JP4052968B2 - 可変容量型ベーンポンプ及び圧力供給装置 - Google Patents

可変容量型ベーンポンプ及び圧力供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4052968B2
JP4052968B2 JP2003086925A JP2003086925A JP4052968B2 JP 4052968 B2 JP4052968 B2 JP 4052968B2 JP 2003086925 A JP2003086925 A JP 2003086925A JP 2003086925 A JP2003086925 A JP 2003086925A JP 4052968 B2 JP4052968 B2 JP 4052968B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
discharge
passage
pump
throttle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003086925A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004293414A (ja
Inventor
真澄 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYB Corp filed Critical KYB Corp
Priority to JP2003086925A priority Critical patent/JP4052968B2/ja
Publication of JP2004293414A publication Critical patent/JP2004293414A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4052968B2 publication Critical patent/JP4052968B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両のパワーステアリング装置に最適な可変容量型ベーンポンプ及び圧力供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5〜図10に示す従来例は、本願出願人が特願2001−377008として既に出願したものである。
図5に示すように、ボディ1に形成したボア2内に、サイドプレート3とアダプタリング4とを積層した状態で組み込んでいる。
また、図5のVI−VI線断面図である図6に示すように、上記アダプタリング4の内側には、カムリング5を組み込むとともに、このカムリング5を、ピン6を支点にアダプタリング4内で回動可能にしている。
【0003】
上記ピン6に対して例えば180度位相をずらした位置には、シール部材7を設けている。そして、このシール部材7と上記ピン6とによって、カムリング5とアダプタリング4との間に、第1圧力室8と第2圧力室9とを区画形成している。
なお、これら第1圧力室8および第2圧力室9の容積は、上記カムリング5の回動位置に応じて変化するようにしている。
【0004】
上記カムリング5の内側には、ロータ10を設けている。このロータ10は、図示していないエンジンに連係させた駆動軸11に固定している。したがって、エンジンを作動させて、駆動軸11を回転させると、この駆動軸11と一体となってロータ10が回転する。
また、上記ロータ10には、複数のスリット12を形成するとともに、各スリット12にベーン13を組み込んでいる。これらベーン13は、半径方向に出没可能に組み込まれていて、ロータ10の回転によって遠心力が作用すると、スリット12から突出する。そして、ベーン13の先端をカムリング5の内周に押し付けることにより、各ベーン13間に複数のポンプ室14が形成されるようにしている。
【0005】
上記カムリング5は、その内周を駆動軸11に対して偏心させているために、駆動軸11とともにロータ10が回転すると、この回転に伴って各ポンプ室14の容積も変化する。そして、この回転に応じて容積が拡大するポンプ室14を吸い込み側とし、この拡大するポンプ室14に作動油が吸い込まれる。また、回転とともに容積が縮小するポンプ室14を吐出側とし、この縮小するポンプ室14から作動油が吐出される。なお、図6において、ロータ10が左回転するときに、右上側から左上側の範囲に位置するポンプ室14が吸い込み側となり、左下側から右下側の範囲に位置するポンプ室14が吐出側となる。
【0006】
図5に示すように、上記ボディ1の合わせ面にはカバー20を固定し、このカバー20によってボア2を塞いでいる。また、このカバー20に形成した支持孔65に、駆動軸11の先端を挿入するとともに、この駆動軸11を、支持孔65の内周に組み込んだ軸受15によって回転自在に支持している。
上記カバー20の合わせ面には、高圧凹部16aと低圧凹部17aとを形成している。また、これら高圧凹部16aと低圧凹部17aとに対向する上記サイドプレート3の合わせ面にも、高圧凹部16bと低圧凹部17bとを形成している。そして、上記高圧凹部16aと高圧凹部16bとを互いに対向させ、上記低圧凹部17aを低圧凹部17bとを互いに対向させている。
【0007】
