JP4066459B2 - 吐水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吐水装置に関し、特に、湯又は水を、幅広の薄膜状にして吐水口から吐水させる吐水装置に関する。
実公昭62−35718号公報(特許文献1)には、水栓の吐水金具が記載されている。この吐水金具では、湯水の吐出口の横幅を広く形成して湯水が浴槽へ滝のように扁平に吐出するようにしている。このような、薄膜状の扁平な吐水は、吐出する湯水の流量が豊富に感じられること、吐出された湯水の水跳ねを生じにくいこと、視覚的に優れていること等から、特に、高級な吐水装置において採用されている。
実公昭62−35718号公報
しかしながら、吐水口からの流量の大小にかかわらず、このような美しい薄膜状の吐水を維持することは困難であるという問題がある。例えば、吐水口からの流量が少ない場合には、湯水が幅広の吐水口から吐出されたとしても、湯水の流れは、図14に示すように吐出後すぐにすぼまってしまい、幅の広い薄膜状の流れを長い距離に亘って維持することができない。逆に、吐水口からの流量が多い場合には、吐出された流れの乱れが大きくなるため、流れの厚さが厚くなると共に、水流の透明感がなくなるため、美観が失われてしまう。
実公昭62−35718号公報記載の水栓金具では、吐出口の上流に水流室及び堰部を設け、この堰部を介して吐水を行うことによって幅広の扁平な吐水を得ようとしている。しかしながら、実公昭62−35718号公報記載の水栓金具においても、薄膜状の吐水を維持することができる流量の領域は十分なものではない。
従って、本発明は、流量の十分に広い領域に亘って幅の広い薄膜状の吐水を維持することができる吐水装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、流入口から流入した湯又は水を、幅広の薄膜状にして吐水口から吐水させる吐水装置であって、流入口から流入した湯又は水を、吐水口へ導く通水路が形成された吐水装置本体と、通水路に連通した、細長いスリット状の吐水口が形成された吐水部と、通水路を横断するように設けられ、通水路を流れてきた湯又は水を、吐水口の長手方向ほぼ中央に集めるように形成された絞り手段と、を有し、絞り手段は、ほぼ中央に切欠部が形成された隔壁部によって構成され、切欠部の流路断面積は、通水路の流路断面積よりも小さく、吐水口の断面積よりも大きいことを特徴としている。
このように構成された本発明においては、流入口から流入した湯又は水は、吐水装置本体の通水路を通って吐水部の方へ流れる。絞り手段は、通水路を横断するように設けられており、通水路を流れてきた湯又は水を吐水口の長手方向ほぼ中央に集める。即ち、通水路を流れてきた湯又は水は隔壁部に衝突して、そのほぼ中央に設けられた切欠部に流入する。絞り手段によって中央に集められた湯又は水は、再び吐水口の長手方向に広がりながら吐水口から吐出される。
このように構成された本発明によれば、絞り手段を通過した湯又は水は、吐水口の長手方向に広がる速度成分をもつので、吐水のすぼまりが抑制され、これにより、流量の十分に広い領域に亘って幅の広い薄膜状の吐水を維持することができる。また、このように構成された本発明によれば、幅の広い通水路に、簡単な構造で絞り手段を形成することができる。さらに、このように構成された本発明によれば、隔壁部によって湯又は水の流れを絞ると同時に、隔壁部と吐水口との間の通水路を満水にすることができるので、安定した吐出流を形成することができる
本発明において、好ましくは、隔壁部は、その上端と通水路の天井面との間に隙間が空くように形成されている。
このように構成された本発明においては、通水路を流れてきた湯又は水は、切欠部を通過すると共に、その一部は隔壁部の上を乗り越えて吐水口へ流れる。
このように構成された本発明によれば、湯又は水を切欠部によって中央に集めると同時に、隔壁部の上からも湯又は水を通過させることができるので、隔壁部による流路抵抗を低く抑えながら、湯又は水の流れを中央に集めることができる。
