JP4052338B2 - 液晶表示装置の駆動回路及び駆動方法 - Google Patents
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Description
すなわち、アクティブマトリクス型液晶表示装置は、マトリクス状に配列した画素電極や、この画素電極に接続されたスイッチング素子などが設けられた素子基板と、画素電極に対向する対向電極が形成された対向基板と、これら両基板との間に挟持された液晶とから構成されている。
このように、各スイッチング素子を駆動し、蓄積させる電荷量を階調に応じて制御すると、液晶の配向状態が変化する。このため、画素毎に階調が変化する結果、所定の表示が可能となる。
また、本発明の液晶表示装置の駆動回路は、上記の液晶表示装置の駆動回路であって、前記蓄積容量駆動回路は、前記複数の走査線の各々に応じた1行毎に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の液晶表示装置の駆動回路は、上記の液晶表示装置の駆動回路であって、前記蓄積容量駆動回路は、前記走査信号がオン電圧からオフ電圧に遷移した場合、1垂直走査期間毎に論理レベルが反転する信号をラッチし、前記信号を前記選択制御信号として出力する回路と、前記選択制御信号に応じて、前記第1電位と前記第2電位のいずれか一方を選択し、前記容量線に供給するセレクタと、を有することを特徴とする。 上記目的を達成するために、本発明に係る液晶表示装置の駆動方法であって、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記複数の走査線の各々に走査信号を供給する走査線駆動回路と、前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素電極と、一定の電位が印加される対向電極と、前記複数の画素電極の各々と前記対向電極との間に印加される電圧に応じて透過率が変化する液晶と、前記複数のデータ線の各々と前記画素電極との間に介挿されて、前記走査信号がオン電圧の場合オンする一方、前記走査信号がオフ電圧の場合オフするスイッチング素子と、複数の蓄積容量と、複数の容量線と、を具備し、前記複数の蓄積容量の各々の一端は、前記複数の画素電極の各々に接続されており、前記複数の蓄積容量の他端は、前記複数の走査線の各々に応じた1行毎共通に、前記複数の容量線の各々に接続されており、前記複数の走査線のうち1の走査線に供給される前記走査信号がオン電圧からオフ電圧に遷移した場合に論理レベルが反転する選択制御信号を出力し、前記複数の走査線のうち前記1の走査線とは異なる走査線に供給される前記走査信号がオフ電圧からオン電圧に遷移する前に、第1電位と前記第1電位よりも高い第2電位のいずれか一方を前記選択制御信号に応じて選択し、前記容量線に供給することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本件第1発明に係る液晶表示装置にあっては、オン電圧が印加された後にオフ電圧が印加される走査線と、対向電極と画素電極とによって液晶が挟持された液晶容量と、前記走査線にオン電圧が印加された場合に、階調を指示する階調データに対応し、かつ、前記液晶容量への書込極性に対応した電圧を、データ線に印加するD/A変換器と、前記データ線と前記画素電極との間に介挿されて、前記走査線にオン電圧が印加されるとオンする一方、オフ電圧が印加されるとオフするスイッチング素子と、一端が前記画素電極に接続される一方、前記走査線にオン電圧が印加された期間における書込極性が正極性書込に対応するものであったならば、前記走査線にオフ電圧が印加されたときに、他端の電位が高位にシフトし、前記走査線にオン電圧が印加された期間における書込極性が負極性書込に対応するものであったならば、前記走査線にオフ電圧が印加されたときに、他端の電位が低位にシフトする蓄積容量とを具備する構成を特徴としている。
この構成によれば、走査線にオン電圧が印加されると、当該走査線に接続されたスイッチング素子がオンする結果、液晶容量および蓄積電極には、データ線への印加電圧に応じた電荷が蓄積される。この後、スイッチング素子がオフすると、蓄積容量における他端の電圧がシフトするので、その分、蓄積容量における一端の電圧が持ち上げられる(または持ち下げられる)。と同時に、持ち上げられた(または持ち下げられた)分の電荷が、液晶容量に分配されるので、液晶容量には、データ線への印加電圧以上(または以下)に対応する電圧実効値が印加されることになる。換言すれば、画素電極に印加される電圧振幅に比べて、データ線に印加する電圧信号の電圧振幅が小さく抑えられる。このため、データ線に寄生する容量によって無駄に消費される電力が抑えられるので、低消費電力化を図ることが可能となる。さらに、D/A変換器の大規模化が防止され、または、D/A変換器の出力電圧を拡大するレベルシフタが不要となるので、データ線のピッチを狭くでき、その分、高精細化を図ることが可能となる。
D/A変換器が、プリセット期間に第1の電圧を用いる場合には、セット期間に第4の電圧を用いる一方、プリセット期間に第3の電圧を用いる場合には、セット期間に第2の電圧を用いる構成であれば、単純には、第1および第4の電圧を、ある1本の給電線を介して給電する一方、第3および第2の電圧を、別の1本の給電線を介して給電する構成が考えられる。
しかしながら、このような構成では、2本の給電線における電圧振幅がともに大きくなり、このため、該給電線に寄生する容量によって無駄に電力が消費されてしまう。
