JP2013141065A - 撮像装置、及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精細画像を適切に処理することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る撮像装置は、画像を撮像する撮像素子12と、撮像素子12で撮像された画像を空間的に分割した分割画像をそれぞれ符号化する複数のメインプロセッサ21、31、41、51と、を備えるものである。隣接する分割画像が重複するように、画像が分割されており、複数のメインプロセッサ21、31、41、51に対応する複数のメモリカード24、34、44、54に、分割画像を符号化した符号化ファイルがそれぞれ記録され、符号化ファイルのそれぞれには、符号化された分割画像の画像における位置情報が含まれている
【選択図】図4

Description

本発明は撮像装置及びその制御方法に関し、特に詳しくは、1画面を複数に分割して記録する撮像装置、及びその制御方法に関する。
デジタルビデオカメラを初めとする撮像装置は、被写体を動画として撮影し、H.264などの符号化方式で符号化を行った上で符号化後の動画像を記憶媒体に格納する。ここで、既存のデジタルビデオカメラで撮影される画像の解像度としては、720×480画素の標準解像度(SD:Standard Definition)や、1920×1080画素の高解像度(HD:High Definition)が一般的である。
近年、より高精細な画像を撮影することに対する需要が高まりつつあり、高解像度方式をさらに3840×2160画素に拡張した所謂4K2Kの画像フォーマットでの撮影を可能とする装置の開発が進められている。
しかしながら、このような大容量の画像を単一のLSIを用いて符号化処理するためには、非常に高いLSIの性能が要求される。そこで、撮像された画像を複数の小さな領域に分割し、分割した各画像を個別のLSIで処理する方式が検討されている(特許文献1)。
特許文献1に記載の符号化装置では、4K2Kサイズの超高精細画像を分割して符号化する際に、画像の分割境界で生じる符号化画像の品質低下を抑えるために、分割領域反転手段を別途設けることを特徴としている。当該構成とすることで、分割境界の連続性を損なうことなく画面内予測符号化を行うことを可能としている。
また、特許文献2には、複数の符号化部で画像符号化を行い、符号化データを複数の記録媒体に記録する撮像装置が開示されている。ここで、当該撮像装置は、各符号化部でそれぞれ符号化された符号化データの符号量を計算する符号量計算部と、各記憶媒体にそれぞれ記憶された符号化データの符号量を計算する記録符号量計算部とを備える。そして、各符号化部と各記録媒体の間に設けられた選択部が、これらの符号量に基づいて複数の符号化部で符号化された符号化データの記録先を選択する構成とすることで、各記録媒体への記録符号量の均一化を可能としている。
また、特許文献3には、複数の記録媒体に記録された映像データの編集負荷を軽減する事を目的とするデータ処理装置が開示されている。当該データ処理装置は、複数の記録媒体に分割して記録された分割映像データであるかを判定する判定手段と、分割映像データである場合に、別の記録媒体に分割して記録された一部の分割映像データを検索する検索手段とを備える。当該検索によって、複数の記録媒体に記録された分割映像データを表す画像情報の一覧を提示する構成とすることで、複数の記録媒体に分割して記録される映像データの編集負荷を軽減することができる。
特開2010−98633号公報 特開2011−35863号公報 特開2011−205262号公報
複数のプロセッサを用いて符号化を行い、複数の記録媒体に録画する録画機能や複数の記録媒体に分散して記録された映像データを再生する再生機能をデジタルビデオカメラに搭載する場合には、符号化や記録を制御するための様々な制御が必要となる。
特許文献1では、4分割された分割画像がフレームバッファに保持される。さらに、分割サイズは、縦横ともに1マクロブロックサイズ大きい画像で分割され、隣接する分割画像間に、オーバーラップ領域が設けられている。
ところで、4K2K等の高精細画像については、録画する場合、録画データのサイズが大きくなってしまう。分割画像を符号化して、別ファイルとして異なる記録媒体に記録しようとすると、オーバーラップ領域のサイズが分からなくなってしまうという問題点がある。例えば、撮像装置でオーバーラップ領域を変更する場合、オーバーラップ領域のサイズが異なる撮像装置で録画した録画ファイルを外部再生装置で再生したりする場合、再生する際に、オーバーラップ領域のサイズが分からず適切に再生することができなくなってしまう。
本願発明は、上記課題を鑑み、高精細画像を適切に処理することができる撮像装置を提供することを目的とする。
本願発明の一態様にかかる撮像装置(1)は、画像を撮像する画像撮像手段(撮像素子11)と、前記画像撮像手段で撮像された画像を空間的に分割した分割画像をそれぞれ符号化する複数のプロセッサ(メインプロセッサ21、31、41、51)と、を備え、隣接する前記分割画像が重複するように、前記画像が分割されており、前記複数のプロセッサに対応する複数の記録媒体(メモリカード24、34、44、54)に、前記分割画像を符号化した符号化ファイルがそれぞれ記録され、前記符号化ファイルのそれぞれには、符号化された前記分割画像の前記画像における位置情報が含まれているものである。こうすることで、分割画像が重複する場合でも、適切に再生することが可能な符号化ファイルを記録することができる。
上記の撮像装置において、前記位置情報には、前記画像における前記分割画像の座標、及び前記分割画像の画像サイズが含まれていてもよい。これにより、画像における分割画像の位置を適切に特定することができる。
上記の撮像装置において、隣接する前記分割画像が重複するように、前記画像を分割する重複モードと、隣接する前記分割画像が重複しないように、前記画像を分割する非重複モードと、が切り替え可能であり、前記符号化ファイルに、分割画像の重複の有無を示す重複情報が付加されていてもよい。これにより、分割画像の重複の有無にかかわらず、適切に処理することができる。
上記の撮像装置において、前記複数のプロセッサの少なくとも一つのプロセッサが、前記画像撮像手段で撮像された画像全体を符号化して、1つの符号化ファイルとして前記記録媒体に記録可能であり、前記符号化ファイルに、前記画像の分割の有無を示す画面構成情報が付加されていてもよい。これにより、分割の有無にかかわらず、適切に処理することができる。
上記の撮像装置が、前記複数の記録媒体に記録された前記符号化ファイル用いて前記画像を再生する再生用プロセッサをさらに備え、前記再生用プロセッサが前記位置情報に基づいて複数の前記分割画像を合成するようにしてもよい。これにより、適切に再生することができる。
上記の撮像装置において、前記画像が少なくとも4つの分割領域に分割され、前記プロセッサ、及び記録媒体が少なくとも4つ設けられていてもよい。
本願発明の一態様にかかる制御方法は、画像を撮像する画像撮像手段(1)と、前記画像撮像手段で撮像された画像を空間的に分割した分割画像をそれぞれ符号化する複数のプロセッサ(メインプロセッサ21、31、41、51)と、を備えた撮像装置の制御方法であって、隣接する前記分割画像が重複するように、前記画像を分割するステップと、前記分割画像を符号化して符号化ファイルを作成する際に、前記符号化された分割画像の前記画像における位置情報を前記符号化ファイルに含めるステップと、前記複数のプロセッサに対応する複数の記録媒体に、前記位置情報が含まれる前記符号化ファイルをそれぞれ記録するステップと、を備えるものである。こうすることで、分割画像が重複する場合でも、適切に再生することが可能な符号化ファイルを記録することができる。
本願発明の一態様にかかる制御プログラムは、画像を撮像する画像撮像手段と、前記画像撮像手段で撮像された画像を空間的に分割した分割画像をそれぞれ符号化する複数のプロセッサ(メインプロセッサ21、31、41、51)と、を備えた撮像装置(1)の制御プログラムであって、前記撮像装置の前記複数のプロセッサ(メインプロセッサ21、31、41、51)に対して、隣接する前記分割画像が重複するように、前記画像を分割するステップと、前記分割画像を符号化して符号化ファイルを作成する際に、前記符号化された分割画像の前記画像における位置情報を前記符号化ファイルに含めるステップと、前記複数のプロセッサに対応する複数の記録媒体(メモリカード24、34、44、54)に、前記位置情報が含まれる前記符号化ファイルをそれぞれ記録するステップと、を実行させるものである。こうすることで、分割画像が重複する場合でも、適切に再生することが可能な符号化ファイルを記録することができる。
本願発明は、高精細画像を適切に処理することができる撮像装置を提供することができる。
実施の形態にかかる撮像装置の構成を模式的に示す側面図である。 実施の形態にかかる撮像装置の構成を示す側面図である。 撮像装置の表示画面を示す図である。 撮像装置の制御系の構成を示すブロック図である。 撮像装置の制御系を機能的に示すブロック図である。 第1メインプロセッサの制御部の構成を機能的に示すブロック図である。 フォーマットされたメモリカードのディレクトリを説明するための図である。 符号化ファイルが記憶されたディレクトリを説明するための図である。 通常モードで録画した時の符号化ファイルを説明するための図である。 第1カードスロットに別のメモリカードを装着した状態を説明するための図である。 第4カードスロットに別のメモリカードを装着した状態を説明するための図である。 第1メモリカードに、HD画像を録画した状態を説明するための図である。 複数のメモリカードを用いるときに作成されるディレクトリの連番番号を説明するための図である。 メモリカードに含まれるファイル数が一致しない状態を説明するための図である。 メモリカードに含まれる符号化ファイルが整合しない状態を説明するための図である。 符号化ファイルの削除を説明するための図である アラート表示の一例を説明するための図である。 アラート表示の他の例を説明するための図である。 メモリカードが整合していない状態のアイコン表示を示す図である。 再生処理の制御フローを示すフローチャートである。 記録処理の制御フローを示すフローチャートである。 メモリカードのアイコン表示を切り替えるための構成を示すブロック図である。 MP4ファイルのデータ構造を模式的に示す図である。 位置情報を模式的に示す表である。 free atomのデータ構造を模式的に示す表である。 横方向位置、及び縦方向位置の設定を説明するための図である。 非重複モードで記録した時の、位置情報を説明するための図である。 隣接する領域を16ピクセルオーバラップした時の位置情報を説明するための図である。 通常モードで記録した時の位置情報を説明するための図である。 全体画像を横方向に4分割した時の位置情報を説明するため図である。 全体画像を16分割した時の位置情報を説明するための図である。 サムネイル画像の作成処理を示すフローチャートである。 サムネイル画像の作成処理を示すフローチャートである。
(全体構成)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる撮像装置の構成を模式的に示す側面図である。図1は、撮像装置1の左側面を示す図である。撮像装置1は、動画像(なお、以下の説明において、特に言及がない場合は、画像は動画像を指すものとする。)を撮像する撮像素子を有している。さらに、撮像装置1は、撮像素子で撮像された画像を分割した分割画像を符号化(エンコード)する。すなわち、分割画像は、1フレームの画像を空間的に分割した画像となる。撮像装置1は、符号化した分割画像を、SDメモリカードなどの記録媒体に、記録する。また、撮像装置1は、4K2Kの解像度を有する高精細画像(以下、4k画像)を撮像している。さらに、HDの解像度の画像(以下、HD画像)についても録画可能である。すなわち、4K2Kの解像度の高解像度モードとHDの解像度の通常モードとを切り替えて、録画できるようになっている。
図1に示すように、撮像装置1には、本体部2と、レンズ部11と、モニタ部64と、ビューファインダ66とが設けられている。本体部2は、CMOSセンサやCCDセンサ等の撮像素子(画像撮像手段)や、各種制御を行うための制御系、各機器に電源を供給するためのバッテリ、並びに、これらを収納する筺体等を有している。本体部2の前面側には、被写体からの光を撮像素子に導くレンズ部11が設けられている。本体部2の後端側には、撮像素子で撮像された画像を視認するためのビューファインダ66が設けられている。
本体部2の側面には、ヒンジ64aを介して、モニタ部64が開閉可能に取り付けられている。モニタ部64は、液晶表示パネルや有機EL表示パネルなどの表示装置を有している。モニタ部64の表示画面には、撮像装置1で撮像した画像、又は再生中の画像が表示される。さらに、モニタ部64の表示画面には、撮像装置が録画した画像や再生中の画像の情報が表示される。あるいは、モニタ部64は、画像の再生時間、録画時間、バッテリの残量などを表示する。さらに、モニタ部64は、再生する画像を選択できるように、記録したシーンのリストを表示する。モニタ部64を開くと、モニタ部64の表示画面が後方側を向き、ユーザが視認可能な状態となる。本体部2の側面には、ボタンやレバー等を有する入力部15が設けられている。具体的には、入力部15には、録画ボタン、再生ボタン、解像度切替ボタン等を有している。ユーザが入力部15を操作することで、録画、再生、各種設定等を行うことができる。もちろん、モニタ部64をタッチパネルとして、モニタ部64を入力部15としてもよい。
