JP4061558B1 - 積載物の重量を計測することができる運搬車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】運搬車両に積載した装置で、その運搬車両の積荷の重量を計測する。
【解決手段】
その運搬車両は、「空気バネを具備した車輪懸架装置」AND/OR「板バネを具備した車輪懸架装置」を装備したものであって、これらの車輪懸架装置における車輪の車軸と車体フレームの間にロードセルを配設すると共に、各々のロードセルの感応値を合算し、積み荷が在る場合のその合算値から積み荷がない場合のその合算値を差し引いて積荷の重量を算出する装置を装備したものにする。
【効果】貨物自動車、タンクローリー車、バス、セミトレーラートラックおよびダンプカー等の運搬車輌に積載した荷の重量を計測することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、運搬車両に装着する秤量機に関し、詳しくは、貨物自動車、タンクローリー車、バス、セミ・トレーラトラックおよびダンプカー等の運搬車両、並びに、船舶、潜水艦、飛行機等の運搬手段に装着する「積載物の重量を計測する装置」に関する。
従来から、「積載物を格納する容器が車体に固定されている運搬車両においては、その積載物の重量を、その運搬手段に搭載された装置で直接的に計測する」ことは、困難であるとされてきた。
図30は特許文献1に開示されているダンプトラックの側面図であり、そのダンプトラックは、荷台75を傾動させる支点76が改造され、その荷台75の下にロードセル78を装着した担持シリンダー79が配設されたことによって、荷台75の上昇が可能になったので、荷台75の積載物の重量を計測する機能が備わったものである。
文献1のダンプトラックにおける積載物の計測要領は、空車状態における「荷台75の重量」および積車状態における「荷台75の重量」の両者を計測し、後者の重量から前者の重量を差し引く演算で以って、積載物の重量を算出するものである。
しかし、文献1に開示されている装置では、荷台が車体に固着されているトラック等の運搬車両に適用できないので、荷台が車体に固着されている運搬車両に積載した積載物は、その車両に装備した装置で計測することができないという課題があった。
荷台が固定されている運搬車両に積載した積載物の重量は、車輪懸架装置に設置されている空気バネや板バネの撓み量を測定し、その撓み量を用いて間接的に知ることが可能であるとする特許文献2の発明が開示された。
図30は、特許文献2に開示されているセミ・トレーラトラックの側面図であり、
特許文献2における「空気バネまたは板バネを具備した車輪懸架装置」の空気バネおよび板バネの撓み量は、車両が走行可能な状態の下で、即ち、「車両が走行している時に発生する激震から、その車両を保護する」という本来の目的を即座に果たせる状況の下で、「激震を発生させない」という機能、即ち、撓み現象を用いて、計測されている。
従って、空気バネおよび板バネの撓み量は、車両懸架装置の本来の使用目的・機能を直接的に利用して、計測されている。
文献2における空気バネ式車輪懸架装置は、車軸の直上に空気バネ71が設置されたものであるから、その空気バネ式車輪懸架装置の空気バネ71内の圧力は、その空気バネ71の圧縮変位と単調に連動して変化しないことを鑑みて、車軸を押圧する荷重は「空気バネ71のベローズ圧力」と「空気バネ71の圧縮変位」と「空気バネ71の圧縮変位に依存した有効な空気バネ横断面積を示す関数」とで演算されている。
ここに、空気バネ71が車軸を押圧する荷重は、「圧縮変位に依存した関数」が使用されているから、想定された値であって、間接的に計測された値である。
空気バネ71の圧縮変位は、空気バネ71のベローズ部分の材質劣化による強度低下で変動し、圧入される圧縮空気の重量の変動で変動し、圧入される圧縮空気の気温に起因した体積の変動で変動するから、仮想された「空気バネが車軸を押圧する荷重」は当然に変動するという問題がある。
文献2における板バネ式車輪懸架装置では、「積車状態における板ばね74に発生する撓み量」と「その撓み時における弾性係数の実験値」に基づいて車軸を押圧する荷重を算出する。
ここに、板ばね74が車軸を押圧する荷重は、実験値が使用されて演算された算出値であるから、間接的に計測された値である。
「板ばね74の撓み時におけるバネ定数」は、過酷な荷重が繰り返し掛かることによってその弾性力が弱まるので、俗的に表現すれば、スプリングがへたって弱くなるので、当然に変動するという問題がある。
以上の事情により、文献2の発明で計測した積載物の重量は、その重量が間接的に演算され、しかも、「空気ばね内の圧力」、「空気ばねの圧縮変位」および「板ばねの撓み時におけるバネ定数」等の変動要因を包含した状態で演算された値であるから、その積載物の重量は実際の重量と対比して補正した重量に長期に亘って変換しなければならないという課題があった。
特開昭61−191927 ダンプトラックの積荷重量計測装置 特開2002−54983 自動車の積載状態の測定
発明が解決しようとする課題
荷台が固定されている運搬車両における積載物の重量を、その車両に装着した荷重検知装置で計測する。
課題を解決するための手段
課題を解決する運搬車両は、並列して装着されている全組の車輪懸架装置の内から、1組乃至3組の車輪懸架装置を荷重検知装置の構成部品として活用し、該荷重検知装置で車体を支持し、
その荷重検知装置を構成している車輪懸架装置が「空気バネを具備した車輪懸架装置」にあっては、車輪の車軸と車体フレームの間にロードセルを配設し、「板バネを具備した車輪懸架装置」にあっては、車輪の車軸と車体フレームの間に、ロードセルを装着した油圧または空圧で作動するシリンダーを配設し、積載物の積車状態において、前記のロードセルが感応した荷重に基づいて、
1組の荷重検知装置で車体を支持している場合にあっては、積載物の重量を直接算出し、
2組または3組の荷重検知装置で車体を支持している場合にあっては、積車状態および空車状態における各々の車体重量を算出する。
そして、積載物の重量は、積車状態における車体重量から空車状態における車体重量を差し引いて算出する。
ここに、車輪懸架装置とは、車輪と車体フレームの間に介在して、車輪を車体フレームに垂れ下げた状態で連結させている装置である。
また、車体とは、荷台、運転台、油圧発生装置、圧縮空気発生装置、および、電気計装配線等のように車体フレームに固着しているもの一式であり、車体フレームに固着していない車輪懸架装置、車軸、およびタイヤ等を含んでいない。
発明の効果
本発明の荷重検知装置を装着している貨物自動車、タンクローリー車、バス、セミ・トレーラトラックおよびダンプトラック等の運搬車両は、積載物を格納している容器や荷台のみを動かすことなく、積載物の重量を直接的に計測することができるという格別の効果を有している。
運搬車両に架装されている容器や荷台のみを上下動させないで、しかも、その運搬車両に装着された装置で以って、積載物の重量を直接的に計測することは、従来から困難であるとされてきた。
従って、本発明の「積載物の重量を計測することができる運搬車両」は、その困難を克服して、積載物の重量を直接的に計測することを可能にしたという際だった新規性に富んだ運搬車両である。
本発明の「積載物の重量を計測することができる運搬車両」は、本発明の荷重検知装置を装着したことによって、それを装着していない運搬車両に比べて、架装される部品点数が増えているので、最大積載量がこれらの部品の重量の分だけ減少するが、最大積載量の減少割合が極めて小さいという格別の効果を有している。
例えば、本発明の「積載物の重量を計測することができる運搬車両(前者)」は、積載物の重量を計測する際に、前者の運搬車両の車体が1組の荷重検知装置で支持されているのであれば、「本発明の荷重検知装置を装着していない場合のその運搬車両(後者)」の最大積載量が10トンである場合に、前者の運搬車両の最大積載量は、後者の運搬車両に比べて、僅か略40kg程度の減少で済むこととなる。
このように、本発明である前者の運搬車両は、後者の運搬車両に比べて、最大積載量の減少割合が極めて小さいので、実務上においては、最大積載量が殆んど減少していないと言える程である。
積載物の重量を直接的に計量するにも拘わらず、最大積載量の減少割合が極めて小さいというこのような格別の効果は、積載物の重量を計測するに際して、車両に付属している車輪懸架装置を、従来の車両としての走行機能や走行目的の下で流用せず、荷重検知装置の部品として流用していることが、主な要因となって生み出されている。
積載物の重量を直接的に計量するにも拘わらず、最大積載量の減少割合が極めて小さくなるという効果を有して成る「荷台や容器が固定されている車両に装着する積載物秤量器」は、誰もこれまでに生み出すことができなかったのであるから、このような効果を生み出す本発明の荷重検知装置は、際だった新規性に富んだものである。
ダンプトラックは、積載物の過積載を防止するために、荷台が傾動し始めた時の油圧シリンダーに発生する作動油の圧力から、積載物の重量を計測することが法律で義務付けられているが、その重量計測方法では、積載物が偏って荷台に積載された場合、梃子の原理が作用して、積載重量が誤計測されるという致命的な欠陥がある。
しかし、本発明の「積載物の重量を計測することができるダンプトラック」は、積載物が傾動する荷台に偏って積載されていても、また、特許文献1に開示されている荷台のように傾動させる支点に特殊な改造を施さなくても、積載物の重量を正確に計測することができるという際だった効果を有している。
本発明の「積載物の重量を計測することができる運搬車両」は、積載物を積載している状態、所謂、積車状態における部分荷重を集計して「積載物の重量を含んだ車体重量」を算出し、この「積載物の重量を含んだ車体重量」から「積載物が積載されていない状態、所謂、空車状態の車体重量」を差し引く演算によって、積荷の重量を算出すものである。
積載物によって生じた車体の部分荷重、所謂、積荷の重量を集計するための部分荷重は、本発明の荷重検知装置で計測する。
尚、本発明の荷重検知装置で計測した「車体重量に係る部分荷重」を集計して演算する装置の設計・製作は、特許文献1や特許文献2に開示されている技術を含めて、従来の技術で要を足すことができる。
図1(a)は、本発明の「荷重検知装置1a」を装着した運搬車両が走行可能な状態であるときの、その「荷重検知装置1a」の正面図を表示したものである。
荷重検知装置1aは、車体フレーム5を降下させ、次いで、車体フレーム5を支持し、その後、車体フレーム5を支持している荷重を計測するものであって、図1(a)に表示しているように、「車体フレームを降下させる装置3a」と、荷重検知部2aとで構成され、荷重検知部2aが「車体フレームを降下させる装置3a」において車軸6の軸受7の上方で車体フレーム5から垂下されている。
「車体フレームを降下させる装置3a」は、図1(a)に表示しているように、空気バネ4と、横架している梃子8と、車体フレーム5と、車体フレーム5の下部から突出したブラケット9と、車輪10と、車軸6と、軸受7とで構成され、空気バネ4が梃子8の片側と車体フレーム5の間に配設され、ブラケット9が梃子8の他側に枢設され、車輪10の車軸6を軸支するための軸受7が梃子8の胴中に設けられ、押圧面17が軸受7の上部で突起している受け台13の上面に設けられていることを特徴とするものである。
尚、空気バネ4を、更に追加して、車軸6とブラケット9の間であって、車体フレーム5と梃子8の間に増設しても良い。
