JP4056666B2 - メモリアクセス処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はメモリアクセス処理装置に関し、更に詳しくはCPUとデータ書換可能な不揮発性のメモリとの間に介在してCPUからの各種メモリアクセスに係る指令を実行制御するメモリアクセス処理装置に関する。
【0002】
この種のメモリ(フラッシュメモリ等)はローコストで大量のデータを不揮発に記憶可能であることから、各種の主信号処理(画像処理,データ通信処理等)の制御(設定)データを格納する目的で広く使用されている。また制御(設定)データを適宜に書き換えることで、主信号処理の迅速な応答及び改善が期待できる。そこで、この様な制御(設定)データの利用と更新とが迅速かつ安全に行えることが望まれる。
【0003】
【従来の技術】
図38は従来のメモリアクセス処理方式の構成を示す図で、赤外線撮像装置への適用例を示している。図において、101は装置の主(全体)制御を行うCPU、201は赤外線による撮像部、202は主信号(撮像)のフレームデータを処理する主信号処理ブロック、2021 〜202n はフレームデータの各種主信号処理(ノイズ除去処理、シェーディング補正処理等)を時系列(パイプライン方式的)に行う主信号処理部、203は処理後の映像を表示する表示部である。
【0004】
更に、102はCPU101と上記主信号処理系との間に介在して各種主信号処理に係る制御(設定)データの記憶及び主信号処理系への読出・分配を行うメモリ部、11はCPU101とメモリ部102間のインタフェースを行うCPUIF部、12は主信号処理系で使用する各種設定情報及び主信号データを処理するための各種データ等を格納するメモリ(フラッシュメモリ)、14は装置の立ち上げ時にメモリ12からの初期設定値が転送され、装置の動作情報を保持する設定メモリ(RAM)、16は主信号処理系からの時系列なアクセス要求に従ってメモリ12/14からの読出データを主信号処理系に提供すると共に、メモリ12/14のアクセスが輻輳した場合はメモリ12/14からのデータをマスクする主信号IF処理部、13はメモリ12のアクセスを行うためのアドレスカウンタ、15は設定メモリ14にCPU101からの情報を書き込むか又はメモリ12からの情報を書き込むかの選択を行うセレクタ(SEL)である。
【0005】
係る構成により、装置の立ち上げ時には初期化フラグ=「1」により、メモリ12からの読出データが設定メモリ14に書き込まれ、装置の立ち上げ(初期化)後は、上記メモリ12に代えて、設定メモリ14から主信号処理系に制御データを提供可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般にフラッシュメモリ12は内部で自己のアクセス状態を保持しており、動作完了によってレディー(スタンバイ)状態に復帰する。しかるに、上記従来方式では、CPU101が実質的に直接メモリ12をアクセスする構成となっているため、例えばメモリ12のアクセス実行中に、CPU101から新たなメモリアクセスを行うと、新旧どちらのアクセスについても正常には行なえず、このためCPU101は前のアクセス完了を見計らって、新たなメモリアクセスを行なう必要があった。
【0007】
しかも、特にメモリ消去等のアクセス実行には長時間を要するため、CPU101はメモリ12に対する以外のアクセスであっても、前のメモリアクセスが完了するまで自らの制御で待機する必要があった。
【0008】
またメモリ12への書込エラーが発生した場合には、CPU101からメモリ12にリセット、消去、データ再書込の各アクセスを個別に入力する必要があり、CPUの処理負担が大きかった。
【0009】
またCPU101からメモリ12へのアクセスと、主信号系からメモリ12へのアクセスとが競合(輻輳)した場合には、CPU101からメモリ12へのアクセス(設定データの更新)を優先させる必要があるため、主信号IF処理部16では各主信号処理部202に入力されるデータのマスク処理を行っており、このため各主信号処理部202に提供されているデータを保証できない構成となっていた。
【0010】
またメモリ12でアクセスエラーが発生した場合には、CPU101にエラーを通知することはできたが、CPU101はどのメモリ動作シーケンスで発生したエラーなのかを特定することができず、このためにメモリ12内のデータについても正常なデータなのか否かを保証できなかった。
【0011】
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的とする所は、フラッシュROM等の記憶データを安全に保持、更新可能なメモリアクセス処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様によるメモリアクセス処理装置は、CPU101とデータ書換可能な不揮発性のメモリ12との間に介在してCPUからの各種メモリアクセスに係る指令を実行制御するメモリアクセス処理装置において、CPUからの指令に従って対応するメモリアクセスの実行制御に係る状態信号を生成し制御するメモリ状態管理部と、メモリ状態管理部の状態信号に基づきメモリへのアクセス入力信号を生成するメモリ入力信号生成部と、メモリの実動作信号を監視してメモリアクセスの完了/エラーを検出し、メモリ状態管理部に通知するメモリ状態検出部と、メモリ状態管理部における状態信号の最終的な変化をもってCPUにメモリアクセス完了の通知を行うCPUインタフェース部と、特定のメモリアクセスの指令信号を記憶する指令保持部とを備え、前記CPUインタフェース部は指令保持部への指令書込完了時にCPUへのビジー状態を解除するものである。
【0013】
本発明においては、CPU101とメモリ12との間に介在してメモリアクセスに関するより高度、複雑な制御を自らの状態制御で行う構成により、CPUの処理負担が大幅に軽減される。また状態信号の最終的な変化をもってCPU101にメモリアクセス完了の状態を通知する構成により、CPU101からの重複指令を有効に回避できると共に、記憶データを安全に保持できる。
【0015】
更に、CPU101に対してより高度、安全なメモリアクセスサービスを提供可能である。
【0017】
ここで、特定のメモリアクセスとは、例えばアクセスの実行に時間を要するメモリアクセス(メモリ消去アクセス等)を言う。本発明においては、指令保持部41Aへの指令書込完了時にCPU101へのビジー状態を解除する構成により、メモリ12がアクセス実行中でも、CPU101からメモリ12に対する以外のアクセスを実行可能である。
【0018】
また好ましくは本発明の第2の態様では、例えば図11に示す如く、メモリ状態管理部22は、メモリの書込/消去状態でメモリ状態検出部(メモリ受信処理部)25がエラーを検出したことにより自動的にメモリリセットの実行状態に遷移する。従って、CPU101はリセット指令の送出を省略できる。
【0019】
また好ましくは本発明の第3の態様では、例えば図13,図15に示す如く、メモリ状態管理部22は、CPU101からの指令によりいかなる実行状態からでもメモリリセットの実行状態に遷移する。従って、アクセス実行に時間を要する消去アクセスを中断したり、又はメモリアクセスの実行制御が途中でハングアップしてしまう様な状況を有効に回避できる。
【0020】
また好ましくは本発明の第4の態様では、例えば図17に示す如く、CPUからの指令によるメモリへの書込アドレス及び書込データを保持する書込アドレス・データ保持部51と、前記書込データとメモリ12からの読出データとを比較する比較部52とを備え、メモリ状態管理部22は、メモリ書込時にメモリ状態検出部25がエラーを検出したことによりメモリリセット状態に遷移し、このリセット完了後に前記書込アドレスを使用してメモリ12からデータを読み出し、前記比較部52が比較不一致を検出した場合は、メモリ12の前記書込アドレスに前記書込データを再書込するものである。
【0021】
本発明においては、メモリ書込失敗時の再書込動作を自動化した構成により、CPU101のアクセス負担を大幅に軽減できる。
【0022】
また好ましくは本発明の第5の態様では、例えば図20に示す如く、複数種のリセット発生条件に従って各対応するリセットトリガ信号を生成するリセットトリガ生成部と、リセット方法の選択情報を保持する選択情報保持部(リセット方法設定レジスタ)41Cとを備え、リセット方法の選択情報に従って対応するリセットトリガ信号(強制,自動,コマンド))を付勢/消勢するものである。従って、CPU101は様々なリセット方法を容易に選択・実行でき、CPU101に対して多様なリセット機能を提供できる。
【0023】
また好ましくは本発明の第6の態様では、例えば図22に示す如く、メモリアクセスに関するエラーを計数するカウント部40B,40Cと、エラー個数の閾値を保持する閾値保持部(閾値設定レジスタ)41Dと、所定周期におけるエラーカウント値と閾値とを比較してエラーカウント値≧閾値によりアラーム信号を生成するアラーム検出部(比較部)40Dとを備える。従って、CPU101によるメモリアクセスの品質監視が可能となる。
【0024】
また好ましくは本発明の第7の態様では、閾値及び又はエラーの監視周期はCPU101から設定可能に構成されている。従って、多様なエラー監視が可能となる。
【0025】
