JP4062761B2 - 車両用シート装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートバックに対して着脱可能なヘッドレストを有する後席シートを備え、該後席シートのヘッドレストを取り外した状態で上記シートバックをシートクッションに対してリクライニングすることで後席シートがフルフラットとなるようにした車両用シート装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
近年、RV車等の車両において、シートのシートバックをシートクッションに対してリクライニングすることでそのシートがフルフラット状態となるようにした車両用シート装置はよく知られている。特に後席シートでは、車幅方向に連続してフルフラット状態にすることができるので、その使い勝手性を向上させることができる。このような車両用シート装置のシートは、通常、該シートのシートバックの上面に対して着脱可能なヘッドレストを有しており、そのヘッドレストがフルフラットの妨げにならないように、ヘッドレストを取り外した状態でシートバックをリクライニングすることでシートをフルフラット状態にする場合が多い。
【0003】
一方、例えば実開昭60−72740号公報に示されているように、サイドバックパッドをシートバックの側面におけるタイヤハウス後方に対応する位置に装着することにより、フルフラット時にそのフルフラット面積を拡大するようにすることが提案されている。
【0004】
また、上記RV車等の車両においては、シートとそのシートに車幅方向に隣接するシートとの間、又はシートと車室内の側面との間に、乗員が通行可能な空間をあけるようにすることが知られている(所謂ウォークスルータイプの車両)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、後席シートの側方に上記のようなウォークスルー空間を設けるようにした車両では、そのウォークスルー空間の分だけフルフラット面積が小さくなってしまう。そこで、その後席シートのヘッドレストをシートバックから取り外した状態で該シートバックをリクライニングすることで後席シートをフルフラット状態にしようとする場合には、上記提案例(実開昭60−72740号公報)の考え方を利用して、そのヘッドレストを上記ウォークスルーの空間に位置するように後席シートの側面に装着し、フルフラット面積を拡大させるようにすることが考えられる。
【0006】
しかし、ヘッドレストを後席シートの側面に装着するためには、通常、ヘッドレストから突出している2本のステーをシートの側方から差し込むようにするが、このとき、その後席シートに車幅方向に隣接するシート又は車室内の側面が障害になるので、ヘッドレストの装着性が悪く、しかも、そのステーが突出している分だけヘッドレストを小さくしておく必要があり、十分にフルフラット面積を拡大することができないという問題がある。
【0007】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、後席シートの側方にウォークスルー空間を設けるようにした車両において、その後席シートのヘッドレストをシートバックから取り外した状態で該シートバックをリクライニングすることで後席シートがフルフラット状態となるようにして、フルフラット時にそのヘッドレストを後席シートに装着しようとする場合、その取り外したヘッドレストの後席シートへの装着位置を工夫することによって、そのヘッドレストの装着性を向上させると共に、フルフラット面積を十分に拡大することができるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、後席シートを、車両前後方向にスライドさせて開閉を行うスライドドアであるサイドドアと車両前後方向に対応する位置に、該サイドドアとの間に乗員が通行可能な空間を車幅方向にあけて設け、フルフラット時にその後席シートのヘッドレストを該後席シートのシートクッションにおける上記サイドドア側の側面に車幅方向に装着可能となるようにした。
【0009】
具体的には、請求項1の発明では、サイドドアと車両前後方向に対応する位置に、該サイドドアとの間に乗員が通行可能な空間を車幅方向にあけて設けられ、シートバックに対して着脱可能なヘッドレストを有する第1の後席シートを備え、該第1の後席シートのヘッドレストを取り外した状態で上記シートバックをシートクッションに対してリクライニングすることで第1の後席シートがフルフラット状態となるようにした車両用シート装置を対象とする。
【0010】
そして、上記サイドドアは、車両前後方向にスライドさせて開閉を行うスライドドアで あり、上記第1の後席シートのシートクッションにおける上記サイドドア側の側面に、上記ヘッドレストが車幅方向に着脱可能な装着部が設けられているものとする。
【0011】