本発明において、好ましくは、切欠部は、その底辺が通水路の底面と面一になるように形成されている。
このように構成された本発明によれば、湯又は水は、切欠部においては、隔壁部を乗り越えることなく通過することができるので、隔壁部による流路抵抗を低く抑えながら、湯又は水の流れを中央に集めることができる。
本発明において、好ましくは、流入口が、吐水口の長手方向に間隔を空けて複数形成されている。
このように構成された本発明によれば、吐水口が非常に細長い場合であっても、吐水口の長手方向に均一な吐水を得ることができる。
本発明において、好ましくは、流入口は3つ形成されており、そのうちの中央の流入口からの流入量が、他の流入口からの流入量よりも少なくなるように構成されている。
このように構成された本発明によれば、吐水口が非常に細長い場合にも吐水口の長手方向に均一な吐水を得ることができると同時に、吐水のすぼまりを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、隔壁部は、吐水部に設けられており、吐水部と共に着脱可能である。
このように構成された本発明の吐水装置によれば、吐水部を隔壁部と共に取り外すことができるので、メンテナンスを容易に行うことができる。また、隔壁部を容易に形成することができる。
本発明の吐水装置によれば、流量の十分に広い領域に亘って幅の広い薄膜状の吐水を維持することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1乃至図6を参照して、本発明の第1実施形態による吐水装置を説明する。図1は本発明の第1実施形態による吐水装置の斜視図であり、図2は側面断面図である。また、図3は、図2のIII−IIIに沿って切断された正面断面図である。さらに、図4は、本実施形態の吐水装置に取り付けられている吐水部の斜視図であり、図5はその底面図である。また、図6は、本実施形態の吐水装置の分解斜視図である。
図1乃至図3に示すように、本発明の第1実施形態による吐水装置1は、内部に通水路2aが形成された吐水装置本体2と、この吐水装置本体2に取り付けられ、吐水口6が形成された吐水部4と、を有する。
吐水装置本体2は、鉛直の壁面Wに当接されるベース部2bと、このベース部2bから水平方向に延びる水平部2cとを有し、この水平部2cの内部には水平方向に延びる通水路2aが形成されている。また、水平部2cの基端部には、接続金具8を受け入れるための概ね円筒形の接続金具受け入れ部2dが形成されており、この接続金具受け入れ部2dの最奥部が吐水装置本体2の流入口2eに連通している。また、吐水装置本体2の内部には、流入口2eに続いて、流入口2eよりも流路断面積が大きく形成された水溜部2fが形成されている。
一方、吐水装置本体2は、接続金具8を接続金具受け入れ部2dに受け入れた状態で、止めねじ10を締め付けることによって、接続金具8に固定される。さらに、接続金具8と接続金具受け入れ部2dとの間には2本のOリング8aが配置され、それらの間の水密性が確保されている。
また、水平部2cの先端部には、通水路2aと連通した概ね長方形の開口部2gが形成されている。この開口部2gは、吐水部4を受け入れ、吐水部4が4本のビス12で取り付けられるように構成されている。
吐水部4は、図4及び図5に示すように、吐水装置本体2の開口部2gの中に水平方向に向けて取り付けられる長方形のプレート部4aと、このプレート部4aに対して直角に立ち上がるように形成された、細長い長方形断面の筒状部4bと、を有する。プレート部4aには4つの穴4cが形成され、これらの穴4cに夫々ビス12を通して吐水装置本体2に螺合させることにより、吐水部4が吐水装置本体2に取り付けられる。
また、筒状部4bの下端には底面が形成されており、この底面に細長いスリット状の吐水口6が形成されている。図5に示すように、吐水口6は、吐水装置本体2の幅方向に延びる、一定の幅の直線部6aと、この直線部6aの両端に、直線部6aと連続して形成されたほぼ円形の拡大部6bと、を有する。本実施形態においては、直線部6aの長さは約100mm、幅は約2mmであり、拡大部6bは、直径約4mmの円形に構成されている。
