JP4055611B2 - 内燃機関の失火検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、多気筒内燃機関において内燃機関の回転速度の変化によって失火を検出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、代表的な失火検出方法として、内燃機関の回転数の瞬間的な変化を測定するものがある(例えば、特開平4−365958号公報)。詳しくは、点火毎に瞬時回転数を求め、この瞬時回転数に基づいて、過去の瞬時回転数との一階差分や二階差分を行う。そして、回転数の変動量を求め、この回転変動量に基づいて失火の有無を判定している。
【0003】
なお、この際、上記回転変動量の演算は毎回更新される瞬時回転数により行われ、回転変動量の履歴については考慮されていない。
【0004】
【特許文献1】
特開平04−365958号公報(第1頁、第3図等)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような失火判定に用いられる瞬時回転数には、測定による誤差や燃焼のばらつきによる回転変動等が含まれる。したがって、この瞬時回転数に基づき演算される回転変動量にも誤差が含まれることになる。また、エンジン回転数が高くなるほど、失火発生によるトルク変化によって引き起こされる回転変動量が小さくなる。そのため、高回転域においては、相対的に真値に対して誤差変動量が大きくなる。よって、S/N(信号雑音比)が確保できず、失火を誤検出するおそれが生じる。
【0006】
本発明では、回転変動量に含まれる誤差成分を低減させ、良好に失火検出を行う内燃機関の失火検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、内燃機関の回転に応じて所定の回転角度毎に回転信号を出力する回転信号出力手段と、回転信号出力手段の出力信号に基づき、各気筒の膨張行程における所定回転角度間の回転に要した期間を計測することにより定まる実測値を求める実測値演算手段と、実測値演算手段の演算結果に基づいて、膨張行程が連続する2つの気筒間の実測値の偏差を求めることにより第1の変動量を演算する第1の変動量演算手段と、回転信号出力手段および実測値演算手段からの情報に基づいて、第1の変動量演算手段で演算された今回の前記第1の変動量と、内燃機関のクランク角で360度の整数倍回転前に演算された第1の変動量との偏差を求めることにより第2の変動量を演算する第2の変動量演算手段と、第2の変動量を平滑化する平滑化手段と、平滑化された第2の変動量と予め設定された所定の値とを比較することにより失火を検出する失火検出手段とを備えることを特徴とする内燃機関の失火検出装置を提供する。
【0008】
【作用】
回転信号出力手段は、内燃機関の回転に応じて所定の回転角度毎に回転信号を出力し、実測値演算手段は、前記回転信号出力手段の出力信号に基づき、各気筒の膨張行程における所定回転角度間の回転に要した期間を計測することにより定まる実測値を求める。
【0009】
そして、第1の変動量演算手段は、前記実測値演算手段の演算結果に基づいて、前記膨張行程が連続する2つの気筒間の実測値の偏差を求めることにより第1の変動量を演算し、第2の変動量演算手段は、前記回転信号出力手段および前記実測値演算手段からの情報に基づいて、前記第1の変動量演算手段で演算された今回の前記第1の変動量と、前記内燃機関のクランク角で360度の整数倍回転前に演算された前記第1の変動量との偏差を求めることにより第2の変動量を演算する。
【0010】
平滑化手段は前記第2の変動量を平滑化し、失火検出手段は、平滑化された第2の変動量と予め設定された所定の値とを比較することにより失火を検出する。
【0011】
これにより、第2の変動量に含まれる誤差成分や燃焼によるばらつきを低減することができるため、精度のよい失火検出を実行することが可能となる。
【0012】
【実施形態】
本発明の実施形態の第1実施例を説明する。図1に本発明を6気筒内燃機関(エンジン)に採用した第1実施例の構成図を示す。図1において、1は6つの気筒からなり3気筒毎にV字型に配設されたエンジンであり、2は図示しないエアクリーナから導入された吸入空気を内燃機関1内に導く吸気管である。3は吸気管2内の圧力を検出する吸気管圧力センサであり、吸気管圧力センサ3の検出信号は後述する電子制御装置(ECU)9に入力される。
【0013】
