JP4060861B2 - アシタバ茶の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アシタバ(Angelica Keiskei Koidzumi)を原料としてアシタバ茶を製造するアシタバ茶の製造方法に関するものである。
本発明者は先に、アシタバ茶の製造には決して向かなかった、茶(Camellia sinensis (L.)O.Kuntze)について確立している煎茶製造方法(例えば、非特許文献1参照。)を変更して、煎茶と同様に形状、色沢などが整った上に、美味で栄養価の高いアシタバ茶を製造することに成功し、実用化している(例えば、特許文献1など参照。)。
このものは、蒸熱・冷却工程と粗揉工程との間に圧搾工程を設けることを特徴としたもので、圧搾工程で除去できる水分に、当時栄養価の高いとされた鮮緑色の抽出液と、これとは別に粘りの元となる黄汁があるところ、圧搾工程にて多量の水分除去と相まって黄汁も除去し、次の粗揉作業を効果的に行えると共に、その後の揉撚工程、中揉工程、精揉工程も効果的に行うことができ、「撚れ」と「締り」は十分効果的に為され、形状も整えられた。また、製品として得られたアシタバ茶の色沢、水色、香気、味が良好なものとなった。
URL:http:www.nogyo.tosa.net−kochi.gr.jp/saibai/cha/kako/ 特公昭62−15186号公報
ところで、アシタバは各種ビタミン、ミネラルなど栄養成分を豊富に含む植物として知られ、健康食品として注目を集めるようになっているが(例えば、1989年日本薬学会、109会、5FF3−61アシタバ成分の生理活性化参照。)、近時ではアシタバの研究がさらに盛んに行われるようになり、プソラレン、インペラトリン、コロンビアナジン、イソラゼルピチン、ラゼルピチン、セリニジンといった健康有効物質の他、アシタバの茎部、葉部、根部に多量に含まれる黄汁につき数種類の新しいカルコン類で、それは主にキサトアンゲロールや4−ヒドロキシデリシンなどであり、制ガン作用、抗潰瘍作用、抗血栓作用、抗菌作用、抗エイズ作用などのいろいろな効果のあることが発表され(例えば、「健康野菜あしたば」馬場きみ江著 平成7年8月25日株式会社チクマ秀版社発行参照。)、さらに研究が進められている。
そこで、本発明者はさらに、この黄汁成分を有効に残してさらに栄養価が高く薬用作用の高いものとして、特許文献1の発明の特徴たる黄汁の圧搾除去を真っ向から覆した粘りを残すハンディキャップを負いながらも、形状、色沢などが整った上に、美味なアシタバ茶を製造すべく鋭意研究をし実験や検討を重ねてきた結果、好適な要件を見出すに至った。
本発明の目的は、このような新たな知見に基づき、黄汁成分が多く含むアシタバ茶を形状、色沢などが整った上に、美味に製造することのできるアシタバ茶の製造方法を提供することにある。
上記のような目的を達成するために、本発明のアシタバ茶の製造方法は、アシタバを原料としてアシタバ茶を製造する方法において、粗揉工程を、処理胴のステンレス面と、処理胴の中心の回転軸から処理胴の半径のほぼ1/2位置となる支持支点Pと処理胴との間で咥え角θ1をなして立ち上がる部分を有し、表面がフッ素コーティングされ、ばね性を有した一対の揉手具との間で、原料を揉みながら原料中の黄汁成分を粘りに抗し練り込むことと、処理胴の中心の回転軸から処理胴の半径のほぼ1/2位置となる支持支点Pと処理胴との間で立ち上がって処理胴に向くフォーク状をなしたサライ手の各先端に板状の掬い上げ片がすくい角θ2を持ってその幅よりも小さな相互間隔にて設けられ、かつ、表面がフッ素コーティングされて、回転軸まわりに揉手具と交互に位置する一対の葉ザライ具によって原料を処理胴のステンレス面から掻き取り掬い上げることとに併せ、熱風乾燥することで行うことを1つの特徴としている。なお、掬い上げ片がすくい角θ2を持って設けられているとは、掬い上げ片の進行方向前面と処理胴とのなす角θ2が鈍角となるようにして設けられていることである。
