JP4058277B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−R/RWやDVD−R/RWのような情報の書き込みが可能な光ディスクを駆動させる光ディスク装置に関し、特にその防塵機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD−R/RWドライブは、書き込み可能という性質上、外乱に対して弱く、デリケートな環境を確保することが必要である。そのひとつとして、塵埃の侵入から遮蔽された環境を確保することがあげられる。これは、ドライブ内部に侵入した塵埃が、レーザ、レンズおよび精密駆動部などに付着すると、書き込み性能およびアクチュエータの駆動性能が劣化し、書き込みの失敗といった製品上、致命的な欠陥につながってしまうためである。
【0003】
ところが、CD−R/RWドライブの書き込み、および読み込み速度は、近年、高速化しており、それに伴って、ドライブ内部に発生する空気流はますます増大している。そのため、塵埃をドライブ内部に引き込み易い環境になっており、塵埃による製品の性能を劣化させないためには、一層の塵埃侵入に対する遮蔽性が要求される。
【0004】
しかし、機械的には、部品精度のばらつき、組立上のばらつき、および部品間のガタなどの理由により、開口部に生じる隙間を遮蔽して密封性を保つには限界がある。
【0005】
このような点を解決するための従来技術としては、例えば、特開平05−012846号公報記載の「光ディスク駆動装置」がある。この公報には、開口部に開閉する回転可能なシャッターを設け、外部からの塵埃の侵入を防ぐ構成が記載されている。また、特開平10−40671号公報には、トレイとトレイパネル間を別部品のばねにより結合し、ばね力にて常に密封される方向にトレイパネルを付勢することにより密封性を保つ方法が記載されている。
【0006】
図13,図14は他の従来技術を示す説明図であり、図13(a)はフロントパネルの正面図、図13(b)は図13(a)のAA線断面図、図14(a)はトレイ搬送中の状態を示す断面図、図14(b)はトレイ搬送完了時を示す断面図であり、50はフロントパネル、51はディスク状記録媒体を載置するトレイ、52はトレイ51の前面に取り付けられたトレイパネル、53は、フロントパネル50の前面に形成され、トレイパネル52が適合する凹部、54は、凹部53内に形成され、トレイ51が遊嵌する開口部、55は開口部54の周縁部に設けられた弾性体を示す。
【0007】
図13に示すように、トレイパネル52が嵌合するフロントパネル50の凹部53に、スポンジ等の弾性にすぐれた材料を貼り付け、トレイパネル52を弾性体55に押し付けることにより、密封性が確保される。その結果、フロントパネル50の開口部54と、この開口部54を塞ぐ役目を持つトレイパネル52との間に生じる隙間が、図14(b)に示すように弾性体55によって埋められ、塵埃の侵入を防ぐことが可能になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前者の二方法においては、部品のばらつき、組み立て上のばらつき、部品間のガタによって生じる開口部の隙間(塵埃の侵入経路)を新たな部品を追加することにより遮蔽する構造となっている。このような方法によれば、ばらつきを気にすることなく、侵入経路を遮蔽することができるが、部品追加により部品費および組み立て費がかかるためコストアップにつながってしまう。また、部品点数の増加による信頼性の低下といった観点から考えると、安易に実施することができない。
【0009】
一方、後者の方法は、隙間部分に相当する箇所にスポンジなどの弾性体を配置し、二部品間に生じる機構上のガタを、弾性体により吸収し、ドライブ内部の密封性を確保している。この方法は、追加部品点数も少なく、簡易な方法と思われる。
【0010】
しかし、製造工程においては、このスポンジ状の弾性体は、貼り付け面積が少ないといった理由により、作業性が悪い場合が多い。また、その弾性体は、ユーザから見える位置に貼られることになり、外観上も好ましくない。また、両面テープなどで貼り付けるため、動作時に剥がれる可能性もある。
【0011】
