a)及び(b)に示すように、係合部材121には上下に貫通する軸孔121aが形成されている。この軸孔121aは、ガイドピン(ガイドワイヤ)などを用いて釘本体110を骨髄内に導入するという方法を採った場合などのために、上記ガイドピンなどを通過可能とするためのものである。また、係合部材121の先端係合部121bは、横断孔114の内面に沿った(内面に沿って湾曲した)概略の面形状(概面形状)を備え、この概面形状の湾曲方向に凹凸構造を有する係合面を有している。すなわち、先端係合部121bの係合面は、横断孔114の内面と一致させたときに当該内面に設けられた軸孔113による開口部分に嵌合し、その開口部分の周囲と連続し整合した仮想的内面部分を構成し得る概面形状を有し、この概面形状の表面に、所定の凹凸深さを有する上記の凹凸構造が形成されてなるものである。これによって、係合部材121が上方に退避している場合には、退避時の移動量が僅かであっても横断孔114にラグスクリューなどの骨固定具(骨ねじ)を容易に挿通させることができるし、また、挿通させた骨固定具を抵抗なく引き抜くこともできるようになる。さらに、係合部材121を下方へ移動させて先端係合部121bを横断孔114内に突出させる場合には、横断孔114に挿通された骨固定具の外周面に広い面積に亘ってしっかりと係合することができるという利点を有する。なお、上記の係合面に設けられた凹凸構造は、図1に示す骨固定具10の外周に形成された図示しない凹凸構造と係合し、骨固定具10の軸線周りの回転を防止できるように構成される。
さらに係合部材121のカム係合部(基端部)121cには、カム係合面121c−1〜121c−4が形成されている。これらのカム係合面は、後述する調整部材122の回転軸と同軸の円周状に(すなわち回転方向に)伸びるように構成されている。図3に示すように、基端部121cには、軸線方向に見て釘本体110の最も基端部側に(すなわち最も高く)形成されたカム係合面121c−1と、このカム係合面121c−1よりも釘本体110の末端部側に(すなわち、より低く)形成されたカム係合面121c−2と、カム係合面121c−1に接続され、このカム係合面121c−1から回転方向に沿って遠ざかるに従って釘本体110の末端部側に移動するように傾斜したカム係合面121c−3と、カム係合面121c−2に接続され、このカム係合面121c−2から回転方向に沿って遠ざかるに従って釘本体110の末端部側に移動するように傾斜し、カム係合面121c−3に接続されるカム係合面121c−4と、を有している。このカム係合部121cでは、カム係合面121c−3と121c−4の接続部分が最も釘本体110の末端部側に(すなわち、最も低く)構成されている。
また、係合部材121には、上記先端係合部121bとカム係合部121cとの間に横断開口部121dが形成されている。この横断開口部121dは、釘本体110に設けられた横断孔115に対応した位置に形成され、図示しない骨固定具を横断孔115に支障なく挿通できるように構成されている。図示例では、横断開口部121dは横断孔115の軸線と平行に伸びるとともに、やや上下方向に延長された開口形状を備えている。すなわち、この横断開口部121dは、係合部材121が上下に或る程度移動しても、図1に示す骨固定具20の挿通に支障のないように構成されている。
係合部材121には軸線方向に伸びる凹溝121eが形成され、この凹溝121eは後述する止め部材124に係合して係合部材121が軸線方向には移動可能であるが、軸孔113内において軸線周りに回転しないようになっている。なお、この凹溝121eの代わりに、係合部材121を非円形の横断面を有する形状とするなど、他の適宜の方法によって釘本体110の軸孔113内において係合部材121が回転しないように構成してもよい。
軸孔113の内部には、係合部材121に対して釘本体110の基端部側に調整部材122が配置されている。この調整部材122は、図3に示すように、中心に軸孔122aを備えている。また、調整部材122には、上記係合部材121のカム係合部121cにカム係合するカム係合部122bを有している。このカム係合部122bは、上記カム係合面121c−1〜121c−4のいずれかに当接し、これによって係合部材121の軸線方向の位置を規制するようになっている。また、調整部材122の上記カム係合部122bよりも末端部側には、係合部材121の軸孔121a若しくはその開口縁近傍の拡径孔部に対して回転自在に嵌合するガイド部122dが設けられている。このガイド部122dと軸孔121a若しくは上記拡径孔部との嵌合構造は、係合部材121に対して調整部材122が同心に回転するように両者を相互に案内する機能を有する。