このような構成では、アシタバを原料とするとき、通常の煎茶原料に比し水分が多く、しかも、黄汁は粘りの原因になるところ、原料を、葉ザライを伴い揉みながら熱風乾燥する粗揉工程において、処理胴のステンレス面と、処理胴の中心の回転軸から処理胴の半径のほぼ1/2位置となる支持支点Pと処理胴との間で咥え角θ1をなして立ち上がる部分と、ばね性とを有する揉手を持ち、表面がフッ素コーティングされて原料が付着しにくい一対の揉手具との間で、原料を確率よく咥え込み煎茶原料に対する場合よりはもとより、黄汁成分を水分と共に除去していた先の発明の場合に比して粘りによる大きな抵抗に抗して、粗揉に併せた黄汁成分の強い練り込みを行うこととなって、黄汁の早期搾汁を回避して黄汁成分を逃がさずに水分を除去し先の発明程度以上の粗揉が達成できる。また、処理胴の中心から半径のほぼ1/2位置となる支持支点Pと処理胴との間で立ち上がって処理胴に向くフォーク状をなしたサライ手の各先端に設けられた板状の掬い上げ片がその幅よりも小さな相互間隔にてすくい角θ2を持ち、表面がフッ素コーティングされて原料が付着しにくく、回転軸周りに揉手具と交互に位置する一対の葉ザライ具によって、原料を処理胴の原料などが付着しにくく、かつ除去しやすいステンレス面から確率よく掻き取り掬いあげられる。これらによって、粗揉、練込の効率を高められる。
本発明のアシタバ茶の製造方法は、また、アシタバを原料としてアシタバ茶を製造する方法において、蒸熱工程、蒸葉の水分を蒸葉を掬い上げて落しながら熱風乾燥させる蒸葉処理工程の後、粗揉工程を、処理胴のステンレス面と、処理胴の中心の回転軸から処理胴の半径のほぼ1/2位置となる支持支点Pと処理胴との間で咥え角θ1をなして立ち上がる部分を有し、表面がフッ素コーティングされ、ばね性を有した一対の揉手具との間で、原料を揉みながら原料中の黄汁成分を粘りに抗し練り込むことと、処理胴の中心の回転軸から処理胴の半径のほぼ1/2位置となる支持支点Pと処理胴との間で立ち上がって処理胴に向くフォーク状をなしたサライ手の各先端に板状の掬い上げ片がすくい角θ2を持ってその幅よりも小さな相互間隔にて設けられ、かつ、表面がフッ素コーティングされて、回転軸まわりに揉手具と交互に位置する一対の葉ザライ具によって原料を処理胴のステンレス面から掻き取り掬い上げることとに併せ、熱風乾燥することで行うことを別の特徴としている。
このような構成では、前記1つの特徴の場合に加え、さらに、初期の蒸熱工程でアシタバの原料は蒸熱され表面にかなりの水分が見られるが、蒸葉処理工程にて蒸葉を掬い上げて落す葉ザライを伴い熱風乾燥することで黄汁成分を失うことなく水分を速やかに効率良く除去して、酵素の活性化を抑え、せり科特有の臭味を抜き茎部程度の緑色を得た上で、次の前記粗揉工程での黄汁成分の練り込み率を高められる。