本発明は、このような問題点を解決し、追加部品を抑え、かつスポンジなどの弾性体を貼り付けることなく、内部の密封性を確保する構成を実現した光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、記録媒体を保持するトレイと、このトレイを移動させて記録媒体をロードあるいはアンロードするローディング機構と、記録媒体に対して記録/再生を行う光ピックアップ装置と、前記トレイ、前記ローディング機構および前記光ピックアップ装置を収納する筐体と、この筐体に取り付けられ、かつ記録媒体の挿入口を有するフロントパネルと、前記トレイに取り付けられ、前記トレイを移動させることによって前記挿入口を開閉させるトレイパネルとを備えた光ディスク装置において、前記トレイパネルにおける前記トレイとの対向面にボスを立設させ、かつ前記トレイに前記ボスの移動を規制する溝部を設け、前記トレイパネルにばね性を有する係合部を一体成型によって形成し、前記係合部を前記トレイの一部に、前記トレイパネルを前記トレイに対して密着/離間可能に挟持させたことを特徴とする。このように構成したことにより、アンロード時にはトレイパネルがトレイに押し付けられ、ロード完了時にはトレイパネルがフロントパネルに押し付けられる。この際、係合部のばね性によってトレイパネルが押し出されることにより、二部品間のガタを吸収し、密封性を確保することが可能になり、さらに、トレイパネルとトレイにおけるボスと溝部による移動規制構造を備えたため、トレイとトレイパネルの相対的な位置ずれを防止することができる。
【0013】
請求項2に係る発明は、記録媒体を保持するトレイと、このトレイを移動させて記録媒体をロードあるいはアンロードするローディング機構と、記録媒体に対して記録/再生を行う光ピックアップ装置と、前記トレイ、前記ローディング機構および前記光ピックアップ装置を収納する筐体と、この筐体に取り付けられ、かつ記録媒体の挿入口を有するフロントパネルと、前記トレイに取り付けられ、前記トレイを移動させることによって前記挿入口を開閉させるトレイパネルとを備えた光ディスク装置において、前記トレイにおける前記トレイパネルとの対向面にボスを立設させ、かつ前記トレイパネルに前記ボスの移動を規制する溝部を設け、前記トレイにばね性を有する係合部を一体成型によって形成し、前記トレイパネルに前記係合部に係合する被係合部を設け、前記係合部を前記被係合部に、前記トレイパネルを前記トレイに対して密着/離間可能に取り付けたことを特徴とする。このように構成したことにより、アンロード時にはトレイパネルがトレイに押し付けられ、ロード完了時にはトレイパネルがフロントパネルに押し付けられる。この際、係合部のばね性によってトレイパネルが押し出されることにより、二部品間のガタを吸収し、密封性を確保することが可能になり、さらに、トレイとトレイパネルにおけるボスと溝部による移動規制構造を備えたため、トレイとトレイパネルの相対的な位置ずれを防止することができる。
【0014】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、トレイにおけるトレイパネルと対向する面の一部を傾斜面としたことを特徴とする。このように構成したことにより、組み立て工程において、その傾斜面に沿ってトレイパネルをトレイに組み付けることにより、組み立てやすく、かつ、組み付け完了後は、ロード完了時にトレイパネルとフロントパネルを密着させる方向に付勢させることができる。
【0015】
請求項4に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、トレイパネルにおけるトレイと対向する面の一部を傾斜面としたことを特徴とする。このように構成したことにより、組み立て工程において、その傾斜面に沿ってトレイパネルをトレイに組み付けることにより、組み立てやすく、かつ、組み付け完了後は、ロード完了時にトレイパネルとフロントパネルを密着させる方向に付勢させることができる。
【0016】
請求項5に係る発明は、請求項1または3に係る発明において、トレイにおける係合部の当接部位に、前記係合部の一部が嵌合する溝を設けたことを特徴とする。このように構成したことにより、組み付け後においては、取り付け方向に対してトレイパネルがトレイから外れにくい構造とすることができる。
【0017】
請求項6に係る発明は、請求項2または4に係る発明において、トレイパネルにおける係合部の当接部位に、前記係合部の一部が嵌合する溝を設けたことを特徴とする。このように構成したことにより、組み付け後においては、取り付け方向に対してトレイパネルがトレイから外れにくい構造とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
