JP4064055B2 - 平版印刷版の製版方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平版印刷版の製版方法に関するものである。さらに詳しくは、経時や繰り返し使用による現像特性の低下が抑えられ、多量の印刷版を現像処理してもカスが発生しにくく、非画像部に対し良好な現像性を有し印刷での汚れがない製版方法に関する。更に、印刷中にブラインディンク等の故障がなく、かつ画像部に対して現像でのダメージが少なく強固な画像強度が得られ、高い耐刷性が実現可能な平版印刷版の製版方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より広く用いられているネガ型感光性平版印刷版は、親水処理されたアルミニウム板上にジアゾ樹脂が設けられたものであったので、現像液には有機溶剤を使用せざるを得ず、現像廃液の処理やその環境への影響が懸念されている。またポジ型感光性平版印刷版の感光層には、オルソキノンジアジド化合物がノボラック樹脂と併用されており、現像液にはノボラック樹脂を溶解可能なアルカリ性の珪酸塩水溶液が用いられている。しかし、ノボラック樹脂を溶解可能な溶液のpHは13程度で、このような高pH現像液は、皮膚や粘膜に付着した場合の刺激性が強く、取り扱いには十分な注意を必要とした。
【0003】
一方、アルミニウム板支持体上に光重合型感光性平版印刷版も使用されており、その現像液としては、アルカリ金属の珪酸塩、燐酸塩、炭酸塩、水酸化物等、及び有機アミン化合物等の水溶液が提案されている。
例えば、特開平8−248643号公報には、12以上の高pHで珪酸アルカリ塩と両性界面活性剤を含む現像液が、特開平11−65129号には、SiO2/M2O(Mはアルカリ金属)が規定されたpH12以下の珪酸アルカリ珪酸塩を含む現像液が開示されている。
前者には取り扱い上の問題の他に、画像部が現像液の高pHのため現像によりダメージを受けやすいという問題が、また後者には使用中の僅かな現像液のpH低下により、珪酸塩がゲル化、不溶化してしまうという問題があった。
【0004】
珪酸アルカリ塩を用いない現像液としては、特開昭61−109052号公報に、アルカリ試薬、錯化剤、アニオン界面活性剤、乳化剤、n−アルカン酸等からなる現像液が、また西ドイツ特許第1984605号公報には、アルカリ剤、錯化剤、アニオン界面活性剤、アミルアルコール、N−アルコキシアミン類を含んだ現像液が開示されているが、両者ともpHが高く、有機溶剤を含有するため、画像部のダメージが大きく、十分な耐刷等の印刷性能を得るのに問題があった。
比較的pHが低く(pH12以下)、珪酸アルカリを含まない現像液としては、特開2000−81711号公報に、アニオン界面活性剤を含む水酸化カリウム水溶液からなる現像液が、また特開平11−65126号公報にはpH8.5〜11.5のアルカリ金属の炭酸塩水溶液からなる現像液が開示されている。
【0005】
しかしながら、このような比較的低pHの現像液は、基本的に光重合型感光層の溶解力が乏しいため、例えば、経時した版材で、十分に現像が進まないため残膜が生じたり、現像カス等の問題があった。これらの問題を解決するためには、版材感光層中の高分子結合剤の酸価を高くして現像性を稼ぐか、又は酸基を有するモノマーを併用する等の工夫が必要であるが、このような高酸価バインダーを使用した場合には、印刷の途中でインキが着かなくなる問題(ブラインディング)や、画像部が現像液でダメージを受け耐刷性が低下するなどの印刷上の問題が発生しやすかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明は、環境及び安全上好ましい比較的低pHのアルカリ現像液を用い、長期間使用しても現像液にカスが出にくく、非画像部は良好な現像性を有し、印刷での汚れがなく、印刷中にブラインディング等の故障がなく、画像部に対して現像でのダメージが少なく強固な画像強度が得られ高い耐刷性を実現可能な平版印刷版の製版方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意研究した結果、比較的pHが低いアルカリ溶液と、特定の構造のノニオン系界面活性剤とを組み合わせ、その現像液中の塩濃度を調整することで、ポリウレタン樹脂バインダーからなる光重合型感光層の未露光部の溶解速度が上がり、逆に露光部の光重合による架橋した部分は現像液の浸透が抑制されることを見い出し、本発明に到達した。
即ち本発明は、アルミニウム支持体上に、エチレン性不飽和二重結合を有する化合物、光重合開始剤及びポリウレタン樹脂バインダーを含む光重合型感光性組成物から形成される感光層を有する感光性平版印刷版を、画像露光した後、無機のアルカリ剤とポリオキシアルキレンエーテル基を有するノニオン系界面活性剤を含有し、pH10.0〜12.5、導電率3〜30mS/cmの現像液で現像することを特徴とする平版印刷版の製版方法である。
本発明により、安定的に、印刷汚れのない未露光部と高耐刷性を有する露光部からなる印刷版を得ることが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の平版印刷版の製版方法について詳細に説明する。
先ず、本発明の製版方法の特徴であり、本発明の製版方法に用いられる新規な現像液について説明する。
本発明の平版印刷版の製版方法に使用される現像液は、無機のアルカリ剤とポリオキシアルキレンエーテル基を有するノニオン系界面活性剤を含有する水溶液であり、そのpHが10.0〜12.5であり、導電率が3〜30mS/cmである。
【0009】
無機のアルカリ剤としては、上記物性値を与える物であれば、適宜使用可能であるが、例えば、第3リン酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、炭酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、硼酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、水酸化ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、及び、同リチウム等の無機アルカリ剤が挙げられる。
また、アルカリ濃度の微少な調整、感光層の溶解性補助の目的で、補足的に有機アルカリ剤を併用してもよい。有機アルカリ剤としては、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、n−ブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、エチレンイミン、エチレンジアミン、ピリジン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド等を挙げることができる。
これらのアルカリ剤は、単独もしくは2種以上を組み合わせて用いられる。
【0010】
本発明で使用される現像液のpHは、10.0〜12.5であるが、下回ると画像形成ができなくなり、逆にこの範囲を超えると過現像になったり、露光部の現像でのダメージが強くなり耐刷性が劣化する問題が生じる。尚、好ましいpH範囲は、10.5〜12.4である。更に好ましいpH範囲は、11.0〜12.3である。
【0011】
また、本発明で使用される現像液の導電率は、3〜30mS/cmであるが、下回ると、通常、アルミニウム板支持体表面の感光性組成物の溶出が困難となり、印刷で汚れを伴ってしまい、逆に範囲を超えると、塩濃度が高いため、感光層の溶出速度が極端に遅くなり、未露光部に残膜が生じる傾向がある。好ましい導電率の範囲は、4〜25mS/cmの範囲であり、更に好ましくは5〜20mS/cmの範囲である。
【0012】
本発明で使用される現像液には、ポリオキシアルキレンエーテル基を有するノニオン界面活性剤を含有することが必須であり、この界面活性剤の添加により、未露光部の感光層の溶解促進、露光部への現像液の浸透性の低減が可能となる。
ポリオキシアルキレンエーテル基を含有する界面活性剤としては、下記一般式(I)の構造を有する物が好適に使用される。
【0013】
1−O−(R2−O)nH (I)
【0014】
式中、R1は、置換基を有しても良い炭素原子数3〜15のアルキル基、置換基を有しても良い炭素原子数6〜15の芳香族炭化水素基、又は置換基を有しても良い炭素原子数4〜15の複素芳香族環基(尚、置換基としては炭素原子数1〜20のアルキル基、Br、Cl、I等のハロゲン原子、炭素原子数6〜15の芳香族炭化水素基、炭素原子数7〜17のアラルキル基、炭素原子数1〜20のアルコキシ基、炭素原子数2〜20のアルコキシ−カルボニル基、炭素原子数2〜15のアシル基が挙げられる。)を示し、R2は、置換基を有しても良い炭素原子数1〜100のアルキレン基(尚、置換基としては、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数6〜15の芳香族炭化水素基が挙げられる。)を示し、nは1〜100の整数を表す。
【0015】
また式(I)の(R2−O)nの部分は、上記範囲であれば、2種、又は3種の基であっても良い。具体的にはエチレンオキシ基とプロピレンオキシ基、エチレンオキシ基とイソプロピルオキシ基、エチレンオキシ基とブチレンオキシ基、エチレンオキシ基とイソブチレン基等の組み合わせのランダム又はブロック状に連なったもの等が挙げられる。
本発明において、ポリオキシアルキレンエーテル基を有する界面活性剤は、単独又は複合系で使用され、現像液中、1〜30質量%、好ましくは2〜20質量%添加することが効果的である。
この添加量が少ないと現像性の低下が、逆に多すぎると現像のダメージが強くなり、印刷版の耐刷性を低下させてしまう。
【0016】
またさらに以下に記す、その他の界面活性剤を加えてもよい。
その他の界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、ポリオキシエチレンステアレート等のポリオキシエチレンアルキルエステル類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンジステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート等のソルビタンアルキルエステル類、グリセロールモノステアレート、グリセロールモノオレート等のモノグリセリドアルキルエステル類等のノニオン界面活性剤;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩類、ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ペンチルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ヘキシルナフタレンスルホン酸ナトリウム、オクチルナフタレンスルホン酸ナトリウム等のアルキルナフタレンスルホン酸塩類、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩類、ドデシルスルホン酸ソーダ等のアルキルスルホン酸塩類、ジラウリルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸エステル塩類等のアニオン界面活性剤;ラウリルベタイン、ステアリルベタイン等のアルキルベタイン類、アミノ酸類等の両性界面活性剤等が使用可能であるが、特に好ましいのはアルキルナフタレンスルホン酸塩類等のアニオン界面活性剤である。
