JP4062034B2 - ボイラの蒸気温度制御方法及び装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボイラの蒸気温度制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3はボイラの一例を表わすものであって、図3中、1は火炉1aと後部伝熱部1bとを有するボイラ本体、2はボイラ本体1の火炉1a内へ微粉炭等の燃料を噴射して燃焼させるバーナ、3は一次過熱器、4は二次過熱器、5は三次過熱器、6は最終過熱器、7は一次再熱器、8は二次再熱器、9は節炭器であり、バーナ2からボイラ本体1の火炉1a内へ燃料を噴射して燃焼させることにより、燃焼ガスを生成し、生成された燃焼ガスを流通させ、二次過熱器4、三次過熱器5、最終過熱器6、二次再熱器8、一次過熱器3、一次再熱器7及び節炭器9と熱交換させ、熱交換した後の排ガスを排ガスダクト10へ流出させ、下流側に設けられた脱硝、脱硫等の排煙処理装置(図示せず)で窒素酸化物や硫黄酸化物等を除去した後、大気へ放出するようになっている。
【0003】
一方、図4は前述のボイラの給水・蒸気系統の一例を表わすものであり、ボイラ給水は、燃料が燃焼されるボイラ本体1の火炉1aの炉壁に形成される蒸発器11で加熱され、ノーズ部12を経て、汽水分離器13で水と蒸気に分離され、該汽水分離器13で水と分離された蒸気は、ボイラ本体1の天井並びに後部伝熱部周壁14を通過し、一次過熱器3、二次過熱器4、三次過熱器5及び最終過熱器6で過熱され、高圧タービン15へ導かれ、該高圧タービン15が駆動されて発電が行われると共に、前記高圧タービン15を駆動した後の蒸気は、一次再熱器7及び二次再熱器8へ導かれ、該一次再熱器7及び二次再熱器8で再熱された後、中・低圧タービン16へ導入され、該中・低圧タービン16が駆動されて発電が行われ、前記中・低圧タービン16を駆動した後の蒸気は、復水器17へ導かれてボイラ給水に戻され、該ボイラ給水は、復水脱塩装置18と低圧給水加熱器19と脱気器20とを経由し、給水ポンプ21により高圧給水加熱器22を介して節炭器9へ圧送され、該節炭器9で加熱され、前記蒸発器11へ送給され、循環されるようになっている。
【0004】
ところで、前述の如きボイラでは、通常、過熱器の出側の蒸気温度は、該過熱器の入側へスプレー注水を行うことによって制御されるようになっているが、蒸気系統が左右に二系統あるような場合、例えば、最終過熱器6の上段に位置する三次過熱器5を例に採ると、図5に示される如く、三次過熱器5の入側の蒸気系統23a,23b途中にスプレー注水器24a,24bを設け、該スプレー注水器24a,24bに、高圧給水加熱器22(図4参照)の出側から分岐させたスプレー注水系統25を接続し、該スプレー注水系統25途中にスプレー注水流量調節弁26を設けると共に、一方の蒸気系統23aの三次過熱器5出側の第一蒸気温度27aを検出する第一温度検出器28aと、他方の蒸気系統23bの三次過熱器5出側の第二蒸気温度27bを検出する第二温度検出器28bと、両方の蒸気系統23a,23bの平均蒸気温度32と設定蒸気温度33との蒸気温度偏差35を求め、該蒸気温度偏差35をなくすためのスプレー注水流量制御指令30をスプレー注水流量調節弁26へ出力する制御器29とを備えるようにしたものがある。
【0005】
前記制御器29は、図5に示される例の場合、前記第一温度検出器28aで検出された第一蒸気温度27aと前記第二温度検出器28bで検出された第二蒸気温度27bとの平均値を求め平均蒸気温度32として出力する平均演算器31と、該平均演算器31から出力される平均蒸気温度32と設定蒸気温度33との蒸気温度偏差35を求めて出力する減算器34と、該減算器34から出力される蒸気温度偏差35を比例積分処理して該蒸気温度偏差35をなくすためのスプレー注水流量制御指令30をスプレー注水流量調節弁26へ出力する比例積分調節器36とを備えてなる構成を有している。
【0006】
図5に示されるようなボイラの蒸気温度制御方法及び装置においては、運転時には、第一温度検出器28aによって一方の蒸気系統23aの第一蒸気温度27aが検出されると共に、第二温度検出器28bによって他方の蒸気系統23bの第二蒸気温度27bが検出され、前記第一温度検出器28aで検出された第一蒸気温度27aと前記第二温度検出器28bで検出された第二蒸気温度27bとの平均値が制御器29の平均演算器31において求められ平均蒸気温度32として減算器34へ出力され、該減算器34において、前記平均演算器31から出力される平均蒸気温度32と設定蒸気温度33との蒸気温度偏差35が求められて比例積分調節器36へ出力され、該比例積分調節器36において、前記減算器34から出力される蒸気温度偏差35が比例積分処理されて該蒸気温度偏差35をなくすためのスプレー注水流量制御指令30がスプレー注水流量調節弁26へ出力され、これにより、該スプレー注水流量調節弁26の開度調節が行われ、高圧給水加熱器22の出側におけるボイラ給水の一部がスプレー注水系統25を介しスプレー注水として、三次過熱器5入側における両方の蒸気系統23a,23bへスプレー注水器24a,24bから所要量噴射され、前記平均蒸気温度32が設定蒸気温度33と等しくなるよう制御が行われる。
