JP4064443B1 - 携帯端末 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯端末10は、下筐体11,上筐体12,連結部13,第1回動部材33,第2回動部材34を備え、閉じ状態から横開き状態とするとき、第1係合手段15の第1係合部である係合ピン45と第2係合部46としての第1収容部55および第2収容部56とが係合することにより、上筐体12を片持ち支持する第2回動部材34を補助する。
【選択図】図5
Description
一方、特許文献1によれば、連結部は、第1回動部材と、第1回動部材の中央部以外の箇所に連結され、第1回動部材と交差する方向に、上筐体に連結される第2回動部材とを有するものが開示されている。
特許文献1には携帯端末を横開きするときに、下筐体の長手方向中央部に設けられた凸部と、上筐体の長手方向中央部に設けられた緩衝部材とを係合させる携帯端末が提案されている。
特許文献1の携帯端末によれば、携帯端末を横開きするときに、第2回動軸を中心とする回動を規制することにより、横開き状態が安定するとされている。
しかしながら、特許文献1では、落下等による衝撃が第2回動部材の特定部位に集中することを低減することを目的としたものではないため、第2回動部材を保護する効果を期待できない。
一方、第1回動部材および第2回動部材とは、第1筐体に対して第2筐体が回転するための支軸としての部材であり、第1筐体に対する第2筐体の回転に伴って当該第1回動部材あるいは第2回動部材が軸まわりに回転する。
そして、この構成によれば、閉じ状態では第1係合部と第2係合部とはロックされないため、閉じ状態から縦開き状態に移行する際に、第1係合部と第2係合部とが障害とならずに、第2筐体が第1回動軸を中心に第1筐体に対して円滑に回動する。
これにより、落下等による負荷が第2回動部材に集中することを防いで、第2回動軸部材の破損を防止できる。
このため、閉じ状態から縦開き状態に円滑に移行できるとともに、閉じ状態から横開きを開始すると速やかにロックさせることができる。
このように、第2筐体が第1回動軸を中心にして開いた縦開き状態で第1係合部を第1筐体から突出させないようにできるので、例えば、通話時に第1係合部が第1筐体から突出して障害となる虞はない。
これにより、第1回動軸を中心として第1筐体を回動させて閉じ状態から縦開き状態に移行させる際、第1係合部である係合ピンが第1収容部および第2収容部から円滑に抜け出し、これにより携帯端末の回動に支障が生じる虞がない。
図1〜図4に示すように、本発明に係る実施形態の携帯端末10は、下筐体(第1筐体)11と、上筐体(第2筐体)12と、下筐体11および上筐体12を連結した連結部13と、下筐体11および上筐体12の相対位置を維持する第1係合手段15および第2係合手段16(図3(B)、図4参照)を備えている。
この携帯端末10は、下筐体11および上筐体12が互いに重なり合う閉じ状態と、閉じ状態から第1回動軸31を中心として下筐体11に対して上筐体12および連結部13が一体的に回動することによる縦開き状態と、閉じ状態から第2回動軸32を中心として下筐体11および連結部13に対して上筐体12が回動することによる横開き状態とが得られる。
また、上筐体12は、閉じ状態において、下筐体11と対向する表面12Aに表示部(LCD)28が設けられている。
第1回動部材33は、下筐体11と連結部本体13Aとを連結するとともに、下筐体11に対して連結部本体13Aが回動するための支軸部材である。
この第1回動部材33は、その軸線が前述した第1回動軸31に沿って配置され、下筐体11の厚み方向に対して直交するとともに、下筐体11の短辺方向(幅方向)に沿って設けられている。
この第2回動部材34は、その軸線が前述した第2回動軸32に沿って配置され、上筐体12の厚み方向に対して直交するとともに、上筐体12の長辺方向(長手方向)に沿って設けられている。
このような第2回動部材34は、一端部が連結部本体13Aに連結され、他端部が上筐体12に連結されている。従って、上筐体12は、第2回動部材34により片持ち支持されている。
具体的には、第1回動軸31は下筐体11の厚み方向に対して直交するとともに下筐体11の短辺方向(幅方向)に沿う方向とされている。また、第2回動軸32は上筐体12の厚み方向に対して直交するとともに上筐体12の長辺方向(長手方向)に沿う方向とされている。これらの第1回動軸31および第2回動軸32は、互いに直交している。
また、下筐体11に対して上筐体12が第2回動軸32を中心に回動する状態とは、閉じ状態から完全な横開き状態に至るまでの間を指し、下筐体11に対して上筐体12が回動中の下筐体11と上筐体12との間の挟み角度は問わない。
この第1係合手段15により、閉じ状態、閉じ状態と横開き状態との間の状態や、完全な横開き状態において、落下や衝撃等による外力が携帯端末10に加わっても上筐体12、連結部13、第2回動部材34等における特定部位に負荷が集中せず、破損の虞れが少ないという効果が得られる。
