JP4059686B2 - 白点故障補完回路及びこの白点故障補完回路を用いたイメージセンサ - Google Patents

白点故障補完回路及びこの白点故障補完回路を用いたイメージセンサ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は白点故障補完回路及びこの白点故障補完回路を用いたイメージセンサに関し、特に固体撮像素子が配置されて成る画素部に発生した白点故障を補完する白点故障補完回路及びこの白点故障補完回路を用いたイメージセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等に用いられる固体撮像素子として、CCD(Charge Coupled Device)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサが用いられている。
【0003】
このようなCCDやCMOSイメージセンサでは、画面上の特定位置の画素がフォトダイオードの特性やセンサのばらつき等により一定レベル以上の出力になることで、常に固定された色になることがある。このような現象は、白点故障や白点汚れと呼ばれており、現在の製造工程で完全に除去することは困難である。白点故障のあるイメージセンサで暗い映像を写すと、白点故障した箇所が明るい色のデータとして出力されるため非常に目立つ。このため、従来は故障箇所の周辺の画素データを用いて補完処理していた。
【0004】
従来の白点故障を補完する白点故障補完回路について説明する。図19は、従来の白点故障補完回路とその周辺回路の構成図である。
白点故障の発生箇所はイメージセンサ個々に固有であるため、予め発生箇所を白点故障箇所格納用記憶装置910に保持しておく。一致比較器920は、画素の位置を特定する位置情報(POS)と白点故障箇所格納用記憶装置910に保持されている白点故障の位置とが一致するかどうかをチェックし、結果を白点故障補完回路930に通知する。白点故障補完回路930では、画素データ(DATA)を入力した画素が白点故障を発生している画素であることが通知された場合、周辺画素の画素データを用いて白点故障箇所の補完処理を行なう。白点故障補完処理が行なわれたデータは、RGB変換回路940においてRGBデータに変換されて出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の白点故障補完回路では、白点故障の発生箇所を保持するための記憶装置が必要であるため、回路が冗長となるという問題がある。また、白点故障箇所の検出のための検査が必要となるという問題もある。
【0006】
上記の説明のように、従来の白点故障補完回路では、予め検出しておいた白点故障の発生箇所を保持するために、レジスタやROM等の記憶装置を設けなければならなかった。このような記憶装置の記憶容量は、白点故障箇所に対する補正の許容数分必要となる。このため、記憶装置の容量はイメージセンサの総画素数に応じて増大し、かつ冗長な回路となり、回路規模が大きくなってしまうという問題がある。一方、補正の許容数を超える白点故障箇所が発生したイメージセンサは不良品としてはじかれるため、補正の許容数を少なくして記憶容量を小さくしようとすると不良品が増大するという問題が生じる。近年、総画素数は増加する方向にあり、このように記憶装置を用いて白点故障を補完する手法は限界にきている。
【0007】
また、従来行なわれている白点補完手法は、予め検知された白点故障発生画素について、予め決められている係数等を用いて補完処理を施す。このように、補完処理は白点故障発生箇所ごとに独立して行なわれるため、不自然な画像となることがある。
【0008】
また、白点故障の除去方法として冗長な記憶装置を使用しないメディアンフィルタ等があるが、これには映像の解像度が低下するという欠点がある。
さらに、白点故障の発生箇所を予め保持しておくために、イメージセンサのチップ毎に白点故障箇所の検出のための検査が必要となるという問題がある。このため、製造工程において白点故障箇所検出のための検査と発生の箇所の登録という工程を経なければならず、製造工程も冗長なものとなる。
【0009】
このように、従来の記憶装置を用いた冗長な白点故障補完回路は、イメージセンサを使用したシステムやイメージセンサをLSIとして小型化・集積化する際の問題となる。また、イメージセンサの解像度の低下は、携帯電話等で使用されるような総画素数の少ない場合に、ぼやけた映像となるという問題が生じる。
【0010】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、白点故障の発生箇所を保持するための記憶装置を必要としない白点故障補完回路及びこの白点故障補完回路を用いたイメージセンサ並びに白点故障補完方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、固体撮像素子が配置されて成る画素部に発生した白点故障を補完する白点故障補完回路において、画素部を構成する所定の対象画素とその周辺の周辺画素の画素データを保持する周辺画素データ保持部と、対象画素と周辺画素との明度を比較し、比較結果に基づいて対象画素が周辺画素と比較して予め決められた所定の値以上の明度を有する白点故障であるか否かを判定する比較判定部と、比較判定部により対象画素が白点故障であると判定された場合に、対象画素の近傍で検出された映像の明度レベルに応じて対象画素及び周辺画素の画素データの使用比率を調整する重み付けを行ない、重み付けによる加重平均を算出して対象画素の補完を行なう補完演算部と、を具備したことを特徴とする白点故障補完回路、が提供される。