上記高圧凹部16bは、図6に示すように、吐出側のポンプ室14が位置する図面下側に設けている。したがって、吐出側ポンプ室14から吐出された圧油は、この高圧凹部16bに導かれるとともに、この高圧凹部16bに導いた圧油を、図5に示すように、サイドプレート3に形成した高圧通路18を介して高圧室28に供給するようにしている。
一方、上記低圧凹部17bは、吸い込み側のポンプ室14が位置する図面上側に設けている。したがって、吸い込み側のポンプ室14には、カバー20に形成した吸込ポート21から低圧通路19を介して低圧凹部17aに導いた作動油が吸い込まれることになる。
【0008】
上記ボディ1には、開度調節機構Aを組み込んでいる。この開度調節機構Aは、図8に示すように、ボディ1に形成した組み付け穴22の一方を、アダプタリング4とボア2とによって区画された第3流体室31に連通させている。また、この組み付け孔22の他方を、外部に開口させるとともに、この開口部を、筒状のキャップ25によって塞いでいる。
上記キャップ25の外周には、環状凹部25aを形成し、この環状凹部25aと組み付け穴22との間に第1流体室29を形成している。この第1流体室29には、図6のVII−VII線断面図である図7に示すように、第2吐出通路36を介して上記高圧室28と連通させている。また、この第1流体室29は、上記キャップ25に形成した絞り孔25bを介してキャップ25内の第2流体室30に連通させている。
【0009】
さらに、上記キャップ25内には、制御プランジャ23を摺動自在に組み込んでいる。この制御プランジャ23の先端側には、流通孔32を形成し、この流通孔32を介して第2流体室30と第3流体室31とを連通させている。
そのため、高圧室28から導いた圧油は、第1流体室29→絞り孔25b→第2流体室30→流通孔32→第3流体室31に導かれる。そして、この第3流体室31に導いた圧油は、ボディ1に形成した第1吐出通路33を介して吐出ポート34に導かれる。
なお、図10は、この従来のベーンポンプの模式図であり、同じ構成要素については同じ符号を付している。この図に示すように、高圧室28の吐出油は、第2吐出通路36→絞り穴25b→第1吐出通路33→吐出ポート34を介してパワーステアリング装置PSに供給される。
【0010】
また、上記制御プランジャ23の先端側には、フィードバックピン26を設けている。そして、このフィードバックピン26を、アダプタリング4に形成した孔27に貫通させている。一方、上記第2流体室30には、スプリング35を組み込むとともに、このスプリング35の弾性力を制御プランジャ23に作用させている。そして、この制御プランジャ23の先端で、上記フィードバックピン26を押すことによって、このフィードバックピン26を介してスプリング35の弾性力をカムリング5に作用させている。
なお、上記フィードバックピン26と孔27との間のクリアランスを小さくすることによって、フィードバックピン26と穴27との隙間を介して第3流体室31と第2圧力室9とが連通しないようにしている。
【0011】
フィードバックピン26が押し付けられたカムリング5は、ピン6を支点に図面左方向に回動し、その左側外周面がアダプタリング4の内周に押し付けられている。このようにカムリング5をアダプタリング4に押し付けると、ポンプ室14の容積変化量が最大となり、吐出側ポンプ室14から吐出される流量が最大になる。
また、このようにカムリング5が最左側位置にあれば、制御プランジャ23も、最も左側に移動した状態を保ち、絞り孔25bの開度が最大となる。つまり、カムリング5が最左側位置にあるとき、図10に示すように、高圧室28とパワーステアリング装置PSとを連通する流路過程にある絞りの開度が最大となる。
【0012】
上記の状態からカムリング5がピン6を支点に右方向に回動すると、フィードバックピン26が右方向に押されるため、制御プランジャ23も右方向に移動する。制御プランジャ23が右方向に移動すると、この制御プランジャ23の右側端によって絞り孔25bが閉じられていく。
つまり、この開度調節機構Aによって、カムリング5の動き、すなわち駆動軸11に対するカムリング5の偏心量に応じて、絞り孔25bの開度を制御するようにしている。また、この開度調節機構Aは、上記したように、カムリング5の初期位置を保持する機能も兼ね備えている。
【0013】
一方、図6に示すように、ボア2の上側には、カムリング5の回動位置を制御する制御バルブBを組み込んでいる。
この制御バルブBは、図9に示すように、ボディ1に形成した組み付け穴40に、スプール41とスプリング42とを組み込んでいる。また、この組み付け穴40の開口部をキャップ43によって塞ぐとともに、このキャップ43によってスプール41のロッド部41aを押して、このスプリング42のイニシャルバネ力をスプール41に作用させている。
【0014】
上記スプール41には、第1ランド部38と第2ランド部39とを備え、第1ランド部38とキャップ43との間に第1パイロット室49を形成し、第2ランド部39と組み付け穴40の底との間に第2パイロット室50を形成している。また、第1ランド部38と第2ランド部39との間には、ドレン室37を形成している。
上記第1パイロット室49は、図10に示すように、通路61を介して高圧室28に連通し、この高圧室28の吐出圧を第1パイロット室49に導くようにしている。
【0015】
また、上記第2パイロット室50には、パイロット通路47を介して吐出ポート34を連通させている。そして、吐出ポート34に接続したパワーステアリング装置PSの負荷圧を、パイロット通路47を介して第2パイロット室50に導くようにしている。
