JP4067961B2 - 容器内で制動可能であり回転可能に支持される道具駆動手段を有する台所電気器具 - Google Patents

Description

【０００１】
本発明は、容器、容器用のカバー、容器における道具駆動手段、及び道具駆動手段を駆動するためのカバーに配置される駆動配置物を有する台所の電気器具に関し、手段には、駆動配置物のスイッチが切られると共にカバーが容器から取り除かれた後に道具駆動手段を制動することができる補助が提供される。
【０００２】
第一の段落において定義されたタイプのこのような台所の電気器具は、タイプの名称ＨＲ２８３１の下で出願人によって市場へ出されてきており、従って既知である。この既知の台所の電気器具に関しては、また、特許文書ＷＯ９８／５８５７９を参照することができる。通常の動作中に、処理される物質が容器に存在すると同時に、既知の台所の電気器具の道具駆動手段は、容器に存在する処理された物質によって主として非常に急速に制動を受ける。既知の台所の電気器具の動作のすべての異常なモードの場合において、容器が空であると共に台所の電気器具がまだ動作中であるとき、即ち、駆動配置物の一部分を形成する電気モーターのスイッチが切られた後、駆動配置物が動作する間に、道具駆動手段は、主として電気モーターによって、及びこのモーターによって駆動される駆動機構によって制動を受け、それは、モーターにおける軸受け摩擦によって、モーターにおけるブラシ摩擦によって、及び、モーターと道具駆動手段との間に提供される駆動機構における摩擦によって引き起こされる。異常なモードにおける既知の台所の電気器具における通常の使用の場合には、即ち、容器が空であるとき、止められた電気モーターは、また、道具駆動手段の、従って、道具駆動手段に連結された道具の十分に有効で急速な制動を保証する。しかしながら、台所の電気器具の動作の異常なモードの場合において、台所の電気器具を取り扱い説明書に従って使用しないとき、動作中にカバーを、駆動配置物、従って電気モーターのスイッチが切った後又は同時に、容器から無許可で取り除くとき、道具駆動手段及び、結果としてそれに連結された道具は、非常に長く惰走することになるので、台所の電気器具を使用する人が容器へ手を伸ばすと共に、例えば刃物によって形成される、惰走する道具によって傷付くという危険がある。
【０００３】
本発明の目的は、それは前文に記述された潜在的な危険を排除し、最も厳格な安全規則、例えばＩＥＣ−６０３３５−２−１４に従う安全規則、に従う改善された台所の電気器具を実現することであり、その安全規則は、小型な台所の電気器具の刃物が、カバーの開口又は除去の後１．５秒内の停止まで惰走するべきであることを規定する。
【０００４】
前述の目的を達成するために、本発明に従う特有の特徴は、本発明に従う台所の電気器具を以下に定義される方法で特徴づけることができるように、本発明に従う台所の電気器具に提供されてきた、すなわち、
台所の電気器具の動作中に動作表面に配置され、処理される物質を保持することに役立ち、容器の縁を有する底の壁及び周囲の壁を有し、道具駆動手段を回転可能に支持するために軸受け手段が装備された容器を有する、
容器の縁の領域内で容器に置かれ、道具駆動手段の一部分の通過のための開口を有し、及び容器から除去可能であるカバーを有する、
容器に収容され、容器の底の壁に面する第一の端の環帯において容器の軸受け手段との協働のための軸受け手段を有し、第一の端の環帯から離れた第二の端の環帯において前記道具駆動手段の一部分をもつカバーにおける開口を通過する道具駆動手段を有する、
台所の電気器具の動作中にカバーに設置されると共に道具駆動手段に連結され、それによって道具駆動手段を駆動位置に位置決めし、カバーから除去可能であると共に道具駆動手段から解放可能である駆動配置物を有する、
台所の電気器具であって、
道具駆動手段の一部分は、その部分が第二の端の環帯に配置されるが、カバーがない、カバーの開口に配置され、
道具駆動手段の軸受け手段は、容器の軸受け手段まわりの道具駆動手段の旋回運動を本質的に可能にするように、容器の軸受け手段がなく、
道具駆動手段は、制動手段が装備され、道具駆動手段が駆動配置物に連結され、従ってその駆動位置に位置決めされるとき、制動手段の制動機能は無効であり、