荷重検知部2aは、図1(a)に表示しているように、ロードセル11と吊着柱12と押圧面17とで構成され、ロードセル11が車体フレーム5から垂下している吊着柱12の先端に吊着され、押圧面17が前述したように軸受7の上部で突起している受け台13の上面に設けられている。
尚、荷重検知部2が図1(a)の表示と逆に設置された場合は、ロードセル11の計測機能を満たすことはできるが、ロードセル11が走行中に激しい揺れや振動に曝される。
このため、荷重検知部2は図1(a)に表示しているように設置する方が好ましい。
ロードセル11の感応部15と押圧面17の間には、車体が走行中に上下に揺れた時に、感応部15と押圧面17とが接触しないように、適宜大きさの間隙が設けられている。
車体フレームを降下させる装置3aは、以上の構成であるから、空気バネ4内の圧縮空気を大気と連通させることによって、車体フレーム5は自重で降下し、空気バネ4のベローズ34は車体フレーム5の降下で圧潰され、図1(b)に表示しているように、吊着柱12及びロードセル11も同時に降下させる機能を有する。
荷重検知装置1aは、吊着柱12及びロードセル11が車体フレームを降下させる装置3aで降下した時に、ロードセル11の感応部15が受け台13の押圧面17と接触して、吊着柱12とロードセル11と受け台13とで構成された一本の支柱を形成するので、車体フレーム5がその形成された支柱に支持されて、車体フレーム5の降下を停止させるという機能を有すると共に、車体フレーム5を支持する荷重をロードセル11の感応部に作用させるという機能を有する。
図1(a)における空気バネ4に接続されている給気側の開閉弁80を閉にし、次いで、排気側の開閉弁83を開にして空気バネ4から排出される圧縮空気を、流量調整弁84で絞って排出することによって、車体フレーム5は緩慢に降下する。
或いは、空気バネ4に接続されている排気管の内径を適宜な細さにしておけば、流量調整弁84を設けなくても、逆止弁82を開放するだけで、空気バネ4の内部の圧縮空気が絞られて排出されるので、車体フレーム5は緩慢に降下する。
荷重検知部2aは、車体フレーム5が降下して、吊着柱12とロードセル11と受け台13とが一本の支柱を形成したときに、ロードセル11が車体フレーム5を支持する荷重を計測する。
尚、ロードセル11による荷重の計測は、空気バネ4の内圧が大気圧になってから、計測する。
荷重検知装置1aは、空気バネに接続されている排気管の流量を調整して、車体フレーム5を緩慢に降下させることによって、ロードセル11の感応部15が、押圧面17に大きな衝撃を発生させることなく接触してから、押圧面17を押圧して、車体フレーム5を支持するという機能を発揮して、ロードセル11を破損させることなく、車体フレーム5を支持している荷重を計測するという目的を果たす。
空気バネ4に圧入されている圧縮空気を大気に連通して車体フレーム5を降下させた場合、空気バネ4の上部が車体フレーム5から押圧されて、緩衝部16に接触する前に、ロードセル11の感応部15が押圧面17に到達するように、吊着柱12の長さを適宜に設定して、その感応部15の先端と押圧面17の間に適宜な大きさの間隙を設けている。
受け台13は、梃子8と共に傾動されるので、空気バネ4が梃子8を介在して車体フレ−ム5を押し上げている状態において、図1(a)に表示しているように、押圧面17を予め適宜な角度に傾斜させておくことによって、車体フレーム5が降下してロードセル11の感応部15と接触するときに、押圧面17を水平状態にすることができる。
図1(b)は、ロードセル11の感応部15の下端と受け台13の押圧面17の両者が平面であり、両者は平面接触している状況を表示している。
しかし、感応部15と押圧面17の接触は、平面接触に限定するものでなく、感応部15または押圧面17の何れか一方が球面または円弧の形状で、残る他側が平面形状で接触させてもよく、或いは、感応部15と押圧面17の接触を球面接触または円弧接触させてもよい。
感応部15と押圧面17の両者の内、少なくとも片側を球面または円弧の形状にしておけば、車体フレーム5の降下位置と受け台13の押圧面17の傾き角度との関係に小さな誤差が発生しても、ほぼ垂直方向の押圧力を感応部15に作用させることができる。
本発明の荷重検知装置1aを2本以上の車軸に装着した運搬車両は、積載物18の重量を計測するために車体フレーム5を降下させた際に、ロードセル11の感応部15から押圧面17までの距離のバラツキ、車体フレーム5の歪、車軸6から車輪10の下端までの距離の不均一、各々の車輪10の下端が押圧している路面85の高低さ等に起因して、何れかのロードセル11の感応部15が押圧面17に到達しない現象が生じ得る。
何れかの荷重検知装置のロードセル11の感応部15が押圧面17に到達しない現象が生じても、少なくとも3箇所の荷重検知装置のロードセル11の感応部15が押圧面17を押圧しながら車体フレーム5を支持しているので、積載物の重量を計測することが可能である。
本発明の荷重検知装置1aにおける荷重検知部2aから受け台13までを、伸縮可能な防塵カバー14で囲って、走行中に粉塵や土砂が受け台13に堆積しないようにすることによって、粉塵や土砂がロードセル11の感応部15と押圧面17の間に介在して、ロードセル11の感応部に変則的な荷重が掛かることを防止することができる。
本発明の荷重検知装置1aを具備した運搬車両は、押圧面17を押圧する荷重を計測した後、空気バネ4に圧縮空気を圧入すれば、車体フレーム5が梃子8の作用で定位置まで押し上げられるので、ロードセル11の感応部15が受け台13から離れて、走行可能な状態になる。
図2(a)は、本発明の「荷重検知装置1b」を装着した運搬車両が走行可能な状態であるときの、その「荷重検知装置1b」の正面図を表示したものである。
荷重検知装置1bは、荷重検知装置1aが車体フレーム5を降下させるのに反して車体フレーム5を上昇させ、次いで、車体フレーム5を支持し、その後、車体フレーム5を支持している荷重を計測するものであって、図2(a)に表示されているように、「車体フレームを上昇させる装置3b」と荷重検知部2bとで構成され、荷重検知部2bが車体フレーム5から車軸26の軸受27に向かって垂下されている。
「車体フレームを上昇させる装置3b」は、図2(a)に表示しているように、ブラケット20と、滑動部21と、凸側を下に向けて横架している弓形状の板バネ19と、車輪10と、車軸26と、軸受27と、油圧シリンダー23とロードセル11とで構成され、板バネ19の片側端の保持部28が車体フレーム5から突出したブラケット20に枢軸され、板バネ19の他側端付近が図3(a)に表示しているように、車体フレーム5の下方に突出した滑動部21の押圧面22に滑動自在に押圧され、車体フレーム5がブラケット20および滑動部21を介して板バネ19を押圧し、車輪10の車軸26を軸支するための軸受27が板バネ19の略中央に組み付けられ、車軸26の軸受27と車体フレーム5の間に油圧シリンダー23とロードセル11を配設していることを特徴とするものである。
荷重検知部2bは、図2(a)に表示しているように、ロードセル11と、油圧シリンダー23と、軸受27の上面31とで構成され、ロードセル11が車体フレーム5から垂下した油圧シリンダー23の先端に吊着され、ロードセル11の感応部15が軸受27の上面31の上方に設置されている。
ロードセル11の感応部15と軸受27の上面31の間には、車体が走行中に上下に揺れた時に、感応部15と上面31とが接触しないように、適宜大きさの間隙が設けられている。
「車体フレームを上昇させる装置3b」は、以上の構成であるから、油圧シリンダー23のピストン25を押し出すことによって、車体フレーム5と軸受け27の距離を拡大させ続け、図2(b)に表示しているように、板バネ19の撓みを消失するに、所謂、弾性力による反発力を消失させるに至らせるという機能を有する。
荷重検知部2bは、板バネ19の撓みが消失するに至っている時に、車体フレーム5の上昇を停止させ、ピストン25を押し出している油圧シリンダー23と、ロードセル11と車軸27とが、一本の支柱を形成して、車体フレーム5を支持している状態において、ロードセル11が車体フレーム5を支持する荷重を計測する。
図3(a)は、図2(a)における断面A−Aを表示したもの、即ち、運搬車両が走行可能な状態であるときの「荷重検知装置1b」における滑動部の側面図を表示したものである。
図3(a)中の板バネ19は、押圧面22から押圧されていて、リミットスイッチ101の感応部は板バネ19の下面から下方に離れて設置されている。
図3(b)は、図2(b)における断面B−Bを表示したもの、即ち、ロードセル11で車体フレーム5を支持する荷重を計測している時の「荷重検知装置1b」における滑動部の側面図を表示したものである。
図3(b)中の板バネ19は、車体フレーム5と軸受27との距離が拡大されて、板バネ19の撓みが消失するに至っており、板バネ19が押圧面22から離れて、リミットスイッチ101の感応部を押し下げている。
油圧シリンダー23によるピストン25の押し出しは、リミットスイッチ101の感応部を押し下げられたときに発生した電気信号によって、停止する。
その後、荷重検知部2bのロードセル11が車体フレーム5を支持する荷重を計測する。
或いは、油圧シリンダー23のピストン25を押し出しているときの油圧が一定に転じた時を捉えることによって、板バネ19の撓みが消失するに至った時点を感知することができる。
油圧シリンダー90のピストン91,92を押し出しているときの油圧が一定に転じた時を捉えることによっても、板バネ19の撓みが消失するに至った時点を感知することができる。
このため、ロードセル11の感知した荷重は、板バネ19の撓みが消失しているときの荷重であるから、板バネの弾性力が含まれていない。
このため、算出された積荷の重量にも板バネの弾性力が含まれていない。
車体フレーム5と車軸26の距離を拡大するに当たっては、油圧シリンダー23のピストン25が押圧する部分が車軸26の軸受27に限るものでなく、軸受27付近の車軸26の被覆部分30を押圧させても良い。
運搬車両には、荷重検知装置1bに代わって、図4に表示している荷重検知装置1hを装着しても良い。
荷重検知装置1hは、荷重検知装置1bにおける荷重検知部2bの油圧シリンダー23を複数段に伸延する油圧シリンダー90に入れ替えたもの(荷重検知部2h)であり、荷重検知部2hの油圧シリンダー90の長さが荷重検知部2bの油圧シリンダー23よりも短くなって、走行しているときには、車軸26の軸受27の上面31から、ロードセル11の感応部15の下端までの距離が大きくなるので、車体が大きく上下に揺動した場合に、ロードセル11の感応部15が軸受27の上面31に接触する恐れを、油圧シリンダー23を用いた場合よりも、少なくすることができる。
荷重検知部2bの油圧シリンダー23は、荷重検知部2fまたは荷重検知部2gのように、首振りができるようにすれば、車体が走行中に大きく上下に揺動した場合に、横架している油圧シリンダー23が軸受27の上面31に接触する恐れをなくすることができる。尚、油圧に拘泥せず、空圧を用いても良い。
本発明の荷重検知装置1bにおける荷重検知部2bから軸受27の上面31までを、伸縮可能な防塵カバー14で囲って、走行中に粉塵や土砂が受け台13に堆積しないようにすることによって、粉塵や土砂がロードセル11の感応部15と受け台13の間に介在して、ロードセル11の感応部に変則的な荷重が掛かることを防止することができる。
本発明の荷重検知装置1bを具備した運搬車両は、車輪10の軸受27を押圧する力を計測した後、油圧シリンダー23のピストン25を縮めれば、車体フレーム5が降下して、車体フレーム5のブラケット20および滑動部21が板バネ19を押圧すると共に、ロードセル11の感応部15が車軸26の軸受27から離れて、走行可能な状態になる。
