JP4059620B2 - 座標検出方法、座標入力/検出装置及び記憶媒体 - Google Patents

座標検出方法、座標入力/検出装置及び記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報の入力や選択をするためにペン等の指示部材や指等によって指示された位置座標を光学的に検出する座標検出方法、座標入力/検出装置及び位置座標検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ホワイトボードや書き込みシート等の書き込み面に筆記用具を用いて書き込んだ手書きの情報を、専用のスキャナで読み取り、専用のプリンタで記録紙に出力することが可能な電子黒板装置が知られている。これに対し、近年にあっては、電子黒板装置の書き込み面に座標入力/検出装置を配置して、書き込み面に手書きで書き込んだ情報をリアルタイムでパーソナルコンピュータ等のコンピュータに入力することを可能にした電子黒板システムも提供されている。
【0003】
例えば、マイクロフィールド・グラフィックス社製(Microfield Graphics,Inc.)のソフトボードは、ホワイトボード上に座標入力/検出装置を配設して構成され、ホワイトボード上に書かれた文字や絵等のビジュアルデータをコンピュータにリアルタイムで取り込むことを可能にした装置である。このソフトボードを用いて構成された電子黒板システムでは、ソフトボードで取り込んだビジュアルデータをコンピュータに入力してCRT(Cathode Ray Tube)に表示したり、液晶プロジェクターを用いて大型のスクリーンに表示したり、プリンタで記録紙に出力したりすること等が可能となっている。また、ソフトボードが接続されたコンピュータの画面を液晶プロジェクターでソフトボード上に投影し、ソフトボード上でコンピュータを操作することも可能となっている。
【0004】
また、文字及び画像を表示するための表示装置と、表示装置の前面に座標入力面(タッチパネル面)を配設した座標入力/検出装置と、座標入力/検出装置からの入力に基づいて表示装置の表示制御を行う制御装置とを備え、表示装置及び座標入力/検出装置を用いて電子黒板部の表示面及び書き込み面を構成した電子黒板システムが提供されている。
【0005】
例えば、スマート・テクノロジィズ社製(SMART Technologies Inc.)のスマート2000では、コンピュータに接続された液晶プロジェクターを用いて文字・絵・図形・グラフィックの画像をパネルに投影した状態で、パネルの投影面(表示面)の前面に配設された座標入力/検出装置(書き込み面)を用いて手書きの情報をコンピュータに取り込む処理を行う。そして、コンピュータ内で手書きの情報と画像情報とを合成し、再度、液晶プロジェクターを介してリアルタイムで表示できるようにしている。
【0006】
このような電子黒板システムでは、表示装置によって表示されている画面上の画像に対して、座標入力/検出装置を用いて入力した画像を上書き画像として重ねて表示できるため、会議、プレゼンテーション、教育現場等において既に広く利用されており、その使用効果が高く評価されている。また、このような電子黒板システムに音声・画像等の通信機能を組み込み、遠隔地間を通信回線で接続することにより、電子会議システムとしても利用されている。
【0007】
また、近年においては、電子黒板システムにおいて利用される座標入力/検出装置として検出方式の異なる種々の方式のものが考えられている。しかしながら、前述した電子黒板システムに適用するのに適切な方式を検討すると、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さなくとも入力が可能になる、例えば光学式のような座標入力/検出装置が有望であると考えられる。
【0008】
このような光学式の座標入力/検出装置としては、各種の方式が提案・実施されている。例えば、キャロルタッチ社製42型プラズマディスプレイ用赤外線タッチパネル枠(42型表示面の周囲に取り付ける枠)によれば、そのパネル枠の縦方向の1辺と横方向の1辺とに多数のLEDが各々1列に等間隔で配列されており、それらの各対向した辺にフォトトランジスタが対向するLED列と同じ間隔で1列に配列されている。そして、個々に対向するLED・フォトトランジスタ対を順次走査することで、X方向とY方向について光(赤外光)の遮断の有無をチェックする。もし、光の遮断を検出した場合には、その遮断位置の座標を求め、その座標値を外部装置へ出力するようにしたものである。
【0009】
また、特許第2705156号公報によれば、複数の発光素子と受光素子との対を左上より右下、右上より左下の如く、斜めに交差する斜め方向に設定し、かつ、1つの受光素子が2つの発光素子からの光を時分割で検出するようにしている。
【0010】
さらに、特許第2980286号公報によれば、1列に配列させた複数の受光素子中の中央又は端部に配置させた単一の光源から出た光(拡散光)を対向面側に配置させたホログラフィック反射板で平行光となるように反射させて、光源側の複数の受光素子で受光させるようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のLED等の発光素子とフォトトランジスタ等の受光素子とを多数配置させた座標入力/検出装置である上述のキャロルタッチ社製の製品の場合、対向した発光素子と受光素子とを結ぶ直線(検出光路)は全ての対で平行であり、座標入力の入力精度(分解能)は発光素子と受光素子との配置間隔に依存してしまう。即ち、座標入力の分解能を高めるには、発光素子と受光素子の配置間隔を小さくする必要があるが、配置間隔を狭めるには限度があり、あまり分解能を上げることはできない。
【0012】
また、特許第2705156号公報例の場合、1つの受光素子が2つの発光素子からの光を時分割で検出しているが、全ての受光素子が検出する光路は2つの方向について平行であるため、水平・垂直直交関係と斜め交差関係との違いはあるものの、上述したキャロルタッチ社製の製品の場合と同様に座標入力の分解能は発光素子と受光素子との配置間隔に依存してしまう。従って、座標入力の分解能は発光素子と受光素子の大きさとそれらの実装間隔で決まるため、大きな分解能が要求される座標入力装置には対応することはできない。
【0013】
さらに、特許第2980286号公報例の場合、ホログラフィック反射板と1列に配列された各受光素子との間の平行な光路に加えて、1つの発光素子からホログラフィック反射板に向けて発光される拡散方向の光路があるが、この拡散光の遮断からは座標を求めることができない領域(発光素子から出た光がホログラフィック反射板で反射されて受光素子に戻らない領域…特に、ホログラフィック反射板側に近い領域)があるため、座標入力領域全体について大きな分解能が要求される座標入力装置には対応することができない。即ち、ホログラフィック反射板側に近い領域に関しては、結果的に受光素子の配置間隔で分解能が決まってしまうものである。また、発光素子とホログラフィック反射板との間の光路の遮断とホログラフィック反射板と受光素子との間の光路の遮断との何れであっても同じ受光素子による検出となるため、本当の遮断位置の特定が面倒となる。
【0014】
そこで、本発明は、キャロルタッチ社製の製品の場合と同様に、指示手段の挿入を受け付ける2次元の座標入力/検出領域を囲むように交差する2つの方向に複数の発光素子と複数の受光素子とを対向配置させた2組の受発光素子群を用いる構成下に、座標入力位置の検出の分解能を向上させることができる座標検出方法、座標入力/検出装及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0015】
また、本発明は、上記目的を実現する上で、座標検出処理に不要な処理を極力減らすことで、検出性能の向上ないしは消費電力の低減を図れる座標検出方法、座標入力/検出装及び記憶媒体を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、指示手段の挿入を受け付ける2次元の座標入力/検出領域を囲むように交差する2つの方向に複数の発光素子と複数の受光素子とを対向配置させた2組の受発光素子群を用いる座標検出方法であって、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てておき、各発光素子を個別に順次発光させる発光制御工程と、各発光素子の発光毎にその発光素子に割り当てられた複数の受光素子についてその受光状態によりその発光素子と各受光素子とを結ぶ異なる方向の光路の遮断の有無をチェックするチェック工程と、このチェック工程において光路が遮断された1又は複数の受光素子が存在する場合には前記指示手段により前記座標入力/検出領域内に座標入力が行なわれたと判断して光路が遮断された1又は複数の受光素子と対応する発光素子との位置関係に基づき前記指示手段により座標入力された2次元位置座標を算出する算出工程と、を備え、前記発光制御工程は、前記算出工程で算出された2次元位置座標に基づいてその周辺範囲内の発光素子は1個ずつ個別に順次発光させるとともにその周辺範囲外の発光素子は所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる
【0017】
従って、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てておき、各発光素子を個別に順次発光させることにより、各発光素子側から見ても、各受光素子側から見ても各々の配置間隔以上に細かくなる放射状で方向の異なる複数の検出光路を設定でき、2次元の座標入力/検出領域全域をあらゆる方向の検出光路で網羅できることにより、或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき特定される座標入力された2次元座標位置を2次元の座標入力/検出領域全域に渡って分解能高く算出することができる。また、検出された2次元位置座標の周辺範囲内については高精細にその位置座標を検出できるように1個ずつ発光素子を発光させるが、その周辺範囲外については発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させることにより省電力状態で座標入力の有無の検出は継続させることができる。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の座標検出方法において、前記算出工程は、光路が遮断された1又は複数の受光素子の受光側中心位置を求める工程と、求められた受光側中心位置と対応する発光素子位置との対のうちの最短距離対を前記受発光素子群毎に抽出する工程と、前記受発光素子群毎に抽出された受光側中心位置と対応する発光素子位置との最短距離対の交差する位置関係に基づき前記指示手段が前記座標入力/検出領域内に挿入された2次元位置座標を算出する工程とを含む。
【0019】
従って、任意の2対の或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき2次元位置座標を特定・算出できるが、特に受発光素子群毎に抽出された発光素子と受光素子との最短距離対同士の交差する位置関係を利用すれば、直交関係に最も近い状態での位置座標の算出となり、算出される位置座標の精度を向上させることができる。
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の座標検出方法において、前記発光制御工程は、前記算出工程で算出された2次元位置座標に基づいて発光させる発光素子の範囲を前記2次元位置座標の周辺範囲内に制限する。
【0021】
従って、或る位置座標に座標入力された場合、瞬時に全く別の位置座標に座標入力されることは稀であり、通常はその位置座標周辺で座標入力が継続される点に着目し、一旦入力位置座標が算出された後は、その2次元位置座標の周辺範囲内を検出できるように発光させる発光素子の範囲を制限することで、その周辺範囲外について発光素子を無駄に発光させることがなくなる。
【0024】