そこで、プリセット期間からセット期間に移行する際、セレクタによって、第1または第2の給電線の一方から他方に給電を切り替える構成にすると、両給電線における電圧の遷移が小さく抑えられて、その分、さらなる低消費電力化が可能となる。
この構成では、プリセット期間において、階調データの上位ビットに応じて第1または第3の電圧が、第1のスイッチによってデータ線に印加されると、当該印加電圧に応じた電荷がデータ線の寄生容量に蓄積される。次に、セット期間において、階調データの下位ビットに応じた容量であって、一端に第4または第2の電圧が印加された容量の他端がデータ線に接続されると、容量に蓄積された電荷がデータ線の寄生容量に、あるいは逆に、データ線の寄生容量に蓄積された電荷が容量に、移動して均等化される。これにより、データ線には、階調ビットに応じた電圧が印加されることになる。すなわち、この構成では、D/A変換する際に、データ線の寄生容量が積極的に用いられるので、その分、構成の簡略化が図られることになる。
しかしながら、このような構成では、2本の給電線における電圧振幅がともに大きくなり、このため、該給電線に寄生する容量によって無駄に電力が消費されてしまう。
そこで、D/A変換器が第1のスイッチと容量とを含む構成にあっては、前記プリセット期間では、前記第1の電圧が給電されるとともに、前記セット期間では、前記第2の電圧が給電される第1の給電線と、前記プリセット期間では、前記第3の電圧が給電されるとともに、前記セット期間では、前記第4の電圧が給電される第2の給電線と、前記プリセット期間では、前記第1または第2の給電線のいずれか一方を、前記上位ビットに応じて選択し、選択した給電線に給電されている電圧を前記第1のスイッチの入力端に供給するとともに、前記セット期間では、前記第1または第2の給電線のいずれか他方を選択し、選択した給電線に給電された電圧を前記容量の一端に供給するセレクタとを備える構成が好ましい。
この構成では、プリセット期間からセット期間に移行する際、セレクタによって、第1または第2の給電線の一方から他方に給電が切り替えられるので、両給電線における電圧の遷移が小さく抑えられる。このため、さらなる低消費電力化が可能となる。
この構成によれば、プリセット期間およびセット期間における印加電圧を変更するのみによって、液晶容量への書込極性に対応した電圧を生成することが可能となる。
この構成によれば、上記第1発明と同様に、画素電極に印加される電圧振幅に比べて、データ線に印加する電圧信号の電圧振幅を小さく抑えることができるので、低消費電力化を図ることが可能になる上に、データ線の狭ピッチ化ができるので、高精細化を図ることが可能となる。
この方法によれば、上記第1および第2発明と同様に、画素電極に印加される電圧振幅に比べて、データ線に印加する電圧信号の電圧振幅を小さく抑えることができるので、低消費電力化を図ることが可能になる上に、データ線の狭ピッチ化ができるので、高精細化を図ることが可能となる。
図1(a)は、この実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す斜視図であり、図1(b)は、図1(a)におけるA−A’線の断面図である。
これらの図に示されるように、液晶表示装置100は、各種素子や画素電極118等が形成された素子基板101と、対向電極108等が形成された対向基板102とが、スペーサ103を含むシール材104によって一定の間隙を保って、互いに電極形成面が対向するように貼り合わせられるとともに、この間隙に例えばTN(Twisted Nematic)型の液晶105が封入された構成となっている。
なお、行方向に供給される信号の遅延が問題にならないのであれば、これらの信号を出力する回路を片側1個の領域130aのみに形成する構成でも良い。
ほかに、対向基板102には、特に図示はしないが、画素電極118と対向する領域に、必要に応じて着色層(カラーフィルタ)が設けられる。ただし、後述するプロジェクタのように色光変調の用途に適用する場合、対向基板102に着色層を形成する必要はない。また、着色層を設けると否かとにかかわらず、光のリークによるコントラスト比の低下を防止するために、画素電極118と対向する領域以外の部分には遮光膜が設けられている(図示省略)。
続いて、液晶表示装置の電気的な構成について説明する。図2は、この電気的な構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、走査線112および容量線113が、それぞれX(行)方向に延在して形成される一方、データ線114が、Y(列)方向に延在して形成されて、これらの交差に対応して画素120が形成されている。ここで、説明の便宜上、走査線112(容量線113)の本数を「m」とし、データ線114の本数を「n」とすると、画素120は、m行n列のマトリクス状に配列することになる。また、本実施形態では、図面の記載上、m、nを偶数とするが、これに限定する趣旨ではない。
上述したように画素電極118は、対向電極108に対向し、さらに、両電極間に液晶105が挟持されているので、液晶容量は、一端を画素電極118とし、他端を対向電極108として、液晶105を挟持した構成となっている。
この構成において、走査線112に供給される走査信号がHレベルになると、TFT116がオンして、データ線114の電圧に応じた電荷が液晶容量および蓄積容量119に書き込まれることになる。なお、蓄積容量119の他端は、容量線113に1行毎に共通接続されている。
これらの行毎に設けられるセレクタ134のうち、奇数行目のセレクタ134における入力端Aには、高位側の容量電圧Vst(+)が印加され、その入力端Bには、低位側の容量電圧Vst(-)が印加されている。一方、偶数行目のセレクタ134における入力端Aには、低位側の容量電圧Vst(-)が印加され、その入力端Bには、高位側の容量電圧Vst(+)が印加されている。