図1は本発明の実施形態を説明するための第1参考例における光ディスク装置の概略構成を示す分解斜視図であり、1は光ディスク装置、2はディスク状の記録媒体、3は記録媒体2を載置するトレイ、4は、トレイ3を光ディスク装置1本体の内外に移動させるとともに、記録媒体2をロードあるいはアンロードさせるローディング機構、5は記録媒体2に対して情報を読み書きする光ピックアップ装置、6は各種制御回路を有するプリント回路基板、7は光ディスク装置1の下部の外装カバーとなるボトムカバー、8は光ディスク装置1の上部および側部の外装カバーとなるトップカバー、9はトレイ3に載置された記録媒体2が出入りする開口部9aを有するフロントパネル、10は、トレイ3に設けられ、ローディング完了時に開口部9aを閉じるトレイパネルを示す。
【0020】
なお、説明の便宜上、光ディスク装置1本体の外側にトレイ3を移動させる方向を前あるいは前側、光ディスク装置1本体の内側にトレイ3を移動させる方向を後あるいは後側と称することにする。
【0021】
ボトムカバー7上に、プリント回路基板6,光ピックアップ装置5,トレイ3およびローディング機構4を装着し、トップカバー8を取り付け、ボトムカバー7およびトップカバー8の前側にフロントパネル9を取り付け、フロントパネル9の外側からトレイ3の前面部にトレイパネル10を取り付けることにより、光ディスク装置1が構成される。
【0022】
図2は図1の装置におけるトレイに対するトレイパネルの取り付け構造を示す平面図であり、図2(a)はトレイ搬送中の状態、図2(b)はトレイ搬送完了時の状態を示すものである。
【0023】
トレイ3の前側の両側部には切り欠き部3aが形成されており、トレイパネル10の後面の両端部には切り欠き部3aに係合するばね部10aが形成されている。トレイパネル10は樹脂によって構成されており、ばね部10aはトレイパネル10と一体成型によって形成される。また、ばね部10aは略レ字状によって形成されており、トレイパネル10の両端に対して若干中央よりに立設している。そして、ばね部10aが切り欠き部3aに嵌合し、ばね部10aとトレイパネル10との間にトレイ3の両端部が挟みつけられることによって、トレイパネル10がトレイ3に保持される。また、フロントパネル9前面における開口部9aの周囲は段状に形成されており、開口部9aの長手方向の幅は両端部のばね部10a,10aの間隔より大きく、トレイパネル10の長手方向の幅より小さく設定されている。そのため、ローディング完了時にトレイパネル10の両端部がフロントパネル9の前面に当接する。
【0024】
トレイ3を装置本体の外部に移動させた際には、図2(a)に示すように、ばね部10aがトレイ3をトレイパネル10に引き付ける方向に付勢することにより、トレイパネル10がトレイ3の前面に密着した状態で保持される。
【0025】
そして、トレイ3が光ディスク装置1本体外に引き出された状態からトレイ3のローディングを実行すると、トレイ3は図中矢印方向(右側)に移動を始め、ロード完了を検出するスイッチ(図示せず)の状態が変わった時点で、図2(b)に示すように、ロード動作を完了する。この時、フロントパネル9の前面とトレイパネル10の前面とが略同一平面になる。
【0026】
ロード完了を検出するスイッチは、部品のばらつき,および組立のばらつきなどがあっても、トレイパネル10とフロントパネル9とが密着(干渉)してからロード完了を検出するように設計しておく。
【0027】
ロード完了時点では、図2(b)に示すように、トレイパネル10の両端部がフロントパネル9における開口部9aの縁部に当接し、トレイパネル10がトレイ3の前面から離間し、トレイパネル10がフロントパネル9に密着した状態で保持される。すなわち、トレイパネル10に設けたばね部10aの弾性変形によってトレイパネル10とフロントパネル9との干渉分が吸収される。
【0028】
このように構成したことにより、従来のように弾性体を用いることなくしかも簡単な構成で開口部9aの密閉性を向上させることが可能になり、塵埃の侵入を防ぐことができる。
【0029】
図3は第2参考例における光ディスク装置の要部構成となるトレイに対するトレイパネルの取り付け構造を示す平面図であり、図3(a)はトレイ搬送中の状態、図3(b)はトレイ搬送完了時の状態を示すものである。
【0030】
この第2参考例は、図2に示す第1参考例における切り欠き部3aに図3に示す板ばね部3bを形成し、図2に示すばね部10aの代わりに鉤状の係合部10bを形成したものである。なお、係合部10bは弾性変形するものではない。
