JP4070052B2 - 可倒ガイドおよびこの可倒ガイドを用いた紙幣収納庫 - Google Patents

可倒ガイドおよびこの可倒ガイドを用いた紙幣収納庫 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一時保留板を備えた紙幣収納庫に設ける可倒ガイドおよびこの可倒ガイドを備えた紙幣収納庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
紙幣収納部の上方に開閉可能な一時保留板を備えた紙幣収納庫にあっては、一時保留板が紙幣収納庫に出入りするため、紙幣収納庫の一部を切り欠いてなる出入り孔が設けられている。
そして、この出入り孔に紙幣が引っ掛からないように、出入り孔の部分にはガイドを設けるが、一時保留板の開閉動作を妨げないように、可倒するガイド(以下、可倒ガイドと称す)が備えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
可倒ガイドは、一時保留板の開閉時以外は垂直位置に復帰するように、バネを設けてある。
このバネが動作するのに必要なスペースが多いと、紙幣収納庫が大型化するという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本願請求項1にかかる発明は、外部からの力が加わることにより、垂直位置から左右両側に倒れることが可能で、かつ、外部からの力が加わらなくなると、垂直位置に復帰する可倒ガイドにおいて、前記可倒ガイドの回転支点の下側に設けたスプリングポストにコイル部が嵌められたねじりコイルばねと、前記ねじりコイルばねの2本の腕部に挟まれ、可倒ガイドの回転によりねじりコイルばねを開閉する形状を持つカムとを設けた可倒ガイドである。
【0005】
本願請求項2にかかる発明は、上述した請求項1にかかる発明において、前記可倒ガイドを、長孔を介して回転支点に支持するとともに、可倒ガイドの下端に、スプリングポストに接する突起部を設けた可倒ガイドである。
本願請求項3にかかる発明は、紙幣を集積状態で搭載して上下動可能なステージを有する紙幣収納部と、前記紙幣収納部の上方に設けられ、紙幣を一時保留する一時保留部と、前記一時保留部と紙幣収納部の間に開閉可能に設けられ、閉状態で紙幣を集積状態で搭載し、開くことで搭載した紙幣を前記ステージ上に落とす一時保留板とを備えた紙幣収納庫において、前記一時保留板が紙幣収納庫の内外に移動する過程で、該一時保留板に押されることで垂直位置から左右両側に倒れることが可能で、かつ、一時保留板が紙幣収納庫内にある時、もしくは紙幣収納庫外にある時に垂直位置に復帰する可倒ガイドを一時保留部と紙幣収納部の間に備え、前記可倒ガイドの回転支点の下側に設けたスプリングポストにコイル部が嵌められたねじりコイルばねと、前記ねじりコイルばねの2本の腕部に挟まれ、可倒ガイドの回転によりねじりコイルばねを開閉する形状を持つカムとを設けた紙幣収納庫である。
【0006】
本願請求項4にかかる発明は、上述した請求項3にかかる発明において、前記可倒ガイドを、長孔を介して回転支点に支持するとともに、可倒ガイドの下端に、スプリングポストに接する突起部を設けた紙幣収納庫である。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の可倒ガイドの第1の実施の形態を示す説明図である。
図において、1は可倒ガイドで、支点2に支持されて該支点2を中心に回転する。
3は可倒ガイド2に一体に形成されたカムである。
【0008】
4はねじりコイルばねで、支点2の直下に設けられたスプリングポスト5にコイル部4aが嵌められている。
このねじりコイルばね4は、コイル部4aの両端から2本の腕部4bおよび4cが突出しており、この2本の腕部4bおよび4cで前記カム3を挟んでいる。このカム3は、頂点が突出した形状で、側面と底部は支点2からの径を同じとしてある。
