JP4055965B2 - オイル供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、自動車のエンジンオイルを交換するに際して使用される装置に関し、具体的には自動車に対し使用済オイルの抜取と新オイルの注入とを行うオイル交換装置、および使用済オイルの排出後の自動車に新オイルの注入を専ら行うオイル注入装置等の、エンジンオイルを自動車へ供給する機能を備えたオイル供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置として、従来より、例えば特開平6−239396号公報に記載されるように、エンジン型式データを入力してエンジン型式に対応した量のエンジンオイルを供給するようにした装置が知られている。すなわち、エンジンオイルを供給する自動車のメーカ名と車種とを操作パネルのメーカ名指定スイッチ、車種指定スイッチおよびテンキーを用いて入力し、この入力されたメーカ名と車種によりエンジン型式が判別され、そのエンジン型式に応じたエンジンオイルの供給量が設定されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来例のようにエンジン型式を特定するだけではエンジンオイルの容量が必ずしも割り出せない問題が生じている。すなわち、同じエンジン型式をもつ自動車であっても、その車種、年式、マイナーチェンジの前後等に応じてオイルパンの形状やオイルフィルタの容量が異なることが多く、これによりエンジンオイルの容量にかなりの差異が生じて、エンジンオイルの容量に合った適正なオイル供給ができない問題があった。
【0004】
また、従来例では、オイル交換の度にメーカ名とエンジン型式を入力する必要があり、毎回の煩雑な入力操作が必要であり、またその分だけ誤入力の可能性が高くなり、誤入力により適正なオイル供給ができないばかりか、前回と異なるオイル量の供給がなされて客の不信をかう恐れもあった。
【0005】
なお、自動車のエンジンオイルは自動車の走行距離に応じて定期的に交換することが必要とされているが、交換しなくても明確な不具合が生じないため、交換時期は自動車のオーナーに応じてまちまちであり、長期にわたり交換されずにエンジンの不調を招くケースもあった。こうしてエンジンが一旦不調を来すまでに至ると、その時になってオイル交換してもエンジンの不調は解消できないのである。
【0006】
従って、この発明の第1の課題とするところは、エンジンオイルの容量を正確に特定できて常に適正な量のオイル供給ができる装置を提供できないか、という点にある。また、この発明の第2の課題とするところは、毎回の煩雑な入力操作を不要とできるオイル供給装置を提供できないか、という点にある。更に、この発明の第3の課題とするところは、オイル供給する自動車の走行距離をデータとして保持し、この走行距離から次回のオイル交換時期を割り出して顧客に伝えられるようにし、オイル交換時期を逸しないようサービスできる装置が得られないか、という点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、自動車のエンジンオイルを交換するに際し、少なくとも前記エンジンオイルを自動車へ供給する機能を備えたオイル供給装置において、エンジンオイルを供給する自動車の車両型式を入力する手段と、同自動車におけるエンジン型式を入力する手段と、前記両入力手段で入力された車両型式およびエンジン型式に対応し、それに適合する複数のオイル供給量を記憶する手段と、該記憶手段で与える前記車両型式およびエンジン型式に応じたオイル供給量をリスト表示する手段とを備えて、上記第1の課題の解決をはかったものである。
【0008】
請求項2では請求項1に加え、前記表示手段にリスト表示したオイル供給量のうちいずれか1つのオイル供給量を選択する手段と、該選択手段で選択したオイル供給量を自動供給可能とする制御手段とを備えることを特徴としている。
【0009】
請求項3では請求項1に加え、エンジンオイルの交換に際しオイルフィルターの交換の有無を指定する手段を備え、前記記憶手段で与える前記車両型式およびエンジン型式に応じた複数のオイル供給量のうち、前記指定手段で指定されるオイルフィルターの交換の有無に応じて限定されるオイル供給量を前記表示手段にリスト表示するようにしたことを特徴としている。
【0010】
請求項4では請求項1に加え、エンジンオイルを供給する自動車もしくは同自動車に係る顧客を識別する顧客データを入力する手段と、この顧客データの入力に続いて入力される前記車両型式およびエンジン型式を前記顧客データと関連して記憶する手段と、前記顧客データの入力に伴い該記憶手段に記憶される顧客データに対応した車両型式およびエンジン型式を表示する手段とを備えることにより、上記第2の課題を解決するものである。
