JP4069428B2 - データ伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、無線伝送路を介して高ビットレートの映像情報等を伝送可能なデータ伝送システムに関し、特に、無線LANを利用してMPEG2−トランスポートストリーム形式のパケット化されたデータを伝送するホームネットワークシステムに関する。
近年、PVR(Personal Video Recorder)機能を搭載したDVD/HDDレコーダやパソコンの普及が目覚ましく、それに伴い個人が家庭で視聴しうるビデオ資産も増えてきてきる。そして、DVD/HDDレコーダやパソコンなどに蓄積された映像情報等のコンテンツを、見たいときに、見たい場所で楽しむということが求められており、ホームネットワークを利用してテレビやパソコンなどのクライアント機器に出力可能とする技術が提案されている。映像データや音声データなどの大量のデータを高速かつリアルタイムに伝送する技術として、例えば、ディジタルテレビ、ディジタルビデオなどの接続用インタフェースにIEEE1394が採用されている。
また、最近では機器間の接続を簡単にするために、無線LANを利用してDVD/HDDレコーダやパソコン、液晶モニタなどを接続できるようになっている。この無線LANの代表的な技術としては、IEEEにおいて標準化されているIEEE802.11があり、2.4GHz帯を使用するものが主流となっている。2.4GHz帯はISM(Industrial, Scientific and Medical)バンドとよばれ、産業用や医療用、家庭用の電子レンジなどに使われる周波数帯であり、日本では2.400〜2.497GHzが無線LANに割り当てられている。
ところで、無線LANを映像データや音声データを含むAVデータの伝送媒体として利用するためには、高ビットレートのハイビジョン映像情報等を高品質で伝送する技術が必要である。例えば、映像データは1chあたり2〜30Mbps,音声データは1chあたり64kbps〜1.5Mbpsの伝送速度が必要となる。一方、インターネットはWebアクセスだけならば数Mbpsで十分であるが、コンテンツ配信などの場合は数10Mbpsの伝送速度が必要となる。
上述したように、高ビットレートの映像データ等を1系統の無線伝送路(チャンネル)を利用して伝送する場合、そのビットレートを伝送することが可能な占有周波数帯域幅が必要となるため、伝送路の伝送容量を上回るビットレートの映像データは伝送することができないという問題がある。そこで、高ビットレートの映像データを分割して複数の伝送路(チャンネル)を介して伝送することで、伝送路の周波数帯域幅が狭くても高ビットレートの映像データを送受信できるようにしたデータ伝送システムが提案されている(例えば、特許文献1,2)。
特開2002−344965 特開2002− 77088
しかしながら、上記特許文献1,2に開示されている技術では、高ビットレートの映像データを分割して複数の伝送路を介して伝送するため、すべての伝送路においてデータが正常に伝送されなければ、元の高ビットレートの映像データを復元できないという問題が生じる。例えば、複数の伝送路ごとに通信速度が異なることや無線通信において伝送チャンネルが使用不可となることなどが考えられ、この場合は分割されたデータを受信装置側で順番通りに復元することができなくなる。
本発明は、高ビットレートの映像データを分割して複数の無線伝送路(チャンネル)を介して伝送するデータ伝送システムであって、チャンネル毎の通信状態を監視することで分割データが正常に伝送され復元されるようにしたデータ伝送システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、映像データ又は音声データを含むディジタルデータを供給するデータ供給手段と、上記データ供給手段により供給されたディジタルデータを分割するデータ分割手段と、分割データを2つの伝送路によって同時に並列伝送するデータ送信手段と、を有する送信装置と、各伝送路を経由して送信された分割データを受信するデータ受信手段と、受信した分割データを結合して元のデータを復元するデータ結合手段と、を有する受信装置と、で構成され、上記2つの無線伝送路を介してディジタルデータを伝送可能なデータ伝送システムにおいて、上記送信装置は、上記2つの無線伝送路における通信状態を監視する通信状態監視手段を備え、上記通信状態監視手段は、第1の無線伝送路から送信した分割パケットに対する受信確認応答信号を所定数以上連続して受信した場合に、第2の無線伝送路において正常に分割パケットの送信がなされていないと判定し、上記データ送信手段は、上記通信状態監視手段により上記第2の無線伝送路において正常に分割データの送信がなされていないと判定された場合に、上記第2の無線伝送路により送信すべき分割データを上記第1の無線伝送路により送信することを特徴とする。
