JP3478707B2 - エンジンの燃焼状態診断装置およびその診断プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
エンジンの燃焼状態診断装置およびその診断プログラムを記録した記録媒体Info
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Description
燃焼状態を診断する装置に関し、特に失火の発生を精度
良く診断する燃焼状態診断装置およびその診断プログラ
ムを記録した記録媒体に関する。
生すべき燃焼エネルギーが得られず出力が低下するばか
りでなく、未燃焼ガスが排気系に流出するため種種の問
題が発生する。例えば、未燃焼ガスが大気に放出される
ことにより大気が汚染される。また、未燃焼ガスの一部
が排気系に備えられた触媒内で燃焼し異常高温となり触
媒が溶損してしまう可能性がある。この場合、排気の浄
化ができなくなるので結果的には大気汚染につながる。
カリフォルニア州のARB(AIR RESOUCES BOARD)は失
火の発生を検出し失火頻度が所定値以上の場合、故障コ
ードを記憶したり運転者に対して警告灯(MIL:Malf
unction Indicator Light)を点灯して知らせることな
どの要求を法規化している。この場合の判定すべき失火
頻度は、排気に影響を与えるような頻度(エンジン10
00回転中の失火回数で判断)と触媒に前述のようなダ
メージを与えるような頻度(エンジン200回転中の失
火回数で判断)で決定する必要がある。具体的な値は車
種や適応すべき排気規制値等により異なるが、例えば2
%程度の低頻度の失火を判定する必要がある。これは8
気筒エンジンでは失火の回数で80回/1000回転に
対応する。この失火がひとつの気筒で発生したとする
と、500点火中80回の失火が発生したらそれを判定
し、MILの点灯等を行う必要がある。さらに、失火判
定をすべき運転領域が拡大され、回転速度については、
上限が3000r/min程度からエンジンの最高回転速度
(6000r/min 程度)まで引き上げられた。また、負
荷についても、ほとんど無負荷状態から全負荷状態まで
失火判定することが要求されている。
従来技術が公知である。
は、エンジンの回転速度情報を周波数分析し、周波数毎
の成分の大きさで燃焼異常を検出する装置が開示されて
いる。
エンジンの発生トルクの瞬時値を検出するトルク検出手
段と、このトルク検出手段によって検出された発生トル
クから予め定められた特定周波数成分を抽出する特定周
波数成分抽出手段と、気筒内で失火が発生しているか否
かを特定周波数成分に基づいて判定して失火が発生して
いると判定した場合には失火パターンを判別する失火パ
ターン判別手段と、さらに失火パターン毎に失火気筒と
特定周波数成分の位相のずれとの関係を記憶している記
憶手段と、判別された失火パターンに応じて特定周波数
成分の位相のずれと記憶手段に記憶している位相のずれ
とを比較して失火の発生している気筒を判定する失火気
筒判定手段とを備え、失火の発生および失火気筒を判定
する装置が開示されている。
度変動から燃焼状態を判断する技術が開示されている。
この従来技術では、主に計測系の誤差等に起因する誤差
ファクタを除去するため、所定のクランク角度を回転す
るのにかかる所要時間を計測し、燃焼状態パラメータの
1回転以上数回転ごとの値に対して特徴成分を抽出し、
抽出された特徴成分により、または、所要時間の1回転
以上数回転ごとの値に対して特徴成分を抽出し、抽出さ
れた特徴成分に基づいて燃焼状態パラメータを計算し、
その燃焼状態パラメータにより、各気筒ごとの燃焼状態
を判断している。
号公報では、連続的に失火が発生している場合(毎回失
火)の失火検出については検討されているが、上述した
ような法規適合に必要な低頻度の失火の検出については
考慮していない。また、一定時間毎に回転信号出力手段
の出力の2回転周期成分(特開平4−19344号公報
には、特定の気筒の点火周期に応じた周波数fTDC/4の
成分と記載されている。これはエンジン2回転周期成分
のことである。)、またはその自然数倍の周期の成分
(周波数では、fTDC/4m、mは自然数)を抽出してい
るために抽出すべき周波数が回転速度により変化してし
まう。このため特に回転速度が刻々と変化する場合抽出
した周波数成分のパワーが周波数ベースでは分散してし
まうため失火の検出精度が低下する。さらに、周波数分
析ウインド(サンプリング数)は抽出すべき成分の周期
より長くする必要があるので、非常に多くのサンプリン
グを行う必要がある。特に低速時では回転周期が長くな
るので、長時間の周波数分析ウインドとする必要があ
る。逆に高速時には回転周期が短くなり、周波数分析ウ
インドは例えば少なくとも数10回転分となってしま
う。このため低頻度の失火が発生しても失火により発生
する周波数成分が薄められてしまい、正常との区別が困
難となる。また、数多くのサンプリングデータに対して
特定周波数成分の抽出を行うことになるため演算負荷が
大きく、高価なCPU等を専用に必要とする可能性があ
る。
に特定気筒が失火している場合(毎回失火)の失火検出
については検討されているが、上述したような法規適合
に必要な低頻度の失火の検出については考慮していな
い。また、高価なトルク検出手段を必要とする。さら
に、一定時間毎にトルクセンサの出力信号の回転1/2
次および1次成分を抽出しているため先に述べた従来技
術同様の課題を有する。
技術は、高価なセンサを必要としないため、自動車用エ
ンジンの燃焼状態検出技術として広く採用されつつある
が、特に気筒数の多いエンジンや、回転慣性の大きなエ
ンジン等において、特に高速低負荷時には失火した場合
の回転速度変化が非常に小さいため、検出精度を維持す
るのが非常に難しい。
996号公報に開示されている従来技術では、8気筒エ
ンジンで6000r/min の低負荷時には精度よく失火検
出を実行することが困難であることを実験により確認し
ている。
低負荷時に低頻度の失火が発生したような場合でも失火
の判定を精度良く行うことのできる低コストな燃焼状態
診断装置およびその診断プログラムを記録した記録媒体
を提供することを目的とするものである。
少なくとも2回転分の燃焼状態パラメータから回転に同
期した周期の特定回転周期成分を抽出し、抽出された特
定回転周期成分に基づいて燃焼状態を判定することで目
的を達成することができる。燃焼パラメータは、エンジ
ンの燃焼状態に応じて変化する多気筒エンジンの回転速
度または発生トルク等を使用し得る。本発明は、具体的
には、次に示す装置によって本課題を解決するものであ
る。
は発生トルク等のエンジンの燃焼状態に応じて変化する
燃焼状態パラメータの値を計測し、前記燃焼状態パラメ
ータに基づいて燃焼状態を判定するエンジンの燃焼状態
診断装置において、前記多気筒エンジンの各点火サイク
ル間に、所定のクランク角度に対応してN回(少なくと
も1回)エンジン回転に同期して燃焼状態パラメータの
値を計測する燃焼状態パラメータ計測手段と、前記燃焼
状態パラメータ計測手段により計測された少なくとも2