制動手段は、道具駆動手段が駆動配置物から離脱し、このようにして道具駆動手段が旋回運動を行うことを可能にするとき、道具駆動手段の旋回運動の結果として容器及び／又はカバーとの協働によって制動作用を生ずるために、配置されると共に適合される。
【０００５】
本発明に従う措置の提供の結果として、容器中の道具駆動手段は、特に有効に、従って急速に制動され、本発明に従ってスイッチを切ることを変更すると共に台所の電気器具の容器からのカバーの除去を変更する結果として、道具駆動手段及び容器中の道具へのアクセスのために要求される時間がランアウト・タイムよりも長いので、道具駆動手段に連結されると共にまだ動いている道具とユーザーが接触することは実質的に不可能であるように、道具駆動手段が現在短時間でのみ作動し続けることができるということが、構造的に単純であると共に非常に安くまだ大いに信頼できる様式で達成される。
【０００６】
本発明に従う台所の電気器具において、道具駆動手段の旋回運動の結果として活性化される制動手段を、道具駆動手段の第二の端の領域において道具駆動手段に配置されると共に接続してもよく、その場合においてこれらの制動手段は、台所の電気器具のカバーと協働する。しかしながら、この場合には制動手段は、カバーが容器から取り除かれるか取り除かれないかにかかわらず、底の壁の領域のそれらの制動作用を発揮することができるので、制動手段が道具駆動手段の第一の端の領域に配置されるとき、非常に有利であることが証明されてきた。
【０００７】
制動手段は、例えば、道具駆動手段の旋回運動の結果として容器の底の壁との動作のかみ合いに入る制動ブロックの形態をとってもよい。しかしながら、制動手段が制動環によって形成されるとき、これが、与えられた局所的に束縛された位置に依存しない制動特性を保証するので、特に有利なことが証明されてきた。
【０００８】
また、制動環がエラストマーからなるとき、このような制動環が特に良好な制動特性を提供するので、非常に有利であることが証明されてきた。しかしながら、代わりに、他の材料、例えば高い摩擦係数有する合成の材料を使用することは可能である。
【０００９】
本発明のさらなる態様と共に前述の態様は、以下に記述される実施例の例から明白になると思われ、この例の補助によって解明されると思われる。
【００１０】
本発明は、本発明が限定されない例によって図面に示す実施例を参照して以下により詳細に記載されることになる。
【００１１】
図１は、動作表面２に置かれた台所の電気器具１を示す。台所の電気器具１は、台所の電気器具１の動作中に動作表面２に配置され、処理される物質を保持するために役立つと共に適応される、容器３を有する。容器３は、その中央の領域に円錐台の壁部分５を有する底の壁４を有し、その部分は、スリーブ形状の壁部分６に変化する。その周辺の領域においては、底の壁４は、底の壁２から離れたその辺で容器の縁８で境界をなす、周辺の容器の壁７に接続される。その底の壁４の領域では、容器３が鋼鉄の軸受けピン９を有する。軸受けピン９は、それが回転に対して確実に動作するように固着されるスリーブ形状の壁部分６にかみ合う。回転に対して固着することは、代わりに又はさらに、超音波溶接によって、又は粘着性接合の補助によって達成することができる。軸受けピン９は、丸められた自由端を有し、その軸１０Ａに関して回転可能であるように、道具駆動手段１０を支持するための軸受け手段として役立ち、その道具駆動手段１０を以下でより詳細に記載することになる。
【００１２】
台所の電気器具１は、カバー１１をさらに有する。カバー１１は、上側の壁１２からなり、その上側の壁１２ａに対して、周囲のカバーの壁１２は、その周辺の領域の中で接続され、その最後に述べた壁は、周囲のカバーの壁１３の領域に環状の台座の表面１４を形成するように、階段の部分を有する。カバーｌ２は、容器の縁８の領域における容器３に置かれ、環状の台座の表面１４は、容器の縁８の自由端の表面に支持される。上側の壁１２の中央の領域において、カバー１１は、道具駆動手段１０の一部分の通過のための開口１５を有する。カバー１１を手によって容器３から取り除くことができる。
【００１３】