これら界面活性剤は単独、もしくは組み合わせて使用することができる。また、これら界面活性剤の現像液中における含有量は有効成分換算で0.1〜20重量%が好ましい。
【0017】
本発明で使用する現像液には、上記の成分の他に、必要に応じて以下の様な成分を併用することができる。例えば安息香酸、フタル酸、p−エチル安息香酸、p−n−プロピル安息香酸、p−イソプロピル安息香酸、p−n−ブチル安息香酸、p−t−ブチル安息香酸、p−t−ブチル安息香酸、p−2−ヒドロキシエチル安息香酸、デカン酸、サリチル酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸等の有機カルボン酸;イソプロピルアルコール、ヘンジルアルコール、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、フェニルセロソルブ、プロピレングリコール、ジアセトンアルコール等の有機溶剤;この他、キレート剤、還元剤、染料、顔料、硬水軟化剤、防腐剤、消泡剤等が挙げられる。
【0018】
次に、本発明に用いる感光性平版印刷版について説明する。
本発明に用いる感光性平版印刷版の感光層を構成する光重合型感光性組成物は、付加重合可能なエチレン性不飽和化合物、光重合開始剤、ポリウレタン樹脂バインダーを必須成分とし、必要に応じ着色剤、可塑剤、熱重合禁止剤等の種々の化合物を併用することができる。
【0019】
エチレン性不飽和化合物とは、光重合型感光性組成物が活性光線の照射を受けた時、光重合開始剤の作用により付加重合し、架橋、硬化するようなエチレン性不飽和結合を有する化合物である。
付加重合可能なエチレン性二重結合を含む化合物は、末端エチレン性不飽和結合を少なくとも1個、好ましくは2個以上有する化合物の中から任意に選択することができる。
例えばモノマー、プレポリマー、すなわち2量体、3量体およびオリゴマー、またはそれらの混合物ならびにそれらの共重合体などの化学的形態をもつものである。
【0020】
モノマーおよびその共重合体の例としては、不飽和カルボン酸(例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸など)と脂肪族多価アルコール化合物とのエステル、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのアミド等があげられる。
脂肪族多価アルコール化合物と不飽和カルボン酸とのエステルのモノマーの具体例としては、アクリル酸エステルとして、エチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、テトラメチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリ(アクリロイルオキシプロピル)エーテル、トリメチロールエタントリアクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールジアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ソルビトールトリアクリレート、ソルビトールテトラアクリレート、ソルビトールペンタアクリレート、ソルビトールヘキサアクリレート、トリ(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ポリエステルアクリレートオリゴマー等がある。
【0021】
メタクリル酸エステルとしては、テトラメチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールジメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、ジペンタエリスリトールペンタメタアクリレート、ソルビトールトリメタクリレート、ソルビトールテトラメタクリレート、ビス〔p−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕ジメチルメタン、ビス−〔p−(メタクリルオキシエトキシ)フェニル〕ジメチルメタン等がある。
【0022】
イタコン酸エステルとしては、エチレングリコールジイタコネート、プロピレングリコールジイタコネート、1,3−ブタンジオールジイタコネート、1,4−ブタンジオールジイタコネート、テトラメチレングリコールジイタコネート、ペンタエリスリトールジイタコネート、ソルビトールテトライタコネート等がある。
クロトン酸エステルとしては、エチレングリコールジクロトネート、テトラメチレングリコールジクロトネート、ペンタエリスリトールジクロトネート、ソルビトールテトラジクロトネート等がある。
イソクロトン酸エステルとしては、エチレングリコールジイソクロトネート、ペンタエリスリトールジイソクロトネート、ソルビトールテトライソクロトネート等がある。
【0023】
マレイン酸エステルとしては、エチレングリコールジマレート、トリエチレングリコールジマレート、ペンタエリスリトールジマレート、ソルビトールテトラマレート等がある。
さらに、前述のエステルモノマーの混合物もあげることができる。
また、脂肪族多価アミン化合物と不飽和カルボン酸とのアミドのモノマーの具体例としては、メチレンビス−アクリルアミド、メチレンビス−メタクリルアミド、1,6−ヘキサメチレンビス−アクリルアミド、1,6−ヘキサメチレンビス−メタクリルアミド、ジエチレントリアミントリスアクリルアミド、キシリレンビスアクリルアミド、キシリレンビスメタクリルアミド等がある。
【0024】
その他の例としては、特公昭48−41708号公報中に記載されている1分子中に2個以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物に、下記の一般式(A)で示される水酸基を含有するビニルモノマーを付加せしめた1分子中に2個以上の重合性ビニル基を含有するビニルウレタン化合物等があげられる。
CH2=C(R5)COOCH2CH(R6)OH (A)
(ただし、R5およびR6はHあるいはCH3を示す。)
また、特開昭51−37193号公報、特公平2−32293号公報に記載されているようなウレタンアクリレート類、特開昭48−64183号、特公昭49−43191号、特公昭52−30490号各公報に記載されているようなポリエステルアクリレート類、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸を反応させたエポキシアクリレート類等の多官能のアクリレートやメタクリレートをあげることができる。さらに日本接着協会誌Vol.20、No.7、300〜308ぺージ(1984年)に光硬化性モノマーおよびオリゴマーとして紹介されているものも使用することができる。
なお、これらエチレン性不飽和化合物の使用量は、感光層全成分の5〜80質量%、好ましくは30〜70質量%の範囲で使用される。
【0025】
また本発明において感光性平版印刷版の感光層に含有させる光重合開始剤としては、使用する光源の波長により、特許、文献等で公知である種々の光開始剤、あるいは2種以上の光開始剤の併用系(光開始系)を適宜選択して用いることができる。以下に具体例を列挙するがこれらに制限されるものではない。
400nm以上の可視光線、Arレーザー、半導体レーザーの第2高調波、FD−YAGレーザー、He−Neレーザーを光源とする場合にも、種々の光開始系が提案されており、例えば、米国特許第2,850,445号に記載のある種の光還元性染料、例えばローズベンガル、エオシン、エリスロシンなど、あるいは、染料と開始剤との組み合わせによる系、例えば、染料とアミンの複合開始系(特公昭44−20189号)、ヘキサアリールビイミダゾールとラジカル発生剤と染料との併用系(特公昭45−37377号)、ヘキサアリールビイミダゾールとp−ジアルキルアミノベンジリデンケトンの系(特公昭47−2528号、特開昭54−155292号)、環状シス−α−ジカルボニル化合物と染料の系(特開昭48−84183号)、環状トリアジンとメロシアニン色素の系(特開昭54−151024号)、3−ケトクマリンと活性剤の系(特開昭52−112681号、特開昭58−15503号)、ビイミダゾール、スチレン誘導体、チオールの系(特開昭59−140203号)、
【0026】
有機過酸化物と色素の系(特開昭59−1504号、特開昭59−140203号、特開昭59−189340号、特開昭62−174203号、特公昭62−1641号、米国特許第4766055号)、染料と活性ハロゲン化合物の系(特開昭63−258903号、特開平2−63054号など)染料とボレート化合物の系(特開昭62−143044号、特開昭62−150242号、特開昭64−13140号、特開昭64−13141号、特開昭64−13142号、特開昭64−13143号、特開昭64−13144号、特開昭64−17048号、特開平1−229003号、特開平1−298348号、特開平1−138204号など)ローダニン環を有する色素とラジカル発生剤の系(特開平2−179643号、特開平2−244050号)、チタノセンと3−ケトクマリン色素の系(特開昭63−221110号)、チタノセンとキサンテン色素さらにアミノ基あるいはウレタン基を含む付加重合可能なエチレン性不飽和化合物を組み合わせた系(特開平4−221958号、特開平4−219756号)、チタノセンと特定のメロシアニン色素の系(特開平6−295061号)、チタノセンとベンゾピラン環を有する色素の系(特開平8−334897号)等をあげることができる。
【0027】
また、最近360〜430nmの波長のレーザー(バイオレットレーザー)が開発され、それに感応する450nm以下の波長に高感度を示す光開始系が開発されており、これらの光開始系も使用される。