また、上記データ送信手段は、上記通信状態監視手段により上記第2の無線伝送路において正常に分割データの送信がなされていないと判定された場合に、通信状態が回復したか否かを判定するためのテストデータを当該第2の無線伝送路により送信するとともに、当該第2の無線伝送路に対応するデータ受信手段により上記テストデータを受信可能となった後に、上記分割データの送信を再開するようにした。
このとき、低ビットレートのテストデータを送信可能となっても、本来送信されるべき高ビットレートの分割データを送信できるとは限らないので、上記テストデータは、本来送信される分割データのビットレートと同等以上のビットレートを有するようにするのがよい。
さらに、上記ディジタルデータがMPEGトランスポートストリーム形式である場合は、上記データ分割手段は、上記データ供給手段により供給されたMPEGトランスポートストリームをパケット単位で分割し、上記データ結合手段は、受信した分割パケットを結合して元のMPEGトランスポートストリームを復元するようにした。
本発明によれば、送信装置側に複数の無線伝送路における通信状態を監視する通信状態監視手段を備えるようにし、データ送信手段は上記通信状態監視手段により特定の無線伝送路において正常に分割データの送信がなされていないと判定された場合に、その特定の無線伝送路により送信すべき分割データを他の無線伝送路により送信するようにしたので、高ビットレートのディジタルデータ(例えばMPEGトランスポートストリーム)を周波数帯域幅が狭い複数の無線伝送路に分配して伝送することができるとともに、受信装置側で分割データを部分的に受信できずに元のディジタルデータを復元できなくなるのを回避できる。これにより、視聴者は無線LANを利用して高ビットレートの映像データも効率よく伝送することができるとともに、離れた場所でも途切れのない高品質な映像を楽しむことができる。
また、データ送信手段は、通信状態監視手段により特定の無線伝送路において正常に分割データの送信がなされていないと判定された場合に、通信状態が回復したか否かを判定するためのテストデータを当該特定の無線伝送路により送信するとともに、当該特定の無線伝送路に対応するデータ受信手段により上記テストデータを受信可能となった後に、上記分割データの送信を再開するようにしたので、伝送可能な無線伝送路を有効に利用することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のホームネットワークシステムの概略構成図である。なお、以下の説明では2つのチャンネルを利用してディジタルデータ(例えば、MPEGトランスポートストリーム)を無線伝送する例について説明するが、本発明はこれに限らず、3チャンネル以上のチャンネルを利用してもよい。
本実施形態に係るホームネットワークシステム100は、映像データ及び音声データを含むコンテンツ(アナログデータ又はディジタルデータ)を提供するコンテンツ提供装置10と、送信装置20と、受信装置30と、液晶モニタやスピーカ等の出力装置40と、で構成される。ここで、コンテンツ提供装置10は、例えば、DVD/HDDレコーダ、ビデオテープレコーダ、アナログテレビジョン放送やディジタルテレビジョン放送の受信機等に相当し、通常、液晶モニタ等の表示装置やスピーカ等の音声出力装置に直接接続して映像及び音声を出力できるAV機器である。
ホームネットワークシステム100では、例えば、コンテンツ提供装置10と送信装置20、及び受信装置30と出力装置40はIEEE1394準拠のケーブル等で接続され、送信装置20と受信装置30間はIEEE802.11bに基づく無線LANを利用してデータ伝送を行う。
コンテンツ提供装置10はAVデータ生成部(図示しない)を有し、DVD、ビデオカセットテープ、ハードディスク等の記録媒体からコンテンツ(映像データ、音声データ)を読出し、またはディジタルテレビジョン放送やアナログテレビジョン放送を受信し、そのコンテンツやテレビジョン放送を所定のフォーマットに変換してAVデータとして出力する。なお、コンテンツ提供装置10から出力されるAVデータは、メディアの種類とコンテンツ提供装置の機能によって、アナログデータ又はディジタルデータとなる。
図2は、送信装置20の概略構成図である。図2に示すように、送信装置20は、A/D変換部21と、MPEGエンコーダ22と、MPEG分割部23と、バッファ回路24a,24bと、MAC/PHY部25a,25bと、高周波増幅部26a,26bと、アンテナ27a,27bと、制御部28と、を有し、コンテンツ提供装置10から供給されたAVデータをMPEG2準拠のトランスポートストリーム(以下、MPEG2−TSと略する)形式で受信装置30に送信する。
