JP4057799B2 - 画像形成装置とその印字制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式とインクジェット方式を並設してカラー印字、モノクロ印字を行う画像形成装置とその印字制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カラー画像を得るための画像形成装置としては、主に電子写真方式とインクジェット方式があった。しかし、これら2つの方法には一長一短がある。即ち、電子写真方式は高速印字が可能であるという長所がある反面、トナーと熱定着機構を用いるため、色の再現性ではトナーの透明性に依存し、定着温度によって色相が変化するという短所がある。他方、インクジェット方式では、インクの色再現性に優れるという長所がある反面、インクの乾燥に長時間必要であり、印字の高速化が図れないという短所がある。しかしながら、その両者の長所のみを引き出して有効に使用する手法はなかった。
【0003】
ところで、一般的に印字される画像情報は、カラー表現するフルカラーの印字比率は低く、書類等に印鑑、イラスト、グラフ等を挿入する“部分カラー”が現在主流である。このような市場性と上記両方式の長所を生かすために、電子写真方式の画像形成装置とインクジェット方式の画像形成装置を1つの装置に併設し、白黒印字には電子写真方式を用い、カラー印字にはインクジェット方式を用いる手法が提案されている。
【0004】
この手法を用いたものとして、例えば特開平8−95463号公報に開示された画像形成装置がある。この画像形成装置では、電子写真方式の印字の後にインクジェット方式の印字を行う印字手法を採っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示されている画像形成装置では、1枚の原稿中に複数の解像度を有するカラー印字処理や、モノクロ印字とカラー印字が混在した混在印字処理の各々の解像度についての開示がない。
【0006】
一般的に、電子写真においては解像度を上げるように操作すると、用紙搬送速度は下がるため、解像度と用紙搬送速度は反比例の関係にある。従って、ある基準となる解像度によって用紙搬送速度が決定してしまうため、混在画像のようにモノクロ画像とカラー画像が存在し、その各々が異なる解像度を有する場合、用紙に印字された画像の解像度が元の原稿の解像度と一致せず、ユーザの要望に応えられないという問題があった。
【0007】
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、1枚の原稿に複数のカラー画像情報を有するカラー印字処理や、混在印字処理においても原稿画像の解像度と一致した印字処理が可能な画像形成装置とその印字制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。
【0009】
(1)電子写真方式の印字処理を行う電子写真印字手段と、
被印字媒体の搬送方向に垂直なライン方向に複数のインクノズルが並設され、複数のインクノズルの各々が独立してインク吐出制御可能なインクジェット方式の印字処理を行うインクジェット印字手段と、
被印字媒体を収納する収納手段と、
印字処理された被印字媒体を排出する排出手段と、
前記被印字媒体を、前記電子写真印字手段及び前記インクジェット印字手段をこの順に経由して前記収納手段から前記排出手段まで搬送する搬送手段と、を有する画像形成装置において、
前記搬送手段は、排出手段に達した被印字媒体を前後を反転して前記インクジェット印字手段を経由して前記電子写真印字手段に導くスイッチバック搬送手段を含み、
前記インクジェット印字手段は、前記搬送手段によって前記収納手段から前記排出手段まで搬送されている被印字媒体の前記電子写真印字手段での印字面と異なる面を印字面とし、前記スイッチバック搬送手段が搬送中の被印字媒体にインクジェット方式の印字処理を行う手段であり、
前記電子写真印字手段、前記インクジェット印字手段、前記収納手段、前記排出手段及び前記搬送手段を制御すると共に、前記電子写真方式の印字処理及び前記インクジェット方式の印字処理の両方が行われる場合、前記搬送手段によって前記収納手段から前記排出手段まで搬送されている被印字媒体に対して電子写真方式の印字処理を行った後に、該被印字媒体を前記スイッチバック搬送手段によって前記インクジェット印字手段を経由して前記電子写真印字手段に導き前記搬送手段によって再び前記排紙部まで搬送し、さらに前記スイッチバック搬送手段によって搬送中の該被印字媒体にインクジェット方式の印字処理を行うとともに、原稿画像の解像度に合わせた印字処理を行うために、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御する制御手段を、設けたことを特徴とする。
【0010】
この構成においては、少なくともインクジェット方式の印字処理が行われる場合、ライン方向に複数のインクノズルが並設されたインクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御手段で制御しているので、特にカラー原稿画像の解像度に合わせた印字処理を行うことができる。
【0011】
(2)前記制御手段は、モノクロ原稿画像とカラー原稿画像の両方が存在する混在原稿画像を混在印字処理する場合、カラー原稿画像の配置及び解像度並びにモノクロ印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御することを特徴とする。
【0012】
この構成においては、カラー原稿画像の配置及び解像度並びにモノクロ印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御して印字処理しているので、混在原稿画像であっても原稿画像と同じ解像度で用紙に印字処理することができる。
【0013】
(3)前記制御手段は、単一のカラー原稿画像を印字処理する場合、非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御することを特徴とする。
【0014】
この構成においては、単一のカラー原稿画像を非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御して印字処理しているので、原稿画像と同じ解像度で用紙に印字処理することができる。
【0015】
(4)前記制御手段は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と同じ場合、原稿画像の解像度に合わせて前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを制御することを特徴とする。
【0016】
この構成においては、単一のカラー原稿画像を印字処理する場合で且つ印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と同じ場合では、原稿画像の解像度に合わせてインクジェット印字手段のインク吐出サイクルだけを制御しているので、簡単な制御方法で原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0017】
(5)前記制御手段は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と異なる場合、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを基準値とし、前記印字処理時の被印字媒体の搬送速度を原稿画像の解像度に合わせて制御することを特徴とする。
【0018】