回転分の燃焼状態パラメータから前記エンジン回転に同
期した周期の特定回転周期成分を抽出する特定回転周期
成分抽出手段と、前記特定回転周期成分抽出手段により
抽出された特定回転周期成分に基づいて燃焼状態を判定
する燃焼状態判定手段と、を備え、前記燃焼状態パラメ
ータ計測手段は、エンジンの各点火サイクル間にN回、
所定のクランク角度間を回転する所要時間T(i)
(i;i番目のサンプリング)を計測し、前記特定回転
周期成分抽出手段は、前記所要時間T(i)の低域成分
を除去するフィルタ通過後の所要時間Tf(i)を算出
する低域阻止フィルタ手段を備え、さらにTf(i)か
ら回転に同期した周期の特定回転周期成分を抽出するこ
と、を特徴とするエンジンの燃焼状態診断装置を提供す
る。
記低域阻止フィルタ手段はエンジン2回転より長い周期
の成分を通過阻止するものとする。
域阻止フィルタ手段は燃焼順番が隣り合った気筒に対応
する所要時間T(i)から差分〔T(i)−T(i−
N)〕を算出し、Tf(i)とすることができる。
焼状態パラメータとして計測したトルク変動値を直接的
に使用するものとする。
定回転周期成分抽出手段は、少なくとも2回転分の燃焼
状態パラメータまたはTf(Xとする)、すなわちX
(i)、X(i−1)、…、X(i−c+1)〔cは
(エンジンの気筒数×N)以上〕と予め設定した少なく
とも2組のそれぞれc個からなる重み付け係数群との積
の和から回転に同期した周期のXの変動成分である特定
回転周期成分を抽出する演算手段を備えるようにするこ
とができる。
み付け係数群はエンジン2回転に同期した周期の2回転
周期成分を抽出するように設定することができる。
定回転周期成分抽出手段はエンジンの2回転に同期した
成分を抽出するように構成することができる。1回転周
期成分を使用することもできる。
定回転周期成分抽出手段はエンジンの1回転に同期した
成分を抽出することができる。
焼状態判定手段は、前記特定回転周期成分の大きさが所
定の値を連続して超えた回数をカウントし、そのカウン
ト値が所定の値を超えたとき毎回失火と判定し、超えな
い場合には低頻度失火と判定することができる。
定回転周期成分抽出手段は、特定回転周期成分の位相を
算出する位相算出手段を含み、前記燃焼状態判定手段
は、少なくとも前記特定回転周期成分の位相に基づいて
失火気筒数および/または、失火気筒の識別を行う失火
気筒識別手段を含むように構成することができる。
記燃焼状態判定手段は失火が発生していると判定された
ときに、複数の燃焼状態パラメータまたはTf(Xとす
る)、すなわちX(i)、X(i−1)、…、X(i−
d+1)(dは定数)と予め設定した複数のパターンの
dからなる重み付け係数群との積の和から最大値を示し
たパターンを特定し、その最大値とその特定されたパタ
ーンに基づいて失火気筒の識別を行う失火気筒識別手段
を備える。
らに所定の期間内に前記燃焼状態判定手段により失火が
発生していると判定された回数を計測する失火回数計測
手段を備え、その回数が所定の値を超えた場合には運転
者への警告を行う警報手段および/または、失火情報の
記憶を行う失火情報記憶手段を備える。
は発生トルク等のエンジンの燃焼状態に応じ変化する燃
焼状態パラメータの値を計測し、該燃焼状態パラメータ
に基づいて燃焼状態を判定するためのプログラムを記録
した記録媒体であって、多気筒エンジンの各点火サイク
ル間に、所定のクランク角度に対応してN回(少なくと
も1回)燃焼状態パラメータの値を計測させ、少なくと
も2回転分の計測された燃焼状態パラメータから回転に
同期した周期の特定回転周期成分を抽出させ、抽出され
た特定回転周期成分に基づいて燃焼状態を判定させるこ
とを特徴とするエンジンの燃焼状態診断プログラムを記
録した記録媒体を提供する。
照して説明する。
の燃焼状態診断装置の構成図である。エンジン1には、
クランク角度を測定するためのポジションセンサ5と、
基準位置を知るためのフェイズセンサ3を備えている。
本実施例では、エンジン1の始動時に使用するスタータ
用のリングギア4の歯形を電磁式ピックアップで検出す
るタイプのポジションセンサ5(クランク軸7の1回転
にリングギアの歯数に対応した数の信号を発生する。)
と、クランク軸7の1回転に1回だけ所定クランク角度
位置での信号を得るためにリングギア4に設けた突起部
4aを電磁式ピックアップで検出するレファレンスセン
サ6とを備える。さらに、気筒識別用として、クランク
軸7の2回転につき1回信号を発生するフェイズセンサ
3をカム軸2に備えているが、本発明はこれらのセンサ
の方式に限定されるものではない。各センサ3,5,6
の検出信号は演算回路8に入力され、クランク角度、回
転速度等が測定または計算される。9はピストン、10
はピストン9とクランク軸を結ぶコンロッドである。
濃度センサ12で酸素濃度が計測された後、触媒13で
浄化される。失火が発生すると、未燃焼ガスがエンジン
1から排気管11に流失され、触媒13等で燃焼するた
め、その部分が異常に高温になって触媒13が劣化した
り、未燃焼ガスが大気中に排出され、大気汚染の原因に
なってしまう。また、当然のことながら、触媒13が劣
化すると、失火が発生しなくても各種有害ガスが浄化さ
れなくなるので、大気汚染の原因になってしまう。
ある。フェイズセンサ3の出力3aと、ポジションセン
サ5の出力5aと、レファレンスセンサ6の出力6a
と、図示しない空気流量センサ、水温センサ等の出力が
入力される。これらの入力情報に基づき、ROM11に
記憶されたプログラムによって点火・燃料等の制御が行
われる。
ジンの場合について示した図である。3aは前述のよう
にフェイズセンサ3の図示しない波形成形回路を通した
後の出力であり、クランク軸7が2回転する毎に1回出
力される。この信号3aは、例えば第1気筒の燃焼上死
点で出力されるように合わせてある。6aはレファレン
スセンサ6の図示しない波形成形回路を通した後の出力
であり、クランク軸7が1回転する毎に1回出力され
る。この信号6aは、例えば第1気筒の上死点で出力さ
れるように合わせてある。5aはポジションセンサ5の
図示しない波形成形回路を通した後の出力であり、リン
グギア4の歯に対応して一定のクランク角度ごとに出力
される。
ト値を示し、信号3aと信号6aのAND信号によりリ
セットされる。このカウント値14により、例えば第1
気筒の燃焼上死点を基準としたクランク角度を検出する
ことができる。波形15は回転速度計測区間の1例を表
す信号であり、前述のカウント値14に基づいてほぼ各
気筒の次の気筒の燃焼上死点前後に対応するクランク角
度位置に設定される。図の例では、点火順に第1,2,
3,…,8気筒として、さらに各気筒に対応する回転速
度計測区間にその気筒の番号を付している。この回転速
度計測区間を回転するのに要する時間をタイマーにより
計測し、これをTとする。このタイマーの動きを波形1
6に示す。Tの値は処理ルーチンにより取り込まれるま
での間は、RAM等に一時的に記憶される。タイマーの
分解能としては、失火時のエンジン回転速度の変化の大
きさにも依るが、大きくても1μs、好ましくは、0.