本体部2の側面には、4つのカードスロット23、33、43、53が設けられている。ここでは、4つのカードスロット23、33、43、53がモニタ部64の下側に配置されている。カードスロット23、33、43、53のそれぞれには、例えばSDメモリカード等のメモリカードが脱着される。従って、撮像装置1は、同時に4つのメモリカードを装着することができるようになっている。具体的には、カードスロット23、33、43、53のそれぞれにメモリカードを紙面と垂直な方向に挿入することで、メモリカードが装着される。これにより、撮像装置1で撮像した画像を、脱着可能なメモリカードに録画可能になる。
もちろん、メモリカードは、SDメモリカードに限定されるものではなく、メモリスティックやコンパクトフラッシュ(登録商標)カード等の他の記録媒体を用いることができる。4つのメモリカードは同じタイプの記録媒体とする。なお、以下の説明において、4つのカードスロット23、33、43、53を識別するため、適宜、第1カードスロット23、第2カードスロット33、第3カードスロット43、第4カードスロット53と称することもある。
なお、同時に用いる4つのメモリカードの容量は揃えなくてもよい。
さらに、カードスロット23、33、43、53、及び入力部15の下側には、4つのHDMI端子67が設けられている。HDMI端子67は、パソコンモニタやTV等の外部表示機器との接続に用いられる。すなわち、HDMI端子67にHDMIケーブルを接続することで、外部表示機器と撮像装置1との間で、データ転送を行うことができる。HDMI端子67は、1920×1080のフルHDに対応している。
(スロット配置)
図2、及び図3を参照して、カードスロット23、33、43、53の配置について説明する。図2は、カードスロット23、33、43、53の配置を示す側面図であり、メモリカードの挿入方向に沿って見た図である。図3は、モニタ部64に表示された画像を模式的に示す図である。
図2に示すように、4つのカードスロット23、33、43、53が2×2のマトリクス状に配列されている。具体的には、第1カードスロット23が左上、第2カードスロット33が右上、第3カードスロット43が左下、第4カードスロット53が右下に配置されている。換言すると、第1カードスロット23は第2カードスロット33の左側であって、第3カードスロット43の上側に配置されている。第2カードスロット33は、第1カードスロット23の右側であって、第4カードスロット53の上側に配置されている。第3カードスロット43は、第1カードスロット23の下側であって、第4カードスロット53の左側に配置されている。第4カードスロット53は、第2カードスロット33の下側であって、第3カードスロット43の右側に配置されている。なお、各メモリカードの厚さ方向が上下方向と一致している。
撮像装置1は、撮像素子で撮像された画像(以下、全体画像とも称する)を4分割して、符号化する。そして、撮像装置1は、4分割された分割画像を符号化した符号化ファイルを、カードスロット23、33、43、53に装着された4つのメモリカードに記録する。例えば、図3に示すように、全体画像90が第1の領域91、第2の領域92、第3の領域93、及び第4の領域94に分割されて、符号化されている。第1の領域91を符号化した第1の符号化ファイルが第1カードスロット23に装着されたメモリカードに記録される。同様に、第2の領域92を符号化した第2の符号化ファイルが第2カードスロット33に装着されたメモリカードに記録され、第3の領域93を符号化した第3の符号化ファイルが第3カードスロット43に装着されたメモリカードに記録され、第4の領域94を符号化した第4の符号化ファイルが第4カードスロット53に装着されたメモリカードに記録される。
各領域の画像データを符号化した符号化ファイルは、例えばMP4形式で符号化されている。なお、全体画像90の解像度が3840×2160画素(4K2K)であるとすると、各領域の解像度は、1920×1080画素(HD:High Definition)となっている。もちろん、各領域の解像度は、同じサイズとなっている。4k画像を録画する場合、4k画像を空間的に分割して、4つのメモリカードに記録する。こうすることで、1つのメモリカードに記録できる符号化ファイルの最長録画時間を長くすることができる。さらに、同じ録画時間の符号化ファイルのサイズを1/4にすることができるため、データ転送を容易に行うことができる。符号化形式は、MOV形式やAVI形式などでもよく、MP4形式に限定されるものではない。
カードスロット23、33、43、53の位置関係を、第1の領域91〜第4の領域94の位置関係を一致させる。例えば、全体画像90中において左上の第1の領域91の符号化ファイルは、左上の第1カードスロット23に装着されたメモリカードに記録される。全体画像90中における右上の第2の領域92の符号化ファイルは、右上の第2カードスロット33に装着されたメモリカードに記録される。同様に、全体画像90中において左下の第3の領域93の符号化ファイルは、左下の第3カードスロット43に装着されたメモリカードに記録され、右下の第4の領域94の符号化ファイルは、右下の第4カードスロット53に装着されたメモリカードに記録される。このように、表示画面上における各領域91〜94の位置関係と、カードスロット23、33、43、53とを対応させるように配置する。こうすることで、どのメモリカードにどの領域のデータが格納されているかを容易に認識することができる。
さらに、表示画面には、カードスロット23、33、43、53に対するメモリカードの装着状態を示すカードアイコン表示部95が表示されている。カードアイコン表示部95が表示画面の右上、すなわち、第2の領域92に対応する箇所に設けられている。カードスロット23、33、43、53に、それぞれ、メモリカードが装着されている場合、4つのアイコンA〜Dが全て表示される。なお、第1カードスロット23とアイコンAとが対応しており、第2カードスロット33とアイコンBとが対応しており、第3カードスロット43とアイコンCとが対応しており、第4カードスロット53とアイコンDとが対応している。このように、カードアイコン表示部95には、第1〜第4カードスロットに対応して、4つのアイコンA〜Dが表示される。また、撮像装置1が第1〜第4カードスロットにそれぞれメモリカードが装着しているか否かを検出し、メモリカードが装着されていない場合、そのカードスロットに対応するアイコンを点滅するか、あるいは表示しないようにしてもよい。さらには、装着したメモリカードが適切にフォーマットされてない場合、メモリカードのカードクラスが対応していない場合、点滅させてもよい。
(制御系)
上記のように、撮像装置1は、全体画面を分割して、符号化している。そして、撮像装置1は、分割画像毎に符号化ファイルを生成して、それぞれ異なるメモリカードに記録している。以下に、分割画像毎に符号化ファイルを生成して、それぞれ異なるメモリカードに記録するための制御系について説明する。図4は、撮像装置1の制御系を模式的に示すブロック図である。
撮像装置1は、撮像素子12と、オーディオIC13と、音声入出力部14と、メインプロセッサ21、31、41、51と、メモリ22、32、42、52と、カードスロット23、33、43、53と、サブプロセッサ61と、メモリ62と、表示ドライバ63と、モニタ部64と、表示ドライバ65と、ビューファインダ66とを備えている。図4に示すように、これらの構成は、バスラインで接続されている。なお、以下の説明において、メインプロセッサ21、31、41、51を識別するために、適宜、第1メインプロセッサ21、第2メインプロセッサ31、第3メインプロセッサ41、第4メインプロセッサ51と称する。同様に、メモリ22、32、42、52を識別するために、適宜、第1メモリ22、第2メモリ32、第3メモリ42、第4メモリ52と称する。
撮像素子12は、被写体からレンズ部11を通過した光を受光して、被写体を撮像する。撮像素子12は、例えば、4K2Kの解像度で動画撮影可能なCMOSセンサである。撮像素子12で撮像された4k画像のデータは、メインプロセッサ21、31、41、51に出力される。音声入出力部14には、内部マイク、スピーカ、外部マイク端子、XLR端子、及びヘッドフォン端子等が設けられており、音声データを入出力する。動画撮像時には、内部マイク又は外部マイクで集音された音声のデータがオーディオIC13に出力される。オーディオIC13は、音声データをA/D変換して、メインプロセッサ21、31、41、51に出力する。この音声は、後述する画像データと共に符号化される。動画再生時には、メインプロセッサ21、31、41、51で再生された音声のデータが、オーディオIC13に出力される。オーディオIC13は、音声データをD/A変換して、スピーカ、又はヘッドフォンに出力する。
メインプロセッサ21、31、41、51は、撮像された画像を分割した分割領域の画像データを符号化する。具体的には、第1メインプロセッサ21は、第1の領域91の画像データを符号化し、第2メインプロセッサ31は、第2の領域92の画像データを符号化し、第3メインプロセッサ41は、第3の領域93の画像データを符号化し、第4メインプロセッサ51は、第4の領域94の画像データを符号化する。
撮像装置1のカードスロット23、33、43、53には、メモリカード24、34、44、54が装着される。ここで、4つのメモリカード24、34、44、54を識別するために、適宜、第1メモリカード24、第2メモリカード34、第3メモリカード44、第4メモリカード54と称する。第1カードスロット23には、第1メモリカード24が装着され、第2カードスロット33には、第2メモリカード34が装着され、第3カードスロット43には、第3メモリカード44が装着され、第4カードスロット53には、第4メモリカード54が装着される。そして、メインプロセッサ21、31、41、51は、符号化した符号化ファイルを対応するメモリカード24、34、44、54に書き込む。
メインプロセッサ21、31、41、51は、撮像素子12が撮像した画像を4分割した分割画像を符号化する。撮像素子12が4K2Kの解像度を有しているため、メモリカード24、34、44、54に記録された符号化ファイルは、HDの解像度を有するAVストリームデータと管理情報等を含んでいる。メインプロセッサ21、31、41、51には、4k画像が入力される。そして、メインプロセッサ21、31、41、51は、それぞれに割り当てられた領域の画像データを抽出して、符号化処理を行う。例えば、第1メインプロセッサ21は、第1の領域91に対応する画像データを取り出して、符号化する。従って、第1メインプロセッサ21は、第2の領域、第3の領域、及び第4の領域に対応する画像データについては、符号化しない。同様に、第2メインプロセッサ31は、第2の領域92に対応する画像データを取り出して、符号化する。第3メインプロセッサ41は、第3の領域93に対応する画像データを取り出して、符号化する。第4メインプロセッサ51は、第4の領域94に対応する画像データを取り出して、符号化する。このように、全体画像90を4分割した分割画像を、4つのメインプロセッサ21、31、41、51で並列に符号化することにより、高速に処理することができる。また、メインプロセッサ21、31、41、51として、HDの解像度の画像データを符号化する汎用的なICを用いることができる。さらに、4k画像を分割して、4つの、メインプロセッサ21、31、41、51で符号化しているため、1つのメインプロセッサの符号化処理の負担を軽減することができる。
記録した画像の再生時には、第1メインプロセッサ21、31、41、51が画像データを復号して、サブプロセッサ61に送信する。サブプロセッサ61は、4つの画像データを結合する。これにより、第1〜第4の領域91〜94に分割されていた画像データが合成される。サブプロセッサ61は、結合した画像を表示ドライバ63、又は表示ドライバ65に出力する。表示ドライバ63は、サブプロセッサ61からの画像データに基づいて、モニタ部64を駆動するための表示駆動信号を出力する。モニタ部64は、合成された4k画像を表示駆動信号に基づいて表示する。同様に、表示ドライバ63は、サブプロセッサ61からの画像データに基づいて、ビューファインダ66を駆動するための表示駆動信号を出力する。ビューファインダ66は、合成された4k画像を表示駆動信号に基づいて表示する。これにより、モニタ部64、又はビューファインダ66で4k画像が再生される。なお、4k画像をモニタ部64、又はビューファインダ66いずれで表示するかを、ユーザが選択できるようにしてもよい。なお、録画中の画像をライブビューとして再生する場合、第1メインプロセッサ21、31、41、51が符号化する前の画像データをサブプロセッサ61に送信する。そして、上記と同様に、サブプロセッサ61が4つの画像データを合成して、表示ドライバ63、又は表示ドライバ65に出力する。