本発明のアシタバ茶の製造方法は、また、アシタバを原料としてアシタバ茶を製造する方法において、蒸熱工程、蒸葉の水分を蒸葉を掬い上げて落しながら熱風乾燥させる蒸葉処理工程の後、粗柔工程を、処理胴のステンレス面と、処理胴の中心の回転軸から処理胴の半径のほぼ1/2位置となる支持支点Pと処理胴との間で咥え角θ1をなして立ち上がる部分を有し、表面がフッ素コーティングされ、ばね性を有した一対の揉手具との間で、原料を揉みながら原料中の黄汁成分を粘りに抗し練り込むことと、処理胴の中心の回転軸から処理胴の半径のほぼ1/2位置となる支持支点Pと処理胴との間で立ち上がって処理胴に向くフォーク状をなしたサライ手の各先端に板状の掬い上げ片がすくい角θ2を持ってその幅よりも小さな相互間隔にて設けられ、かつ、表面がフッ素コーティングされて、回転軸まわりに揉手具と交互に位置する一対の葉ザライ具によって原料を処理胴のステンレス面から掻き取り掬い上げることとに併せ、熱風乾燥することで行い、この粗揉工程と中揉工程との間に揉捻工程を設けたことを他の特徴としている。
このような構成では、前記別の特徴の場合に加え、さらに、粗揉工程後の原料ではまだ、葉部と茎部とが混ざっているなど原料に硬軟、大小のむらがあるような場合は特に、その違いに応じ水分量に相違が見られるところ、硬く、大きなものほど比較的強い揉捻のもとに潰し、かつ水分の多い部分から少ない部分への移行を図って乾燥むらをなくすことができ、中揉工程、精揉工程、乾燥工程を経て、好適に仕上がる条件に整えられる。
原料はアシタバの葉および茎を含み、茎は、葉よりも短く切断して用いる、さらなる構成では、アシタバの葉に加え茎をも原料として生かして有効利用しながら、茎部は葉部よりも硬く水分を多く含んでいるところ、葉部よりも短く切断して用いることにより、葉部との水分の抜け、蒸熱工程、蒸葉処理工程、粗揉工程での処理進行度のバランスが取れるようにする。それには、葉は3〜5cm程度の長さ範囲に切断し、茎は1〜3cm程度の長さ範囲に切断するのがよく、アシタバの採取時期や産地の違いなどを含めた種類によって適宜調整すれば良好な結果が得られる。
本発明の1つの特徴によれば、原料中の黄汁成分を逃がさずに水分を除去し先の発明以上の粗揉が達成でき、先の発明以上の品質を確保して、しかも黄汁成分を多く含んださらに健康によいアシタバ茶が得られる。
本発明の別の特徴によれば、前記1つの特徴の場合に加え、さらに、蒸葉処理工程にて黄汁成分を失うことなく、酵素の活性化を抑え、せり科特有の臭味を抜き緑色を確保する、良好な水分除去ができ、次の粗揉工程での黄汁成分の練り込み率を高められる。
本発明の他の特徴によれば、前記別の特徴の場合に加え、さらに、粗揉工程後の原料の硬軟、大小、水分量のむらをなくせるので、アシタバの葉と茎を用いて原料率、黄汁率を高めても中揉工程、精揉工程、乾燥工程を経て、好適に仕上がる条件に整えられる。
アシタバの葉および茎を原料に有効利用して、しかも、茎部は葉部よりも硬く水分を多く含んでいることの違いにかかわらず、水分の抜け、蒸熱工程、蒸葉処理工程、粗揉工程での処理進行度のバランスが取れて品質むらを無くせる。
本発明の実施の形態に係るアシタバ茶の製造方法につき、それに用いる主な装置とともに、以下図を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
本実施の形態は図1に示すようなアシタバ1を原料とし、図2に示すような工程でアシタバ茶を製造する。図2に示す例では、原葉裁断工程1、給葉工程2、蒸熱工程3、蒸葉処理工程4、粗揉工程5、揉捻工程6、中揉工程7、精揉工程8、および乾燥工程9を備えていて、先の発明に対しては圧搾工程を有していない点で特徴を有しているが、従来からの煎茶製造方法の工程の組合せの場合とは、原葉裁断工程を有している以外一見変わらない工程となっている。
