JP4052893B2 - 浴槽蓋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばシャッター式浴槽蓋、折り畳み式浴槽蓋等として用いられる巻取り又は折畳み自在な浴槽蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、巻取り自在なシャッター式浴槽蓋(101)としては、図8(イ)に示すように、硬質合成樹脂製の長尺の中空部材(102)…が複数本平行状に配置され、隣り合う中空部材同士が軟質合成樹脂からなる長尺の連結片(103)によって連結一体化され、中空部材(102)の内部に該中空部材の上面壁と下面壁とをつなぐ補強用リブ(104)が設けられて中空部材(102)の内部空間が2室に分割されると共に、各中空部材(102)の両端開口部に合成樹脂製のキャップ(105)が装着されたものが公知である。
【0003】
このキャップ(105)は、図8(イ)(ロ)に示すように、その背面の上方側から左右一対の上方脚部(110)(110)が突設されると共に、その背面の下方側からも左右一対の下方脚部(110)(110)が突設されており、これら脚部(110)(110)(110)(110)を中空部材(102)の両端の開口部に内側から嵌合せしめるとともに、キャップ(105)の背面の周縁部を中空部材(102)の端部開口面に熱溶着せしめることによって、中空部材(102)の両端開口部にキャップ(105)が装着一体化されているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構成に係る浴槽蓋では、キャップと中空部材とを熱溶着により一体化してはいるものの、この熱溶着は相互の接触界面でなされていることから、例えば浴槽蓋を落下させたり、浴槽室内の壁面に衝突させる等して強い力や衝撃がキャップにかかった場合には、キャップが外れて離脱することがあり、このように接合耐久性に劣るという問題があった。
【0005】
この発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、キャップの中空部材に対する接合強度を十分に確保することができて、たとえ強い力や衝撃が作用した場合であってもキャップが離脱することのない浴槽蓋を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、硬質合成樹脂からなる長尺の中空部材が複数本平行状に配置され、隣り合う中空部材同士が軟質合成樹脂からなる長尺の連結片によって連結一体化され、前記中空部材の内部に該中空部材の上面壁と下面壁とをつなぐ硬質合成樹脂製の補強用リブが設けられて中空部材の内部空間が少なくとも2室に分割されると共に、前記各中空部材の両端の開口部に硬質合成樹脂製のキャップが装着されてなる浴槽蓋において、前記キャップは、前記中空部材の端部開口面に対応する形状及び大きさに形成された蓋部と、該蓋部の背面の上方側から突設された複数の上方脚部と、前記蓋部の背面の下方側から突設された複数の下方脚部とを備えてなり、前記上方脚部と下方脚部のうちの少なくとも一方の脚部について、左右に隣り合う脚部における相互対向位置に挟着片が設けられ、これら対向する挟着片同士の最近接位置での相互離間間隔は、前記補強用リブの厚さより僅かに小さく設定され、前記キャップの上方脚部が前記中空部材の内部の各室の上面壁の内面に、前記キャップの下方脚部が前記中空部材の内部の各室の下面壁の内面にそれぞれ当接してこれら脚部が前記中空部材の端部の開口部に嵌合されると共に、前記補強用リブが前記左右に隣り合って対向する挟着片の間に挟み込まれ、前記キャップの蓋部の背面の周縁部が前記中空部材の端部開口面に熱溶着されていることを特徴とする浴槽蓋によって達成される。
【0007】
この浴槽蓋では、中空部材の補強用リブが対向する挟着片の間に挟み込まれた構成を採用しているが、ここで対向する挟着片同士の最近接位置での相互離間間隔は補強用リブの厚さより僅かに小さく設定されているので、対向する挟着片同士の間隔が強制的に押し拡げられた状態で補強用リブが挟み込まれており、従ってこの挟み込み状態において挟着片には元の状態(位置)に復帰しようとする復帰力が大きく作用しており、この大きな復帰力によって補強用リブは挟着片の間に強固に挟み込み固定されるものとなる。これによってキャップは中空部材の補強用リブに強固に固定されるし、一方でキャップ蓋部の背面の周縁部が中空部材の端部開口面に熱溶着されているので、これらの相乗作用によってキャップは中空部材に対して強固に固定される。従って、たとえ浴槽蓋を落下させたり、浴槽室内の壁面に衝突させる等して強い力や衝撃がキャップにかかった場合においても、キャップが外れて離脱することはない。
