JP4071721B2 - 乾燥固形物の製造方法 - Google Patents

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本発明は、回転ドラム上またはベルト上にて、溶液やスラリー等を展延して、乾燥固形物を得る方法に関する。特には、ポリビニルピロリドン系重合体その他のポリマー水溶液から、ドラムドライヤー等による乾燥、及び粉砕を経て、粉末製品を製造する方法に関する。
従来より、ポリマーの水溶液やスラリーから、粉末製品等の乾燥固化物を得るにあたり、ドラムドライヤーまたはベルト式加熱乾燥機が用いられている(例えば、特許文献1〜3)。
これらは、水溶液やスラリーを回転ドラム上またやベルト上に薄く展延し、乾燥固化を行った後、生成されるシート状物を、スクレーパーにより掻(か)き取るものである。そして、粉末製品を得るには、このシート状固化物を、適宜粉砕している。
このような方式であると、比較的簡単な装置構成により、乾燥固化物を効率的に生産する上で有利である。特には、高粘度の水溶液やスラリーからシート状または粉末製品を容易に得ることができる。
また、乾燥装置に近接して粉砕機を配置し、同一作業員により乾燥装置の運転状況の監視と必要な操作を行う上でも有利である。
特開2001−280840号公報 段落番号[0002] 特開平6−235582号公報 特開平6−262001号公報
本件発明者らは、ドラムドライヤー等の乾燥装置を用いて、医薬品、化粧料等の高付加価値製品向けの乾燥粉末製品を得ることを試みた。得られた粉末品について、子細に観察した結果、大気中の微粒子(異物)が多少混入していることが知られた。
また、乾燥及び粉砕を連続して行う中で、ときおり粉砕機の負荷が増大し、粉砕機が過負荷により停止することもあった。
本件発明者はこれについても子細に検討した結果、スクレーパーによりかき取られるシート状固形物がロール状に巻いてしまうことがあり、これが間欠的に粗砕機や粉砕機に供給されるためであることを知った。ロール状の固形物が、粗砕機や粉砕機中に付着や溜まりを形成し、これが負荷の変動や過負荷の原因と成っていることを知るに至った。
そして、さらに鋭意検討した結果、スクレーパーによりかき取る際に、静電気が発生していること、及び、これが大気中の微粒子(異物)の吸着やロール状の巻きの発生の原因であることを見出した。
ところが、得られる乾燥固形物は、通常、電気伝導性を有しないポリマー製品であるため、静電気の除去は困難であった。そのため、常駐する作業員が頻繁に最適条件で運転されるように、操作やメンテナンスを行うしかなかった。
本発明は、上記に鑑みなされたものであり、回転ドラム上またはベルト上にて、溶液やスラリー等を展延して、乾燥固形物を得る方法において、微粒子(異物)の製品への付着や混入を低減することができるものを提供しようとする。また、回収や粉砕がスムーズに行われ、負荷の変動等のトラブルを防ぐことができるものを提供しようとする。
本発明の乾燥固形物の製造方法は、回転ドラムまたはベルトの乾燥蒸発面上に液状原料を展延し乾燥を行った後、該乾燥蒸発面に付着した乾燥固形物を、スクレーパーにより剥離して回収する乾燥固形物の製造方法において、前記スクレーパーと前記乾燥蒸発面とが擦れ合う接触個所の近傍に、イオン発生装置からのイオンを送り出すイオン送出口を配置し、このイオンにより、前記乾燥固形物に与えられる静電気を除去することを特徴とする。
上記構成により、スクレーパーの近傍で発生する静電気を効果的に除去することができる。したがって、微粒子(異物)の付着や混入、及びロール状に巻くことによるトラブルを防止することができる。
好ましい態様によると、前記イオン送出口を、前記スクレーパーに沿って複数配列するか、または前記スクレーパーに沿った長尺のスリット状とし、これにより、前記接触個所の全長にわたって、イオンを浴びせる。
このような構成であると、静電気が発生する全領域にわたって効果的に静電気を除去することができる。
本発明の方法を、乾燥蒸発面からの剥離の後に、粉砕して粉末製品を得る場合に適用するならば、粉砕機にロール状物が間欠的に供給されて負荷変動を生じるのを防ぐことができる。
本発明の方法は、ポリビニルピロリドン系重合体の水溶液から、付加価値の高い粉末製品を得る場合に、特に効果が大きい。
微粒子(異物)の付着や混入、及びロール状に巻くことによるトラブルを防止することができる。