また好ましくは本発明を利用した主信号処理装置は、例えば図26に示す如く、CPU101からの設定情報を記憶する不揮発性の設定情報格納メモリ(ROM)12と、装置の初期設定時に設定情報格納メモリ12の内容を転送されて記憶する設定情報保持メモリ(RAM)14と、設定情報格納メモリ12及び又は設定情報保持メモリ14の設定情報を利用して主信号処理を行う複数の主信号処理部202と、各主信号処理部202からの時系列なメモリアクセス要求に従って設定情報格納メモリ12及び又は設定情報保持メモリ14の設定情報を時系列に読み出し、対応する主信号処理部202に提供する主信号インタフェース処理部16と、CPU101、設定情報格納メモリ12、設定情報保持メモリ14及び主信号インタフェース処理部16の間に介在してこれらの間のメモリアクセスの制御を行うメモリアクセス処理部20とを備えるものである。
【0026】
この主信号処理装置では、多様なルートのメモリアクセスをリアルタイムに可能とするメモリアクセス処理部20を備える構成により、制御データの様々な運用及び更新が実質リアルタイムで可能となる。例えばRAM14の制御データを更新して各主信号処理部202における主信号処理をリアルタイムに変更できる。また同時にROM12にも同一データを書き込む(コピーする)ことにより、装置が不用意に電源OFFされた場合でも、装置の立ち上げ後はROM12のデータをRAM14にコピーすることで装置は直ちに現状に復帰できる。
【0027】
好ましくは例えば図24に示す如く、設定情報格納メモリ12及び又は設定情報保持メモリ14(ここでは63に対応)のアクセス輻輳状態を監視して、監視情報をCPUに通知するコマンド監視制御部61を備える。
【0028】
コマンド監視制御部61が設定情報格納メモリ12及び又は設定情報保持メモリ63のアクセス輻輳状態(主信号処理系で使用)をCPU101に通知することで、CPU101はこの区間における自己のアクセスを抑制でき、よって主信号系処理が安全、円滑に行われる。
【0029】
また好ましくは例えば図27に示す如く、メモリアクセス処理部20は、設定情報格納メモリ12からの読出データを設定情報保持メモリ14に書き込む第1の書込アクセスと、CPU101から設定情報保持メモリ14への第2の書込アクセスとの間のアクセスの競合を、これらのアクセスタイミングをずらす制御により調停する書込制御部20Aを備える。
【0030】
また好ましくは同じく図27に示す如く、メモリアクセス処理部20は、設定情報保持メモリ14から主信号インタフェース処理部16への第1の読出アクセスと、設定情報保持メモリ14からCPU101への第2の読出アクセスとの間のアクセスの競合を、これらのアクセスタイミングをずらす調整により調停する読出制御部20Bを備える。
【0031】
また好ましくは例えば図31に示す如く、主信号処理部202は、CPU101からのアクセスに従って主信号処理に関する制御及び又は状態に係る情報をCPU101に出力するCPUインタフェース部(76等)を備える。従って、CPU101から主信号処理部202の動作状況等を直接的にリアルタイムでモニタ可能となる。
【0032】
また本発明を利用した他の例の主信号処理装置は、例えば図36に示す如く、CPU101からの設定情報を記憶するメモリ14と、入力の主信号SIDを時系列に処理する複数の主信号処理部2021 〜202n と、入力の主信号SIDに同期してメモリ14から各主信号処理部2021 〜202n に対する設定情報RDTを読み出し、これらを各主信号処理部2021 〜202n に分配する主信号インタフェース処理部16と、前記メモリから読み出された各設定情報RDTを夫々に所定時間だけ遅延させる遅延部80と、前記遅延後の各設定情報RDT1 〜RDTn を出力の主信号SODに同期して一斉に出力する設定情報出力部86とを備えるものである。
【0033】
本装置では、例えば図37に示す如く、各主信号処理部2021 〜202n は入力の主信号SIDに同期してメモリ14から読み出された各制御情報A,B等に基づき夫々に該主信号SIDの処理を時系列に行うと共に、前記読み出された各制御情報A,B等を別途に所定時間Dだけ遅延させて、これらを一斉にモニタ可能としている。これにより、今、出力の主信号SODをタイミングT1で観測すると、この主信号SODの処理に寄与した制御情報A,B等が一斉に出力され、また出力の主信号SODをタイミングT2で観測すると、この主信号SODの処理に寄与した制御情報A,B,C等が一斉に出力され、こうして、各出力の主信号SODに同期して、該各主信号SODの処理に寄与した制御情報をリアルタイムにモニタ可能となる。従って、制御情報の設定変更とその処理結果の関係をリアルタイムに把握でき、よって主信号処理の品質制御をリアルタイムに行える。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
【0035】
図2は実施の形態による信号処理装置の概略構成図で、本発明によるメモリアクセス方式の赤外線撮像装置への適用例を示している。図において、101は装置の主(全体)制御を行うCPU、103は実施の形態によるメモリ部、11はメモリ部103とCPU101との間で情報のやり取りを行うCPUIF部、12は主信号制御に係る各種設定/制御情報等を記憶する不揮発性のメモリ(例えば市販のフラッシュメモリ:MBM29F800TA/BA)、14は装置の立上時にメモリ12の制御情報を初期設定されて、その後は主信号処理部202に制御情報を提供する設定メモリ(RAM)、20はCPU101とメモリ12間及び主信号処理部202とメモリ12間等におけるメモリアクセスを管理・調停するメモリアクセス処理部、40はCPU101からのコマンド及びメモリ12のアクセスに関するエラー状態を検出してCPU101に通知するアラーム検出部、16は各主信号処理部2021 〜202n からの制御情報の要求に従って対応する制御情報をメモリ12(又はメモリ14)から提供する主信号処理IF部、201は赤外線等による撮像部、202は主信号処理ブロック、2021 〜202n は赤外線撮像データに関する各種の主信号処理(ノイズ除去処理,シェーディング補正処理等)を行う主信号処理部、203は出力映像を表示する表示部である。
【0036】
なお、図2は紙面の都合により概略構成を示したが、各部の詳細構成等は後述の各動作説明図によって一層明らかとなる。また、以下は、まずCPU101からメモリ12への各種アクセスを詳細に説明し、次いで主信号系処理をも含めた信号処理装置についての構成及び動作を詳細に説明する。
【0037】
図3は実施の形態によるメモリアクセス処理部の概略構成図で、11はCPUIF部、11AはCPU101からのシリアル信号SDINによるコマンドを受信してパラレル信号に変換するCPU受信IF部、11BはCPU101からのコマンド情報を検査・解析してメモリ部103のアクセス信号に変換するCPU受信処理部、11CはCPU送信処理部、11DはCPU送信IF部、12はメモリ、20はメモリアクセス処理部、21はCPU受信処理部11Bの出力信号に基づきメモリ12に関するアクセス信号を検出するCPUメモリアクセス検出部、22はCPUメモリアクセス検出部21等からのメモリアクセストリガ情報に従ってその後のメモリ12のアクセス状態を管理するメモリ状態管理部、23はメモリ状態管理部22からの状態情報及びシーケンスカウンタ情報CTR−Qに従ってメモリ12のアクセス信号(CE,WE,OE等)を生成するメモリ入力信号生成部、24はメモリ12に接続するデータバスの転送方向を制御するバス信号制御部、25はメモリ12からの読出データRDTを転送すると共に、メモリ12からのポーリングデータPDTに基づきアクセスの完了やポーリングエラー等の判定を行うメモリ受信処理部、40はアラーム検出部、41はメモリ消去等、実行に時間を要するメモリアクセスのコマンドを記憶してその処理を進め、CPU101にはメモリアクセス以外のコマンド出力を可能とする設定レジスタ部である。なお、図示しない構成等は後述の各動作説明図によって一層明らかとなる。
【0038】
図4は実施の形態のメモリ12に対するアクセス条件のタイミングチャートである。なお、メモリ12に対するアクセス(読出/書込/メモリ消去/メモリ・リセット)は市販のフラッシュメモリに対するアクセス(読出/プログラム/セクタ・イレーズ/リード・リセット)に夫々対応する。「読出」アクセスは、チップイネーブルCE=「0」(真)、出力イネーブルOE=「0」(真)、書込イネーブルWE=「1」(偽)、アドレスA00−A18=読出アドレスで行い、図示のタイミングに読出データが得られる。
【0039】
「書込」アクセスは第1〜第4のバスサイクルで行う。この全バスサイクルを通してCE=「0」(真)、OE=「1」(偽)、WE=「0」(各書込タイミング)である。第1〜第3のバスサイクルではアドレス(下位11ビット)及びデータ(下位8ビット)に夫々図示の規定パターンを送出し、第4のバスサイクルではアドレス=メモリ書込アドレス、データ=書込データとする。第4のバスサイクルが終了すると、後述のデータポーリングフェーズに入り、書込完了を待つことになる。
【0040】
「メモリ消去」アクセスは上記同様にして第1〜第6のバスサイクルで行う。第6のバスサイクルではアドレス=消去セクタアドレスとし、またデータ=30h(固定)とする。hはヘキサデシマル表示を表す。第6のバスサイクルが終了すると、データポーリングフェーズに入り、消去完了を待つことになる。
【0041】
「メモリ・リセット」アクセスは、CE=「0」(真)、OE=「1」(偽)、WE=「0」(真)、アドレス=任意アドレス、データ=F0h(下位8ビット固定)で行う。メモリ・リセットはメモリ12の内部状態を読出アクセス可能状態に初期化する処理である。なお、「読出」及び「メモリ・リセット」の場合はデータポーリングフェーズには入らない。また、上記各規定パターンの上位ビットは任意で良いが、本実施の形態ではallビット=「0」としている。
【0042】
