JP4056623B2 - 電解中性水生成機の電解槽 - Google Patents

電解中性水生成機の電解槽 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水と塩化ナトリウムと塩酸等の酸で構成する除菌原液を電気分解することによって次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンを含む除菌水を生成する電解中性水生成機の電解槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電解中性水生成機の電解槽は、特開平6−292892号に記載されたものが知られている。
【0003】
以下、その電解中性水生成機の電解槽について図9を参照しながら説明する。図に示すように、純水と塩化ナトリウムと塩酸等の酸で構成する除菌原液101を貯える原液タンク102と、陽電極板103および陰電極板104を有する電解槽105と、前記陽電極板103および前記陰電極板104に電気を供給する電源装置106と、前記電解槽105の下方へ前記除菌原液101を送り込むポンプ107を有する通液路108を設け、水道水109と前記電解槽105の上方で、生成された電解中性水110との配合割合を調整するコック111を有する通水路112を設け、前記コック111から前記電解中性水110を前記水道水109で希釈した除菌水113を吐水する吐水路114を設け、前記電解槽105の両端に一対の前記陽電極板103と前記陰電極板104を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の電解中性水生成機では、電解槽の両端に一対の板状の陽電極板と陰電極板を設けているため、前記陽電極板および前記陰電極板との間に流れる電流が直接有効に関与する側面は前記陽電極板および前記陰電極板とも向かい合っている内側の側面だけであり、電流を流すという面から前記陽電極板および前記陰電極板は有効に活用されていないという課題があり、板状の陽電極板の両側面を有効に活用して電流を流し得る陽電極板の有効面積を増加させ、陽電極板および陰電極板の小型化ひいては電解槽の小型化ができ低コスト化を図ることができる電解中性水生成機の電解槽が要求されている。
【0005】
また、陽電極板および陰電極板は板状であるので前記陽電極板と前記陰電極板の間に電流を流すという面から、前記陽電極板と前記陰電極板を向かい合わせる構成をとらなければいけなく、前記陽電極板および前記陰電極板とも向かい合っている内側の側面の間だけしか有効に活用されていないという課題があり、除菌原液が陽電極と陰電極の間を流れる際必ずどの方向からも陽電極と陰電極に囲まれ、電流を流し得る陰電極の有効面積を従来の板状の電極と同等に保ちつつ、電極の小型化ひいては電解槽の小型化ができ低コスト化を図ることができる電解中性水生成機の電解槽が要求されている。
【0006】
また、除菌原液が陽電極と陰電極の間を流れるのは下方から上方でほぼ1回だけであるので、そのほぼ1回の通過で除菌原液が電気分解され全て塩素イオンが塩素ラジカルになり塩素ガスを発生させ水と反応して次亜塩素酸が生成されればいいが、全て塩素イオンが塩素ラジカルにならない場合もあり得るという課題があり、除菌原液に含まれる塩素イオンを塩素ラジカルにさせる比率を向上させることができる電解中性水生成機の電解槽が要求されている。
【0007】
また、現在使用している陽電極および陰電極を構成および構造をあまり変更せずほぼ同形状のままで小型化を図らなければいけないという課題があり、電流を流し得る陽電極および陰電極の同面積あたりの有効表面積を増加させその分電極の小型化ひいては電解槽の小型化ができ低コスト化を図ることができる電解中性水生成機の電解槽が要求されている。
【0008】