本発明の「荷重検知装置1a」または「荷重検知装置1b」を用いて「積載物の重量」を計測しているときは、これらの装置を装着した運搬車両は必ず停車している。
車輪懸架装置は、本来、「車両が走行している時に発生する激震から、その車両を保護する」という目的を果たすために、「激震を発生させない」という機能を持たせたものである。
しかし、本発明の「荷重検知装置1a」および「荷重検知装置1b」は、これらを装着している車両が「停車しているときにのみ」使用されるものであるから、車輪懸架装置における本来の目的や機能を全く使用していない。
本発明の「荷重検知装置1a」においては、「空気バネの弾性力を完全に喪失させる」という目的で、「車体フレームを降下させる」という機能を発揮させている。
また、本発明の「荷重検知装置1b」においては、「板バネの弾性力を完全に喪失させる」という目的で、「車体フレームを上昇させる」という機能を発揮させている。
「車体フレームを降下させる装置」および「車体フレームを上昇させる装置」は、その使用目的と機能が、車両の走行に必要な車輪懸架装置と全く異なっているのだけれども、車輪懸架装置の機械構造を包含している。
係る事由のために、「車体フレームを降下させる装置」については、以後、便宜的に「車輪懸架装置3a」と称し、「車体フレームを上昇させる装置」については、以後、便宜的に「車輪懸架装置3b」と定義する。
特許文献2に開示されている車両懸架装置は、本来の使用目的や機能を直接的に利用して、空気バネまたは板バネの撓みを計測しているのに対し、本発明の荷重検知装置1a,1bにおける車両懸架装置3a,3bは、車両懸架装置本来の使用目的や機能を全く利用していないばかりか、そのような撓みも計測していない。
従って、本発明の「車体フレームを降下させる装置3a」および「車体フレームを上昇させる装置3b」は、特許文献2に開示されている車両懸架装置と全く異質の装置である。
このため、「車輪懸架装置3a」および「車輪懸架装置3b」も、特許文献2に開示されている車両懸架装置と全く異質の装置である。
本発明の積荷の重量を計測することができる運搬車両は、「荷重検知装置1a」または「荷重検知装置1b」が車両の前方の車軸の両側、AND/OR、後方の車軸の両側に装着されており、荷が積載されているときに各々の荷重検知装置1の荷重検知部2が感知した荷重を電気的に読み取って合算し、積み荷が在る場合のその合算値から積み荷がない場合の車体重量を差し引く演算装置、および、その演算結果を表示するディスプレイが装着されている。
ここに、ロードセル11の感応値を電気的に読み取る方法、演算する方法、および、ディスプレイに表示する方法は、従来の技術を用いた方法でよい。
本発明の「荷重検知装置1a」および「荷重検知装置1b」に用いる車輪懸架装置は、前述したように、従来の車輪懸架装置3a,3bの機械的構造を使用するものであるけれども、「空気バネの弾性力を完全に喪失させる」という使用目的を果たすために「車体フレームを下降させる」という機能、並びに、「板バネの弾性力を完全に喪失させる」という使用目的を果たすために「車体フレームを上昇させる」という機能は、誰も気が付かなかったことであり、従来の車輪懸架装置3a,3bにおける使用目的および機能から到底に想到することができないので、際だった新規性を有するものである。
「空気バネ4を具備した車輪懸架装置3a」AND/OR「板バネ19を具備した車輪懸架装置3b」が装着されているセミ・トレーラトラック、貨物自動車、タンクローリー車、ダンプカー等の運搬車輌は、本発明の荷重検知装置1を装着するこが可能である。
従って、本発明の荷重検知装置1を装着したセミ・トレーラトラック、貨物自動車、タンクローリー車、ダンプカー等の運搬車輌は、積載物の重量を計測することができる。
本発明の荷重検知装置は、運搬車両に限らず、汎用据付式秤量機、長尺物の重量を計測する据付式秤量機、船舶や潜水艦や飛行機に積み込んだ積載物の重量を計測する秤量機、および、ホッパーから排出された粒状物や紛体物の重量を計測する秤量機に適用することが可能である。
図5(a)は荷重検知装置1fの正面図を表示したもので、荷重検知装置1fは、荷重検知装置1aの吊着柱12に首振り機構を設けたものである。
荷重検知装置1fを装着した運搬車両は、走行可能な状態であるときには、吊着柱12が水平に、かつ、車両の進行方向に横架されており、積載物18の重量を計測するときには、横架されている吊着柱12を、旋回させて鉛直に吊り下げられた状態にするものである。
荷重検知装置1aと同様に、ロードセル11の感応部15の先端と受け台13の押圧面17の間に適宜な大きさの間隙を設けることによって、吊着柱12を吊り下げた状態において、空気バネ4の上部が車体フレーム5から押圧されて、空気バネ4の緩衝部16に接触しないようにしている。
荷重検知装置1fを装着した運搬車両は、走行しているときには、荷重検知部2fが2点鎖線で表示しているように横架しているので、受け台13の上端から、横架している荷重検知装置1fの吊着柱12の下端のまでの距離が大きいから、車体が大きく振動しても、ロードセル11の感応部15が受け台13に接触しないという特徴がある。
図5(b)は、吊着柱12を旋回させる機構の一例を表示したもので、荷重検知部2fは、エアシリンダー100のピストンの先端部分に設けた旋回機構で、横架状態なったり、吊り下げ状態になったりする。
図6は荷重検知装置1gの側面図を表示したもので、荷重検知装置1gは、荷重検知装置1aの吊着柱12に首振り機構を設けたものである。
荷重検知装置1gを装着した運搬車両は、走行可能な状態であるときには、吊着柱12が水平に、かつ、車両の進行方向に対して直角に横架されており、積載物18の重量を計測するときには、荷重検知装置1fと同様に、横架されている吊着柱12を、旋回させて鉛直に吊り下げられた状態にするものである。
荷重検知装置1gを装着した運搬車両は、荷重検知装置1fと同様に、受け台13の上端から、横架している荷重検知装置1gの吊着柱12の下端のまでの距離が大きいから、車体が大きく振動しても、ロードセル11の感応部15が受け台13に接触しないという特徴がある。
荷重検知装置1bを装着した運搬車両は、荷重検知装置1fにおける荷重検知部2f、および、荷重検知装置1gにおける荷重検知部2gのように、首振り機構を荷重検知装置1bにおける油圧シリンダー23に設けることによって、走行しているときには、軸受27の上面31から、横架している荷重検知部2bの油圧シリンダー23の下端のまでの距離を大きくして、車体が大きく振動しても、ロードセル11の感応部15が軸受27の上面31に接触しないようにすることができる。
図7(a)は、走行可能な状態における「荷重検知装置1cを搭載した運搬車両」のその荷重検知装置1cの正面図を表示したものである。
荷重検知装置1cの構造は、荷重検知装置1aにおける荷重検知部2aが荷重検知部2cに入れ代ったもので、それ以外の構成部分は荷重検知装置1aと同じである。
荷重検知部2cは、図7(a)に表示しているように、ロードセル11と、油圧シリンダー32と、受け台13の押圧面17とで構成され、ロードセル11が車体フレーム5から垂下した油圧シリンダー32のピストン33の先端に吊着され、受け台13が車軸6の軸受7の上面に設置されている。
感応部15と受け台13の接触は、荷重検知装置1aと同様に、感応部15または押圧面17の何れか一方が球面または円弧の形状で、残る他側が平面形状で接触させてもよく、或いは、感応部15と受け台13の接触を球面接触または円弧接触させてもよい。
本発明の荷重検知装置1cを具備した運搬車両は、走行中の車体の振動によって、ロードセル11の感応部15が受け台13に接触しないように、油圧シリンダー32のピストン33を引き込んだ状態で、感応部15と受け台13の間に適宜大きさの間隙を設けている。尚、空圧シリンダーを用いても良い。
荷重検知装置1cで積載物18の重量を計測する場合は、「荷重検知装置1cを具備した運搬車両」が停車しているときに、図7(a)中の破線で表示しているロードセル11のように、油圧シリンダー32のピストン33を押し出して、感応部15の下端が押圧面17に接触する位置よりも少し高くなる位置まで、ロードセル11の感応部15の下端を降下させた後に、空気バネの圧縮空気を排出することによって、空気バネの内圧が高い状態で、図7(b)に表示しているように、感応部15の下端が受け台13に接触し、次いで、押圧する。
荷重検知装置1cにおけるロードセル11の感応部15の下端は、前述の如くに空気バネの内圧が高い状態で押圧面17に接触するので、押圧面17に緩慢に接触することとなる。
従って、荷重検知装置1cで積載物18の重量を計測する場合は、空気バネに接続されている排気管に、排出される圧縮空気を絞るための流量調節弁84を設けなくても良い。
尚、荷重検知装置1cを使用するに際しては、油圧シルンダー32のピストン33を引き込んだまま、空気バネ4のエア回路における開閉弁83を開にして空気バネ4から排出される圧縮空気を、流量調整弁84で絞って排出すれば、荷重検知装置1aの場合と同様に、車体フレーム5が緩慢に降下し、車体フレーム5が空気バネ4のベローズ34が圧潰して、ロードセル11の感応部15は大きな衝撃を発生させることなく受け台13を押圧することとなる。
ロードセル11の感応値である押圧荷重は、空気バネ4の内圧が大気圧になってから、計測する。
本発明の荷重検知装置1cを具備した運搬車両は、受け台13の押圧面17に作用する押圧荷重を計測した後、ピストン33を油圧シリンダー32の中に引き込んでから、空気バネ4に圧縮空気を圧入すれば、ロードセル11の感応部15が受け台13から離れているので、車体フレーム5が車輪懸架装置3aの梃子8で定位置まで押し上げられて、走行可能な状態になる。
図8(a)は、走行可能な状態における「荷重検知装置1dを搭載した運搬車両」のその荷重検知装置1dの正面図を表示したものである。
荷重検知装置1dの構造は、荷重検知装置1cにおける荷重検知部2cが荷重検知部2dに入れ代ったもので、それ以外の構成部分は荷重検知装置1cと同じである。
荷重検知部2dは、図8(a)に表示しているように車体フレーム5と軸受7付近の車軸6の被覆部30の間に設けられ、ロードセル11と、油圧シリンダー32と、被覆部30の押圧面35とで構成され、ロードセル11が車体フレーム5から垂下した油圧シリンダー32のピストン33の先端に吊着されている。
また、荷重検知部2dは、ロードセル11の感応部15と、被覆部30の押圧面35との接触部分を、平面接触、球面接触または円弧接触の何れかにしている。
本発明の荷重検知装置1dを具備した運搬車両は、走行中の車体の振動によって、ロードセル11の感応部15が被覆部30の押圧面35に接触しないように、油圧シリンダー32のピストン33を引き込んだ状態で、感応部15と押圧面35の間に適宜大きさの間隙を設けている。
荷重検知装置1dで積載物18の重量を計測する場合は、「荷重検知装置1dを具備した運搬車両」が停車しているときに、油圧シリンダー32のピストン33を押し出して、感応部15の下端が押圧面35に接触する位置よりも少し高くなる位置まで、ロードセル11の感応部15の下端を降下させた後に、空気バネ4の圧縮空気を排出することによって、空気バネ4の内圧が高い状態で、感応部15の下端を押圧面35に接触させてから押圧する。
このため、ロードセル11は、荷重検知装置1cの場合と同様に、感応部15に大きな衝撃が加わることなく、荷重を計測することができる。
尚、ロードセル11の感応値である押圧荷重は、空気バネ4の内圧が大気圧になってから、計測する。