【0012】
このような構成の白点故障補完回路では、画素部200を構成する画素についての白点故障補完処理を順次行なう。周辺画素データ保持部110は、画素部200が検知した画素データを読み出し回路300より取得し、所定の対象画素とその画素の周辺にある周辺画素についての画素データを保持する。比較判定部120は、周辺画素データ保持部110の保持する対象画素とその周辺画素との明度を比較し、その比較結果に基づいて、対象画素が周辺画素と比較して予め決められた所定の値以上の明度を有する白点故障であるか否かを判定する。白点故障であるか否かは、周辺画素の明度との関係に応じて決まる。例えば、映像が明るく周辺画素の明度も高いため対象画素との明度の差があまりない場合には補完の必要な白点故障と見なされないが、暗い映像で周辺画素の明度が低い場合には白点故障と見なされることがある。補完演算部130では、比較判定部120により対象画素が白点故障であると判定された場合、対象画素の近傍で検出された映像の明度レベルに応じて対象画素及び周辺画素の画素データの使用比率を調整する重み付けを行ない、重み付けによる加重平均を算出して対象画素の補完を行ない、補完データを生成する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態である白点故障補完回路を具備したイメージセンサの構成図である。
【0014】
本発明に係るイメージセンサは、白点故障を補完する白点故障補完回路100、画素がマトリクス状に配列された画素部200、画素部200を走査して画素データを順次読み出す読み出し回路300及び補完された後の画素データをRGBデータに変換するRGB変換回路400から構成される。
【0015】
画素部200は、画素がマトリクス状に配列されており、画素が取得した映像信号を出力する。読み出し回路300は、画素部200を順次走査して映像信号を読み出し、雑音成分の除去等の信号処理を行なう。画素部200と読み出し回路300の詳細は、後述する。
【0016】
白点故障補完回路100は、読み出し回路300より読み出された対象の画素データをその周辺画素データを保持する周辺画素データ保持部110、対象画素と周辺画素との明度を比較し、比較結果に応じて対象画素が白点故障かどうかを判定する比較判定部120、白点故障と判定された場合に補完演算を行なう補完演算部130及び補完演算に用いる補完係数を記憶する補完係数記憶部140から構成される。
【0017】
周辺画素データ保持部110は、読み出し回路300から順次出力される所定の対象画素とその周辺の周辺画素の画素データを保持する。画素データは、対象画素と対象画素と明度を比較するための1以上の周辺が外し、その数は特定しない。また、画素データの保持は、フリップフロップ回路あるいは記憶装置等によって行なう。
【0018】
比較判定部120は、周辺画素データ保持部110で保持されている対象画素と周辺画素との明度を比較し、対象画素が周辺画素より所定の値以上の高い明度であるかどうか、すなわち白点故障であるかどうかを判定する。白点故障であるか否かは、周辺画素の明度との関係に応じて決まる。例えば、映像が明るく周辺画素の明度も高いため対象画素との明度の差があまりない場合には補完の必要な白点故障と見なされないが、暗い映像で周辺画素の明度が低い場合には白点故障と見なされることがある。判定結果、すなわち、白点故障と見なせるかどうかは、補完演算部130に送られる。また、対象画素は、周辺画素データ保持部110に保持されているデータのうちの真ん中として順次処理してもよい。あるいは、保持されている画素データのうち最も明度の高いもの、すなわち白点故障の可能性が高い画素を選択し、これを対象画素とすることもできる。さらに、周辺画素データ保持部110が、複数の色成分の画素データを保持している場合、明度の比較は同色の画素データで行なう。
【0019】
補完演算部130は、周辺画素データ保持部110より対象画素と周辺画素の画素データを入力し、比較判定部120より明度比較による白点故障の判定結果を取得する。また、読み出し回路300より明度レベルを取得する。明度レベルは、対象画素の近傍で検出された映像の明るさをいくつかのレベルに分類したものであって、例えば読み出し回路300が画素部200からの出力信号を映像の明度に応じて増幅する際の増幅率等から生成される。補完演算部130では、白点故障であると見なされた対象画素を、周辺画素を用いて補完する。白点故障と見なされた画素に対する補完は、明度レベルに応じて周辺画素の使用比率を調整する加重平均を行なって算出される。これらの比率を表す補完係数は、明度レベルに応じて演算時に算出することもできるし、予め補完係数記憶部140に記憶しておくこともできる。また、明度レベルに応じて補完を行なうか否かを決めることもできる。例えば、明度レベルが高い明るい画面では白点故障は目立たないため補完を行なわず、明度レベルが低い暗い画面では白点故障が目立つため補完を行なう。補完された補完データは、RGB回路400に送られる。
【0020】
補完係数記憶部140は、明度レベルに応じて決定された最適な補完係数を予め記憶しておくメモリ等の記憶装置である。
RGB回路400は、白点故障補完回路100により白点故障が補完された後の画素データをRGBデータに変換する。
【0021】
このような構成の白点故障補完回路100を含むイメージセンサの動作について説明する。