一方、図3及び図4に示すように、筒状部4bの流入口2e側の壁面は、絞り手段として機能する隔壁部14を構成している。この隔壁部14は、吐水口6の直線部6aと平行に形成されており、その中央には下方がすぼまった等脚台形状の切欠部14aが形成されている。通水路2aを流れてきた湯水は、隔壁部14の切欠部14aに流入するように、中央に集められる。本実施形態においては、隔壁部14の幅は約104mm、切欠部14aの底辺の長さは約30mm、上辺の長さは約45mm、高さは約6.5mmである。また、隔壁部14の上端と、通水路2aの天井面との間には僅かな隙間が空いている。従って、本実施形態においては、切欠部14aの長さは、吐水口6の長さの約1/3である。好ましくは、切欠部の長さは、吐水口の長さの約25〜約50%、更に好ましくは約30〜約45%とする。
さらに、図2及び図6に示すように、筒状部4bの中には、吐水口6及び切欠部14aを覆うように、整流手段である整流網16が配置されている。整流網16は、その断面が閉曲線を描くように屈曲されて筒状部4bの中に嵌め込まれている。即ち、整流網16は、下端が丸くなった縦長の長方形断面を形成するように屈曲された状態で筒状部4bの中に配置されている。通水路2aを流れてきた湯水は、まず、整流網16の切欠部14aを覆っている部分、又は長方形断面を形成する整流網16の上辺の部分を通って整流網16の内部に流入する。次いで、湯水は、吐水口6を覆っている整流網16の下端部を通って、吐水口6から吐水される。このため、湯水は、1枚の整流網16を2回通過して吐水口6から吐水されることになる。即ち、整流網16の、湯水が最初に通過する部分は第1網部として作用し、湯水が2回目に通過する部分は第2網部として作用する。
また、整流網16は、所定の形状に屈曲させた状態で筒状部4bの中に嵌め込むことにより、吐水部4に取り付けられる。この構成により、吐水部4を取り外すと、これに一体に形成された隔壁部14及び整流網16を共に取り外すことができる。これにより、整流網16の清掃、メンテナンスを容易に行うことができる。
次に、本発明の第1実施形態による吐水装置1の作用を説明する。
接続金具8は、壁面Wに設けられた給水管(図示せず)に螺合接続され、吐水装置本体2は、止めねじ10により接続金具8に結合されて、壁面Wに固定される。給水管から供給された湯水は、接続金具8、流入口2eを介して水溜部2fに流入する。水溜部2fの流路断面積は、流入口2eの流路断面積よりも十分に大きく構成されているため、流入口2eから流入した湯水の流速は、水溜部2f内で一旦低下する。これにより、流入口2eから流入した湯水の流れの乱れが低減される。
水溜部2fに流入した湯水は、通水路2aを通って隔壁部14に到達する。隔壁部14に到達した湯水は、隔壁部14の中央に形成された切欠部14aに向かって集められ、主に切欠部14aを通って筒状部4b内に流入する。この際、湯水の多くは、整流網16の切欠部14aを覆っている部分を通過する。また、湯水の一部は、隔壁部14の上端と通水路2aの天井面の間を通り、整流網16の上端面を通過して筒状部4b内に流入する。筒状部4b内に流入した湯水は、再び整流網16の下端部を通過して、吐水口6から下方に向けて吐出される。このように、湯水は、整流網16の第1網部と、この第1網部から間隔を空けた第2網部を通ることによって十分に整流され、吐水口6から吐出される。
通水路2a内を隔壁部14に向かって流れてきた湯水は、隔壁部14によって吐水装置本体2の幅方向に一旦絞られた後、切欠部14aの側縁を回り込むように流れる。このため、切欠部14aを通過した湯水の一部は、吐水装置本体2の幅方向外方に向かう速度成分をもつようになる。さらに、切欠部14aは、下方がすぼまった台形状に形成されているため、切欠部14aを通過した湯水の一部は、図3に矢印Vで示す、斜め下方、外方に向かう速度成分を得る。これにより、湯水の流量が少ない場合における湯水の流れ幅のすぼまりが抑制される。