この構成においては、単一のカラー原稿画像を印字処理する場合で且つ印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と異なる場合では、インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを基準値とし、原稿画像の解像度に合わせて印字処理時の被印字媒体の搬送速度だけを制御しているので、簡単な制御方法で原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0019】
(6)前記制御手段は、複数のカラー原稿画像を印字処理する場合、それらのカラー原稿画像の配置及び解像度並びに非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御することを特徴とする。
【0020】
この構成においては、カラー原稿画像の配置及び解像度並びに非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御して印字処理しているので、原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
(7)前記制御手段は、前記複数のカラー原稿画像の解像度が全て同じ場合、非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御することを特徴とする。
【0021】
この構成においては、複数のカラー原稿画像の解像度が同一の場合では、非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御して印字処理しているので、原稿画像と同じ解像度で用紙に印字処理することができる。
【0022】
(8)前記制御手段は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と同じ場合、原稿画像の解像度に合わせて前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを制御することを特徴とする。
【0023】
この構成においては、複数のカラー原稿画像の解像度が同一で且つ印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と同じ場合では、原稿画像の解像度に合うようにインクジェット印字手段のインク吐出サイクルだけを制御しているので、簡単な制御方法で原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0024】
(9)前記制御手段は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と異なる場合、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを基準値とし、該印字処理時の被印字媒体の搬送速度を原稿画像の解像度に合わせて制御することを特徴とする。
【0025】
この構成においては、複数のカラー原稿画像の解像度が同一で且つ印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と異なる場合では、インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを基準値とし、原稿画像の解像度に合わせて印字処理時の被印字媒体の搬送速度だけを制御しているので、簡単な制御方法で原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0026】
(10)前記制御手段は、前記複数のカラー原稿画像の解像度が異なる場合、これらのカラー原稿画像の配置及び非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御することを特徴とする。
【0027】
この構成においては、複数のカラー原稿画像の解像度が異なる場合では、複数のカラー原稿画像の配置及び非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御して印字処理しているので、原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0028】
(11)前記制御手段は、前記複数のカラー原稿画像が被印字媒体の搬送方向に並設されている場合、非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御することを特徴とする。
【0029】
この構成においては、複数のカラー原稿画像の解像度が異なり且つカラー原稿画像が被印字媒体の搬送方向に並設されている場合は、インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御して印字処理しているので、原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0030】
(12)前記制御手段は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と同じ場合、原稿画像の解像度に合わせて前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを制御することを特徴とする。
【0031】
この構成においては、複数のカラー原稿画像の解像度が異なり、カラー原稿画像が被印字媒体の搬送方向に並設されており、更に印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と同じ場合は、原稿画像の解像度に合うようにインクジェット印字手段のインク吐出サイクルだけを制御しているので、簡単な制御方法で原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0032】
(13)前記制御手段は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と異なる場合、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを基準値とし、印字処理時の被印字媒体の搬送速度を原稿画像の解像度に合わせて制御することを特徴とする。
【0033】
この構成においては、複数のカラー原稿画像の解像度が異なり、カラー原稿画像が被印字媒体の搬送方向に並設されており、更に印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と異なる場合は、インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを基準値とし、原稿画像の解像度に合わせて印字処理時の被印字媒体の搬送速度だけを制御しているので、簡単な制御方法で原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0034】
(14)前記制御手段は、前記複数のカラー原稿画像が前記インクジェット印字手段のライン方向に並設されている場合、非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御することを特徴とする。
【0035】
この構成においては、複数のカラー原稿画像の解像度が異なり且つカラー原稿画像がインクジェット印字手段のライン方向に並設されている場合は、インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御して印字処理しているので、原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0036】
(15)前記制御手段は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と同じ場合、原稿画像の解像度に合わせて前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクルをライン方向で異ならせて制御することを特徴とする。