調整部材122の基端部には、工具などに係合して調整部材122を回転させるための係合構造122cが構成されている。この係合構造122cは、図示例では角断面を有する凹穴で構成されているが、調整部材122を回転操作できるものであれば如何なる構造であってもよい。
この調整部材122は、釘本体110の基端部側に配置された保持部材123によって基端部側に移動しないように保持されている。この保持部材123は、釘本体110の基端部から末端部に向けて所定範囲に形成された雌ネジ118に螺合した状態で、調整部材122の肩部に係合している。これによって、調整部材122は、釘本体110の末端部側に配置された係合部材121と、保持部材123とに挟まれた状態で、軸孔113内に回転可能に配置される。このとき、保持部材123の中央には軸線方向に貫通した開口が設けられ、この開口を通して調整部材122の係合構造122cに工具などを挿入できるように構成されている。なお、上記の雌ネジ118は、釘本体110の基端部の開口113aを封鎖するための図示しないプラグを取り付けたり、或いは、図示しない取付具に釘本体110を接続したりする場合にも用いることができる。
釘本体110の側壁には横穴が形成され、この横穴内に止め部材124が圧入等によって固定されている。止め部材124の内端は係合部材121の凹溝121eに嵌合し、これによって、係合部材121の軸線方向の移動は許容するが、係合部材121の軸線周りの回転は禁止するように構成されている。また、係合部材121の外周に設けられた外周段差と、釘部材110の軸孔113の内部に設けられた内面段差との間には弾性部材125が配置されている。この弾性部材125は、係合部材121を釘本体110に対して軸線方向の基端部側に付勢する。この弾性部材125の弾性力により、係合部材121は調整部材122に常時圧接された状態となっている。この弾性部材125は、コイルバネ、さらばね、トーションスプリングなどの各種のばね、合成ゴムや弾性樹脂などの各種の弾性素材などで構成できる。
以上説明した本実施形態の髄内釘100においては、釘本体110の基端部の開口113aから工具などを挿入し、調整部材122を回転させることによって、調整部材122の軸線方向の位置は実質的に固定された状態で、調整部材122のカム係合部122bと、係合部材121のカム係合部121cとの係合位置が変化するため、係合部材121が弾性部材125の弾性力を受けた状態において釘本体110の軸線方向に移動するようになっている。
例えば、調整部材122のカム係合部122bがカム係合面121c−3と121c−4の接続部分に当接しているときには、係合部材121は釘本体110の最も基端部側に配置されるので、係合部材121の先端係合部121bは横断孔114に挿通された骨固定具10(図1参照)に係合しない(フリー状態)。しかし、調整部材122を回転させて(図示例では時計回りに回転させて)、カム係合部122bがカム係合面121c−2に当接した状態になると、係合部材121は釘本体110の末端部側に移動し、その先端係合部121bが横断孔114の内部に突出した状態となるので、骨固定具10の外周面との係合により骨固定具10をその軸線周りの回転が禁止された状態(スライドフリー状態)とすることができる。
また、調整部材122を上記とは逆方向(図示例では反時計回り)に回転させてカム係合部122bがカム係合面121c−1に当接した状態にすることで、係合部材121を上記スライドフリー状態よりもさらに釘本体110の末端部側に移動させることができる。このようにすると、先端係合部121bの横断孔114内への突出量がさらに増大するため、骨固定具10が完全に固定されてその軸線方向の移動も禁止された状態(すなわちスライドロック状態)にすることができる。
以上説明した本実施形態においては、以下の効果を奏する。