上記メモリ12の書込/消去に係るアクセスを実行すると、データポーリングフェーズに入る。メモリ12はデータポーリング機能を備えており、メモリ12が書込/消去中か否かをメモリ12の出力データの特定ビット(DQ7)を監視することで判定できる。即ち、出力データDQ7は書込動作中は書込データの反転出力(DQ7/)となり、書込動作を完了すると正転出力(=データ書込ビットDQ7)に変化する。そこで、書込/消去アクセス後の出力データDQ7を監視して書込/消去完了の検出を行う。またこのメモリ12は書込データの下位6ビット目(=DQ5)を監視することで、ポーリング継続時間超過か否かを判断可能である。即ち、出力データDQ5は書込開始と共にDQ5=「0」となり、所定時間を経過するとDQ5=「1」となる。従って、DQ7=反転中、かつDQ5=「1」(時間超過)によりポーリング(メモリ書込/消去)エラーを検出できる。
【0043】
図5はCPUによるメモリ書込制御の動作説明図、図6はその動作タイミングチャートであり、以下、両図を参照してメモリ書込動作を詳細に説明する。なお、図5は上記図3からメモリ書込制御に係る構成を抽出し、及び必要なら更に詳細化したものであり、このことは以下の各動作説明図でも同様である。
【0044】
CPU101はコマンド送出前にCPUリセットRST=「1」(リセット)とし、予めメモリ部103との間のインタフェースをクリアする。次いでRST=「0」(非リセット)とし、「メモリ書込」のコマンド情報をシリアル転送する。CPU101からのコマンド情報SDINはクロック信号に同期して入力され、始めのアドレスサイクル{スタートビットS=「0」(L),XW=「0」(CPUからの書込),アドレス=メモリ12の書込アドレス,パリティービットP=「0/1」,エンドビットE=「1」}と、続くデータサイクル(メモリ12への書込データ)とからなっている。
【0045】
CPU受信IF部11Aは受信データSDINを取り込み、パラレル信号に変換して出力する。CPU受信処理部11Bは受信データ(ADD,WDT)のパリティーチェックを行い、ノーエラーの場合は、該データを取り込み、これらをメモリ入力信号生成部23の側に出力する。但し、エラー検出時には出力しない。またエラー検出時には図3のアラーム検出部40にCPUアクセスエラートリガCAERを出力する。
【0046】
またCPU受信処理部11BはCPUメモリアクセス検出部21に書込アドレスADDとR/W=W(書込)とを出力する。またCPU送信処理部11CにはCPUアクセスビジートリガCABSYを出力し、これによりCPU送信処理部11Cではビジー信号BSYがセットされ、またこれによりCPU送信IF部11DからはCPU101にビジー信号BSY=「1」(ビジー)が出力される。
【0047】
一方、CPUメモリアクセス検出部21は入力のアドレス信号ADDがメモリ12のアドレス空間を指すか否かを判断後、指す場合はR/W=W(書込)をもとに、メモリ状態管理部22にメモリ書込トリガWRを出力する。メモリ状態管理部22では、メモリ書込トリガWRの入力により、内部のメモリ状態レジスタが「レディー状態」から「メモリ書込状態」にセットされ、この状態信号をメモリ入力信号生成部23に出力する。またメモリ状態管理部22では「レディー状態」から「メモリ書込状態」への状態変化を検出して、内部のメモリアドレス用カウンタ(即ち、図4のバスサイクルのシーケンス用カウンタ)が始動し、そのカウント値CTR−Qをメモリ入力信号生成部23に出力する。
【0048】
メモリ入力信号生成部23はアドレス用カウント値CTR−Qと状態信号、並びにCPU受信処理部11Bからの書込アドレスWAD及び書込データWDTをもとに、メモリ12の制御信号(CE/OE/WE)及びメモリアドレスA00−A18を生成し、メモリ12に出力する。またメモリ入力信号生成部23はバス制御信号BCTL=書込方向(バス→メモリ12)と、書込データWDTとをバス信号制御部24に出力する。なお、このバス制御信号は上記メモリ書込アクセス完了(即ち、データポーリング開始)後はポーリングデータPDTの監視のために読出方向に変化する。因みに、バス制御信号BCTLはメモリ書込、RAM転写、メモリ消去、メモリ・リセット時以外は読出方向(バス←メモリ12)である。
【0049】
バス信号制御部24では、バス制御信号(書込方向)をもとに書込データD00−D15がメモリ12に出力され、また書込アクセス完了(データポーリング開始)後は、メモリ12からのポーリングデータPDTを取り込み、メモリ受信処理部25に出力する。メモリ受信処理部25はポーリングデータPDTを監視すると共に、ポーリングデータ中の完了ビットの変化(DQ5=「0」,DQ7=正転)を検出することにより、書込完了フラグをメモリ状態管理部22及びCPU送信処理部11Cに出力する。メモリ状態管理部22は書込完了フラグを受けて、内部のメモリ状態レジスタが「メモリ書込状態」から「レディー状態」にセットされる。
【0050】
一方、CPU送信処理部11Cは書込完了フラグの入力により、書込開始時にセットされたビジー信号BSYをリセットし、CPU送信IF部11Dに出力する。またCPU送信IF部11Dはビジー信号BSY=「0」(レディー)をCPU101に出力する。図6に示す如く、CPU101のコマンド入力からメモリ12への1ワード書込完了まで、CPU101に対してはビジー状態である。この間、CPU101からの新たなメモリアクセスは行われない。また上記メモリ12への書込アクセス中は主信号メモリアクセスディセーブル信号DIS=「1」(ディセーブル)となっており、この区間は主信号系からのメモリアクセスも行われない。従って、メモリ12へのアクセスが輻輳することは無く、こうしてメモリ12への書込アクセスが正しく行われる。
【0051】
図7はCPUによるメモリ読出制御の動作説明図、図8はその動作タイミングチャートである。CPU受信IF部11Aは受信データSDINよりアドレス、データ、R/W情報を取り込みCPU受信処理部11Bにパラレル出力する。CPU受信処理部11Bは入力データの有効/無効を判断し、R/W情報=Rによりアドレスのみをパリティーチェックの後、ノーエラー検出の場合は、CPU送信処理部11CにCPUアクセスビジートリガCABSYを出力する。またCPUメモリアクセス検出部21には読出アドレスRADとR/W=R(読出)を出力する。CPU送信処理部11Cでは、CPUアクセスビジートリガCABSYの入力によりビジー信号BSYがセットされ、更にCPU送信IF部11Dからはビジー信号BSY=「1」がCPU101に出力される。
【0052】
一方、CPUメモリアクセス検出部21は、入力のアドレスRADがメモリ12のアドレス空間を指すか否かを判断後、指す場合はR/W=Rをもとに、メモリ読出トリガRDを出力する。メモリ状態管理部22では、メモリ読出トリガRDの入力により、内部のメモリ状態レジスタが「レディー状態」から「メモリ読出状態」にセットされ、この内部状態信号をメモリ入力信号生成部23に出力する。またメモリ状態管理部22では「レディー状態」から「メモリ読出状態」への状態変化を検出して内部のメモリアドレス用カウンタが始動し、そのカウント値CTR−Qをメモリ入力信号生成部23に出力する。
【0053】
メモリ入力信号生成部23ではアドレス用カウント値CTR−Qと状態信号、及びCPU受信処理部11Bからの読出アドレスRADをもとに、メモリ12の制御信号(CE,OE,WE)、メモリアドレスA00−A18を生成し、メモリ12に出力する。またバス制御信号BCTL=読出方向をバス信号制御部24に出力する。バス信号制御部24は入力のバス制御信号(読出方向)をもとに、メモリ12から読み出された読出データRDTをメモリ受信処理部25に出力する。メモリ受信処理部25は入力の読出データRDTをラッチ後、CPU送信処理部11Cに出力する。一方、メモリ状態管理部22では、内部のカウント値が読出完了のタイミングになったことによりメモリ読出完了フラグを生成し、CPU送信処理部11Cに出力する。そして、内部のメモリ状態レジスタを「メモリ読出状態」から「レディー状態」にセットする。
【0054】
CPU送信処理部11Cは読出完了フラグを受けたことにより、CPU101からの読出アクセス開始時にセットされたビジ−信号BSYをリセットし、CPU送信IF部11Dに出力する。またメモリ読出データRDTをCPU送信IF部11Dに出力する。CPU送信IF部11Dはビジー信号BSY=「0」(レディー)をCPU101に出力し、CPU101はそれにより新たなアクセスを開始する。またCPU送信IF部11Dは入力の読出データRDTをシリアル化してCPU101に出力する。CPU101はこのレディー状態を待って次のメモリアクセスを行う。また上記メモリ12への読出アクセス中は主信号メモリアクセスディセーブル信号IDIS=「1」(ディセーブル)となっており、この区間は主信号系からのメモリアクセスも行われない。従って、メモリ12へのアクセスが輻輳することは無く、こうしてメモリ12からの読出アクセスが正しく行われる。
【0055】
なお、図示しないが、上記同様にしてCPU101からメモリ消去も、メモリ・リセットも行える。但し、本実施の形態では実行に時間を要するメモリ消去中でもCPU101がメモリ12以外のアクセスを行える様に工夫されている。以下、これを説明する。
【0056】
図9はCPUによるメモリ消去制御の動作説明図、図10はその動作タイミングチャートである。実行に長時間を要する任意メモリ消去及びRAM情報転写時等にはメモリ状態はビジーであるが、CPU送信処理部11Cからの出力をビジーとせず、メモリ動作中においても、CPU101からメモリ12以外の構成(設定レジスタ部41,RAM14等)のアクセスは受付けることにより、CPUアクセスの効率的使用が実現可能となる。以下、詳細に説明する。
【0057】