5はエンジン1の図示しないクランク軸に配設され、所定クランク角度毎に信号を出力して、エンジン1の回転速度Ne(エンジン回転数)を求めるための回転角センサであり、6は同じくディストリビュータ7に内蔵され、気筒を判別するための信号を出力する、詳しくは、例えば、第1気筒(♯1)のピストン13が最も上にきた時点(上死点:TDC)毎に信号を出力する基準位置センサである。なお、回転角センサ5,基準位置センサ6からの信号も後述するECU9に入力される。8はエンジン1の冷却水路に配設され、冷却水の温度を検出する水温センサであり、水温センサ8からの信号も後述するECU9に入力される。
【0014】
9は上記各センサおよび図示しないセンサからの検出信号に基づいて燃料系および点火系の最適な制御量を演算し、インジェクタ10およびイグナイタ11等を的確に制御するための制御信号を出力する公知のECUである。また、ECU9は演算処理を行う公知のCPU9a,制御プログラムおよび演算に必要な制御定数を記憶しておくための読み出し専用のROM9b,上記CPU9aの動作中に演算データを一時記憶するためのRAM9c,およびECU9外部からの信号を入出力するための入出力(I/O)ポート9dにより構成されている。さらに、ECU9は内燃機関等に異常が生じたときに、警告ランプ12を点灯する。
【0015】
次に、ECU9により実行される失火判定処理を図2に示すフローチャートに従って説明する。なお、このフローチャートは30°CA(クランク角度)毎に実行される。本処理が実行されると、ステップ101において、前回の割り込み時刻と今回の割り込み時刻との偏差から30°CA回転するのに要した時間T30iを算出する。ステップ102では、今回の割り込みタイミングが上死点(TDC)であるか否かを判別する。上死点でないときにはステップ103に進み、T30n(n=i,i−1,i−2)をT30n−1(n=i,i−1,i−2)として、本ルーチンを終了する。一方、今回の割り込みタイミングが上死点であるなら、ステップ104に進む。
【0016】
ステップ104では、気筒インデックスjを更新する。ここで、気筒インデックスjとは、今回、回転変動量を算出される気筒の番号である。例えば、点火順序が、♯1→♯2→♯3→♯4→♯5→♯6→♯1→・・と続く内燃機関では、気筒インデックスも♯1→♯2→♯3→♯4→♯5→♯6→♯1→・・の順(つまり、jが1→2→3→4→5→6→1→・・の順)で更新されていく。
【0017】
次に、ステップ105ではステップ102,ステップ103によって求めたT30n(n=i,i−1,i−2)から120°CA回転するのに要する時間T120iを算出し、さらに、この算出したT120iの逆数を求めることにより平均回転数ωiを算出する。ステップ106では、次式に基づいて、平均回転数変動量△ωiを算出する。
【0018】
[数1]
△ωi=(ωi−1−ωi)−(ωi−4−ωi−3)
なお、ωi はステップ105で算出した今回の平均回転数であり、ωi−1は前回の平均回転数である。そして、(ωi−1−ωi)は膨張行程が連続する気筒の変動量(第1の変動量)である。また、ωi−3は3回前の平均回転数であり、ωi−4は4回前の平均回転数である。そして、(ωi−4−ωi−3)は360°CA前における膨張行程が連続する気筒の変動量(360°CA前の第1の変動量)である。
【0019】
また、ここでは上記第1の変動量と360°CA前の第1の変動量とを同じルーチンで求めたが、360°CA前の第1の変動量を予め別のルーチンで求め、ECU9のRAM9cに格納し、このルーチンの実行時に360°CA前の第1の変動量をRAM9cから読み込むというようにしてもよい。次に、ステップ107において、次式より変動量なまし値dωijを算出する。
【0020】
[数2]
dωij=((K−1)×dωi−1j+△ωi)/K
ここで、jは気筒インデックス,dωi−1jは前回の変動量なまし値である。また、定数Kの値は本実施例では8とする。なお、この定数Kの値は、コンピュータの処理上、2nとなる値を設定するのが好ましい。このように、平均回転数変動量をなますことにより、図10に示す特性が得られ、容易に失火検出ができるようになる。
【0021】
そして、ステップ108において、ステップ107で求めたdωijが失火判定値VREFより大きいか否かを判定し、失火判定を実行する。dωijが失火判定値VREFより大きいときは、失火と判断してステップ109に進み、気筒別失火カウンタCMISCjをインクリメントする。そして、ステップ110に進む。また、ステップ108で、dωijが失火判定値VREFより大きくなかったときは、失火でないと判断し、そのままステップ110に進む。
