JP4063327B2 - 章動機械の支持ベアリング - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、章動運動(nutating motion)をするように駆動される機械要素の運動を支持し、拘束する機械内のベアリングに関する。
背景技術
この明細書において、固定されたフレームに対する機械要素の章動運動は、固定されたフレームの静止した軸と交差し、該静止軸を中心とする錐面を描く軸を有する、要素の運動と定義される。一般的な場合、章動要素は、固定されたフレームに対し、その軸を中心とする、正味の(net)回転運動を有する。章動運動の一つの特殊な場合は、章動要素が正味の回転運動をしない。
章動機械には広範な用途がある。これには、慣性(inertial)負荷の伝達、高圧縮力の伝達、及び特徴的な錐運動が要求される場合が含まれる。慣性力の伝達をする用途には、振動スクリーンや突固め機(compactor)のための駆動機構、振動流体及び粉体混合機、振動グラインディングミル(grinding mills:粉砕機)が含まれる。章動機械は、静止した軸を中心とする、章動要素の軸の回転の振幅の結果、大きな慣性力を発生する。章動要素の表面速度及び全運動エネルギーは、等価な慣性力を発生する偏心機械に比べ、比較的小さい。高圧縮力伝達の用途には、材料(materials)を2つの互に接近する面間で圧縮して破壊(breakage)を生じさせる、高圧力ロールクラッシャー(rolls crushers)と類似のコミニューション(comminution:粉末化)装置が含まれる。
章動機械は、高強度コミニューションプロセスに特に好適であると考えられて来た。この用途において、チャンバー(chamber)が章動運動をするように駆動され、自由な(固定されていない)粉砕媒体(grinding media)と粉砕されるべき固体の粒子が入れられたチャンバー内に遠心加速の場を形成する。粉砕媒体内の動き及び力により、固体の粒子が次第に、章動チャンバーの遠心加速により決定される速さで破壊される。高強度コミニューション機械の一つの特性は、チャンバーに章動運動をさせるように拘束するベアリング面に極めて大きな面負荷が掛かることである。この結果、接触面が適切な割合を持つように形成されていないと、接触面におけるスリップ速度が大きいために、過度のパワー損失や摩耗が生じたりする。ここに記載された章動機械の形状を適用すれば、パワーの損失を小さくすることができ、機械効率の良い機械が得られる。
従来の章動ベアリングは、ベアリング面におけるパワー損失及び摩耗が大きかった。本発明は、この制約をなくす、簡単で効率的な手段を提供する。
図1は、従来の支持ベアリングの一例を示す。これは現在、章動機械において用いられているものであり、本発明はこの種の機械に適用可能である。図は、オーストラリア特許出願568949号に記載された章動機械の支持ベアリングを示す。要素101は、相補的ベアリング面の対106及び108、並びに107及び109によって拘束されて、静止軸104を中心として章動運動をするように駆動される。この例においては、相補的ベアリング面の対106及び108、並びに107及び109は経路長が等しい比を有するように制限されていない。この結果、ベアリング面には、接触面において大きなスリップが生じ、過度の摩耗及びパワー損失が生じる。図1は、それぞれ、要素101及びフレーム部材105に、付加的な相補的球面状ベアリング面110及び111が設けられている。これらは、密に係合しており、球面110及び111の中心が一致しているために、要素101の位置を制限する。ベアリング面110及び111の重要な役割は、静止軸104を含む如何なる面内においても、静止軸104に直交する方向の反作用力を、要素101から部材105に伝達することである。図1の章動要素101の半径130は、フレーム部材105の対応する、隣接する半径よりも小さく、従って、これらの面においては、接触や負荷の伝達が起こらない。
発明の開示
本発明の支持ベアリングは、章動軸を有する章動要素のためのものであって、
