JP4070068B2 - 宇宙機用多層断熱シートと宇宙機の断熱方法 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、宇宙機の全部又は一部を覆う多層構造の宇宙機用多層断熱シートと、その宇宙機用多層断熱シートを用いた宇宙機の断熱方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の宇宙機用多層断熱シートを図5乃び図6に基づいて説明する。
図5において、宇宙機用多層断熱シート1は、宇宙機2の周囲の全部或いは一部を覆って、宇宙機2と宇宙空間3との熱の交換を低減させる機能を果たすものである。
図6において、この宇宙機用多層断熱シート1は、一般には、輻射率の小さい金属例えば赤外線放射率の小さいアルミが蒸着された箔或いは薄膜状の層構成部材4と、前記の層構成部材4が互いに接触して伝導で繋がらないように介在させた網状の層構成部材(断熱ネット)5等が幾重にも交互に重ねられ(例えば10枚=10層)、表面側(宇宙空間3側)と裏面側(宇宙機2側)、即ち両側には箔状の層構成部材4,4が位置するように構成されたもので、多層インシュレーションとも称されている。尚、上記の断熱ネット5は弾性を備えた素材で形成されているため、多層断熱シート1が後述の内部空気圧によって一旦は膨張しても圧力が無くなると復元する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような宇宙機用断熱シート(以下、断熱シートともいう)1で覆われた宇宙機2が、宇宙空間3に打ち上げられると、気圧の低下によって、断熱シート1で覆われた宇宙機2側の空気(以下、内部空気という)が膨張して、上記の断熱シート1が破れたり剥がれたりして破損する虞があった。破れや剥がれが生ずると、その破損部分での断熱効率が下がって宇宙機2の温度制御機能に悪影響を与えることになる。
【0004】
従来では、上記問題を解決する手段の一つとして、断熱シート1に、針を貫通させて引き抜いた跡にできる針穴6を所要数設けるという手段がとられていたが、このような針穴6では、膨張する内部空気の量に柔軟に対応することができない。例えば、急激な気圧変化により急膨張した内部空気を速やかに逃がすには、このような針穴6では通気性が悪く必ずしも十分ではなかった。
又、針穴6は断熱シート1を直線的に貫通して形成されているため、太陽光等の外部からの熱入力を許してしまう虞があった。
【0005】
上記問題を解決する他の手段として、宇宙機2を覆う際、隅の位置における断熱シート1の折り込み方を工夫して、破れや剥がれが生じ難くするという手段もとられていたが、内部空気によって加わる圧力を予め正確に計算することができないため、確実性に問題があった。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決し、気圧の低下によって膨張した内部空気を効率よく逃がすことができ、且つ外部からの光(太陽光)等による熱入力を効率よく防ぐことができる通気路を備えた宇宙機用多層断熱シートの提供と、宇宙機の断熱方法の提供とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この宇宙機用多層断熱シートの発明は、各層間に通気可能な層間間隙を有する弾性を備えた多層構造の宇宙機用多層断熱シートにおいて、前記宇宙機用多層断熱シートの表側と裏側とからそれぞれ通気路を形成し、前記最も表側の通気路は、切れ込みであり、残りの通気路は、穴であることを特徴とする。
【0009】
この発明は、宇宙機用多層断熱シートにおいて、前記表側と裏側とからの両通気路は、直接連通しないように位置をずらして形成され、且つ、前記両通気路の長さが任意の層間間隙に達するよう形成されたことを特徴とする。
【0010】
この発明は、宇宙機用多層断熱シートにおいて、表側と裏側とからの両通気路の長さは、任意の複数の層間間隙において行き違うように形成されたことを特徴とする。
【0013】
この発明は、宇宙機用多層断熱シートにおいて、切れ込みは、放射状の切れ込みであることを特徴とする。
【0014】
この発明は、宇宙機用多層断熱シートにおいて、穴は、中空の穴であることを特徴とする。
【0015】
この宇宙機の断熱方法の発明は、複数枚の宇宙機用断熱シートで宇宙機の全部又は一部を重ねて覆う宇宙機の断熱方法において、各宇宙機用断熱シートに適宜通気路を貫通させて形成し、最も表側の通気路は、切れ込みであり、残りの通気路は、穴であり、各宇宙機用断熱シートに形成された通気路が一致しないよう宇宙機用断熱シートを重ね合わせることを特徴とする。