【0022】
ステップ110では、次回の平均回転数変動量を算出するための前処理として、ωn(n=i,i−1,i−2,i−3)をωn−1(n=i,i−1,i−2,i−3)とし、さらに、dωijをdωi−1jとして、ステップ111に進む。そして、ステップ111において、カウンタCの値をインクリメントして、本処理を終了する。以上の処理により、失火が発生した回数だけ気筒別にカウントされることになる。
【0023】
次に、気筒別失火カウンタCMISCjに基づいて失火検出する処理を図3に示すフローチャートに従って説明する。なお、このフローチャートは64ms毎の時間割込みにて実行される。本処理が実行されると、まず、ステップ201において、カウンタCの値が3000以上か否かを判定する。肯定判断されると、ステップ202に進み、以降のステップで失火判定処理を実行する。否定判断されると、そのまま本ルーチンを終了する。つまり、本実施例の場合、エンジン回転数が1000回をこえる毎に一回、ステップ202以降の失火判定処理を実行することになる。
【0024】
ステップ202では、気筒インデックスjを1に、つまり、始めは♯1気筒について失火検出処理を行う。ステップ203では、気筒別失火カウンタCMISCj(始めは、j=1)の値が所定値kより大きいかを判定する。ここで肯定判断されると、失火と判断し、ステップ204に進む。ステップ204では、失火判別フラグXMFを1として、ステップ206に進む。また、否定判断されると、ステップ205に進み失火判別フラグXMFを0として、ステップ206に進む。ステップ206では気筒別失火カウンタCMISCjの値をクリア(0に)し、ステップ207に進む。
【0025】
ステップ207では、気筒インデックスの値が6であるかを判断し、6であれば本処理を終了する。6でなければ、ステップ208に進み、気筒インデックスの値をインクリメントし、ステップ203以降の処理を繰り返す。つまり、♯1から♯6までの全ての気筒に対して失火判定処理が終了すると、ステップ207において肯定判断され、本処理を終了する。
【0026】
次に、図4に示すフローチャートにしたがって、失火が検出されたときの処理を説明する。このフローチャートは所定時間毎の時間割り込みにて実行される。本処理が実行されると、ステップ301において、失火判別フラグXMFが1であるか否かを判定する。肯定判断されると、失火が検出されているものとし、ステップ302にすすみ、警告ランプ12を点灯する。さらに、ステップ303に進み、フェイルセーフ処理が実行される。このフェイルセーフ処理としては、例えば、触媒保護や排出ガス中のHC濃度の増大を防止する目的で、失火発生と判定された気筒への燃料供給を遮断したりする。そして、本処理を終了する。
【0027】
また、ステップ301で、否定判断されたときには、失火が発生していないものと判断し、ステップ304に進む。ステップ304では、警告ランプ12が点灯して入れば消灯する。ステップ305では、ステップ302において、フェイルセーフ処理が行われていたときに、このフェイルセール処理を終了し、正常時の制御を実行する。そして、本処理を終了する。
【0028】
図5(a)は正常運転時の平均回転数変動量を平滑化する前の平均回転数変動量の出現頻度を表した特性図であり、図5(b)は上記実施例のように、平均回転数変動量を平滑化したときの出現頻度を表した特性図である。図5(a)に示すように、平滑化する前の平均回転数変動量は出現頻度にばらつきが大きく(誤差変動量が大きく)、正常運転時にもかかわらず、失火判定レベルをこえる場合もある。しかしながら、平均回転数変動量を平滑化することにより、ばらつきを抑制することができるため、図5(b)に示すような特性となる。この図に示すように、平滑化された平均回転数変動量では失火判定レベルをこえることはほとんどなく、よって、精度の高い失火検出を行うことができる。
【0029】
図6(a)は平滑化した平均回転数変動量の正常運転時の特性図であり、図6(b)は所定気筒に連続的に失火が発生したときの特性図である。図6(a)に示すように、正常運転時には、dωijはほぼ0の値に収束している。しかし、所定気筒に連続的に失火が発生すると、図6(b)に示すように、dωijの値がばらつく。このとき、dωijが一番大きくなる気筒に失火が発生している(実験結果から本発明者らが発見)ため、失火判定レベルVREFを図に示すように設定することにより、失火を検出できる。なお、この失火判定レベルVREFの値は運転状態により変えてもよいし、各気筒毎に設定してもよい。さらに、上記実施例では、図3のステップ202〜ステップ207で各気筒毎に順番に失火判定を行うため、どの気筒に失火が発生しているかがわかる。
