JP4057912B2 - 内燃機関 - Google Patents
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Description
例えば、米国3710 767,DE 3921 581において、複数のダブルアクティングピストンを有する4行程内燃機関を開示している。「ダブルアクティング」によりとは、ピストンの両方向の移動で、仕事行程をするピストンを意味する。開示されている異なるピストンは、従来のコネクティングロッドを介してクランクシャフトに順に連結されている同軸のピストンロッドに堅く固定されているピストンという不利益を有している。これは、より大きな移動部分と延びているサンプを有するより大きく重いエンジンを生み出す。
好ましくは、コネクティングロッドは、エンジンサンプを隣接する燃焼室から分離する分離板を密閉状態で貫通し、分離板は、コネクティングロッドの横方向の動きを許容する。
また、本発明に従った内燃機関であって、該内燃機関は、コネクティングロッドによりクランクシャフトに連結されたピストンを有する少なくとも1つのシリンダーを有し、前記ピストンは、前記シリンダーを2つの燃焼室に分割し、前記ピストンは、両方向の移動のため、前記ピストンのどちらかの側面にある前記燃焼室のうちの1つにおいて、爆発による混合物を圧縮することができ、前記燃焼室のうちの1つは、前記クランクシャフトのハウジングの密閉された部分を含む。
ピストン16は、ピン30を介してコネクティングロッド17に連結され、該コネクティングロッド17は、従来の方式で、次いで直接クランクシャフト21に連結されている。下側の燃焼室15は、分離板18によりサンプ12から分離され、該分離板18は、開口部113(図4a参照)を含み、ロッド17の横の動きを許容することが出来る。開口部は、分離板18の半径方向及び/もしくは横方向に移動することができるスライド部分118によって閉じられており、それによって密閉される。ロッド17は、また、スライド部分118で垂直に移動し、そのような動きを許容するように、シール115によってそこに密閉されている。
この例のエンジン110は、1つのピストン16を使用するオットーサイクルエンジンであり、ピストンの両方向の移動(クランクシャフトに向かう及び遠ざかる)での仕事行程を生じさせ、これは、後述するように、ダブルストロークサイクルと呼ばれる。
ステップ1:圧縮行程にある下側の燃焼室15と吸入行程にある上側の燃焼室14を有し、
ステップ2:仕事行程にある下側の燃焼室15と圧縮行程にある上側の燃焼室14を有し、
ステップ3:排気行程にある下側の燃焼室15と仕事行程にある上側の燃焼室14を有し、
ステップ4:吸入行程にある下側の燃焼室15と排気行程にある上側の燃焼室14を有し、
その後、サイクルは、ステップ1を再び繰り返す。
2つの燃焼室の別の作動サイクルを、図3を参照して説明する。
ステップ2:仕事行程にある下側の燃焼室15と排気行程にある上側の燃焼室14を有し、
ステップ3:排気行程にある下側の燃焼室15と吸入行程にある上側の燃焼室14を有し、
ステップ4:吸入行程にある下側の燃焼室15と圧縮行程にある上側の燃焼室14を有し、
その後、サイクルは、ステップ1を再び繰り返す。サイクルのどんな段階も本質的に、下側の燃焼室15の行程は、上側の燃焼室14の行程の1ステップ後である。
このエンジンは、下側の燃焼室15が、壁にバルブ23、25及び点火プラグ27が配置されたサンプ12の一部を含んでいるということを除いて、エンジン110に近似している。図1で与えられた構成要素は、同じ参照符号が付けられている。各下側の燃焼室15は、サンプの一部213にのみ延びている。そして、燃焼室15は、クランクシャフト21のそれぞれの部分の周囲で、軸受/シール212により密封された状態となっている。好ましい状態では、サンプのそれぞれの部分213を含む燃焼室15の拡大された容量(容積)の全体は、燃焼室14の有効な作動容量(有効な作動容積)と一致する。
代わりのもしくは追加の潤滑は、クランクシャフト21、ロッド17、113、結合するピン及び軸受の、内部ボアに沿って潤滑油を圧送する(押し出す)高圧潤滑システムにより達成されることができる。油は、ピストンピンへの供給から、ピストンの円筒形の表面に開口している孔もしくはピストンリングの下に開口している穴を通して、ピストンの周囲の表面に送ることができる。
予め油をしみこませた油用の多孔の金属の使用は、短い寿命のエンジン、例としてしかしこれに制限されない、レースの間に取り除かれる又は分解されるレーシングエンジンにために可能である。
