JP4178477B2 - データ送信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高ビットレートの映像データ等を送信可能なデータ送信装置に関し、特に、ハードディスク等に格納されたディジタルデータのビットレートを無線伝送路において伝送可能なビットレートに変換して送信可能なデータ送信装置に関する。
近年、PVR(Personal Video Recorder)機能を搭載したDVD/HDDレコーダやパソコンの普及が目覚ましく、それに伴い個人が家庭で視聴しうるビデオ資産も増えてきてきる。また、DVD/HDDレコーダやパソコンなどのコンテンツ提供装置と液晶テレビ等の出力装置を有線接続してホームネットワーク(家庭内LAN)を構築する技術が普及してきており、コンテンツ提供装置に蓄積されたコンテンツを、コンテンツ提供装置から離れた場所で視聴できるようになっている。例えば、映像データや音声データなどの大量のデータを高速かつリアルタイムに伝送する技術として、ディジタルテレビ、ディジタルビデオなどの接続用インタフェースにIEEE1394が採用されている。
さらに、最近では、コンテンツ提供装置と出力装置とを無線通信により接続してホームネットワークを構築する技術が提案され、一層便利になっている。この無線通信技術の一つに無線LANがあり、無線LANの代表的な技術としてはIEEEにおいて標準化されているIEEE802.11がある。
しかしながら、無線通信を利用した場合は、有線通信に比較して伝送帯域が狭いために高ビットレートのデータの伝送が困難になる等、汎用性に乏しいという欠点がある。また、無線通信においては、他の無線通信機器の使用等による無線通信環境の変化により、使用可能な伝送帯域が逐次変化するため、映像データを確実に伝送する上で信頼性に乏しいという問題がある。このため、特に無線通信を利用して映像データを送信する場合は、出力装置側でリアルタイムに映像データを再生できることが強く要求されている。
そこで、出力装置で途切れなく映像データを再生させるために、コンテンツ提供装置においてトランスコーダ等を用いて映像データのビットレートを変換(いわゆるダウンコンバート)する手法が有効とされている。例えば、使用する無線伝送路において伝送可能なデータ量(無線伝送帯域幅に相当)に基づいて映像データを変換して、送信するようにした技術が提案されている(特許文献1,2)。
具体的には、特許文献1では、元の映像データを所定のビットレート(初期値)で変換するようにし、変換されたビットレートが無線伝送帯域幅よりも大きい場合に、さらに圧縮率を上げて低ビットレートで変換して送信するようにしている。また、特許文献2では、元の映像データのビットレートが無線伝送帯域幅よりも大きい場合に、低ビットレートに変換して送信するようにしている。
また、帯域確保したネットワークにおいて、元の映像データのビットレートを変換して送信することにより、現ストリーム再生している映像に影響を与えることなく、複数ストリーム映像をシームレスに連続して再生できるようにした技術も提案されている(特許文献3)。
特開2005−151303号公報 特開2003−101547号公報 特開2005−167787号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に記載の技術では、送信しようとする映像データのビットレートが無線伝送帯域幅よりも大きい場合にだけ、映像データをより低ビットレートで変換するため、元の映像データのビットレートの高低に関係なくビットレートを変換されてしまう場合がある。そのため、無線伝送帯域幅の変化に伴い、元の映像データにおいて高ビットレートR1であったものが低ビットレートR1’に変換される一方、元の映像データにおいて低ビットレートR2(<R1)であったものがそのまま送信されるということもあり、その結果、元の映像データにおいて低ビットレートR2であったものの再生映像の方が良くなる(すなわちR2>R1’)という現象が生じることも考えられる。
つまり、元の映像データにおけるビットレートの高低関係が保持されず、再生映像における画質が変化する(例えば、動きの激しい映像が低画質となり、動きの少ない映像が高画質となる)こととなれば、視聴者が快適に視聴するのを妨げることになりかねない。
また、上記特許文献3に記載の技術についても、現ストリームを再生している途中で映像データのビットレートを変換して複数ストリームの映像データを送信するようにしているので、複数ストリーム映像をシームレスに連続して再生できる一方で、上述したのと同様に同一ストリームの再生映像において画質が変化するという問題が生じる。