【0037】
この構成においては、複数のカラー原稿画像の解像度が異なり、カラー原稿画像がインクジェット印字手段のライン方向に並設され、更に印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と同じ場合は、原稿画像の解像度に合わせてインクジェット印字手段のインク吐出サイクルだけをライン方向で異ならせて制御しているので、原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0038】
(16)前記制御手段は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と異なる場合、印字処理時の被印字媒体の搬送速度を基準値とし、原稿画像の解像度に合わせて前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクルをライン方向で異ならせて制御することを特徴とする。
【0039】
この構成においては、複数のカラー原稿画像の解像度が異なり、カラー原稿画像がインクジェット印字手段のライン方向に並設され、更に印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と異なる場合は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度を基準値とし、原稿画像の解像度に合わせてインクジェット印字手段のインク吐出サイクルだけをライン方向で異ならせて制御しているので、原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0040】
(17)電子写真方式の印字処理を行う電子写真印字手段と、
被印字媒体の搬送方向に垂直なライン方向に複数のインクノズルが並設され、複数のインクノズルの各々が独立してインク吐出制御可能なインクジェット方式の印字処理を行うインクジェット印字手段であって前記搬送手段によって前記収納手段から前記排出手段まで搬送されている被印字媒体の前記電子写真印字手段での印字面と異なる面を印字面とし、前記スイッチバック搬送手段が搬送中の被印字媒体にインクジェット方式の印字処理を行うインクジェット印字手段と、
被印字媒体を収納する収納手段と、
印字処理された被印字媒体を排出する排出手段と、
前記被印字媒体を、前記電子写真印字手段及び/又は前記インクジェット印字手段の少なくとも一方を介して前記収納手段から前記排出手段まで搬送する搬送手段であって排出手段に達した被印字媒体を前後を反転して前記インクジェット印字手段を経由して前記電子写真印字手段に導くスイッチバック搬送手段を含む搬送手段と、
前記電子写真印字手段、前記インクジェット印字手段、前記収納手段、前記排出手段及び前記搬送手段を制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、
前記電子写真方式の印字処理及び前記インクジェット方式の印字処理の両方が行われる場合、前記搬送手段によって前記収納手段から前記排出手段まで搬送されている被印字媒体に対して電子写真方式の印字処理を行った後に、該被印字媒体を前記スイッチバック搬送手段によって前記インクジェット印字手段を経由して前記電子写真印字手段に導き前記搬送手段によって再び前記排紙部まで搬送し、さらに前記スイッチバック搬送手段によって搬送中の該被印字媒体にインクジェット方式の印字処理を行うとともに、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を、前記制御手段によって制御することにより、原稿画像の解像度に合わせた印字処理を行うことを特徴とする。
【0041】
この構成においては、少なくともインクジェット方式の印字処理が行われる場合、ライン方向に複数のインクノズルが並設されたインクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御手段で制御しているので、特にカラー原稿画像の解像度に合わせた印字処理を行うことができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成は図l及び図2に示される。図lは、画像形成装置としての小型デジタル複写機(以下、複合機という)の全体構成図で、図示のように、複合機は正面から見て略コ字形状をなし、スキャナ部l、印字部(インクジェット印字手段)2、転写部(電子写真印字手段)3、シート搬送部(搬送手段)4及び制御部(制御手段)5からなる。以下、これらの図を参照しつつ、各部について説明する。
【0043】
(スキャナ部)
スキャナ部1の上面には透明な原稿台6が設けられ、その原稿台6上に画像が読取られる原稿をセットする。原稿台6の下方にはスキャナ光学系7が設けられており、スキャナ光学系7は、原稿に光を照射する露光ランプ8と、相互に所定の速度関係で副走査方向に沿って移動すると共に、原稿で反射した露光ランプ8の光を後述する結像レンズ12へ導く第1走査ユニット9及び第2走査ユニット10と、第2走査ユニット10から導かれた光を光電変換素子(CCD)11に結像させる結像レンズ12と、結像レンズ12により結像された原稿画像を電気的信号に変換した上で出力する光電変換素子(CCD)11とからなる。
【0044】
第1走査ユニット9には第1反射鏡13が設けられ、第2走査ユニット10には第2反射鏡14及び第3反射鏡15が互いの法線が直角を成すように設けられ、原稿を反射した光は第1反射鏡13、第2反射鏡14、第3反射鏡15の順に入射及び反射を行うように配置されている。
【0045】
上記スキャナ部lは、原稿を原稿台6上に載置して読取る静止原稿読取モードを有する装置について説明しているが、それに限らず、図示しない自動原稿搬送装置(ADF)を設けて原稿を搬送させながら読取る走行原稿読取モードを有する装置であってもよい。
【0046】
(印字・転写部)
印字・転写部は、電子写真印字手段としての電子写真方式の転写部3に、インクジェット印字手段としてのインクジェット方式の印字部2を加えた構成である。印字・転写部は、スキャナ部lで読取られた画像の記録出力はもとより、図示しないパーソナルコンピュータなどの画像処理装置が接続されると、この外部接続機器からの画像データを記録出力することもできる。
【0047】
まず、電子写真方式を用いた転写部3について説明する。転写部3は、装置本体の略中央右側に、ドラム状の感光体16が軸中心に回転可能に設けられており、感光体16の周囲には、感光体表面を均一に帯電させる帯電部17と、均一に帯電された感光体上に原稿画像を走査して静電潜像を書き込むレ一ザスキャニングユニット(LSU)18と、LSUl8により書き込まれた静電潜像を現像剤により顕像化する現像部19と、感光体16上に記憶再現された画像を被印字媒体としての用紙上に転写する転写チャージャ20と、感光体16上に残留した現像剤を除去して感光体16上に新たな画像を記録することを可能にするクリーニング装置(図示せず)と、感光体表面の電荷を除去する除電ランプユニット(図示せず)などが順次配置されている。
【0048】
また、転写チャージャ20に対して搬送路下流側には、後述するシート搬送部としての定着ローラ21が設けられており、用紙に転写された画像を高温・高圧で押圧することによって用紙に定着させる。
【0049】
次に、インクジェット方式の印字部2について説明する。
印字部2は、転写部3に対して搬送路下流側に設けられ、インクを貯留するインクタンク(図示省略)と、インクタンクと連結して用紙にインクを吐出するインクヘッド22と、インクタンクとインクヘッド22を保持するインクキャリッジ23と、インクキャリッジ23に挿通してインクキャリッジ23を所定位置に保持すると共に、インクキャリッジ23と共にインクタンクとインクヘッド22を主走査方向(図2の紙面垂直方向)に移動するように案内するインクキャリッジ保持シャフト24と、から構成される。