【0008】
この発明の浴槽蓋では、上方脚部と下方脚部の両方の脚部について、左右に隣り合う脚部における相互対向位置に挟着片が設けられ、これら対向する挟着片同士の最近接位置での相互離間間隔は、補強用リブの厚さより僅かに小さく設定されている構成を採用するのが好ましい。即ち、左右に隣り合う上方脚部における相互対向位置に挟着片が設けられ、これら対向する挟着片同士の最近接位置での相互離間間隔は、補強用リブの厚さより僅かに小さく設定されると共に、左右に隣り合う下方脚部における相互対向位置に挟着片が設けられ、これら対向する挟着片同士の最近接位置での相互離間間隔は、補強用リブの厚さより僅かに小さく設定されている構成を採用するのが好ましい。このような構成を採用すれば、キャップの中空部材に対する固定強度を一層向上させることができると共に、上方側と下方側の2箇所においてリブを挟み込み固定することで挟着片によるリブの挟み込み固定状態をより安定化させることができるので、キャップの離脱を確実に防止できる。
【0009】
熱溶着が超音波溶着により行われたものである場合には、溶着を短時間で遂行できる利点がある。
【0010】
また、左右に隣り合って対向する挟着片における相互対向面の少なくとも外方側(蓋部側と反対側)がテーパー面に形成されて、これら挟着片同士の相互離間間隔が、蓋部側から中空部材の長さ方向中央部に向けて漸次増大するものとなされている構成を採用するのが好ましい。この構成では、左右に隣り合う挟着片間に補強用リブを挿通せしめる際に、挟着片のテーパー面が誘導案内面になるので、補強用リブを挟着片間にスムーズに挿通せしめることができ、従って各中空部材の両端の開口部へのキャップの装着作業を速やかに遂行できるから、生産効率良く製造できて低コスト化を図ることができる。なお、テーパー面の具体的形状としては、例えば円弧面、傾斜面などが挙げられる。
【0011】
また、挟着片における蓋部側に切欠凹部が設けられることによって挟着片に蓋部側に突出する舌片部が形成されている場合には、左右に隣り合って対向する挟着片間に補強用リブを挿通せしめて、これら挟着片同士の間隔が強制的に押し拡げられる際に、この舌片部が切欠凹部側に逃げる余地(空間)が存在することから、対向する舌片部が互いに離反する方向に曲げられて、これによって挟着片の復帰力がさらに大きく作用するものとなり、従ってキャップは中空部材の補強用リブにさらに強固に固定され得て、キャップの離脱をより確実に防止できるものとなる。
【0012】
また、左右に隣り合って対向する挟着片による補強用リブの挟み込み位置のうち蓋部側に最も近い位置から補強用リブの先端までの距離が1mm以上である構成を採用するのが好ましく、この場合にはキャップの固定状態をより安定化させることができるので、キャップの離脱をより一層確実に防止できる。
【0013】
更に、キャップの蓋部の背面における補強用リブの対向位置に溶着用中央突条が突設され、該中央突条が補強用リブの端面に熱溶着されているのが好ましい。この構成では、キャップ蓋部は、その周縁部だけでなく中央部においても中空部材に溶着されているので、キャップの中空部材に対する接合強度をより一層向上させることができる。
【0014】
更には、キャップ蓋部の背面の周縁部の少なくとも一部は高低差1mm以下の微小な凹凸面に形成されているのが好ましい。これにより中空部材に対するキャップの溶着強度が増大するので、キャップの離脱防止の確実性をさらに向上できる利点がある。なお、高低差が1mmを超えると逆に溶着強度が低下するので好ましくない。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態に係る浴槽蓋(1)を図1〜4に示す。この浴槽蓋(1)は、巻取り自在なシャッター式浴槽蓋であり、図1、2に示すように、硬質合成樹脂からなる長尺の中空部材(2)…が一定間隔をあけて複数本平行状に配置され、隣り合う中空部材(2)同士がその下面縁部において軟質合成樹脂からなる長尺の連結片(3)によって連結一体化され、前記中空部材(2)の内部に該中空部材の上面壁(2a)と下面壁(2b)とをつなぐ硬質合成樹脂製の補強用リブ(4)が垂直状に設けられて中空部材(2)の内部空間が2室に略均等に分割されると共に、前記各中空部材(2)の両端の開口部に硬質合成樹脂製のキャップ(5)が装着されたものである。