メモリ22、32、42、52は、撮像装置1に内蔵されたバッファメモリであり、対応するメインプロセッサ21、31、41、51での処理に使用される。メモリ22、32、42、52はDDRメモリ(Double Data Rate)などのDRAM(Dynamic Randam Access Memory)である。例えば、第1メインプロセッサ21は、符号化処理等で必要なデータを第1メモリ22に一時的に格納する。同様に、第2メインプロセッサ31は、符号化処理等で必要なデータを第2メモリ32に一時的に格納し、第3メインプロセッサ41は、符号化処理等で必要なデータを第1メモリ22に一時的に格納し、第4メインプロセッサ51は符号化処理等で必要なデータを第1メモリ22に一時的に格納する。また、メモリ62は、撮像装置1に内蔵されたバッファメモリであり、サブプロセッサ61での処理に使用される。例えば、サブプロセッサ61は、復号化処理等で必要なデータをメモリ62に一時的に格納する。
HDMI端子67は、HDMIケーブルを介して、TV等の外部表示装置102に設けられたHDMI端子101と接続される。ここでは、4つのHDMI端子67が外部表示装置102に接続される。これにより、撮像装置1と外部表示装置102との間でのデータ転送が可能になる。HDMI端子は、メインプロセッサ21、31、41、51で符号化された符号化ファイルを外部表示装置102に転送する。例えば、第1のHDMI端子67からは第1メインプロセッサ21で符号化された符号化ファイルが転送される。同様に、第2のHDMI端子67からは第2メインプロセッサ31で符号化された符号化ファイルが転送され、第3のHDMI端子67からは第3メインプロセッサ41で符号化された符号化ファイルが転送され、第4のHDMI端子67からは第4メインプロセッサ51で符号化された符号化ファイルが転送される。外部表示装置102でも、同世に符号化ファイルを復号し、結合する。これにより、外部表示装置102で4k画像を表示することができる。
また、第1メインプロセッサ21には、カメラ制御部カメラ制御部27と、システム制御部28が設けられている。カメラ制御部27カメラ制御部27は、ズームやアイリスに関する前処理を行う。システム制御部28は、ファイル管理やサムネイル画像の生成などの処理を行う。また、システム制御部28は、H.264エンコーダを備えており、画像データをエンコードする。なお、これらの処理については後述する。第2メインプロセッサ31、第3メインプロセッサ41、第4メインプロセッサ51についても同様のカメラ制御部27、及びシステム制御部28が設けられているが、省略している。
(記録処理)
まず、上記のメインプロセッサ21、31、41、51における制御機能について、図5、及び図6を用いて説明する。図5は、メインプロセッサ21、31、41、51の制御構成を模式的に示す機能ブロック図である。なお、上記の説明と重複する構成については、適宜省略する。
図5に示すように、第1メインプロセッサ21は、制御部21aと、第1符号化部21bと、第1画像格納部21cと、第1画像読み込み部21dを備えている。第2メインプロセッサ31は、第2符号化部31b、第2画像格納部31c、第2画像読み込み部31dを備えている。同様に、第3メインプロセッサ41は、第3符号化部41b、第3画像格納部41c、第3画像読み込み部41dを備え、第3符号化部51b、第4画像格納部51c、第4画像読み込み部51dを備えている。
例えば、録画を行う場合、ユーザが入力部15の録画開示ボタンを押す。すると、入力部15は、ユーザからの録画指示操作を受けて、録画指示信号を第1メインプロセッサ21に出力する。これにより、第1メインプロセッサ21に設けられた制御部21aが、メインプロセッサ21、31、41、51の各部を制御する。例えば、制御部21aが、バスラインを介して、符号化処理、及び格納処理等の録画処理を行うための制御信号を、メインプロセッサ31、41、51に出力する。撮像素子12が撮像した4k画像が、メインプロセッサ21、31、41、51に入力される。
撮像素子12は、4k画像のデータを第1符号化部21b、第2符号化部31b、第3符号化部41b、第4符号化部51bに出力する。第1符号化部21bは、4k画像から第1の領域91となる分割画像を抽出して、符号化する。同様に、第2符号化部31b、第3符号化部41b、第4符号化部51bは、対応する分割画像を抽出して、符号化する。第1画像格納部21cは、第1符号化部21bが符号化した分割画像を第1メモリカード24に格納する。同様に、第2画像格納部31c、第3画像格納部41c、及び第4画像格納部51cは、それぞれ、第2符号化部31b、第3符号化部41b、第4符号化部51bが符号化した分割画像を第2メモリカード34、第3メモリカード44、第4メモリカード54に格納する。そして、ユーザが録画停止ボタンを押すと、入力部15は、録画終了操作を受けて、録画停止信号を第1メインプロセッサ21に出力する。第1メインプロセッサ21の制御部21aは、全てのメインプロセッサ21、31、41、51に対して、録画終了処理を行わせる。これにより、第1メモリカード24、34、44、54に、録画開始から録画終了までの動画像を符号化した符号化ファイルが格納される。
(再生処理)
次に、符号化ファイルに含まれる画像を再生する場合について説明する。メモリカード24、34、44、54に記録した画像を再生する場合、ユーザが入力部15の再生開始ボタンを押す。入力部15は、ユーザからの再生指示操作を受けて、再生指示信号を第1メインプロセッサ21に出力する。これにより、第1メインプロセッサ21に設けられた制御部21aが、メインプロセッサ21、31、41、51の各部を制御する。例えば、制御部21aが、バスラインを介して、データの読み出し処理等の再生処理を行うための制御信号を、メインプロセッサ31、41、51に出力する。
メインプロセッサ21、31、41、51は、それぞれメモリカード24、34、44、54に記録されている画像を読み出す。例えば、第1メインプロセッサ21は、第1メモリカード24に記録されている第1の領域91に対応する符号化ファイルを読み出す。同様に、第2メインプロセッサ31は、第2メモリカード34に記録されている第2の領域92に対応する符号化ファイルを読み出す。第3メインプロセッサ41は、第3メモリカード44に記録されている第3の領域93に対応する符号化ファイルを読み出し、第4メインプロセッサ51は、第4メモリカード54に記録されている第4の領域94に対応する符号化ファイルを読み出す。そして、メインプロセッサ21、31、41、51は、読み出した符号化ファイルを復号して、HD画像のデータをサブプロセッサ61に出力する。サブプロセッサ61は、4つのHD画像を結合する。そして、サブプロセッサ61は、結合した画像の画像データを表示ドライバ63出力する。
上記のように、撮像装置1は、全体画面を分割して、符号化している。そして、撮像装置1は、分割画像毎に符号化ファイルを生成して、それぞれ異なるメモリカードに記録している。従って、全体画像を正しく再生する場合、各メモリカードから対応する符号化ファイルを読み込む必要がある。すなわち、複数の符号化ファイルを整合させて、記録、再生する必要がある。以下、符号化ファイルを管理する方法について説明する。以下の、複数の符号化ファイルを管理するための制御部21aの構成について、図4〜6を用いて説明する。図6は、第1メインプロセッサ21の制御構成を模式的に示す機能ブロック図である。
さらに、以下の説明では、適宜、図7〜図16を参照して、説明を行う。図7〜図16は、各メモリカード24、34、44、54と、メモリカード24、34、44、54に作成されるディレクトリを模式的に示す図である。図6に示すように、制御部21aは、指示信号入力部71、フォーマット実行部72、メモリカード確認部73、録画開始指示部76、アラート画面表示指示部77、画像読み込み指示部78、ファイル名一致判定部81、時間計測部82、ファイル名受信部83、画像読み込み停止指示部84を備えている。メモリカード確認部73は、ディレクトリ名確認部74、ディレクトリ名確認部74を備えている。
[フォーマット処理]
まず、メモリカード24、34、44、54をフォーマット処理について説明する。メモリカード24、34、44、54のフォーマットを行う場合、メモリカード24、34、44、54が装着された状態でユーザがフォーマットボタンを押す。入力部15がユーザによるフォーマット操作を受けて、フォーマット指示信号を制御部21aに出力する。フォーマット指示信号は、指示信号入力部71に入力される。指示信号入力部71は、フォーマット指示信号をフォーマット実行部72に出力する。フォーマット実行部72は、第1メモリカード24をフォーマットするとともに、フォーマット制御信号をメインプロセッサ31、41、51に出力する。メインプロセッサ31、41、51にフォーマット制御信号が入力されると、メインプロセッサ31、41、51がそれぞれ、メモリカード34、44、54をフォーマットする。そして、4kモードで記録する前に、メモリカード中のファイル数を0に揃える。
フォーマット指示信号がフォーマット実行部72に入力されると、メインプロセッサ21、31、41、51は、メモリカード24、34、44、54をフォーマットするとともに、メモリカード24、34、44、54に符号化ファイルを記録するためのディレクトリを作成する。このとき、メモリカード24、34、44、54に作成するディレクトリ名を整合させる。例えば、図7に示すように、第1メモリカード24の識別記号をA、第2メモリカード34の識別記号をB、第3メモリカード44の識別記号をC、第4メモリカード54の識別記号をDとする。この場合、フォーマット実行部72は、第1メモリカード24に98A_0000というディレクトリ名のディレクトリを作成する。さらに、第2メインプロセッサ31が第2メモリカード34にディレクトリ"98B_0000"を作成するように、フォーマット実行部72が第2メインプロセッサ31にフォーマット制御信号を出力する。同様に、フォーマット実行部72がフォーマット制御信号を第3メインプロセッサ41、第4メインプロセッサ51に出力して、第3メモリカード44、及び第4メモリカード54にそれぞれディレクトリ"98C_0000"、ディレクトリ"98D_0000"を作成させる。
このように、メモリカード24、34、44、54には、それぞれ、"98A_0000"、"98B_0000"、"98C_0000"、"98D_0000"をディレクトリ名とするディレクトリが作成される。これらのディレクトリの階層は、メモリカード24、34、44、54で同じになっている。ここで、ディレクトリ名に含まれる「98」は、撮像装置1のシリアル情報を示すものであり、具体的には製造シリアル番号の下二桁の数字である。異なる撮像装置1では、ディレクトリ名の上2文字が異なる数字となる。ディレクトリ名に含まれる「A」〜「D」は、上記の通り、メモリカードの識別番号(識別子)である。従って、メモリカード24、34、44、54に作成するディレクトリ名には、自装置のシリアル番号と、メモリカードに割り当てられた各カード番号とが含まれている。
さらに、ディレクトリ名に含まれるアンダーバーの後の「0000」は、作成したディレクトリの識別子であり、作成順に応じた連番数字(連番番号)となっている。ディレクトリの連番数字は、他のメモリカードに引き継がれていく。例えば、別の4個のメモリカードをフォーマットする場合において、新たに作成するディレクトリの連番数字は「0001」となる。フォーマットした回数に応じて、連番数字が増えていく。このようにフォーマットする毎に、ディレクトリ名の連番数字がインクリメントする。4つのメモリカード24、34、44、54のディレクトリ名を管理するため、4つのメモリカードが全て装着された状態でのみ、フォーマットを実行できるようにする。そして、同時にフォーマットされた4つのメモリカードが装着された状態で、撮像装置1は録画、再生を行うことができる。すなわち、ディレクトリ名に基づいて、同時にフォーマットされた4つのメモリカードであるか否かが判定される。
(ファイル管理)
フォーマット後、高解像度モードで録画を行うと、各ディレクトリに符号化ファイルが保存される。すなわち、録画指示信号が指示信号入力部71に入力されると、メインプロセッサ21、31、41、51は上記のように、録画を行う。これにより、メインプロセッサ21、31、41、51はメモリカード24、34、44、54にAVストリームデータを含む符号化ファイルを書き込む。ここでは、図8に示すように、メモリカード24、34、44、54に格納される符号化ファイルを整合させるように、ファイル名を付している。
例えば、第1メインプロセッサ21のディレクトリ"98A_0000"に格納されるファイル名を"98A_0001.mp4"、"98A_0002.mp4"、"98A_0003.mp4"とする。ここで、ファイル名に含まれる「98A」は、上記と同様に、撮像装置1のシリアル番号と、第1メインプロセッサ21の識別番号である。そして、ファイル名に含まれるアンダーバーの後の「0001」〜「0003」は、作成順に付される連番数字である。この連番数字は、コンテンツに含まれるシーン数(ファイル数)に応じて増加していく。従って、"98A_0001.mp4"の符号化ファイルを作成した後に、"98A_0002.mp4"の符号化ファイルが作成される。同様に、"98A_0002.mp4"の符号化ファイルが作成された後に、"98A_0003.mp4"が作製される。このように符号化ファイルを作成する毎に、ファイル名の連番数字がインクリメントする。また、ファイル名に含まれるカンマの後のmp4は、符号化ファイルのファイル形式(拡張子)である。すなわち、撮像された画像がMP4形式で符号化されている。