2〜0.05μs程度がよい。なお、このTを測定する
方法は上記に限定されるものではなく、エンジンが所定
のクランク角度間を回転する所要時間を測定できればよ
い。
図である。例えば第2気筒に失火が発生した場合、次の
第3気筒の燃焼上死点付近での回転落ちが最も大きくな
る。回転速度計測区間(波形15)は、例えば、各気筒
の燃焼上死点からクランク角度でWSnの位置から、幅
Wnの間に設定される。(n=1,2,…,8) なお、計算を容易にするためすべてのWnは等しいこと
が好ましい。また、後述のリングギアのピッチ誤差の影
響除去の面で、WS1=WS5、W1=W5、…、WS
4=WS8、W4=W8とすることが好ましい。これ
は、1回転毎に同一の回転速度計測区間を使うことを意
味する。さらに、すべてのWnは一定の値とすることが
好ましい。そうでない場合には、後述する、低域阻止フ
ィルタ手段での処理の前に下記の様な正規化処理が必要
となる。
要時間相当となる。
1つとしたが、これに限定するものではなく、例えば、
2つずつとすることも可能である。回転速度計測区間の
数を増やした場合、演算処理は多少増えるが、リングギ
アのピッチ誤差の影響がより少なくなる等のため、失火
の検出精度がより向上する。さらに回転速度計測区間の
位置、幅についても本実施例に限定するものではない。
ク図である。所要時間計測手段16は、各気筒に対応し
た所定のクランク角度を回転する所要時間Tを計測する
手段であり、低域阻止フィルタ手段17は、所要時間T
の低域成分を除去しフィルタ後所要時間Tfを算出する
手段であり、特定回転周期成分抽出手段19は、少なく
とも2回転分のTfから回転に同期した周期の特定回転
周期成分を抽出する手段である。燃焼状態判定手段20
は、特定回転周期成分抽出手段により抽出された特定回
転周期成分に基づいて燃焼状態を判定する手段である。
すフローチャートである。この処理フローには、エンジ
ンの燃焼状態に応じ変化する燃焼パラメータの値を計測
し、該燃焼状態パラメータに基づいて、燃焼状態を判定
するためのプログラムを記録した記録媒体が使用され
る。図6に示すフローは、例えば、前述した所要時間計
測区間の所要時間を計測するたびに起動される。ここで
重要なことは、以下に示す処理が各気筒の点火サイクル
に同期して実行されることである。このことにより、回
転に同期した特定回転周期成分を容易に抽出することが
可能となる。
値を取り込む。この処理は所要時間Tの計測の度に必要
なので、所要時間計測区間をそれぞれの気筒に対してN
個(複数個)設定した場合にはそれぞれの所要時間計測
区間に対応して実行する。
の処理は基本的には1点火サイクルに1回実行すればよ
い。
期成分を使用する場合リングギアのピッチ誤差の影響を
受けるので、Tに対してピッチ誤差補正を行う。ピッチ
誤差の補正方法は、例えば、特開平5−332189号
公報に開示されるように、特定の運転条件が成立、例え
ば燃料カット制御中に、所要時間Tを計測し、所要時間
計測区間毎にその幅の誤差を求め、補正係数を学習す
る。所要時間Tに対応する所要時間計測区間の補正係数
を掛けることによりピッチ誤差を補正する。
を除去しフィルタ後所要時間Tfを算出する。Tfは例
えば下式により算出される。
域成分を除去する。式1の場合、失火時のTfの変化が
回転速度により大きく異なるので、式2のようにするこ
とが好ましい。この場合、失火時のTfの変化は回転速
度(Tに反比例)によらず、エンジンの負荷(発生トル
ク)にほぼ比例した値となる。
周期成分を抽出するための分析ウインド(サンプリング
数)以上の周期の低域成分を除去することである。例え
ば加速や減速等のゆっくりとした回転速度変化は、特定
回転周期成分を抽出する際に誤差の要因となるので、そ
のような低域成分を除去することが必要になる。したが
って、そのような低域成分を除去すれば良いので、低域
除去フィルタを上記に限定するものではない。
により、誤差を増やすことなく、分析ウインド(サンプ
リング数)を狭く設定することが可能となり、後述のよ
うな低頻度の失火検出が可能となる。
すなわち8点火分記憶しておく。
成分を抽出する。
ついて説明する。図7に各種失火パターンで毎回(繰り
返して)失火が発生した場合の、各種回転同期成分の大
きさを示す。また、失火パターンNO.に対応する失火
パターンを図8に示す。正常時(NO.1)には全ての
成分がゼロである。失火が発生するとトータルでは失火
している気筒の数に応じた大きさの値を示す。(NO.
