JP4066435B2 - 止水機構 - Google Patents
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Description
ソイル地中連続壁では、H形鋼500とソイル地中連続壁510とで構築された土留壁520にケーシング1を斜めに貫通させ、そのケーシング1を削孔、或いは削孔後の除去の際に回転させながら出し入れする。上記口元プリペンダー100は、そのようなソイル地中連続壁において、ケーシングの挿通孔1Hに沿ったガイド管600を立設した口元プレート610のガイド管600の先端部にビクトリックジョイント700を介して止水ボックス250が取付けられ、その止水ボックス250の上面側に上記口元プリペンダー100が配置される。
口元プリペンダー100は、止水ボックス200に固定して配置され、プリペンダリング60及び止水パッキン70を収容するパッキン収容部材110と、プリペンダリング60及び止水パッキン70を押圧するパッキン押圧用部材120とによって構成されている。
また、プリペンダリング60は同じく円環状であり、2つ一組で、図示の例では、2つの止水パッキン70を重ね合わせたその上下方向を挟み込むために用いている。
ケーシング1が所定の角度からずれてしまうと、止水パッキン70がケーシング1に接触する面積が減少することとなり、止水パッキン70が効かなくなる。その結果、ケーシング1外周面と周辺土壌との境界から、水が漏出してしまう。
これは、従来技術では、ケーシングがブレた場合に、対応が困難であることによる。すなわち、従来の止水構造では、ボルトによる固定式であるため、削孔中にケーシングがブレてしまうと、ボルト増し締め等により止水手段を締め込まなければならない。
しかし、係る技術では、図12を参照して説明した従来技術と同様、削孔する際にケーシング自体がぶれてしまった場合に、止水性を確保することが困難である。
そして、前記部材が、例えばソイレックスチューブの様に進行方向(或いは長手方向)について、段部が形成されている場合であっても、可撓性材料で構成されたパッカー(2)が半径方向内方へ膨張すれば、当該段部と密着することが出来るので、その様な段部を有する場合においても、前記部材表面に沿って漏れ出てくる水を完全に止水することが出来るのである。
地中に配置される前記部材(1)の変位(或いは「ぶれ」)に対処することが出来るため、前記部材(1)の外周面にパッカー(2)が密着した状態が維持され、止水性が確保される。
従って、地中に配置される前記部材(1)が回転していても、パッカー(2)が破損しない限り、止水性を確保できる。
係る作用効果は、パッカー(2)を弾性材料(例えばゴム)で構成した場合には、特に顕著に発揮される。
そのため、前記当該部材(例えばケーシング1)外周面と周辺土壌との間(境界)からの止水性が、さらに確保される。
図1は、図3の機構全体を符号A1とする全体構成図に対して、例えば、高圧空気を供給する圧入弁11と、高圧空気、及び当該止水機構で排除された水を迅速に止水ボックス9から排除するための減圧弁12を取外した状態の図である。
尚、図2において符号24は基本円筒部21とフランジ23との境界部を示している。
図1で示す止水機構では、ケーシング1の方向を出すために前記センターライザー3がある。
後述する様に、このセンターライザー3は、ケーシング1が擁壁或いは地表面等に対する角度を一定に保持する役割を奏する。
又、パッカー支持部材5の全高は、パッカー2のフランジ23,23(図2参照)間の最短距離と略等しく形成されている。
他方、右側断面は、パッカー2に圧入弁11(図3参照)から高圧エアが供給された状態を示しており、パッカー2の円筒縮径部22は、供給された高圧エアによってパッカー支持部材5とパッカー2とで囲まれた領域が膨張し、ケーシング1の外周に押し付けられている。
ここで、圧入弁11及び減圧弁12については、公知或いは市販のものを適用することも可能であり、その構成について、特に限定条件は存在しない。換言すれば、図3の圧入弁11及び減圧弁12は、あくまでも例示である。
ここで、高圧エアでパッカー2を膨張させる場合には、コンプレッサを必要とする。これに対して、水でパッカー2を膨張させる場合には、コンプレッサは不要なので、その分だけ、労力やコストが低減され、好都合である。
面接触すれば、より大きな圧力に耐えて、止水出来る。
パッカー2は、ゴムの追随性により、ケーシング1のブレに対応し易い。即ち、ケーシング1がブレても、パッカー2内の流動体がブレた分だけ移動するので、対処することが出来る。
上述したように、本実施形態によれば、ボルト締めは不要となる。即ち、予めパッカー2内に内圧を加えておけば、ケーシング1がブレても、(パッカー2内の流体が移動することにより)自動的にパッカー2が対処してくれる。
