JP2001125834A - メモリアクセス方法及びその装置 - Google Patents

メモリアクセス方法及びその装置

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JP2001125834A JP30517099A JP30517099A JP2001125834A JP 2001125834 A JP2001125834 A JP 2001125834A JP 30517099 A JP30517099 A JP 30517099A JP 30517099 A JP30517099 A JP 30517099A JP 2001125834 A JP2001125834 A JP 2001125834A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はメモリアクセス方法及びその装置に
関し、フラッシュROM等の記憶データを安全に保持、
更新可能なメモリアクセス方法及びその装置の提供を課
題とする。 【解決手段】 CPU101とデータ書換可能な不揮発
性のメモリ12との間に介在してCPU101からの各
種メモリアクセスに係る指令を実行制御するメモリアク
セス方法であって、CPU101からのメモリアクセス
に係る指令を解析し、解析した指令に従って対応するメ
モリアクセスの実行制御に係る状態信号及び該状態信号
に対応するメモリアクセスの制御信号を生成すると共
に、メモリ12の実動作状態を監視して前記状態信号を
シーケンシャルに変化させ、かつ該状態信号の最終的な
変化をもってCPU101にメモリアクセス完了の状態
を通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメモリアクセス方法
及びその装置に関し、更に詳しくはCPUとデータ書換
可能な不揮発性のメモリとの間に介在してCPUからの
各種メモリアクセスに係る指令を実行制御するメモリア
クセス方法及びその装置に関する。
【0002】この種のメモリ(フラッシュメモリ等)は
ローコストで大量のデータを不揮発に記憶可能であるこ
とから、各種の主信号処理(画像処理,データ通信処理
等)の制御(設定)データを格納する目的で広く使用さ
れている。また制御(設定)データを適宜に書き換える
ことで、主信号処理の迅速な応答及び改善が期待でき
る。そこで、この様な制御(設定)データの利用と更新
とが迅速かつ安全に行えることが望まれる。
【0003】
【従来の技術】図38は従来のメモリアクセス処理方式
の構成を示す図で、赤外線撮像装置への適用例を示して
いる。図において、101は装置の主(全体)制御を行
うCPU、201は赤外線による撮像部、202は主信
号(撮像)のフレームデータを処理する主信号処理ブロ
ック、2021 〜202n はフレームデータの各種主信
号処理(ノイズ除去処理、シェーディング補正処理等)
を時系列(パイプライン方式的)に行う主信号処理部、
203は処理後の映像を表示する表示部である。
【0004】更に、102はCPU101と上記主信号
処理系との間に介在して各種主信号処理に係る制御(設
定)データの記憶及び主信号処理系への読出・分配を行
うメモリ部、11はCPU101とメモリ部102間の
インタフェースを行うCPUIF部、12は主信号処理
系で使用する各種設定情報及び主信号データを処理する
ための各種データ等を格納するメモリ(フラッシュメモ
リ)、14は装置の立ち上げ時にメモリ12からの初期
設定値が転送され、装置の動作情報を保持する設定メモ
リ(RAM)、16は主信号処理系からの時系列なアク
セス要求に従ってメモリ12/14からの読出データを
主信号処理系に提供すると共に、メモリ12/14のア
クセスが輻輳した場合はメモリ12/14からのデータ
をマスクする主信号IF処理部、13はメモリ12のア
クセスを行うためのアドレスカウンタ、15は設定メモ
リ14にCPU101からの情報を書き込むか又はメモ
リ12からの情報を書き込むかの選択を行うセレクタ
(SEL)である。
【0005】係る構成により、装置の立ち上げ時には初
期化フラグ=「1」により、メモリ12からの読出デー
タが設定メモリ14に書き込まれ、装置の立ち上げ(初
期化)後は、上記メモリ12に代えて、設定メモリ14
から主信号処理系に制御データを提供可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にフラ
ッシュメモリ12は内部で自己のアクセス状態を保持し
ており、動作完了によってレディー(スタンバイ)状態
に復帰する。しかるに、上記従来方式では、CPU10
1が実質的に直接メモリ12をアクセスする構成となっ
ているため、例えばメモリ12のアクセス実行中に、C
PU101から新たなメモリアクセスを行うと、新旧ど
ちらのアクセスについても正常には行なえず、このため
CPU101は前のアクセス完了を見計らって、新たな
メモリアクセスを行なう必要があった。
【0007】しかも、特にメモリ消去等のアクセス実行
には長時間を要するため、CPU101はメモリ12に
対する以外のアクセスであっても、前のメモリアクセス
が完了するまで自らの制御で待機する必要があった。
【0008】またメモリ12への書込エラーが発生した
場合には、CPU101からメモリ12にリセット、消
去、データ再書込の各アクセスを個別に入力する必要が
あり、CPUの処理負担が大きかった。
【0009】またCPU101からメモリ12へのアク
セスと、主信号系からメモリ12へのアクセスとが競合
(輻輳)した場合には、CPU101からメモリ12へ
のアクセス(設定データの更新)を優先させる必要があ
るため、主信号IF処理部16では各主信号処理部20
2に入力されるデータのマスク処理を行っており、この
ため各主信号処理部202に提供されているデータを保
証できない構成となっていた。
【0010】またメモリ12でアクセスエラーが発生し
た場合には、CPU101にエラーを通知することはで
きたが、CPU101はどのメモリ動作シーケンスで発
生したエラーなのかを特定することができず、このため
にメモリ12内のデータについても正常なデータなのか
否かを保証できなかった。
【0011】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的とする所は、フラッシュROM等
の記憶データを安全に保持、更新可能なメモリアクセス
方法及びその装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
の構成により解決される。即ち、本発明(1)のメモリ
アクセス方法は、CPU101とデータ書換可能な不揮
発性のメモリ12との間に介在してCPU101からの
各種メモリアクセスに係る指令を実行制御するメモリア
クセス方法であって、CPU101からのメモリアクセ
スに係る指令を解析し、解析した指令に従って対応する
メモリアクセスの実行制御に係る状態信号及び該状態信
号に対応するメモリアクセスの制御信号を生成すると共
に、メモリの実動作状態を監視して前記状態信号をシー
ケンシャルに変化させ、かつ該状態信号の最終的な変化
をもってCPU101にメモリアクセス完了の状態を通
知するものである。
【0013】本発明(1)においては、CPU101と
メモリ12との間に介在してメモリアクセスに関するよ
り高度、複雑な制御を自らの状態制御で行う構成によ
り、CPUの処理負担が大幅に軽減される。また状態信
号の最終的な変化をもってCPU101にメモリアクセ
ス完了の状態を通知する構成により、CPU101から
の重複指令を有効に回避できると共に、記憶データを安
全に保持できる。
【0014】また本発明(2)のメモリアクセス処理装
置は、CPUとデータ書換可能な不揮発性のメモリとの
間に介在してCPUからの各種メモリアクセスに係る指
令を実行制御するメモリアクセス処理装置において、C
PU101からの指令に従って対応するメモリアクセス
の実行制御に係る状態信号を生成し制御するメモリ状態
管理部22と、メモリ状態管理部22の状態信号に基づ
きメモリへのアクセス入力信号を生成するメモリ入力信
号生成部23と、メモリ12の実動作信号を監視してメ
モリアクセスの完了/エラーを検出し、メモリ状態管理
部22に通知するメモリ状態検出部25と、メモリ状態
管理部22における状態信号の最終的な変化をもってC
PU101にメモリアクセス完了の通知を行うCPUイ
ンタフェース部11とを備えるものである。
【0015】本発明(2)によれば、メモリアクセス処
理装置は、より高度、複雑な制御を自らの状態制御で実
行可能であると共に、記憶データを安全に保持でき、C
PU101に対してより高度、安全なメモリアクセスサ
ービスを提供可能である。
【0016】好ましくは本発明(3)においては、上記
本発明(2)において、例えば図9に示す如く、特定の
メモリアクセスの指令信号を記憶する指令保持部41A
を備え、CPUインタフェース部11は指令保持部41
Aへの指令書込完了時にCPU101へのビジー状態を
解除する。
【0017】ここで、特定のメモリアクセスとは、例え
ばアクセスの実行に時間を要するメモリアクセス(メモ
リ消去アクセス等)を言う。本発明(2)においては、
指令保持部41Aへの指令書込完了時にCPU101へ
のビジー状態を解除する構成により、メモリ12がアク
セス実行中でも、CPU101からメモリ12に対する
以外のアクセスを実行可能である。
【0018】また好ましくは本発明(4)においては、
上記本発明(2)において、例えば図11に示す如く、
メモリ状態管理部22は、メモリの書込/消去状態でメ
モリ状態検出部(メモリ受信処理部)25がエラーを検
出したことにより自動的にメモリリセットの実行状態に
遷移する。従って、CPU101はリセット指令の送出
を省略できる。
【0019】また好ましくは本発明(5)においては、
上記本発明(2)において、例えば図13,図15に示
す如く、メモリ状態管理部22は、CPU101からの
指令によりいかなる実行状態からでもメモリリセットの
実行状態に遷移する。従って、アクセス実行に時間を要
する消去アクセスを中断したり、又はメモリアクセスの
実行制御が途中でハングアップしてしまう様な状況を有
効に回避できる。
【0020】また好ましくは本発明(6)においては、
上記本発明(2)において、例えば図17に示す如く、
CPUからの指令によるメモリへの書込アドレス及び書
込データを保持する書込アドレス・データ保持部51
と、前記書込データとメモリ12からの読出データとを
比較する比較部52とを備え、メモリ状態管理部22
は、メモリ書込時にメモリ状態検出部25がエラーを検
出したことによりメモリリセット状態に遷移し、このリ
セット完了後に前記書込アドレスを使用してメモリ12
からデータを読み出し、前記比較部52が比較不一致を
検出した場合は、メモリ12の前記書込アドレスに前記
書込データを再書込するものである。
【0021】本発明(6)においては、メモリ書込失敗
時の再書込動作を自動化した構成により、CPU101
のアクセス負担を大幅に軽減できる。
【0022】また好ましくは本発明(7)においては、