2は1気筒失火、NO.3〜6は2気筒失火、NO.7
〜13は3気筒失火)また、失火パターンによりそれぞ
れの成分の配分が異なる。本実施例では、以下に述べる
理由により、基本的には2回転周期成分、さらに補助的
に1回転周期成分を抽出する。2回転周期成分と1回転
周期成分とを選んだ理由はのひとつは、所定時間計測区
間の幅等に起因する所要時間Tの計測誤差の影響を受け
難いことである。所定時間計測区間の幅は、リングギア
のピッチ誤差の影響を直接受ける。前述したように1回
転毎に同一の回転速度計測区間を使う様に設定すると、
リングギアのピッチ誤差に起因するTおよびTfの誤差
は全て1回転周期成分より短い周期の成分しか含まなく
なる。言い換えると、2回転周期成分成分はリングギア
のピッチ誤差の影響を受けない。さらにエンジンのピス
トン等の作動部材の質量ばらつき等に起因する回転速度
の変動もほとんどが1回転周期成分より短い周期の成分
しか含まない。すなわち、2回転周期成分は、各種誤差
の影響を受け難いという利点がある。1回転周期成分
は、上記の誤差の影響を受けるが、より短周期の成分例
えば2/3回転成分や1/2回転成分よりは誤差の影響
を受け難い。さらに図7に示されているように、2回転
成分では失火パターンNO.6やNO.13の毎回失火
の場合、正常との識別が難しいため、そのような失火パ
ターンで正常時との差がある成分として1回転成分を選
定した。
例えば下式により算出される。
と虚数部を表している。Pxは実数部と虚数部の平方和
であり、x回転周期成分のパワーを意味する。
と虚数部を抽出するための重み付け係数を表している。
1回転周期成分、2回転周期成分を抽出する場合の重み
付け係数の例をそれぞれ図9、図10に示す。これらの
重み付け係数は所要時間計測区間の位置に基づき決定さ
れる。特定回転周期成分の抽出は、式3により、2回転
(8データ)を分析ウインドとして、1点火サイクル毎
にウインドを1データずらしながら実行される。
に対してN個(複数個)設定した場合には、それぞれの
所要時間計測区間に応じて重み付け係数が必要となる。
N=2の場合は、下式により特定回転周期成分が算出さ
れる。
る場合の重み付け係数は図11、図12に示すようにな
る。この場合も、これらの重み付け係数は所要時間計測
区間の位置に基づき決定される。図に示す重み付け係数
は所要時間計測区間が全て等間隔で配置されている場合
の例である。
分の燃焼パラメータまたはTf(Xとする)、すなわ
ち、X(i)、X(i−1)、…、X(i−c+1)
〔cは(エンジンの気筒数×N)以上、iはi番目のサ
ンプリング〕と予め設定した少なくとも2組のそれぞれ
C個からなる重み付け係数群との積の和から回転に同期
した周期のXの変動成分である特定回転周期成分を抽出
する演算手段を備えている。重み付け係数群は、例えば
エンジン1回転および2回転に同期した周期の1回転お
よび2回転周期成分を抽出するように設定される。
ために使うTfの数を2回転分(8気筒エンジンの場合
8×N個)とするのは、2回転周期成分を抽出するのに
必要な最低の数であるからである。2回転分より多くて
も2回転周期成分を抽出する事は可能であるが、頻度失
火と毎回失火とで特定回転周期成分の大きさが異なり、
しきい値の設定等を別別にする事が必要になる可能性が
ある。さらにピッチ誤差を相殺するためには2回転を単
位として決定する必要があるので、2,4,6,…回転
分とすることになり、計算負荷も2倍、3倍、…と増え
る。以上のことよりTfの特定回転周期成分を抽出する
ためのTfの数を2回転分とすることが最も好ましい。
が失火しているパターン(失火パターンNO.2)で、
毎回失火の場合と、低頻度失火の場合のTf、および1
回転周期成分のパワーP1と2回転周期成分のパワーP
2の挙動を示す。毎回失火の場合にはP1とP2はほぼ
一定の値を示す。これは、失火のパターンによらず同様
である。低頻度失火の場合には、P1とP2はいったん
大きくなり、失火から8燃焼サイクル後にはまた正常時
の値に戻る。低頻度失火の場合、失火パターンが異なれ
ばP1、P2の挙動は大きく異なる。図15、16に、
それぞれ失火パターンNO.4とNO.6の場合のT
f、およびP1とP2の挙動を示す。ここで特記すべき
は、毎回失火の場合、正常時と失火パターンNO.6と
で差がなかったP2が、低頻度失火時には有意な差を示
すということである。
に行うための診断条件が成立しているかどうかを調べ
る。診断条件が成立している場合には次のステップS7
へ進む。成立していない場合には、燃焼状態を判定せず
に処理を終了する。診断条件としては、例えば、レファ
レンスセンサ6等々のセンサが故障していないこと、燃
料カット制御中でないこと、極端に高速回転であったり
低負荷であったりしないことすなわち所定の運転領域内
であること等である。さらに、例えば急激な過渡状態
(急加速、急減速、ギアチェンジ時)や、悪路走行時に
は回転変動が発生し正常燃焼であっても失火と誤判定す
る可能性があるので、そのような状態でないことも診断
条件とすることが好ましい。
期成分により燃焼状態を判定する。 (A)2回転周期成分P2が所定のしきい値KL2以上
かどうかと、(B)前述のリングギアのピッチ誤差学習
が終了している場合には1回転周期成分P1が所定のし
きい値KL1以上かどうかを調べ、条件(A)と(B)
どちらかが成立していれば失火が発生していると判定さ
れステップS8へ進む。条件(A)と(B)どちらも成
立していなければ、失火は発生していないと判定されス
テップS9へ進み正常判定する。なお、前回の処理時に
条件(A)と(B)どちらかが成立している状態から、
今回は条件(A)と(B)どちらも成立していない状態
に移行した場合にはステップS8へと進む。
(B)が連続して成立している回数を調べ、所定回数、
例えば16回以上連続していれば毎回失火が発生してい
ると判定して、ステップS10へ進む。所定回数連続せ
ずに条件(A)と(B)どちらも成立していない状態に
移行した場合には低頻度失火が発生していると判定し
て、ステップS11へ進む。ステップS10へ進んだ場
合にはさらにステップS12へ進み後述の毎回失火時失
火気筒の識別を行い、さらにステップS13で該当する
気筒の失火カウンタと合計失火カウンタとをカウントア
ップする。
ったかどうかを調べる。その方法の例を説明する。図1
7は特定の気筒が1回だけ失火した場合のP2rとP2
iの挙動を示す。(1)から始まって(2)、(3)、
…、(8)とほぼ一定半径の円周上を約45度づつ移動
する。P2r軸とベクトル(P2r,P2i)とがなす
角度をAbaseとする。なお、1回転周期成分P1の