上記章動軸が、該章動軸に対し、章動対称の点において交差する静止軸を中心として章動運動をするように、該ベアリングにより拘束され、
上記支持ベアリングが2対のベアリング面を有し、
各対が静止支持部材上に形成された静止ベアリング面と上記章動要素上に形成された章動ベアリング面とを有し、
各静止ベアリング面は、上記静止軸及び上記章動軸を含む面内において、対応する上記章動ベアリング面と接触し、
各対のベアリング面は、対応する上記面上に、円形の相補的な接触経路を描き、
ベアリング面の対の各々における相補的接触経路は、上記静止ベアリング面内の平均経路長の、対応する上記章動ベアリング面内の平均経路長に対する比が略等しい
ことを特徴とする。
実施に当り、接触ゾーンの平均線上で測られた、静止ベアリング面内の経路長の、章動要素上の対応する面内の経路長に対する比が、0.8%の差以内に対応すべきであり、0.4%の差以内に対応するのが好ましい。これらの数値よりも大きな数値であると、接触面においてスリップが多くなり、過度の摩耗及びパワー損失が生じる。
本発明の一実施の形態において、静止フレーム部材に対する、章動要素の、その章動軸を中心とする正味の回転を抑制する手段が設けてある。この実施の形態において、相補的接触経路の対の各々における、経路長の比が略1に等しい値に維持される。章動要素が回転運動しないことは、章動機械のすべての用途における要求ではない。例えば、慣性振動駆動機構への応用においては、ベアリング面において摩耗を少なくし、摩耗を均一にするために、章動要素の回転クリープ(creep)が幾らか起こることが望ましい場合がある。
本発明の他の実施の形態においては、章動要素の章動軸を中心とする回転を抑制しない。この実施の形態においては、相補的接触経路の対の各々の経路長の比が、1とは異なっていても良い。但し、全ての接触経路対について、上に定義したように、上記の比を略一定に保つ必要がある。章動要素は、その章動軸を中心として、正味の回転をする。その回転の量は、ベアリング接触経路長の比の、1からの隔たりに直接比例する。すべての接触経路比が等しければ、章動要素は、フレーム部材上で、ベアリング接触面において、スリップすることなく、転動する。ベアリング接触経路比が等しくなければ、すべての接触面において、スリップが生じ、これに伴い、摩耗及びパワー消費が起こる。
ここに記載した本発明の実施の形態において、部分球面形状の相補的ベアリング面は、粗い径方向クリアランスを有し、静止支持部材及び章動要素上に設けられ、章動対称の点を中心として対称的であって、これにより章動要素の、運動を制限している。
本発明の一つの実施の形態では、支持ベアリングは、静止軸及び章動要素の章動軸を含む径方向面内において、整合する凹状及び凸状の輪郭を有する第1の対の接触ベアリング面と、略錐面状の整合する輪郭を有する第2の対の接触ベアリング面とを含み、上記凹状及び凸状の輪郭はそれらの接触領域において密に(closely)整合する曲率を有する。
本発明の他の実施の形態では、支持ベアリング面は、静止軸及び章動要素の対称軸を含む径方向(radial)面内において、整合する凹状及び凸状の輪郭を有する、隣接する2つの対の接触ベアリング面と、略錐面状の整合する輪郭を有する第3の対の接触ベアリング面を含む。
上記の実施の形態において、略錐面状のベアリング面は、錐面の頂角が大きい場合を含み、極端な場合には、180度である。この場合、平坦な面である。
【図面の簡単な説明】
その範囲に入る他の形態があり得るが、本発明の好ましい実施の形態について添付の図面を参照して説明する。添付の図面のうち、
図1は、上記した、従来の章動機械の静止軸を含む面での断面図、
図2は、本発明の一実施の形態の高強度コミニューション機械の、静止軸を含む面での断面図、
図3は、図2の機械の一部をなす支持ベアリングの拡大図、
図4は、ベアリング面が単一の点で接触する、図3に示されたベアリングの一部を含む整合する凹状及び凸状のベアリング面の拡大図、
図5は、ベアリング面が2点で接触する、図3に示された整合する凹状及び凸状のベアリング面の他の実施の形態を示す図、
図6は、整合する錐面状ベアリング面の他の形状の、図3に示された支持ベアリングの他の実施の形態を示す図、