【0009】
図2は上述した本発明の可倒ガイドを搭載した本発明の紙幣収納庫の実施の形態の一例を示す側面図、図3は一時保留部の要部平面図である。
図において、6は紙幣収納庫7の一時保留部8において紙幣9を集積する一時保留板、10a,10bは前記一時保留板6の両側端から2本ずつ突出している突起、11は一時保留板6を移動させるキャリアで、このキャリア11に設けられた凹部11aに前記突起10a,10bが載せられており、キャリア11が図示しないモータからの駆動力の伝達をギヤ群等を介して受け、一時保留板6を矢印A方向もしくは矢印B方向に移動させる。
【0010】
紙幣収納庫7の正面板および両側面板の一部を切り欠いて出入り孔12を形成してあり、前記一時保留板6は矢印A−B方向の移動によりこの出入り孔12を通じて紙幣収納庫7内に出入りする。
図1で説明した可倒ガイド1は、紙幣収納庫7の両側面の出入り孔12における紙幣ガイドを構成するものであり、紙幣収納庫7の両側面板の内側で、出入り孔12の上端12aから下端12bの間を塞ぐように設けられる。
【0011】
キャリア11は可倒ガイド1のそれぞれ外側で、紙幣収納庫7の外側に位置するため、突起10aの移動経路に可倒ガイド1が位置することになるが、可倒ガイド1は、キャリア11の矢印A−B方向の移動により突起10aに押されることで倒れて、該突起10aの移動を妨げないようになっている。この動作の詳細については後述する。
【0012】
紙幣収納庫7の一時保留部8の下には紙幣収納部13が設けられている。
14はこの紙幣収納部13において紙幣15を集積するステージで、図示しないモータからの駆動力を受けて矢印C方向に移動して上昇、もしくは矢印D方向へ移動して下降するようになっている。
16は一時保留部8の両内側面に対向配置され、紙幣9をガイドする紙幣ガイド、17は紙幣収納部13の両内側面に対向配置され、紙幣15をガイドする紙幣ガイドである。なお可倒ガイド1は、紙幣収納庫7の内側に向かって前記紙幣ガイド16および17と同一の高さとなっている。
【0013】
18は一時保留板6上の紙幣9もしくはステージ14上の紙幣15を繰り出す繰り出しローラ、19は前記繰り出しローラ18により繰り出された紙幣を図示しない搬送路に送り込むとともに、紙幣を一時保留板6上に放出する給紙ローラ、20は前記給紙ローラ21に対向配置される分離ローラである。
以下に、上述した紙幣収納庫における入出金動作およびこの入出金動作における一時保留板6の移動に伴う可倒ガイド1の動作について説明する。
【0014】
図4は第1の実施の形態の可倒ガイドの動作を示す説明図であり、まず、一時保留板6の移動に伴う可倒ガイドの動作を説明する。
一時保留板6が図2に実線で示すように紙幣収納庫7内にある状態から、キャリア11により一時保留板6を矢印A方向に移動させると、突起10aが垂直位置にある可倒ガイド1に突き当たる。
【0015】
さらに一時保留板6の矢印A方向への移動を続けると、図4(a)に示すように可倒ガイド1は支点2を中心に回転して倒れる。このとき、カム3も回転することにより、可倒ガイド1が倒れる方向に位置するねじりコイルばね4の腕部4bは、カム3の側面から頂点に接触箇所が移動し、これにより、腕部4bが押し広げられてコイル部4aが巻き込まれる方向に捩じられる。腕部4cの側は、カム3の側面から底部に接触箇所が移動するので、位置は変わらない。よって、可倒ガイド1を倒すと、ねじりコイルばね4により、可倒ガイド1を垂直位置に戻そうとする力が加わることになる。
【0016】
突起10aで可倒ガイド1を押し倒した状態から一時保留板6をさらに矢印A方向に移動させて突起10aが可倒ガイド1を通過すると、可倒ガイド1はねじりコイルばね4のコイル部4aを巻き込む方向に捩じることにより蓄えられた力および腕部4bの撓み等によるカム3を押す力により垂直位置に復帰する。可倒ガイド1が垂直位置に復帰すると、ねじりコイルばね4の腕部4bと腕部4cがカム3を挟む力により、垂直位置で安定して停止する。