【0030】
第1実施例において、回転角センサが回転信号出力手段に、ステップ101,ステップ105が実測値演算手段に、ステップ106において、第1の変動量を演算する処理が第1の変動量演算手段に、ステップ106において、△ωiを算出する処理が第2の変動量算出手段に、ステップ107が平滑化手段に、ステップ108が失火検出手段にそれぞれ相当し、機能する。
【0031】
なお、上記第1実施例では、クランク軸が120°CA回転するのに要する時間T120iから平均回転速度を求め、この平均回転速度の変動量から失火を判定している、クランク軸が120°CA回転するのに要する時間T120iから時間変化量を求め、失火検出を行ってもよい。以下、時間変化量を算出し、これに基づいて失火検出を行う第2実施例を説明する。
【0032】
図7に第2実施例のフローチャートを示す。このフローチャートは図2に示すフローチャートのステップ105〜ステップ108,ステップ110をステップ105’〜ステップ108’,ステップ110’としたものである。以下、この相違点を中心に説明する。ステップ105’では、T120i(第2実施例では、Tiと表す)のみを算出し、図2のステップ105で算出した平均回転数ωiを算出せずに、次のステップ106’に進む。ステップ106’では平均回転数変動量△ωiの代わりに平均時間変化量△Tiを次式より算出する。
【0033】
[数3]
△Ti=(Ti−Ti−1)−(Ti−3−Ti−4)
なお、Tiはステップ105’で算出されたクランク軸が120°CA回転するのに要する時間(120°CA回転時間)であり、Ti−1は前回の120°CA回転時間である。そして、(Ti−Ti−1)は膨張行程が連続する気筒の変動量(第1の変動量)である。また、Ti−3は3回前の120°CA回転時間であり、Ti−4は4回前の120°CA回転時間である。そして、(Ti−3−Ti−4)は360°CA前における膨張行程が連続する気筒の変動量(360°CA前の第1の変動量)である。
【0034】
そして、ステップ107’において、ステップ106’で算出された△Tiに基づいて変化量なまし値dTijを次式より求める。
【0035】
[数4]
dTij=((K−1)dTi−1j+△Ti)/K
次に、ステップ108’にて、dTijが失火判定値VREF’より大きいかを判定する。ここで、肯定判断されたとき(つまり、失火と判断されたとき)はステップ109に進む。そして、ステップ109にて、気筒別失火カウンタCMISCjをインクリメントしてステップ110’に進む。また、ステップ108’にて否定判断されたとき(つまり、失火でないと判断されたとき)は、そのままステップ110’に進む。ステップ110’ではTn(n=i,i−1,i−2,i−3)をTn−1(n=i,i−1,i−2,i−3)とし、さらに、dTijをdTi−1jとして、ステップ111に進む。ステップ111ではカウンタCをインクリメントして、本処理を終了する。
【0036】
以上の実施例では、失火が発生すると、120°CA回転するのに要する時間T120iが正常運転時に比べて大きくなることを利用して失火検出を行っている。つまり、失火が発生すると数式4にて算出されるdTijの値が失火判定値VREF’より大きくなり、失火と判断できる。第2実施例において、回転角センサ5が回転信号出力手段に、ステップ101,ステップ105’が実測値演算手段に、ステップ106’において、第1の変動量を演算する処理が第1の変動量演算処理に、ステップ106’において、△Tiを算出する処理が第2の変動量演算手段に、ステップ107’が平滑化手段に、ステップ108’が失火検出手段にそれぞれ相当し、機能する。
【0037】
以上第1実施例および第2実施例に述べたような失火検出装置を用いることにより、悪路走行時の失火検出も良好に行うことができる。つまり、悪路によって生じる回転変動は回転速度を増加させる方向と、減少させる方向とに現れるため、これを平滑化することにより、悪路によって生じる回転変動の影響をなくすことができる。
【0038】