台所の電気器具１は、既に述べた道具駆動手段１０をさらに含む。道具駆動手段１０は、比較的大きな直径の第一のタレット部分１７及びその直径が第一のタレット部分の比較的大きな直径よりも小さい第二のタレット部分１８で作られた中空の本質的にタレット状の支持部材ｌ６からなり、二つのタレット部分１７及び１８は、ショルダー部分１９によって相互に連結される。
【００１４】
容器３の底の壁４に面する第一の端の環帯２０において、道具駆動手段１０は、容器３の軸受けピン９との協働のために軸受け手段２ｌを有する。軸受け手段２ｌは、その自由端部分で角張った部分２３Ａを有する張り出した中央の軸受けの縁２３に変化する軸受けキャップ２２を有し、その角張った部分は、容器３の底の壁４に面する第一のタレット部分１７のその端に固定して接続される。軸受けキャップ２２は、中央の軸受けの縁２３に向ってわずかに広がる形状を有し、その結果として道具駆動手段１０の軸受け手段２１は、容器２の軸受けピン９がなく、よって与えられた条件の下で、軸受け手段２１及び従って道具駆動手段１０が軸受けピン９まわりの限定された旋回運動を行うことを可能にする。
【００１５】
第一の端の環帯２０から離れた第二の端の環帯２４において、道具駆動手段１０は、第二のタレット部分１８から突き出ると共に正方形の断面であるカップリング部分２５を有する。道具駆動手段１０は、そのカップリング部分２５をもつカバー１２における開口１５を通じて延びる。
【００１６】
道具駆動手段１０を容器３に収容すると共に、容器３からのカバー１１の除去の後に容器３から取り除くことができる。道具駆動手段１０は、異なる道具を保持すると共に駆動することに、役立つと共に適合される。図１は、示されない様式で道具駆動手段１０へ順番に固着される、刃物２６の形態にあるこのような道具を示し、その結果として、刃物２６を、道具駆動手段１０の補助と共に矢２７によって示すように回転に対して設定することができる。
【００１７】
道具駆動手段１０及び結果として刃物２６を駆動するために、台所の電気器具１は、図１にブロックとして単に概略的に示す駆動配置物２８を有する。これは、駆動配置物２８の構成が本文脈に関連しないからである。駆動配置物２８は、例えば、序文で述べた既知の台所の電気器具におけるのと同じ構成を有してもよい。
【００１８】
台所の電気器具１の動作中に、駆動配置物２８は、カバー１１に置かれ、よって、正方形の内部の断面であり破線で示すカップリング部分２９を介して道具駆動手段１０、即ち道具駆動手段１０のカップリング部分２５に連結される。正方形の断面形状の代わりに、回転が固着され解放することができる確実動作のカップリングを実現するために適する他の断面形状を使用することも可能である。駆動配置物２８のカップリング部分２９及びそのカップリング部分２５の補助と共に、道具駆動手段１０は、道具駆動手段１０が容器３の底の壁４に名目上垂直に延びる駆動位置に位置決めされる。駆動配置物２８をカバー４から取り除くことができると共に、このように道具駆動手段１０から解放することができる。
【００１９】
台所の電気器具１において、道具駆動手段１０のカップリング部分２５は、その部分が第二の端の環帯２４に位置するが、カバー１１がないように、都合良くはカバー１１の開口１５に配置される。カップリング部分２５と駆動配置物２８の間にカップリングがないとき、即ち、駆動配置物２８がカバー１１から取り除かれたとき、軸受けピン９まわりの道具駆動手段１０の旋回運動を可能にするように、カバーの壁ｌ２とカップリング部分２５の間の隙間を必要な大きさにする。
【００２０】
さらに、台所の電気器具１に対して選ばれた構成は、道具駆動手段１０は制動手段３０が装備されるようなものである。制動手段３０は、ここでは、道具駆動手段１０の第一の端の環帯２０に配置され、その端の環帯は、容器３の底の壁４に面すると共に、ゴムで作られると共に道具駆動手段１０に接続される制動環によって形成される。特に図２から明白であるように、制動手段３０として提供される制動環は、中央の軸受け縁２３の端の環帯において、即ち、制動手段３０として提供される制動環が、与えられた距離で突出物３１を有するような様式で、軸受けキャップ２２に接続され、これらの突起物３１の各々は、中央の軸受けの縁２３において漏斗形状の通路３２に配置される。駆動配置物２８が、この動作の状況において道具駆動手段１０が位置決めされる、即ち駆動配置物２８の補助と共に即ち駆動配置物２８のカップリング部分２９の補助と共に軸１０Ａの方向に正確に心出しされるためである、道具駆動手段１０に連結されるとき、制動手段３０として提供される制動環の制動機能は無効になる。反対に、道具駆動手段１０が駆動配置物２８から解放され、従って、旋回運動を行うことが許容されるとき、台所の電気器具１の構成は、制動手段３０として提供される制動環３０が、道具駆動手段１０の旋回運動によって引き起こされる、容器３との、即ち容器３の底の壁４との、協働による制動の作用を生ずるようなものである。
