JP2016164406A - 内燃機関の失火検出装置 - Google Patents

内燃機関の失火検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】失火の検出精度に優れた失火検出装置を提供すること。【解決手段】内燃機関の失火検出装置1では、平準値演算手段30が、各気筒11a〜11fの膨張行程における実測値ω0を、過去の膨張行程における特定の平準値ω60smを用いて平準化する。第1変動量演算手段40が、対象気筒11aの膨張行程における実測値ω0と、当該膨張行程直前の膨張行程における平準値ω1smとの差分(第1変動量)を算出する。平準値変動量演算手段50が、第1気筒11aよりもクランク軸の整数倍回転前の膨張行程における平準値ω3smと、その直前の平準値ω4smとの差分(平準値変動量)を算出する。第2変動量演算手段60が、第1変動量と平準値変動量との差分(第2変動量ΔΔωsm)を算出する。失火検出手段70が、第2変動量ΔΔωsmと所定の値KMFωとを比較して失火を検出する。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の失火を検出する装置に関する。
従来、内燃機関の失火を検出する装置として、内燃機関の回転数の瞬間的な変化を測定するものがある。この失火検出装置では、点火毎に瞬時回転数を求め、この瞬時回転数に基づいて、過去の瞬時回転数との一階差分や二階差分を行うことにより回転数の変動量を求め、この回転変動量に基づいて失火の有無を判定している。しかしながら、瞬時回転数は測定による誤差や燃焼のばらつきがある。そのため、過去の瞬時回転数と検出対象の瞬時回転数との一階差分や二階差分を行うと、それぞれの瞬時回転数のばらつきが累積して、得られた変動量に大きなばらつきが生じる。その結果、当該変動量に基づいて正常時と区別する失火判定が困難となり、失火の検出精度が低下するという問題がある。
かかる問題を解消するため、特許文献1に開示の構成では、回転変動量を気筒別に平滑化処理して失火判定を行う。この平滑化処理により算出された平滑化回転変動量は、失火検出の対象となる気筒における今回の回転変動量と、当該気筒における前回までの回転変動量とを所定比率で合算したものである。そのため、平滑化回転変動量は、個々の回転変動量よりも、測定による誤差や燃焼のばらつきの影響が低減されたものとなっている。したがって、平滑化回転変動量に基づいて失火判定をおこなうことにより、特定気筒における連続失火を精度良く検出できるようにしている。
特許第4055611号公報
しかしながら、上記平滑化処理により算出された平滑化回転変動量は、失火検出の対象となる気筒における今回の回転変動量と、当該気筒における前回までの回転変動量とを所定比率で合算したものである。これにより、平滑化回転変動量は、個々の回転変動量よりも、測定による誤差や燃焼のばらつきの影響が低減されたものとなっている。そのため、同一気筒における連続失火ではなく、当該気筒における単発失火の場合には、平滑化処理において、単発失火に起因する回転変動量は、前回までの正常時の回転変動量と平滑化されて、検出が困難となる。その結果、単発失火を精度良く検出することができないため、失火の検出精度の向上について改良の余地がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、失火の検出精度に優れた失火検出装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、複数の気筒を有する内燃機関に備えられたクランク軸の回転に応じて所定の回転角度ごとに回転信号を出力する回転信号出力手段と、
該回転信号出力手段の出力信号に基づき、各気筒の膨張行程における回転角度間の回転に要した期間を計測することにより定まる実測値を算出する実測値演算手段と、
該実測値演算手段の演算結果に基づいて、上記各気筒の膨張行程における実測値を、該膨張行程よりも過去の膨張行程における実測値から算出された平準値のうち特定の平準値を用いて平準化する平準値演算手段と、
上記実測値演算手段及び上記平準値演算手段の演算結果に基づいて、上記複数の気筒のうちの検出対象である対象気筒の膨張行程における実測値と、該対象気筒の膨張行程の直前の膨張行程における実測値を平準化して算出された直前平準値との差分を第1変動量として算出する第1変動量演算手段と、
上記回転信号出力手段の出力値及び上記平準値演算手段の演算結果に基づいて、上記対象気筒の膨張行程よりも上記クランク軸の整数倍回転前の膨張行程における実測値を平準化して算出された第1平準値と、該第1平準値を算出するための上記膨張行程の直前の膨張行程における実測値を平準化して算出された第2平準値との差分を平準値変動量として算出する平準値変動量演算手段と、
上記第1変動量演算手段及び上記平準値変動量手段の演算結果に基づいて、上記第1変動量と上記平準値変動量との差分を第2変動量として算出する第2変動量演算手段と、