すなわち、奇数行のセレクタ134と、偶数行のセレクタ134とでは、入力端A、Bに印加されている容量電圧が、互いに入れ替えられた関係となっている。
また、インバータ162は、信号Csetlの論理レベルを反転して、信号/Csetl(「/」は反転を示す)として出力するものである。なお、図3(b)は、信号PSおよび信号Csetを入力とし、出力を信号/Csetlとした場合の真理値表である。
また、信号Csetは、図10に示されるように、1水平走査期間(1H)のうち、走査信号Ys1、Ys2、…、YsmがHレベルになる直前期間において、Lレベルになり、その他の期間ではHレベルになるものである。
ただし、本実施形態では、TFT116のオンによって画素電極118に印加された電圧が、対向電極108への印加電圧LCcomよりも低くても、後述するように、TFT116のオフ後に、画素電極118の電圧が高位側にシフトして、結果的にLCcomよりも高くなる場合がある。すなわち、本実施形態では、LCcomよりも低い電圧がデータ線114に印加されても、その電圧は、正極性書込に対応している場合がある。
反対に、本実施形態では、TFT116のオンにより画素電極118に印加された電圧が、LCcomよりも高くても、TFT116のオフ後に、画素電極118の電圧が低位側にシフトして、結果的にLCcomよりも低くなる場合がある。すなわち、本実施形態では、LCcomよりも高い電圧がデータ線114に印加されても、その電圧は、負極性書込に対応している場合がある。
続いて、デコーダ174は、信号PSおよび信号Csetを解読して、図5に示されるデコード結果に応じた電圧信号を、階調信号Vdac2として第2の給電線177に供給するものである。ここで、階調信号Vdac2が取り得る電圧は、Vsk(+)、Vcw(+)、Vsw(-)、Vck(-)のいずれかあるので、これら4つの電圧が、デコーダ174の入力端に電圧信号群Vset2として印加されている。なお、階調信号Vdac1、Vdac2が取り得る電圧については、後述することにする。
ここで、階調データDataは、画素120の階調(濃度)を指示する4ビットのディジタルデータであって、実装端子107(図1(a)または同図(b)参照)を介して、図示せぬ外部回路から、クロック信号CLXに同期して供給される。このため、本実施形態に係る液晶表示装置にあって、画素120は、4ビットの階調データDataにしたがって16(=24)階調の表示を行うことになる。
また、図2において、シフトレジスタ130、フリップフロップ132およびセレクタ134は、画素120の配列領域に対して左方のみに配列しているが、実際には、図1に示されるように、画素120の配列に対し左右対称に配置して、左右の両側からそれぞれ走査線112および容量線113を駆動する構成となっている。
次に、図2におけるD/A変換器群180は、1列目、2列目、3列目、…、n目に対応する第1のサンプリングスイッチ152によってそれぞれサンプリングされた階調データDataを、それぞれアナログ信号に変換して、データ信号S1、S2、S3、…、Snとして出力するものである。
ここで、本実施形態におけるD/A変換器群180にあっては、各列に対応する構成が互いに同一であるので、一般的にj列目に対応した構成について代表して説明することにする。図6は、D/A変換器群180のうち、j列目と、これに隣接する(j+1)列目との2列分のほか、第1のサンプリングスイッチ152を含めた構成を示すブロック図である。
続いて、j列目に対応する第2のサンプリングスイッチ1804は、j列目に対応する第1のラッチ回路1802によってラッチされた階調データDataのビットD0〜D3を、ラッチパルスLATがアクティブレベル(Hレベル)になったときに、それぞれサンプリングするものである。
さらに、j列目に対応する第2のラッチ回路1806は、同じくj列目に対応する第2のサンプリングスイッチ1804によってサンプリングされた階調データDataのビットD0〜D3を、それぞれラッチするものである。
したがって、ノードPの論理レベルは、信号CsetlがHレベルになってスイッチ1814がオンする場合(信号/CsetlがLレベルになってスイッチ1816がオフする場合)では、第2のラッチ回路1806によってラッチされた最上位ビットD3を正転したものとなる一方、信号/CsetlがHレベルになってスイッチ1816がオンする場合(信号Cse tlがLレベルになってスイッチ1814がオフする場合)では、ラッチされた最上位ビットD3を反転したものとなる。
ここで、スイッチ1824の入力端は、階調信号Vdac2が供給される第2の給電線177に接続される一方、スイッチ1826の入力端は、階調信号Vdac1が供給される第1の給電線175に接続されている。
本実施形態におけるスイッチ1824、1826の各々は、それぞれ制御端に供給される信号がHレベルであればオンするものである。スイッチ1826の制御端に供給される信号は、スイッチ1824の制御端に供給される信号の論理レベルをインバータ1822により反転したものであるから、スイッチ1824、1826は、互いに排他的にオンオフすることになる。
よって、ノードPがHレベルであれば、スイッチ1824がオンし、スイッチ1826がオフするので、ノードQは、階調信号Vdac2が取る電圧になり、また、ノードPがLレベルであれば、スイッチ1824がオフし、スイッチ1826がオンするので、ノードQは、階調信号Vdac1が取る電圧になる。