また、吐水口6の両端部には、幅が広くなった拡大部6bが形成されているので、この部分の流路抵抗は直線部6aの流路抵抗よりも小さく、吐水の両端部の水勢が強くなる。このため、吐水口6から吐出された湯水の流れは、水勢の強い両端部に引っ張られ、湯水の流量が少ない場合における湯水の流れ幅のすぼまりが抑制される。また、吐水口6の両端部の流路抵抗は、中間部の流路抵抗よりも小さいため、筒状部4b内に流入した湯水には、中央から両端に向かう速度成分が生成される。この外側に向かう速度成分によっても、流れ幅のすぼまりが抑制される。
本実施形態の吐水装置1では、15L/minの少流量において、吐水口6の下方約500mm以上に亘って幅広の流れが維持された。また、15L/min以上の流量においては、さらに長い距離に亘って幅広の流れを維持することができた。さらに、40L/minの大流量においても、吐水が大きく広がることなく、滝状の美しい流れが維持された。
本発明の第1実施形態の吐水装置によれば、隔壁部の切欠部を通過した湯水は吐水口の長手方向に広がる速度成分をもつので、吐水のすぼまりが抑制され、これにより、流量の十分に広い領域に亘って幅の広い薄膜状の吐水を維持することができる。
また、本実施形態の吐水装置によれば、隔壁部の上端と通水路の天井面との間に隙間が空いているので、湯水を切欠部によって中央に集めると同時に、隔壁部の上からも湯水が吐水口に流れるので、隔壁部による流路抵抗を低く抑えながら、湯水の流れを中央に集めることができる。
さらに、本実施形態の吐水装置によれば、切欠部の底辺が通水路の底面と面一に形成されているので、隔壁部による流路抵抗を低く抑えながら、湯水の流れを中央に集めることができる。
また、本実施形態の吐水装置によれば、切欠部の流路断面積は、通水路の流路断面積よりも小さく、吐水口の断面積よりも大きく形成されているので、隔壁部によって湯水の流れを中央に集めると同時に、隔壁部と吐水口との間の通水路が満水になり、安定した吐出流を形成することができる。
さらに、本実施形態の吐水装置によれば、吐水口の両端部の幅が広く形成されているので、幅広の吐水の両端部における水勢が強くなり、吐水のすぼまりをさらに抑制することができる。
また、本実施形態の吐水装置によれば、隔壁部が吐水部に設けられており、吐水部を隔壁部と共に取り外すことができるので、メンテナンスを容易に行うことができると共に、隔壁部を容易に形成することができる。
次に、図7乃至図10を参照して、本発明の第2実施形態による吐水装置を説明する。
図7は、本実施形態による吐水装置を縁に取り付けた浴槽全体を示す斜視図である。図8は、本実施形態による吐水装置の吐水装置本体を取り出して示した斜視図であり、吐水装置本体の上面部を一部破断して示している。図9は吐水装置本体の側面断面図であり、図10は吐水装置本体の正面半断面図である。
図7に示すように、本発明の第2実施形態による吐水装置101は、浴槽100の縁部に設けられ、適温に調整された湯を約300mm幅の滝状にして、浴槽100の中に吐出するように構成されている。
図8乃至図10は、吐水装置101のカバーを取り外した状態を示したものである。図8乃至図10に示すように、本発明の第2実施形態による吐水装置101は、内部に通水路102aが形成された吐水装置本体102と、この吐水装置本体102に取り付けられ、吐水口106が形成された吐水部104と、を有する。吐水装置本体102は、概ね薄い直方体状の形状を有し、その底面には、3本の給湯管108を受け入れるための概ね円筒形の連結部102bが3つ形成されており、これら各連結部102bの基端が流入口102cを構成している。これらの流入口102cは、吐水口106の長手方向に等間隔に並んで配置されている。
本実施形態においては、吐水装置本体102に接続されている3本の給湯管108のうちの中央の給湯管に流量制限手段であるオリフィス(図示せず)が配置されている。このため、中央の給湯管108からの湯水の流入量が両側の給湯管108からの流入量よりも少なくなる。また、本実施形態においては、各流入口102cの直径は約13mmであり、通水路102aは幅約340mm、高さ約10mmの流路断面を有する。このように、吐水装置本体102内部の通水路102aは、流入口102cよりも流路断面積が大きく、水溜部として機能する。
