JP4070630B2 - 永久磁石式リラクタンス型回転電機 - Google Patents

永久磁石式リラクタンス型回転電機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、永久磁石を複合した永久磁石式リラクタンス型回転電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
永久磁石式リラクタンス型回転電機は、磁束が通り易い部分(d軸と称する)と磁束が通り難い部分(q軸と称する)とが形成され(所謂磁気的凹凸が形成され)、且つ、永久磁石を有する回転子を備えており、回転子は、固定子巻線が施された固定子内に配置されている。そして、回転子においては、磁気抵抗の小さい部分(d軸)では空隙磁束密度が高く、磁気抵抗の大きい部分(q軸)では空隙磁束密度が小さくなり、この磁束密度の変化によってリラクタンストルクが発生し、又、永久磁石と固定子の磁極との間の磁気吸引力および磁気反発力によってもトルクが発生する。
【0003】
図20および図21は従来の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子の一例を示すもので、8極の場合ある。即ち、図20において、回転子100は、円環状の多数の珪素鋼板を積層してなる回転子鉄心101を有する。回転子鉄心101の外周部には、略長方形の一対の磁石挿入孔部102、102が形成されており、この一対の磁石挿入孔部102、102に永久磁石103、103が挿入固定されている。更に、回転子鉄心101の外周部には、一対の永久磁石103、13間に位置して空洞部104が形成されており、この空洞部104は、略三角形状をなしている。そして、回転子100において、一対の磁石挿入孔部102、102および永久磁石103、103並びに空洞部104が設けられた部分が磁束の通り難い磁気的凹部(q軸)であり、磁気的凹部105、105間の部分が磁極たる磁束の通り易い磁気的凸部(d軸)106である。この回転子100は、固定子巻線が施された図示しない固定子内に配置されるようになっている(例えば特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−339922号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成では、回転子鉄心101には、図21に示すように、一対の磁石挿入孔部102、102の内周側端部間に位置してブリッジ部107が必然的に形成されるとともに、一対の磁石挿入孔部102、102の外周側端部と外周との間に位置してチップ部108が必然的に形成されるが、永久磁石103の磁束がこのブリッジ部107、チップ部108を通ってN極からS極に漏洩することによる性能の低下を防止するため、ブリッジ部107、チップ部108の幅寸法はできるだけ小になるように設定されている。しかしながら、ブリッジ部107、チップ部108の幅寸法が小に設定されると、回転子100が回転して部分105に遠心力が作用したときに、ブリッジ部107、チップ部108に応力が集中して遠心力強度が維持できなくなる問題がある。
【0006】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、永久磁石の磁束漏洩による性能の低下を防止しながらも、遠心力強度も維持することができる永久磁石式リラクタンス型回転電機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機は、固定子巻線を有する固定子と、両端部に端板を備えた回転子鉄心を有する回転子とを具備し、前記回転子は、前記回転子鉄心の外周部に外周に向かうに従って対向距離が順次大となるように設けられた一対の磁石挿入孔部と、これらの一対の磁石挿入孔部に挿入固定された永久磁石と、前記回転子鉄心に前記一対の永久磁石間に位置して設けられた空洞部と、この空洞部に挿通され、端部が前記回転子鉄心の両端板により規制される断面楕円形又は断面略三角形をなす支持棒とを備え、前記空洞部の縁部は、複数点で支持棒に支持されるようになっていることを特徴とする。
【0008】
このような構成によれば、ブリッジ部およびチップ部の幅寸法を小にして磁束漏洩による性能低下を防止しながらも、支持棒により遠心力強度を維持することができ、強度の信頼性の向上を図ることができる。
【0009】
更に、支持棒は、断面楕円形又は断面略三角形をなし、空洞部の縁部は、複数点で支持棒に支持されるようになっていることを特徴とする。このような構成によれば、支持棒による支持が安定し、一層強度の信頼性の向上を図ることができる。
【0010】
請求項記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機は、固定子巻線を有する固定子と、両端部に端板を備えた回転子鉄心を有する回転子とを具備し、