しかし、アシタバ1は一般の茶に比べ、葉1aの大きさが茶のそれに比し約6〜8倍大きく、葉1aにおける水分が茶のそれの約3倍、茎1bにおける水分が茶のそれの約7〜8倍にも達するもので、しかも、茶にはない粘りの原因になる黄汁を含んでいる点で大きく相違している。これを先の発明は、従来の煎茶の製造方法にはない圧搾工程を設けることで、水分の十分な除去、および黄汁の適量の除去を図ることを主たる特徴として品質のよいアシタバ茶の製造に成功している。本実施の形態は本発明の目的を達成する具体例であって、先の発明の圧搾工程を無くすことにより黄汁成分を多く取り込んださらに健康によいアシタバ茶を先の発明の品質を確保して実現したもので、従来の煎茶の製造方法および先の発明に対し、その工程および用いる装置において独自の工夫を有している。
特に、粗揉工程5を、原料を揉みながら熱風乾燥するのに併せ、原料中の黄汁成分を粘りに抗し練り込んで行うことに大きな特徴を有している。アシタバ1を原料とするとき、通常の煎茶原料に比し水分が多く、しかも、黄汁は粘りの原因になるところ、図5(a)に示す粗揉装置2にて図5(b)示す原料3を図5(a)に示す葉ザライ具4による葉ザライを伴い揉手具5により揉みながら熱風乾燥する粗揉工程5において、煎茶原料に対する場合よりはもとより、黄汁成分を水分と共に除去していた先の発明の場合に比して粘りによる大きな抵抗に抗して、粗揉に併せた黄汁成分の強い練り込みを行うこととなる。この結果、黄汁の早期搾汁を回避して黄汁成分を逃がさずに水分を除去し先の発明程度の粗揉が達成できる。これにより、先の発明程度の品質を確保して、しかも黄汁成分を多く含んださらに健康によいアシタバ茶が得られる。
また、蒸熱工程3、蒸葉の水分を、蒸葉を掬い上げて落しながら熱風乾燥させる蒸葉処理工程4の後、粗揉工程5を、上記のように原料3を揉みながら熱風乾燥するのに併せ、原料3中の粘りのある黄汁を練り合わせることにより、さらに、初期の蒸熱工程3でアシタバ1の原料3は蒸熱され表面にかなりの水分が見られるが、蒸葉処理工程4にて蒸葉を図4に示す蒸葉処理装置6により葉ザライ具7により掬い上げて落す葉ザライを伴い熱風乾燥することで黄汁成分を失うことなく水分を速やかに効率良く除去して、酵素の活性化を抑え、せり科特有の臭味を抜き茎部程度の緑色を得た上で、次の前記粗揉工程での黄汁成分の練り込み率を高められる。この結果、蒸葉処理工程4にて黄汁成分を失うことなく、酵素の活性化を抑えせり科特有の臭味を抜き緑色を確保する、良好な水分除去ができ、前記した特徴ある次の粗揉工程5での黄汁成分の練り込み率を高められる。
さらに、蒸熱工程3、蒸葉の水分を蒸葉を掬い上げて落しながら熱風乾燥させる蒸葉処理工程4の後、粗柔工程5を、上記のように原料3を揉みながら熱風乾燥するのに併せ、原料中の粘りのある黄汁を練り合わせ、この粗揉工程5と中揉工程7との間に揉捻工程6を設けることにより、粗揉工程5後の原料3ではまだ、葉1a部と茎1b部とが混ざっているなど原料3に硬軟、大小のむらがあるような場合は特に、その違いに応じ水分量に相違が見られるところ、硬く、大きなものほど揉手具5による比較的強い揉捻のもとに潰し、かつ水分の多い部分から少ない部分への移行を図て乾燥むらをなくすことができ、従って、アシタバ1の葉1aと茎1bを用いて原料率、黄汁率を高めて中揉工程7、精揉工程8、乾燥工程9を経て、好適に仕上がる条件に整えられる。
このように、原料3にアシタバ1の葉1aおよび茎1bを用いるのに、茎1bは、葉1aよりも短く切断して用いると、アシタバ1の葉1aに加え茎1bをも原料3として生かして有効利用しながら、茎1b部は葉1a部よりも硬く水分を多く含んでいるところ、葉1a部よりも短く切断して用いることにより、葉1a部との水分の抜け、蒸熱工程3、蒸葉処理工程4、粗揉工程5での処理進行度のバランスが取れるようになる。それには、葉1aは3〜5cm程度の長さ範囲に切断し、茎1bは1〜3cm程度の長さ範囲に切断するのがよく、アシタバ1の採取時期や産地の違いなどを含めた種類によって適宜調整すれば良好な結果が得られる。