ここで、信号Ssetは、信号Csetとは論理レベルが反転した関係にある。また、ビット容量1830の容量サイズをCdacとすれば、ビット容量1831の容量サイズは2・Cdacであり、ビット容量1832の容量サイズは4・Cdacである。すなわち、ビット容量1830、1831、1832の容量サイズは、階調データDataのビットD0、D1、D2の重みに対応して1:2:4になっている。
そして、スイッチSW0、SW1、SW2、SW3の各々における出力端が、j列目のデータ線114に共通接続されている。なお、データ線114の各々には、容量サイズがCslnである容量1850が寄生している。
次に、このような構成を列毎に備えるD/A変換器群180のD/A変換原理について説明する。D/A変換器群180において一般的にj列目に対応する構成は、プリセット期間において、最上位ビットD3に対応した電荷を、j列目のデータ線114に寄生する容量1850に蓄積する一方、セット期間において、下位ビットD0、D1、D2に応じた電荷を、ビット容量1830、1831、1832に蓄積すると同時に、これら電荷を、容量1850に蓄積された電荷と均等化させることによって、j列目のデータ線114における電圧を階調データDataに対応させるものである。
第2に、信号SsetがLレベルになる一方、信号CsetがHレベルになるセット期間において、ノードQをセット電圧Vcにする。これにより、スイッチSW3がオフするとともに、ビット容量1830、1831、1832のうち、オンしたスイッチに接続された容量には、電圧Vcに応じた電荷蓄積されるが、該容量とデータ線114とは接続状態にあるので、該容量に蓄積された電荷と、データ線114の寄生容量1850に蓄積された電荷とが均等化される。
V=(N・Cdac・Vc+Csln・Vs)/(N・Cdac+Csln)…(1)
式(1)にあって、ある一つの液晶表示装置において、容量Cdac、Cslnについては定数として設計されるが、プリセット電圧Vs、セット電圧Vcについては変数として扱うことができる。
このような反転特性を得るためには、負極性書込に対応し、かつ、最上位ビットD3が「0」である場合に、第7の電圧Vsw(-)をプリセット電圧Vsとして選択し、電圧Vsw(-)よりも低位の第6の電圧Vcw(-)をセット電圧Vcとして選択する。この選択による特性Wt(-)は、正極性書込に対応する特性Wt(+)を、LCcomを基準として反転したものとなる。ここで、Vsw(-)、Vcw(-)の各々は、LCcomを基準として、それぞれVsw(+)、Vcw(+)を反転したものである。ただし、TFT116におけるしきい値特性等についてまで考慮するときには、反転における基準としてLCcomが用いられずに、LCcomの近傍する別途の電位が反転における基準として用いられる。
次に、上述した構成に係る液晶表示装置の動作のうち、Y側の動作について説明する。ここで、図8は、この液晶表示装置におけるY側の動作を説明するためのタイミングチャートである。
この図に示されるように、1垂直走査期間(1F)の最初に供給される転送開始パルスDYが、シフトレジスタ130(図2参照)により、クロック信号CLYの立ち上がり及び立ち下がりにしたがってシフトされるとともに、そのパルス幅が狭められて、1水平走査期間1H毎にHレベルになる走査信号Ys1、Ys2、Ys3、…、Ysmとして出力される。
このため、1行目のフリップフロップ132による選択制御信号Cs1は、走査信号Ys1が立ち下がると(すなわち、1行目に位置する画素120のTFT116がオフすると)、Hレベルに遷移する結果、1行目のセレクタ134は、その入力端Aを選択するので、1行目の容量線113に供給される容量スイング信号Yc1は、高位側の容量電圧Vst(+)になる。
すなわち、走査信号Ys1がHレベルになって、正極性書込が指示された後、当該走査信号Ys1がLレベルに立ち下がると、容量スイング信号Yc1が、高位側の容量電圧Vst(+)に遷移する。
ただし、偶数行のセレクタ134は、奇数行のセレクタ134とは、入力端A、Bに供給されている容量電圧が、互いに入れ替えられているので(図2参照)、2行目の容量線113に供給される容量スイング信号Yc2は、走査信号Ys2の立ち下がりにおいて、低位側の容量電圧Vst(-)になる。
すなわち、走査信号Ys2がHレベルになって、負極性書込が指示された後、当該走査信号Ys2がLレベルに立ち下がると、容量スイング信号Yc2が、低位側の容量電圧Vst(-)に遷移する。
ただし、信号PSの論理レベルも反転するので、正極性書込が指示された後、走査信号YsiがLレベルに立ち下がると、容量スイング信号Yciは、低位側の容量電圧Vst(-)から高位側の容量電圧Vst(+)に遷移する一方、負極性書込が指示された後、走査信号YsiがLレベルに立ち下がると、容量スイング信号Yciが、高位側の容量電圧Vst(+)から低位側の容量電圧Vst(-)に遷移する点に変わりはない。
次に、液晶表示装置の動作のうち、X側の動作について説明する。ここで、図9および図10は、この液晶表示装置におけるX側の動作を説明するためのタイミングチャートである。
まず、1水平走査期間の最初のプリセット期間では、信号CsetがLレベルになる。このため、信号Csetlは、デコーダ160による解読にしたがってHレベルになり、信号Csetlは、インバータ162の反転によりLレベルになる。よって、図6において、スイッチ1814がオンし、スイッチ1816がオフする。
さらに、第1の給電線175に供給される階調信号Vdac1は、デコーダ172の解読にしたがってVsw(+)になり、第2の給電線177に供給される階調信号Vdac2は、デコーダ174の解読にしたがってVsk(+)になる。