ディレクトリ"98B_0000"に格納されるファイル名についても、メモリカードの識別番号以外は同様となっている。すなわち、第2メモリカード34のディレクトリ"98B_0000"には、"98B_0001.mp4"、"98B_0002.mp4"。"98B_0003.mp4"に格納される。第3メモリカード44、第4メモリカード54のディレクトリ"98C_0000"、"98D_0000"についても同様であり、メモリカードの識別番号がC,Dとなったファイル名の符号化ファイが格納されている。そして、符号化ファイルの作成順に連番数字がインクリメントする。
符号化ファイルのファイル名において、撮像装置のシリアル番号、及びファイル名の連番数字が同じであり、メモリカードの識別記号が異なっている符号化ファイルは、同じシーンを記録した符号化ファイルである。一方、符号ファイル名において、撮像装置のシリアル番号、又はファイル名の連番数字が異なっている符号化ファイルは、異なるシーンを撮像した符号化ファイルである。このように、ファイル名に応じて、同時に記録されたシーンの符号化ファイルであるか否かが判定される。
4k画像を再生する場合、上述したように、第1画像読み込み部21d、第2画像読み込み部31d、第3画像読み込み部41d、及び第4画像読み込み部51dがそれぞれ"98A_0001.mp4"、"98B_0001.mp4"、"98C_0001.mp4"、及び"98D_0001.mp4"を読み出す。そして、サブプロセッサ61がそれらを結合して、再生する。
さらに、ユーザは、撮像装置1をHDの解像度で撮像を行う通常モードに切り替えることができる。例えば、通常モードでは、AVCHDフォーマットで符号化する。もちろん、MP4形式やMOV形式で符号化してもよい。このとき、AVCHDフォーマットで記録された符号化ファイルは、第1メモリカード24に格納される。この時の、ファイル名の一例を図9に示す。通常モードの場合、符号化ファイルは、"98000.mts"、"98001.mts"のファイル名で、記録される。ここで、ファイル名に含まれる「98」は、撮像装置1のシリアル番号であり、「000」及び「001」は、作成順に付される連番数字である。この連番数字は、コンテンツに含まれるシーン数に応じて増加していく。さらに、カンマの後のmtsは、ファイル形式(拡張子)である。
もちろん、HD画像を記録するメモリカードは第1メインカード24に限られるものではない。例えば、第2メモリカード34、第3メモリカード44、第4メモリカード54のいずれに記録してもよい。さらには、2以上のメモリカードに、HD画像の符号化ファイルを記録してもよい。また、フォーマット時において、HD画像を格納するディレクトリを別途作成して、HD画像と4k画像を異なるディレクトリに記録することが好ましい。さらに、動画だけではなく、第1メモリカード24に静止画を記録するようにしてもよい。この場合、4k画像、HD画像、静止画を異なるディレクトリに記録してもよい。4k画像が記録されるディレクトリが作成されるディレクトリの階層の一例を示すと"PRIVATE/JVC/JMAV"となり、HD画像が記録されるディレクトリの階層の一例を示すと、"PRIVATE/JVC"となり、静止画が記録されるディレクトリの階層の一例を示すと、"PRIVATE/DCIM"となる。メインプロセッサ21、31、41、51は、それぞれ、フォーマット時にこれらのディレクトをメモリカード24、34、44、54に作成する。この場合、JMAVのディレクトリの下層に、"98A_0000"〜"98D_0000"のいずれか一つのディレクトリが作成される。
なお、静止画あるいはHD画像を記録するメモリカードを第1メモリカード24のみとする場合、第1メモリカード24の残り容量が他のメモリカードよりも少なくなってしまう。よって、静止画あるいはHD画像を記録するメモリカードを、4k画像が記録されるメモリカードと異なるメモリカードにしてもよい。すなわち、静止画あるいはHD画像を記録するメモリカードを別に用意してもよい。そして、静止画あるいはHD画像を記録する場合、メモリカードを入れ替える。あるいは、4つのメモリカードの中で、残り容量が大きいメモリカードに静止画あるいはHD画像を記録するようにしてもよい。
メモリカード24、34、44、54のディレクトリ名、及びファイル名で、管理を行うことができる。所定の条件を満たす場合に録画開始を指示し、所定の条件を満たさない場合は、録画できないようにしてもよい。具体的には、以下に示す場合は、メモリカード24、34、44、54に4k画像を記録できないに制御する。
(a)カードスロットに整合した4つのメモリカードが装着されていない場合、例えば、異なる撮像装置1でフォーマットされたメモリカードや、同じ撮像装置1で異なるタイミングでフォーマットされたメモリカード
(b)フォーマットされていないメモリカードが装着されている場合、すなわち、上記のディレクトリが作成されていないメモリカードが装着されている場合
(c)整合した4つのメモリカードがそれぞれ対応するカードスロットに装着されていない場合、例えば、第1メインプロセッサ21に対応するディレクトリ"98A_0000"のメモリカード24を、第2カードスロット33に装着した場合
(d)4つのメモリカードでシーン数が揃っていない場合。
(e)1つ以上のメモリカードで、プロテクトスイッチがロック状態になっている場合
また、4つのカードスロット23、33、43、53に関係なく、以下の条件でも、記録できない制御する。
(f)ファイル数、ファイル番号が、管理上の上限に到達している場合
なお、記録を制限する場合、モニタ部64がアラート画面を表示するようにしてもよい。(a)のように、整合していないメモリカードを用いるとディレクトリ名に不一致が生じる。例えば、図10に示すように、第1メモリカード24に装着する第1メモリカード24を別のカード(図10ではA'として記載)にすると、ディレクトリ名が不一致となる。メモリカードが整合していない場合、録画、及び再生できないようにする。なお、HD画像、又は静止画は、第1メモリカード24に録画可能である。また、HD画像、又は静止画を第1メモリカード24に記録する場合、第2カードスロット33、第3カードスロット43又は第4カードスロット53で利用されていたメモリカードを、第1カードスロット23に装着してもよい。例えば、この場合、"98B_0000"のディレクトリが作成されたメモリカードを第1カードスロット23に装着して、HD画像、又は静止画を記録する。なお、このように4つのメモリカードを入れ替えて、HD画像、又は静止画を記録できるようにする場合、フォーマット時において、4つのメモリカードに上述した階層でディレクトリを作成する。
また、第4メモリカード54を紛失した場合、別のメモリカード(図11ではD'として記載)を第4カードスロット53に装着した場合、図11に示すように、ディレクトリ名に不一致が生じる。この場合も、録画、再生ができないようにする。なお、HDの画像、及び静止画は、第1メモリカード24に録画可能である。引き続き、4k画像を録画する場合は、新たなメモリカードを4つ用意する。そして、4つのメモリカードをフォーマットして、整合するディレクトリを作成する。この場合のディレクトリ名は、それぞれ"98A_0001"、"98B_0001"、"98C_0001"、"98D_0001"となる。なお、カードの紛失を考慮して、4つのメモリカードをスペアとして用意しておくことが望ましい。もちろん、整合するメモリカードDが発見された場合は、メモリカード54を第4カードスロット53に装着すればよい。
図12は、第1のメモリカード24にHD画像を録画した状態を示している。
図13に、ディレクトリ名の連番数字が"0000"の組み合わせのメモリカードがフルになって、ディレクトリ名の連番数字が"0001"の組み合わせのメモリカードに入れ替えた場合を示す。例えば、ディレクトリの連番数字が"0000"のメモリカードにおいて、連番数字が"0003"の符号化ファイルを記録した時に、残り容量がなくなっていたとする。この場合、"0001"の組み合わせのメモリカードには、次の連番数字である"0004"からファイル名に連番数字が付されていく。すなわち、メモリカードを変えた場合でも、ファイル名の連番数字は連続している。なお、ファイル目の連番数字は、EEPROM等に記憶している。このため、電源を切った場合やメモリカードを入れ替えた場合でも、連番数字が連続して付されていく。
さらに、ディレクトリの連番数字が「0000」のメモリカードの残り容量がある状態で、メモリカードを入れ替えて、ディレクトリの連番数字が「0001」のメモリカードをカードスロットに装着したとする。そして、ディレクトリの連番数字が「0001」のメモリカードに、「0006」までの連番数字の符号化ファイルが記録されたとする。この状態で、再度メモリカードを入れ替えて、ディレクトリの連番数字が「0000」のメモリカードを装着すると、次に記録される符号化ファイルの連番数字は「0007」となる。なお、ファイル名の連番数字が上限値"9999"に到達した場合、フォーマットと管理番号のリセットのフォーマットが必要となる。もちろん、ディレクトリ名の連番数字が"0000"の組み合わせのメモリカードがフルになった後、PCなどで一部の符号化ファイルを削除、移動することによって、空き容量を増やして、再度"0000"の組み合わせのメモリカードを利用する場合も、連番数字は同様にインクリメントする。すなわち、ファイル名の連番数字は、ディレクトリ名によらず、符号化ファイルの作成毎に、インクリメントする。
ディレクトリ名の連番数字が一致していない場合、記録、再生をできないようにする。例えば、メモリカード24、34、54のディレクトリが、それぞれ"98A_0000"、"98B_0000"、"98D_0000"であり、第3メモリカード44のディレクトリ名が"98C_0100"であったとする。この場合、4つのメモリカード24、34、44、54で、ディレクトリ名が整合していないため、記録、及び再生ができないようにする。
さらに、他の撮像装置1でフォーマットしたメモリカードが含まれる場合、記録、再生できないようにする。例えば、シリアル番号の下二桁が「50」の撮像装置1でフォーマットしたメモリカード44が、第3カードスロット43に装着されているとする。そして、第1カードスロット23、第2カードスロット33、第4カードスロット53に、シリアル番号の下二桁が「98」の撮像装置1でフォーマットした第1メモリカード24、第2メモリカード34、第4メモリカード54に装着されているとする。ディレクトリ名における撮像装置1のシリアル番号が一致していない場合、記録、及び再生ができないようにする。このように、4つのメモリカード24、34、44、54のディレクトリ名が整合しているか否かを判定して、記録、再生できるかを決定している。すなわち、記録、再生可能な条件を、ディレクトリ名に基づいて設定している。
なお、記録する撮像装置1のシリアル番号と、4つのメモリカード24、34、44、54のディレクトリ名に含まれるシリアル番号が一致していない場合でも、記録・再生可能とすることができる。シリアル番号の下二桁が「50」の撮像装置1でフォーマットした4つのメモリカード24、34、44、54をシリアル番号の下二桁が「98」の撮像装置1で使用できる。換言すれば、ディレクトリ名が整合するメモリカード24、34、4、54は、どの撮像装置1でも使用可能となる
図14は、ディレクトリに含まれるファイル数(シーン数)が一致しない場合を示している。なお、ここでのファイル数は、4k画像を符号化した符号化ファイル(すなわち、mp4形式のファイル)の数であり、HD画像の符号化ファイルや静止画のファイル等のその他のファイルの数は含まれない。図14に示すように第3メモリカード44に含まれる符号化ファイルが他のメモリカードに含まれる符号化ファイルよりも多くなっている。例えば、PCなどで第1メモリカード24、第2メモリカード34、第4メモリカード54の符号化ファイルを削除すると、シーン数に過不足が生じる。このような場合、ファイル名の連番数字が一致しているところまで、再生できるようにする。第3メモリカード44に記録された連番番号「0004」の符号化ファイルを削除している。従って、連番数字が「0001」と「0003」のシーンを再生できるようにする。また、シーン数が一致していない場合、記録不可とする。
図15は、ファイル数は一致しているが、ファイル名の連番数字が途中でずれている場合を説明するための図である。第1メモリカード24、第2メモリカード34、第4メモリカード54では、連番数字が「0001」、「0003」、「0004」の符号化ファイルが記録されており、第3メモリカード44には、連番数字が「0001」、「0004」、「0005」の符号化ファイルが記録されている。この場合、ファイル数は3個で一致しているが、連番数字が整合しなくなる。例えば、リストの上から2番目では、連番数字が「0003」、「0003」、「0004」、「0003」となり、4つが一致しなくなる。
このような場合、4k画像を所定時間だけ、再生させて、連番数字にずれが生じていることをユーザに報知させる。例えば、5秒間だけ、4k画像を再生させる。すると第3の領域93のみ、異なるシーンとなるため、ユーザがファイル名にずれがあることを認識できるようになる。また、異なるシーンの符号化ファイルでは、再生時間(録画時間)が異なっている。よって、再生時間の不一致から異なるシーンであるか否かを判定してもよい。なお、4k画像の分割の位置関係と、カードスロットの位置関係が対応しているので、どのカードスロットのメモリカードにずれが生じているかを容易に把握することができる。