上記本発明(2)において、例えば図20に示す如く、
複数種のリセット発生条件に従って各対応するリセット
トリガ信号を生成するリセットトリガ生成部と、リセッ
ト方法の選択情報を保持する選択情報保持部(リセット
方法設定レジスタ)41Cとを備え、リセット方法の選
択情報に従って対応するリセットトリガ信号(強制,自
動,コマンド))を付勢/消勢するものである。従っ
て、CPU101は様々なリセット方法を容易に選択・
実行でき、CPU101に対して多様なリセット機能を
提供できる。
【0023】また好ましくは本発明(8)においては、
上記本発明(2)において、例えば図22に示す如く、
メモリアクセスに関するエラーを計数するカウント部4
0B,40Cと、エラー個数の閾値を保持する閾値保持
部(閾値設定レジスタ)41Dと、所定周期におけるエ
ラーカウント値と閾値とを比較してエラーカウント値≧
閾値によりアラーム信号を生成するアラーム検出部(比
較部)40Dとを備える。従って、CPU101による
メモリアクセスの品質監視が可能となる。
【0024】また好ましくは本発明(9)においては、
上記本発明(8)において、閾値及び又はエラーの監視
周期はCPU101から設定可能に構成されている。従
って、多様なエラー監視が可能となる。
【0025】また本発明(10)の主信号処理装置は、
例えば図26に示す如く、CPU101からの設定情報
を記憶する不揮発性の設定情報格納メモリ(ROM)1
2と、装置の初期設定時に設定情報格納メモリ12の内
容を転送されて記憶する設定情報保持メモリ(RAM)
14と、設定情報格納メモリ12及び又は設定情報保持
メモリ14の設定情報を利用して主信号処理を行う複数
の主信号処理部202と、各主信号処理部202からの
時系列なメモリアクセス要求に従って設定情報格納メモ
リ12及び又は設定情報保持メモリ14の設定情報を時
系列に読み出し、対応する主信号処理部202に提供す
る主信号インタフェース処理部16と、CPU101、
設定情報格納メモリ12、設定情報保持メモリ14及び
主信号インタフェース処理部16の間に介在してこれら
の間のメモリアクセスの制御を行うメモリアクセス処理
部20とを備えるものである。
【0026】本発明(10)においては、多様なルート
のメモリアクセスをリアルタイムに可能とするメモリア
クセス処理部20を備える構成により、制御データの様
々な運用及び更新が実質リアルタイムで可能となる。例
えばRAM14の制御データを更新して各主信号処理部
202における主信号処理をリアルタイムに変更でき
る。また同時にROM12にも同一データを書き込む
(コピーする)ことにより、装置が不用意に電源OFF
された場合でも、装置の立ち上げ後はROM12のデー
タをRAM14にコピーすることで装置は直ちに現状に
復帰できる。
【0027】好ましくは本発明(11)においては、上
記本発明(10)において、例えば図24に示す如く、
設定情報格納メモリ12及び又は設定情報保持メモリ1
4(ここでは63に対応)のアクセス輻輳状態を監視し
て、監視情報をCPUに通知するコマンド監視制御部6
1を備える。
【0028】本発明(11)においては、コマンド監視
制御部61が設定情報格納メモリ12及び又は設定情報
保持メモリ63のアクセス輻輳状態(主信号処理系で使
用)をCPU101に通知することで、CPU101は
この区間における自己のアクセスを抑制でき、よって主
信号系処理が安全、円滑に行われる。
【0029】また好ましくは本発明(12)において
は、上記本発明(10)において、例えば図27に示す
如く、メモリアクセス処理部20は、設定情報格納メモ
リ12からの読出データを設定情報保持メモリ14に書
き込む第1の書込アクセスと、CPU101から設定情
報保持メモリ14への第2の書込アクセスとの間のアク
セスの競合を、これらのアクセスタイミングをずらす制
御により調停する書込制御部20Aを備える。
【0030】また好ましくは本発明(13)において
は、上記本発明(10)において、同じく図27に示す
如く、メモリアクセス処理部20は、設定情報保持メモ
リ14から主信号インタフェース処理部16への第1の
読出アクセスと、設定情報保持メモリ14からCPU1
01への第2の読出アクセスとの間のアクセスの競合
を、これらのアクセスタイミングをずらす調整により調
停する読出制御部20Bを備える。
【0031】また好ましくは本発明(14)において
は、上記本発明(10)において、例えば図31に示す
如く、主信号処理部202は、CPU101からのアク
セスに従って主信号処理に関する制御及び又は状態に係
る情報をCPU101に出力するCPUインタフェース
部(76等)を備える。従って、CPU101から主信
号処理部202の動作状況等を直接的にリアルタイムで
モニタ可能となる。
【0032】また本発明(15)の主信号処理装置は、
例えば図36に示す如く、CPU101からの設定情報
を記憶するメモリ14と、入力の主信号SIDを時系列
に処理する複数の主信号処理部2021 〜202n と、
入力の主信号SIDに同期してメモリ14から各主信号
処理部2021 〜202n に対する設定情報RDTを読
み出し、これらを各主信号処理部2021 〜202n
分配する主信号インタフェース処理部16と、前記メモ
リから読み出された各設定情報RDTを夫々に所定時間
だけ遅延させる遅延部80と、前記遅延後の各設定情報
RDT1 〜RDTn を出力の主信号SODに同期して一
斉に出力する設定情報出力部86とを備えるものであ
る。
【0033】本発明(15)においては、例えば図37
に示す如く、各主信号処理部202 1 〜202n は入力
の主信号SIDに同期してメモリ14から読み出された
各制御情報A,B等に基づき夫々に該主信号SIDの処
理を時系列に行うと共に、前記読み出された各制御情報
A,B等を別途に所定時間Dだけ遅延させて、これらを
一斉にモニタ可能としている。これにより、今、出力の
主信号SODをタイミングT1で観測すると、この主信
号SODの処理に寄与した制御情報A,B等が一斉に出
力され、また出力の主信号SODをタイミングT2で観
測すると、この主信号SODの処理に寄与した制御情報
A,B,C等が一斉に出力され、こうして、各出力の主
信号SODに同期して、該各主信号SODの処理に寄与
した制御情報をリアルタイムにモニタ可能となる。従っ
て、制御情報の設定変更とその処理結果の関係をリアル
タイムに把握でき、よって主信号処理の品質制御をリア
ルタイムに行える。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通
して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
【0035】図2は実施の形態による信号処理装置の概
略構成図で、本発明によるメモリアクセス方式の赤外線
撮像装置への適用例を示している。図において、101
は装置の主(全体)制御を行うCPU、103は実施の
形態によるメモリ部、11はメモリ部103とCPU1
01との間で情報のやり取りを行うCPUIF部、12
は主信号制御に係る各種設定/制御情報等を記憶する不
揮発性のメモリ(例えば市販のフラッシュメモリ:MB
M29F800TA/BA)、14は装置の立上時にメ
モリ12の制御情報を初期設定されて、その後は主信号
処理部202に制御情報を提供する設定メモリ(RA
M)、20はCPU101とメモリ12間及び主信号処
理部202とメモリ12間等におけるメモリアクセスを
管理・調停するメモリアクセス処理部、40はCPU1
01からのコマンド及びメモリ12のアクセスに関する
エラー状態を検出してCPU101に通知するアラーム
検出部、16は各主信号処理部2021 〜202n から
の制御情報の要求に従って対応する制御情報をメモリ1
2(又はメモリ14)から提供する主信号処理IF部、
201は赤外線等による撮像部、202は主信号処理ブ
ロック、2021 〜202n は赤外線撮像データに関す
る各種の主信号処理(ノイズ除去処理,シェーディング
補正処理等)を行う主信号処理部、203は出力映像を
表示する表示部である。
【0036】なお、図2は紙面の都合により概略構成を
示したが、各部の詳細構成等は後述の各動作説明図によ
って一層明らかとなる。また、以下は、まずCPU10
1からメモリ12への各種アクセスを詳細に説明し、次
いで主信号系処理をも含めた信号処理装置についての構
成及び動作を詳細に説明する。
【0037】図3は実施の形態によるメモリアクセス処
理部の概略構成図で、11はCPUIF部、11AはC
PU101からのシリアル信号SDINによるコマンド
を受信してパラレル信号に変換するCPU受信IF部、
11BはCPU101からのコマンド情報を検査・解析
してメモリ部103のアクセス信号に変換するCPU受
信処理部、11CはCPU送信処理部、11DはCPU
送信IF部、12はメモリ、20はメモリアクセス処理
部、21はCPU受信処理部11Bの出力信号に基づき
メモリ12に関するアクセス信号を検出するCPUメモ
リアクセス検出部、22はCPUメモリアクセス検出部
21等からのメモリアクセストリガ情報に従ってその後
のメモリ12のアクセス状態を管理するメモリ状態管理
部、23はメモリ状態管理部22からの状態情報及びシ
ーケンスカウンタ情報CTR−Qに従ってメモリ12の
アクセス信号(CE,WE,OE等)を生成するメモリ
入力信号生成部、24はメモリ12に接続するデータバ
スの転送方向を制御するバス信号制御部、25はメモリ
12からの読出データRDTを転送すると共に、メモリ
12からのポーリングデータPDTに基づきアクセスの
完了やポーリングエラー等の判定を行うメモリ受信処理
部、40はアラーム検出部、41はメモリ消去等、実行
に時間を要するメモリアクセスのコマンドを記憶してそ
の処理を進め、CPU101にはメモリアクセス以外の
コマンド出力を可能とする設定レジスタ部である。な
お、図示しない構成等は後述の各動作説明図によって一
層明らかとなる。
【0038】図4は実施の形態のメモリ12に対するア
クセス条件のタイミングチャートである。なお、メモリ
12に対するアクセス(読出/書込/メモリ消去/メモ
リ・リセット)は市販のフラッシュメモリに対するアク
セス(読出/プログラム/セクタ・イレーズ/リード・
リセット)に夫々対応する。「読出」アクセスは、チッ
プイネーブルCE=「0」(真)、出力イネーブルOE
=「0」(真)、書込イネーブルWE=「1」(偽)、
アドレスA00−A18=読出アドレスで行い、図示の
タイミングに読出データが得られる。
【0039】「書込」アクセスは第1〜第4のバスサイ
クルで行う。この全バスサイクルを通してCE=「0」
(真)、OE=「1」(偽)、WE=「0」(各書込タ
イミング)である。第1〜第3のバスサイクルではアド
レス(下位11ビット)及びデータ(下位8ビット)に
夫々図示の規定パターンを送出し、第4のバスサイクル
ではアドレス=メモリ書込アドレス、データ=書込デー
タとする。第4のバスサイクルが終了すると、後述のデ
ータポーリングフェーズに入り、書込完了を待つことに
なる。
【0040】「メモリ消去」アクセスは上記同様にして