上記の構成により、第1の後席シートがサイドドアと前後方向に対応する位置に設けられているので、その第1の後席シートをフルフラット状態にするときに、サイドドアを開けておけば、ヘッドレストをその大きさに関係なくシートクッションの側面に容易に装着することができる。また、フルフラット状態でない通常時は、第1の後席シートとサイドドアとの間を乗員が通行してその第1の後席シートの後ろ側に行くことができると共に、そのサイドドアから容易に乗降することができる。よって、通常時の乗降空間及びウォークスルー空間を確保しつつ、フルフラット時のヘッドレストの装着性を向上させかつフルフラット面積を十分に拡大することができる。
【0012】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、第1の後席シートは、車幅方向に配置された1対の座席シートからなり、上記第1の後席シートの少なくともサイドドア側にある一方の座席シートが、他方との間に乗員が通行可能な空間が車幅方向にあくように車幅方向にスライド可能に構成されているものとする。
【0013】
この発明により、フルフラット状態でない通常時には第1の後席シートの両座席シート間にウォークスルー空間を設けることができ、どちらの座席シートの乗員も第1の後席シートの後ろ側に行き易くすることができる。また、両座席シートを当接させることで、サイドドア側にウォークスルー空間を設けることができる。よって、ウォークスルー空間の設定場所の自由度を高めることができる。
【0014】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、第1の後席シートは、運転席シート又は助手席シートの直ぐ後方に配置され、上記第1の後席シートの後方に第2の後席シートが設けられているものとする。
【0015】
このことで、第2の後席シートの乗員も第1の後席シートに対応するサイドドアから容易に乗降することができると共に、第1及び第2の後席シート間を自由に行き来することができる。よって、第1の後席シートとサイドドアとの間又は第1の後席シートの両座席シート間にウォークスルー空間を設ける意味合いがより一層高くなる。
【0016】
請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれかの発明において、第1の後席シートは、前後方向にスライド可能に構成されているものとする。こうすることで、ヘッドレストをシートクッションに装着し易い位置にスライドして調整することができると共に、第1又は第2の後席シートの乗員のサイドドアからの乗降をより一層行い易くすることができる。
【0017】
請求項5の発明では、請求項1〜4のいずれかの発明において、第1の後席シートのシートクッションに対して少なくとも2つのヘッドレストが装着可能に構成されているものとする。このことにより、フルフラット面積をより一層有効に拡大することができる。
【0018】
請求項6の発明では、請求項5の発明において、ヘッドレストは、第1の後席シートのシートバックに装着されているときの車幅方向が前後方向となりかつ互いに前後方向に略密着するようにシートクッションに装着され、上記シートクッションに装着されたヘッドレストの前後方向のトータル長さが、該シートクッションと略対応しているものとする。このようにすることで、フルフラット面積を有効かつ最大限に拡大することができる。
【0019】
請求項7の発明では、請求項1〜6のいずれかの発明において、シートクッションに装着されたヘッドレストのサイドドア側の端面における車幅方向の位置が、該第1の後席シートの直ぐ前に位置するシートにおけるシートバックのサイドドア側の側面と略対応しているものとする。
【0020】
この発明により、第1の後席シートの直ぐ前に位置するシートをもフルフラット状態にすることで、その前側のシートのシートバックと第1の後席シートのシートクッションないしヘッドレストとが前後方向に連続的に繋がるように構成することができ、フルフラット部分を使い勝手の良い形状とすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る車両用シート装置が搭載された車両1の全体を模式的に示し、この車両用シート装置は、前席シートとしての運転席シート31及び助手席シート36と、この運転席シート31及び助手席シート36の直ぐ後方に配置された第1の後席シート11と、この第1の後席シート11の後方に配置された第2の後席シート41とを備えている。上記車両1の左右両側部における上記運転席シート31及び助手席シート36の側方には回転開閉式の前部サイドドア2,2がそれぞれ設けられ、この両前部サイドドア2,2のうちの助手席側の後方には、前後方向にスライドさせて開閉を行う後部サイドドア3が設けられている。また、上記第2の後席シート41の左右両側には、後輪用のタイヤハウス5,5が形成されている。
【0022】