【００２１】
台所の電気器具１において、駆動配置物２８がカバー１１から取り除かれるとき、制動手段３０を形成する制動環は、非常に迅速で有効な制動の作用を提供する。
【００２２】
道具駆動手段１０からの駆動配置物２８の離脱は、必ずしも台所の電気器具１のカバー１１からの駆動配置物２８の除去によって果たされる必要がないことに注意しなければならない。変更された構成において、駆動配置物２８のカップリング部分２９は、駆動配置物２８のスイッチが切られるとき、この目的のために提供される離脱手段の補助で道具駆動手段１０のカップリング部分２５から機械的に離脱するので、この場合にはまた、道具駆動手段１０は、旋回運動を行うことを可能にし、従ってこの場合にはまた、制動手段３０の補助で道具駆動手段１０の全ての効率的で急速な制動が保証される。このような構成において、道具駆動手段１０に接続される制動手段３０を、カバー１１の上側の壁１２の領域に配置すること、さらなる構成の変更においてもまた可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明を具体化する台所の電気器具の部分的に非常に概略の断面図である。
【図２】 図１に示す台所の電気器具の関連する部分を示す断面図である。

Claims (4)

1. 台所の電気器具であって、
   前記台所の電気器具の動作中に動作表面に配置され、処理される物質を保持することに役立ち、容器の縁を有する底の壁及び周囲の壁を有し、道具駆動手段を回転可能に支持する軸受け手段が装備された、容器を有し、
   前記容器の縁の領域内で前記容器に置かれ、前記道具駆動手段の一部分の通過用の開口を有し、前記容器から除去可能である、カバーを有し、
   軸に関して回転可能であり、前記容器に収容され、前記容器の前記底の壁に面する第一の端の環帯において前記容器の前記軸受け手段との協働用の軸受け手段を有し、前記第一の端の環帯から離れた第二の端の環帯において前記道具駆動手段の一部分で前記カバーにおける前記開口を通過する、前記道具駆動手段を有し、
   前記台所の電気器具の動作中に前記カバーに設置されると共に前記道具駆動手段に連結されて前記道具駆動手段を駆動位置に位置決めし、前記カバーから除去可能であると共に前記道具駆動手段から解放可能である、駆動配置物を有し、
   前記道具駆動手段の前記一部分が、前記カバーがない、前記カバーの前記開口に配置され、前記一部分が、前記第二の端の環帯に配置され、前記道具駆動手段の前記軸受け手段が、前記容器の前記軸受け手段まわりの前記道具駆動手段の旋回運動を本質的に可能にするように、前記容器の前記軸受け手段の障害がなく、
   前記道具駆動手段が、制動機能を行う制動手段を装備し、前記道具駆動手段が前記駆動配置物に連結されてその駆動位置に位置決めされるとき、前記制動手段の制動機能が無効であり、前記道具駆動手段が前記駆動配置物から離脱して前記道具駆動手段が旋回運動を行うことを可能にするとき、前記制動手段の制動機能が、可能とされ、前記制動手段が、前記道具駆動手段の前記旋回運動の結果として前記容器及び／又は前記カバーとの軸方向の協働によって前記回転の軸からある径方向の距離で制動作用を生ずる、台所の電気器具。
2. 前記制動手段は、前記道具駆動手段の前記第一の端の環帯に配置され、
   前記第一の端の環帯は、前記容器の前記底の壁に面する請求項１記載の台所の電気器具。
3. 前記制動手段は、前記道具駆動手段に接続された制動環によって形成される請求項２記載の台所の電気器具。
4. 前記制動環は、エラストマーからなる請求項３記載の台所の電気器具。

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