ロードセル11は、油圧シリンダー32のピストン33を引き込んだ状態で荷の重量18を計測する場合であっても、荷重検知装置1cの場合と同様にすれば、感応部15に大きな衝撃が加わることなく、負荷を計測することができる。
空気バネ4は、梃子8の片側端付近に設置することに限定するものでなく、車輪10の軸受7と車体フレーム5の間に設置しても良い。
特許文献2に開示されている空気バネも、車輪10の軸受7と車体フレーム5の間に設置されているが、その空気バネは、荷重を受けて撓みを生じるという空気バネの機能を活用して、車軸を押圧する荷重を算出するために、その弾性力によって生じた高さ変位と、その弾性力の発生源である圧縮空気の圧力を計測することを目的にしている。
従って、荷重検知装置1dにおける空気バネ4と、特許文献2に開示されている空気バネとは、使用目的および機能が前記の如くに全く異なっている。
また、空気バネ4を、更に追加して、車軸6とブラケット9であって、車体フレーム5と梃子8の間に増設しても良い。
本発明の荷重検知装置1dを具備した運搬車両は、押圧面35を押圧する力を計測した後、油圧シリンダー32のピストン33を縮小させてから、空気バネ4に圧縮空気を圧入すれば、ロードセル11の感応部15が押圧面35から離れるので、車体フレーム5が車輪懸架装置3aの梃子8で定位置まで押し上げられて、走行可能な状態になる。
図9(a)は、本発明の「荷重検知装置1e」を装着した運搬車両が走行可能な状態であるときの、その「荷重検知装置1e」の正面図を表示したものである。
荷重検知装置1eは、図9(a)に表示しているように、荷重検知部2eと、「車体フレームを上昇させる装置3c」と、車体フレーム5とで構成され、荷重検知部2eが「車体フレームを上昇させる装置3c」の軸受38と車体フレーム5の間に縦立されている。
「車体フレームを上昇させる装置3c」は、図9(a)に表示しているように、弓状の板バネ36が凸側を上に向けて車体フレーム5の下方に横架され、揺動体41が板バネ36の中央付近に固定されていると共に、車体フレーム5から下方に突出した軸受42に回動自在に枢設され、軸受38が図9(a)に表示されているように板バネ36の両端付近の各々に滑動自在に遊貫されているので、板バネ36が揺動体41を介して車体フレーム5から押圧され、各々の軸受38がその貫通穴43の押圧面45を介して板バネ36のそれぞれの端部付近で押圧されている。
荷重検知部2eは、図9(a)に表示しているように、ロードセル11と、油圧シリンダー39と、車軸37の軸受38とで構成され、ロードセル11が車体フレーム5から垂下した油圧シリンダー39の先端に吊着され、ロードセル11の感応部15が車軸37の軸受38の押圧面40の上方に配設されている。
車体フレーム5は、油圧シリンダー39のピストン44を押し出して、車体フレーム5と車軸37の距離を拡大させることによって、上昇する。
車体フレーム5がある一定高さまで上昇すると、図9(b)に表示しているように、板バネ36の拘束が無くなって、板バネの撓みが消失する。
「車体フレームを上昇させる装置3c」は、荷重検知装置1bにおける「車体フレームを上昇させる装置3b」と同様に、「板バネの弾性力を完全に喪失させる」ことを使用目的としており、「車体フレームを上昇させる」ための機能部品である。
「板バネ36を具備した車体フレームを上昇させる装置3c」は、その使用目的と機能が、車両の走行に必要な車輪懸架装置と全く異なっているのだけれども、車輪懸架装置の機械構造を包含している。
係る事由のために、「車体フレームを上昇させる装置」については、以後、便宜的に「車輪懸架装置3c」と定義する。
図10(a)は、図9(a)中の断面C−Cおよび断面D−Dを表示しており、車軸37の軸受38には、板バネ36を貫通させている貫通穴43があり、その貫通穴43の下面が板バネ36から押圧される押圧面45であり、貫通穴43と天井面と板バネ36の上面の間には適宜高さの空隙がある。
図11は、図10(a)における貫通穴43の前記の空隙には、リミットスイッチ102の感応部が縦列して2箇所設置されている状況を表示したものである。
板バネ36が上昇し始めた時、所謂、板バネ36が押圧面45から離れ始めた時は、板バネ36の拘束力が消失した時なので、板バネ36の上面で下側の感応部を押上げた時に、ロードセル11が感応した荷重は、車体フレーム5を支持する荷重であって、板バネ36の弾性力を含んでいない。
このため、車体フレーム5を支持する荷重は、リミットスイッチ102の下側の感応部(a接点)がスイッチオンになった時に、ロードセル11で計測する。
上側の感応部(b接点)は、何らかの不具合で、油圧シリンダー39によるピストンの押し出しが停止しなかった場合に、板バネ36が弓状の開きを狭くする方向に変形する前に、強制的にピストンの押し出しを停止させるためのものである。
荷重検知部2eから車軸37の軸受38の押圧面40までを、伸縮可能な防塵カバー14で囲って、走行中に粉塵や土砂が受け台13に堆積しないようにすることによって、粉塵や土砂がロードセル11の感応部15と押圧面40の間に介在して、ロードセル11の感応部に変則的な荷重が掛かることを防止することができる。
本発明の荷重検知装置1eを具備した運搬車両は、走行中の車体の振動によって、ロードセル11の感応部15が軸受38の押圧面40に接触しないように、油圧シリンダー39のピストン44を引き込んだ状態で、感応部15と押圧面40の間に適宜大きさの間隙を設けている。
車体フレーム5と車軸26の距離を拡大するに当たっては、油圧シリンダー23のピストン25が押圧する部分が車軸26の軸受27に限るものでなく、軸受27付近の車軸26の被覆部分30を押圧させても良い。
荷重検知装置1eは、荷重検知部2eに代わって、図4に表示している荷重検知部2hを装着しても良い。
荷重検知部2hを構成している油圧シリンダー90は、複数段に伸延するシンダーであるから、荷重検知部2eの油圧シリンダー39の長さよりも短い。
このため、荷重検知装置1eに荷重検知部2hを装着すれば、車軸26の軸受27の上面31から、ロードセル11の感応部15の下端までの距離が大きくなる。
従って、車両の走行時に、車体が大きく上下に揺動した場合に、ロードセル11の感応部15が軸受27の上面31に接触する恐れが、油圧シリンダー23を用いた場合よりも、少なくすることができる。
荷重検知部2eの油圧シリンダー39は、荷重検知部2fまたは荷重検知部2gのように、首振りができるようにすれば、車体が走行中に大きく上下に揺動した場合に、横架している油圧シリンダー39が軸受37の上面40に接触する恐れをなくすることができる。
本発明の荷重検知装置1eを具備した運搬車両は、車軸37の軸受38を押圧する力を計測した後、油圧シリンダー39のピストン44を縮めれば、車体フレーム5が降下して、板バネ36が車体フレーム5の軸受42に枢設されている揺動体41を介して車体フレーム5から押圧され、各々の軸受38が板バネ36の両端付近で押圧されて、走行可能な状態になる。
図12(a)は、積載物の重量を計測することができる貨物自動車Cの側面図を表示したものである。
その貨物自動車Cは、本発明の荷重検知装置1を装着しており、前輪47および後輪48とも、空気バネ4を具備した車輪懸架装置3aが装備されている。
荷重検知装置1は荷重検知装置1a,1c,1d,1f,1g,1hの何れであっても良い。
図12(b)は、荷重検知装置1を搭載した貨物自動車Cの積載物18の重量を計測している状態を表示した側面図である。
積載物18の重量は、積車状態における全荷重検知装置1の荷重検知部2のロードセル11の感応値を合算した値から、空車状態における全荷重検知装置1のロードセル11の感応値を合算した値を、差し引く演算をすることによって、計測する。
図13は、積載物の重量を計測することができる貨物自動車Dの側面図を表示したものである。
その貨物自動車Dは、本発明の荷重検知装置1を装着しており、前輪47に板バネ19を具備した車輪懸架装置3bが、後輪48に空気バネ4を具備した車輪懸架装置3aが装備されている。
前輪47における荷重検知装置1は本発明の荷重検知装置1bであり、後輪48における荷重検知装置は本発明の荷重検知装置1a,1c,1d,1f,1g,1hの何れであっても良い。
積載物18の重量は、図12(a)の貨物自動車Cの場合と同様に、積車状態における全荷重検知装置1のロードセル11の感応値を合算した値から、空車状態における全荷重検知装置1のロードセル11の感応値を合算した値を、差し引く演算をすることによって、計測する。
図14は、積載物の重量を計測することができる貨物自動車Eの側面図を表示したものである。
その貨物自動車Eは前輪47および後輪48とも、板バネ19を具備した車輪懸架装置3bが装備されている。
荷重検知装置は本発明の荷重検知装置1bである。
積載物18の重量は、図12(a)の貨物自動車Cの場合と同様に、積車状態における全荷重検知装置1bのロードセル11の感応値を合算した値から、空車状態における全荷重検知装置1bのロードセル11の感応値を合算した値を、差し引く演算をすることによって、計測する。
図15は、積載物の重量を計測することができる貨物自動車Fの側面図を表示したものである。
その貨物自動車Fは前輪47に板バネ19の中央付近で前輪47を懸架する装置3bが、後輪48に板バネ36の両端で2列の後輪48を懸架する装置3cが装備されている。
前輪47における荷重検知装置1は本発明の荷重検知装置1bであり、後輪48における荷重検知装置1は本発明の荷重検知装置1eである。
積載物18の重量は、図12(a)の貨物自動車Cの場合と同様に、積車状態における全荷重検知装置1のロードセル11の感応値を合算した値から、空車状態における全荷重検知装置1のロードセル11の感応値を合算した値を、差し引く演算をすることによって、計測する。
図16は、積載物の重量を計測することができる貨物自動車Gの側面図を表示したものである。
その貨物自動車Gは、前輪47に空気バネ4を具備した懸架装置3aが、後輪48に板バネ36の両端で2列の後輪を懸架する装置3cが装着されている。
前輪47における荷重検知装置1は本発明の荷重検知装置1a,1c,1d,1f,1g,1hの何れかであり、後輪48における荷重検知装置1は本発明の荷重検知装置1eである。
積載物18の重量は、図12(a)の貨物自動車Cの場合と同様に、積車状態における全荷重検知装置1のロードセル11の感応値を合算した値から、空車状態における全荷重検知装置のロードセル11の感応値を合算した値を、差し引く演算をすることによって、計測する。
図17は、積載物の重量を計測することができる貨物自動車Hの側面図を表示したものである。
その貨物自動車Hは、前輪47に空気バネ4を具備した懸架装置3aが、後輪48a,48bに板バネ36の両端で2列の後輪を懸架する装置3cが装備されている。
前輪47における荷重検知装置1は本発明の荷重検知装置1a,1c,1d,1f,1g,1hの何れかであり、後輪48a,48bにおける荷重検知装置1は本発明の荷重検知装置1iである。
荷重検知装置1eには2本の荷重検知部2eが装着されているが、荷重検知装置1iは、荷重検知装置1eからその片側の荷重検知部2eを除去したものである。
積載物の重量を計測することができる貨物自動車Hは、荷重検知装置1を4箇所に装着しているから、車体フレームを少なくとも3箇所の荷重検知部2で同時に支持することができる。
前輪47の車軸6の両側に設けた荷重検知装置1aで、車体フレーム5を下降させて車両の前方に傾斜させた状態で、荷重検知部2aのロードセル11が感応している荷重を測定する。
後輪48aの車軸37の両側に設けた荷重検知装置1iで、車体フレーム5を上昇させて車両の前方に傾斜させた状態で、板バネ36の撓みが無くなったときの荷重検知部2eロードセル11が感応している荷重を測定する。