読み出し回路300は、画素部200からの出力信号から雑音成分を除く等の処理を行い、読み出した画素データを位置情報(POS)とともに順次出力する。白点故障補完回路100では、順次入力する画素データに対して、白点故障の検出とその補完処理を施し、補完後の画素データをRGB回路400へ出力する。周辺画素データ保持部110に、出力される画素データを一時保存しておく。比較判定部120は、一時保存されている対象画素とその周辺画素の明度を比較し、対象画素が周辺画素と比較して所定の値以上の明度を有するか否か、すなわち、白点故障であるか否かを判定する。判定結果は、補完演算部130へ送られる。補完演算部130は、画素データと映像の明度レベルを取得し、比較判定部120の判定結果により白点故障であると見なされた場合に、補完係数記憶部140に記憶された明度レベルに応じた補完係数を用いて補完演算を行なう。白点故障と見なされた画素に対する補完は、明度レベルに応じて周辺画素の使用比率を調整する加重平均を行なって算出される。
【0022】
このように、周辺画素と明度を比較することにより、記憶装置を使用することなく白点故障を検出して補正を行なうことが可能となる。また、回路規模は総画素数に依存しないため、記憶装置を使用した従来の方法と同等の機能を小さく簡易な回路構成で実現できる。さらに、白点故障に対して明度レベルに応じた動的な補完制御を行なうことで、明時映像に対する解像度の低下を緩和することができる。
【0023】
次に、本発明の白点故障補完回路及びこの白点故障補完回路を備えたイメージセンサについて実施の形態に基づいて説明する。
まず、イメージセンサの画素部200について説明する。図2は、イメージセンサの画素部における有効画素とその拡大図である。画素部200は、固体撮像素子と固体撮像素子が検出した信号を取り出す素子とから構成される画素がマトリクス状に配置されている。それぞれの画素は、R(赤)、G(緑)、B(青)の色成分を透過するフィルタを経由して入力する光の明度を検出し、信号として出力している。拡大された部分は、このようなフィルタを経由して経由して検出される色の配列であり、ベイヤー配列と呼ばれる。ベイヤー配列は、一般的にイメージセンサのカラーフィルタに使用されている配列である。以下、本発明の白点故障補完回路及びこの白点故障補完回路を備えたイメージセンサについて、図2に示した配列の場合を例に説明する。
【0024】
次に、読み出し回路300について説明する。図3は、本発明の一実施の形態であるイメージセンサの画素部と読み出し回路の構成図である。
CDS回路301は、画素部200から出力された信号から雑音成分の信号を除いた信号成分を取り出す回路である。アンプ回路302は、CDS回路301から出力された信号を増幅する。増幅率(ゲイン)は、AGC制御回路303によって制御される。AGC制御回路303は、画素部200の明るさ成分に応じてアンプ回路302の増幅率を計算する。clamp回路304は、信号成分のオフセットを調整する。ADC回路305は、オフセット調整された信号成分を8ビットのデジタルデータに変換し、画素データとして次段の白点故障補完回路100に出力する。TG回路306は、CDS回路301、画素部200上の映像信号取り出しの操作タイミングを生成する回路である。次段の白点故障補完回路100に対して画素の位置情報(POS)を出力する。デコード回路307は、AGC制御回路303で生成された増幅率を所定の明るさレベルにデコードする回路である。
【0025】
デコード回路307により生成される明るさレベルについて説明する。上記の説明のようにAGC制御回路303は、画素部200上の一部(特定ラインや短形領域)の明るさ成分を積算し、アンプ回路302の増幅率を計算してアンプ回路302の増幅率を制御している。デコード回路307では、増幅率をいくつかのレベルに分類し、それぞれのレベルに対応した信号線の出力をオンにする。AGC制御回路303では、増幅率算出時に暗時映像ほど増幅率を上げるため、デコード回路307の出力信号は、映像の明るさのレベルに対応する。例えば、デコード回路307では、明るさのレベルを4レベルに分類し、それぞれのレベルに対応する出力信号S1−S4を出力する。S1−S4は論理信号として‘1’または‘0’の値をとり、必ずいずれかが‘1’となり他は‘0’となるものとする。
【0026】
このように、読み出し回路300によってPOS、画素データ及び明るさレベルが生成され、次段の白点故障補完回路100に出力される。
次に、本発明に係る白点故障補完回路100について具体例で説明する。
【0027】
まず、第1の実施の形態として、画素部のライン上の連続する5画素分の画素データに基づいて白点故障の補完を行なう回路について説明する。図4は、第1の実施の形態における白点故障補完回路の回路図である。
【0028】
第1の実施の形態の白点故障補完回路は、周辺画素データを保持する周辺画素データ保持部であるフリップフロップ回路501、502、503、504、505、画素データの明度を比較し白点故障であるかどうかを判定する比較判定部である判定回路508と判定結果に応じて出力信号を選択するセレクタ回路506、及び補完演算を行なう補完演算部である白点補完回路507から構成される。
【0029】
フリップフロップ回路(以下、FFとする)501、502、503、504、505は、上記の説明の読み出し回路のADC回路305から出力された8ビットの画素データを連続5画素分保持している。保持される画素データの組み合わせについて図5を用いて説明する。保持された5画素分の画素データは、(1)R2を対象画素としたR成分の場合、(2)G2を対象画素としたG成分の場合、(3)B2を対象画素としたB成分の場合、の3通りの組み合わせがある。このように、第1の実施の形態の場合、対象画素を中心の第3番目の画素として、同色の周辺画素は第1番目と第5番目に存在する。
【0030】