該第2変動量演算手段の演算結果に基づいて、上記第2変動量と予め設定された所定の値とを比較することにより、失火を検出する失火検出手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の失火検出装置にある。
上記内燃機関の失火検出装置においては、平準値演算手段により算出された平準値は、平準化されることによって瞬時の実測値よりもばらつきが低減されたものとなっている。そのため、第1変動量演算手段において使用される平準値に加え、平準値変動量演算手段において算出される一階差分である平準値変動量もばらつきが低減されたものとなっている。その結果、第2変動量演算手段において、第1変動量と平準値変動量との差分である第2変動量(すなわち、二階差分)における、測定による誤差や燃焼のばらつきの影響が低減することとなる。これにより、失火時の第2変動量(ΔΔωsm)と、正常時の第2変動量(ΔΔωsm)との差がより大きくなるため、失火を検出しやすくなることから、失火の検出精度が向上する。
そして、第1変動量演算手段では、対象気筒の膨張行程における実測値と、平準値演算手段により算出された直前平準値との差分(一階差分)を算出している。そのため、失火を検出しようとする気筒における今回の実測値は、平準値演算手段によって平準化されていないことから、今回の実測値が平準値に埋もれることがない。これにより、特定気筒における連続失火に限らず、気筒を特定しない単発失火を精度良く検出することができるため、検出精度が一層向上する。
以上のごとく、本発明によれば、失火の検出精度に優れた失火検出装置を提供することができる。
実施例1における、内燃機関の失火検出装置の構成を表すブロック図。 実施例1における、失火検出装置を備える内燃機関の模式図。 実施例1における、失火判定処理のフロー図。 実施例1における、平準値の算出方法を説明するための模式図。 実施例1における、失火確定処理のフロー図。 変形例1における、失火判定処理のフロー図。 変形例2における、失火判定処理のフロー図。 比較例及び試験例における、失火検出精度試験のシミュレーション結果を表す図。 比較例及び試験例における、失火検出精度試験のシミュレーション結果を表す図。 比較例及び試験例における、平準化係数のシミュレーション結果を表す図。 実施例2における、内燃機関の失火検出装置の構成を表すブロック図。 実施例2における、失火判定処理のフロー図。 変形例3における、失火判定処理のフロー図。 変形例4における、失火判定処理のフロー図。
本発明の内燃機関の失火検出装置は、自動車等に搭載される内燃機関に使用することができる。
(実施例1)
本例の実施例に係る失火検出装置につき、図1〜図10を用いて説明する。
本例の内燃機関の失火検出装置1は、図1に示すように、回転信号出力手段10、実測値演算手段20、平準値演算手段30、第1変動量演算手段40、平準値変動量演算手段50、第2変動量演算手段60及び失火検出手段70を備える。
図1〜図3に示すように、回転信号出力手段10は、複数の気筒11a〜11fを有する内燃機関100に備えられたクランクシャフト(図示せず)の回転に応じて所定の回転角度ごとに回転信号を出力する。
実測値演算手段20は、回転信号出力手段10の出力信号に基づき、各気筒11a〜11fの膨張行程における回転角度間の回転に要した期間を計測することにより定まる実測値ω0を算出する。
平準値演算手段30は、実測値演算手段20の演算結果に基づいて、各気筒11a〜11fの膨張行程における実測値ω0を、当該膨張行程よりも過去の膨張行程における実測値から算出された平準値のうち特定の平準値ω60smを用いて平準化する。
第1変動量演算手段40は、実測値演算手段20及び平準値演算手段30の演算結果に基づいて、複数の気筒11a〜11fのうちの検出対象である対象気筒11aの膨張行程における実測値ω0と、対象気筒11aの膨張行程の直前の膨張行程における実測値を平準化して算出された直前平準値ω1smとの差分を第1変動量として算出する。
平準値変動量演算手段50は、回転信号出力手段10の出力値及び平準値演算手段30の演算結果に基づいて、対象気筒(11a)の膨張行程よりもクランク軸の整数倍回転前の膨張行程における実測値を平準化して算出された第1平準値ω3smと、第1平準値ω3smを算出するための膨張行程の直前の膨張行程における実測値を平準化して算出された第2平準値ω4smとの差分を平準値変動量として算出する。
第2変動量演算手段60は、第1変動量演算手段40及び平準値変動量手段50の演算結果に基づいて、第1変動量と平準値変動量との差分を第2変動量ΔΔωsmとして算出する。
失火検出手段70は、第2変動量演算手段60の演算結果に基づいて、第2変動量ΔΔωsmと予め設定された所定の値KMFωとを比較することにより、失火を検出する。
以下、本例の内燃機関の失火検出装置1(以下、「失火検出装置1」ともいう)について、詳述する。
本例の内燃機関の失火検出装置1は、図2に示す内燃機関(エンジン)100に備えられる。内燃機関100には、6つの気筒11a〜11f(図2においては第1気筒11aのみ示す)、吸気管12、吸気管圧力センサ13、電子制御装置(ECU)14、回転角センサ15、基準位置センサ16、排ガスセンサ17、水温センサ18を備える。