場合には挙動が異なり、約90度づつほぼ2回転移動す
る。図18は図17同様のケースを横軸を点火サイクル
としてプロットした図である。ここで点火サイクル毎
に、第1〜8気筒に対応して0〜7と順次カウントアッ
プするカウンタCYLCNTを用いて、 A=Abase−CYLCNT×45 …(数5) とすると、Aはほぼ一定の値となる。なお、正常時には
P2がほぼ0であり、AbaseおよびAは意味を持た
なくなるので計算しない。図19はそれぞれ第1、2、
3気筒が1回失火した場合のP2とAの挙動を極座標表
示した図である。正常時には原点付近、失火が発生する
と気筒により異なった角度位置、かつしきい値KL2よ
り外側にそれぞれ8回現れ、原点付近に戻る。失火によ
り値がKL2より大きくなった間のAの最大最小の差を
DAとするとこの場合にはDAはほぼ0である。図20
は複数の気筒が1回失火したいくつかの例についてのP
2とAの挙動を極座標表示した図である。例えば第1、
2気筒が失火した場合には、図19の第1気筒失火の位
置に1回、図19の第1気筒失火と第2気筒失火とのベ
クトル和の位置(厳密には、√P2とAの挙動を極座標
表示した場合に、ほぼベクトル和の位置となる)に7
回、図19の第2気筒失火の位置に1回現れる。この挙
動は失火のパターンで大きく異なる。この場合も前述の
ようにDAを定義する。複数気筒失火の場合にはDAは
およそ45度よりは大きくなる。以上述べた理由によ
り、例えばDAが25度以上ならステップS16へ進み
複数気筒失火と判定し、25度未満なら、ステップS1
5へ進み単一気筒失火と判定する。
み、失火気筒の識別を行う。方法は例えば、図19で示
したように、失火気筒によりAの値が異なるので、Aの
平均値を求め、その値が0±22.5度の範囲内なら
ば、第1気筒失火、−45±22.5度の範囲内なら
ば、第2気筒失火、…と判定する。判定後、ステップS
18で該当する気筒の失火カウンタと合計失火カウンタ
とをカウントアップする。
み、失火気筒の識別を行う。方法は例えば、図20で示
したように、最初と最後の失火気筒はAの値で判定でき
る。さらに、Aが変化した回数(2気筒失火の場合2
回、3気筒失火の場合3回)で失火気筒の識別はできな
くとも失火した気筒の数(失火回数)は判定可能であ
る。また、Aが変化する毎にそれぞれの位置にいた回数
をつかえば、途中の失火気筒を判定することも可能であ
る。例えば、第1、3気筒失火の場合には最初の位置に
2回現れているので第1気筒(A≒0なので)と2回後
の気筒すなわち第3気筒失火であることが判定できる。
第1、4気筒失火の場合には最初の位置に3回現れてい
るので第1気筒(A≒0なので)と3回後の気筒すなわ
ち第4気筒失火であることが判定できる。
タを失火した気筒の数(失火回数)分カウントアップ
し、失火していると識別できた気筒の失火カウンタもカ
ウントアップする。
(4000点火)毎に合計失火カウンタを調べ、しきい
値CR以上であればステップS22へ進み運転者への警
告や、失火情報(失火気筒番号、失火判定時のエンジン
運転状態、毎回失火か低頻度失火かの情報等)の記憶等
を行い、この処理を終える。合計失火カウンタの値がC
R未満であればこの処理を終える。
て説明する。そのひとつは、図21に示すようにTfが
所定のしきい値TfSL1を超えたら該当気筒が失火し
ていると判定し、CYLCNTにより失火気筒を識別す
る。さらに識別された失火気筒の総数を失火した気筒の
数(失火回数)とするものである。この識別は、例え
ば、2回転(8燃焼サイクル)毎に実行される。TfS
L1は回転速度や負荷に基づいて決定する(回転速度に
対する依存度は小さいので、負荷のみで決定することも
可能である)。この方法は、高速回転時に前述のリング
ギアピッチ誤差の影響を受けやすいので、例えば、ピッ
チ誤差の学習が終了後に実施するとか、ピッチ誤差の学
習が終了するまでの間、回転速度に応じた補正量を用い
てTfSL1を高めに設定する様にする。さらに、ピッ
チ誤差の学習が終了後であっても、失火判定の精度は、
特に高速回転低負荷時にあまり高くないのでTfSL1
は正常気筒を失火と判定しないように高めに設定する。
TfSL1を超える気筒が存在しない場合には、少なく
とも何れかの気筒が毎回失火しているという判定はなさ
れているので、失火した気筒の数(失火回数)が1であ
るという判定を行い、失火気筒の識別は行わない。
別されてた場合には、仮に失火が点火系の故障等により
発生していた場合、燃料が燃焼せずに排気系に放出され
て、触媒部において燃焼して触媒を高温に過熱し劣化さ
せたり、また、大気中に燃料が放出されてしまうので、
該当する気筒への燃料の供給を停止することが好まし
い。さらに、特に高負荷時に他の失火していない気筒へ
の燃料供給を通常より多めにすることで、NOxの発生
を低減させることが好ましい。理由は、失火気筒への燃
料供給を停止した場合、吸入空気のみは排気系に流れて
いくので触媒位置では酸素過剰状態となりNOxの転換
効率が低下するため、触媒前でのNOxを減らしておく
ことが好ましいからである。
ついて説明する。
周期成分、2/3回転周期成分、1回転周期成分と2回
転周期成分の大きさのトータルは、失火している気筒の
数に応じた大きさの値を示すので、所定のしきい値と比
較することにより失火している気筒の数を判定する。ト
ータルの大きさは回転速度や負荷に依存するので、しき
い値は回転速度や負荷に基づいて決定する。単一気筒が
毎回失火している場合には、図22に示すようにP2の
位相角Aは失火気筒により異なるので、失火している気
筒の数が1気筒であることが判定された場合には、P2
の位相角Aにより失火気筒の識別を行う。2気筒が失火
している場合には、図7に示したようにP2の大きさが
失火パターン(NO.3〜6)により異なるので、失火
している気筒の数が2気筒であることが判定された場合
には、P2の大きさを所定のしきい値と比較することに
より失火パターンの識別を行う。P2の大きさは回転速
度や負荷に依存するので、しきい値は回転速度や負荷に
基づいて決定する。さらに、それぞれの失火パターン毎
に図23に示すようにP1、P2の位相角は失火気筒に
より異なるので、失火パターンが識別された後、P1、
P2の位相角により失火気筒の識別を行う。3気筒以上
が失火している場合には、失火気筒の識別は行わず、失
火している気筒数の判定までで終了する。
ついて説明する。毎回失火が判定された後、一気筒ずつ
燃料供給を停止してP2やP1の変化を調べる。変化が
無い場合、その気筒が失火していると識別する。
い。たとえば、1/2回転周期成分、2/3回転周期成