図4に戻って説明する。上記の説明のような画素データの組み合わせが、FF501、502、503、504、505に保持されている。ここで、便宜的に、FF501の出力をP1、FF503の出力をP3及びFF505の出力をP3とする。判定回路508及び白点補完回路507には、対象画素の画素データを保持するFF503、及び対象画素と同色の周辺画素の画素データを保持するFF501とFF505の出力が接続されている。
【0031】
判定回路508は、上記の説明のような対象画素(P2)と、対象画素と同色の周辺画素(P1とP3)を入力し、明度の比較を行ない、対象画素(P2)が同色の周辺画素(P1とP3)に比べて予め決められた所定の値以上に明度が高いか否か、すなわち白点故障であるか否かを判定する。判定結果はセレクタ506に出力される。セレクタ506は、白点故障である場合には、白点補完回路507によって補完された補完データを出力し、それ以外の場合は対象画素(P2)の画素データをそのまま出力する。
【0032】
ここで比較条件と、比較条件に応じた判定回路508の動作について説明する。以下、R成分の場合で説明する。図6は、第1の実施の形態における比較条件とその判定を示したものである。(1)条件には、2つの比較条件が設定されている。条件1は、「対象画素R2のが画素データの明度が周辺画素R1とR3の明度の間にあるか」である。また、条件2は、「対象画素R2の画素データの明度が、周辺画素R1とR3の明度の平均より大きいか」である。
【0033】
(2)判定は、条件1と条件2の成立/不成立の組み合わせに応じて決定される補完処理を行なうか否かの判定を示している。R2は、判定結果に応じたR2の値を示している。
【0034】
条件1が成立する場合は、対象画素R2の明度は周辺画素R1とR2の明度の間にあることから、白点故障ではない。このため、セレクタ506は対象画素R2の画素データをそのまま出力する(補完処理は行なわない)。条件1が不成立の場合、対象画素R2の明度は、周辺画素R1とR2の明度範囲にはないことになる。そこで、条件2により明度の差をチェックする。条件2が不成立の場合、対象画素R2は、周辺画素の平均明度より明度が低いことから白点故障ではない。このため、セレクタ506は、対象画素R2の画素データをそのまま出力する(補完処理は行なわない)。条件2が成立する場合、対象画素R2は、周辺画素の平均明度より明度が高いことから白点故障の可能性が高いと判定される。このため、R2には白点補完回路507において、次式のように周辺画素R1、R2に基づく補完処理が施される。ここで、m、nは、任意の補完係数とする。
【0035】
【数1】
R2=(mR1+2nR2+mR3)/(2m+2n) ・・(1)セレクタ506は、白点補完回路507により補完処理が施されたR2を選択して出力する。
【0036】
ここでは、R成分のみについて説明したが、G、Bも同様の処理を行なう。
次に、白点補完回路507について説明する。図7は、第1の実施の形態における白点補完回路の回路図である。図4と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。白点補完回路は、デコード回路の生成した明度レベル(S1−S4)に応じて1/0の論理積を生成するAND1、AND2、AND3、AND4と、周辺画素(P1とP3)とを加算平均するADD1、ADD1の出力に対象画素(P2)を加算平均するADD2、さらにSEL1とSEL2の出力を加算平均するADD3、AND1の出力信号に応じてADD2出力またはP2を選択するSEL1、AND2の出力信号に応じてADD1の出力またはP2を選択するSEL2、AND3の出力信号に応じてADD1の出力またはADD3の出力を選択するSEL3、及びAND4の出力に応じてP1またはSEL3の出力を選択するSEL4とから構成される。
【0037】
AND1は、明度レベルがS2(S2のみ1)の場合に1を出力し、SEL1にADD2の出力を選択させる。AND2は、明度レベルがS3(S3のみ1)の場合に1を出力し、SEL2にADD1の出力を選択させる。AND3は、明度レベルがS4(S4のみ1)の場合に1を出力し、SEL3にADD1の出力を選択させる。AND4は、明度レベルがS1(S1のみ1)の場合に1を出力し、SEL4にP2を選択させる。
【0038】
明度レベル(S1―S3)とセレクタSEL1、SEL2、SEL3、SEL4の動作について図8で説明する。図8は、第1の実施の形態における明度レベルとセレクタの動作及び補完係数の関係図である。セレクタ選択は、AGCデコード出力によってSEL1、SEL2、SEL3、SEL4がどちらを選択するかを表している。例えば、S1=1の場合は、SEL3が1側を選択し、その他のセレクタは0側を選択する。また、明度レベル(S1−S4)に応じて、補完を行なう際の補完係数を算出するか、予め記憶部に記憶しておいた補完係数を抽出して補完を行なう。備考は、補完係数の例である。
【0039】
例えば明度レベルS1=1の場合、論理積回路のうちAND3の出力のみが1となり、SEL3が1側、すなわちADD1の出力を選択する。他のSEL1はP2を、SEL2はP2を、SEL4はSEL3の出力をそのまま出力する。従って、明度レベルS1=1の場合、周辺画素(P1とP3)を用いて補完演算を行ない、算出された補完データをSEL4から出力する。明度レベルS4=1の場合、AND4が1となり、SEL4からP2の値がそのまま出力される。同様に、明度レベルS2=1、S3=1の場合も、明度レベルに応じた適切な補完係数により補完処理が行なわれ、SEL4より出力される。
【0040】