【0050】
更に、インクキャリッジ23に対して搬送路上流側近傍には、インクジェット搬送ローラ25が設けられ、印字される用紙の搬送タイミングを制御部5により制御されつつ回転して用紙をインクヘッド22の印字領域へ搬送する。インクヘッド22は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のインクを吐出するために3個設けられており、インクキャリッジ23がlラインの走査が終了した時点で、インクヘッド22が有する複数のインクノズルの寸法分に相当する用紙の寸法長さの搬送が行われる。
【0051】
このようにインクジェット方式の印字部2において、上記処理が連続して行われることによって、用紙上にインクによる画像情報が印字される。印字された用紙は排紙ローラ(排出手段)26を経て排紙トレイ27に排出されて印刷物としてユーザに提供される。なお、インクジェット搬送ローラ25、インクヘッド22に対して搬送路下流側に設けられた搬送ローラ28、及び排紙ローラ26は各々駆動ローラと従動ローラとからなり、従動ローラはスターローラ29であり、印字部2で印字された面に接触してもインク謬みが少ない。
【0052】
上記のように、本実施形態の印字・転写部は、電子写真方式の転写部3とインクジェット方式の印字部2を併設し、転写部3と印字部2を搬送路で連結している。
【0053】
(シート搬送部)
シート搬送部4は、印字・転写部において用紙に原稿画像が印字又は/及び転写され、最後に排紙トしイ27に排出されるように、用紙を搬送する構成からなっている。具体的には、図lに示すように、収納手段としての給紙カセット30、手差しトしイ31、排出手段としての排紙ローラ26、排紙口32、排紙トレイ26、及び排紙検知スイッチ(図示せず)、搬送手段50としての主搬送路33、給紙搬送路34、手差し搬送路35、排出搬送路36、ピックアップローラ37、給紙ローラ38、レジストローラ39、定着ローラ21、搬送ローラ前検知スイッチ(図示せず)、レジストローラ前検知スイッチ(図示せず)、及び定着紙検知スイッチ(図示せず)、反転手段42としての副搬送路40から構成されている。以下、シート搬送部4の詳細について説明する。
【0054】
印字・転写部の下方には給紙カセット30が設けられ、主に定型サイズの用紙が収容される。同様に印字・転写部の下方には手差しトレイ31が設けられており、給紙カセット30に収容できない、或いは収容したくない種類の用紙を載置して、搬送路へ向けて給紙するときに用いる。
【0055】
給紙カセット30及び手差しトレイ31には搬送路へ1枚ずつ用紙を搬送するための図示しないシートサバキ部が設けられ、シートサバキ部を構成するローラと摩擦部材または逆転ローラによって用紙がさばかれ、1枚ずつ搬送路下流側に給紙可能とされる。
【0056】
給紙カセット30及び手差しトレイ31の搬送路側先端には断面が略半円状であるピックアップローラ29がそれぞれ設けられており、回転することにより円弧状部分が用紙の表面に接触し、用紙との摩擦によって用紙を搬送路へ向けて給紙する。給紙カセット30から給紙された用紙は給紙ローラ38によって給紙搬送路34を介して主搬送路33へ搬送される。
【0057】
手差しトレイ31から給紙された用紙はピックアップローラ29によって手差し搬送路35を介して主搬送路33へ搬送される。給紙搬送路34、手差し搬送路35及び後述する副搬送路40は、主搬送路33の上流側に設けられたレジストローラ39の搬送路上流側で合流するように形成されており、その合流部分近傍には図示しないレジストローラ前検知スイッチが設けられている。レジストローラ前検知スイッチは、主搬送路33に搬送される用紙が合流部を通過したかを検知する。
【0058】
レジストローラ39は、主搬送路33に搬送される用紙の先端が主搬送路33上に設けられた転写チャージャ20の位置に来た時、感光体16上の画像の先端と一致するように、レジストローラ前検知スイッチからの検知信号に基づき制御装置で制御されながら、適切な用紙搬送タイミングを調整して用紙を挟持搬送する。
【0059】
定着ローラ21に対して搬送路下流側では、主搬送路33と副搬送路40との分岐点(合流点)が設けられている。また、この分岐点には、用紙Pの搬送路を選択するための反転手段であり且つ分岐爪としての切換え爪41が設けられ、副搬送路40と切換え爪41とで反転手段42を構成している。
【0060】
さらに、排出搬送路36の終端に位置する排出口32の近傍には、シートPを排出トレイ27に排出するための排紙ローラ26が設けられている。これら排紙ローラ26及び切換え爪41は、副搬送路40と共に、両面印刷機構として機能するように設定されている。
【0061】
即ち、通常の片面印刷では、切換え爪41を制御することによって、主搬送路33と排出搬送路36が連通されるようになっている。これにより定着ローラ21を通過した用紙Pは、排出搬送路36に搬送された後、排紙ローラ26によって排出トレイ27に排出される。
【0062】
一方、用紙Pが両面印刷を行う場合、用紙Pの一方の面の印刷が終了し、用紙Pが主搬送路33から排出搬送路36に搬送されたときに、切換え爪41を制御することにより、副搬送路40と排出搬送路36とが連通されるようになっている。
【0063】
その後、排紙ローラ26は、用紙Pの後端部が切換え爪41を通過するまで順方向(排紙方向)に回転し、その後、用紙Pを保持したまま、逆方向に回転する。これにより、用紙Pは、後端部から副搬送路40に運ばれ、図示しない搬送ローラを介して再びレジストローラ39まで搬送され、主搬送路33に搬送されることにより裏面が印刷されるようになっている。
【0064】
なお、切換え爪41の近傍には、用紙Pが切換え爪41を通過したことを検知するための検知スイッチ(図示せず)が設けられている。
【0065】
(画像形成装置の印字処理)
上記構成の画像形成装置では、画像情報としてモノクロの場合、カラーの場合及びモノクロとカラーの混在の場合の3種類が考えられる。以下、被印字媒体としての用紙に画像を形成する手順について図4乃至図13を参照して述べる。
【0066】
但し、モノクロ原稿画像のみを印字するモノクロ印字処理は同一用紙中では解像度を統一させて処理するため、印字処理の方法は従来の電子写真方式の印字処理と同一となる。
【0067】
更に、1枚の原稿中にカラー画像情報1個のみからなるカラー印字処理の場合も、印字処理の方法は従来のインクジェット方式の印字処理と同一となる。従って、これらの印字処理の説明については省略し、本発明の特徴を有する複数カラー画像印字処理及び混在印字処理について説明する。
【0068】
なお、形成される画像データは、上記スキャナ部lで読取られて制御部5で記憶されたものや、パーソナルコンピュータなどの外部接続機器から入力されて制御部5に記憶されたものの何れでもよい。また、以下に述べる実施形態では画像形成される用紙は、給紙カセット30に収納された用紙を用いた態様について述べるが、手差しトレイ31に載置された用紙を用いた態様であってもよい。
【0069】
(1)複数カラー画像印字処理
(1−A)画像の解像度が同一の場合(図4乃至図6参照)
形成される画像がカラーである場合(S20の肯定判定)は、印字要求(S10)があると、制御部5は記憶した画像データをインクヘッド22に送信する(S32)。用紙は給紙カセット30から給紙搬送路38を経て、レジストローラ39、転写チャージャ20、定着ローラ21を通過し(S42)、更にインクヘッド22を一旦通過したあと、排紙ローラ26にその後端部が挟持された状態で停止する(S46)。
【0070】