【0011】
請求項5では請求項1に加え、エンジンオイルを供給する自動車もしくは同自動車に係る顧客を識別する顧客データを入力する手段と、この顧客データと対応して供給したオイル量を記憶する手段と、前記顧客データの入力に伴い該記憶データに記憶される顧客データに対応したオイル量を表示する手段とを備えることにより、上記第2の課題を解決するものである。
【0012】
請求項6では請求項1に加え、エンジンオイルを供給する自動車もしくは同自動車に係る顧客を識別する顧客データを入力する手段と、エンジンオイルを供給する自動車の走行距離を入力する手段と、前記各入力手段で入力された型式データおよび前記走行距離に基づいて次回オイル交換の目安とすべき走行距離を算定する手段とを備え、この算定した走行距離を前記表示手段に表示するようにしたことにより、上記第3の課題の解決を可能にするものである。
【0015】
【作用】
請求項1の発明では、エンジン型式だけでなく車両型式をも指定して対象とする自動車のタイプを絞り込むので、エンジンオイルの容量を特定して正確な量のオイル供給ができる。すなわち、エンジン型式だけでは同じエンジンが複数の車種に使用され様々なエンジンオイル容量で使用される場合に容量の特定ができないが、車両型式の特定により、車種とマイナーチェンジ等で生じたフレーム変更(フレーム変更に伴いオイルパンの形状変更が行われることがある)の有無等が判別でき、この双方の特定により確実にエンジンオイル容量を把握することができるのである。なお、エンジン型式と車両型式とを特定しても、必ずしもエンジンオイル容量を特定できるとは限らない。例えばターボチャージャの有無等によっても容量が異なるためで、こうした場合は、エンジン型式と車両型式とにより特定される車種における複数のエンジンオイル容量を表示手段にリスト形式で一覧表示して、正確にオイル供給量の設定ができるようにしている。
【0016】
請求項2では、エンジン型式と車両型式とにより特定される車種における複数のエンジンオイル容量が表示手段にリスト表示されたとき、オイル供給の対象となる自動車がどれに該当するかをリスト表示の中から選択手段により選択し、正確な量のオイル供給ができるようにしたもので、選択手段でオイル供給量を選択すれば制御手段により選択した通りのオイル供給が自動的に行われる。
【0017】
請求項3では、エンジンオイルの交換に際しオイルフィルターの交換の有無を指定することにより、車両型式およびエンジン型式に応じた複数のオイル供給量のうちからオイルフィルターの交換の有無に応じて限定されるオイル供給量のみを表示するようにして、オイル供給量の選択を容易なものとし、また誤選択の防止ができるようにしている。
【0018】
請求項4では、入力されたエンジン型式と車両型式とを顧客データに対応させて記憶させることにより、以後顧客データを入力することによりエンジン型式と車両型式とを呼び出せるようにし、毎回のエンジン型式と車両型式の入力を不要としたものである。なお、顧客データとは、顧客毎に付与したコード番号や顧客の自動車の車両登録番号など、顧客を特定できるものであれば良い。
【0019】
請求項5では、オイル供給する量を顧客データに対応させて記憶するようにし、以後エンジン型式や車両型式を入力しなくても前回のオイル供給量が呼び出され、毎回同じ正確な量のオイル供給ができるようにしたものである。
【0020】
請求項6では、エンジンオイルを供給する自動車の走行距離の入力を受けて、次回オイル交換の目安とすべき走行距離を算定し、この算定した走行距離を表示して顧客に伝えるようにし、顧客に次回のオイル交換時期を明示し次回の来店を促すことができる。
【0023】
【実施例】
以下、その実施例について図面を基に説明する。
図1は実施例の構成を説明するブロック図で、ここでは、油種に応じ複数備えられるオイルタンク21〜2nおよびポンプ31〜3nを集中設置した中央送油装置4と共通オイル配管51〜5nを介して接続し、自動車に合ったオイルの供給ができるオイル供給装置1を例示している。中央送油装置4は、自動車底面整備用のピット内(地下部分)に設けられており、6はポンプ31〜3nの駆動部、71〜7nは共通オイル配管51〜5nにおけるポンプ31〜3nの吐出側を分岐してオイルタンク21〜2nへ帰還させる帰還管路、81〜8nは帰還管路71〜7nに設けられ所定以上の高圧で開弁する圧力開放弁である。また、特に図には明記しないが、共通オイル配管51〜5nに対し複数のオイル供給装置を並列に接続して使用することができる。
