JP4058609B2 - 光ファイバリング干渉計型振動検知センサにおける振動位置推定装置および振動位置推定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ループ状の光ファイバ中にその開放端それぞれから光を入射して光ファイバ中を時計回りと反時計回りに伝搬させ、互いに反対側の開放端から出てくる伝搬光を干渉させてその干渉光の強度変化からこのループ状光ファイバの途中に振動が加わった場合でも、この加振点の位置を検知することができる光ファイバリング干渉計型振動検知センサにおける振動位置推定装置および振動位置推定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ファイバリング干渉計型振動検知センサとしては、図6に示すような構成のものが報告されている。
【0003】
図6において、駆動回路10で励起され、レーザダイオードからなる発光素子(レーザ光源)1から発光されたレーザ光は、分岐結合素子2によって分岐されてループ状の光ファイバ3の両端に入射され、このループ状の光ファイバ3を時計回り方向A及び反時計回り方向Bに伝搬する。そして、方向Aに伝搬した光信号(「A波」と称する)及び方向Bに伝搬した光信号(「B波」と称する)は、ループ状の光ファイバ3のそれぞれの反対端に達した後に分岐結合素子2において結合され、フォトダイオードからなる受光素子5において干渉光として検出され、この受光素子5により光電変換され、光強度に応じた電気信号に変換され、さらに増幅器11によって増幅されて出力される。
【0004】
図6に示すように、この光ファイバ3の加振点Pで振動を印加すると、印加された振動により光ファイバ3の加振点Pは応力を受け、伝搬する光信号の光路長が変化する。
【0005】
その結果、光ファイバ3を伝搬するA波およびB波のそれぞれの光信号の相対的な位相差と偏波面が変化する。これらの変化は光ファイバ3から分岐結合素子2を介して受光素子5の端点において合波される際に、干渉強度の変化として受信される。
【0006】
このため、上述した光ファイバ干渉型信号検出技術を応用すれば、多数の光ファイバケーブルの中から目的の光ファイバケーブルを確実に識別することができる光ファイバケーブル対照技術に適応することができるという利点を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の光ファイバリング干渉計型振動検知センサによれば、光ファイバ3の加振点Pで振動を印加しておき、増幅器11から出力される電気信号が干渉強度の変化を起こす場合、目的の光ファイバケーブルを識別できる。
【0008】
しかしながら、従来の光ファイバリング干渉計型振動検知センサでは、干渉強度の変化を利用したとしても、例えば光ファイバ3上に落石などが生じて加振点Pに振動が印加された場合、加振点Pの位置を検知することは困難であった。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、光ファイバ上の途中の位置に振動が印加された場合でも、この加振点の位置を検知することができる光ファイバリング干渉計型振動検知センサにおける振動位置推定装置および振動位置推定方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、光源から出射された光信号を分岐してループ状の光ファイバの両端に出射し、この光ファイバ中を時計回りと反時計回りに伝搬されたそれぞれの伝搬光を入射して結合する分岐結合素子と、前記分岐結合素子によって結合されたそれぞれの伝搬光を入射して電気信号に変換する受光素子とを備え、前記受光素子から出力された電気信号をデジタル化された時間応答データに変換するA/D変換手段と、A/D変換器からの時間応答データをフーリエ変換してパワースペクトルデータを算出するフーリエ変換手段と、前記フーリエ変換手段により算出されたパワースペクトルデータに含まれるディップ点の周波数を探索するディップ点探索手段と、前記ディップ点探索手段により探索されたディップ点の周波数に基づいて、前記光ファイバの途中位置において加振された加振点の距離を同定する加振点距離同定手段とを備えたことを要旨とする。
【0011】
請求項2記載の発明は、上記課題を解決するため、前記加振点距離同定手段は、前記ディップ点の周波数と前記光ファイバ中の光速度に基づいて、前記加振点の距離を同定することを要旨とする。
【0012】