A/D変換部21は、コンテンツ提供装置10から送信されたアナログのAVデータをディジタルデータに変換する。MPEGエンコーダ22は、A/D変換部21から供給されたディジタルAVデータをMPEG2方式に従い圧縮符号化し、これらの圧縮データを多重化してMPEG2?TSを生成する。
ここで、MPEG2−TSは、図5に示すように、188バイトの固定長のトランスポートストリームパケット(以下、TSパケットと略する)の系列で構成される。また、1つのTSパケットは、4バイトのパケットヘッダと、184バイトのペイロードとから構成され、パケットヘッダ内にはパケットの先頭を識別するための同期バイトやパケットIDが含まれており、一方ペイロードにはビデオ、オーディオ、データ等が記述されている。
なお、コンテンツ提供装置10から供給されるAVデータが、既にMPEG2−TS形式である場合は、A/D変換部21及びMPEGエンコーダ22は使用されない。
制御部28は、図示しないCPUと、RAMと、ROMと、で構成される。ROMには、各種制御プログラムが格納されており、CPUはRAMを作業領域として利用しつつ、ROM内の制御プログラムに従って動作する。例えば、制御部28は、MPEGエンコーダ22から供給されるMPEG2−TSのパケットヘッダ内の同期バイトを検出して、伝送パケットに同期したパケット同期信号を生成するとともに、生成したパケット同期信号をMPEG分割部23に供給し、MPEG分割部23の動作を制御する。
MPEG分割部23は、制御部28から供給されたパケット同期信号に基づき、1本のMPEG2−TSを伝送パケットの境界で分割し、後段のバッファ回路24a,24bにパケット単位で順番に分配する。具体的には、供給されたMPEG2−TSをパケット毎に分割し(PACK#1,PACK#2,・・)、分割したパケットのうちPACK#1,#3,#5,・・をバッファ回路24aに出力し、PACK#2,#4,#6,・・をバッファ回路24bに出力する。
バッファ回路24a,24bは、MPEG分割部23から供給された分割パケットを順次格納する。MAC/PHY部25a,25bは、バッファ回路24a,24bから出力された分割パケットに対して、プロトコル処理及び所定の変調方式(例えばDSSS変調方式)に従って変復調処理を行う。
高周波増幅部26a,26bは、RF信号を高周波増幅し各送信アンテナ27a,27bを介して受信装置30に送信する。例えば、異なる周波数帯域の無線伝送路(例えば、中心周波数2.412GHzと2.484GHz)を介してRF信号を送信する。
本実施形態の送信装置20では、MPEG2−TSをパケット単位で分割し、原則として、送信アンテナ26aから発信される第1の伝送路(RF_#1)によりPACK#1,PACK#3,PACK#5・・を送信し、送信アンテナ26bから発信される第2の伝送路(RF_#2)によりPACK#2,PACK#4,PACK#6・・を送信する。ただし、第1の伝送路又は第2の伝送路のうち、一方において伝送可能な帯域幅の減少等により通信状態が悪化し、分割パケットを正常に送信できない場合は、正常に送信可能な他方の伝送路により送受信を行う。
図3は、受信装置30の概略構成図である。図3に示すように、受信装置30は、受信アンテナ31a,31bと、高周波増幅部(RF)32a,32bと、MAC/PHY部33a,33bと、バッファ回路34a,34bと、MPEG結合部35と、MPEGデコーダ36と、D/A変換部37と、制御部38と、を有し、送信装置20から送信された分割パケットを受信する。
受信アンテナ31a,31bは、送信装置20から異なる周波数帯域の無線伝送路を介して送信されたRF信号を受信して、受信したRF信号を対応する高周波増幅部32a,32bに供給する。
高周波増幅部32a,32bは、受信アンテナ31a,31bにより受信されたRF信号を高周波増幅し、MAC/PHY部33a,33bに供給する。
MAC/PHY部33a,33bは、高周波増幅部32,32bから供給された分割パケットに対してプロトコル処理及び所定の変調方式に従って変復調処理を行う。バッファ回路34a,34bは、MAC/PHY部33a,33bから供給された分割パケットを順次格納する。
制御部38は、図示しないCPUと、RAMと、ROMと、で構成される。ROMには、各種制御プログラムが格納されており、CPUはRAMを作業領域として利用しつつ、ROM内の制御プログラムに従って動作する。例えば、制御部38は、MAC/PHY部33a,33bから供給される分割パケットに含まれるパケットヘッダ内の同期バイトを検出して、伝送パケットに同期したパケット同期信号を生成するとともに、生成したパケット同期信号をMPEG結合部35に供給し、MPEG結合部35の動作を制御する。
