JP4059824B2 - 情報表示方法および装置 - Google Patents

Description

本発明は情報表示方法および装置に係わり、特に、交差点に設けられた情報配信装置から広告などの情報を受信して表示する情報表示方法及び情報表示装置に関する。

インターネット、無線LANなどのネットワークの普及と移動情報端末の普及があいまって、移動情報端末に対してその時と場所と状況に応じた広告等の情報を配信するサービスの将来性が有望視されている。たとえば、コンビニやガソリンスタンド、郊外レストランなどの店舗に無線LANホットスポットを設置し、店舗敷地内での情報配信サービスが提案されている。配信する情報としてはホットスポットを設置している店舗や近隣店舗、近隣施設の宣伝情報、特売情報、広告情報などが挙げられる(たとえば特許文献1参照)。なお、かかる従来技術では、ホットスポットから周辺の携帯端末に広告、宣伝情報を配信すると共に、携帯端末が同一の広告情報を二重に保存しないように工夫されている。

また、センターよりナビゲーション用地図を車載装置に配信し、車載装置が該地図情報に基づいて目的地まで経路誘導する無線ナビゲーションシステムにおいては、センターより車載装置に対して地図情報と共に広告情報を配信し、車載の表示スクリーンに地図に重ねて広告情報を表示し、通信費を広告情報提供業者に負担させる仕組みが提案されている(たとえば特許文献2参照)。
特開平２００３−１８６７８７号公報 特開平２００１−１４７１２３号公報

以上のように、ネットワークを利用して移動情報端末に対して広告情報を配信する仕組みが種々提案されており、今後も種々の広告情報配信の仕組みが提案されて実用化されることが予想される。特に、将来ホットスポットが増加していくことが予測され、一つの広告情報配信の仕組みとして、交差点にホットスポットを設置し、該交差点ホットスポットより走行中の車両へ情報配信することが考えられる。交差点はいたるところに存在する為、かかる仕組みが構築されると交差点ホットスポットから必要な情報、広告情報を配信、入手することができる。

しかし、交差点近傍は車両が交錯する地点である。このため、交差点ホットスポットからの情報配信に際しては、運転に支障をきたさないように情報提供し、かつ、情報表示する必要がある。現状、交差点ホットスポットから情報配信する仕組みはなく、かかる運転に支障とならない情報表示方式はまだ提案されていない。

従って、本発明の目的は、交差点ホットスポットからの情報配信に際して、運転に支障をきたさないように情報提供し、かつ、情報表示できるようにすることである。

本発明の第１は、交差点に設けられた情報配信装置から所定の情報、例えば広告情報を車載装置に送信し、該情報を車載の表示装置に表示する交差点での情報表示方法である。この情報表示方法では、前記情報と共に信号機の信号状態を配信し、配信された信号機の信号状態と車両の走行状態に基づいて情報表示したら危険であるか判断し、危険であれば情報表示をせず、危険でなければ情報表示する。また、車両が交差点の危険エリア内に存在する場合には、信号機の信号状態と車両の走行状態に関係なく情報表示したら危険であると判断する。

本発明の第２は、交差点に設けられた情報配信装置から所定の情報、例えば広告情報を受信して表示する車載の情報表示装置であり、この情報表示装置は、前記情報配信装置から前記情報と共に信号機の状態を受信して保存する記憶手段、信号機の信号状態と車両の走行状態に基づいて情報表示したら危険であるか判断し、危険であれば情報表示をせず、危険でなければ情報表示するよう制御する制御手段、前記制御手段の制御で前記受信した情報を表示及び非表示する表示手段を備えている。又、車両が交差点の危険エリア内に存在するか判定する手段を備え、前記制御手段は車両が交差点の危険エリア内に存在する場合には、情報表示したら危険であると判定する。

本発明の情報表示方法および情報表示装置によれば、交差点に設置したホットスポットからの情報配信に際して、運転に支障をきたさないように広告などの情報を車載の表示装置に表示することができる。

図1は本発明の概略説明図であり、（Ａ）は４叉路周辺の様子を示し、各道路の交差点1への進入入口に信号機２ａ〜２ｄが設けられ、1つの信号機、例えば信号器２ａに無線LANホットスポット3が設置され、該ホットスポットより周辺の全車両４ａ〜４ｄに所定の情報、たとえば広告情報と共に信号機の状態を配信するようになっている。