【0016】
この発明は、宇宙機の断熱方法において、通気路は、切れ込み又は中空の穴で形成されたことを特徴とする。
【0017】
この発明は、宇宙機の断熱方法において、切れ込みは放射状の切れ込みであることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
実施の形態1の宇宙機用多層断熱シートは、当該断熱シートの表側から裏側へ貫通して形成される通気路を、放射状の切れ込みの一つとして例えば十字状の切れ込みで形成した形態を示すもので、これを図1に基づいて説明する。図1は宇宙機2の全部を覆う宇宙機用多層断熱シート10の一部を示した斜視図である。
【0019】
図1において、10は本発明に係る宇宙機用多層断熱シートである(以下、断熱シートともいう)。この断熱シート10は、基本的には従来の宇宙機用多層断熱シート1と同様の多層構造をしているが、断熱シート10に包まれた内部の空気(内部空気)を外部側(宇宙空間3)へ導き出す通気路が、断熱シート10の表側から裏側へ、即ち外部側から内部側へ貫通するよう形成された切れ込み11で形成されている。即ち、断熱シート10を構成する各層4,5毎に形成された切れ込みが(11)が断熱シートの厚さ方向に一致するよう重なり合わされた構成とされている。尚、図示の形態では、針穴6と共に形成されているが、針穴6に代えて切れ込み11のみを配設してもよい。
【0020】
この形態1に示す切れ込み11は、二本の直線が交差する形状即ち十字状に形成されているが、一本の直線による形状の切れ込み即ち一字状であってもよいし(非図示)、3本以上の直線が放射状に展開する形状の切れ込みであってもよい(非図示)。尚、十字状は4本の直線からなる放射状でもある。
【0021】
上記のような形状の切れ込み11を通気路として設けることにより、断熱シート10で覆われた内部空気の膨張圧に応じて切り込み11が割れて内部空気を通過させるので、内部側に発生する内部空気の膨張量に応じて、柔軟に内部空気を逃がすことができる。
又、内部空気が急膨張、或いは、計算を越えた量発生するようなことがあっても、従来の針穴6のみによる通気路に比べて、より柔軟に対応することができる。
【0022】
しかも、従来の針穴6と異なり、内部空気の膨張圧が作用しない場合には、断熱ネット5(図6)等の弾性素材が持つ弾性によって切り込み口11が割れずに、閉じた状態のままとなるから、外部側からの余計な熱入力を効率よく防ぐことができる。尚、内部空気が通過して内圧が下がると、層構成部材4,5自体の持つ弾性によって切れ込み11が閉じる。
【0023】
又、切れ込み11が、図示のような十字状である場合には、内部空気の膨張圧に応じて、中央の交点が閉じた状態から四角形状に自在に拡開するので、一字状の切り込みに比べると通気性能を高くすることができる。
【0024】
又、切れ込み11が十字状以外の放射状である場合(非図示)には、放射状に形成される線の数にもよるが、例えば、3本では三角形状に、四本では上記の十字状と同様に四角形状に、更に5本を越えて数が増える程円形に、それぞれ、内部空気の膨張圧に応じて、中央の交点が閉じた状態から自在に拡開するので、更に一段と通気性能を高くすることができる。
【0025】
以上のように、この形態1によれば、宇宙へ打ち上げられた後、気圧変化によって、内部空気が膨張しても、膨張圧に応じて通気路としての切れ込み11が自在に拡開するので、宇宙機用多層断熱シート10の破れや剥がれを等の破損を防止することができる。
又、内部空気が逃げる場合以外には通気路の切り込み11が割れずに閉じた状態となるので、外部からの余計な熱入力を効率よく防ぐことができる。
【0026】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、従来と同様に、通気路(11)が内部側から外部側に直線的に貫通して形成されているのに対し、この実施の形態2では、通気路を直線的には貫通させないで、断熱シート10を構成する層と層との間の層間間隙を連通路として利用して通気路を構成したものである。
これは、断熱シート10の多層構造(層構成部材4及び5)が、例えば、服を重ね着するように重ねられているために、層(4)と層(5)或いは層(4)との層構成部材間に通気可能な層間間隙45(数ミクロン程度)が生じている点に着目して成されたものである。以下、これを図2に基づいて説明する。図2は構成の概要を示す説明図である。
【0027】