【0007】
尚、蒸気系統が左右に二系統あるボイラの例ではないが、過熱器の出側の蒸気温度を目標値と比較し、その温度偏差に基づいてスプレー注水流量を調節することにより、前記過熱器の出側の蒸気温度を目標値に保持するようにしたボイラ蒸気温度制御装置は公知となっている。(例えば、特許文献1参照。)
【0008】
【特許文献1】
特開2000−249305号公報(第2頁、図4)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如きボイラにおいては、長期に亘る使用に伴う汚れや劣化等により、燃焼状態のアンバランスや左右蒸気流量のアンバランスが発生し、蒸気系統23a,23bのうちの片方の蒸気温度だけが高くなり、配管設計温度や配管メタル温度の許容値を越えてしまうケースがあった。
【0010】
ここで、仮に、途中にスプレー注水流量調節弁26が設けられたスプレー注水系統25を図5に示されるように一系統ではなく、二系統とすれば、各々の蒸気系統23a,23bの蒸気温度をそれぞれ適切に制御でき、片方の蒸気温度だけが高くなるようなことを回避できるが、前記スプレー注水系統25を二系統とした場合、スプレー注水流量調節弁26も二台必要となってコストアップにつながり、好ましくない。
【0011】
このため、従来においては、途中にスプレー注水流量調節弁26が設けられたスプレー注水系統25を図5に示されるように一系統としているわけであるが、この場合、平均蒸気温度32が設定蒸気温度33と等しくなるよう制御ができていたとしても、前述したように蒸気系統23a,23bのうちの片方の蒸気温度だけが高くなり、配管設計温度や配管メタル温度の許容値を越えてしまうケースには対応できず、機器保護のために設定蒸気温度33を下げざるを得なかった。
【0012】
しかしながら、前記設定蒸気温度33を下げた場合、蒸気系統23a,23bの第一蒸気温度27a並びに第二蒸気温度27bに差がほとんどない状態においても、平均蒸気温度32が低下してしまうこととなり、負荷に応じて要求される温度の蒸気が得られなくなり、ボイラとしての本来の機能が発揮できなくなってしまい、ボイラ本体1の補修や燃焼再調整を行わなければならなくなるという不具合を有していた。
【0013】
本発明は、斯かる実情に鑑み、複数系統の蒸気系統のうちのある特定の蒸気温度だけが高くなって、配管設計温度や配管メタル温度の許容値を越えてしまうことを、設定蒸気温度を下げることなく防止し得、ボイラ本体の補修や燃焼再調整を不要とし得るボイラの蒸気温度制御方法及び装置を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数系統の蒸気系統を備え、過熱器入側へのスプレー注水により過熱器出側の蒸気温度を制御するようにしたボイラの蒸気温度制御方法において、各々の蒸気系統の蒸気温度を検出し、全蒸気系統の平均蒸気温度と、前記各々の蒸気系統の蒸気温度から規定値を差し引いた差引蒸気温度とのうち最も高いものを選択して高選択蒸気温度とし、該高選択蒸気温度と設定蒸気温度との蒸気温度偏差を求め、該蒸気温度偏差をなくすようスプレー注水流量を制御することを特徴とするボイラの蒸気温度制御方法にかかるものである。
【0015】
又、本発明は、複数系統の蒸気系統を備え、過熱器入側へのスプレー注水により過熱器出側の蒸気温度を制御するようにしたボイラの蒸気温度制御装置において、
各々の蒸気系統の蒸気温度を検出する温度検出器と、
全蒸気系統の平均蒸気温度と、前記温度検出器で検出された各々の蒸気系統の蒸気温度から規定値を差し引いた差引蒸気温度とのうち最も高いものを選択して高選択蒸気温度とし、該高選択蒸気温度と設定蒸気温度との蒸気温度偏差を求め、該蒸気温度偏差をなくすためのスプレー注水流量制御指令をスプレー注水流量調節弁へ出力する制御器と
を備えたことを特徴とするボイラの蒸気温度制御装置にかかるものである。
【0016】
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【0017】
運転時には、各々の蒸気系統の蒸気温度が検出され、全蒸気系統の平均蒸気温度と、前記各々の蒸気系統の蒸気温度から規定値を差し引いた差引蒸気温度とのうち最も高いものが選択されて高選択蒸気温度とされ、該高選択蒸気温度と設定蒸気温度との蒸気温度偏差が求められ、該蒸気温度偏差をなくすようスプレー注水流量が制御される。