図7は図3に示された支持ベアリングの他の実施の形態を示す図である。
明細書及び図面において同様の部分には同様の参照符号が付されている。
発明の実施の形態
図2に示された実施の形態は、高強度コミニューション機械である。これは、相対的に静止した回転軸4を有する。この回転軸4は、章動対称点(point of nutation symmetry)3において軸4と交差する章動軸2に対し夾角12をなす。高強度コミニューション機械は、さらに、章動アセンブリ1を含む。これは、軸2を中心として対称な粉砕チャンバー13及び供給通路14、排出グレート(discharge grate)15、粉砕チャンバー13に相対的に静止した回転軸4を中心とする章動運動をさせるように粉砕チャンバー13を駆動する入力駆動軸16を含む。高強度コミニューション機械はさらに、フレーム部材5を含む支持手段を含む。フレーム部材5は、粉砕チャンバーを支持し、その動作により生じる力及びモーメントを適切な基礎(foundation)に伝達する。この実施の形態では、章動の対称軸2を中心とする章動アセンブリ1の回転は、章動アセンブリ1に固定された章動笠歯車(bevel gear)17、フレーム部材5に取り付けられ、章動笠歯車17と噛み合う固定笠歯車(bevel gear)18を含むねじれ抑制機構(tortional restraint mechanism)により防止される。章動供給通路14は、その上端において、フレーム部材5と接続し、従って供給開口19と接続している。
図2に示す機械の動作において、入力駆動軸16は回転運動するよう駆動される。この回転運動は、中間駆動機構(図示しない)によって、粉砕チャンバー13の章動運動に変換される。固体供給粒子20が供給開口19に供給され、そこから重力により供給通路14を通り粉砕チャンバー13至る。供給粒子は自由な固体の粉砕媒体21と相互作用して、破壊(break down)され、次第により小さな細粒(fractions)となる。供給粒子20の小さな細粒はグレート開口15を介して粉砕チャンバー13から排出される。
図2の章動アセンブリ1は、図3及び図4に示す章動ベアリングの面6及び8、並びに7及び9における連続した転動接触により、回転軸4を中心として所望の章動運動をするように、配置され、拘束されている。章動アセンブリ1は、相補的なベアリング面6及び8、並びに7及び9において、重心23から偏心して支持されており、静止したベアリング面8及び9が、章動対称の点3に対して対称的に、静止軸4の反対側に配置されている。
ベアリングの形状は、対応する相補的なベアリング面7及び9が、静止軸4に直交する方向の反作用力を、章動要素の対称軸2及び静止軸4を含む面内において、要素1から部材5に伝達することができるように、形成されている。
発明の使用法及び動作を添付の図面を参照して説明する。
図2の章動アセンブリ1は、章動アセンブリ1及びフレーム部材5の、2対の接触ベアリング面間の連続的転動接触により、回転軸4を中心として、所望の章動運動をするように、配置され、拘束されている。環状章動ベアリング面7が、フレーム部材5の対向する固定された環状ベアリング面9上を転動し、章動錐面状ベアリング面6が、フレーム部材5の対向する固定された錐面状ベアリング面8上を転動することにより、章動アセンブリ1の章動運動の拘束が得られる。ベアリング面6及び8は、整列誤差を許容するため、錐面状ベアリング面を、大きな半径の凸状輪郭に近似させ、中高に形成(crowned)しても良い。
図2及び図3に示す実施の形態においては、(章動アセンブリ1は、軸2を中心とする回転をしないように拘束されるが、)相補的ベアリング面の対7及び9、並びに6及び8により発生される接触経路の組の各々が共通の、しかし他方の対とは異なる経路長を有し、従って、面がスリップすることなく転動し、従って摩擦によるパワー損失が小さく、摩耗が少ない。2対の相補的接触経路は類似のサイズに限定されず、対応する経路において、経路長が異なっていても良い。但し、各ベアリング面対内の経路長が等しいことが条件である。本発明の幾つかの実施の形態においては、対称軸2を中心とする章動アセンブリ1の回転を許容しても良い。その場合、2対の相補的ベアリング面7及び9、並びに6及び8により発生される接触経路対内において経路長が等しいことは必須ではない。接触経路長が整合しないと、接触面に作用する摩擦力により、章動アセンブリ1が、その対称軸2を中心とする回転運動をするよう駆動される。接触面7及び6の、面9及び8に対する回転クリープは、接触面における摩耗を均一にする働きがある。接触面におけるクリープを許容し得る用途においては、静止ベアリング面9及び8の接触経路長の、それぞれ対応する章動ベアリング面7及び6に対する比を等しくすることにより、即ち、