第1〜第6のバスサイクルで行う。第6のバスサイクル
ではアドレス=消去セクタアドレスとし、またデータ=
30h(固定)とする。hはヘキサデシマル表示を表
す。第6のバスサイクルが終了すると、データポーリン
グフェーズに入り、消去完了を待つことになる。
【0041】「メモリ・リセット」アクセスは、CE=
「0」(真)、OE=「1」(偽)、WE=「0」
(真)、アドレス=任意アドレス、データ=F0h(下
位8ビット固定)で行う。メモリ・リセットはメモリ1
2の内部状態を読出アクセス可能状態に初期化する処理
である。なお、「読出」及び「メモリ・リセット」の場
合はデータポーリングフェーズには入らない。また、上
記各規定パターンの上位ビットは任意で良いが、本実施
の形態ではallビット=「0」としている。
【0042】上記メモリ12の書込/消去に係るアクセ
スを実行すると、データポーリングフェーズに入る。メ
モリ12はデータポーリング機能を備えており、メモリ
12が書込/消去中か否かをメモリ12の出力データの
特定ビット(DQ7)を監視することで判定できる。即
ち、出力データDQ7は書込動作中は書込データの反転
出力(DQ7/)となり、書込動作を完了すると正転出
力(=データ書込ビットDQ7)に変化する。そこで、
書込/消去アクセス後の出力データDQ7を監視して書
込/消去完了の検出を行う。またこのメモリ12は書込
データの下位6ビット目(=DQ5)を監視すること
で、ポーリング継続時間超過か否かを判断可能である。
即ち、出力データDQ5は書込開始と共にDQ5=
「0」となり、所定時間を経過するとDQ5=「1」と
なる。従って、DQ7=反転中、かつDQ5=「1」
(時間超過)によりポーリング(メモリ書込/消去)エ
ラーを検出できる。
【0043】図5はCPUによるメモリ書込制御の動作
説明図、図6はその動作タイミングチャートであり、以
下、両図を参照してメモリ書込動作を詳細に説明する。
なお、図5は上記図3からメモリ書込制御に係る構成を
抽出し、及び必要なら更に詳細化したものであり、この
ことは以下の各動作説明図でも同様である。
【0044】CPU101はコマンド送出前にCPUリ
セットRST=「1」(リセット)とし、予めメモリ部
103との間のインタフェースをクリアする。次いでR
ST=「0」(非リセット)とし、「メモリ書込」のコ
マンド情報をシリアル転送する。CPU101からのコ
マンド情報SDINはクロック信号に同期して入力さ
れ、始めのアドレスサイクル{スタートビットS=
「0」(L),XW=「0」(CPUからの書込),ア
ドレス=メモリ12の書込アドレス,パリティービット
P=「0/1」,エンドビットE=「1」}と、続くデ
ータサイクル(メモリ12への書込データ)とからなっ
ている。
【0045】CPU受信IF部11Aは受信データSD
INを取り込み、パラレル信号に変換して出力する。C
PU受信処理部11Bは受信データ(ADD,WDT)
のパリティーチェックを行い、ノーエラーの場合は、該
データを取り込み、これらをメモリ入力信号生成部23
の側に出力する。但し、エラー検出時には出力しない。
またエラー検出時には図3のアラーム検出部40にCP
UアクセスエラートリガCAERを出力する。
【0046】またCPU受信処理部11BはCPUメモ
リアクセス検出部21に書込アドレスADDとR/W=
W(書込)とを出力する。またCPU送信処理部11C
にはCPUアクセスビジートリガCABSYを出力し、
これによりCPU送信処理部11Cではビジー信号BS
Yがセットされ、またこれによりCPU送信IF部11
DからはCPU101にビジー信号BSY=「1」(ビ
ジー)が出力される。
【0047】一方、CPUメモリアクセス検出部21は
入力のアドレス信号ADDがメモリ12のアドレス空間
を指すか否かを判断後、指す場合はR/W=W(書込)
をもとに、メモリ状態管理部22にメモリ書込トリガW
Rを出力する。メモリ状態管理部22では、メモリ書込
トリガWRの入力により、内部のメモリ状態レジスタが
「レディー状態」から「メモリ書込状態」にセットさ
れ、この状態信号をメモリ入力信号生成部23に出力す
る。またメモリ状態管理部22では「レディー状態」か
ら「メモリ書込状態」への状態変化を検出して、内部の
メモリアドレス用カウンタ(即ち、図4のバスサイクル
のシーケンス用カウンタ)が始動し、そのカウント値C
TR−Qをメモリ入力信号生成部23に出力する。
【0048】メモリ入力信号生成部23はアドレス用カ
ウント値CTR−Qと状態信号、並びにCPU受信処理
部11Bからの書込アドレスWAD及び書込データWD
Tをもとに、メモリ12の制御信号(CE/OE/W
E)及びメモリアドレスA00−A18を生成し、メモ
リ12に出力する。またメモリ入力信号生成部23はバ
ス制御信号BCTL=書込方向(バス→メモリ12)
と、書込データWDTとをバス信号制御部24に出力す
る。なお、このバス制御信号は上記メモリ書込アクセス
完了(即ち、データポーリング開始)後はポーリングデ
ータPDTの監視のために読出方向に変化する。因み
に、バス制御信号BCTLはメモリ書込、RAM転写、
メモリ消去、メモリ・リセット時以外は読出方向(バス
←メモリ12)である。
【0049】バス信号制御部24では、バス制御信号
(書込方向)をもとに書込データD00−D15がメモ
リ12に出力され、また書込アクセス完了(データポー
リング開始)後は、メモリ12からのポーリングデータ
PDTを取り込み、メモリ受信処理部25に出力する。
メモリ受信処理部25はポーリングデータPDTを監視
すると共に、ポーリングデータ中の完了ビットの変化
(DQ5=「0」,DQ7=正転)を検出することによ
り、書込完了フラグをメモリ状態管理部22及びCPU
送信処理部11Cに出力する。メモリ状態管理部22は
書込完了フラグを受けて、内部のメモリ状態レジスタが
「メモリ書込状態」から「レディー状態」にセットされ
る。
【0050】一方、CPU送信処理部11Cは書込完了
フラグの入力により、書込開始時にセットされたビジー
信号BSYをリセットし、CPU送信IF部11Dに出
力する。またCPU送信IF部11Dはビジー信号BS
Y=「0」(レディー)をCPU101に出力する。図
6に示す如く、CPU101のコマンド入力からメモリ
12への1ワード書込完了まで、CPU101に対して
はビジー状態である。この間、CPU101からの新た
なメモリアクセスは行われない。また上記メモリ12へ
の書込アクセス中は主信号メモリアクセスディセーブル
信号DIS=「1」(ディセーブル)となっており、こ
の区間は主信号系からのメモリアクセスも行われない。
従って、メモリ12へのアクセスが輻輳することは無
く、こうしてメモリ12への書込アクセスが正しく行わ
れる。
【0051】図7はCPUによるメモリ読出制御の動作
説明図、図8はその動作タイミングチャートである。C
PU受信IF部11Aは受信データSDINよりアドレ
ス、データ、R/W情報を取り込みCPU受信処理部1
1Bにパラレル出力する。CPU受信処理部11Bは入
力データの有効/無効を判断し、R/W情報=Rにより
アドレスのみをパリティーチェックの後、ノーエラー検
出の場合は、CPU送信処理部11CにCPUアクセス
ビジートリガCABSYを出力する。またCPUメモリ
アクセス検出部21には読出アドレスRADとR/W=
R(読出)を出力する。CPU送信処理部11Cでは、
CPUアクセスビジートリガCABSYの入力によりビ
ジー信号BSYがセットされ、更にCPU送信IF部1
1Dからはビジー信号BSY=「1」がCPU101に
出力される。
【0052】一方、CPUメモリアクセス検出部21
は、入力のアドレスRADがメモリ12のアドレス空間
を指すか否かを判断後、指す場合はR/W=Rをもと
に、メモリ読出トリガRDを出力する。メモリ状態管理
部22では、メモリ読出トリガRDの入力により、内部
のメモリ状態レジスタが「レディー状態」から「メモリ
読出状態」にセットされ、この内部状態信号をメモリ入
力信号生成部23に出力する。またメモリ状態管理部2
2では「レディー状態」から「メモリ読出状態」への状
態変化を検出して内部のメモリアドレス用カウンタが始
動し、そのカウント値CTR−Qをメモリ入力信号生成
部23に出力する。
【0053】メモリ入力信号生成部23ではアドレス用
カウント値CTR−Qと状態信号、及びCPU受信処理
部11Bからの読出アドレスRADをもとに、メモリ1
2の制御信号(CE,OE,WE)、メモリアドレスA
00−A18を生成し、メモリ12に出力する。またバ
ス制御信号BCTL=読出方向をバス信号制御部24に
出力する。バス信号制御部24は入力のバス制御信号
(読出方向)をもとに、メモリ12から読み出された読
出データRDTをメモリ受信処理部25に出力する。メ
モリ受信処理部25は入力の読出データRDTをラッチ
後、CPU送信処理部11Cに出力する。一方、メモリ
状態管理部22では、内部のカウント値が読出完了のタ
イミングになったことによりメモリ読出完了フラグを生
成し、CPU送信処理部11Cに出力する。そして、内
部のメモリ状態レジスタを「メモリ読出状態」から「レ
ディー状態」にセットする。
【0054】CPU送信処理部11Cは読出完了フラグ
を受けたことにより、CPU101からの読出アクセス
開始時にセットされたビジ−信号BSYをリセットし、
CPU送信IF部11Dに出力する。またメモリ読出デ
ータRDTをCPU送信IF部11Dに出力する。CP
U送信IF部11Dはビジー信号BSY=「0」(レデ
ィー)をCPU101に出力し、CPU101はそれに
より新たなアクセスを開始する。またCPU送信IF部
11Dは入力の読出データRDTをシリアル化してCP
U101に出力する。CPU101はこのレディー状態
を待って次のメモリアクセスを行う。また上記メモリ1
2への読出アクセス中は主信号メモリアクセスディセー
ブル信号IDIS=「1」(ディセーブル)となってお
り、この区間は主信号系からのメモリアクセスも行われ
ない。従って、メモリ12へのアクセスが輻輳すること
は無く、こうしてメモリ12からの読出アクセスが正し
く行われる。
【0055】なお、図示しないが、上記同様にしてCP
U101からメモリ消去も、メモリ・リセットも行え
る。但し、本実施の形態では実行に時間を要するメモリ
消去中でもCPU101がメモリ12以外のアクセスを
行える様に工夫されている。以下、これを説明する。
【0056】図9はCPUによるメモリ消去制御の動作
説明図、図10はその動作タイミングチャートである。
実行に長時間を要する任意メモリ消去及びRAM情報転
写時等にはメモリ状態はビジーであるが、CPU送信処
理部11Cからの出力をビジーとせず、メモリ動作中に
おいても、CPU101からメモリ12以外の構成(設
定レジスタ部41,RAM14等)のアクセスは受付け
ることにより、CPUアクセスの効率的使用が実現可能
となる。以下、詳細に説明する。
【0057】CPU101からメモリ消去コマンドが入
力されると、CPU受信処理部11Bではそのアドレス
(指令レジスタ41Aを指す)及びデータ(消去セクタ
アドレスを指す)をパリティーチェックの後、エラー無