吸気管12は、エアクリーナから導入された吸入空気を内燃機関100内に導く。吸気管圧力センサ13は、吸気管2内の圧力を検出する。回転角センサ15は、クランク軸に配設され、所定クランク角度毎に信号を出力する。基準位置センサ16は、カム軸に配設され各気筒11a〜11fにおける基準気筒の基準位置(例えば11aの圧縮上死点)ごとに信号を出力する。水温センサ18は、冷却水の温度を検出する。そして、ECU14に、吸気管圧力センサ13、回転角センサ15、基準位置センサ16、排ガスセンサ17、水温センサ18及びその他の図示しないセンサの検出信号に基づいて燃料系および点火系の最適な制御量を演算し、インジェクタ19および点火コイル102、点火プラグ101等を的確に制御するための制御信号を出力する。
ECU14はCPU14a、ROM14b、RAM14c及びI/Oポート14dを備える。CPU14aは演算処理を行う。ROM14bは、制御プログラムおよび演算に必要な制御定数を記憶している。RAM14cは、CPU14aの動作中に演算データを一時記憶する各記憶部(図1参照)を構成している。I/Oポート14dは、外部から信号を入出力する。さらに、ECU14にはMIランプ103が接続されており、内燃機関等に異常が生じたときには、当該MIランプ103を点灯させる。
次に、本例の失火検出装置1における失火判定処理について図3を参照して説明する。失火判定処理では、まず、失火を検出する対象の気筒である対象気筒11aのω算出タイミングであるかチェックする(S100)。ω算出タイミングは、クランクパルス信号のタイミングに同期して処理され、本例では30°CAごとである。S100において、ω算出タイミングでない場合(S100のNo)は、失火判定処理を終了する。S100において、ω算出タイミングである場合(S100のYes)は、実測値としてのω0を算出する(S101)。
S101において、ω0は実測値演算手段20(図1参照)によって次の式1で算出される。
(式1) ω0=KMFSTED/(TMFED−TMFST)/6
なお、式1において、TMFSTはω算出期間スタート時刻であり、TMFEDはω算出期間エンド時刻であり、KMFSTEDはω算出期間のクランク角度(本例では、120°)である。そして、TMFST及びTMFEDは回転信号出力手段10により検出される。
次に、図3に示すように、ΔΔωsmを次の式2に基づいて算出する(S102)。
(式2) ΔΔωsm=(ω1sm−ω0)−(ω4sm−ω3sm)
なお、式2において、ω1smは後述する平準値記憶部31(図1参照)に格納された対象気筒11aの膨張行程の直前の膨張行程における平準値である。また、ω3smは平準値記憶部31に格納された対象気筒11aの膨張行程よりもクランク軸1回転前の膨張行程における平準値である。また、ω4smはω3smを算出する膨張行程の直前の膨張行程の平準値である。
すなわち、図3に示すように、S102では、まず、第1変動量演算手段40(図1参照)によって、ω1smとω0との差分である第1変動量としてω1sm−ω0を算出し、第1変動量記憶部41(図1参照)に格納する。続いて、平準値変動量算出手段50(図1参照)によって、ω4smとω3smとの差分である平準値変動量としてω4sm−ω3smを算出し、平準値変動量記憶部51(図1参照)に格納する。そして、第2変動量演算手段60(図1参照)によって、式2に基づいて第2変動量としてΔΔωsmを算出し、第2変動量記憶部61(図1参照)に格納する。
次に、図3に示すように、失火判定をする(S103)。S103では、第2変動量記憶部61に格納されたΔΔωsmと、失火検出部70により、判定閾値記憶部75(図1参照)に格納された閾値KMFωとを比較する。比較した結果、ΔΔωsmがKMFω以下である場合(S103のNo)は、失火なしと判断して、失火フラグであるFMFに0を格納する処理をする(S108)。一方、ΔΔωsmがKMFωより大きい場合(S103のYes)は、失火ありと判断して、FMFに1を格納する処理を行う(S104)。触媒ダメージ失火を確定するためのカウンタCMFCTと、エミッション悪化失火を確定するためのカウンタCMFEMとをそれぞれカウントアップ処理する(S105)。なお、図3において、CMFCTOはカウントアップ前のCMFCTであり、CMFEMOはカウントアップ前のCMFEMである。
そして、図3に示すように、ω2sm、ω3sm、ω4sm、ω5sm、ω6sm及びω60smの処理を行う(S106)。なお、ω2smは対象気筒11aの膨張行程よりも二つ前の膨張行程における平準値であり、ω5smは対象気筒11aの膨張行程よりも5つ前の膨張行程の平準値であり、ω6smは対象気筒11aの前回の膨張行程(クランク軸2回転前の膨張行程)における平準値である。ω60smは、対象気筒11aにおける今回の平準化処理に使用するため特定の平準値である。S106では、次回の失火検出の対象気筒11aのために、平準値記憶部35(図1参照)において、ω6smをω60smに格納するとともに、ω5smをω6smに、ω4smをω5smに、ω3smをω4smに、ω2smをω3smに、ω1smをω2smにそれぞれ格納する。すなわち、ω2sm〜ω6smを順送りに格納して処理する。なお、エンジン始動時には、平準値ω6sm、ω5sm、ω4sm、ω3sm、ω2sm、として、予めROM14b(図2参照)に記憶された所定の初期値を格納する。