分、1回転周期成分と2回転周期成分の大きさのトータ
ルにより、失火している気筒の数を判定し、さらに失火
気筒を識別後に失火と識別された気筒に対し、燃料供給
を停止してP2やP1の変化を調べ、変化が無い場合そ
の気筒は失火していると最終的判定をし、変化があった
場合その気筒は失火していないとして失火気筒識別を取
り消す様にしてもよい。
識別(図6のステップS19)の他の実施例について説
明する。なお、この実施例では、失火している気筒の数
の判定のみを行う。図24に示すように失火が発生した
場合の、ΣP2(例えば過去8点過分のP2の和)を負
荷で割った値とP2の位相角変化DAとをプロットする
と、失火した気筒の数(失火回数)により領域が別れ
る。したがってどの領域にいるかで失火した気筒の数を
判定することが可能である。なお、前述のように、DA
が例えば25未満の場合には、単一気筒失火と判定する
ので、DAが25度以上の場合に複数気筒気筒と判定
し、さらに図6に示した領域に基づいて失火した気筒数
を判定する。
説明する。この実施例は、低頻度失火(単一気筒失火、
複数気筒失火)であっても、毎回失火であっても適用可
能である。まず、図8に示したような各種失火パターン
に応じた複数の重み付け係数を予め設定しておく。係数
としては例えば、計算を容易にするため、失火を1、正
常を0とする。すなわち、失火パターンNO.2の場
合、1,1,0,0,0,0,0,0、NO.3の場
合、1,1,0,0,0,0,0,0、…となる。これ
らの係数と、Tf(i)との積和を2回転ごとに求め、
最大値を示したパターンを実際の失火パターンであると
判定し、さらに上記例では係数がメ1モに対応する気筒が
失火しているとして失火気筒の識別を行う。なお、パタ
ーンは2回転分に限定するものではなく、例えば1回転
分として、1回転ごとに失火気筒の識別を行う様にして
もよい。また、重み付け係数も、上記に限定するもので
はなく、実際の失火時のデータから求めるとより精度が
向上する。なお、上記実施例は、失火が発生したと判定
された後の失火気筒識別の例として説明したが、後述す
る、トルクによる燃焼状態診断の場合等計測誤差の影響
が小さい場合には、失火の発生の判定そのものを行うこ
とも可能である。すなわち、各パターンとの積和が全て
所定範囲内の場合正常と判定し、範囲外の場合、所定外
となった失火パターンの内から最大値のパターンを実際
の失火パターンであると判定するものである。
図6により説明した実施例とステップS7が異なる。図
25に図6と異なる部分を示す。特定回転周期成分によ
り燃焼状態を判定する条件を次のようにする。(a)2
回転周期成分P2が所定のしきい値KL2以上かどうか
と、(b)低速時には1回転周期成分P1が所定のしき
い値KL1以上かどうかと、(c)高速時でリングギア
のピッチ誤差学習が終了している場合には1回転周期成
分P1が所定のしきい値KL1以上かどうかを調べ、条
件(a)、(b)、(c)の何れかが成立していれば失
火が発生していると判定されステップS8へ進む。条件
(a)、(b)、(c)の何れも成立していなければ、
失火は発生していないと判定されステップS9へ進み正
常判定する。このようにする理由は、P1に対するリン
グギアのピッチ誤差の影響が低速時には少ないため、ピ
ッチ誤差学習が終了していない場合でも判定に用いるこ
とが可能であるからである。低速とはおおよそ2000
から3000r/min以下の回転速度域を示す。
を抽出する特定回転周期成分に応じて変えることも好ま
しい。例えば、2回転周期成分P2は前述のようにリン
グギアのピッチ誤差の影響を受け難いので、P2用には
幅を狭くしてゲインを重視した設定とし、1回転周期成
分P1用には幅を広くして誤差の低減を重視した設定と
する。
て説明する。前述の診断条件の他に以下述べる方法を提
案する。
前述の図6のステップS7でしきい値を超えていたと判
定された回数と、その間のP2の位相角変化DAとをプ
ロットした例である。NO.は図8に示した失火パター
ンを示す。通常の失火時には斜線部に入ることはなく、
悪路等で外乱を受けた場合には斜線部に入ることが多
い。したがって、斜線部に入った場合には、外乱等によ
る失火誤検出であると判定して、その後の処理を中断
し、さらに所定の時間診断を中断するようにする。な
お、失火発生時のプロットは理想的状態の場合の位置で
あり、実際にはばらつきがあり、失火発生時に斜線範囲
に入らないように余裕を持たせてある。さらに斜線部の
形状については、失火時の入らないように設定すれば良
く、本実施例に限定するものではない。
る。例えば外乱が発生した場合、図27に示すようにT
fが負の側(加速側)にも振れるので、所定のしきい値
TfSL2を超えたら診断を中断する様にしておく。失
火の場合にはTfは基本的には正の側(減速側)にしか
振れず、負の側には多少しか振れない。したがってTf
SL2は、失火の場合の負の方向の振れよりも絶対値で
大きい値に設定する。失火時のTfの振れは回転速度や
負荷に依存するので、TfSL2は回転速度や負荷に基
づいて決定する(回転速度に対する依存度は小さいの
で、負荷のみで決定することも可能である)。また、図
18にて説明したP2の位相角のベースであるAbes
eが、失火発生時には、0度から開始するが、外乱発生
時には例えば−180から始まるので、0度から所定値
以上異なる場合には、診断を中断するようにしてもよ
い。
施例について説明したが、以下エンジンのトルクに基づ
く燃焼状態診断の実施例について説明する。回転速度に
基づく燃焼状態診断の実施例と類似部分が多いので、特
に異なる部分について説明する。図28は処理フローを
示すフローチャートである。このフローも、回転速度に
基づく燃焼状態診断の実施例のフローチャートで説明し
たのと同様に燃焼サイクルに同期して起動される。
する。このトルクは所定のクランク角度における(例え
ば燃焼上死点後30度)瞬時値でも良いし、所定のクラ
ンク角度間の平均値でも良い。さらに、1燃焼サイクル
に1回でも良いし、N回でも良い。次にステップS10
2で特定回転周期成分を抽出する。トルクに基づく燃焼
状態診断の場合、回転速度に基づく燃焼状態診断の様に
リングギアのピッチ誤差の影響が無いので、その補正は
不要である。すなわち、計測されたトルク値を直接的に
使用することができる。さらに、トルクは、失火時には
ほぼ0、正常時には負荷に応じた正の値を示し、加速や
減速時にはトルクが一様に増減するだけで、トルクが比
較的急激に変化する時以外は長周期の成分の影響が少な
いので、低域成分を除去しなくてもその影響を受け難
い。なお、低域成分を除去することはより好ましい。