本発明の乾燥固形物の製造方法に用いる乾燥装置は、一般にドラムドライヤーまたはベルト式のドライヤーと呼ばれるタイプのものである。しかし、乾燥蒸発面に付着した固形物をスクレーパーによりかき取るタイプであればいずれにも適用可能である。このタイプの乾燥装置は、一般には、加熱ドラム等の内側から加熱を加えるものである。
ドラムドライヤーには、回転ドラムの上部外周面に液を供給するトップフィード方式、スプレー噴霧により回転ドラムの外周面(加熱蒸発面)に液を供給するスプレー方式、及び、回転ドラムの一部を液に浸漬させて液を巻き上げるようにして乾燥を行うディップフィード方式などがある。本発明の製造方法は、これらのうちの、いずれの方式にも適用可能である。
回転ドラムの外周面等に展延される液状原料は、典型的には、ポリマー水溶液である。しかし、エマルションやスラリーであっても良く、また、有機溶媒に溶解または分散されたものであっても良い。また、ポリマー水溶液は、有機溶媒や添加物を少なからず含むものであっても良い。
典型的な態様の例を挙げるならば、液状原料が高粘度のポリマー水溶液である。ここで、ポリマー水溶液の粘度は、一般に3000mPa・s以上、好ましくは5000mPa・s以上、特に好ましくは10,000mPa・s以上である。ポリマー水溶液の粘度の上限は、一般に100,000mPa・s、好ましくは50,000mPa・sである。このような粘度の範囲であると、加熱ドラム上で、均一な厚さの含水ポリマーシートを形成しやすいので、引き続き粉砕を行った場合に、見かけ密度を高くする上で有利である。
ポリマー水溶液は、水溶液重合の重合反応完結後のものが好ましい例として挙げられるが、これに限らず、水溶性ポリマーを種々の方法で溶解して得られたものが含まれる。また、ポリマー水溶液は、有機溶媒や各種低分子添加物を少なからず含むものであっても良い。
ここで、水溶性ポリマーとしては、ポリビニルピロリドン系重合体、アクリルアミド系重合体、ポリビニルアルコール、でんぷん変性物等を挙げることができる。
これらの中でも、ポリビニルピロリドン系重合体は、安全性や生体適合性が高く、医薬、化粧品、接着剤、塗料、インク等の各種用途に有用であり、微粒子(異物)を低減することや、粉砕機の負荷変動を低減して高品質の粉末製品を得ることに、特に、大きな意義がある。また、ポリビニルピロリドン系重合体は、水溶液での重合に適したものであるため、重合により生成したポリマー水溶液を、加熱ドラム等によりそのまま乾燥に供することができることから、本発明の方法に適している。
但し、水溶液重合以外の方法で得た、ポリビニルピロリドン系重合体であっても、本発明のポリマー粉末の製造方法を好適に適用することができる。
なお、ポリビニルピロリドン系重合体とは、ビニルピロリドンの単独重合体または他のモノマーとの共重合体である。共重合する他のモノマーとしては、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、アクリル酸、メタクリル酸等のカルボキシル基含有モノマー、アクリルアミドやその誘導体などを挙げることができる。ポリビニルピロリドン系重合体におけるビニルピロリドンの含量は、好ましくは40%以上、特に好ましくは50%以上である。
特に好ましい態様においては、N-ビニル-2-ピロリドンなどのビニルピロリドンのモノマー含量が50モル%以上のポリビニルピロリドン系重合体に本発明が適用され、この際、ポリマー水溶液の粘度(B型粘度計,25℃)が10,000〜40,000mPa・s(cP)に調整される。また、この特に好ましい態様において、加熱ドラムの外周面の温度が、110〜130℃に保たれるとともに、加熱ドラム上に供給される直前のポリマー水溶液の温度が30〜80℃に保たれる。
このような特定の条件を採用することにより、ポリマー水溶液を均一に厚く塗布する上で有利となり、適度の速度での水の蒸発を起こさせることができる。その結果、見かけ密度が0.4Kg/リットル以上の均質な粉末製品であって、微粒子(異物)を含まないものを、容易に得ることができる。
ドラムドライヤー等に付属するスクレーパーは、ドラム外周面等の乾燥蒸発面に付着した乾燥固形物を、該乾燥蒸発面と擦れ合いつつ剥離するものであれば、いずれのものであっても良い。典型的には、長尺のナイフエッジからなるものであり、回転ドラムとの距離を調節可能に設けられる。
本発明の製造方法に用いられるイオン発生装置は、剥離直後の乾燥固形物またはこの周辺にイオンを送り込んで、静電気を除去できるものであればいずれのタイプであっても良い。装置の簡便さ等からは、コロナ放電方式のものが、好ましいものとして挙げられる。
また、好ましくは、ファン等の空気を吹き出す手段が設けられて、剥離直後の乾燥固形物等に、発生したイオンが吹き付けられる。
