JP4069000B2 - デジタルカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに係わり、特に、撮像素子により被写体を撮影して、被写体像を表す画像データを取得するデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子の高解像度化に伴い、デジタルカメラの高画素化が進み、1000万画素を超えるようなものも開発されるようになってきている。デジタルカメラでは、画像の画素数が増えると、撮影1回当たりのデータ処理量が増え、撮影間隔(次の撮影が可能になるまでの待ち時間)が長くなってしまう。
【0003】
このため、従来より、デジタルカメラに撮影により得られたデジタル画像データ(以下、画像データ)を記録する記憶手段を複数設け、複数の記憶手段に画像データを並行して記録する技術が提案されている(特許文献1参照)。また、複数の記憶手段から高速書込み可能な記憶手段を選択して、選択した記憶手段をバッファメモリとして使用して、撮影により得られた画像データを高速記録した後、他の記憶手段に複写する技術も提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−23365号公報
【特許文献2】
特開平5−49000号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術は、画像データの記録処理を高速化するためのものであり、記録処理の前に画像データに施す欠陥画素補正、エッジ強調処理、YC変換処理といった撮影信号処理を高速化することはできず、撮影間隔の短縮には限界があった。
【0006】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、撮影間隔を短縮可能なデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、撮像素子により被写体を撮影して、被写体像を表す画像データを取得するデジタルカメラであって、前記画像データに対する所定の撮影信号処理をライン方向に分割された担当領域毎に分担して並列処理すると共に、いずれか1つをマスタ、残りをスレーブとした複数の撮影信号処理手段と、前記複数の撮影信号処理手段による処理後のライン方向に分割された担当領域毎の画像データを互いに異なる記録メディアに記録する複数の記録手段と、を備え、前記複数の撮影信号処理手段により並列処理した結果得られたライン方向に分割された担当領域毎の画像データの各々を、前記複数の記録手段の各々で並行して記録し、前記複数の撮影信号処理手段の各々は、当該撮影信号処理手段による処理後の画像データを記録する前記記録手段が当該画像データを記録可能であるか否かを判断し、記録不能な場合は、当該撮影信号処理手段の前記撮影信号処理の担当分を、他の撮影信号処理手段に代行処理させる、ことを特徴としている。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、デジタルカメラには複数の撮影信号処理手段と複数の記録手段とが設けられている。被写体像を表す画像データに対する撮影信号処理は、複数の撮影信号処理手段でライン方向に分割された担当領域毎に分担すると共に、いずれか1つをマスタ、残りをスレーブとして並列処理される。その結果として、被写体像を各撮影信号処理手段のライン方向に分割された担当領域毎の各々の画像データが得られるが、この各々の画像データについては、各々の記録手段により互いに異なる記録メディアへ並行して記録される。なお、記録メディアは、デジタルカメラに内蔵されているものでもよいし、デジタルカメラに着脱可能に装填されているものであってもよい。このように画像データの並行記録だけではなく、撮影信号処理についても複数の撮影信号処理手段により並列処理されるので、従来よりも撮影間隔を短縮可能である。
【0009】
上記のデジタルカメラにおいては、請求項2に記載されているように、前記複数の記録手段で並行記録した前記複数の画像データを、前記被写体像を表す1つの画像データに再構成して、前記複数の記録手段の何れか1つにより記録し直すようにしてもよい。すなわち、複数の記録手段による並行記録をバッファへの一時記録とし、最終的には、1つの画像データに再構成されて、何れか1つの記録手段により記録メディアに記録される。これにより、例えば、表示手段を備えているデジタルカメラであれば、複数の撮影信号処理で撮影信号処理を分担して並列処理したとしても、当該表示手段に撮影した被写体像を再生表示する際には、何ら特別な処理を必要としない。
【0010】
一方、複数の記録手段による並行記録を最終的な記録とする場合には、請求項3に記載されているように、前記画像データに基づいて前記被写体像を表示するための表示手段を更に備え、前記表示手段による表示時に、前記複数の記録手段で並行記録した前記複数の画像データを、前記被写体像を表す1つの画像データに再構成するとよい。この場合、請求項4に記載されているように、複数の前記記録手段は、同一の被写体像を構成する前記複数の画像データを互いに関連付けて記録するとよい。
【0011】
ところで、対応する記録手段が記録する記録先の残存記録容量が少なかったり、対応する記録手段が着脱可能な記録メディアに記録する場合は、記録メディアが装填されていないなどの理由により、全ての撮影信号処理手段が処理後の画像データをいつも記録可能な状態であるとは限らない。
【0012】
このため、上記のデジタルカメラにおいては、請求項に記載されているように、前記複数の撮影信号処理手段の各々は、当該撮影信号処理手段による処理後の画像データを記録する前記記録手段が当該画像データを記録可能であるか否かを判断し、記録不能な場合は、当該撮影信号処理手段の前記撮影信号処理の担当分を、他の撮影信号処理手段に代行処理させてもよい。