ファイル名にずれがあることを認識したユーザは、PC等で一致しない組み合わせの符号化ファイルを削除する。ここでは、ユーザが、連番数字に「0003」又は「0005」が付された符号化ファイルを削除する。具体的には、ユーザが、第1メモリカード24、第2メモリカード34、及び第4メモリカード54に含まれる連番数字「0003」の符号化ファイルを削除し、第3メモリカード44に含まれる連番数字「0005」の符号化ファイルを削除する。これにより、4つのメモリカード24、34、44、54に連番数字が「0001」と「0004」の符号化ファイルのみ残る。従って、シーン数、及びファイル名を整合させることができる。また、ファイル数が一致している場合、録画可能とする。録画する場合、次の連番数字、ここでは「0006」、あるいはそれ以降の連番数字を、ファイル名に付す。この場合でも、連番数字が「0006」以降の4k画像は、正常に録画、再生される。
さらに、ソフトウェア上で、4つのメモリカード24、34、44、54に記録しているシーンをプロテクトしてもよい。プロテクトしたシーンは、削除、編集できなくなる。4つの符号化ファイルを統一して、プロテクトの設定、解除を行うようにする。例えば、再生中のシーンをポーズした再生ポーズ状態において、そのシーンのプロテクトの設定、及び解除を行えるようにする。プロテクトの設定を行うと、ファイル名の連番数字が同じ4つの符号化ファイルが同時にプロテクトされる。さらには、記録されたシーンのリストを表示するインデックス画面からプロテクトの設定及び解除を行うことができるようにしてもよい。インデックス画面中では、第1メモリカード24に記録された符号化ファイルのファイル名をリスト表示し、そのリスト中のファイル名をチェックすることで、プロテクトの設定が行われる。シーンのプロテクトは、4枚のメモリカードを同時に設定、解除する。プロテクトをした符号化ファイルについては、鍵マークを付して表示する。
シーンを削除する場合も同様に、再生ポーズ状態と、インデックス画面からシーンの削除操作を受け付けることができるようにする。シーンを削除する場合、4つの符号化ファイルを同時に削除するようにする。ユーザがシーンを削除する場合について、図16を用いて説明する。ユーザがシーンのファイル名をチェックすると、削除する前にファイル名をチェックする。そして、ファイル名の不一致があった場合、削除を中止して、インデックス画面に戻る。すなわち、ファイル名が整合している場合に、ファイル削除を実行する。例えば、図16に示す例では、第2メモリカード34のみ、連番数字「0003」の符号化ファイルがないため、ファイル名に不一致が生じている。従って、連番数字「0003」以降の符号化ファイルの削除を中止して、インデックス画面に戻る。また、「削除が失敗しました(カードC)」のようなアラート(コーション)文章を表示させてもよい。
また、削除する場合、削除するシーンがプロテクトされているか否かをチェックする。削除するシーンがプロテクトされている場合、削除を中止するとともに、「削除できませんでした」というようなアラート文章を表示する。また、PC等によりプロテクトの設定、解除を行うと、4つのメモリカードで、プロテクト状態が一致しない組み合わせがある場合がある。例えば、"98D_0001.mp4"のみがプロテクトされており、"98A_0001.mp4"、"98B_0001.mp4"、"98C_0001.mp4"がプロテクトされていない場合がある。この場合も、削除する前に、第1メインプロセッサ21が各符号化ファイルのプロテクト状態を検出して、削除を中止する。
上記のように、ファイル数やディレクトリ名に応じて、ファイル管理を行うことで、容易にファイルを管理することができるようになる。例えば、メモリカードが装着された状態で、ディレクトリ名と、ファイル数を第2メインプロセッサ31、第3メインプロセッサ41、及び第4メインプロセッサ51から第1メインプロセッサ21に送信する。そして、ディレクトリ名、及びファイル数が整合しているか否かを判定している。さらに、画像を再生する場合や、削除を行う場合、対象となる符号化ファイルのファイル名を、第2メインプロセッサ31、第3メインプロセッサ41、及び第4メインプロセッサ51から第1メインプロセッサ21に送信する。そして、第1メインプロセッサ21の制御部21aが、4つの符号化ファイルのファイル名が整合しているか否かを判定している。
こうすることで、4つのメモリカードに記録された全ての符号化ファイルのファイル名を、常時、第1メインプロセッサ21で管理しなくてもよくなる。ファイル名を常時管理する場合、ファイル名の連番番号が「9999」まで対応しているため、最大で、40000個の符号化ファイルの管理が必要となる。常時ファイル名による管理を行う場合、第1メインプロセッサ21が全ファイル名を管理する必要が生じる。一方、ファイル数とディレクトリ名に応じて、ファイル管理することで、全ての符号化ファイルのファイル名を管理する必要が無くなり、容易に管理を行うことができる。そして、プロテクトの設定、解除や、ファイル削除の処理を行う場合、リストの上から何番目の符号化ファイルが処理対象となっているかの情報を、第1メインプロセッサ21から第2メインプロセッサ31、第3メインプロセッサ41、第4メインプロセッサ51に送信する。そして、第2メインプロセッサ31、第3メインプロセッサ41、第4メインプロセッサ51が処理対象となっているファイル名、あるいは再生時間を、第1メインプロセッサ21に送信する。
こうすることで、第2メインプロセッサ31、第3メインプロセッサ41、及び第4メインプロセッサ51からバスラインを介して第1メインプロセッサ21に伝送されるデータ量を少なくすることができる。換言すると、予めファイル数とディレクトリ名のみを、2メインプロセッサ31、第3メインプロセッサ41、及び第4メインプロセッサ51からバスラインを介して第1メインプロセッサ21に送信しておき、処理の都度、ファイル名を送信するようにすればよい。よって、バスラインで伝送されるデータ量を削減することができ、容易に管理することができるようになる。また、第2メインプロセッサ31、第3メインプロセッサ41、第4メインプロセッサ51については、他のメインプロセッサが処理しているファイル名を把握する必要ない。よって、ファイル管理を容易に行うことができ、処理負荷を低減することができる。
なお、第1メインプロセッサ21、第2メインプロセッサ31、第3メインプロセッサ41、及び第4メインプロセッサ51としては、同じCPUを用いることができる。
なお、メモリカード、ディレクトリ名、ファイル名等が整合しない場合、アラート(コーション)表示を行うようにしてもよい。例えば、シリアル番号の下二桁が「50」の撮像装置1で第3メモリカード44がフォーマットされ、シリアル番号の下二桁が「98」の撮像装置1で第1メモリカード24、第2メモリカード34、第4メモリカード54がフォーマットされている場合、図17に示すようにアラート画面を表示させる。カードの組み合わせが違い、メモリカードが整合していないことをモニタ部64のアラート画面がユーザに報知する。よって、ユーザが、録画、再生できないことを認識する。なお、アラート表示の文章によって、整合していないメモリカードを認識さえることとも可能である。例えば、「カードの組み合わせが正しくありません(カードC)」というような表示をモニタ部64が行ってもよい。
また、第2カードスロット33と第3カードスロット43とに装着するメモリカードを反対した場合の例を図18に示す。この場合、第2カードスロット33に"98C_0001"のディレクトリを有するメモリカードが装着され、第3カードスロット43に"98C_0001"のディレクトリを有するメモリカードが装着されることになる。この場合、図18に示すようなアラート画面となる。これにより、メモリカードが整合しておらず、録画、再生できないことをユーザが認識する。なお、アラート表示の文章によって、整合していないメモリカードを認識さえることとも可能である。例えば、「カードが正しく挿入されていません(カードB、カードC)」というような表示をモニタ部64が行ってもよい。
アラート表示中にディレクトリ名を合わせて表示している。こうすることで、どのカードスロットに装着されたメモリカードが整合していないかを把握することができる。アラート表示中に、整合していないメモリカードの情報を含ませることで、利便性を向上することができる。また、録画できないことや、再生できないことを示すアラート画面を表示させるようにしてもよい。例えば、ディレクトリ名やファイル数の不整合によって禁止される処理をアラート表示させることで、利便性を向上することができる。
さらに、カードアイコン表示部95の表示によって、整合していないメモリカードをユーザに報知してもよい。アラート表示を5秒間行った後と、図19に示すような表示画面を表示させる。第2メモリカード34が整合していない場合、図19に示すように、アイコンBを点滅して表示させる。整合していないメモリカードに対応するアイコンの表示を、整合しているメモリカードに対応するアイコンに対して変えることで、整合していないメモリカードをユーザが容易に認識することができる。さらに、上記したように、4つのアイコンの位置関係と、4つのカードスロットの位置関係を一致させている。すなわち、4つのアイコンA〜Dの左上、右上、左下、左上の位置関係が、装着されたカードスロットの左上、右上、左下、左上の位置関係と一致している。これによって、どのカードスロットに装着されたメモリカードが整合していないか、ユーザが容易に把握することができる。メモリカードの装着状態を示すアイコンを表示させることで、アラート表示を速やかに消すことができるようになる。すなわち、アラート表示が一定時間経過後に消えた場合でも、ユーザが、アイコン表示により、装着状態の不具合を認識することができる。また、ディレクトリ名が一致していない場合、シーン数が一致していない場合、カードクラスが対応していない場合も、同様に、アラート表示、やアイコンの点滅表示を行ってもよい。これにより、不具合のあるメモリカードを容易に認識する。
上記のようにファイル管理する場合、メモリカード24、34、44,54がそれぞれカードスロット23、33、43、53に装着されたら、第1メインプロセッサ21は、メモリカード24、34、44、54のディレクトリ名、及びファイル数に関する情報を受信する。そして、ディレクトリ名やファイル数が一致していない場合は、上記のように、アラート表示を行う。この段階では、メインプロセッサ31、41、51からメモリカード34、44、54に記録された符号化ファイルのファイル名が第1メインプロセッサ21に送信されていない。そして、再生、削除、プロテクトを行うシーンを選択する場合、第1メモリカード24に記録されている符号化ファイルのファイル名をリスト表示する。ユーザがリストから処理対象となるシーンを選択すると、リストの上から何番目のシーンが選択されたかを示す情報が、第1メインプロセッサ21から第2メインプロセッサ31、41、51に送信される。そして、リスト中の順番に基づいて、メインプロセッサ31、41、51がメモリカード34、44、54に記録された符号化ファイルのファイル名を読み出し、第1メインプロセッサ21に送信する。そして、第1メインプロセッサ21が、4つの符号化ファイルが整合しているかを判定する。整合している場合は、通常通り再生して、整合していない場合は、所定時間のみ再生させた後、アラート表示を行う。
(再生処理のフロー)
次に、ファイル数が一致している場合の再生処理時の制御フローについて、図6、及び図20を用いて説明する。図20は、再生処理の制御フローを示すフローチャートである。再生指示信号が入力されたか否かを指示信号入力部71が判定する(ステップS101)。ユーザが再生ボタンを押すと、入力部15がユーザ操作を受けて、再生指示信号を制御部21aに入力する(ステップS101のYES)。なお、再生指示が無い場合(ステップS101のNO)は、再生指示があるまで待機する。制御部21aの指示信号入力部71には、入力部15からの再生指示信号が入力される。
すると、メモリカード確認部73は、メモリカードの確認を行う(ステップS102)。まず、ディレクトリ名確認部74が、メモリカード確認指示信号を送信して、4つのメモリカードに作成されているディレクトリ名が揃っているか否かを確認する(ステップS103)。例えば、各メインプロセッサが、メモリカードのディレクトリ名を読み出し、メモリカード情報としてメモリカード確認部73に送信する。メモリカード確認部73がメモリカード情報に基づいて、ディレクトリ名の確認を行う。すなわち、4つのメモリカード24、34、44、54に作成されたディレクトリ名が、所定の条件を満たしているか確認する。具体的には、装置のシリアル番号及び連番数字がそれぞれ整合しており、カードの識別番号がそれぞれA〜Dになっている場合、ディレクトリ名が揃っていると判定する。
メモリカード確認部73が4つのメモリカードに作成されたディレクトリ名が揃っていないと判定した場合、(ステップS103のNo)、メモリカード確認部73が不一致信号をアラート画面表示指示部77に出力する。そして、アラート画面表示指示部77がアラート画面表示指示信号をサブプロセッサ61に出力して、アラート画面表示指示を行う(ステップS104)。これにより、モニタ部64に、ディレクトリ名が一致していないことを示すアラート画面が表示される。また、上記のように、ディレクトリ名が整合していないメモリカードのアイコンを点滅させてもよい。