【0018】
この結果、複数系統の蒸気系統のうちのある特定の蒸気温度だけが高くなった場合には、その高くなった蒸気温度が選択される形となるため、途中にスプレー注水流量調節弁が設けられたスプレー注水系統を一系統としていても、配管設計温度や配管メタル温度の許容値を越えてしまうことが回避され、機器保護のために設定蒸気温度を下げなくて済み、各蒸気系統の蒸気温度に差がほとんどない状態において、平均蒸気温度が低下してしまうことがなくなり、負荷に応じて要求される温度の蒸気が得られ、ボイラとしての本来の機能が発揮でき、ボイラ本体の補修や燃焼再調整を行う必要もなくなる。
【0019】
しかも、高くなった蒸気温度を単に選択するのではなく、規定値を差し引いた差引蒸気温度を設定蒸気温度と比較するようにしているため、低い方の蒸気温度の低下も最小限に抑えられることとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0021】
図1は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図5と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図5に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示す如く、制御器29に、
第一蒸気温度27aから規定値37(例えば、10[℃])を差し引いた第一差引蒸気温度38aを求めて出力する第一減算器39aと、
第二蒸気温度27bから規定値37を差し引いた第二差引蒸気温度38bを求めて出力する第二減算器39bと、
平均演算器31から出力される平均蒸気温度32と、前記第一減算器39aから出力される第一差引蒸気温度38aと、前記第二減算器39bから出力される第二差引蒸気温度38bとのうち最も高いものを選択し高選択蒸気温度41として減算器34へ出力する高信号選択器40と
を追加装備した点にある。
【0022】
次に、上記図示例の作用を説明する。
【0023】
運転時には、第一温度検出器28aによって一方の蒸気系統23aの第一蒸気温度27aが検出されると共に、第二温度検出器28bによって他方の蒸気系統23bの第二蒸気温度27bが検出され、前記第一温度検出器28aで検出された第一蒸気温度27aと前記第二温度検出器28bで検出された第二蒸気温度27bとの平均値が制御器29の平均演算器31において求められ平均蒸気温度32として高信号選択器40へ出力される。
【0024】
これと同時に、第一減算器39aにおいて、前記第一蒸気温度27aから規定値37を差し引いた第一差引蒸気温度38aが求められて高信号選択器40へ出力されると共に、第二減算器39bにおいて、前記第二蒸気温度27bから規定値37を差し引いた第二差引蒸気温度38bが求められて高信号選択器40へ出力される。
【0025】
前記高信号選択器40において、前記平均演算器31から出力される平均蒸気温度32と、前記第一減算器39aから出力される第一差引蒸気温度38aと、前記第二減算器39bから出力される第二差引蒸気温度38bとのうち最も高いものが選択され、高選択蒸気温度41として減算器34へ出力され、該減算器34において、前記高信号選択器40から出力される高選択蒸気温度41と設定蒸気温度33との蒸気温度偏差35が求められて比例積分調節器36へ出力され、該比例積分調節器36において、前記減算器34から出力される蒸気温度偏差35が比例積分処理されて該蒸気温度偏差35をなくすためのスプレー注水流量制御指令30がスプレー注水流量調節弁26へ出力され、これにより、該スプレー注水流量調節弁26の開度調節が行われ、高圧給水加熱器22の出側におけるボイラ給水の一部がスプレー注水系統25を介しスプレー注水として、三次過熱器5入側における両方の蒸気系統23a,23bへスプレー注水器24a,24bから所要量噴射され、前記平均蒸気温度32が設定蒸気温度33と等しくなるよう制御が行われる。
【0026】
この結果、複数系統の蒸気系統23a,23bのうちの片方の蒸気温度(第一蒸気温度27a或いは第二蒸気温度27b)だけが高くなった場合には、その高くなった蒸気温度が選択される形となるため、途中にスプレー注水流量調節弁26が設けられたスプレー注水系統25を一系統としていても、配管設計温度や配管メタル温度の許容値を越えてしまうことが回避され、機器保護のために設定蒸気温度33を下げなくて済み、各蒸気系統23a,23bの第一蒸気温度27a並びに第二蒸気温度27bに差がほとんどない状態において、平均蒸気温度32が低下してしまうことがなくなり、負荷に応じて要求される温度の蒸気が得られ、ボイラとしての本来の機能が発揮でき、ボイラ本体1の補修や燃焼再調整を行う必要もなくなる。
【0027】