また、吐水装置本体102の前端部には、2本の細長いバーを積み重ねることによって構成された吐水部104が取り付けられており、これらのバーの間に吐水口106が形成されている。本実施形態においては、吐水口106の長手方向の長さは約300mm、幅は約12mmであり、水平方向に向けて湯水を吐出するように向けられている。
さらに、吐水装置本体102の内部には、通水路102aを横断するように配置された絞り手段である隔壁部114が設けられている。この隔壁部114は、吐水口106と平行に向き合うように形成されており、その中央には下方がすぼまった等脚台形状の切欠部114aが形成されている。通水路102aを流れてきた湯水は、隔壁部114の切欠部114aに流入するように、中央に集められる。本実施形態においては、隔壁部114の幅は約340mm、切欠部114aの底辺の長さは約223mm、上辺の長さは約230mm、高さは約3.5mmである。また、隔壁部114の上端と、通水路102aの天井面との間は殆ど隙間がなく構成されている。従って、本実施形態においては、切欠部114aの長さは、吐水口106の長さの約2/3である。
次に、本発明の第2実施形態による吐水装置101の作用を説明する。
鉛直方向に向けられた3本の給湯管108から供給された湯水は、給湯管108、流入口102cを介して通水路102aに流入する。通水路102aの流路断面積は、流入口102cの流路断面積よりも十分に大きく構成されているため、流入口102cから流入した湯水の流速は、通水路102a内で一旦低下する。これにより、流入口102cから流入した湯水の流れの乱れが低減される。
通水路102aに流入した湯水は、隔壁部114に到達し、隔壁部114の中央に形成された切欠部114aに向かって集められ、切欠部114aを通って吐水口106に向かって流れる。通水路102a内を隔壁部114に向かって流れてきた湯水は、隔壁部114によって吐水装置本体102の幅方向に一旦絞られた後、切欠部114aの側縁を回り込むように流れる。このため、切欠部114aを通過した湯水の一部は、吐水装置本体102の幅方向外方に向かう速度成分をもつようになる。さらに、切欠部114aは、下方がすぼまった台形状に形成されているため、切欠部114aを通過した湯水の一部は、斜め下方、外方に向かう速度成分を得る。これにより、湯水の流量が少ない場合における湯水の流れ幅のすぼまりが抑制される。
また、3本のうち、中央の給湯管108から流入する流量が少なく構成されているため、吐水口106からの吐水の両端部における水勢が中央部よりも若干強くなる。このため、吐水口106から吐出された湯水の流れは、水勢の強い両端部に引っ張られ、吐水口106の長手方向に均一な吐水が得られると共に、湯水の流量が少ない場合における湯水の流れ幅のすぼまりが抑制される。
本発明の第2実施形態の吐水装置によれば、流入口が、吐水口の長手方向に3つ並べて形成されているので、非常に細長い吐水口から、長手方向に均一な吐水を得ることができる。
また、本実施形態の吐水装置によれば、3つの流入口のうち中央の流入口には流量制限手段を介して湯が供給されるので、長手方向に均一な吐水を得ることができると同時に、吐水のすぼまりを抑制することができる。
次に、図11乃至図13を参照して、本発明の第3実施形態による吐水装置を説明する。
図11は、本実施形態による洗面自動水栓用の吐水装置を取り付けた洗面器全体を示す斜視図である。図12は、洗面器に取り付けられている本実施形態による吐水装置の部分を拡大して示した側面断面図である。図13は、吐水装置本体を図12のXIII−XIII線に沿って切断した平面断面図である。
図11に示すように、本発明の第3実施形態による吐水装置201は、洗面器200の縁部に設けられ、適温に調整された湯を約100mm幅の滝状にして、洗面器200の中に吐出するように構成されている。
