JP4054589B2 - 図形処理装置及び方法 - Google Patents

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    • G06T2219/008Cut plane or projection plane definition

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は図形処理装置及び方法に関し、特に、CADシステム等において、ユーザが必要とする図形要素間の距離を、投影面に投影して算出するための図形処理装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータの性能が飛躍的に向上し、様々な処理をコンピュータ上で行えるようになっている。例えば、コンピュータ上でデザインを様々な面からシミュレートするCADも、従来は比較的高価なコンピュータを必要としていたが、近年はパーソナルコンピュータ上で実現できるものが多い。
【0003】
CADシステムは、図形要素(点、稜線、面など)の組み合わせでデザインを表現するものが一般的であるが、この場合、図形要素間の距離を求めることが必要となる。
【0004】
図形要素間の距離を求める方法として、従来以下のような方法が知られている。
(1)測定したい3Dモデルをコンピュータディスプレイ上に表示しながら、マウスなどの入力手段により、ユーザが望む点、稜線、面などの測定対象となる2つの要素を連続して指示し、この2要素間の3次元空間上の最短距離を算出し、別途用意された結果表示出力手段を用いて算出された最短距離を表示する方法。
(2)測定したい3Dモデルをコンピュータディスプレイ上に表示しながら、マウスなどの入力手段により、ユーザが望む点、稜線、面などの測定対象となる2つの要素の近傍までポインタなどの位置指示手段を移動し、ディスプレイ上の図形要素とポインタ間の距離があらかじめ設定されている距離内に入れば、ディスプレイに表示されている図形要素の色が変更され、測定対象となる要素をユーザが確認しながら、3次元空間上の最短距離を算出し、別途用意された結果表示出力手段を用いて算出された最短距離を表示する方法。
(3)測定したい3Dモデルをコンピュータディスプレイ上に表示しながら、マウスなどの入力手段により、ユーザが望む点、稜線、面などの測定対象となる2つの要素の近傍までポインタなどの位置指示手段を移動し、ユーザが確定した場所であらかじめ設定されている表示装置上の距離内にクリッピングされる図形要素の中から3次元空間の視点に一番近い、すなわち表示装置上で一番手前に表示されている要素を測定対象要素とし、3次元空間上の最短距離を算出し、別途用意された結果表示出力手段を用いて算出された最短距離を表示する方法。
(4)上記(1)で述べた方法において更に、最短距離となる線分のユーザが望む投影平面への正射影を算出することにより、3次元空間上の要素間の投影最短距離を算出する方法。
(5)上記(2)で述べた方法において更に最短距離となる線分のユーザが望む投影平面への正射影を算出することにより、3次元空間上の要素間の投影最短距離を算出する方法。
(6)上記(3)で述べた方法において更に、最短距離となる線分のユーザが望む投影平面への正射影を算出することにより、3次元空間上の要素間の投影最短距離を算出する方法。
(7)特開平10−31757号公報に記されている図形処理装置および要素間最短距離算出方法のように3次元空間を表示しているディスプレイの視線方向を考慮した要素間の最短距離を算出する方法。
【0005】
これらの要素間の最短距離を算出する方法の測定結果を示した図が図30であって、図30(a)では直線1と円弧2が測定対象要素であり、投影面3が投影すべき面であり、線分4が算出された測定結果である最短距離である。
【0006】
又、図30(b)では円弧301と円弧302が測定対象要素であり、投影面303が投影すべき面であり、線分304が算出された測定結果である最短距離である。
【0007】
従来の要素間最短距離測定方法においては、投影すべき面を特定するのに以下のいずれかの方法がとられていた。
(A)いくつかの投影面に対応してそれぞれ要素間最短距離算出コマンドがあらかじめ用意されており、ユーザは自分が投影したい投影面に対応した要素間最短距離算出コマンドを選択して、測定を実施する方法。図31はこの例の概略を示した図であって、あらかじめxy平面とyz平面とxz平面の3つの投影面に対応してそれぞれ要素間最短距離算出コマンドが用意されており、例えばユーザがyz平面へ投影した距離の測定を望んでいる場合にはあらかじめyz平面投影用の要素間最短距離算出コマンドをユーザが選択して測定を実施する。
(B)1つの要素間最短距離算出コマンドの中にあらかじめ複数の投影面が設定されており、ユーザが測定要素を選択した後、用意された全ての投影面に投影した最短距離を全て同時に又は順次に表示することによって、ユーザはその中から自分の望む投影面へ投影された測定結果を選択的に読み取ることにとって測定が実現される方法。図32はこの例の概略を示した図であって、あらかじめxy平面とyz平面とxz平面の3つの投影面が設定されており、これらの投影面に投影された測定結果が全て表示されている。この場合一度にすべての測定結果を表示するとユーザの視認性を損ねるため、実際にはキーボードや、マウスなどの入力装置を操作することによって順次1つづつ測定結果を表示することが一般的である。
(C)要素間最短距離算出コマンドには投影面が設定されておらず、ユーザが測定対象部品を選択するのと同様に投影面も選択することによって、ユーザの望む投影面へ投影された最短距離が測定される方法。図33はこの例の概略を示した図であって、ユーザが測定対象である図形331,332と希望する投影面である平面333を選択する。その結果、平面333に投影された最短距離を表示する。このときの投影面の選択方法には、ユーザが自分の投影したい投影面に平行な面を選択する方法や自分の投影したい投影面に垂直な直線と投影面の位置を選択する方法やいずれかをユーザが自在に切り替えられる方法などが一般的である。
(D)上記(B)と(C)を組み合わせた方法。つまり要素間最短距離算出コマンド内であらかじめ投影面の候補となる面がいくつか用意されておりそれらを優先的に表示した後、その中にユーザの望む投影面に投影された結果がなかった場合(C)と同様な方法でユーザが投影面を選択できるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、(A)と(B)は、ユーザが投影面を選択する必要がないものの、あらかじめ用意されている投影面でしか測定ができないという制約を受けるため、実用的ではなない。
【0009】
(C)と(D)は、ユーザが望む投影面を確実に選ぶことができるので、実用的ではあるものの、投影面を選択する操作をユーザが行わなければならないため作業効率が低下するという問題を有している。又、表示画面上にユーザが望む投影面に平行な平面やユーザが望む投影面に垂直な直線が表示されていない場合は、要素間最短距離算出コマンドの実施に先立って、表示画面上に投影面を選択するために必要な平面又は直線を作成・表示させておかなければならないため、更に作業効率が低下するという問題点もあった。
【0010】
又、上記従来例ではディスプレイ上に表示している部品点数が多くなった場合、表示されている部品が視界を妨げ、測定結果が見にくく、ユーザの望む部分が測定されたのかどうかが確認ししにくいという問題点があった。
【0011】
このため、ユーザは測定結果を確認するために、測定結果表示後に視線方向へ変更したり、視線を妨げている部品を非表示にしたりする操作を実行することを余儀なくされていた。このとき、視線変更や部品の非表示の操作そのものがユーザの作業効率を低下させるだけでなく、測定結果確認後に距離測定を開始する直前の作業に戻るためには、再び部品を表示させ、視線方向を元に戻す操作が必須となり一層ユーザの作業効率を低下させる結果となっていた。これらは、要素間最短距離を求める装置のユーザビリティ上の大きな問題点であった。
【0012】
本発明は上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、ユーザが望んでいる投影方向及び投影面を非常に高い確率で特定できる機能を有することによってユーザが投影面を選択することが不要或いは最小限となり、作業効率が良くユーザビリティの非常に高い図形処理装置及び方法を提供することを目的とする。