さらに、図9に示した上記ドレン室37には、ドレンポート48を連通し、このドレンポート48によって、ドレン室37をタンクTに連通させている。
さらにまた、上記第1ランド部38にドレン用環状溝44と絞り溝46とを形成し、絞り溝46を介してドレン用環状溝44とドレン室37とを連通させている。
【0016】
上記組み付け穴40には、第1通路51を連通させている。この第1通路51は、図6に示すように、アダプタリング4に形成した第1貫通穴63を介して第1圧力室8に連通している。そして、図示する状態で、第1圧力室8を、第1貫通穴63→第1通路51→ドレン用環状溝44→絞り溝46→ドレン室37→ドレンポート48を介してタンクTに連通させている。
【0017】
また、上記組み付け穴40の内周に形成した環状溝53に、第2通路52を連通させている。この第2通路52は、図6に示すように、アダプタリング4に形成した第2貫通穴64を介して第2圧力室9に連通している。
なお、上記第2圧力室9は、図6に示す小孔54を介して上記高圧室28に連通し、この第2圧力室9に、高圧室28からの圧力を導くようにしている。そして、図示するように、環状溝53がスプール41によって塞がれているときに、第2圧力室9内の圧力が高圧室28と同圧に保たれている。
【0018】
このように第2圧力室9が高圧室28と同圧に保たれていて、しかも、第1圧力室8がタンク圧になっていると、カムリング5は、その左側側面をアダプタリング4の内周に押し付けた状態を保つ。このようにカムリング5が最も左側に回動した位置にあると、ポンプ室14の容積変化量が最大となり、吐出量も最大となる。
なお、上記制御バルブBおよび第1、第2圧力室8、9等によって、カムリング5の位置を、吐出量に応じて制御するが、その作用については後で説明する。
【0019】
また、上記制御バルブBのスプール41内には、図9に示すようにリリーフ弁Rを組み込んでいる。このリリーフ弁Rは、吐出ポート34に接続したパワーステアリング装置PSの最高圧を規制するものである。すなわち、この制御バルブBは、スプール41内に組み込んだシート部材55と、このシート部材55に形成した通路56を遮断するボール57と、このボール57をガイドするガイド部材58と、ボール57をシート部材55に押し付けるスプリング59とから構成されている。そして、通常、ボール57によってスプール41内と通路56との連通を遮断しているが、パワーステアリング装置PSの負荷圧が、スプリング59によって設定した圧力以上になると、ボール57がシート部材55から離れて、第2パイロット室50とスプール41内とが連通する。
【0020】
このように第2パイロット室50とスプール41内とが連通すると、パワーステアリング装置PSの負荷圧が、吐出ポート34→パイロット通路47→第2パイロット室50→通路56→スプール41内→スプール41に形成した排出穴60→ドレン室37→ドレンポート48を介してタンクTに排出される。
また、このとき、スプール41が図中右側に移動することにより、第1通路51を介して通路61と圧力とが連通し、第2圧力室9とドレンポート48とが連通する。その結果、高圧室28内の圧油が第1圧力室8に供給されるとともに、第2圧力室9の圧油がタンクTに排出されて、カムリング5の偏心量が小さくなる。以上のようにして、パワーステアリング装置PSの最高圧を制御するようにしている。
【0021】
次に、この従来のベーンポンプの作用を説明する。
まず、エンジンの駆動によって、ロータ10を回転させると、遠心力によってベーン13が突出し、複数のポンプ室14が形成される。そして、図6中上側の位置で、吸い込み側ポンプ室14に作動油が吸い込まれて、このポンプ室14に吸い込まれた作動油が、ロータ10の回転に伴って圧縮される。そして、この圧縮された圧油が、ポンプ室14から下側位置に達した時点で高圧室28(図5参照)に吐出される。
【0022】
高圧室28に吐出された吐出油は、第2吐出通路36(図7参照)を介して第1流体室29に導かれる。そして、図8に示す通り、この第1流体室29から絞り孔25b→第2流体室30→流通孔32→第3流体室31→第1吐出通路33→吐出ポート34を介してパワーステアリング装置PSに供給される。
このようにして高圧室28から吐出された圧油がパワーステアリング装置PSに供給されると、絞り孔25bの前後に圧力差が生じる。そして、この絞り孔25bの上流側の圧力が、図10に示すように、通路61を介して制御バルブBの第1パイロット室49に導かれ、絞り孔25bの下流側の圧力が、パイロット通路47を介して制御バルブBの第2パイロット室50に導かれる。
【0023】
したがって、上記制御バルブBのスプール41には、第1パイロット室49のパイロット圧による図面右方向の推力と、第2パイロット室50のパイロット圧およびスプリング42の弾性力による図面左方向の推力とが作用する。そして、これら推力のバランスする位置にスプール41が移動することになる。
【0024】
上記絞り孔25bの前後の差圧は、そこを通過する流量に比例するため、吐出量の少ない低回転時は、絞り孔25b前後に生じる差圧も小さい。そのため、制御バルブBは、スプリング42によって、図10に示す位置を保ち、このとき第1圧力室8がタンクに連通し、第2圧力室9には、高圧室28の高圧が小孔54を介して導かれる。つまり、ポンプが低回転している間は、カムリング5が図示する最大偏心位置を保っている。