図12は、洗面器200の吐水装置201の部分を拡大して示した側面断面図である。図12に示すように、本発明の第3実施形態による吐水装置201は、内部に通水路202aが形成された吐水装置本体202と、この吐水装置本体202に取り付けられ、吐水口206が形成された吐水部204と、を有する。
また、吐水装置本体202は、洗面器200に取り付けられた支持部材209によって支持されている。さらに、吐水装置本体202の前部上方には、手指検出センサ210が配置されている。この手指検出センサ210が、手指を検知すると、電磁弁(図示せず)が開放され、吐水口206から所定時間湯水が吐出されるように構成されている。また、吐水装置本体202、手指検出センサ210等は、カバー212a、212bによって覆われており、吐水装置201の意匠性を高めると共に手指検出センサ210等の水濡れを防止している。さらに、吐水部204の先端は、カバー212bに形成された開口部から水平方向に突出されており、吐水口206から水平方向に吐水されるようになっている。
吐水装置本体202は、側面から見て逆L字形の形状を有し、その下端には、給水管208を受け入れるための概ね円筒形の連結部202bが形成されている。また、この連結部202bの基端は流入口202cを構成している。また、本実施形態においては、流入口202cの直径は約7mmである。流入口202cに続く通水路202aは、逆二等辺三角形状に幅が広くなり、その上端202dにおいては幅約70mmになっている。
図13に示すように、通水路202aは、その水平部においてはさらにその幅が広がる。さらに、通水路202aの水平部は、前方に向かって幅が狭まり、その前端部には、通水路202aを横断するように、絞り手段である隔壁部214が形成されている。本実施形態においては、通水路202aの水平部における最大の幅は約90mmであり、通水路202aの前端部における幅は約74mmである。また、水平部における通水路202aの高さは約7mmである。このように、吐水装置本体202の水平部における通水路202aは、流入口202cよりも流路断面積が大きく、水溜部として機能する。
また、隔壁部214の中央には、下方がすぼまった台形状の切欠部214aが形成されている。本実施形態においては、切欠部214aの上辺の長さは約30mmであり、下辺の長さは約40mmであり、高さは約7mmである。従って、本実施形態においては、切欠部214aの長さは、吐水口206の長さの約1/3である。
吐水部204は、吐水装置本体202の水平部の前端に、隔壁部214と平行に取り付けられている。吐水部204は、概ね長方形状であり、その長手方向に細長いスリット状の吐水口206が形成されている。本実施形態においては、吐水口206は、長さ約100mm、幅約1.5mmに形成されている。
次に、本発明の第3実施形態による吐水装置201の作用を説明する。
まず、手指検出センサ210が、手指を検知すると、電磁弁(図示せず)が開放され、給水管208から湯水が供給される。鉛直方向に向けられた給水管208から供給された湯水は、給水管208、流入口202cを介して通水路202aを鉛直方向に上った後、吐水装置本体202の水平部分に流入する。水平部分における通水路202aの流路断面積は、流入口202cの流路断面積よりも十分に大きく構成されているため、流入口202cから流入した湯水の流速は、通水路202a内で一旦低下する。これにより、流入口202cから流入した湯水の流れの乱れが低減される。
通水路202aを流れた湯水は、隔壁部214に到達し、隔壁部214の中央に形成された切欠部214aに向かって集められ、切欠部214aを通って吐水口206に向かって流れる。通水路202a内を隔壁部214に向かって流れてきた湯水は、隔壁部214によって吐水装置本体202の幅方向に一旦絞られた後、切欠部214aの側縁を回り込むように流れる。このため、切欠部214aを通過した湯水の一部は、吐水装置本体202の幅方向外方に向かう速度成分をもつようになる。さらに、切欠部214aは、下方がすぼまった台形状に形成されているため、切欠部214aを通過した湯水の一部は、斜め下方、外方に向かう速度成分を得る。これにより、湯水の流量が少ない場合における湯水の流れ幅のすぼまりが抑制される。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。