例えば、カチオン色素/ボレート系(特開平11−84647)、メロシアニン色素/チタノセン系(特開2000−147763)、カルバゾール型色素/チタノセン系(特願平11−221480)等を挙げることができる。
本発明においては特にチタノセン化合物を用いた系が、感度の点で優れており好ましい。
【0028】
チタノセン化合物としては、種々のものを用いることができるが、例えば、特開昭59−152396号、特開昭61−151197号各公報に記載されている各種チタノセン化合物から適宜選んで用いることができる。さらに具体的には、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ジ−クロライド、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−フェニル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4,6−トリフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,6−ジ−フルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4−ジ−フルオロフェニ−1−イル、ジ−メチルシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6−テトラフルオロフェニ−1−イル、ジ−メチルシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,6−ジフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,6−ジフルオロ−3−(ピル−1−イル)−フェニ−1−イル等を挙げることができる。
【0029】
更に上記光開始剤に必要に応じ、2−メルカプトベンズチアゾール、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプトベンズオキサゾール等のチオール化合物、N−フェニルグリシン、N,N−ジアルキルアミノ芳香族アルキルエステル等のアミン化合物等の水素供与性化合物を加えることにより更に光開始能力が高められることが知られている。
これらの光重合開始剤系(レーザー光吸収色素、光重合開始剤、増感助剤)の総使用量はエチレン性不飽和化合物100質量部に対し、0.05〜100質量部、好ましくは0.1〜70質量部、更に好ましくは0.2〜50質量部の範囲で用いられる。
【0030】
本発明で使用する感光性平版印刷版の感光層に用いられるポリウレタン樹脂バインダーとしては、該組成物の皮膜形成剤としてだけでなく、アルカリ現像液に溶解する必要があるため、アルカリ水に可溶性または膨潤性であるポリウレタン高分子重合体が使用される。
該ポリウレタン樹脂バインダーは、特公平7−120040号、特公平7−120041号、特公平7−120042号、特公平8−12424号、特開昭63−287944号、特開昭63−287947号、特開平1−271741号、特願平11−286965号、特願平11−297142号、特願平11−305734号、特願平11−309585号、特開平11−352691、特願2000−35369号、特願2000−35370号に記載のポリウレタン樹脂バインダーも本発明の用途には有用である。
【0031】
ポリウレタン樹脂バインダーについて説明する。
本発明の製版方法を適用する感光性平版印刷版の感光層の必須成分であるポリウレタン樹脂は、下記式(1)’で表されるジイソシアネート化合物の少なくとも1種と式(1)”で表されるジオール化合物の少なくとも1種との反応生成物で表される構造単位を基本骨格とするポリウレタン樹脂である。
OCN−Xo−NCO (1)’
HO−Yo−OH (1)”(式中、Xo、Yoは2価の有機残基を表す。)
【0032】
ポリウレタン樹脂の中でも、好ましいポリウレタン樹脂は、カルボキシル基を0.4meq/g以上有するポリウレタン樹脂である。好適に使用されるポリウレタン樹脂は、下記式(1)で表されるジイソシアネート化合物と、式(2)、(3)、(4)のジオール化合物の少なくとも1種との反応生成物で表される構造単位および/または、テトラカルボン酸2無水物をジオール化合物で開環させた化合物から由来される構造単位を基本骨格とするポリウレタン樹脂である。
【0033】
【化1】
Figure 0004064055
【0034】
式中、L8は置換基を有していてもよい2価の脂肪族または芳香族炭化水素基を示す。必要に応じ、L8中はイソシアネート基と反応しない他の官能基、例えばエステル、ウレタン、アミド、ウレイド基を有していてもよい。
【0035】
1は水素原子、置換基(例えば、シアノ、ニトロ、ハロゲン原子、(−F、−Cl、−Br、−I)、−CONH2、−COOR113、−OR113、−NHCONHR113、−NHCOOR113、−NHCOR113、−OCONHR113(ここで、R113は炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数7〜15のアラルキル基を示す。)などの各基が含まれる。)を有していてもよいアルキル、アラルキル、アリール、アルコキシ、アリーロキシ基を示し、好ましくは水素原子、炭素原子数1〜8個のアルキル、炭素原子数6〜15個のアリール基を示す。L10、L11、L12はそれぞれ同一でも相違していてもよく、単結合、置換基(例えば、アルキル、アラルキル、アリール、アルコキシ、ハロゲノの各基が好ましい。)を有していてもよい2価の脂肪族または芳香族炭化水素基を示す。好ましくは炭素原子数1〜20個のアルキレン基、炭素原子数6〜15個のアリーレン基、さらに好ましくは炭素原子数1〜8個のアルキレン基を示す。また必要に応じ、L10、L11、L12中にイソシアネート基と反応しない他の官能基、例えばカルボニル、エステル、ウレタン、アミド、ウレイド、エーテル基を有していてもよい。なおR1、L10、L11、L12のうちの2または3個で環を形成してもよい。
【0036】
Arは置換基を有していてもよい三価の芳香族炭化水素基を示し、好ましくは炭素原子数6〜15個の芳香族基を示す。
【0037】
イ)ジイソシアネート化合物
式(1)で示されるジイソシアネート化合物として、具体的には以下に示すものが含まれる。
【0038】
すなわち、2,4−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネートの二量体、2,6−トリレンジレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、3,3’−ジメチルビフェニル−4,4’−ジイソシアネート等のような芳香族ジイソシアネート化合物;ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート等のような脂肪族ジイソシアネート化合物;イソホロンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシクロヘキサン−2,4(または2,6)ジイソシアネート、1,3−(イソシアネートメチル)シクロヘキサン等のような脂環族ジイソシアネート化合物;1,3−ブチレングリコール1モルとトリレンジイソシアネート2モルとの付加体等のようなジオールとジイソシアネートとの反応物であるジイソシアネート化合物等が挙げられる。
【0039】
ロ)カルボキシル基を含有するジオール化合物
また、式(2)、(3)または(4)で示されるカルボキシル基を有するジオール化合物としては具体的には以下に示すものが含まれる。
【0040】
すなわち、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸、2,2−ビス(2−ヒドロキシエリア)プロピオン酸、2,2−ビス(3−ヒドロキシプロピル)プロピオン酸、ビス(ヒドロキシメチル)酢酸、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)酪酸、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸、酒石酸、N,N−ジヒドロキシエチルグリシン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−カルボキシ−プロピオンアミド等が挙げられる。
【0041】
本発明において、ポリウレタン樹脂の合成に用いられる好ましいテトラカルボン酸2無水物としては、式(5)、(6)、(7)で示されるものが挙げられる。
【0042】
【化2】
Figure 0004064055
【0043】
式中、L21は単結合、置換基(例えばアルキル、アラルキル、アリール、アルコキシ、ハロゲノ、エステル、アミドの各基が好ましい。)を有していてもよい二価の脂肪族または芳香族炭化水素基、−CO−、−SO−、−SO2−、−O−または−S−を示す。好ましくは単結合、炭素原子数1〜15個の二価の脂肪族炭化水素基、−CO−、−SO2−、−O−または−S−を示す。R2、R3は同一でも相違していてもよく、水素原子、アルキル、アラルキル、アリール、アルコキシ、またはハロゲノ基を示す。好ましくは、水素原子、炭素原子数1〜8個のアルキル、炭素原子数6〜15個のアリール、炭素原子数1〜8個のアルコキシ、またはハロゲノ基を示す。またL21、R2、R3のうちの2つが結合して環を形成してもよい。R4、R5は同一でも相違していてもよく、水素原子、アルキル、アラルキル、アリールまたはハロゲノ基をを示す。好ましくは水素原子、炭素原子数1〜8個のアルキル、または炭素原子数6〜15個のアリール基を示す。またL21、R4、R5のうちの2つが結合して環を形成してもよい。L22、L23は同一でも相違していてもよく、単結合、二重結合、または二価の脂肪族炭化水素基を示す。好ましくは単結合、二重結合、またはメチレン基を示す。Aは単核または多核の芳香環を示す。好ましくは炭素原子数6〜18個の芳香環を示す。
【0044】
式(5)、(6)または(7)で示される化合物としては、具体的には以下に示すものが含まれる。
【0045】
すなわち、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−スルホニルジフタル酸二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、4,4’−[3,3’−(アルキルホスホリルジフェニレン)−ビス(イミノカルボニル)]ジフタル酸二無水物、ヒドロキノンジアセテートとトリメット酸無水物の付加体、ジアセチルジアミンとトリメット酸無水物の付加体などの芳香族テトラカルボン酸二無水物;5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物(大日本インキ化学工業(株)製、エピクロンB−4400)、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物、テトラヒドロフランテトラカルボン酸二無水物などの脂環族テトラカルボン酸二無水物;1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,4,5−ペンタンテトラカルボン酸二無水物などの脂肪族テトラカルボン酸二無水物が挙げられる。