この形態2では、断熱シート10の表側(外部側)と裏側(内部側)とから、それぞれ当該断熱シート10を貫通する方向に形成される一対の通気路を、各々反対側にそのまま貫通させないで、互いの通気路を任意の層間間隙45を介して連通させた構成としている。以下、表側からの通気路を表側通気路11A、裏側からの通気路を裏側通気路11Bともいう。
【0028】
この一対を成す両通気路(表側通11Aと裏側通気路11B)は、直接連通しないように、表側と裏側とでの形成位置がずらされており、しかも、両通気路11A,11Bの長さが、当該断熱シート10内の幾つかの層間間隙45のうち、少なくとも何れか1つに達するよう形成し、これら一対の通気路を当該層間間隙45を介して連通させて通気可能としているので、内部空気は、裏側通気路11Bから当該層間間隙45を経て,最寄りに形成されている表側通気路11Aから外部に逃けることができる。
【0029】
更に説明すると、裏側通気路11Bから侵入した内部空気は、当該裏側通気路11Bが形成されている長さ即ち深さに達すると、層間間隙45を形成する層(4)に到って直進不能となり、当該層間間隙45において面的に拡散しようとするが、当該層間間隙45に達している最寄りの表側通気路11Aを経て、外部即ち表側へ逃げることになる。
この場合、表側や裏側通気路11A、11Bを、各々、上記実施の形態1で説明した同様の切れ込み11とすることによって、この形態2においても、上記実施の形態1と同様の作用効果を発揮させることができる。
又、この形態2では、上記実施の形態1に比べて、通気路が直線的に貫通形成されていないので、外部からの余計な熱入力をより効率的に防ぐことができる。
【0030】
又、この実施の形態2の表側及び裏側通気路11A、11Bは、何れも、上記実施の形態1と異なり多層断熱シート10を直線的に貫通しない非貫通穴であるから、両通気路11A、11Bを単なる穴、例えば、中空になるように刳り貫かれた穴として形成してももよい。
図2においては、裏側通気路11Bにこの中空の穴12が通気路として形成されている。通気路をこのような穴12として形成すると、切り込み11に比べて、通気性能を格段に高めることができる。
他方、仮に、裏側通気路11Aを中空の穴12としても(図2)、当該表側通気路11Aから侵入する熱入力は、表側通気路11Aの最深部に位置する層(4)に当り、当該層(4)から裏側に到るまでの層(4)によってその侵入が効率よく阻止される。
【0031】
これを具体的に説明する。
例えば、断熱シート10が、その表側から裏側にかけて第1層の箔或いは膜状の層(4)から第10層の同じく箔或いは膜状の層(4)まで、10枚の層からなる場合において、表側通気路11Aが第1層(4)から第4層(4)まで形成され、裏側通気路11Bが第10層(4)から第5層(5)までに形成されている場合には、第4層(4)と第5層(5)との間の1つの層間間隙45だけで、両通気路11A,11Bが連通される。
【0032】
又、この形態2においては、表側や裏側通気路11A、11Bの長さは、任意の複数の層間間隙45において行き違うように形成されてもよい。
上記例と同様に、断熱シート10が、その表側から裏側にかけて第1層の箔或いは膜状の層(4)から第10層の同じく箔或いは膜状の層(4)まで、10枚の層からなる場合について、以下に説明する。
【0033】
表側通気路11Aと裏側通気路11Bとを行き違いに形成した場合とは、例えば、表側通気路11Aを第1層(4)から第6層(4)まで形成し、裏側通気路11Bを第10層(4)から第4層(4)まで形成した場合であり、この場合では、第4層(4)から第6層(4)までの間における複数(この場合2つ)の層間間隙45、45を介して、両通気路11A、11Bが連通される。
このように、表側通気路11Aと裏側通気路11Bとで共有できる通気可能な層間間隙45の数を増すほど、通気性能は高まる。
【0034】
この形態2では、通気路を成す一対の表側通気路11Aと裏側通気路11Bとを、連通可能な層間間隙45の数が増すように行き違いに形成することによって、外部から熱入力を防ぎつつ、内部空気を更に一段と効率よく外部へ放出させることができる。
【0035】
又、この形態2における一対の通気路(表側通気路11Aと裏側通気路11B)は、その一方又は双方を上記実施の形態1で説明した切れ込み11にて形成されてもよいし、その一方又は双方を例えば中空の穴12として形成してもよいし、更に、その一方は切れ込み11であり、他方の通気路は同様に中空の穴12としてもよい。図2では、表側通気路11Aを切れ込み11で、裏側通気路11Bを中空の穴12,12で形成している。
【0036】
実施の形態3.