本発明は、ディジタルデータのビットレートを変換可能なトランスコーディング機能を有し、無線LAN等の伝送路を利用してディジタルデータを伝送可能なデータ送信装置であって、出力装置において途切れなく一定の画質で映像データを再生させることが可能であるとともに、伝送帯域の有効利用を可能とするデータ送信装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、映像データ又は音声データを含む可変ビットレートで圧縮符号化されたディジタルデータを供給するデータ供給手段と、上記データ供給手段より供給されたディジタルデータの記録ビットレート(データを圧縮するときの1秒当たりのデータ量)Bを検出する記録ビットレート検出手段と、上記データ供給手段より供給されたディジタルデータを所定のビットレート(伝送ビットレート)Dで変換するビットレート変換手段と、上記ビットレート変換手段により変換されたディジタルデータを送信する送信手段と、上記ディジタルデータを送信する際の伝送路におけるデータ伝送可能量(伝送帯域幅)Aを検出するデータ伝送可能量検出手段と、上記データ伝送可能量検出手段および上記記録ビットレート検出手段により検出された結果に基づいて上記所定のビットレートDを制御するビットレート制御手段と、を有し、前記ディジタルデータを受信して即座に再生するデータ受信装置と一対一に設けられるデータ送信装置において、上記ビットレート制御手段は、上記所定のビットレートDを決定するために記録ビットレートBに所定の変換率Rを乗じて仮ビットレートCを算出する仮ビットレート算出手段を有し、上記仮ビットレート算出手段により算出された仮ビットレートCを上記所定のビットレートDとすることを特徴とする。これにより、元のディジタルデータは、記録ビットレートの比率を保持した伝送ビットレートで変換されることになるので、出力装置において再生される映像の画質は一定となる。
また、上記データ供給手段より供給されるディジタルデータの記録ビットレートの最大値(最大ビットレート)Xを検出する最大ビットレート検出手段を備え、上記仮ビットレート算出手段は、ディジタルデータを送信開始する際に検出されたデータ伝送可能量A1および最大ビットレートX1に基づいて設定された一定の変換率A1/X1を用いて、C=B×A1/X1により上記仮ビットレートCを算出するようにした。これにより、ディジタルデータを送信開始する際の伝送路におけるデータ伝送可能量を最大限に活かして効率よくデータ伝送を行うことができる。
さらに、上記データ供給手段より供給される一連のディジタルデータにより1コンテンツが構成されるものとし、上記仮ビットレート算出手段において用いられる変換率Rは、1コンテンツを構成するディジタルデータが送信開始されるときに更新されるようにした。つまり、1コンテンツ分の映像データを送信する間は変換率Rを同一とし、ビットレート変換により画質の変化が生じないようにした。ここで、コンテンツとはTV放送の番組単位、或いはDVD/HDDに記録された番組単位とすることができる。または、番組がチャプタで区切られている場合は1チャプタ単位としてもよい。これにより、少なくとも出力装置において再生される1コンテンツの映像画質は一定となる上、コンテンツの切り替わりに伴い変換率Rを更新することで現在のデータ伝送可能量を活かしたデータ伝送を行うことができる。
望ましくは、上記最大ビットレート検出手段は、上記データ供給手段から所定の期間に供給されたディジタルデータに基づいて記録ビットレートの最大値Xを検出するようにする。あるいは、上記最大ビットレート検出手段は、上記データ供給手段から供給されるコンテンツを構成するディジタルデータの記録ビットレートに基づいて記録ビットレートの最大値Xを予め検出するようにしてもよい。
これにより、最大ビットレートXを最適化することができるので、最大ビットレートXを大きく設定しすぎて変換率R(=A/X)が無駄に小さくなり伝送ビットレートが低くなる(画質が低下する)のを防止できる。すなわち、過去に供給されたディジタルデータの記録ビットレートあるいはこれから供給しようとするコンテンツを構成するディジタルデータの記録ビットレートに基づいて最大ビットレートをできるだけ小さく設定することで変換率Rを大きくすることができるので、伝送ビットレートは高くなり再生された映像画質が向上する。