【0046】
これらのテトラカルボン酸二無水物をジオール化合物で開環された化合物から由来する構造単位をポリウレタン樹脂中に導入する方法としては、例えば以下の方法がある。
【0047】
a)テトラカルボン酸二無水物をジオール化合物で開環させて得られたアルコール末端の化合物と、ジイソシアネート化合物とを反応させる方法。
b)ジイソシアネート化合物をジオール化合物過剰の条件下で反応させ得られたアルコール末端のウレタン化合物と、テトラカルボン酸二無水物とを反応させる方法。
【0048】
またこのとき使用されるジオール化合物としては、具体的には以下に示すものが含まれる。
【0049】
すなわち、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,3−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,4−ビス−β−ヒドロキシエトキシシクロヘキサン、シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメタノール、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールF、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加体、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加体、ビスフェノールFのエチレンオキサイド付加体、ビスフェノールFのプロピレンオキサイド付加体、水添ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加体、水添ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加体、ヒドロキノンジヒドロキシエチルエーテル、p−キシリレングリコール、ジヒドロキシエチルスルホン、ビス(2−ヒドロキシエチル)−2,4−トリレンジカルバメート、2,4−トリレン−ビス(2−ヒドロキシエチルカルバミド)、ビス(2−ヒドロキシエチル)−m−キシリレンジカルバメート、ビス(2−ヒドロキシエチル)イソフタレート等が挙げられる。
【0050】
ハ)その他のジオール化合物
本発明において使用されるポリウレタン樹脂は、より好ましくはさらに、ポリエーテルジオール化合物、ポリエステルジオール化合物、またはポリカーボネートジオール化合物の少なくとも1種との反応生成物で表される構造を有するポリウレタン樹脂である。
【0051】
ポリエーテルジオール化合物としては、式(A)、(B)、(C)、(D)、(E)で表される化合物、および、末端に水酸基を有するエチレンオキシドとプロピレンオキシドのランダム共重合体が挙げられる。
【0052】
【化3】
Figure 0004064055
【0053】
式中、R6は水素原子またはメチル基、Xは、以下の基を表す。
【0054】
【化4】
Figure 0004064055
【0055】
a、b、c、d、e、f、gはそれぞれ2以上の整数を示す。好ましくは2〜100の整数である。
【0056】
式(A)、(B)で表されるポリエーテルジオール化合物としては具体的には以下に示すものが挙げられる。
【0057】
すなわち、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコール、ヘキサエチレングリコール、ヘプタエチレングリコール、オクタエチレングリコール、ジ−1,2−プロピレングリコール、トリ−1,2−プロピレングリコール、テトラ−1,2−プロピレングリコール、ヘキサ−1,2−プロピレングリコール、ジ−1,3−プロピレングリコール、トリ−1,3−プロピレングリコール、テトラ−1,3−プロピレングリコール、ジ−1,3−ブチレングリコール、トリ−1,3−ブチレングリコール、ヘキサ−1,3−ブチレングリコール、平均分子量1000のポリエチレングリコール、平均分子量1500のポリエチレングリコール、平均分子量2000のポリエチレングリコール、平均分子量3000のポリエチレングリコール、平均分子量7500のポリエチレングリコール、平均分子量400のポリプロピレングリコール、平均分子量700のポリプロピレングリコール、平均分子量1000のポリプロピレングリコール、平均分子量2000のポリプロピレングリコール、平均分子量3000のポリプロピレングリコール、平均分子量4000のポリプロピレングリコール等。
【0058】
式(C)で示されるポリエーテルジオール化合物としては、具体的には以下に示すものが挙げられる。三洋化成工業(株)製PTMG650、PTMG1000、PTMG20000、PTMG3000等。
【0059】
式(D)で示されるポリエーテルジオール化合物としては、具体的には以下に示すものが挙げられる。三洋化成工業(株)製ニューポールPE−61、ニューポールPE−62、ニューポールPE−64、ニューポールPE−68、ニューポールPE−71、ニューポールPE−74、ニューポールPE−75、ニューポールPE−78、ニューポールPE−108、ニューポールPE−128、ニューポールPE−61等。
【0060】
式(E)で示されるポリエーテルジオール化合物としては、具体的には以下に示すものが挙げられる。三洋化成工業(株)製ニューポールBPE−20、ニューポールBPE−20F、ニューポールBPE−20NK、ニューポールBPE−20T、ニューポールBPE−20G、ニューポールBPE−40、ニューポールBPE−60、ニューポールBPE−100、ニューポールBPE−180、ニューポールBP−2P、ニューポールBPE−23P、ニューポールBPE−3P、ニューポールBPE−5P等。
【0061】
末端に水酸基を有するエチレンオキシドとプロピレンオキシドのランダム共重合体としては、異体的には以下に示すものが挙げられる。三洋化成工業(株)製ニューポール50HB−100、ニューポール50HB−260、ニューポール50HB−400、ニューポール50HB−660、ニューポール50HB−2000、ニューポール50HB−5100等。
【0062】
ポリエステルジオール化合物としては、式(8)、(9)で表される化合物が挙げられる。
【0063】
【化5】
Figure 0004064055
【0064】
式中、L1、L2およびL3はそれぞれ同一でも相違してもよく2価の脂肪族または芳香族炭化水素基を示し、L4は2価の脂肪族炭化水素基を示す。好ましくは、L1、L2、L3はそれぞれアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、アリーレン基を示し、L4はアルキレン基を示す。またL1、L2、L3、L4中にはイソシアネート基と反応しない他の官能基、例えばエーテル、カルボニル、エステル、シアノ、オレフイン、ウレタン、アミド、ウレイド基またはハロゲン原子等が存在していてもよい。n1、n2はそれぞれ2以上の整数であり、好ましくは2〜100の整数を示す。
【0065】
ポリカーボネートジオール化合物としては、式(10)で表される化合物がある。
【0066】
【化6】
Figure 0004064055
【0067】
式中、L5はそれぞれ同一でも相違してもよく2価の脂肪族または芳香族炭化水素基を示す。好ましくは、L5はアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、アリーレン基を示す。またL5中にはイソシアネート基と反応しない他の官能基、例えばエーテル、カルボニル、エステル、シアノ、オレフイン、ウレタン、アミド、ウレイド基またはハロゲン原子等が存在していてもよい。n3はそれぞれ2以上の整数であり、好ましくは2〜100の整数を示す。
【0068】
式(8)、(9)または(10)で示されるジオール化合物としては具体的には以下に示すものが含まれる。具体例中のnは2以上の整数である。
【0069】
【化7】
Figure 0004064055
【0070】
【化8】
Figure 0004064055
【0071】
【化9】
Figure 0004064055
【0072】
【化10】
Figure 0004064055
【0073】
また更に、カルボキシル基を有せず、イソシアネートと反応しない他の置換基を有してもよいジオール化合物を併用することもできる。
【0074】
このようなジオール化合物としては、以下に示すものが含まれる。
HO−L6−O−CO−L7−CO−O−L6−OH (11)
HO−L7−CO−O−L6−OH (12)
【0075】
式中、L6、L7はそれぞれ同一でも相違していてもよく、置換基(例えば、アルキル、アラルキル、アリール、アルコキシ、アリーロキシ、ハロゲン原子(−F、−Cl、−Br、−I)、などの各基が含まれる。)を有していてもよい2価の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基または複素環基を示す。必要に応じ、L6、L7中にイソシアネート基と反応しない他の官能基、例えばカルボニル、エステル、ウレタン、アミド、ウレイド基などを有していてもよい。なおL6、L7で環を形成してもよい。
【0076】
また式(11)または(12)で示される化合物の具体例としては以下に示すものが含まれる。
【0077】
【化11】
Figure 0004064055
【0078】
【化12】
Figure 0004064055
【0079】
【化13】
Figure 0004064055
【0080】
【化14】
Figure 0004064055
【0081】
下記に示すジオール化合物も好適に使用できる。
【0082】
【化15】
Figure 0004064055
【0083】
式中、R7、R8はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、置換基を有してもよいアルキル基、cは上記と同義であり、それぞれ2以上の整数を示し、好ましくは2〜100の整数である。
【0084】
式(15)、(16)、(17)または(18)で示されるジオール化合物としては、具体的には以下に示すものが挙げられる。
【0085】