請求項3記載の発明は、上記課題を解決するため、前記ディップ点探索手段は、前記パワースペクトルデータから高周波成分を除去するローパスフィルタ手段と、前記ローパスフィルタ手段からの高周波成分を除去されたパワースペクトルデータに基づいて、パワースペクトルデータの平均値を算出する平均値算出手段と、前記ローパスフィルタ手段からの高周波成分を除去されたパワースペクトルデータのうち、前記平均値算出手段により算出された平均値よりも小さく、最も小さくなるディップ点の周波数を探索することを要旨とする。
【0013】
請求項4記載の発明は、上記課題を解決するため、光源から出射された光信号を分岐してループ状の光ファイバの両端に出射し、この光ファイバ中を時計回りと反時計回りに伝搬されたそれぞれの伝搬光を入射して結合する分岐結合素子と、前記分岐結合素子によって結合されたそれぞれの伝搬光を入射して電気信号に変換する受光素子と、前記受光素子から出力された電気信号をデジタル化された時間応答データに変換するA/D変換手段とを備え、A/D変換器からの時間応答データをフーリエ変換してパワースペクトルデータを算出するフーリエ変換ステップと、前記フーリエ変換ステップにより算出されたパワースペクトルデータに含まれるディップ点の周波数を探索するディップ点探索ステップと、前記ディップ点探索ステップにより探索されたディップ点の周波数に基づいて、前記光ファイバの途中位置において加振された加振点の距離を同定する加振点距離同定ステップとを有することを要旨とする。
【0014】
請求項5記載の発明は、上記課題を解決するため、前記加振点距離同定ステップは、前記ディップ点の周波数と前記光ファイバ中の光速度に基づいて、前記加振点の距離を同定することを要旨とする。
【0015】
請求項6記載の発明は、上記課題を解決するため、前記ディップ点探索ステップは、前記パワースペクトルデータから高周波成分を除去するローパスフィルタステップと、前記ローパスフィルタステップからの高周波成分を除去されたパワースペクトルデータに基づいて、パワースペクトルデータの平均値を算出する平均値算出ステップとを有し、前記ローパスフィルタステップからの高周波成分を除去されたパワースペクトルデータのうち、前記平均値算出ステップにより算出された平均値よりも小さく、最も小さくなるディップ点の周波数を探索することを要旨とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0017】
(原理)
まず、図1に示す光ファイバリング干渉計型振動検知センサを参照して、加振点の位置を推定するための原理を説明する。
【0018】
なお、本発明の光ファイバリング干渉計型振動検知センサにおける振動位置推定装置20には、図1に示すように、駆動回路10、発光素子1、分岐結合素子2、光ファイバ3、受光素子5が順に接続されている増幅器11が直接接続されている。
【0019】
すなわち、駆動回路10で励起され、レーザダイオードからなる発光素子(レーザ光源)1から発光されたレーザ光は、分岐結合素子2によって分岐されてループ状の光ファイバ3の両端に入射され、このループ状の光ファイバ3を時計回り方向A及び反時計回り方向Bに伝搬され、そして、方向Aに伝搬したA波及び方向Bに伝搬したB波は、ループ状の光ファイバ3のそれぞれの反対端に達した後に分岐結合素子2にて結合され、フォトダイオードからなる受光素子5において干渉光として検出され、この受光素子5により光電変換され、光強度に応じた電気信号に変換され、さらに増幅器11によって増幅されて振動位置推定装置20に出力される。なお、発光素子1は、上述したレーザダイオードに代わって、LEDやSLD(スーパールミネッセンダイオード)を使用してもよい。
【0020】
ここで、図1に示す光ファイバ3のリング長をLとし、光ファイバ3の中央位置をz=0とし、中央位置から距離zoの位置に例えば落石による加振点Pがあるとする。
【0021】
加振点Pに振動が印加された場合、印加された振動により光ファイバ3の加振点Pは応力を受け、伝搬する光信号の光路長が変化する。
【0022】
その結果、光ファイバ3を伝搬する時計回り方向Aを表すA波および反時計回り方向Bを表すB波のそれぞれの光信号の相対的な位相差と偏波面が変化する。これらの変化は、光ファイバ3から分岐結合素子2を介して受光素子5の端点において合波される際に、干渉強度の変化として受信される。
【0023】
いま、ファイバリング中点に光が達する時刻を基準とした時間をτとし、ファイバ中の光速で規格化した振動位置をδとすると、受光素子5により受光される信号成分P(τ)には、θ(t) の位相変化が生じているので、
【数1】
P(τ)∝sin(θ(τ+δ)−θ(τ−δ))=sin(2θδ) …(1)
となる。
【0024】
ただし、