なお、市販のDVDに記録されている映像コンテンツ等のディジタルデータでは、記録ビットレートの最大値はおおよそ決まっているのでその値を初期値として利用してもよい。
また、上記伝送路において伝送されるディジタルデータの最低ビットレートYを設定し、上記ビットレート制御手段は、上記仮ビットレート算出手段により算出された仮ビットレートCが上記最低ビットレート値Yよりも小さい場合には、当該最低ビットレートYを上記所定のビットレートDとするようにした。これにより、画質を一定に保持することはできないが、出力装置において視聴に耐えうる最低画質を保証することができる。
さらに、上記ビットレート制御手段は、上記データ伝送可能量検出手段により検出されたデータ伝送可能量Aが上記最低ビットレートYよりも小さい場合には、当該データ伝送可能量Aを上記所定のビットレートDとするようにした。これにより、出力装置において最低画質を保証することはできなくなるが、再生したときに映像が途切れる(コマ落ちする)のを防止することができる。
本発明によれば、データ供給手段に記録されている元のディジタルデータは、記録ビットレートの比率を保持した伝送ビットレートで変換されるので、出力装置において再生される映像/音声の品質は一定となり、視聴者は快適な状態で再生映像/音声を視聴することができるようになる。
また、今後、無線ネットワークを利用できる通信機器が飛躍的に増加してきた場合でも、本発明を適用することで快適な無線ネットワークを構築することができる。すなわち、伝送されるディジタルデータの伝送ビットレートはデータ伝送可能量以下になるので、常に伝送帯域幅を最大限に利用してディジタルデータを伝送するのではなく、使用する伝送帯域に余裕を生じさせることができ、他の通信機器において利用しうるデータ伝送可能量(無線伝送帯域幅)を増加させることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態のデータ伝送システムの概略構成図である。
本実施形態に係るデータ伝送システム100は、ディジタル化された映像データ等を送信する映像送信装置10と、映像送信装置10から送信されたディジタル映像データを受信する映像受信装置20と、で構成される。ここで、映像送信装置10と映像受信装置20は、例えば、IEEE802.11g(通信速度〜54Mbps)で規定された無線LANを利用して、例えば2.4GHz帯でデータ伝送を行うものとする。
図2は、映像送信装置10の概略構成図である。図2に示すように、映像送信装置10は、ディジタル映像データを格納するハードディスクドライブ(HDD)11と、ハードディスクドライブ11に格納されたディジタル映像データのビットレートを変換するトランスコーダ12と、送信側バッファ13と、無線LAN通信部14と、RF部15と、アンテナ16と、送信側制御部17と、を備えて構成される。ここで、映像送信装置10は、例えば、無線通信機能を備えたDVD/HDDレコーダやパーソナルコンピュータ等とすることができる。
ハードディスクドライブ(データ供給手段)11には、例えば、MPEG2方式に従い圧縮符号化された所定の記録ビットレートを有するディジタル映像データが記録されている。
トランスコーダ(ビットレート変換手段)12は、入力側に設けられるTC入力バッファ121と、MPEGデコーダ122と、MPEGエンコーダ123と、出力側に設けられるTC出力バッファ124と、を有し、ハードディスクドライブ11から供給されたディジタル映像データのビットレートを、無線伝送路の伝送帯域変動に応じて変換する。具体的には、ハードディスクドライブ11から供給されたディジタル映像データをMPEGデコーダ122で一度デコードし、MPEGエンコーダ123で伝送ビットレートに再度エンコードする。このとき、伝送ビットレート制御は後述する送信側制御部17からの動作制御に基づいて実行される。
送信側バッファ13は、トランスコーダ12でビットレート変換されたディジタル映像データを格納する。無線LAN通信部14は、送信側バッファ13から出力されたディジタル映像データに対して、プロトコル処理及び変復調処理を行う。RF部15は、アンテナ16を介してRF信号を映像受信装置20に送信する。例えば、中心周波数が2.412GHzの周波数帯域の無線伝送路を介してRF信号を送信する。
送信側制御部17は、図示しないCPUと、RAMと、ROMと、で構成される。ROMには、各種制御プログラムが格納されており、CPUはRAMを作業領域として利用しつつ、ROM内の制御プログラムに従って動作する。