すなわち、式(15)としては、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール等、式(16)としては、下記に示す化合物等、
【0086】
【化16】
Figure 0004064055
【0087】
式(17)としては、2−ブテン−1,4−ジオール、式(18)としては、cis−2−ブテン−1,4−ジオール、trans−2−ブテン−1,4−ジオール等。
【0088】
また、下記に示すジオール化合物も好適に使用できる。
HO−L6−NH−CO−L7−CO−NH−L6−OH (19)
HO−L7−CO−NH−L6−OH (20)
【0089】
式中、L6、L7はそれぞれ同一でも相違していてもよく、置換基(例えば、アルキル、アラルキル、アリール、アルコキシ、アリーロキシ、ハロゲン原子(−F、−Cl、−Br、−I)、などの各基が含まれる。)を有していてもよい2価の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基または複素環基を示す。必要に応じ、L6、L7中にイソシアネート基と反応しない他の官能基、例えばカルボニル、エステル、ウレタン、アミド、ウレイド基などを有していてもよい。なおL6、L7で環を形成してもよい。
【0090】
また式(19)または(20)で示される化合物の具体例としては以下に示すものが含まれる。
【0091】
【化17】
Figure 0004064055
【0092】
【化18】
Figure 0004064055
【0093】
さらに、下記に示すジオール化合物も好適に使用できる。
HO−Ar2−(L16−Ar3)n−OH (21)
HO−Ar2−L16−OH (22)
【0094】
式中、L16は置換基(例えば、アルキル、アラルキル、アリール、アルコキシ、アリーロキシ、ハロゲノの各基が好ましい。)を有していてもよい2価の脂肪族炭化水素基を示す。必要に応じ、L16中にイソシアネート基と反応しない他の官能基、例えばエステル、ウレタン、アミド、ウレイド基を有していてもよい。
【0095】
Ar2、Ar3は同一でも相違していてもよく、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基を示し、好ましくは炭素原子数6〜15個の芳香族基を示す。
【0096】
nは0〜10の整数を示す。
【0097】
また式(21)または(22)で示されるジオール化合物としては具体的には以下に示すものが含まれる。
【0098】
すなわち、カテコール、レゾルシン、ハイドロキノン、4−メチルカテコール、4−t−ブチルカテコール、4−アセチルカテコール、3−メトキシカテコール、4−フェニルカテコール、4−メチルレゾルシン、4−エチルレゾルシン、4−t−ブチルレゾルシン、4−ヘキシルレゾルシン、4−クロロレゾルシン、4−ベンジルレゾルシン、4−アセチルレゾルシン、4−カルボメトキシレゾルシン、2−メチルレゾルシン、5−メチルレゾルシン、t−ブチルハイドロキノン、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、2,5−ジ−t−アミルハイドロキノン、テトラメチルハイドロキノン、テトラクロロハイドロキノン、メチルカルボアミノハイドロキノン、メチルウレイドハイドロキノン、メチルチオハイドロキノン、ベンゾノルボルネン−3,6−ジオール、ビスフェノールA、ブスフェノールS、3,3’−ジクロロビスフェノールS、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−チオジフェノール、2,2’−ジヒドロキシジフェニルメタン、3,4−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,4−ビス(2−(p−ヒドロキシフェニル)プロピル)ベンゼン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メチルアミン、1,3−ジヒドロキシナフタレン、1,4−ジヒドロキシナフタレン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、1,5−ジヒドロキシアントラキノン、2−ヒドロキシベンジルアルコール、4−ヒドロキシベンジルアルコール、2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルベンジルアルコール、4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルベンジルアルコール、4−ヒドロキシフェネチルアルコール、2−ヒドロキシエチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−ヒドロキシエチル−4−ヒドロキシフェニルアセテート、レゾルシンモノ−2−ヒドロキシエチルエーテル等が挙げられる。下記に示すジオール化合物も好適に使用できる。
【0099】
【化19】
Figure 0004064055
【0100】
式中、R1は水素原子、置換基(例えば、シアノ、ニトロ、ハロゲン原子(−F、−Cl、−Br、−I)、−CONH2、−COOR113、−OR113、−NHCONHR113、−NHCOOR113、−NHCOR113、−OCONHR113、−CONHR113(ここで、R113は炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数7〜15のアラルキル基を示す。)などの各基が含まれる。)を有していてもよいアルキル、アラルキル、アリール、アルコキシ、アリーロキシ基を示し、好ましくは水素原子、炭素原子数1〜8個のアルキル基、炭素原子数6〜15個のアリール基を示す。L10、L11、L12はそれぞれ同一でも相違していてもよく、単結合、置換基(例えば、アルキル、アラルキル、アリール、アルコキシ、ハロゲンの各基が好ましい。)を有していてもよい2価の脂肪族または芳香族炭化水素基を示す。好ましくは炭素原子数1〜20個のアルキレン基、炭素原子数6〜15個のアリーレン基、さらに好ましくは炭素原子数1〜8個のアルキレン基を示す。必要に応じて、L10、L11、L12中にイソシアネート基と反応しない他の官能基、例えばカルボニル、エステル、ウレタン、アミド、ウレイド、エーテル基を有していてもよい。なお、R1、L10、L11、L12のうちの2または3個で環を形成してもよい。
【0101】
Arは置換基を有していてもよい三価の芳香族炭化水素基を示し、好ましくは炭素原子数6〜15個の芳香族基を示す。Z0は下記の基を示す。
【0102】
【化20】
Figure 0004064055
【0103】
ここで、R107、R108はそれぞれ同一でも相違していてもよく、水素原子、ナトリウム、カリウム、アルキル基、アリール基を示し、好ましくは水素原子、炭素原子数1〜8個のアルキル基、炭素原子数6〜15個のアリール基を示す。
【0104】
式(23)、(24)または(25)で示されるホスホン酸、リン酸および/またはこれらのエステル基を有するジオール化合物は、例えば以下に示す方法により合成される。
【0105】
以下の式(26)、(27)、(28)で示されるハロゲン化合物のヒドロキシ基を必要に応じて保護した後、式(29)で表されるMichaelis-Arbuzov反応によりホスホネートエステル化し、さらに必要により臭化水素等により加水分解することにより合成が行われる。
【0106】
【化21】
Figure 0004064055
【0107】
式中、R1、L10、L11、L12およびArは式(23)、(24)、(25)の場合と同義である。R109はアルキル基、アリール基を示し、好ましくは炭素原子数1〜8個のアルキル基、炭素原子数6〜15個のアリール基を示す。R110は式(26)、(27)、(28)のX01を除いた残基であり、X01はハロゲン原子、好ましくはCl、Br、Iを示す。
【0108】
また、式(30)で表されるオキシ塩化リンとの反応後、加水分解させる方法により合成が行われる。
【0109】
【化22】
Figure 0004064055
【0110】
式中、R110は式(29)の場合と同義であり、Mは水素原子、ナトリウムまたはカリウムを示す。
【0111】
ポリウレタン樹脂がホスホン酸基を有する場合、式(1)で示されるジイソシアネート化合物と、式(23)、(24)または(25)で示されるホスホン酸エステル基を有するジオール化合物を反応させ、ポリウレタン樹脂化した後、臭化水素等により加水分解することで合成してもよい。
【0112】
さらに、下記に示すアミノ基含有化合物も、ジオール化合物と同様、式(1)で表されるジイソシアネート化合物と反応させ、ウレア構造を形成してポリウレタン樹脂の構造に組み込まれてもよい。
【0113】
【化23】
Figure 0004064055
【0114】
式中、R106、R108はそれぞれ同一でも相違していてもよく、水素原子、置換基(例えばアルコキシ、ハロゲン原子(−F、−Cl、−Br、−I)、エステル、カルボキシル基などの各基が含まれる。)を有していてもよいアルキル、アラルキル、アリール基を示し、好ましくは水素原子、置換基としてカルボキシル基を有していてもよい炭素原子数1〜8個のアルキル、炭素原子数6〜15個のアリール基を示す。L17は置換基(例えば、アルキル、アラルキル、アリール、アルコキシ、アリーロキシ、ハロゲン原子(−F、−Cl、−Br、−I)、カルボキシル基などの各基が含まれる。)を有していてもよい2価の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基または複素環基を示す。必要に応じ、L17中にイソシアネート基と反応しない他の官能基、例えばカルボニル、エステル、ウレタン、アミド基などを有していてもよい。なおR106、L17、R108のうちの2個で環を形成してもよい。
【0115】
また式(31)、(32)で示される化合物の具体例としては以下に示すものが含まれる。
【0116】
すなわち、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、プロパン−1,2−ジアミン、ビス(3−アミノプロピル)メチルアミン、1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルシロキサン、ピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、N−(2−アミノエチル)ピペラジン、4−アミノ−2,2−6,6−テトラメチルピペリジン、N,N−ジメチルエチレンジアミン、リジン、L−シスチン、イソホロンジアミン等のような脂肪族ジアミン化合物;o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、2,4−トリレンジアミン、ベンジジン、o−ジトルイジン、o−ジアニシジン、4−ニトロ−m−フェニレンジアミン、2,5−ジメトキシ−p−フェニレンジアミン、ビス−(4−アミノフェニル)スルホン、4−カルボキシ−o−フェニレンジアミン、3−カルボキシ−m−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノフェニルエーテル、1,8−ナフタレンジアミン等のような芳香族ジアミン化合物;2−アミノイミダゾール、3−アミノトリアゾール、5−アミノ−1H−テトラゾール、4−アミノピラゾール、2−アミノベンズイミダゾール、2−アミノ−5−カルボキシ−トリアゾール、2,4−ジアミノ−6−メチル−S−トリアジン、2,6−ジアミノピリジン、L−ヒスチジン、DL−トリプトファン、アデニン等のような複素環アミン化合物;エタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、N−エチルエタノールアミン、1−アミノ−2−プロパノール、1−アミノ−3−プロパノール、2−アミノエトキシエタノール、2−アミノチオエトキシエタノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、p−アミノフェノール、m−アミノフェノール、o−アミノフェノール、4−メチル−2−アミノフェノール、2−クロロ−4−アミノフェノール、4−メトキシ−3−アミノフェノール、4−ヒドロキシベンジルアミン、4−アミノ−1−ナフトール、4−アミノサリチル酸、4−ヒドロキシ−N−フェニルグリシン、2−アミノベンジルアルコール、4−アミノフェネチルアルコール、2−カルボキシ−5−アミノ−1−ナフトール、L−チロシン等のようなアミノアルコールまたはアミノフェノール化合物。
【0117】
ポリウレタン樹脂は上記イソシアネート化合物およびジオール化合物を非プロトン性溶媒中、それぞれの反応性に応じた活性の公知の触媒を添加し、加熱することにより合成される。使用するジイソシアネートおよびジオール化合物のモル比は好ましくは0.8:1〜1.2:1であり、ポリマー末端にイソシアネート基が残存した場合、アルコール類またはアミン類等で処理することにより、最終的にイソシアネート基が残存しない形で合成される。
【0118】
ポリウレタン樹脂は、カルボキシル基が0.4meq/g以上含まれていることが必要であり、特に0.4〜3.5meq/gの範囲で含まれていることが好ましい。
【0119】
ポリウレタン樹脂の分子量は、好ましくは重量平均で1000以上であり、さらに好ましくは5000〜50万の範囲である。
【0120】
これらの高分子化合物は単独で用いても混合して用いてもよい。感光性組成物中に含まれる、これら高分子化合物の含有量は約5〜95質量%、好ましくは約10〜90質量%である。
【0121】
i)ポリウレタン樹脂のより好ましい具体例としては、以下の化合物を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。具体例の大部分は、使用したジイソシアネート化合物とジオール化合物との組合せで示している。また、カルボキシル基含有量を酸価として示す。
【0122】
【化24】
Figure 0004064055
【0123】
【化25】
Figure 0004064055
【0124】
【化26】
Figure 0004064055
【0125】
【化27】
Figure 0004064055
【0126】
【化28】
Figure 0004064055
【0127】
【化29】
Figure 0004064055
【0128】
【化30】
Figure 0004064055
【0129】
【化31】
Figure 0004064055
【0130】
【化32】
Figure 0004064055
【0131】
【化33】
Figure 0004064055
【0132】
【化34】
Figure 0004064055
【0133】
【化35】
Figure 0004064055
【0134】
【化36】
Figure 0004064055
【0135】
【化37】
Figure 0004064055
【0136】
【化38】
Figure 0004064055
【0137】
【化39】
Figure 0004064055
【0138】
【化40】
Figure 0004064055
【0139】
【化41】
Figure 0004064055
【0140】
【化42】
Figure 0004064055
【0141】
【化43】
Figure 0004064055
【0142】
【化44】
Figure 0004064055
【0143】
【化45】
Figure 0004064055
【0144】
【化46】
Figure 0004064055
【0145】
【化47】
Figure 0004064055
【0146】
【化48】
Figure 0004064055
【0147】
【化49】
Figure 0004064055
【0148】
【化50】
Figure 0004064055
【0149】
【化51】
Figure 0004064055
【0150】
【化52】
Figure 0004064055
【0151】
【化53】
Figure 0004064055
【0152】
【化54】
Figure 0004064055
【0153】
【化55】
Figure 0004064055
【0154】
【化56】
Figure 0004064055
【0155】
【化57】
Figure 0004064055
【0156】
【化58】
Figure 0004064055
【0157】
【化59】
Figure 0004064055
【0158】
【化60】
Figure 0004064055
【0159】
【化61】
Figure 0004064055
【0160】
これらのポリウレタン樹脂バインダーは、側鎖にラジカル反応性基を導入することにより硬化皮膜の強度を向上させることができる。付加重合反応し得る官能基としてエチレン性不飽和結合基、アミノ基、エポキシ基等が、又光照射によりラジカルになり得る官能基としてはメルカプト基、チオール基、ハロゲン原子、トリアジン構造、オニウム塩構造等が、又極性基としてカルボキシル基、イミド基等が挙げられる。上記付加重合反応し得る官能基としては、アクリル基、メタクリル基、アリル基、スチリル基などエチレン性不飽和結合基が特に好ましいが、又アミノ基、ヒドロキシ基、ホスホン酸基、燐酸基、カルバモイル基、イソシアネート基、ウレイド基、ウレイレン基、スルフォン酸基、アンモニオ基から選ばれる官能基も有用である。
【0161】
組成物の現像性を維持するためには、ポリウレタン樹脂バインダーは適当な分子量、酸価を有することが好ましく、重量平均分子量で5000〜30万のポリウレタン樹脂バインダーが有効に使用される。
これらのポリウレタン樹脂バインダーは全組成中に任意な量を混和させることができる。しかし90質量%を超える場合には形成される画像強度等の点で好ましい結果を与えない。好ましくは10〜90質量%、より好ましくは30〜80質量%である。また光重合可能なエチレン性不飽和化合物とポリウレタン樹脂バインダーは、質量比で1/9〜9/1の範囲とするのが好ましい。より好ましい範囲は2/8〜8/2てあり、更に好ましくは3/7〜7/3である。
【0162】
また、以上の基本成分の他に、感光性組成物の製造中あるいは保存中において重合可能なエチレン性不飽和化合物の不要な熱重合を阻止するために少量の熱重合禁止剤を添加することが望ましい。適当な熱重合禁止剤としてはハロイドキノン、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベンゾキノン、4,4′−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、N−ニトロソフェニルヒドロキシルアミン第一セリウム塩、N−ニトロソフェニルヒドロキシルアミンアルミニウム塩等が挙げられる。熱重合禁止剤の添加量は、全組成物の質量に対して約0.01〜約5質量%が好ましい。また必要に応じて、酸素による重合阻害を防止するためにベヘン酸やベヘン酸アミドのような高級脂肪酸誘導体等を添加して、塗布後の乾燥の過程で感光層の表面に偏在させてもよい。高級脂肪酸誘導体の添加量は、全組成物の約0.5〜約10質量%が好ましい。
【0163】
更に感光層の着色を目的として、着色剤を添加してもよい。着色剤としては、例えば、フタロシアニン系顔料(C.I.Pigment Blue 15:3、15:4、15:6など)、アゾ系顔料、カーボンブラック、酸化チタンなどの顔料、エチルバイオレット、クリスタルバイオレット、アゾ染料、アントラキノン系染料、シアニン系染料がある。染料および顔料の添加量は全組成物の約0.5〜約20質量%が好ましい。
加えて、硬化皮膜の物性を改良するために、無機充填剤やジオクチルフタレート、ジメチルフタレート、トリクレジルホスフェート等の可塑剤等の添加剤を加えてもよい。
これらの添加量は全組成物の10質量%以下が好ましい。
【0164】
感光性平版印刷版の感光層組成物を後述の支持体上に塗布する際には、種々の有機溶剤に溶かして使用に供される。ここで使用する溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、酢酸エチル、エチレンジクロライド、テトラヒドロフラン、トルエン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、アセチルアセトン、シクロヘキサノン、ジアセトンアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、3−メトキシプロパノール、メトキシメトキシエタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート−3−メトキシプロピルアセテート、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、乳酸メチル、乳酸エチルなどがある。これらの溶媒は、単独あるいは混合して使用することができる。そして、塗布溶液中の固形分の濃度は1〜50質量%が適当である。
【0165】
感光性平版印刷版の感光層における光重合性組成物には、塗布面質を向上するために界面活性剤を添加することができる。
その被覆量は乾燥後の重量で約0.1g/m2〜約10g/m2の範囲が適当である。より好ましくは0.3〜5g/m2である。更に好ましくは0.5〜3g/m2である。
【0166】