次に、図3に示すように、ω1smを算出する(S107)。S107では、平準値演算手段30により、次の式3に基づいて算出する。
(式3) ω1sm=ω0*KSM+ω60sm*(1−KSM)
なお、KSMは平準化係数であって、0<KSM<1を満たす所定の値が設定される。これにより、算出されるω1smは、対象気筒11aの膨張行程における瞬時の実測値としてのω0と、対象気筒11aの前回の膨張行程の平準値である特定の平準値ω60smとが所定比率で合算されたものとなっている。
S107において、次回のω0を算出するためのω1sm、ω3sm及びω4smが平準値記憶部35(図1参照)に記憶されて、処理を終了する。その後、S100において、次の気筒11fのω算出タイミングになると、S100〜S107で一連の処理が行われる。すなわち、この一連の失火判定処理を行うことにより、S106において、図4に示すように、今回の処理T1、次回の処理T2、次々回の処理T3・・・が順次なされることとなる。これにより、気筒11a〜11f毎にω0を平準化することができる。そして、S102において、平準化によってばらつきの小さくなったω1sm、ω3smおよびω4smと、平準化されていない最新のω0とからΔΔωsmを求めることができ、当該ΔΔωsmを失火判定手段70において使用することができる。
次に、本例の内燃機関の失火検出装置1における失火確定処理を説明する。図5に示すように、まず、失火確定タイミングであるかチェックする(S200)。失火確定タイミングは、クランクパルス信号のタイミングに同期して処理され、本例では360°CA(クランクシャフト一回転、すなわちエンジン一回転)ごとである。S200において、失火確定タイミングでないと判断された場合は、失火確定処理を終了する(S200のNo)。
一方、S200において、失火確定タイミングであると判断された場合(S200のYes)は、CMFCTとKMFCTとを比較する(S201)。なお、CMFCTは上述の触媒ダメージ失火カウンタであって、S103〜S105において失火と判定される毎にカウントアップされるものである。KMFCTは触媒ダメージ失火と判定するCMFCTの閾値であって、ROM104bに予め記憶されている。S201において、CMFCT>KMFCTであると判定された場合(S201のYes)には、触媒ダメージ失火を確定する(S202)。触媒ダメージ失火と確定されると、車両に設置してあるMIランプを点滅させたり、異常処置を行ったりするなど車両において予め設定された処理を実施し、S203に進む。一方、S201において、CMFCT>KMFCTでないと判定された場合(S201のNo)には、S202に進まずにS203に進む。
次に、CMFEMとKMFEMとを比較する(S203)。なお、CMFEMは上述のエミッション悪化失火カウンタであって、S103〜S105において失火と判定される毎にカウントアップされるものである。KMFEMはROM104bに予め記憶されたエミッション悪化失火と判定するCMFEMの閾値である。S203において、CMFEM>KMFEMであると判定された場合(S203のYes)には、エミッション悪化失火を確定する(S204)。エミッション悪化失火と確定されると、触媒ダメージ失火の確定時と同様に、車両に設置してあるMIランプを点滅させたり、異常処置を行ったりするなど車両において予め設定された処理を実施し、S205に進む。一方、S203において、CMFEM>KMFEMでないと判定された場合(S203のNo)には、S204に進まずにS205に進む。
S205では、触媒ダメージを判定するエンジン回転インターバルカウンタであるCCTをカウントアップし、S206に進む。なお、図5においてCCTOはカウントアップする前のCCTである。S206では、CCTとKCCTとを比較する。KCCTは、所定のエンジン回転数であって、ROM104bに予め記憶されている。本例では、KCCTは、OBDII法規制で設定されている200回転が設定されている。S206において、CCT>KCCTである場合(S206のYea)は、S207へ進む。S207では、触媒ダメージ失火カウンタであるCMFCTとエンジン回転インターバルカウンタであるCCTを0にリセットして、S208に進む。一方、S206において、CCT>KCCTでない場合(S206のNo)は、S207に進まずS208へ進む。
S208では、エミッション悪化を判定するエンジン回転インターバルカウンタCEMをカウントアップして、S209に進む。なお、図5において、CEMOはカウントアップする前のCEMである。S209では、CEMとKCEMとを比較する。KCEMは、所定のエンジン回転数であって、ROM104bに予め記憶されている。本例では、OBDII法規制で設定されている1000回転が設定されている。S209において、CEM>KCEMである場合(S209のYes)は、S210へ進む。S210では、エミッション悪化失火カウンタであるCMFEMとエンジン回転インターバルカウンタであるCEMを0にリセットし、失火確定処理を終了する。一方、S209において、CEM>KCEMでないと判断された場合(S209のNo)は、失火確定処理を終了する。そして、次の失火決定タイミングが到来すると、上述のS200〜S210を実行する。