【0013】
又、本発明はユーザの作業効率を低下させることなく、更に、ユーザが容易に測定結果を確認することが可能な最短距離算出機能を有する図形処理装置及び方法を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の図形処理装置は、複数の図形要素からなる立体図形を3次元グラフィックスで表示する表示手段と、前記表示手段における前記立体図形に対する操作を入力するための入力手段とを有する図形処理装置であって、第1の図形要素と第2の図形要素が前記入力手段により選択されたときに、選択された第1の図形要素と第2の図形要素の幾何情報を記憶する幾何情報記憶手段と、前記第1の図形要素の幾何情報に基づき前記第1の図形要素の投影基準を定める手段と、前記第2の図形情報の幾何情報に基づき前記第2の図形要素の投影基準を定める手段と、前記表示手段に表示されている図形の視線方向を記憶する視線方向記憶手段と、前記視線方向と、前記第1の図形要素の投影基準と、前記第2の図形情報の投影基準とに基づき、図形要素を投影する投影面を決定する決定手段と、前記投影面に、前記第1の図形要素と前記第2の図形要素とを投影する投影手段と、前記投影面に投影された図形要素に基づき、前記第1の図形要素と前記第2の図形要素との間の距離を演算する演算手段とを有する。
【0015】
また、本発明の図形処理装置は、複数の図形要素からなる立体図形を3次元グラフィックスで表示する表示手段と、前記表示手段における前記立体図形に対する操作を入力するための入力手段とを有する図形処理装置であって、第1の図形要素と第2の図形要素が前記入力手段により選択されたときに、選択された第1の図形要素と第2の図形要素の幾何情報を記憶する幾何情報記憶手段と、前記第1の図形要素と前記第2の図形要素とを投影する投影面を設定する設定手段と、前記投影面に前記第1の図形要素と前記第2の図形要素とを投影する投影手段と、前記投影面に垂直な方向を算出する算出手段と、前記算出された方向に基づき、前記投影面を前記表示手段に表示する表示制御手段とを有する。
【0016】
更に、本発明の図形処理方法は、複数の図形要素からなる立体図形を3次元グラフィックスで表示する表示手段と、前記表示手段における前記立体図形に対する操作を入力するための入力手段とを有する図形処理装置における図形処理方法であって、第1の図形要素と第2の図形要素が前記入力手段により選択されたときに、選択された第1の図形要素と第2の図形要素の幾何情報を記憶する幾何情報記憶工程と、前記第1の図形要素の幾何情報に基づき前記第1の図形要素の投影基準を定める工程と、前記第2の図形情報の幾何情報に基づき前記第2の図形要素の投影基準を定める工程と、前記表示手段に表示されている図形の視線方向を記憶する視線方向記憶工程と、前記視線方向と、前記第1の図形要素の投影基準と、前記第2の図形情報の投影基準とに基づき、図形要素を投影する投影面を決定する決定工程と、前記投影面に、前記第1の図形要素と前記第2の図形要素とを投影する投影工程と、前記投影面に投影された図形要素に基づき、前記第1の図形要素と前記第2の図形要素との間の距離を演算する演算工程とを有する。
【0017】
また、本発明の図形処理方法は、複数の図形要素からなる立体図形を3次元グラフィックスで表示する表示手段と、前記表示手段における前記立体図形に対する操作を入力するための入力手段とを有する図形処理装置における図形処理方法であって、第1の図形要素と第2の図形要素が前記入力手段により選択されたときに、選択された第1の図形要素と第2の図形要素の幾何情報を記憶する幾何情報記憶工程と、前記第1の図形要素と前記第2の図形要素とを投影する投影面を設定する設定手段と、前記投影面に前記第1の図形要素と前記第2の図形要素とを投影する投影工程と、前記投影面に垂直な方向を算出する算出工程と、前記算出された方向に基づき、前記投影面を前記表示手段に表示する表示制御工程とを有する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の図形処理装置に係る一実施の形態を図面に基づき説明する。
【0019】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の図形処理装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図であり、1は制御線、データ線及びアドレス線を含むバスである。このバス1には、中央処理装置(CPU)2、リードオンリメモリ(ROM)3、ランダムアクセスメモリ(RAM)4がそれぞれ接続されている。また、バス1には入力インターフェース5を介してキーボード、タブレット及びマウス等の入力装置6が、出力インターフェース7を介して出力装置8が、外部記憶装置インターフェース9を介して外部記憶装置10がそれぞれ接続されている。出力装置8はCRT,LCD等の表示出力装置8a及びプリンタ、プロッタ等の印字出力装置8bからなる。外部記憶装置10はハードディスク(HD)、フロッピーディスク(FD)、CD−ROM、ミニディスク(MD)などの磁気ディスク及び磁気テープ等からなる。
【0020】
CPU2は本装置全体の制御を司るものである。ROM3には、処理プログラム3a、パラメータ3b、図形要素間の関係情報3c等が格納されている。RAM4は視線方向格納領域4a、第1の図形要素の幾何情報格納領域4b、第2の図形要素の幾何情報格納領域4c、投影面情報格納領域4d、測定結果格納領域4e、及び不図示の図形要素格納領域等を有している。そして、CPU2は、ROM3に記憶された処理プログラムに応じてRAM4を一時記憶装置として様々の処理及び制御、たとえば図形入力制御、図形表示処理、ピック処理、距離算出等を行う。表示装置8aは必要に応じて複数のビットマッププレーン等を含んでおり、図形を表示する。
【0021】
図2は、出力装置8aに表示される画像の例を表しており、それぞれ81は図形表示エリア、82は第1ボタン、83はマウスポインタ、84は第1情報出力エリア、85はパネル上の第2ボタン、80はパネル上の第2情報出力エリア、87はパネル、86は3D図形である。これらのボタンは、全てソフトキーである。図形表示エリア81には、RAM4の不図示の図形要素格納領域に格納された図形要素に基づき、3D図形が表示されている。
【0022】
この表示装置8a上で、キーボードや、マウスなどの入力装置6を操作することによって、図示されているような3D図形86の要素間の最短距離の算出が対話的に行われる。またマウスポインタ83と入力装置6を使用して、第1ボタン82上の適切な位置を選択することにより、要素間の最短距離を算出するモードに入ることができる。
【0023】
以下、図3に示したフローチャートに基づき、本実施の形態における図形要素間の最短距離を算出する処理について説明する。
【0024】
まず、キーボードからの入力、或いは、マウスでマウスポインタ83を移動することにより第1ボタン82の中の図形要素間の最短距離を算出するモードを指示する。
【0025】
この指示に基づき、S1000において、図形要素間の最短距離を算出モードに入ったときにおける視線方向を,RAM4の視線方向格納領域4aに格納する。
【0026】
次に、S1010において、マウスやキーボードなどの入力装置6を介してユーザが測定したい第1の図形要素(点、直線、面、円弧 等)を選択する。この時、誤った選択を防止して作業効率を向上させるため、あらかじめ選択したい図形要素の属性(点、直線、面、円弧 等の種別)をユーザが指定し、該当する属性の図形要素のみしか選択できないようにするフィルター機能や、あらかじめ選択したい図形要素を含む部品をユーザが指定し、該当の部品内の図形要素しか選択できないようにするフィルター機能を持たせてもよい。
【0027】
又、選択対象となる図形要素が表示装置上で見にくい位置に配置されている場合、ユーザがマウスなどの入力装置6を使用し、視点の位置、視線方向を自由に変える操作を割り込みさせる機能、又、円弧の中心や線分の中点など実態の存在しない架空点や円筒面の中心など実態の存在しない架空直線などの選択を可能にするために、ユーザが円弧を選択することによってその中心点が選択されたように処理したり、線分を選択することによってその中点が選択されたように処理したり、円筒面を選択することによってその中心軸が選択されたように処理する等の架空要素選択機能を有する構成としても良い(以下、一般的は幾何学と同様に、両端が有限な線を「線分」とし、無限線を「直線」として区別する)。