【0024】
まず、オイル供給装置1の構成について説明する。101〜10nは共通オイル配管51〜5nとジョイント111〜11nを介して接続するオイル供給管路で、それぞれに流量計121〜12nおよび電磁弁131〜13nを備えオイルタンク21〜2nに蓄えるオイルの油種毎に、オイル供給の流量測定および開始/停止操作ができる。14は電磁弁131〜13n等の駆動部、15はマイクロコンピュータを含む制御部、16はメモリ、17は操作パネルである。
【0025】
181〜18nはオイル供給装置1より延出される供給ホースで、オイル供給管路101〜10nとジョイント191〜19nを介して接続しその前端それぞれに手元弁付きの供給ノズル201〜20nを設けている。211〜21nは供給ノズル201〜20nのホルダー部(図示しない)に設けられる表示灯で、供給可能な油種の供給ノズルを点灯または点滅して表示する。22は供給ノズル201〜20nを使用する作業エリアに設置される表示器で、作業者や客に向けてオイル供給量等を表示する。
【0026】
このような構成からなるオイル供給装置1によれば、制御部15において、まず操作パネル17へのデータ入力やメモリ16の記憶データに基づいて供給する油種・油量等のオイル供給に必要なデータを設定し、この後操作パネル17において供給開始の操作入力があれば、信号線23を介して中央送油装置4の駆動部6へ供給開始信号を出力して該当油種のポンプ3を駆動させ、続いてオイル供給装置1における該当する油種の電磁弁1を開弁して、設定油種のオイル供給が可能になる。これに伴い、設定油種に応じた表示灯21が点灯するので、作業者は表示灯21で支持される供給ノズル20を持ち手元弁を開いてオイル供給を行えば良い。
【0027】
オイル供給が開始されると、制御部15では、該当する流量計12から出力される流量パルスをカウントして供給量を求め、設定油量近くに達したか否かを監視する。また、求めたオイル供給量は表示器22へ表示させ、作業の進行具合を客に示すようにする。ここで、流量計12からの流量パルスにより単位時間当たりの流量を監視し、この流量に応じて設定油量で丁度停止させるための制御量(設定油量に達してから電磁弁12を閉じた場合に生じる慣性による行過量を予測)を設定し、設定油量に対しこの制御量だけ手前に達すると開弁中の電磁弁12を閉じて設定量丁度とする。こうして、設定量のオイル供給を終えれば駆動していたポンプ3を停止してオイル供給を完了する。
【0028】
図2は上記操作パネル17のレイアウト図である。操作パネル17には、キー入力部25、LCD表示部26、およびプリント出力部27が設けられている。キー入力部25は、テンキー30、アルファベットキー31、および入力機能キー32からなるデータ入力部29と、電源のオン・オフ、オイル供給の開始・停止、プリント出力、動作モードの選択といった各種操作を行う操作入力部33とを備えている。LCD表示部26およびプリント出力部27はこの実施例で扱われる各種データの表示手段として設けられており、このうち表示部26は各種データをメニュー表示(リスト表示)し、いずれかをテンキー30またはアルファベットキー31で選択指示するといった、メニュー方式のデータ入力作業にも使用される。
【0029】
図3は操作手順に沿ったLCD表示器26における表示画面を表すフローチャート図で、以下この図を用いて実施例の操作手順を説明する。なお、図中、記号□はデータを入力すべき位置を示し、記号■は既に入力されたデータの表示位置を示す。
【0030】
オイル交換する自動車がオイル供給装置1の設置場所に入場し、これに伴い作業者が操作入力部33の「入車」キーを押すとLCD表示器26には画面Aが表示される。ここで作業者は、データ入力部29のテンキー30やアルファベットキー31を使用して、自動車のナンバーを確認してその車両登録番号を入力し、また自動車のトリップメータから走行距離を読みとってこれを入力し、更に客にオイルフィルタの交換の要否を確認しこれを入力する。そして、オイル供給(注油)の方法を「注油量検索」「前回データ」または「手動プリセット」のいずれにするのかを選択する。ここで、「注油量検索」とは、メモリ16に記憶されるテーブル(図4参照)に基づいて自動車の車両型式やエンジン型式に応じた適正なオイル供給量を検索して、その検索した適正量のオイル供給を行うものであり、「前回データ」とは、メモリ16に前回のオイル供給作業の時のデータが記憶されている場合にその前回データに基づいてオイル供給を行うものであり、また「手動プリセット」とは、客等の求めに応じて供給量をデータ入力部29でキー入力してプリセットするものである。