MPEG結合部35は、制御部28から供給されたパケット同期信号に基づき、バッファ回路34a,34bから分割パケットを読出し、複数の分割パケットを結合し元のMPEG2−TSを復元し出力する。
MPEGデコーダ36は、MPEG結合部35から供給されたMPEG2−TSを伸張復号化し、ディジタルAVデータを生成する。D/A変換部37は、MPEGデコーダ36から供給されたディジタルAVデータをアナログAVデータに変換し、出力装置40に出力する。
なお、出力装置40が、MPEG2−TS形式のAVデータを再生可能な場合は、MPEGデコーダ36及びD/A変換部37は使用されない。
本実施形態の受信装置30では、第1の伝送路(RF_#1)により送信されたPACK#1,PACK#3,PACK#5・・と、第2の伝送路(RF_#2)により送信されたPACK#2,PACK#4,PACK#6・・とを、それぞれ対応する受信手段で受信し、これらを結合して元のMPEG2−TSを復元する。
次に、送信装置20におけるデータ伝送制御処理について図4のフローチャートに従って詳細に説明する。このデータ伝送制御処理では、送信装置20の制御部28により制御プログラムが実行され、これに従って各回路が制御される。
本実施形態では、第1の伝送路又は第2の伝送路のうち、一方において伝送可能な帯域幅の減少等によりMPEG2−TSを正常に送信できない場合は、正常に送信可能な他方の伝送路により送受信が行うようにしている。具体的には、正常にデータを送信できない側の伝送路について、通信モードを通常モードから復帰モードへ移行させ、その後復帰モードから通常モードへ回復するまでの間、正常にデータを送信可能な側の伝送路からデータの送信が行われるようにしている。
なお、正常にデータを送信できている側の伝送路をRF_OK、正常にデータを送信できていない側の伝送路をRF_NGとする。
まず、MPEG分割部23は1本のMPEG2−TSを伝送パケットの境界で分割する。そして、後段のバッファ回路24a,24bに分割パケットのうちのPACK#1,#3,#5・・をバッファ回路24aに出力し、PACK#2,#4,#6・・をバッファ回路24bに出力する(ステップS101)。次に、PACK#1を第1の伝送路(RF_#1)から送信し、PACK#2を第2の伝送路(RF_#2)から送信する(ステップS102)。
次いで、送信したデータを受信装置30で正常に受信できた場合に返信されるACK(応答確認)を受信したか判定する(ステップS103)。ここで、ACKを受信した伝送路では正常にデータを送受信できていることになる(RF_OK)。
次いで、ステップS103でACKを受信したと判定した場合は、ACKを受信した側の伝送路(RF_OK)の通信モードは、通常モードか復帰モードであるか判定する(ステップS104)。ここで、初期状態では何れの伝送路の通信モードも通常モードとなっているが、後述するステップS109において通信モードが復帰モードに移行されることがあるので、ACKを受信した側の伝送路が通常モードである場合と復帰モードである場合が生じるので、ACKを受信した側の伝送路(RF_OK)の通信モードに従って制御するようにしている。
そして、ステップS104でRF_OKは通常モードであると判定した場合は、同じ伝送路で一定回数以上連続してACKを受信したか判定する(ステップS105)。すなわち、一方の伝送路において正常にデータの送受信が行われていない場合は、他方の伝送路でのみ連続してACKを受信することとなるので、これにより各伝送路における通信状態を監視するようにしている(通信状態監視手段)。
ここで、一定回数とは、受信装置30でAVデータを途切れなく再生できる範囲で設定される。すなわち、受信装置30から出力装置40に送信するAVデータがなくなる前に、次のMPEG2−TSの結合及びMPEGデコード、D/A変換が完了できる範囲で設定されるのが望ましく、受信装置30内に設けられるバッファ容量等に基づいて決定される。なお、本実施形態では、説明を簡便にするため、2回以上連続して同一伝送路にてACKを受信した場合に、他方の伝送路において正常にデータを送信できていないと判定することにする。
ステップS105で同じ伝送路で2回以上連続してACKを受信していない、すなわち、第1の伝送路と第2の伝送路で交互にACKを受信していると判定した場合は、バッファ24a,24bから次のPACK(第1の伝送路でACKを受信した場合はPACK#3,第2の伝送路でACKを受信した場合はPACK#4)を読み出して送信する(ステップS106)。