用紙が定着ローラ21を通過するときに切換え爪41は回動して主搬送路33と排出搬送路36を連通させる(S44)。用紙が切換え爪41を通過後には、切換え爪41は、図2の点線の位置に回転して排出搬送路36と副搬送路40とを連通させる。その後排紙ローラ26は回転方向を反転させて用紙先端を搬送路下流側にある搬送ローラ28までスイッチバックさせる(S50)。
【0071】
次に、全てのカラー画像データの解像度が同一であるか否かを判定し(S52)、肯定判定された場合は更に印字処理時の用紙搬送速度が非印字処理時の搬送速度Vtと同じであるかを判定する(S54)。ここで肯定判定された場合は、印字処理時の用紙搬送速度はVtであるので、用紙はインクヘッド22に対して搬送路下流側にある搬送ローラ28によってタイミングを合わせられつつ速度Vtで搬送され、更にインクノズルは用紙に印字される画像が原稿画像の解像度と同じになるようにインク吐出サイクルを制御部5で制御されつつインクを吐出し、カラー印字処理を行う(S56)。
【0072】
S54で否定判定された場合は、インクノズルのインク吐出サイクルを例えば基準値(例えば600dpiの解像度の画像を印字する場合の吐出サイクル値)とし、用紙は印字される画像が原稿画像の解像度と同じになるようにインクヘッド22に対して搬送路下流側にある搬送ローラ28によってタイミングを合わせられつつ印字搬送速度Vpで搬送されてカラー印字処理が行われる(S58)。印字処理が終了すると、用紙は搬送ローラ28によって排紙トレイ27に排出される(S60)。
【0073】
上記実施形態によれば、複数のカラー原稿画像の画像データの解像度が同一の場合では、ラインヘッドのカラー印字処理時における印字搬送速度又はインクノズルのインク吐出サイクルを調節することによって、原稿画像と同じ解像度で用紙に印字処理することができる。
【0074】
(l−B)画像の解像度が異なる場合(図4乃至図7、図13参照)
S52で否定判断された場合は、カラー印字処理すべき複数の原稿画像の解像度が異なっているので、更にそれらの画像が用紙搬送方向に並設されているか否かを判定する(S62)。ここで肯定判定された場合は、例えば図13(A)に示すようなラインヘッドのライン方向の解像度が同一の場合である。
【0075】
この場合、更にS64で、印字処理時の用紙搬送速度が非印字処理時の搬送速度Vt と同じであるかを判定する。ここで肯定判定された場合は、上記S56と同様に用紙は搬送ローラ28によってタイミングを合わせられつつ速度Vtで搬送され、更に、インクノズルは用紙に印字される画像が原稿画像の解像度と同じになるようにインク吐出サイクルを制御されつつインクを吐出し、カラー印字処理を行う(S66)。
【0076】
S64で否定判定された場合は、上記S58と同様にインクノズルのインク吐出サイクルを例えば基準値とし、用紙は印字される画像が原稿画像の解像度と同じになるように搬送ローラ28でタイミングを合わせられつつ印字搬送速度Vpで搬送されてカラー印字処理が行われる(S68)。
【0077】
S62において否定判定された場合は、例えば図13(B)に示すようなラインヘッドのライン方向の解像度が異なる場合である。この場合、更にS70で印字処理時の用紙搬送速度が非印字処理時の搬送速度Vt と同じであるかを判定する。
【0078】
ここで肯定判定された場合は、用紙はインクヘッドに対して搬送路下流側にある搬送ローラ28によってタイミングを合わせられつつ速度Vtで搬送され、更にラインヘッドは用紙に印字される画像が原稿画像の解像度と同じになるようにライン方向に異なるインク吐出サイクルを制御部で制御されつつインクを吐出し、カラー印字処理を行う(S72)。
【0079】
S70で否定判定された場合は、用紙の搬送速度を例えば基準値(例えば600dpi の解像度の画像を印字する場合の標準印字搬送速度Vp)とし、更にラインヘッドは用紙に印字される画像が原稿画像の解像度と同じになるようにライン方向に異なるインク吐出サイクルを制御部5で制御されつつインクを吐出し、カラー印字処理を行う(S74)。
【0080】
上記実施形態によれば、複数のカラー原稿画像の画像データの解像度が異なる場合において、カラー原稿画像が用紙搬送方向に並設されている場合は、ラインヘッドのカラー印字処理時における印字搬送速度又はインクノズルのインク吐出サイクルを調節することによって、原稿画像と同じ解像度で用紙に印字処理することができる。
【0081】
また、カラー原稿画像が用紙搬送方向に垂直な方向、即ち用紙幅方向に並設されている場合は、印字搬送速度を一定にし、インクノズルのインク吐出サイクルを調節することによって、原稿画像と同じ解像度で用紙に印字処理することができる。
【0082】
(2)混在印字処理
(2−A)モノクロ画像+単一カラー画像の場合(図4、図8、図9、図1 0、図13参照)
形成される画像がモノクロ画像と単一のカラー画像が混在したものである場合(S80の肯定判定)は、印字要求があると制御部5は記憶したモノクロ画像データをLSUl8に送り、LSUl8は画像データを感光体16上に走査することにより画像データに対応する静電潜像が書き込まれる(S92)。
【0083】
その後転写処理ルーチンによって、静電潜像は現像剤によって顕像化される(S102)。用紙は給紙カセット30から給紙搬送路34を通って主搬送路33に設けられたレジストローラ39まで搬送される。このときの非印字処理時の搬送速度は後述する印字搬送速度に対応する速度Vtである。
【0084】
レジストローラ39に到達した用紙は、レジストローラ39によって搬送タイミングを調整された後、モノクロ画像の解像度に対応した印字搬送速度Vpで搬送されつつ感光体16と転写チャージャ20間に搬送されて画像データが転写される(Sl04)と共に、定着ローラ21に高温・高圧で押圧されて転写された画像が用紙に定着される(Sl06)。
【0085】
用紙が定着ローラ21間に挟持されると、切換え爪41は回動して主搬送路33と排出搬送路36とを連通させる(S108)。用紙の後端(即ち、搬送路上流側端部)が定着ローラ21を通過すると、インクヘッドを一旦通過して排紙ローラ26にその後端部が挟持された状態で停止する(S110)。
【0086】
このとき、制御部5は記憶したカラー画像データをインクヘッドに送信する(S112)。更に、切換え爪41は図2の点線の位置に回転して排出搬送路36と副搬送路40を連通させる。その後、排紙ローラ26は回転方向を反転させ、用紙をモノクロ印字搬送速度に対応した非印字処理時の搬送速度Vtでスイッチバックさせ、その後図示しない搬送ローラによって副搬送路40、レジストローラ39、転写チャージャ20、定着ローラ21を通過させる。
【0087】
切換え爪41は、用紙が副搬送路40を通過中に図2に示す実線の位置に回動して排出搬送路36と主搬送路33を連通させる(S114)。定着ローラ21を通過した用紙はインクヘッドを一旦通過し、排紙ローラ26にその後端部が挟持された状態で停止する(S116)。その後排紙ローラ26は回転力向を反転させ、用紙の先端をインクヘッドに合わせるように用紙をスイッチバックさせる(S118)。
【0088】
この後、印字処理される原稿画像データにはカラー画像データが1個だけであるか否かを判定する(S120)。ここで肯定判定されると、更にS122で印字処理時の用紙搬送速度が上記非印字処理時の搬送速度Vtと同じであるかを判定する。
【0089】
ここで肯定判定された場合は、上記S56と同様に用紙は搬送ローラ26によってタイミングを合わせられつつ速度Vtで搬送され、更にインクノズルは用紙に印字される画像が原稿画像の解像度と同じになるようにインク吐出サイクルを制御されつつインクを吐出し、カラー印字処理を行う(Sl24)。
【0090】
Sl22で否定判定された場合は、上記S58と同様にインクノズルのインク吐出サイクルを例えば基準値とし、用紙は印字される画像が原稿画像の解像度と同じになるように搬送ローラ28でタイミングを合わせられつつ印字搬送速度Vpで搬送されてカラー印字処理が行われる(Sl26)。