しの場合は、アドレス及びデータを取り込み、設定レジ
スタ部41に出力する。なお、CPUメモリアクセス検
出部21では、アドレスがメモリ12に割り当てられた
アドレス空間を指していないため、メモリアクセストリ
ガを生成しない。またCPU受信処理部11BはCPU
送信処理部11CにCPUアクセスビジートリガCAB
SYを出力する。CPU送信処理部11Cではこのビジ
ートリガによりビジー信号BSYがセットされ、CPU
送信IF部11Dよりビジー信号BSY=「1」がCP
U101に出力される。
【0058】一方、設定レジスタ部41では、入力のア
ドレス情報がメモリ消去を指すことにより指令レジスタ
41Aの消去指令ビット=「1」(消去指令)がセット
され、この消去指令ビットはメモリ状態管理部22に出
力される。また設定レジスタ部41は、指令レジスタ4
1Aへの指令の書込完了によりレジスタ書込完了トリガ
を生成し、これをCPU送信処理部11Cに出力する。
CPU送信処理部11Cはレジスタ書込完了トリガの入
力により、ビジー信号BSYがクリアされ、更にCPU
送信IF部11Dよりレディー信号がCPU101に通
知される。従って、実際のメモリ消去完了以前に、CP
U101からの新たなアクセスの受付が可能となる。
【0059】一方、メモリ状態管理部22は入力の消去
指令により、内部のメモリ状態レジスタを「レディー状
態」から「メモリ消去状態」にセットし、その状態信号
をメモリ入力信号生成部23に出力する。またメモリ状
態管理部22は「レディー状態」から「メモリ消去状
態」への状態変化を検出して、内部のメモリアドレス用
カウンタが始動し、そのカウント値CTR−Qをメモリ
入力信号生成部23に出力する。
【0060】メモリ入力信号生成部23は入力のアドレ
ス用カウント値と状態信号(=メモリ消去状態)とか
ら、メモリ消去コマンドのアドレス,制御信号(CE/
OE/WE),データ及びバス制御信号を生成し、アド
レス及び制御信号は直接メモリ12に、またデータ及び
バス制御信号はバス信号制御部24及びメモリ12に出
力される。このバス制御信号はメモリ消去アクセス中は
「0」(書込方向)であり、メモリ消去アクセス完了以
降は「1」(読出方向)となる。
【0061】メモリ受信処理部25は、入力のポーリン
グデータPDTを監視すると共に、ポーリングデータ中
の完了ビットの変化を検出することにより、消去完了フ
ラグを生成し、これをメモリ状態管理部22及び設定レ
ジスタ部41に出力する。メモリ状態管理部22では消
去完了フラグを受けたことにより内部のメモリ状態レジ
スタを「メモリ消去状態」から「レディー状態」にセッ
トする。これによりメモリ12が「レディー状態」に遷
移すると、CPU101からのメモリアクセスが受付可
能となる。設定レジスタ部41は消去完了フラグを受け
たことにより消去指令ビットをクリアする。
【0062】なお、上記メモリ消去中におけるCPU1
01からメモリ12へのアクセスはメモリ内部の書込が
完了するまでは受付けないものとする。一方、主信号系
からのアクセスは主信号メモリアクセスディセーブル信
号DISが解除「0」後にアクセス可能となる。
【0063】以上は、メモリ12の書込、読出,消去に
係る特徴的内容を述べたが、更に本実施の形態では以下
の3種のリセット方法を設けることにより、いかなる状
態でも能率良くメモリ・リセットを可能とし、メモリ1
2のハングアップ及びメモリ内部状態のデッドロックを
回避可能となっている。
【0064】図11はメモリ書込/消去中のポーリング
エラー検出からメモリ自動リセット完了までの動作説明
図、図12はその動作タイミングチャートである。メモ
リ書込失敗によるポーリングエラーの発生の際はメモリ
12の状態初期化(メモリ・リセット)を行なう必要が
あるが、メモリ状態管理部22においてポーリングエラ
ー検出の入力をもとに自動的にメモリ・リセット状態に
遷移し、メモリ12にリセット信号XRSTを発生させ
る。以下、詳細に説明する。
【0065】メモリ書込/消去に関する動作は上記と同
様である。ここではポーリングデータの監視から説明す
る。メモリ受信処理部25は入力のポーリングデータP
DTを監視すると共に、ポーリングエラー(ポーリング
時間超過ビットDQ5=「1」となった時に、ポーリン
グ完了ビットDQ7=反転状態)を検出すると、メモリ
状態管理部22にポーリングエラーフラグを出力する。
メモリ状態管理部22は、メモリ書込/消去中のポーリ
ング状態でポーリングエラーフラグを受けたことによ
り、これをメモリ自動リセットのトリガと解釈し、内部
のメモリ状態レジスタを「メモリ書込/消去状態」から
「メモリ・リセット状態」にセットする。また「メモリ
書込/消去状態」から「メモリ・リセット状態」への状
態変化を検出して内部のメモリアドレス用カウンタが始
動し、そのカウント値CTR−Qと状態信号「メモリ・
リセット状態」とをメモリ入力信号生成部23に出力す
る。メモリ入力信号生成部23はアドレス用カウント値
CTR−Qと状態信号とをもとにメモリ12のリセット
信号XRSTを生成し、メモリ12に出力する。
【0066】更に、メモリ状態管理部22では内部でメ
モリ・リセット完了のタイミングになると、内部のメモ
リ状態レジスタを「メモリ・リセット状態」から「レデ
ィー状態」にセットし、CPU送信処理部11Cに自動
リセット完了フラグを出力する。これによりCPU送信
処理部11Cのビジー信号BSYがリセットされ、CP
U送信IF部11DはCPU101にエラー信号(ビジ
ー信号BSY=「0」,送信データSDOUT=
「0」)を出力する。これにより、CPU101はメモ
リ12に再書込可能となる。
【0067】図13はメモリ書込/消去中のポーリング
無反応からメモリ強制リセット完了までの動作説明図、
図14はその動作タイミングチャートである。メモリ書
込/消去の際に、メモリ12がポーリング無反応(ポー
リング完了ビットDQ7,ポーリング時間超過ビットD
Q5が未変化)であると、所定時間を経過してもCPU
101はレディー/エラー状態を受信できない。そこ
で、この場合はCPU101からメモリ強制リセットを
行う。以下、詳細に説明する。
【0068】CPU101は、所定のポーリング継続時
間を経過してもCPU送信IF部11Dからレディー/
エラー状態を受信しない(BSY=「1」)場合は、外
部よりCPUリセットRST=「1」を入力する。CP
U受信IF部11Aは受信したCPUリセットRS=
「1」(CPUリセットトリガ)をメモリ状態管理部2
2に出力する。メモリ状態管理部22は、CPUリセッ
トトリガを受けたことにより内部のメモリ状態レジスタ
を「ポーリング状態」から「メモリ・リセット状態」に
セットする。また「ポーリング状態」から「メモリ・リ
セット状態」への状態変化を検出して内部のメモリアド
レス用カウンタが始動し、そのカウント値CTR−Qと
状態信号(=「メモリ・リセット状態」)とをメモリ入
力信号生成部23に出力する。
【0069】メモリ入力信号生成部23はアドレス用カ
ウント値CTR−Qと状態信号とをもとにメモリ12の
リセット信号XRSTを生成し、これをメモリ12に出
力する。一方、メモリ状態管理部22は、メモリ・リセ
ット完了のタイミングになると、内部のメモリ状態レジ
スタを「メモリ・リセット状態」から「レディー状態」
にセットし、かつCPU送信処理部11Cに強制リセッ
ト完了フラグを出力する。これによりCPU送信IF部
11Dはビジー状態を解除(BSY=「0」)する。
【0070】図15はメモリ消去中におけるコマンド・
リセット実行の動作説明図、図16はその動作タイミン
グチャートである。メモリ消去やRAM情報転写時に
は、CPU101からのメモリ12以外のアクセスを受
付けているので、コマンド送信の直前にCPUアクセス
のリセット信号RST=「1」が入力される場合がある
が、この例では、上記図13の例とは異なり、このCP
Uリセット信号RST=「1」によってはメモリ・リセ
ットを行なうことはできない様になっている。そこで、
この例では設定レジスタ部41の指令レジスタ41Aに
リセット指令用のビットを設け、メモリ消去実行中のC
PU101からのコマンドリセットの書込によりリセッ
トトリガ(リセット指令)を出力し、そのトリガにより
メモリ状態管理部22の状態を「メモリ消去中」から
「メモリ・リセット状態」に遷移させ、メモリ12にリ
セット信号XRSTを発生させる様にしている。以下、
詳細に説明する。
【0071】メモリ消去のポーリング中はCPU101
からのアクセス可能(BSY=「0」)であり、CPU
101は設定レジスタ部41宛にコマンド・リセットを
出力する。CPU受信処理部11Bはアドレス及びデー
タの夫々をパリティーチェックの後、エラー無しの場合
は、書込アドレスとデータを取り込み、設定レジスタ部
41に出力する。またCPU送信処理部11CにはCP
Uアクセスビジ−トリガCABSYを出力する。CPU
送信処理部11Cはこのビジートリガによりビジー信号
BSYをセットし、CPU送信IF部11DよりCPU
101にPUアクセスビジー(BSY=「1」)が通知
される。
【0072】一方、設定レジスタ部41では入力のアド
レスで指す指令レジスタ41Aにリセット指令ビット=
「1」をセットし、この書込まれたメモリ・リセット指
令はメモリ状態管理部22に出力される。また設定レジ
スタ部41はコマンド・リセット指令の書込完了により
レジスタ書込完了トリガを生成し、これをCPU送信処
理部11Cに出力する。CPU送信処理部11Cはレジ
スタ書込完了トリガの入力によりビジー信号BSYをク
リアし、これによりCPU送信IF部11DからはCP
U101にCPUアクセスレディー(BSY=「0」)
が通知される。従って、このコマンド・リセットの完了
以前でも、新たなCPUアクセスを受付け可能となる。
【0073】一方、メモリ状態管理部22は入力のメモ
リ・リセット指令により、内部のメモリ状態レジスタを
「メモリ消去ポ−リング状態」から「メモリ・リセット
状態」にセットし、その状態信号をメモリ入力信号生成
部23に出力する。また「メモリ消去ポ−リング状態」
から「メモリ・リセット状態」への状態変化を検出し
て、内部のメモリアドレス用カウンタが始動し、そのカ
ウント値CT−Qをメモリ入力信号生成部23に出力す
る。メモリ入力信号生成部23はアドレス用カウント値
CT−Qと状態信号とをもとにメモリ・リセット信号X
RSTを生成し、メモリ12に出力する。
【0074】更に、メモリ状態管理部22はやがてメモ
リ・リセット完了のタイミングになると、内部のメモリ
状態レジスタを「メモリ・リセット状態」から「レディ
ー状態」にセットし、かつコマンド・リセット完了フラ
グを生成して、これを設定レジスタ部41に出力する。
これにより指令レジスタ41Aのコマンド・リセット指
令がリセットされる。なお、メモリ消去時以外の場合で
も、CPUアクセスビジー出力=「0」(レディー)の
時は、上記コマンド・リセットを実行可能である。
【0075】図17はメモリ書込エラーから再書込完了
までの動作説明図、図18,図19はメモリ書込エラー
時のメモリ状態管理部の状態遷移説明図(1),(2)