また、上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、撮像素子により被写体を撮影して、被写体像を表す画像データを取得するデジタルカメラであって、前記画像データに対する所定の撮影信号処理を分担して並列処理する複数の撮影信号処理手段と、前記複数の撮影信号処理手段による処理後の画像データを互いに異なる記録メディアに記録する複数の記録手段と、を備え、前記複数の撮影信号処理手段により並列処理した結果得られた前記被写体像を各撮影信号処理手段の担当領域毎に分割された複数の画像データを、前記複数の記録手段で並行して記録し、前記複数の撮影信号処理手段の各々は、当該撮影信号処理手段による処理後の画像データを記録する前記記録手段が当該画像データを記録可能であるか否かを判断し、記録不能な場合は、当該撮影信号処理手段の前記撮影信号処理の担当分を、他の撮影信号処理手段に代行処理させることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明に係る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0014】
[第1の実施の形態]
図1に示すように、第1の実施の形態に係るデジタルカメラ10は、被写体像を結像させるためのレンズを含んで構成された光学ユニット12と、光学ユニット12を駆動するための駆動回路14と、光学ユニット12の光軸後方に配設され、1000万画素レベルで被写体像を撮影するCCDイメージセンサ(以下、単にCCDと称す)16と、CCD16の駆動を制御すると共に、CCD16から読み出された被写体像を示す出力信号に対して所定のアナログ信号処理を施すアナログフロントエンド18と、主として画像データに対して所定のデジタル信号処理を施すためのデジタル演算処理部20と、表示手段として、撮影によって得られた画像や各種情報を表示するための表示モニタ26と、撮影者によって操作される操作手段28と、所定のケーブルを介して接続されたPCなどの外部装置へ画像データを出力するための外部出力インタフェース(I/F)30と、を備えて構成されている。
【0015】
なお、操作手段28には、図示は省略するが、静止画の撮影記録を指示する際に操作されるレリーズボタン、撮影モード/再生モードの何れかを選択するために操作されるモード切替スイッチ、各種パラメータを設定したり、再生モード選択時には再生対象の画像を指定するために操作されるカーソルボタン、本デジタルカメラ10の電源をON/OFFするために操作される電源スイッチなどが含まれる。
【0016】
光学ユニット12は、ステッピングモータ等の駆動源の駆動力により焦点位置を変更可能な機構(オートフォーカス(AF)機構)を備えたズームレンズ(焦点距離可変レンズ)であり、このAF機構及びズーム機構は、駆動回路14によって駆動される。なお、AF機構のみを備えた焦点距離固定レンズを用いてもよい。
【0017】
なお、本実施の形態では、合焦制御として、撮影によって得られた画像のコントラストが最大となるようにレンズ位置を調整する、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用しており、撮影エリア内の予め定められた位置(AFフレーム)に存在する被写体に焦点が合うように、自動的に合焦制御が行われるようになっている。具体的には、撮影者による操作手段28のモード切替スイッチの操作により、撮影モードが選択されている場合には、レリーズボタンが半押しされることによって、自動的に合焦制御が行われる。
【0018】
この光学ユニット12の焦点位置に相当する位置に、撮像素子であるCCD16が配設されている。光学ユニット12を通過した光は、CCD16の受光面上に結像されるようになっている。
【0019】
CCD16の受光面上には、多数個の光電変換セルがマトリクス状に配列されており、各々のセルにおいて受光量に応じた信号電荷を蓄積し、当該蓄積した信号をアナログ画像信号として出力する。具体的に、本実施の形態では、CCD16として、所謂電子シャッター機能を有するインターライン型のCCDセンサを用いる。なお、本発明は、CCD16の種類を特に限定するものではない。また、CCD16の代わりに、CMOSイメージセンサを用いることもできる。
【0020】
このCCD16は、アナログフロントエンド18と接続されており、アナログフロントエンド18は、タイミングジェネレータ(TG)32と、アナログ処理回路34と、A/Dコンバータ(A/D)36と、を含んで構成されている。
【0021】
タイミングジェネレータ32は、主として、CCD16、アナログ処理回路34、及びA/Dコンバータ36を駆動させるためのタイミング信号(詳細後述)を生成して、各部に供給するものである。なお、このタイミングジェネレータ32は、アナログフロントエンド18とは別に設けてもよいし、CCD16に内蔵してもよい。
【0022】
CCD16は、このタイミングジェネレータ32からのタイミング信号と同期して、撮影した被写体像を表すアナログ画像信号(受光面上にマトリクス状に配列された多数個の光電変換セルの各々における受光量を表す信号)を出力する。CCD16から出力されたアナログ画像信号は、アナログフロントエンド18に入力されるようになっている。
【0023】
アナログフロントエンド18では、この入力されたアナログ画像信号に対して、タイミングジェネレータ32のタイミング信号と同期して、アナログ処理回路34により相関2重サンプリング処理を施し、且つRGB各色毎の感度調整を行った後、A/Dコンバータ36によりデジタル画像信号に変換して出力する。アナログフロントエンド18の出力端は、デジタル演算処理部20と接続されており、アナログフロントエンド18から出力されたデジタル画像信号は、デジタル演算処理部20へ伝達されるようになっている。
【0024】
デジタル演算処理部20は、撮影信号処理手段として、複数のプロセッサ40を備えており、本デジタルカメラ10は、プロセッサ40毎に、記録メディア22が内蔵或いはスロットに着脱可能に装填されている。なお、本実施の形態では一例として、第1〜第3の3つのプロセッサ40を備えた場合を説明する。また、以下では、各プロセッサ40を区別する場合は、第1のプロセッサ40A、第2のプロセッサ40B、第3のプロセッサ40Cと称し、各プロセッサ毎の部材についても、符号末尾に対応するプロセッサを示すアルファベット(A/B/C)を符号末尾に付与して区別して説明する。
【0025】
デジタル演算処理部20は、各プロセッサ40毎に、主としてCCD16による撮影によって得られた画像データを一時的に記憶するためのSDRAM42と、各種プログラム、パラメータなどが予め記憶されたROM44と、記録手段として、記録メディア22に対する各種データの読書きを制御するメディアインタフェース(I/F)24とが設けられ、各プロセッサ40と、当該プロセッサ40に対応するSDRAM42、ROM44、及びメディアI/F24とは、バス46を介して接続されている。すなわち、各プロセッサ40は、それぞれ対応するSDRAM42、ROM44、及びメディアI/F24を介して記録メディア22に任意にアクセスすることができるようになっている。