【0028】
次に、ステップS1020において、選択された第1の図形要素の幾何情報をRAM内の第1の図形要素の幾何情報格納領域4bに格納する。ここで幾何情報とは、点、直線、円弧、平面、円筒面などの図形に応じた端点・頂点・中心点等の座標や円の半径等の空間図形を一意的に決定するために必要なパラメータを意味する。
【0029】
続いて、ステップS1030において、マウスやキーボードなどの入力装置6を介してユーザが測定したい第2の図形要素を選択する。この場合においてもステップS1010と同様に、前述のフィルター機能や割り込み機能や架空要素選択機能が設けられる。
【0030】
次に、ステップS1040において、選択された第2の図形要素の幾何情報をRAM4の第2の図形要素の幾何情報格納領域4cに格納する。
【0031】
次に、ステップS1050において、投影面を特定するために、RAM4のそれぞれの領域に格納された第1、第2の図形要素の幾何情報と視線方向を参照して、ステップS1060において、ROM3の領域3cに格納されている予め定められた図形要素間の関係に従って投影すべき平面の候補を特定し、ステップS1070において、特定された投影面情報をRAM4の投影面情報格納領域4dに格納する。ここで、投影面情報とは法線ベクトルと平面の通る点などの投影面を一意的に決定できるパラメータを意味する。もし候補が複数あった場合には各候補に優先順位を付与して格納する。この投影面を特定するための図形要素間の関係の詳細については後述する。
【0032】
次に、ステップS1080において、ステップS1070で特定された投影面を作成し、作成した投影面上に選択された測定対象となる2図形要素の投影図形を作成する。
【0033】
次に、ステップS1090において、ステップS1080において作成された2投影図形間の最短距離を算出する。
【0034】
次に、ステップS1100において、ステップS1090において算出された最短距離を、表示装置8a内の情報出力エリア84に出力する。
【0035】
次に,ステップS1110において、ステップS1070で特定された投影面とステップS1090で算出された最短距離の情報を元に、投影面と最短距離を表す線分を描画する。
【0036】
このとき特定した投影面がユーザの望む投影面とは異なっていた場合でかつ、投影面の候補が他にあった場合は、次の候補へ表示を切り替えを指示するためのボタンを第2ボタン85として表示し、マウスやキーボードなどの入力装置6からの指示により、その優先順位に従って順次S1080から S1110を繰り返して最短距離を表示装置8aに出力し、投影面と最短距離を表す線分を描画する。
【0037】
又、特定したすべての投影面がユーザの望む投影面とは異なっていた場合は、投影面を手動で選択するモードが選択可能である。第1ボタン82の中の選択ボタンをマウスやキーボードなどの入力装置6で指示することにより、このモードに入る。このモードに入るとステップS1150で従来と同様に、ユーザは自分の投影したい投影面に平行な面を選択する、又は自分の投影したい投影面に垂直な直線を選択することによってユーザの望む投影面を選択し、その投影面情報がRAM上に格納される。
【0038】
その後はステップS1080に戻って、前述した処理を行う。この処理の中で、投影面はユーザの望む投影面になっているのでステップS1120で要素間最短距離算出コマンドは終了するが、もしユーザの誤操作によって投影面が間違っている場合、又はユーザが他の投影面へ投影した最短距離も測定したいと判断した場合はステップS1140へ進んで他の投影面を指定することも可能である。
【0039】
次に、第1、第2の図形要素の幾何情報と記憶された視線方向を元に、ユーザの望む投影すべき投影面を特定し、候補が複数あった場合には各候補に優先順位を付与する方法について説明する。
【0040】
ユーザに投影面を選択する操作を行わせる従来例と異なり、本実施の形態では投影面を自動的に特定することを特徴としているが、特定された投影面がユーザの望む投影面に適合する確率が十分高くなければ実用的ではない。本実施の形態の投影面の特定は適合率を向上させるために2つの図形要素の幾何情報と記憶された視線方向を参照して一定の規則で特定することを特徴としており、その規則は下記の通りである。
【0041】
下記の規則に従って、第1と第2の図形要素の幾何情報と記憶された視線方向から投影方向を決定し、この方向を投影面の法線ベクトルとする。又、同様にこの規則に従って投影面の位置も第1と第2の図形要素の幾何情報と記憶された視線方向から決定し、この点を投影面上の点とする。このように決定した投影面の法線ベクトルと投影面上の点で投影面を特定する。なお、平面の法線方向や直線に平行な方向など180°反転した2つの方向(方向ベクトルが正負の関係となる2方向)が存在する場合は常に視線方向とのなす角が小さい側の方向を選択するものとする。
【0042】
<投影方向を決定する規則>
それぞれの図形要素に対して次のように投影基準を定義する。
(1)図形要素が点である場合はその点を投影基準とする。球である場合にはその中心点を投影基準とする。
(2)図形要素が(1)に該当せず、1つの直線に含まれる図形(直線又は線分)である場合には、その直線を投影基準とする。
(3)図形要素が(1)〜(2)に該当せず、円弧又は円弧の一部である場合には、その円弧を含む平面に垂直で円弧の中心点を通る直線を投影基準とする。
(4)図形要素が(1)〜(3)に該当せず、1つ平面に含まれる平面図形である場合には、その平面に垂直な任意の直線を投影基準とする。
(5)図形要素が(1)〜(4)に該当せず、回転体の一部である場合には、回転中心軸を投影基準とする。
(6)図形要素が(1)〜(5)に該当しない場合には、投影基準を定義しない。
【0043】
ここで、一方の図形要素の投影基準を投影基準1、他方の図形要素の投影基準を投影基準2とするとき、第1の投影方向(以下、投影方向1とする)は、投影基準1が直線である場合は投影基準1に平行な方向とし、投影基準1が点である場合には存在しないもの
とする。
【0044】
第2の投影方向(以下、投影方向2とする)は、投影基準1と投影基準2が共有点を持つ場合は投影基準1と2の両方を含む全ての平面Nの法線方向とし、投影基準1と投影基準2が共有点を持たない場合は投影基準1と2の最短距離で結ぶ線分をLとして投影基準1と線分Lの両方を含む全ての平面Mの法線方向とする。ただし、条件に適合する投影方向2が無限に存在する場合はそれらの方向の中で視線方向となす角が最も小さい方向とする。
【0045】
ここで、共有点とは一般的に幾何学で使用される意味と同義であり、「空間内の全ての点の中で2つの空間図形の両方に含まれている点の集合」の意味である。従って、平行な2平面や平行な2直線のように互いに交わったり含まれたりしない2図形の関係を「共有点を持たない」とし、平面とその平面を貫通する直線や平面とその平面上にある直線のように互いに交わる又は含まれる2図形の関係を「共有点を持つ」とする。又、前述の通り、「線分」とは両端が有限な直線のことであって、無限線である「直線」とは区別されている。
【0046】
<複数の候補が存在したときの優先順位を付与する規則>
視線方向のなす角が小さい投影方向を上位の優先順位とする。
【0047】
<投影面の位置を決定する規則>
上記の条件で特定された投影方向のそれぞれに対して、選択された2つの図形の内で該当の投影方向に有限な図形上の点でかつ該当の投影方向に対して距離が最も遠い点を含む位置とする。
【0048】
以下、各図形要素について、投影基準と投影方向1を具体的に説明する。<投影方向を決定する規則>に記述されている通り(1)〜(6)の分類では、点は半径0の球、円弧は高さ0の回転体、直線・線分は半径0の回転体と考えることができるので、図形要素は「球」、「平面」、「回転体」の3つに分類できる。よって、各図形要素にとって投影基準とは、
「球」の投影基準:中心点
「平面」の投影基準:平面に直交する直線(法線)の全て(同一方向で無限に存在)(以下、「法線の全て」の略記する)
「回転体」の投影基準:中心軸を含む直線(1本) (以下、「中心線」と略記する)
となる。
【0049】
従って、投影方向1とは<投影方向を決定する規則>に記述の通り