【0016】
前記キャップ(5)は、図5、6に示すように、前記中空部材(2)の端部開口面に対応する形状及び大きさに形成された蓋部(10)と、該蓋部(10)の背面の上方側から水平状に突設された左右一対の上方脚部(11)(12)と、前記蓋部(10)の背面の下方側から水平状に突設された左右一対の下方脚部(13)(14)とからなる。
【0017】
前記蓋部(10)は、平板状の側板部(20)の背面の周縁部の全周にわたって溶着用外周突部(21)が突設形成されると共に、側板部(20)の背面における左右方向の中間位置に上下方向に延びる溶着用中央突条(22)が突設されたものである(図5、6参照)。即ち、キャップ(5)の蓋部(10)の背面における補強用リブ(4)の対向位置に溶着用中央突条(22)が突設されている。前記溶着用外周突部(21)および溶着用中央突条(22)の当接面(中空部材の端部開口面と当接する面)は、いずれも高低差1mm以下の微小な凹凸面に形成されている。なお、図6(ニ)に(25)で示す凹陥部は、キャップ(5)を中空部材(2)に装着した状態時において、連通孔を形成せしめるためのものであり、この連通孔によって中空部材(2)内に侵入した水を外に抜くことが可能となる。
【0018】
図5、6に示すように、前記左右に隣り合う一対の上方脚部(11)(12)における相互対向位置のうち外方側コーナー部には挟着片(15)(16)がそれぞれ設けられている。これら挟着片(15)(16)は、いずれも略扇型形状であり、相互の外周円弧部を対向させる態様で配置されている。即ち、前記左右に隣り合って対向する挟着片(15)(16)における相互対向面がテーパー面に形成されており、これら挟着片(15)(16)同士の相互離間間隔が、蓋部(10)側から中空部材(2)の長さ方向中央部に向けて漸次増大するものとなされている。また、これら対向する挟着片(15)(16)同士の最近接位置での相互離間間隔(M)は、前記補強用リブ(4)の厚さより僅かに小さく設定されている(図6(ハ)参照)。
【0019】
同様に、前記左右に隣り合う一対の下方脚部(13)(14)における相互対向位置のうち外方側コーナー部には挟着片(17)(18)がそれぞれ設けられている。これら挟着片(17)(18)は、いずれも略扇型形状であり、相互の外周円弧部を対向させる態様で配置されている。即ち、前記左右に隣り合って対向する挟着片(15)(16)における相互対向面がテーパー面に形成されており、これら挟着片(15)(16)同士の相互離間間隔が、蓋部(10)側から中空部材(2)の長さ方向中央部に向けて漸次増大するものとなされている。また、これら対向する挟着片(17)(18)同士の最近接位置での相互離間間隔(M)は、前記補強用リブ(4)の厚さより僅かに小さく設定されている(図6(ニ)参照)。
【0020】
なお、前記対向する挟着片(15)(16)同士の最近接位置での相互離間間隔(M)、前記対向する挟着片(17)(18)同士の最近接位置での相互離間間隔(M)は、いずれも前記補強用リブ(4)の厚さより0を超えて1mm以下の範囲で小さく設定されるのが好ましい。1mmを超えて小さく設定されると、補強用リブ(4)の挟着片間への挿入が困難になるので好ましくない。
【0021】
更に、前記挟着片(15)(16)(17)(18)における蓋部(10)側には切欠凹部(24)が設けられており、これによってこれら挟着片(15)(16)(17)(18)に蓋部(10)側に突出する舌片部(23)が形成されている。これら挟着片(15)(16)(または(17)(18))間に補強用リブ(4)を挿通せしめた際には、これら挟着片同士の間隔が強制的に押し拡げられるのであるが、この時舌片部(23)が切欠凹部(24)に逃げる余地(空間)が存在するので、これら対向する舌片部(23)(23)が互いに離反する方向に曲げられて、これによって挟着片(15)(16)(17)(18)の復帰力が大きく作用するものとなり、左右一対の挟着片(15)(16)(または(17)(18))による挟み込みの締め付け力が十分に発揮されるものとなる。
【0022】