例えば、送信側制御部17は、送信側バッファ13のデータ蓄積量の変化を監視し、これにより無線伝送路における伝送可能なデータ量Aを検出する(データ伝送可能量検出手段)。具体的には、送信側バッファ13のデータ蓄積量の変化から伝送速度を推定できるので、これに基づいて伝送可能なデータ量を検出できる。また、送信側制御部は、ハードディスクドライブ11から供給されたディジタル映像データの記録ビットレートの最大値(最大ビットレート)Xを検出する(最大ビットレート検出手段)。
そして、ディジタル映像データを送信開始する際に検出されたデータ伝送可能量A1および最大ビットレートX1に基づいて変換率R(=A1/X1)を設定し、ハードディスクドライブ11から供給されたディジタル映像データを、当該ディジタル映像データの記録ビットレートに上記変換率Rを乗じた伝送ビットレートで変換するようにトランスコーダ12を制御する(ビットレート制御手段)。
図3は、映像受信装置20の概略構成図である。図3に示すように、映像受信装置20は、アンテナ21と、RF部22と、無線LAN通信部23と、受信側バッファ24と、MPEGデコーダ25と、出力部26と、受信側制御部27と、を有し、映像送信装置10から送信されたディジタル映像データを受信し、出力する。ここで、映像受信装置20は、例えば、無線通信機能を備えた液晶モニタ等とすることができる。
RF部22は、アンテナ21を介して映像送信装置10から送信されたRF信号を受信する。無線LAN通信部23は、RF部22から供給されたディジタル映像データに対してプロトコル処理及び変復調処理を行う。受信側バッファ24は、無線LAN通信部23から供給されたディジタル映像データを順次格納する。
MPEGデコーダ25は、受信側バッファ24から供給されたディジタル映像データを伸張復号化する。出力部26は、MPEGデコーダ25から供給されたディジタル映像データを出力する。
受信側制御部27は、図示しないCPUと、RAMと、ROMと、で構成される。ROMには、各種制御プログラムが格納されており、CPUはRAMを作業領域として利用しつつ、ROM内の制御プログラムに従って動作する。
本実施形態における映像送信装置10では、所定の記録ビットレートBを有するディジタル映像データを、当該ディジタル映像データの記録ビットレートBに所定の変換率Rを乗じた伝送ビットレートDで変換して、変換したディジタル映像データを映像受信装置20に送信する。これにより、元のディジタル映像データは、記録ビットレートBの比率を保持した伝送ビットレートDで変換されるので、映像受信装置20において再生される映像の画質は一定となる。
図4は、ディジタル映像データのビットレート変換制御について示したフローチャートである。このビットレート変換制御では、映像送信装置10の送信側制御部17により制御プログラムが実行され、これに従って各回路が制御される。
まず、ステップS101では、ハードディスクドライブ11に記録されているコンテンツの伝送が開始されたか否かを判定する。ここで、コンテンツとはTV放送の番組単位、或いはDVD/HDDに記録された番組単位とすることができる。または、番組がチャプタで区切られている場合は1チャプタ単位としてもよい。
そして、ステップS101でコンテンツの伝送は開始されていないと判定した場合はビットレート変換を行う必要はないので、そのまま処理を終了する。
一方、コンテンツの伝送が開始されたと判定した場合はステップS102に移行し、使用する無線伝送路におけるデータ伝送可能量A、すなわち当該無線伝送路の伝送帯域幅を検出し(データ伝送可能量検出手段)、これをデータ伝送可能量の初期値(コンテンツを送信開始する際に検出されたデータ伝送可能量)A1として設定する。例えば、送信側制御部17は、送信側バッファ13のデータ蓄積量の変化より無線伝送路における転送速度を監視し、これに基づいてデータ伝送可能量(伝送帯域幅)Aを検出することができる。
次いで、ステップS103で、ハードディスクドライブ11から過去の所定の期間に供給されたディジタル映像データに基づいて記録ビットレートの最大値を検出し(最大ビットレート検出手段)、これを最大ビットレートの初期値(コンテンツを送信開始する際に検出された最大ビットレート)X1として設定する。このとき、過去に供給されたディジタルデータの記録ビットレートに基づいて最大ビットレートX1をできるだけ小さく設定することで、後述する変換率Rをできるだけ大きくして伝送ビットレートDを高くすることができる。
次いで、ステップS104で、現在のデータ伝送可能量Aを検出する。このステップS104は、後述する仮伝送ビットレートCで変換されたディジタル映像データが現在の伝送帯域において伝送可能か否かを判定するために設けている。
ステップS105では、ハードディスクドライブ11から供給されたディジタル映像データの記録ビットレートBを検出する(記録ビットレート検出手段)。
ステップS106では、仮伝送ビットレートCをC=B×A1/X1により算出する。つまり、記録ビットレートBに変換率R(=A1/X1)を乗じたものを仮伝送ビットレートCとする。ここで、変換率A1/X1にはデータ伝送可能量および最大ビットレートの初期値を用いているので、その値は一定であり現在のデータ伝送可能量Aにより変化しない。
次いで、ステップS107では、仮伝送ビットレートCと現在のデータ伝送可能量Aを比較する。そして、ステップS108で現在のデータ伝送可能量Aよりも仮伝送ビットレートCの方が大きいと判定した場合は、この仮伝送ビットレートCで変換したディジタル映像データを送信することはできないので、変換率Rを設定し直すためにステップS102に移行する。なお、この場合、ステップS102に移行せずに、仮伝送ビットレートCとしてデータ伝送可能量Aを設定するようにしてもよい。
一方、ステップS108で現在のデータ伝送可能量Aよりも仮伝送ビットレートCの方が小さいと判定した場合は、ステップS109に移行する。
ステップS109では、仮伝送ビットレートCと最低ビットレートYを比較する。ここで、最低ビットレートYには、映像受信装置20において視聴に耐えうる最低画質を保証するためのビットレート(例えば所定値Z)が設定される。そして、ステップS110で最低ビットレートYよりも仮伝送ビットレートCの方が大きいと判定した場合は、この仮伝送ビットレートCを伝送ビットレートDとして設定する(ステップS111)。
一方、ステップS110で最低ビットレートYよりも仮伝送ビットレートCの方が小さいと判定した場合は、最低ビットレートYを伝送ビットレートDとして設定する。これにより、ビットレート変換における変換率が変化するので画質を一定に保持することはできないが、映像受信装置20において視聴に耐えうる最低画質を保証することはできる。
次いで、ステップS113では、1コンテンツを構成するすべてのディジタル映像データの伝送が終了したか否かを判定する。そして、1コンテンツの伝送が終了していないと判定した場合は、ステップS104に移行し、続けて供給されるディジタル映像データに対してビットレート変換制御を行うこととなる。一方、コンテンツの伝送が終了したと判定した場合は、ビットレート変換制御を終了する。
上述したように、ハードディスクドライブ11から供給されるディジタル映像データは、上記ステップS111又はステップS112において設定された伝送ビットレートDで変換されることとなる。また、1つのコンテンツのディジタル映像データが伝送される間は、ビットレート変換制御における変換率RはA1/X1で一定となるので、ビットレート変換により再生映像の画質が変化することはない。ただし、ステップS108においてデータ伝送可能量Aよりも仮伝送ビットレートCの方が大きくなった場合、ステップS110において最低ビットレートYよりも仮伝送ビットレートCの方が小さくなった場合を除く。
図5は、本実施形態のビットレート変換制御を示す概念図の一例である。ここでは、最低ビットレートYとして所定値Zが設定されている。
図5に示すように、ディジタル映像データの記録ビットレートがB1である場合は、C1=B1×A1/X1により仮伝送ビットレートC1が算出される。そして、この仮伝送ビットレートC1は最低ビットレートYよりも大きいので、そのまま伝送ビットレートD1として設定されることになる。特に、B1=X1の場合、つまり、記録ビットレートB1が最大ビットレートX1である場合には、伝送ビットレートD1はデータ伝送可能量A1と一致する。
また、ディジタル映像データの記録ビットレートがB2である場合は、C2=B2×A1/X1により仮伝送ビットレートC2が算出される。そして、この仮伝送ビットレートC2は最低ビットレートYよりも大きいので、そのまま伝送ビットレートD2として設定されることになる。
また、ディジタル映像データの記録ビットレートがB3である場合は、C3=B3×A1/X1により仮伝送ビットレートC3が算出される。しかし、この仮伝送ビットレートC3は最低ビットレートYよりも小さいので、最低ビットレートYが伝送ビットレートD3として設定されることになる。
