JP4838705B2 - オゾン水生成器 - Google Patents

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Description

本発明は、原料水を電気分解し、アノード側にオゾンを発生しオゾン水を生成するオゾン水生成器に関する。
従来、オゾン水を生成する方法として、水道水等の原料水を電気分解することによりオゾン水を生成する電解法(電気分解法)が注目されている。この方法では、イオン交換膜の一面側に触媒金属からなるアノード電極を形成し、他面側に金属からなるカソード電極を形成して、アノード側の一面側に沿って原料水を流すと共に、両電極間に直流電圧を印加してアノード側にオゾンを発生させるものである。
しかしながら、前記電解法では、長時間使用していると、電極とイオン交換膜との間に、水の中に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の無機質が析出・堆積して電気抵抗値が高くなり、やがて電気分解が生じなくなるという問題があった。
このような問題に対し特許文献1には、電極付近のカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の堆積を防ぎ、上記問題を解決するオゾン水生成器(オゾナイザー)が開示されている。
特許文献1に開示のオゾン水生成器は、図12に示すように、イオン交換膜51が容器50内において該容器50を二分割に仕切るように取り付けられている。また、イオン交換膜51の一面側には触媒金属よりなる電極52を当接してアノード側となされ、他面側には金属よりなる電極53を当接してカソード側となされている。これにより、容器50内には、アノード室50aとカソード室50bとが形成されている。
さらに、アノード室50aには流入口55aと流出口56aとが設けられ、水道水等の原料水を流入口55aから導入し、電極52の面に沿って流した後、流出口56aから導出するよう構成されている。
一方、カソード室50bには流入口55bと流出口56bとが設けられ、洗浄水槽63内に収容した洗浄水62をポンプ64によって流入口55bから導入し、電極53の面に沿って流した後、流出口56bから導出するように構成されている。
ここで、電極52(アノード電極)と電極53(カソード電極)には、直流電源65より直流電圧が印加され、これにより原料水が電気分解し、アノード側にオゾン(O3)が発生するようになされている。そして、この電気分解時に発生したカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の無機質は、アノード側よりイオン交換膜51を通ってカソード側に移動し、カソード室50bを循環する洗浄水62によって電極53から移動するようになされている。
特開2002−69679号公報
特許文献1に開示のオゾン水生成器によれば、カルシウムイオンやマグネシウムイオン等の無機質が電極付近に堆積することなく、即ち電気抵抗値が高くなることがなく、長時間の間でも電気分解を行い、安定してオゾンを発生させることができる。
しかしながら、特許文献1に開示のオゾン水生成器にあっては、カソード側を循環する洗浄水62は強酸性を呈するため、耐腐食性のポンプ64を用いる必要があり、コストが高くなる上、その可動部のメンテナンス作業が煩雑であるという課題があった。
本発明は、前記したような事情の下になされたものであり、原料水を電気分解することによりオゾンを発生させ、オゾン水を生成するオゾン水生成器において、低コストでメンテナンスが容易であり、安定してオゾン水を生成することのできるオゾン水生成器を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係るオゾン水生成器は、イオン交換膜をアノード電極とカソード電極との間に配置すると共に前記アノード電極に接する原料水の流路と前記カソード電極に接する洗浄液の流路とが形成された電解槽を有し、前記電極間に直流電圧を印加することにより前記アノード電極に接する原料水を電気分解し、オゾン水を生成するオゾン水生成器であって、前記洗浄液を収容すると共に洗浄液の流出口及び流入口が底部に形成された洗浄水タンクと、前記洗浄水タンクの流出口と配管を介し接続される洗浄水流入口と、前記洗浄水タンクの流入口と配管を介し接続される洗浄水流出口と、洗浄水流入口から洗浄水流出口に至る流路とを有する電解槽と、を備え、前記電解槽における洗浄液の流路は上流側よりも下流側が上方に設けられ、且つ、前記洗浄水タンクに形成された洗浄液の流入口よりも下方に設けられることに特徴を有する。
このように構成することにより、カソード側で原料水の電気分解時に発生した水素ガスを浮力により下流側に移動させ、槽外に排出することができる。その結果、洗浄液タンク内には電解槽から排出された水素ガスが連続的に浮上するため、圧力均衡の作用が働き、タンクと電解槽との間でカソード液を循環させることができる。