メモリカード確認部73が4つのメモリカードに作成されたディレクトリ名が揃っていると判定した場合、(ステップS103のYES)、カードクラス確認部75がメモリカード確認指示信号を送信して、4つのメモリカードのカードクラスが適切であるか否かを確認する(ステップS105)。例えば、各メインプロセッサが、メモリカードのカードクラスを読み出し、メモリカード情報としてメモリカード確認部73に送信する。メモリカード確認部73がメモリカード情報に基づいて、カードクラスが適切であるか否かを判定する。例えば、メモリカード確認部73は、カードクラス6以上を、適切なカードクラスと判定する。
カードクラスが適切でないと判定された場合、(ステップS105のNo)、メモリカード確認部73が不一致信号をアラート画面表示指示部77に出力する。そして、アラート画面表示指示部77がアラート画面表示指示信号をサブプロセッサ61に出力して、アラート画面表示指示を行う(ステップS106)。これにより、モニタ部64に、カードクラスが適切でないことを示すアラート画面が表示される。
カードクラスが適切であると判定された場合、(ステップS105のYES)、リストNoをXにセットする(ステップS107)。なお、リストNoは、ユーザが指定したシーンのリスト中における順番となる。例えば、ファイル名の連番数字が「0002」、「0004」、「0005」の符号化ファイルが記録されており、ユーザがファイル名の連番数字が「0004」の画像を再生しようと操作した場合、Xは"2"となる。このようにリストNoは、メモリカードに記録されている符号化ファイルのファイル名の連番数字と、ユーザが再生する符号化ファイルの連番数字に基づいて決定される。
そして、メモリカード確認部73が一致信号を画像読み込み指示部78に出力する。これにより、画像読み込み指示部78が画像読み込み信号を各メインプロセッサに出力して、各メインプロセッサに指定ディレクトリのX番目の画像読み込み指示が行われる(ステップS108)。すなわち、各メモリカードに記録されている複数の符号化ファイルのうち、連番数字が小さいものから数えてX番目の符号化ファイルが読み込まれる。これにより、4k画像の再生が行われる。さらに、各メインプロセッサから読み込んだ画像のファイル名をファイル名受信部83が受信する(ステップS109)。そして、ファイル名一致判定部81は、ファイル名が揃っているか否かを判定する(ステップS110)。
ファイル名一致判定部81は、ファイル名が一致していない場合(ステップS110のNo)、不一致信号をアラート画面表示指示部77、及び時間計測部82に出力する。なお、ファイル名が一致しない場合は、図15に示すように、一部のメモリカードで符号化ファイルが削除された状態である。アラート画面表示指示部77は、ファイル名が揃っていないことを示すアラート画面指示信号を、サブプロセッサ61に出力して、アラート画面指示を行う(ステップS111)。さらに、時間計測部82が予め設定された所定時間の計測を開始する(ステップS112)。
そして、所定時間経過したか否かを判定し(ステップS113)所定時間経過した場合は、終了する。すなわち、時間計測部82において所定時間経過したことを受けて、画像読み込み停止指示部84が、画像読み込み停止指示信号を各メインプロセッサに出力する。これにより、所定時間経過後に、画像読み込みが停止され、4k画像の再生が停止する。ここでは、一部の領域で異なるシーンの画像が再生されるため、ユーザが、一部のメモリカードが整合していないことを認識することができる。例えば、第2の領域92の画像だけずれた画像が再生される。このようにすることで、ユーザがファイル名の不一致を把握することができるため、利便性を向上することができる。なお、アラート画面の表示は、画像の再生前、又は再生後であってもよい。
ファイル名一致判定部81は、ファイル名が一致している場合(ステップS110のYes)、 再生停止指示があるか否かを判定する(ステップS114)。再生停止指示があった場合(ステップS114のYes)、画像読み込み停止指示部84が画像読み込み停止信号を各メインプロセッサに出力して、終了する。よって、画像読み込み停止が割り込んで処理され、4k画像の再生が停止する。4k画像の再生中に再生停止指示がない場合(ステップS114のNo)、4k画像の再生時間まで、引き続き再生を行う。そして、次のシーンを再生する場合は、リストNoをインクリメントして(ステップS115)、ステップS108に戻る。そして、同様の処理が行われ、次の連番数字の4k画像が再生される。
(録画処理のフロー)
録画処理について、図6と図21を用いて説明する。図21は、録画処理のフローを示すフローチャートである。録画指示信号が入力されたか否かを指示信号入力部71が判定する(ステップS201)。ユーザが録画ボタンを押すと、入力部15がユーザ操作を受けて、録画指示信号を制御部21aに入力する(ステップS201のYES)。なお、録画指示が無い場合(ステップS201のNO)は、録画指示があるまで待機する。制御部21aの指示信号入力部71には、入力部15からの録画指示信号が入力される。
すると、メモリカード確認部73は、メモリカードの確認を行う(ステップS202)。まず、ディレクトリ名確認部74が、メモリカード確認指示信号を送信して、4つのメモリカードに作成されているディレクトリ名が揃っているか否かを確認する(ステップS203)。例えば、各メインプロセッサが、メモリカードのディレクトリ名を読み出し、メモリカード情報としてメモリカード確認部73に送信する。メモリカード確認部73がメモリカード情報に基づいて、ディレクトリ名の確認を行う。すなわち、4つのメモリカード24、34、44、54に作成されたディレクトリ名が、所定の条件を満たしているか確認する。具体的には、装置のシリアル番号及び連番数字がそれぞれ整合しており、カードの識別番号がそれぞれA〜Dになっている場合、ディレクトリ名が揃っていると判定する。
メモリカード確認部73が4つのメモリカードに作成されたディレクトリ名が揃っていないと判定した場合、(ステップS203のNo)、メモリカード確認部73が不一致信号をアラート画面表示指示部77に出力する。そして、アラート画面表示指示部77がアラート画面表示指示信号をサブプロセッサ61に出力して、アラート画面表示指示を行う(ステップS204)。これにより、モニタ部64に、ディレクトリ名が一致していないことを示すアラート画面が表示される。また、上記のように、ディレクトリ名が整合していないメモリカードのアイコンを点滅させてもよい。
メモリカード確認部73が4つのメモリカードに作成されたディレクトリ名が揃っていると判定した場合、(ステップS203のYES)、カードクラス確認部75がメモリカード確認指示信号を送信して、4つのメモリカードのカードクラスが適切であるか否かを確認する(ステップS205)。例えば、各メインプロセッサが、メモリカードのカードクラスを読み出し、メモリカード情報としてメモリカード確認部73に送信する。メモリカード確認部73がメモリカード情報に基づいて、カードクラスが適切であるか否かを判定する。ここでは、例えば、カードクラス確認部75がカードクラス6以上を適切なカードクラスと判定している。
カードクラスが適切でないと判定された場合、(ステップS205のNo)、メモリカード確認部73が不一致信号をアラート画面表示指示部77に出力する。そして、アラート画面表示指示部77がアラート画面表示指示信号をサブプロセッサ61に出力して、アラート画面表示指示を行う(ステップS206)。これにより、モニタ部64に、カードクラスが適切でないことを示すアラート画面が表示される。
カードクラスが適切であると判定された場合、(ステップS205のYES)、メモリカード確認部73が一致信号を録画開始指示部76に出力する。そして、録画開始指示部76が録画開始指示信号を各メインプロセッサに送信して、録画開始指示を行う(ステップS207)。これにより、4つのメインプロセッサが割り当てられた領域の分割画像を符号化して、符号化ファイルとして記録する。このように、予めメモリカードに格納されているファイル数が一致していることが分かっているため、ファイル名を確認せずに録画を行うことができる。
上記の制御についてまとめると、以下の通りとなる。4つのメモリカードを1セットとして、同時にフォーマットする。そして、フォーマット時に、4k画像用の符号化ファイルを格納するためのディレクトリを作成する。さらに、ディレクトリ名は、予め設定されたルールに従って決定される。メモリカードを複数セット用いることを想定して、ファイル管理を行う。具体的には、4つのメモリカードのディレクトリ名が整合していない場合、録画、再生が制限される。ディレクトリ名に撮像装置のシリアル番号の一部と、カード番号(A〜D)を含ませるようにする。そして、シリアル番号が一致し、装着されたカードスロットに応じてメモリ−カードにそれぞれ割り当てられた各カード番号(A〜D)がディレクトリ名に含まれている条件下では、録画可能になる。
具体的には、他の撮像装置1でフォーマットしたメモリカードを使用する場合や、メモリカードを適切なカードスロットに装着していない場合は、録画、再生が制限される。同様に、4つのメモリカードのファイル数が一致していないと、録画、再生が制限される。このような場合、モニタ部64が、アラート画面を表示する。また、4つのメモリカードのファイル数が一致しているが、ファイル名が整合していない場合、一部の再生を制限して、録画を制限しない。再生する場合、リストNoで4つのメモリカードから読み込む符号化ファイルを指定して、それらのファイル名が整合しているか否かを判定する。ファイル名が整合していない場合、ユーザに認識させるために、予め設定された時間(例えば、5秒程度)のみ再生する。このように管理することでユーザの利便性を向上することができる。
(アイコン表示の制御)
また、カードアイコン表示部95の表示を行うための制御について、図22を用いて説明する。図22は、制御部21aの構成を示す機能ブロック図である。なお、図6で示した構成については、一部省略している。制御部21aには、アイコン表示指示部85が設けられている。メモリカード確認部73が4つのメモリカードを確認する。そして、その確認結果を、アイコン表示指示部85に出力する。アイコン表示指示部85は、図19に示したように、整合していないメモリカードに対応するアイコンを点滅させる。もちろん、整合していないメモリカードの表示は、点滅表示に限らず、色を変えたり、整合していないことを示す×印などを重複して表示させたりしてもよい。これにより、アラート表示が終了した後でも、整合していないメモリカードをユーザが容易に把握することができる。
このように、表示画面中にカードアイコン表示部95を設ける。そして、カードスロット23、33、43、53に対するメモリカードの装着状態に応じて、アイコンA〜Dの表示を変更する。すなわち、アイコンA〜Dの表示を点灯表示から、点滅表示に切り替える。さらに、カードアイコン表示部95におけるアイコンA〜Dの位置関係を第1カードスロット23、33、43、53の位置関係と一致させている。ここでは、第1カードスロット23に対応するアイコンAを左上、第2カードスロット33に対応するアイコンBを右上、第3カードスロット43に対応するアイコンCを左下、第1カードスロット23に対応するアイコンDを右下に表示している。こうすることで、どのカードスロットにメモリカードが装着されていないか、容易に認識することができる。よって、未装着のカードスロットに対して、容易にメモリカードを装着させることができる。なお、カードスロット23、33、43、53に対するメモリカードの検出状態を検出する検出手段を設け、この検出結果によってアイコンの表示状態を変更すればよい。また、検出手段は物理的、又は電気的に、メモリカードの装着状態を検出するものであればよい。また、ディレクトリ名が一致していない場合、シーン数が一致していない場合、カードクラスが対応していない場合も、同様に、アラート表示、やアイコンの点滅表示を行ってもよい。これにより、不具合のあるメモリカードを容易に認識する。
(符号化ファイルのデータ構造)
なお、4k画像を4等分して、符号化する場合、各領域の一部をオーバーラップさせることがある。デコード時にデータのオーバーラップ部分を線形補間することで、領域の境界部分でのつなぎ目が視認されにくくなる。こうすることで、表示品質を向上することができる。このように、領域の一部を重複させる場合、デコード時に、重複する部分の大きさの情報が必要となる。例えば、異なるモードで撮像する場合や、異なる撮像装置1で撮像する場合、重複部分の大きさが異なることがある。この場合、撮像装置1や外部表示装置102で4k画像を再生する時に、線形補間を適切に行うことができなくなってしまう。そこで、本実施の形態では、オーバーラップ部分に関する位置情報を、符号化ファイルに含ませている。以下、符号化ファイルのデータ構造について説明する。
図23は、MP4ファイルである符号化ファイルのデータ構造を模式的に示す図である。符号化ファイルには、ftyp atomと、free atomと、mdat atomと、moov atomとが含まれている。ftyp atomは、ヘッダ情報である。mdat atomは、オーディオとビデオのストリームデータである。moov atomは、mdat atomの管理情報である。free atomには、各社の独自情報を入れることができ、再生用のプレーヤではスキップされる。free atomの挿入位置は特に限られるものではないが、ここでは、ftyp atomの直後にfree atomにオーバーラップ情報を含ませている。すなわち、MP4ファイルに、位置情報を含むfree atomを付加している。