【0026】
なお、記録メディア22としては、マイクロドライブ、スマートメディア、PCカート、マイクロドライブ、マルチメディアカード(MMC)、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリスティックなどの種々の形態が可能であり、使用されるメディアに応じた信号処理手段とインターフェースが適用される。
【0027】
また、各プロセッサ40は、それぞれアナログフロントエンド18と各種情報を授受可能に接続されており、アナログフロントエンド18からデジタル演算処理部20に出力されたデジタル画像信号を取り込むことができる。各プロセッサ40は、取り込んだデジタル画像信号を、それぞれ対応するSDRAM42の所定領域に画像データとして一旦格納した後、SDRAM42から画像データを読出して、所定のデジタル信号処理を施した後、それぞれ対応するSDRAM42に書き戻す。
【0028】
このときプロセッサ40で実行されるデジタル信号処理には、例えば、CCD16の欠陥画素に対応する画像データを当該欠陥画素の周辺の画素に対応する画像データを用いて補正する欠陥画素補正処理、画像の明るさを補正するγ補正処理、画像を先鋭化にするエッジ強調処理、色のバランス調整を行うゲイン補正処理(所謂、ホワイトバランス補正処理)、及びR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色の画像データをY信号(輝度信号)及びC信号(色差信号)に変換するYC変換処理が含まれ、SDRAM42に書き戻されるデータは、YC変換処理後のデータ(YC信号)である。
【0029】
SDRAM42に書き戻された画像データは、ユーザから撮影記録が指示された場合には、各々対応するプロセッサ40により読み出され、所定の圧縮形式(例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式等)で圧縮する圧縮処理が行われた後、メディアI/F24を介してそれぞれ対応する記録メディア22へ記録される。
【0030】
すなわち、第1のプロセッサ40Aは記録メディア22A、第2のプロセッサ40Bは記録メディア22B、第3のプロセッサ40Cは記録メディア22に画像データを記録する。
【0031】
なお、以下では、プロセッサ40において画像データに対して実行される処理(デジタル信号処理や圧縮処理)のことを撮影信号処理と総称して説明する。
【0032】
ここで、本実施形態に係わるデジタルカメラ10においては、撮影信号処理の高速化のために、図2に示すように、1回の撮影により得られる1画像(1フレーム)50を3つの領域(担当領域)52に分割し、第1〜第3のプロセッサ40A〜Cに撮影信号処理を分担させて並列処理するようになっている。すなわち、第1〜第3のプロセッサで1画像50分の撮影信号処理を分割処理する。なお、図2では、1画像50が3αライン(α:正の整数)で構成されている場合を示しており、画像をライン方向にαライン毎に均等に3分割した場合を示している。また、図2では、担当領域52の符号末尾に、担当するプロセッサ40A〜Cを表すアルファベット(A/B/C)を付与している。
【0033】
この分割処理のために、各プロセッサ40には、画像データの他に、タイミングジェネレータ32により発生されたタイミング信号もアナログフロントエンド18から供給されるようになっている。
【0034】
詳しくは、前述のアナログフロントエンド18では、タイミングジェネレータ32のタイミング信号に同期して出力された信号に対して、アナログ信号処理及びA/D変換を行って出力するので、デジタル画像信号もタイミングジェネレータ32のタイミング信号に同期してアナログフロントエンド18から出力されることになる。タイミングジェネレータ32のタイミング信号を各プロセッサ40に供給することにより、各プロセッサ40では、このタイミング信号により、画像上におけるアナログフロントエンド18から出力されているデジタル画像信号の位置を把握でき、図2に示すように、各々の担当領域52の撮影信号処理に必要な領域(以下、取込領域)54の画像データを取り込んで、担当領域52の撮影信号処理を行う。なお、図2では、取込領域54の符号末尾に、担当するプロセッサ40A〜Cを表すアルファベット(A/B/C)を付与している。
【0035】
なお、取込領域54については、撮影信号処理に含まれる周辺の多画素を用いた補間処理を考慮して、図2に示すように、担当領域52が隣り合うプロセッサ40間で、画像の分割位置となる両者の担当領域の繋ぎ目Lの近傍が重複するように重複領域56を設けて設定するとよい。すなわち、第1〜第3のプロセッサ40では、互いに重複領域56を設けながら、画像データを分割して取込む。
【0036】
また、第1〜第3のプロセッサ40A〜Cの各々は、図1に示すようにバス48に接続されており、バス48を介して相互に通信可能となっている。第1〜第3のプロセッサ40A〜Cは、このバス48を介した通信により、各々で処理した画像データを送受信可能であると共に、互いの状況を把握することもできる。
【0037】
第1〜第3のプロセッサ40A〜Cの少なくとも1つ、本実施形態では具体的に第1のプロセッサ40Aは、表示モニタ26及び外部出力I/F30と接続されている。第1のプロセッサ40Aの制御により、撮影した画像を表示モニタ26に表示したり、外部出力I/F30から外部装置に撮影により得られた画像データを出力することができる。なお、外部装置へ出力する画像データの指定は、外部出力I/F30を介して外部装置から入力される。
【0038】
また、表示モニタ26は、撮影モード選択時には、CCD16による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表示し、ファインダとして使用できるものとして構成されている。このように表示モニタ26をファインダとして使用する場合には、第2、第3のプロセッサ40は、各々が処理したYC変換後の画像データを第1のプロセッサ40Aに送信し、第1のプロセッサ40は、第1〜第3のプロセッサ40で処理したYC変換後の各画像データ(YC信号)を所定方式(例えば、NTSC方式)の映像信号に変換する表示制御回路(図示省略)を介して順次表示モニタ26に出力する。これによって、表示モニタ26にスルー画像が表示されることになる。