CPU101からメモリ消去コマンドが入力されると、CPU受信処理部11Bではそのアドレス(指令レジスタ41Aを指す)及びデータ(消去セクタアドレスを指す)をパリティーチェックの後、エラー無しの場合は、アドレス及びデータを取り込み、設定レジスタ部41に出力する。なお、CPUメモリアクセス検出部21では、アドレスがメモリ12に割り当てられたアドレス空間を指していないため、メモリアクセストリガを生成しない。またCPU受信処理部11BはCPU送信処理部11CにCPUアクセスビジートリガCABSYを出力する。CPU送信処理部11Cではこのビジートリガによりビジー信号BSYがセットされ、CPU送信IF部11Dよりビジー信号BSY=「1」がCPU101に出力される。
【0058】
一方、設定レジスタ部41では、入力のアドレス情報がメモリ消去を指すことにより指令レジスタ41Aの消去指令ビット=「1」(消去指令)がセットされ、この消去指令ビットはメモリ状態管理部22に出力される。また設定レジスタ部41は、指令レジスタ41Aへの指令の書込完了によりレジスタ書込完了トリガを生成し、これをCPU送信処理部11Cに出力する。CPU送信処理部11Cはレジスタ書込完了トリガの入力により、ビジー信号BSYがクリアされ、更にCPU送信IF部11Dよりレディー信号がCPU101に通知される。従って、実際のメモリ消去完了以前に、CPU101からの新たなアクセスの受付が可能となる。
【0059】
一方、メモリ状態管理部22は入力の消去指令により、内部のメモリ状態レジスタを「レディー状態」から「メモリ消去状態」にセットし、その状態信号をメモリ入力信号生成部23に出力する。またメモリ状態管理部22は「レディー状態」から「メモリ消去状態」への状態変化を検出して、内部のメモリアドレス用カウンタが始動し、そのカウント値CTR−Qをメモリ入力信号生成部23に出力する。
【0060】
メモリ入力信号生成部23は入力のアドレス用カウント値と状態信号(=メモリ消去状態)とから、メモリ消去コマンドのアドレス,制御信号(CE/OE/WE),データ及びバス制御信号を生成し、アドレス及び制御信号は直接メモリ12に、またデータ及びバス制御信号はバス信号制御部24及びメモリ12に出力される。このバス制御信号はメモリ消去アクセス中は「0」(書込方向)であり、メモリ消去アクセス完了以降は「1」(読出方向)となる。
【0061】
メモリ受信処理部25は、入力のポーリングデータPDTを監視すると共に、ポーリングデータ中の完了ビットの変化を検出することにより、消去完了フラグを生成し、これをメモリ状態管理部22及び設定レジスタ部41に出力する。メモリ状態管理部22では消去完了フラグを受けたことにより内部のメモリ状態レジスタを「メモリ消去状態」から「レディー状態」にセットする。これによりメモリ12が「レディー状態」に遷移すると、CPU101からのメモリアクセスが受付可能となる。設定レジスタ部41は消去完了フラグを受けたことにより消去指令ビットをクリアする。
【0062】
なお、上記メモリ消去中におけるCPU101からメモリ12へのアクセスはメモリ内部の書込が完了するまでは受付けないものとする。一方、主信号系からのアクセスは主信号メモリアクセスディセーブル信号DISが解除「0」後にアクセス可能となる。
【0063】
以上は、メモリ12の書込、読出,消去に係る特徴的内容を述べたが、更に本実施の形態では以下の3種のリセット方法を設けることにより、いかなる状態でも能率良くメモリ・リセットを可能とし、メモリ12のハングアップ及びメモリ内部状態のデッドロックを回避可能となっている。
【0064】
図11はメモリ書込/消去中のポーリングエラー検出からメモリ自動リセット完了までの動作説明図、図12はその動作タイミングチャートである。メモリ書込失敗によるポーリングエラーの発生の際はメモリ12の状態初期化(メモリ・リセット)を行なう必要があるが、メモリ状態管理部22においてポーリングエラー検出の入力をもとに自動的にメモリ・リセット状態に遷移し、メモリ12にリセット信号XRSTを発生させる。以下、詳細に説明する。
【0065】
メモリ書込/消去に関する動作は上記と同様である。ここではポーリングデータの監視から説明する。メモリ受信処理部25は入力のポーリングデータPDTを監視すると共に、ポーリングエラー(ポーリング時間超過ビットDQ5=「1」となった時に、ポーリング完了ビットDQ7=反転状態)を検出すると、メモリ状態管理部22にポーリングエラーフラグを出力する。メモリ状態管理部22は、メモリ書込/消去中のポーリング状態でポーリングエラーフラグを受けたことにより、これをメモリ自動リセットのトリガと解釈し、内部のメモリ状態レジスタを「メモリ書込/消去状態」から「メモリ・リセット状態」にセットする。また「メモリ書込/消去状態」から「メモリ・リセット状態」への状態変化を検出して内部のメモリアドレス用カウンタが始動し、そのカウント値CTR−Qと状態信号「メモリ・リセット状態」とをメモリ入力信号生成部23に出力する。メモリ入力信号生成部23はアドレス用カウント値CTR−Qと状態信号とをもとにメモリ12のリセット信号XRSTを生成し、メモリ12に出力する。
【0066】
更に、メモリ状態管理部22では内部でメモリ・リセット完了のタイミングになると、内部のメモリ状態レジスタを「メモリ・リセット状態」から「レディー状態」にセットし、CPU送信処理部11Cに自動リセット完了フラグを出力する。これによりCPU送信処理部11Cのビジー信号BSYがリセットされ、CPU送信IF部11DはCPU101にエラー信号(ビジー信号BSY=「0」,送信データSDOUT=「0」)を出力する。これにより、CPU101はメモリ12に再書込可能となる。
【0067】
図13はメモリ書込/消去中のポーリング無反応からメモリ強制リセット完了までの動作説明図、図14はその動作タイミングチャートである。メモリ書込/消去の際に、メモリ12がポーリング無反応(ポーリング完了ビットDQ7,ポーリング時間超過ビットDQ5が未変化)であると、所定時間を経過してもCPU101はレディー/エラー状態を受信できない。そこで、この場合はCPU101からメモリ強制リセットを行う。以下、詳細に説明する。
【0068】
CPU101は、所定のポーリング継続時間を経過してもCPU送信IF部11Dからレディー/エラー状態を受信しない(BSY=「1」)場合は、外部よりCPUリセットRST=「1」を入力する。CPU受信IF部11Aは受信したCPUリセットRS=「1」(CPUリセットトリガ)をメモリ状態管理部22に出力する。メモリ状態管理部22は、CPUリセットトリガを受けたことにより内部のメモリ状態レジスタを「ポーリング状態」から「メモリ・リセット状態」にセットする。また「ポーリング状態」から「メモリ・リセット状態」への状態変化を検出して内部のメモリアドレス用カウンタが始動し、そのカウント値CTR−Qと状態信号(=「メモリ・リセット状態」)とをメモリ入力信号生成部23に出力する。
【0069】
メモリ入力信号生成部23はアドレス用カウント値CTR−Qと状態信号とをもとにメモリ12のリセット信号XRSTを生成し、これをメモリ12に出力する。一方、メモリ状態管理部22は、メモリ・リセット完了のタイミングになると、内部のメモリ状態レジスタを「メモリ・リセット状態」から「レディー状態」にセットし、かつCPU送信処理部11Cに強制リセット完了フラグを出力する。これによりCPU送信IF部11Dはビジー状態を解除(BSY=「0」)する。
【0070】
図15はメモリ消去中におけるコマンド・リセット実行の動作説明図、図16はその動作タイミングチャートである。メモリ消去やRAM情報転写時には、CPU101からのメモリ12以外のアクセスを受付けているので、コマンド送信の直前にCPUアクセスのリセット信号RST=「1」が入力される場合があるが、この例では、上記図13の例とは異なり、このCPUリセット信号RST=「1」によってはメモリ・リセットを行なうことはできない様になっている。そこで、この例では設定レジスタ部41の指令レジスタ41Aにリセット指令用のビットを設け、メモリ消去実行中のCPU101からのコマンドリセットの書込によりリセットトリガ(リセット指令)を出力し、そのトリガによりメモリ状態管理部22の状態を「メモリ消去中」から「メモリ・リセット状態」に遷移させ、メモリ12にリセット信号XRSTを発生させる様にしている。以下、詳細に説明する。
【0071】
メモリ消去のポーリング中はCPU101からのアクセス可能(BSY=「0」)であり、CPU101は設定レジスタ部41宛にコマンド・リセットを出力する。CPU受信処理部11Bはアドレス及びデータの夫々をパリティーチェックの後、エラー無しの場合は、書込アドレスとデータを取り込み、設定レジスタ部41に出力する。またCPU送信処理部11CにはCPUアクセスビジ−トリガCABSYを出力する。CPU送信処理部11Cはこのビジートリガによりビジー信号BSYをセットし、CPU送信IF部11DよりCPU101にPUアクセスビジー(BSY=「1」)が通知される。
【0072】
一方、設定レジスタ部41では入力のアドレスで指す指令レジスタ41Aにリセット指令ビット=「1」をセットし、この書込まれたメモリ・リセット指令はメモリ状態管理部22に出力される。また設定レジスタ部41はコマンド・リセット指令の書込完了によりレジスタ書込完了トリガを生成し、これをCPU送信処理部11Cに出力する。CPU送信処理部11Cはレジスタ書込完了トリガの入力によりビジー信号BSYをクリアし、これによりCPU送信IF部11DからはCPU101にCPUアクセスレディー(BSY=「0」)が通知される。従って、このコマンド・リセットの完了以前でも、新たなCPUアクセスを受付け可能となる。
【0073】