さらに、ビットD3が「0」であるとすると、スイッチ1814のオンによって、ノードPは、ビットD3の「0」に対応してLレベルになる。このため、スイッチ1824がオフし、スイッチ1826がオンするので、ノードQは、階調信号Vdac1の電圧であるVsw(+)になる。
したがって、図11(a)に示されるように、データ線114の寄生容量1850には、スイッチSW3のオンによって電圧Vsw(+)に対応した電荷が蓄積される。一方、スイッチSW0のオンによって両端が短絡状態になったビット容量1830には、蓄積されていた電荷がゼロクリアされる。同様に、スイッチSW2のオンによって両端が短絡状態になったビット容量1832でも、蓄積されていた電荷がゼロクリアされる。
一方、第1の給電線175に供給される階調信号Vdac1は、デコーダ172の解読にしたがってVck(+)になり、第2の給電線177に供給される階調信号Vdac2は、デコーダ174の解読にしたがってVcw(+)になる。ここで、ノードPがHレベルに遷移したことによって、スイッチ1824、1826におけるオンオフの関係も切り替わるので、ノードQは、階調信号Vdac2の電圧であるVcw(+)になる。
さらに、図10に示されるように、信号Cs etがHレベルになると、信号SsetがLレベルになるので、このセット期間では、スイッチSW3がオフする。
したがって、図11(b)に示されるように、ビット容量1830、1832には、それぞれ電圧Vcw(+)に応じた電荷が蓄積されることになる。
この後、信号CsetがHレベルになるセット期間では、ノードPはLレベルになるので、スイッチ1826がオンする結果、ノードQは、階調信号Vdac1の電圧であるVck(+)になる。このため、図12(b)に示されるように、ビット容量1830、1832には、それぞれ電圧Vck(+)に応じた電荷が蓄積されると同時に、電荷が、図12(c)に示されるように、寄生容量1850から、ビット容量1830、1832に受け渡される。そして、これら容量における電位差がなくなると、電荷の受け渡しが終了するので、データ線の電圧は、定常的には、正極性書込であって、階調データData(1101)に対応する電圧V10(+)になる(図7、図12(c)参照)。
そして、セット期間に、1行目の走査線112に供給される走査信号Ys1がHレベルになるので、1行目の画素120においては、TFT116のオンによって画素電極118に、正極性書込に対応した電圧のデータ信号S1、S2、…、Snが各列において印加されることになる。
すなわち、第1に、サンプリング制御信号Xs1、Xs2、…、Xsnが順番にHレベルになると、2行1列、2行2列、…、2行n列の画素に対応する階調データDataが、1列目、2列目、…、n列目に対応する第1のラッチ回路1802にそれぞれにラッチされ、この後、第2に、ラッチパルスLATの出力により、ラッチされた階調データDataが、対応する列の第2のラッチ回路1806に一斉にラッチされて、第3に、このラッチ結果に対応してアナログ変換されたデータ信号S1、S2、…、Snが出力される。
さらに、第1の給電線175に供給される階調信号Vdac1は、デコーダ172の解読によって電圧Vsk(-)になり、第2の給電線177に供給される階調信号Vdac2は、デコーダ174の解読によって電圧Vsw(-)になる。
一方、ビットD3が「1」であれば、ノードPがLレベルになるので、スイッチ1824がオフし、スイッチ1826がオンし、また、信号SsetがHレベルになることによりスイッチSW3がオンする。この結果、寄生容量1850に対する充電は、階調信号Vdac1の電圧Vsk(-)にて行われることになる。
さらに、第1の給電線175に供給される階調信号Vdac1は、電圧Vcw(-)になり、第2の給電線177に供給される階調信号Vdac2は、電圧Vck(-)になる。
このため、信号PSがLレベルになる1水平走査期間のうち、信号CsetがHレベルであるセット期間においては、ビットD3が「0」であれば、ノードPがLレベルになるので、スイッチ1824がオフし、スイッチ1826がオンする。この結果、ノードQは、階調信号Vdac1の電圧Vcw(-)になる。
よって、ビット容量1830、1831、1832のうち、対応するビットが「1」であるものには、電圧Vcw(-)に応じた電荷が蓄積されると同時に、寄生容量1850に対し電圧Vsw(-)に応じて蓄積された電荷と均等化される。
よって、ビット容量1830、1831、1832のうち、対応するビットが「1」であるものには、電圧Vck(-)に応じた電荷が蓄積されると同時に、寄生容量1850に対し電圧Vsk(-)蓄積された電荷と均等化される。
そして、信号CsetがHレベルになるセット期間に、2行目の走査線112に供給される走査信号Ys2がHレベルになるので、2行目の画素120においては、TFT116のオンによって画素電極118に、負極性書込に対応した電圧のデータ信号S1、S2、…、Snが各列において印加されることになる。
この際、データ信号S1、S2、…、Snの電圧は、iが奇数であれば、信号PSがHレベルとなるので、正極性書込に対応したものとなる一方、iが偶数であれば、信号PSがLレベルとなるので、負極性書込に対応したものとなる。
続いて、上述したようなY側およびX側の動作が行われた場合に、蓄積容量および液晶容量における動作について説明する。図13(a)、図13(b)および図13(c)の各々は、これらの容量における電荷の蓄積動作を説明するための図である。
なお、これらの図の左方における2つの升は、それぞれ蓄積容量および液晶容量を示している。詳細には、升の底面積が、それぞれ蓄積容量Cstg(119)および液晶容量CLCの大きさを示し、升に溜められた水が電荷を示し、その高さが電圧を示している。