請求項記載の発明は、請求項1又は2記載の座標検出方法において、前記発光制御工程により制御される発光モードとして、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を1個ずつ個別に順次発光させる全順次発光モードと、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる間引き順次発光モードとを有し、前記発光制御工程では、間引き順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に座標入力が行われたと判断した場合には前記全順次発光モードへ切換え、全順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に対する座標入力が行なわれなくなったと判断した場合には間引き順次発光モードへ切換えるようにした。
【0025】
従って、高精細な座標入力の位置座標検出を行う全順次発光モードと、座標入力の有無の検出を行う間引き順次発光モードとを有し、座標入力の或る状態の場合のみ自動的に全順次発光モードで発光させ、それ以外の場合には自動的に間引き順次発光モードに切換えるので、高精細な位置座標検出機能を損なうことなく、消費電力の低減化を図ることができる。
【0026】
請求項記載の発明は、指示手段の挿入を受け付ける2次元の座標入力/検出領域を囲むように交差する2つの方向に複数の発光素子と複数の受光素子とを対向配置させた2組の受発光素子群を用いる座標検出方法であって、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てておき、各発光素子を個別に順次発光させる発光制御工程と、各発光素子の発光毎にその発光素子に割り当てられた複数の受光素子についてその受光状態によりその発光素子と各受光素子とを結ぶ異なる方向の光路の遮断の有無をチェックするチェック工程と、このチェック工程において光路が遮断された1又は複数の受光素子が存在する場合には前記指示手段により前記座標入力/検出領域内に座標入力が行なわれたと判断して光路が遮断された1又は複数の受光素子と対応する発光素子との位置関係に基づき前記指示手段により座標入力された2次元位置座標を算出する算出工程とを備え、前記発光制御工程により制御される発光モードとして、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を1個ずつ個別に順次発光させる動作を繰返す全順次発光モードと、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる動作と1個ずつ個別に順次発光させる動作とを交互に繰返す全発光・間引き発光交互モードとを有し、前記発光制御工程では、全発光・間引き発光交互モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に座標入力が行われたと判断した場合には前記全順次発光モードへ切換え、全順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に対する座標入力が行なわれなくなったと判断した場合には全発光・間引き発光交互モードへ切換えるようにした。
【0027】
従って、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てておき、各発光素子を個別に順次発光させることにより、各発光素子側から見ても、各受光素子側から見ても各々の配置間隔以上に細かくなる放射状で方向の異なる複数の検出光路を設定でき、2次元の座標入力/検出領域全域をあらゆる方向の検出光路で網羅できることにより、或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき特定される座標入力された2次元座標位置を2次元の座標入力/検出領域全域に渡って分解能高く算出することができる。また、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる動作と1個ずつ個別に順次発光させる動作とを交互に繰返す全発光・間引き発光交互モードとしているので、高精細な位置座標検出機能を損なうことなく、消費電力の低減化を図ることができると共に、座標入力の有無の検出動作において入力が開始された時の最初の位置座標の検出精度の劣化確率的に小さくすることができる。
【0028】
請求項記載の発明は、指示手段の挿入を受け付ける2次元の座標入力/検出領域を囲むように交差する2つの方向に複数の発光素子と複数の受光素子とを対向配置させた2組の受発光素子群を備える座標入力/検出装置であって、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てられた発光素子・受光素子対応テーブルと、各発光素子を個別に順次発光させる発光制御手段と、各発光素子の発光毎に前記発光素子・受光素子対応テーブルを参照してその発光素子に割り当てられた複数の受光素子についてその受光状態によりその発光素子と各受光素子とを結ぶ異なる方向の光路の遮断の有無をチェックするチェック手段と、このチェック手段によるチェックにおいて光路が遮断された1又は複数の受光素子が存在する場合には前記指示手段により前記座標入力/検出領域内に座標入力が行なわれたと判断して光路が遮断された1又は複数の受光素子と対応する発光素子との位置関係に基づき前記指示手段により座標入力された2次元位置座標を算出する算出手段と、を備え、前記発光制御手段は、前記算出手段により算出された2次元位置座標に基づいてその周辺範囲内の発光素子は1個ずつ個別に順次発光させるとともにその周辺範囲外の発光素子は所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる
【0029】
従って、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てておき、各発光素子を個別に順次発光させることにより、各発光素子側から見ても、各受光素子側から見ても各々の配置間隔以上に細かくなる放射状で方向の異なる複数の検出光路を設定でき、2次元の座標入力/検出領域全域をあらゆる方向の検出光路で網羅できることにより、或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき特定される座標入力された2次元座標位置を2次元の座標入力/検出領域全域に渡って分解能高く算出することができる。また、高精細な座標入力の位置座標検出を行う全順次発光モードと、座標入力の有無の検出を行う間引き順次発光モードとを有し、座標入力の或る状態の場合のみ自動的に全順次発光モードで発光させ、それ以外の場合には自動的に間引き順次発光モードに切換えるので、高精細な位置座標検出機能を損なうことなく、消費電力の低減化を図ることができる。
【0030】
請求項記載の発明は、請求項記載の座標入力/検出装置において、前記算出手段は、光路が遮断された1又は複数の受光素子の受光側中心位置を求める手段と、求められた受光側中心位置と対応する発光素子位置との対のうちの最短距離対を前記受発光素子群毎に抽出する手段と、前記受発光素子群毎に抽出された受光側中心位置と対応する発光素子位置との最短距離対の交差する位置関係に基づき前記指示手段が前記座標入力/検出領域内に挿入された2次元位置座標を算出する手段とを含む。
【0031】
従って、任意の2対の或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき2次元位置座標を特定・算出できるが、特に受発光素子群毎に抽出された発光素子と受光素子との最短距離対同士の交差する位置関係を利用すれば、直交関係に最も近い状態での位置座標の算出となり、算出される位置座標の精度を向上させることができる。
【0036】
請求項記載の発明は、請求項又は記載の座標入力/検出装置において、前記発光制御手段により制御される発光モードとして、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を1個ずつ個別に順次発光させる全順次発光モードと、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる間引き順次発光モードとを有し、前記発光制御手段は、間引き順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に座標入力が行われたと判断した場合には前記全順次発光モードへ切換え、全順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に対する座標入力が行なわれなくなったと判断した場合には間引き順次発光モードへ切換えるようにした。
【0037】
従って、高精細な座標入力の位置座標検出を行う全順次発光モードと、座標入力の有無の検出を行う間引き順次発光モードとを有し、座標入力の或る状態の場合のみ自動的に全順次発光モードで発光させ、それ以外の場合には自動的に間引き順次発光モードに切換えるので、高精細な位置座標検出機能を損なうことなく、消費電力の低減化を図ることができる。
【0038】
請求項記載の発明は、指示手段の挿入を受け付ける2次元の座標入力/検出領域を囲むように交差する2つの方向に複数の発光素子と複数の受光素子とを対向配置させた2組の受発光素子群を備える座標入力/検出装置であって、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てられた発光素子・受光素子対応テーブルと、各発光素子を個別に順次発光させる発光制御手段と、各発光素子の発光毎に前記発光素子・受光素子対応テーブルを参照してその発光素子に割り当てられた複数の受光素子についてその受光状態によりその発光素子と各受光素子とを結ぶ異なる方向の光路の遮断の有無をチェックするチェック手段と、このチェック手段によるチェックにおいて光路が遮断された1又は複数の受光素子が存在する場合には前記指示手段により前記座標入力/検出領域内に座標入力が行なわれたと判断して光路が遮断された1又は複数の受光素子と対応する発光素子との位置関係に基づき前記指示手段により座標入力された2次元位置座標を算出する算出手段と、を備え、前記発光制御手段により制御される発光モードとして、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を1個ずつ個別に順次発光させる動作を繰返す全順次発光モードと、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる動作と1個ずつ個別に順次発光させる動作とを交互に繰返す全発光・間引き発光交互モードとを有し、前記発光制御手段は、全発光・間引き発光交互モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に座標入力が行われたと判断した場合には前記全順次発光モードへ切換え、全順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に対する座標入力が行なわれなくなったと判断した場合には全発光・間引き発光交互モードへ切換えるようにした。
【0039】
従って、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てておき、各発光素子を個別に順次発光させることにより、各発光素子側から見ても、各受光素子側から見ても各々の配置間隔以上に細かくなる放射状で方向の異なる複数の検出光路を設定でき、2次元の座標入力/検出領域全域をあらゆる方向の検出光路で網羅できることにより、或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき特定される座標入力された2次元座標位置を2次元の座標入力/検出領域全域に渡って分解能高く算出することができる。また、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる動作と1個ずつ個別に順次発光させる動作とを交互に繰返す全発光・間引き発光交互モードとしているので、高精細な位置座標検出機能を損なうことなく、消費電力の低減化を図ることができると共に、座標入力の有無の検出動作において入力が開始された時の最初の位置座標の検出精度の劣化確率的に小さくすることができる。
【0044】