Claims (14)
- 4行程内燃機関(110)であって、
前記4行程内燃機関は、ダブルアクティングピストン(16)を有する少なくとも1つのシリンダー(13)を有し、
前記ダブルアクティングピストン(16)は、前記シリンダー(13)を2つの燃焼室(14、15)に分割し、前記シリンダー(13)内で往復運動可能であり、これによって、クランクシャフト(21)に向かうもしくは離れて移動する間、前記クランクシャフト(21)上で仕事が生じる仕事行程を成すことができ、
前記ピストン(16)は、コネクティングロッド(17)に直接枢着されており、コネクティングロッドは次いで前記クランクシャフト(21)に直接連結され、
前記コネクティングロッド(17)は、エンジンサンプ(12)を隣接する前記燃焼室(15)から分離する分離板(18)を密閉状態で貫通しており、
前記分離板(18)は、前記クランクシャフトによって生じる前記コネクティングロッド(17)の横方向の動きを許容することを特徴とする4行程内燃機関。 - 請求項1に記載の4行程内燃機関において、
前記コネクティングロッド(17)は、スライド部材(118)が前記コネクティングロッド(17)を密閉し、円柱軸線の半径方向もしくは横方向に前記分離板(18)に対して密閉して摺動する状態で、前記分離板(18)の開口部(113)を貫通することを特徴とする4行程内燃機関。 - 請求項1もしくは2に記載の4行程内燃機関において、
前記スライド部材(118)は、前記開口部(113)に配置された複数のシール(41、42)を備え、前記シールは、前記開口部(113)の中で移動して前記ロッド(17)を密閉することができることを特徴とする4行程内燃機関。 - 請求項3に記載の4行程内燃機関において、
前記シール(41、42)は、前記コネクティングロッド(17)を密閉するように弾性的に付勢されていることを特徴とする4行程内燃機関。 - 請求項4に記載の4行程内燃機関において、
複数の軸受ガイド(43)が、前記シール(41、42)と前記コネクティングロッド(17)の間で、接触表面を形成することを特徴とする4行程内燃機関。 - 請求項2に記載の4行程内燃機関において、
前記スライド部材(118)は、前記分離板(18)の上を摺動し、前記分離板を密閉することを特徴とする4行程内燃機関。 - 請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載の4行程内燃機関において、
前記シリンダー(13)は、シリンダーブロック(11)内に配置され、前記分離板(18)は、前記シリンダーブロック(11)に対して密封状態で移動可能であることを特徴とする4行程内燃機関。 - 請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の4行程内燃機関において、
オットーサイクルの間、前記燃焼室のうちの1つ(14又は15)が、前記燃焼室のうちの他の燃焼室(15又は14)に1つ先立ったステップであることを特徴とする4行程内燃機関。 - 請求項8に記載の4行程内燃機関において、
前記下側の燃焼室(15)は、前記上側の燃焼室(14)に先立っていることを特徴とする4行程内燃機関。 - 4行程内燃機関において、
前記4行程内燃機関は、複数のシリンダー(13)を有し、前記各々のシリンダーの作動サイクルは、請求項8もしくは請求項9に従うことを特徴とする4行程内燃機関。 - 請求項1乃至10のうちのいずれか一項に記載の4行程内燃機関において、
前記ピストン(16)及び/もしくはシリンダーのボアは、予め油をしみこませた油用の多孔の材料から形成されることを特徴とする4行程内燃機関。 - 請求項1乃至11のうちのいずれか一項に記載の4行程内燃機関において、
油は、圧力の下、前記ピストン(17)に圧送され、前記ピストンの孔及び/もしくは他の穴を通じて前記円筒形の表面に滲み出ることを特徴とする4行程内燃機関。 - 請求項1乃至12のうちのいずれか一項に記載の4行程内燃機関において、
前記シリンダーのボアはスリーブを備え、前記ピストン(17)は前記スリーブ内で往復運動し、前記スリーブは潤滑油を浸透させることができるように多孔であることを特徴とする4行程内燃機関。 - 請求項1乃至13のうちのいずれか一項に記載の4行程内燃機関において、
前記4行程内燃機関(11)は、互いに対して望ましいように方向決めされた複数のシリンダー(13)を含むことを特徴とする4行程内燃機関。
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