「球」の投影方向1:投影基準が点だから存在しない。
「平面」の投影方向1:平面の法線の方向(1方向に決定する)
「回転体」の投影方向1:中心軸の方向(1方向に決定する)
となる。
【0050】
以下、第一の図形要素を球1、又は平面1、又は回転体1、第一の図形要素の投影基準を中心点1、又は法線1の全て、又は中心線1、及び、第二の図形要素を球2、又は平面2、又は回転体2、第二の図形要素の投影基準を中心点2、又は法線2の全て、又は中心線2、として、それぞれの組み合わせごとに空間内の位置関係を場合分けし、投影方向2が決定する過程を説明する。
【0051】
まず、2つの図形要素の投影基準1と投影基準2が共有点を持つ場合について、<投影方向を決定する規則>の記述に従って、「投影基準1と2の両方を含む全ての平面N」→「平面Nの法線方向」→「投影方向2」の順に決定する過程を具体的に説明する。
【0052】
<組み合わせ1−1−1>球1と球2の場合(図4参照)
球1の投影基準である中心点1と球2の投影基準である中心点2が共有点を持つことから、中心点1と中心点2は一致している。この場合、平面Nは一致した1点を含む全ての平面となる。従って、平面Nの法線方向とは、全ての方向となり、球1の投影方向2は視線方向と同じ方向に決定する。
【0053】
図4において、(a)は球1と球2の投影基準1、2を示し、(b)は投影基準1と投影基準2の両方を含む全ての平面Nを示し、(c)は全ての平面Nの法線方向を示し、(d)は投影方向2を示している。
【0054】
<組み合わせ1−1−2>球1と平面2の場合(図5参照)
球1の投影基準である中心点1と平面2の投影基準である法線2の全ての内のいずれかは必ず共有点を持つ。この場合、平面Nは法線2の内の中心点1を含む法線を含む全ての平面であるから、中心点1を含み平面2に垂直な全ての平面となる。従って、平面Nの法線方向とは、平面2に平行な全ての方向となり、球1の投影方向2は平面2に平行な全ての方向の中で視線方向に最も近い方向に決定する。
【0055】
図5において、(a)は球1の投影基準1と平面2の投影基準2を示し、(b)は投影基準1と投影基準2の両方を含む全ての平面Nを示し、(c)は平面Nの全ての法線方向を示し、(d)は投影方向2を示している。
【0056】
<組み合わせ1−1−3>球1と回転体2の場合(図6参照)
球1の投影基準である中心点1と回転体2の投影基準である中心線2が共有点を持つことから、中心点1は中心線2上にある。この場合、平面Nは中心線2を含む全ての平面となる。従って、平面Nの法線方向とは、中心線2に垂直な全ての方向となり、球1の投影方向2は中心線2に垂直な全ての方向の中で視線方向に最も近い方向に決定する。
【0057】
図6において、(a)は球1の投影基準1と回転体2の投影基準2を示し、(b)は投影基準1と投影基準2の両方を含む全ての平面Nを示し、(c)は平面Nの全ての法線方向を示し、(d)は投影方向2を示している。
【0058】
<組み合わせ1−2−1>平面1と球2の場合(投影基準1と投影基準2が反対であるが、組み合わせは図5と同じ。)
平面1の投影基準である法線1の全ての内のいずれかと球2の投影基準である中心点2は必ず共有点を持つ。この場合、平面Nは法線1の全ての内のいずれかと中心点2を含む全ての平面であるから、中心点2を含み平面1に垂直な全ての平面となる。従って、平面Nの法線方向とは、平面1に平行な全ての方向となり、平面1の投影方向2は平面2に平行な全ての方向の中で視線方向に最も近い方向に決定する。
【0059】
<組み合わせ1−2−2>平面1と平面2の場合(図7参照)
平面1の投影基準である法線1の全ての内のいずれかと平面2の投影基準である法線2の全ての内のいずれかは必ず共有点を持つ。この場合、平面Nは平面1と平面2の両方に垂直な全ての平面となる。従って、平面Nの法線方向とは、平面1と平面2の両方に平行な全ての方向となり、平面1の投影方向2は平面1と平面2の両方に平行な全ての方向の中で視線方向に最も近い方向に決定する。
【0060】
図7において、(a)は平面1と平面2の投影基準1、2を示し、(b−1)は投影基準1と投影基準2の両方を含む全ての平面Nを(b―2)は平面1と平面2とが平行な場合の投影基準1と投影基準2の両方を含む全ての平面Nを示し、(c−1)は平面Nの全ての法線方向を)c−2)は平面1と平面2とが平行な場合の平面Nの全ての法線方向を示し、(d)は投影方向2を示している。
【0061】
<組み合わせ1−2−3>平面1と回転体2の場合(図8参照)
平面1の投影基準である法線1の全ての内のいずれかと回転体2の投影基準である中心線2は必ず共有点を持つ。この場合、平面Nは法線1の全ての内のいずれかと中心線2を含む平面であるから、平面1に垂直で中心線2を含む平面となる。従って、平面Nの法線方向とは、平面1に平行で中心線2に垂直な全ての方向(平面1と中心線2が直交しない場合は1方向)となり、平面1の投影方向2は平面1に平行で中心線2に垂直な全ての方向の中で視線方向に最も近い方向に決定する。
【0062】
図8において、(a)は平面1の投影基準1と回転体2の投影基準2を示し、(b)は投影基準1と投影基準2の両方を含む全ての平面Nを示し、(c)は平面Nの全ての法線方向を示し、(d)は投影方向2を示している。
【0063】
<組み合わせ1−3−1>回転体1と球2の場合(投影基準1と投影基準2が反対であるが、組み合わせは図6と同じ。)
回転体1の投影基準である中心線1と球2の投影基準である中心点2が共有点を持つことから、中心点2は中心線1上にある。この場合、平面Nは中心線1を含む全ての平面となる。従って、平面Nの法線方向とは、中心線1に垂直な全ての方向となり、回転体1の投影方向2は中心線1に垂直な全ての方向の中で視線方向に最も近い方向に決定する。
【0064】
<組み合わせ1−3−2>回転体1と平面2の場合(投影基準1と投影基準2が反対であるが、組み合わせは図8と同じ。)
回転体1の投影基準である中心線1と平面2の投影基準である法線2の全ての内のいずれかは必ず共有点を持つ。この場合、平面Nは中心線1を含み平面2に垂直な全ての平面となる。従って、平面Nの法線方向とは、中心線1に垂直で平面2に平行な全ての方向となり、回転体1の投影方向2は中心線1に垂直で平面2に平行な全ての方向の中で視線方向に最も近い方向に決定する。
【0065】
<組み合わせ1−3−3>回転体1と回転体2の場合(図9参照)
回転体1の投影基準である中心線1と回転体2の投影基準である中心線2が共有点を持つことから、中心線1と中心線2は交わる又は一致している。この場合、平面Nは中心線1と中心線2を含む平面となる。従って、平面Nの法線方向とは、中心線1と中心線2の両方に垂直な方向となり、回転体1の投影方向2は中心線1と中心線2の両方に垂直な全ての方向の中で視線方向に最も近い方向に決定する。
【0066】
図9において、(a)は回転体1と回転体2の投影基準1、2を示し、(b−1)は投影基準1と投影基準2の両方を含む全ての平面Nを(b−2)は中心線1と中心線2とが一致している場合の投影基準1と投影基準2の両方を含む全ての平面Nを示し、(c−1)は平面Nの全ての法線方向を(c−2)は中心線1と中心線2とが一致する場合の平面Nの全ての法線方向を示し、(d)は投影方向2を示している。
【0067】
次に、2つの図形要素の投影基準1と投影基準2が共有点を持たない場合について、<投影方向を決定する規則>の記述に従って、「投影基準1と2の最短距離で結ぶ線分L」→「投影基準1と線分Lの両方を含む全ての平面M」→「平面Mの法線方向」→「投影方向2」の順に具体的に説明する。
【0068】
<組み合わせ2−1−1>球1と球2の場合(図10参照)
球1の投影基準である中心点1と球2の投影基準である中心点2が共有点を持たないことから、中心点1と中心点2は一致していない。この場合、線分Lは中心点1と中心点2を結ぶ線分となり、平面Mは線分Lを含む全ての平面であるから、中心点1と中心点2を含む全ての平面となる。従って、平面Mの法線方向とは、線分Lに垂直な全ての方向となり、球1の投影方向2は中心点1と中心点2を結ぶ線分に垂直な方向の中で視線方向に最も近い方向に決定する。
【0069】
図10において、(a)は球1と球2の投影基準1、2とを最短距離で結ぶ線分Lを示し、(b)は投影基準1と線分Lの両方を含む全ての平面Mを示し、(c)は平面Mの全ての法線方向を示し、(d)は投影方向2を示している。
【0070】
<組み合わせ2−1−2>球1と平面2の場合