実施の形態3は、宇宙機の全部又は一部を、複数枚の宇宙機用多層断熱シートで重ねて覆う宇宙機の断熱方法である。これを図3及び図4に基づいて説明する。図3及び図4は何れも宇宙機2の一部において、断熱シート10を2枚重ねて覆う例をそれぞれ示した説明図である。
【0037】
図3において、2枚の断熱シート10,10を上下に重ねて宇宙機2を覆う場合には、各断熱シート10、10に適宜形状の通気路を貫通させて形成しておき、重ね合わされる状態において、両断熱シート10,10に各々形成された通気路が互いに一致しないようその位置をずらせて重ね合わせる。
このように重ね合わされた場合には、上記実施の形態2で説明した層間間隙45と同様な間隙が重ね合わせられた重ね面に生じるので、一方の断熱シート10の通気路としての切り込み11が実施の形態2でいう表側通気路、又、他方の断熱シート10の通気路としての穴12が実施の形態2でいう裏側通気路にそれぞれ相応し、結果として、実質的には、上記実施の形態2の構成と同様とすることができ、従って、上記実施の形態2と実質的に同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
この形態3の方法を用いる場合には、使用される断熱シート10の通気路は、如何なる断面形状であってもよい。例えば、従来に比べて通気性を格段に高めるには、上記実施の形態2で説明したような中空の穴12を貫通して形成するのが最良である。
図3及び図4は、表側通気路11Aに相応する部位に十字状の切れ込み11を形成し、裏側通気路11Bに相応する部位に中空の穴12を貫通させて形成している。
尚、図3の符号13は重ね合わされる断熱シート10,10を固定させるために互いを接着させる接着テープである。
又、図4の符号14は2重ね合わされる2枚の断熱シート10,10を互いに貼り合わせるため、相対する多層断熱シート10,10の面に縫い付けられたベルクロと呼ばれる脱着可能なテープである。
【0039】
この実施の形態3による方法によれば、重ねられるそれぞれの断熱シート10毎に、単純に、貫通する通気路を形成しておくだけでよいから、上記実施の形態1や形態2の場合に比べて、通気路を形成する作業が極めて簡単となる。例えば、1枚の断熱シート10毎に、単体として通気路を形成する打ち抜き加工作業を行うだけで済む。従って、作業量を大幅に軽減することができる。
しかも、上記実施の形態1や形態2の場合と実質的には同様の作用効果を発揮させることができる。
【0040】
【発明の効果】
この発明によれば、貫通する通気路を切り込みで形成したので、従来の針穴に比べ、圧力に応じて柔軟に内部空気を外部へ逃がすことができ、宙機用多層断熱シートの破れや剥がれ等の破損を防止することができると共に、外部からの熱入力も防止することができ、宇宙機の温度制御機能を保証することができる。
【0041】
この発明によれば、何れも、外部からの熱入力を効率よく防止することができると共に、通気路の通気性能を一段と高めることができるので、宇宙機用多層断熱シートの破れや剥がれ等の破損を防止して、宇宙機の温度制御機能を保証することができる。
【0042】
この発明によれば、何れも、宇宙機用多層断熱シートに通気路を貫通して形成するだけの、極めて簡単な加工作業を行うだけで、この発明と同様な作用効果を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の宇宙機用多層断熱シートの一部を示した斜視図である。
【図2】 実施の形態2の構成の概要を示す説明図である。
【図3】 実施の形態3の方法を示す説明図である。
【図4】 実施の形態3の別の方法を示す説明図である。
【図5】 宇宙機用多層断熱シートで宇宙機を覆った状態を示す斜視図である。
【図6】 宇宙機用多層断熱シートの多層構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 従来の宇宙機用多層断熱シート(断熱シート)、2 宇宙機、3 宇宙空間、4 層構造部材(層)、5 層構造部材(層)、10 本発明の宇宙機用多層断熱シート(断熱シート)11 切れ込み(通気路)、11A 表側通気路、11B6 裏側通気路、45 層間間隙。
Claims (6)
- 各層間に通気可能な層間間隙を有する弾性を備えた多層構造の宇宙機用多層断熱シートにおいて、
前記宇宙機用多層断熱シートの表側と裏側とからそれぞれ通気路を形成し、
前記最も表側の通気路は、切れ込みであり、残りの通気路は、穴であることを特徴とする宇宙機用多層断熱シート。 - 前記表側と裏側とからの両通気路は、直接連通しないように位置をずらして形成され、且つ、前記両通気路の長さが任意の層間間隙に達するよう形成されたことを特徴とする請求項1に記載の宇宙機用多層断熱シート。
- 表側と裏側とからの両通気路の長さは、任意の複数の層間間隙において行き違うように形成されたことを特徴とする請求項2に記載の宇宙機用多層断熱シート。
- 切れ込みは、放射状の切れ込みであることを特徴とする請求項1に記載の宇宙機用多層断熱シート。
- 穴は、中空の穴であることを特徴とする請求項1に記載の宇宙機用多層断熱シート。
- 複数枚の宇宙機用断熱シートで宇宙機の全部又は一部を重ねて覆う宇宙機の断熱方法において、
各宇宙機用断熱シートに適宜通気路を貫通させて形成し、前記最も表側の通気路は、切れ込みであり、残りの通気路は、穴であり、各宇宙機用断熱シートに形成された通気路が一致しないよう宇宙機用断熱シートを重ね合わせることを特徴とする宇宙機の断熱方法。
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