【0017】
なお、突起10aで可倒ガイド1を押し倒した状態から、一時保留板6を矢印B方向に戻すと、やはり、可倒ガイド1はねじりコイルばね4により垂直位置に復帰する。
一時保留板6が図2に2点鎖線で示すように紙幣収納庫7外にある状態から、キャリア11により一時保留板6を矢印B方向に移動させると、突起10aが可倒ガイド1に突き当たる。
【0018】
さらに一時保留板6の矢印B方向への移動を続けると、図4(b)に示すように可倒ガイド1は支点2を中心に回転して倒れる。このとき、カム3も回転することにより、可倒ガイド1が倒れる方向に位置するねじりコイルばね4の腕部4cは、カム3の側面から頂点に接触箇所が移動し、これにより、腕部4cが押し広げられてコイル部4aが巻き込まれる方向に捩じられる。腕部4bの側は、カム3の側面から底部に接触箇所が移動するので、位置は変わらない。よって、可倒ガイド1を倒すと、ねじりコイルばね4により、可倒ガイド1を垂直位置に戻そうとする力が加わることになる。
【0019】
突起10aで可倒ガイド1を押し倒した状態から一時保留板6をさらに矢印B方向に移動させて突起10aが可倒ガイド1を通過すると、可倒ガイド1はねじりコイルばね4のコイル部4aを巻き込む方向に捩じることにより蓄えられた力および腕部4cの撓み等によるカム3を押す力により垂直位置に復帰する。可倒ガイド1が垂直位置に復帰すると、ねじりコイルばね4の腕部4bと腕部4cがカム3を挟む力により、垂直位置で安定して停止する。
【0020】
なお、突起10aで可倒ガイド1を押し倒した状態から、一時保留板6を矢印A方向に戻すと、やはり、可倒ガイド1はねじりコイルばね4により垂直位置に復帰する。
このように、可倒ガイド1は、突起10a等により外部から押し倒そうとする力が加わることにより、力の掛かる方向に応じて左右どちらかに倒れ、外部からの力が加わらなくなると、ねじりコイルばね4の力により垂直位置に戻る。
【0021】
上述した可倒ガイド1の動作において、可倒ガイド1が倒れるとき、ねじりコイルばね4の一方の腕部が押し広げられる以外は、ねじりコイルばねが必要とするスペースは無い。よって、スプリングポスト5の直下にセンサG等を設けることが可能である。
次に、紙幣収納庫における入出金動作を説明する。
【0022】
入金時は、図示しない制御部が、記憶手段に記憶してある動作履歴あるいはセンサの出力等から一時保留板6が紙幣収納庫7内に位置するか否かを確認し、一時保留板6が図2に2点鎖線で示す紙幣収納庫7の外に位置する場合は、図示しないモータを制御して、キャリア11により一時保留板6を矢印B方向に移動させ、図2に実線で示す位置まで移動させる。
【0023】
このとき、突起10aが可倒ガイド1に突き当たるが、図4(b)で説明したように、可倒ガイド1は突起10aの矢印B方向の移動により押し倒され、一時保留板6の移動の妨げになることはない。そして、突起10aが押し倒した可倒ガイド1から離れると、該可倒ガイド1はねじりコイルばね4により垂直位置に戻され、ガイドとしての機能を果たすことができるようになる。
【0024】
次に、ステージ14を矢印C方向に移動させ、このステージ14上に紙幣15が集積していない場合はステージ13で直接、あるいは、ステージ14上に紙幣15が集積している場合はこの紙幣15を介して一時保留板6を矢印C方向に押し上げる。一時保留板6は、突起10a,10bがキャリア11の凹部11aに載ることにより支持されているが、凹部11aは上部が開口しているので、一時保留板6は、矢印C方向に押し上げられると、突起10a,10bはキャリア11の凹部11aから外れ、キャリア11より高い位置に上昇できる。よって、一時保留板6はステージ14に押し上げられて所定の高さに位置付けられる。なお、紙幣収納庫7の両側面板には、突起10a,10bが移動するための溝が開けられている。