Vr=Vp+Vq・Cstg/(Cstg+CLC) ……(2)
Vr=Vp+Vq ……(3)
すなわち、液晶容量CLCにおける最終的な充電電圧Vrは、初期書込電圧Vpから、容量スイング信号Yciの持ち上がり分Vqだけ高位側にシフトしたものとして簡略化される。
なお、図14(b)では、第1に、Pix(i,j)がTFT116のオン時に正極性書込の黒レベルに対応する電圧Vsk(+)であれば、TFT116のオフ後において、容量電圧の上昇分や、電圧Vsk(+)、容量比に依存して、ΔVbk(+)だけ高位にシフトする点、第2に、Pix(i,j)がTFT116のオン時に負極性書込の白レベルに対応する電圧Vsw(-)であれば、TFT116のオフ後において、容量電圧の下降分や、電圧Vsw(-)、容量比に依存して、ΔVwt(-)だけ低位にシフトする点、および、第3に、Pix(i,j)がTFT116のオン時に負極性書込の黒レベルに対応する電圧Vsk(-)であれば、TFT116のオフ後において、容量電圧の下降分や、電圧Vsk(-)、容量比に依存して、ΔVbk(-)だけ高位にシフトする点が別途示されている。
すなわち、走査線を多値で駆動する方法では、走査線に蓄積容量が接続される分、負荷が大きくなる。一方、一般に走査線に供給される走査信号の電圧振幅は、データ線に供給されるデータ信号の電圧振幅よりも大きい(図14(a)参照)。このため、走査線を多値で駆動する方法では、負荷が付加された走査線を高電圧振幅することにより消費される電力を考えると、低消費電力化を図ることが困難である。
これに対し、本実施形態では、蓄積容量Cstg(119)の他端を、容量線113に供給される容量スイング信号によって持ち上げ、または、持ち下げることで、液晶容量に印加される電圧実効値を拡大しているので、走査線に付加される容量に変更はなく、さらに、データ信号の電圧振幅が小さく抑えられる分、走査信号の電圧振幅を小さくできるので、より低消費電力化も可能になる。
これに対し、本実施形態では、容量線113の電圧が1水平走査期間毎に順番にシフトするだけであるので、1水平走査期間でみれば、1本の容量線113に寄生する容量だけが影響を受ける。このため、本実施形態によれば、対向電極の電圧をシフトする方法と比較すると、電圧のシフトにより影響を受ける容量が圧倒的に少ないので、低消費電力化において有利である。
このため単純には、電圧Vsw(+)、Vcw(+)、Vsw(-)、Vcw(-)を順に、ある1本の給電線に供給する一方、電圧Vsk(+)、Vck(+)、Vsk(-)、Vck(-)を順に、別の1本の給電線に供給しておき、書込極性や上位ビットD3に応じて、いすれかを選択して用いる構成が考えられる。
この点について詳述すると、例えば、蓄積容量119の他端をシフトさせない場合に、ある1本の給電線に、電圧Vsw(+)、Vcw(+)、Vsw(-)、Vcw(-)を順に給電すると、図18においてSで示されるような電圧波形となり、別の1本の給電線に、電圧Vsk(+)、Vck(+)、Vsk(-)、Vck(-)を順に給電すると、図18においてTで示されるような電圧波形となる。
ここで、電圧波形Sでは、D/A変換の際(信号CsetがHレベルに遷移する際、または、信号SsetがLレベルに遷移する際、すなわち、プリセット期間からセット期間に移行する際)には、図18または図19(A)においてc、dで示されるように、また、極性反転の際(信号PSがHまたはLレベルに遷移する際)には、図18または図19(B)においてg、hで示されるように、電圧変化が大きくなる。同様に、電圧波形Tでは、D/A変換の際には、図18または図19(A)においてa、bで示されるように、また、極性反転の際には、図18または図19(B)においてe、fで示されるように、電圧変化が大きくなる。
詳述すると、本実施形態では、第1の給電線175に供給される階調信号Vdac1の電圧波形は、D/A変換の際には、図10または図19(C)においてB、Dで示されるように、また、極性反転の際には、図10または図19(D)においてF、Hで示されるように、電圧変化が小さく抑えられる。同様に、第2の給電線177に供給される階調信号Vdac2の電圧波形は、D/A変換の際には、図10または図19(C)においてA、Cで示されるように、また、極性反転の際には、図10または図19(D)においてE、Gで示されるように、電圧変化が小さく抑えられる。
このため本実施形態によれば、D/A変換の際に必要となる8つの電圧の最大・最小の振幅について抑えられることとあいまって、D/A変換の際や極性反転の際に、第1の給電線175または第2の給電線177のいずれか一方から他方に給電を切り替える構成によって、第1の給電線175および第2の給電線177における電圧変化が小さく抑えられるので、これらの給電線に寄生する容量によって消費される電力も最小限に抑えられる結果、さらなる低消費電力化が可能になる。
ところで、上述したように、蓄積容量Cstgが、液晶容量CLCよりも充分に大きいのであれば、液晶容量CLCに最終的に印加される電圧Vrは、初期書込電圧Vpから、容量スイング信号Yciの電圧遷移分(蓄積容量のおける他端の電圧遷移分)だけ、高位側または低位側にシフトしたものとして取り扱うことができる。
ただし、実際には、回路素子や配線等におけるレイアウトの制約により、蓄積容量Cstgを、液晶容量CLCよりも数倍程度とするのが限界であるので、容量スイング信号Yciの電圧遷移分(持ち上げまたは持ち下げ分)が、そのまま、画素電極における電圧遷移分にはならない。すなわち、容量スイング信号Yciの電圧遷移分が、圧縮されて、画素電極118における電圧遷移分として反映されることになる。