【数2】
τ=t−L/2c,δ=z0/c …(2)
であり、cは光ファイバ中の光速度である。
【0025】
ここで、(1)式に示す右辺sin(2θδ)=0になる条件は、(2)式から中点z0 =0である。
【0026】
また、時計回り方向Aと反時計回り方向Bに進むA波とB波が受光素子5に到達するまでの到達時間差が振動の周期と一致する場合にも、(1)式に示す右辺sin(2θδ)=0になる。
【0027】
そこで、加振点Pに生じる振動の周波数成分をfとすると、f=1/(2δ)となる周波数成分が受光素子5での応答に含まれず、ディップ点になることを表している。
【0028】
図2は、光ファイバ3のリング長Lが20kmの場合に、加振点Pの距離z0 を10km、3km、1kmに設定したときに、受光素子5に受光される信号成分P(τ)の強度と周波数を示している。
【0029】
図2に示すように、例えば距離10kmの加振点Pに振動が発生した場合、約10kHzの周波数fに対する信号成分Pがディップ点になる。従って、信号成分Pがディップ点になる不感周波数fを抽出することで、加振点Pの距離z0 を特定することが可能となる。
【0030】
(実施例)
図3は、本発明に係る光ファイバリング干渉計型振動検知センサの振動位置推定装置20の構成を示す図である。
【0031】
図3において、振動位置推定装置20は、制御部21、ROM23、RAM25、A/D変換器27、ディスプレイ29から構成されている。
【0032】
制御部21は、ROM23に記憶されている制御プログラムに従って振動位置推定処理を実行する。ROM23は、振動位置推定処理の制御プログラムを記憶する。RAM25は、処理データを一時的に記憶するメモリであり、このメモリに代わってハードディスクなどの磁気記憶装置を用いてもよい。A/D変換器27は、増幅回路11により増幅されたセンサ信号をアナログ/デジタル変換してセンサデータを出力する。ディスプレイ29は、例えばLCD(液晶表示装置)からなり、制御部21により生成された表示データを表示画面に表示する。
【0033】
図4に示すフローチャート、図5に示す波形を参照して、振動位置推定装置20の動作を説明する。なお、図5(a)は、光ファイバ3に振動が発生したときの時間応答データの波形を示しており、図5(b)は、この波形をフーリエ変換したものを示している。
【0034】
上述したように、駆動回路10で励起され、レーザダイオードからなる発光素子1から発光されたレーザ光は、分岐結合素子2によって分岐されてループ状の光ファイバ3の両端に入射され、このループ状の光ファイバ3を時計回り方向A及び反時計回り方向Bに伝搬され、そして、方向Aに伝搬したA波及び方向Bに伝搬したB波は、ループ状の光ファイバ3のそれぞれの反対端に達した後に分岐結合素子2にて結合され、フォトダイオードからなる受光素子5において干渉光として検出され、この受光素子5により光電変換され、光強度に応じた電気信号に変換され、さらに増幅器11によって増幅されて振動位置推定装置20に出力される。
【0035】
振動位置推定装置20において、ステップS10では、制御部21は測定条件として、A/D変換器27のサンプリング周波数を例えば1MHz、測定ポイント数を例えば200k個としてRAM25上のメモリエリアを確保する。
【0036】
次いで、ステップS20では、制御部21は、A/D変換器27からセンサデータを受け取ってRAM25上に記憶し、時間応答データを測定する。この結果、RAM25上には、図5(a)に示すように光ファイバ3の加振点Pに振動が加えられたときのセンサデータが時間応答データとして記憶される。
【0037】
次いで、ステップS30では、制御部21は、RAM25上に記憶されているセンサデータの時間応答データに対して、例えば50msecの時間幅をそれぞれ有するn個のウインドウに区切る。そして、ステップS35では、制御部21の回数カウント値kをk=1に設定する。
【0038】
ステップS40では、制御部21は、区切られたk番目の区間の時間応答データに対して、周知のFFT演算アルゴリズムによりフーリエ変換してパワースペクトルデータを求め、RAM25上に記憶する。この結果、図5(b)に示すように、k番目の区間に対するパワースペクトルデータが求められる。
【0039】
次いで、ステップS50では、制御部21は、RAM25上に記憶されているパワースペクトルデータに対して、低い周波数から高い周波数に向かって近隣5点のデータの移動平均データを求めてサンプリングノイズなどの高周波成分を除去し、ノイズ除去後のパワースペクトルデータとしてRAM25上に記憶する。
【0040】