ホットスポットからの配信情報例としては、図1(Ｂ)に示すように、
・道路５の上り／下り信号の色(赤、青)情報と信号変更までの時間、
・道路6の上り／下り信号の色(赤、青)情報と信号変更までの時間、
・広告情報
等である。

車載装置は、上記配信情報を受信すれば、これら情報をメモリに保存すると共に、受信した信号機の信号状態と車両の走行状態とに基づいて広告情報を表示したら危険であるか判断し、危険であれば広告情報表示をせず、危険でなければ図1(Ｃ)に示すように広告画面ＡＤＶＩを地図画面ＭＡＰＩ上に表示する。なお、車載装置は、車両が交差点１の危険エリアＤＺ内、例えば歩道７ａ〜７ｄの内側エリア内に存在すれば、危険であると判定して広告情報の表示をしない。

図2は本発明の交差点に設けられたホットスポット３の構成図であり、信号機2を制御する信号機制御部２１と接続され、又、図示しない無線LAN、インターネットを介して外部サーバ装置(図示せず)と接続されている。

ホットスポット３は、アンテナ３１、デュープレクス３２、該デュープレクスを介して車載の移動情報端末と情報の送受信を行う受信部３3および送信部３4、情報配信のための処理を実行する信号処理部３５、ネットワークインターフェース３６、広告情報を保存する広告情報保存部３７、通信インターフェース３８、信号機情報保存部３９を備えている。ホットスポット３は上述のように無線LAN、インターネットなどのネットワークに接続されており、信号処理部３５はサーバ装置からネットワークインターフェース３６を介して広告情報を受信し、該広告情報を広告情報保存部３７に保存する。また、ホットスポット３は信号機制御部２１に接続されており、通信インターフェース３８を介して信号機２の状態情報(図1（B）参照)を受信して信号機情報保存部３９に保存する。

図3は本発明の車載装置の構成図であり、ホットスポット３と通信する無線通信部４０とナビゲーションシステム５０を備え、両者間は通信可能に接続されている。

無線通信部４０は、アンテナ４１、デュープレクス４２、該デュープレクスを介してホットスポット３と情報の送受信を行う受信部４３および送信部４4、後述する処理フローに従って配信された広告情報の表示制御を行なう処理部４５、受信した信号機状態情報や広告情報を保存する情報保存部４６、操作部４７、ナビゲーションシステムとの間の通信を制御する通信インターフェース４８などを備えている。

ナビゲーションシステム５０は、ナビゲーション装置５１、車両位置を検出するGPS、自立センサー(車速センサーや方位センサー)などの自車位置検出部５２、地図情報を保持する地図情報保持部５３、広告情報、地図を表示するディスプレイユニット５４、音声案内部５５などを有している。ナビゲーション装置５１はナビゲーション制御を行うと共に、無線通信部４０からの要求に基づいて、車両が交差点の危険エリア内に存在するか否かを示す情報や車速センサーから取得した車両の走行／停止状態を示す情報等を無線通信部４０に通知する。また、無線通信部４０より入力する広告情報に基づいて広告画像を発生して地図画像上に表示する(図１（C）参照)。

図４は車載装置における広告情報表示制御フローである。

無線通信部４０はナビゲーション装置５１から交差点に接近したことを示す情報を受信すれば(ステップ１０１)、交差点ホットスポット３より配信情報受信可能状態にする(ステップ１０２)。

ついで、無線通信部４０はホットスポット３より、図１(Ｂ)に示す信号機の状態情報と広告情報を受信して情報保存部46に保存する(ステップ１０３)。しかる後、車両が交差点の危険エリア内に存在するかナビゲーション装置５１に問い合わせ、応答結果に基づいて危険エリア内に存在するかチェックする(ステップ104)。歩道７ａ〜７ｄの内側は危険エリアDZである為、図５に示すように車両Ａが右折待ちなどにより危険エリアDZに車両が存在する場合や渋滞中の交差点通過時に車両Ａが危険エリア内に進入して停止した場合などは危険エリア内に存在すると判断する。