一方、ステップS105で同じ伝送路で2回以上連続してACKを受信していると判定した場合はステップS108に移行する。例えば、第1の伝送路において、PACK#1,PACK#3の送信に対するACKを連続して受信した場合は、第2の伝送路で正常にPACK#2に送信ができていない(第2の伝送路はRF_NG)と判定し、ステップS108に移行する。そして、ステップS108で正常にデータの送受信ができていない側の伝送路(RF_NG)の通信モードが通常モードであるか、復帰モードであるか判定する。
ステップS108でRF_NGの通信モードが通常モードであると判定した場合は、通信モードを通常モードから復帰モードに移行するとともに(ステップS109)、RF_NGからテストデータを送信する(ステップS110)。ここで、テストデータは、RF_NGの通信状態が回復したか否かを判定するためのデータであればよく、特にデータの形式は制限されない。ただし、MPEG2−TSの分割パケットを正常に送信できるか否かの目安とするため、実際に送信する分割パケットとビットレートが同等又はそれ以上であることが望ましい。
一方、RF_OKからは、第1の伝送路で送信済みのPACK#と第2の伝送路で送信済みのPACK#を比較して、順番の若いPACKを送信する(ステップS111)。例えば、第1の伝送路から送信したPACK#1,PACK#3に対するACKを連続して受信して、第2の伝送路で正常にPACK#2に送信ができていないと判定した場合は、バッファ回路24bからPACK#2を読み出して、RF_OK(RF_#1)から送信することとなる。
また、ステップS108でRF_NGの通信モードは復帰モードであると判定した場合は、RF_NGの通信状態は回復していないことになるので、通信モードはそのままにして、RF_NGからテストデータを送信する(ステップS112)。
一方、RF_OKからは順番の若いPACKを送信する(ステップS113)。例えば、第1の伝送路から送信したPACK#1,PACK#3に対するACKを受信した後、第1の伝送路からPACK#2を送信し(ステップS111)、このPACK#2に対するACKを受信した場合、第2の伝送路では未だ正常にテストデータの送信ができていないと判断できるので、バッファ回路24bからPACK#4を読み出して、RF_OK(RF_#1)からを送信することとなる。
また、RF_NGからテストデータの送信を行い、これに対するACKを受信した場合は、ACKを受信した伝送路(RF_OK)の通信モードは復帰モードであると判定されるので(ステップS104)、通信モードを通常モードに移行するとともに(ステップS107)、バッファ24a,24bから次のPACKを読み出して送信する(ステップS106)。例えば、第2の伝送路が復帰モードから回復するまでに、第1の伝送路からPACK#4まで送信された場合は、ステップS106において第2の伝送路から次のPACK#6を送信することとなる。
このように、本実施形態では、送信装置20で2つの無線伝送路における通信状態を監視するようにし、特定の無線伝送路(例えば、第2の伝送路)において正常に分割パケットの送信がなされていないと判定された場合に、その特定の無線伝送路により送信すべき分割パケットを他の無線伝送路(第1の伝送路)により送信するようにしたので、高ビットレートのMPEG2−TSを周波数帯域幅が狭い複数の無線伝送路に分配して伝送することができるとともに、受信装置30で分割データを部分的に受信できずに元のディジタルデータを復元できなくなるのを回避できる。これにより、視聴者は無線LANを利用して映像データ等を効率よく伝送することができるとともに、離れた場所でも途切れのない高品質なコンテンツを楽しむことができる。
また、特定の無線伝送路において正常に分割パケットの送信がなされていないと判定された場合に、通信状態が回復したか否かを判定するためのテストデータを当該特定の無線伝送路により送信するとともに、当該特定の無線伝送路に対応するデータ受信手段により上記テストデータを受信可能となった後に、分割パケットの送信を再開するようにしたので、伝送可能な無線伝送路を有効に利用することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、MPEG2−TSをパケット単位で分割して伝送するようにしているが、元のデータはMPEG2−TSに制限されず、その他のディジタルデータを伝送する場合にも適用できる。