また、電解中性水を吐水させる際電解槽の上方から1つの孔で吐水しているが、前記孔付近のみで前記電解中性水が吐水されそれ以外のところは吐水されにくく、前記電解中性水に含まれている次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンの含まれている割合が違う場合吐水されるとき前記次亜塩素酸および前記次亜塩素酸イオンの濃度が一定でないという課題があり、吐水される電解中性水に含まれている次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンを常に一定にすることができる電解中性水生成機の電解槽が要求されている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の電解中性水生成機の電解槽は上記目的を達成するために、純水と塩化ナトリウムと塩酸等の酸で構成する除菌原液を貯える原液タンクと、陽電極板および陰電極板を有する電解槽と、前記陽電極板と前記陰電極板に電気を供給する電源装置と、前記電解槽へ前記除菌原液を送り込むポンプを有する通液路を前記電解槽の下方へ設け、水道水と前記電解槽で生成した電解中性水を通水する希釈水通水路と電解中性水通水路を設け、前記希釈水通水路と前記電解中性水通水路が交わるところにコックを設け、前記コックから前記電解中性水を前記水道水である一定割合で希釈させた除菌水を吐水させる吐水路を設け、前記陰電極板を前記電解槽の両端側にそれぞれ一対設け、前記陰電極板の内側に前記陽電極板を設け、前記陽電極の下端と前記電解槽の下端との間に仕切りを設け、除菌原液を前記電解槽の右側下方から流入させ前記陽電極および右端の陰電極の間を流れ前記陽電極の上端と前記電解槽の上端との間を流れて、前記陽電極と左端の陰電極の間を流れるように設け、電解中性水が吐水される電解中性水通水路を下方に設けるようにしたものである。
【0014】
そして本発明によれば、板状の陽電極板の両側面を有効に活用して電流を流し得る陽電極板の有効面積を増加させ、陽電極板および陰電極板の小型化ひいては電解槽の小型化ができ低コスト化を図ることができ、また、除菌原液に含まれる塩素イオンを塩素ラジカルにさせる比率を向上させることができる電解中性水生成機の電解槽が得られる。
【0015】
また他の手段は、表面形状を凹凸にした陽電極と陰電極を設けるようにしたものである。
【0016】
そして本発明によれば、電流を流し得る陽電極および陰電極の同面積あたりの有効表面積を増加させその分電極の小型化ひいては電解槽の小型化ができ低コスト化を図ることができる電解中性水生成機の電解槽が得られる。
【0017】
また他の手段は、陽電極と陰電極の間を流れてきた電解中性水を電解中性水通水路に吐水させるいくつかの吐水孔を設けるようにしたものである。
【0018】
そして本発明によれば、吐水される電解中性水に含まれている次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンを常に一定にすることができる電解中性水生成機の電解槽が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明は、純水と塩化ナトリウムと塩酸等の酸で構成する除菌原液を貯える原液タンクと、陽電極板および陰電極板を有する電解槽と、前記陽電極板と前記陰電極板に電気を供給する電源装置と、前記電解槽へ前記除菌原液を送り込むポンプを有する通液路を前記電解槽の下方へ設け、水道水と前記電解槽で生成した電解中性水を通水する希釈水通水路と電解中性水通水路を設け、前記希釈水通水路と前記電解中性水通水路が交わるところにコックを設け、前記コックから前記電解中性水を前記水道水である一定割合で希釈させた除菌水を吐水させる吐水路を設け、前記陰電極板を前記電解槽の両端側にそれぞれ一対設け、前記陰電極板の内側に前記陽電極板を設け、前記陽電極の下端と前記電解槽の下端との間に仕切りを設け、除菌原液を前記電解槽の右側下方から流入させ前記陽電極および右端の陰電極の間を流れ前記陽電極の上端と前記電解槽の上端との間を流れて、前記陽電極と左端の陰電極の間を流れるように設け、電解中性水が吐水される電解中性水通水路を下方に設けるようにしたものであり、前記陽電極板を一対の前記陰電極板の内側に設けたことにより、前記陽電極板の両側面は前記陰電極板と向かい合うことになって電流を流し得ることになるので、板状の陽電極板の両側面を有効に活用して電流を流し得る陽電極板の有効面積を増加させ、陽電極板および陰電極板の小型化ひいては電解槽の小型化ができ低コスト化を図ることができ、また、前記除菌原液の電気分解は、前記電解槽の右側の一対の前記陽電極と前記陰電極の間でまず行われ、その次に前記電解槽の左側の一対の前記陽電極と前記陰電極の間で行われ、結果前記除菌原液は計2回電気分解をされるので、除菌原液に含まれる塩素イオンを塩素ラジカルにさせる比率を向上させることができるという作用を有する。