したがって、吐出ポート34から吐出される流量は、ポンプの回転数に伴って上昇していく。
【0025】
上記の状態からポンプ回転数が上昇し、ポンプ吐出量が増大すると、絞り孔25b前後の差圧も大きくなる。そして、この差圧によってスプール41に作用する右方向の推力が、スプリング42のイニシャル弾性力よりも大きくなると、このスプール41が右方向に移動する。その結果、第1パイロット室49と第1通路51とが連通し、第1通路51→第1貫通孔63を介して高圧室28と同圧の圧力が第1圧力室8に導入される。また、このとき第2圧力室9が、第2貫通穴64→第2通路52→環状溝53→ノッチ62→ドレン室37を介してドレンポート48に連通する。
したがって、カムリング5は、第1圧力室8と第2圧力室9との差圧により発生する力によって、開度調節機構Aのスプリング35のバネ力と釣り合う位置まで回動する。
【0026】
上記のようにして、カムリング5が右方向に回動すると、ポンプ室14の容積変化率が小さくなり、ロータ10の1回転当たりの押しのけ容積も減る。ここで、ポンプの吐出量というのは、ロータ10の1回転当たりの押しのけ容積にその回転数をかけあわせたものである。したがって、ロータ10の回転数がある程度上昇してきた時点で、その1回転当たりの押しのけ容積を少なくし始めると、その吐出量が一定に保たれる。つまり、所定の吐出量に達すると、カムリング5の偏心量を調節して、その吐出量を一定に保つようにしている。そして、この吐出量に対するカムリング5の偏心量の制御を、制御バルブB、第1,第2圧力室8,9および絞り孔25bによって行うようにしている。
【0027】
上記のようにして、ポンプの吐出量が安定した後、さらにロータ10の回転数を上げていくと、カムリング5がさらに右方向に回動する。そして、このカムリング5の回動に応じて、位置検出機構Aの制御プランジャ23が絞り孔25bを閉じていく。そのため、この絞り孔25bを介して吐出ポート34へ供給される作動油が制限される。また、絞り孔25bの開度を小さくすると、その前後の圧力差も大きくなるので、それによって制御バルブBのスプール41がさらに右方向に移動する。そのため、カムリング5がさらに右方向に回動し、それによって吐出量がさらに減少することになる。
【0028】
つまり、上記従来例では、低回転域にあれば、回転数に応じて流量が増加するが、所定の回転数を超えた時点からしばらくの間、流量を一定に保ち、さらに回転数が上がると、今度は流量を減らすように、その流量制御特性を設定している。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、パワーステアリング装置PS側の負荷を考慮せずにその吐出量を制御しているので、エネルギーロスが生じることがある。例えば、直進走行中に、ステアリングを操作していなければ、パワーステアリング装置PSに供給する流量は少なくて足りる。しかし、上記従来例では、回転数に応じて所定の流量制御特性が常に発揮されるため、直進走行中でも、パワーステアリング装置PSに所定の流量を供給することになり、低・中速走行中のように、吐出量が多い場合には、大きなエネルギーロスが生じる。
そこで、このエネルギーロスを防止するために、パワーステアリング装置PSを使用していない場合に、カムリング5の位置を調整することによって、吐出量を少なくすることが考えられる。例えば、直進走行中にステアリングを操作していない場合に、図10に示す状態からカムリング5をピン6を支点にして右方向に回動させれば、吐出量も少なくなるので、エネルギーロスを少なくすることができる。
【0030】
ところが、上記のようにカムリング5の位置調整によって流量を減らす構成にすると、次にステアリングを操作したときに、パワーステアリング装置PSに作動遅れが生じるという問題がある。すなわち、上記したように、カムリング5を右方向に回動させて流量を少なくしている状態から、ステアリングを操作すると、カムリング5が左方向に回動するが、カムリング5が所定の位置に移動するまでにどうしても時間がかかる。そのため、所定の流量がパワーステアリング装置PSに供給されるまでに時間がかかり、それが原因でパワーステアリング装置PSに作動遅れが生じる。そして、パワーステアリング装置に作動遅れが生じると、ドライバーに違和感を与えるなどの問題が生じる。
この発明の目的は、アクチュエータの作動遅れを防止しつつ、エネルギーロスも少なくできる可変容量型ベーンポンプ及び圧力供給装置を提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、ハウジング内には、駆動軸に対して偏心可能に組み込んだカムリングと、このカムリングの内側に組み込むとともに、上記駆動軸と一体に回転するロータと、このロータに径方向に出没可能に組み込んだ複数のベーンと、各ベーン間に形成される複数のポンプ室と、ポンプ室から吐出した圧油を、負荷を接続する吐出ポートに導く吐出通路と、この吐出通路に設けた絞りと、上記ポンプ室から吐出される流量に応じてカムリングの偏心量を制御するカムリング制御機構とを備え、上記カムリングの偏心量によって、ロータ1回転当たりの押しのけ容積を可変にした可変容量型ベーンポンプにおいて、上記吐出通路における絞りの上流側から分岐した分岐通路と、この分岐通路に設けた圧力感応弁とを備え、上記絞りには、スタンバイ流量のみを供給するとともに、上記圧力感応弁は、負荷圧が設定した圧力以下のときに、分岐通路を吸い込み側に連通し、負荷圧が設定圧を超えたときに、分岐通路を上記絞りの下流側の吐出通路に連通する構成にしたことを特徴とする。