また、上記実施形態では、IEEE802.11bで規定された2.4GHz帯を利用した無線LANについて説明したが、その他の無線伝送技術を利用することもできる。例えば、IEEE802.11aで規定された5.2GHz帯の無線LANやIEEE802.11gで規定された2.4GHz帯の無線LAN、光無線LAN等がある。なお、Bluetoothは、無線LANに比較して伝送速度が低速であるため(1Mbps程度)、映像データのような高ビットレートのデータ伝送には適しているとはいえない。
また、上記実施形態において、送信装置20とコンテンツ提供装置10を一体的に構成してデータ送信手段としてもよいし、受信装置30と出力装置40を一体的に構成してデータ受信手段としてもよい。例えば、無線通信機能を有するDVD/HDDレコーダをデータ送信手段とし、無線通信機能を有するテレビジョン受信機をデータ受信手段とすることができる。
本実施形態のホームネットワークシステムの概略構成図である。 送信装置20の概略構成図である。 受信装置30の概略構成図である。 データ伝送制御処理を示すフローチャートである。 MPEG2−TSの構造を示す説明図である。
符号の説明
10 コンテンツ提供装置
20 送信装置
21 A/D変換部
22 MPEGエンコーダ
23 MPEG分割部
24a,b バッファ(送信装置側)
25a,b MAC/PHY部
26a,b 高周波増幅部
27a,b 送信アンテナ
28 制御部(送信装置側、通信状態監視手段)
30 受信装置
31a,b 受信アンテナ
32a,b 高周波増幅部
33a,b MAC/PHY部
34a,b バッファ(受信装置側)
35 MPEG結合部
36 MPEGデコーダ
37 D/A変換部
40 出力装置
100 ホームネットワークシステム

Claims (13)

  1. 映像データ又は音声データを含むMPEGトランスポートストリームを供給するMPEGデータ供給手段と、上記データ供給手段により供給されたMPEGトランスポートストリームをパケット単位で分割するデータ分割手段と、分割されたパケットを2つの無線伝送路によって同時に並列伝送するデータ送信手段と、を有する送信装置と、
    各伝送路を経由して送信された分割パケットを受信するデータ受信手段と、受信した分割パケットを結合して元のMPEGトランスポートストリームを復元するデータ合成手段と、を有する受信装置と、で構成され、上記2つの無線伝送路を介してMPEGトランスポートストリーム形式のディジタルデータを伝送可能なデータ伝送システムにおいて、
    上記送信装置は、
    2つの無線伝送路における通信状態を監視する通信状態監視手段を備え、
    上記通信状態監視手段は、第1の無線伝送路から送信した分割パケットに対する受信確認応答信号を所定数以上連続して受信した場合に、第2の無線伝送路において正常に分割パケットの送信がなされていないと判定し、
    上記データ送信手段は、上記通信状態監視手段により上記第2の無線伝送路において正常に分割パケットの送信がなされていないと判定された場合に、上記第2の無線伝送路により送信すべき分割パケットを上記第1の無線伝送路により送信するとともに、本来送信される分割パケットのビットレートと同等以上のビットレートを有するテストデータを上記第2の無線伝送路により送信することを特徴とするデータ伝送システム。
  2. 映像データ又は音声データを含むディジタルデータを供給するデータ供給手段と、上記データ供給手段により供給されたディジタルデータを分割するデータ分割手段と、分割データを2つの無線伝送路によって同時に並列伝送するするデータ送信手段と、を有する送信装置と、
    各伝送路を経由して送信された分割データを受信するデータ受信手段と、受信した分割データを結合して元のデータを復元するデータ結合手段と、を有する受信装置と、で構成され、上記2つの無線伝送路を介してディジタルデータを伝送可能なデータ伝送システムにおいて、
    上記送信装置は、
    上記2つの無線伝送路における通信状態を監視する通信状態監視手段を備え、
    上記通信状態監視手段は、第1の無線伝送路から送信した分割パケットに対する受信確認応答信号を所定数以上連続して受信した場合に、第2の無線伝送路において正常に分割パケットの送信がなされていないと判定し、
    上記データ送信手段は、上記通信状態監視手段により上記第2の無線伝送路において正常に分割データの送信がなされていないと判定された場合に、上記第2の無線伝送路によ
    り送信すべき分割データを上記第1の無線伝送路により送信することを特徴とするデータ伝送システム。
  3. 上記データ送信手段は、上記通信状態監視手段により上記第2の無線伝送路において正常に分割データの送信がなされていないと判定された場合に、通信状態が回復したか否かを判定するためのテストデータを当該第2の無線伝送路により送信するとともに、