(1)骨固定具に対する係合部材の容易かつ確実乃至は精密な係合状態の実現:従来のように調整ねじの位置調整では、調整ねじを回転させることでその位置が連続的かつ一様に変化するため、骨固定具に対する調整ねじの微妙な位置調整が困難であったが、本実施形態では、調整部材と係合部材との間のカム係合により、調整部材に対する操作態様と、係合部材の位置との関係を適宜に設定することができるため、微妙な位置調整も容易になる。特に、調整ねじでは、ねじの噛み合いのガタが避けられず、このガタをなくそうとすると操作抵抗が大きくなり操作性を悪化させてしまうのに対して、本実施形態では、カム係合の構造によって係合部材の位置精度を確保しつつ、操作抵抗の増大を回避し、さらに操作量(回転量)をも低減できるなど、操作性を大幅に向上させることができる。
(2)複数の骨固定具に適用可能な係合部材の実現:本実施形態では、上記のように調整部材によって位置調整される係合部材を骨固定具10に係合させているため、係合部材を回転方向に固定することができ、その結果、係合部材に横断開口部を設けることで、別の骨固定具20を挿通させることが可能になる。
図5は、上記実施形態とは異なる係合部材121′及び調整部材122′の構成例を模式的に示す概略斜視図である。この構成例では、係合部材121′(の基端部)に螺旋状のカム係合面で構成されるカム係合部121c′が形成され、調整部材122′にカム係合部122b′が設けられている。また、係合部材121′には調整部材122′の先端部を回転自在に収容可能な軸孔121a′が設けられている。さらに、調整部材122′の基端部には回転操作用の係合構造122c′が設けられている。
この構成例では、上記実施形態と同様に、調整部材122′を図示しない釘本体に対して軸線方向に実質的に固定した状態とした上で回転操作することで、カム係合により係合部材121′に対する規制位置を軸線方向に移動させることができる。ただし、カム係合部121c′が螺旋状に滑らかに傾斜しているので、カム係合部122b′が突き当たったときに係合部材121′が図示しない骨固定具に対して所望の係合状態となるように構成する必要があり、また、この係合状態を実現するだけで足りる場合に好適な構成である。複数の係合状態を実現するには、カム係合部121c′にカム係合部122b′の当接位置を保持することの可能な段部や溝部を設ければよい。
上記の各実施形態に示されるように、調整部材の回転角度を規定する角度規定手段が設けられることが好ましい。この角度規定手段としては、調整部材の回転角度を既定の角度にて停止させる停止部(ストッパや度当たりなど)や既定の角度にて適宜の保持力で保持する保持構造(段差や凹溝など)が挙げられる。これによって、調整部材の回転角度を操作者の操作感によって厳密に設定することが可能になるので、操作ミスなどが発生する恐れをさらに低減できる。
また、前記調整部材は、前記軸孔内において前記係合部材に対して前記基端部の側に配置され、前記係合部材の位置を前記基端部の側から規制することが好ましい。これによれば、調整部材が係合部材に対して基端部側に配置されているので、調整部材に対して釘本体の基端部側から直接かつ容易に操作することができ、釘本体の内部構造を簡易なものとすることができる。例えば、調整部材を釘本体の軸線方向に見たときに係合部材と並列させたり、係合部材に対して釘本体の末端部側に配置したりすることも可能であるが、この場合には、調整部材に対する直接の操作が困難になったり、調整部材に対してリンク機構などを介して操作する構造とする必要が生じ、内部構造が複雑化したりする。
さらに、前記釘本体に対して前記係合部材を前記調整部材による規制の向きとは逆向きに付勢する弾性部材を有することが好ましい。これによれば、調整部材による規制の向きとは逆向きに弾性部材が係合部材を付勢するため、係合部材の位置が常に調整部材の規制状態によって確実に定められることとなることから、係合部材の位置の調整をより容易かつ確実に行うことが可能になる。