球1の投影基準である中心点1と平面2の投影基準である法線2の全ての内のいずれかは必ず共有点を持つため、この場合はありえない。
【0071】
<組み合わせ2−1−3>球1と回転体2の場合(図11参照)
球1の投影基準である中心点1と回転体2の投影基準である中心線2が共有点を持たないことから、中心点1は中心線2上にない。この場合、線分Lは中心点1から中心線2へ下ろした垂線となり、平面Mは中心点1と線分Lを含む全ての平面となる。従って、平面Mの法線方向とは、線分Lに垂直な全ての方向となり、球1の投影方向2は線分Lに垂直な方向の中で視線方向に最も近い方向に決定する。
【0072】
図11において、(a)は球1の投影基準1と回転体2の投影基準2とを最短距離で結ぶ線分Lを示し、(b)は投影基準1と線分Lの両方を含む全ての平面Mを示し、(c)は平面Mの全ての法線方向を示し、(d)は投影方向2を示している。
【0073】
<組み合わせ2−2−1>平面1と球2の場合
平面1の投影基準である法線1の全ての内のいずれかと球2の投影基準である中心点2は必ず共有点を持つため、この場合はありえない。
【0074】
<組み合わせ2−2−2>平面1と平面2の場合
平面1の投影基準である法線1の全ての内のいずれかと平面2の投影基準である法線2の全ての内のいずれかは必ず共有点を持つため、この場合はありえない。
【0075】
<組み合わせ2−2−3>平面1と回転体2の場合
平面1の投影基準である法線1の全ての内のいずれかと回転体2の投影基準である中心線2は必ず共有点を持つため、この場合はありえない。
【0076】
<組み合わせ2−3−1>回転体1と球2の場合(図12参照)
回転体1の投影基準である中心線1と球2の投影基準である中心点2が共有点を持たないことから、中心点2は中心線1上にない。この場合、線分Lは中心点2から中心線1へ下ろした垂線となり、平面Mは中心線1と線分Lを含む平面であるから、中心線1と中心点2を含む平面となる。従って、平面Mの法線方向とは、中心線1と中心点2を含む平面の法線方向となり、回転体1の投影方向2は中心線1と中心点2を含む平面に垂直な方向に決定する。
【0077】
図12において、(a)は回転体1の投影基準1と球1の投影基準、2とを最短距離で結ぶ線分Lを示し、(b)は投影基準1と線分Lの両方を含む全ての平面Mを示し、(c)は平面Mの全ての法線方向を示し、(d)は投影方向2を示している。
【0078】
<組み合わせ2−3−2>回転体1と平面2の場合
回転体1の投影基準である中心線1と平面2の投影基準である法線2の全ての内のいずれかは必ず共有点を持つため、この場合はありえない。
【0079】
<組み合わせ2−3−3>回転体1と回転体2の場合(図13参照)
回転体1の投影基準である中心線1と回転体2の投影基準である中心線2が共有点を持たないことから、中心線1と中心線2はねじれの位置又は平行である。この場合、線分Lは中心線1と中心線2を最短で結ぶ線分(平行の場合は垂線)となり、平面Mは中心線1と線分Lを含む(平行の場合は中心線2も含む)平面となる。従って、平面Mの法線方向とは、中心線1と線分Lの両方に(平行の場合は中心線2にも)垂直な方向となり、回転体1の投影方向2は中心線1と線分Lの両方に(平行の場合は中心線2にも)垂直な方向(この方向から投影すると2つの中心線は平行に投影される)と決定する。
【0080】
図13において、(a)は回転体1と回転体2の投影基準1、2とを最短距離で結ぶ線分Lを示し、(b)は投影基準1と線分Lの両方を含む全ての平面Mを示し、(c)は平面Mの全ての法線方向を示し、(d)は投影方向2を示している。
【0081】
以上の組み合わせを表にまとめたものが、図14である。
【0082】
3次元空間内に描画された直線、円弧、閉じた平面、回転体等の図形要素は上述の<投影方向を決定する規則>内で定義している投影基準に平行な方向(投影方向1)又は垂直な方向(投影方向2)へ投影すると点・円弧・直線・多角形等の単純な図形に投影される。従って、これらの図形要素を含んでいる立体図形(描画された部品)は投影基準に平行な方向(投影方向1)を「正面方向」(又は「側面方向」)、投影基準に垂直な方向(投影方向2)が「側面方向」(又は「正面方向」)として描かれている可能性が高く、ユーザはこれらのいずれかの方向へ投影したいと望んでいる可能性が高いといえる。
【0083】
又、投影基準に垂直な方向(投影方向2)はそれだけの条件では無限に存在してしまうので、他方の図形要素との位置関係を参照することによって、一方の図形の「側面方向」(又は「正面方向」)となる可能性が高い方向の中から、他方の図形の「正面方向」又は「側面方向」となる可能性の高い方向を選択するという手順で最適な方向を特定している。以上のような理由から、このように特定された投影方向は、2つの図形要素の幾何情報と視線方向から推定する範囲では、ユーザの望む投影面に適合する確率が実用的なレベルで十分高いといえる。
【0084】
又、ユーザが図形を正面方向へ投影したいか、側面方向へ投影したいかは、ユーザの視線方向を参照すれば、適合する可能性が高い。図15はそれを示した図であって、同じ部品の同じ図形要素を選択した場合でも、(a)のような視線方向で表示させている状態で要素間最短距離算出コマンドを実行させた場合は投影基準に垂直な方向(側面方向)へ、(b)のような視線方向で表示させている状態で要素間最短距離算出コマンドを実行させた場合は投影基準に平行な方向(正面方向)へ投影させたい場合が多いと考えられる。このため、複数の投影方向の候補が存在した場合は、視線方向に近い方向、つまり視線方向とのなす角が小さい投影方向ほど優先順位を上位にすることによって、ユーザの望む投影方向に適合する確率を更に高めている。
【0085】
図16は測定結果の表示例であって、第1の図形要素と第2の図形要素の内、視線方向からみて視点から遠い側の図形に一致して、投影面が表示されている。幾何情報や視線方向を考慮せずに投影面を決定した場合と異なり、本実施の形態のように第1と第2の図形要素の幾何情報と視線方向を考慮して決定した投影方向に対して距離が最も遠い点を含む位置に投影面を表示すれば、必ず測定対象の2部品の奥側に背景として投影面と投影結果と測定結果を表示させることができるため、ユーザにとっての視認性を向上させることができる。
【0086】
以上のような効果により、ユーザが投影面を選択することなく、ユーザが必要とする方向へ投影した図形要素間の最短距離が非常に高い確率で算出できる機能を有するユーザビリティの優れた図形処理装置及び要素間最短距離算出方法を提供することができる。
【0087】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を図17のフローチャートに基づき説明する。本実施の形態では第1の実施の形態とほぼ同様な処理であるが、以下の処理が異なる。
【0088】
第1の実施の形態ではS1000において図形間の最短距離を算出するモードに入ったときにおける視線方向をRAM4の格納領域4aに格納していたが、これに代わりにS1021において、第1の図形要素が選択されたときにおける視線方向をRAM4の格納領域4aに格納する。
【0089】
第1の実施の形態では、投影面を測定するときに入力する視線方向を要素間の最短距離を算出するモードに入ったときの視線方向としていたが、本実施の形態ではそれを第1の図形要素が選択されたときの視線方向とした。
【0090】
ユーザが処理している対象図形の形状によっては、この方がユーザの望む投影面に適合する確率が高くなる場合があれば、このように処理してもかまわない。又、視線方向を第2の図形要素が選択されたときとしても、ユーザの望む投影面に適合する確率が高くなるのであれば、本実施の形態と同様の効果が得られる。
【0091】
図18はそのフローチャートを示したものであって、ステップS1041において、第2の図形要素が選択されたときにおける視線方向をRAM4の格納領域4aに格納している。更に、ソフトキーを利用して、どの状態における視線方向を参照するかをユーザによる設定可能としてもよい。
【0092】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態を、図19に基づき説明する。本実施の形態では第1の実施形態とほぼ同様な処理であるが、以下の処理が異なる。
【0093】
第1の実施の形態における投影面を特定する規則の中の上述の<投影面の位置を決定する規則>を本実施の形態では、下記が異なる。