上記第1の後席シート11は、上記後部サイドドア3と車両前後方向に対応する位置に設けられていて、車幅方向に配置された1対の座席シート12,12からなっている。この各座席シート12は、シートクッション13と、このシートクッション13に対してリクライニング可能なシートバック14と、このシートバック14の上面に着脱可能なヘッドレスト15とを有している。すなわち、この各ヘッドレスト15の下面には、図3に示すように、2本のステー15a,15aが突設され、この各ステー15aが上記シートバック14の上面に設けた2つの差込口14a,14aに挿入されてヘッドレスト15が装着可能とされている一方、片側の差込口14a近傍に設けたロックノブ14bの操作によりヘッドレスト15をシートバック14の上面から外すことができるようになっている。
【0023】
上記両座席シート12,12のうちの後部サイドドア3側に配置された座席シート12の下側のフロアには、車幅方向に延びる前後2本の車幅方向スライドレール17,17が固定され、この各車幅方向スライドレール17に案内されてその座席シート12は車幅方向にスライド可能となるように構成されている。また、この後部サイドドア3側の座席シート12は前後方向にもスライド可能に構成されている。すなわち、図2に示すように、上記各車幅方向スライドレール17には、後部サイドドア3側の座席シート12の左右両側部に対応して略コ字状の2つのストライカー18,18(図2では1つのみを示す)が該各車幅スライドレール17に対してスライド可能にそれぞれ設けられている。この各ストライカー18には上下方向に延びるベース板19が連結され、このベース板19の側方には略L字状の支持板20が固定されている。この支持板20の先端部上面には、前後方向に延びる前後方向スライドレール21が固定され、この前後方向スライドレール21には、シートクッション13を支持するシートクッションフレーム23に固定されたスライダー22が該前後方向スライドレール21に対してスライド可能に設けられている。上記支持板20及びスライダー22の側方には、外部から内部機構が見えないようにカバー24,25がそれぞれ取り付けられている。尚、上記後部サイドドア3側の座席シート12の左右両側部に位置する各ベース板19は、車幅方向に延びる剛性部材26により互いに結合されている。
【0024】
一方、後部サイドドア3と反対側の座席シート12は、車幅方向にはスライド不能であるが、上記後部サイドドア3の座席シート12とは独立して前後方向にスライド可能に構成されている。
【0025】
そして、上記第1の後席シート11における後部サイドドア3側の座席シート12を後部サイドドア3側にスライドさせることで、両座席シート12,12間に乗員が通行可能な空間(所謂ウォークスルー空間)が車幅方向にあくように構成されている一方、後部サイドドア3側の座席シート12を他方の座席シート12側にスライドさせることで、その後部サイドドア3側の座席シート12と後部サイドドア3との間に、乗員が通行可能な空間が車幅方向にあくようになされている。
【0026】
上記運転席シート31及び助手席シート36は、その間を乗員が通行可能なように車幅方向に空間を空けて設けられていて、上記第1の後席シート11の両座席シート12,12と同様に、各々、シートクッション32,37と、このシートクッション32,37に対してリクライニング可能なシートバック33,38と、このシートバック33,38の上面に着脱可能なヘッドレスト34,39とを有している。尚、上記運転席シート31及び助手席シート36は、上記後部サイドドア3と反対側の座席シート12と同様に、前後方向にスライド可能に構成されている。
【0027】
上記第2の後席シート41は、両タイヤハウス5,5間に配置されていて、シートクッション42と、このシートクッション42に対してリクライニング可能なシートバック43と、このシートバック43の上面に2つのヘッドレスト44,44とを有し、2人の乗員が着座可能とされている。
【0028】
上記第1の後席シート11の各座席シート12は、そのヘッドレスト15を取り外した状態でシートバック14をシートクッション13に対してリクライニングすることでフルフラット状態となるように構成されている。また、後部サイドドア3側の座席シート12におけるシートクッション13の後部サイドドア3側の側面には、図2に示すように、この両座席シート12,12の両シートバック14,14から取り外した2つのヘッドレスト15,15が着脱可能な装着部としての4つの装着口13a,13a,…が前後方向に並んで設けられている。すなわち、上記各装着口13aは、各ヘッドレスト15の各ステー15aが挿入可能なように設けられ、この各装着口13aに対応して上記スライダー22及びカバー24には上記各ステー15aが略嵌合して貫通する貫通孔22a,24aがそれぞれ形成されている。そして、各ヘッドレスト15は、図4に示すように、上記後部サイドドア3側の座席シート12を他方の座席シート12側にスライドさせて両座席シート12,12を当接させた状態で、各座席シート12のシートバック14に装着されているときの車幅方向が前後方向となりかつ互いに前後方向に略密着するようにシートクッション13に装着されるようになっている。また、そのシートクッション13に装着された両ヘッドレスト15,15の前後方向のトータル長さは、シートクッション13と略対応(一致)している。さらに、シートクッション13に装着された各ヘッドレスト15の後部サイドドア3側の端面における車幅方向の位置は、該第1の後席シート11の直ぐ前に位置する助手席シート36におけるシートバック38の後部サイドドア3側の側面と略対応している。つまり、上方から見たときに、各ヘッドレスト15の後部サイドドア3側の端面ラインと、助手席シート36におけるシートバック14の後部サイドドア3側の側面ラインとが略一致するようになされている。
【0029】
上記運転席シート31及び助手席シート36は、上記第1の後席シート11と同様に、その各ヘッドレスト34,39を取り外した状態で各シートバック33,38を各シートクッション32,37に対してリクライニングすることでフルフラット状態となるように構成されている。また、第1の後席シート11と同様に、この取り外した2つのヘッドレスト34,39が助手席シート36のシートバック38の運転席シート31側の側面に着脱可能となるように各ヘッドレスト34,39の各ステー34a,39aが挿入可能になされており、両ヘッドレスト34,39は、シートバック33,38の上面に装着されているときの車幅方向が前後方向となりかつフルフラット時に互いに前後方向に略密着するように助手席シート36のシートバック38の側面に装着されるようになっている(図4参照)。
【0030】
上記第2の後席シート41は、2つのヘッドレスト44,44をシートバック43の上面に取り付けた状態であっても、リクライニングすることでフルフラット状態とすることができるように構成されている。
【0031】
上記運転席シート31、助手席シート36、第1の後席シート11の両座席シート12,12及び第2の後席シート41を全てリクライニングしてフルフラット状態にすると、図4に示すように、各シート12,31,36,41及び各ヘッドレスト15,34,39が前後方向に連続的に繋がるようになっている。
【0032】
以上の構成からなる車両用シート装置において第1の後席シート11の両座席シート12,12をフルフラット状態にするには、先ず、後部サイドドア3側にある一方の座席シート12を他方の座席シート12に当接するまで車幅方向にスライドさせる。そして、各座席シート12のヘッドレスト15をロックノブ14bの操作によりシートバック14から外した後、各シートバック14を各シートクッション13に対してリクライニングさせる。次いで、後部サイドドア3を開けた状態で上記各ヘッドレスト15の各ステー15aを、後部サイドドア3側の座席シート12におけるシートクッション13の後部サイドドア3側の側面に設けた各装着口13aから挿入し、スライダー22及びカバー24の各貫通孔22a,24aを貫通させることで、各ヘッドレスト15をシートクッション13に装着する。尚、各シートバック14をリクライニングさせる前に、各ヘッドレスト15をシートクッション13に装着するようにしてもよい。
【0033】
上記各ヘッドレスト15のシートクッション13への装着時に、第1の後席シート11が後部サイドドア3と前後方向に対応する位置に設けられているので、後部サイドドア3が開けられた状態では、装着の障害となるものはシートクッション13の側方にはなく、その側方から各ヘッドレスト15を容易に装着することができる。また、後部サイドドア3側の座席シート12は前後方向にスライド可能であるので、装着し易い位置にスライドして調整することもできる。
【0034】
一方、フルフラット状態でない通常時には、後部サイドドア3側の座席シート12を後部サイドドア3側に移動させておくことで、両座席シート12,12間にウォークスルー空間を設けることができ、また、運転席シート31及び助手席シート36間にもウォークスルー空間が設けられているので、全乗員が車室内全体を容易に移動することができる。さらに、フルフラット時と同様に、後部サイドドア3側の座席シート12を他方の座席シート12に当接させておくことで、第1及び第2の後席シート11,41の乗員の後部サイドドア3からの乗降を行い易くすることができる。そして、この場合でも、後部サイドドア3側の座席シート12と後部サイドドア3との間にウォークスルー空間を設けることができ、全乗員が車室内全体を移動することができる。
【0035】
また、運転席シート31及び助手席シート36をフルフラット状態とするには、各ヘッドレスト34,39を各シートバック33,38上面から外した後、運転席シート31のシートバックを先にリクライニングさせて運転席シート31がフルフラット状態となるようにしておく。すなわち、各ヘッドレスト34,39を助手席シート36のシートバック38における運転席シート31側の側面に装着する際に運転席シート31のシートバック33が障害となるため、運転席シート31のシートバック14を助手席シート36のシートバック38の側方に位置しないようにする。そして、上記各ヘッドレスト34,39を助手席シート36のシートバック33側面にその側方から装着し、その後、そのシートバック33をリクライニングさせて助手席シート36がフルフラット状態となるようにする。