【0031】
トレイパネル10は樹脂によって構成されており、係合部10bはトレイパネル10と一体成型によって形成される。また、トレイ3は樹脂によって構成されており、切り欠き部3aおよび板ばね部3bはトレイ3と一体成型によって形成される。そして、板ばね部3bを係合部10bに係合させた際に、板ばね部3bが開く方向に弾性変形することにより、トレイパネル10がトレイ3またはフロントパネル9に密着した状態で保持される。
【0032】
トレイ3を装置本体の外部に移動させた際には、図3(a)に示すように、板ばね部3bがトレイパネル10をトレイ3側に引き付ける方向に付勢することにより、トレイパネル10がトレイ3の前面に密着した状態で保持される。
【0033】
そして、トレイ3が光ディスク装置1本体外に引き出された状態からトレイ3のローディングを実行すると,トレイ3は図中矢印方向(右側)に移動を始め、ロード完了を検出するスイッチ(図示せず)の状態が変わった時点で、図3(b)に示すように、ロード動作を完了する。この時、フロントパネル9の前面とトレイパネル10の前面とが略同一平面になる。
【0034】
ロード完了時点では、図3(b)に示すように、トレイパネル10の両端部がフロントパネル9における開口部9aの縁部に当接し、トレイパネル10がトレイ3の前面から離間し、トレイパネル10がフロントパネル9に密着した状態で保持される。すなわち、トレイ3に設けた板ばね部3bが閉じるように弾性変形することによってトレイパネル10とフロントパネル9との干渉分が吸収される。
【0035】
このように構成したことにより、第1参考例と同様に、従来のように弾性体を用いることなくしかも簡単な構成で開口部9aの密閉性を向上させることが可能になり、塵埃の侵入を防ぐことができる。
【0036】
図4は本発明の第1実施形態における光ディスク装置の要部構成となるトレイに対するトレイパネルの取り付け構造を示す平面図であり、図4(a)はトレイ搬送中の状態、図4(b)はトレイ搬送完了時の状態を示すものであり、20はボスを示す。なお、図2に示す第1参考例における部材と同一の部材については同一の符号を付して詳細な説明は省略した。
【0037】
トレイパネル10の後面には、複数のボス20がローディング方向に立設されており、ボス20に対向するトレイ3の部位には、ボス20が入る溝3cが設けられている。そのため、ばね部10aによって、トレイパネル10がトレイ3に対して搬送方向に移動しても、ボス20によってトレイパネル10が搬送方向にガイドされ、直交する方向への移動が規制される。
【0038】
このように構成したことにより、搬送方向に対して直交する方向におけるトレイパネル10とトレイ3との相対的な位置ずれが防止されるようになる。その結果、従来のように弾性体を用いることなくしかも簡単な構成で開口部9aの密閉性を向上させることが可能になり、塵埃の侵入を防ぐことができるとともに、パネル3に対するトレイパネル10の位置ずれを防止することが可能になる。
【0039】
なお、第1実施形態の構成は、第1参考例の構成にボス20および溝3cを設けたものであるが、同様の考え方で、第2参考例の構成におけるトレイパネル10と対向するトレイ3の前面の部位にボスを設け、トレイパネル10側にはボスをガイドする溝形状を設けても良く、このように構成したことにより、開口部9aの密閉性をあげ、塵埃の侵入を防ぐとともに、トレイ3に対するトレイパネル10の位置ずれを防止することが可能になる。
【0040】
図5は本発明の第2実施形態における光ディスク装置の要部構成となるトレイに対するトレイパネルの取り付け構造を示す平面図、図6は図5のAA線およびBB線断面図、図7はトレイにトレイパネルを組み付けたときの構成を示す断面図である。なお、図2に示す第1参考例における部材と同一の部材については同一の符号を付して詳細な説明は省略した。
【0041】
トレイパネル10と対向するトレイ3の前面部の上側角部には傾斜面3dが形成されている。図6において、aはトレイ3の傾斜面3dの最上位置から切り欠き部3aにおける前側の面までの厚さ、bは傾斜面3dの最下位置(トレイ3の前面)から切り欠き部3aにおける前側の面までの厚さ、cはトレイパネル10の後面とばね部10aの先端部との隙間の大きさを示している。
【0042】