図5は、携帯端末10が閉じ状態における下筐体11および上筐体12の分解斜視図である。この図5において、第1係合手段15は、下筐体11の長手方向端部37に設けられた第1係合部である係合ピン45と、係合ピン45を下筐体11に保持する保持部49と、係合ピン45が保持部49から抜け出すことを防止するストッパ50と、上筐体12の長手方向端部38に設けられた第2係合部46と、下筐体11に設けられた下筐体磁石(磁石)48とを備えている。
この係合ピン45は、磁性体により形成されているとともに、第2突出部52の先端(開放端)が連結部13とは反対側、すなわち下筐体11の長手方向端部37側を向くように配向され、第2突出部52の軸線が第2回動軸32に沿う位置まで下筐体11から突出可能となっている。
なお、ストッパ50は、係合ピン45が磁性体であれば、金属以外の非磁性体であってもよい。
そして、係合ピン45は、保持部49の上面49Aに第2突出部52が接触する位置にあるときは第1突出部51の頂部および第2突出部52が下筐体11の表面11Aから突出せず、保持部49の下面49Bにストッパ50が接触する位置にあるときは第2突出部52の軸線が第2回動軸32に沿うように配置される。
このような下筐体磁石48は、表面に板金48Aが積層されているため、板金48Aの材質、厚み、面積等を適宜選択することにより係合ピン45に対する当該下筐体磁石48の磁力を任意に設定できる。
第2係合部46は、第1収容部55および第2収容部56が上筐体12の長手方向に沿って配列され、第1収容部55が連結部13に近い位置に配置されている。
開口58Bと反対側に形成された軸部59は、その軸線が開口58Bの円弧中心を通過するように配置されている。肉抜部55Bの内面58は平滑面となっている。
上筐体磁石63としては、前述した下筐体磁石48よりも磁力が大きい磁石が採用されている。案内溝55Aは、その円弧中心が軸部59の軸線に沿うように配置されている。
このような第1収容部55は、軸部59の軸線が第2回動軸32に沿うように配置されているとともに、軸部59に軸通される捻りばねであるリターンスプリング47により、開口58Aが常に上筐体12の表面12Aに沿うように維持される。
この第2収容部56は、第1収容部55に隣接して配置され、開口56Cが上筐体12の表面12Aに沿うように上筐体12に固定されている。
この第2係合手段16により、携帯端末10が閉じ状態および縦開き状態において、使用者が意図せずに上筐体12が第2回動軸32を中心として回動せず、これにより上筐体12、連結部13、第2回動部材34等における特定部位に負荷が集中して破損することを防止できるという効果が得られる。
第2係合手段16は、連結部13の連結部本体13Aに対して連結される上筐体12の短辺側面12Cに設けられた係合部66と、連結部本体13Aにおいて短辺側面12Bに対面する端面13Bに設けられて係合部66に係合される係合部67とを備えている。
これらの係合部66,67は、第2回動軸部34が配置される位置に対して幅方向に沿った反対側に配置されている。
係合部67は、ロックピン66Aの先端を収容可能な係合孔とされている(図3(A)、図4参照)。
従って、携帯端末10は、閉じ状態および縦開き状態において、使用者が意図せずに上筐体12が第2回動軸32を中心として回動せず、これにより上筐体12、連結部13、第2回動部材34等における特定部位に負荷が集中して破損することはない。
携帯端末10が閉じ状態にあるとき、すなわち下筐体11および上筐体12が互いに重なり合う状態にあるとき、第1係合手段15の第1係合部である係合ピン45の第1突出部51の頂部および第2突出部52と、第2係合部46の第1収容部55および第2収容部56とが対面する。
この際、リターンスプリング47により第1収容部55の開口58Aと第2収容部56の開口56Cとが上筐体12の表面12Aに沿って連続しているため、第1収容部55および第2収容部56に対して第1突出部51の頂部および第2突出部52が円滑に挿入される。
なお、図12(A)は携帯端末10が閉じ状態における第1係合手段15を示し、図12(B)は携帯端末10が横開き状態における第1係合手段15を示す。
また、上筐体磁石63が第1収容部55にインサート成型されているため、上筐体磁石63を別途個別に配置する(組み付ける)必要がない。
この際、リターンスプリング47により第1収容部55の開口58Aと第2収容部56の開口とが上筐体12の表面12Aに沿って連続しているため、第1収容部55および第2収容部56から第1突出部51の頂部および第2突出部52が円滑に抜け出し始める。
なお、係合ピン45は、下筐体磁石48とストッパ50とが接触しないように下筐体11内に収納されるため、例えば下筐体磁石48とストッパ50とが接触している状態に比較して、再び携帯端末10が閉じ状態となったときに速やかに下筐体11の表面から突出することができる。
図11は、携帯端末10が閉じ状態から下筐体11に対して上筐体12が第2回動軸32を中心として所定角度回動したときの状態を示す斜視図である。
すなわち、第2収容部56は、開口56C、56Dに直交する内面61の曲率半径が入口側から奥側に向かって連続的に小さくなっているため、上筐体12に追従して回動するにあたって、係合ピン45の第2突出部52の周面を捕捉して、確実に肉抜部56B内に保持できる。