【0091】
上記実施形態によれば、モノクロ画像と単一カラー画像の混在印字処理の場合において、ラインヘッドのカラー印字処理時における印字搬送速度又はインクノズルのインク吐出サイクルを調節することによって、原稿画像と同じ解像度で用紙に印字処理することができる。印字処理が終了すると、用紙は搬送ローラ28に搬送されて排紙トレイ27に排出される(S128)。
【0092】
(2−B)モノクロ画像+複数カラー画像(解像度同一)の場合(図4、図8乃至l3参照)
Sl20において否定判断された場合、カラー原稿画像は複数であると判定されている。その後Sl30において全てのカラー画像データの解像度が同一であるか否かを判定する。
【0093】
ここで肯定判断された場合は、更に印字処理時の用紙搬送速度が上記モノクロ印字搬送速度に対応した非印字処理時の搬送速度Vtと同じであるかを判定する(S132)。ここで肯定判定された場合は、印字処理時の用紙搬送速度はVtであるので、用紙はインクヘッドに対して搬送路下流側にある搬送ローラ28によってタイミングを合わせられつつ速度Vtで搬送され、更にインクノズルは用紙に印字される画像が原稿画像の解像度と同じになるようにインク吐出サイクルを制御部5で制御されつつインクを吐出し、カラー印字処理を行う(Sl34)。
【0094】
Sl32で否定判定された場合は、インクノズルのインク吐出サイクルを例えば基準値(例えば600dpiの解像度の画像を印字する場合の吐出サイクル値)とし、用紙は印字される画像が原稿画像の解像度と同じになるようにインクヘッドに対して搬送路下流側にある搬送ローラ28によってタイミングを合わされつつ印字搬送速度Vpで搬送されてカラー印字処理が行われる(Sl36)。
【0095】
上記実施形態によれば、モノクロ画像と解像度が同一の複数のカラー画像の場合において、ラインヘッドのカラー印字処理時における印字搬送速度又はインクノズルのインク吐出サイクルを調節することによって、原稿画像と同じ解像度で用紙に印字処理することができる。
【0096】
(2−C)モノクロ画像+複数カラー画像(解像度相違)の場合(図4、図8乃至図13参照)
Sl20において否定判定された場合、カラー原稿画像は複数であると判定されている。その後Sl30において全てのカラー画像データの解像度が同一であるか否かを判定する。Sl30で否定判定された場合は、カラー印字処理すべき複数の原稿画像の解像度が異なっているので、更にそれらの画像が用紙搬送方向に並設されているか否かを判定する(Sl38)。
【0097】
ここで肯定判定された場合は、例えば図13(C)に示すようなラインヘッドのライン方向の解像度が同一の場合である。この場合、更に(Sl40)で印字処理時の用紙搬送速度が上記モノクロ印字搬送速度に対応した非印字処理時の搬送速度股と同じであるかを判定する。
【0098】
ここで肯定判定された場合は、上記S56と同様に用紙は搬送ローラ28によってタイミングを合わせられつつ速度Vtで搬送され、更にインクノズルは用紙に印字される画像が原稿画像の解像度と同じになるようにインク吐出サイクルを制御されつつインクを吐出し、カラー印字処理を行う(Sl42)。
【0099】
Sl40で否定判定された場合は、上記S58と同様にインクノズルのインク吐出サイクルを例えば基準値とし、用紙は印字される画像が原稿画像の解像度と同じになるように搬送ローラ28でタイミングを合わされつつ印字搬送速度Vpで搬送されてカラー印字処理が行われる(S144)。
【0100】
Sl38において否定判定された場合は、例えば図13(D)に示すようなラインヘッドのライン方向の解像度が異なる場合である。この場合更に(S146)で印字処理時の用紙搬送速度が上記モノクロ印字搬送速度に対応した非印字処理時の搬送速度Vt と同じであるかを判定する。
【0101】
ここで肯定判定された場合は、用紙はインクヘッドに対して搬送路下流側にある搬送ローラ28によってタイミングを合わされつつ速度Vtで搬送され、更にラインヘッドは用紙に印字される画像が原稿画像の解像度と同じになるようにライン方向に異なるインク吐出サイクルを制御部5で制御されつつインクを吐出し、カラー印字処理を行う(Sl48)。
【0102】
Sl46で否定判定された場合は、用紙の搬送速度を例えば基準値(例えば600dpiの解像度の画像を印字する場合の標準印字搬送速度Vp)とし、更にラインヘッドは用紙に印字される画像が原稿画像の解像度と同じになるようにライン方向に異なるインク吐出サイクルを制御部5で制御されつつインクを吐出し、カラー印字処理を行う(Sl50)。
【0103】
1つの原稿セットの印字が終了すると、ほかに印字する原稿セットがあるか判定し(Sl60)、肯定判定の場合は処理を終了し、否定判定の場合は再度原稿画像の種類を判定する(S20)。
【0104】
上記実施形態によれば、モノクロ画像と解像度が異なる複数のカラー画像の場合において、カラー原稿画像が用紙搬送力向に拡設されている場合は、ラインヘッドのカラー印字処即時における印字搬送速度又はインクノズルのインク吐出サイクルを調節することによって、原稿画像と同じ解像度で用紙に印字処理することができる。また、カラー原稿画像が用紙搬送方向に垂直な方向、即ち用紙幅方向に並設されている場合は、印字搬送速度を一定にし、インクノズルのインク吐出サイクルを調節することによって、原稿画像と同じ解像度で朋紙に印字処理することができる。
【0105】
なお、上記実施形態では図13に示した画像パターンについて述べたがそれに限らず、種々のパターンに対応することができる。更に、上記実施形態では用紙の片面のみ印字処理する場合について述べたが、それに限らず両面印字の場合も上記実施形態と同様の印字処理で行うことができる。
【0106】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は、以下の効果を奏する。
【0107】
請求項1によれば、少なくともインクジェット方式の印字処理が行われる場合、ライン方向に複数のインクノズルが並設されたインクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御手段で制御するので、特にカラー原稿画像の解像度に合わせた印字処理を行うことができる。
【0108】
請求埴2によれば、カラー原稿画像の配置及び解像度並びにモノクロ印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御して印字処理するので、混在原稿画像であっても原稿画像と同じ解像度で用紙に印字処理することができる。
【0109】
請求項3によれば、単一のカラー原稿画像を非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御して印字処理するので、原稿画像と同じ解像度で用紙に印字処理することができる。
【0110】
請求項4によれば、単一のカラー原稿画像を印字処理する場合で且つ印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と同じ場合では、原稿画像の解像度に合わせてインクジェット印字手段のインク吐出サイクルだけを制御するので、簡単な制御方法で原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0111】
請求項5によれば、単一のカラー原稿画像を印字処理する場合で且つ印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と異なる場合では、インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを基準値とし、原稿画像の解像度に合わせて印字処理時の被印字媒体の搬送速度だけを制御するので、簡単な制御方法で原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0112】