積載物18の重量は、図12(a)の貨物自動車Cの場合と同様に、積車状態における全荷重検知装置1のロードセル11の感応値を合算した値から、空車状態における全荷重検知装置のロードセル11の感応値を合算した値を、差し引いた値で以って、知ることができる。
図18は、積載物の重量を計測することができる不定形物運搬車Iの側面図を表示したものである。
ここにいう不定形物運搬車Iは、不定形物を充填する運搬車の容器103が均一な断面形状をしており、かつ、その運搬車Iの進行方向に沿って水平に装着されているものである。
ここにいう不定形物とは、気体、液体、粉体、粒体等の物質をいう。
これらの不定形物を格納する容器103が均一断面形状をしており、かつ、その運搬車Iの進行方向に沿って水平に装着されているから、容器103に充填された不定形物の水平方向の重心は、充填されている不定形物の量に左右されること無く、定位置にある。
また、容器103が空であるときの車体の重心位置も、定位置にある。
そして、容器103が空であるときの車体重量Wは定まった重量である。
積載物の重量を計測することができる不定形物運搬車Iは、図18に表示しているように、前方の車輪の車軸の両側に空気バネを具備した車輪懸架装置が装着されており、後輪48aの車軸の両側に荷重検知装置1iが装着されている。
積載物の不定形物の水平方向の重心位置と不定形物運搬車Iにおける車体の水平方向の重心位置との距離がE、前輪47の車軸から不定形物運搬車Iにおける車体の水平方向の重心位置までの距離をD、前輪47の車軸から後輪48aの車軸までの距離をC、不定形物を容器103に重点していないときの車体重量をW、積荷の不定形物の重量をP2、後輪48aの車軸を押上げるに必要な荷重Wrrとした場合、
Wrr×C=P2×(E+D)+W×D・・・・・・・・・・・・・・▲1▼
の数式が成立する。
▲1▼ 式を整理すると
P2=〔(Wrr×C)−(W×D)〕/(E+D)・・・・・・・・▲2▼
となる。
尚、積載物の不定形物の重心位置が、不定形物運搬車Iにおける車体の重心位置よりも、運転席側にある場合は、Eは−Eとする。
ここに、後輪48aの車軸を押上げるに必要な荷重Wrrは、荷重検知装置1iを用いて、計測することができる。 従って、不定形物運搬車Iの容器に充填した不定形物の重量P2は、後輪48aの車軸を押上げるに必要な荷重Wrrを計測し、荷重Wrrを▲2▼式に代入することによって算出できる。 P2の計算値と実際との相違はP2に補正係数を掛けて調整する。
尚、後輪48aの車軸を押上げるに必要な荷重Wrrは、その車軸の両側に装着されている荷重検知装置1iにおいて、各々の荷重検知部2eで計測された荷重を合算したものである。
また、荷重検知部2eで荷重Wrrを計測しているときには、後輪48bが接地しているが、板バネ36は撓んでいないので、後輪48bの車軸は板バネ36から押圧されていない。
このような不定形物運搬車Iには、高圧酸素・高圧水素・高圧窒素・LNG・LPG等を運搬する高圧ガス運搬車、石油・廃油・液体の化学薬品等を運搬するタンクローリー、石灰・セメント・不定形耐火物・珪砂・小麦粉等の粉粒体運搬車、屑鉄・土砂等を運搬するダンプトラック等の運搬車が該当する。
コンテナに荷を均一に詰め込めば、コンテナ運搬車も該当する。
従って、積載物の重量を計測することができる不定形物運搬車Iの車両重量は、荷重検知装置1iを装着していない運搬車の車両重量に比べて、容器103の重量を除けば、車輪懸架装置3cを流用しているから、2箇所の荷重検出部の重量分が増加することとなる。
ここに、道路運送車両の保安基準における「改造自動車等の取扱いについて」によれば、
車両総重量=車両重量+乗員重量(定員2名)+最大積載量
車両重量=キャブ付シャシ+架装物 である。
従って、容器103の重量は車両重量に含まれる。
油圧発生装置が他の目的で装着されている車両であれば、その油圧発生装置を流用すれば、容器103の重量を除いた処の「その2箇所の荷重検出部による車体重量の増加分」は、略50kg程度にすることが可能である。
従って、積載物の重量を計測することができる不定形物運搬車Iは、積載物の重量を計測することができるようにしたことによって、増加する車両重量が略40kg程度であるから、最大積載量の減少が殆んどないと言って良いほど小さいという際だった技術的効果を有している。
セミ・トレーラトラックJの概観は、図19に表示しているように、トレーラ49がトラックタ50にカプラ51を介して連結されたものである。
トラックタ50は、図13に表示している貨物自動車Dと同様に、前輪47に板バネ19を具備した車輪懸架装置3bが、後輪48に空気バネ4を具備した車輪懸架装置3aが装備されている。
トラックタ56の前輪48における荷重検知装置1は本発明の荷重検知装置1bであり、その後輪49における荷重検知装置1は本発明の荷重検知装置1a,1b,1c,1dの何れであっても良い。
トレーラ49は後部に空気バネ4を具備した車輪懸架装置3aが装備され、荷重検知装置1は本発明の荷重検知装置1a,1b,1c,1d,1eの何れであっても良い。
積載物18の重量は、図12(a)の貨物自動車Cの場合と同様に、積車状態における全荷重検知装置1のロードセル11の感応値を合算した値から、空車状態における全荷重検知装置1のロードセル11の感応値を合算した値を、差し引く演算をすることによって、算出する。
図19は、積載物の重量を計測することができるセミ・トレーラトラックKの側面図を表示したものである。
そのセミ・トレーラトラックKは、トラックタ52の前輪47には荷重検知部2の無い板バネ19を具備した車輪懸架装置3bが、トラックタ52の後輪48には本発明の荷重検知装置1が装備されている。
尚、トラックタ52の後輪48における荷重検知装置1は本発明の荷重検知装置1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1iの何れであっても良い。
また、図13におけるトレーラ49は、後部車輪53に本発明の荷重検知装置1が装備され、その荷重検知装置1は本発明の荷重検知装置1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1iの何れであっても良い。
図19におけるトラックタ52の前輪47には荷重検知部2が無いので、係るセミ・トレーラトラックKに積載されている積載物18の重量は、全車輪懸架装置3における荷重検知装置1のロードセル11の感応値を単に合算するという方法で以って、計測することができない。
しかし、トラックタ52の前輪47に荷重検知部2が無い場合であっても、下記の方法で荷の重量を計測することができるので、以下にその方法を説明する。
図13中の符号は、W1がトラクタ52の重量、W2が積載物18を積載している時のトレーラ49の重量、W2fが第5輪荷重、所謂、カプラ51の負担するトレーラ49の重量の配分、W2rがトレーラ49の後部車輪53の軸が負担するトレーラ49の重量の配分を表している。
トレーラ49の重量W2は、カプラ51にW2fの重量が、後部車輪53の軸にW2rの荷重が配分されるので、
W2=W2f+W2r‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲1▼
の数式が成立する。
セミ・トレーラトラックそのものは、円滑な進路変更を可能にするために、トラクタ52の重心の位置をカプラ51のセンターの位置に合わせて、製作されている。
このため、カプラ51のセンターが負担する重量Fは
F=W1+W2f‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲2▼
の数式が成立する。
図13中の符号については、Lがトラクタ52の前輪47の軸からその後輪48の軸までの水平方向の距離、Aがカプラ51のセンターからトラクタ52の後輪48の軸までの水平方向の距離、Bがカプラ51のセンターからトラクタ52の前輪47の軸までの水平方向の距離を表している。
このため、トラクタ52における前輪47の軸と後輪48の軸とカプラ51のセンターの位置関係については
B=L−A‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲3▼
の数式が成立する。
カプラ51のセンターが負担する重量Fは、トラクタ52の後輪48の軸に重量W1r、前輪47の軸に重量W1fに配分されるので、
F=W1f+W1r‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲4▼
の数式が成立すると共に、力学式
W1r×A=W1f×B‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲5▼
が成立する。
▲4▼式と▲5▼式により
W1r×A=(F−W1r)×B‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲6▼
▲2▼式と▲6▼式により
W1r×A=(F−W1r)×(L−A)‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲7▼
▲7▼式を整理することによって、
W1r=F(L−A)/L‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲8▼
が成立する。
▲2▼式と▲8▼式により、トラクタ52の後輪48の軸が負担する重量F1は
W1r=(W1+W2f)(L−A)/L‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲9▼
が成立する。
トレーラ55の重量W2のカプラ51に及ぼす重量W2fは▲9▼式から
W1=〔(W1r×L)/(L−A)〕−W2f‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲10▼
が成立する。
然るに、荷積載物18を積載している時のトレーラ49の重量W2は、▲1▼式と▲10▼式から
W2=〔(W1r×L)/(L−A)〕−W1+W2r‐‐‐‐‐‐▲11▼
の関係が成立する。
積載物18の重量を△W、空車状態におけるトレーラ49の重量をW0で表す。
△W=W2−W0‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲12▼
の数式が成立する。
▲11▼式と▲12▼式から、積載物18の重量△Wは、
△W=〔(W1r×L)/(L−A)〕−W1+W2r−W0‐‐‐▲13▼
の関係式が成立する。
▲13▼式における未知数はW1rとW2rであるが、荷重W1rについては積載物18を積載した時のトラクタ52の後輪48の懸架装置3に設けた荷重検知部2で計測して知ることができる数字であり、荷重W2rについては積載物18を積載した時のトレーラ49の後部車輪53の懸架装置3に設けた荷重検知部2で計測して知ることができる数字である。
ここに、▲13▼式におけるW0は、空車状態におけるトレーラ49の重量であるから、トレーラ49を改造しない限り変わらない一定の常数値ある。 従って、積載物18の重量△Wは計測したE1rおよびW2rを▲13▼式に代入することによって判明する。 △Wの計算値と実際との相違は△Wに補正係数を掛けて調整する。 以上の事情により、トラックタ52の前輪47に荷重検知部2が無い場合であっても、積載物18の重量を計測することができる。
尚、W0は、空車状態におけるトラクタ52の後輪48の懸架装置3に設けた荷重検知部2の感応値たる荷重W1rを計測し、空車状態におけるトレーラ49の後部車輪53の懸架装置3に設けた荷重検知部2の感応値たる荷重W2rを計測し、これらの数値を▲13▼式に代入して、知ることができる。