【0025】
一時保留板6を所定の高さに位置付けると、繰り出しローラ18および給紙ローラ19を矢印F方向に回転させ、図示しない搬送路から送り込まれた紙幣を一時保留板6上に放出する。
なお、一時保留板6上の紙幣9の集積枚数に応じて、ステージ23を矢印D方向に所定量ずつ下降させることで、一時保留板6を下降させて集積に必要なスペースを空けて行く。
【0026】
入金取引が成立する等して、一時保留板9上に集積した紙幣9をステージ15上に移す場合は、ステージ14を矢印D方向に所定量下降させることで一時保留板6を下降させ、突起10a,10bをキャリア11の凹部11aに載せる。
次に、キャリア11により一時保留板6を矢印A方向に移動させる。このとき、突起10aが可倒ガイド1に突き当たるが、図4(a)で説明したように、可倒ガイド1は突起10aの矢印A方向の移動により押し倒され、一時保留板6の移動の妨げになることはない。そして、突起10aが押し倒した可倒ガイド1から離れると、該可倒ガイド1はねじりコイルばね4により垂直位置に戻され、ガイドとしての機能を果たすことができるようになる。
【0027】
一時保留板6が図2に2点鎖線で示す位置まで移動すると、該一時保留板6上の紙幣9は、ステージ14上に落下する。
このとき、紙幣ガイド17の下端、紙幣ガイド18の上端および可倒ガイド1のガイド面の上下端は傾斜面となっており、各ガイドのガイド面の高さが同一であるので、各ガイド間での紙幣の受渡しが滑らかに行え、一時保留部8から紙幣収納部13へと紙幣9は滑らかに移動することができる。そして、出入り孔12においては可倒ガイド1が出入り孔12の上端12aから下端12bまでの間を塞いでいるので、紙幣が出入り孔12に引っ掛かることはなく、紙幣の折れ等が発生しない。よって、集積不良になることはなく、信頼性が向上するものである。
【0028】
なお、一時保留板6上に集積した紙幣9を繰り出す必要が生じた場合は、ステージ14を矢印C方向に上昇させることで一時保留板6も上昇させ、該一時保留板6上の紙幣9を繰り出しローラ18に押しつける。そして、繰り出しローラ18および給紙ローラ19を矢印E方向に回転させることで、一時保留板6上の紙幣9を一枚ずつ繰り出していく。
【0029】
出金時は、まず、一時保留板6の位置を確認し、図2の実線で示すように紙幣収納庫7内に位置する場合は、キャリア11により一時保留板6を矢印A方向に移動させる。このとき、突起10aが可倒ガイド1に突き当たるが、図4(a)で説明したように、可倒ガイド1は突起10aの矢印A方向の移動により押し倒され、一時保留板6の移動の妨げになることはない。そして、突起10aが押し倒した可倒ガイド1から離れると、該可倒ガイド1はねじりコイルばね4により垂直位置に戻され、ガイドとしての機能を果たすことができるようになる。
【0030】
一時保留板6が図2に2点鎖線で示す位置まで移動すると、ステージ14を上昇させ、該ステージ14上の紙幣15を繰り出しローラ18に押しつける。そして、繰り出しローラ18および給紙ローラ19を矢印E方向に回転させることで、ステージ14上の紙幣15を一枚ずつ繰り出していく。
このとき、紙幣ガイド17の下端、紙幣ガイド18の上端および可倒ガイド1のガイド面の上下端は傾斜面となっており、各ガイドのガイド面の高さが同一であるので、各ガイド間での紙幣の受渡しが滑らかに行え、紙幣収納部13から一時保留部8へと紙幣15は滑らかに移動することができる。そして、出入り孔12においては可倒ガイド1が出入り孔12の上端12aから下端12bまでの間を塞いでいるので、紙幣が出入り孔12に引っ掛かることはなく、紙幣の折れ等が発生しない。よって、繰り出し不良が発生することはなく、信頼性が向上するものである。
【0031】
以上説明したように、一時保留板6が紙幣収納庫7内に出入りするために必要な出入り孔12を塞ぐ可倒ガイド1を設けたので、紙幣収納部13と一時保留部8との間の紙幣の受渡しが滑らかに行えるようになる。