値を2回転分記憶し、ステップS103で特定回転周期
成分を抽出する。ステップS104で診断条件が成立し
ていると判定されたら、ステップS105で特定回転周
期成分により燃焼状態を判定する。本実施例においては
前述のようにリングギアのピッチ誤差の影響が無いの
で、ピッチ誤差学習をせずに1回転周期成分を用いるこ
とができる。
診断の実施例のフローチャートで説明したのと同様であ
る。ただし、失火時にTfは正の値となる(Tが増加方
向)が、トルクは減少方向となるため、失火時のそれら
の挙動は逆方向となるのと、P2の位相角Abase、
Aの値も異なることを記しておく。
例について説明したが、失火診断に限定するものではな
い。例えば、特定回転周期成分により燃焼状態を判定す
る際に使用するしきい値を失火判定用のしきい値より小
さく設定し、失火にまではいたらないが、燃焼が悪化し
ている状態等を判定することも可能である。
度情報や、トルクの場合についての実施例について説明
したが、これに限定するものではない。例えば、エンジ
ンの燃焼室内の圧力や、排気ガス中の酸素濃度(酸素濃
度センサの出力信号)、エンジンの振動等に対して適用
することも可能である。
動情報等の燃焼状態パラメータから失火等の異常燃焼に
関係する特定回転周期成分を抽出し、燃焼状態を判定す
るので、精度良く燃焼状態を診断することができる。
成図である。図2は演算回路の構成図である。図3は各
信号のタイミングを示す図である。図4は回転速度計測
区間を説明する図である。図5は本発明の一実施例の機
能構成ブロック図である。図6は本発明の一実施例の処
理フローを示すフローチャートである。図7は失火発生
時の各種回転同期成分の大きさを示す図である。図8は
失火パターンを示す図である。図9は重み付け係数の例
を説明する図である。図10は重み付け係数の例を説明
する図である。図11は重み付け係数の例を説明する図
である。図12は重み付け係数の例を説明する図であ
る。図13は失火発生時の特定回転周期成分等の挙動を
説明する図である。図14は失火発生時の特定回転周期
成分等の挙動を説明する図である。図15は失火発生時
の特定回転周期成分等の挙動を説明する図である。図1
6は失火発生時の特定回転周期成分等の挙動を説明する
図である。図17は失火発生時の2回転周期成分の挙動
を説明する図である。図18は失火発生時の特定回転周
期成分等の挙動を説明する図である。図19は失火発生
時の2回転周期成分の挙動を説明する図である。図20
は失火発生時の2回転周期成分の挙動を説明する図であ
る。図21は失火発生時のTf等の挙動を説明する図で
ある。図22は失火発生時の2回転周期成分の挙動を説
明する図である。図23は失火発生時の特定回転周期成
分の挙動を説明する図である。図24は失火気筒識別方
法を説明する図である。図25は他の実施例の処理フロ
ーを示すフローチャートの相違部である。図26は診断
を中断する方法を説明する図である。図27は外乱発生
時のTfの挙動の例を示す図である。図28は他の実施
例の処理フローを示すフローチャートである。
サ、8…演算回路
Claims (14)
- 【請求項1】多気筒エンジンの回転速度または発生トル
ク等のエンジンの燃焼状態に応じて変化する燃焼状態パ
ラメータの値を計測し、前記燃焼状態パラメータに基づ
いて燃焼状態を判定するエンジンの燃焼状態診断装置に
おいて、 前記多気筒エンジンの各点火サイクル間に、所定のクラ
ンク角度に対応してN回(少なくとも1回)エンジン回
転に同期して燃焼状態パラメータの値を計測する燃焼状
態パラメータ計測手段と、 前記燃焼状態パラメータ計測手段により計測された少な
くとも2回転分の燃焼状態パラメータから前記エンジン
回転に同期した周期の特定回転周期成分を抽出する特定
回転周期成分抽出手段と、 前記特定回転周期成分抽出手段により抽出された特定回
転周期成分に基づいて燃焼状態を判定する燃焼状態判定
手段と、を備え、 前記燃焼状態パラメータ計測手段は、エンジンの各点火
サイクル間にN回、所定のクランク角度間を回転する所
要時間T(i)(i;i番目のサンプリング)を計測
し、 前記特定回転周期成分抽出手段は、前記所要時間T
(i)の低域成分を除去するフィルタ通過後の所要時間
Tf(i)を算出する低域阻止フィルタ手段を備え、さ
らにTf(i)から回転に同期した周期の特定回転周期
成分を抽出すること、を特徴とするエンジンの燃焼状態
診断装置。 - 【請求項2】請求項1において、 前記低域阻止フィルタ手段はエンジン2回転より長い周
期の成分を通過阻止するフィルタ手段であることを特徴
とするエンジンの燃焼状態診断装置。 - 【請求項3】請求項1において、 前記低域阻止フィルタ手段は、燃焼順番が隣り合った気
筒に対応する所要時間T(i)から差分〔T(i)−T
(i−N)〕を算出し、フィルタ処理後の所要時間Tf
(i)とすることを特徴とするエンジンの燃焼状態診断
装置。 - 【請求項4】多気筒エンジンの回転速度または発生トル
ク等のエンジンの燃焼状態に応じ変化する燃焼状態パラ
メータの値を計測し、前記燃焼状態パラメータに基づい
て燃焼状態を判定するエンジンの燃焼状態診断装置にお
いて、 前記多気筒エンジンの各点火サイクル間に、所定のクラ
ンク角度に対応してN回(少なくとも1回)エンジン回
転に同期して燃焼状態パラメータの値を計測する燃焼状
態パラメータ計測手段と、 前記燃焼状態パラメータ計測手段により計測された少な
くとも2回転分の燃焼状態パラメータから前記エンジン
回転に同期した周期の特定回転周期成分を抽出する特定
回転周期成分抽出手段と、 前記特定回転周期成分抽出手段により抽出された特定回
転周期成分に基づいて燃焼状態を判定する燃焼状態判定
手段と、を備え、 前記特定回転周期成分抽出手段は、少なくとも2回転分
の燃焼状態パラメータまたはTf(Xとする)、すなわ
ちX(i)、X(i−1)、…、X(i−c+1)〔c
は(エンジンの気筒数×N)以上、i;i番目のサンプ
リング〕と予め設定した少なくとも2組のそれぞれc個
からなる重み付け係数群との積の和から回転に同期した
周期のXの変動成分である特定回転周期成分を抽出する
演算手段を備えたことを特徴とするエンジンの燃焼状態
診断装置。 - 【請求項5】請求項4において、 前記重み付け係数群は、エンジン2回転に同期した周期
の2回転周期成分を抽出するように設定されていること
を特徴とするエンジンの燃焼状態診断装置。 - 【請求項6】多気筒エンジンの回転速度または発生トル
ク等のエンジンの燃焼状態に応じ変化する燃焼状態パラ
メータの値を計測し、前記燃焼状態パラメータに基づい
て燃焼状態を判定するエンジンの燃焼状態診断装置にお