【0032】
第2の発明は、レギュレータによって吐出量が可変に制御される可変吐出量型ポンプと、この可変吐出量型ポンプの吐出ポートと負荷とを接続する吐出通路と、この吐出通路に設けた絞りと、この絞りの上流側から分岐した分岐通路と、この分岐通路に設けた圧力感応弁とを備え、上記絞りには、スタンバイ流量のみを供給するとともに、上記圧力感応弁は、アクチュエータの負荷圧が設定した圧力以下のときに、可変吐出量型ポンプの吸い込み側に分岐通路を連通し、負荷圧が設定した圧力を超えたときに、上記吐出通路の絞りの下流側に分岐通路を連通することを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1〜図3に示す第1実施形態は、圧力感応弁Fを設けた点に特徴を有するものであり、可変容量型ベーンポンプとしての基本的な構造と、その基本的な作用については前記従来例と同様である。
したがって、以下では、上記圧力感応弁Fの構成および作用を中心に説明し、従来と同じ構成要素については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
なお、この実施形態のボディ1とカバー20とによって、この発明のハウジングを構成している。
【0034】
図1に示すように、吐出油を導く第2吐出通路36には、第3吐出通路66を接続するとともに、この第3吐出通路66を第3流体室31に連通している。
上記第3吐出通路66には、絞り67を設けるとともに、この絞り67の上流側から分岐通路68を分岐させている。
上記分岐通路68には、圧力感応弁Fの流入ポート69を接続している。
上記圧力感応弁Fは、そのスプール孔70にスプール71を摺動自在に組み込むとともに、このスプール71の一端をパイロット室72に望ませ、その他端をスプリング室73に望ませている。そして、スプリング室73に設けたスプリング74のバネ力をスプール71に作用させることによって、図示するノーマル位置を保つようにしている。
【0035】
上記のようにした圧力感応弁Fは、スプール71が図示するノーマル位置にあれば、スプール71に形成したオリフィス75が戻りポート76に開口する一方で、供給ポート77を閉じた状態に保つ。
また、上記戻りポート76は、戻り通路78を介して低圧凹部17bに連通している。上記供給ポート77は、合流通路79を介して第1流体室29に連通している。
【0036】
上記の状態において、第2吐出通路36を介して圧油が吐出されると、その圧油の一部が通路61側に導かれる一方で、ほとんどの流量が第3吐出通路66側と分岐通路68側とに振り分けられる。このとき第3吐出通路66側と分岐通路68側とに振り分けられる分流比は、絞り67の開口面積とオリフィス75の開口面積とによって決まる。この実施形態では、オリフィス75の開口面積を絞り67の開口面積よりも大きくすることによって、第3吐出通路66側よりも多くの流量が分岐通路68側に供給されるように設定している。
【0037】
上記第3吐出通路66に導いた圧油は、第3流体室31→第1吐出通路33→吐出ポート34を介してパワーステアリング装置PSに供給される。一方、分岐通路68に導いた圧油は、流入ポート69→パイロット室72→オリフィス75→戻りポート76→戻り通路78を介して低圧凹部17bに導かれる。つまり、第3吐出通路66及び分岐通路68側に導いた吐出量のうち、一部の流量がパワーステアリング装置PS側に供給され、残りの流量が吸い込み側戻される。
なお、上記第3吐出通路66側に導かれる流量をスタンバイ流量Q1とし、分岐通路68側に導かれる流量を戻り流量Q2とすると、これら流量Q1,Q2とポンプ回転数との関係は、図2、図3に示すようになる。なお、これらグラフの詳しい説明については後述する。
【0038】
上記スプール71がノーマル位置にある状態から、パイロット室72内の負荷圧が上昇すると、スプール71に作用する図中右方向の推力が大きくなる。そして、この推力がスプリング74のバネ力よりも大きくなると、スプール71が右方向に移動する。このようにスプール71が移動すると、オリフィス75が閉じるとともに、供給ポート77が開く。したがって、分岐通路68側に振り分けられた圧油は、流入ポート69→パイロット室72→供給ポート77→合流通路79→第1流体室29→絞り孔25b→第2流体室30→流通孔32を介して第3流体室31に導かれる。そして、分岐通路68側に振り分けられた圧油が、第3流体室31において第3吐出通路66を介して導いた圧油と合流する。つまり、圧力感応弁Fが切り換わると、全吐出量がパワーステアリング装置PSに供給されることになる。
【0039】
次に、この第1実施形態の作用を説明するが、この実施形態でも、基本となる流量制御特性は、前記従来例と同じである。すなわち、この実施形態でも、回転数が低いときには、回転数に応じて流量が増加し、所定の回転数を超えた時点からしばらくの間、流量が一定になり、それ以上の回転数になると、流量を減らすようにしている。
【0040】
例えば、直進走行中であって、パワーステアリング装置PSのアシスト力をほとんど必要としない状況では、パワーステアリング装置PS側の負荷圧も低い。このように負荷圧が低いと、圧力感応弁Fのパイロット室72内の圧力も低い。なぜなら、パワーステアリング装置PSの負荷圧は、吐出ポート34→第1吐出通路33→第3流体室31→第3吐出通路66→分岐通路68→流入ポート69を介してパイロット室72に導いているからである。