したがって、前記構成により、従来用いていたポンプ等の循環駆動源を用いる必要が無く、簡単な構成でメンテナンスも容易となり、製造費、メンテナンス費共に低コストを実現することができる。
また、前記カソード電極は、前記アノード電極の上側に設けられることが望ましい。
カソード電極及びアノード電極には、夫々洗浄液と原料水とをイオン交換膜に接触させるための複数の貫通孔が形成されているため、前記のように構成することにより、原料水の電気分解時においてカソード電極側で発生した水素ガスをカソード電極に形成された貫通孔に滞留させることなく、上方に浮上させ、槽外に排出することができる。
また、前記電解槽における洗浄液の流路において、前記洗浄液が流れる配管の径は上流側よりも下流側が大きく形成されていることが好ましい。
このように構成することにより、洗浄液の逆流を防止することができ、一方向に安定した洗浄液の流れを形成することができる。
また、前記電解槽における洗浄液の流路において、前記カソード電極と接する流路には上流側から下流側に沿って、直線状の複数の溝部が形成されていることが望ましい。
このように構成することにより、洗浄液がカソード電極と接する流路において、洗浄液の流れを整流することができ、原料水の電気分解時にカソード側に放出されたカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の無機質を電極付近から効果的に移動させ、槽外に排出することができる。
また、前記電解槽における原料水の流路において、前記アノード電極と接する流路には上流側から下流側に沿って、ジグザグ状の溝部が形成されていることが望ましい。
このように構成することにより、電解槽に供給された原料水はアノード電極板において流速が低下し、電気分解反応を効率的に行うことができる。
本発明によれば、原料水を電気分解することによりオゾンを発生させ、オゾン水を生成するオゾン水生成器において、低コストでメンテナンスが容易であり、安定してオゾン水を生成することのできるオゾン水生成器を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は本発明のオゾン水生成器の斜視図である。このオゾン水生成器1は、水道水等の原料水を電気分解することにより、オゾン(O3)を発生させ、オゾン水を生成するための装置である。
図1に示すように、オゾン水生成器1は、直方体状の支持台2の上面に円筒状のカソード液タンク3(洗浄液タンク)が設置され、支持台2の側部に、この支持台2よりも小さい直方体状の電解槽10の側部が面接触し取り付けられている。
カソード液タンク3は、純水または水道水に塩化ナトリウムを溶解し導電性が向上されると共に、クエン酸を溶解しpH値が下げられたカソード液W1(洗浄液)を収容する略密閉状態のタンクである。このタンク3の底部には流出口3aと流入口3bとが形成され、夫々は配管4、5を介し、電解槽10の側部に形成されたカソード液流入口10aとカソード液流出口10bとに接続されている。即ち、タンク3内のカソード液W1は電解槽10を循環することによって、電解槽10で原料水の電気分解により発生したマグネシウムイオンやカルシウムイオン等の無機質を電解槽10から排出するようになされている。
また、電解処理時において、電解槽10におけるカソード側では化学式(1)に従い水素(H2)が発生する。
[化1]
2H+ + 2e → H2↑ ・・・(1)
電解槽10のカソード側で発生した水素ガスは、後述するように自身の浮力により電解槽10から連続的に排出され、配管5を通ってカソード液タンク3中を浮上する。また、タンク3内のカソード液W1及び電解槽10内のカソード液W1の水圧は、均衡を維持するよう作用するため、電解槽10から排出された水素ガスがタンク3内を浮上すると、電解槽10にはカソード液流入口10aからカソード液W1が流入する。したがって、電解槽10から水素ガスがタンク3内に連続的に排出されると、カソード液W1は電解槽10とタンク3との間を循環するように構成されている。
尚、タンク3内を浮上する水素ガスは、タンク天板に設けられた排気管8から排気される。
また、電解槽10には、原料水W2を供給する配管6が接続される原料水流入口10cと、原料水の電気分解により発生したオゾンを含有するオゾン水を配管7から送出するためのオゾン水流出口10dとが形成されている。電解槽10内では、後述するように原料水W2に接するアノード電極と、カソード液W1に接するカソード電極とが設けられており、両電極間に直流電圧を印加することにより、原料水W2の電気分解が行われるようになされている。尚、両電極への電圧印加は、電解槽10の上面から突出したカソード電極棒13と、下面から突出したアノード電極棒(図1では示さず)を介し、直流電源30から直流電圧を印加することにより行われる。
尚、電解槽10内における原料水W2の電気分解は化学式(2)により行われ、原料水W2中にオゾン(O3)が生成される。
[化2]
3H2O → O3↑ + 6H+ + 6e ・・・ (2)