W0を常数値としてではなく、空車状態の時に計測したW0を用いて、積載物18の重量△Wを計測するようにすれば、トラクタ52の運転室に人が居たとしても、大量の物が積載されていても、積載物18の重量△Wを正しく計測することができる。
図20は、積載物の重量を計測することができるセミ・トレーラトラックLの側面図を表示したものである。
そのセミ・トレーラトラックLは、トラックタ52の前輪47には荷重検知部2の無い板バネ19を具備した車輪懸架装置3bが、トラックタ52の後輪48には本発明の荷重検知装置1が装備されている。
尚、トラックタ52の後輪48における荷重検知装置1は本発明の荷重検知装置1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1iの何れであっても良い。
また、図20におけるトレーラ94は、3本の車軸が並列しており、車輪53a,53b,53cおよび空気バネを具備した車輪懸架装置3aが各々の車軸の両側に装着されている。
後部車輪53aの車軸の両側には、本発明の荷重検知装置1が装備され、その荷重検知装置1は本発明の荷重検知装置1a,1c,1d,1f,1g,1hの何れであっても良い。
積載物の重量を計測する場合、トレーラ94における荷重検知装置1の荷重検知部2のロードセル11が感知した荷重は、全の空気バネの内部を大気と連通してからを計測する。
トラックタ52の後輪48における荷重検知装置1の荷重検知部2のロードセル11が感知した荷重をW1rで表示し、トレーラ94の後部車輪53aにおける荷重検知装置1の荷重検知部2のロードセル11が感知した荷重をW2rで表示すれば、積載物の重量を計測することができるセミ・トレーラトラックKの場合と同様にして、積載物の重量を知ることができる。
図21は、積荷の重量を計測することができるセミ・トレーラトラックMの側面図を表示したものである。
そのセミ・トレーラトラックMは、トラックタ52の前輪47には荷重検知部2の無い板バネ19を具備した車輪懸架装置3bが、トラックタ52の後輪48には本発明の荷重検知装置1が装着されている。
尚、トラックタ52の後輪48における荷重検知装置1は本発明の荷重検知装置1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1iの何れであっても良い。
また、図21におけるトレーラ99は、3本の車軸が並列しており、車輪53a,53b,53cおよび板バネを具備した車輪懸架装置3bが各々の車軸の両側に装着されている。
後部車輪53aの車軸の両側には、本発明の荷重検知装置1bが装着されている。
積載物の重量を計測する場合、トレーラ99における荷重検知装置1bの荷重検知部2bのロードセル11が感知した荷重は、荷重検知部2bの油圧シリンダーで、全の板バネの撓みが消失するまで車体フレームを上昇させ、全の板バネの撓みを消失させてから計測する。
トラックタ52の後輪48における荷重検知装置1の荷重検知部2のロードセル11が感知した荷重をW1rで表示し、トレーラ99の後部車輪53aにおける荷重検知装置1bの荷重検知部2bのロードセル11が感知した荷重をW2rで表示すれば、積載物の重量を計測することができるセミ・トレーラトラックKの場合と同様にして、積載物の重量を知ることができる。
図22は、「積載物の重量を計測することができる不定形物運搬セミ・トレーラトラックN」の側面図を表示したものである。
ここにいう不定形物運搬セミ・トレーラトラックNのトレーラ104は、不定形物106を充填する容器105が均一な断面形状をしており、かつ、そのトレーラ104の進行方向に沿って水平に装着されているものである。
ここにいう不定形物106とは、気体、液体、粉体、粒体等の物質をいう。
これらの不定形物を格納する容器106が均一断面形状をしており、かつ、そのトレーラ104の進行方向に沿って水平に装着されているから、容器106に充填された不定形物106の水平方向の重心は、充填されている不定形物106の量に左右されること無く、定位置にある。
また、容器106が空であるときの車体の重心位置も、定位置にある。
そして、容器106が空であるときのトレーラ104の車体重量W2は定まった重量である。
積載物の重量を計測することができる不定形物運搬セミ・トレーラトラックNは、図22に表示しているように、「積載物の重量を計測することができる不定形物運搬セミ・トレーラトラックN」は、トラックタ52の前輪47の車軸26の両端には、荷重検知部2の無い板バネ19を具備した車輪懸架装置3bが、トラックタ52の後輪48の車軸の両端には本発明の荷重検知装置1a,1c,1d1a,1c,1d,1f,1g,1hの何れかが装着されている。
尚、トラックタ52の前輪47の車輪懸架装置は、車輪懸架装置3bに拘泥するものではなく、車輪懸架装置3aであってもよい。
トラックタ52の後輪48の荷重検知装置は、荷重検知装置1a,1c,1d,1f,1g,1hに拘泥するものでなく、本発明の荷重検知装置1b,1eの何れであっても良い。
トレーラ104は、3本の車軸が並列しており、後部車輪53a,53b,53cの各々の車軸6の両側に「空気バネを具備した車輪懸架装置3a」が装着されている。
後部車輪53a,53b,53cにおける何れの車軸6の軸受7と、車体フレーム5との間に、荷重検知部2が装着されていない。
各々の「空気バネを具備した車輪懸架装置3a」は、全ての空気バネの内部を外気に連通させた場合に、降下したトレーラ104の車体フレームが、後部車輪53a側に向かって下り勾配に傾斜するように、各々の車輪懸架装置における梃子8の作用点の位置、空気バネにおける天井面から緩衝部16までの距離、ロードセル11の感応部15から押圧面17までの距離が調整されている。
トラックタ52の後輪48の荷重検知装置が、荷重検知装置1bまたは1eの何れかである場合は、トラックタ52の車体フレーム5を上昇させると共に、トレーラ104の空気バネの内部を外気に連通させて、車体フレーム5を降下させるので、前記の調整をしなくても、トレーラ104は後部車輪53a側に向かって下り勾配に傾斜する。
トレーラ104の積載物の重量を計測する場合に、全ての空気バネの内部を外気に連通させることによって、トレーラ104を後部車輪53a側に向かって下り勾配に傾斜させる。
トレーラ104は、後部車輪53a側に向かって下り勾配に傾斜している場合、後部車輪53aとトラックタ52とで支持されている。
後部車輪53b,53cは、接地しているけれども、梃子8の片側に空気バネ4の弾性力が作用していなく、かつ、空気バネ4の天井と緩衝部16の間に空隙があり、梃子8の他側が車体フレーム5の下部から突出したブラケット9に枢設されているので、トレーラ104を支持していない。
トレーラ104には、高圧酸素・高圧水素・高圧窒素・LNG・LPG等を運搬する高圧ガス運搬車、石油・廃油・液体の化学薬品等を運搬するタンクローリー、石灰・セメント・不定形耐火物・珪砂・小麦粉等の粉粒体運搬車、屑鉄・土砂等を運搬するダンプトラック等の運搬車が該当する。
図22中の符号は、W1がトラクタ52の重量、W2が不定形物106を積載している時のトレーラ104の車体重量、W2fがカプラ51の負担するトレーラ104の車体重量の配分、W2rがトレーラ104の後部車輪53aの車軸6の軸受7が負担するトレーラ104の車体重量の配分、P2が積載されている不定形物の重量、P2fがカプラ51の負担する不定形物の重量の配分、P2rがトレーラ104の後部車輪53aの車軸6の軸受7が負担する不定形物の重量の配分を表している。
トレーラ104の車体重量W2は、カプラ51にW2fの重量が、後部車輪53aの軸受7にW2rの荷重が配分されるので、
W2=W2f+W2r‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲1▼
の数式が成立する。
不定形物の重量P2は、カプラ51にP2fの重量が、後部車輪53aの軸受7にP2rの荷重が配分されるので、
P2=P2f+P2r‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲2▼
の数式が成立する。
セミ・トレーラトラックそのものは、円滑な進路変更を可能にするために、トラクタ52の重心の位置をカプラ51のセンターの位置に合わせて、製作されている。
このため、カプラ51のセンターが負担する重量Fは
F=W2f+P2f+W1‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲3▼
の数式が成立する。
図22中の符号については、Lがトラクタ52の前輪47の軸からその後輪48の軸までの水平方向の距離、Aがカプラ51のセンターからトラクタ52の後輪48の軸までの水平方向の距離、Bがカプラ51のセンターからトラクタ52の前輪47の軸までの水平方向の距離を表している。
このため、トラクタ52における前輪47の軸と後輪48の軸とカプラ51のセンターの位置関係については
B=L−A‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲4▼
の数式が成立する。
カプラ51のセンターが負担する重量Fは、トラクタ52の後輪48の軸に重量F1、前輪47の軸に重量F2に配分されるので、
F=W1r+W1f‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲5▼
の数式が成立すると共に、力学式
W1r×A=W1f×B‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲6▼
が成立する。
▲3▼と▲6▼式により
W1r×A=(F−W1r)×B‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲7▼
▲4▼式と▲6▼式により
W1r×A=(F−W1r)×(L−A)‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲8▼
▲5▼を整理することによって、
W1r=F(L−A)/L‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲9▼
が成立する。
▲3▼式と▲9▼式により、トラクタ52の後輪48の軸が負担する重量F1は
W1r=(W2f+P2f+W1)(L−A)/L‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲10▼
が成立する。
図22中の符号については、Cがトラクタ52の後輪48の車軸からトレーラ104の後部車輪53aの車軸6までの水平方向の距離、Dが不定形物106の重心位置から後部車輪53aの車軸6までの水平方向の距離、Eがトレーラ104の重心位置から不定形物106の重心位置までの水平距離を表している。
このため、トレーラ104の重心とカプラ51との関係については、
(W2×D)+P2(D+E)=(W2f+P2f)×(C+A)
‐‐‐▲11▼
の数式が成立する。
▲10▼式を変形すると
P2f=〔(W2×D)+P2(D+E)〕/(C+A)−W2f
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐▲12▼
となる。
▲12▼式を▲10▼式に代入すると
W1r=〔〔W2×D+P2(D+E)〕/(C+A)+W1〕(L−A)/L
‐‐‐▲13▼
の関係が成立する。
▲13▼式を変形すると P2=
〔〔〔W1r×L/(L−A)〕 −W1〕 × (C+A)〕−W2(D+E)〕/(D+E)