である。但し、図18は図17のハードウェア構成によ
る自動再書込の場合、図19はCPU101の個別コマ
ンド制御(図11の構成)による再書込の場合を夫々示
している。
【0076】図19において、メモリ書込エラーを起こ
したアドレスに対して再度データを書込む場合は、CP
U101の個別コマンド制御(図11の構成)による
と、最悪の場合で、次の動作が必要となる。CPU10
1はレディー状態S0でメモリ書込を行いメモリ書込状
態S1に遷移する。メモリ書込状態S1でポーリングエ
ラーが発生すると、メモリ自動リセット状態S2を経て
レディー状態S0に戻る。CPU101はレディー状態
S0でメモリ読出を行い上記書込アドレスのデータを読
み出す(状態S3)。CPU101は自己の書込データ
とメモリ12からの読出データとを比較して、不一致
(書込失敗)の場合は当該書込アドレスのセクタ消去を
行う(状態S4)。セクタ消去後、CPU101は書込
エラーアドレスに同一のデータを書き込む(状態S
5)。メモリ書込状態S5で書込完了するとレディー状
態S0に戻る。しかし、メモリ書込状態S5でポーリン
グエラーが発生すると、メモリ自動リセット状態S6を
経てレディー状態S0に戻る。
【0077】図18において、上記図17の構成ではメ
モリ書込エラーから再書込完了までを自動化することで
メモリ書込アクセスの効率改善と共にCPU101の負
担軽減を図っている。以下、図17,図18を参照して
メモリ書込エラーから再書込完了までの動作を詳細に説
明する。
【0078】CPU101からのメモリ書込時には、通
常のメモリ書込動作を行うと共に、書込アドレスWAD
と書込データWDTとを書込アドレス・データラッチ部
51に保持する。この書込動作中に、メモリ受信処理部
25はポーリングエラーを検出すると、ポーリングエラ
ーフラグをメモリ状態管理部22及びCPU送信処理部
11Cに出力する。CPU送信処理部11Cは書込ポー
リングエラーによりCPU101にエラー(BSY=
「0」,送信データ=「0」)を出力する。
【0079】一方、メモリ状態管理部22は書込ポーリ
ングエラーを受けたことにより、内部のメモリ状態レジ
スタを「メモリ書込状態」から「メモリ再読出状態」に
セットする。また「メモリ書込状態」から「メモリ再読
出状態」への変化を検出して内部のアドレス用カウンタ
が動作を開始し、そのカウント値CTR−Qをメモリ入
力信号生成部23に出力する。メモリ入力信号生成部2
3は入力のカウント値と書込アドレス・データラッチ部
51からの書込アドレスをもとにメモリ12の読出アド
レス、制御信号、バス制御信号を生成し、これらをメモ
リ12及びバス信号制御部24に出力する。
【0080】メモリ12からの読出データRDTは、バ
ス信号制御部24、メモリ受信処理部25を介して比較
部52に加えられる。比較部52は入力の読出データR
DTと、書込アドレス・データラッチ部51から入力さ
れた書込データWDTとを比較し、不一致(書込失敗)
の場合はその比較出力を自動メモリ消去トリガとしてメ
モリ状態管理部22に出力する。メモリ状態管理部22
は自動メモリ消去トリガを受けたことにより、内部のメ
モリ状態レジスタを「メモリ再読出状態」から「自動メ
モリ消去状態」にセットする。また「メモリ再読出状
態」から「自動メモリ消去状態」への変化を検出してメ
モリアドレス用カウンタが動作を開始し、そのカウント
値CTR−Qをメモリ入力信号生成部23に出力する。
メモリ入力信号生成部23は入力のアドレス用カウント
値と状態信号(=「自動メモリ消去状態」)とから、メ
モリ消去コマンドに相当するアドレス、制御信号、デー
タ、バス制御信号を生成し、この内のアドレス及び制御
信号はメモリ12に、またデータ及びバス制御信号はバ
ス信号制御部24に出力される。
【0081】メモリ受信処理部25はメモリ消去中のポ
ーリングデータPDTを監視すると共に、消去完了を検
出すると、消去完了フラグをメモリ状態管理部22に出
力する。メモリ状態管理部22は消去完了フラグを受け
たことにより内部のメモリ状態レジスタを「自動メモリ
消去状態」から「メモリ再書込状態」にセットする。ま
たこの状態変化を検出して内部のメモリアドレス用カウ
ンタが動作を開始し、そのカウント値CTR−Qと状態
信号とをメモリ入力信号生成部23に出力する。メモリ
入力信号生成部23はアドレス用カウント値と状態信
号、並びに書込アドレス・データラッチ部51からの書
込アドレスWAD及び書込データWDTをもとにメモリ
12の制御信号及びメモリアドレスを生成し、メモリ1
2に出力する。またバス制御信号(書込方向)及び書込
データをバス信号制御部24に出力する。
【0082】バス信号制御部24は入力のバス制御信号
(書込方向)をもとに、書込データWDTがメモリ12
に出力され、書込アクセス完了後は、メモリ12からポ
ーリングデータPDTを取り込み、メモリ受信処理部2
5に出力する。メモリ受信処理部25はポーリングデー
タPDTを監視すると共に、書込完了を検出すると、書
込完了フラグをメモリ状態管理部22及びCPU送信処
理部11Cに出力する。メモリ状態管理部22は書込完
了フラグを受けたことにより内部のメモリ状態レジスタ
を「メモリ再書込状態」から「レディー状態」にセット
する。CPU送信処理部11Cは書込完了フラグの入力
により最初の書込開始時にセットされたビジー信号BS
Yをリセットし、CPU送信IF部11Dに出力する。
これによりCPU送信IF部11Dはビジー信号BSY
=「0」(レディー)をCPU101に出力する。CP
U101はこのレディー状態を待って新たなメモリアク
セスを開始する。
【0083】なお、図18のメモリ読出状態S3で書込
データ=読出データの場合は、メモリ再書込の必要がな
いので、制御はレディー状態S0に戻る。また図18の
メモリ再書込状態S5でメモリ再書込エラーの場合はメ
モリ自動リセット状態S6に遷移後、セクタ消去状態S
4又はメモリ再書込状態S5に遷移する。こうしてリト
ライを所定回数行っても書込成功しない場合は、CPU
101に書込エラーを通知する。かくして、本実施の形
態によれば、メモリ再書込処理が自動化され、CPU1
01の処理負担が大幅に軽減される。
【0084】図20はメモリ・リセット方法選択制御の
動作説明図で、上記図11〜図16で述べた3種のリセ
ット方法(ポーリングエラー検出によるメモリ自動リセ
ット、ポーリング無反応検出によるCPU101からの
メモリ強制リセット、メモリ消去中におけるCPU10
1からのコマンドリセット)を任意選択可能な構成を示
している。
【0085】図において、41CはCPU101からの
設定情報により3種のリセット方法を選択するリセット
方法設定レジスタ、22Aはレジスタ41Cの設定内容
に従って自動リセットトリガの発生をマスクする自動リ
セットマスク回路、42は同じく強制リセットトリガR
Sをマスクする強制リセットマスク回路、43は同じく
コマンド・リセットの指令ビットをマスクするコマンド
・リセットマスク回路、そして、23Aはレジスタ41
Bの設定内容に従い、ハードリセット信号XRSTの生
成に代えて、図4のリード・リセットコマンドを生成す
るメモリリセット生成部である。CPU101は、予め
リセット方法設定レジスタ41Cにマスク情報を設定す
ることで、必要なリセットのみを動作させることが可能
であり、フラッシュメモリ12の汎用的なリセット制御
が可能となる。
【0086】図21は一般的なフラッシュメモリ(本実
施の形態ではメモリ12)をリセットする方法の動作タ
イミングチャートであり、図21(A)はリセット端子
XRSTによるハードウェアリセットの場合、図21
(B)は図4のリード・リセットコマンドの書込による
ソフトウェアリセットの場合を夫々示している。
【0087】図22はアラーム検出処理の動作説明図、
図23はその動作タイミングチャートである。図22に
おいて、監視タイミング生成部41FはCPU101か
らの設定により対応する周期の監視タイミング信号を生
成する。監視タイミング生成部44は装置のマスタクロ
ックを分周して所定周期の監視タイミング信号を生成す
る。監視タイミング選択レジスタ41EはCPU101
からの設定に従って監視タイミング生成部41F又は監
視タイミング生成部44の選択信号を出力し、タイミン
グ選択部40Aはこの選択信号に従って対応する監視タ
イミング信号を選択出力する。また閾値設定レジスタ4
1DにはCPU101からエラー個数の閾値が設定され
る。
【0088】この状態で、CPUエラーカウント部40
Bはタイミング選択部40Aの出力の監視タイミングに
従ってCPU受信処理部11Bで検出された1周期毎の
CPU通信エラー(パリティーエラー)の回数をカウン
トする。またポーリングエラーカウント部40Cは同じ
くメモリ受信処理部25で検出された1周期毎のポーリ
ングエラーの回数をカウントする。CPU通信エラー及
びポーリングエラーの各カウント値は各監視タイミング
でCPU送信処理部11Cに出力されると共に、比較部
40Dにも出力される。各エラー個数は、CPU101
にアドレスに設け、CPU送信処理部11Cを介してC
PU101に出力される。
【0089】また、比較部40Dは各監視タイミングで
CPU通信エラー及びポーリングエラーの各カウント値
ERCC,ERCPと対応する閾値TH1,TH2とを
比較すると共に、1周期当たりのCPU通信エラー回数
ERCC≧TH1の場合はCPU送信処理部11CにC
PUアラーム信号ALMCを出力し、また1周期当たり
のポーリングエラー回数ERCP≧TH2の場合はCP
U送信処理部11Cにポーリングアラーム信号ALMP
を出力する。各アラーム信号はCPU送信処理部11C
を介してCPU101に出力される。従って、CPU−
装置間の通信品質監視、及びメモリ12の動作品質監視
を能率良く行える。
【0090】図23はハードによる監視タイミングを選
択した場合を示している。CPU通信エラー閾値TH1
=11とすると、第2周期ではCPU通信エラー個数=
15となったことにより、第3周期では15≧10と判
定され、CPUアラーム信号ALMC=「1」が通知さ
れる。
【0091】以下、主信号処理系をも含めた図2の信号
処理装置についての動作(メモリアクセス方式等)を詳
細に説明する。ここで、一例の主信号処理を説明してお
く。撮像部201は横走査線1本につきフレームパルス
FPとこれに続く128個分の画素データ(フレームデ
ータ)を出力する。またこの様な横走査線128本で1
映像データが形成される。主信号処理部2021 は撮像
部201からのフレームデータSIDを入力して第1の
主信号処理を行う。主信号処理部2022 は前記処理後
のフレームデータを入力して第2の主信号処理を行う。
以下同様にして進み、こうして、各フレームデータに対
する各種の主信号処理が主信号処理部2021 〜202
n によって時系列(パイプライン方式)的に行われる。
【0092】図24はCPUアクセスと主信号系アクセ
スの調停制御を説明する図、図25はその動作タイミン
グチャートである。図24において、CPUIF部11
はCPU101からの設定データ/コマンド情報等をメ
モリ部(LSI)103内に取り込み、またメモリ部1