また、可倒ガイド1が倒れるとき、ねじりコイルばね4の一方の腕部が押し広げられる以外は、ねじりコイルばねが必要とするスペースは無い。よって、スプリングポスト5の直下にセンサ等を設けることが可能であり、紙幣収納庫7の小型化を図ることが可能である。
【0032】
図5は本発明の可倒ガイドの第2の実施の形態を示す説明図である。
図において、21は可倒ガイドで、長孔21aを介して支点2に支持され、該支点2を中心に回転する。
3は可倒ガイド2に一体に形成されたカムである。
4はねじりコイルばねで、支点2の直下に設けられたスプリングポスト5にコイル部4aが嵌められている。
【0033】
このねじりコイルばね4は、コイル部4aの両端から2本の腕部4bおよび4cが突出しており、この2本の腕部4bおよび4cで前記カム3を挟んでいる。このカム3は、頂点が突出した形状で、側面と底部は支点2からの径を同じとしてある。
また、可倒ガイド21の下端には、該可倒ガイド21が垂直位置にあるときに、スプリングポスト5に接することで可倒ガイド21の位置決めを行う突起部21bが設けてある。
【0034】
上述した第2の実施の形態の可倒ガイド21も、図2および図3で説明した紙幣収納庫7に、出入り孔12におけるガイドとして取り付けられるものであり、以下に、図2および図3における可倒ガイドをこの第2の実施の形態の可倒ガイド21に置き換えて、一時保留板6の移動に伴う第2の実施の形態の可倒ガイド21の動作を説明する。ここで、図6は第2の実施の形態の可倒ガイドの動作を示す説明図である。
【0035】
まず、可倒ガイド21が垂直位置にあるときは、図5に示すように突起部21bがスプリングポスト5の外周部に乗り上げることで、可倒ガイド21は上方向に押し上げられ、長孔21aの下端に支点2が寄った状態で静止している。この状態で、可倒ガイド21は、紙幣収納庫7の出入り孔12の上端12aから下端12bを塞いでいる。
【0036】
一時保留板6が図2に実線で示すように紙幣収納庫7内にある状態から、キャリア11により一時保留板6を矢印A方向に移動させると、突起10aが垂直位置にある可倒ガイド21に突き当たる。
さらに一時保留板6の矢印A方向への移動を続けると、図6(a)に示すように可倒ガイド21は支点2を中心に回転して倒れる。このとき、カム3も回転することにより、可倒ガイド21が倒れる方向に位置するねじりコイルばね4の腕部4bは、カム3の側面から頂点に接触箇所が移動し、これにより、腕部4bが押し広げられてコイル部4aが巻き込まれる方向に捩じられる。そして、可倒ガイド21が回転することで、突起部21bがスプリングポスト5と接触しなくなるので、可倒ガイド21はねじりコイルばね4のコイル部4aを巻き込む方向に捩じることにより蓄えられた力および腕部4bの撓みによるカム3を押す力により長孔21aの上端に支点2が寄った状態になる。これにより、可倒ガイド21の外周軌跡が小さくなる。なお、ねじりコイルばね4の腕部4cは、可倒ガイド21全体が押し下げられた分、押し広げられることになる。
【0037】
よって、可倒ガイド21を倒すと、ねじりコイルばね4により、可倒ガイド21を垂直位置に戻そうとする力が加わることになる。
突起10aで可倒ガイド21を押し倒した状態から一時保留板6をさらに矢印A方向に移動させて突起10aが可倒ガイド21を通過すると、可倒ガイド21はねじりコイルばね4のコイル部4aを巻き込む方向に捩じることにより蓄えられた力および腕4bの撓み等によるカム3を押す力により垂直位置に復帰する。このとき、突起部21bがスプリングガイド5に接するので、可倒ガイド21は長孔21aの下端に支点2がくる位置まで押し上げられる。可倒ガイド1が垂直位置に復帰すると、ねじりコイルばね4の腕部4bと腕部4cがカム3を挟む力により、垂直位置で安定して停止する。
【0038】