本例の失火検出装置1によれば、平準値演算手段30により算出された平準値ω1sm〜ω6smは、平準化されることによって瞬時の実測値ω0よりもばらつきが低減されたものとなっている。そのため、第1変動量演算手段40において使用される平準値ω1smに加え、平準値変動量演算手段50において算出される一階差分である平準値変動量(ω4sm−ω3sm)もばらつきが低減されたものとなっている。その結果、第2変動量演算手段60において、第1変動量(ω1sm−ω0)と平準値変動量(ω4sm−ω3sm)との差分である第2変動量(すなわち、二階差分であるΔΔωsm)における、測定による誤差や燃焼のばらつきの影響が低減することとなる。これにより、失火時の第2変動量(ΔΔωsm)と、正常時の第2変動量(ΔΔωsm)との差がより大きくなるため、失火を検出しやすくなることから、失火の検出精度が向上する。
そして、第1変動量演算手段40では、第1変動量として、実測値ω0と平準化された直前平準値ω1smとの差分(一階差分)を算出している。そのため、失火を検出しようとする対象気筒11aにおける今回の実測値ω0は今回のΔΔωsmの算出においては平準化されていない。したがって、今回の失火判定処理において、対象気筒11aの実測値ω0が平準値に埋もれることがない。その結果、特定気筒における連続失火に限らず、気筒を特定しない単発失火を精度良く検出することができるため、検出精度が一層向上する。
さらに、第1変動量(ω1sm−ω0)と平準値変動量(ω4sm−ω3sm)との位相が360°となっていることからクランクパルスにおける製作公差をキャンセルすることができる。これにより、失火の検出精度を一層高めることができる。
本例では、S107において、平準値演算手段30は、対象気筒11aの膨張行程における実測値ω0と、特定の平準値(本例ではω60sm)とを所定比率で合算することにより、当該実測値ω0を平準化している。これにより、ω1smには、対象気筒11aにおける実測値ω0とともに、過去の実測値が所定比率で含まれることとなるため、ΔΔωsm(第2変動量)において、実測値における燃焼ばらつきの影響を低減することができる。その結果、正常時のΔΔωsmと失火時のΔΔωsmとの差を大きくことができ、失火の検出精度を向上することができる。
また、本例では、図3においてS107に示すように、平準値演算手段30は、特定の平準値として、対象気筒11aの前回の膨張行程における実測値を平準化して算出された平準値ω60smを用いている。これにより、各気筒11a〜11fにおいて、同一気筒11a〜11fでそれぞれ平準化されることなるため、気筒11a〜11f間の燃焼ばらつきの影響をなくすことができ、失火の検出精度を一層向上することができる。
なお、これに替えて、図6に示す変形例1のように、平準値演算手段30は、特定の平準値として、対象気筒11aの膨張行程よりもクランク軸の1回転前の膨張行程における実測値を平準化して算出された平準値ω40smを用いることとしてもよい。変形例1では、まず、実施例1と同様にS100〜S106(図3参照)を行う。その後、図6に示すように、平準値演算手段30は、次の式4に基づいて、ω1smを算出する(S107a)。その他の構成は実施例1と同様である。
(式4) ω1sm=ω0*KSM+ω4sm*(1−KSM)
変形例1によれば、実施例1の場合よりも、対象気筒11aの膨張行程により近い回転角の膨張行程における平準値であるω4smを用いて、ω0を平準化することができるため、ΔΔωsmがエンジン回転変化の影響を受けにくくすることができる。さらに、ω4sm(S106においてクランク軸1回転前の膨張行程における平準値ω3smが格納されたもの)との間で平準化するため、位相が360°となることからクランクパルスにおける製作公差をキャンセルすることができる。これらにより、失火の検出精度を一層高めることができる。
なお、上述のクランクパルスにおける製作公差のキャンセルを考慮しない場合には、図7に示す変形例2のように、最も近い回転角の気筒として、一つ前の気筒との間で平準化してもよい。変形例2では、まず、実施例1と同様にS100〜S106を行う(図3参照)。その後、図7に示すように、平準値演算手段30は、次の式5に基づいて、ω1smを算出する(S107b)。その他の構成は実施例1と同様である。
(式5) ω1sm=ω0*KSM+ω2sm*(1−KSM)
変形例2によれば、対象気筒11aの膨張行程に最も近い回転角の膨張行程における平準値であるω2sm(S106において直前平準値ω1smが格納されたもの)を用いてω0を平準化することができるとともに、全気筒11a〜11fで平準化することとなるため、エンジン回転変化の影響を一層受けにくくすることができ、失火の検出精度を一層高めることができる。