この図に示されるように、蓄積容量Cstg/液晶容量CLCの比率が大きくなるにつれて、圧縮率は、大きくなるが、やがて飽和することが判る。特に、蓄積容量Cstg/液晶容量CLCの比率が「4」を越える付近から、圧縮率が80%強で飽和する。ここで、蓄積容量Cstg/液晶容量CLCの比率が「4」程度であれば、電圧振幅の減少分も約20%弱と少なく、レイアウト的にも現実的である。
これらの図のうち、図16(a)、図16(b)および図16(c)は、それぞれ、対向電極の電圧に対し最終的に画素電極に印加される電圧を、白レベルについて±1.2ボルトで固定とした場合に、黒レベルについて±2.8ボルト、±3.3ボルト、±3.8ボルトとして変化させたときの図である。
また、図17(a)、図17(b)および図17(c)は、それぞれ、対向電極の電圧に対し最終的に画素電極に印加される電圧を、黒レベルについて±3.3ボルトで固定とした場合に、白レベルについて±0.7ボルト、±1.2ボルト、±1.7ボルトとして変化させたときの図である。
なお、これらの図においては、いずれも蓄積容量Cstgをパラメータとし、また、ノーマリーホワイトモードを想定している。また、このシミュレート対象となる液晶容量としては、画素電極のサイズが50μm×150μmであり、画素電極および対向電極の間の距離(セルギャップ)が4.0μmであり、液晶の比誘電率が白レベルにおいて4.0であって、黒レベルにおいて12.0であるものを想定した。
したがって、これらのことから、データ信号の最大出力電圧振幅における最小値は、白/黒レベルに対応する電圧と、蓄積容量Cstgとで定まることが判る。
特に、蓄積容量Cstgを比較的自由に設計できる場合、蓄積容量Cstgを600fF(ファムト・ファラッド)程度にすると、データ信号の最大出力電圧振幅を、4.0ボルト以下に抑えることもできる。
したがって、シフトレジスタ150からD/A変換器群180までに至る回路の論理レベルの振幅が5.0ボルトである、という条件によって、データ信号の最大出力電圧振幅が5.0ボルト以内に抑えられても、本実施形態では、液晶容量に対して十分な書き込みを行うことが可能である、ということができる。
なお、上述した実施形態にあっては、4ビットの階調データDataを用いて16階調表示を行うものとしたが、本発明はこれに限られない。例えば、ビット数を多くして、より多階調としても良いし、R(赤)、G(緑)、B(青)の3画素で1ドットを構成することによって、カラー表示を行うとしても良い。また、実施形態にあっては、液晶容量の電圧無印加状態において最大透過率となるノーマリーホワイトモードとして説明したが、液晶容量の電圧無印加状態において最小透過率となるノーマリーブラックモードとしても良い。
さらに、1行分の走査信号YsiがHレベルになったときに、データ信号S1、S2、…、Snを一斉に供給するという線順次構成とはせずに、1行分の走査信号YsiがHレベルになったときに、データ信号S1、S2、…、Snを順番に供給するという点順次構成として、各列毎に極性反転すれば、列反転も可能となる。さらに、列反転と行反転とを組み合わせて、隣接する画素のすべてにわたって極性反転する、いわゆる画素反転も可能となる。
また、実施形態にあっては、データ線114と画素電極118との間に介挿されるスイッチング素子として、TFTのような三端子型素子を用いたが、TFD(Thin Film Diode:薄膜ダイオード)のような二端子型素子を用いても良い。
また、電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して垂直方向に配列する一方、電圧印加時には液晶分子が両基板に対して水平方向に配列する、という垂直配向(ホメオトロピック配向)の構成としても良いし、電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して水平方向に配列する一方、電圧印加時には液晶分子が両基板に対して垂直方向に配列する、という平行(水平)配向(ホモジニアス配向)の構成としても良い。このように、本発明では、液晶や配向方式として、種々のものに適用することが可能である。
次に、上述した実施形態に係る液晶表示装置を用いた電子機器のいくつかについて説明する。
まず、上述した液晶表示装置100をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。図20は、このプロジェクタの構成を示す平面図である。
この図に示されるように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、内部に配置された3枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に分離されて、各原色に対応するライトバルブ100R、100Gおよび100Bにそれぞれ導かれる。
また、Bの光は、他のRやGの光と比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ1122、リレーレンズ1123および出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。
なお、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bには、ダイクロイックミラー1108によって、RGBの各原色に対応する光が入射するので、直視型パネルのようにカラーフィルタを設ける必要がない。