なお、突起10aで可倒ガイド21を押し倒した状態から、一時保留板6を矢印B方向に戻すと、やはり、可倒ガイド21はねじりコイルばね4により垂直位置に復帰する。
一時保留板6が図2に2点鎖線で示すように紙幣収納庫7外にある状態から、キャリア11により一時保留板6を矢印B方向に移動させると、突起10aが垂直位置にある可倒ガイド21に突き当たる。
【0039】
さらに一時保留板6の矢印B方向への移動を続けると、図6(b)に示すように可倒ガイド21は支点2を中心に回転して倒れる。このとき、カム3も回転することにより、可倒ガイド21が倒れる方向に位置するねじりコイルばね4の腕部4cは、カム3の側面から頂点に接触箇所が移動し、これにより、腕部4cが押し広げられてコイル部4aが巻き込まれる方向に捩じられる。そして、可倒ガイド21が回転することで、突起部21bがスプリングポスト5と接触しなくなるので、可倒ガイド21はねじりコイルばね4のコイル部4aを巻き込む方向に捩じることにより蓄えられた力および腕部4cの撓みによるカム3を押す力により長孔21aの上端に支点2が寄った状態になる。これにより、可倒ガイド21の外周軌跡が小さくなる。なお、ねじりコイルばね4の腕部4bは、可倒ガイド21全体が押し下げられた分、押し広げられることになる。
【0040】
よって、可倒ガイド21を倒すと、ねじりコイルばね4により、可倒ガイド21を垂直位置に戻そうとする力が加わることになる。
突起10aで可倒ガイド21を押し倒した状態から一時保留板6をさらに矢印B方向に移動させて突起10aが可倒ガイド21を通過すると、可倒ガイド21はねじりコイルばね4のコイル部4aを巻き込む方向に捩じることにより蓄えられた力および腕4cの撓み等によるカム3を押す力により垂直位置に復帰する。このとき、突起部21bがスプリングガイド5に接するので、可倒ガイド21は長孔21aの下端に支点2がくる位置まで押し上げられる。可倒ガイド1が垂直位置に復帰すると、ねじりコイルばね4の腕部4bと腕部4cがカム3を挟む力により、垂直位置で安定して停止する。
【0041】
なお、突起10aで可倒ガイド21を押し倒した状態から、一時保留板6を矢印B方向に戻すと、やはり、可倒ガイド21はねじりコイルばね4により垂直位置に復帰する。
このように、可倒ガイド21は、突起10a等により外部から押し倒そうとする力が加わることにより、力の掛かる方向に応じて左右どちらかに倒れ、外部からの力が加わらなくなると、ねじりコイルばね4の力により垂直位置に戻る。
【0042】
上述した可倒ガイド1の動作において、可倒ガイド21が倒れるとき、ねじりコイルばね4の一方の腕部が押し広げられる以外は、ねじりコイルばねが必要とするスペースは無い。よって、スプリングポスト5の直下にセンサG等を設けることが可能である。
さらに、可倒ガイド21を長孔21aを介して支点2に支持するようにし、垂直位置にあるときは突起21bにより押し上げられた状態に位置決めしてガイドとしての機能を果たすようにし、倒れるときには回転半径が小さくなるようにしたので、可倒ガイド21の上側近傍まで、ガイドH,I等を延ばすことが可能となる。
【0043】
紙幣収納庫7における入出金動作全体は第1の実施の形態で説明したものと同様であるので、ここではその説明を省略するが、紙幣ガイド17の下端、紙幣ガイド18の上端および可倒ガイド21のガイド面の上下端は傾斜面となっており、各ガイドのガイド面の高さが同一であるので、各ガイド間での紙幣の受渡しが滑らかに行え、紙幣収納部13と一時保留部8との間で紙幣は滑らかに移動することができる。そして、出入り孔12においては可倒ガイド21が出入り孔12の上端12aから下端12bまでの間を塞いでいるので、紙幣が出入り孔12に引っ掛かることはなく、紙幣の折れ等が発生せず、信頼性が向上する。
【0044】