前記回転子は、前記回転子鉄心の外周部に外周に向かうに従って対向距離が順次大となるように設けられ、内周側端部に内周方向に延びる内周側補助孔部を有し且つ外周側端部に外周側に延びる外周側補助孔部を有する一対の磁石挿入孔部と、これらの一対の磁石挿入孔部に挿入固定された永久磁石と、前記回転子鉄心に前記一対の永久磁石間に位置して設けられた空洞部と、前記内周側補助孔部に挿通され、端部が前記回転子鉄心の両端板により規制される支持棒とを備えて構成されていることを特徴とする。
このような構成によっても、請求項1と同様の作用効果が得られる。
【0011】
請求項記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機は、固定子巻線を有する固定子と、両端部に端板を備えた回転子鉄心を有する回転子とを具備し、
前記回転子は、前記回転子鉄心の外周部に外周に向かうに従って対向距離が順次大となるように設けられ、内周側端部に内周方向に延びる内周側補助孔部を有し且つ外周側端部に外周側に延びる外周側補助孔部を有する一対の磁石挿入孔部と、これらの一対の磁石挿入孔部に挿入固定された永久磁石と、前記回転子鉄心に前記一対の永久磁石間に位置して設けられた空洞部と、前記外周側補助孔部に挿通され、端部が前記回転子鉄心の両端板により規制される支持棒とを備えて構成されていることを特徴とする。
このような構成によっても、請求項1と同様の作用効果が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
以下、本発明の第1の実施例について、図1ないし図4を参照しながら説明する。
まず、図3および図4は、永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子の一例を示すもので、8極の場合ある。ここで、図3は、径方向断面図、図4は縦断側面図である。
【0013】
回転子1は、円環状の多数の珪素鋼板を積層してなる回転子鉄心2を有する。回転子鉄心2の外周部には、外周に向かうに従って対向距離が順次大となる略長方形の一対の磁石挿入孔部3、3が形成されており(従って、一対の磁石挿入孔部3、3は、外周側からみてハ字形になっている。)、この一対の磁石挿入孔部3、3に永久磁石4、4が挿入されて接着により固定されている。この場合、磁石挿入孔部3、3には、内周側端部に内周方向に延びる内周側補助孔部3a、3aが形成され、且つ、外周側端部に外周側に延びる外周側補助孔部3b、3bが形成されており、内周側補助孔部3a、3a間が幅寸法の小なるブリッジ部5とされ、外周側補助孔部3b、3bと外周との間が幅寸法の小なるチップ部6、6とされている(図1参照)。そして、内周側補助孔部3aおよび外周側補助孔部3bには、外周方向に突出して永久磁石4の端面に係止される係止突起3cおよび3dが形成されている。
【0014】
更に、回転子鉄心2の外周部には、一対の永久磁石4、4間に位置して空洞部7が形成されており、この空洞部7は、一対の永久磁石4、4に平行な二辺部と外周に沿う辺部とを有する略三角形状をなしている。そして、回転子1において、一対の磁石挿入孔部3、3及び永久磁石4、4並びに空洞部7が設けられた部分が磁束の通り難い磁気的凹部(q軸)8であり、磁気的凹部8、8間の部分が磁束の通り易い磁気的凸部(d軸)9である。そして、回転子鉄心2の内周には、180度の間隔を存して2個のキー10が軸方向に延びるようにして形成されている。なお、回転子鉄心2の両端部には円環状をなす端板11、12(図4参照)が配置されている。
【0015】
さて、回転子鉄心2における各磁気的凹部8の空洞部7には、断面円形をなす金属製の支持棒13(この実施例では合計8本)が挿通されており、その支持棒13の両端部は、端板11、12の一側面に形成された円形の支持凹部11a、12a(図4参照)に嵌合支持されている。すなわち、支持棒13の両端部と支持凹部11a、12aとの間には、隙間が形成されている。
【0016】
図4に示す回転軸14において、外周の途中部位には、鍔部15が一体に形成され、外周の鍔部15から一方の端部(図4では左端部)にかけて前記2個のキー10に対応して2個のキー溝16が形成され、そして、左端部の外周には、ねじ部17が形成されている。
【0017】
ここで、回転軸14に回転子鉄心2、端板11、12および支持棒13を組み込み固定する手順について述べる。まず、回転軸14に端板11をその左端部側から嵌め込んで鍔部15に当接するまで移動させる。次に、回転軸14に回転子鉄心2を、そのキー10をキー溝16に合致させながら嵌め込んで右端部が端板11に当接するまで移動させる。しかる後、各空洞部7に支持棒13を挿通してその右端部を端板11の支持凹部11aに嵌合支持させる。そして、回転軸14の左端部に端板12を嵌め込んで支持凹部12aを支持棒13の左端部に嵌合させ、しかる後、回転軸14のねじ部17にワッシャ18を介してナット19を螺合させて締め付け、以て、回転子1の組立てを完了する。なお、上記場合において、回転子鉄心2と支持棒13の組み立て順序は逆でもよい。