【0036】
以上のようにして運転席シート31、助手席シート36、第1の後席シート11の両座席シート12,12及び第2の後席シート41を全てリクライニングしてフルフラット状態にすると、各シート12,31,36,41及び各ヘッドレスト15,34,39が前後方向に連続的に繋がり、車室内の略全体にフルフラット部分を形成することができる。そして、第1の後席シート11の後部サイドドア3側の座席シート12のシートクッション13に装着された両ヘッドレスト15,15の前後方向トータル長さがシートクッション13と略対応していると共に、その装着された各ヘッドレスト15の後部サイドドア3側の端面における車幅方向の位置が助手席シート36におけるシートバック38の後部サイドドア3側の側面と略対応しているので、フルフラット面積を有効かつ最大限に拡大することができ、フルフラット部分を使い勝手の良い形状とすることができる。
【0037】
尚、上記実施形態では、第1の後席シート11の後部サイドドア3側にある一方の座席シート12のみが車幅方向にスライド可能としたが、他方の座席シート12も車幅方向にスライド可能となるように構成してもよい。こうすることで、両座席シート12,12を車幅方向にスライドさせることにより、第1の後席シート11と後部サイドドア3とは反対側の車室内側面との間にもウォークスルー空間を設けるようにすることができる。また、第1の後席シート11を、第2の後席シート41のように分離しないで一体のものとしてもよい。この場合、第1の後席シート11は、後部サイドドア3との間に乗員が通行可能な空間を車幅方向にあけて設けておけばよい。
【0038】
さらに、上記実施形態では、第1の後席シート11の後部サイドドア3側の座席シート12におけるシートクッション13の後部サイドドア3側の側面に、その第1の後席シート11の両座席シート12における2つのヘッドレスト15,15を装着するようにしたが、第1の後席シート11が3つ以上のヘッドレスト15,15,…を有している場合には、それら全てを装着するようにしてもよい。そして、他のシートのヘッドレストを装着するようにしてもよい。
【0039】
また、上記実施形態では、第1の後席シート11を、運転席シート31及び助手席シート36と第2の後席シート41との間に配置したが、可能であれば第2の後席シート41を運転席シート31及び助手席シート36直ぐ後方に配置し、その第2の後席シート41の後方に第1の後席シート11を配置するようにしてもよい。この場合、第2の後席シート41のヘッドレスト44,44をシートバック43の上面から外した状態で第2の後席シート41がフルフラット状態となるようにすると共に、第1の後席シート11においてシートクッション13に装着された各ヘッドレスト15の後部サイドドア3側の端面における車幅方向の位置を、該第1の後席シート11の直ぐ前に位置する第2の後席シート41におけるシートバック43の後部サイドドア3側の側面と略対応するように構成することが望ましい
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によると、サイドドアと車両前後方向に対応する位置に、該サイドドアとの間に乗員が通行可能な空間を車幅方向にあけて設けられた第1の後席シートを備え、この第1の後席シートのヘッドレストを取り外した状態でシートバックをシートクッションに対してリクライニングすることで第1の後席シートがフルフラット状態となるようにした車両用シート装置に対して、上記サイドドアを、車両前後方向にスライドさせて開閉を行うスライドドアとし、上記第1の後席シートのシートクッションにおける上記サイドドア側の側面に、上記ヘッドレストが車幅方向に着脱可能な装着部を設けたことにより、通常時の乗降空間及びウォークスルー空間を確保しつつ、フルフラット時のヘッドレストの装着性の向上化とフルフラット面積の十分な拡大化とを図ることができる。
【0041】
請求項2の発明によると、第1の後席シートは、車幅方向に配置された1対の座席シートからなり、この第1の後席シートの少なくともサイドドア側にある一方の座席シートを、他方との間に乗員が通行可能な空間が車幅方向にあくように車幅方向にスライド可能に構成したことにより、ウォークスルー空間の設定場所の自由度の増大化を図ることができる。
【0042】
請求項3の発明によると、第1の後席シートを、運転席シート又は助手席シートの直ぐ後方に配置し、上記第1の後席シートの後方に第2の後席シートを設けたことにより、第1の後席シートとサイドドアとの間又は第1の後席シートの両座席シート間にウォークスルー空間を設けることの意義をさらに高めることができる。
【0043】
請求項4の発明によると、第1の後席シートを、前後方向にスライド可能に構成したことにより、ヘッドレストのシートクッションへの装着と後席シートの乗員のサイドドアからの乗降とをより一層容易にすることができる。