そして、可倒ガイド21は、一時保留板6の開閉により倒れるとき、回転半径が小さくなるので、紙幣ガイド17と18の間隔を狭くする等が可能となり、紙幣収納庫7の小型化を図ることが可能となる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、可倒ガイドの回転支点の下側に設けたスプリングポストにコイル部が嵌められたねじりコイルばねと、前記ねじりコイルばねの2本の腕部に挟まれ、可倒ガイドの回転によりねじりコイルばねを開閉する形状を持つカムとを設けたので、可倒ガイドが垂直状態にあるときにねじりコイルばねが必要とするスペース、および可倒ガイドが倒れる時にねじりコイルばねが必要とするスペースが小さくて済む。したがって、この可倒ガイドを紙幣収納庫の一時保留部と紙幣収納部との間のガイドとして用いれば、紙幣収納庫の小型化を図ることが可能となる。
【0046】
また、前記可倒ガイドを、長孔を介して回転支点に支持するとともに、可倒ガイドの下端に、スプリングポストに接する突起部を設けることで、可倒ガイドが倒れるときの回転半径を小さくすることができ、ねじりコイルばねが必要とするスペースだけでなく、可倒ガイドが必要とするスペースも小さくすることができる。したがって、この可倒ガイドを紙幣収納庫の一時保留部と紙幣収納部との間のガイドとして用いれば、紙幣収納庫をより小型にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可倒ガイドの第1の実施の形態を示す説明図
【図2】本発明の紙幣収納庫の実施の形態の一例を示す側面図
【図3】一時保留部の要部平面図
【図4】第1の実施の形態の可倒ガイドの動作を示す説明図
【図5】本発明の可倒ガイドの第2の実施の形態を示す説明図
【図6】第2の実施の形態の可倒ガイドの動作を示す説明図
【符号の説明】
1 可倒ガイド
2 支点
3 カム
4 ねじりコイルばね
4a コイル部
4b,4c 腕部
5 スプリングポスト
6 一時保留板
10a,10b 突起

Claims (4)

  1. 外部からの力が加わることにより、垂直位置から左右両側に倒れることが可能で、かつ、外部からの力が加わらなくなると、垂直位置に復帰する可倒ガイドにおいて、
    前記可倒ガイドの回転支点の下側に設けたスプリングポストにコイル部が嵌められたねじりコイルばねと、
    前記ねじりコイルばねの2本の腕部に挟まれ、可倒ガイドの回転によりねじりコイルばねを開閉する形状を持つカムとを設けたことを特徴とする可倒ガイド。
  2. 請求項1において、
    前記可倒ガイドを、長孔を介して回転支点に支持するとともに、可倒ガイドの下端に、スプリングポストに接する突起部を設けたことを特徴とする可倒ガイド。
  3. 紙幣を集積状態で搭載して上下動可能なステージを有する紙幣収納部と、
    前記紙幣収納部の上方に設けられ、紙幣を一時保留する一時保留部と、
    前記一時保留部と紙幣収納部の間に開閉可能に設けられ、閉状態で紙幣を集積状態で搭載し、開くことで搭載した紙幣を前記ステージ上に落とす一時保留板とを備えた紙幣収納庫において、
    前記一時保留板が紙幣収納庫の内外に移動する過程で、該一時保留板に押されることで垂直位置から左右両側に倒れることが可能で、かつ、一時保留板が紙幣収納庫内にある時、もしくは紙幣収納庫外にある時に垂直位置に復帰する可倒ガイドを一時保留部と紙幣収納部の間に備え、
    前記可倒ガイドの回転支点の下側に設けたスプリングポストにコイル部が嵌められたねじりコイルばねと、
    前記ねじりコイルばねの2本の腕部に挟まれ、可倒ガイドの回転によりねじりコイルばねを開閉する形状を持つカムとを設けたことを特徴とする紙幣収納庫。
  4. 請求項3において、
    前記可倒ガイドを、長孔を介して回転支点に支持するとともに、可倒ガイドの下端に、スプリングポストに接する突起部を設けたことを特徴とする紙幣収納庫。
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