L9/L7=sin(角29)/sin(角29+角12)=L8/L6=sin(角28)/sin(角28+角12)
が満たされるようにすることにより、接触面におけるスリップ及びパワー損失、ベアリング面6、7、8及び9の摩耗を小さくすることができる。但し、上記の式において、L7はベアリング面7などにおいて発生する接触面長である。上記の条件は、固定ベアリング面8及び9の接触ゾーンが、それぞれ、静止軸4と一致する軸を有し、頂点が章動対称の点3にあり、章動対称の点3に対して、静止軸4の反対側に配置され、半錐角28及び29が等しい仮想の直立した円錐面25及び26上にあるときに満足される。図2の実施の形態におけるように、フレーム部材5に対する、章動アセンブリ1の回転クリープが許容されない場合には、接触経路長の比に関し上記の関係の特定の場合に該当し、
L7=L9、及び
L6=L8
である。この条件は、仮想の直立した円錐面25及び26の半錐角28及び29が以下に定義される値を持つときに満足される。
角28=角29=90度−0.5×角12
静止軸4を中心として章動する章動アセンブリ1の動的な(dynamic)効果は、章動アセンブリ1の重心に作用し、静止軸4の径方向に働く、遠心加速効果から生じる、慣性反作用力22として表すことができる。図2に示すように、動的力22は、章動アセンブリ1からフレーム部材5に、相補的ベアリング面7及び9、並びに6及び8において、伝達される。ベアリング面7及び9、並びに6及び8からの力22の偏心性のために、ベアリング面8及び9に加えられる反作用力の形で、力22のほかに、偶力のモーメント(moment couple)が伝達される。相補的なベアリング面7及び9は、図4に示すように、曲率半径が密に整合した径方向断面における凹状及び凸状の輪郭を有する。このような形状を有する結果、ベアリング面7及び9の接触点が、図4に示すように、静止軸4に対し、大幅な径方向距離範囲にわたって変化する可能性がある。静止軸4に対し章動アセンブリ1が径方向に少し変位すると、接触点における、ベアリング面に対する法線方向のベクトル24の傾斜角が大きく変わる。ベクトル24は、結果として生じ、ベアリング面7及び9において章動アセンブリ1からフレーム部材5に伝達される反作用力の方向に対応する。ベクトル24の傾斜角が変化し得るので、慣性力22が凸状のベアリング面9においてフレーム部材5に略全部伝達され、力22の偏心性のために生じるモーメント力は錐面状ベアリング面8で主として伝達される。慣性力22の大きさは、粉砕チャンバー13の寿命とともに、侵食的摩耗(erosive wear)によりその重量がかわるので、これに伴い次第に変わる。従って、ベアリング面7及び9における接触ゾーンが、章動アセンブリ1の小さな径方向変位により連続的に調整され、結果として生じる、この接触点における力反作用と面法線ベクトル24とが一致する状態を維持する。
図5は、図3に示された本発明の他の実施の形態を示す。この実施の形態では、凹状及び凸状のベアリング面が2点で接触し、この点で図3における一点での接触とは異なる。この実施の形態では、章動子(nutator)が2つの凹状ベアリング面7A及び7Bを有し、これらの面が相補的な凸状のベアリング面9と転動接触する。章動子1からフレーム5への力の伝達は、力ベクトル24A及び24Bで示されるように、ベアリング面の接触点で起こる。これら2つの反作用力を合成した効果は結果として生じる力ベクトル24で示されている。図5から明らかなように力ベクトル24の傾斜は、図4に示されたベアリングについて説明したように、章動アセンブリ1の径方向の変位を要することなく、力の成分24A及び24Bの変化によって、大きな範囲にわたって変わる。