【0031】
画面Aで「注油量検索」が選択されると、LCD表示器26に画面Bを表示して自動車のメーカを選択指定するよう求める。メーカが指定されると画面Cに切り替わり車両型式とエンジン型式の入力を求める。ここで、作業者が自動車の車検証等を確認してこれら型式データを入力すると、制御部15では入力された車両型式、エンジン型式およびオイルフィルタの交換の有無に応じてメモリ16より該当するオイル供給量を検索し、その結果を画面Dに表示する。すなわち、メモリ16には、図4に示すようなメーカ、車両型式、エンジン型式、フィルタ交換の有無、注油量、車両タイプ等を項目とした車両テーブルが記憶されており、この車両テーブルから入力されたメーカ、車両型式、エンジン型式、およびフィルタの交換の有無と一致する注油量が読み出される。
【0032】
図4の車両テーブルにおいて、車両型式およびエンジン型式がいずれも一致している場合でも、フィルタ交換の有無や車両タイプに応じて該当する注油量が複数存在する。よって、車両型式、エンジン型式およびフィルタ交換の有無といった検索条件により図4の車両テーブルから該当する注油量を洗い出し、画面Dの油量選択項目としてリスト表示するのである。なお、図4における「交換距離」とは、メーカ等で推奨されるオイル交換の頻度を示すもので、通常は約5000km走行する毎に1回オイル交換が必要とされているが、車両によっては約3000kmで交換するよう推奨される場合もあり、その推奨値が型式毎に登録されている。
【0033】
画面Dにリスト表示された注油量のうち適正と認められる油量をテンキー30で番号選択すると、表示器26には続いて画面Eが表示され油種の選択入力が求められる。ここで、作業者は車両タイプや客の希望に応じてテンキー30により油種を番号指定すれば良い。こうして油種選択されると表示器26では画面Fを表示し、選択された油量と油種を示してオイル供給作業を実行して良いのか、確認入力を求める。
【0034】
画面Fで確認入力があれば、上述したように、選択した油種に応じたポンプ3を駆動させ該当する油種の電磁弁12を開弁して、設定油種のオイル供給を開始する。このオイル供給に伴い、表示器26では画面Hを表示して、給油中の油種およびプリセット量と共にオイルの供給量をリアルタイムに表示する。また、ここに表示されるオイル供給量は、上述のように大型表示器22にも表示され、作業者や客に作業の進行具合を示すようにしている。
【0035】
一方、画面Aで「前回データ」が選択された場合には、画面Aで入力された車両登録番号に基づいてメモリ16の顧客テーブル(図5参照)より前回までの入力データを読み出し、この読み出したデータを基に画面Dを表示して注油量の選択を求め、以後は「注油量検索」と同様に、画面E−画面F−画面Hと進行してオイル供給を行う。ここで、車両登録番号に基づいてメモリ16の履歴テーブル(図6参照)より前回の作業データが読み出され、前回選択された注油量および油種が画面Dおよび画面Eにおいて点滅表示される。すなわち、前回と全く同じ油量と油種で作業したい場合には点滅している油量と油種を選択すれば良い。なお、例えば前回作業時にフィルタ交換を行い今回作業時にはフィルタ交換を「無」とすると、オイル供給量は前回より少ない量で良くなり、その量は図4の車両テーブルから容易に求められるので、このように前回と今回とでフィルタ交換の有無が異なる場合には、前回の注油量に基づき今回のフィルタ交換の有無に応じた量を読み出して、画面Dに点滅表示させるようにしている。
【0036】
また、画面Aで「手動プリセット」が選択された場合には、画面Aから画面Eへと移行して油種選択を行い、続いて画面Gを表示してテンキー30によるプリセット値の入力を受け付け、プリセット入力があるとオイル供給を開始して画面Hを表示する、といったように動作する。
【0037】
以上のようにしてオイル供給が行われるが、このオイル供給に際して入力されたデータはメモリ16に保存され、以後種々のサービスに活用可能となる。すなわち、メーカ、車両型式、およびエンジン型式は、図5に示す顧客テーブルに記憶され、また走行距離、フィルタ交換の有無、注油量、および油種といった各回毎のオイル交換データは、日付データが付加されて図6の履歴テーブルに記憶される。このいずれのテーブルにおいても、車両登録番号が顧客データとしてキー項目にされ、この登録番号に基づいて該当データが読み出される。
【0038】