【0094】
<第3の実施の形態における投影面の位置を決定する規則>
特定された投影方向のそれぞれに対して、選択された2つの図形の内で該当の投影方向に有限な図形上の点でかつ該当の投影方向に対して距離が最も遠い点を含む位置から更にdだけ遠ざかった位置とする。
【0095】
図19は本実施の形態における表示結果を示した図であって、第1の実施の形態の表示結果の図16と異なる点は、図16が第1の図形要素と第2の図形要素の内、視線方向からみて視点から遠い側の図形に一致させて、投影面を表示しているのに対して、図19では更に投影方向へdだけ遠ざけて表示している点である。
【0096】
図19のように、視線方向からみて視点から遠い側の図形要素が投影面に完全に含まれてしまう場合などは、図16のように奥側の図形と一致させるのではなく、図19のように第1と第2の図形要素の幾何情報から相対距離から適当な長さを算出した適当な距離:dだけ更に視線から遠ざけて投影面を表示させた方が一層ユーザにとっての視認性を向上させることができる場合もある。図19では第1の図形と第2の図形の相対距離の1/3倍の長さをdとして表示させている。
【0097】
[第4の実施の形態]
図20は、本発明の図形処理装置の第4の実施の形態の構成を示すブロック図であり、201は制御線、データ線及びアドレス線を含むバスである。このバス1には、中央処理装置(CPU)202、リードオンリメモリ(ROM)203、ランダムアクセスメモリ(RAM)204がそれぞれ接続されている。また、バス201には入力インターフェース205を介してキーボード、タブレット及びマウス等の入力装置206が、出力インターフェース207を介して出力装置208が、外部記憶装置インターフェース209を介して外部記憶装置210がそれぞれ接続されている。出力装置208はCRT,LCD等の表示出力装置208a及びプリンタ、プロッタ等の印字出力装置208bからなる。外部記憶装置210はハードディスク(HD)、フロッピーディスク(FD)、CD−ROM、ミニディスク(MD)などの磁気ディスク及び磁気テープ等からなる。
【0098】
CPU202は本装置全体の制御を司るものである。ROM203には、処理プログラム203a及びパラメータ203bが格納されている。RAM204は、第1の図形要素の幾何情報格納領域204a、第2の図形要素の幾何情報格納領域204b、投影面情報格納領域204c、測定結果格納領域204d、及び不図示の図形要素格納領域などを有している。そして、CPU202は、ROM203に記憶された処理プログラムに応じてRAM204を一時記憶装置として様々の処理及び制御、たとえば図形入力制御、図形表示処理、ピック処理、距離算出等を行う。表示装置208aは必要に応じて複数のビットマッププレーン等を含んでおり、図形を表示する。
【0099】
図21は、図20における出力装置208aに表示される画像の例を表しており、それぞれ281は図形表示エリア、282は第1ボタン、283はマウスポインタ、284は第1情報出力エリア、285はパネル上の第2ボタン、280はパネル上の第2情報出力エリア、287はパネル、286は3D図形である。これらのボタンは、全てソフトキーである。図形表示エリア281には、RAM204の不図示の図形要素格納領域に格納された図形要素に基づき、3D図形が表示される。
【0100】
この表示装置208a上で、キーボードや、マウスなどの入力装置6を操作することによって、図示されるような3D図形286の要素間の最短距離算出が対話的に行われる。またマウスポインタ283と入力装置206を使用して、第一ボタン282上の適切な位置を選択することにより、要素間の最短距離を算出するモードに入ることができる。
【0101】
以下、図22に図示したフローチャートに基づき、本実施の形態における要素間の最短距離を算出する処理について説明する。
【0102】
まず、キーボードからの入力、或いは、マウスでマウスポインタ283を移動することにより第1のボタン282の中の図形要素間の最短距離を算出するモードを指示する。
【0103】
この指示に基づき、図形要素間の最短距離を算出するモードに入る。このモードで、S2000において、マウスやキーボードなどの入力装置6を介してユーザが測定したい第1の図形要素(点、稜線、面、円弧 等)を選択する。この時、誤った選択を防止して作業効率を向上させるため、あらかじめ選択したい図形要素の属性(点、直線、面、円弧 等の種別)をユーザが指定し、該当する属性の図形要素のみしか選択できないようにするフィルター機能や、あらかじめ選択したい図形要素を含む部品をユーザが指定し、該当の部品内の図形要素しか選択できないようにするフィルター機能を持たせてもよい。
【0104】
又、選択対象となる図形要素が表示装置上で見にくい位置に配置されている場合、ユーザがマウスなどの入力装置206を使用し、視点の位置、視線方向を自由に変える操作を割り込みさせる機能、又、円弧の中心や線分の中点など実態の存在しない架空点や円筒面の中心など実態の存在しない架空直線などの選択を可能にするために、ユーザが円弧を選択することによってその中心点が選択されたように処理したり、線分を選択することによってその中点が選択されたように処理したり、円筒面を選択することによってその中心軸が選択されたように処理する等の架空要素選択機能を有する構成としてもよい。
【0105】
次に、ステップS2010において、選択された第1の図形要素の幾何情報をRAM204の第1の図形要素の幾何情報格納領域204aに格納する。ここで幾何情報とは、点、直線、円弧、平面、円筒面などの図形に応じた、点・端点・頂点の座標や円の半径等の数値であって、空間図形を一意的に決定するために必要なパラメータを意味する。
【0106】
続いて、ステップS2020において、マウスやキーボードなどの入力装置206を介してユーザが測定したい第2の図形要素を選択する。この場合においてもステップS2010と同様に前述のフィルター機能や割り込み機能や架空要素選択機能が設けられる。
【0107】
次に、ステップS2030において、選択された第2の図形要素の幾何情報をRAM204の第2の図形要素の幾何情報格納領域204bに格納する。
【0108】
次に、ステップS2040において、パネル287又は第2の情報出力エリア286を介してユーザに投影面を自動選択とするか手動選択とするかの選択を促す。ユーザの選択はマウスやキーボードなどの入力装置206を介して、パネル上の第2ボタン285にマウスポインタを配置することによって入力される。
【0109】
次に、ステップS2040においてユーザが手動を選択した場合は、ステップS2060に処理が移る。
【0110】
次に、ステップS2050において、マウスやキーボードなどの入力装置206を介して、マウスポインタを操作し、ユーザが自分の投影したい投影面を選択し、ユーザの望む投影面をRAM204の投影面情報格納領域204cへ格納する。
【0111】
又、ステップS2040においてユーザが自動を選択した場合はxy平面・yz平面・xz平面などのコマンド内にあらかじめ用意された平面を投影面としてRAM204の投影面情報格納領域204cへ格納する。
【0112】
次に、ステップS2060において、ステップS2040またはステップS2050で決定した投影面を作成し、投影面上に選択された測定対象となる2図形の投影図形を作成する。
【0113】
次に、ステップS2070において、ステップS2060において投影された2投影図形間の最短距離を算出する。
【0114】
次に、ステップS2080において、投影面に垂直な方向と現在の視線方向のなす角度を算出し、算出された角度だけ視線方向を旋回させることによって視線方向を投影面に対して垂直な方向に変更する。
【0115】
次に、ステップS2090において、ステップS2070において算出された最短距離を数値で表示装置208に出力する。
【0116】
次に、ステップS2110において、ステップS2070で算出された最短距離の情報に基づき、表示装置8aに最短距離を表す線分と投影面を描画する。
【0117】
ステップS2080における視線方向を投影面に対して垂直な方向に変更する処理が実行されていることが従来例と異なる点であって、図23(a)は従来例における測定結果の表示状態、図23(b)は本実施例における視線方向を投影面に対して垂直な方向に変更する処理を施した測定結果の表示状態である。図23に示すとおり、立体的に図形を表示する3次元図形処理装置であっても、測定結果を表示する際は(b)のように平面的に表示した方が、ユーザにとって測定結果が確認しやすく、視認性が高いといえる。