章動アセンブリ1のベアリング面10は、略球面形状のものであって、フレーム部材5の相補的な面11と係合し、図2及び図3の面に対し垂直な方向において、章動対称の点3を中心として、章動アセンブリを中心に配置し、この方向に、章動アセンブリ1からフレーム部材5に、反作用力を伝達する。軸2及び4を含む、図2及び図3の面内に章動アセンブリ1の配置は、ベアリング対6及び8、並びに7及び9の係合によりなされる。チャンバー13が静止軸4を中心として章動運動するとき、パワーが章動アセンブリ1から、チャンバー13内の自由な粉砕媒体21に伝達される。パワーの伝達は、自由な粉砕媒体21及びチャンバー13の壁の間の力反作用として表れる。この力反作用は静止軸4の径方向に、かつ静止軸1を中心として、図2及び図3の面から変位した面内の方向に向けられている。パワー反作用力の、図2及び図3の面からの変位のために、この面に直交する力の成分が、ベアリング面7及び9において、フレーム部材5に伝達されない。それぞれ章動アセンブリ1及びフレーム部材5の、章動対称の点3を中心とする略球面状の相補的なベアリング面10及び11はこの目的で設けられている。相補的ベアリング面10及び11に、略径方向クリアランスが設けられ、これにより、これらの面の接触を起こすことなく、図2及び図3の面内における、章動アセンブリ1の小さな径方向変位を許容している。
図6に示される本発明の他の実施の形態においては、1対の相補的なベアリング面が改変され、2対のベアリング面7及び9、並びに6及び8の間での、慣性力22の負荷の分担の割合を変えている。図6に示された実施の形態では、略錐面状のベアリング面6及び8の頂点が章動対称の点3からずれている。錐面状ベアリング面6及び8の角度を適切に選択することにより、これらの接触面において章動アセンブリ1からフレーム部材5に伝達される慣性力22の割合を制御して、機械の負荷容量が最大になるようにすることができる。この実施の形態におけるように、ベアリング面6及び8を傾斜させると、その輪郭が仮想の錐面25からずれるが、それらの接触ゾーンの平均点(mean point)は略隣接する面25内に位置する。この実施の形態の効果は、所与の値の力22に対し、ベアリング面7及び9における力反作用の径方向成分が減ること、及び静止軸4に対する力ベクトル24の傾斜角が小さくなることである。この結果、ベアリング面7に与えられる負荷の偏心が減少し、その結果、曲げ効果(bending effect)による、この面の領域におけるストレスのレベルが低下する。
図7は、図3の支持ベアリングの他の実施の形態を示す。章動アセンブリ1に章動運動をさせるための拘束を与えるため、環状ベアリング面7が設けられ、このベアリング面7が、フレーム部材5の、対向する固定環状ベアリング面9上を転動し、章動錐面状ベアリング面6が、フレーム部材5の、対向する固定錐面のまたは平坦なベアリング面8上を転動する。ベアリング面7及び9は、図の面内で、略等しい曲率半径を有するベアリング面と略線接触して、係合している。ベアリング反作用力の加わる点24は、ベアリング面7の周囲で変化し、これにより、反作用力の角度方向を、力の加わる点において、面法線ベクトルに合致させる。このベアリングは、章動アセンブリ1上のベアリング面6及び7の位置による形状的制約のため、章動アセンブリの正味の回転運動が許容される場合にのみ適切である。摩耗及びパワー消費は、静止ベアリング面8及び9内の接触経路長の、章動アセンブリ1の対応する面6及び7内のそれらに対する比を略等しくすることにより、最小になる。この条件は、静止軸4に対する、平均接触線25及び26の傾斜角を略等しくすることにより満足される。
このように、比較的簡単で、コンパクトで、パワー損失が小さく、ベアリング面が次第に摩耗しても、高い信頼性でかつ効率的に動作することができる章動機械のための支持ベアリングが提供される。

Claims (15)

  1. 章動軸を有する章動要素のための支持ベアリングであって、上記章動軸が、該章動軸に対し、章動対称の点において交差する静止軸を中心として章動運動をするように、該ベアリングにより拘束され、