一方、メモリ状態管理部22は入力のメモリ・リセット指令により、内部のメモリ状態レジスタを「メモリ消去ポ−リング状態」から「メモリ・リセット状態」にセットし、その状態信号をメモリ入力信号生成部23に出力する。また「メモリ消去ポ−リング状態」から「メモリ・リセット状態」への状態変化を検出して、内部のメモリアドレス用カウンタが始動し、そのカウント値CT−Qをメモリ入力信号生成部23に出力する。メモリ入力信号生成部23はアドレス用カウント値CT−Qと状態信号とをもとにメモリ・リセット信号XRSTを生成し、メモリ12に出力する。
【0074】
更に、メモリ状態管理部22はやがてメモリ・リセット完了のタイミングになると、内部のメモリ状態レジスタを「メモリ・リセット状態」から「レディー状態」にセットし、かつコマンド・リセット完了フラグを生成して、これを設定レジスタ部41に出力する。これにより指令レジスタ41Aのコマンド・リセット指令がリセットされる。なお、メモリ消去時以外の場合でも、CPUアクセスビジー出力=「0」(レディー)の時は、上記コマンド・リセットを実行可能である。
【0075】
図17はメモリ書込エラーから再書込完了までの動作説明図、図18,図19はメモリ書込エラー時のメモリ状態管理部の状態遷移説明図(1),(2)である。但し、図18は図17のハードウェア構成による自動再書込の場合、図19はCPU101の個別コマンド制御(図11の構成)による再書込の場合を夫々示している。
【0076】
図19において、メモリ書込エラーを起こしたアドレスに対して再度データを書込む場合は、CPU101の個別コマンド制御(図11の構成)によると、最悪の場合で、次の動作が必要となる。CPU101はレディー状態S0でメモリ書込を行いメモリ書込状態S1に遷移する。メモリ書込状態S1でポーリングエラーが発生すると、メモリ自動リセット状態S2を経てレディー状態S0に戻る。CPU101はレディー状態S0でメモリ読出を行い上記書込アドレスのデータを読み出す(状態S3)。CPU101は自己の書込データとメモリ12からの読出データとを比較して、不一致(書込失敗)の場合は当該書込アドレスのセクタ消去を行う(状態S4)。セクタ消去後、CPU101は書込エラーアドレスに同一のデータを書き込む(状態S5)。メモリ書込状態S5で書込完了するとレディー状態S0に戻る。しかし、メモリ書込状態S5でポーリングエラーが発生すると、メモリ自動リセット状態S6を経てレディー状態S0に戻る。
【0077】
図18において、上記図17の構成ではメモリ書込エラーから再書込完了までを自動化することでメモリ書込アクセスの効率改善と共にCPU101の負担軽減を図っている。以下、図17,図18を参照してメモリ書込エラーから再書込完了までの動作を詳細に説明する。
【0078】
CPU101からのメモリ書込時には、通常のメモリ書込動作を行うと共に、書込アドレスWADと書込データWDTとを書込アドレス・データラッチ部51に保持する。この書込動作中に、メモリ受信処理部25はポーリングエラーを検出すると、ポーリングエラーフラグをメモリ状態管理部22及びCPU送信処理部11Cに出力する。CPU送信処理部11Cは書込ポーリングエラーによりCPU101にエラー(BSY=「0」,送信データ=「0」)を出力する。
【0079】
一方、メモリ状態管理部22は書込ポーリングエラーを受けたことにより、内部のメモリ状態レジスタを「メモリ書込状態」から「メモリ再読出状態」にセットする。また「メモリ書込状態」から「メモリ再読出状態」への変化を検出して内部のアドレス用カウンタが動作を開始し、そのカウント値CTR−Qをメモリ入力信号生成部23に出力する。メモリ入力信号生成部23は入力のカウント値と書込アドレス・データラッチ部51からの書込アドレスをもとにメモリ12の読出アドレス、制御信号、バス制御信号を生成し、これらをメモリ12及びバス信号制御部24に出力する。
【0080】
メモリ12からの読出データRDTは、バス信号制御部24、メモリ受信処理部25を介して比較部52に加えられる。比較部52は入力の読出データRDTと、書込アドレス・データラッチ部51から入力された書込データWDTとを比較し、不一致(書込失敗)の場合はその比較出力を自動メモリ消去トリガとしてメモリ状態管理部22に出力する。メモリ状態管理部22は自動メモリ消去トリガを受けたことにより、内部のメモリ状態レジスタを「メモリ再読出状態」から「自動メモリ消去状態」にセットする。また「メモリ再読出状態」から「自動メモリ消去状態」への変化を検出してメモリアドレス用カウンタが動作を開始し、そのカウント値CTR−Qをメモリ入力信号生成部23に出力する。メモリ入力信号生成部23は入力のアドレス用カウント値と状態信号(=「自動メモリ消去状態」)とから、メモリ消去コマンドに相当するアドレス、制御信号、データ、バス制御信号を生成し、この内のアドレス及び制御信号はメモリ12に、またデータ及びバス制御信号はバス信号制御部24に出力される。
【0081】
メモリ受信処理部25はメモリ消去中のポーリングデータPDTを監視すると共に、消去完了を検出すると、消去完了フラグをメモリ状態管理部22に出力する。メモリ状態管理部22は消去完了フラグを受けたことにより内部のメモリ状態レジスタを「自動メモリ消去状態」から「メモリ再書込状態」にセットする。またこの状態変化を検出して内部のメモリアドレス用カウンタが動作を開始し、そのカウント値CTR−Qと状態信号とをメモリ入力信号生成部23に出力する。メモリ入力信号生成部23はアドレス用カウント値と状態信号、並びに書込アドレス・データラッチ部51からの書込アドレスWAD及び書込データWDTをもとにメモリ12の制御信号及びメモリアドレスを生成し、メモリ12に出力する。またバス制御信号(書込方向)及び書込データをバス信号制御部24に出力する。
【0082】
バス信号制御部24は入力のバス制御信号(書込方向)をもとに、書込データWDTがメモリ12に出力され、書込アクセス完了後は、メモリ12からポーリングデータPDTを取り込み、メモリ受信処理部25に出力する。メモリ受信処理部25はポーリングデータPDTを監視すると共に、書込完了を検出すると、書込完了フラグをメモリ状態管理部22及びCPU送信処理部11Cに出力する。メモリ状態管理部22は書込完了フラグを受けたことにより内部のメモリ状態レジスタを「メモリ再書込状態」から「レディー状態」にセットする。CPU送信処理部11Cは書込完了フラグの入力により最初の書込開始時にセットされたビジー信号BSYをリセットし、CPU送信IF部11Dに出力する。これによりCPU送信IF部11Dはビジー信号BSY=「0」(レディー)をCPU101に出力する。CPU101はこのレディー状態を待って新たなメモリアクセスを開始する。
【0083】
なお、図18のメモリ読出状態S3で書込データ=読出データの場合は、メモリ再書込の必要がないので、制御はレディー状態S0に戻る。また図18のメモリ再書込状態S5でメモリ再書込エラーの場合はメモリ自動リセット状態S6に遷移後、セクタ消去状態S4又はメモリ再書込状態S5に遷移する。こうしてリトライを所定回数行っても書込成功しない場合は、CPU101に書込エラーを通知する。かくして、本実施の形態によれば、メモリ再書込処理が自動化され、CPU101の処理負担が大幅に軽減される。
【0084】
図20はメモリ・リセット方法選択制御の動作説明図で、上記図11〜図16で述べた3種のリセット方法(ポーリングエラー検出によるメモリ自動リセット、ポーリング無反応検出によるCPU101からのメモリ強制リセット、メモリ消去中におけるCPU101からのコマンドリセット)を任意選択可能な構成を示している。
【0085】
図において、41CはCPU101からの設定情報により3種のリセット方法を選択するリセット方法設定レジスタ、22Aはレジスタ41Cの設定内容に従って自動リセットトリガの発生をマスクする自動リセットマスク回路、42は同じく強制リセットトリガRSをマスクする強制リセットマスク回路、43は同じくコマンド・リセットの指令ビットをマスクするコマンド・リセットマスク回路、そして、23Aはレジスタ41Bの設定内容に従い、ハードリセット信号XRSTの生成に代えて、図4のリード・リセットコマンドを生成するメモリリセット生成部である。CPU101は、予めリセット方法設定レジスタ41Cにマスク情報を設定することで、必要なリセットのみを動作させることが可能であり、フラッシュメモリ12の汎用的なリセット制御が可能となる。
【0086】
図21は一般的なフラッシュメモリ(本実施の形態ではメモリ12)をリセットする方法の動作タイミングチャートであり、図21(A)はリセット端子XRSTによるハードウェアリセットの場合、図21(B)は図4のリード・リセットコマンドの書込によるソフトウェアリセットの場合を夫々示している。
【0087】
図22はアラーム検出処理の動作説明図、図23はその動作タイミングチャートである。図22において、監視タイミング生成部41FはCPU101からの設定により対応する周期の監視タイミング信号を生成する。監視タイミング生成部44は装置のマスタクロックを分周して所定周期の監視タイミング信号を生成する。監視タイミング選択レジスタ41EはCPU101からの設定に従って監視タイミング生成部41F又は監視タイミング生成部44の選択信号を出力し、タイミング選択部40Aはこの選択信号に従って対応する監視タイミング信号を選択出力する。また閾値設定レジスタ41DにはCPU101からエラー個数の閾値が設定される。
【0088】
この状態で、CPUエラーカウント部40Bはタイミング選択部40Aの出力の監視タイミングに従ってCPU受信処理部11Bで検出された1周期毎のCPU通信エラー(パリティーエラー)の回数をカウントする。またポーリングエラーカウント部40Cは同じくメモリ受信処理部25で検出された1周期毎のポーリングエラーの回数をカウントする。CPU通信エラー及びポーリングエラーの各カウント値は各監視タイミングでCPU送信処理部11Cに出力されると共に、比較部40Dにも出力される。各エラー個数は、CPU101にアドレスに設け、CPU送信処理部11Cを介してCPU101に出力される。