従って、作業が終了すると、その作業の内訳が図6の履歴テーブルに追加され、また新規の顧客であればその顧客データが図5の顧客テーブルに追加される。そして最後に、この作業の各データに基づいてプリント出力部27より図7に示すような作業伝票を出力して動作を終了する。作業伝票には、日付(イ)、車両登録番号(ロ)、供給したオイル油種(ハ)と油量(ニ)、作業の完了確認を行うためのチェック項目(ホ)および店情報(ヘ)等が表示されるが、これら実績情報の他に、次回オイル交換時に向けた販促情報(ト)が表示される。すなわち、制御部15では、図6の履歴テーブルに記録された車両の「走行距離」と図4の車両テーブルに記憶された型式データに応じた「交換距離」とに基づいて、次回オイル交換の目安とすべき走行距離を算定(「走行距離」+「交換距離」)し、この算定した走行距離を印字して表示させ、また今回作業でフィルタ交換をしていなければ「次回はフィルタ交換をお奨めします」といった表示をさせている。
【0039】
このように行われるオイル供給作業によってメモリ16に蓄積される顧客データや履歴データは、オイル供給作業の実行時以外にも活用することができる。その一例を図8を用いて説明する。操作入力部33において「管理」キーが押されると、画面Jのような管理メニューが表示される(1)。ここで「日計」が選択されると、図6の履歴テーブルよりその日に受け付けた作業データが読み出され、そのリストと集計値が表示部26へ表示され(2)、「月計」が選択されれば、やはり同じ月に受け付けた作業データのリストとその集計値が表示部26へ表示される(3)。なお、こうして作成される日計・月計のリストは、操作入力部33において「プリント」キーを押すことにより、プリント出力部27より印字出力させることができる。
【0040】
ステップ(1)で「見込客リスト」が選択されると、図6の履歴テーブルに基づいて過去にオイル交換を行っている顧客のうちオイル交換時期が近づいている顧客(見込客)のテーブルが表示部26へ表示される(4)。この見込客の抽出は、制御部15において次のように行われる。まず、図6の履歴テーブルから前回データとしてオイル供給時の日付D1と走行距離L1を読み出し、読み出した走行距離に図4の車両テーブルで与える交換距離を加えて、交換基準距離L0を算定する。更に、履歴デーブルから前回データと同じ顧客の前々回の日付D2と走行距離L2を読み出し、前回と前々回の日付の差(D1−D2)と走行距離の差(L1−L2)、および現在の日付Dと前回の日付との差(D−D1)から現在の推定走行距離LS(LS=L1+(L1−L2)×(D−D1)/(D1−D2))を求める。そして、この推定走行距離LSと交換基準距離L0の差(L0−LS)が所定値以下であれば見込客と見なされ、図5の顧客テーブルより該当する顧客データと履歴テーブルの前回データが読み出され、図9のようなリストが作成される。図9はステップ(3)において操作入力部33の「プリント」キーを押したときにプリント出力部27より印字出力されるリストである。このリストに基づいて、別に作成した顧客台帳等により顧客の住所や電話番号を抜き出しダイレクトメールや電話で来店を促す等のサービスを行えば良い。なお、必要に応じて図5の顧客テーブルに電話番号や住所を登録できるようにしておいても良い。
【0041】
この実施例は以上のように構成されるが、本願発明がこの実施例に限定されるものでないことは言うまでもない。実施例では、主にオイル供給作業だけを行う装置に適用した例を示したが、廃油の抜取りから新しいオイルの供給までを行うオイル交換装置にも適用可能であることが明らかである。また、実施例では顧客データとして車両登録番号を使用したが、これに限らず特定の顧客コードをキー入力したり、またカードリーダで顧客の所持するカードから読みとるようにしても良い。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、エンジン型式だけでなく車両型式をも指定して対象とする自動車のタイプを絞り込み、該当するエンジンオイルの容量をリスト表示するので、このリストに基づいて適正なオイル量の設定が容易にでき、この結果、つぎ足しや抜取り補正の必要のない正確なオイル供給が効率良くできる。
【0043】
また、請求項2の発明によれば、エンジン型式と車両型式とに応じたエンジンオイル容量のリスト表示の中から選択手段により選択するようし、改めてオイル量を入力しなくとも選択指示だけで正確な量のオイル供給が自動的にできるもので、入力ミスや入力の手間なく常により正確なオイル供給ができる。
【0044】
請求項3の発明によれば、エンジンオイルの交換に際しオイルフィルターの交換の有無を指定することにより、その有無に応じて限定されるオイル供給量のみを表示するようにして、フィルター交換の有無に応じたオイル供給量の選択を誤りなく容易にできる。
【0045】