ここで、上述したように最低ビットレートYが伝送ビットレートD3として設定される場合は、最低ビットレートYの設定値を必要に応じて設定し直す必要が生じる。つまり、最低ビットレートYとして予め設定された所定値Zがデータ伝送可能量Aよりも小さい場合には、この最低ビットレートY(=Z)を伝送ビットレートD3として設定したとしても、この伝送ビットレートで変換されたディジタル映像データを送信することはできないからである。
図6は最低ビットレートYの設定処理について示したフローチャートである。図6に示す最低ビットレートYの設定処理は、映像送信装置10の送信側制御部17により制御プログラムが実行されることにより行われる。
まず、ステップS201では、ハードディスクドライブ11に記録されているディジタル映像データが伝送中かを判定する。そして、ディジタル映像データは伝送されていないと判定した場合は、ビットレート変換制御は行われず、最低ビットレートYを設定する必要もないので、そのまま処理を終了する。一方、ディジタル映像データが伝送中であると判定した場合はステップS202に移行し、最低ビットレートYとして所定値Zを設定する。
次いで、ステップS203では、所定値Zと現在のデータ伝送可能量Aとを比較する。そして、ステップS204で所定値Zよりも現在のデータ伝送可能量Aの方が大きいと判定した場合は、最低ビットレートYとして所定値Zを設定したままとする(ステップS205)。
一方、ステップS204で所定値Zよりも現在のデータ伝送可能量Aの方が小さいと判定した場合は、最低ビットレートY(=Z)を伝送ビットレートD3としても伝送することはできないので、最低ビットレートYとしてデータ伝送可能量Aを設定する(ステップS206)。
すなわち、図5に示すように、ディジタル映像データの記録ビットレートがB3である場合は最低ビットレートYが伝送ビットレートD3として設定されることになるが、さらに、最低ビットレートYとして設定された所定値Zがデータ伝送可能量Aよりも大きい場合は伝送ビットレートD3としてデータ伝送可能量Aが設定されることとなる。これにより、映像受信装置20において、視聴に耐えうる最低画質を保証することはできなくなるが、再生映像が途切れる(コマ落ちする)のを防止することができる。
上述したように、本実施形態の映像送信装置10によれば、元のディジタル映像データは、できるだけ記録ビットレートの比率を保持した伝送ビットレートで変換されることになるので、映像受信装置20において再生される映像の画質をほぼ一定とすることができる。
さらに、伝送されるディジタルデータの伝送ビットレートはデータ伝送可能量以下になり、他の通信機器において利用しうるデータ伝送可能量(無線伝送帯域幅)を増加させることができるので、今後、無線ネットワークを利用できる通信機器が飛躍的に増加して、無線伝送帯域を有効利用する必要性が生じた場合にも対応できると考えられる。
また、ディジタルデータを送信開始する際に検出されたデータ伝送可能量A1および最大ビットレートX1に基づいて設定された一定の変換率R=A1/X1を用いて、仮ビットレートCを算出するようにしたので、ディジタルデータを伝送開始する当初の無線伝送路におけるデータ伝送可能量を最大限に活かして効率よくデータ伝送を行うことができる。
また、仮ビットレートを算出するための変換率R(=A1/X1)は、1コンテンツの伝送が開始されたときに設定され、当該コンテンツの伝送が終了するまでは基本的に変更されないので、映像受信装置20において、少なくとも1コンテンツ分の再生映像の画質は一定となる上、コンテンツの切り替わりに伴い変換率Rを更新することで現在のデータ伝送可能量Aを活かしたデータ伝送を行うことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、IEEE802.11gで規定された2.4GHz帯の無線LANについて説明したが、その他の伝送技術を利用することもできる。例えば、IEEE802.11aで規定された5.2GHz帯の無線LANやIEEE802.11bで規定された2.4GHz帯の無線LAN、又は光無線LAN等を利用することができる。また、無線伝送技術に限らず有線伝送技術を利用する場合にも適用することができる。