【0022】
また、表面形状を凹凸にした陽電極と陰電極を設けるようにしたものであり、凹凸にすることにより凹にあたるへこんだ部分と凸にあたる盛り上がった部分の表面積が平らに比べて増加しているので、電流を流し得る陽電極および陰電極の同面積あたりの有効表面積を増加させその分電極の小型化ひいては電解槽の小型化ができ低コスト化を図ることができるという作用を有する。
【0023】
また、陽電極と陰電極の間を流れてきた電解中性水を電解中性水通水路に吐水させるいくつかの吐水孔を設けるようにしたものであり、前記電解中性水が流れてきた場所に偏りなく均一的に前記吐水孔で吐水されるので、吐水される電解中性水に含まれている次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンを常に一定にすることができるという作用を有する。
【0024】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0025】
【実施例】
参考例1)
図1に示すように、純水と塩化ナトリウムと塩酸等の酸で構成する除菌原液1を貯える原液タンク2と、陽電極板3および陰電極板4を有する電解槽5と、前記陽電極板3と前記陰電極板4に電気を供給する電源装置6と、前記電解槽5へ前記除菌原液1を送り込むポンプ7を有する通液路8を前記電解槽5の下方へ設け、水道水9と前記電解槽5で生成した電解中性水10を通水する希釈水通水路11と電解中性水通水路12を設け、前記希釈水通水路11と前記電解中性水通水路12が交わるところにコック13を設け、前記電解中性水通水路12の元は前記電解槽5の上方に設け、前記コック13から前記電解中性水10を前記水道水9である一定割合で希釈させた除菌水14を吐水させる吐水路15を設け、前記陰電極板4を前記電解槽5の両端側にそれぞれ一対設け、前記陰電極板4の内側に前記陽電極板3を設け、前記除菌原液1は前記電解槽5の下方から流入し前記陽電極板3および前記陰電極板4の間を下方から上方に流れて前記電解中性水通水路12に吐水させるように設けたものである。
【0026】
上記の構成により、ポンプ7によって原液タンク2から除菌原液1が通液路8を通して電解槽5の下方へ送り込まれ、陽電極板3と陰電極板4に電源装置6より電気を通電させて前記電解槽5内の除菌原液1を電気分解させると、前記陽電極板3の両側面および前記陰電極板4の片側面と前記除菌原液1に含まれるイオンとで電子の授受のやりとりが行われ、次亜塩素酸およびごく少量の次亜塩素酸イオンを含む電解中性水10が生成され、前記電解中性水10は電解中性水通水路12へ吐水されコック13に流入し、前記電解中性水10は希釈水通水路11から前記コック13へ流れてくる水道水9で希釈されて除菌水14となり吐水路15から吐水される。
【0027】
除菌原液1を電気分解するために陽電極板3と陰電極板4との間に電流を流す際、前記陽電極板3は一対の前記陰電極板4の内側に設けられ前記陽電極板3の場合両側面を活用できるので、電流を流し得る陽電極板3の有効面積を増加させることができ、その結果陽電極板3および陰電極板4を小型化してそれに伴い電解槽5の小型化もでき、従来より低コストの電解槽5を得ることができる。
【0028】
なお、参考例では、一対の陰電極板4の内側に陽電極板3を設けると説明したが、一対の陽電極板3の内側に陰電極板4を設ける、あるいは、陽電極板3と陰電極板4を一対としてあるいは交互にしていくつか並べて設けてもよい。
【0029】
また、純水および塩化ナトリウムの純度を特に記載していないが純度は高ければ高い程よく、特に塩化ナトリウムの場合日本薬局方の表示99.5%以上が望ましい。
【0030】
また、塩酸等の酸の濃度は特に記載していないが、濃度が高ければ高いほどよいのは言うまでもなく、塩酸の場合36%が望ましい。
【0031】