上記第1および第2実施例では、数式2により平滑化しているが、他にも算術平均や、幾何平均、あるいは、メジアン(中央値)で平滑化してもよい。例えば、算術平均を用いて平滑化するときには、数式2の代わりに、次式を用いればよい。
【0039】
[数5]
dωij=(△ωi+dωi−1j+dωi−2j+dωi−3j+・・・)/n
なお、ここで、nはサンプルする今回および過去のdωijの数である。nの数が少ないほど、過去のdωijを記憶しておくメモリの容量を減らすことができる。また、幾何平均を用いて平滑化するときには、数式2の代わりに、次式を用いればよい。
【0040】
[数6]
dωij=(a・△ωi+b・dωi-1j+c・dωi-2j+…)/(a+b+c+…)
なお、ここで、各定数a,b,c・・・はそれぞれのサンプル値に対する重みであり、自由に設定できる。例えば、過去に検出された値ほど重みを大きくしようとするときには、a<b<c<・・・というように設定すればよい。また、分母は、各重みの総和である。
【0041】
以上の数式で平滑化を行っても、同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた第1実施例の内燃機関の概略構成図である。
【図2】第1実施例のECUにて実行される失火検出処理のフローチャートである。
【図3】第1実施例のECUにて実行される失火検出処理のフローチャートである。
【図4】第1実施例のECUにて実行されるフェイルセーフ処理のフローチャートである。
【図5】(a),(b)は平均回転数変動量の出現頻度を示す特性図である。
【図6】(a)は正常運転時の変動量なまし値のタイムチャートである。(b)は失火発生時の変動量なまし値のタイムチャートである。
【図7】第2実施例のECUにて実行される失火検出処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン
5 回転角センサ
6 基準位置センサ
9 ECU

Claims (5)

  1. 内燃機関の回転に応じて所定の回転角度毎に回転信号を出力する回転信号出力手段と、
    前記回転信号出力手段の出力信号に基づき、各気筒の膨張行程における所定回転角度間の回転に要した期間を計測することにより定まる実測値を求める実測値演算手段と、
    前記実測値演算手段の演算結果に基づいて、前記膨張行程が連続する2つの気筒間の実測値の偏差を求めることにより第1の変動量を演算する第1の変動量演算手段と、
    前記回転信号出力手段および前記実測値演算手段からの情報に基づいて、前記第1の変動量演算手段で演算された今回の前記第1の変動量と、前記内燃機関のクランク角で360度の整数倍回転前に演算された前記第1の変動量との偏差を求めることにより第2の変動量を演算する第2の変動量演算手段と、
    前記第2の変動量を平滑化する平滑化手段と、
    前記平滑化された第2の変動量と予め設定された所定の値とを比較することにより失火を検出する失火検出手段と
    を備えることを特徴とする内燃機関の失火検出装置。
  2. 前記実測値演算手段は、前記膨張行程における平均回転時間を演算する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の失火検出装置。
  3. 前記実測値演算手段は、前記膨張行程における前記内燃機関の機関回転数を演算する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の失火検出装置。
  4. 前記失火検出手段は、各気筒毎に失火を検出する手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の内燃機関の失火検出装置。
  5. 内燃機関の回転に応じて所定の回転角度毎に回転信号を出力する回転信号出力手段と、
    前記回転信号出力手段の出力信号に基づき、各気筒の膨張行程における所定回転角度間の回転に要した期間を計測することにより定まる実測値を求める実測値演算手段と、
    前記実測値演算手段の演算結果の変動量を演算する変動量演算手段と、
    前記変動量演算手段により演算された変動量を平滑化する平滑化手段と、
    前記平滑化された変動量と予め設定された所定の値とを比較することにより失火を検出する失火検出手段と
    を備えることを特徴とする内燃機関の失火検出装置。
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