このように、明度レベルに応じて予め決められた最適な補完係数により補完演算を行なうことにより、白点故障に対する補完制御を動的に行なうことが可能となる。
【0041】
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、隣接する3×3画素のデータを用いて白点故障補完を行なう回路の例である。図9は、第2の実施の形態における白点故障補完回路の構成図である。さらに、ここでは、白点補完回路をRGB変換回路に組み込んでいる。
【0042】
第2の実施の形態の白点故障補完回路は、対象画素及び周辺画素の画素データを保持する周辺画素データ保持部であるフリップフロップ回路、FF703、FF704、FF705、FF706、FF707、FF708、FF709、FF710及びFF711とRGB変換用ラインメモリ712、及び白点故障補完とRGB変換を行なう白点故障補完回路+RGB変換回路714から構成される。
【0043】
RGB変換用ラインメモリ712は、RGB変換用の画素データを保持している。フリップフロップ回路、FF703、FF704、FF705、FF706、FF707、FF708、FF709、FF710及びFF711は、RGB変換用ラインメモリ712に保持されたRGB変換用の画素データ及びADC回路からの出力信号3×3画素分を保持する周辺画素データ保持部を構成する。フリップフロップ回路FF703、FF704、FF705は、ADC回路から出力信号に接続し、ADC変換された後の画素データを順次3画素分保持する。FF706、FF707、FF708、FF709、FF710及びFF711は、RGB変換用ラインメモリ712に保存された画素データを読み出して保持する。以下、便宜上、FF703に保持された画素データをP1、FF704に保持された画素データをP2、FF705に保持された画素データをP3、FF706に保持された画素データをP4、FF707に保持された画素データをP5、FF708に保持された画素データをP6、FF709に保持された画素データをP7、FF710に保持された画素データをP8、及びFF711に保持された画素データをP9とする。
【0044】
このような構成の周辺画素データ保持部における画素データの組み合わせについて説明する。図10は、第2の実施の形態において保持される画素データの組み合わせである。一般的なイメージセンサで行なわれる処理のひとつにRGB変換がある。RGB変換では、3×3画素以上のデータと記憶領域を最低必要とする。ここでは、RGB変換のための記憶領域(RGB変換用ラインメモリ712)に記憶された周辺画素の画素データを用いて白点故障の判定と白点故障の補完処理を行なう。周辺画素の画素データが多いほど補完箇所に対するデータの精度が高くなる。しかしながら、処理のための記憶領域は増加する。このため、ここではRGB変換用に記憶されている画素データを使用している。3×3画素における、各色成分ごとの組み合わせは、各色ごとに4通りの計12通りになる。このうち、R成分とB成分については、3×3画素に含まれる同色の画素数hの最大は4であるので、同一の判定回路が構成される。G成分は、3×3画素に含まれる同色の画素数hの最大は5であるので別な回路構成となる。
【0045】
それぞれの判定回路と白点補完回路について説明する。図11は、第2の実施の形態におけるR成分とB成分の判定回路と白点補完回路の回路図である。ここでは、簡単のため、ゲインに応じた明度レベルを3段階とした。
【0046】
R成分とB成分用の判定回路及び白点補完回路は、画素の位置情報(POS)をデコードするデコーダ810、デコーダ810の出力信号に応じて入力信号(P1、P2、・・・、P9)を選択するセレクタ820、比較器831、832、833、834より構成される比較判定部830、及び加算器841、842、843、844と、セレクタ845、846、847、848とから構成される白点補完部840から成る。
【0047】
デコーダ810は、画素の位置情報(POS)をデコードし、入力信号を選択するセレクタ820と、加算器842による加算値を選択するセレクタ847に供給する。
【0048】
セレクタ820は、デコーダ810のデコード出力に応じて、保持されている9画素の入力信号(P1、P2、・・・、P9)のうち同色の画素となる入力信号を選択する。すなわち、図10に示したパターンのいずれかを選択する。例えば、R成分のh=4に相当するデコード信号が入力した場合、9画素の入力信号(P1、P2、・・・、P9)から、図10のR成分のh=4に示したようなR1、R2、R3、R4に相当する画素データを選択してSL1、SL2、SL3、SL4に出力する。
【0049】
比較判定部830は、SL1とSL2を比較して大きい方を比較器833へ小さいほうを加算器841へ出力する比較器831、SL3とSL4を比較して大きい方を比較器833へ小さい方を加算器841へ出力する比較器832、比較器831と比較器832の出力を比較して大きい方を比較器834へ小さいほうを加算器841へ出力する比較器833、及び加算器841によって算出される最も明度の高い画素データを除く画素データの平均値とを比較する比較器834から構成される。
【0050】
比較器833の出力は、セレクタ820に選択された画素のうち、最も高い明度の画素の画素データであり、加算器841の出力は、比較器833により選択されなかった3画素の画素データの平均値になる。従って、比較器834では、比較器833により選択された最も明度の高い画素と、その他の3画素の平均の明度が比較される。
【0051】