この3寸法のa,b,cの大きさ関係は、a<c<bとなっている。そのため、組み付け始めは、a<cという寸法関係のため、ばね部10aの先端が切り欠き部3aに嵌入しやすくなり、トレイパネル10の後面を、トレイ3の前面部に設けられた傾斜面3dに沿って図中矢印方向に組み付けることにより、トレイパネル10のトレイ3に対する組み付け性を向上させることができる。
【0043】
なお、組み付け後は、図4に示す構成と同様にトレイパネル10とトレイ3とはばね部10aによって互いに密着する方向に付勢される構造となる。
【0044】
図8は本発明の第2実施形態における光ディスク装置の変形例を示す断面図、図9はトレイにトレイパネルを組み付けたときの構成を示す断面図である。なお、図5〜7に示す部材と同一の部材については同一の符号を付して詳細な説明は省略した。
【0045】
図8に示す変形例は、図6に示す構成において、切り欠き部3aにおける前側の壁面すなわちローディング時においてばね部10aが当接する面に、ばね部10aが嵌合する溝部3eを設けたものである。
【0046】
図8に示すa,bおよびcは,図6に示す寸法と同様である。eはトレイ3の前面から溝部3eの底面までの厚さ、gはばね部10aが嵌合する溝部3eの幅、fはばね部10aの高さを示すものである。
【0047】
各寸法の大きさ関係は、f<g、およびa<c<e<bとなっている。その結果、組み付け始めはa<cという寸法関係のため、図5,図6に示す構成と同様に、トレイパネル10におけるトレイ3との対向面を、傾斜面3dに沿って図中矢印方向に組み付けることにより、トレイパネル10をトレイ3に組み付けることが容易に可能となる。
【0048】
さらに組み付け後は、図9に示すように、ばね部10aがトレイ3に設けられた溝部3eに嵌合するため、図中の上下方向に対してトレイパネル10がトレイ3からはずれにくい構造になる。
【0049】
なお、第2実施形態は、第1参考例の構成におけるトレイ3に傾斜面3dまたは傾斜面3dと溝部3eを設けたものであるが、同様の考え方で、第2参考例の構成におけるトレイ3の前面部の上側角部には傾斜面を設け、傾斜面の最上位置から板ばね部3bの先端部までの間隔より、トレイパネル10の後面から係合部10bの内側壁面までの間隔が大きくなるように設定することにより、組み立て性を向上させることができる。また、係合部10bの内側壁面に溝部を設けることにより、図中の上下方向に対してトレイパネル10がトレイ3からはずれにくい構造になる。
【0050】
図10は本発明の第3実施形態における光ディスク装置の要部構成となるトレイに対するトレイパネルの取り付け構造を示す平面図、図11は図10のCC線およびDD線断面図、図12はトレイにトレイパネルを組み付けたときの構成を示す断面図である。なお、図2に示す第1参考例における部材と同一の部材については同一の符号を付して詳細な説明は省略した。
【0051】
トレイ3の前面部と対向するトレイパネル10の下側角部には傾斜面10cが形成されている。図11において、bはトレイ3の前面から切り欠き部3aにおける前側の壁面までの厚さ、cはトレイパネル10の後面からばね部10aの先端までの隙間の大きさ、dはトレイパネル10の後面における傾斜面の最下部からからばね部10aの先端までの隙間の大きさを示している。
【0052】
この3寸法のb,c,dの大きさ関係は、c<b<dとなっている。そのため、組み付け始めは、b<dという寸法関係のため、ばね部10aの先端が切り欠き部3aに嵌入しやすくなり、トレイパネル10に設けられた傾斜面10cをトレイ3の前面に沿って図中矢印方向に組み付けることにより、トレイパネル10のトレイ3に対する組み付け性を向上させることができる。なお、組み付け後は、図4に示す構成と同様にトレイパネル10とトレイ3とはばね部10aによって互いに密着する方向に付勢される構造となる。
【0053】
なお、第3実施形態は、第1参考例の構成におけるトレイ3の前面部と対向するトレイパネル10の下側角部には傾斜面10cを設けたものであるが、同様の考え方で、第2参考例の構成におけるトレイパネル10の下側角部には傾斜面を設け、トレイ3の前面から板ばね部3bの先端部までの間隔より、トレイパネル10の傾斜面の最下位置から係合部10bの内側壁面までの間隔が大きくなるように設定することにより、組み立て性を向上させることができる。
【0054】
【発明の効果】
以上、説明したように構成された本発明によれば、部品点数を増やすことなく、簡易な構成で記録媒体の挿入口の密封性を向上させることが可能になり、塵埃の侵入を防止し、さらに、記録媒体の挿入部におけるトレイとトレイパネルの相対的な位置ずれを防止することができ、光ディスク装置の性能を維持することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための第1参考例における光ディスク装置の概略構成を示す分解斜視図