03内のデータ/アラーム/メモリアクセス輻輳状態等
の情報をCPU101に送信する。メモリアクセス処理
部20は、図示しないが、基本的には上記図3の構成に
従ってCPU101からの制御データをメモリ12に書
き込み、またメモリ12からの読出データをCPUIF
部11に出力する。
【0093】メモリ12は、上記CPU101からCP
UIF部11,メモリアクセス処理部20を介して送信
されてくる設定/コマンド情報を取り込む(記憶する)
と共に、主信号処理部202から主信号IF処理部16
に送信されるタイミングパルスに従って必要な設定・デ
ータを読み出し、主信号IF処理部16に出力する。コ
マンド監視制御部61は、基本的にはこの様なメモリ1
2に対する各種アクセスのアドレス選択及びデータ選択
制御を行う。
【0094】主信号IF処理部16において、マスク処
理部62はコマンド監視制御部61からの制御データを
主信号処理部202から受信するタイミング(マスク処
理用)で主信号処理部202に出力(送信)し、またレ
ジスタ初期設定部63はコマンド監視制御部61からの
制御データを主信号処理部202から受信するタイミン
グ(取込用)で主信号処理部202に出力(送信)す
る。
【0095】各主信号処理部202におけるA側の処理
は、入力の主信号データSIDに対してレジスタ初期設
定部63からの設定(初期設定)制御を行うために、レ
ジスタ初期設定部63にタイミングパルスを送信し、レ
ジスタ初期設定部63から受信した設定値を取り込み、
これを使用して主信号データを処理し、出力するもので
ある。なお、この初期設定が完了すると、レジスタ初期
設定部63はデータ保持用レジスタ63´(図2,図2
6のRAM14に相当)として動作する。
【0096】また各主信号処理部202におけるB側の
処理は、入力の主信号データにマスク等の処理が必要な
場合に、マスク処理部62にタイミングパルスを送信
し、マスク処理部62から受信したデータにより主信号
データをマスク処理し、出力するものである。
【0097】コマンド監視制御部61は、メモリ12か
らのメモリ監視信号(ポーリングデータDQ5,DQ7
等)に基づきメモリ12のアクセス輻輳(混雑)状態を
監視すると共に、監視結果に基づいてCPU101側か
らのデータアクセスを優先にするか、又は主信号処理部
202側からのアクセスを優先にするかの制御を行う。
例えば主信号処理系からのアクセスを優先とする場合
は、CPU101にその旨を通知し、これによりCPU
101からのアクセスを軽減させる。従って、メモリ1
2のアクセス輻輳時も主信号系の処理に影響を及ぼすこ
とは無い。
【0098】図25において、主信号処理部202が1
フレームデータを処理している時に対応して有効データ
区間信号VALID=「H」(有効)となっている。こ
の区間に主信号処理系からメモリ12へのアクセス(X
OE1=「L」)があると、主信号系からのアドレスA
DD3,ADD4,…,ADDFに対するデータDT_
3,DT_4,…,DT_Fを読み出して主信号系に出
力する。またこの時、同時にCPU101側からのアド
レスSR_ADを受信しても、主信号系への処理を最優
先に行う。この場合のCPU101からのアドレスSR
_ADは有効データ区間信号VALID=「L」(無効
データ)になるまでアドレス保持用のレジスタに保持さ
れる。この様に、CPUアクセスに関するデータ保持機
能を付加することにより、主信号系はCPU側からのア
クセスの影響を受けることなく、必要なデータを全てメ
モリ12から取り込むことが可能となる。
【0099】また有効データ区間信号VALID=
「L」(無効データ)の区間では、CPU101からメ
モリ12へのアクセスを処理するために、このままでは
主信号処理系には不要なデータが送信されてしまうこと
になる。そこで、ここでは、主信号処理系がこの様な不
要なデータを取り込まない処理を行うために、この区間
では主信号系取り込みイネーブル信号=「L」にすると
共に、主信号処理系に取り込むデータをマスク(all
ビット=「0」)することで不要データ取り込みを防止
している。
【0100】図26は主信号処理制御情報の流れを説明
する図である。初期化(装置の立ち上げ)時に、各主信
号処理部202に対する設定情報を初期設定情報格納メ
モリ(ROM)12から読み出し、ルートを介して一
旦設定情報保持用メモリ(RAM)14に書き込む。初
期化後(通常動作時)は、各主信号処理部202からの
要求に従って周期的にRAM14の制御情報を読み出
し、ルートを介して各主信号処理部202に時分割で
提供する。
【0101】この状態で、CPU101は任意タイミン
グにRAM14の制御情報をルートを介して読み出す
ことで、RAM14の制御情報をリアルタイムにモニタ
可能である。またCPU101は任意タイミングにRO
M12の制御情報をルートを介して読み出すことで、
ROM12の制御情報をリアルタイムにモニタ可能であ
る。またCPU101はルートを介してCPU101
からの制御情報を各主信号処理部202に実質直接的に
提供可能である。即ち、CPU101からRAM14に
制御情報を書き込めば、該制御情報はルート(=)
を介して各主信号処理部202に提供される。またCP
U101はルートを介してRAM14を書換後の制御
情報をROM12に転送可能である。このルートの処
理により、もし装置が不用意に電源OFFされても、そ
の立ち上げ時にはROM12の内容によりRAM14の
内容が初期設定され、よってRAM14には電源OFF
直前の現制御情報が容易に復元される。
【0102】図27は上記図26のアクセス動作を実現
するメモリアクセス処理部の動作説明図、図28,図2
9はその動作タイミングチャート(1),(2)であ
る。なお、図27において、CPU101A,101B
は同一のCPU101,またROM12A,12Bは同
一のROM12である。
【0103】まず設定情報保持用メモリ(RAM)14
へのデータ書込制御を説明する。書込制御部20Aにお
いて、RAM14の初期化中はセレクタSL1,SL2
が共にROM12A側を選択しており、これにより初期
情報格納メモリ(ROM)12Aから読み出した設定情
報WDTはRAM14の対応アドレスWADに書き込ま
れる。また初期化終了後(通常動作時)は、セレクタS
L1,SL2が共にCPU101A側を選択しており、
これによりCPU101Aからは任意タイミングにRA
M14へデータ書込可能である。
【0104】次に設定情報保持用メモリ(RAM)14
からのデータ読出制御を説明する。読出制御部20Bに
おいて、初期化終了後(通常動作時)はセレクタSL3
が主信号IF処理部16側を選択している。タイミング
制御部16Aは主信号処理部202からのフレームパル
ス信号FPに同期して各主信号処理部2021 〜202
n に提供するための制御データの各読出アドレスRAD
及び制御信号(ラッチパルス等)を時系列に生成してお
り、これらはRAM14に加えられると共に、RAM1
4からの各読出(制御)データRDTがレジスタRGに
逐次ラッチされ、主信号IF処理部16の分配部を介し
て対応する主信号処理部2021 〜202n に提供され
る。
【0105】この状態で、CPU101が任意タイミン
グにRAM14の読出コマンドを発生すると、タイミン
グ制御部68が主信号系アクセスの読出サイクルに割り
込んで、セレクタSL3の選択を一時的にCPU101
Bの側にスイッチする。これによりRAM14からはC
PU101Bからの読出アドレスRADに対応する制御
データRDTが読み出され、該読出データRDTは予め
CPU101によて切り替えられた分配部を介してCP
U101B側又はROM12B側に分配される。これに
よりCPU101BによるRAM14の情報モニタ又は
ROM12Bへのデータ転送(複写)が可能となる。
【0106】図28,図29は図27のメモリクセス処
理部の動作タイミングチャート(1),(2)で、図2
8は装置の「回路リセット」→「初期化」→「通常動
作」の各区間に生じ得る各種のメモリアクセスを番号1
〜7と共に時系列に示している。ここで、RAM14に
対するアクセス競合の有無状態を外観しておく。番号1
のメモリアクセスは単独で行われるため、競合は生じ得
ない。番号2のメモリアクセスは固定的(優先的)なタ
イミングにより実行される。番号3〜7のメモリアクセ
スはCPU101により実行される為、これらの間では
競合は生じ得ない。また番号3,7のメモリアクセスは
RAM14を介さないのでRAM14の読/書制御には
関係しない。従って、RAM14に関しては番号2と番
号4〜6のメモリアクセス間で競合が生じ得る。
【0107】図29はRAM14に関するアクセス輻輳
回避制御のタイミングチャートを示している。[通常動
作時(RAM→主信号処理部)]において、各フレーム
パルスに続き夫々に1フレーム分の映像データ(128
画素分)が入力している。この各画素データの処理毎に
RAM14から各主信号処理部202への読出制御が周
期的に行われる。下側の図はこの一部を拡大(ズームア
ップ)したものである。ここでは、カウンタCTRが高
周波数のマスタクロックを毎回n個カウントしており、
これにより1画素データ処理期間分のタイミング信号を
生成している。これにより、ある処理タイミングではR
AM14からm_ch(m番目の画素データ)に対する
制御データが読み出され、また次の処理タイミングでは
m+1_ch(m+1番目の画素データ)に対する制御
データが読み出される。
【0108】[輻輳動作1,2]において、この状態で
CPU101から任意タイミングにCPU101→RA
M14の書換え、又はRAM14→ROM12/CPU
101への読出アクセスを行うと、上記主信号系アクセ
スとCPUアクセスとの間でRAMアクセスの競合が生
じ得る。この場合は図27のタイミング制御部67/6
8でCPUアクセスによるRAM14のR/Wタイミン
グを1マスタクロック分遅らせることにより、主信号系
アクセスとの競合を回避できる。
【0109】図30はCPUから主信号処理部へのアク
セスフローを説明する図で、CPU101から各主信号
処理部202に対して夫々にワンショット的な制御/監
視(モニタ)が可能な場合を示している。通常動作時に
おいて、各主信号処理部202はRAM14からルート
を介して制御データを定期的に取り込み、夫々の主信
号処理を実行している。この状態で、CPU101から
は任意タイミングにルートを介して各主信号処理部2
02に制御データを直接提供可能である。またCPU1
01は任意タイミングにルートを介して各主信号処理
部202から制御(監視)データを読取(モニタ)可能
である。
【0110】図31は一例の主信号処理部の動作説明図
で、主信号処理部202で主信号処理に関するエラー
(アラーム)状態を計数すると共に、そのカウント値を
CPU101から任意タイミングにリード・オン・クリ
ア(読出後リセット)する構成を示している。図32は
その基本的動作のタイミングチャートである。図におい
て、マスタカウンタ(MCTR)74はフレームタイミ
ング(FP)に同期して各1画素データ処理期間分に対
応するタイミング信号を生成している。アドレス生成部