    上記支持ベアリングが2対のベアリング面を有し、
    各対が静止支持部材上に形成された静止ベアリング面と上記章動要素上に形成された章動ベアリング面とを有し、
    各静止ベアリング面は、上記静止軸及び上記章動軸を含む面内において、対応する上記章動ベアリング面と接触し、
    各対のベアリング面は、対応する上記面上に、円形の相補的な接触経路を描き、
    ベアリング面の対の各々における相補的接触経路は、上記静止ベアリング面内の平均経路長の、対応する上記章動ベアリング面内の平均経路長に対する比がしい
    ことを特徴とする支持ベアリング。
  2. 上記各対の静止ベアリング面は、上記章動対称の点に関して反対側に、上記静止軸を中心として対称的に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の章動要素のための支持ベアリング。
  3. 上記静止ベアリング面内の平均経路長の、対応する上記章動ベアリング面内の平均経路長に対する比が、各対の接触経路について、1:1であることを特徴とする請求項1又は2に記載の章動要素のための支持ベアリング。
  4. 上記静止軸を中心とする、上記章動要素の回転を防止するように構成されたねじれ抑制手段を含むことを特徴とする請求項3に記載の支持ベアリング。
  5. 上記ねじれ抑制手段は、上記章動要素に取り付けられた笠歯車要素を有し、これらは、上記静止支持部材に取り付けられた、対応する笠歯車要素にそれぞれ係合し、上記笠歯車要素は、上記章動軸及び上記静止軸にそれぞれ同軸的であることを特徴とする請求項4に記載の支持ベアリング。
  6. 上記笠歯車要素の錐体傾斜面(pitch面)の頂点は上記章動対称の点おいて交差することを特徴とする請求項5に記載の支持ベアリング。
  7. 上記錐体傾斜面の半錐角は、90度から、上記静止軸及び上記章動軸間の夾角の半分を引いたものに等しいことを特徴とする請求項6に記載の支持ベアリング。
  8. 一対のベアリング面は、整合する凹状及び凸状の輪郭を有し、他方の対のベアリング面は整合する面状の輪郭を有することを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の支持ベアリング。
  9. 一対のベアリング面は、上記静止支持部材及び上記章動要素の一方の2つの隣接する、凹状の面を有し、該凹状の面は、上記静止支持部材及び上記章動要素の他方の凸状の面に対して接触経路を描き、上記2つの隣接する凹状の面及び上記凸状の面の間に接触点が2つあり、他方の対のベアリング面は、整合する、面状の輪郭を有することを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の支持ベアリング。
  10. 上記2つの隣接する凹状の面は、上記章動要素上にあり、上記凸状の面は上記静止支持部材上にあることを特徴とする請求項9に記載の支持ベアリング。
  11. 面状の上記一対のベアリング面の頂点は、上記章動対称の点位置していることを特徴とする請求項8ないし10の何れかに記載の支持ベアリング。
  12. 上記章動対称の点を中心として対称な凹状、球面形状の、静止反作用面を有し、該反作用面は、対応する、上記章動要素上の凸状の、球面状の面に対し作用することを特徴とする請求項1ないし11の何れかに記載の支持ベアリング。
  13. 上記ベアリング面上の上記相補的接触経路は、上記章動対称の点頂点を有し、上記静止軸から測った半錐角が等しい2つの仮想錐面上に、又はこれらに隣接していることを特徴とする請求項1ないし12の何れかに記載の支持ベアリング。
  14. 上記静止軸から測った上記半錐角は、90度から上記静止軸及び上記章動軸の間の夾角の半分を引いたものに等しいことを特徴とする請求項13に記載の支持ベアリング。
  15. 章動コミニューション機械に用いられた請求項1ないし14の何れかに記載の支持ベアリング。
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