続いてオゾン水生成を行う電解槽10の構造について、詳細に説明する。図2は電解槽10の斜視図であり、図3は図2のA−A線矢視断面図、図4は図2のB−B線矢視断面図、図5は図2のC−C矢視断面図である。
図2に示すように電解槽10は、カソードセル11(上側)とアノードセル12(下側)とが上下に重ねられ、その上下面に両セルをボルト等により固定するための天板21と底板22とが設けられている。
図3、図4の断面図に示すように、カソードセル11とアノードセル12との間には、イオン交換膜17が設けられ、このイオン交換膜17を挟むようにカソードセル11側にカソード電極板15(カソード電極)が設けられ、アノードセル12側にアノード電極板16(アノード電極)が設けられている。
図6のカソード電極板15の斜視図、図7のアノード電極板16の斜視図を示すように、両電極板15、16には夫々複数の貫通孔15a、16a(例えば直径3mm)が千鳥格子状に形成されており、カソード液W1及び原料水W2がイオン交換膜17に接するように構成されている。尚、カソード電極板15およびアノード電極板16は、例えばチタン(Ti)により形成されている。
ここで、カソードセル11の構造について説明する。図8(a)はカソードセル11の電極板設置面の平面図であり、図8(b)は図8(a)のK−K線矢視断面図、図8(c)は図8(a)のI−I線矢視断面図である。
図8に示すように、カソードセル11の電極板設置面には、所定の深さ寸法の複数の溝部11aが所定間隔でセル長手方向(カソード液W1の流路方向)に平行に形成され、これにより複数のリブ11bが形成されている。これら複数のリブ11bの先端は、図3に示すようにカソード電極板15に当接し、電極板15を固定している。
また、リブ11bの長手方向の両端側には所定容積を有する空間11d、11eが形成され、流入口10aから供給されるカソード液W1が空間11dに流れ込んだ後、全ての溝部11aを通って空間11eに流れ、その後、流出口10bから流れ出るようになされている。ここで複数の溝部11aは、カソード液W1の流路の上流側から下流側に沿って、直線状に形成されているため、電極に接するカソード液W1の流れが整流され、カソード電極側に放出されたカルシウムイオンやマグネシウムイオンが電極付近に堆積することなく効果的に槽外に流される。
尚、流入口10aから流出口10bまでのカソード液W1の流路において設けられる配管直径は、上流側よりも下流側において、より大きく形成されることが好ましく、これによりカソード液W1の逆流を防止し、一方向に安定したカソード液W1の流れを形成することができる。
また、図8に示すようにカソードセル11の中央のリブ11bには貫通孔11cが形成され、図4に示すように、貫通孔11cにカソード電極棒13が挿通されている。そして、図示するように、その先端はカソード電極板15に形成された複数の貫通孔15aのいずれかに嵌合し、後端は電解槽10の上面から突出している。
また、電極棒13を伝ったカソード液W1の漏れを防止するため、カソードセル11における貫通孔11cよりも外側には円筒状の凹部11fが形成され、凹部11fに設けられたOリング24によりシーリング処理がなされている。尚、Oリング24は、凹部11fに嵌合する押さえ板25により固定されている。
さらに、アノードセル12側の構造について説明する。図9(a)はアノードセル12の電極板設置面の平面図、図9(b)は図9(a)のD−D線矢視断面図である。また、図10(a)はアノードセル12に設置するアノードセルブロック18の斜視図、図10(b)はアノードセルブロック18のアノード電極板16との接触面の平面図である。
図9に示すように、アノードセル12の電極板設置面には、略直方形状に所定の深さ寸法を有する凹部12aが形成され、この凹部12aにアノードセルブロック18が設置される。アノードセルブロック18は図10に示すように、板状ブロック18aの一方の面に、板状ブロック18aの長手方向に夫々菱形の断面を有する複数の突起棒18bが千鳥格子状に所定間隔で設けられる。そして、図3、図4に示すように、それら複数の突起棒18bがアノード電極板16に当接するよう凹部12aに設けられる。
また、アノードセル12の凹部12aにアノードセルブロック18が設置された状態で、アノードセルブロック18の長手方向の両端側には、所定の容積を有する空間12c、12dが形成されている。このため、流入口10cから供給される原料水W2は、空間12cに流れ込んだ後、アノードセルブロック18の溝部18dを流れるようになされている。そして、原料水W2は、溝部18dを通過する間に電気分解が行われ、その後、空間12dに流れて流出口10dからオゾン水として送出されるよう構成されている。ここで、溝部18dにより形成される流路は、千鳥格子状に設けられた複数の突起棒18bによりジグザグ状であるため、供給された原料水W2はアノード電極板16において流速が低下し、電気分解反応が効果的に行われる。