【図2】図1の装置におけるトレイに対するトレイパネルの取り付け構造を示す平面図
【図3】第2参考例における光ディスク装置の要部構成となるトレイに対するトレイパネルの取り付け構造を示す平面図
【図4】本発明の第1実施形態における光ディスク装置の要部構成となるトレイに対するトレイパネルの取り付け構造を示す平面図
【図5】本発明の第2実施形態における光ディスク装置の要部構成となるトレイに対するトレイパネルの取り付け構造を示す平面図
【図6】図5のAA線およびBB線断面図
【図7】図6におけるトレイにトレイパネルを組み付けたときの構成を示す断面図
【図8】本発明の第2実施形態における光ディスク装置の変形例を示す断面図
【図9】図8におけるトレイにトレイパネルを組み付けたときの構成を示す断面図
【図10】本発明の第3実施形態における光ディスク装置の要部構成となるトレイに対するトレイパネルの取り付け構造を示す平面図
【図11】図10のCC線およびDD線断面図
【図12】図11におけるトレイにトレイパネルを組み付けたときの構成を示す断面図
【図13】従来技術を示す説明図
【図14】従来技術を示す説明図
【符号の説明】
1 光ディスク装置
2 記録媒体
3 トレイ
3a 切り欠き部
3b 板ばね部
3c 溝
3d,10c 傾斜面
3e 溝部
4 ローディング機構
5 光ピックアップ装置
6 プリント回路基板
7 ボトムカバー
8 トップカバー
9 フロントパネル
9a 開口部
10 トレイパネル
10a ばね部
10b 係合部
20 ボス

Claims (6)

  1. 記録媒体を保持するトレイと、このトレイを移動させて記録媒体をロードあるいはアンロードするローディング機構と、記録媒体に対して記録/再生を行う光ピックアップ装置と、前記トレイ、前記ローディング機構および前記光ピックアップ装置を収納する筐体と、この筐体に取り付けられ、かつ記録媒体の挿入口を有するフロントパネルと、前記トレイに取り付けられ、前記トレイを移動させることによって前記挿入口を開閉させるトレイパネルとを備えた光ディスク装置において、
    前記トレイパネルにおける前記トレイとの対向面にボスを立設させ、かつ前記トレイに前記ボスの移動を規制する溝部を設け、前記トレイパネルにばね性を有する係合部を一体成型によって形成し、前記係合部を前記トレイの一部に、前記トレイパネルを前記トレイに対して密着/離間可能に挟持させたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 記録媒体を保持するトレイと、このトレイを移動させて記録媒体をロードあるいはアンロードするローディング機構と、記録媒体に対して記録/再生を行う光ピックアップ装置と、前記トレイ、前記ローディング機構および前記光ピックアップ装置を収納する筐体と、この筐体に取り付けられ、かつ記録媒体の挿入口を有するフロントパネルと、前記トレイに取り付けられ、前記トレイを移動させることによって前記挿入口を開閉させるトレイパネルとを備えた光ディスク装置において、
    前記トレイにおける前記トレイパネルとの対向面にボスを立設させ、かつ前記トレイパネルに前記ボスの移動を規制する溝部を設け、前記トレイにばね性を有する係合部を一体成型によって形成し、前記トレイパネルに前記係合部に係合する被係合部を設け、前記係合部を前記被係合部に、前記トレイパネルを前記トレイに対して密着/離間可能に取り付けたことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 前記トレイにおける前記トレイパネルと対向する面の一部を傾斜面としたことを特徴とする請求項1または2記載の光ディスク装置。
  4. 前記トレイパネルにおける前記トレイと対向する面の一部を傾斜面としたことを特徴とする請求項1または2記載の光ディスク装置。
  5. 前記トレイにおける前記係合部の当接部位に、前記係合部の一部が嵌合する溝を設けたことを特徴とする請求項1または記載の光ディスク装置。
  6. 前記トレイパネルにおける前記係合部の当接部位に、前記係合部の一部が嵌合する溝を設けたことを特徴とする請求項2または記載の光ディスク装置。
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