また、通常、前記感光層の上には、酸素の重合禁止作用を防止するために酸素遮断性の保護層が設けられる。
酸素遮断性保護層に含まれる水溶性ビニル重合体としては、ポリビニルアルコール、およびその部分エステル、エーテル、およびアセタール、またはそれらに必要な水溶性を有せしめるような実質的量の未置換ビニルアルコール単位を含有するその共重合体があげられる。ポリビニルアルコールとしては、71〜100%加水分解され、重合度が300〜2400の範囲のものがあげられる。具体的には株式会社クラレ製PVA−105、PVA−110、PVA−117、PVA−117H、PVA−120、PVA−124、PVA−124H、PVA−CS、PVA−CST、PVA−HC、PVA−203、PVA−204、PVA−205、PVA−210、PVA−217、PVA−220、PVA−224、PVA−217EE、PVA−220、PVA−224、PVA−217EE、PVA−217E、PVA−220E、PVA−224E、PVA−405、PVA−420、PVA−613、L−8等があげられる。上記の共重合体としては、88〜100%加水分解されたポリビニルアセテートクロロアセテートまたはプロピオネート、ポリビニルホルマールおよびポリビニルアセタールおよびそれらの共重合体があげられる。その他有用な重合体としてはポリビニルピロリドン、ゼラチンおよびアラビアゴムがあげられ、これらは単独または、併用して用いても良い。また、ビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合体、ビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合体をアルカリで多少ケン化した物を混合することも好ましい。
【0167】
感光性平版印刷版において酸素遮断性保護層を塗布する際用いる溶媒としては、純水が好ましいが、メタノール、エタノールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類を純水と混合しても良い。そして塗布溶液中の固形分の濃度は1〜20質量%が適当である。
上記酸素遮断性保護層にはさらに塗布性を向上させるための界面活性剤、皮膜の物性を改良するために、水溶性の可塑剤等の公知添加剤を加えても良い。
水溶性の可塑剤としてはたとえばプロピオンアミド、シクロヘキサンジオール、グリセリン、ソルビトール等がある。また、水溶性の(メタ)アクリル系ポリマーなどを添加しても良い。
その被服量は乾燥後の質量で約0.1g/m2〜約15g/m2の範囲が適当である。より好ましくは1.0g/m2〜5.0g/m2である。
【0168】
次に、感光性平版印刷版の支持体について説明する。
アルミニウム支持体は、寸度的に安定なアルミニウムまたはその合金(例えば珪素、銅、マンガン、マグネシウム、クロム、亜鉛、鉛、ビスマス、ニッケルとの合金)、またはアルミニウム、アルミニウム合金がラミネートもしくは蒸着されたプラスチックフィルムまたは紙を意味し、通常その厚さは0.05mm〜1mm程度である。また特開昭48−18327号公報に記載の複合シートも使用することができる。
【0169】
アルミニウム支持体は適宜、後述の基板表面処理が施される。
(砂目立て処理)
砂目立て処理方法は、特開昭56−28893号に開示されているような機械的砂目立て、化学的エッチング、電解グレインなどがある。さらに塩酸または硝酸電解液中で電気化学的に砂目立てする電気化学的砂目立て方法、及びアルミニウム表面を金属ワイヤーでひっかくワイヤーブラシグレイン法、研磨球と研磨剤でアルミニウム表面を砂目立てするボールグレイン法、ナイロンブラシと研磨剤で表面を砂目立てするブラシグレイン法のような機械的砂目立て法を用いることができ、上記砂目立て方法を単独あるいは組み合わせて用いることもできる。
その中でも本発明に有用に使用される表面粗さを作る方法は、塩酸または硝酸電解液中で化学的に砂目たてする電気化学的方法であり、適する電流密度は100C/dm2〜400C/dm2の範囲である。さらに具体的には、0.1〜50%の塩酸または硝酸を含む電解液中、温度20〜100℃、時間1秒〜30分、電流密度100C/dm2〜400C/dm2の条件で電解を行うことが好ましい。
【0170】
このように砂目立て処理したアルミニウム支持体は、酸またはアルカリにより化学的にエッチングされる。酸をエッチング剤として用いる場合は、微細構造を破壊するのに時間がかかり、工業的に適用するに際しては不利であるが、アルカリをエッチング剤として用いることにより改善できる。
本発明において好適に用いられるアルカリ剤は、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、アルミン酸ソーダ、メタケイ酸ソーダ、リン酸ソーダ、水酸化カリウム、水酸化リチウム等を用い、濃度と温度の好ましい範囲はそれぞれ1〜50%、20〜100℃であり、Alの溶解量が5〜20g/m3となるような条件が好ましい。
エッチングのあと表面に残留する汚れ(スマット)を除去するために酸洗いが行われる。用いられる酸は硝酸、硫酸、リン酸、クロム酸、フッ酸、ホウフッ化水素酸等が用いられる。特に電気化学的粗面化処理後のスマット除去処理方法としては、好ましくは特開昭53−12739号公報に記載されているような50〜90℃の温度の15〜65重量%の硫酸と接触させる方法及び特公昭48−28123号公報に記載されているアルカリエッチングする方法が挙げられる。
なお、本発明で有効に用いられるAl支持体の表面粗さ(Ra)は0.3〜0.7μmである。
【0171】
(陽極酸化処理)
以上のようにして処理されたアルミニウム支持体は、さらに陽極酸化処理が施される。
陽極酸化処理はこの分野で従来より行われている方法で行うことができる。具体的には、硫酸、リン酸、クロム酸、シュウ酸、スルファミン酸、ベンゼンスルフォン酸等あるいはこれらの二種以上を組み合わせて水溶液または非水溶液中でアルミニウムに直流または交流を流すとアルミニウム支持体表面に陽極酸化皮膜を形成することができる。
陽極酸化処理の条件は使用される電解液によって種々変化するので一概に決定され得ないが、一般的には電解液の濃度が1〜80%、液温5〜70℃、電流密度0.5〜60アンペア/dm2、電圧1〜100V、電解時間10〜100秒の範囲が適当である。
【0172】
これらの陽極酸化処理のうちでも特に英国特許第1,412,768号明細書に記載されている、硫酸中で高電流密度で陽極酸化する方法及び米国特許第3,511,661号明細書に記載されているリン酸を電解浴として陽極酸化する方法が好ましい。
本発明においては、陽極酸化皮膜は1〜10g/m2であることが好ましく、1g/m2以下であると版に傷が入りやすく、10g/m2以上は製造に多大な電力が必要となり、経済的に不利である。好ましくは、1.5〜7g/m2である。更に好ましくは、2〜5g/m2である。
【0173】
更に、砂目立て処理及び陽極酸化後、アルミニウム支持体に封孔処理を施してもかまわない。かかる封孔処理は、熱水及び無機塩または有機塩を含む熱水溶液への基板の浸漬ならびに水蒸気浴などによって行われる。またアルミニウム支持体にはアルカリ金属珪酸塩によるシリケート処理以外の処理、たとえば弗化ジルコニウム酸カリウム、燐酸塩等の水溶液への浸漬処理などの表面処理がなされてもかまわない。
【0174】
上記の如く表面処理を施されたアルミニウム支持体上に、前記の光重合性組成物からなる感光層を形成することで、感光性平版印刷版を作製するが、感光層を塗設する前に画像部の接着性を向上させたり、非画像部の現像性を向上させるなどの目的で有機または無機の下塗り層が設けられてもかまわない。
【0175】
感光性平版印刷版における前記感光層を、例えば、カーボンアーク灯、高圧水銀灯、キセノンランプ、メタルハライドランプ、蛍光ランプ、タングステンランプ、ハロゲンランプ、ヘリウムカドミニウムレーザー、アルゴンイオンレーザー、FD・YAGレーザー、ヘリウムネオンレーザー、半導体レーザー(350nm〜600nm)等の従来公知の活性光線で画像露光した後、現像処理することにより、アルミニウム板支持体表面に画像を形成することができる。
画像露光後、現像までの間に、光重合型感光層の硬化率を高める目的で50℃〜200℃の温度で1秒〜5分の時間の加熱プロセスを設けることを行ってもよい。
【0176】
また、感光性平版印刷版の感光層上には、前述したように、通常、酸素遮断性を有するオーバーコート層が設けてあり、現像液を用いて、オーバーコート層の除去と感光層未露光部の除去を同時に行う方法、または、水、温水でオーバーコート層を先に除外し、その後未露光部の感光層を現像で除去する方法が知られている。これらの水または温水には特開平10−10754号に記載の防腐剤等、特開平8−278636号記載の有機溶剤等を含有させることができる。
【0177】
本発明における感光性平版印刷版の前記現像液による現像は、常法に従って、0〜60℃、好ましくは15〜40℃程度の温度で、例えば、露光処理した感光性平版印刷版を現像液に浸漬してブラシで擦る等により行う。
さらに自動現像機を用いて現像処理を行う場合、処理量に応じて現像液が疲労してくるので、補充液または新鮮な現像液を用いて処理能力を回復させても良い。
このようにして現像処理された感光性平版印刷版は特開昭54−8002号、同55−115045号、同59−58431号等の各公報に記載されているように、水洗水、界面活性剤等を含有するリンス液、アラビアガムや澱粉誘導体等を含む不感脂化液で後処理される。感光性平版印刷版の後処理にはこれらの処理を種々組み合わせて用いることができる。
上記の様な処理により得られた印刷版は特開2000−89478号公報に記載の方法による後露光処理やバーニングなどの加熱処理により、耐刷性を向上させることができる。
このような処理によって得られた平版印刷版はオフセット印刷機に掛けられ、多数枚の印刷に用いられる。
【0178】
【実施例】
以下、本発明を合成例、実施例および比較例によりさらに詳細に説明するが、本発明の内容がこれにより限定されるものではない。
【0179】
合成例1:ポリウレタン樹脂(90)
コンデンサー、撹拌機を備えた500mlの3つ口丸底フラスコに2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸12.1g(0.09モル)、化合物No.5のジオール化合物(水酸基価56.9mgKOH/g)20.0g(0.01モル)をN,N−ジメチルアセトアミド100mlに溶解した。これに4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート20.0g(0.08モル)、ヘキサメチレンジイソシアネート3.4g(0.02g )を添加し、100℃にて5時間加熱撹拌した。その後、N,N−ジメチルホルムアミド200mlおよびメチルアルコール400mlにて希釈した。反応溶液を水4リットル中に撹拌しながら投入し、白色のポリマーを析出させた。このポリマーを濾別し、水で洗浄後、真空下乾燥させることにより45g の上記ポリマーを得た。