【0118】
このように、ステップS2080における視線方向を投影面に対して垂直な方向に変更する処理によって、視認性が高くユーザビリティの優れた図形処理装置を提供することができる。
【0119】
ここでは投影面をあらかじめ設定された平面の中からユーザが選択する方法を説明したが、第1〜第3の実施形態のように自動的に決定する方法を採用してもよい。
【0120】
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態を図24に示すフローチャートに基づき説明する。第4の実施の形態とほぼ同様な処理であるが、以下の処理が異なる。
【0121】
ステップS2080の後にステップS2081を追加して、3つの絶対座標軸であるx軸、y軸、z軸の中で投影面とのなす角が最も小さい軸を投影面へ投影した直線が、表示装置の図形表示エリアの水平方向又は垂直方向になるように視線を回転させる。ただし、該当の座標軸を投影した直線が水平方向又は垂直方向になるように回転させる角度は、水平方向又は垂直方向、時計周り又は半時計周り等全ての組み合わせの中で、絶対値が最小の角度を必ず選択するものとする。
【0122】
図25(a)は第4の実施の形態における測定結果の表示状態、図25(b)は本実施の形態における絶対座標のxy平面、yz平面、xz平面のいずれかを水平・垂直方向を合わせる回転処理を実行した測定結果の表示状態である。現在の視線方向から投影面の視線方向へ方向を変換させただけでは、(a)のように測定結果がななめに表示されてしまう可能性が高い。図形処理装置内で描画されている図形要素は、3つの絶対座標軸であるx軸、y軸、z軸のいずれかに平行又は垂直であることがほとんどであるから、ステップS2081に示すような回転処理をした方が図形要素や最短距離を示す線分が表示装置内の図形表示エリアで水平又は垂直な方向となる可能性が高くなる。
【0123】
このように3つの絶対座標軸であるx軸、y軸、z軸の中で投影面とのなす角が最も小さい軸を投影面へ投影した直線が、表示装置の図形表示エリアの水平方向又は垂直方向になるように視線を回転させて表示することによって、ユーザにとって測定結果の確認しやすく、視認性が高くなる。このような効果により、視認性が更に高くユーザビリティの優れた図形処理装置を提供することができる。
【0124】
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態を図26のフローチャートに基づき説明する。第5の実施の形態とほぼ同様な処理であるが、以下の処理が異なる。
【0125】
ステップS2081の後にステップS2082を追加して、表示装置208aの図形表示エリアの中央部に投影面に投影された2つの図形と最短距離を示す線分を表示させるように視線位置とズームを設定する。
【0126】
このステップS2082における表示装置208aの図形表示エリアの中央部に投影面に投影された2つの図形と最短距離を示す線分を表示させるように視線位置とズームを設定する処理を実行することが第1、第5の実施の形態と異なる点であって、図27(a)は第5の実施の形態における測定結果の表示状態、図27(b)は本実施の形態における視線位置とズームの設定処理を実行した測定結果の表示状態である。この視線位置とズームの設定処理に使用するパラメータとして、「表示装置の図形表示エリア」に対する「投影面に投影された2つの図形と最短距離を示す線分が表示されているエリア」の割合があるが、この割合はプログラムの内で定数として固定する方法や、測定対象の大きさから判断してプログラム側で適宜変化させる方法や、ユーザが設定する方法などが考えられる。図27(b)はこの割合を20%とした例である。
【0127】
このように測定された部分を表示装置208aの図形表示エリアのほぼ中央に表示することによって、ユーザにとって測定結果の確認しやすく、視認性が高くなる。このような効果により、視認性が更に高くユーザビリティの優れた図形処理装置を提供することができる。
【0128】
[第7の実施の形態]
次に、本発明の第7の実施の形態を図28のブロック図と図29のフローチャートに基づき説明する。
【0129】
図28は本発明の図形処理装置の第7の実施の形態の構成を示すブロック図であり、図20と異なる点はRAM204に部品の表示・非表示状態格納領域204e、視線状態格納領域204fが追加されている点である。
【0130】
図29は本実施の形態に係る要素間の最短距離を算出するモードに入った後の処理の流れを示すフローチャートであり、第6の実施の形態とほぼ同様な処理であるが、以下の処理が異なる。
【0131】
まず、ステップS100において、要素間の最短距離を算出するモードに入ったときの「視線位置と方向とズームの状態」をRAM204内の視線状態格納領域204fに「視線状態リスト」として格納し、同時に「表示装置に表示されている全部品の表示・非表示状態」をRAM204内の部品の表示・非表示状態格納領域204eに「表示状態リスト」として格納する。以降のS2100までの処理は第6の実施の形態と同様である。
【0132】
要素間の最短距離を算出するモードを終了するときに、ステップS2110を追加して、RAM204内の視線状態格納領域204fに格納された「視線状態リスト」と、部品の表示・非表示状態格納領域204eに格納された「表示状態リスト」を読み出し、それを基に、視線の位置と方向とズームの状態と表示装置208aに表示されている全部品の表示・非表示の状態を要素間の最短距離を算出するモードに入る前の状態に戻した後、要素間の最短距離を算出するモードを終了する。
【0133】
第4の実施の形態では視線方向を投影面に対して垂直な方向に変更する処理によって、又、第5の実施の形態では3つの絶対座標軸であるx軸、y軸、z軸の中で投影面とのなす角が最も小さい軸を投影面へ投影した直線が、表示装置の図形表示エリアの水平方向又は垂直方向に合わせる処理によって、又、第6の実施の形態では更に測定された部分を表示装置のほぼ中央に表示させる処理によって、ユーザによる測定結果の確認が容易になり視認性が向上しているが、その表示状態のままで要素間の最短距離を算出するモードを終了した場合、要素間の最短距離の算出に続く作業をユーザが継続するにあたって適切でない可能性が高い。本実施の形態では要素間の最短距離を算出するモードに入ったときのの視線や部品の表示・非表示の表示状態を記憶し、要素間の最短距離を算出するモードを終了するときにその表示状態に戻す処理によって、ユーザは要素間の最短距離の算出に続く作業を継続しやすい表示状態を自動的に得ることが可能になり、一層ユーザビリティの優れた図形処理装置を提供することができる。
【0134】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、図形要素の幾何情報と視線方向を参照して投影方向を特定することにより、ユーザが投影面を選択することなく、ユーザが必要とする方向へ投影した図形要素間の最短距離が非常に高い確率で表示することが可能となる。
【0135】
又、図形要素の幾何情報と視線方向を参照して投影面の位置を特定することにより、ユーザにとって測定結果の視認性の高い図形処理装置及び方法を提供することが可能となる。
【0136】
又、第2の実施の形態によれば、視線方向を格納するタイミングを変更することによって様々なユーザの用途に対応することが可能なる。
【0137】
又、第3の実施形態によれば、更にユーザにとって測定結果の視認性の高い図形処理装置及び方法を提供することが可能となる。
【0138】
又、第4の実施の形態によれば、視線方向を投影面に対して垂直な方向に変更する処理によって、ユーザにとって測定結果を確認しやすくすることが可能となる。
【0139】
又、第5の実施の形態によれば、3つの絶対座標軸であるx軸、y軸、z軸の中で投影面とのなす角が最も小さい軸を投影面へ投影した直線が、表示装置の図形表示エリアの水平方向又は垂直方向になるように視線を回転させる処理によって、ユーザにとって測定結果を確認しやすくすることが可能となる。
【0140】
又、第6の実施の形態によれば、測定された部分を図形エリアの中央に表示させる視線の移動処理によって、ユーザにとって測定結果を確認しやすくすることが可能となる。