いて、 前記多気筒エンジンの各点火サイクル間に、所定のクラ
ンク角度に対応してN回(少なくとも1回)燃焼状態パ
ラメータの値を計測する燃焼状態パラメータ計測手段
と、 前記燃焼状態パラメータ計測手段により計測された少な
くとも2回転分の燃焼状態パラメータから前記エンジン
回転に同期した周期の特定回転周期成分を抽出する特定
回転周期成分抽出手段と、 前記特定回転周期成分抽出手段により抽出された特定回
転周期成分に基づいて燃焼状態を判定する燃焼状態判定
手段と、を備え、 前記特定回転周期成分抽出手段は、前記エンジンの2回
転周期に同期した2回転周期成分を抽出することを特徴
とするエンジンの燃焼状態診断装置。 - 【請求項7】多気筒エンジンの回転速度または発生トル
ク等のエンジンの燃焼状態に応じ変化する燃焼状態パラ
メータの値を計測し、前記燃焼状態パラメータに基づい
て燃焼状態を判定するエンジンの燃焼状態診断装置にお
いて、 前記多気筒エンジンの各点火サイクル間に、所定のクラ
ンク角度に対応してN回(少なくとも1回)燃焼状態パ
ラメータの値を計測する燃焼状態パラメータ計測手段
と、 前記燃焼状態パラメータ計測手段により計測された少な
くとも2回転分の燃焼状態パラメータから前記エンジン
回転に同期した周期の特定回転周期成分を抽出する特定
回転周期成分抽出手段と、 前記特定回転周期成分抽出手段により抽出された特定回
転周期成分に基づいて燃焼状態を判定する燃焼状態判定
手段と、を備え、 前記特定回転周期成分抽出手段は、エンジンの1回転周
期に同期した1回転周期成分を抽出することを特徴とす
るエンジンの燃焼状態診断装置。 - 【請求項8】多気筒エンジンの回転速度または発生トル
ク等のエンジンの燃焼状態に応じ変化する燃焼状態パラ
メータの値を計測し、前記燃焼状態パラメータに基づい
て燃焼状態を判定するエンジンの燃焼状態診断装置にお
いて、 前記多気筒エンジンの各点火サイクル間に、所定のクラ
ンク角度に対応してN回(少なくとも1回)燃焼状態パ
ラメータの値を計測する燃焼状態パラメータ計測手段
と、 前記燃焼状態パラメータ計測手段により計測された少な
くとも2回転分の燃焼状態パラメータから前記エンジン
回転に同期した周期の特定回転周期成分を抽出する特定
回転周期成分抽出手段と、 前記特定回転周期成分抽出手段により抽出された特定回
転周期成分に基づいて燃焼状態を判定する燃焼状態判定
手段と、を備え、 前記燃焼状態判定手段は、前記特定回転周期成分の大き
さが所定の値を連続して超えた回数をカウントし、その
カウント値が所定の値を超えたとき毎回失火と判定し、
超えない場合には低頻度失火と判定することを特徴とす
るエンジンの燃焼状態診断装置。 - 【請求項9】多気筒エンジンの回転速度または発生トル
ク等のエンジンの燃焼状態に応じ変化する燃焼状態パラ
メータの値を計測し、前記燃焼状態パラメータに基づい
て燃焼状態を判定するエンジンの燃焼状態診断装置にお
いて、 前記多気筒エンジンの各点火サイクル間に、所定のクラ
ンク角度に対応してN回(少なくとも1回)燃焼状態パ
ラメータの値を計測する燃焼状態パラメータ計測手段
と、 前記燃焼状態パラメータ計測手段により計測された少な
くとも2回転分の燃焼状態パラメータから前記エンジン
回転に同期した周期の特定回転周期成分を抽出する特定
回転周期成分抽出手段と、 前記特定回転周期成分抽出手段により抽出された特定回
転周期成分に基づいて燃焼状態を判定する燃焼状態判定
手段と、を備え、 前記燃焼状態判定手段は、失火が発生していると判定さ
れたときに、複数の燃焼状態パラメータまたはTf(X
とする)、すなわちX(i)、X(i−1)、…、X
(i−d+1)(dは定数)と予め設定した複数のパタ
ーンのd個からなる重み付け係数群との積の和から最大
値を示したパターンを特定し、その最大値とその特定さ
れたパターンに基づいて失火気筒の識別を行う失火気筒
識別手段を備えたことを特徴とするエンジンの燃焼状態
診断装置。 - 【請求項10】請求項1から9のいずれかにおいて、 さらに所定の期間内に前記燃焼状態判定手段により失火
が発生していると判定された回数を計測する失火回数計
測手段を備え、その回数が所定の値を超えた場合には運
転者への警告を行う警報手段および/または、失火情報
の記憶を行う失火情報記憶手段を備えたことを特徴とす
るエンジンの燃焼状態診断装置。 - 【請求項11】多気筒エンジンの回転速度、または発生
トルク等のエンジンの燃焼状態に応じ変化する燃焼状態
パラメータの値を計測し、前記燃焼状態パラメータに基
づいて燃焼状態を判定するためのプログラムを記録した
記録媒体であって、 前記多気筒エンジンの各点火サイクル間に、所定のクラ
ンク角度に対応してN回(少なくとも1回)燃焼状態パ
ラメータの値を計測させ、 少なくとも2回転分の計測された燃焼状態パラメータか
ら回転に同期した周期の特定回転周期成分を抽出させ、 抽出された特定回転周期成分に基づいて燃焼状態を判定
させることを特徴とするエンジンの燃焼状態診断プログ
ラムを記録した記録媒体。 - 【請求項12】請求項11において、 燃焼状態パラメータとして所定のクランク角におけるト
ルクの瞬時値または前記所定のクランク角度間のトルク
平均値を計測し、前記トルクの変動値を直接的に使用す
ることを特徴とするエンジンの燃焼状態診断プログラム
を記録した記録媒体。 - 【請求項13】請求項11において、 前記燃焼状態判定手段は、前記特定回転周期成分の大き
さが所定の値を連続して超えた回数をカウントし、その
カウント値が所定の値を超えたとき毎回失火と判定し、
超えない場合には低頻度失火と判定することを特徴とす
るエンジンの燃焼状態診断プログラムを記録した記録媒
体。 - 【請求項14】請求項11において、 前記特定回転周期成分抽出手段は、特定回転周期成分の
位相を算出する位相算出手段を含み、前記燃焼状態判定
手段は、少なくとも前記特定回転周期成分の位相に基づ
いて失火気筒数および/または、失火気筒の識別をおこ
なうことを特徴とするエンジンの燃焼状態診断装置。
Priority Applications (6)
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---|---|---|---|
JP17219597A JP3478707B2 (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | エンジンの燃焼状態診断装置およびその診断プログラムを記録した記録媒体 |
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