請求項記載の発明の記憶媒体は、指示手段の挿入を受け付ける2次元の座標入力/検出領域を囲むように交差する2つの方向に複数の発光素子と複数の受光素子とを対向配置させた2組の受発光素子群を備え、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てられた発光素子・受光素子対応テーブルを有する座標入力/検出装置を備えるコンピュータにインストールされ、前記コンピュータに、各発光素子を個別に順次発光させる発光制御機能と、各発光素子の発光毎に前記発光素子・受光素子対応テーブルを参照してその発光素子に割り当てられた複数の受光素子についてその受光状態によりその発光素子と各受光素子とを結ぶ異なる方向の光路の遮断の有無をチェックするチェック機能と、このチェック機能によるチェックにおいて光路が遮断された1又は複数の受光素子が存在する場合には前記指示手段により前記座標入力/検出領域内に座標入力が行なわれたと判断して光路が遮断された1又は複数の受光素子と対応する発光素子との位置関係に基づき前記指示手段により座標入力された2次元位置座標を算出する算出機能と、を実行させ、前記発光制御機能は、前記算出機能により算出された2次元位置座標に基づいてその周辺範囲内の発光素子は1個ずつ個別に順次発光させるとともにその周辺範囲外の発光素子は所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる機械読取可能なプログラムが記憶されている。
【0045】
従って、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てておき、各発光素子を個別に順次発光させることにより、各発光素子側から見ても、各受光素子側から見ても各々の配置間隔以上に細かくなる放射状で方向の異なる複数の検出光路を設定でき、2次元の座標入力/検出領域全域をあらゆる方向の検出光路で網羅できることにより、或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき特定される座標入力された2次元座標位置を2次元の座標入力/検出領域全域に渡って分解能高く算出することができる。また、検出された2次元位置座標の周辺範囲内については高精細にその位置座標を検出できるように1個ずつ発光素子を発光させるが、その周辺範囲外については発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させることにより省電力状態で座標入力の有無の検出は継続させることができる。
【0046】
請求項10記載の発明は、請求項記載の記憶媒体において、前記算出機能は、光路が遮断された1又は複数の受光素子の受光側中心位置を求める機能と、求められた受光側中心位置と対応する発光素子位置との対のうちの最短距離対を前記受発光素子群毎に抽出する機能と、前記受発光素子群毎に抽出された受光側中心位置と対応する発光素子位置との最短距離対の交差する位置関係に基づき前記指示手段が前記座標入力/検出領域内に挿入された2次元位置座標を算出する機能とを含む。
【0047】
従って、任意の2対の或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき2次元位置座標を特定・算出できるが、特に受発光素子群毎に抽出された発光素子と受光素子との最短距離対同士の交差する位置関係を利用すれば、直交関係に最も近い状態での位置座標の算出となり、算出される位置座標の精度を向上させることができる。
【0052】
請求項11記載の発明は、請求項又は10記載の記憶媒体において、前記発光制御機能により制御される発光モードとして、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を1個ずつ個別に順次発光させる全順次発光モードと、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる間引き順次発光モードとを有し、前記発光制御機能は、間引き順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に座標入力が行われたと判断した場合には前記全順次発光モードへ切換え、全順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に対する座標入力が行なわれなくなったと判断した場合には間引き順次発光モードへ切換えるようにした。
【0053】
従って、高精細な座標入力の位置座標検出を行う全順次発光モードと、座標入力の有無の検出を行う間引き順次発光モードとを有し、座標入力の或る状態の場合のみ自動的に全順次発光モードで発光させ、それ以外の場合には自動的に間引き順次発光モードに切換えるので、高精細な位置座標検出機能を損なうことなく、消費電力の低減化を図ることができる。
【0054】
請求項12記載の発明は、指示手段の挿入を受け付ける2次元の座標入力/検出領域を囲むように交差する2つの方向に複数の発光素子と複数の受光素子とを対向配置させた2組の受発光素子群を備え、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てられた発光素子・受光素子対応テーブルを有する座標入力/検出装置を備えるコンピュータにインストールされ、前記コンピュータに、各発光素子を個別に順次発光させる発光制御機能と、各発光素子の発光毎に前記発光素子・受光素子対応テーブルを参照してその発光素子に割り当てられた複数の受光素子についてその受光状態によりその発光素子と各受光素子とを結ぶ異なる方向の光路の遮断の有無をチェックするチェック機能と、このチェック機能によるチェックにおいて光路が遮断された1又は複数の受光素子が存在する場合には前記指示手段により前記座標入力/検出領域内に座標入力が行なわれたと判断して光路が遮断された1又は複数の受光素子と対応する発光素子との位置関係に基づき前記指示手段により座標入力された2次元位置座標を算出する算出機能と、を実行させ、前記発光制御機能により制御される発光モードとして、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を1個ずつ個別に順次発光させる動作を繰返す全順次発光モードと、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる動作と1個ずつ個別に順次発光させる動作とを交互に繰返す全発光・間引き発光交互モードとを有し、前記発光制御機能は、全発光・間引き発光交互モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に座標入力が行われたと判断した場合には前記全順次発光モードへ切換え、全順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に対する座標入力が行なわれなくなったと判断した場合には全発光・間引き発光交互モードへ切換えるようにした。
【0055】
従って、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てておき、各発光素子を個別に順次発光させることにより、各発光素子側から見ても、各受光素子側から見ても各々の配置間隔以上に細かくなる放射状で方向の異なる複数の検出光路を設定でき、2次元の座標入力/検出領域全域をあらゆる方向の検出光路で網羅できることにより、或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき特定される座標入力された2次元座標位置を2次元の座標入力/検出領域全域に渡って分解能高く算出することができる。また、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる動作と1個ずつ個別に順次発光させる動作とを交互に繰返す全発光・間引き発光交互モードとしているので、高精細な位置座標検出機能を損なうことなく、消費電力の低減化を図ることができると共に、座標入力の有無の検出動作において入力が開始された時の最初の位置座標の検出精度の劣化を確率的に小さくすることができる。
【0056】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図15に基づいて説明する。ここで、図1は電子黒板システム1を概略的に示す外観斜視図である。図1に示すように、電子黒板システム1は、表示装置であるプラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)2及び座標入力/検出装置3で構成される電子黒板部4と、機器収納部9とを主体に構成されている。機器収納部9には、制御装置であるパーソナルコンピュータ等のコンピュータ5、原稿の画像を読み取るためのスキャナ6、画像データを記録紙に出力するプリンタ7、ビデオプレイヤー8(何れも図2参照)が収納されている。
【0057】
なお、PDP2としては、電子黒板として利用可能な40型以上の大画面タイプのものが用いられている。また、座標入力/検出装置3には、詳細は後述するが、ディスプレイ面2aの周囲に発光素子である赤外LED(以降、単にLEDと記す)と受光素子であるフォトトランジスタとを多数配置した枠型により形成される座標入力/検出領域3aを有し、この座標入力/検出領域3aにペン、指などの指示部材を挿入することで座標入力/検出領域3a内の検出光路を遮ることにより、光路が遮断されたフォトトランジスタの位置等に基づいてその指示位置(位置座標)を検出し、文字等の入力を可能にする光学式の座標入力/検出装置が適用されている。
【0058】
PDP2及び座標入力/検出装置3は、図3に示すように、PDP2のディスプレイ面2a側に座標入力/検出装置3が位置するようにして一体化され、PDP2のディスプレイ面2aに座標入力/検出装置3の座標入力/検出領域3aが略一致するようにして電子黒板部4を形成している。このように、電子黒板部4はPDP2及び座標入力/検出装置3を収納して、電子黒板システム1の表示面(PDP2のディスプレイ面2a)及び書き込み面(座標入力/検出領域3a)を構成している。
【0059】
さらに、PDP2にはビデオ入力端子やスピーカ10a,10bが設けられており、ビデオプレイヤー8をはじめ、その他レーザディスクプレイヤー、DVDプレイヤー、ビデオカメラ等の各種情報機器やAV機器を接続し、PDP2を大画面モニタとして利用することが可能な構成になっている。また、PDP2には、PDP2の表示位置、幅、高さ、歪等についての調整を行うための調整手段(図示せず)も設けられている。
【0060】
次に、電子黒板システム1に内蔵される各部の電気的接続について図2を参照して説明する。図2に示すように、電子黒板システム1は、コンピュータ5にPDP2、スキャナ6、プリンタ7、ビデオプレイヤー8を各々接続し、コンピュータ5によってシステム全体を制御するようにしている。また、コンピュータ5には、指示手段で指示された座標入力/検出領域3a内の位置座標の演算等を行う座標入力/検出装置3に設けられるコントローラ11が接続されており、このコントローラ11を介して座標入力/検出装置3もコンピュータ5に接続されている。また、コンピュータ5を介して電子黒板システム1をネットワーク12に接続することができ、ネットワーク12上に接続された他のコンピュータで作成したデータをPDP2に表示したり、電子黒板システム1で作成したデータを他のコンピュータに転送することも可能になっている。
【0061】
次に、座標入力/検出装置3について詳細に説明する。ここで、図3は座標入力/検出装置3の構成を概略的に示す説明図である。図3に示すように、座標入力/検出装置3は、PDP2のディスプレイ面2aのサイズに対応したサイズで例えば3:4の比率の横長の四角形状の座標入力/検出領域3aを備えている。この座標入力/検出領域3aは、手書きにより文字や図形等の入力を可能にする領域である。
【0062】
座標入力/検出装置3における発光素子であるLED13と受光素子であるフォトトランジスタ14の配置例を図4に示す。即ち、座標入力/検出領域3aに対して下辺と右辺とに各々複数個のLED13が横1列、縦1列に配置され、上辺と左辺とに各々複数個のフォトトランジスタ14が横1列、縦1列に配置されている。1列中のLED13とフォトトランジスタ14とは何れも等間隔で、また各LED13と各フォトトランジスタ14とは上下左右に対向して配置されている。これにより、上下方向に対向配置させたLED・フォトトランジスタによる受発光素子群15Vと、左右方向に対向配置させたLED・フォトトランジスタによる受発光素子群15Hとの2組の受発光素子群を備える構成である。
【0063】
なお、図4ではLED13とフォトトランジスタ14とに関して等間隔状態での配置例を示すため、横方向に各々20個ずつ(LV1〜LV20,PV1〜PV20)、縦方向に各々15個ずつ(LH1〜LH15,PH1〜PH15)配置した例を示したが、PDP2のディスプレイ面2aが例えば40インチ以上の大きさの場合には、実際にはもっと多くのLEDとフォトトランジスタが必要になる。ちなみに、本実施の形態では、PDP2のディスプレイ面2aの大きさが42型であり、横方向のLED13とフォトトランジスタ14が各々80個(LV1〜LV80,PV1〜PV80)、縦方向のLED13とフォトトランジスタ14が各々60個(LH1〜LH60,PH1〜PH60)として説明する。