白点補完部840は、比較器831、832、833が選択した画素データを加算する加算器841、セレクタ820の選択したSL1、SL2、SL3、SL4の出力信号を加算する加算器842、加算器841の出力を1/2及び1/4の係数で乗算した値を加算する加算器843、セレクタ845とセレクタ846の出力を加算する加算器844、比較器834の出力信号に応じて比較器833の出力信号あるいは0を選択するセレクタ845、比較器834の出力信号に応じて加算器841の出力信号あるいは加算器843の出力信号を選択するセレクタ846、加算器842の出力に1/4、1/2、1/1の係数を乗算した出力信号をデコーダ出力信号に応じて選択するセレクタ848、及び比較器834の出力信号に応じて加算器844の出力信号あるいはセレクタ848の出力信号を選択するセレクタ847から構成される。
【0052】
加算器842は、セレクタ820により選択された画素データを加算し、セレクタ847に出力する。このとき、a端子には加算値を1/4にしたデータが、b端子には加算値を1/2にしたデータが、c端子には加算値を1/1にしたデータが出力される。セレクタ847は、デコーダ810の出力に応じて、a、b、c端子のいずれかを選択し、セレクタ848へ出力する。デコーダ810の出力信号は、選択された画素数と見なすことができるので、セレクタ847の出力は、選択された画素データの平均値となる。
【0053】
加算器841、843、844及びセレクタ845、846とから構成される部分では、画像の明度レベル(ここではS1−S3)に応じた補完係数を用いて補完演算処理を行なう。補完演算処理については、後述する。加算器844は、補完演算が施された画素データをセレクタ848へ出力する。
【0054】
セレクタ848は、補完演算が行なわれた加算器844の出力信号と、補完演算が施されていないセレクタ847の出力信号と、を比較器834の出力に応じて選択する。すなわち、比較判定部830により、白点故障と見なされた場合には補完処理が行なわれた加算器844の出力信号が選択され、白点故障と見なされなかった場合には補完処理されていないセレクタ847の出力信号が選択される。
【0055】
次に、このような構成の判定回路及び白点補完回路の動作について説明する。まず、デコーダ810は、POS信号に応じたデコード信号を生成し、セレクタ820と加算器842に供給する。図12は、第2の実施の形態におけるデコーダの出力を示している。デコーダ810は、X方向及びY方向のPOS入力信号のLSBを参照し、色成分に応じたデコード信号を出力する。例えば、Y(LSB)が0、X(LSB)も0の場合、R成分のデコード出力は4、G成分のデコード出力は4、B成分のデコード出力は1になる。デコード出力は、3×3の画素データ保持部に存在する色成分のパターンを表している。例えば、R成分の出コート出力4は、図10のR成分のh=1のパターンを示している。
【0056】
セレクタ820は、デコーダ810のデコード出力に応じて、画素データの選択を行なう。図13は、第2の実施の形態におけるセレクタの制御論理を示している。(1)は、R成分とB成分の場合のセレクタ選択の表であり、(2)は後述するG成分の場合のセレクタ選択の表である。また、(3)は、画素の配置図である。ここでは、セレクタ820とともに、セレクタ847の動作について説明する。デコード出力が1の場合、セレクタ820の出力端子SL1には、P5、すなわち(3)の配置図を参照して真中の画素データが出力される。これは、図10のR成分のh=1のパターンが選択されたことに相当する。このとき、セレクタ847の出力端子は、c端子(1/1)が選択される。すなわち、P5がそのまま出力される。また、デコード出力が2の場合、セレクタ820の出力端子SL1にはP4、SL2にはP6が出力される。これは、図10のR成分のh=2の左側のパターンに相当する。セレクタ847は、b端子(1/2)が選択され、セレクタ847は、P4とP6の平均値を出力する。
【0057】
比較判定部830は、比較器833において、比較器831、832により選択されたSL1、SL2、SL3、SL4のうち最も明度の高い画素の画素データを選択する。さらに、比較器834において、最も明度の高い画素の画素データと、加算器841で算出される最も明度の高い画素データを除くSL1、SL2、SL3、SL4の平均値とを比較する。これにより、最も明度の高い画素がその他の画素の平均より高い明度を有する白点故障であるか否かを判定する。
【0058】
白点補完部840は、加算器842とセレクタ847とによって補完なしの出力信号を算出し、加算器841、843、844とセレクタ845、846によって補完処理が施された出力信号を算出する。最終段のセレクタ848は、比較判定部830の出力信号に応じていずれかを選択して出力する。図14は、第2の実施の形態における判定条件と補完処理を示している。条件1は、「最も明度の高い画素(max(G1、G2、・・・、Gh))を除く画素データの平均よりも、最も明度の高い画素(max(G1、G2、・・・、Gh))の明度の方が高い」という条件である。この条件が成立した場合、最も明度の高い画素(max(G1、G2、・・・、Gh))は、白点故障であると見なされる。
【0059】
表は、条件1が成立した場合(白点故障と見なされる場合)と、不成立の場合(白点故障と見なされない場合)の補完処理を示している。不成立の場合は、比較器834の出力は0、成立する場合は1が出力される。Gの値は、このとき、算出される画素データである。条件1が成立する場合、Gは、所定の補完係数k、jを用いて算出される。kとjは、AGCデコード回路の出力する映像の明度レベルに応じて決定される。図15は、第2の実施の形態におけるAGCデコード出力と選択される補完関数の一例を示している。このように、明度レベルに応じて適切な補完係数を選択することにより、白点故障に対して動的な補完制御を行なうことができる。
【0060】
次に、G成分の判定回路について説明する。図16は、第2の実施の形態におけるG成分の判定回路と白点補完回路の回路図である。図11と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。
【0061】
G成分用の判定回路及び白点補完回路は、画素の位置情報(POS)をデコードするデコーダ810、デコーダ810の出力信号に応じて入力信号(P1、P2、・・・、P9)を選択するセレクタ820、比較器851、852、853、854、855より構成される比較判定部850、及び加算器861、862、863、864と、セレクタ865、866、867、868とから構成される白点補完部860から成る。
【0062】
比較判定部850は、SL1とSL2を比較して大きい方を比較器853へ小さいほうを加算器861へ出力する比較器851、SL3とSL4を比較して大きい方を比較器853へ小さいほうを加算器861へ出力する比較器852、比較器851と比較器852の出力を比較して大きい方を比較器854へ小さいほうを加算器861へ出力する比較器853、比較器853の出力とSL5を比較して大きい方を比較器855へ小さい方を加算器861出力する比較器854、及び比較器854により得られる最も明度の高い画素の画素データと加算器861によって算出される他の画素データの平均値とを比較する比較器855から構成される。比較器854の出力は、最も高い明度の画素の画素データであり、加算器861の出力は比較器854の出力画素を除く4画素の平均の画素データになる。これにより、最も明度の高い画素の明度と、他の4画素の平均の明度が比較される。
【0063】
白点補完部860は、比較器854、853、851、852が選択した画素データを加算する加算器861、セレクタ820の選択したSL1、SL2、SL3、SL4、SL5出力を加算する加算器862、加算器861の出力を1/2及び1/4の係数で乗算した値を加算する加算器863、セレクタ865とセレクタ866の出力を加算する加算器864、比較器855の出力信号に応じて比較器854の出力信号あるいは0を選択するセレクタ865、比較器855の出力信号に応じて加算器861の出力信号あるいは加算器863の出力信号を選択するセレクタ866、加算器862の出力に1/4、1/1の係数を乗算した出力信号をデコーダ出力信号に応じて選択するセレクタ867、及び比較器855の出力信号に応じて加算器864の出力信号あるいはセレクタ867の出力信号を選択するセレクタ868から構成される。
【0064】
上記の説明のR成分とB成分の白点補完部860と同様に、セレクタ867より補完演算が行なわれない出力信号が供給され、加算器864より補完演算が行なわれた出力信号が供給される。セレクタ868は、比較器855の出力信号に応じて、出力信号を選択する。すなわち、比較判定部850により、白点故障と見なされた場合には補完処理が行なわれた加算器864の出力信号が選択され、白点故障と見なされなかった場合には補完処理されていないセレクタ867の出力信号が選択される。
【0065】
このように、G成分の場合は、選択される信号が5画素データとなるだけで、R成分及びB成分と同様の処理が行なわれる。
上記の説明では補完に使用する画素を5×1と、3×3としたが、本発明では使用画素数はこれに限定されない。また、明度レベルのレベル数も、ゲインの調整レベルに応じて決定される。
【0066】
上記の説明の本発明に係る白点故障回路を有するイメージセンサの構成について説明する。白点故障回路部は、イメージセンサ内部に組み込むことも出来るし、イメージセンサの外部に接続することもできる。
【0067】
図17は、内蔵型の構成図である。内蔵型は、イメージセンサの共通基板10に、図3で示した画素部200と読み出し部300とから成るイメージセンサ共通部11と、RGB変換を行なうRGB変換処理部12aと白点補完処理部12bとを有するカラープロセッサ12とを配置する構成である。
【0068】
図18は、外部接続の構成図である。外部接続型は、図3で示した画素部200と読み出し部300とから成るイメージセンサ共通部20の基板と、RGB変換を行なうRGB変換処理部31と白点補完処理部32とを有するカラープロセッサ30の基板とを別に設け、信号線で接続する構成である。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、対象画素とその周辺にある周辺画素との明度を比較し、対象画素が周辺画素と比較して予め決められた所定の値以上の明度を有する場合、この対象画素と周辺画素の画素データを用いて対象画素の補完処理を行なう。
【0070】
このように、周辺画素と比較することによって対象画素に白点故障が発生しているか否かを検出するため、白点故障発生箇所を予め検出して記憶装置に保持しておく必要がなくなる。この結果、記憶装置を使用した場合より回路構成を小さくすることができる。また、記憶装置を用いた回路とは異なり、回路規模は総画素数に依存することはない。さらに、自動的に白点故障を認識して補完するため、出荷試験の検査等で予め白点故障箇所を検出しておく必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である白点故障補完回路を具備したイメージセンサの構成図である。
【図2】イメージセンサの画素部における有効画素とその拡大図である。
【図3】本発明の一実施の形態であるイメージセンサの画素部と読み出し回路の構成図である。
【図4】第1の実施の形態における白点故障補完回路の回路図である。
【図5】第1の実施の形態において保持される画素データの組み合わせである。
【図6】第1の実施の形態における比較条件とその判定を示したものである。
【図7】第1の実施の形態における白点補完回路の回路図である。
【図8】第1の実施の形態における明度レベルとセレクタの動作及び補完係数の関係図である。
【図9】第2の実施の形態における白点故障補完回路の構成図である。
【図10】第2の実施の形態において保持される画素データの組み合わせである。
【図11】第2の実施の形態におけるR成分とB成分の判定回路と白点補完回路の回路図である。
【図12】第2の実施の形態におけるデコーダの出力を示している。
【図13】第2の実施の形態におけるセレクタの制御論理を示している。
【図14】第2の実施の形態における判定条件と補完処理を示している。
【図15】第2の実施の形態におけるAGCデコード出力と選択される補完関数の一例を示している。
【図16】第2の実施の形態におけるG成分の判定回路と白点補完回路の回路図である。
【図17】内蔵型の構成図である。
【図18】外部接続の構成図である。
【図19】従来の白点故障補完回路とその周辺回路の構成図である。
【符号の説明】
100 白点故障補完回路
110 周辺画素データ保持部
120 比較判定部
130 補完演算部
140 補完係数記憶部
200 画素部
300 読み出し回路
400 RGB回路

Claims (9)

  1. 固体撮像素子が配置されて成る画素部に発生した白点故障を補完する白点故障補完回路において、
    画素部を構成する所定の対象画素とその周辺の周辺画素の画素データを保持する周辺画素データ保持部と、
    前記対象画素と前記周辺画素との明度を比較する周辺画素明度比較部と、
    前記周辺画素明度比較部による比較結果に基づいて前記対象画素が前記周辺画素と比較して予め決められた所定の値以上の明度を有する白点故障であるか否かを判定する比較判定部と、
    前記比較判定部により前記対象画素が白点故障であると判定された場合に、前記対象画素の近傍で検出された映像の明度レベルに応じて前記対象画素及び前記周辺画素の画素データの使用比率を調整する重み付けを行ない、前記重み付けによる加重平均を算出して前記対象画素の補完を行なう補完演算部と、
    を具備したことを特徴とする白点故障補完回路。
  2. 前記白点故障補完回路は、さらに、前記明度レベルごとに前記対象画素及び前記周辺画素の画素データに対して所定の重み付けがなされた補完係数を記憶する補完係数記憶部を有し、
    前記補完演算部は、前記明度レベルに応じた補完係数を前記補完係数記憶部より取得し、前記補完係数を用いて前記対象画素及び前記周辺画素の画素データの加重平均を算出することを特徴とする請求項1記載の白点故障補完回路。
  3. 前記補完演算部は、さらに、前記映像の明度レベルが予め決められたレベル以上である場合には、前記補完演算を行なわないことを特徴とする請求項1記載の白点故障補完回路。
  4. 前記映像の明度レベルは、前記画素部からの出力信号の信号処理を行なう際に前記画素部の所定の領域における明度に応じて前記画素部からの出力信号を増幅する増幅器の増幅率を調整する制御回路の設定する増幅率に基づいて算出することを特徴とする請求項1記載の白点故障補完回路。
  5. 前記周辺画素明度比較部は、前記対象画素の明度が前記周辺画素の明度より高いかどうかを比較するとともに、前記対象画素の明度が前記周辺画素の平均の明度より高いかどうかを比較し、
    前記比較判定部は、前記周辺画素明度比較部によって前記対象画素の明度が前記周辺画素のうち最も明度の高いものよりも高く、かつ、前記周辺画素の平均の明度より高い場合に白点故障であると判定することを特徴とする請求項1記載の白点故障補完回路。
  6. 前記周辺画素データ保持部は、前記画素部からの出力信号を入力する直列に配置されたフリップフロップ回路より成ることを特徴とする請求項1記載の白点故障補完回路。
  7. 前記周辺画素データ保持部は、予め決められた所定の数の近接する画素データを保持し、
    前記比較判定部は、前記画素データの明度を比較して最も明度の高い画素を前記対象画素とし、残りの画素を前記周辺画素として明度の比較と判定を行なうことを特徴とする請求項1記載の白点故障補完回路。
  8. 前記周辺画素データ保持部は、RGB変換用のデータ保持部であることを特徴とする請求項7記載の白点故障補完回路。
  9. 固体撮像素子が配置されて成る画素部に発生した白点故障を補完する白点故障補完回路を有するイメージセンサにおいて、
    白点故障補完回路が、
    画素部を構成する所定の対象画素とその周辺の周辺画素の画素データを保持する周辺画素データ保持部と、
    前記対象画素と前記周辺画素との明度を比較する周辺画素明度比較部と、
    前記周辺画素明度比較部による比較結果に基づいて前記対象画素が前記周辺画素と比較 して予め決められた所定の値以上の明度を有する白点故障であるか否かを判定する比較判定部と、
    前記比較判定部により前記対象画素が白点故障であると判定された場合に、前記対象画素の近傍で検出された映像の明度レベルに応じて前記対象画素及び前記周辺画素の画素データの使用比率を調整する重み付けを行ない、前記重み付けによる加重平均を算出して前記対象画素の補完を行なう補完演算部と、
    を具備したことを特徴とするイメージセンサ。
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