しかして、このような構造を備えたキャップ(5)を前記各中空部材(2)の両端の開口部に押し込んで装着すれば、即ち、前記キャップ(5)の上方脚部(11)(12)を前記中空部材(2)の内部の各室の上面壁(2a)の内面に、前記キャップ(5)の下方脚部(13)(14)を前記中空部材(2)の内部の各室の下面壁(2b)の内面にそれぞれ当接せしめてこれら脚部(11)(12)(13)(14)を中空部材(2)の端部の開口部の内側に嵌合すれば(図3参照)、補強用リブ(4)が、上方位置では左右に隣り合って対向する挟着片(15)(16)の間に挟み込まれる(図4参照)一方、下方位置でも同様に左右に隣り合って対向する挟着片(17)(18)の間に挟み込まれる。なお、図4における(2c)(2d)は中空部材の側面壁である。
【0023】
この時、対向する挟着片同士(15)(16)(または(17)(18))の最近接位置での相互離間間隔(M)は補強用リブ(4)の厚さより僅かに小さく設定されているので、対向する挟着片同士(15)(16)(または(17)(18))の間隔が強制的に押し拡げられた状態で補強用リブ(4)が挟み込まれており、従ってこの挟み込み状態においてこれら挟着片(15)(16)(17)(18)には元の状態(位置)に復帰しようとする復帰力が大きく作用しており、この大きな復帰力によって補強用リブ(4)は挟着片(15)(16)(または(17)(18))の間に強固に挟み込み固定されるものとなる。
【0024】
このようにしてキャップ(5)を各中空部材(2)の両端の開口部に押し込んで嵌合した後、キャップ(5)の蓋部(10)の背面の周縁部を中空部材(2)の端部開口面に熱溶着せしめる。即ち、超音波溶接機の接触子をキャップ(5)の蓋部(10)の正面(前面)に接触させた状態で超音波を照射することによって、蓋部(10)の溶着用外周突部(21)を中空部材(2)の端部開口面に熱溶着せしめる(図3参照)と共に、溶着用中央突条(22)を補強用リブ(4)の端面に熱溶着せしめる(図4参照)。この時、溶着用外周突部(21)および溶着用中央突条(22)の当接面はいずれも高低差1mm以下の微小な凹凸面に形成されているので、溶着強度が顕著に増大する。
【0025】
しかして、この発明の浴槽蓋(1)は、挟着片の大きな復帰力によって補強用リブ(4)が挟着片(15)(16)(または(17)(18))の間に強固に挟み込み固定されているし、キャップ(5)の蓋部(10)の背面の周縁部が中空部材(2)の端部開口面に熱溶着されているから、これらの相乗効果によってキャップ(5)は中空部材(2)に対して強固に固定されるものとなる。従って、たとえ浴槽蓋(1)を落下させたり、浴槽室内の壁面に衝突させる等して強い力や衝撃がキャップ(5)にかかった場合においても、キャップ(5)が外れて離脱することはない。
【0026】
この発明において、左右に隣り合って対向する挟着片(15)(16)(または(17)(18))による補強用リブ(4)の挟み込み位置のうち蓋部(10)側に最も近い位置から補強用リブ(4)の先端までの距離(L)は1mm以上に設定されるのが好ましい(図4参照)。このような構成を採用すれば、リブ(4)先端の溶着位置から挟み込み位置までの距離が確保されて、溶着位置と挟み込み位置による離間する2箇所での固定がなされるから、キャップ(5)の固定状態をより安定化させることができ、キャップ(5)の離脱をより一層確実に防止できる。なお、上記実施形態では、上記距離(L)は2mmに設定されている。
【0027】
また、上記実施形態では、超音波により熱溶着を行っているが、特にこのような手法に限定されるものではなく、例えば高周波加熱法により熱溶着を行っても良い。
【0028】
また、上記実施形態では、中空部材(2)の内部に1本の補強用リブ(4)が設けられて中空部材(2)の内部空間が2室に分割されているが、特にこのような形態に限定されるものではなく、例えば中空部材(2)の内部に2本の補強用リブ(4)(4)が設けられて中空部材(2)の内部空間が3室に分割された構成を採用しても良いし、或いは4室以上に分割されていても良い。
【0029】
また、上記実施形態では、巻取り自在なシャッター式浴槽蓋に構成されているが、特にこれに限定されるものではなく、例えば図7に示すような折り畳み自在な浴槽蓋に構成されても良い。即ち、この浴槽蓋では、中空部材(2)の上面縁部同士を連結する第1連結態様、中空部材(2)の下面縁部同士を連結する第2連結態様の2種類採用されて、これら第1連結態様と第2連結態様が交互配置となるようになされており、容易に折り畳むことが可能である。
【0030】