なお、取付セット後、ボルト増締め等を必要とせずに、削孔中のケーシングの止水が可能なものは、従来、存在しない。
本発明の第1実施形態のように、センターライザー3で、ケーシング1の角度を維持出来れば、その様な問題は生じない。
図4〜図7を参照して、第1実施形態の施工工程を説明する。
止水機構A1を取り付けた後、ケーシング1を止水機構A1のセンターライザー3を介して地中側Gに送り込む(挿入する;矢印Y1)。
最終的に、ケーシング1はパッカー2の背面まで引き上げられ、止水後、パッカー2をケーシング1ごと取り外す。
図1〜図7の第1実施形態では、単一のパッカーを有するのに対して、第2実施形態では、パッカーを2つ設けている。即ち、第1実施形態の止水機構A1を、中間に確認ボックスBを介装して2連で使用した実施形態である。
第1実施形態及び第2実施形態のパッカー2は、複数本のケーシングを途中で継ぎ足しながら順次地中に埋設していく際に、地中に埋設されるケーシングが何れも継ぎ足し部において、段部の無い全長に亙って同じ径のケーシング1が使用されている。
ここで、施工現場が軟弱地盤の場合には、(埋設の)進行方向に段部が形成されたパイプ、いわゆる「ソイレックスチューブ」が使用されることが多い。
そのように構成することにより、継ぎ足されたソイレックスチューブ1Sを、円滑に地中に埋設することが出来る。
1S・・・ソイレックスチューブ
2・・・パッカー
3・・・センターライザー
5・・・パッカー支持部材
6・・・第1のボルト
7・・・ナット
8・・・第2のボルト
9・・・止水ボックス
11・・・圧入弁
12・・・減圧弁
21・・・基本円筒部
22・・・円筒縮径部
23・・・フランジ
31・・・ライザー本体
32・・・フランジ
51・・・円筒部
52・・・フランジ
Claims (3)
- 地中に位置する地中位置部材(1)の外周部に設置される止水機構(A1)において、上下に間隔をおいて設けられた円筒状の上下のライザー本体(31)、及び上方のライザー本体(31)の上端部及び下方のライザー本体(31)の下端部から一体的に半径方向外方に延びるフランジ(32)とで構成された上下1対のセンターライザー(3、3)と、前記上下のライザー本体(31)の半径方向外方に位置する基本円筒部(21)、前記上下のライザー本体(31)間の離隔部に位置する円筒縮径部(22)、及び基本円筒部(21)の上下の各端部から夫々半径方向外方に延長された上下フランジ部(23)を有し、かつ可撓性材料で構成されるとともに内部に前記地中位置部材(1)が挿通されるパッカー(2)と、前記パッカー(2)の基本円筒部(21)及び円筒縮径部(22)の半径方向外方に位置する円筒部(51)及び円筒部(51)の上下両端部から半径方向外方に延びるフランジ部(52)を有し、該フランジ部(52)とセンターライザーのフランジ部(32)との締結手段(7、8)での締結によりパッカーのフランジ部(23)を挟持するパッカー支持部材(5)と、前記パッカー支持部材(5)に取り付けられ、パッカー(2)とパッカー支持部材(5)の間の空間に圧力流体を供給する圧力供給手段(11)及び該空間からパッカー内の圧力流体を排出する圧力抜き手段(12)と、を有し、下方の前記センターライザー(3)が擁壁(W)に固定の止水ボックス(9)に取り付けられて、パッカー(2)とパッカー支持部材(5)の間に圧力流体が供給されるとその円筒縮径部(22)が前記上下ライザー本体(31)間の離隔部に突出して前記地中位置部材(1)の外周部に密着する機能を有していることを特徴とする止水機構。
- 前記止水機構(A1)が設けられている軸方向上方にさらに同じ構成の止水機構(A1)を配置し、それらの中間に確認ボックス(B)を介装して両者を連結し、該確認ボックス(B)は、前記ライザー本体(31)の内径より大きな内径の円筒部(B1)、及び該円筒部(B1)の上下の端部から半径方向外方および内方に延びライザー本体(31)の内径に等しい内径のフランジ部(B2)を有し、前記フランジ部(B2)と前記フランジ部(32)及びフランジ部(52)とが締結手段(7、8)で締結され、該確認ボックス(B)の円筒部(B1)に止水薬液注入用のバルブ(V1)、及び止水薬液排出用のバルブ(V2)がそれぞれ離隔して取り付けられている請求項1に記載の止水機構。
- 2本の地中位置部材(1S)の軸方向端部に段部(J)が形成されて接合される場合に、該段部(J)の半径方向外方に前記パッカー(2)の円筒縮径部(22)が位置するように配設された請求項1記載の止水機構。
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- 2004-12-06 JP JP2004352224A patent/JP4066435B2/ja active Active
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