好ましいイオン発生装置としては、特開平9−139277,特開平10−289796,特開2002−260821、または特許第2954921号に記載のものを挙げることができる。これらは、いずれも、コロナ放電により発生したイオンを空気により噴射させる噴射型のものである。
特に、特開2002−260821に記載のイオン発生装置は、一つの長尺のバー中に、高電圧ユニット、制御部、及び空気供給経路が設けられ、この長尺のバー上に、複数の空気吹き出し口が設けられ、各空気吹き出し口に近接して放電電極が設けられている。このようなタイプのイオン発生装置であると、スクレーパーとドラム面等とが接触する全長にわたって、均等に、静電気除去(除電)を行うことができる。
イオン発生装置には、剥離直後の乾燥固形物の帯電状況をモニタリングして、最適な量のイオンを供給するセンサーを備えることができる。または、ドラムドライヤーの運転状況に応じて、イオンの供給量を最適化するようにコントロールすることもできる。
以下に、本発明の実施例で用いたドラムドライヤー10の構成について図1〜2を用いて説明する。
実施例のドラムドライヤー10は、加熱ドラム2の外周面(加熱蒸発面)に対し、塗布ローラー3を用いてポリマー水溶液6の塗布を行うものである。塗布ローラー3は、例えば、加熱ドラム2の頂点から約45度傾斜した位置で加熱ドラム2の外周面にほぼ接している。そして、この塗布ローラー3と、加熱ドラム2との間のくぼみに、ポリマー水溶液6が供給されて液溜まり62が形成されている。
液溜まり62の個所の上方には、ドラム軸方向に等間隔に複数の給液ノズル41が設けられており、ポリマー水溶液6のタンク43から、電磁バルブ42及び給液管4を経て、各給液ノズル41へとポリマー水溶液6が均等に供給される。
また、塗布ローラー3とほぼ対称をなす位置、すなわち、加熱ドラム2の頂点から逆側に約60度傾斜した位置では、スクレーパーナイフ5が加熱ドラム2の外周面に接している。ゆっくりと回転する加熱ドラム2の外周面上で、含水ポリマーシート7が充分に乾燥された後、スクレーパーナイフ5により掻(か)き取られる。そして、このように剥離されたポリマーシート71が、粗砕機9の供給ホッパー91中に落下する。粗砕機9での粗砕後、不図示の粉砕機により粉砕されて、粉末製品が得られる。
一方、ドラムドライヤー10には、イオン発生装置1が備えられる。
イオン発生装置1は、角棒状のケースの中に、高圧ボックス、電源・CPU基板、エア供給経路13,14等が設けられている。角棒状ケースの下面1aに沿って、円筒状のイオン送出部15が等間隔に設けられている。図示の例では、下方側の面にイオン送出部15が配列されている。
これらイオン送出部15の内奥には、針状の放電電極12と、エア吹き出し口14aが設けられている。エア吹き出し口14aは、主エア供給経路13から分岐する分岐エア供給経路14の先端に設けられており、放電電極12により発生したイオンを、処理対象である剥離直後のポリマーシート71に吹き付ける。
特に、このような角棒状のイオン発生装置1は、スクレーパーナイフ5に沿った方向に配されており、ポリマーシート71に衝突しない程度に、スクレーパーナイフ5と加熱ドラム2との接触個所25に近接して配置される。また、この接触個所25の全長にわたって、エア吹き出し口14aが配列され、イオン発生装置1からのイオンが、ポリマーシート71の幅方向の全体にわたって、均等に吹き付けられる。
以下に、具体的な実施例について、比較例とともに説明する。
<具体的な実施例>
50リットルの攪拌機付き反応槽に、純水16kg、N-ビニル-2-ピロリドン4kgを仕込み、窒素ガスを導入して、反応機内の酸素を除去した。次いで、反応機内を攪拌しつつ、反応器のジャケットに温水を流して、内温を50℃とした。この状態で、重合開始剤として2,2'-アゾビス[2-(2-イミダゾリン-2-ノル)プロパン]ジヒドロクロリド40gを仕込み、重合を開始した。内温を90℃に昇温して3時間熟成を行うことで、重合反応を完結させた。
得られたポリマー水溶液は、20重量%濃度であって、25℃での粘度が36,000mPa・sであった。
また、上記に説明した実施例のドラムドライヤー装置10として、具体的には、加熱ドラム2の直径が700mm、軸方向寸法が600mmであるものを用いた。加熱ドラム2と塗布ローラー3との間隔は、0.2mmに調整した。加熱ドラム2の蒸発面の温度は、加熱ドラム2内への0.25Mpaの蒸気の導入により、130℃に昇温し、この温度に保った。