この発明において、前記中空部材(2)、補強用リブ(4)及びキャップ(5)を構成する硬質合成樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えばポリプロピレン、ABS樹脂、硬質塩化ビニル樹脂等が挙げられる。中でも、耐熱性、耐薬品性に優れると共に焼却処理の際等に塩化水素等の有毒ガスを発生することがなく環境保全の要請に十分に応えることができることから、ポリプロピレンを用いるのが好ましい。
【0031】
また、前記連結片(3)を構成する軟質合成樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えば熱可塑性エラストマー、あるいはポリプロピレン等の硬質合成樹脂に改質剤を添加して軟質化した軟質合成樹脂等が挙げられる。
【0032】
前記前者の熱可塑性エラストマーとしては、例えばポリプロピレン系熱可塑性エラストマー等の他に、水素添加スチレン・ブタジエンラバー(HSBR)等に代表される水素添加スチレン・共役ジエン系ラバー、あるいはスチレン・エチレン/ブチレン・スチレンブロック共重合体等に代表される水素添加スチレン・共役ジエン・スチレンブロック共重合体、あるいはまたエチレン、プロピレン、ブテン−1よりなる群から選択される2種以上の成分の共重合体(例えばエチレン・ブテン共重合体ゴム、プロピレン・ブテン共重合体ゴム、エチレン・プロピレン・ブテン共重合体ゴムなど)等が挙げられる。
【0033】
前記後者における軟質化のための改質剤としては、例えば前者の熱可塑性エラストマーが挙げられる。
【0034】
なお、前記硬質合成樹脂、軟質合成樹脂いずれにおいても、必要に応じて酸化防止剤、安定剤、充填剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、顔料等の各種添加剤を添加しても良い。
【0035】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、中空部材の補強用リブが左右に隣り合って対向する挟着片の間に挟み込まれた構成が採用されているが、これら対向する挟着片同士の最近接位置での相互離間間隔は補強用リブの厚さより僅かに小さく設定されているので、対向する挟着片同士の間隔が強制的に押し拡げられた状態で補強用リブが挟み込まれている。従って、この挟み込み状態において挟着片には元の状態(位置)に復帰しようとする復帰力が大きく作用しており、このような大きな復帰力によって補強用リブは挟着片の間に強固に挟み込み固定されるものとなる。これによりキャップは中空部材の補強用リブに強固に固定されるし、一方でキャップ蓋部の背面の周縁部が中空部材の端部開口面に熱溶着されているので、これらの相乗作用によってキャップは中空部材に対して強固に固定される。従って、たとえ浴槽蓋を落下させたり、浴槽室内の壁面に衝突させる等して強い力や衝撃がキャップにかかった場合においても、キャップが外れて離脱することはない。
【0036】
請求項2に係る発明によれば、上記効果に加えて、キャップの中空部材に対する接合固定強度を一層向上させることができ、キャップの離脱を確実に防止できるという効果を奏する。
【0037】
請求項3に係る発明によれば、上記効果に加えて、溶着を短時間で遂行し得て生産性が向上するので低コスト化を図り得る。
【0038】
請求項4に係る発明によれば、上記効果に加えて、対向する挟着片間に補強用リブを挿通せしめる際に挟着片のテーパー面が誘導案内面になるから、中空部材の両端の開口部へのキャップの装着作業をスムーズに行うことができる。従って、生産効率良く製造できてさらに低コスト化を図り得る。
【0039】
請求項5に係る発明によれば、上記効果に加えて、挟着片の復帰力がさらに大きく作用するものとなるから、キャップは中空部材の補強用リブにさらに強固に固定され得て、キャップの離脱をより確実に防止できる。
【0040】
請求項6に係る発明によれば、上記効果に加えて、キャップの固定状態をより安定化させることができるのでキャップの離脱をより一層確実に防止できる。
【0041】
請求項7に係る発明によれば、上記効果に加えて、キャップの中空部材に対する接合強度をより一層向上させることができるという効果を奏する。
【0042】
請求項8に係る発明によれば、上記効果に加えて、中空部材に対するキャップの溶着強度を増大させることができ、これによりキャップの離脱防止の確実性をさらに向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る浴槽蓋の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A線の断面図である。
【図3】図1におけるB−B線の断面図である。
【図4】中空部材とキャップの嵌合・溶着態様を示すための図であって、中空部材の上面壁の一部を切り欠いて示す平面図である。
【図5】キャップの背面側斜視図である。
【図6】キャップを示す図であって、(イ)は正面図、(ロ)は背面図、(ハ)は上面図、(ニ)は下面図である。
【図7】他の実施形態に係る浴槽蓋を示す断面図である。
【図8】(イ)は従来の浴槽蓋の一部を示す斜視図、(ロ)は(イ)におけるY−Y線の断面図である。
【符号の説明】
1…浴槽蓋
2…中空部材
2a…上面壁
2b…下面壁
3…連結片
4…補強用リブ
5…キャップ
10…キャップ蓋部
11、12…上方脚部
13、14…下方脚部
15、16、17、18…挟着片
20…側板部
21…溶着用外周突部
22…溶着用中央突条
23…舌片
24…切欠凹部
L…挟着片による補強用リブの挟み込み位置のうち蓋部側に最も近い位置から補強用リブの先端までの距離
M…挟着片同士の最近接位置での相互離間間隔

Claims (8)

  1. 硬質合成樹脂からなる長尺の中空部材が複数本平行状に配置され、隣り合う中空部材同士が軟質合成樹脂からなる長尺の連結片によって連結一体化され、前記中空部材の内部に該中空部材の上面壁と下面壁とをつなぐ硬質合成樹脂製の補強用リブが設けられて中空部材の内部空間が少なくとも2室に分割されると共に、前記各中空部材の両端の開口部に硬質合成樹脂製のキャップが装着されてなる浴槽蓋において、
    前記キャップは、前記中空部材の端部開口面に対応する形状及び大きさに形成された蓋部と、該蓋部の背面の上方側から突設された複数の上方脚部と、前記蓋部の背面の下方側から突設された複数の下方脚部とを備えてなり、
    前記上方脚部と下方脚部のうちの少なくとも一方の脚部について、左右に隣り合う脚部における相互対向位置に挟着片が設けられ、これら対向する挟着片同士の最近接位置での相互離間間隔は、前記補強用リブの厚さより僅かに小さく設定され、
    前記キャップの上方脚部が前記中空部材の内部の各室の上面壁の内面に、前記キャップの下方脚部が前記中空部材の内部の各室の下面壁の内面にそれぞれ当接してこれら脚部が前記中空部材の端部の開口部に嵌合されると共に、前記補強用リブが前記左右に隣り合って対向する挟着片の間に挟み込まれ、前記キャップの蓋部の背面の周縁部が前記中空部材の端部開口面に熱溶着されていることを特徴とする浴槽蓋。
  2. 前記上方脚部と下方脚部の両方の脚部について、左右に隣り合う脚部における相互対向位置に挟着片が設けられ、これら対向する挟着片同士の最近接位置での相互離間間隔は、前記補強用リブの厚さより僅かに小さく設定されている請求項1に記載の浴槽蓋。
  3. 前記熱溶着が超音波溶着により行われたものである請求項1または2に記載の浴槽蓋。
  4. 前記左右に隣り合って対向する挟着片における相互対向面の少なくとも外方側がテーパー面に形成されて、これら挟着片同士の相互離間間隔が、蓋部側から中空部材の長さ方向中央部に向けて漸次増大するものとなされている請求項1〜3のいずれか1項に記載の浴槽蓋。
  5. 前記挟着片における蓋部側に切欠凹部が設けられることによって前記挟着片に蓋部側に突出する舌片部が形成されている請求項4に記載の浴槽蓋。
  6. 前記左右に隣り合って対向する挟着片による補強用リブの挟み込み位置のうち蓋部側に最も近い位置から補強用リブの先端までの距離が1mm以上である請求項1〜5のいずれか1項に記載の浴槽蓋。
  7. 前記キャップの蓋部の背面における前記補強用リブの対向位置に溶着用中央突条が突設され、該中央突条が補強用リブの端面に熱溶着されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の浴槽蓋。
  8. 前記キャップ蓋部の背面の周縁部の少なくとも一部が、高低差1mm以下の微小な凹凸面に形成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の浴槽蓋。
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