【0044】
請求項5の発明によると、第1の後席シートのシートクッションに対して少なくとも2つのヘッドレストを装着可能に構成したことにより、フルフラット面積をより一層有効に拡大することができる。
【0045】
請求項6の発明によると、ヘッドレストを、第1の後席シートのシートバックに装着されているときの車幅方向が前後方向となりかつ互いに前後方向に略密着するようにシートクッションに装着し、上記シートクッションに装着されたヘッドレストの前後方向のトータル長さを、該シートクッションと略対応するようにしたことにより、フルフラット面積を有効かつ最大限に拡大することができる。
【0046】
請求項7の発明によると、シートクッションに装着されたヘッドレストのサイドドア側の端面における車幅方向の位置を、該第1の後席シートの直ぐ前に位置するシートにおけるシートバックのサイドドア側の側面と略対応するようにしたことにより、第1の後席シートの直ぐ前に位置するシートをもフルフラット状態にすることで、フルフラット部分の使い勝手性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る車両用シート装置が搭載された車両全体を模式的に示す車室内の平面図である。
【図2】 後部サイドドア側に配置された座席シート(第1の後席シート)のシートクッションにおける後部サイドドア側部分を車幅方向に沿って切断した断面図である。
【図3】 ヘッドレストがシートバックの上面に装着されている状態を示す斜視図である。
【図4】 全てのシートをフルフラットにした状態を示す図1相当図である。
【符号の説明】
3 後部サイドドア
11 第1の後席シート
12 座席シート
13 シートクッション
13a 装着口(装着部)
14 シートバック
15 ヘッドレスト
17 車幅スライドレール
31 運転席シート
36 助手席シート
41 第2の後席シート

Claims (7)

  1. サイドドアと車両前後方向に対応する位置に、該サイドドアとの間に乗員が通行可能な空間を車幅方向にあけて設けられ、シートバックに対して着脱可能なヘッドレストを有する第1の後席シートを備え、該第1の後席シートのヘッドレストを取り外した状態で上記シートバックをシートクッションに対してリクライニングすることで第1の後席シートがフルフラット状態となるようにした車両用シート装置であって、
    上記サイドドアは、車両前後方向にスライドさせて開閉を行うスライドドアであり、
    上記第1の後席シートのシートクッションにおける上記サイドドア側の側面に、上記ヘッドレストが車幅方向に着脱可能な装着部が設けられていることを特徴とする車両用シート装置。
  2. 請求項1記載の車両用シート装置において、
    第1の後席シートは、車幅方向に配置された1対の座席シートからなり、
    上記第1の後席シートの少なくともサイドドア側にある一方の座席シートが、他方との間に乗員が通行可能な空間が車幅方向にあくように車幅方向にスライド可能に構成されていることを特徴とする車両用シート装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両用シート装置において、
    第1の後席シートは、運転席シート又は助手席シートの直ぐ後方に配置され、
    上記第1の後席シートの後方に第2の後席シートが設けられていることを特徴とする車両用シート装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用シート装置において、
    第1の後席シートは、前後方向にスライド可能に構成されていることを特徴とする車両用シート装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の車両用シート装置において、
    第1の後席シートのシートクッションに対して少なくとも2つのヘッドレストが装着可能に構成されていることを特徴とする車両用シート装置。
  6. 請求項5記載の車両用シート装置において、
    ヘッドレストは、第1の後席シートのシートバックに装着されているときの車幅方向が前後方向となりかつ互いに前後方向に略密着するようにシートクッションに装着され、
    上記シートクッションに装着されたヘッドレストの前後方向のトータル長さが、該シートクッションと略対応していることを特徴とする車両用シート装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の車両用シート装置において、
    シートクッションに装着されたヘッドレストのサイドドア側の端面における車幅方向の位置が、該第1の後席シートの直ぐ前に位置するシートにおけるシートバックのサイドドア側の側面と略対応していることを特徴とする車両用シート装置。
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