尚、図9に示すようにアノードセル12の凹部12aには中央に貫通孔12bが形成され、図10(b)に示すようにアノードセルブロック18の中央には貫通孔18cが形成され、図3、図4に示すように、これら貫通孔12b、18cにアノード電極棒14が挿通されている。そして、図3、図4に示すように、その先端はアノード電極板16に形成された複数の貫通孔16aのいずれかに嵌合し、後端は電解槽10の下面から突出している。
また、電極棒14を伝った原料水W2の漏れを防止するため、アノードセル12における貫通孔12bよりも外側には円筒状の凹部12eが形成され、凹部12eに設けられたOリング23によりシーリング処理がなされている。尚、Oリング23は、凹部11eに嵌合する押さえ板20により固定されている。
前記構造を有する電解槽10は、図1に示すように支持台2の側面に、水平軸xに対し所定角θの勾配を有して取り付けられている。具体的には、カソード液W1の流入口10aから流出口10bまでの流路において、下流側が上流側よりも上方となるよう設けられ、また、その流路はカソード液タンク3の底部に形成された流入口3bよりも下方に設けられている。
さらに、水素ガスが発生するカソード電極板15は、アノード電極板16の上側に設けられているため、発生した水素ガスが浮力によりカソード電極板15の複数の貫通孔15aに滞留しないようになされている。
このような構成により、原料水W2の電気分解時にカソード電極板15付近で発生した水素ガスは、カソードセル11において直線状に複数形成された溝部11aに浮力により移動し、流路の勾配により下流側に移動し、槽外に排出される。
したがって、タンク7の流出口3bから水素ガスが連続的に排出されて浮上し、圧力均衡の作用により、カソード液W1はポンプ等の循環駆動源を用いることなく電解槽10とタンク3との間を循環する。
前記した構成のオゾン水生成器1においては、次のようにオゾン水を得ることができる。配管6からは、例えば水道水からなる原料水W2が電解槽10に供給され、アノード電極板16に原料水W1が接触した状態となされる。
また、カソード液タンク3内にカソード液W1が充填されると、カソード液W1は配管4及び配管5を介し電解槽10のカソードセル11内に供給される。
次いで、直流電源30からカソード電極棒13及びアノード電極棒14を介し両電極間に直流電圧が印加されると、電解槽10内のアノード電極側において原料水W2の電気分解が行われ、原料水W2中にオゾン(O3)が生成される。したがって、電解槽10で発生したオゾンを含むオゾン水は配管7より送出される。
一方、原料水W2の電気分解が行われる間、電解槽10内のカソード電極側においては、水素ガスが発生すると共に、イオン交換膜17を通過してカルシウムイオンやマグネシウムイオンが放出される。
ここで、電解槽10内におけるカソード液W1の流路は、上流側よりも下流側が上方となるよう設けられ、カソード電極板15がアノード電極板16の上側に位置するため、カソード電極側で発生した水素ガスは、浮力により下流側に移動し、電解槽10の流出口10bから槽外に排出され、さらに配管5を通ってタンク3内を連続的に浮上する。
また、タンク3内において電解槽10から排出された水素ガスが連続的に浮上すると、圧力均衡の作用が働き、カソード液W1が電解槽10とタンク3との間を循環する。したがって、電解槽10内におけるカソード液W1の一方向の流れが形成され、カソード電極側に放出されたカルシウムイオンやマグネシウムイオンは、電解槽10から排出されるため、長時間の間、安定してオゾン水が得られる。
以上の実施の形態によれば、電解槽10内でのカソード液W1の流路において、下流側が上流側よりも上方となるよう設けられ、カソード電極がアノード電極の上側となされるため、カソード側で原料水W2の電気分解時に発生した水素ガスを浮力により下流側に移動させ、槽外に排出することができる。即ち、カソード液タンク3内には電解槽10から排出された水素ガスが連続的に浮上し、これにより圧力均衡の作用が働き、タンク3と電解槽10との間でカソード液W1を循環させることができる。
また、これにより電解槽10内におけるカソード液W1に流れが形成され、さらにカソード液W1の流路において上流側から下流側に沿って複数の直線状の溝部11aが形成されているため、カソード液W1の流れが整流される。したがって、原料水W2の電気分解時にカソード側に放出されたカルシウムイオンやマグネシウムイオンを電極付近から効果的に移動させ、槽外に排出することができる。
よって、前記構成により、従来用いていたポンプ等の循環駆動源を用いる必要が無く、簡単な構成でメンテナンスも容易となり、製造費、メンテナンス費共に低コストを実現することができる。
尚、前記実施の形態においては、電解槽10を支持台2の側面に、水平軸xに対し所定角θの勾配を有して取り付けられる例を示したが、それに限定されず、電解槽10におけるカソード液W1の流路において、下流側が上流側よりも上方となるよう設けられ、且つ、その流路がカソード液タンク3の流入口3bよりも下方に設けられれば、他の形態を採用することができる。