そのため、圧力感応弁Fは、そのスプール71が図示するノーマル位置を保ち、分岐通路68と戻り通路78とが連通している。
【0041】
このように圧力感応弁Fによって分岐通路68と戻り通路78とが連通していると、分岐通路68を介して導いた圧油は、戻り流量Q2となって吸い込み側に戻されるため、パワーステアリング装置PSには、スタンバイ流量Q1のみが供給される。このようにすれば、従来、パワーステアリング装置PS側で生じていた流動抵抗などによるエネルギーロスを、上記戻り流量Q2の分だけ防止することができる。
ところで、この第1実施形態においても、オリフィス75や戻り通路78の部分で流動抵抗が生じるが、この流動抵抗は、パワーステアリング装置PS側において生じる流動抵抗に比べて非常に小さい。したがって、上記したように、この第1実施形態によれば、エネルギーロスを少なくすることができる。
【0042】
なお、上記両流量Q1,Q2とポンプ回転数との関係は、図2に示すようになる。すなわち、ポンプが所定の回転数に達するまでは、スタンバイ流量Aも戻り流量Q2も比例的に増加するが、所定の回転数に達すると、制御バルブBの機能が発揮されるので、それ以上回転数が増加しても、各流量Q1,Q2は一定に保たれる。
また、上記スタンバイ流量Q1は、パワーステアリング装置PSに応答遅れが生じないだけの最小流量に設定している。つまり、パワーステアリング装置PSのアシスト力を必要としないときは、必要最小限の流量のみを供給するようにしている。
【0043】
上記の状態からステアリングホィールを操舵すると、パワーステアリング装置PS側の負荷圧が上昇する。そして、この負荷圧によって圧力感応弁Fが切り換わると、上記戻り流量Q2が合流通路79→第1流体室29→絞り孔25b→第2流体室30→連通孔32→第3流体室31→第1吐出通路33→吐出ポート34を介してパワーステアリング装置PSに供給される。したがって、圧力感応弁Fが切り換わると、スタンバイ流量Q1と戻り流量Q2との合計流量が、すばやくパワーステアリング装置PSに供給されることになる。このように素早く全量がパワーステアリング装置PSに供給することができるので、応答性の低下を防ぐことができる。
【0044】
なお、ステアリングホィールを操舵している場合、上記スタンバイ流量Q1及び戻り流量Q2とポンプ回転数との関係は、図3に示すようになる。すなわち、ポンプが所定の回転数に達するまでは、スタンバイ流量Q1と戻り流量Q2との合計流流量も比例的に増加するが、所定の回転数に達すると、制御バルブBの機能によって合計流量Q1Q2は一定に保たれる。そして、さらにポンプ回転数が増加すると、開度調節機構Aの機能によって、その吐出量が減少する。
【0045】
上記第1実施形態によれば、パワーステアリング装置PSの不使用時には、スタンバイ流量Aのみをパワーステアリング装置PSに供給し、パワーステアリング装置PSを使用すると、Q1Q2の合計流量がパワーステアリング装置PSに素早く供給される構成にしたので、エネルギーロスを防止しつつ、パワーステアリング装置PSの応答遅れも防止できる。
【0046】
また、上記のようにパワーステアリング装置PSにスタンバイ流量Q1のみを供給するようにしたので、このパワーステアリング装置PSでの油温低減効果も期待できる。すなわち、パワーステアリング装置PSに圧油を供給すると、配管抵抗によって装置自体の温度が上昇するが、この熱を逃がすために、オイルクーラなどの特別な冷却装置を備えている車種もある。しかし、上記のように、必要最低限の圧油のみを供給することによる油温低減効果によって、パワーステアリング装置PSの温度上昇を押さえると、オイルクーラなどの特別な冷却装置が不要になる。つまり、油温低減効果によって、製品コストだけでなく、システム全体のコストを安くすることもできる。
【0047】
上記第1実施形態では、カムリング5の位置を可変にできる可変容量型のベーンポンプについて説明したが、この発明は、一般的な可変容量型のポンプを用いた装置にも適用することができる。
図4に示す第2実施形態は、レギュレータによって1回転当たりの吐出量を可変にできるポンプを用いた圧力供給装置を示したものである。
【0048】
図示するように、レギュレータ80によって吐出量が可変に制御される可変吐出量型ポンプpの吐出ポート81に、吐出通路82を介してパワーステアリング装置PSを接続するとともに、この吐出通路82に絞り83を設けている。
また、上記吐出通路82の絞り83の上流側から分岐通路84を分岐するとともに、この分岐通路84に圧力感応弁Fを接続している。
【0049】
この圧力感応弁Fは、パワーステアリング装置PSの負荷圧が設定した圧力以下のときに図示するポジションを保ち、分岐通路84をオリフィス85→戻り通路88を介して可変吐出量型ポンプpの吸い込みポート86に連通する。また、負荷圧が設定した圧力を超えると、圧力感応弁Fが図中左側ポジションに切り換わり、分岐通路84を合流通路89を介して吐出通路82の絞り83の下流側に連通する。
なお、図中符号87は、可変吐出量型ポンプが所定の回転数に達したときに、その吐出量を減少させる絞り機構であり、上記第1実施形態の開度調整機構Aに相当するものである。
【0050】