【0089】
また、比較部40Dは各監視タイミングでCPU通信エラー及びポーリングエラーの各カウント値ERCC,ERCPと対応する閾値TH1,TH2とを比較すると共に、1周期当たりのCPU通信エラー回数ERCC≧TH1の場合はCPU送信処理部11CにCPUアラーム信号ALMCを出力し、また1周期当たりのポーリングエラー回数ERCP≧TH2の場合はCPU送信処理部11Cにポーリングアラーム信号ALMPを出力する。各アラーム信号はCPU送信処理部11Cを介してCPU101に出力される。従って、CPU−装置間の通信品質監視、及びメモリ12の動作品質監視を能率良く行える。
【0090】
図23はハードによる監視タイミングを選択した場合を示している。CPU通信エラー閾値TH1=11とすると、第2周期ではCPU通信エラー個数=15となったことにより、第3周期では15≧10と判定され、CPUアラーム信号ALMC=「1」が通知される。
【0091】
以下、主信号処理系をも含めた図2の信号処理装置についての動作(メモリアクセス方式等)を詳細に説明する。ここで、一例の主信号処理を説明しておく。撮像部201は横走査線1本につきフレームパルスFPとこれに続く128個分の画素データ(フレームデータ)を出力する。またこの様な横走査線128本で1映像データが形成される。主信号処理部2021 は撮像部201からのフレームデータSIDを入力して第1の主信号処理を行う。主信号処理部2022 は前記処理後のフレームデータを入力して第2の主信号処理を行う。以下同様にして進み、こうして、各フレームデータに対する各種の主信号処理が主信号処理部2021 〜202n によって時系列(パイプライン方式)的に行われる。
【0092】
図24はCPUアクセスと主信号系アクセスの調停制御を説明する図、図25はその動作タイミングチャートである。図24において、CPUIF部11はCPU101からの設定データ/コマンド情報等をメモリ部(LSI)103内に取り込み、またメモリ部103内のデータ/アラーム/メモリアクセス輻輳状態等の情報をCPU101に送信する。メモリアクセス処理部20は、図示しないが、基本的には上記図3の構成に従ってCPU101からの制御データをメモリ12に書き込み、またメモリ12からの読出データをCPUIF部11に出力する。
【0093】
メモリ12は、上記CPU101からCPUIF部11,メモリアクセス処理部20を介して送信されてくる設定/コマンド情報を取り込む(記憶する)と共に、主信号処理部202から主信号IF処理部16に送信されるタイミングパルスに従って必要な設定・データを読み出し、主信号IF処理部16に出力する。コマンド監視制御部61は、基本的にはこの様なメモリ12に対する各種アクセスのアドレス選択及びデータ選択制御を行う。
【0094】
主信号IF処理部16において、マスク処理部62はコマンド監視制御部61からの制御データを主信号処理部202から受信するタイミング(マスク処理用)で主信号処理部202に出力(送信)し、またレジスタ初期設定部63はコマンド監視制御部61からの制御データを主信号処理部202から受信するタイミング(取込用)で主信号処理部202に出力(送信)する。
【0095】
各主信号処理部202におけるA側の処理は、入力の主信号データSIDに対してレジスタ初期設定部63からの設定(初期設定)制御を行うために、レジスタ初期設定部63にタイミングパルスを送信し、レジスタ初期設定部63から受信した設定値を取り込み、これを使用して主信号データを処理し、出力するものである。なお、この初期設定が完了すると、レジスタ初期設定部63はデータ保持用レジスタ63´(図2,図26のRAM14に相当)として動作する。
【0096】
また各主信号処理部202におけるB側の処理は、入力の主信号データにマスク等の処理が必要な場合に、マスク処理部62にタイミングパルスを送信し、マスク処理部62から受信したデータにより主信号データをマスク処理し、出力するものである。
【0097】
コマンド監視制御部61は、メモリ12からのメモリ監視信号(ポーリングデータDQ5,DQ7等)に基づきメモリ12のアクセス輻輳(混雑)状態を監視すると共に、監視結果に基づいてCPU101側からのデータアクセスを優先にするか、又は主信号処理部202側からのアクセスを優先にするかの制御を行う。例えば主信号処理系からのアクセスを優先とする場合は、CPU101にその旨を通知し、これによりCPU101からのアクセスを軽減させる。従って、メモリ12のアクセス輻輳時も主信号系の処理に影響を及ぼすことは無い。
【0098】
図25において、主信号処理部202が1フレームデータを処理している時に対応して有効データ区間信号VALID=「H」(有効)となっている。この区間に主信号処理系からメモリ12へのアクセス(XOE1=「L」)があると、主信号系からのアドレスADD3,ADD4,…,ADDFに対するデータDT_3,DT_4,…,DT_Fを読み出して主信号系に出力する。またこの時、同時にCPU101側からのアドレスSR_ADを受信しても、主信号系への処理を最優先に行う。この場合のCPU101からのアドレスSR_ADは有効データ区間信号VALID=「L」(無効データ)になるまでアドレス保持用のレジスタに保持される。この様に、CPUアクセスに関するデータ保持機能を付加することにより、主信号系はCPU側からのアクセスの影響を受けることなく、必要なデータを全てメモリ12から取り込むことが可能となる。
【0099】
また有効データ区間信号VALID=「L」(無効データ)の区間では、CPU101からメモリ12へのアクセスを処理するために、このままでは主信号処理系には不要なデータが送信されてしまうことになる。そこで、ここでは、主信号処理系がこの様な不要なデータを取り込まない処理を行うために、この区間では主信号系取り込みイネーブル信号=「L」にすると共に、主信号処理系に取り込むデータをマスク(allビット=「0」)することで不要データ取り込みを防止している。
【0100】
図26は主信号処理制御情報の流れを説明する図である。初期化(装置の立ち上げ)時に、各主信号処理部202に対する設定情報を初期設定情報格納メモリ(ROM)12から読み出し、ルート▲1▼を介して一旦設定情報保持用メモリ(RAM)14に書き込む。初期化後(通常動作時)は、各主信号処理部202からの要求に従って周期的にRAM14の制御情報を読み出し、ルート▲2▼を介して各主信号処理部202に時分割で提供する。
【0101】
この状態で、CPU101は任意タイミングにRAM14の制御情報をルート▲3▼を介して読み出すことで、RAM14の制御情報をリアルタイムにモニタ可能である。またCPU101は任意タイミングにROM12の制御情報をルート▲4▼を介して読み出すことで、ROM12の制御情報をリアルタイムにモニタ可能である。またCPU101はルート▲5▼を介してCPU101からの制御情報を各主信号処理部202に実質直接的に提供可能である。即ち、CPU101からRAM14に制御情報を書き込めば、該制御情報はルート▲5▼(=▲2▼)を介して各主信号処理部202に提供される。またCPU101はルート▲6▼を介してRAM14を書換後の制御情報をROM12に転送可能である。このルート▲6▼の処理により、もし装置が不用意に電源OFFされても、その立ち上げ時にはROM12の内容によりRAM14の内容が初期設定され、よってRAM14には電源OFF直前の現制御情報が容易に復元される。
【0102】
図27は上記図26のアクセス動作を実現するメモリアクセス処理部の動作説明図、図28,図29はその動作タイミングチャート(1),(2)である。なお、図27において、CPU101A,101Bは同一のCPU101,またROM12A,12Bは同一のROM12である。
【0103】
まず設定情報保持用メモリ(RAM)14へのデータ書込制御を説明する。書込制御部20Aにおいて、RAM14の初期化中はセレクタSL1,SL2が共にROM12A側を選択しており、これにより初期情報格納メモリ(ROM)12Aから読み出した設定情報WDTはRAM14の対応アドレスWADに書き込まれる。また初期化終了後(通常動作時)は、セレクタSL1,SL2が共にCPU101A側を選択しており、これによりCPU101Aからは任意タイミングにRAM14へデータ書込可能である。
【0104】
次に設定情報保持用メモリ(RAM)14からのデータ読出制御を説明する。読出制御部20Bにおいて、初期化終了後(通常動作時)はセレクタSL3が主信号IF処理部16側を選択している。タイミング制御部16Aは主信号処理部202からのフレームパルス信号FPに同期して各主信号処理部2021 〜202n に提供するための制御データの各読出アドレスRAD及び制御信号(ラッチパルス等)を時系列に生成しており、これらはRAM14に加えられると共に、RAM14からの各読出(制御)データRDTがレジスタRGに逐次ラッチされ、主信号IF処理部16の分配部を介して対応する主信号処理部2021 〜202n に提供される。
【0105】
この状態で、CPU101が任意タイミングにRAM14の読出コマンドを発生すると、タイミング制御部68が主信号系アクセスの読出サイクルに割り込んで、セレクタSL3の選択を一時的にCPU101Bの側にスイッチする。これによりRAM14からはCPU101Bからの読出アドレスRADに対応する制御データRDTが読み出され、該読出データRDTは予めCPU101によて切り替えられた分配部を介してCPU101B側又はROM12B側に分配される。これによりCPU101BによるRAM14の情報モニタ又はROM12Bへのデータ転送(複写)が可能となる。