本発明の第1実施形態による吐水装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態による吐水装置の側面断面図である。 図2のIII−IIIに沿って切断された正面断面図である。 吐水装置に取り付けられている吐水部の斜視図である。 吐水装置に取り付けられている吐水部の底面図である。 本発明の第1実施形態による吐水装置の分解斜視図である。 本発明の第2実施形態による吐水装置を縁に取り付けた浴槽全体を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態による吐水装置の吐水装置本体を取り出して示した斜視図であり、吐水装置本体の上面部を一部破断して示している。 吐水装置本体の側面断面図である。 吐水装置本体の正面半断面図である。 本発明の第3実施形態による洗面自動水栓用の吐水装置を取り付けた洗面器全体を示す斜視図である。 洗面器に取り付けられている本発明の第3実施形態による吐水装置の部分を拡大して示した側面断面図である。 吐水装置本体を図12のXIII−XIII線に沿って切断した平面断面図である。 従来の吐水装置の吐水状態を示す図である。
符号の説明
1 本発明の第1実施形態による吐水装置
2 吐水装置本体
2a 通水路
2b ベース部
2c 水平部
2d 接続金具受け入れ部
2e 流入口
2f 水溜部
2g 開口部
4 吐水部
4a プレート部
4b 筒状部
4c 穴
6 吐水口
6a 直線部
6b 拡大部
8 接続金具
8a Oリング
10 止めねじ
12 ビス
14 隔壁部
14a 切欠部
16 整流網
100 浴槽
101 吐水装置
102 吐水装置本体
102a 通水路
102b 連結部
102c 流入口
104 吐水部
106 吐水口
108 給湯管
114 隔壁部
114a 切欠部
200 洗面器
201 本発明の第3実施形態による吐水装置
202 吐水装置本体
202a 通水路
202b 連結部
202c 流入口
204 吐水部
206 吐水口
208 給水管
210 手指検出センサ
212a カバー
212b カバー

Claims (6)

  1. 流入口から流入した湯又は水を、幅広の薄膜状にして吐水口から吐水させる吐水装置であって、
    上記流入口から流入した湯又は水を、上記吐水口へ導く通水路が形成された吐水装置本体と、
    上記通水路に連通した、細長いスリット状の吐水口が形成された吐水部と、
    上記通水路を横断するように設けられ、上記通水路を流れてきた湯又は水を、上記吐水口の長手方向ほぼ中央に集めるように形成された絞り手段と、を有し、
    上記絞り手段は、ほぼ中央に下方がすぼまった等脚台形状の切欠部が形成された隔壁部によって構成され、
    上記切欠部の流路断面積は、上記通水路の流路断面積よりも小さく、上記吐水口の断面積よりも大きいことを特徴とする吐水装置。
  2. 上記隔壁部は、その上端と上記通水路の天井面との間に隙間が空くように形成されている請求項記載の吐水装置。
  3. 上記切欠部は、その底辺が上記通水路の底面と面一になるように形成されている請求項1又は2記載の吐水装置。
  4. 上記流入口が、上記吐水口の長手方向に間隔を空けて複数形成されている請求項1乃至の何れか1項に記載の吐水装置。
  5. 上記流入口は3つ形成されており、そのうちの中央の流入口からの流入量が、他の流入口からの流入量よりも少なくなるように構成されている請求項記載の吐水装置。
  6. 上記隔壁部は、上記吐水部に設けられており、上記吐水部と共に着脱可能である請求項1乃至5の何れか1項に記載の吐水装置。
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