しかも、高くなった蒸気温度を単に選択するのではなく、規定値(例えば、10[℃])を差し引いた差引蒸気温度(第一差引蒸気温度38a或いは第二差引蒸気温度38b)を設定蒸気温度33と比較するようにしているため、低い方の蒸気温度の低下も最小限に抑えられることとなる。
【0028】
ここで、数値の具体例を挙げると、例えば、図2に示すケース1のように、第一蒸気温度27aが410[℃]、第二蒸気温度27bが430[℃]、平均蒸気温度32が420[℃]であって、第一蒸気温度27aと第二蒸気温度27bとの差が20[℃]と比較的小さい場合、第一差引蒸気温度38aは400[℃]、第二差引蒸気温度38bは420[℃]となるため、高選択蒸気温度41は420[℃]で平均蒸気温度32と等しくなる。これに対し、図2に示すケース2のように、第一蒸気温度27aが400[℃]、第二蒸気温度27bが440[℃]であって、第一蒸気温度27aと第二蒸気温度27bとの差が40[℃]と比較的大きい場合、平均蒸気温度32はケース1と同じ420[℃]であるものの、第一差引蒸気温度38aは390[℃]、第二差引蒸気温度38bは430[℃]となるため、高選択蒸気温度41は430[℃]となる。
【0029】
こうして、複数系統の蒸気系統23a,23bのうちのある特定の蒸気温度だけが高くなって、配管設計温度や配管メタル温度の許容値を越えてしまうことを、設定蒸気温度33を下げることなく防止し得、ボイラ本体1の補修や燃焼再調整を不要とし得る。
【0030】
尚、本発明のボイラの蒸気温度制御方法及び装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、最終過熱器6の上段に三次過熱器5ではなく二次過熱器4或いは一次過熱器3が設けられるような形式のボイラにも適用可能なこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明のボイラの蒸気温度制御方法及び装置によれば、複数系統の蒸気系統のうちのある特定の蒸気温度だけが高くなって、配管設計温度や配管メタル温度の許容値を越えてしまうことを、設定蒸気温度を下げることなく防止し得、ボイラ本体の補修や燃焼再調整を不要とし得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の要部構成図である。
【図2】本発明を実施する形態の一例において、検出或いは演算される各蒸気温度の具体例を表形式にまとめた図である。
【図3】一般的なボイラの一例を表わす全体概要構成図である。
【図4】図3に示されるボイラの給水・蒸気系統の一例を表わす概要構成図である。
【図5】従来例の要部構成図である。
【符号の説明】
1 ボイラ本体
3 一次過熱器(過熱器)
4 二次過熱器(過熱器)
5 三次過熱器(過熱器)
6 最終過熱器(過熱器)
23a 蒸気系統
23b 蒸気系統
24a スプレー注水器
24b スプレー注水器
25 スプレー注水系統
26 スプレー注水流量調節弁
27a 第一蒸気温度(蒸気温度)
27b 第二蒸気温度(蒸気温度)
28a 第一温度検出器(温度検出器)
28b 第二温度検出器(温度検出器)
29 制御器
30 スプレー注水流量制御指令
31 平均演算器
32 平均蒸気温度
33 設定蒸気温度
34 減算器
35 蒸気温度偏差
36 比例積分調節器
37 規定値
38a 第一差引蒸気温度(差引蒸気温度)
38b 第二差引蒸気温度(差引蒸気温度)
39a 第一減算器
39b 第二減算器
40 高信号選択器
41 高選択蒸気温度

Claims (2)

  1. 複数系統の蒸気系統を備え、過熱器入側へのスプレー注水により過熱器出側の蒸気温度を制御するようにしたボイラの蒸気温度制御方法において、
    各々の蒸気系統の蒸気温度を検出し、全蒸気系統の平均蒸気温度と、前記各々の蒸気系統の蒸気温度から規定値を差し引いた差引蒸気温度とのうち最も高いものを選択して高選択蒸気温度とし、該高選択蒸気温度と設定蒸気温度との蒸気温度偏差を求め、該蒸気温度偏差をなくすようスプレー注水流量を制御することを特徴とするボイラの蒸気温度制御方法。
  2. 複数系統の蒸気系統を備え、過熱器入側へのスプレー注水により過熱器出側の蒸気温度を制御するようにしたボイラの蒸気温度制御装置において、
    各々の蒸気系統の蒸気温度を検出する温度検出器と、
    全蒸気系統の平均蒸気温度と、前記温度検出器で検出された各々の蒸気系統の蒸気温度から規定値を差し引いた差引蒸気温度とのうち最も高いものを選択して高選択蒸気温度とし、該高選択蒸気温度と設定蒸気温度との蒸気温度偏差を求め、該蒸気温度偏差をなくすためのスプレー注水流量制御指令をスプレー注水流量調節弁へ出力する制御器と
    を備えたことを特徴とするボイラの蒸気温度制御装置。
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