【0064】
次に、座標入力/検出装置3のハードウェア構成を図5及び図6に示す。座標入力/検出装置3は、CPU(例えば、8085A)21、ROM(Read Only Memory)22、DRAM(Dynamic Random Access Memory)23、タイマ用LSI(例えば、8254)24、シリアルデータ伝送用LSI(例えば、8251A)25、プログラマブル ペリフェラル インタフェース(PPI)(例えば、8255A)26等より構成されている。
【0065】
タイマ用LSI24は、CLK0入力がn個に一度の割合でOUT0出力がLレベルになり、CLK1入力がm個に一度の割合でOUT1出力がLレベルに、またCLK2入力がk個に一度の割合でOUT2出力がLレベルになるようにモード設定されている。シリアルデータ伝送用LSI25は、RS−232C規格に準拠したデータ伝送動作を実行し、RS−232C I/F用ドライバ/レシーバ回路27を介してコンピュータ5とRS−232Cケーブルで接続されている。PPI26は、プログラム可能な入出力インタフェースであり、8ビットの入出力ポートを3個(ポートPA、ポートPB、ポートPC)持っている。
【0066】
本実施の形態では、図6に示すように、ポートPAを入力ポートとして使用し、各入力端子PA0〜PA7はフォトトランジスタ14に接続されており、フォトトランジスタ14が光を検出したとき端子入力がHレベルとなり、光を検出しないとき端子入力がLレベルとなる。また、ポートPCを出力ポートとして使用し、各出力端子PC0〜PC7はインバータ28を介してLED13に接続されており、端子出力がHレベルのときLEDが点灯し、Lレベルのとき消灯する。
【0067】
ちなみに、本実施の形態では、LED13とフォトトランジスタ14を各々140個使用するため、PPI26を18個使用する。なお、18個中の1個のPPIはLED13とフォトトランジスタ14が各々4個ずつ接続され、入力端子はPA0〜PA3、出力端子はPC0〜PC3を使用する。
【0068】
これらのPPI26はCPU21側とはデコーダ(例えば、74138)29,30,31を介して接続されている。32はアドレスラッチ、33はデータバスバッファである。
【0069】
次に、制御装置として機能するコンピュータ5のハードウェア構成を図7に示す。このコンピュータ5には、CPU30、メインメモリ31、クロック32、バスコントローラ33、ROM(Read Only Memory)34、PCI(Peripheral Component Interconnect)ブリッジ35、キャッシュメモリ36、ハードディスク37、HD(Hard Disk)コントローラ38、表示コントローラ39、MPEG(Moving Picture Experts Group)デコーダ40、スピーカ10a,10b、LANコントローラ42、LAN I/F(Interface)43、FD(Floppy Disk)コントローラ44、FDドライブ45、DVD-RAM(Digital Video又はVersatile Disc Random Access Memory)コントローラ46、DVD-RAMドライブ47、キーボードコントローラ48、マウスI/F49、RTC(Real Time Clock)50、RS−232Cコントローラ56、RS−232C I/F57、CPUバス51、PCIバス52、Xバス(内部バス)53が実装されている。
【0070】
CPU30は、ROM34に記憶された制御処理プログラム、ハードディスク37からメインメモリ31に読み出されたOS(Operating System)や各種のアプリケーションプログラムを実行、処理する。メインメモリ31は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)により構成されており、CPU30のワークエリア等で使用される。
【0071】
クロック32は、水晶発振子と分周回路とから構成されており、CPU30やバスコントローラ33の動作タイミングを制御するためのクロックを生成している。バスコントローラ33は、CPUバス51とXバス53でのデータ転送を制御する。ROM34は、電源オン時のシステム立上げや各種デバイスの制御を行うためのプログラムが予め書き込まれている。PCIブリッジ35は、キャッシュメモリ36を使用して、PCIバス52とCPU30との間のデータ転送を行う。キャッシュメモリ36はDRAMにより構成されており、PCIブリッジ35により使用される。ハードディスク37は、システムソフトウェア、各種のアプリケーションプログラム、多数のユーザデータ等を記憶する。HDコントローラ38は、ハードディスク37とのインタフェースとして例えばIDE(Integrated Device Electronics)インタフェースを持ち、ハードディスク37と高速データ転送を行う。
【0072】
表示コントローラ39は、文字データやグラフィックデータ等をD/A(Digital/Analog)変換するとともに、これらのデータをPDP2に表示するための制御を行う。MPEGデコーダ40は、DVD-RAM(DVD-RAMドライブ47によりデータが読み取られる)やハードディスク37に記憶されたMPEGファイルをデコードして、デコードされたYUV(Y:U:V=4:2:2)ビデオデータを表示コントローラ39へ出力し、また、デコードされたオーディオデータはD/A変換してスピーカ10a,10bへ出力する。ここで、Yは輝度成分、UとVは色差(クロマ)成分であり、U=B(青)−Y、V=R(赤)−Yである。
【0073】
LANコントローラ42は例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3規格に準拠した通信プロトコルを実行して、LAN I/F43を介してイーサネットに接続された他の機器との通信を制御する。FDコントローラ44はFDドライブ45とデータ転送を行う。DVD-RAMコントローラ46はDVD-RAMドライブ47とのインタフェースとして、例えば、SCSI-2(Small Computer System Interface-2)インタフェースを持ち、DVD-RAMドライブ47とデータ転送を行う。キーボードコントローラ48は、キーボード54から入力されたシリアルデータからパラレルデータへの変換を行う。マウスI/F49は、マウス55用のポートを持ち、マウスドライバ(制御プログラム)によって制御される。RTC50は、日付時計であり、図示していないバッテリによりバックアップされている。
【0074】
また、RS−232Cコントローラ56はRS−232C規格に準拠したデータ伝送動作を実行し、座標入力/検出装置3から出力された座標データをRS−232C I/F57を介して入力する。
【0075】
なお、座標入力/検出装置3がコンピュータ5に対する入力装置としても機能するため、保守用の作業時を除き、キーボード54及びマウス55は接続する必要はない。
【0076】
次に、座標入力/検出装置3のLED13の点灯とフォトトランジスタ14を使用した光の検出方法について説明する。座標入力/検出装置3の上辺にはフォトトランジスタ14が80個、下辺にはLED13が80個、左辺にはフォトトランジスタ14が60個、右辺にはLED13が60個、各々等間隔で配置している。図4と同様に、上辺のフォトトランジスタ14は左からPV1,PV2,PV3,…,PV80、下辺のLED13は左からLV1,LV2,LV3,…,LV80、左辺のフォトトランジスタ14は上からPH1,PH2,PH3,…,PH60、右辺のLED13は上からLH1,LH2,LH3,…,LH60とする。
【0077】
まず、横方向に配置されたLED(LV1,LV2,…,LV80)13を所定の時間間隔で1個ずつ順次点灯する(時分割駆動)。即ち、等間隔な時刻をt1,t2,t3,…とした場合、時刻t1でLV1が点灯開始、時刻t2でLV1が消灯及びLV2が点灯開始、時刻t3でLV2が消灯及びLV3が点灯開始、… の動作を繰返す。1つのLED13の点灯中に、対向する辺に配置された所定の個数のフォトトランジスタ14について光(赤外光)を検出したか否かをチェックする。即ち、1つの発光LED13に対して、その発光範囲に属して受光可能な所定数のフォトトランジスタ14について光の検出の有無(光路の遮断の有無)をチェックする。
【0078】
例えば、図8に示すように、LED13の放射角度を±30度、縦方向に対向するLED13とフォトトランジスタ14との間の距離H1を616mm、LED13とフォトトランジスタ14の横方向の配置間隔を10mmとすると、ディスプレイ面2aの表面近傍に物体(指示手段)が無い場合、横方向の中央部では1つの発光LED13に対してL1=711mmに属する71個のフォトトランジスタ14が光を検出可能である(71本の放射状に異なる方向の検出光路が設定される)。図8中、斜線で示した部分が光の放射範囲である。
【0079】
また、横方向の両端にあるLED(LV1又はLV80)13が発光し、ディスプレイ面2aの表面近傍に物体が無い場合は36個のフォトトランジスタ14が光を検出する。このようにLED13の発光位置によって光を検出するフォトトランジスタ14の個数が異なる。
【0080】
このLED13の発光位置とその光を検出するフォトトランジスタ14の範囲は図9に示す表形式で縦用のLV-PV対応表58を発光素子・受光素子対応テーブルとして予めメインメモリ31等に記憶させておく。この対応表58からも分かるように、フォトトランジスタ(受光素子)14側から見ても、各フォトトランジスタ14が各々複数のLED(発光素子)13を受け持つように重複して割り当てられている(例えば、PV1はLV1〜LV36が発光する毎に各々の光を受光検出するように割り当てられている)。つまり、物体(指示手段)による光の遮断を検出するための検出光路は、LED13とフォトトランジスタ14との間に形成されるが、本実施の形態では、各LED13に対して複数個のフォトトランジスタ14を割り当てているので、各LED13から各フォトトランジスタ14に向けた各々角度の異なる放射状の検出光路が設定されている。同時に、各フォトトランジスタ14は時分割駆動される複数のLED13を受け持つので、経時的に見れば、各フォトトランジスタ14に対して各LED13からの放射状の検出光路が設定されていることになる。従って、2次元の座標入力/検出領域3aの全域はあらゆる方向の検出光路で網羅されることになる。
【0081】
この対応表58に従えば、LV1の発光を検出するフォトトランジスタ14はPV1〜PV36であり、LED13の発光位置が右へ1つ移動する毎に、光を検出するフォトトランジスタ14の範囲も右へ1つずつ広がる。そして、LV36の発光を検出するフォトトランジスタ14はPV1〜PV71であり、光の検出範囲が最大となる。その後、LV45までLED13の発光位置が右へ1つ移動する毎に光を検出するフォトトランジスタ14の範囲も右へ1つずつ移動し(範囲内のフォトトランジスタ14の個数は同じ)、LV46からLV80までは光の検出範囲が1つずつ減少する。
【0082】
CPU21は、PPI26のポートPCのビットセット/リセットのコントロールワードをアキュムレータ(レジスタA)にセットし、これをPPI26のコントロールワード番地(E3H)に出力することでLED13を点灯する。
【0083】
また、CPU21はPPI26の入力ポート番地(E0H)をレジスタAに読み出すことで、どの入力端子PA0〜PA7がHレベルであるか(フォトトランジスタ14が光を検出したか)を判断する。
【0084】
次に、ペンや指がPDP2のディスプレイ面2aへ接触したことを座標入力/検出装置3のLED13とフォトトランジスタ14とを用いて検出し、その位置座標を求める方法について図14及び図15に示すフローチャートを参照して説明する。
【0085】
CPU21は横方向に配置されたLED(LV1,LV2,…,LV80)13を所定の時間間隔で1つずつ順次点灯し(ステップS2)、図9に示したLV-PV対応表58の各LED13に対応した範囲のフォトトランジスタ14が光を検出したか否かをチェックする(S3)。
【0086】