本例では、失火検出手段70は、気筒11a〜11fごとに失火を検出するように構成されている。これにより、気筒ごとに失火を検出することができるため、内燃機関のメンテナンス性が向上する。
以上のごとく、本例によれば、失火の検出精度に優れた失火検出装置1を提供することができる。
(失火検出精度試験のシミュレーション)
次に、本例の失火検出装置1を試験例とし、従来の失火検出装置を比較例として、失火検出精度試験のシミュレーションを行った。比較例の失火検出装置は、平準値演算手段30、平準値記憶部31及び平準値変動量演算手段50を備えていない。そして、比較例の失火検出装置では、第1変動量演算手段において、第1変動量として、対象気筒11aの膨張行程における実測値ω0と、当該膨張行程の直前の膨張行程の実測値であって平準化されていないω1との差分(ω1−ω0)を算出し、対象気筒11aのクランク軸1回転前の膨張行程における実測値であって平準化されていないω3と、当該膨張行程の直前の膨張行程における実測値であって平準化されていないω4との差分(ω4−ω3)を算出する。そして、比較例の失火検出装置では、第2変動量演算手段において、第2変動量(ΔΔω)として、(ω1−ω0)−(ω4−ω3)を算出する。比較例の失火検出装置におけるその他の構成は、本例の失火検出装置1と同等である。
試験条件は次の通りである。
使用エンジン:6気筒等間隔、2000cc、
検討用サンプリングデータ:15度クランク角度間時間
運転条件1:3000rpm、70kPa、失火なし
運転条件2:3000rpm、70kPa、1サイクル毎に10%失火あり
判定閾値KMFω:ΔΔωのばらつきの4σ(σは標準偏差)
KSM:0.6
本試験の結果について、詳述する。
比較例では、図8(a)に示すように運転条件1(失火なし)の場合では、ΔΔωのばらつきが大きくなっており、図8(b)に示すように運転条件2(10%失火あり)では、失火時のΔΔωと正常時のΔΔωとの差が明確になっていなかった。そのため、失火の判定が困難となっていた。一方、試験例では、図8(c)に示す運転条件1(失火なし)の場合は、図8(a)に示す比較例の場合に比べて、ΔΔωsmのばらつきが小さくなっていた。そして、図8(d)に示すように運転条件2(10%失火あり)では、失火時のΔΔωと正常時のΔΔωとの差が、図8(b)に示す比較例の場合に比べて明確になっていた。そのため、失火の判定が容易となっていた。
そして、比較例では、図9(a)に示すように、運転条件1(失火なし)及び運転条件2(10%失火あり)の両方でΔΔωの分布の幅が広くなっていた。そして、その標準偏差σは表1に示すとおり、運転条件1(失火なし)で33.87、運転条件2(10%失火あり)で22.84であった。そのため、図9(a)に示すように、両者の山は互いの重なり部分が大きくなっており、4σ設定時の失火判定確率(すなわち、図9(a)において、+4σで示す位置よりも大きい運転条件2の領域P)は、表1に示すように、8.63%に過ぎなかった。
Figure 2016164406
一方、試験例では、図9(b)に示すように、運転条件1(失火なし)及び運転条件2(10%失火あり)の両方でΔΔωsmの分布の幅が、図9(a)に示す比較例に比べて狭くなっていた。そして、その標準偏差σは表2に示すとおり、運転条件1(失火なし)で20.23、運転条件2(10%失火あり)で12.38であった。そのため、比較例に比べて両者の山は互いの重なり部分が小さくなっており、4σ設定時の失火検出確率(すなわち、図9(b)において、+4σで示す位置よりも大きい運転条件2の領域P)は、表2に示すように、89.39%となっていた。これにより、試験例では、比較例に対して失火の検出精度が大幅に向上したことが示された。
Figure 2016164406
このように、試験例において、失火の検出精度が大幅に向上したのは、図8(c)、図8(d)及び図9(b)に示すように、試験例の場合におけるΔΔωsmのばらつきが、比較例の場合におけるΔΔwのばらつきに比べて大幅に小さくなったことに起因している。そして、ΔΔωsmのばらつきが小さくなったことにより、判定閾値KMFωを小さい値に設定することができ、失火の検出精度の向上が図られている。
(平準化係数の検討試験)
次にKSM(平準化係数)の検討を行った。実施例1の失火検出装置1におけるKSMを、0.1〜1.0まで0.1毎に変化させた場合におけるΔΔωsm分布の標準偏差σを、運転条件1(失火なし)及び運転条件2(10%失火あり)のそれぞれでシミュレーションして算出した。なお、試験条件は上述の失火検出精度試験のシミュレーションと同じである。
図10に示すように、運転条件1(失火なし)ではKSMが0.6のとき最も低くなっていた。一方、運転条件2(10%失火あり)ではKSMが0.7のとき最も低くなっていた。ここで、標準偏差σは、運転条件1(失火なし)及び運転条件2(10%失火あり)の両方においてが小さいほうが好ましい。運転条件1(失火なし)及び運転条件2(10%失火あり)の両方で標準偏差σが小さくなれば、両者のΔΔωsmの分布の山が狭くなって互いの山の重なりが小さくなる。その結果、判定閾値KMFωを小さい値に設定することができ、失火の検出精度の向上が図られるからである。かかる観点に鑑みて、図10に示すKSMと標準偏差σとの関係から、KSMが0.3〜0.8とすることにより、両者の標準偏差σを小さくすることができ、失火の検出精度の向上が図られることを導き出した。