【0039】
なお、スルー画像については、CCD16の全画素分のデータを用いる必要はなく、画素数が多くてスルー画像を略リアルタイムで表示することが困難な場合には、撮影された画像を間引いて用いるようにするとよい。この場合の画像の間引き処理は、プロセッサ40でデジタル画像処理により行うようにしてもよいが、より高速化のためには、CCD16からの画像信号を間引きながら読出したり、各プロセッサ40で画像信号を間引きながら取り込むことで行われるようにするとよい。
【0040】
また、第1〜第3のプロセッサ40A〜Cの何れか1つのプロセッサ、本実施形態では具体的に第1のプロセッサ40Aは、他のプロセッサ40の処理を含めた該デジタルカメラ10全体の動作の制御を行うマスタープロセッサとして用いられる。
【0041】
このため、マスタープロセッサとしての第1のプロセッサ40Aは、駆動回路14、タイミングジェネレータ32、及び操作手段28とも接続されている。第1のプロセッサ40Aは、操作手段28の被操作に応じて、駆動回路14、タイミングジェネレータ32、及び各プロセッサ40の動作を制御することで、該デジタルカメラ10全体の動作を制御することができる。
【0042】
次に、第1の実施の形態の作用を説明する。
【0043】
第1の実施形態に係わるデジタルカメラ10においては、撮影者による操作手段28の電源スイッチの操作により、電源がONされると起動される。撮影者は、該デジタルカメラ10で撮影を行う場合には、操作手段28のモード切替スイッチを操作して撮影モードを選択する。撮影者により撮影モードが選択された場合は、デジタルカメラ10は図3に示す如く動作する。
【0044】
すなわち、第1の実施の形態では、デジタルカメラ10は、撮影モードが選択されると、まず図3のステップ100において、マスタープロセッサとしての第1のプロセッサ40Aの制御により、光学ユニット12を介したCCD16の連続的な撮影を開始し、表示モニタ26にスルー画像を表示させる。撮影者は、このスルー画像により被写体像を確認しながら撮影画角を調整して、操作手段28のレリーズスイッチを操作する。詳しくは、レリーズスイッチの半押しすることにより、第1のプロセッサ40Aの制御により駆動回路を駆動させてデジタルカメラ10に合焦制御を実行させ、その後、レリーズボタンが全押しして、撮影記録指示を入力する。
【0045】
デジタルカメラ10では、この操作手段28のレリーズスイッチの被操作により、撮影記録指示が入力されると、次のステップ102からステップ104に進み、撮影処理、すなわち、第1のプロセッサ40の制御によりタイミングジェネレータ32が駆動されて、CCD16に合焦制御により合焦された状態の被写体像を撮影させる。
【0046】
これにより、タイミングジェネレータ32のタイミング信号に同期して、撮影された被写体像を表すアナログ画像信号がCCD16から順次出力されてアナログフロントエンド18に入力される。そして、アナログフロントエンド18により、CCD16から入力されたアナログ画像信号に対して、相関2重サンプリング処理、及びRGB各色毎の感度調整といった所定のアナログ信号処理が施された後A/D変換されて、デジタル画像信号が出力される。
【0047】
次のステップ106では、第1〜第3の3つのプロセッサ40A〜Cにより、アナログフロントエンド18から出力される1画像分のデジタル画像信号を分割して取込む。分割取込されたデジタル画像信号は、第1のプロセッサ40AではSDRAM42A、第2のプロセッサ40BではSDRAM42B、第3のプロセッサ40CではSDRAM42Cに画像データとしてそれぞれ格納される。なお、このデジタル画像信号の分割取込は、第1のプロセッサ40Aにより、当該第1のプロセッサ40Aと共に他のプロセッサ40B、40Cにもデジタル画像信号の取込を指示することで行われる。
【0048】
そして、このようにして分割して取り込んだ画像データを用いて、次のステップ108で、各プロセッサ40で各々の担当領域52の撮影信号処理、詳しくは、欠陥画素補正処理、γ補正処理、エッジ強調処理、ゲイン補正処理などの各種補正を施し、YC変換処理によりYC信号に変換してから、所定の圧縮形式に圧縮するという一連の処理が行われる。これにより、1画像50のうち担当領域52Aについては第1のプロセッサ40A、担当領域52Bについては第2のプロセッサ40B、担当領域52Cについては第3のプロセッサ40Cと、1画像50分の撮影信号処理が第1〜第3のプロセッサ40A〜Cにより分担されて並列処理されることになる(分割処理)。
【0049】
このようにして各プロセッサ40で処理された撮影信号処理後の画像データは、次のステップ110において、当該プロセッサ40により対応する記録メディア22に一時記録される。すなわち、第1のプロセッサ40Aにより、担当領域52Aに相当する撮影信号処理後の画像データがメディアI/F24Aを介して記録メディア22Aに記録され、第2のプロセッサ40Bにより、担当領域52Bに相当する撮影信号処理後の画像データがメディアI/F24Bを介して記録メディア22Bに記録され、第3のプロセッサ40Cにより、担当領域52Cに相当する撮影信号処理後の画像データがメディアI/F24Cを介して記録メディア22Cに記録されることになる。
【0050】
次のステップ112では、全てのプロセッサ40での処理(すなわちそれぞれの担当領域52の撮影信号処理を行なって対応する記録メディア22へ記録する処理)が終了するまで待機する。全てのプロセッサ40の処理が終了したら、次のステップ112からステップ114に進む。ステップ114では、各プロセッサ40により、ステップ110で各記録メディア22に一時記録した画像データを読み出すと共に、第2、第3のプロセッサ40B、Cには、読み出した画像データをマスタープロセッサである第1のプロセッサに転送させる。そして、最後にステップ116で、マスタープロセッサである第1のプロセッサ40Aにより、1画像を表す画像データとなるように、各記録メディア22から読み出された画像データ、すなわち各担当領域52A〜Cの撮影信号処理後の画像データを繋ぎ合わせて(再構成)、1つの画像ファイルとして記録メディア22Aに記録することで、図3に示した一連の撮影動作は終了する。