即ち、CPU21は、PPI26のポートPCのビットセット/リセットのコントロールワード中にPC0〜PC7の何れか1つを指定してこれをレジスタAにセットし、これをPPI26のコントロールワード番地(E3H)に出力することで1つのLED13を点灯する。ステップS2の処理が発光制御工程又は発光制御手段の機能として実行される。
【0087】
そして、CPU21は図9に示したLV-PV対応表58を参照して、現在点灯しているLED光を検出する範囲内にあるフォトトランジスタ14が接続されたPPI26の入力ポート番地(E0H)をレジスタAに読み出すことで、どの入力端子PA0〜PA7がHレベルであるか(フォトトランジスタ14が光を検出したか)をチェックする。1つのLED光を検出する範囲内にあるフォトトランジスタ14が接続されたPPI26は複数あるため、これらのPPI26について順次チェックする。ステップS3の処理がチェック工程又はチェック手段の機能として実行される。
【0088】
そして、LED13の点灯開始から所定の時間が経過すると(タイマ24からRST7.5割り込み有り)、上記と同様にして現在点灯しているLED13を消灯し、次のLED(隣のLED)13を点灯する(S6,S7,S8,S2)。LED13が接続されたPPI26は複数あるため、これらのPPI26について順次点灯動作を行う。
【0089】
1つのLED光を検出する範囲内にあるフォトトランジスタ14の中で光を検出しないものが複数ある場合(検出光路の遮断が有り)(S4のY)、それらの光を検出しないフォトトランジスタ14の中心位置番号PV_no(1,1.5,2,2.5,3,…,80)をメインメモリ31に記憶する(S5)。ここで、光を検出しないフォトトランジスタ14が偶数個の場合、中心位置番号は中央の2個のフォトトランジスタ14の中間位置(0.5単位)となる。例えば、5番目(PV5)〜8番目(PV8)のフォトトランジスタが光を検出しなかった場合、中心位置番号PV_noは6.5となる。光を検出しないフォトトランジスタ14が1つのみの場合は、その位置番号をメインメモリ31に記憶する。
【0090】
このようにして、LV1〜LV80の各LED13に対応付けて光を検出しないフォトトランジスタ14の中心位置番号PV_noをメインメモリ31に縦方向光遮断位置対応テーブル59として記憶する。
【0091】
この縦方向光遮断位置対応テーブル59の一例を図10に示す。光を検出しないフォトトランジスタ14が無い場合は、図10のフォトトランジスタ14の位置番号をゼロとしている。
【0092】
LV1〜LV80の1列分のLED点灯が終了した時点で、この縦方向光遮断位置対応テーブル59より、発光LEDの位置番号LV_no(1〜80)と光を検出しないフォトトランジスタ14の中心位置番号PV_noの対の差が最小であるLED13とフォトトランジスタ14の位置番号を縦方向光遮断最短番号対(LV_no_s, PV_no_s)としてメインメモリ31に記憶する(S9)。図10の例では、(LV_no_s, PV_no_s)=(40,40)が縦方向光遮断最短番号対である。
【0093】
続いて、CPU21は縦方向に配置されたLED(LH1,LH2,…,LH60)13についても所定の時間間隔で1つずつ順次点灯し(S10,S11)、前述した各LED13に対応した範囲のフォトトランジスタ14が光を検出したか否かをチェックする(S12)。ステップS11の処理が発光制御工程又は発光制御手段の機能として実行され、ステップS12の処理がチェック工程又はチェック手段の機能として実行される。
【0094】
なお、縦方向に配置された各LED13の発光位置とその光を検出するフォトトランジスタ14の範囲は、横方向の場合と同様に、図11に示す表形式で横用のLH-PH対応表60を発光素子・受光素子対応テーブルとして予めメインメモリ31等に記憶させておく。この対応表60からも分かるように、フォトトランジスタ(受光素子)側から見ても、各フォトトランジスタが各々複数のLED(発光素子)を受け持つように重複して割り当てられている(例えば、PH1はLH1〜LH53が発光する毎に各々の光を受光検出するように割り当てられている)。なお、縦方向に配置された各LED13の点灯時間は横方向に配置された各LED13の点灯時間と同じであってもよいし、他のタイマを使用して、もっと短い時間に設定してもよい。
【0095】
このようにして、LH1〜LH60の各LED13に対応付けて光を検出しないフォトトランジスタ14の中心位置番号PH_noをメインメモリ31に横方向光遮断位置対応テーブル61として記憶する(S13のY,S14)。この横方向光遮断位置対応テーブル61の一例を図12に示す。
【0096】
なお、光を検出しないフォトトランジスタ14が偶数個の場合、中心位置番号は中央の2個のフォトトランジスタ14の中間位置(0.5単位)となる。LH1〜LH60の1列分のLED点灯が終了した時点で、この横方向光遮断位置対応テーブル61より、発光LEDの位置番号LH_no(1〜60)と光を検出しないフォトトランジスタの中心位置番号PH_noの差が最小であるLEDとフォトトランジスタの位置番号を横方向光遮断最短番号対(LH_no_s, PH_no_s)としてメインメモリ31に記憶する(S18)。
【0097】
そして、縦方向光遮断最短番号対であるLV_no_sとPV_no_sが同じ場合は、座標原点からLV_no_s(又はPV_no_s)までのX方向の距離を光の遮断点のX座標とし、横方向光遮断最短番号対であるLH_no_sとPH_no_sが同じ場合は、座標原点からLH_no_s(又はPH_no_s)までのY方向の距離を光の遮断点のY座標とする(S19のY,S20)。
【0098】
なお、座標原点(例えば、PDP2のディスプレイ面2aの左上頂点)と各LED13又は各フォトトランジスタ14とのX方向距離、Y方向距離は、座標入力/検出装置3をPDP2に取り付ける位置から決まる既知の値であり、これらの値(座標値)は予めROM34に書き込んでおく。このようにして、光の遮断点、即ち、PDP2のディスプレイ面2aへの接触座標が求まる。
【0099】
縦方向光遮断最短番号対であるLV_no_sとPV_no_sが同じでない場合又は横方向光遮断最短番号対であるLH_no_sとPH_no_sが同じでない場合は、LV_no_sとPV_no_sを結ぶ直線とLH_no_sとPH_no_sを結ぶ直線との交点の座標をPDP2のディスプレイ面2aへの接触座標とする(S19のN,S21)。
【0100】
LV_no_sとPV_no_sを結ぶ直線を
y=ax+b ………………………………………………(1)
とし、LV_no_sの座標値(X_LV_no_s, Y_LV_no_s)とPV_no_sの座標値(X_PV_no_s, Y_PV_no_s)を各々式(1)に代入して
Y_LV_no_s=a×X_LV_no_s+b …………………………(2)
Y_PV_no_s=a×X_PV_no_s+b …………………………(3)
式(2)と式(3)から定数a,bを求める。
また、LH_no_sとPH_no_sを結ぶ直線を
y=cx+d ………………………………………………(4)
とし、上記と同様にしてLH_no_sとPH_no_sの座標値を各々式(4)に代入して定数c,dを求める。
【0101】
そして、求まった定数a,b,c,dを式(1)と式(4)に代入して2つの直線の交点の座標を求める(S21)。ステップS5,S9,S14,S18〜S21の処理が算出工程又は算出手段の機能として実行される。
【0102】
光の遮断点がLV_no_s≠PV_no_sかつLH_no_s≠PH_no_sの例として、LV_no_s=40、PV_no_s=41、LH_no_s=30、PH_no_s=29の場合を図13に示す。図13は説明を容易にするための概念図であり、実寸法とは比例していない。
【0103】
CPU21は、求まった接触座標値をシリアルデータ伝送用LSI25を介してコンピュータ5へ伝送する(S22)。コンピュータ5は、受信した座標値が描画領域にある場合には描画データを生成して、これをPDP2のディスプレイ面2aに表示し、受信した座標値がメニュー選択領域にある場合には、そのメニューに従った処理動作を行う。
【0104】
従って、本実施の形態によれば、各々のLED13毎にその発光範囲内に属してそのLED13が発する光を検出する複数のフォトトランジスタ14を各々複数のLED13を受け持つように重複させて割り当てておき、各LED13を個別に順次発光させることにより、各LED13側から見ても、各フォトトランジスタ14側から見ても各々の配置間隔以上に細かくなる放射状で方向の異なる複数の検出光路を設定でき、2次元の座標入力/検出領域3aの全域をあらゆる方向の検出光路で網羅できることにより、或るLED13と光路が遮断されたフォトトランジスタ14との位置関係に基づき特定される座標入力された2次元座標位置を2次元の座標入力/検出領域3aの全域に渡って分解能高く算出することができる。また、任意の2対の或るLED13と光路が遮断されたフォトトランジスタ14との位置関係に基づき2次元位置座標を特定・算出できるが、特に本実施の形態では、受発光素子群15V,15H毎に抽出されたLED13とフォトトランジスタ14との最短距離対同士の交差する位置関係を利用しているので、直交関係に最も近い状態での位置座標の算出となり、算出される位置座標の精度が向上する。
【0105】
なお、本実施の形態では各LED13の点灯時間をタイマ24を使用して同じとし、座標を求める時間間隔を同じとしていたが、特にタイマを使用せずに、1つのLED光を検出する範囲内にあるフォトトランジスタ14が接続された全てのPPI26についてチェックが終了した時点でLED13を消灯し、次のLED13を点灯するようにしてもよい。
【0106】
なお、前述した作用(後述する実施の形態の場合も同様)に関しては、FD、DVD−RAM等に予め記憶させたプログラムをCPU30に読取らせることによっても実行させることができる。例えば、図7を参照すると、予め記憶されたソフトウエア(プログラム)をコンピュータ5、特にCPU30に提供できる報記憶媒体として、ROM34等の他に、FD、DVD−RAM等を有しており、CPU30を介してCPU21に各種の処理動作、特に本実施の形態で示した発光制御手段、チェック手段及び算出手段の各機能に対応する処理機能を実行させるための制御プログラムがソフトウエアとして予め設定されており、このような制御プログラムは例えばDVD−RAMに予め格納されている。そして、このようなソフトウエアはROM34等に予めインストールされており、CPU30の起動時にメインメモリ31等に複写されて動作時にCPU30に読取られる。このようにCPU30が各種のプログラムを読取って対応する処理を実行することにより、各種の処理機能が実現されるので、前述したような座標入力/検出処理を実行することになる。
【0107】
なお、各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体としては、コンピュータ5と独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0108】
本発明の第二の実施の形態を図16に基づいて説明する。第一の実施の形態で示した部分と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する(以降の実施の形態でも同様とする)。
【0109】
42型のPDP2のような大画面上で文字等の手書き入力をする場合、指示入力される位置座標を求めるサンプリング間隔は20ミリ秒程度で実用上十分である。この場合、1秒間に50回座標を求めるが、この1秒間に指やペンが移動する距離は大画面全体の寸法から比べて非常に小さい。そこで、本実施の形態では、光の遮断を検出して2次元位置座標を求める動作を開始した場合、その動作開始時刻から所定の時間の間は、光の遮断位置を中心とした所定の周辺領域内についてのみ座標が求まるように発光させるLED13の範囲を制限するようにしたものである。
【0110】
まず、標準点灯を行わせるためにK=1に設定した後(S31)、1秒タイマを開始させ(S32)、前述した場合と同様に、LED13を1個ずつ順次時分割で点灯させる(S33)。各LED13の点灯時にそのLD13に割り当てられたフォトトランジスタ14中で光の遮断されたものがあるか否かをチェックする(S34)。光の遮断されたものがなければ、1秒タイマがタイムアウトするまで、この処理を繰り返す(S35)。
【0111】
このような座標入力検出動作において、或るフォトトランジスタ14において光の遮断が検出されると(S34のY)、第一の実施の形態で前述した処理に従い、LED番号と光を検出しないフォトトランジスタ14の中心位置番号との差が最小である組を縦方向光遮断最短番号対、横方向光遮断最短番号対としてメインメモリ31に記憶する(S36)。そして、前述したステップS19〜S21に従い光の遮断位置の座標を求め、結果をコンピュータ5に伝送する(S37)。
【0112】
座標位置が求められたら、K=1の場合には(S38のY)、点灯範囲に制限をかけるため、K=0に設定した後(S39)、横方向のLED13の発光範囲をLV no s±20の範囲に制限するとともに(S40)、縦方向のLED13の発光範囲をLH no s±20の範囲に制限する(S41)。
【0113】
このようにLED13の発光範囲を検出された座標位置周辺内に制限した状態で、LED13の個別点灯による光の遮断の有無、座標検出処理を繰り返す(S33〜S37)。
【0114】
そして、タイマがタイムアウトしたら(S42のY)、横方向のLED13の発光範囲の制限を解除するとともに(S43)、縦方向のLED13の発光範囲の制限を解除し(S44)、1秒タイマ開始(S32)に戻す。
【0115】
今、光の遮断が検出されない状態から光の遮断を検出して、求まった座標がPDP2のディスプレイ面2aの中心部の座標であったとする。即ち、縦方向光遮断最短番号対がLV_no_s=40、PV_no_s=40、横方向光遮断最短番号対がLH_no_s=30、PH_no_s=30であったとする。
【0116】
この場合、光の遮断を検出してから例えば、1秒間は横方向(座標入力/検出装置3の下辺に配置)のLED13はLV20〜LV60の範囲を、縦方向(座標入力/検出装置3の右辺に配置)のLED13はLH10〜LH50の範囲のみを順次点灯させ、前述の第一の実施の形態と同様にして光の遮断位置の座標を求め、この座標値をシリアルデータ伝送用LSI25を介してコンピュータ5へ伝送する。そして、光の遮断の検出がなくなるまで、上記と同様にして1秒間隔にLED13の発光範囲を更新する。このようにして、光の遮断位置を中心として横方向及び縦方向のLEDを±20個の範囲のみ順次点灯させ、求めた座標値をコンピュータ5へ伝送する。
【0117】
なお、1秒タイマはタイマ24からのINTR割り込みを使用する。
【0118】
従って、本実施の形態によれば、或る位置座標に座標入力された場合、瞬時に全く別の位置座標に座標入力されることは稀であり、通常はその位置座標周辺で座標入力が継続される点に着目し、一旦入力位置座標が算出された後は、その2次元位置座標の周辺範囲内を検出できるように発光させるLED13の範囲を制限することで、その周辺範囲外についてLED13を無駄に発光させることがなくなる。
【0119】
本発明の第三の実施の形態を図17に基づいて説明する。42型のPDP2のような大画面上で文字等の手書き入力が2箇所で同時に行われる場合は、座標入力/検出領域3aの全体について光の遮断を検出できるようにしておく必要がある。そこで、本実施の形態では、光の遮断位置を中心とした所定の領域については座標を求めるために発光させるLED13の範囲を限定し、その範囲(第1の範囲)についてはLED13を1つずつ順次発光させ、その範囲外のLED13は所定の素子間隔毎に発光させる。そして、第1の範囲外にあるLED光の遮断により座標を求めた場合、その光の遮断位置を中心とした所定の領域に対応した範囲(第2の範囲)のLEDについても1つずつ順次に発光させる。
【0120】
即ち、全てのLED13を1つずつ順次個別に点灯させて(S51)、対応するフォトトランジスタ14において光の遮断を検出したか否かをチェックし(S52)、光の遮断、即ち、座標入力が検出されたら(S52のY)、縦方向光遮断最短番号対、横方向光遮断最短番号対から光の遮断位置の座標を求め、この座標値をコンピュータ5に伝送する(S53)。このような位置座標検出後、横方向のLED13に関して、LV no s±20の範囲内にあるLED13は1つずつ順次点灯させるとともに、範囲外のLED13は1つおきに順次間引き点灯させるように制御する(S54)。同様に、縦方向のLED13に関して、LH no s±20の範囲内にあるLED13は1つずつ順次点灯させるとともに、範囲外のLED13は1つおきに順次間引き点灯させるように制御する(S55)。なお、図17に示すフローチャートは概略を示すもので、LED13の発光範囲を切換える時間(1秒間隔)を監視するタイマについての動作処理を省略している。
【0121】
今、光の遮断が検出されない状態から光の遮断を検出して、縦方向光遮断最短番号対がLV_no_s=20、PV_no_s=20、横方向光遮断最短番号対がLH_no_s=20、PH_no_s=20であったとする。この場合、光の遮断を検出してから例えば、1秒間は横方向(座標入力/検出装置3の下辺に配置)のLED13はLV1〜LV40の範囲を1つずつ順次に点灯させ、それ以外のLEDは1つおきに間引き点灯させる。また、縦方向(座標入力/検出装置3の右辺に配置)のLED13はLH1〜LH40の範囲を1つずつ順次に点灯させ、それ以外のLEDは1つおきに間引き点灯させる。
【0122】
そして、前述した実施の形態と同様にして光の遮断位置の座標を求め、この座標値をシリアルデータ伝送用LSI25を介してコンピュータ5へ伝送する。
【0123】
ここで、2つ目の光の遮断を検出して、その縦方向光遮断最短番号対がLV_no_s=70、PV_no_s=70、横方向光遮断最短番号対がLH_no_s=30、PH_no_s=30であったとする。すると、この時点から1秒間は横方向(座標入力/検出装置3の下辺に配置)のLED13はLV1〜LV40及びLV51〜LV80の範囲については1つずつ順次に点灯させ、それ以外のLEDは1つおきに間引き点灯させる。また、縦方向(座標入力/検出装置3の右辺に配置)のLED13はLH1〜LH50(LH1〜LH40とLH11〜LH50の論理和)の範囲を1つずつ順次に点灯させ、それ以外のLED13は1つおきに間引き点灯させる。
【0124】
そして、上記と同様にして2箇所の光の遮断位置の座標を求め、これらの座標値をシリアルデータ伝送用LSI25を介してコンピュータ5へ伝送する。
【0125】
そして、光の遮断の検出がなくなるまで、上記と同様にして1秒間隔にLED13の発光範囲を更新する。
【0126】
本発明の第四の実施の形態を図18に基づいて説明する。本実施の形態では、42型のPDP2のような大画面上で1箇所或いは複数箇所で文字等の手書き入力が行われている間は、座標入力/検出領域3a全体について高精細な座標入力が行えるように、全てのLED13を1つずつ順次点灯させる全順次発光モードと、大画面上で座標入力が行われていない状態が所定の時間続いた場合はLED13を所定の間隔毎、例えば1つおきに間引き点灯させる間引き順次発光モードとが用意されている。
【0127】
まず、基本的に間引き順次発光モードにあり、LED13を1つおきに順次点灯させる(S61)。光の遮断が検出されるまで、このモードが繰り返される(S62のN,S61)。
【0128】
ここで、光の遮断が検出されると(62のY)、全順次発光モードに切換えられ、全てのLED13を1つずつ順次点灯させる(S63)。このモード状態で、前述の第一の実施の形態の場合と同様にして光の遮断位置、即ち、PDP2のディスプレイ面2aへの接触座標を求め、この座標値をコンピュータ5へ伝送する(S64)。光の遮断が検出されている間は(S65のN)、同様の動作を繰り返す。光の遮断が検出されなくても(S65のY)、所定の時間、例えば、10秒間内に再度光の遮断が検出されれば(S66,S67のY)、同様の動作を繰り返す。
【0129】
一方、光の遮断が検出されなくなってから、所定の時間、例えば10秒が経過すると(S65のY,S66,S67のN,S68)、間引き順次発光モードに切換えて、LED13を1つおきに順次点灯させる(S61)。
【0130】
なお、10秒タイマはタイマ24からのINTR割り込みを使用する。
【0131】
従って、本実施の形態によれば、高精細な座標入力の位置座標検出を行う全順次発光モードと、座標入力の有無の検出を行う間引き順次発光モードとを有し、座標入力の或る状態の場合のみ自動的に全順次発光モードで発光させ、それ以外の場合には自動的に間引き順次発光モードに切換えるようにしたので、高精細な位置座標検出機能を損なうことなく、消費電力の低減化を図ることができる。
【0132】
本発明の第五の実施の形態を図19に基づいて説明する。本実施の形態では、42型のPDP2のような大画面上で1箇所或いは複数箇所で文字等の手書き入力が行われている間は、座標入力/検出領域3a全体について高精細な座標入力が行えるように全てのLED13を1つずつ順次点灯させる全順次発光モードと、大画面上で座標入力が行われていない場合は、横方向及び縦方向の1列分のLED13に対して、LED13を1つずつ1列分点灯した後は、LED13を所定の間隔毎、例えば1つおきに間引いて1列分点灯させ、次の1列分はまた1つずつ点灯し、以降、1列毎に同様の動作を交互に繰返すという全発光・間引き発光交互モードとが用意されている。
【0133】
基本的に、光の遮断が検出されない状態では全発光・間引き発光交互モードにより、LED13を1つずつ順次点灯させる動作と1つおきに間引いて順次点灯させる動作とを1列毎に交互に繰返させる(S71)。光の遮断が検出されるまで、このモードが繰り返される(S72のN,S71)。
【0134】
ここで、光の遮断を検出すると(S72のY)、全順次発光モードに切換えて、全てのLED13を1つずつ順次点灯させる(S73)。そして、前述の第一の実施の形態と同様にして光の遮断位置、即ち、PDP2のディスプレイ面2aへの接触座標を求め、この座標値をコンピュータ5へ伝送する(S74)。光の遮断が検出されている間はこのモードが繰り返される(S75のN,S74)。
【0135】
その後、光の遮断が検出されなくなると(S75のY)、全発光・間引き発光交互モードに切換えて、LED13を1つずつ順次点灯させる動作と1つおきに間引いて順次点灯させる動作とを1列毎に交互に繰返させる(S71)。
【0136】
従って、基本的には第四の実施の形態の場合と同様であるが、特に、間引き順次発光モードに代えて、受発光素子群15V,15H毎に1列に配列されたLED13を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる動作と1個ずつ個別に順次発光させる動作とを交互に繰返す全発光・間引き発光交互モードとしているので、座標入力の有無の検出動作において入力が開始された時の最初の位置座標の検出精度の劣化を、第四の実施の形態の場合よりも確率的に小さくすることができる。
【0137】
なお、前述した実施の形態においては、座標入力/検出装置3を電子黒板システム1に一体化させて組み込んだが、これに限るものではなく、座標入力/検出装置3を表示装置やライティングボードに対して着脱自在な構成としても良い。
【0138】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てておき、各発光素子を個別に順次発光させることにより、各発光素子側から見ても、各受光素子側から見ても各々の配置間隔以上に細かくなる放射状で方向の異なる複数の検出光路を設定でき、2次元の座標入力/検出領域全域をあらゆる方向の検出光路で網羅できることにより、或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき特定される座標入力された2次元座標位置を2次元の座標入力/検出領域全域に渡って分解能高く算出することができる。また、検出された2次元位置座標の周辺範囲内については高精細にその位置座標を検出できるように1個ずつ発光素子を発光させるが、その周辺範囲外については発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させることにより省電力状態で座標入力の有無の検出は継続させることができる。
【0142】
請求項記載の発明によれば、請求項1又は2記載の座標検出方法において、高精細な座標入力の位置座標検出を行う全順次発光モードと、座標入力の有無の検出を行う間引き順次発光モードとを有し、座標入力の或る状態の場合のみ自動的に全順次発光モードで発光させ、それ以外の場合には自動的に間引き順次発光モードに切換えるので、高精細な位置座標検出機能を損なうことなく、消費電力の低減化を図ることができる。
【0143】
請求項記載の発明によれば、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てておき、各発光素子を個別に順次発光させることにより、各発光素子側から見ても、各受光素子側から見ても各々の配置間隔以上に細かくなる放射状で方向の異なる複数の検出光路を設定でき、2次元の座標入力/検出領域全域をあらゆる方向の検出光路で網羅できることにより、或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき特定される座標入力された2次元座標位置を2次元の座標入力/検出領域全域に渡って分解能高く算出することができる。また、間引き順次発光モードに代えて、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる動作と1個ずつ個別に順次発光させる動作とを交互に繰返す全発光・間引き発光交互モードとしているので、高精細な位置座標検出機能を損なうことなく、消費電力の低減化を図ることができると共に、座標入力の有無の検出動作において入力が開始された時の最初の位置座標の検出精度の劣化確率的に小さくすることができる。
【0144】
請求項記載の発明によれば、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てておき、各発光素子を個別に順次発光させることにより、各発光素子側から見ても、各受光素子側から見ても各々の配置間隔以上に細かくなる放射状で方向の異なる複数の検出光路を設定でき、2次元の座標入力/検出領域全域をあらゆる方向の検出光路で網羅できることにより、或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき特定される座標入力された2次元座標位置を2次元の座標入力/検出領域全域に渡って分解能高く算出することができる。また、検出された2次元位置座標の周辺範囲内については高精細にその位置座標を検出できるように1個ずつ発光素子を発光させるが、その周辺範囲外については発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させることにより省電力状態で座標入力の有無の検出は継続させることができる。
【0145】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の座標入力/検出装置において、任意の2対の或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき2次元位置座標を特定・算出できるが、特に受発光素子群毎に抽出された発光素子と受光素子との最短距離対同士の交差する位置関係を利用すれば、直交関係に最も近い状態での位置座標の算出となり、算出される位置座標の精度を向上させることができる。
【0148】
請求項記載の発明によれば、請求項又は記載の座標入力/検出装置において、高精細な座標入力の位置座標検出を行う全順次発光モードと、座標入力の有無の検出を行う間引き順次発光モードとを有し、座標入力の或る状態の場合のみ自動的に全順次発光モードで発光させ、それ以外の場合には自動的に間引き順次発光モードに切換えるので、高精細な位置座標検出機能を損なうことなく、消費電力の低減化を図ることができる。
【0149】
請求項記載の発明によれば、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てておき、各発光素子を個別に順次発光させることにより、各発光素子側から見ても、各受光素子側から見ても各々の配置間隔以上に細かくなる放射状で方向の異なる複数の検出光路を設定でき、2次元の座標入力/検出領域全域をあらゆる方向の検出光路で網羅できることにより、或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき特定される座標入力された2次元座標位置を2次元の座標入力/検出領域全域に渡って分解能高く算出することができる。また、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる動作と1個ずつ個別に順次発光させる動作とを交互に繰返す全発光・間引き発光交互モードとしているので、高精細な位置座標検出機能を損なうことなく、消費電力の低減化を図ることができると共に、座標入力の有無の検出動作において入力が開始された時の最初の位置座標の検出精度の劣化を確率的に小さくすることができる。
【0152】
請求項記載の発明の記憶媒体によれば、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てておき、各発光素子を個別に順次発光させることにより、各発光素子側から見ても、各受光素子側から見ても各々の配置間隔以上に細かくなる放射状で方向の異なる複数の検出光路を設定でき、2次元の座標入力/検出領域全域をあらゆる方向の検出光路で網羅できることにより、或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき特定される座標入力された2次元座標位置を2次元の座標入力/検出領域全域に渡って分解能高く算出することができる。また、検出された2次元位置座標の周辺範囲内については高精細にその位置座標を検出できるように1個ずつ発光素子を発光させるが、その周辺範囲外については発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させることにより省電力状態で座標入力の有無の検出は継続させることができる。
【0153】
請求項10記載の発明によれば、請求項記載の記憶媒体において、任意の2対の或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき2次元位置座標を特定・算出できるが、特に受発光素子群毎に抽出された発光素子と受光素子との最短距離対同士の交差する位置関係を利用すれば、直交関係に最も近い状態での位置座標の算出となり、算出される位置座標の精度を向上させることができる
【0155】
請求項11記載の発明によれば、請求項又は10記載の記憶媒体において、高精細な座標入力の位置座標検出を行う全順次発光モードと、座標入力の有無の検出を行う間引き順次発光モードとを有し、座標入力の或る状態の場合のみ自動的に全順次発光モードで発光させ、それ以外の場合には自動的に間引き順次発光モードに切換えるので、高精細な位置座標検出機能を損なうことなく、消費電力の低減化を図ることができる。
【0156】
請求項12記載の発明によれば、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てておき、各発光素子を個別に順次発光させることにより、各発光素子側から見ても、各受光素子側から見ても各々の配置間隔以上に細かくなる放射状で方向の異なる複数の検出光路を設定でき、2次元の座標入力/検出領域全域をあらゆる方向の検出光路で網羅できることにより、或る発光素子と光路が遮断された受光素子との位置関係に基づき特定される座標入力された2次元座標位置を2次元の座標入力/検出領域全域に渡って分解能高く算出することができる。また、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる動作と1個ずつ個別に順次発光させる動作とを交互に繰返す全発光・間引き発光交互モードとしているので、高精細な位置座標検出機能を損なうことなく、消費電力の低減化を図ることができると共に、座標入力の有無の検出動作において入力が開始された時の最初の位置座標の検出精度の劣化を確率的に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の電子黒板システムを概略的に示す外観斜視図である。
【図2】電子黒板システムに内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図3】座標入力/検出装置の概略構成を示す正面図である。
【図4】LED及びフォトトランジスタの配置例の原理を示す正面図である。
【図5】座標入力/検出装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図6】PPIの構成例を示すブロック図である。
【図7】コンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図8】LEDの発光範囲に示す説明図である。
【図9】 LV-PV対応表を示す説明図である。
【図10】縦方向光遮断位置対応テーブルを示す説明図である。
【図11】 LH-PH対応表を示す説明図である。
【図12】横方向光遮断位置対応テーブルを示す説明図である。
【図13】位置座標算出例を説明するための説明図である。
【図14】座標検出処理の前半を示すフローチャートである。
【図15】座標検出処理の後半を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第二の実施の形態を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第三の実施の形態を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第四の実施の形態を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第五の実施の形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電子黒板システム
2 表示装置
3 座標入力/検出装置
3a 座標入力/検出領域
4 電子黒板部
13 発光素子
14 受光素子
15V,15H 受発光素子群
58,60 発光素子−受光素子対応テーブル

Claims (12)

  1. 指示手段の挿入を受け付ける2次元の座標入力/検出領域を囲むように交差する2つの方向に複数の発光素子と複数の受光素子とを対向配置させた2組の受発光素子群を用いる座標検出方法であって、
    各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てておき、
    各発光素子を個別に順次発光させる発光制御工程と、
    各発光素子の発光毎にその発光素子に割り当てられた複数の受光素子についてその受光状態によりその発光素子と各受光素子とを結ぶ異なる方向の光路の遮断の有無をチェックするチェック工程と、
    このチェック工程において光路が遮断された1又は複数の受光素子が存在する場合には前記指示手段により前記座標入力/検出領域内に座標入力が行なわれたと判断して光路が遮断された1又は複数の受光素子と対応する発光素子との位置関係に基づき前記指示手段により座標入力された2次元位置座標を算出する算出工程とを備え
    前記発光制御工程は、前記算出工程で算出された2次元位置座標に基づいてその周辺範囲内の発光素子は1個ずつ個別に順次発光させるとともにその周辺範囲外の発光素子は所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる
    ことを特徴とする座標検出方法。
  2. 前記算出工程は、光路が遮断された1又は複数の受光素子の受光側中心位置を求める工程と、求められた受光側中心位置と対応する発光素子位置との対のうちの最短距離対を前記受発光素子群毎に抽出する工程と、前記受発光素子群毎に抽出された受光側中心位置と対応する発光素子位置との最短距離対の交差する位置関係に基づき前記指示手段が前記座標入力/検出領域内に挿入された2次元位置座標を算出する工程とを含むことを特徴とする請求項1記載の座標検出方法。
  3. 前記発光制御工程により制御される発光モードとして、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を1個ずつ個別に順次発光させる全順次発光モードと、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる間引き順次発光モードとを有し、前記発光制御工程では、間引き順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に座標入力が行われたと判断した場合には前記全順次発光モードへ切換え、全順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に対する座標入力が行なわれなくなったと判断した場合には間引き順次発光モードへ切換えるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の座標検出方法。