(ADG)75はMCTR74の出力に基づいてch
X,chY(第X画素,第Y画素)等についてのエラー
数をカウントするためのRAM73に対する読/書アド
レスRACTR,WACTRを順次生成している。一
方、アラーム検出部71は入力の主信号データにつき画
素毎にエラー状態を監視し、エラーが検出されるとアラ
ームデータ(例えばビット「1」)を生成する。
【0111】セレクタSL1,SL2は通常は主信号系
側を選択しており、これによりアラームカウント用メモ
リ(RAM)73から読み出されたchXのカウントデ
ータRDTはレジスタRG2を介して加算器72に帰還
され、かつここで上記画素毎に検出されたchXのアラ
ーム検出データと加算されてRAM73の対応アドレス
(chX)に再書込される。即ち、RAM73でch
X,chY等についてのアラームカウントが行われる。
【0112】この状態で、CPU101Aからアラーム
カウント数の読出アクセスを行うと、R/Wアドレス制
御部76はCPU101Aからの読出アドレスRACP
UをセレクタSL2に出力し、かつセレクタSL2の選
択を一時的にCPU側にスイッチする。これにより、R
AM73からはCPU101Aが指すアドレスRACP
Uのアラームカウント数RDTが読み出され、該データ
RDTはレジスタRG3を介してCPU101Bに取り
込まれる。またR/Wアドレス制御部76はセレクタS
L1を一時的にCPU側にスイッチしてCPU101か
らの書込アドレスWACPU(=RACPU)をRAM
73に加える。これにより、CPU101Aが指すアド
レスのアラームカウント数がリード・オン・クリア制御
されると共に、それ以外のアドレス(チャネルch)の
アラームカウントに対しては何らの影響も及ぼさない。
【0113】図32において、RAM73における通常
のアラームカウントは各1画素データ処理区間の前半
(領域)で行われる。即ち、マスタカウンタ=1のタ
イミングでRAM73よりchXの旧データを読み出
し、かつマスタカウンタ=4のタイミングで加算結果を
RAM73に書き込む。しかし、CPU101からのア
クセス要求が領域で発生した場合は、上記のカウント
処理タイミングを図のAからBの位相に切替える。即
ち、マスタカウンタ=n−3のタイミングでRAM73
よりchXの旧データを読み出し、かつマスタカウンタ
=nのタイミングで加算結果をRAM73に書き込む。
以下、CPU101からのアクセスが領域,で発生
した場合の各タイミング処理を具体的に説明する。
【0114】図33はCPU101からの読出タイミン
グ(リード・オン・クリア制御)が領域にある場合
(競合)を示している。この場合は、通常はAのタイミ
ングで行なっているアラームカウント処理をタイミング
Bで行う。一方、CPU101からのリード・オン・ク
リアアクセスは領域で行われる。
【0115】図34はCPU101からの読出タイミン
グ(リード・オン・クリア制御)が領域にある場合
(非競合)の場合を示している。この場合は、通常通り
にAのタイミングでアラームカウント処理を行い、かつ
CPU101からのリード・オン・クリアアクセスは領
域で行われる。
【0116】図35はCPU101がRAM14の内容
をリアルタイムにモニタする場合の動作説明図である。
主信号処理系の動作時には、RAM14からルートを
介して各主信号制御部202に制御データが時分割で提
供されている。この状態で、CPU101はルートを
介してRAM14の制御情報を所望の監視位相でモニタ
可能である。以下、詳細に説明する。
【0117】図36は図35の主信号IF処理部16の
動作説明図、図37はCPUによるRAM14の設定情
報変更と設定情報モニタの動作タイミングチャートであ
る。まず図37に従って動作の概要を説明する。主信号
処理ブロック202には各フレームパルスに同期して各
フレームデータ(主信号)が入力している。今、#1フ
レームの入力周期内でCPU101よりRAM14の制
御データの内のA,B及びCが変更されたとする。但
し、この例では、制御データA,Bは#1フレーム処理
のための制御データ読出サイクルに間に合ったが、制御
データCは遅れて変更されたため、実質#2フレーム処
理のための制御データ読出サイクルに間に合うこととな
る。
【0118】RAM14から読み出された制御データA
はタイミングt1に処理部2021に、また制御データ
Bはタイミングt2に処理部2022 に、そして制御デ
ータCはタイミングtnに処理部202n に夫々設定さ
れる。これにより、処理部2021 はタイミングt1か
ら入力の各フレームデータを制御データAで処理し、ま
た処理部2022 はタイミングt2から入力の各フレー
ムデータを制御データBで処理し、そして処理部202
n はタイミングtnから入力の各フレームデータを制御
データCで処理する。
【0119】一方、これを処理部202n の出力フレー
ムでモニタすると、タイミングT1の出力フレームには
制御データA,Bの効果が反映され、またタイミングT
2の出力フレームには制御データA,B,Cの効果が反
映され、そしてタイミングT3の出力フレームには同じ
く制御データA,B,Cの効果が反映されている。
【0120】かかる状況の下で、CPU101は自らの
制御データA,B,C等の変更(設定)と共に、その制
御データの効果がどの出力フレームに現れたかを知りた
い。しかし、このままではその関係を容易に知ることが
できない。
【0121】そこで、本実施の形態では上記#1フレー
ムデータの処理のためにRAM14から読み出された制
御データAを所定時間D(即ち、制御データAの効果が
出力フレームに現れるであろう時間D)だけ遅延させて
後、これをCPU101によって読取可能とする。制御
データB,Cについても同様である。従って、今、CP
U101が各出力フレームに同期して上記遅延後の各制
御データA,B,C等をスキャンすると、出力フレーム
のタイミングT1では制御データA,Bが、またタイミ
ングT2では制御データA,B,Cが、そしてタイミン
グT3では同じく制御データA,B,Cが夫々観測さ
れ、こうして、CPU101は各出力フレームと該出力
フレームに効果を及ぼした各有効制御デ−タとの関係を
正確に把握できることになる。
【0122】図36において、制御部82は入力のフレ
ームパルスFPに同期してRAM14から入力フレーム
データの処理に必要な一連の制御データA,B等をフレ
ーム毎に読み出し、分配部81に提供する。分配部81
は各主信号処理部2021 〜202n からの要求REQ
1〜REQnに従って対応する制御データA,B等を各
主信号処理部2021 〜202n に提供する。また制御
部82は前記入力のフレーム処理対応に読み出した制御
データA,B等を遅延部80にも出力する。遅延部80
ではこれらの制御データA,B等を各主信号処理部20
1 〜202nと対応に設けられたRAM1〜n(遅延
回路)に夫々記憶し、夫々は所定時間Dの遅延後に出力
端子RDT1〜RDTnに読み出される。そしてこれら
のデータRDT1〜RDTnはセレクタ(データマルチ
プレクサ)SL1に入力される。因みに、図37の例で
言うと、出力フレームのタイミングT1では制御データ
A,Bは読み出されているが、遅れて設定された制御デ
ータCは未だ読み出されていない。
【0123】今、CPU101がタイミングT1に同期
してセレクタSL1に読出アクセスを行うと、制御デー
タA,B等を含む読出データRDT1〜RDTnがスキ
ャンされて出力され、CPU101に取り込まれる。従
って、CPU101はタイミングT1の出力フレームに
同期してその有効制御データA,B等を取り込み、また
タイミングT2の出力フレームに同期してその有効制御
データA,B,C等を取り込むことが可能である。
【0124】なお、上記各出力フレームとその有効制御
データとの同期化制御を述べたが、同様にして各出力映
像(128×128画素)とその有効制御データとの同
期化制御が行えることは明らかである。
【0125】また、上記本発明によるメモリアクセス方
式の赤外線撮像装置(主信号処理系)への適用例を述べ
たが、これに限らない。主信号処理系については他にも
様々な構成が考えられ、例えば通信システム(交換機,
伝送装置等)における主信号処理部(回線信号処理部)
にも適用できるし、またある情報を複数ブロックで分散
処理する様なシステムにも適用できることは言うまでも
無い。
【0126】また、上記本発明に係る各特徴的事項を各
動作説明図と共に説明したが、本発明による様々な実施
の形態はこれらの各特徴的事項の全て又は任意の組合せ
によって構成できることは明らかである。
【0127】また、上記本発明に好適なる実施の形態を
述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構
成、制御、及びこれらの組合せの様々な変更が行えるこ
とは言うまでも無い。
【0128】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、制御デ
ータを安全に維持・利用できると共に、CPUは、主信
号処理系に影響を及ぼすことなく、該主信号処理に必要
な制御/設定情報等をリアルタイムで監視(モニタ)及
び更新できる。また制御/設定情報の品質をリアルタイ
ムで高めることで各主信号処理系でのデータの欠落/欠
陥等を有効に回避でき、主信号処理の品質向上に寄与す
る所が極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】実施の形態による信号処理装置の概略構成図で
ある。
【図3】実施の形態によるメモリアクセス処理部の概略
構成図である。
【図4】実施の形態のメモリ12に対するアクセス条件
のタイミングチャートである。
【図5】CPUによるメモリ書込制御の動作説明図であ
る。
【図6】CPUによるメモリ書込制御の動作タイミング
チャートである。
【図7】CPUによるメモリ読出制御の動作説明図であ
る。
【図8】CPUによるメモリ読出制御の動作タイミング
チャートである。
【図9】CPUによるメモリ消去制御の動作説明図であ
る。
【図10】CPUによるメモリ消去制御の動作タイミン
グチャートである。
【図11】メモリ書込/消去中のポーリングエラー検出
からメモリ自動リセット完了までの動作説明図である。
【図12】メモリ書込/消去中のポーリングエラー検出
からメモリ自動リセット完了までの動作タイミングチャ
ートである。
【図13】メモリ書込/消去中のポーリング無反応から
メモリ強制リセット完了までの動作説明図である。
【図14】メモリ書込/消去中のポーリング無反応から
メモリ強制リセット完了までの動作タイミングチャート
である。
【図15】メモリ消去中におけるコマンド・リセット実
行の動作説明図である。
【図16】メモリ消去中におけるコマンド・リセット実
行の動作タイミングチャートである。
【図17】メモリ書込エラーから再書込完了までの動作
説明図である。
【図18】メモリ書込エラー時のメモリ状態管理部の状
態遷移説明図(1)である。
【図19】メモリ書込エラー時のメモリ状態管理部の状
態遷移説明図(2)である。
【図20】メモリ・リセット方法選択制御の動作説明図