‐‐‐▲14▼
となる。 P2の計算値と実際との相違はP2に補正係数を掛けて調整する。
荷重W1rについては、トラクタ52の後輪48の車軸の両側に装着した荷重検知装置の各々の荷重検知部2で計測した荷重の合算したものである。
また、また、荷重検知部2eで荷重W1rを計測しているときには、トレーラ104の後部車輪53b,53cが接地しているが、空気バネ4はその内部が大気と連通しているので、車輪53b,53cの各々の車軸は、トレーラ104の車体重量を受けていない。
以上の事情により、トラックタ52の後輪48の車軸と車体フレーム5の間に荷重検知部2を装着することによって、積載物である不定形物106の重量P2を知ることができる。
トレーラ104に荷重検知装置を設けなくても、従来のトレーラ104を使用して、トレーラ104の後部を下げて、トレーラ104を傾けることによって、カプラ51にトレーラ104の回転モーメントトを発生させた時に、トラックタ52の後輪48の車軸を押圧する荷重W1rを計測し、その荷重W1rを▲14▼式に代入するという方法を実施することによって、積載物である不定形物106の重量P2を知ることができる。
尚、トラックタ52の後輪48の車軸を押圧する荷重W1rを計測する方法は、本発明の荷重検知装置1を使用することに拘泥するものではない。
トラックタ52の後輪48の車軸を、ロードセルを介して、路面等の床面に設置したジャッキ等で押上げた時の荷重をW1rとして、この荷重をW1rを▲14▼式に代入して、積載物である不定形物106の重量P2を算出しても良い。
本発明の「積載物の重量を計測することができる不定形物運搬セミ・トレーラトラックN」は、従来のトレーラ104をそのまま使用して、積載物である不定形物106の重量P2を知ることができるという際だった技術的効果を有している。
また、従来のトレーラ104に、本発明の荷重検知装置1を装着していないので、トレーラ104とトタックタ52とを連結する「荷重検知専用の油圧配管や電気計装の配線」が無いので、トレーラ104の保守管理が従来通りであるという効果がある。
図23(a)は本発明の「積載物の重量を計測する装置A」の正面を表示した図であり、図23(b)は「積載物の重量を計測する装置A」の平面図であり、図中の「積載物の重量を計測する装置A」は、主に長尺物の荷55の重量を計測する装置であって、細長い荷台54がその両端付近で荷重検知装置1aによって支持されたものである。
なお、荷重検知装置は、荷重検知装置1aに限定するものでなく、前記した荷重検知装置1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1iの何れを使用しても良い。
「積載物の重量を計測する装置A」は、図23(a)に表示しているように、
据付盤56から直列して立設している二組のブラケット57の各々に、荷重検知装置1aを据え付け、各々の荷重検知装置1aを構成している荷台を一体化して細長い荷台54にしたものである。
荷重検知装置1aは、細長い荷台54と、ブラケット9が細長い荷台54の下方に少なくとも2箇所で垂下しているブラケットと、据付盤56から立設しているブラケット57に枢設されて、細長い荷台54と据付盤56の間に横架している梃子8と、梃子8の片側と細長い荷台54の間に介在している空気バネ4と、ブラケット57の枢設部と細長い荷台54の間に介在している荷重検知部2とで構成され、梃子8の他側端がそれぞれのブラケット9に枢設されていることを特徴としている。
積載物の重量を計測する装置Aは、以上の構成をしているから、空気バネ4に圧縮空気を圧入して、梃子8の片側と細長い荷台54の間を拡大することによって、梃子8の他側が上昇させることができる。
そして、梃子8の他側が上昇することによって、その他側に枢設されているブラケット9が押し上げられるので、ブラケット9と一体化している細長い荷台54も上昇する。
ここに、圧縮空気が圧入されている空気バネ4は弾性体である。
このため、積載物の重量を計測する装置Aは、長尺物の荷55を細長い荷台54を載せたときの衝撃を緩和させることができるので、故障し難いという利点を有する。
積載物の重量を計測する装置Aは、空気バネ4の中の圧縮空気を排出し、空気バネ4の空気室を大気に連通すれば、細長い荷台54が、図24に表示しているように、その細長い荷台54の自重で空気バネ4を潰しながら降下する。
細長い荷台61が降下し始めた当初は、細長い荷台61が空気バネ4を潰しながら、即ち、空気バネ4の弾性力を徐々に弱めながら降下する。
細長い荷台54は、荷重検知部2が細長い荷台54と梃子8の間に挟圧されて、その降下を停止する。
従って、「積載物の総重量を計測する装置A」は、荷重検知部2を構成しているロードセル11に大きな衝撃力を発生させることなく、ロードセル11の負荷を計測することができるという技術上の利点を有する。
長尺物の荷55の重量を計測した後、空気バネ4に圧縮空気を圧入すれば、空気バネ4が柱状体になって、梃子8の片側と細長い荷台54の間が拡大し、梃子8の片側が降下して、梃子8の他側が上昇する。
このため、空気バネ4が細長い荷台54に対し緩衝機能を保持すると同時に、ロードセル11の感応部15が接触面から離れて、ロードセル11が保護される。
従って、積載物の重量を計測する装置Aは細長い荷台54として使用することができる。
細長い荷台54は、前述したように、空気バネ4の弾性力を梃子の原理で増大させた力で以って、押し上げられるので、梃子の原理を応用しないで直に押し上げる場合に比べて、空気バネ4の直径を小さくすることができる。
このため、積載物の重量を計測する装置Aは、直に細長い荷台54を押し上げる場合に比べて、軽量になる。
尚、空気バネ4は、油圧シリンダーで代用することができるけれども、細長い荷台54に生じた振動や衝撃を緩慢に効率よく吸収するので、油圧シリンダーを代用した「積載物の総重量を計測する装置A」よりも、故障が生じ難い。
積載物の重量を計測する装置Aに積載した長尺物の荷55の重量を計測するに当たっては、先ず、長尺物の荷55を細長い荷台54に積載し、空気バネ4の内部の空気を大気に連通して、細長い荷台54降下させることによって、細長い荷台54の両端付近に設けた各々の荷重検知部2のロードセル11が感知した負荷を計測し、計測したこれらの負荷を合算して、長尺物の荷55を積載した細長い荷台54の重量(前者の重量)を算出する。
次いで、長尺物の荷55を細長い荷台54に積載していない状態で、同様にして、長尺物の荷54を積載していない細長い荷台54の重量(後者の重量)を算出する。
長尺物の荷55の重量は、前者の重量から後者の重量を差し引くことによって、判明する。
積載物の総重量を計測する装置Aは、据付盤56から立設しているブラケット57を車輪に付け換えれば、運搬用の細長い荷台54として使用することができる。
車輪を具備した積載物の重量を計測する装置Aは、積載した長尺物の荷55を秤量器の設置されている場所へ搬送することなく、その長尺物の荷55をその細長い荷台54に積み込んでいる時に、積み込んだ長尺物の荷55の重量を積み込んだその場で計測することができる。
図25(a)は本発明の「積載物の重量を計測する装置B」の正面を表示した図であり、図16(b)は「積載物の重量を計測する装置B」の平面図であり、図中の「積載物の重量を計測する装置B」は、荷台59が4箇の荷重検知装置1aで支持されており、汎用の重量計測装置である。
なお、荷重検知装置は、荷重検知装置1aに限定するものでなく、前記した荷重検知装置1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1iの何れを使用しても良い。
積載物60の重量は、荷台59を介して4箇の荷重検知装置1aで計測されるから、荷60が図25(b)に表示しているように偏って荷台59に積載されても正確に計測される。
図26は、「積載物の重量を計測する装置B」を用いて積載物60を積載した荷台59の重量を計測している状況を表示したもので、「積載物の重量を計測する装置B」の操作方法、および、積載物60の重量の計測方法は、「積載物の重量を計測する装置A」の場合と同様である。
「積載物の重量を計測する装置B」を運搬用の荷台59として使用すれば、その積載物60を秤量器の設置されている場所へ搬送することなく、積載物60をその荷台59に積み込んでいる時に、積み込んだ荷60の重量を計測することができる。
図27は、船舶61の船倉62に、本発明の「積載物の重量を計測する装置B」を設置した図である。
積載物の重量を計測する装置Bは、その梃子8の軸受58が、船倉62の床面から突出しているブラケット57に枢設されている。
「積載物の重量を計測する装置B」を敷き詰めた船倉62に、船荷63を積み込めば、各々の「積載物の重量を計測する装置B」の荷台59に積載されている船荷63の重量が判明するので、「積載物の重量を計測する装置B」の荷台59の広さ単位で、船倉62の重量分布が明らかになる。
このため、船舶61の傾きのバランスを調整しながら、クレーン69の操作をすることができるので、船荷63の重量を船倉62内に適切に配分することができる。
従って、船荷63を船積み許容限度量まで船倉62に積み込むことができる。
本発明の「積載物の重量を計測する装置B」は、船舶61に限らず、潜水艦や飛行機等の運搬手段の格納庫に対しても、積載物の重量を配分しながら、積載物の積載許容限度量まで積み込むことができる。
図28は、本発明の「車両の積載重量を計測する装置B」を、ホッパー64の下方に設置し、その荷台59にローラーコンベア66を組み付け、そのローラーコンベア66に通い箱67を載せた図である。
通い箱67はローラーコンベア66に載せているので、そのローラーコンベア66駆動させて、隣のローラーコンベア70に移動させることができる。
通い箱67に堆積している粒状物68は、ホッパー64の排出口65が開いたときに、その排出口65から落下したものである。
粒状物68の入っている通い箱67は、「積載物の重量を計測する装置B」を構成している荷台57の上に架設されているローラーコンベア66に搭載されている。
積荷の重量を計測する装置Bによる「粒状物68の堆積重量」の計測と、ホッパー64の排出口65の開閉との電気的関係は、粒状物68の排出重量が予め定めた排出重量に近づいたときに、空気バネ4内の空気を大気に連通させ、その後、連続して粒状物68の堆積重量を計測し、予め定めた堆積量重量に達した時に、排出口65を閉じることによって、予め定めた量の粒状物68を正確に通い箱67に収納するという電気回路である。
「積載物の重量を計測する装置B」とホッパー64の排出口65の開閉を連動させる前記の電気回路は、従来の計装技術で実施可能であり、排出重量が予め定めた排出重量に達した時に、電気信号を送って、排出口65を電気回路で閉じさせることができる。
従って、予め定めた任意の重量の粒状物68を、ホッパー64から通い箱67の中に積み込むことができるという格別の技術的効果がある。
以上の事情により、本発明の「積荷の重量を計測する装置B」を、ホッパー64の下方に設置して、ホッパー64の排出口65の開閉と「車両の積載重量を計測する装置B」とを電気的に連動させれば、ホッパー64からの切り出し量を自動的に定めることができるという格別の利点がある。