図6は、上記実施形態とは異なる係合部材121″及び調整部材122″の別の構成例を示す概略説明図である。ここで、保持部材123は不要であるが、他の部材はすべて上記の実施形態と同様の構造である。この構成例では、調整部材122″は釘本体の軸孔内に構成された雌ネジ118に螺合する雄ネジ122d″を有し、そのねじ込み量によって係合部122b″による規制位置が軸線方向に移動する。なお、頭部122c″は釘本体110の基端部の開口113aの縁部に当接するように拡大した形状を有する。一方、係合部材121″は、上記実施形態と同様の先端係合部121b″を有するが、基端部に設けられた当接係合部121c″には上記実施形態と同様のカム係合面を設ける必要はない。この係合部材121″は、その当接係合部121c″に上記調整部材122″の係合部122b″が単に当接することによって位置規制される。
この構成例において、調整部材122″のねじ込み量が少なければ、係合部材121″の規制位置は釘本体の基端部側にあり、弾性部材125の弾性力により基端部側に付勢されて骨固定具には係合しない。調整部材122″のねじ込み量が多くなると、係合部材121″の規制位置は釘本体の末端部側に移動するので、骨固定具に対して係合した状態となる。この構成例では、弾性部材の弾性力が基端側に付与されていれば、調整部材122″と釘本体との螺合構造のガタは発生せず、したがって係合部材121″の位置もガタつくことはないから、高精度に係合部材を骨固定具に係合させることができる。この構成例において、上記実施形態と同様の保持部材123を(調整部材ではなく)係合部材121″の基端側のストッパとなるように配置し、調整部材122″の先端を小径とし、この先端が保持部材123の開口内部を通過して係合部材121″に届くように構成してもよい。
図7及び図8には、図6に示す構成例と実質的に同等の構成を有するが、より具体化した髄内釘の実施形態の細部構造を示す。なお、この実施形態において、図1乃至図3に示す実施形態の髄内釘100と同一部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。この実施形態では、係合部材221、調整部材222、及び保持部材223が上記髄内釘100と異なり、他の部分、例えば、釘本体110、止め部材124、弾性部材125については上記髄内釘100と同様に構成されている。骨固定具10は、その外周面上に軸線方向に伸びる係合溝10bを備えている。
本実施形態では、図7(a)及び図7(b)に示すように、係合部材221は、上記係合部材121″とほぼ同様に構成され、上記係合部材121と同様の軸孔221a、先端係合部221b、横断開口部221d、及び、凹溝221eを備えているが、カム係合部は設けられておらず、その代わりに、調整部材222に当接する平坦な当接係合部221cを備えている。また、係合部材221の先端係合部221bは、上記係合部材121とは異なり、骨固定具10の前記係合溝10b内に挿入可能な突起形状を備えている。ただし、この先端係合部221bを、上記係合部材121の先端係合部121bと同様に構成してもかまわない。
調整部材222は、係合部材221の上記当接係合部221cに当接する当接部222aと、釘本体110の軸孔113の開口縁部113a近傍に設けられた雌ネジ118に螺合する雄ネジ222bと、その基端部に形成された回転操作用の係合構造222cを有している。また、調整部材222には肩部222dが設けられ、この肩部222dは、係合部材221の下方への移動範囲が十分に確保されている場合には、保持部材223に当接し得る形状を有している。
保持部材223は、基本的に上記保持部材123と同様に中央に開口を備え、外周部に雄ネジを有する構造を備えている。ただし、本実施形態では、保持部材223は、雌ネジ118に螺合した状態で係合部材221の当接部221cに当接して係合部材221を保持している点で髄内釘100と異なる。また、上記調整部材222は雌ネジ118に螺合した状態で保持部材223の開口を通して係合部材221の当接部221cに当接可能に構成されている。弾性部材225は、釘本体110の軸孔113内で基端側部分111と係合部材221との間に格納され、係合部材221を図示上方(基端部の側)へ押圧している。