図24は、オーバーラップに関する情報を示す表である。free atomは、横方向画面サイズ(H Size)と、縦方向画面サイズ(V Size)とが格納されている。4k画像を分割する場合、横方向画面サイズ(H Size)は、分割画像の解像度(1920)となり、縦方向画面サイズ(V Size)は、分割後の画像の解像度(1080)となる。横方向画面サイズ(V Size)と、縦方向画面サイズ(H Size)は、それぞれ2バイトのデータである。
free atomには、オーバーラップ情報(overlap)と、マルチスクリーン情報(is_multiple_screen)と、横方向合成サイズ(combined size H)と、縦方向合成サイズ(combined Size V)と、横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)とが、含まれている。これらが、全体画像において各分割画像の位置を特定するための位置情報として格納されている。オーバーラップ情報(overlap)はオーバーラップの有無を示すフラグである。オーバーラップ情報の値に応じて、隣接する分割画面が重複するように分割する重複モードか、重複しないように分割する非重複モードかが、判定される。
マルチスクリーン情報(is_multiple_screen)は撮像モードを示すフラグである。マルチスクリーン情報の値に応じて、4k画像を記録する高解像度モードか、HD画像を記録する通常モードが判定される。マルチスクリーン情報(is_multiple_screen)は画像の分割の有無を示す画面構成情報となる。換言すると、マルチスクリーン情報に応じて、各符号化ファイルのストリームデータが、4k画像の全体画面の一部分か、HD画像の全体であるかを認識することができる。横方向合成サイズ(combined size H)と、縦方向合成サイズ(combined size V)は、合成後の画像サイズを示している。重複のない高解像度モード(4k画像)の場合、横方向画像サイズは、3840であり、縦方向画像サイズは、2160となる。なお、通常モード(HD画像)の場合、複数の分割画像を合成しないので、横合成画像サイズ(combined size H)、及び縦方向合成サイズ(combined size V)はそれぞれ0とする。
横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)は合成画像における分割画像の縦横の位置を示している。なお、HD画像の場合、複数の分割画像が合成されてないので、横方向位置(Horizontal position)、及び縦方向位置(Vertical position)はそれぞれ0とする。横方向合成サイズ(combined Size H)と、縦方向合成サイズ(combined Size V)と、横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)は、それぞれ2バイトのデータである。
図25は、free atomに含まれるデータを模式的に示す図である。free atomには、横方向位置(H size)と、縦方向位置(V size)と、オーバーラップ情報(overlap)と、マルチスクリーン情報(is_multiple_screen)と、横方向合成サイズ(combined size H)と、縦方向合成サイズ(combined Size V)と、横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)とが格納されている。さらに、free atomには、全体画像のサムネイル画像のデータ(thumnail data)が格納されている。サムネイル画像のサイズは、32kバイトとなっている。なお、サムネイル画像の生成については、後述する。
なお、図26に示すように、横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)は、全体画像の左上の座標が(0,0)、右下の座標が(1920×2−1,1080×2−1)となる直交座標系で示されている。なお、横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)は、第1〜第4の領域91〜94の左上角の座標を示している。
次に、非重複モードで4k画像を記録したときの位置情報を説明する。図27では、第1〜第4の領域91〜94に対応する符号化ファイル中に格納された位置情報を示す表である。4つの符号化ファイルとも、横方向画面サイズ(Horizontal Size)は1920となり、縦方向画面サイズ(Vertical Size)は1080となり、オーバーラップ情報(overlap)は非重複モードを示す0となり、マルチスクリーン情報(is_multiple_screen)は、高解像度モードを示す1となり、横方向合成サイズ(combined Size H)は3840となり、縦方向合成サイズ(combined Size V)は2160となっている。横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)とは、4つの符号化ファイルで異なっている。例えば、第1の領域91に対応する符号化ファイルには、横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)は、(0,0)となる。第2の領域92、第3の領域93、第4の領域94に対応する符号化ファイルでは、横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)は、それぞれ(1920,0)、(0,1080)、(1920,1080)となる。
次に、隣接する領域を16画素オーバーラップさせた場合について、図28を用いて説明する。この場合、横方向合成サイズは、3824(=1920×2−16)となり、縦方向合成サイズは、2144(=1080×2−16)となる。4つの符号化ファイルとも、横方向画面サイズ(Horizontal Size)は1920となり、縦方向画面サイズ(Vertical Size)は1080となり、オーバーラップ情報(overlap)は重複モードを示す1となり、マルチスクリーン情報(is_multiple_screen)は高解像度モードを示す1となる。
横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)とは、4つの符号化ファイルで、異なっている。例えば、第1の領域91に対応する符号化ファイルには、横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)は、(0,0)となる。第2の領域92、第3の領域93、第4の領域94に対応する符号化ファイルでは、横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)は、それぞれ(1904,0)、(0,1064)、(1940,1064)となる。
次に、通常モードで記録した場合について、図29を用いて説明する。この場合、第1のメモリカード24にのみHD画像が記録され、第2のメモリカード34、第3のメモリカード44、第4のメモリカード54は使用されない。第1のメモリカード24に記録され横方向画面サイズ(Horizontal Size)は1920となり、縦方向画面サイズ(Vertical Size)は1080となり、マルチスクリーン情報(is_multiple_screen)を通常モードを示す0となる。通常モードの場合、オーバーラップ情報(overlap)、横方向合成サイズ(combined Horizontal Size)、縦方向合成サイズ(combined Vertical Size)、横方向位置(Horizontal position)、及び縦方向位置(Vertical position)は、不要となるため、0となる。
さらに、全体画像を上下左右に分割するのではなく、図30に示すように分割することも可能である。図30に示す例では、横方向に第1〜第4の領域91が配列されるように、全体画像90を分割している。従って、第1〜第4の領域91〜94は、縦方向の短冊状の領域となっている。そして、隣接する領域が16ピクセル重複している。なお、図30に示す例では、1列に配置されているため各領域の上下は、重複していない。横方向合成サイズ(combined Horizontal Size)は、3792(=960×4−16×3)となり、縦方向合成サイズ(combined Vertical Size)は、2160となる。4つの符号化ファイルとも、横方向画面サイズ(H Size)は960となり、縦方向画面サイズ(Vertical Size)は2160となり、オーバーラップ情報(overlap)は重複モードを示す1となり、マルチスクリーン情報(is_multiple_screen)は、高解像度モードを示す1となる。
横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)とは、4つの符号化ファイルで、異なっている。例えば、第1の領域91に対応する符号化ファイルには、横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)は、(0,0)となる。第2の領域92、第3の領域93、第4の領域94に対応する符号化ファイルでは、横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)は、それぞれ(944,0)、(1888,0)、(2832,0)となる。
さらに、分割数を4以上とすることも可能である。図31では、全体画像を縦4×横4の16個に分割している。従って、4K2K画像の約4倍のサイズを有する8K4K画像の記録も可能となる。なお、図31では、16個の領域をA〜Pとして識別している。この場合、16個のメモリカードを用意する。あるいは1つのメモリカードに2以上の符号化ファイルを記録して、必要なメモリカード数を減らしてもよい。各符号化ファイルの横方向画面サイズ(Horizontal Size)は1920とし、縦方向画面サイズ(Vertical Size)は1080とし、隣接する領域が16ピクセル重複しているとする。この場合、オーバーラップ情報(overlap)は重複モードを示す1となり、マルチスクリーン情報(is_multiple_screen)は、高解像度モードを示す1となる。横方向合成サイズ(combined Horizontal Size)は、7632(=1920×4−16×3)となり、縦方向合成サイズ(combined Vertical Size)は、4272(=1080×4−16×3)となる。
横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)とは、16個の符号化ファイルで、異なっている。例えば、領域Aに対応する符号化ファイルには、横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)は、(0,0)となる。領域B〜領域Pに対応する符号化ファイルでは、横方向位置(Horizontal position)と、縦方向位置(Vertical position)は、それぞれ(1904,0)、(3808,0)、(5712,0)、(0,1064)、(1904,1064)、(3808,1064)、(5712,1064)、(0,2128)、(1904,2128)、(3808,2128)、(5712,2128)、(0,3192)、(1904,3192)、(3808,3192)、(5712,3192)となる。
このように、符号化ファイルに位置情報を組み込むことによって、様々な高解像度画像に対応することができる。例えば、オーバーラップ領域のサイズや、全体画像のサイズ、分割画像のサイズなどを変えた場合でも、適切に再生することができる。さらに、free atom中に位置情報を含ませることによって、簡便に処理することができる。例えば、符号化ファイルを構築する際に、第1メインプロセッサ21が位置情報をfree atom中に挿入する。
再生時には、このような位置情報をサブプロセッサ61が読み出す。そして、位置情報に応じて、分割画像を合成する。また、オーバーラップしている場合は、重複部分に対して、補間処理を行う。こうすることで、適切に再生することができる。また、オーバーラップしている場合は、重複部分に対して、補間処理を行う。こうすることで、表示品質を向上することができる。なお、各符号化ファイルの分割画像のサイズは、同一に限られるものではない。例えば、全体画像90の左半分を図28に示すように上下に分割して、
右半分を図30に示すように左右に分割するようにしてもよい。
なお、位置情報には、画像における分割画像の座標、及び分割画像の画像サイズが含まれている。位置情報には、オーバーラップ情報(overlap)は重複モードを示す1となり、マルチスクリーン情報(is_multiple_screen)が含まれている。よって、全体画像における各分割画像の位置を特定することができる。これにより、外部表示装置100によっても、適切に再生することができる。
(サムネイル画像の生成)