この段階では、第2突出部52の周面が第2収容部56に覆われるため、第1係合部である係合ピン45が第2係合部46から抜け出し不可能となり、第1係合手段15により下筐体11の長手方向端部と上筐体12の長手方向端部同士が係合され、いわゆるロックされる状態となる。
従って、この携帯端末10によれば、閉じ状態と横開き状態との間の状態や、完全な横開き状態において、落下や衝撃等による外力が加わっても上筐体12、連結部13、第2回動部材34等における特定部位に負荷が集中せず、破損の虞れが少ない。
図13に示す第1係合手段15Aは、第1収容部55Aの内面58Cに突部58Dが設けられている。一方、第1収容部55Aに挿入される係合ピン45Aの第1突出部51Aの側面に凹部51Bが設けられている。
例えば、開口の一部が上筐体12の側面部までつながっている構成をとって、横開き状態において係合ピン45の一部が開口部にひっかかるよう構成してもよい。
11 下筐体(第1筐体)
12 上筐体(第2筐体)
13 連結部
15、15A 第1係合手段
16 第2係合手段
23 操作部
28 表示部
31 第1回動軸
32 第2回動軸
33 第1回動部材
34 第2回動部材
45、45A 係合ピン(第1係合部、係合部)
46 第2係合部
47 リターンスプリング
48 下筐体磁石(磁石)
48A 板金
51、51A 第1突出部
52 第2突出部
55、55A 第1収容部
56 第2収容部
58A 第1収容部の開口(開口部)
56C 第2収容部の開口(開口部)
61A 奥部
61B 手前部
63 上筐体磁石(磁石)
66,67 係合部
Claims (10)
- 操作部を備えた第1筐体と、
表示部を備えた第2筐体と、
前記第1筐体と前記第2筐体とを回動可能に連結する連結部と、を備えた携帯端末において、
前記連結部は、前記第1筐体に連結されて第1回動軸を中心に前記第1筐体に対して前記第2筐体を回動可能とする第1回動部材と、前記第2筐体の短手方向端部に連結されて前記第1回動軸と直交する第2回動軸を中心に前記第1筐体に対して前記第2筐体を回動可能とする第2回動部材とからなり、
前記第1筐体は、前記操作部を備えた面において、前記第1筐体が前記連結部と前記連結される側と長手方向の反対側に第1係合部を有し、
前記第2筐体は、前記表示部を備えた面の長手方向において、前記第1係合部と対応する位置に前記第2回動部材が前記連結部と連結される側と反対側に第2係合部を有し、
前記第1筐体と前記第2筐体とが重なり合う閉じ状態では、前記第1係合部と前記第2係合部とはロックされず、
前記第2筐体が前記第2回動軸を中心に回動して開いた状態では、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合しロックされることを特徴とする携帯端末。 - 前記第2係合部には磁石が設けられ、
前記第1係合部は磁性体で構成されて、前記磁石の磁力により当該第1係合部は突出して前記第2係合部と係合することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。 - 前記第2係合部の磁石は、前記第1係合部が突出する方向の側部に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
- 前記第1筐体において、前記第1係合部と一定距離だけ離れた位置であって、前記第2筐体と対向する面と反対側に磁石を備え、
前記第2筐体が前記第1筐体に対して第1回動軸を中心に回動して開いた状態において、当該磁石の磁力により前記第1係合部が突出しないよう構成したことを特徴とする請求項2または3に記載の携帯端末。 - 前記第1筐体において、前記第1係合部と前記磁石との間に板金を配置したことを特徴とする請求項4に記載の携帯端末。
- 前記第1係合部は、
第1突出部と、
前記第1突出部と交差し、前記第2回動軸に沿う第2突出部とを有する係合ピンで構成され、
前記第2係合部は、
開口部に前記第1突出部を収容し、前記第2筐体に対して前記第2回動軸を中心に回動する第1収容部と、
開口部に前記第2突出部を収容し、前記第2筐体に固定された第2収容部と、
から構成されることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。 - 前記第1収容部の開口部は、前記第1突出部を収容して前記第2筐体を前記第2回動軸を中心に回動する際、前記第1筐体の操作部面と対面する位置となることを特徴とする請求項6に記載の携帯端末。
- 前記第2収容部の開口部が凹状に形成され、前記開口部の底部から開口に向かって曲率が大きくなる曲面を有していることを特徴とする請求項6に記載の携帯端末。
- 第2収容部の開口部に対して第1収容部の開口部を一致させるリターンスプリングが設けられていることを特徴とする請求項6に記載の携帯端末。
- 前記第2筐体と、前記連結部が連結される面において、前記第2回動軸部が配置される側と短手方向の反対側に一対の係合部を備え、
前記第1筐体と前記第2筐体が重なる状態において、前記一対の係合部により前記第2回動軸を中心とする回動が規制されることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
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