図7(a)に示すように、係合部材221及び弾性部材225を釘本体110の軸孔113内に収容し、保持部材223を雌ネジ118に螺合させて係合部材221の当接係合部221cに当接させて保持した状態で、図7(b)に示す調整部材222を軸孔113内に導入して雌ネジ118にねじ込んでいくと、やがて調整部材222の当接部222aが係合部材221の当接係合部221cに当接する。そして、その後もさらに調整部材222をねじ込んでいくと、係合部材221は弾性部材225の弾性に逆らって下方に移動していく。そして、最終的に図8(a)に示すように、係合部材221の先端係合部221bが横断孔114内に突出量δz1だけ突出し、骨固定具10の係合溝10b内に先端係合部221bが挿入されると、骨固定具10の軸線周りの回転を規制する状態(スライドフリー状態)となる。また、さらに調整部材222をねじ込むことにより、図8(b)に示すように、係合部材221の先端係合部221bが突出量δz2だけ突出すると、先端係合部221bは係合溝10bの底部に強く当接し、骨固定具10の軸線方向の移動をも規制する状態(スライドロック状態)となる。なお、調整部材222の先端は先端凸部221tを備え、この先端凸部221tは、当接部221aが係合部材221の当接係合部221cに当接するとき、係合部材221の軸孔221a内に挿入され、係合部材221の軸心を位置決めする。
一方、図7(c)に示すように、上記調整部材222よりも当接部222a′から肩部222d′までの軸線方向の長さが短く形成された別の調整部材222′を用意することが好ましい。この調整部材222′を用いると、調整部材222′の肩部222d′が保持部材223に当接したとき、係合部材221をそれ以上下方へ押し込むことができなくなる。これにより、調整部材222′を最も深くねじ込んだときでも、図8(a)に示すように、骨固定具10の軸線周りの回転を規制するが、骨固定具10の軸線方向の移動を規制しないスライドフリー状態とすることができる。このように、長さの異なる調整部材222,222′を用いることにより、調整作業を容易に行うことができる。
上記いずれの実施形態においても、前記係合部材は、前記横断孔の内面に沿った概面形状を有し、該概面形状に重畳した凹凸係合構造を備えた、前記骨固定具に対する係合面を有することが好ましい。これによれば、係合部材の係合面が横断孔の内面に沿った概面形状を有するので、係合部材の移動ストロークを小さくしても、骨固定具の横断孔への挿入前は係合部材が横断孔の内部に突出しないように構成することができる。また、骨固定具が横断孔に挿通された後には、横断孔の内面に沿った概面形状を備えた係合面により、従来よりも広い係合面積を確保することができるため、より確実に骨固定具を係合保持することが可能になる。特に、上記概面形状が横断孔の湾曲した内面に沿って湾曲した面形状であり、上記係合面の凹凸係合構造は、その湾曲方向に見て凹凸を有するものであることが望ましい。
また、前記釘本体には、複数の前記横断孔が前記軸線に沿って配列されるように形成され、前記係合部材は、前記釘本体の前記基端部の側に形成された前記横断孔に対応する位置に、前記基端部の側に形成された横断孔に挿入される別の骨固定具を挿通可能な横断開口部を備えていることが好ましい。係合部材に横断開口部を設けることにより、当該係合部材によって係合保持される骨固定具が挿通される横断孔よりも釘本体の基端側に形成された横断孔にも別の骨固定具を挿通させ、使用することが可能になる。
尚、本発明の髄内釘は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態の調整部材と係合部材とは別体に構成され、保持部材123と弾性部材125とによって相互にカム係合した状態に保持されているが、本発明はこのような態様に限られるものではなく、調整部材と係合部材を相互に回転可能かつ軸線方向に移動可能な態様で連結しておいてもよい。このとき、弾性部材を調整部材と係合部材の連結構造の内部に収容してもよい。また、上記係合部材の先端係合部は横断孔の内面に整合した形状を有しているが、本発明はこのような先端形状に限定されるものではなく、骨固定具の溝に係合する突起状の先端形状を有するものであっても構わない。
本発明に係る髄内釘の実施形態の全体構成を示す概略縦断面図。 同実施形態の拡大部分縦断面斜視図。 同実施形態の係合部材及び調整部材の分解斜視図。 (a)は同実施形態の係合部材の正面図、(b)は同実施形態の係合部材の背面図。 異なる構成例の係合部材及び調整部材の分解斜視図。 異なる別の構成例の係合部材及び調整部材の側面図。 (a)さらに別の実施形態の髄内釘の基端側部分の拡大断面図、(b)は係合部材と調整部材の係合状態を示す拡大断面図、(c)は係合部材と異なる長さの調整部材の係合状態を示す拡大断面図。 (a)は係合部材と骨固定具の係合状態(スライドフリー状態)を示す拡大部分断面図、(b)は係合部材と骨固定具の係合状態(スライドロック状態)を示す拡大部分断面図。