(実施例2)
本例の失火検出装置1では、実施例1の失火検出装置1の場合(図1参照)に比べて、図11に示すように、失火時平準値演算手段33を備える。その他の構成要素は実施例1と同じである。本例の失火検出装置1における失火判定処理では、まず、実施例1のS100からS106まで(図3参照)と同一である。そして、図12に示すように、S106の後、FMF=0か否かをチェックする(S106a)。FMF=0である場合、すなわち、失火が検出されなかった場合(S106aのYes)には、実施例1と同様に平準値演算手段30が、上述の式3によりω1smを算出する(S107)。一方、S106aにおいて、FMF=1である場合、すなわち、失火が検出された場合(S106aのNo)には、失火時平準値演算手段33が、次の式6に基づいて、実測値ω0を含まない代替値(本例では、ω60sm)をω1smとして算出する(S107c)。その他の構成は実施例1と同様である。
(式6) ω1sm=ω60sm
本例の失火検出装置1は、失火検出手段70が失火を検出した場合に、平準値演算手段30に替えて、今回の実測値ω0を含まない代替値(本例では、ω60sm)を直前平準値ω1smとして算出する失火時平準値演算手段33を備える。これにより、失火時のω0をω1smに反映させないこととすることができる。したがって、失火による回転数低下の影響が平準値ω1sm〜ω6smに反映されないため、失火の検出精度が一層向上する。
また、本例では、上記代替値として、ω60smを用いている。これにより、代替値は対象気筒11aの前回の膨張行程の平準値であるω60smとなるため、失火が生じた場合でも、同一の気筒11a〜11fごとに平準化することができる。その結果、ΔΔωsmにおける気筒11a〜11f間の燃焼ばらつきの影響をなくすことができ、失火の検出精度を一層向上することができる。
また、代替値としてω60smを用いることに替えて、複数の気筒11a〜11fのいずれかにおける平準値ω2sm〜ω5smを含むこととすることができる。変形例3では、図13に示すように、上記代替値として、平準値ω2sm〜ω5smを使用している。S106aにおいて、FMF=1である場合、すなわち、失火が検出された場合(S106aのNo)には、失火時平準値演算手段33は、次の式7によりω1smを算出する(S107d)。その他の構成は実施例2と同様である。
(式7) ω1sm=ω60sm+(ω5sm−ω2sm)*2
なお、式7において、(ω5sm−ω2sm)は360°CA間の変化量を表している。そして、式7は、これを2倍した720°CA間の変化量とω60smとを用いて、ω1smを算出するものである。
変形例3では、代替値として使用された平準値ω2sm〜ω5smはいずれも平準化された値であるため、ω1smにおける燃焼ばらつきの影響が低減され、失火の検出精度が一層向上する。
また、代替値としてω60smを用いることに替えて、代替値として、実測値ω0を算出する行程とは異なる行程におけるクランク軸の2回転の区間の実測値の変化量を用いることもできる。変形例4では、図14に示すように、S106aにおいて、FMF=1である場合(S106aのNo)には、失火時平準値演算手段33は、次の式8によりω1smを算出する(S107e)。その他の構成は実施例2と同様である。
(式8) ω1sm=ω60sm+(720°CA間回転変化量)
なお、式8において、「720°CA間回転変化量」は、対象気筒における失火算出区間とは別の所定区間(例えば、対象気筒の圧縮行程区間)におけるωと、当該所定区間(圧縮行程区間)の720°CA前の所定区間(圧縮行程区間)におけるωとから算出することができる。
変形例4によれば、失火による回転低下を含まない対象気筒の所定区間(圧縮工程)におけるωと、その720°CA前の所定区間(圧縮工程)におけるωの変化量と、ω60smとから、ω1smを算出することから、エンジン回転が上昇中或いは下降中における失火の検出性を向上することができる。
1 失火検出装置
11a〜11f 気筒
10 回転信号検出手段
20 実測値演算手段
30 平準値演算手段
33 失火時平準値演算手段
40 第1変動量演算手段
50 平準値変動量演算手段
60 第2変動量演算手段
70 失火検出手段

Claims (10)

  1. 複数の気筒(11a〜11f)を有する内燃機関(100)に備えられたクランク軸の回転に応じて所定の回転角度ごとに回転信号を出力する回転信号出力手段(10)と、
    該回転信号出力手段(10)の出力信号に基づき、各気筒(11a〜11f)の膨張行程における回転角度間の回転に要した期間を計測することにより定まる実測値(ω0)を算出する実測値演算手段(20)と、