【0141】
又、第7の実施の形態によれば、要素間の最短距離を算出するモードに入ったときの視線や部品の表示・非表示の表示状態を記憶し要素間の最短距離を算出するモードを終了するときにその表示状態に戻す処理によって、ユーザは要素間の最短距離の算出に続く作業を継続しやすい表示状態を自動的に得ることが可能になる。
【0142】
【発明の効果】
以上のとおり本発明によれば、ユーザビリティの高い図形処理装置及び方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の図形処理装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の表示装置に表示される画面の例を示す図である。
【図3】図1の図形処理装置における図形要素間の距離を算出する動作処理を示すフローチャートである。
【図4】第1の図形要素が球、第2の図形要素が球の組み合わせの場合の具体例を説明する図である。
【図5】第1の図形要素が球、第2の図形要素が平面の組み合わせの場合の具体例を説明する図である。
【図6】第1の図形要素が球、第2の図形要素が回転体の組み合わせの場合の具体例を説明する図である。
【図7】第1の図形要素が平面、第2の図形要素が平面の組み合わせの場合の具体例を説明する図である。
【図8】第1の図形要素が平面、第2の図形要素が回転体の組み合わせの場合の具体例を説明する図である。
【図9】第1の図形要素が回転体、第2の図形要素が回転体の組み合わせの場合の具体例を説明する図である。
【図10】第1の図形要素が球、第2の図形要素が球の組み合わせの場合の具体例を説明する図である。
【図11】第1の図形要素が球、第2の図形要素が回転体の組み合わせの場合の具体例を説明する図である。
【図12】第1の図形要素が回転体、第2の図形要素が球の組み合わせの場合の具体例を説明する図である。
【図13】第1の図形要素が回転体、第2の図形要素が回転体の組み合わせの場合の具体例を説明する図である。
【図14】第1、第2の図形要素の具体的な組み合わせと処理の関係をまとめた表である。
【図15】図1の表示装置に表示される測定結果の表示例を示す図である。
【図16】図1の表示装置に表示される測定結果の表示例を示す図である。
【図17】第2の実施の形態における図形要素間の距離を算出する動作処理を示すフローチャートである。
【図18】第3の実施の形態における図形要素間の距離を算出する動作処理を示すフローチャートである。
【図19】第3の実施の形態における表示装置に表示される測定結果の表示例を示す図である。
【図20】本発明の図形処理装置の第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図21】図20の表示装置に表示される画面の例を示す図である。
【図22】図20の図形処理装置における第4の実施の形態の動作処理を示すフローチャートである。
【図23】図20の表示装置に表示される表示例を示す図である。
【図24】図20の図形処理装置における第5の実施の形態の動作処理を示すフローチャートである。
【図25】図20の表示装置に表示される表示例を示す図である。
【図26】図20の図形処理装置における第6の実施の形態の動作処理を示すフローチャートである。
【図27】図20の表示装置に表示される表示例を示す図である。
【図28】本発明の図形処理装置の第7の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図29】図28の図形処理装置における第7の実施の形態の動作処理を示すフローチャートである。
【図30】従来の測定結果の表示例を示す図である。
【図31】従来の図形処理装置の1例を示す図である。
【図32】従来の図形処理装置の1例を示す図である。
【図33】従来の図形処理装置の1例を示す図である。
【符号の説明】
1 バス
2 CPU
3 ROM
3a 処理プログラム3a
3b パラメータ
3c 図形要素間の関係情報
4 RAM
4a 視線方向格納領域
4b 第1の図形要素の幾何情報格納領域
4c 第2の図形要素の幾何情報格納領域
4d 投影面情報格納領域
4e 測定結果格納領域
6 入力装置
8 出力装置
10 外部記憶装置

Claims (10)

  1. 複数の図形要素からなる立体図形を3次元グラフィックスで表示する表示手段と、前記表示手段における前記立体図形に対する操作を入力するための入力手段とを有する図形処理装置であって、
    第1の図形要素と第2の図形要素が前記入力手段により選択されたときに、選択された第1の図形要素と第2の図形要素の幾何情報を記憶する幾何情報記憶手段と、
    前記第1の図形要素の幾何情報に基づき前記第1の図形要素の投影基準を定める手段と、
    前記第2の図形情報の幾何情報に基づき前記第2の図形要素の投影基準を定める手段と、
    前記表示手段に表示されている図形の視線方向を記憶する視線方向記憶手段と、
    前記視線方向と、前記第1の図形要素の投影基準と、前記第2の図形情報の投影基準とに基づき、図形要素を投影する投影面を決定する決定手段と、
    前記投影面に、前記第1の図形要素と前記第2の図形要素とを投影する投影手段と、
    前記投影面に投影された図形要素に基づき、前記第1の図形要素と前記第2の図形要素との間の距離を演算する演算手段とを有することを特徴とする図形処理装置。
  2. 前記視線方向が、前記第1の図形要素又は前記第2の図形要素が選択されたときの視線方向であることを特徴とする請求項1に記載の図形処理装置。
  3. 前記投影面が複数存在する場合、少なくとも1つ以上の投影面を選択するための情報を前記表示手段に表示する第1選択表示手段を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の図形処理装置。
  4. 前記投影面が複数存在する場合、1つの投影面を選択するための情報を前記表示手段に表示する第2選択表示手段を更に有することを特徴とする請求項3に記載の図形処理装置。
  5. 前記投影面が複数存在する場合、それぞれの投影面の法線方向と前記視線方向がなす角が小さい投影面の優先度を高くすることを特徴とする請求項1又は2に記載の図形処理装置。
  6. 前記投影面が複数存在する場合、特定のテーブルに従って優先度を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の図形処理装置。
  7. 前記投影面が複数存在する場合、特定のテーブルに従って優先度を決定したとき優先度が同等であった場合は、それぞれの投影面の法線方向と前記視線方向がなす角が小さい投影面の優先度を高くすることを特徴とする請求項6に記載の図形処理装置。
  8. 前記距離が最短距離であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の図形処理装置。
  9. 前記第1の図形要素と前記第2の図形要素のそれぞれの形状の組み合わせにより、前記投影面を決定することを特徴とする請求項1乃至8に記載の図形処理装置。
  10. 複数の図形要素からなる立体図形を3次元グラフィックスで表示する表示手段と、前記表示手段における前記立体図形に対する操作を入力するための入力手段とを有する図形処理装置における図形処理方法であって、
    第1の図形要素と第2の図形要素が前記入力手段により選択されたときに、選択された第1の図形要素と第2の図形要素の幾何情報を記憶する幾何情報記憶工程と、
    前記第1の図形要素の幾何情報に基づき前記第1の図形要素の投影基準を定める工程と、
    前記第2の図形情報の幾何情報に基づき前記第2の図形要素の投影基準を定める工程と、
    前記表示手段に表示されている図形の視線方向を記憶する視線方向記憶工程と、
    前記視線方向と、前記第1の図形要素の投影基準と、前記第2の図形情報の投影基準とに基づき、図形要素を投影する投影面を決定する決定工程と、
    前記投影面に、前記第1の図形要素と前記第2の図形要素とを投影する投影工程と、
    前記投影面に投影された図形要素に基づき、前記第1の図形要素と前記第2の図形要素との間の距離を演算する演算工程とを有することを特徴とする図形処理方法。
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