また、陽電極板3および陰電極板4の材質は特に記載していないが、基材としてはチタン等の耐食性の良いもの、また、特に陽電極板3を陽極すなわちプラス電極に接続した場合に関しては基材がチタンの場合チタン自体が陽イオンなので陽電極板3を通電させた場合、プラス電極とプラスイオンのためチタンが溶出するので、チタンの溶出を防ぐために白金等のマイナスイオン系の材質をメッキするのが望ましい。
【0032】
また、生成された電解中性水10は水道水9で希釈されると説明したが、前記水道水9は井戸水等でもよく、使用者が常に使用している等の水なら何でもよい。
【0033】
また、除菌原液1を電解槽5の下方から流入し生成された電解中性水10を前記電解槽5の上方から吐水させると説明したが、前記除菌原液1を前記電解槽5の上方から流入し、生成された前記電解中性水10を前記電解槽5の下方から吐水させてもよい。
【0034】
参考例2)
図2および図3を参照しながら説明する。なお参考例1と同一箇所には同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0035】
図2において、陰電極板を円筒状にした陰電極円筒16、陽電極板を棒状にした陽電極棒17とし、前記陰電極円筒16の内側に前記陽電極棒17を設けたものである。
【0036】
上記の構成により、電解槽5の下方から流入した除菌原液1は陰電極円筒16と陽電極棒17との間を流れて電気分解され電解中性水10となり、電解中性水通水路12へ吐水される。
【0037】
陰電極円筒16は、陽電極棒17を設けてある内側の表面積を従来の板状と同等にし、除菌原液1が前記陽電極棒17と前記陰電極円筒16との間を流れる際必ずどの方向からも陽電極と陰電極に囲まれていて、板状の場合陽電極と陰電極との間を流れる除菌原液1はどうしても電極がない面があるのでその分、電極の小型化ができそれに伴い電解槽5の小型化もでき、従来より低コストの電解槽5を得ることができる。
【0038】
なお、参考例では、陰電極板を円筒状にし陽電極板を棒状にしたが、陽電極板を円筒状にし陰電極板を棒状にしてもよく、また、円筒状を角筒状や三角筒状等いろんな形状等でもよく、棒状の形状もどんな形状でもよい。
【0039】
また、陽電極棒17および陰電極円筒16の材質は特に記載していないが、基材としてはチタン等の耐食性の良いもの、また、特に陽電極棒17を陽極すなわちプラス電極に接続した場合に関しては基材がチタンの場合チタン自体が陽イオンなので陽電極棒17を通電させた場合、プラス電極とプラスイオンのためチタンが溶出するので、チタンの溶出を防ぐために白金等のマイナスイオン系の材質をメッキするのが望ましい。
【0040】
(実施例
図4を参照しながら説明する。なお参考例1および2と同一箇所には同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0041】
図4において、陽電極18の下端と電解槽5の下端との間に仕切り19を設け、除菌原液1を前記電解槽5の右側下方から流入させ前記陽電極18および右端の陰電極20の間を流れ前記陽電極18の上端と前記電解槽5の上端との間を流れて、前記陽電極18と左端の陰電極20の間を流れるように設け、電解中性水10が吐水される電解中性水通水路12を下方に設けたものである。
【0042】
上記の構成により、除菌原液1を電解槽5の右側の一対になる陽電極18と前記電解槽5の右側の陰電極20の間を流れて電気分解され、更に前記電解槽5の左側で一対になる前記陽電極18と前記電解槽5の左側の陰電極20の間にも流れて電気分解され、計2回の電気分解によって電解中性水10を生成している。
【0043】
除菌効果があるとされている次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンを含んだ電解中性水10を生成するには、除菌原液に含まれている塩素イオンを活性の高い塩素ラジカルにする必要があり、塩素ラジカルにするには塩素イオンにくっついている電子を取り外す必要があり、電子を取り外すには電気分解させればよいので、その工程が電解槽5の右側で1回行われ、更に前記電解槽5の側でもう1回前記除菌原液1を電気分解することができるので、前記除菌原液1に含まれる塩素イオンを塩素ラジカルにさせる比率を向上させることができる。
【0044】
なお、実施例では、陽電極18と陰電極20の形状は特に説明していないが、板状でも円筒状でも角筒状でもどんな形状でもよい。
【0045】
また、陽電極18および陰電極20の材質は特に記載していないが、基材としてはチタン等の耐食性の良いもの、また、特に陽電極18を陽極すなわちプラス電極に接続した場合に関しては基材がチタンの場合チタン自体が陽イオンなので陽電極18を通電させた場合、プラス電極とプラスイオンのためチタンが溶出するので、チタンの溶出を防ぐために白金等のマイナスイオン系の材質をメッキするのが望ましい。
【0046】
また、一対の陰電極20の内側に陽電極18を設けているように説明したが、一対の陽電極18の内側に陰電極20を設けてもよい。
【0047】
また、除菌原液を2回電気分解させると説明したが、陽電極18および陰電極20を多層にして多数回電気分解させてもよい。
【0049】
(実施例
図5および図6を参照しながら説明する。なお参考例1,2および実施例1と同一箇所には同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0050】
図5において、表面形状を凹凸21にした陽電極22と陰電極23を設けたものである。
【0051】
上記の構成により、陽電極22と陰電極23を通電させると電流が有効に作用する前記陽電極22と前記陰電極23の表面積が、凹凸21でへこんだ部分と突起した部分の表面積が増加して電流が流れて電気分解をさせる。
【0052】
陽電極22と陰電極23を凹凸21にして電流を流す前記陽電極22と前記陰電極23の表面積を増加させているので、電流を流し得る前記陽電極22および前記陰電極23の同面積あたりの有効表面積を増加させその分前記陽電極22および前記陰電極23を小型化しそれに伴って電解槽の小型化ができ、従来より低コストの電解槽を得ることができる。
【0053】
また、実施例では、陽電極22および陰電極23の形状を特に説明していないが、板状でも円状でもどんな形状でもよい。
【0054】
また、陽電極22および陰電極23の材質は特に記載していないが、基材としてはチタン等の耐食性の良いもの、また、特に陽電極22に関しては基材がチタンの場合チタン自体が陽イオンなので陽電極22を通電させた場合、陽極すなわちプラス電極とプラスイオンのためチタンが溶出するので、チタンの溶出を防ぐために白金等のマイナスイオン系の材質をメッキするのが望ましい。
【0055】
(実施例
図7および図8を参照しながら説明する。なお参考例1、2および実施例1、2と同一箇所には同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0056】
図7において、陽電極24と陰電極25の間を流れてきた電解中性水10を電解中性水通水路12に吐水させるいくつかの吐水孔26を設けたものである。
【0057】
上記の構成により、除菌原液1が電解槽5の下方から流入し陽電極24と陰電極25との間を流れて電解中性水10になって前記電解槽5の上方へ送られ、前記電解中性水10はいくつかの吐水孔26を通過して電解中性水通水路12へ吐水される。
【0058】
除菌原液1を電気分解して生成した電解中性水10は電解槽5の上方へ流れ込むが、陽電極24および陰電極25の横幅の各々の場所で前記電解中性水に含まれている殺菌効果があるとされている次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンの濃度が異なっても、吐水孔26が前記陽電極24および前記陰電極25の横幅いっぱいに設けられているので、吐水される電解中性水10に含まれている次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンを常に一定に電解中性水通水路12に吐水させることができる。
【0059】
なお、実施例では、吐水孔26を陽電極24および陰電極25の横幅いっぱいと説明したが、前記陽電極24および陰電極25の横幅以下でも以上でも、生成される電解中性水に含まれる次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンの濃度が常に一定ならよい。
【0060】
また、陽電極24および陰電極25の材質は特に記載していないが、基材としてはチタン等の耐食性の良いもの、また、特に陽電極24を陽極すなわちプラス電極に接続した場合に関しては基材がチタンの場合チタン自体が陽イオンなので陽電極24を通電させた場合、プラス電極とプラスイオンのためチタンが溶出するので、チタンの溶出を防ぐために白金等のマイナスイオン系の材質をメッキするのが望ましい。
【0061】
また、実施例では、陽電極24および陰電極25の形状を特に説明していないが、板状でも円状でもどんな形状でもよい。
【0062】
また、除菌原液1を電解槽5の下方から流入し生成された電解中性水10を前記電解槽5の上方から吐水させると説明したが、前記除菌原液1を前記電解槽5の上方から流入し、生成された前記電解中性水10を前記電解槽5の下方から吐水させてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば、板状の陽電極板の両側面を有効に活用して電流を流し得る陽電極板の有効面積を増加させ、陽電極板および陰電極板の小型化ができ、また、電解槽も小型化ができ、低コスト化を図ることができ、また、除菌原液に含まれる塩素イオンを塩素ラジカルにさせる比率を向上させることができる電解中性水生成機の電解槽を提供できる。
【0066】
また、電流を流し得る陽電極および陰電極の同面積あたりの有効表面積を増加させ、その分電極の小型化ひいては電解槽の小型化ができ、低コスト化を図ることができる電解中性水生成機の電解槽を提供できる。
【0067】
また、吐水される電解中性水に含まれている次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンを常に一定にすることができる電解中性水生成機の電解槽を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1の電解中性水生成機の電解槽の断面図
【図2】 参考例2の電解中性水生成機の電解槽の断面図
【図3】 同電解中性水生成機の電解槽の斜視図
【図4】 本発明の実施例の電解中性水生成機の電解槽の断面図
【図5】 同実施例の電解中性水生成機の電解槽の断面図
【図6】 同電解中性水生成機の電解槽の断面図
【図7】 同実施例の電解中性水生成機の電解槽の断面図
【図8】 同電解中性水生成機の電解槽の断面図
【図9】 従来の電解中性水生成機の断面図
【符号の説明】
1 除菌原液
2 原液タンク
3 陽電極板
4 陰電極板
5 電解槽
6 電源装置
7 ポンプ
8 通液路
9 水道水
10 電解中性水
11 希釈水通水路
12 電解中性水通水路
13 コック
14 除菌水
15 吐水路
16 陰電極円筒
17 陽電極棒
18、22、24 陽電極
19 仕切り
20、23、25 陰電極
21 凹凸
26 吐水孔

Claims (3)

  1. 純水と塩化ナトリウムと塩酸等の酸で構成する除菌原液を貯える原液タンクと、陽電極板および陰電極板を有する電解槽と、前記陽電極板と前記陰電極板に電気を供給する電源装置と、前記電解槽へ前記除菌原液を送り込むポンプを有する通液路を前記電解槽の下方へ設け、水道水と前記電解槽で生成した電解中性水を通水する希釈水通水路と電解中性水通水路を設け、前記希釈水通水路と前記電解中性水通水路が交わるところにコックを設け、前記コックから前記電解中性水を前記水道水である一定割合で希釈させた除菌水を吐水させる吐水路を設け、前記陰電極板を前記電解槽の両端側にそれぞれ一対設け、前記陰電極板の内側に前記陽電極板を設け、前記陽電極の下端と前記電解槽の下端との間に仕切りを設け、除菌原液を前記電解槽の右側下方から流入させ前記陽電極および右端の陰電極の間を流れ前記陽電極の上端と前記電解槽の上端との間を流れて、前記陽電極と左端の陰電極の間を流れるように設け、電解中性水が吐水される電解中性水通水路を下方に設けた電解中性水生成機の電解槽。
  2. 表面形状を凹凸にした陽電極と陰電極を設けた請求項記載の電解中性水生成機の電解槽。
  3. 陽電極と陰電極の間を流れてきた電解中性水を電解中性水通水路に吐水させるいくつかの吐水孔を設けた請求項1または2記載の電解中性水生成機の電解槽。
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