【0018】
図4においては、図1ないし図3とは、支持棒13の位置、キー10の位置がが異なるが、これは、支持棒13と支持凹部11a、12aとの関係およびキー10とキー溝16との関係がわかり易いように抽象的に示したものである。
【0019】
しかして、回転子1は、固定子巻線が施された図示しない固定子内に配置されるようになっている。回転子1には、磁束が通り難い磁気的凹部(q軸)8と磁束が通り易い磁気的凸部(d軸)9とが形成されているので、これらの磁気的凹部8及び磁気的凸部9上の空隙部分で、固定子巻線に電流を流すことにより蓄えられる磁気エネルギーが異なり、この磁気エネルギーの変化によりリラクタンストルクが発生する。また、回転子1には、永久磁石4、4も設けられているので、永久磁石4、4と固定子の磁極との間の磁気吸引力及び磁気反発力によってもトルクが発生する。これにより、回転子1が回転するようになる。
【0020】
回転子1が回転すると、磁気的凹部8に遠心力が作用し、支持棒13の両端部が端板11、12の支持凹部11a、12aに規制されて保持される。また、磁気的凹部8への遠心力の作用により、磁気的凹部8の鉄心が変形し或いは変形しようとして空洞部7の縁部たる内周側二辺部が支持棒13に支持されるようになる。すなわち、空洞部7の辺部は、図2に示すように、支持棒13に複数点たる二点の支持点S1、S1で支持されるようになる。この場合、支持棒13の外周側面部と空洞部7の外周側辺部との間には隙間20(図2参照)が形成されている。
【0021】
このように本実施例によれば、磁束漏洩による性能低下を防止するためにブリッジ部5およびチップ部6の幅寸法を小にしても、支持棒13により空洞部7の辺部が支持されるので、ブリッジ部5およびチップ部6へ応力集中を防止することができて、遠心力強度を維持することかでき、強度の信頼性の向上を図ることができる。しかも、磁気的凹部8の空洞部7の辺部は支持棒13に二点の支持点S1、S1で支持されるので、一層強度の信頼性の向上を図ることができる。しかも、支持棒13の外周側面部と空洞部7の外周側辺部との間には空隙20が形成されるようになっているので、支持棒13設けるようにしても磁気的凹部8の磁気特性に影響を与えることはない。
【0022】
(第2の実施例)
図5は本発明の第2の実施例であり、上記第1の実施例(図2)と異なるところは、支持棒13の代わりに断面楕円形をなす金属製の支持棒21が設けられた点にあり、したがって、端板11、12の支持凹部11a、12aも楕円形の支持凹部に変更される。その他の構成は、第1の実施例と同様である。
このような構成によれば、磁気的凹部8における空洞部7の内周側の辺部は、支持棒21に複数点たる二点の支持点S2、S2で支持されるが、二点の支持点S2、S2間の距離は、第1の実施例の支持点S1、S1間の距離よりも大であるので、より安定した支持を行なうことができて、遠心力強度を維持することができ、強度の信頼性のより一層の向上を図ることができる。
【0023】
(第3の実施例)
図6は本発明の第3の実施例であり、前記第1の実施例(図2)と異なるところは、支持棒13の代わりに空洞部7と相似形をなす断面略三角形をなす金属製の支持棒22が設けられた点にあり、したがって、端板11、12の支持凹部11a、12aも略三角形の支持凹部に変更される。その他の構成は、第1の実施例と同様である。
このような構成によれば、磁気的凹部8における空洞部7の内周側の辺部は、支持棒22に多数点の支持点S3……で支持されるので、より一層安定した支持を行なうことができて、遠心力強度を確実に維持することができ、強度の信頼性の格別な向上を図ることができる。
【0024】
(第4ないし第6の実施例)
図7は本発明の第4の実施例であり、前記第1の実施例(図2)と異なるところは、回転子鉄心2に、空洞部7の代わりに円形状の空洞部23が形成されており、したがって、空洞部23の縁部は支持棒13に1点の支持点S4で支持されている。
図8は本発明の第5の実施例であり、前記第2の実施例(図5)と異なるところは、回転子鉄心2に、空洞部7の代わりに菱形状の空洞部24が形成された点にある。
図9は本発明の第6の実施例であり、上記第5の実施例(図8)と異なるところは、支持棒21の代わりに支持棒13が設けられた点にある。
これらの第4ないし第6の実施例によっても上述して実施例と略同様の効果が得られる。
【0025】
(第7の実施例)
図10は本発明の第7の実施例であり、前記第1の実施例(図3)と異なるところは、キー10の位置より90度ずれた位置の磁気的凸部9を挟む磁気的凹部8、8(合計4箇所)の空洞部7に支持棒21を挿設した点にある。