上記のように、4k画像は、各メインプロセッサ2で、1920×1080のサイズでエンコードされ、符号化ファイル(MP4ファイル)が作成される。従って、各メモリカードには、1/4ずつのストリームしか書き込まれない。本実施の形態では、4kモードで記録した符号化ファイルに、サムネイル画像を格納している。サムネイル画像は、合成後の全体画像の静止画となっている。例えば、1フレーム分の全体画像をサムネイル画像としている。このようにすることで、ユーザが、どのシーンの画像を記録した符号化ファイルであるかを容易に把握することができる。以下、サムネイル画像の生成処理について説明する。
図32、及び図33は、画像のエンコード処理と、サムネイル画像の作成処理を示すフローチャートである。なお、図33は、図32のフローの続きを示している。ユーザ操作により、記録開始の操作が受け付けられると(ステップS301)、CMOSセンサである撮像素子12が4k画像を入力する(ステップS302)。すると、メインプロセッサ21、31、41、51に4k画像が入力される(ステップS303)。メインプロセッサ21、31、41、51には、分割前の全体画像90の画像データが入力される。そして、メインプロセッサ21、31、41、51のカメラブロックに4k画像が入力される(ステップS304)。カメラブロックは、図4に示したカメラ制御部27と、後述する画像切り出し部やJPEGエンコーダ等が設けられたブロックである。なお、図4では図示していないが、メインプロセッサ31、41、51にもメインプロセッサ21と同様のカメラ制御部27が設けられている。
まず、HD動画のエンコード処理について説明する。なお、上記のステップS303から下記のS310までの処理は、4つのメインプロセッサ21、31、41、51で同様に実行される。従って、メインプロセッサ31、41、51での処理については適宜省略し、メインプロセッサ21の処理を中心に説明する。カメラブロックの画像切り出し部で、4k画像から各メインプロセッサが担当するHD画像を切り出す(ステップS305)。そして、メインプロセッサ21のバックエンドブロックが、入力されたHD画像を外部メモリである第1メモリ22に書き出す(ステップS306)。なお、バックエンドブロックは、システム制御部28やH264.エンコーダ等が設けられている。
バックエンドブロックのH.264エンコーダが第1メモリ22に記録された画像データを取得して、エンコードする(ステップS307)。そして、H.264エンコーダが、エンコード結果のAVストリームを第1メモリ22のストリームバッファに書き出す(ステップS308)。そして、バックエンドブロックのシステム制御部28が、ストリームバッファからAVストリームデータを読み出して、第1メモリカード24に書き出す(ステップS309)。ユーザ操作による記録停止を受け付けた時、又は長時間記録してファイルサイズがファイルシステムの上限値に到達した時に、次のステップS314に進み、MP4ファイルを構築する。なお、ファイルシステムの上限値とは、撮像装置1において1つの符号化ファイルとして記録できる最大のファイルサイズであり、例えば、4Gバイトとなっている。長時間連続して記録すると、符号化ファイルが、ファイルシステムの上限値を越えてしまうため、別の符号化ファイルとして記録する。
次に、サムネイル画像の作成処理について説明する。ここでは、JPEGフォーマットのサムネイル画像を作成している。なお、サムネイル画像のサイズとしては、例えば、160×96とすることができる。サムネイル画像の作成については、第1メインプロセッサ21のみが担当する。すなわち、メインプロセッサ31、41、51は、サムネイル画像の作成処理を行わない。
まず、第1メインプロセッサ21内のカメラブロックのJPEGエンコーダに4k画像を入力する(ステップS311)。なお、サムネイル画像を作成するタイミングは任意であるが、ここでは、動画の記録開始直後、又は長時間記録し、画像ファイルがファイルシステムの上限値に到達し、新しいファイルを作成するときに、以下に示すように、サムネイル画像を作成している。すなわち、新しい符号化ファイルを作成するタイミングで、サムネイル画像を作成している。これにより、動画像の最初のタイミングでの全体画像がサムネイル画像となる。
第1メインプロセッサ21のカメラブロックに設けられたJPEGエンコーダが、サムネイル用のJPEGデータを作成する(ステップS312)。すなわち、符号化前の4k画像をJPEG形式でエンコードすることで、サムネイル画像が作成される。符号化前の4k画像の1フレーム分の画像データに基づいて、サムネイル画像を作成することで、処理を簡略化することができる。そして、カメラブロックが外部メモリである第1メモリ22に、JPEGデータを書き出す(ステップS313)。
JPEG形式のエンコード処理(ステップS311〜ステップS313)は、HD動画のエンコード処理(ステップS305〜ステップS309)と同時に行われている。例えば、録画開始ボタンを押したタイミングでの全体画像からサムネイル画像を作成する処理と並行して、HD動画のエンコード処理が行われる。そして、ステップS314で第1メインプロセッサ21のバックエンドブロックのシステム制御部28が、moovデータ、ストリームファイル、JPEGデータ(サムネイル画像)を使って、MP4ファイルを構築する。これにより、MP4ファイルが符号化ファイルとして、第1メモリカード24に記録される。
次に、ユーザ操作によって記録停止が受け付けられたか否かを判定する(ステップS315)。ユーザ操作により、記録停止が受け付けられた場合(ステップS315のYES)、記録終了する(ステップS316)。記録停止が受け付けられていない場合(ステップS315のNO)、すなわちファイルシステムの上限値に達した場合、記録を継続するために、ステップS309に戻る。このようにサムネイル画像を作成して、符号化ファイルに付加することで、ユーザが容易にサムネイル画像を確認することができる。なお、サムネイル画像は上記のように32kバイトであり、図25に示したように、free atomに格納されている。
このように、第1メインプロセッサ21のみがサムネイル画像を作成している。こうすることで、第2メインプロセッサ31、第3メインプロセッサ41、第4メインプロセッサ51での処理量を低減することができる。よって、第2メモリ32、第3メモリ42、第4メモリ52の容量が大きくなるのを防ぐことができる。もちろん、第2メモリ32、第3メモリ42、第4メモリ52の容量が十分大きければ、各メモリカード24、34、44、54に全体画像のサムネイル画像を格納するようにしてもよい。
また、上記のように、第1メインプロセッサ21がメモリカードに格納されたファイル数によってファイル管理を行っている。従って、サムネイル画像を第1メモリカード24に符号化ファイルに格納しておくことで、ファイル管理を容易に行うことができる。例えば、サムネイル画像を作成するためにサブプロセッサ61が合成処理を行う必要がなくなる。さらに、記録したシーンのリストを表示させる場合、第1メモリカード24に記録された符号化ファイルのサムネイル画像を読み込み、サムネイル画像を表示させる。これにより、記録したシーンをリスト表示する段階では、第2メモリカード34、第3メモリカード44、第4メモリカード54に記録された符号化ファイルを読み込む必要がなくなる。そして、リストを確認中のユーザが入力部15を操作して、再生、削除、プロテクト等の処理を行った段階で、第2メモリカード34、第3メモリカード44、第4メモリカード54に記録された符号化ファイルを読み込めばよい。よって、逐一符号化ファイルを読み込む必要が無くなるため、処理を簡略化することができる。ユーザの利便性を向上することができるとともに、不要な処理を抑制することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、上記の処理は、メインプロセッサのROM等に格納されたコンピュータプログラムによって実行可能である。上述の例において、各処理をコンピュータ(プロセッサ)に行わせるための命令群を含むプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 撮像装置
11 レンズ部
12 撮像素子
13 オーディオIC
14 音声入出力部
15 入力部
21 第1メインプロセッサ
21a 制御部
21b 第1符号化部
21c 第1画像格納部
21d 第1画像読み込み部
22 第1メモリ
23 第1カードスロット
24 第1メモリカード
27 カメラ制御部
28 システム制御部
31 第2メインプロセッサ
31b 第2符号化部
31c 第2画像格納部
31d 第2画像読み込み部
32 第2メモリ
33 第2カードスロット
34 第2メモリカード
41 第3メインプロセッサ
41b 第3符号化部
41c 第3画像格納部
41d 第3画像読み込み部
42 第3メモリ
43 第3カードスロット
44 第3メモリカード
51 第4メインプロセッサ
51b 第4符号化部
51c 第4画像格納部
51d 第4画像読み込み部
52 第4メモリ
53 第4カードスロット
54 第4メモリカード
61 サブプロセッサ
62 メモリ
63 表示ドライバ
64 モニタ部
64a ヒンジ
65 表示ドライバ
66 ビューファインダ
67 HDMI端子
71 指示信号入力部
72 フォーマット実行部
73 メモリカード確認部
74 ディレクトリ名確認部
75 カードクラス確認部
76 録画開始指示部
77 アラート画面表示指示部
78 画像読み込み指示部
81 ファイル名一致判定部
82 時間計測部
83 ファイル名受信部
84 画像読み込み停止指示部
85 アイコン表示指示部
90 全体画像
91 第1の領域
92 第2の領域
93 第3の領域
94 第4の領域
95 カードアイコン表示部
101 HDMI端子
102 外部表示装置

Claims (8)

  1. 画像を撮像する画像撮像手段と、
    前記画像撮像手段で撮像された画像を空間的に分割した分割画像をそれぞれ符号化する複数のプロセッサと、を備え、
    隣接する前記分割画像が重複するように、前記画像が分割されており、
    前記複数のプロセッサに対応する複数の記録媒体に、前記分割画像を符号化した符号化ファイルがそれぞれ記録され、
    前記符号化ファイルのそれぞれには、符号化された前記分割画像の前記画像における位置情報が含まれている撮像装置。
  2. 前記位置情報には、前記画像における前記分割画像の座標、及び前記分割画像の画像サイズが含まれていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 隣接する前記分割画像が重複するように、前記画像を分割する重複モードと、隣接する前記分割画像が重複しないように、前記画像を分割する非重複モードと、が切り替え可能であり、
    前記符号化ファイルに、分割画像の重複の有無を示す重複情報が付加されている請求項1、又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記複数のプロセッサの少なくとも一つのプロセッサが、前記画像撮像手段で撮像された画像全体を符号化して、1つの符号化ファイルとして前記記録媒体に記録可能であり、
    前記符号化ファイルに、前記画像の分割の有無を示す画面構成情報が付加されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記複数の記録媒体に記録された前記符号化ファイル用いて前記画像を再生する再生用プロセッサをさらに備え、
    前記再生用プロセッサが前記位置情報に基づいて複数の前記分割画像を合成する請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記画像が少なくとも4つの分割領域に分割され、
    前記プロセッサ、及び記録媒体が少なくとも4つ設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 画像を撮像する画像撮像手段と、
    前記画像撮像手段で撮像された画像を空間的に分割した分割画像をそれぞれ符号化する複数のプロセッサと、を備えた撮像装置の制御方法であって、
    隣接する前記分割画像が重複するように、前記画像を分割するステップと、
    前記分割画像を符号化して符号化ファイルを作成する際に、前記符号化された分割画像の前記画像における位置情報を前記符号化ファイルに含めるステップと、
    前記複数のプロセッサに対応する複数の記録媒体に、前記位置情報が含まれる前記符号化ファイルをそれぞれ記録するステップと、を備える制御方法。
  8. 画像を撮像する画像撮像手段と、
    前記画像撮像手段で撮像された画像を空間的に分割した分割画像をそれぞれ符号化する複数のプロセッサと、を備えた撮像装置の制御プログラムであって、
    前記撮像装置の前記複数のプロセッサに対して、
    隣接する前記分割画像が重複するように、前記画像を分割するステップと、
    前記分割画像を符号化して符号化ファイルを作成する際に、前記符号化された分割画像の前記画像における位置情報を前記符号化ファイルに含めるステップと、
    前記複数のプロセッサに対応する複数の記録媒体に、前記位置情報が含まれる前記符号化ファイルをそれぞれ記録するステップと、を実行させる制御プログラム。
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