請求項4の発明によれば、入力されたエンジン型式と車両型式とを顧客データに対応させて記憶させることにより、以後顧客データを入力することによりエンジン型式と車両型式とを呼び出せるようにし、毎回のエンジン型式と車両型式の入力を不要とし効率の良く誤りのない操作入力ができる。
【0046】
請求項5の発明によれば、オイル供給する量を顧客データに対応させて記憶するようにし、以後エンジン型式や車両型式を入力しなくても前回のオイル供給量が呼び出され、操作入力の手間無く毎回同じ正確な量のオイル供給ができる。
【0047】
請求項6の発明によれば、エンジンオイルを供給する自動車の走行距離の入力を受けて、次回オイル交換の目安とすべき走行距離を算定し、この算定した走行距離を表示して顧客に伝えるようにし、顧客に次回のオイル交換時期を明示することによって顧客のエンジン保守に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を説明するブロック図である。
【図2】実施例における操作パネルのレイアウト図である。
【図3】実施例の操作手順に沿った表示器表示画面を表すフローチャート図である。
【図4】実施例のメモリに記憶される車両テーブルの部分説明図である。
【図5】実施例のメモリに記憶される顧客テーブルの部分説明図である。
【図6】実施例のメモリに記憶される履歴テーブルの部分説明図である。
【図7】実施例の作業伝票のプリント出力例である。
【図8】実施例における管理操作を示すフローチャート図である。
【図9】実施例における見込客リストの出力例である。
【符号の説明】
1 オイル供給装置
4 中央送油装置
15 制御手段としての制御部
16 記憶手段としてのメモリ
17 操作パネル
25 入力手段、選択手段および指定手段としてのキー入力部
26 表示手段としてのLCD表示部
27 表示手段としてのプリント出力部

Claims (6)

  1. 自動車のエンジンオイルを交換するに際し、少なくとも前記エンジンオイルを自動車へ供給する機能を備えたオイル供給装置において、
    エンジンオイルを供給する自動車の車両型式を入力する手段と、同自動車におけるエンジン型式を入力する手段と、前記両入力手段で入力された車両型式およびエンジン型式に対応してそれに適合する複数のオイル供給量を記憶する手段と、該記憶手段で与える前記車両型式およびエンジン型式に応じたオイル供給量をリスト表示する手段とを備えたことを特徴とするオイル供給装置。
  2. 請求項1記載のオイル供給装置において、前記表示手段にリスト表示したオイル供給量のうちいずれか1つのオイル供給量を選択する手段と、該選択手段で選択したオイル供給量を自動供給可能とする制御手段とを備えたことを特徴とするオイル供給装置。
  3. 請求項1または2記載のオイル供給装置において、エンジンオイルの交換に際しオイルフィルターの交換の有無を指定する手段を備え、前記記憶手段で与える前記車両型式およびエンジン型式に応じた複数のオイル供給量のうち、前記指定手段で指定されるオイルフィルターの交換の有無に応じて限定されるオイル供給量を前記表示手段にリスト表示するようにしたことを特徴とするオイル供給装置。
  4. 請求項1または2記載のオイル供給装置において、エンジンオイルを供給する自動車もしくは同自動車に係る顧客を識別する顧客データを入力する手段と、この顧客データの入力に続いて入力される前記車両型式およびエンジン型式を前記顧客データと関連して記憶する手段と、前記顧客データの入力に伴い該記憶手段に記憶される顧客データに対応した車両型式およびエンジン型式を読み出す手段とを備えたことを特徴とするオイル供給装置。
  5. 請求項1または2記載のオイル供給装置において、エンジンオイルを供給する自動車もしくは同自動車に係る顧客を識別する顧客データを入力する手段と、この顧客データと対応して供給したオイル量を記憶する手段と、前記顧客データの入力に伴い該記憶データに記憶される顧客データに対応したオイル量を読み出す手段とを備えたことを特徴とするオイル供給装置。
  6. 請求項1または2記載のオイル供給装置において、エンジンオイルを供給する自動車もしくは同自動車に係る顧客を識別する顧客データを入力する手段と、エンジンオイルを供給する自動車の走行距離を入力する手段と、前記各入力手段で入力された型式データおよび前記走行距離に基づいて次回オイル交換の目安とすべき走行距離を算定する手段とを備え、この算定した走行距離を前記表示手段に表示するようにしたことを特徴とするオイル供給装置。
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