次いで、ステップS60では、ノイズ除去後のパワースペクトルデータP(f)の全データを加算してから全データ数で割ってパワースペクトルデータの平均値Paを求めておく。そして、制御部21は、P(f)<Paとなり、かつ、P(f)が最も小さくなるディップ点の周波数f´を探索する。
【0041】
次いで、ステップS70では、ステップS60で求められたディップ点の周波数f´に基づいて、加振点Pの距離z0 を同定する。すなわち、上述した(2)式を変形すると、
【数3】
z0=δc ={1/(2f´)}c …(3)
(c:光ファイバ中の光速度(約20万km/sec))
となるので、(3)式にディップ点の周波数f´を代入して加振点Pの距離z0 を算出し、カウント値kに対応する距離z0 としてRAM25に記憶する。
【0042】
例えば、図5(b)に示すディップ点の周波数f´(f´=13.9kHz)がステップS60での処理において探索された場合、この不感周波数に対応する加振点Pまでの距離z0 は、光ファイバ3の中点から約7kmであることを推定することができる。
【0043】
次いで、ステップS80では、カウント値kがnに到達してn番目の区間の時間応答データに対する処理が終了したかどうかを判断する。ここで、n番目の区間までの処理が終了していない場合には、ステップS90に進み、カウント値kに1を加えてカウント値kを更新し、ステップS40に戻る。
【0044】
一方、n番目の区間までの処理が終了した場合には、ステップS100に進み、制御部21は、RAM25に記憶されている1〜n番目の区間にそれぞれ対応する距離z0 を読み出し、区間の番号と距離z0 を対応させた表示データを生成し、ディスプレイ29の表示画面に表示する。
【0045】
なお、ステップS50に示す平均化処理(フィルタリング)、平均化回数や分割数などのデータ処理方法等については一例を示したものであり、他の処理方法を用いて同様の結果を求めるように構成してもよい。
【0046】
このように、発光素子1から出射された光信号を分岐してループ状の光ファイバ3の両端に出射し、この光ファイバ3中を時計回りと反時計回りに伝搬されたそれぞれの伝搬光を分岐結合素子2に入射して結合しておき、分岐結合素子2によって結合されたそれぞれの伝搬光を入射して受光素子5により電気信号に変換しておく。ここで、受光素子5から出力された電気信号をA/D変換器27によりデジタル化された時間応答データに変換し、A/D変換器27からの時間応答データをフーリエ変換してパワースペクトルデータを算出し、パワースペクトルデータに含まれるディップ点の周波数を探索し、このディップ点の周波数に基づいて、光ファイバ3の途中位置において加振された加振点の距離を同定するので、光ファイバ上の途中の位置に振動が印加された場合でも、この加振点の位置を検知することができる。
【0047】
また、ディップ点の周波数と光ファイバ3中の光速度に基づいて、加振点の距離を同定するので、この加振点の位置を検知することができる。
【0048】
さらに、パワースペクトルデータから高周波成分を除去し、高周波成分を除去されたパワースペクトルデータに基づいて、パワースペクトルデータの平均値を算出しておき、高周波成分を除去されたパワースペクトルデータのうち、算出しておいた平均値よりも小さく、最も小さくなるディップ点の周波数を探索するので、確実にディップ点の周波数を探索することができる。
【0049】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、発光素子から出射された光信号を分岐してループ状の光ファイバの両端に出射し、この光ファイバ中を時計回りと反時計回りに伝搬されたそれぞれの伝搬光を分岐結合素子に入射して結合しておき、分岐結合素子によって結合されたそれぞれの伝搬光を入射して受光素子により電気信号に変換しておく。ここで、受光素子から出力された電気信号をA/D変換器によりデジタル化された時間応答データに変換し、A/D変換器からの時間応答データをフーリエ変換してパワースペクトルデータを算出し、パワースペクトルデータに含まれるディップ点の周波数を探索し、このディップ点の周波数に基づいて、光ファイバの途中位置において加振された加振点の距離を同定するので、光ファイバ上の途中の位置に振動が印加された場合でも、この加振点の位置を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバリング干渉計型振動検知センサにおける振動位置推定装置を示すシステム図である。
【図2】受光素子に受光される信号成分の強度と周波数の関係を示している。