危険エリア内に存在すれば、広告表示は安全運転上問題があると判断し、信号機の状態や走行状態に関係なく広告非表示とし(ステップ１０５)、以後、危険エリアＤＺを通過したか監視し(ステップ１０６)、通過しなければ広告非表示を継続する。しかし、危険エリアＤＺを通過すれば、安全運転上問題が無くなったとして広告情報をナビゲーション装置５１に入力し、ナビゲーション装置５１は広告画像を発生し、該広告画像を地図画像上に重ねて所定時間表示する(ステップ１０７)。

ステップ１０４において、車両が危険エリアＤＺ内に存在しなければ信号機が青であるか、赤であるかチェックする(ステップ１０８)。なお、橙は赤にふくめる。

青であれば、交差点を通過するのに細心の注意を必要とするから、広告表示は安全運転上問題があると判断し、ステップ105以降の処理を繰返し、危険エリアを通過するまでは広告を表示しない。

一方、信号機が赤であれば、車両が現在停止中であるかチェックし、走行中であれば、赤信号に向かって走行中であり、広告表示は安全運転上問題があると判断し、広告非表示とする(ステップ１１０)。以後、ステップ１０８以降の処理を繰返す。

一方、信号機が赤であり、停止中であれば、信号変化(赤→青)までの時間が設定時間以上あるかチェックし(ステップ１１１)、設定時間以上あれば安全運転上問題なしとみなして広告表示し(ステップ１１２)、ステップ１１１以降の処理を繰返す。そして、信号変化(赤→青)までの時間が設定時間以下となれば、始動の準備をする必要があり、広告表示は安全運転上問題があると判断し、ステップ１０５により広告非表示として該ステップ１０５以降の処理を繰返す。

以上、本発明によれば、交差点に設置したホットスポットからの広告などの情報配信に際して、運転に支障をきたさないように情報を車載の表示装置に表示することができる。

以上では、交差点ホットスポットが配信する情報を広告情報として説明したが、広告情報に限らず交通情報、ニュースなどの情報であってもよいことは勿論である。

又、以上ではホットスポットを信号機に取り付けたが交差点の近傍に設置することができる。又、以上では、交差点の信号機にホットスポットを取り付けたが交差点の信号機に限らない。

本発明の概略説明図である。 本発明の交差点に設けられたホットスポットの構成図である。 本発明の車載装置の構成図である。 車載装置における広告情報表示制御フローである。 危険エリア内に車両が存在する場合の説明図である。

符号の説明

１ 交差点
２ａ〜２ｄ 信号器
３ 無線LANホットスポット
４ａ〜４ｄ 車両
５，６ 道路
７ａ〜７ｄ 歩道
ＤＺ 危険エリア

Claims (5)

1. 交差点に設けられた情報配信装置から所定の情報を車載装置に送信し、該情報を車載の表示装置に表示する交差点での情報表示方法において、
   前記情報と共に信号機の信号状態を配信し、
   配信された信号機の信号状態と車両の走行状態に基づいて情報表示したら危険であるか判断し、
   危険であれば情報表示をせず、危険でなければ情報表示する、
   ことを特徴とする情報表示方法。
2. 車両が交差点の危険エリア内に存在する場合には情報表示したら危険であると判断する、
   ことを特徴とする請求項１記載の情報表示方法。
3. 交差点に設けられた情報配信装置から所定の情報を受信して表示する車載の情報表示装置において、
   前記情報配信装置から前記情報と共に信号機の状態を受信して保存する記憶手段、
   信号機の信号状態と車両の走行状態に基づいて情報表示したら危険であるか判断し、危険であれば情報表示をせず、危険でなければ情報表示するよう制御する制御手段、
   前記制御手段の制御で前記受信した情報を表示及び非表示する表示手段、
   を備えたことを特徴とする情報表示装置。
4. 車両が交差点の危険エリア内に存在するか判定する手段を備え、
   前記制御手段は車両が交差点の危険エリア内に存在する場合には、情報表示したら危険であると判定する、
   ことを特徴とする請求項３記載の情報表示装置。
5. 前記情報は広告情報であることを特徴とする請求項1乃至4記載の情報表示装置。
   

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