請求項6によれば、カラー原稿画像の配置及び解像度並びに非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御して印字処理するので、原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0113】
請求項7によれば、複数のカラー原稿画像の解像度が同一の場合では、非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御して印字処理するので、原稿画像と同じ解像度で用紙に印字処理することができる。
【0114】
請求項8によれば、複数のカラー原稿画像の解像度が同一で且つ印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と同じ場合では、原稿画像の解像度に合うようにインクジェット印字手段のインク吐出サイクルだけを制御するので、簡単な制御方法で原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0115】
請求項9によれば、複数のカラー原稿画像の解像度が同一で且つ印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と異なる場合では、インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを基準値とし、原稿画像の解像度に合わせて印字処理時の被印字媒体の搬送速度だけを制御するので、簡単な制御方法で原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0116】
請求項10によれば、複数のカラー原稿画像の解像度が異なる場合では、複数のカラー原稿画像の配置及び非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御して印字処理するので、原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0117】
請求項11によれば、複数のカラー原稿画像の解像度が異なり且つカラー原稿画像が被印字媒体の搬送方向に並設されている場合は、インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御して印字するので、原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0118】
請求項12によれば、複数のカラー原稿画像の解像度が異なり、カラー原稿画像が被印字媒体の搬送方向に並設されており、更に印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と同じ場合は、原稿画像の解像度に合うようにインクジェット印字手段のインク吐出サイクルだけを制御するので、簡単な制御方法で原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0119】
請求項13によれば、複数のカラー原稿画像の解像度が異なり、カラー原稿画像が被印字媒体の搬送方向に並設されており、更に印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と異なる場合は、インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを基準値とし、原稿画像の解像度に合わせて印字処理時の被印字媒体の搬送速度だけを制御するので、簡単な制御方法で原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0120】
請求項14によれば、複数のカラー原稿画像の解像度が異なり且つカラー原稿画像がインクジェット印字手段のライン方向に並設されている場合は、インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御して印字処理するので、原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0121】
請求項15によれば、複数のカラー原稿画像の解像度が異なり、カラー原稿画像がインクジェット印字手段のライン方向に並設され、更に印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と同じ場合は、原稿画像の解像度に合わせてインクジェット印字手段のインク吐出サイクルだけをライン方向で異ならせて制御するので、原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0122】
請求項16によれば、複数のカラー原稿画像の解像度が異なり、カラー原稿画像がインクジェット印字手段のライン方向に並設され、更に印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と異なる場合は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度を基準値とし、原稿画像の解像度に合わせてインクジェット印字手段のインク吐出サイクルだけをライン方向で異ならせて制御するので、原稿画像と同じ解像度で被印字媒体に印字処理することができる。
【0123】
請求項17によれば、少なくともインクジェット方式の印字処理が行われる場合、ライン方向に複数のインクノズルが並設されたインクジエット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御手段で制御するので、特にカラー原稿画像の解像度に合わせた印字処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成図である。
【図2】同要部構成図である。
【図3】同インクヘッドのノズル配列状態の説明図である。
【図4】同印字処理を判別するためのフローチャートである。
【図5】同カラー印字処理のフローチャートの一部である。
【図6】同搬送処理のフローチャートである。
【図7】同カラー印字処理のフローチャートの残部である。
【図8】同混在印字処理のフローチャートの一部である。
【図9】同混在印字処理のフローチャートの別の一部である。
【図10】同転写処理のフローチャートである。
【図11】同混在印字処理のフローチャートの他の一部である。
【図12】同混在印字処理のフローチャートの残部である。
【図13】同画像パターンの説明図である。
【符号の説明】
2−インクジェット印字手段
3−電子写真印字手段
4−搬送手段
5−制御手段
26−排出手段
30−収納手段

Claims (17)

  1. 電子写真方式の印字処理を行う電子写真印字手段と、
    被印字媒体の搬送方向に垂直なライン方向に複数のインクノズルが並設され、複数のインクノズルの各々が独立してインク吐出制御可能なインクジェット方式の印字処理を行うインクジェット印字手段と、
    被印字媒体を収納する収納手段と、
    印字処理された被印字媒体を排出する排出手段と、
    前記被印字媒体を、前記電子写真印字手段及び前記インクジェット印字手段をこの順に経由して前記収納手段から前記排出手段まで搬送する搬送手段と、を有する画像形成装置において、
    前記搬送手段は、排出手段に達した被印字媒体を前後を反転して前記インクジェット印字手段を経由して前記電子写真印字手段に導くスイッチバック搬送手段を含み、
    前記インクジェット印字手段は、前記搬送手段によって前記収納手段から前記排出手段まで搬送されている被印字媒体の前記電子写真印字手段での印字面と異なる面を印字面とし、前記スイッチバック搬送手段が搬送中の被印字媒体にインクジェット方式の印字処理を行う手段であり、