例えば、図11に示すように、支持台2の下面を水平軸xに対し角度θの勾配を有するよう形成し、そこに電解槽10の上面を面接触させて取り付けてもよい。その際、電解槽10でのカソード液W1の流路において、下流側(流出口10f)が上流側(流入側10a)よりも上方となるよう取り付けることによって、槽内で発生した水素ガスを槽外に排出することができる。尚、図11においては、カソード液W1の電解槽10からの流出口10fを電解槽10の上面に形成した例を示している。
また、前記した本発明に係る実施の形態(図1、図11)において、電解槽10内でカソード液W1が電極に接触しない部分の流路(配管)は、特に流出側において、カソード電極側で発生した水素ガスをより排出しやすくするため、流路方向に短く形成することが望ましい。
本発明は、原料水を電気分解しオゾン水を生成するオゾン水生成器に適用される。
図1は、本発明のオゾン水生成器の斜視図である。 図2は、図1のオゾン水生成器が有する電解槽10の斜視図である。 図3は、図2のA−A線矢視断面図である。 図4は、図4は図2のB−B線矢視断面図である。 図5は、図2のC−C矢視断面図である。 図6は、電解槽が有するカソード電極板の斜視図である。 図7は、電解槽が有するアノード電極板の斜視図である。 図8(a)は、カソードセルの電極板設置面の平面図、図8(b)は図8(a)のK−K線矢視断面図、図8(c)は図8(a)のI−I線矢視断面図である。 図9(a)は、アノードセルの電極板設置面の平面図、図9(b)は図9(a)のD−D線矢視断面図である。 図10(a)は、アノードセルに設置するアノードセルブロックの斜視図、図10(b)はアノードセルブロックのアノード電極板との接触面の平面図である。 本発明のオゾン水生成器の他の形態を示す斜視図である。 従来のオゾン水生成器の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 オゾン水生成器
2 支持台
3 カソード水タンク(洗浄水タンク)
3a 流出口
3b 流入口
4 配管
5 配管
6 配管
7 配管
8 排気管
10 電解槽
10a カソード液流入口
10b カソード液流出口
10c 原料水流入口
10d オゾン水流出口
11 カソードセル
11a 溝部
11b リブ
11c 貫通孔
11d 空間
11e 空間
11f 凹部
12 アノードセル
12a 凹部
12b 貫通孔
12c 空間
12d 空間
12e 凹部
13 カソード電極棒
14 アノード電極棒
15 カソード電極板(カソード電極)
15a 貫通孔
16 アノード電極板(アノード電極)
16a 貫通孔
17 イオン交換膜
18 アノードブロック
18a 板状ブロック
18b 突起棒
20 押さえ板
21 天板
22 底板
23 Oリング
24 Oリング
25 押さえ板
30 直流電源
W1 カソード液(洗浄液)
W2 原料水

Claims (5)

  1. イオン交換膜をアノード電極とカソード電極との間に配置すると共に前記アノード電極に接する原料水の流路と前記カソード電極に接する洗浄液の流路とが形成された電解槽を有し、前記電極間に直流電圧を印加することにより前記アノード電極に接する原料水を電気分解し、オゾン水を生成するオゾン水生成器であって、
    前記洗浄液を収容すると共に洗浄液の流出口及び流入口が底部に形成された洗浄水タンクと、
    前記洗浄水タンクの流出口と配管を介し接続される洗浄水流入口と、前記洗浄水タンクの流入口と配管を介し接続される洗浄水流出口と、洗浄水流入口から洗浄水流出口に至る流路とを有する電解槽と、を備え、
    前記電解槽における洗浄液の流路は上流側よりも下流側が上方に設けられ、且つ、前記洗浄水タンクに形成された洗浄液の流入口よりも下方に設けられることを特徴とするオゾン水生成器。
  2. 前記カソード電極は、前記アノード電極の上側に設けられることを特徴とする請求項1に記載されたオゾン水生成器。
  3. 前記電解槽における洗浄液の流路において、前記洗浄液が流れる配管の径は上流側よりも下流側が大きく形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたオゾン水生成器。
  4. 前記電解槽における洗浄液の流路において、前記カソード電極と接する流路には上流側から下流側に沿って、直線状の複数の溝部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載されたオゾン水生成器。
  5. 前記電解槽における原料水の流路において、前記アノード電極と接する流路には上流側から下流側に沿って、ジグザグ状の溝部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたオゾン水生成器。
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