【0051】
なお、上記では、ステップ108の撮影信号処理において、各種補正及びYC変換を行った画像データを圧縮処理するようにしたが、ステップ108の撮影信号処理では、圧縮処理を行わず、ステップ116で再構成した後、圧縮して記録メディア22Aに記録するようにしてもよい。
【0052】
また、ステップ112〜116の処理については、マスタープロセッサである第1のプロセッサ40Aにおいてバックグランドで実行すればよい。具体的には、各プロセッサ40は記録メディアへの記録を終了したものから処理終了を互いに通知しあい、マスタープロセッサである第1のプロセッサ40Aが各プロセッサからの処理終了通知を示す割り込み信号を検出することで、撮影信号処理の終了判断(ステップ112)が行われるようになっている。そして、全てのプロセッサの処理が終了したら、第1のプロセッサ40Aにおいて、他のプロセッサ40から一時記録した画像データを転送させて(ステップ114)、1つのファイルとして再構成して、記録メディア22Aに記録する(ステップ116)。
【0053】
撮影者は、このようにして記録メディア22に記録された画像ファイルを再生表示したい場合には、操作手段28のモード切替スイッチを操作して再生モードを選択して、当該画像ファイルの再生を指示する。デジタルカメラ10では、マスタープロセッサである第1のプロセッサ40Aにより、記録メディア22Aから当該画像ファイルを読出して所定の画像伸張処理を施した後、図示しない表示制御回路を介して表示モニタ26に転送する。これにより、画像ファイルに基づく画像、すなわち第1〜第3のプロセッサ40A〜Cにより分割処理された各担当領域52A〜Cの撮影信号処理後の画像データを1つに再構成した画像が表示モニタ26に表示(再生表示)されることになる。
【0054】
このように、第1の実施の形態では、第1〜第3の複数のプロセッサ40A〜Cを備えると共に、各プロセッサ40により互いに異なる記録メディア22に記録可能にデジタルカメラ10を構成し、第1〜第3のプロセッサ40A〜Cにより、1画像分の画像データを担当領域52A〜Cに分割して撮影信号処理し、それぞれの処理結果である各担当領域52A〜Cの撮影信号処理後の画像データは、全プロセッサ40の処理が終了するまでは記録メディア22A〜Cをバッファとして用いて一時的に記録しておくが、全プロセッサ40での処理が終了したら、分割処理された各担当領域52A〜Cの撮影信号処理後の画像データを再構成し、1つの画像ファイルにして記録メディア22Aに記録し直すようになっている。
【0055】
すなわち、1画像分の画像データに対する撮影信号処理を複数のプロセッサ40に分担させて並列処理し、それぞれの処理結果を互いに異なる複数の記録メディア22に記録(一時記録)するので、撮影間隔を短縮可能である。デジタルカメラ10の高画素化が進んだ場合でも、プロセッサ40及び書き込み可能な記録メディア22の個数を増やすだけで、撮影間隔の延長を防止可能である。
【0056】
また、最終的に、分割処理後の画像データを1つの画像ファイルとして再構成して所定の記録メディア22Aに格納するので、全ての記録メディア22の性能(アクセス速度、記憶容量など)を揃えずともよく、コストやサイズなどの要求に応じて柔軟な対応が可能となる。
【0057】
例えば、最終的に画像ファイルを格納する記録メディア22Aに高速アクセス可能な記録メディアを用いて、高速記録及び高速再生可能とすることで撮影間隔と共に再生時の待ち時間の短縮を図り、他の記録メディア22には、多少アクセス速度は劣るがその分安価な記録メディアを用いることもが可能である。また、最終的に画像ファイルを格納する記録メディア22Aには、大容量の記録メディアを用いて、多数の画像ファイルを蓄積可能とし、その他の記録メディア22は記録容量を少ないがその分安価な記録メディアを用いることも可能である。
【0058】
なお、上記第1の実施の形態では、マスタプロセッサである第1のプロセッサ40Aから書き込み可能な記録メディア22Aに、再構成された画像ファイルが格納される場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。最終的に画像ファイルを格納する記録メディア22をユーザにより指定可能としてもよいし、所定条件に従って最適な記録メディア22(例えば最も残存容量が多いものなど)が自動的に選択されるようにしてもよい。
【0059】
また、上記第1の実施の形態では、複数の記録メディア22の全てを分割処理した撮影信号処理後の画像データを一時記録するためのバッファとして用い、且つ複数の記録メディア22のうちの1つを再構成した画像ファイルを最終的に記録するメディアとしても用いる場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、複数の記録メディア22のうちの1つは、バッファとしては使用されずに、再構成後の画像ファイルのみを記録する専用の記録メディアとして用いられるように構成してもよい。
【0060】
例えば、OTP(One Time Programmable)メモリのように記録速度が遅いが安価な記録メディアをデジタルカメラに着脱可能にし、この安価な記録メディアを入れ替えて、撮影した画像ファイルを安価な記録メディアに次々に記録して管理したいという撮影者の要求がある。なお、この場合、OTPメモリ以外の記録メディアについては、フラッシュメモリで構成してデジタルカメラ10に内蔵すればよい。
【0061】
しかしながら、OTPメモリのような安価な記録メディア22に撮影信号処理後の画像データを一時的に記録すると、その記録処理に時間かかるため、撮影間隔が長くなってしまう。このため、複数のプロセッサ40により1画像分の撮影信号処理を分割処理した画像データは、OTPメモリのような安価な記録メディア22を除いた記録メディア22に一時記録し、撮影者から記録が指示された場合などに、再構成された画像ファイルを安価な記録メディア22に転送して記録するようにしてもよい。これにより、撮影者が好みの画像のみを安価な記録メディアにストレージすることができる。
【0062】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態に係るデジタルカメラの構成は、第1の実施の形態と同様でよいため、ここでは説明を省略する。
【0063】
第2の実施の形態に係るデジタルカメラ10は、撮影者による操作手段28の電源スイッチの操作により、電源がONされて起動され、操作手段28のモード切替スイッチの操作により撮影モードが選択された場合は、図4(A)に示す如く動作するようになっている。なお、図4では、図3と同様の処理については、同一のステップ番号を付与しており、以下では詳細な説明を省略する。
【0064】
図4(A)に示すように、第2の実施の形態では、デジタルカメラ10は、ステップ108で、各プロセッサ40で各々の担当領域52の撮影信号処理を行って、1画像50分の撮影信号処理を第1〜第3のプロセッサ40A〜Cを分割処理した後、ステップ120に進む。ステップ120では、各プロセッサ40で処理した撮影処理後の画像データ同士を、同一の画像50を構成するデータであると判別可能なように互いに関連付け、次のステップ122で各プロセッサ40によりそれぞれを対応する記録メディア22に記録して、撮影動作を終了する。
【0065】
すなわち、第2の実施の形態では、第1のプロセッサ40Aにより処理された担当領域52Aに相当する撮影信号処理後の画像データは、記録メディア22Aに、第2のプロセッサ40Bにより処理された担当領域52Bに相当する撮影信号処理後の画像データは記録メディア22Bに、第3のプロセッサ40Cに、それぞれ別々の画像ファイルとして記録される。
【0066】
このように各プロセッサ40A〜Cで分割処理した画像データを別々の画像ファイルとして記録メディア22A〜Cに記録した場合は、再生時は、図4(B)に示すように、まず、ステップ130で、各プロセッサ40A〜Cにより、前述のステップ120での関連付け結果に基づいて、再生対象の画像を構成するための画像データ(画像ファイル)を各記録メディア22A〜Cからそれぞれ読み出すと共に、第2、第3のプロセッサ40B、Cでは、読み出した画像データをマスタープロセッサである第1のプロセッサ40Aに転送する。そして、次のステップ132で、マスタープロセッサである第1のプロセッサ40Aにより、前述のステップ120での関連付け結果に基づいて、各記録メディア22から読み出した画像データが1画像50の何れの部分を表すものであるのかを判別して、各画像データを繋ぎ合わせて1画像分の画像データとして再構成する。そして、この再構成後の画像データを図示しない表示制御回路を介して表示モニタ26に転送することで、第1〜第3のプロセッサ40A〜Cにより分割処理された各担当領域52A〜Cの撮影信号処理後の画像データを1つに再構成した画像を表示モニタ26に再生表示させる。
【0067】
なお、記録メディア22に記録した画像データ(画像ファイル)は圧縮処理後のデータであるため、各プロセッサ40A〜Cで画像データを読み出した際、或いは、第1のプロセッサ40Aで画像データを再構成する際に、各画像データに対して伸長処理を行うことは言うまでもない。
【0068】
ところで、同一の画像を構成する画像データ同士の関連付け方法については(図4(A)のステップ120参照)、同一の画像を構成する画像データ(画像ファイル)同士のファイル名や当該画像データの格納位置を表すアドレスをテーブルデータとして保持するようにしてもよいが、同一の画像を構成するファイル同士を判別可能なように各画像ファイルに対してファイル名を付与するのが簡単である。
【0069】
例えば、図5(A)に示すように、第1〜第3のプロセッサ40A〜Cは、撮影毎に互いに同一のファイル名を付与して、各々で処理した画像データを示す画像ファイル70を対応する各記録メディア22内に格納すればよい。
【0070】
これにより、ファイル名から関連するファイル70同士を判別可能であり、且つ当該ファイル70が格納されている記録メディア22から何れのプロセッサ40で処理されたものであるか、すなわち1画像の何れの部分を表す画像データであるのかを判別することができる。画像再生時には、例えば第1のプロセッサ40により、各記録メディア22から同一のファイル名、例えば「bunkatu01」というファイル名のファイル70を読み出して、各々に所定の画像伸張処理を施すと共に、各ファイル70が格納されていた記録メディア22に基づいて当該ファイル70の画像データが1画像の何れの部分を表すものであるのかを判別して、1画像分の画像データを再構成し、表示モニタ26に再生表示させればよい。
【0071】
また、記録メディア22が着脱可能な場合には、撮影時と再生時とで異なるスロットに装填される場合があるので、図5(B)に示すように、ファイル名に各プロセッサ40を識別するための符号を付加して(同図では、ファイル名末尾に、対応するプロセッサを表すアルファベット(A/B/C)を付加)、対応する各記録メディア22内に格納するようにしてもよい。これにより、記録メディア22が入れ替わっても、ファイル名から、関連するファイル70同士を判別可能であると共に、当該ファイル70が格納されている記録メディア22から何れのプロセッサ40で処理されたものであるか、すなわち1画像の何れの部分を表す画像データであるのかについても同時に判別可能である。
【0072】
このように、第2の実施の形態では、第1〜第3のプロセッサ40A〜Cにより、1画像分の画像データを担当領域52A〜Cに分割して撮影信号処理し、それぞれの処理結果である各担当領域52A〜Cの撮影信号処理後の画像データを別々の画像ファイルとして、それぞれ対応する記録メディア22A〜Cに記録し、再生時に、別々の画像ファイルとされた画像データを1つの画像に再構成して表示させるようになっている。
【0073】
すなわち、1画像分の画像データに対する撮影信号処理を複数のプロセッサ40に分担させて並列処理し、それぞれの処理結果を互いに異なる複数の記録メディア22に別々の画像ファイルとして記録するので、撮影間隔を短縮可能である。デジタルカメラ10の高画素化が進んだ場合でも、プロセッサ40及び書き込み可能な記録メディア22の個数を増やすだけで、撮影間隔の延長を防止可能である。
【0074】
また、分割処理した画像データを別々の画像ファイルとして記録し、再生時に再構成して表示するようにしたことで、記録時の画像データの再構成が不要となり、第1の実施の形態よりも更に撮影間隔の短縮化を図ることができる。
【0075】
[第3の実施の形態]
ところで、全てのプロセッサ40が画像データを常時記録可能な状態であるとは限らない。例えば、残存記録容量が少なかったり、スロットに記録メディア22が装填されていないなどの理由により、記録メディア22に画像データを記録不能なプロセッサ40が有る可能性がある。第3の実施の形態では、このように記録メディア22に記録不能なプロセッサ40が存在する場合にも対応可能なデジタルカメラについて説明する。
【0076】
第3の実施の形態に係るデジタルカメラ10は、基本的には第1の実施の形態と同様の構成でよいが、記録メディア22A〜Cを着脱可能に構成した場合には、図1に点線で示すように、例えば記録メディア22が装填されるスロットなどに、当該記録メディア22の装着状態を検知するセンサ80A〜Cを設け、各センサ80A〜Cの検知結果を示す信号がそれぞれ対応するプロセッサ40A〜Cに入力されるように構成するとよい。
【0077】
第3の実施の形態に係るデジタルカメラ10は、撮影者による操作手段28の電源スイッチの操作により、電源がONされて起動され、操作手段28のモード切替スイッチの操作により撮影モードが選択された場合は、例えば、図6に示す如く動作するようにするとよい。なお、図6では、図3と同様の処理については、同一のステップ番号を付与しており、以下では詳細な説明を省略する。
【0078】
図6に示すように、第3の実施の形態では、デジタルカメラ10は、ステップ108で、各プロセッサ40で各々の担当領域52の撮影信号処理を行って、1画像50分の撮影信号処理を第1〜第3のプロセッサ40A〜Cを分割処理したら、ステップ110で、それぞれ対応する記録メディア22に一時記録するが、このとき各プロセッサ40において、記録メディア22に記録可能であるか否かを判断し、記録メディアに記録不能なプロセッサ40が有った場合には、ステップ140からステップ142に進むようになっている。なお、記録メディアに記録可能か否かの判断は、各プロセッサ40がメディアI/F24を介して対応する記録メディアの残存容量を確認することで行えばよい。また、記録メディアが着脱可能な場合は、各プロセッサ40が対応するセンサ80からの信号により記録メディアの装着状態を確認することで行えばよい。
【0079】
ステップ142では、記録不能なプロセッサ40により、当該プロセッサ40の担当領域52の撮影信号処理後の画像データを他のプロセッサ40へ転送する。この転送された画像データは、次のステップ144で、転送先の他のプロセッサ40により、当該他のプロセッサ40に対応して設けられている記録メディア22に一時記録された後、ステップ112に移行し、その後は第1の実施の形態と同様に動作する。
【0080】
これにより、複数のプロセッサ40により1画像分の撮影信号処理を分割処理し、撮影信号処理後の画像データをそれぞれ対応する記録メディア22に記録する際に、記録メディア22に記録不能なプロセッサ40が有ったとしても、他のプロセッサ40の記録メディア22に記録することができる。また、記録不能なプロセッサ40が有る場合でも、通常時と同数の複数のプロセッサ40で1画像分の撮影信号処理を分割処理するので、撮影間隔への影響を最小限に留めることができる。
【0081】
第3の実施の形態に係るデジタルカメラ10は、撮影者による操作手段28の電源スイッチの操作により、電源がONされて起動され、操作手段28のモード切替スイッチの操作により撮影モードが選択された場合は、例えば、図7に示す如く動作するようにしてもよい。なお、図7では、図3と同様の処理については、同一のステップ番号を付与しており、以下では詳細な説明を省略する。
【0082】
図7に示すように、第3の実施の形態では、デジタルカメラ10は、ステップ104で撮影処理後、ステップ106において第1〜第3のプロセッサで1画像分の画像データを分割取込するのに先だち、ステップ150で各プロセッサ40において、記録メディア22に記録可能であるか否かをチェックし、記録メディアに記録不能なプロセッサ40が有った場合には、ステップ150からステップ152に進み、各プロセッサ40の担当領域52を変更し、記録メディアに記録可能なプロセッサ40だけで、1画像分の画像データを分割取込するようになっている。
【0083】
具体的には、各プロセッサ40は、記録メディア22に記録可能であるか否かの判断結果を互いに通知し合い、第1のプロセッサ40は、この通知に基づいて、記録不能なプロセッサ40が有ると判断した場合には、各プロセッサ40の担当領域の変更をして、その変更結果を各プロセッサ40に通知するようになっている。なお、担当領域の変更方法としては、例えば、記録可能なプロセッサ40で1画像50分の撮影信号処理が均等に分担されるように担当領域52を分割し直したり、記録不能なプロセッサ40の本来の担当領域52全体が、他の1つのプロセッサ40の担当領域52に含まれるように変更することが挙げられる。
【0084】
そして、次のステップ154で、記録可能なプロセッサ40だけで、1画像分の撮影信号処理を分担して並列処理し、ステップ156で撮影信号処理後の画像データを記録可能なプロセッサ40に対応して設けられている記録メディア22にそれぞれ記録して、ステップ112に移行し、その後は第1の実施の形態と同様に動作する。
【0085】
これにより、複数のプロセッサ40により1画像分の撮影信号処理を分割処理し、撮影信号処理後の画像データをそれぞれ対応する記録メディア22に記録する際に、記録メディア22に記録不能なプロセッサ40が有ったとしても、その他の記録可能なプロセッサ40だけで、1画像分の撮影信号処理を分割処理し、当該記録不能なプロセッサ40の担当分の処理を他のプロセッサ40で代行することができる。また、記録不能なプロセッサ40は動作不要であるので、その分省電力化の効果もある。
【0086】
なお、図6、7では、第1の実施の形態で説明した動作(図3参照)を基本にした場合を示したが、第2の実施の形態で説明した動作(図4参照)を基本にしてもよい。
【0087】
このように、第3の実施の形態では、第1、第2の実施の形態で説明した如く、複数のプロセッサで1画像分の撮影信号処理を分割処理して、各々対応する記録メディア22に記録することで撮影間隔の短縮化を図るようにした場合に、記録メディア22に記録不能なプロセッサ40が存在したとしても、撮影した画像を示す撮影信号処理後の画像データを得ることができる。
【0088】
なお、上記第1〜第3の実施の形態では、説明の簡便化のために、CCD16として、画像の圧縮処理方向と同一の方向に画像信号を読み出すタイプ(水平読出タイプと称す)のCCDセンサを用いる場合を前提に説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、より高速に画像信号が読み出すために注目されている圧縮方向と読出し方向が直交するタイプ(垂直読出タイプと称す)のCCDセンサを用いてもよい。垂直読出タイプのCCDセンサを用いる場合は、画像データの各画素の配置を縦横並び替えて、90度回転させる処理が必要となるが、複数のプロセッサ40を用いて分割処理することにより、この回転処理も高速に処理することができ、撮影信号処理に回転処理が追加されたとしても、垂直読出タイプのCCDを用いたことによるメリットを享受することができる。言いかえると、複数のプロセッサ40を用いて画像データを分割処理することにより、撮影信号処理として、従来技術では処理速度の点から断念せざる得なかった処理を実行することができる。
【0089】
【発明の効果】
上記に示したように、本発明は、デジタルカメラの撮影間隔を短縮することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係るデジタルカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
【図2】 第1〜第3のプロセッサにより1画像を分割処理するために定めた各々の担当領域と取込領域の関係を示す概念図である。
【図3】 第1の実施の形態に係るデジタルカメラの撮影モード選択時の動作を示すフローチャートである。
【図4】 第2の実施の形態に係るデジタルカメラの撮影モード選択時(A)、及び再生モード選択時(B)の動作を示すフローチャートである。
【図5】 (A)、(B)は、第1〜第3のプロセッサで処理したデータを別々のファイルとして記録メディアに記録する場合の記録方法を説明するための図である。
【図6】 第3の実施の形態に係るデジタルカメラの撮影モード選択時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】 第3の実施の形態に係るデジタルカメラの撮影モード選択時の動作の別の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
12 光学ユニット
14 駆動回路
16 CCDセンサ
18 アナログフロントエンド
20 デジタル演算処理部
22 記録メディア
24 メディアI/F
26 表示モニタ
28 操作手段
32 タイミングジェネレータ
34 アナログ処理回路
36 A/Dコンバータ
40 プロセッサ
50 画像
52 担当領域
54 取込領域
56 重複領域

Claims (8)

  1. 撮像素子により被写体を撮影して、被写体像を表す画像データを取得するデジタルカメラであって、
    前記画像データに対する所定の撮影信号処理をライン方向に分割された担当領域毎に分割して並列処理すると共に、いずれか1つをマスタ、残りをスレーブとした複数の撮影信号処理手段と、
    前記複数の撮影信号処理手段による処理後のライン方向に分割された担当領域毎の画像データを互いに異なる記録メディアに記録する複数の記録手段と、を備え、
    前記複数の撮影信号処理手段により並列処理した結果得られたライン方向に分割された担当領域毎の画像データの各々を、前記複数の記録手段の各々で並行して記録し、
    前記複数の撮影信号処理手段の各々は、当該撮影信号処理手段による処理後の画像データを記録する前記記録手段が当該画像データを記録可能であるか否かを判断し、
    記録不能な場合は、当該撮影信号処理手段の前記撮影信号処理の担当分を、他の撮影信号処理手段に代行処理させる、
    ことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 前記複数の記録手段で並行記録した前記複数の画像データを、前記被写体像を表す1つの画像データに再構成して、前記複数の記録手段の何れか1つにより記録し直す、ことを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  3. 前記画像データに基づいて前記被写体像を表示するための表示手段を更に備え、
    前記表示手段による表示時に、前記複数の記録手段で並行記録した前記複数の画像データを、前記被写体像を表す1つの画像データに再構成する、ことを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  4. 前記複数の記録手段は、同一の前記被写体像を構成する前記複数の画像データを互いに関連付けて記録する、ことを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
  5. 撮像素子により被写体を撮影して、被写体像を表す画像データを取得するデジタルカメラであって、
    前記画像データに対する所定の撮影信号処理を分担して並列処理する複数の撮影信号処理手段と、
    前記複数の撮影信号処理手段による処理後の画像データを互いに異なる記録メディアに記録する複数の記録手段と、を備え、
    前記複数の撮影信号処理手段により並列処理した結果得られた前記被写体像を各撮影信号処理手段の担当領域毎に分割された複数の画像データを、前記複数の記録手段で並行して記録し、
    前記複数の撮影信号処理手段の各々は、当該撮影信号処理手段による処理後の画像データを記録する前記記録手段が当該画像データを記録可能であるか否かを判断し、
    記録不能な場合は、当該撮影信号処理手段の前記撮影信号処理の担当分を、他の撮影信号処理手段に代行処理させる、
    ことを特徴とするデジタルカメラ。
  6. 前記複数の記録手段で並行記録した前記複数の画像データを、前記被写体像を表す1つの画像データに再構成する、ことを特徴とする請求項5に記載のデジタルカメラ。
  7. 前記画像データに基づいて前記被写体像を表示するための表示手段を更に備え、
    前記表示手段による表示時に、前記複数の記録手段で並行記録した前記複数の画像データを、前記被写体像を表す1つの画像データに再構成する、ことを特徴とする請求項5に記載のデジタルカメラ。
  8. 前記複数の記録手段は、同一の前記被写体像を構成する前記複数の画像データを互いに関連付けて記録する、ことを特徴とする請求項7に記載のデジタルカメラ。
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