ここで、本実施の形態での実施例について図2の工程順に従って具体的に説明する。アシタバ1の収穫期は上質のものが得られる八丈島を例にとれば2月〜6月中旬であり、2〜4月頃のものが高品質である。このような収穫の時期やアシタバ1の産地の違いなどによる種類によって、各工程の具体的な処理温度、処理時間、処理量などが異なる。しかし、ここでは、長年の経験に基づき全収穫期において安定した品質が得られる標準的な製造方法について述べる。
原葉裁断工程1
従来、アシタバ1は葉1aと茎1bとを5〜6cm程度に均等に裁断していた。しかし、一般の茶に比べ葉1a部で3倍以上、茎1b部では7〜8倍の水分が含まれており、従来方法では蒸熱工程3に至った際に蒸しむらができ、特に、茎1b部に蒸熱が十分に行き渡らずほとんど生状態であることが判明した。このため、軟化度が浅く圧搾工程を付加しているにもかかわらず十分に水分の除去ができないばかりか、灰汁が出て品質の低下をもたらしていた。本実施の形態では圧搾工程を設けないことに鑑み、葉1aは図1に示す5cm程度の単位に切断したが、茎1bについては特に、図1に示す2cm程度の単位に切断したところ、蒸熱、蒸圧を経た水分除去操作において、黄汁成分および栄養価の消滅を最小限に抑えて、水分をよく除去できた。
給葉工程2
原葉裁断工程1で裁断した葉1a、茎1bを原料3として蒸熱工程3へと送り込み、それ以降の工程へ順次に送られ処理されるようにするものである。具体的には、図示しないがコンベア式給葉機などを採用し、次の蒸熱工程3での蒸らしを均一に行うために、原料3を定量供給するのが好適である。
蒸熱工程3
従来のベルト搬送する送帯性蒸機に代えて、内部に図3に示すような原料3やその成分が付着しにくくまた除去しやすいステンレス製網材よりなる円筒の処理胴11を持った回転式蒸機12を蒸熱装置に採用し、蒸圧を豊富に確保するために図示しない強力ボイラを装着した。また、処理胴11の中心上にある回転軸13の軸線方向各所に軸まわりに放射状に延びるように設けた掬い上げ片14a付きの回転棒14を従来よりも細く、かつ軸線方向の本数を5本と多くして、供給された原料3に対する損傷を回避しながら攪拌性を高めて蒸熱処理している。蒸熱は高圧蒸気で行われ、蒸熱時間は一般の茶に比し長くするのがよく、300秒以下程度、特に、100〜120秒程度が好適である。これにより、原料3は柔軟になるとともに、酵素の活力が消失される。
蒸葉処理工程4
高品質のアシタバ茶を製造する重要なポイントは、速やかに水分を除去することにある。これにより、酵素の活性化を防ぎセリ科特有の臭味を抜き、茎1b部の緑色を得ることができる。蒸熱工程3から供給される原料3の葉1aや茎1bは、高圧蒸気に均等に曝され、表面にかなりの水分が見られる。よって、これを解消するために、蒸葉表面の水分を効率良く除去する。このため、図4に示すように胴内部をステンレス仕上げした処理胴21を持った蒸葉処理装置6を採用して、回転軸22の従来よりも多い軸線方向各部に先端にサライ手7aを持った従来よりも細く従来よりも多い6本と7本の組合せで葉ザライ具7をほぼ十字形をなして放射状に設けたものとし、葉ザライ具7のサライ手7aによって蒸葉処理工程後の原料3を処理胴21内で相互間に噛み込むようなことなく真上に掬い上げて落す無理の無い葉ザライを伴い、80〜90℃程度の熱風に曝すことを約40分程度以下、具体的には20〜30分間行う。これにより、搾汁による黄汁の流出なしに原料3の表面の水分が効率良く除去でき、グシャ感がなくなり、色沢の向上が見られた。
粗揉工程5
蒸葉処理後の原料3を溜めることなく、つまり、酵素の活性化を招くようなことなく、少量ずつ次工程へ送り、原料温度を30〜40℃程度にまで降温させながらアシタバ1の特性、すなわち黄汁の強力な粘性、茎1b内部の水分量の多さ、また、蒸熱後の原料容積の極端な低下を克服するため、特に新たな工夫をした。
具体的には、黄汁は既述したようにアシタバ1を健康食品足らしめる重要栄養素である。しかし、黄汁成分を温存して原料3を乾燥製品化するに当り、黄汁の粘性が影響して黄汁や黄汁成分が単独、あるいは原料3とともに各部に付着し、作業効率と歩留まりが実用性を損なうほどに低下する。そこで、既述したように、図5(a)に示す粗揉装置2にて図5(b)に示す原料3を図5(a)に示す葉ザライ具4による葉ザライを伴い揉手具5により揉みながら熱風乾燥するのを、煎茶原料に対する場合よりはもとより、黄汁成分を水分と共に除去していた先の発明の場合に比して、黄汁の粘りによる大きな抵抗に抗して、粗揉に併せた黄汁成分の強い練り込みを行うようにした。この結果、黄汁の早期搾汁を回避して黄汁成分を逃がさずに水分を除去し先の発明程度の粗揉が達成できた。
このために、処理胴31内を黄汁や黄汁成分、原料3などが付着しにくく、かつ除去しやすいステンレス張りしたものとし、葉ザライ具4や揉手具5は表面をフッ素コーティングしているので、不要な歩留まり低下や粗揉、練り込みに対する抵抗の増大を軽減ないし解消できるようにした。また、葉ザライ具4および揉手具5は図5(a)に示すように、それらに共通した回転軸32から処理胴31の内径の1/2程度近くに破線で示す従来よりも短く、かつ太くした曲げ剛性の高い基部軸33、34の先端にサライ手4a、揉手5aを強固に取り付け、従来よりも大きな駆動力で回転駆動するようにし、黄汁成分を残すことによる粘りによる葉ザライや粗揉、黄汁の練り込みに対する大きな抵抗に対抗して、容易かつ確実に葉ザライや粗揉、練り込みができるようにした。
しかも、サライ手4aおよび揉手5aの支持支点Pから処理胴31までの立ち上がりが、図5(b)に揉手5aにて代表して破線で示す従来の場合よりも大きく、また、揉手5aは特にばね性を有するとともに処理胴31との間に図5(b)に示すような咥え角θ1をなしていて、前記抵抗に対する弾性的な逃げ作用による付着防止、粗揉、練り込みの効果が得られると共に、サライ手4aが図5(c)(d)に示すようにフォーク状の各先端に板状とした掬い上げ片4bを処理胴31との間にすくい角θ2を持って、しかも相互間の間隔が小さいものとして設けて掻き取りや掬い上げの守備範囲を大きくしているので、原料3をその極端な減量によっても、葉ザライ具4によって確率よく処理胴31から掻き取り掬い上げ、また揉手具5により確率よく処理胴31との間に咥え込んで、葉ザライや粗揉、練り込みの効率を高められる。また、揉手5aは図5(b)に破線で示す従来の場合よりも支持支点Pから先端Sまでを長くしているので、1つの揉手5aによる原料3に対する粗揉時間、練り込み時間が従来の粗揉時間よりも長くなって粗揉効果、練り込み効果が増大する。従って、黄汁成分の練り込みと水分除去とが容易に十分に行え、歩留まりも向上した。
以上から、葉ザライが容易になり、揉手操作の改良と併せて効率良く揉み込みが行われ、1回の投入量180〜200kg、所要時間が100〜120分程度として、この段階で、茎1bの芯部の水分除去が黄汁成分の取り込みを損なわずに飛躍的に向上し、この時点の歩留まりが先の発明の場合に比して5〜7%向上した。また、十分な揉み込みによりアシタバ1の良好な香気、味、緑色の仕上がりも目に見えて向上し、ほぼ半製品となっている。
揉捻工程6
粗揉工程5までを経てほぼ半製品になっていても、上記のように葉1aと茎1bとを含むこの段階の原料3では、葉1a部、茎1b部の水分量の相違が見られ、中揉工程7を経てからの精揉工程8、乾燥工程9での仕上げの効率、仕上がり状態の悪化を招きかねないし、品質に問題が残る。
そこで、仕上げ工程に移行する前に図6に示す揉捻装置41による揉捻工程6を行い、
原料3の滑りを制限できる揉盤42と、この上に錘43を持って被さり回転する揉圧盤44との間で、揉圧盤44に対する錘43の負荷状態の設定によって、揉圧盤44による所定の圧力下でほぼ半製品となっている原料3を揉捻することを、40分程度以下行う。これによって、葉1aおよび茎1b、特に、茎1bを軟らかくして葉1a、茎1bの繊維状態の均質化を図ると共に、水分を多い部分から少ない部分に移行させて水分の均質化をも図り、仕上げ工程での乾燥むら、品質むらを解消する。
この段階で、原料3は一般の茶に比べ、見掛け容量が生原料3の1/10程度に減量するので、実際にはその減量に対応した割合で揉捻高さが低くなるように、揉圧盤44の支持ロッド46の長さを従来よりも30cm程度長くして、カバー45に対する下動域を大きくし、錘43の負荷を5段階程度に分けて大きくしていき、水分量の均等化を葉切れや繊維切れを防止する程度に行う。汁液が原料3に馴染み、全体に水分量が行き渡ったと認めた時点で直ちに停止すれば問題はない。所要時間は通常20〜30分程度である。なお、この時点での水分量は20%前後である。
中揉工程7
ここでは、主として香気を出すもので、形状を整える前にもう一度原料を回転させながら60〜70℃程度の熱風で20〜30分程度かけて精揉工程8以降の仕上げ工程へ送る。この段階では水分量は10〜15%程度に減少している。
精揉工程8
主に形状を整え、茎1bの芯に残っている水分を丹念に揉み出す。これにより、原料3に「締り」「光沢」「撚れ」を与える。所要時間は徐々に負荷を掛け、最大負荷を掛けた時点から無負荷で仕上るまで30〜40分程度となる。この段階で水分量は8%程度に減少している。
乾燥工程9
保存効果を維持するため、精揉工程8を経たものに60℃程度の火力でゆっくりとコンベアーにより搬送しながら乾燥させる。この段階で水分量は5%程度まで減少する。なお、1時間に20kg程度の処理量が最適である。
以上の工程によって得られたアシタバ茶は、カルコンを十分に含みながらも従来の煎茶に見紛う程のものとなる。また、形状、色沢、香気、水色とも申し分なく、上質日本茶からタンニンの苦味を除去したもののような味になる。その甘さはアシタバ本体が持っている良質のアミノ酸による天然の甘味である。
本発明は、アシタバ茶の製造に有益で、黄汁成分を含んでより良質のものが、高品質に得られる。
アシタバを示す説明図である。 本発明の実施の形態に係るアシタバ茶の製造方法の工程を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に用いる蒸熱装置の模式説明図である。 本発明の実施の形態に用いる蒸葉装置の模式説明図である。 本発明の実施の形態に用いる粗揉装置の模式説明図である。 本発明の実施の形態に用いる揉捻装置の模式説明図である。
符号の説明
1 アシタバ
1a 葉
1b 茎
3 原料
11 処理胴
12 蒸熱装置
13 回転軸
14 回転棒
6 蒸葉処理装置
7 葉ザライ具
7a サライ手
2 粗揉装置
4 葉ザライ具
4a サライ手
5 揉手具
5a 揉手
21 処理胴
22 回転軸
31 処理胴
θ1 咥え角
θ2 すくい角
41 揉捻装置
42 揉盤
43 錘
44 揉圧盤

Claims (6)