また、ハードディスクドライブ11から供給しようとするコンテンツのディジタルデータの記録ビットレートに基づいて最大ビットレートXを予め設定するようにしてもよい。さらに、市販のDVDに記録されている映像コンテンツ等のディジタル映像データでは、記録ビットレートの最大値はおおよそ決まっているのでその値を最大ビットレートXとして利用してもよい。
本実施形態のデータ伝送システムの概略構成図である。 映像送信装置10の概略構成図である。 映像受信装置20の概略構成図である。 ディジタル映像データのビットレート変換制御について示したフローチャートである。 本実施形態のビットレート変換制御を示す概念図の一例である。 最低ビットレートYの設定処理について示したフローチャートである。
符号の説明
10 映像送信装置
11 ハードディスクドライブ
12 トランスコーダ
121 TC入力バッファ
122 MPEGデコーダ
123 MPEGエンコーダ
124 TC出力バッファ
13 送信側バッファ
14 送信側無線LAN通信部
15 RF部
16 アンテナ
17 送信側制御部
20 映像受信装置
21 アンテナ
22 RF部
23 受信側無線LAN通信部
24 受信側バッファ
25 MPEGデコーダ
26 出力部
27 送信側制御部
100 データ伝送システム

Claims (6)

  1. 映像データ又は音声データを含む可変ビットレートで圧縮符号化されたディジタルデータを供給するデータ供給手段と、上記データ供給手段より供給されたディジタルデータの記録ビットレートBを検出する記録ビットレート検出手段と、上記データ供給手段より供給されたディジタルデータを所定のビットレートDで変換するビットレート変換手段と、上記ビットレート変換手段により変換されたディジタルデータを送信する送信手段と、上記ディジタルデータを送信する際の伝送路におけるデータ伝送可能量Aを検出するデータ伝送可能量検出手段と、上記データ伝送可能量検出手段および上記記録ビットレート検出手段により検出された結果に基づいて上記所定のビットレートDを制御するビットレート制御手段と、を有し、前記ディジタルデータを受信して即座に再生するデータ受信装置と一対一に設けられるデータ送信装置において、
    上記データ供給手段より供給されるディジタルデータの記録ビットレートの最大値Xを検出する最大ビットレート検出手段を備え、
    上記ビットレート制御手段は、ディジタルデータを送信開始する際に、上記データ伝送可能量検出手段により検出されたデータ伝送可能量A1および上記最大ビットレート検出手段により検出された最大ビットレートX1に基づいてC=B×A1/X1により仮ビットレートCを算出する仮ビットレート算出手段を有し、上記仮ビットレート算出手段により算出された仮ビットレートCを上記所定のビットレートDとすることを特徴とするデータ送信装置。
  2. 上記データ供給手段より供給される一連のディジタルデータにより1コンテンツが構成されるものとし、
    上記仮ビットレート算出手段において用いられる変換率A1/X1は、1コンテンツを構成するディジタルデータが送信開始されるときに更新されることを特徴とする請求項に記載のデータ送信装置。
  3. 上記最大ビットレート検出手段は、上記データ供給手段から所定の期間に供給されたディジタルデータに基づいて記録ビットレートの最大値Xを検出することを特徴とする請求項またはに記載のデータ送信装置。
  4. 上記最大ビットレート検出手段は、上記データ供給手段から供給されるコンテンツを構成するディジタルデータの記録ビットレートに基づいて記録ビットレートの最大値Xを予め検出することを特徴とする請求項1または2に記載のデータ送信装置。
  5. 上記伝送路において伝送されるディジタルデータの最低ビットレートYを設定し、
    上記ビットレート制御手段は、上記仮ビットレート算出手段により算出された仮ビットレートCが上記最低ビットレートYよりも小さい場合には、当該最低ビットレートYを上記所定のビットレートDとすることを特徴とする請求項からの何れかに記載のデータ送信装置。
  6. 上記ビットレート制御手段は、上記仮ビットレート算出手段により算出された仮ビットレートCが上記最低ビットレートYよりも小さく、上記データ伝送可能量検出手段により検出されたデータ伝送可能量Aが上記最低ビットレートYよりも小さい場合には、当該データ伝送可能量Aを上記所定のビットレートDとすることを特徴とする請求項に記載のデータ送信装置。
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