である。
【図21】一般的なフラッシュメモリをリセットする方
法の動作タイミングチャートである。
【図22】アラーム検出処理の動作説明図である。
【図23】アラーム検出処理の動作タイミングチャート
である。
【図24】CPUアクセスと主信号系アクセスの調停制
御を説明する図である。
【図25】CPUアクセスと主信号系アクセスの調停制
御の動作タイミングチャートである。
【図26】主信号処理制御情報の流れを説明する図であ
る。
【図27】図26のメモリアクセス処理部の動作説明図
である。
【図28】図27のメモリアクセス処理部の動作タイミ
ングチャート(1)である。
【図29】図27のメモリアクセス処理部の動作タイミ
ングチャート(2)である。
【図30】CPUから主信号処理部へのアクセスフロー
を説明する図である。
【図31】一例の主信号処理部の動作説明図である。
【図32】主信号処理部におけるアラームカウントの動
作タイミングチャート(1)である。
【図33】主信号処理部におけるアラームカウントの動
作タイミングチャート(2)である。
【図34】主信号処理部におけるアラームカウントの動
作タイミングチャート(3)である。
【図35】RAM14の内容をリアルタイムにモニタす
る場合の動作説明図である。
【図36】図35の主信号IF処理部16の動作説明図
である。
【図37】CPUによるRAM14の設定情報変更と設
定情報モニタの動作タイミングチャートである。
【図38】従来のメモリアクセス方式の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 CPUIF部 11A CPU受信IF部 11B CPU受信処理部 11C CPU送信処理部 11D CPU送信IF部 12 メモリ(フラッシュROM) 14 設定メモリ(RAM) 16 主信号処理IF部 20 メモリアクセス処理部 21 CPUメモリアクセス検出部 22 メモリ状態管理部 23 メモリ入力信号生成部 24 バス信号制御部 25 メモリ受信処理部 40 アラーム検出部 41 設定レジスタ部 42 強制リセットマスク 43 コマンドリセットマスク 51 書込アドレス・データラッチ部 52 比較部 101 CPU 103 メモリ部 201 撮像部 2021 〜202n 主信号処理部 203 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋田 浩和 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 安積 良二 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 近藤 裕樹 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 木下 充 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 松本 保志 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 山崎 昭作 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 下前 弘樹 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 株式会社富士通システム統合研究所 内 (72)発明者 中村 理 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 株式会社富士通システム統合研究所 内 (72)発明者 中村 善律 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株式会 社内 Fターム(参考) 5B018 GA06 GA07 HA04 KA01 KA02 KA12 KA22 MA05 NA06 QA16 5B060 CA05 MM03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPUとデータ書換可能な不揮発性のメ
    モリとの間に介在してCPUからの各種メモリアクセス
    に係る指令を実行制御するメモリアクセス方法であっ
    て、CPUからのメモリアクセスに係る指令を解析し、
    解析した指令に従って対応するメモリアクセスの実行制
    御に係る状態信号及び該状態信号に対応するメモリアク
    セスの制御信号を生成すると共に、メモリの実動作状態
    を監視して前記状態信号をシーケンシャルに変化させ、
    かつ該状態信号の最終的な変化をもってCPUにメモリ
    アクセス完了の状態を通知することを特徴とするメモリ
    アクセス方法。
  2. 【請求項2】 CPUとデータ書換可能な不揮発性のメ
    モリとの間に介在してCPUからの各種メモリアクセス
    に係る指令を実行制御するメモリアクセス処理装置にお
    いて、 CPUからの指令に従って対応するメモリアクセスの実
    行制御に係る状態信号を生成し制御するメモリ状態管理
    部と、 メモリ状態管理部の状態信号に基づきメモリへのアクセ
    ス入力信号を生成するメモリ入力信号生成部と、 メモリの実動作信号を監視してメモリアクセスの完了/
    エラーを検出し、メモリ状態管理部に通知するメモリ状
    態検出部と、 メモリ状態管理部における状態信号の最終的な変化をも
    ってCPUにメモリアクセス完了の通知を行うCPUイ
    ンタフェース部とを備えることを特徴とするメモリアク
    セス処理装置。
  3. 【請求項3】 特定のメモリアクセスの指令信号を記憶
    する指令保持部を備え、CPUインタフェース部は指令
    保持部への指令書込完了時にCPUへのビジー状態を解
    除することを特徴とする請求項2に記載のメモリアクセ
    ス処理装置。
  4. 【請求項4】 メモリ状態管理部は、メモリの書込/消
    去状態でメモリ状態検出部がエラーを検出したことによ
    り自動的にメモリリセットの実行状態に遷移することを
    特徴とする請求項2に記載のメモリアクセス処理装置。
  5. 【請求項5】 メモリ状態管理部は、CPUからの指令
    によりいかなる実行状態からでもメモリリセットの実行
    状態に遷移することを特徴とする請求項2に記載のメモ
    リアクセス処理装置。
  6. 【請求項6】 CPUからの指令によるメモリへの書込
    アドレス及び書込データを保持する書込アドレス・デー
    タ保持部と、 前記書込データとメモリからの読出データとを比較する
    比較部とを備え、 メモリ状態管理部は、メモリ書込時にメモリ状態検出部
    がエラーを検出したことによりメモリリセット状態に遷
    移し、このリセット完了後に前記書込アドレスを使用し
    てメモリからデータを読み出し、前記比較部が比較不一
    致を検出した場合は、メモリの前記書込アドレスに前記
    書込データを再書込することを特徴とする請求項2に記
    載のメモリアクセス処理装置。
  7. 【請求項7】 複数種のリセット発生条件に従って各対
    応するリセットトリガ信号を生成するリセットトリガ生
    成部と、 リセット方法の選択情報を保持する選択情報保持部とを
    備え、 リセット方法の選択情報に従って対応するリセットトリ
    ガ信号を付勢/消勢することを特徴とする請求項2に記
    載のメモリアクセス処理装置。
  8. 【請求項8】 メモリアクセスに関するエラーを計数す
    るカウント部と、 エラー個数の閾値を保持する閾値保持部と、 所定周期におけるエラーカウント値と閾値とを比較して
    エラーカウント値≧閾値によりアラーム信号を生成する
    アラーム検出部とを備えることを特徴とする請求項2に
    記載のメモリアクセス処理装置。
  9. 【請求項9】 閾値及び又はエラーの監視周期はCPU
    から設定可能に構成されていることを特徴とする請求項
    8に記載のメモリアクセス処理装置。
  10. 【請求項10】 CPUからの設定情報を記憶する不揮
    発性の設定情報格納メモリと、 装置の初期設定時に設定情報格納メモリの内容を転送さ
    れて記憶する設定情報保持メモリと、 設定情報格納メモリ及び又は設定情報保持メモリの設定
    情報を利用して主信号処理を行う複数の主信号処理部
    と、 各主信号処理部からの時系列なメモリアクセス要求に従
    って設定情報格納メモリ及び又は設定情報保持メモリの
    設定情報を時系列に読み出し、対応する主信号処理部に
    提供する主信号インタフェース処理部と、 CPU、設定情報格納メモリ、設定情報保持メモリ及び
    主信号インタフェース処理部の間に介在してこれらの間
    のメモリアクセスの制御を行うメモリアクセス処理部と
    を備えることを特徴とする主信号処理装置。
  11. 【請求項11】 設定情報格納メモリ及び又は設定情報
    保持メモリのアクセス輻輳状態を監視して、監視情報を
    CPUに通知するコマンド監視制御部を備えることを特
    徴とする請求項10に記載の主信号処理装置。
  12. 【請求項12】 メモリアクセス処理部は、設定情報格
    納メモリからの読出データを設定情報保持メモリに書き
    込む第1の書込アクセスと、CPUから設定情報保持メ
    モリへの第2の書込アクセスとの間のアクセスの競合
    を、これらのアクセスタイミングをずらす制御により調
    停する書込制御部を備えることを特徴とする請求項10
    に記載の主信号処理装置。
  13. 【請求項13】 メモリアクセス処理部は、設定情報保
    持メモリから主信号インタフェース処理部への第1の読
    出アクセスと、設定情報保持メモリからCPUへの第2
    の読出アクセスとの間のアクセスの競合を、これらのア
    クセスタイミングをずらす調整により調停する読出制御
    部を備えることを特徴とする請求項10に記載の主信号
    処理装置。
  14. 【請求項14】 主信号処理部は、CPUからのアクセ
    スに従って主信号処理に関する制御及び又は状態に係る
    情報をCPUに出力するCPUインタフェース部を備え
    ることを特徴とする請求項10に記載の主信号処理装
    置。
  15. 【請求項15】 CPUからの設定情報を記憶するメモ
    リと、 入力の主信号を時系列に処理する複数の主信号処理部
    と、 入力の主信号に同期してメモリから各主信号処理部に対
    する設定情報を読み出し、これらを各主信号処理部に分
    配する主信号インタフェース処理部と、 前記メモリから読み出された各設定情報を夫々に所定時
    間だけ遅延させる遅延部と、 前記遅延後の各設定情報を出力の主信号に同期して一斉
    に出力する設定情報出力部とを備えることを特徴とする
    主信号処理装置。
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