    当該第2の無線伝送路に対応するデータ受信手段により上記テストデータを受信可能となった後に、上記分割データの送信を再開することを特徴とする請求項2に記載のデータ伝送システム。
  4. 上記テストデータは、本来送信される分割データのビットレートと同等以上のビットレートを有することを特徴とする請求項3に記載のデータ伝送システム。
  5. 上記ディジタルデータは、MPEGトランスポートストリーム形式であり、
    上記データ分割手段は、上記データ供給手段により供給されたMPEGトランスポートストリームをパケット単位で分割し、
    上記データ結合手段は、受信した分割パケットを結合して元のMPEGトランスポートストリームを復元することを特徴とする請求項2からの何れかに記載のデータ伝送システム。
  6. データ送信側において、映像データ又は音声データ等を含むディジタルデータを入力し、該入力データを分割し、2つの無線伝送路によりディジタルデータを同時に並列伝送する一方、
    データ受信側において、各伝送路を経由して送信された分割データを受信し、該受信した分割データを結合して元のデータを復元するデータ伝送システムにおいて、
    上記2つの無線伝送路における通信状態を監視し、
    第1の無線伝送路から送信した分割データに対する受信確認応答信号を所定数以上連続して受信した場合に、第2の無線伝送路において正常に分割データの送信がなされていないと判定し、
    上記第2の無線伝送路において正常に分割データの送信がなされていないと判定された場合に、上記第2の無線伝送路により送信すべき分割データを上記第1の無線伝送路により送信することを特徴とするデータ伝送方法。
  7. 上記監視の結果、上記第2の無線伝送路において正常に分割データの送信がなされていないと判定された場合に、通信状態が回復したか否かを判定するためのテストデータを当該第2の無線伝送路により送信するとともに、
    当該特定の無線伝送路において上記テストデータを送信可能となった後に、上記分割データの送信を再開することを特徴とする請求項に記載のデータ伝送方法。
  8. 上記テストデータは、本来送信される分割データのビットレートと同等以上のビットレートを有することを特徴とする請求項7に記載のデータ伝送方法。
  9. 上記ディジタルデータは、MPEGトランスポートストリーム形式であり、
    データ送信側において、入力されたMPEGトランスポートストリームをパケット単位で分割し、
    データ受信側において、受信した分割パケットを結合して元のMPEGトランスポートストリームを復元することを特徴とする請求項からの何れかに記載のデータ伝送方法。
  10. 映像データ又は音声データを含むディジタルデータを供給するデータ供給手段と、上記
    データ供給手段により供給されたディジタルデータを分割するデータ分割手段と、分割データを2つの伝送路によって同時に並列伝送するデータ送信手段と、を有する送信装置であって、
    上記2つの無線伝送路における通信状態を監視する通信状態監視手段を備え、
    上記通信状態監視手段は、第1の無線伝送路から送信した分割データに対する受信確認応答信号を所定数以上連続して受信した場合に、第2の無線伝送路において正常に分割データの送信がなされていないと判定し、
    上記データ送信手段は、上記通信状態監視手段により上記第2の無線伝送路において正常に分割データの送信がなされていないと判定された場合に、上記第2の無線伝送路により送信すべき分割データを上記第1の無線伝送路により送信することを特徴とする送信装置。
  11. 上記データ送信手段は、上記通信状態監視手段により上記第2の無線伝送路において正常に分割データの送信がなされていないと判定された場合に、通信状態が回復したか否かを判定するためのテストデータを当該第2の無線伝送路により送信するとともに、
    当該第2の無線伝送路により上記テストデータを送信可能となった後に、上記分割データの送信を再開することを特徴とする請求項10に記載の送信装置。
  12. 上記テストデータは、本来送信される分割データのビットレートと同等以上のビットレートを有することを特徴とする請求項11に記載の送信装置。
  13. 上記ディジタルデータは、MPEGトランスポートストリーム形式であり、
    上記データ分割手段は、上記データ供給手段により供給されたMPEGトランスポートストリームをパケット単位で分割することを特徴とする請求項10から12の何れかに記載の送信装置。
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