次に、上述した液晶表示装置100を、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータに適用した例について説明する。図21は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
この図に示されるように、コンピュータ1200の本体1210には、表示部として用いられる液晶表示装置100や、光学ディスクの読取・書込ドライブ1212、磁気ディスクの読取・書込ドライブ1214、ステレオ用スピーカ1216などが備えられる。また、キーボード1222およびポインティングデバイス(マウス)1224は、本体1210とは入力信号・制御信号等の授受を、赤外線等を介してワイヤレスで行う構成となっている。
この液晶表示装置100は、直視型として用いられるので、RGBの3画素で1ドットが構成されるとともに、各画素に応じてカラーフィルタが設けられる。また、液晶表示装置100の背面には、暗所での視認性を確保するためのバックライトユニット(図示省略)が設けられる。
さらに、上述した液晶表示装置100を、携帯電話の表示部に適用した例について説明する。図22は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。図において、携帯電話1300は、複数の操作ボタン1302のほか、受話口1304、送話口1306とともに、上述した液晶表示装置100を備えるものである。なお、この液晶表示装置100の背面にも、上述したパーソナルコンピュータと同様に、暗所での視認性を確保するためのバックライトユニット(図示省略)が設けられる。
なお、電子機器としては、図20、図21および図22を参照して説明した他にも、液晶テレビや、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラ、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種の電子機器に対して、実施形態や応用・変形例に係る液晶表示装置が適用可能なのは言うまでもない。
Claims (4)
- 複数の走査線と、
複数のデータ線と、
前記複数の走査線の各々に走査信号を供給する走査線駆動回路と、
前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素電極と、
一定の電位が印加される対向電極と、
前記複数の画素電極の各々と前記対向電極との間に印加される電圧に応じて透過率が変化する液晶と、
前記複数のデータ線の各々と前記画素電極との間に介挿されて、前記走査信号がオン電圧の場合オンする一方、前記走査信号がオフ電圧の場合オフするスイッチング素子と、
複数の蓄積容量と、
複数の容量線と、
を具備し、
前記複数の蓄積容量の各々の一端は、前記複数の画素電極の各々に接続されており、
前記複数の蓄積容量の他端は、前記複数の走査線の各々に応じた1行毎共通に、前記複数の容量線の各々に接続されており、
前記複数の走査線のうち1の走査線に供給される前記走査信号がオン電圧からオフ電圧に遷移した場合に論理レベルが反転する選択制御信号を出力し、前記複数の走査線のうち前記1の走査線とは異なる走査線に供給される前記走査信号がオフ電圧からオン電圧に遷移する前に、第1電位と前記第1電位よりも高い第2電位のいずれか一方を前記選択制御信号に応じて選択し、前記容量線に供給する蓄積容量駆動回路と、
を有する
ことを特徴とする液晶表示装置の駆動回路。 - 前記蓄積容量駆動回路は、前記複数の走査線の各々に応じた1行毎に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の駆動回路。
- 前記蓄積容量駆動回路は、前記走査信号がオン電圧からオフ電圧に遷移した場合、1垂直走査期間毎に論理レベルが反転する信号をラッチし、前記信号を前記選択制御信号として出力する回路と、前記選択制御信号に応じて、前記第1電位と前記第2電位のいずれか一方を選択し、前記容量線に供給するセレクタと、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置の駆動回路。
- 複数の走査線と、
複数のデータ線と、
前記複数の走査線の各々に走査信号を供給する走査線駆動回路と、
前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素電極と、
一定の電位が印加される対向電極と、
前記複数の画素電極の各々と前記対向電極との間に印加される電圧に応じて透過率が変化する液晶と、
前記複数のデータ線の各々と前記画素電極との間に介挿されて、前記走査信号がオン電圧の場合オンする一方、前記走査信号がオフ電圧の場合オフするスイッチング素子と、
複数の蓄積容量と、
複数の容量線と、
を具備し、
前記複数の蓄積容量の各々の一端は、前記複数の画素電極の各々に接続されており、
前記複数の蓄積容量の他端は、前記複数の走査線の各々に応じた1行毎共通に、前記複数の容量線の各々に接続されており、
前記複数の走査線のうち1の走査線に供給される前記走査信号がオン電圧からオフ電圧に遷移した場合に論理レベルが反転する選択制御信号を出力し、前記複数の走査線のうち前記1の走査線とは異なる走査線に供給される前記走査信号がオフ電圧からオン電圧に遷移する前に、第1電位と前記第1電位よりも高い第2電位のいずれか一方を前記選択制御信号に応じて選択し、前記容量線に供給することを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
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