  4. 指示手段の挿入を受け付ける2次元の座標入力/検出領域を囲むように交差する2つの方向に複数の発光素子と複数の受光素子とを対向配置させた2組の受発光素子群を用いる座標検出方法であって、
    各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てておき、
    各発光素子を個別に順次発光させる発光制御工程と、
    各発光素子の発光毎にその発光素子に割り当てられた複数の受光素子についてその受光状態によりその発光素子と各受光素子とを結ぶ異なる方向の光路の遮断の有無をチェックするチェック工程と、
    このチェック工程において光路が遮断された1又は複数の受光素子が存在する場合には前記指示手段により前記座標入力/検出領域内に座標入力が行なわれたと判断して光路が遮断された1又は複数の受光素子と対応する発光素子との位置関係に基づき前記指示手段により座標入力された2次元位置座標を算出する算出工程とを備え、
    前記発光制御工程により制御される発光モードとして、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を1個ずつ個別に順次発光させる動作を繰返す全順次発光モードと、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる動作と1個ずつ個別に順次発光させる動作とを交互に繰返す全発光・間引き発光交互モードとを有し、
    前記発光制御工程では、全発光・間引き発光交互モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に座標入力が行われたと判断した場合には前記全順次発光モードへ切換え、全順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に対する座標入力が行なわれなくなったと判断した場合には全発光・間引き発光交互モードへ切換えるようにしたことを特徴とす座標検出方法。
  5. 指示手段の挿入を受け付ける2次元の座標入力/検出領域を囲むように交差する2つの方向に複数の発光素子と複数の受光素子とを対向配置させた2組の受発光素子群を備える座標入力/検出装置であって、
    各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てられた発光素子・受光素子対応テーブルと、各発光素子を個別に順次発光させる発光制御手段と、
    各発光素子の発光毎に前記発光素子・受光素子対応テーブルを参照してその発光素子に割り当てられた複数の受光素子についてその受光状態によりその発光素子と各受光素子とを結ぶ異なる方向の光路の遮断の有無をチェックするチェック手段と、
    このチェック手段によるチェックにおいて光路が遮断された1又は複数の受光素子が存在する場合には前記指示手段により前記座標入力/検出領域内に座標入力が行なわれたと判断して光路が遮断された1又は複数の受光素子と対応する発光素子との位置関係に基づき前記指示手段により座標入力された2次元位置座標を算出する算出手段と、を備え
    前記発光制御手段は、前記算出手段により算出された2次元位置座標に基づいてその周辺範囲内の発光素子は1個ずつ個別に順次発光させるとともにその周辺範囲外の発光素子は所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる
    ことを特徴とする座標入力/検出装置。
  6. 前記算出手段は、光路が遮断された1又は複数の受光素子の受光側中心位置を求める手段と、求められた受光側中心位置と対応する発光素子位置との対のうちの最短距離対を前記受発光素子群毎に抽出する手段と、前記受発光素子群毎に抽出された受光側中心位置と対応する発光素子位置との最短距離対の交差する位置関係に基づき前記指示手段が前記座標入力/検出領域内に挿入された2次元位置座標を算出する手段とを含むことを特徴とする請求項記載の座標入力/検出装置。
  7. 前記発光制御手段により制御される発光モードとして、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を1個ずつ個別に順次発光させる全順次発光モードと、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる間引き順次発光モードとを有し、
    前記発光制御手段は、間引き順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に座標入力が行われたと判断した場合には前記全順次発光モードへ切換え、全順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に対する座標入力が行なわれなくなったと判断した場合には間引き順次発光モードへ切換えるようにした
    ことを特徴とする請求項又は記載の座標入力/検出装置。
  8. 指示手段の挿入を受け付ける2次元の座標入力/検出領域を囲むように交差する2つの方向に複数の発光素子と複数の受光素子とを対向配置させた2組の受発光素子群を備える座標入力/検出装置であって、
    各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てられた発光素子・受光素子対応テーブルと、各発光素子を個別に順次発光させる発光制御手段と、
    各発光素子の発光毎に前記発光素子・受光素子対応テーブルを参照してその発光素子に割り当てられた複数の受光素子についてその受光状態によりその発光素子と各受光素子とを結ぶ異なる方向の光路の遮断の有無をチェックするチェック手段と、
    このチェック手段によるチェックにおいて光路が遮断された1又は複数の受光素子が存在する場合には前記指示手段により前記座標入力/検出領域内に座標入力が行なわれたと 判断して光路が遮断された1又は複数の受光素子と対応する発光素子との位置関係に基づき前記指示手段により座標入力された2次元位置座標を算出する算出手段と、を備え、
    前記発光制御手段により制御される発光モードとして、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を1個ずつ個別に順次発光させる動作を繰返す全順次発光モードと、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる動作と1個ずつ個別に順次発光させる動作とを交互に繰返す全発光・間引き発光交互モードとを有し、
    前記発光制御手段は、全発光・間引き発光交互モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に座標入力が行われたと判断した場合には前記全順次発光モードへ切換え、全順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に対する座標入力が行なわれなくなったと判断した場合には全発光・間引き発光交互モードへ切換えるようにしたことを特徴とする座標入力/検出装置。
  9. 指示手段の挿入を受け付ける2次元の座標入力/検出領域を囲むように交差する2つの方向に複数の発光素子と複数の受光素子とを対向配置させた2組の受発光素子群を備え、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てられた発光素子・受光素子対応テーブルを有する座標入力/検出装置を備えるコンピュータにインストールされ、前記コンピュータに、
    各発光素子を個別に順次発光させる発光制御機能と、
    各発光素子の発光毎に前記発光素子・受光素子対応テーブルを参照してその発光素子に割り当てられた複数の受光素子についてその受光状態によりその発光素子と各受光素子とを結ぶ異なる方向の光路の遮断の有無をチェックするチェック機能と、
    このチェック機能によるチェックにおいて光路が遮断された1又は複数の受光素子が存在する場合には前記指示手段により前記座標入力/検出領域内に座標入力が行なわれたと判断して光路が遮断された1又は複数の受光素子と対応する発光素子との位置関係に基づき前記指示手段により座標入力された2次元位置座標を算出する算出機能と、を実行させ
    前記発光制御機能は、前記算出機能により算出された2次元位置座標に基づいてその周辺範囲内の発光素子は1個ずつ個別に順次発光させるとともにその周辺範囲外の発光素子は所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる
    ことを特徴とする機械読取可能なプログラムが記憶されている記憶媒体。
  10. 前記算出機能は、光路が遮断された1又は複数の受光素子の受光側中心位置を求める機能と、求められた受光側中心位置と対応する発光素子位置との対のうちの最短距離対を前記受発光素子群毎に抽出する機能と、前記受発光素子群毎に抽出された受光側中心位置と対応する発光素子位置との最短距離対の交差する位置関係に基づき前記指示手段が前記座標入力/検出領域内に挿入された2次元位置座標を算出する機能とを含むことを特徴とする請求項記載の記憶媒体。
  11. 前記発光制御機能により制御される発光モードとして、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を1個ずつ個別に順次発光させる全順次発光モードと、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる間引き順次発光モードとを有し、
    前記発光制御機能は、間引き順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に座標入力が行われたと判断した場合には前記全順次発光モードへ切換え、全順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に対する座標入力が行なわれなくなったと判断した場合には間引き順次発光モードへ切換えるようにしたことを特徴とする請求項又は10記載の記憶媒体。
  12. 指示手段の挿入を受け付ける2次元の座標入力/検出領域を囲むように交差する2つの方向に複数の発光素子と複数の受光素子とを対向配置させた2組の受発光素子群を備え、各々の発光素子毎にその発光範囲内に属してその発光素子が発する光を検出する複数の受光素子を各々複数の発光素子を受け持つように重複させて割り当てら れた発光素子・受光素子対応テーブルを有する座標入力/検出装置を備えるコンピュータにインストールされ、前記コンピュータに、
    各発光素子を個別に順次発光させる発光制御機能と、
    各発光素子の発光毎に前記発光素子・受光素子対応テーブルを参照してその発光素子に割り当てられた複数の受光素子についてその受光状態によりその発光素子と各受光素子とを結ぶ異なる方向の光路の遮断の有無をチェックするチェック機能と、
    このチェック機能によるチェックにおいて光路が遮断された1又は複数の受光素子が存在する場合には前記指示手段により前記座標入力/検出領域内に座標入力が行なわれたと判断して光路が遮断された1又は複数の受光素子と対応する発光素子との位置関係に基づき前記指示手段により座標入力された2次元位置座標を算出する算出機能と、を実行させ、
    前記発光制御機能により制御される発光モードとして、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を1個ずつ個別に順次発光させる動作を繰返す全順次発光モードと、受発光素子群毎に1列に配列された発光素子を所定の素子間隔毎に間引いて順次発光させる動作と1個ずつ個別に順次発光させる動作とを交互に繰返す全発光・間引き発光交互モードとを有し、
    前記発光制御機能は、全発光・間引き発光交互モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に座標入力が行われたと判断した場合には前記全順次発光モードへ切換え、全順次発光モードで各発光素子を発光させている場合に座標入力/検出領域内に対する座標入力が行なわれなくなったと判断した場合には全発光・間引き発光交互モードへ切換えるようにしたことを特徴とする記憶媒体。
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