この第7の実施例によれば、4本という数少ない支持棒21を設けるだけで第1の実施例と同様の効果を得ることができるとともに、回転バランスを保つことができる。
【0026】
(第8の実施例)
図11は本発明の第8の実施例であり、前記第1の実施例(図3)と異なるところは、8箇所の磁気的凹部8のうちの一つ置きの4箇所の磁気的凹部8の空洞部7に支持棒21を挿設した点にある。
この第8の実施例によっても上記第7の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0027】
(第9の実施例)
図12は本発明の第9の実施例であり、前記第1の実施例(図1)と異なるところは、磁気的凹部8における磁石挿入孔部3、3の内周側補助孔部3a、3aに金属製の断面円形をなす支持棒25、25が挿通され、これらの支持棒25、25の両端部は、支持棒13と同様に端板11、12(図4参照)の支持凹部に嵌合されている。したがって、内周側補助孔部3a、3aの縁部は各1点の支持点S5、S5で支持棒25、25に支持されるようになる。
この第9の実施例によっても前記第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0028】
(第10の実施例)
図13は本発明の第10の実施例であり、前記第1の実施例(図1)と異なるところは、磁気的凹部8における磁石挿入孔部3、3の外周側補助孔部3b、3bに金属製の断面円形をなす支持棒26、26が挿通され、これらの支持棒26、26の両端部は、支持棒13と同様に端板11、12(図4参照)の支持凹部に嵌合されている。
この第10の実施例によっても前記第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0029】
(第11の実施例)
図14は本発明の第11の実施例であり、これは第9の実施例と第10の実施例とを組み合わせたもので、磁気的凹部8における磁石挿入孔部3、3の内周側補助孔部3a、3aおよび外周側補助孔部3b、3bに支持棒25、25および26、26が挿設されたものである。
この第11の実施例によれば、前記第9および第10の実施例に比し遠心力強度を一層維持することができる。
【0030】
(第12の実施例)
図15は本発明の第12の実施例であり、これは第2の実施例と第11の実施例とを組み合わせたもので、磁気的凹部8における空洞部7に支持棒21が挿設され、かつ、磁石挿入孔部3、3における内周側補助孔部3a、3aおよび外周側補助孔部3b、3bに支持棒25、25および26、26が挿設されたものである。
この第12の実施例によれば、前記第2、第11の実施例に比し遠心力強度をより一層維持することができる。
【0031】
(第13の実施例)
図16は本発明の第13の実施例であり、前記第1の実施例(図4)と異なるところは、端板11、12に支持棒27、28を溶接により一体に取付けられ、これらの支持棒27、28が支持棒13の代わりに空洞部7に挿入されている。したがって、支持棒27、28の各一端部は、端板11、12に一体化されることにより規制されるものである。
この第13の実施例によっても、前記第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0032】
(第14の実施例)
図17は本発明の第14の実施例であり、前記第1の実施例(図4)と異なるところは、パイプ状の支持棒29が支持棒13の代わりに空洞部7に挿入されており、その両端部が端板11、12に一体に形成された支持突起30、31に嵌合されて規制されるようになっている。
この第14の実施例によっても、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0033】
(第15の実施例)
図18は本発明の第15の実施例であり、前記第1の実施例(図4)と異なるところは、支持棒13の両端部にテーパ部13a(一方のみ図示)が形成されており、その両端部が端板11、12に一体に形成されたテーパ状の支持凹部12b(一方のみ図示)に圧入されて規制されるようになっている。
この第15の実施例によっても、前記第1の実施例と同様の効果を得ることができ、特に、支持棒13の端板11、12に対する支持が確実になる。
【0034】
(第16の実施例)
図19は本発明の第16の実施例であり、前記第1の実施例(図4)と異なるところは、支持棒13の両端部が先端部が径小な段付部3b(一方のみ図示)に形成されており、その両端部は、端板11、12に一体に形成された挿通孔12c(一方のみ図示)を貫通して外側に突出し、その突出端部がかしめられてかしめ部13cとされて規制されるようになっている。