(a)本発明の「荷重検知装置1a」の正面図を表示している。(b)本発明の「荷重検知装置1a」に積載した積載物の重量を計測している状況を表示している。 (a)本発明の「荷重検知装置1b」の正面図を表示している。(b)本発明の「荷重検知装置1b」に積載した積載物の重量を計測している状況を表示している。 (a)図2(a)中の断面A−Aを表示している。(b)図2(b)中の断面B−Bを表示している。 本発明の「荷重検知装置1h」の側面図を表示している。 (a)本発明の「荷重検知装置1f」の正面図を表示している。(b)吊着柱12を旋回させる機構の一例を表示している。 本発明の「荷重検知装置1g」の側面図を表示している。 (a)本発明の「荷重検知装置1c」の正面図を表示している。(b)本発明の「荷重検知装置1c」に積載した積載物の重量を計測している状況を表示している。 (a)本発明の「荷重検知装置1d」の正面図を表示している。(b)本発明の「荷重検知装置1d」に積載した積載物の重量を計測している状況を表示している。 (a)本発明の「荷重検知装置1e」の正面図を表示している。(b)本発明の「荷重検知装置1e」に積載した荷積載物の重量を計測している状況を表示している。 (a)図9(a)中の断面C−Cおよび断面D−Dを表示している。(b)図9(b)中の断面E−Eおよび断面F−Fを表示している。 貫通穴における板バネとリミットスイッチの関係を表示している。 (a)本発明の「積載物の重量を計測することができる貨物自動車C」の側面図を表示している。(b)本発明の「積載物の重量を計測することができる貨物自動車C」に積載した積荷の重量を計測している状況を表示している。 本発明の「積載物の重量を計測することができる貨物自動車D」の側面図を表示している。 本発明の「積載物の重量を計測することができる貨物自動車E」の側面図を表示している。 本発明の「積載物の重量を計測することができる貨物自動車F」の側面図を表示している。 本発明の「積載物の重量を計測することができる貨物自動車G」の側面図を表示している。 本発明の「積載物の重量を計測することができる貨物自動車H」の側面図を表示している。 本発明の「積載物の重量を計測することができる不定形物運搬車I」の側面図を表示している。 本発明の「積載物の重量を計測することができるセミ・トレーラトラックK」の側面図を表示している。 本発明の「積載物の重量を計測することができるセミ・トレーラトラックL」の側面図を表示している。 本発明の「積載物の重量を計測することができるセミ・トレーラトラックM」の側面図を表示している。 本発明の「積載物の重量を計測することができる不定形運搬セミ・トレーラトラック」の側面図である。 (a)長尺物を積載した本発明の「積載物の重量を計測する装置A」の側面図を表示している。(b)長尺物を積載した本発明の「積載物の重量を計測する装置A」の部分断面平面図を表示している。 長尺物を積載した本発明の「積載物の重量を計測する装置A」で、その長尺物の重量を計測している状況を表示している。 (a)積載物を積載した本発明の「積載物の重量を計測する装置B」の側面図を表示している。(b)積載物を積載した本発明の「積載物の重量を計測する装置B」の部分断面平面図を表示している。 積載物を積載した本発明の「積載物の重量を計測する装置B」で、その積載物の重量を計測している状況を表示している。 船舶の船倉に、本発明の「積載物の重量を計測する装置B」を、設置した部分断面側面図である。 本発明の「積載物の重量を計測する装置B」をホッパーの下方に設置した状況を表示した側面図である。 特許文献2に表示したセミ・トレーラトラックの側面図を表示している。 特許文献1に表示したダンプトラックの側面図を表示している。
符号の説明
A,B・・・・・・・・・・・・・・・・・積載物の重量を計測する装置
C,D,E,F,G,H・・・・・・・・・積載物の重量を計測することができる貨物自動車
K,L,M・・・・・・・・・・・・・・・積載物の重量を計測することができるセミ・トレーラトラック
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1i・・・・・荷重検知装置
2,2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,2h・・・・・荷重検知部
3,3a,3b,3c・・・・・・・・・・・車輪懸架装置
4・・・・・空気バネ 5・・・・・車体フレーム
6・・・・・車軸 7・・・・・軸受
8・・・・・梃子 9・・・・・ブラケット
10・・・・車輪 11・・・・ロードセル
12・・・・吊着柱 13・・・・受け台
14・・・・防塵カバー 15・・・・感応部
16・・・・緩衝部 17・・・・押圧面
18・・・・積載物 19・・・・板バネ
20・・・・ブラケット 21・・・・滑動部
22・・・・押圧面 23・・・・汕圧シリンダー
24・・・・間隙 25・・・・ピストン
26・・・・車軸 27・・・・軸受
28・・・・保持部 29・・・・間隙
30・・・・被覆部 31・・・・上面
32・・・・油圧シリンダー 33・・・・ピストン
34・・・・ベローズ 35・・・・押圧面
36・・・・板バネ 37・・・・車軸
38・・・・軸受 39・・・・油圧シリンダー
40・・・・押圧面 41・・・・揺動体
42・・・・軸受 43・・・・貫通穴
44・・・・ピストン 45・・・・押圧面
46・・・・天井面 47・・・・前輪
48a,48b・・・・後輪
49・・・・トレーラ
50・・・・トラックタ 51・・・・カプラ
52・・・・トラックタ
53,53a,53b,53c・・・・後部車輪
54・・・・細長い荷台 55・・・・長尺物の荷
56・・・・据付盤 57・・・・ブラケット
58・・・・軸 59・・・・荷台
60・・・・荷 61・・・・船舶
62・・・・船倉 63・・・・船荷
64・・・・ホッパー 65・・・・排出口
66・・・・ローラーコンベア 67・・・・通い箱
68・・・・粒状物 69・・・・クレーン
70・・・・ローラーコンベア 71・・・・空気ばね
72・・・・圧縮変位センサ 73・・・・スタビライザ
74・・・・板ばね 75・・・・荷台
76・・・・支点 77・・・・車体フレーム
78・・・・ロードセル 79・・・・担持シリンダー
80・・・・開閉弁 81・・・・逆止弁
82・・・・逆止弁 83・・・・開閉弁
84・・・・流量調整弁 85・・・・路面
86・・・・ブラケット 87・・・・軸受
88・・・・ブラケット 89・・・・軸受
90・・・・二段シリンダー 91・・・・ピストン
92・・・・ピストン 93・・・・荷台
94・・・・トレーラ 95・・・・車体フレーム
96・・・・荷台 97・・・・車体フレーム
98・・・・荷台 99・・・・トレーラ
100・・・エアシリンダー 101・・・リミットスイッチ
102・・・リミットスイッチ
103a,103b,103c,103d・・・・容器
104・・・・従来のトレーラ
105a,105b,105c・・・・容器
106・・・・不定形物

Claims (12)

  1. 運搬車両の車軸の両側に装着した「空気バネを具備した車輪懸架装置」と、該車軸の上方に設けた受け台と、該受け台の上方に、かつ、車体フレームの下面から垂下した吊着柱と、該吊着柱の下端に装着したロードセルから成ることを特徴とした荷重検知装置。
  2. 請求項1記載の吊着柱を油圧または空圧で作動するシリンダーに代えたことを特徴する請求項1記載の荷重検知装置。
  3. 運搬車両の車軸の両側に装着した「板バネを具備した車輪懸架装置」と、該車軸の上方に設けた受け台と、該受け台の上方に、かつ、車体フレームの下面から垂下した油圧または空圧で作動するシリンダーと、該シンダーの下端に装着したロードセルから成ることを特徴とした荷重検知装置。
  4. 貨物自動車の前方車軸および後方車軸に、請求項1、請求項2または請求項3の荷重検知装置の何れかを、装着したことを特徴とする積載物の重量を計測することができる貨物自動車。
  5. 不定形物運搬車の前方車軸または後方車軸に、請求項1、請求項2または請求項3の荷重検知装置の何れかを、装着したことを特徴とする充填された不定形物の重量を計測することができる不定形物運搬車。
  6. 積載物が不定形物である場合において、該不定形物の水平方向の重心位置と請求項5記載の不定形物運搬車の水平方向の重心位置との距離がE、請求項5記載の前方車軸から請求項5記載の不定形物運搬車の水平方向の重心位置までの距離をD、請求項5記載の前方車軸から後方車軸までの距離をC、空車状態における車体重量をW、該不定形物の重量をP2としたとき、
    該後方車軸を押上げるに必要な荷重Wrrを計測し、
    該荷重Wrrを式〔(Wrr×C)−(W×D)〕/(E+D)に代入して算出した値が、該不定形物の重量P2であることを特徴とする不定形運搬車に充填された不定形物の重量算出方法。
  7. セミ・トレーラトラックのトラックタの後輪の車軸の両側に、および、トレーラの後部車輪の両側に、請求項1、請求項2または請求項3記載の荷重検知装置の何れかを、装着したことを特徴とする積荷の重量を計測することができるセミ・トレーラトラック。
  8. セミ・トレーラトラックのトラックタの前輪の車軸から後輪の車軸までの距離をL、カプラのセンターから該後輪の車軸までの水平距離をA、トラックタの車体重量をW1,積載物が無いときのトレーラの車体重量をW0である場合において、
    積載物を該トレーラに積載している時の該トラックタの後輪の車軸に生じている荷重W1r、および、該トレーラの後部車輪の車軸に生じている荷重W2rを計測し、
    該荷重W1rおよび該荷重W2rを式
    〔(W1r×L)/(L−A)〕−W1+W2r−W0
    に代入して算出した値が、該トレーラに積載している積載物の重量であることを特徴とするセミ・トレーラトラックに積載された積荷の重量算出方法。
  9. セミ・トレーラトラックのトラックタの後輪の車軸の両側に、請求項1、請求項2または請求項3記載の荷重検知装置の何れかを装着し、
    トレーラの全ての後部車輪の車軸の両側に、請求項1または請求項2記載の荷重検知装置を装着したことを特徴とする充填した不定形物の重量を計測することができる不定形物運搬セミ・トレーラトラック。
  10. 不定形物運搬セミ・トレーラトラックのトラックタの前輪の車軸から後輪の車軸までの距離をL、カプラのセンターから該後輪の車軸までの水平距離をA、トラックタの後輪の車軸からトレーラの最後部車輪の車軸までの距離をC、トレーラの重心位置から積載している不定形物の重心位置までの水平距離をE、積載している不定形物の重心位置からトレーラの最後部車輪の車軸までの距離をD、
    トラックタの車体重量をW1,不定形物を充填して無いときのトレーラの車体重量をW2とした場合において、
    トレーラを最後部車輪に向かって下り勾配に傾斜させた状態で、トレーラを最後部車輪とトラックタの後輪の間にある全ての車輪の車軸にトレーラの重量を作用させない状態の下で、
    不定形物が該トレーラに充填されている時における該トラックタの後輪の車軸に生じている荷重W1rを計測し、
    該荷重W1rを式
    〔〔〔W1r×L/(L−A)〕−W1〕×(C+A)〕−W2(D+E)〕/(D+E)
    に代入して算出した値が、該トレーラに充填している不定形物の重量であることを特徴とするセミ・トレーラトラックに充填された不定形物の重量算出方法。
  11. 据付盤から少なくとも2箇所にブラケット(前者)を突出させ、該ブラケットの上方に荷台を横架し、該ブラケット付近の該荷台の下面からブラケット(後者)を垂下し、
    請求項1、請求項2または請求項3記載の荷重検知装置における車軸を前者のブラケットに枢設すると共に、梃子を後者のブラケットに枢設したことを特徴とする積載物の重量計測装置。
  12. 請求項11記載の積載物の重量計測装置を船倉の床面に敷き詰めたことを特徴とする船舶。
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