【0180】
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)にて分子量を測定したところ、重量平均(ポリスチレン標準)で50,000であった。さらに滴定により、カルボキシル基含有量(酸価)を測定したところ、1.40meq/gであった。
【0181】
合成例2:ポリウレタン樹脂(91)
2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸18.1g(0.14モル)、化合物例No.5のジオール化合物(水酸基価56.9mgKOH/g)30.0g(0.02モル)をN,N−ジメチルアセトアミド100mlに溶解した。これに4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート38.0g(0.16モル)を用い、合成例1と同様にして反応後処理を行った。白色の上記ポリマー80gを得た。GPCにより分子量を測定したところ重量平均(ポリスチレン標準)で200,000であった。また滴定により、カルボキシル基含有量(酸価)を測定したところ、1.30meq/gであった。
【0182】
なお、実施例で使用した他のポリウレタン樹脂も合成例1、2と同様にして、前記に示したジイソシアネート化合物とジオール化合物を用いて合成することができた。
【0183】
〔実施例1〜10〕
厚さ0.30mmの材質1Sのアルミニウム板を8号ナイロンブラシと800メッシュのパミストンの水懸濁液を用い、その表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。10%水酸化ナトリウムに70℃で60秒間浸漬してエッチングした後、流水で水洗後、20%HNO3で中和洗浄、水洗した。これをVA=12.7Vの条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸水溶液中で300クーロン/dm2の陽極時電気量で電解粗面化処理を行った。その表面粗さを測定したところ0.45μm(Ra表示)であった。ひきつづいて30%のH2SO4水溶液中に浸漬し、55℃で2分間デスマットした後、33℃、20%H2SO4水溶液中で、砂目立てした面に陰極を配置して、電流密度5A/dm2において50秒間陽極酸化したところ厚さが2.7g/m2であった。
このように処理されたアルミニウム板上に、下記組成の高感度光重合性組成物1を乾燥塗布重量が1.5g/m2となるように塗布し、100℃で1分間乾燥させ、感光層を形成した。
【0184】
(光重合性組成物1)
エチレン性不飽和結合含有化合物(下記A1) 2.0質量部
ポリウレタン樹脂バインダー(下記表1参照) 2.0質量部
増感剤(下記C1) 0.2質量部
光開始剤(下記D1) 0.2質量部
ε−フタロシアニン(下記F1)分散物 0.02質量部
フッ素系ノニオン界面活性剤メガファックF176 0.02質量部
(大日本インキ化学工業(株)製)
メチルエチルケトン 10.0質量部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 10.0質量部
【0185】
【表1】
Figure 0004064055
【0186】
【化62】
Figure 0004064055
【0187】
この感光層上にポリビニルアルコール(ケン化度98モル%、重合度500)の5重量%の水溶液を乾燥塗布重量が2.5g/m2となるように塗布し、120℃で2分間乾燥させ、感光性平版印刷版を得た。
【0188】
この感光性平版印刷版をFD・YAGレーザー(532nm、CSI社製プレートジェット4)で300μJ/cm2の露光量で、1000dpiにて100線/インチの条件で、ベタ画像と2〜98%の網点画像を走査露光した後、以下の現像液1およびフイニッシングガム液FP−2W(富士写真フイルム製)を水で4倍に希釈を仕込んだ自動現像機(テクニグラフ社製FLP82News、現像速度1.2m/分、現像液仕込み50L、プレヒート後に酸素遮断層を水洗除去する機構有り)で標準処理を行った。自動現像機のプレヒートの条件は版面到達温度が125℃、現像液温は25℃、現像液への浸漬時間は20秒であった。現像液1は下記組成よりなり、pHは25℃で11.8、導電率は5mS/cmであった。
【0189】
Figure 0004064055
上記成分を水に溶解し、合計で100gになるように調整した。
【0190】
〔実施例11〜14〕
実施例9で使用した現像液1を下記表2に示した組成(単位:グラム)に変更し、水に溶解し合計で100gになるように現像液を調整した。それ以外は全て実施例9と同じ方法で平版印刷版を製版した。
【0191】
【表2】
Figure 0004064055
【0192】
アノンLG
Figure 0004064055
(上記式中、n≒8〜14)
【0193】
〔実施例15〕
実施例9で使用したの光重合性組成物のエチレン性不飽和化合物をA1から下記構造A2に変更し、それ以外は全て実施例9と同じ方法で平版印刷版を製版した。
【0194】
【化63】
Figure 0004064055
【0195】
〔実施例16〕
下記下塗り用液状組成物を混合し30℃で撹拌した。約5分後に発熱が見られ、60分間反応させた後、内容物を別の容器に移し、メタノールを更に3万質量部加えることで液状塗布液を調製した。
【0196】
(下塗り用液状組成物)
ユニケミカル(株)製ホスマーPE8 20質量部
メタノール 130質量部
水 20質量部
パラトルエンスルホン酸 5質量部
テトラエトキシシラン 50質量部
3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン 50質量部
【0197】
この液状塗布液を、実施例5の陽極酸化されたアルミニウム支持体上に、Si量が約0.003g/m2となるように塗布し、100℃で1分間乾燥させた後、実施例1と同様の方法で感光層、水溶性樹脂層を設け、露光、現像し平版印刷版を製版した。
【0198】
〔比較例1〕
実施例9で使用した現像液1に対し、ポリオキシエチレンフェニルエーテルを除いた組成物を現像液(pH11.8、導電率5mS/cm)として用い、他は実施例9と同様の方法で平版印刷版を作製した。
【0199】
〔比較例2〕
実施例9で使用した現像液1に対し、水酸化カリウム(48%)添加量を1.0gに変更し、現像液を調製した。この現像液のpHは13.0であり、導電率は25mS/cmであった。他は実施例9と同様な方法で平版印刷版を作製した。
【0200】
〔比較例3〕
実施例9で使用した現像液1に代えて、アルカリ金属珪酸塩を含む現像液として富士写真フイルム(株)製DV−1現像液を水で10倍に希釈した溶液を現像液として用い、他は実施例9と同様の方法で印刷版を作成した。このときの現像液のpHは12.8で導電率は32mS/cmであった。
【0201】
上記の実施例1〜16、比較例1〜3の製版方法で得られた平版印刷版について現像性、耐刷性、印刷汚れ、ブラインディング、現像カスについて評価した。現像性は現像処理後の非画像部は網点部の版面を目視で観察し感光層残膜の有無および残膜の程度により判断した。東京機械社製新聞輪転機で、大日本インキ社製新聞用墨インキを使用して印刷評価した。耐刷性はベタ画像が版飛びを起こした印刷枚数を評価した。印刷汚れは、印刷物の非画像部や網点部のカラミ等を評価した。ブラインディングは、2万枚印刷後、1時間印刷を中断し、その後の刷り出しでインキの着肉性を評価した。また、現像カスは、500m2の版を現像処理した後、現像液を自動現像機FLP82Newsから抜き、目視でその程度を観察評価した。
【0202】
【表3】
Figure 0004064055
【0203】
表3の結果から明らかなように、本発明の方法により製版された各実施例の平版印刷版は、それぞれ満足すべき結果を得たが、各比較例の平版印刷版は何らかの評価結果において不満足なものであった。
〔実施例17〕
実施例9の平版印刷版を実施例9と同様の方法で画像露光後、FLP82News自動現像機でプレヒートと酸素遮断層を水洗除去した。その後版を自動現像機から抜き取り、ベタ画像部にセロテープを貼り現像液が画像部に浸透しないように保護した後に、自動現像機の現像浴から挿入し非画像部を現像し平版印刷版を製版した。実施例9と同様に耐刷性を評価すると25万枚印刷できた。このことより、本発明に従った現像液を用いることにより、画像部へのダメージがほとんどなく高耐刷性を示すことがわかる。
【0204】
〔比較例4〕
実施例1の平版印刷版のポリウレタン樹脂を、メタクリル酸:メタクリル酸メチル=30:70 Mw=5万に変えて感材を作成した。実施例1と実施例17と同様な方法で耐刷性を評価したが、画像部を現像しないと耐刷性が10万枚で、現像処理をすると3万枚に耐刷性が低下した。
〔実施例18〕
実施例9の平版印刷版を60℃の環境に1週間放置した。その後実施例9と同様の方法で評価したが、現像性、印刷汚れ、ブラインディング、現像カスとも問題なく、実施例9と同様の結果であった。耐刷性も24万枚と同様な結果であった。このことより、本発明に従った版と現像液を用いることにより、版を強制的に経時させても、問題なく現像処理できることがわかった。
【0205】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の平版印刷版の製版方法は、ポリウレタン樹脂バインダー含有光重合型感光層からなる感光性平版印刷版と、比較的pHが低く、特定の構造のノニオン系界面活性剤を含有させた現像液を使用することにより、現像性が優れ、印刷汚れがなく、かつ耐刷性の優れた平版印刷版の作製が可能である。また現像液のpHが比較的低いため、安全上好ましく、現像廃液の環境への影響も改善できる効果を奏する。

Claims (1)

  1. アルミニウム支持体上に、エチレン性不飽和二重結合を有する化合物、光重合開始剤及びポリウレタン樹脂バインダーを含む光重合型感光性組成物から形成される感光層を有する感光性平版印刷版を、画像露光した後、無機のアルカリ剤とポリオキシアルキレンエーテル基を有するノニオン系界面活性剤を含有し、pH10.0〜12.5、導電率3〜30mS/cmの現像液で現像することを特徴とする平版印刷版の製版方法。
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