符号の説明
100…髄内釘、110…釘本体、113…軸孔、113a…開口、114,115…横断孔、121,221…係合部材、121b,221b…先端係合部(係合部)、121c…カム係合部、d…121横断開口部、122,222…調整部材、122b…カム係合部、123,223…保持部材、124…止め部材、125…弾性部材、10,20…骨固定具

Claims (10)

  1. 基端部に形成された開口から末端部に向けて軸線に沿って伸びる軸孔と、前記軸線と交差する横断孔とを備えた釘本体を有する、骨の髄内に挿入されて用いられる髄内釘であって、
    前記横断孔内に挿通される骨固定具に係合可能な係合部を備え、前記係合部を前記骨固定具に対して係脱可能な態様で、前記軸孔内において移動可能に配置される係合部材と、
    前記係合部材の位置を調整するための調整部材と、
    を有し、
    前記調整部材は、回転操作可能に設けられるとともに前記係合部材とカム係合し、軸線方向に実質的に固定された状態でその回転角度に応じて前記係合部材に対する規制位置を変化させるように構成されていることを特徴とする髄内釘。
  2. 前記調整部材は、前記軸孔内において前記係合部材に対して前記基端部の側に配置され、前記係合部材の位置を前記基端部の側から規制することを特徴とする請求項1に記載の髄内釘。
  3. 前記釘本体に対して前記係合部材を前記調整部材による規制の向きとは逆向きに付勢する弾性部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の髄内釘。
  4. 前記調整部材を前記基端部の側から保持する保持部材をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の髄内釘。
  5. 前記保持部材には、前記基端部の側から前記調整部材を操作可能とするための開口が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の髄内釘。
  6. 基端部に形成された開口から末端部に向けて軸線に沿って伸びる軸孔と、前記軸線と交差する横断孔とを備えた釘本体を有する、骨の髄内に挿入されて用いられる髄内釘であって、
    前記横断孔内に挿通される骨固定具に係合可能な係合部を先端に備え、前記係合部を前記骨固定具に対して係脱可能な態様で、前記軸孔内において移動可能に配置される係合部材と、
    前記係合部材の位置を規制する調整部材と、
    前記釘本体に対して前記係合部材を前記調整部材による規制の向きとは逆向きに付勢する弾性部材と、
    を有することを特徴とする髄内釘。
  7. 前記係合部材を前記基端部の側から保持する保持部材をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の髄内釘。
  8. 前記保持部材には、前記基端部の側から前記調整部材を前記係合部材に当接可能に構成するための開口が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の髄内釘。
  9. 前記係合部材は、前記横断孔の内面に沿った概面形状を有し、該概面形状に重畳した凹凸係合構造を備えた、前記骨固定具に対する係合面を有することを特徴とする請求項1乃8のいずれか一項に記載の髄内釘。
  10. 前記釘本体には、複数の前記横断孔が前記軸線に沿って配列されるように形成され、
    前記係合部材は、前記釘本体の前記基端部の側に形成された前記横断孔に対応する位置に、前記基端部の側に形成された横断孔に挿入される別の骨固定具を挿通可能な横断開口部を備えていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の髄内釘。
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