【0106】
図28,図29は図27のメモリクセス処理部の動作タイミングチャート(1),(2)で、図28は装置の「回路リセット」→「初期化」→「通常動作」の各区間に生じ得る各種のメモリアクセスを番号1〜7と共に時系列に示している。ここで、RAM14に対するアクセス競合の有無状態を外観しておく。番号1のメモリアクセスは単独で行われるため、競合は生じ得ない。番号2のメモリアクセスは固定的(優先的)なタイミングにより実行される。番号3〜7のメモリアクセスはCPU101により実行される為、これらの間では競合は生じ得ない。また番号3,7のメモリアクセスはRAM14を介さないのでRAM14の読/書制御には関係しない。従って、RAM14に関しては番号2と番号4〜6のメモリアクセス間で競合が生じ得る。
【0107】
図29はRAM14に関するアクセス輻輳回避制御のタイミングチャートを示している。[通常動作時(RAM→主信号処理部)]において、各フレームパルスに続き夫々に1フレーム分の映像データ(128画素分)が入力している。この各画素データの処理毎にRAM14から各主信号処理部202への読出制御が周期的に行われる。下側の図はこの一部を拡大(ズームアップ)したものである。ここでは、カウンタCTRが高周波数のマスタクロックを毎回n個カウントしており、これにより1画素データ処理期間分のタイミング信号を生成している。これにより、ある処理タイミングではRAM14からm_ch(m番目の画素データ)に対する制御データが読み出され、また次の処理タイミングではm+1_ch(m+1番目の画素データ)に対する制御データが読み出される。
【0108】
[輻輳動作1,2]において、この状態でCPU101から任意タイミングにCPU101→RAM14の書換え、又はRAM14→ROM12/CPU101への読出アクセスを行うと、上記主信号系アクセスとCPUアクセスとの間でRAMアクセスの競合が生じ得る。この場合は図27のタイミング制御部67/68でCPUアクセスによるRAM14のR/Wタイミングを1マスタクロック分遅らせることにより、主信号系アクセスとの競合を回避できる。
【0109】
図30はCPUから主信号処理部へのアクセスフローを説明する図で、CPU101から各主信号処理部202に対して夫々にワンショット的な制御/監視(モニタ)が可能な場合を示している。通常動作時において、各主信号処理部202はRAM14からルート▲1▼を介して制御データを定期的に取り込み、夫々の主信号処理を実行している。この状態で、CPU101からは任意タイミングにルート▲2▼を介して各主信号処理部202に制御データを直接提供可能である。またCPU101は任意タイミングにルート▲3▼を介して各主信号処理部202から制御(監視)データを読取(モニタ)可能である。
【0110】
図31は一例の主信号処理部の動作説明図で、主信号処理部202で主信号処理に関するエラー(アラーム)状態を計数すると共に、そのカウント値をCPU101から任意タイミングにリード・オン・クリア(読出後リセット)する構成を示している。図32はその基本的動作のタイミングチャートである。図において、マスタカウンタ(MCTR)74はフレームタイミング(FP)に同期して各1画素データ処理期間分に対応するタイミング信号を生成している。アドレス生成部(ADG)75はMCTR74の出力に基づいてchX,chY(第X画素,第Y画素)等についてのエラー数をカウントするためのRAM73に対する読/書アドレスRACTR,WACTRを順次生成している。一方、アラーム検出部71は入力の主信号データにつき画素毎にエラー状態を監視し、エラーが検出されるとアラームデータ(例えばビット「1」)を生成する。
【0111】
セレクタSL1,SL2は通常は主信号系側を選択しており、これによりアラームカウント用メモリ(RAM)73から読み出されたchXのカウントデータRDTはレジスタRG2を介して加算器72に帰還され、かつここで上記画素毎に検出されたchXのアラーム検出データと加算されてRAM73の対応アドレス(chX)に再書込される。即ち、RAM73でchX,chY等についてのアラームカウントが行われる。
【0112】
この状態で、CPU101Aからアラームカウント数の読出アクセスを行うと、R/Wアドレス制御部76はCPU101Aからの読出アドレスRACPUをセレクタSL2に出力し、かつセレクタSL2の選択を一時的にCPU側にスイッチする。これにより、RAM73からはCPU101Aが指すアドレスRACPUのアラームカウント数RDTが読み出され、該データRDTはレジスタRG3を介してCPU101Bに取り込まれる。またR/Wアドレス制御部76はセレクタSL1を一時的にCPU側にスイッチしてCPU101からの書込アドレスWACPU(=RACPU)をRAM73に加える。これにより、CPU101Aが指すアドレスのアラームカウント数がリード・オン・クリア制御されると共に、それ以外のアドレス(チャネルch)のアラームカウントに対しては何らの影響も及ぼさない。
【0113】
図32において、RAM73における通常のアラームカウントは各1画素データ処理区間の前半(領域▲1▼)で行われる。即ち、マスタカウンタ=1のタイミングでRAM73よりchXの旧データを読み出し、かつマスタカウンタ=4のタイミングで加算結果をRAM73に書き込む。しかし、CPU101からのアクセス要求が領域▲1▼で発生した場合は、上記のカウント処理タイミングを図のAからBの位相に切替える。即ち、マスタカウンタ=n−3のタイミングでRAM73よりchXの旧データを読み出し、かつマスタカウンタ=nのタイミングで加算結果をRAM73に書き込む。以下、CPU101からのアクセスが領域▲1▼,▲2▼で発生した場合の各タイミング処理を具体的に説明する。
【0114】
図33はCPU101からの読出タイミング(リード・オン・クリア制御)が領域▲1▼にある場合(競合)を示している。この場合は、通常はAのタイミングで行なっているアラームカウント処理をタイミングBで行う。一方、CPU101からのリード・オン・クリアアクセスは領域▲1▼で行われる。
【0115】
図34はCPU101からの読出タイミング(リード・オン・クリア制御)が領域▲2▼にある場合(非競合)の場合を示している。この場合は、通常通りにAのタイミングでアラームカウント処理を行い、かつCPU101からのリード・オン・クリアアクセスは領域▲2▼で行われる。
【0116】
図35はCPU101がRAM14の内容をリアルタイムにモニタする場合の動作説明図である。主信号処理系の動作時には、RAM14からルート▲1▼を介して各主信号制御部202に制御データが時分割で提供されている。この状態で、CPU101はルート▲2▼を介してRAM14の制御情報を所望の監視位相でモニタ可能である。以下、詳細に説明する。
【0117】
図36は図35の主信号IF処理部16の動作説明図、図37はCPUによるRAM14の設定情報変更と設定情報モニタの動作タイミングチャートである。まず図37に従って動作の概要を説明する。主信号処理ブロック202には各フレームパルスに同期して各フレームデータ(主信号)が入力している。今、#1フレームの入力周期内でCPU101よりRAM14の制御データの内のA,B及びCが変更されたとする。但し、この例では、制御データA,Bは#1フレーム処理のための制御データ読出サイクルに間に合ったが、制御データCは遅れて変更されたため、実質#2フレーム処理のための制御データ読出サイクルに間に合うこととなる。
【0118】
RAM14から読み出された制御データAはタイミングt1に処理部2021 に、また制御データBはタイミングt2に処理部2022 に、そして制御データCはタイミングtnに処理部202n に夫々設定される。これにより、処理部2021 はタイミングt1から入力の各フレームデータを制御データAで処理し、また処理部2022 はタイミングt2から入力の各フレームデータを制御データBで処理し、そして処理部202n はタイミングtnから入力の各フレームデータを制御データCで処理する。
【0119】
一方、これを処理部202n の出力フレームでモニタすると、タイミングT1の出力フレームには制御データA,Bの効果が反映され、またタイミングT2の出力フレームには制御データA,B,Cの効果が反映され、そしてタイミングT3の出力フレームには同じく制御データA,B,Cの効果が反映されている。
【0120】
かかる状況の下で、CPU101は自らの制御データA,B,C等の変更(設定)と共に、その制御データの効果がどの出力フレームに現れたかを知りたい。しかし、このままではその関係を容易に知ることができない。
【0121】
そこで、本実施の形態では上記#1フレームデータの処理のためにRAM14から読み出された制御データAを所定時間D(即ち、制御データAの効果が出力フレームに現れるであろう時間D)だけ遅延させて後、これをCPU101によって読取可能とする。制御データB,Cについても同様である。従って、今、CPU101が各出力フレームに同期して上記遅延後の各制御データA,B,C等をスキャンすると、出力フレームのタイミングT1では制御データA,Bが、またタイミングT2では制御データA,B,Cが、そしてタイミングT3では同じく制御データA,B,Cが夫々観測され、こうして、CPU101は各出力フレームと該出力フレームに効果を及ぼした各有効制御デ−タとの関係を正確に把握できることになる。
【0122】