【図3】本発明に係る光ファイバリング干渉計型振動検知センサの振動位置推定装置20の構成を示す図である。
【図4】振動位置推定装置20の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】光ファイバ上の途中の位置に振動が印加された場合に、受光素子に受光される時間応答波形を示す図(a)と、時間応答波形をフーリエ変換して得られたパワースペクトルデータ(b)である。
【図6】従来の光ファイバリング干渉計型振動検知センサを示すシステム図である。
【符号の説明】
1 発光素子
2 分岐結合素子
3 光ファイバ
5 受光素子
11 増幅器
10 駆動回路
20 振動位置推定装置
21 制御部
23 ROM
25 RAM
27 A/D変換器
29 ディスプレイ
Claims (6)
- 光源から出射された光信号を分岐してループ状の光ファイバの両端に出射し、この光ファイバ中を時計回りと反時計回りに伝搬されたそれぞれの伝搬光を入射して結合する分岐結合素子と、
前記分岐結合素子によって結合されたそれぞれの伝搬光を入射して電気信号に変換する受光素子とを備え、
前記受光素子から出力された電気信号をデジタル化された時間応答データに変換するA/D変換手段と、
A/D変換器からの時間応答データをフーリエ変換してパワースペクトルデータを算出するフーリエ変換手段と、
前記フーリエ変換手段により算出されたパワースペクトルデータに含まれるディップ点の周波数を探索するディップ点探索手段と、
前記ディップ点探索手段により探索されたディップ点の周波数に基づいて、前記光ファイバの途中位置において加振された加振点の距離を同定する加振点距離同定手段とを備えたことを特徴とする光ファイバリング干渉計型振動検知センサにおける振動位置推定装置。 - 前記加振点距離同定手段は、
前記ディップ点の周波数と前記光ファイバ中の光速度に基づいて、前記加振点の距離を同定することを特徴とする請求項1記載の光ファイバリング干渉計型振動検知センサにおける振動位置推定装置。 - 前記ディップ点探索手段は、
前記パワースペクトルデータから高周波成分を除去するローパスフィルタ手段と、
前記ローパスフィルタ手段からの高周波成分を除去されたパワースペクトルデータに基づいて、パワースペクトルデータの平均値を算出する平均値算出手段と、
前記ローパスフィルタ手段からの高周波成分を除去されたパワースペクトルデータのうち、前記平均値算出手段により算出された平均値よりも小さく、最も小さくなるディップ点の周波数を探索することを特徴とする請求項1記載の光ファイバリング干渉計型振動検知センサにおける振動位置推定装置。 - 光源から出射された光信号を分岐してループ状の光ファイバの両端に出射し、この光ファイバ中を時計回りと反時計回りに伝搬されたそれぞれの伝搬光を入射して結合する分岐結合素子と、
前記分岐結合素子によって結合されたそれぞれの伝搬光を入射して電気信号に変換する受光素子と、
前記受光素子から出力された電気信号をデジタル化された時間応答データに変換するA/D変換手段とを備え、
A/D変換器からの時間応答データをフーリエ変換してパワースペクトルデータを算出するフーリエ変換ステップと、
前記フーリエ変換ステップにより算出されたパワースペクトルデータに含まれるディップ点の周波数を探索するディップ点探索ステップと、
前記ディップ点探索ステップにより探索されたディップ点の周波数に基づいて、前記光ファイバの途中位置において加振された加振点の距離を同定する加振点距離同定ステップとを有することを特徴とする光ファイバリング干渉計型振動検知センサにおける振動位置推定方法。 - 前記加振点距離同定ステップは、
前記ディップ点の周波数と前記光ファイバ中の光速度に基づいて、前記加振点の距離を同定することを特徴とする請求項4記載の光ファイバリング干渉計型振動検知センサにおける振動位置推定方法。 - 前記ディップ点探索ステップは、
前記パワースペクトルデータから高周波成分を除去するローパスフィルタステップと、
前記ローパスフィルタステップからの高周波成分を除去されたパワースペクトルデータに基づいて、パワースペクトルデータの平均値を算出する平均値算出ステップとを有し、
前記ローパスフィルタステップからの高周波成分を除去されたパワースペクトルデータのうち、前記平均値算出ステップにより算出された平均値よりも小さく、最も小さくなるディップ点の周波数を探索することを特徴とする請求項4記載の光ファイバリング干渉計型振動検知センサにおける振動位置推定方法。
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