  1. アシタバを原料としてアシタバ茶を製造する方法において、粗揉工程を、処理胴のステンレス面と、処理胴の中心の回転軸から処理胴の半径のほぼ1/2位置となる支持支点Pと処理胴との間で咥え角θ1をなして立ち上がる部分を有し、表面がフッ素コーティングされ、ばね性を有した一対の揉手具との間で、原料を揉みながら原料中の黄汁成分を粘りに抗し練り込むことと、処理胴の中心の回転軸から処理胴の半径のほぼ1/2位置となる支持支点Pと処理胴との間で立ち上がって処理胴に向くフォーク状をなしたサライ手の各先端に板状の掬い上げ片が、その進行方向前面と処理胴とのなす角θ2が鈍角となるようにして、その幅よりも小さな相互間隔にて設けられ、かつ、表面がフッ素コーティングされて、回転軸まわりに揉手具と交互に位置する一対の葉ザライ具によって原料を処理胴のステンレス面から掻き取り掬い上げることとに併せ、熱風乾燥することで行うことを特徴とするアシタバ茶の製造方法。
  2. アシタバを原料としてアシタバ茶を製造する方法において、蒸熱工程、蒸葉の水分を蒸葉を掬い上げて落しながら熱風乾燥させる蒸葉処理工程の後、粗揉工程を、処理胴のステンレス面と、処理胴の中心の回転軸から処理胴の半径のほぼ1/2位置となる支持支点Pと処理胴との間で咥え角θ1をなして立ち上がる部分を有し、表面がフッ素コーティングされ、ばね性を有した一対の揉手具との間で、原料を揉みながら原料中の黄汁成分を粘りに抗し練り込むことと、処理胴の中心の回転軸から処理胴の半径のほぼ1/2位置となる支持支点Pと処理胴との間で立ち上がって処理胴に向くフォーク状をなしたサライ手の各先端に板状の掬い上げ片が、その進行方向前面と処理胴とのなす角θ2が鈍角となるようにして、その幅よりも小さな相互間隔にて設けられ、かつ、表面がフッ素コーティングされて、回転軸まわりに揉手具と交互に位置する一対の葉ザライ具によって原料を処理胴のステンレス面から掻き取り掬い上げることとに併せ、熱風乾燥することで行うことを特徴とするアシタバ茶の製造方法。
  3. アシタバを原料としてアシタバ茶を製造する方法において、蒸熱工程、蒸葉の水分を蒸葉を掬い上げて落しながら熱風乾燥させる蒸葉処理工程の後、粗揉工程を、処理胴のステンレス面と、処理胴の中心の回転軸から処理胴の半径のほぼ1/2位置となる支持支点Pと処理胴との間で咥え角θ1をなして立ち上がる部分を有し、表面がフッ素コーティングされ、ばね性を有した一対の揉手具との間で、原料を揉みながら原料中の黄汁成分を粘りに抗し練り込むことと、処理胴の中心の回転軸から処理胴の半径のほぼ1/2位置となる支持支点Pと処理胴との間で立ち上がって処理胴に向くフォーク状をなしたサライ手の各
    先端に板状の掬い上げ片が、その進行方向前面と処理胴とのなす角θ2が鈍角となるようにして、その幅よりも小さな相互間隔にて設けられ、かつ、表面がフッ素コーティングされて、回転軸まわりに揉手具と交互に位置する一対の葉ザライ具によって原料を処理胴のステンレス面から掻き取り掬い上げることとに併せ、熱風乾燥することで行い、この粗揉工程と中揉工程との間に揉捻工程を設けたことを特徴とするアシタバ茶の製造方法。
  4. 原料はアシタバの葉および茎を含み、茎は、葉よりも短く切断して用いる請求項1〜3のいずれか1項に記載のアシタバ茶の製造方法。
  5. 葉は3〜6cm程度の長さ範囲に切断し、茎は1〜3cm程度の長さ範囲に切断する請求項4に記載のアシタバ茶の製造方法。
  6. 長さは、原料の採取時期や産地の違いを含めた種類によって変更する請求項4、5のいずれか1項に記載のアシタバ茶の製造方法。
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