    前記電子写真印字手段、前記インクジェット印字手段、前記収納手段、前記排出手段及び前記搬送手段を制御すると共に、前記電子写真方式の印字処理及び前記インクジェット方式の印字処理の両方が行われる場合、前記搬送手段によって前記収納手段から前記排出手段まで搬送されている被印字媒体に対して電子写真方式の印字処理を行った後に、該被印字媒体を前記スイッチバック搬送手段によって前記インクジェット印字手段を経由して前記電子写真印字手段に導き前記搬送手段によって再び前記排紙部まで搬送し、さらに前記スイッチバック搬送手段によって搬送中の該被印字媒体にインクジェット方式の印字処理を行うとともに、原稿画像の解像度に合わせた印字処理を行うために、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御する制御手段を、設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、カラー原稿画像の配置及び解像度並びにモノクロ印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、単一のカラー原稿画像を印字処理する場合、非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と同じ場合、原稿画像の解像度に合わせて前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と異なる場合、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを基準値とし、前記印字処理時の被印字媒体の搬送速度を原稿画像の解像度に合わせて制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、複数のカラー原稿画像を印字処理する場合、それらのカラー原稿画像の配置及び解像度並びに非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御することを特徴とする請求項l又は2に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記複数のカラー原稿画像の解像度が全て同じ場合、非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と同じ場合、原稿画像の解像度に合わせて前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを制御することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と異なる場合、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを基準値とし、該印字処理時の被印字媒体の搬送速度を原稿画像の解像度に合わせて制御することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、前記複数のカラー原稿画像の解像度が異なる場合、それらのカラー原稿画像の配置及び非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、前記複数のカラー原稿画像が被印字媒体の搬送方向に並設されている場合、非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と同じ場合、原稿画像の解像度に合わせて前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを制御することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御手段は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と異なる場合、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクルを基準値とし、印字処理時の被印字媒体の搬送速度を原稿画像の解像度に合わせて制御することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御手段は、前記複数のカラー原稿画像が前記インクジェット印字手段のライン方向に並設されている場合、非印字処理時の被印字媒体の搬送速度に基づいて、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を制御することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  15. 前記制御手段は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と同じ場合、原稿画像の解像度に合わせて前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクルをライン方向で異ならせて制御することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御手段は、印字処理時の被印字媒体の搬送速度が非印字処理時の被印字媒体の搬送速度と異なる場合、印字処理時の被印字媒体の搬送速度を基準値とし、原稿画像の解像度に合わせて前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクルをライン方向で異ならせて制御することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  17. 電子写真方式の印字処理を行う電子写真印字手段と、
    被印字媒体の搬送方向に垂直なライン方向に複数のインクノズルが並設され、複数のインクノズルの各々が独立してインク吐出制御可能なインクジェット方式の印字処理を行うインクジェット印字手段であって前記搬送手段によって前記収納手段から前記排出手段まで搬送されている被印字媒体の前記電子写真印字手段での印字面と異なる面を印字面とし、前記スイッチバック搬送手段が搬送中の被印字媒体にインクジェット方式の印字処理を行うインクジェット印字手段と、
    被印字媒体を収納する収納手段と、
    印字処理された被印字媒体を排出する排出手段と、
    前記被印字媒体を、前記電子写真印字手段及び/又は前記インクジェット印字手段の少なくとも一方を介して前記収納手段から前記排出手段まで搬送する搬送手段であって排出手段に達した被印字媒体を前後を反転して前記インクジェット印字手段を経由して前記電子写真印字手段に導くスイッチバック搬送手段を含む搬送手段と、
    前記電子写真印字手段、前記インクジェット印字手段、前記収納手段、前記排出手段及び前記搬送手段を制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、
    前記電子写真方式の印字処理及び前記インクジェット方式の印字処理の両方が行われる場合、前記搬送手段によって前記収納手段から前記排出手段まで搬送されている被印字媒体に対して電子写真方式の印字処理を行った後に、該被印字媒体を前記スイッチバック搬送手段によって前記インクジェット印字手段を経由して前記電子写真印字手段に導き前記搬送手段によって再び前記排紙部まで搬送し、さらに前記スイッチバック搬送手段によって搬送中の該被印字媒体にインクジェット方式の印字処理を行うとともに、前記インクジェット印字手段のインク吐出サイクル又は印字処理時の前記搬送手段による被印字媒体の搬送速度を、前記制御手段によって制御することにより、原稿画像の解像度に合わせた印字処理を行うことを特徴とする画像形成装置の印字制御方法。
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