    該実測値演算手段(20)の演算結果に基づいて、上記各気筒(11a〜11f)の膨張行程における実測値(ω0)を、該膨張行程よりも過去の膨張行程における実測値から算出された平準値のうち特定の平準値(ω60sm)を用いて平準化することにより、平準値を算出する平準値演算手段(30)と、
    上記実測値演算手段(20)及び上記平準値演算手段(30)の演算結果に基づいて、上記複数の気筒(11a〜11f)のうちの検出対象である対象気筒(11a)の膨張行程における実測値(ω0)と、該対象気筒(11a)の膨張行程の直前の膨張行程における実測値を平準化して算出された直前平準値(ω1sm)との差分を第1変動量として算出する第1変動量演算手段(40)と、
    上記回転信号出力手段(10)の出力値及び上記平準値演算手段(30)の演算結果に基づいて、上記対象気筒(11a)の膨張行程よりも上記クランク軸の整数倍回転前の膨張行程における実測値を平準化して算出された第1平準値(ω3sm)と、該第1平準値(ω3sm)を算出するための上記膨張行程の直前の膨張行程における実測値を平準化して算出された第2平準値(ω4sm)との差分を平準値変動量として算出する平準値変動量演算手段(50)と、
    上記第1変動量演算手段(40)及び上記平準値変動量手段(50)の演算結果に基づいて、上記第1変動量と上記平準値変動量との差分を第2変動量(ΔΔωsm)として算出する第2変動量演算手段(60)と、
    該第2変動量演算手段(60)の演算結果に基づいて、上記第2変動量(ΔΔωsm)と予め設定された所定の値(KMFω)とを比較することにより、失火を検出する失火検出手段(70)と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の失火検出装置(1)。
  2. 上記平準値演算手段(30)は、上記実測値(ω0)と上記特定の平準値(ω60sm)とを所定比率で合算することにより、上記実測値(ω0)を平準化することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の失火検出装置(1)。
  3. 上記平準値演算手段(30)は、上記特定の平準値(ω60sm)として、上記対象気筒(11a)の前回の膨張行程における実測値を平準化して算出された平準値(ω60sm)を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の失火検出装置(1)。
  4. 上記平準値演算手段(30)は、上記特定の平準値(ω60sm)として、上記対象気筒(11a)の膨張行程よりも上記クランク軸の1回転前の膨張行程における実測値を平準化して算出された平準値(ω4sm)を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の失火検出装置(1)。
  5. 上記平準値演算手段(30)は、上記特定の平準値(ω60sm)として、上記対象気筒(11a)の膨張行程の直前の膨張行程における実測値を平準化して算出された平準値(ω2sm)を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の失火検出装置(1)。
  6. 上記失火検出手段(70)が失火を検出した場合に、上記平準値演算手段(30)に替えて、上記実測値(ω0)を含まない代替値を上記直前平準値(ω1sm)として算出する失火時平準値演算手段(30a)を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の失火検出装置(1)。
  7. 上記代替値は、上記対象気筒(11a)の膨張行程よりも上記クランク軸の1回転前の膨張行程における実測値を平準化して算出された上記平準値(ω60sm)であることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の失火検出装置(1)。
  8. 上記代替値は、上記対象気筒(11a)の膨張行程よりも過去の膨張行程における実測値を平準化して算出された平準値(ω2sm〜ω5sm)を含むことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の失火検出装置(1)。
  9. 上記代替値は、上記実測値(ω0)を算出する行程とは異なる行程における上記クランク軸の2回転の区間の実測値の変化量であることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の失火検出装置(1)。
  10. 上記失火検出手段(70)は、上記気筒(11a〜11f)ごとに失火を検出するように構成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の内燃機関の失火検出装置(1)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019085890A (ja) * 2017-11-02 2019-06-06 株式会社デンソー エンジン用失火判定装置及び車両

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