図36において、制御部82は入力のフレームパルスFPに同期してRAM14から入力フレームデータの処理に必要な一連の制御データA,B等をフレーム毎に読み出し、分配部81に提供する。分配部81は各主信号処理部2021 〜202n からの要求REQ1〜REQnに従って対応する制御データA,B等を各主信号処理部2021 〜202n に提供する。また制御部82は前記入力のフレーム処理対応に読み出した制御データA,B等を遅延部80にも出力する。遅延部80ではこれらの制御データA,B等を各主信号処理部2021 〜202n と対応に設けられたRAM1〜n(遅延回路)に夫々記憶し、夫々は所定時間Dの遅延後に出力端子RDT1〜RDTnに読み出される。そしてこれらのデータRDT1〜RDTnはセレクタ(データマルチプレクサ)SL1に入力される。因みに、図37の例で言うと、出力フレームのタイミングT1では制御データA,Bは読み出されているが、遅れて設定された制御データCは未だ読み出されていない。
【0123】
今、CPU101がタイミングT1に同期してセレクタSL1に読出アクセスを行うと、制御データA,B等を含む読出データRDT1〜RDTnがスキャンされて出力され、CPU101に取り込まれる。従って、CPU101はタイミングT1の出力フレームに同期してその有効制御データA,B等を取り込み、またタイミングT2の出力フレームに同期してその有効制御データA,B,C等を取り込むことが可能である。
【0124】
なお、上記各出力フレームとその有効制御データとの同期化制御を述べたが、同様にして各出力映像(128×128画素)とその有効制御データとの同期化制御が行えることは明らかである。
【0125】
また、上記本発明によるメモリアクセス方式の赤外線撮像装置(主信号処理系)への適用例を述べたが、これに限らない。主信号処理系については他にも様々な構成が考えられ、例えば通信システム(交換機,伝送装置等)における主信号処理部(回線信号処理部)にも適用できるし、またある情報を複数ブロックで分散処理する様なシステムにも適用できることは言うまでも無い。
【0126】
また、上記本発明に係る各特徴的事項を各動作説明図と共に説明したが、本発明による様々な実施の形態はこれらの各特徴的事項の全て又は任意の組合せによって構成できることは明らかである。
【0127】
また、上記本発明に好適なる実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成、制御、及びこれらの組合せの様々な変更が行えることは言うまでも無い。
【0128】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、制御データを安全に維持・利用できると共に、CPUは、主信号処理系に影響を及ぼすことなく、該主信号処理に必要な制御/設定情報等をリアルタイムで監視(モニタ)及び更新できる。また制御/設定情報の品質をリアルタイムで高めることで各主信号処理系でのデータの欠落/欠陥等を有効に回避でき、主信号処理の品質向上に寄与する所が極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】実施の形態による信号処理装置の概略構成図である。
【図3】実施の形態によるメモリアクセス処理部の概略構成図である。
【図4】実施の形態のメモリ12に対するアクセス条件のタイミングチャートである。
【図5】CPUによるメモリ書込制御の動作説明図である。
【図6】CPUによるメモリ書込制御の動作タイミングチャートである。
【図7】CPUによるメモリ読出制御の動作説明図である。
【図8】CPUによるメモリ読出制御の動作タイミングチャートである。
【図9】CPUによるメモリ消去制御の動作説明図である。
【図10】CPUによるメモリ消去制御の動作タイミングチャートである。
【図11】メモリ書込/消去中のポーリングエラー検出からメモリ自動リセット完了までの動作説明図である。
【図12】メモリ書込/消去中のポーリングエラー検出からメモリ自動リセット完了までの動作タイミングチャートである。
【図13】メモリ書込/消去中のポーリング無反応からメモリ強制リセット完了までの動作説明図である。
【図14】メモリ書込/消去中のポーリング無反応からメモリ強制リセット完了までの動作タイミングチャートである。
【図15】メモリ消去中におけるコマンド・リセット実行の動作説明図である。
【図16】メモリ消去中におけるコマンド・リセット実行の動作タイミングチャートである。
【図17】メモリ書込エラーから再書込完了までの動作説明図である。
【図18】メモリ書込エラー時のメモリ状態管理部の状態遷移説明図(1)である。
【図19】メモリ書込エラー時のメモリ状態管理部の状態遷移説明図(2)である。
【図20】メモリ・リセット方法選択制御の動作説明図である。
【図21】一般的なフラッシュメモリをリセットする方法の動作タイミングチャートである。
【図22】アラーム検出処理の動作説明図である。
【図23】アラーム検出処理の動作タイミングチャートである。
【図24】CPUアクセスと主信号系アクセスの調停制御を説明する図である。
【図25】CPUアクセスと主信号系アクセスの調停制御の動作タイミングチャートである。
【図26】主信号処理制御情報の流れを説明する図である。
【図27】図26のメモリアクセス処理部の動作説明図である。
【図28】図27のメモリアクセス処理部の動作タイミングチャート(1)である。
【図29】図27のメモリアクセス処理部の動作タイミングチャート(2)である。
【図30】CPUから主信号処理部へのアクセスフローを説明する図である。
【図31】一例の主信号処理部の動作説明図である。
【図32】主信号処理部におけるアラームカウントの動作タイミングチャート(1)である。
【図33】主信号処理部におけるアラームカウントの動作タイミングチャート(2)である。
【図34】主信号処理部におけるアラームカウントの動作タイミングチャート(3)である。
【図35】RAM14の内容をリアルタイムにモニタする場合の動作説明図である。
【図36】図35の主信号IF処理部16の動作説明図である。
【図37】CPUによるRAM14の設定情報変更と設定情報モニタの動作タイミングチャートである。
【図38】従来のメモリアクセス方式の構成を示す図である。
【符号の説明】
11 CPUIF部
11A CPU受信IF部
11B CPU受信処理部
11C CPU送信処理部
11D CPU送信IF部
12 メモリ(フラッシュROM)
14 設定メモリ(RAM)
16 主信号処理IF部
20 メモリアクセス処理部
21 CPUメモリアクセス検出部
22 メモリ状態管理部
23 メモリ入力信号生成部
24 バス信号制御部
25 メモリ受信処理部
40 アラーム検出部
41 設定レジスタ部
42 強制リセットマスク
43 コマンドリセットマスク
51 書込アドレス・データラッチ部
52 比較部
101 CPU
103 メモリ部
201 撮像部
2021 〜202n 主信号処理部
203 表示部

Claims (7)

  1. CPUとデータ書換可能な不揮発性のメモリとの間に介在してCPUからの各種メモリアクセスに係る指令を実行制御するメモリアクセス処理装置において、
    CPUからの指令に従って対応するメモリアクセスの実行制御に係る状態信号を生成し制御するメモリ状態管理部と、
    メモリ状態管理部の状態信号に基づきメモリへのアクセス入力信号を生成するメモリ入力信号生成部と、
    メモリの実動作信号を監視してメモリアクセスの完了/エラーを検出し、メモリ状態管理部に通知するメモリ状態検出部と、
    メモリ状態管理部における状態信号の最終的な変化をもってCPUにメモリアクセス完了の通知を行うCPUインタフェース部と
    特定のメモリアクセスの指令信号を記憶する指令保持部とを備え、
    前記CPUインタフェース部は指令保持部への指令書込完了時にCPUへのビジー状態を解除することを特徴とするメモリアクセス処理装置。
  2. メモリ状態管理部は、メモリの書込/消去状態でメモリ状態検出部がエラーを検出したことにより自動的にメモリリセットの実行状態に遷移することを特徴とする請求項に記載のメモリアクセス処理装置。
  3. メモリ状態管理部は、CPUからの指令によりいかなる実行状態からでもメモリリセットの実行状態に遷移することを特徴とする請求項に記載のメモリアクセス処理装置。
  4. CPUからの指令によるメモリへの書込アドレス及び書込データを保持する書込アドレス・データ保持部と、
    前記書込データとメモリからの読出データとを比較する比較部とを備え、
    メモリ状態管理部は、メモリ書込時にメモリ状態検出部がエラーを検出したことによりメモリリセット状態に遷移し、このリセット完了後に前記書込アドレスを使用してメモリからデータを読み出し、前記比較部が比較不一致を検出した場合は、メモリの前記書込アドレスに前記書込データを再書込することを特徴とする請求項に記載のメモリアクセス処理装置。
  5. 複数種のリセット発生条件に従って各対応するリセットトリガ信号を生成するリセットトリガ生成部と、
    リセット方法の選択情報を保持する選択情報保持部とを備え、
    リセット方法の選択情報に従って対応するリセットトリガ信号を付勢/消勢することを特徴とする請求項に記載のメモリアクセス処理装置。
  6. メモリアクセスに関するエラーを計数するカウント部と、
    エラー個数の閾値を保持する閾値保持部と、
    所定周期におけるエラーカウント値と閾値とを比較してエラーカウント値≧閾値によりアラーム信号を生成するアラーム検出部とを備えることを特徴とする請求項に記載のメモリアクセス処理装置。
  7. 閾値及び又はエラーの監視周期はCPUから設定可能に構成されていることを特徴とする請求項に記載のメモリアクセス処理装置。
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