この第16の実施例では、端板11(図4参照)は、回転軸14に溶接などにより一体に形成されるようになっており、したがって、ワッシャ18およびナット19は不要になる。
【0035】
尚、本発明は上記しかつ図面に示す実施例にのみ限定されるものではなく、例えば、支持棒は非磁性材で形成してもよく、また、第1の実施例から第16の実施例の技術を適宜組合せて実施し得るなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形して実施し得ることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】
本発明の永久磁石式リラクタンス型回転電機は、以上説明したように、永久磁石の磁束漏洩による性能の低下を防止しながらも、遠心力強度も維持することができるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す腰部の拡大断面図
【図2】 主要部の拡大断面図
【図3】 回転子の横断面図
【図4】 回転子の縦断面図
【図5】 本発明の第2の実施例を示す図2相当図
【図6】 本発明の第3の実施例を示す図2相当図
【図7】 本発明の第4の実施例を示す図2相当図
【図8】 本発明の第5の実施例を示す図2相当図
【図9】 本発明の第6の実施例を示す図2相当図
【図10】 本発明の第7の実施例を示す図3相当図
【図11】 本発明の第8の実施例を示す図3相当図
【図12】 本発明の第9の実施例を示す図1相当図
【図13】 本発明の第10の実施例を示す図1相当図
【図14】 本発明の第11の実施例を示す図1相当図
【図15】 本発明の第12の実施例を示す図1相当図
【図16】 本発明の第13の実施例を示す図4相当図
【図17】 本発明の第14の実施例を示す図4相当図
【図18】 本発明の第15の実施例を示す図4部分相当図
【図19】 本発明の第16の実施例を示す図18相当図
【図20】 従来例を示す図3相当図
【図21】 図1相当図
【符号の説明】
図面中、1は回転子、2は回転子鉄心、3は磁石挿入孔部、3aは内周側補助孔部、3bは外周側補助孔部、4は永久磁石、5はブリッジ部、6はチップ部、7は空洞部、8は磁気的凹部、9は磁気的凸部、11および12は端板、13支持棒、14は回転軸、20は空隙、21および22は支持棒、23および24は空洞部、25ないし29は支持棒を示す。

Claims (3)

  1. 固定子巻線を有する固定子と、両端部に端板を備えた回転子鉄心を有する回転子とを具備し、
    前記回転子は、
    前記回転子鉄心の外周部に外周に向かうに従って対向距離が順次大となるように設けられた一対の磁石挿入孔部と、
    これらの一対の磁石挿入孔部に挿入固定された永久磁石と、
    前記回転子鉄心に前記一対の永久磁石間に位置して設けられた空洞部と、
    この空洞部に挿通され、端部が前記回転子鉄心の両端板により規制される断面楕円形又は断面略三角形をなす支持棒とを備え
    前記空洞部の縁部は、複数点で支持棒に支持されるようになっていることを特徴とする永久磁石式リラクタンス型回転電機。
  2. 固定子巻線を有する固定子と、両端部に端板を備えた回転子鉄心を有する回転子とを具備し、
    前記回転子は、
    前記回転子鉄心の外周部に外周に向かうに従って対向距離が順次大となるように設けられ、内周側端部に内周方向に延びる内周側補助孔部を有し且つ外周側端部に外周側に延びる外周側補助孔部を有する一対の磁石挿入孔部と、
    これらの一対の磁石挿入孔部に挿入固定された永久磁石と、
    前記回転子鉄心に前記一対の永久磁石間に位置して設けられた空洞部と、
    前記内周側補助孔部に挿通され、端部が前記回転子鉄心の両端板により規制される支持棒とを備えて構成されていることを特徴とする永久磁石式リラクタンス型回転電機。
  3. 固定子巻線を有する固定子と、両端部に端板を備えた回転子鉄心を有する回転子とを具備し、
    前記回転子は、
    前記回転子鉄心の外周部に外周に向かうに従って対向距離が順次大となるように設けられ、内周側端部に内周方向に延びる内周側補助孔部を有し且つ外周側端部に外周側に延びる外周側補助孔部を有する一対の磁石挿入孔部と、
    これらの一対の磁石挿入孔部に挿入固定された永久磁石と、
    前記回転子鉄心に前記一対の永久磁石間に位置して設けられた空洞部と、
    前記外周側補助孔部に挿通され、端部が前記回転子鉄心の両端板により規制される支持棒とを備えて構成されていることを特徴とする永久磁石式リラクタンス型回転電機。
JP2003044218A 2003-02-21 2003-02-21 永久磁石式リラクタンス型回転電機 Expired - Fee Related JP4070630B2 (ja)

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