上記のポリマー水溶液6を、タンク43中で60℃に昇温し、加熱ドラム2と塗布ローラー3との間のくぼみ中へと、3つの給液ノズル61から供給した。昇温したポリマー水溶液の粘度(60℃)は、16,000mPa・sであった。
加熱ドラム2は、液溜まり62の個所からスクレーパーナイフ5まで、50秒かけて2/3回転を行う。
また、イオン発生装置1として、キーエンス社のSJF−020を用いた。これは、800ボルトのパルスDCによりコロナ放電を行うものである。特には、処理対象物の帯電状況を検出するセンサを備え、最適量のイオンを送り出すように制御する制御機構を有している。
用いた角棒状のイオン発生装置1は、長さ寸法が、加熱ドラム2の軸方向寸法と同様の約600mmである。この角棒状の一の長尺面1aに、直径70mmの円筒状のイオン送出部11を12個、一列に、等間隔に配置した。これにより、剥離直後のポリマーシート71に、満遍なくイオンが当たるようにした。
スクレーパーナイフ5により掻き取られた乾燥固形物は、特に歪みのない、厚み190μmの均一なシートであり、ロール状の巻き上がりは全く観察されなかった。また、粗砕機9中へとスムーズに落下して供給された。
粗砕機9中で1cm角程度のフレーク状となった乾燥固形物10gを採取した。そして、大量の精製水に溶解し濾過後に、フィルター面上の異物を観察した。
その結果、50μm以下の微粒子が2個のみ見られた。これは、反応により得られたポリマー水溶液6の場合と、ほぼ同等であり、乾燥工程中における微粒子(異物)の混入は全くないものと考えられた。
<比較例>
実施例と同様の条件で合成したポリマー水溶液について、イオン発生装置1を用いなかった他は、実施例と全く同様に、乾燥操作を行った。
スクレーパーナイフ5でかき取られた乾燥ポリマーシート71は、巻き上がりが生じるが、引き延ばさずに放置したところ、直径5〜10cmの巻物状になって粗砕機9の供給ホッパー91中へと落下した。すると、粗砕機9が激しく振動し、いずれ過負荷により停止した。
但し、作業員が逐一乾燥ポリマーシート71を引き延ばしたところスムーズに粗砕が行われた。しかし、掻き取られたポリマーシート71を常に人手で引き延ばさなければならないとするのは、製造工程として非合理的である。
また、粗砕後のフレーク状の乾燥固形物10gを採り、実施例と同様にして異物を測定したところ、50μm以下の異物が48個観察された。実施例との比較から、乾燥工程中に微粒子(異物)が混入したことが明らかであった。すなわち、静電気により異物が付着したに違いないと考えられた。
実施例のドラムドライヤーの構成について説明するための模式的な断面斜視図である。 図1のドラムドライヤーの要部の縦断面図である。
符号の説明
1 イオン発生装置
11 イオン送出部
12 放電電極
13,14 エア供給路
14a エア吹き出し口
2 加熱ドラム
3 塗布ローラー
4 給液管
41 給液ノズル
5 スクレーパーナイフ
6 ポリマー水溶液
7 含水ポリマーシート
71 剥離直後の乾燥ポリマーシート

Claims (4)

  1. 回転ドラムまたはベルトの乾燥蒸発面上にポリビニルピロリドン系重合体の水溶液を展延し乾燥を行った後、該乾燥蒸発面に付着した乾燥固形物を、スクレーパーにより剥離して回収する乾燥固形物の製造方法において、
    前記スクレーパーと前記乾燥蒸発面とが擦れ合う接触個所の近傍に、イオン発生装置からのイオンを送り出すイオン送出口を配置し、このイオンにより、スクレーパーでかき取られたシート状固形物がロール状に巻くのを防止することを特徴とする乾燥固形物の製造方法。
  2. 前記イオン送出口を、前記スクレーパーに沿って複数配列するか、または前記スクレーパーに沿った長尺のスリット状とし、これにより、前記接触個所の全長にわたって、イオンを浴びせることを特徴とする請求項1記載の乾燥固形物の製造方法。
  3. 前記乾燥蒸発面からの剥離の後に、粉砕して粉末製品とすることを特徴とする請求項1または2記載の乾燥固形物の製造方法。
  4. 前記ポリビニルピロリドン系重合体におけるビニルピロリドンのモノマー含量が50モル%以上であり、前記水溶液の粘度が10,000〜40,000mPa・sに調整され、前記乾燥蒸発面の温度が110〜130℃、前記乾燥蒸発面に供給される直前の前記水溶液の温度が30〜80℃に保たれることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の乾燥固形物の製造方法。
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