上記第2実施形態によれば、パワーステアリング装置PSのアシスト力をほとんど必要としない場合には、圧力感応弁Fが図示するノーマル位置を保ち、分岐通路84と戻り通路88とを連通する。そのため、分岐通路84を介して導いた圧油は、戻り流量Q2となって可変吐出量型ポンプpの吸い込みポート86に戻されるため、パワーステアリング装置PSには吐出通路82及び絞り83を介してスタンバイ流量Q1のみが供給される。このようにすれば、パワーステアリング装置PS側で生じるエネルギーロスを、戻り流量Q2の分だけ防止することができる。
上記の状態からステアリングホィールを操舵すると、パワーステアリング装置PS側の負荷圧の上昇によって圧力感応弁Fが切り換わり、上記戻り流量Q2が合流通路89→吐出通路82を介してパワーステアリング装置PSに供給される。このように圧力感応弁Fが切り換わると、スタンバイ流量Q1と戻り流量Q2との合計流量がすばやくパワーステアリング装置PSに供給されるので、応答性の低下を防ぐことができる。
【0051】
なお、上記第1,第2実施形態では、絞り67,83を固定絞りとしているが、可変絞りにしてもよい。この場合に、ソレノイドなどによって可変絞りの開度を制御するようにすれば、スタンバイ流量Q1と戻り流量Q2との分流比を制御対象等に応じて自由に設定することができる。
また、上記第1,第2実施形態では、負荷感応弁Fにオリフィス75,85を設けているが、絞り67,83だけで分流比を設定することができる場合には、オリフィス75,85を省略してもよい。
さらに、上記第1、第2実施形態では、パワーステアリング装置PSを負荷としているが、この発明の負荷としてはパワーステアリング装置に限定されない。負荷が変動する機器であれば、エネルギーロスを防止しつつ、応答性を確保するという本発明の効果が期待できる。
そして、上記第1,第2実施形態では、開度調整機構Aや絞り機構87を用いているが、これら開度調節機構Aや絞り機構87は必須の要素ではない。
【0052】
【発明の効果】
第1の発明によれば、吐出通路における絞りの上流側から分岐した分岐通路に圧力感応弁と設け、この圧力感応弁が、負荷圧が設定した圧力以下のときに、分岐通路を吸い込み側に連通し、負荷圧が設定圧を超えたときに、分岐通路を上記絞りの下流側の吐出通路に連通する構成にしたので、アクチュエータの作動遅れを防止しつつ、エネルギーロスも少なくできる。
【0053】
第2の発明によれば、圧力感応弁が、アクチュエータの負荷圧が設定した圧力以下のときに、可変吐出量型ポンプの吸い込み側に分岐通路を連通し、負荷圧が設定した圧力を超えたときに、上記吐出通路の絞りの下流側に分岐通路を連通する構成にしたので、アクチュエータの作動遅れを防止しつつ、エネルギーロスも少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の断面図である。
【図2】非操舵時における吐出流量とポンプ回転数との関係を示すグラフである。
【図3】操舵時における吐出流量とポンプ回転数との関係を示すグラフである。
【図4】第2実施形態の全体説明図である。
【図5】従来例の断面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】開度調節機構Aの部分拡大図である。
【図9】制御バルブBの部分拡大図である。
【図10】従来例の模式図である。
【符号の説明】
B この発明のカムリング制御機構を構成する制御バルブ
F 圧力感応弁
p 可変吐出量型ポンプ
1 この発明のハウジングを構成するボディ
5 カムリング
8 この発明のカムリング制御機構を構成する第1圧力室
9 この発明のカムリング制御機構を構成する第2圧力室
10 ロータ
11 駆動軸
13 ベーン
14 ポンプ室
20 この発明のハウジングを構成するカバー
33 第1吐出通路
36 第2吐出通路
66 第3吐出通路
67、83 絞り
68、84 分岐通路
75、85 オリフィス
81 吐出ポート
82 吐出通路
86 吸い込みポート

Claims (2)

  1. ハウジング内には、駆動軸に対して偏心可能に組み込んだカムリングと、このカムリングの内側に組み込むとともに、上記駆動軸と一体に回転するロータと、このロータに径方向に出没可能に組み込んだ複数のベーンと、各ベーン間に形成される複数のポンプ室と、ポンプ室から吐出した圧油を、負荷を接続する吐出ポートに導く吐出通路と、この吐出通路に設けた絞りと、上記ポンプ室から吐出される流量に応じてカムリングの偏心量を制御するカムリング制御機構とを備え、上記カムリングの偏心量によって、ロータ1回転当たりの押しのけ容積を可変にした可変容量型ベーンポンプにおいて、上記吐出通路における絞りの上流側から分岐した分岐通路と、この分岐通路に設けた圧力感応弁とを備え、上記絞りには、スタンバイ流量のみを供給するとともに、上記圧力感応弁は、負荷圧が設定した圧力以下のときに、分岐通路を吸い込み側に連通し、負荷圧が設定圧を超えたときに、分岐通路を上記絞りの下流側の吐出通路に連通する構成にしたことを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  2. レギュレータによって吐出量が可変に制御される可変吐出量型ポンプと、この可変吐出量型ポンプの吐出ポートと負荷とを接続する吐出通路と、この吐出通路に設けた絞りと、この絞りの上流側から分岐した分岐通路と、この分岐通路に設けた圧力感応弁とを備え、上記絞りには、スタンバイ流量のみを供給するとともに、上記圧力感応弁は、アクチュエータの負荷圧が設定した圧力以下のときに、可変吐出量型ポンプの吸い込み側に分岐通路を連通し、負荷圧が設定した圧力を超えたときに、上記吐出通路の絞りの下流側に分岐通路を連通することを特徴とする圧力供給装置。
JP2003086925A 2003-03-27 2003-03-27 可変容量型ベーンポンプ及び圧力供給装置 Expired - Fee Related JP4052968B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003086925A JP4052968B2 (ja) 2003-03-27 2003-03-27 可変容量型ベーンポンプ及び圧力供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003086925A JP4052968B2 (ja) 2003-03-27 2003-03-27 可変容量型ベーンポンプ及び圧力供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004293414A JP2004293414A (ja) 2004-10-21
JP4052968B2 true JP4052968B2 (ja) 2008-02-27

Family

ID=33401413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003086925A Expired - Fee Related JP4052968B2 (ja) 2003-03-27 2003-03-27 可変容量型ベーンポンプ及び圧力供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4052968B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101034119B1 (ko) * 2008-12-04 2011-05-13 현대자동차주식회사 가변용량펌프
US20170314555A1 (en) * 2014-11-21 2017-11-02 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Variable capacity vane pump

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004293414A (ja) 2004-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2762087C (en) Variable capacity vane pump with dual control chambers
US7862306B2 (en) Pressure regulating variable displacement vane pump
JP4601764B2 (ja) 可変容量型ポンプ
EP1809905B1 (en) Vane pump using line pressure to directly regulate displacement
US20090196780A1 (en) Variable Displacement Vane Pump With Dual Control Chambers
JPH08200239A (ja) 可変容量形ポンプ
JP2005042675A (ja) 可変容量形ポンプ
JP5989583B2 (ja) 可変容量形ベーンポンプおよびパワーステアリング装置
JP2008025423A (ja) 可変容量形ポンプ
JP3746386B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP4052968B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ及び圧力供給装置
JP4009455B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP2001294166A (ja) 動力舵取装置用可変容量形ポンプの制御装置
JP2004218529A (ja) 可変容量型ベーンポンプと、それを用いたパワーステアリング装置
JP4673493B2 (ja) 可変容量型ポンプ
JPH04214975A (ja) 容積形ポンプ用調整装置
JP3746388B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP3736975B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP2001263270A (ja) 可変容量型ポンプ
JP4673492B2 (ja) 可変容量型ポンプ
JP3854801B2 (ja) 可変容量形ポンプ
JP2004218527A (ja) 可変容量型ベーンポンプと、それを用いたパワーステアリング装置
JP2000170668A (ja) 可変容量形ポンプ
JP2000136781A (ja) 可変容量形ポンプ
JP2004218430A (ja) 可変容量型ベーンポンプと、それを用いたパワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070529

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees