JP4838705B2 - オゾン水生成器 - Google Patents
オゾン水生成器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4838705B2 JP4838705B2 JP2006353561A JP2006353561A JP4838705B2 JP 4838705 B2 JP4838705 B2 JP 4838705B2 JP 2006353561 A JP2006353561 A JP 2006353561A JP 2006353561 A JP2006353561 A JP 2006353561A JP 4838705 B2 JP4838705 B2 JP 4838705B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flow path
- water
- electrolytic cell
- ozone water
- cleaning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
Description
このような問題に対し特許文献1には、電極付近のカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の堆積を防ぎ、上記問題を解決するオゾン水生成器(オゾナイザー)が開示されている。
一方、カソード室50bには流入口55bと流出口56bとが設けられ、洗浄水槽63内に収容した洗浄水62をポンプ64によって流入口55bから導入し、電極53の面に沿って流した後、流出口56bから導出するように構成されている。
しかしながら、特許文献1に開示のオゾン水生成器にあっては、カソード側を循環する洗浄水62は強酸性を呈するため、耐腐食性のポンプ64を用いる必要があり、コストが高くなる上、その可動部のメンテナンス作業が煩雑であるという課題があった。
したがって、前記構成により、従来用いていたポンプ等の循環駆動源を用いる必要が無く、簡単な構成でメンテナンスも容易となり、製造費、メンテナンス費共に低コストを実現することができる。
カソード電極及びアノード電極には、夫々洗浄液と原料水とをイオン交換膜に接触させるための複数の貫通孔が形成されているため、前記のように構成することにより、原料水の電気分解時においてカソード電極側で発生した水素ガスをカソード電極に形成された貫通孔に滞留させることなく、上方に浮上させ、槽外に排出することができる。
このように構成することにより、洗浄液の逆流を防止することができ、一方向に安定した洗浄液の流れを形成することができる。
このように構成することにより、洗浄液がカソード電極と接する流路において、洗浄液の流れを整流することができ、原料水の電気分解時にカソード側に放出されたカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の無機質を電極付近から効果的に移動させ、槽外に排出することができる。
このように構成することにより、電解槽に供給された原料水はアノード電極板において流速が低下し、電気分解反応を効率的に行うことができる。
カソード液タンク3は、純水または水道水に塩化ナトリウムを溶解し導電性が向上されると共に、クエン酸を溶解しpH値が下げられたカソード液W1(洗浄液)を収容する略密閉状態のタンクである。このタンク3の底部には流出口3aと流入口3bとが形成され、夫々は配管4、5を介し、電解槽10の側部に形成されたカソード液流入口10aとカソード液流出口10bとに接続されている。即ち、タンク3内のカソード液W1は電解槽10を循環することによって、電解槽10で原料水の電気分解により発生したマグネシウムイオンやカルシウムイオン等の無機質を電解槽10から排出するようになされている。
[化1]
2H+ + 2e → H2↑ ・・・(1)
電解槽10のカソード側で発生した水素ガスは、後述するように自身の浮力により電解槽10から連続的に排出され、配管5を通ってカソード液タンク3中を浮上する。また、タンク3内のカソード液W1及び電解槽10内のカソード液W1の水圧は、均衡を維持するよう作用するため、電解槽10から排出された水素ガスがタンク3内を浮上すると、電解槽10にはカソード液流入口10aからカソード液W1が流入する。したがって、電解槽10から水素ガスがタンク3内に連続的に排出されると、カソード液W1は電解槽10とタンク3との間を循環するように構成されている。
尚、タンク3内を浮上する水素ガスは、タンク天板に設けられた排気管8から排気される。
尚、電解槽10内における原料水W2の電気分解は化学式(2)により行われ、原料水W2中にオゾン(O3)が生成される。
[化2]
3H2O → O3↑ + 6H+ + 6e ・・・ (2)
図2に示すように電解槽10は、カソードセル11(上側)とアノードセル12(下側)とが上下に重ねられ、その上下面に両セルをボルト等により固定するための天板21と底板22とが設けられている。
図6のカソード電極板15の斜視図、図7のアノード電極板16の斜視図を示すように、両電極板15、16には夫々複数の貫通孔15a、16a(例えば直径3mm)が千鳥格子状に形成されており、カソード液W1及び原料水W2がイオン交換膜17に接するように構成されている。尚、カソード電極板15およびアノード電極板16は、例えばチタン(Ti)により形成されている。
図8に示すように、カソードセル11の電極板設置面には、所定の深さ寸法の複数の溝部11aが所定間隔でセル長手方向(カソード液W1の流路方向)に平行に形成され、これにより複数のリブ11bが形成されている。これら複数のリブ11bの先端は、図3に示すようにカソード電極板15に当接し、電極板15を固定している。
尚、流入口10aから流出口10bまでのカソード液W1の流路において設けられる配管直径は、上流側よりも下流側において、より大きく形成されることが好ましく、これによりカソード液W1の逆流を防止し、一方向に安定したカソード液W1の流れを形成することができる。
また、電極棒13を伝ったカソード液W1の漏れを防止するため、カソードセル11における貫通孔11cよりも外側には円筒状の凹部11fが形成され、凹部11fに設けられたOリング24によりシーリング処理がなされている。尚、Oリング24は、凹部11fに嵌合する押さえ板25により固定されている。
また、電極棒14を伝った原料水W2の漏れを防止するため、アノードセル12における貫通孔12bよりも外側には円筒状の凹部12eが形成され、凹部12eに設けられたOリング23によりシーリング処理がなされている。尚、Oリング23は、凹部11eに嵌合する押さえ板20により固定されている。
さらに、水素ガスが発生するカソード電極板15は、アノード電極板16の上側に設けられているため、発生した水素ガスが浮力によりカソード電極板15の複数の貫通孔15aに滞留しないようになされている。
したがって、タンク7の流出口3bから水素ガスが連続的に排出されて浮上し、圧力均衡の作用により、カソード液W1はポンプ等の循環駆動源を用いることなく電解槽10とタンク3との間を循環する。
また、カソード液タンク3内にカソード液W1が充填されると、カソード液W1は配管4及び配管5を介し電解槽10のカソードセル11内に供給される。
ここで、電解槽10内におけるカソード液W1の流路は、上流側よりも下流側が上方となるよう設けられ、カソード電極板15がアノード電極板16の上側に位置するため、カソード電極側で発生した水素ガスは、浮力により下流側に移動し、電解槽10の流出口10bから槽外に排出され、さらに配管5を通ってタンク3内を連続的に浮上する。
よって、前記構成により、従来用いていたポンプ等の循環駆動源を用いる必要が無く、簡単な構成でメンテナンスも容易となり、製造費、メンテナンス費共に低コストを実現することができる。
2 支持台
3 カソード水タンク(洗浄水タンク)
3a 流出口
3b 流入口
4 配管
5 配管
6 配管
7 配管
8 排気管
10 電解槽
10a カソード液流入口
10b カソード液流出口
10c 原料水流入口
10d オゾン水流出口
11 カソードセル
11a 溝部
11b リブ
11c 貫通孔
11d 空間
11e 空間
11f 凹部
12 アノードセル
12a 凹部
12b 貫通孔
12c 空間
12d 空間
12e 凹部
13 カソード電極棒
14 アノード電極棒
15 カソード電極板(カソード電極)
15a 貫通孔
16 アノード電極板(アノード電極)
16a 貫通孔
17 イオン交換膜
18 アノードブロック
18a 板状ブロック
18b 突起棒
20 押さえ板
21 天板
22 底板
23 Oリング
24 Oリング
25 押さえ板
30 直流電源
W1 カソード液(洗浄液)
W2 原料水
Claims (5)
- イオン交換膜をアノード電極とカソード電極との間に配置すると共に前記アノード電極に接する原料水の流路と前記カソード電極に接する洗浄液の流路とが形成された電解槽を有し、前記電極間に直流電圧を印加することにより前記アノード電極に接する原料水を電気分解し、オゾン水を生成するオゾン水生成器であって、
前記洗浄液を収容すると共に洗浄液の流出口及び流入口が底部に形成された洗浄水タンクと、
前記洗浄水タンクの流出口と配管を介し接続される洗浄水流入口と、前記洗浄水タンクの流入口と配管を介し接続される洗浄水流出口と、洗浄水流入口から洗浄水流出口に至る流路とを有する電解槽と、を備え、
前記電解槽における洗浄液の流路は上流側よりも下流側が上方に設けられ、且つ、前記洗浄水タンクに形成された洗浄液の流入口よりも下方に設けられることを特徴とするオゾン水生成器。 - 前記カソード電極は、前記アノード電極の上側に設けられることを特徴とする請求項1に記載されたオゾン水生成器。
- 前記電解槽における洗浄液の流路において、前記洗浄液が流れる配管の径は上流側よりも下流側が大きく形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたオゾン水生成器。
- 前記電解槽における洗浄液の流路において、前記カソード電極と接する流路には上流側から下流側に沿って、直線状の複数の溝部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載されたオゾン水生成器。
- 前記電解槽における原料水の流路において、前記アノード電極と接する流路には上流側から下流側に沿って、ジグザグ状の溝部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたオゾン水生成器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006353561A JP4838705B2 (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | オゾン水生成器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006353561A JP4838705B2 (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | オゾン水生成器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008161795A JP2008161795A (ja) | 2008-07-17 |
JP4838705B2 true JP4838705B2 (ja) | 2011-12-14 |
Family
ID=39691972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006353561A Expired - Fee Related JP4838705B2 (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | オゾン水生成器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4838705B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5318598B2 (ja) * | 2009-01-29 | 2013-10-16 | 日科ミクロン株式会社 | オゾン水生成装置 |
EP2425041A2 (en) * | 2009-04-28 | 2012-03-07 | Electrolytic Ozone Inc. | Disposable cartridge for an electrolytic cell |
JP6139589B2 (ja) * | 2015-03-18 | 2017-05-31 | 株式会社東芝 | 電解装置 |
KR102315928B1 (ko) * | 2019-09-03 | 2021-10-22 | 주식회사 웰텍코리아 | 수소함유수 및 오존수의 제조 기능이 구비된 정수기 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0326389A (ja) * | 1989-06-22 | 1991-02-04 | O D S:Kk | 活性酸素反応装置 |
JPH0474879A (ja) * | 1990-07-16 | 1992-03-10 | Permelec Electrode Ltd | 次亜塩素酸塩製造用電解装置 |
JP2000325958A (ja) * | 1999-05-20 | 2000-11-28 | Shikishima Kiki Kk | 電気化学的水処理方法 |
JP2002069679A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-03-08 | Hiroichi Shioda | オゾナイザー |
JP2002292370A (ja) * | 2001-01-23 | 2002-10-08 | Silver Seiko Ltd | オゾン水製造装置 |
JP3498076B2 (ja) * | 2001-09-20 | 2004-02-16 | 博一 塩田 | 電解式オゾン水製造装置 |
JP3616079B2 (ja) * | 2002-07-30 | 2005-02-02 | ネオオゾン株式会社 | 電解式オゾン水製造装置 |
JP4394941B2 (ja) * | 2003-12-22 | 2010-01-06 | 株式会社Ihiシバウラ | 電解式オゾナイザ |
JP4738789B2 (ja) * | 2004-10-27 | 2011-08-03 | 東海旅客鉄道株式会社 | オゾン水生成装置 |
-
2006
- 2006-12-28 JP JP2006353561A patent/JP4838705B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008161795A (ja) | 2008-07-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3716042B2 (ja) | 酸性水の製造方法及び電解槽 | |
EP0725845B1 (en) | Electrolytic cell for producing a mixed oxidant gas | |
KR101585304B1 (ko) | 해수 전해 시스템 및 해수 전해 방법 | |
RU2716075C2 (ru) | Система электролиза воды в большом объеме и способ ее применения | |
WO2016013234A1 (ja) | 電解装置 | |
KR20160124873A (ko) | 전해수를 전기 화학으로 생성하는 방법 | |
JP4394942B2 (ja) | 電解式オゾナイザ | |
JP4838705B2 (ja) | オゾン水生成器 | |
CN109423661A (zh) | 高浓度微酸性电解水生成方法及装置 | |
KR20210015536A (ko) | 전기분해조 내에 구비된 티타늄 재질의 냉각관을 포함하는 무격막식 차아염소산나트륨 생성장치 | |
JP4394941B2 (ja) | 電解式オゾナイザ | |
JP4705190B1 (ja) | 電解生成水の製造装置及びその製造方法 | |
KR102400469B1 (ko) | 전해셀 및 전해셀용 전극판 | |
JP4056623B2 (ja) | 電解中性水生成機の電解槽 | |
JP2004010904A (ja) | 過酸化水素製造用電解セル | |
JP4620720B2 (ja) | 電解水の製造装置、電解水の製造方法および電解水 | |
WO2017119073A1 (ja) | 電解水製造装置および電解水製造方法 | |
JP2008264746A (ja) | 電解水の製造装置、電解水の製造方法および電解水 | |
WO2022014127A1 (ja) | 電解水生成装置 | |
KR20070075624A (ko) | 산화전위수 생성장치 | |
JP2007289805A (ja) | 電解水製造装置及び電解槽 | |
JPH06200393A (ja) | 次亜塩素酸塩製造用電解槽 | |
JP2019042726A (ja) | 高濃度の微酸性電解水生成方法及び装置 | |
JPH09220573A (ja) | 2室型電解槽を使用する電解方法 | |
JP2021178301A (ja) | 電解水生成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091102 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110308 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110421 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110913 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110930 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |