JP4052103B2 - Toroidal continuously variable transmission - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トロイダル型無段変速機の耐久性を向上させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トロイダル型無段変速機は通常、一対の入出力ディスクを同軸に対向配置して具え、これら入出力ディスク間にパワーローラを介在させて構成する。
そして、入力ディスクは主軸上にボールスプライン等によりストローク可能に回転係合させ、出力ディスクは主軸上にストローク不能にしてニードルベアリング等の軸受により回転自在に支持する。
【0003】
動力伝達に当たっては、伝達トルクに応じたスラストで入力ディスクを出力ディスクに接近する方向に付勢して入出力ディスク間にパワーローラを挟圧し、入出力ディスクとパワーローラとの間における油膜の剪断により入出力ディスク間での動力の受渡しを行う。
【0004】
ところで、出力ディスクを主軸上に回転自在に支持する上記の軸受を出力ディスクから抜け出さないようにするに当たっては従来、出力ディスクの内周に係着したスナップリングにより上記軸受の抜け止めを行うのが常套であった。
【0005】
しかしこの場合、出力ディスクの内周にスナップリング係着用の条溝を形成する必要があり、この条溝を形成する箇所が出力ディスクの端部近くであることとも相まって当該出力ディスクの端部に応力が集中し、出力ディスクの耐久性が低下する恐れがあり、耐久性を確保するために大型化せざるをえないという問題があった。
【0006】
そこで従来、上記の軸受が出力ディスクから抜け出すのを防止する別の構成として、例えば、出力ディスクと対向する入力ディスクの内周に管状ストッパの一端外周を嵌着し、該管状ストッパの他端を上記の軸受まで延在させて当該管状ストッパの他端により軸受の抜け止めを行うようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記の文献には併せて、入力ディスクの内周に嵌着した管状ストッパの上記一端により前記ボールスプラインのボールが入力ディスクから抜け出すことのないようにする構成も記載されている。
【0007】
【特許文献1】
登録実用新案第2595141号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように入力ディスクの内周に一端を嵌着した管状ストッパの他端により出力ディスク用の軸受を抜け止めする従来の構成では、以下に説明する新たな問題が発生することを確かめた。
【0009】
つまり入出力ディスクは、パワーローラを前記したように挟圧する時パワーローラとの接点および挟圧力の入力部であるディスク中心部間の距離をアーム長とする曲げモーメントを受けて変形する傾向にあり、この変形で入出力ディスクの内周円も楕円形に変形される傾向にある。
かかる変形は管状ストッパをこじることとなり、管状ストッパが出力ディスクや主軸に摺接して早期に摩耗するという問題を発生させたり、或いは管状ストッパを入力ディスクとの嵌着部から脱落させたりしてしまうという問題さえ生じさせかねず、いずれにしてもトロイダル型無段変速機の耐久性を低下させる。
【0010】
本発明は、前記スナップリングによる問題に鑑み、上記文献に記載されたと同じく管状ストッパを用いた構成を踏襲するも、これが入出力ディスクの前記した変形によっても他部品に摺接したり脱落したりすることのないよう工夫して上記の問題解決を実現したトロイダル型無段変速機を提案することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的のため、本発明によるトロイダル型無段変速機は以下の構成とする。
主軸上に嵌合した一対のディスクのうち、一方のディスクを主軸上にストローク可能に回転係合させ、他方のディスクを主軸上にストローク不能にして軸受により回転自在に支持するが、
特に、上記一対のディスク間に配置すべき管状ストッパを主軸上に軸線方向へ変位可能に密嵌する。
そして管状ストッパの長さを決定するに当たり、この管状ストッパが上記軸受から遠ざかる方向へ限界位置まで変位しても軸受ストッパ機能を持ち続け得るような長さとし、
前記管状ストッパの軸線方向限界位置の少なくとも一方を、前記一対のディスク間に張り出すよう管状ストッパの外周に設けたフランジ部と対応するディスク端面との衝接により設定するよう構成する。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、管状ストッパをディスクに嵌合せず、主軸上にストローク可能に密嵌して軸受の抜け止めを行うため、ディスクの前記変形によっても管状ストッパがこじられることはなく、これが他部品に摺接したり脱落してトロイダル型無段変速機の耐久性を低下させるといった問題を回避することができる。また、管状ストッパが軸受を押動する弊害を回避することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、トロイダル型無段変速機の一参考例の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明の一参考例の実施の形態になるトロイダル型無段変速機を示し、このトロイダル型無段変速機は図1に示すように、車両用として伝動容量を倍化するため、変速機ケース1内に2個のトロイダル伝動ユニット、つまり、フロント側トロイダル伝動ユニット2、およびリヤ側トロイダル伝動ユニット3をタンデムに収納した、所謂ダブルキャビティー式トロイダル型無段変速機とする。
【0014】
これらトロイダル伝動ユニット2,3は、入力コーンディスク(入力ディスク)4,5と、これに同軸に対向配置した出力コーンディスク(出力ディスク)6,7と、対応する入出力コーンディスク間におけるパワーローラ8,9とを主たる要素とする同様な構成にする。
パワーローラ8,9は、フロント側トロイダル伝動ユニット2のパワーローラ8につき図2に明示するように、対応する入出力コーンディスク間で油膜の剪断により動力伝達を行うようこれら入出力コーンディスク間に介在させ、該入出力コーンディスクの回転軸線O3を挟んでその両側に対向配置する。
【0015】
図1に示すようにフロント側トロイダル伝動ユニット2およびリヤ側トロイダル伝動ユニット3は、出力コーンディスク6,7が背中合わせになるよう同軸に配置し、この配置に当たっては、変速機ケース1内に主軸10を回転自在に支持し、この主軸10上に両トロイダル伝動ユニット2,3の入出力コーンディスク4〜7を支持する。
フロント側入力コーンディスク4およびリヤ側入力コーンディスク5はそれぞれ、ボールスプライン11により主軸10に回転係合させるも、軸線方向にスライド可能とし、リヤ側入力コーンディスク5は主軸10に螺合させたナット12により抜け止めする。
【0016】
また出力コーンディスク6,7は中空出力軸13を介して相互に一体結合し、この中空出力軸13を主軸10上に回転自在に支持することで、該中空出力軸13およびニードルベアリングを可とする軸受51により出力コーンディスク6,7を主軸10上に軸線方向へ変位不能にして回転自在に支持する。
【0017】
そしてパワーローラ8,9は夫々、上記したごとく対応する入出力コーンディスク4,6間、および5,7間で油膜の剪断により動力の受渡しを行うよう配置するが、これらパワーローラ8,9を個々のトラニオン14,15上に回転自在に支持する。
なおフロント側トロイダル伝動ユニット2のパワーローラ8を回転自在に支持するトラニオン14については図2にその詳細形状を明示したが、リヤ側トロイダル伝動ユニット3のパワーローラ9を回転自在に支持するトラニオン15の形状も同様である。
【0018】
フロント側トロイダル伝動ユニット2の両トラニオン14、およびリヤ側トロイダル伝動ユニット3の両トラニオン15は、同じ側(変速機ケース1の頂壁に近い上側)にある相互に隣り合う上端同士を全てに共通な板状アッパーリンク16の4隅角に連節する。
これがため板状アッパーリンク16は平面形状とし、その4隅角に各トラニオン14,15の上端が進入する開口16a(図2参照)を穿設する。
フロント側トロイダル伝動ユニット2の両トラニオン14、およびリヤ側トロイダル伝動ユニット3の両トラニオン15は更に、反対の下側にある相互に隣り合う下端同士も全てに共通な板状ロアリンク17の4隅角に連節し、これがため板状ロアリンク17も板状アッパーリンク16と同様な平面形状とし、その4隅角に各トラニオン14,15の下端が進入する開口17aを図2に示すように穿設する。
【0019】
これら板状リンク16,17の開口16a,17aに対し各トラニオン14,15の上端および下端を連節するに際しては、図2のごとく開口16a,17aに球面継手18の外球面を嵌合し、該球面継手18と各トラニオン14,15の上端および下端との間に回転軸受19を介在させ、これらにより構成される複合継手により各トラニオン14,15の上端および下端を板状リンク16,17に対し回転自在に且つ交角変化可能に連節する。
そして上記の板状リンク16,17は、パワーローラ8,9が対応する入出力コーンディスク4,6間、および5,7間からの挟圧力によっても当該対応する入出力コーンディスク間から追い出されることのないよう機能する。
【0020】
図1および図2に示すように、対をなすトラニオン14の上端間および対をなすトラニオン15の上端間において変速機ケース1にリンクサポート20,21をボルト22,23により取着し、トラニオン14の下端間およびトラニオン15の下端間において変速機ケース1にリンクサポート24,25をボルト26により取着する。
そして板状リンク16には図1および図2に示すようにリンクサポート20,21が貫入する開口16bを形成し、板状リンク17にも図1および図2に示すようにリンクサポート24,25が貫入する同様な開口17bを形成する。
【0021】
リンクサポート20,21にはそれぞれの外側面から主軸10の軸線方向に突出するピン27を植設し、リンクサポート24,25にもピン28を嵌着し、これらピン27,28により板状リンク16,17を変速機ケース1に対して支持するが、ピン27,28が貫入するよう板状リンク16,17に設ける孔16c,17cはトラニオン14,15の長手方向に長い長円形として、板状リンク16,17を同方向に変位可能に支持する。
【0022】
かかる支持構造によれば、板状リンク16,17がトラニオン14,15の長手方向に変位可能であるため、トラニオン14,15以外の部品と干渉して動きを妨げられる虞がある。
この懸念をなくすため板状リンク16,17が同方向に変位するのをトラニオン14,15により規制する。つまり図2に示すごとく、トラニオン14,15の上端に球面継手18および回転軸受19を受け止めるよう設けた段差部(図2にトラニオン14の段差部14aのみが見えている)と、板状アッパーリンク16の開口16aから突出したトラニオン14,15の上端にボルト29で取着したストッパープレート30との間に板状アッパーリンク16を挟み、これらにより板状アッパーリンク16がトラニオン長手方向に変位するのを規制する。
【0023】
また、板状ロアリンク17の規制については同じく図2に示す通り、トラニオン14,15の下端に球面継手18および回転軸受19を受け止めるよう設けた段差部(図2にトラニオン14の段差部14bのみが見えている)と、板状ロアリンク17の開口17aから突出するトラニオン14,15の下端に固設した前後ユニット変速同期用(傾転同期用)ワイヤプーリ31との間に板状ロアリンク17を挟み、これらにより板状ロアリンク17がトラニオン長手方向に変位するのを規制する。
【0024】
図1に示すごとく相互に背中合わせに配置した出力コーンディスク6,7間には、中間壁としての出力ギヤハウジング32を配置し、これをボルト33で変速機ケース1に取着し、このギヤハウジング32内に、中空出力軸13の外周に一体成形した出力ギヤ34を収納する。ギヤハウジング32は同時に、ボールベアリング35により中空出力軸13を介して、主軸10の中央部を変速機ケース1に対して回転自在に支持する。
出力ギヤ34にはカウンタギヤ36を噛合させ、このギヤをカウンタシャフト37に結合することにより、トロイダル型無段変速機からの変速動力をカウンタシャフト37から取り出すようにする。
【0025】
図1の左側から伝達されてくる変速機入力回転はローディングカム38を介して、両トロイダル伝動ユニット2,3の入力コーンディスク4,5へ入力するようになす。
ローディングカム38はカムフランジ39を具え、これをフロント側入力コーンディスク4の背面に同軸に対設して、主軸10上にラジアル兼スラスト軸受40で回転自在に支持し、入力コーンディスク4およびカムフランジ39間にカムローラ41を介在させた周知のものとする。
ローディングカム38は、入力回転をフロント側入力コーンディスク4に、また主軸10を介してリヤ側入力コーンディスク5に伝達すると共に、伝達トルクに応じたカムフランジ39とコーンディスク4との相対回転により入力コーンディスク4に出力コーンディスク6へ向かう方向のスラストを付与し、
この時のスラストの反力はカムフランジ39から、これを主軸10上に回転自在に支持するラジアル兼スラスト軸受40、主軸10、ナット12を順次経てリヤ側入力コーンディスク5に至り、このリヤ側入力コーンディスク5を出力コーンディスク7に向け付勢する。
従って、パワーローラ8,9は対応する入出力コーンディスク間に、伝達トルクに応じた力で挟圧され、対応する入出力コーンディスク間での動力伝達を可能にする。
【0026】
フロント側トロイダル伝動ユニット2について示す図2のごとく、各トラニオン14,15の下端には更にサーボピストン42を同軸に結合して設け、これらサーボピストン42をコントロールバルブ43により同位相(同じ変速方向)で同期してストロークさせることにより周知の変速制御を行うものとする。
以下に変速作用を概略説明するに、入力回転はローディングカム38を介してフロント側入力コーンディスク4へ伝達され、この入力コーンディスク4への回転は同時に、ボールスプライン11、主軸10を経てリヤ側入力コーンディスク5にも同様に伝達される。
入力コーンディスク4,5の回転は、これらに油膜の剪断を介して係合するパワーローラ8,9に伝達され、パワーローラ8,9を軸線O1の周りに回転させ、パワーローラ8,9は、これらに油膜の剪断を介して係合する出力コーンディスク6,7に回転を伝達し、この回転が共通な出力ギヤ34からカウンタギヤ36を経てカウンタシャフト37に至り、このカウンタシャフトから動力を取り出すことができる。
【0027】
ここで、パワーローラ8,9をサーボピストン42によりトラニオン14,15を介し同期して、パワーローラ回転軸線O1と直行する首振り軸線O2の方向に同位相で、図1および図2に示す非変速位置からストロークさせ、パワーローラ回転軸線O1をコーンディスク回転軸線O3からオフセットさせると、パワーローラ8,9が首振り軸線O2の周りに同期して同位相で傾転される。
これにより、入出力コーンディスクに対するパワーローラ8,9の接触軌跡円半径が連続的に変化し、入出力コーンディスク4,6間の伝動比、および入出力コーンディスク5,7間の伝動比を同じに保って無段階に変化させることができる。
なお、伝動比が所定の伝動比になったところで、パワーローラ8,9をオフセット0の初期ストローク位置に戻すことにより、当該伝動比を維持することができる。
【0028】
ところで本実施の形態においては、図1にも示すが、リヤ側トロイダル伝動ユニット3について図3に明示するごとく、両トロイダル伝動ユニット2,3の出力コーンディスク6,7に係わる軸受51、および入力コーンディスク4,5に係わるボールスプライン11のボール(回転係合素子)11aがそれぞれ、対応するコーンディスクから抜け出すのを防止するための構成を特に以下のごときものとする。
【0029】
つまり、対を成す入出力コーンディスク間にそれぞれ配置して主軸10上に管状ストッパ52を嵌合し、これら管状ストッパ52は入力コーンディスク4,5が軸線方向に変位するのに呼応して主軸10上にすきま嵌め型式に密嵌する。
【0030】
そして、管状ストッパ52の図3にLで示した長さを以下のように決定する。すなわち、管状ストッパ52が軸受51から遠ざかる方向へ限界位置(図示の場合、管状ストッパ52がボールスプライン11に衝接した位置)まで変位した時も軸受51が出力コーンディスク6,7の内周から抜け出すのを防止する軸受ストッパ機能を持ち続け得るよう管状ストッパ52の長さLを決定し、
さらに、管状ストッパ52が軸受51に接した他方の軸線方向限界位置に変位した時もボールスプライン11のボール(回転係合素子)11aが入力コーンディスク4,5の内周から抜け出すのを防止する回転係合素子ストッパ機能を持ち続け得るよう管状ストッパ52の長さLを決定する。
【0031】
また上記のように決定した長さL故にコーンディスク4〜7の中心孔内に進入することとなった管状ストッパ52の端部における外周面と、対応するコーンディスクの内周面との間に、図3に明示するごとく隙間α,βを設定し、
これら隙間α,βは、前記パワーローラ挟圧力に伴って発生するコーンディスクの変形によってもコーンディスク内周面が管状ストッパ52の端部外周面と干渉することのないようにするのに必要な最小限の隙間とする。
【0032】
かかる本参考例の実施の形態によれば、軸受51が出力コーンディスク6,7から抜け出さないようにするための管状ストッパ52を前記文献に記載のごとくコーンディスクの内周に嵌合させるのではなく主軸10上にストローク可能に密嵌したから、パワーローラ挟圧力に起因したコーンディスクの変形によっても管状ストッパ52がこじられるようなことはなく、これにより管状ストッパ52が他部品に摺接したり脱落してトロイダル型無段変速機の耐久性を低下させるといった問題を回避することができる。
【0033】
また本実施の形態によれば、管状ストッパ52を前記文献に記載のごとくコーンディスクの内周に嵌合させないで主軸10上に密嵌するという同様な構成上の理由にから、管状ストッパ52の小径化が可能となり、トロイダル型無段変速機の小型軽量化にも寄与する。
【0034】
更に本実施の形態によれば、管状ストッパ52を、ボールスプライン11のボール(回転係合素子)11aが入力コーンディスク4,5の内周から抜け出すのを防止する回転係合素子ストッパとしても機能させるように構成したから、従来必要であった当該回転係合素子ストッパを省略し得てコスト上有利である。
【0035】
加えて本実施の形態によれば、管状ストッパ52の端部外周面と、対応するコーンディスク内周面との間に前記の隙間α,βを設定したから、パワーローラ挟圧力に伴うコーンディスク4〜7の変形によってもディスク内周面が管状ストッパ52の端部外周面と干渉することがなくなり、管状ストッパ52がコーンディスク4〜7に摺接してトロイダル型無段変速機の耐久性を低下させるという問題を回避することができる。
【0036】
図4(a)および同図(b)は本発明の第1実施の形態を示し、本実施の形態においては先の参考例の構成に加えて、管状ストッパ52の外周に、対をなす入出力コーンディスク4,6間および5,7間に張り出すようフランジ部52aを設ける。
このフランジ部52aは、図4(a)に示すように対応した入力ディスク5(4)の端面に衝接することで軸受51から遠ざかる方向における管状ストッパ52の軸線方向限界位置を規定する用をなし、
また図4(b)に示すように対応した出力ディスク7(6)の端面に衝接することで軸受51に接近する方向における管状ストッパ52の他方の軸線方向限界位置を規定する用をなす。
【0037】
ここでフランジ部52aの幅Wおよび位置は、図4(a)に示す管状ストッパ52の軸線方向限界位置でもこれが軸受51の抜け止め機能を持ち続け得ると共にボールスプライン11に衝接しないよう決定し、また図4(b)に示す管状ストッパ52の軸線方向限界位置でもこれがボール11aの抜け止め機能を持ち続け得ると共に軸受51に衝接しないよう決定する。
【0038】
本第1実施の形態によれば、管状ストッパ52の軸線方向限界位置を管状ストッパ52の外周フランジ部52aと対応するコーンディスク端面との衝接により規定することになり、従って管状ストッパ52が軸受51を押動したりボール11aの移動範囲を制限する弊害を回避することができる。
【0039】
図5(a),(b)および図6は本発明の第2実施の形態を示し、本実施の形態においては上記実施の形態における場合と異なり管状ストッパ52を短かくして軸受51の抜け止めを行うのみとし、ボール11aの抜け止め機能を持たない構成にする。
従って、ボール11aの抜け止めを行う専用のボール抜け止めリング53を従来と同様、主軸10上に係着して設ける。
【0040】
本実施の形態においても、管状ストッパ52の外周に前記したと同様なフランジ部52aを設けて管状ストッパ52の軸線方向限界位置を規定するが、図5(a)に示す管状ストッパ52の軸線方向限界位置で入力ディスク5(4)の端面に衝接するフランジ部52aの一側面に、図5(a)および図6のごとく径方向油溝52bを形成し、
また図5(b)に示す管状ストッパ52の軸線方向限界位置で出力ディスク7(6)の端面に衝接するフランジ部52aの他側面に、図5(b)のごとく径方向油溝52cを形成する。
【0041】
かかる径方向油溝52b,52cを形成した本第2実施の形態によれば、管状ストッパ52がいずれの軸線方向限界位置にある場合においても、ボールスプライン11および軸受51から矢γ,δで示すような径方向外方への油流を生起させることができ、フランジ部52aの存在によっても軸受51やボールスプライン11の潤滑不良および冷却不良を生じることがない。
【0042】
ところで、前述したようにパワーローラ挟圧力に伴って発生するコーンディスクの変形によっても、コーンディスク内周面と管状ストッパ52の端部外周面との干渉や、管状ストッパ52と他部品との摺接をより確実に回避するためには、管状ストッパ52の径方向及び軸方向に、先の実施の形態における隙間α,βよりもさらに大きくした充分に大きい隙間を設定することが望ましい。
しかしながら、このように大きい隙間を設定した場合には、管状ストッパ52が回転時に安定せず主軸10や入出力コーンディスク4〜7に急激に接触し音や振動を発生することが考えられる。
特に、管状ストッパ52と軸受51との間の隙間が大きくなると、その軸受51の倒れが大きくなりスキューが急増して、フリクションの増大や軸受の寿命低下を招くことも考えられる。
そこで、管状ストッパ52の径方向及び軸方向に充分に大きい隙間を設定した場合であっても、管状ストッパ52をその回転時に安定させるべく、以下の実施の形態では、弾性体を用いた構成とする。
【0043】
図7および同8は本発明の第3実施の形態を示し、本実施の形態においては、図7に示すように、先の実施の形態と同様に対をなす入出力コーンディスク4,6間および5,7間に配置して主軸10上に管状ストッパ52を嵌合し、これら管状ストッパ52は入力コーンディスク4,5が軸線方向に変位するのに呼応して主軸10上にすきま嵌め型式に密嵌する。さらに、本実施の形態では、対をなす入出力コーンディスク4,6および5,7の内周面と、管状ストッパ52の外周面との間に、図7に示すリヤ側トロイダル伝動ユニット3について図8に拡大して明示するごとく、後述する隙間εを設定する。なお、図示しないが、フロント側トロイダル伝動ユニット2についてもリヤ側トロイダル伝動ユニット3と同様の構成とする。
【0044】
さらに本実施の形態では、入力ディスク5(4)の軸線方向移動を考慮して軸受51と管状ストッパ52との間にも充分な隙間を設け、この隙間に弾性体としての複数本の圧縮スプリングであるコイルスプリング54を介在し、かつ、それらコイルスプリング54と管状ストッパ52との間にスラスト力を支持する軸受としてのボールベアリング55を介在する。なお、図示しないが、ここでは6本のコイルスプリング54を主軸10の外周上に等間隔に配置する。これにより、コイルスプリング54による均一な弾性力を軸受51と管状ストッパ52とに作用させることができる。
【0045】
なお、上記隙間εは、前述の如くパワーローラ挟圧力に伴って発生するコーンディスクの変形によってもコーンディスク内周面が管状ストッパ52の端部外周面と干渉することを確実に回避できるように、先の参考例の実施の形態における隙間α,β(図3参照)よりも充分に大きく設定する。
【0046】
また、管状ストッパ52は、先の第2実施の形態において図5に示すものと同様に、そのストッパの軸線方向限界位置を規定するフランジ部52aを具えている。このフランジ部52aが、コイルスプリング54の弾性力により、入力コーンディスク5(4)の先端部端面に当接するように付勢される。これにより、管状ストッパ52で、ボールスプライン11のボール11aが抜け止めされるとともに軸受51が出力コーンディスク7(6)から抜け出すのを防止できる。なお、管状ストッパ52の長さL及びフランジ部52aの幅Wは、入力コーンディスク5(4)の軸線方向移動量及びそれに伴うコイルスプリング54の弾性力を考慮して設定するものとする。
【0047】
従って、本第3実施の形態のトロイダル型無段変速機によれば、上述したように、出力コーンディスク7(6)を主軸10上に回転自在に支持した軸受51と管状ストッパ52との間にコイルスプリング54を介在し、コイルスプリング54による均一な弾性力を軸受51と管状ストッパ52とに作用させている。
【0048】
従って、対をなす入出力コーンディスク4,6間および5,7間にパワーローラ8,9を挟圧することによるディスクの変形を考慮して、管状ストッパ52がその周辺に配置された部材と干渉することのないように管状ストッパ52の径方向及び軸方向の隙間を充分に大きくした場合であっても、そのストッパ52自体の回転時の安定性を向上させ得て、主軸10や入出力コーンディスク5(4),7(6)に急激に接触したり音や振動を発生したりするのを抑制させることができるとともに部材の摩耗も抑制させることができる。また、管状ストッパ52の隙間を大きくすることによる軸受51の倒れを抑制できるから、軸受51のスキューを小さくすることができて軸受51の寿命を向上させることができるとともに、フリクションを減少させることができる。
【0049】
加えて、本実施の形態のトロイダル型無段変速機にあっては、コイルスプリング54の一端と管状ストッパ52との間に軸受としてのボールベアリング55を設けている。これにより、相対回転している部材同士が当接してもフリクションを抑制することができるとともに部材の摩耗を防ぐこともできる。なお、本実施の形態では、ボールベアリング55を、コイルスプリング54と管状ストッパ52との間に介在したが、この構成に替えて、コイルスプリング54の、出力コーンディスク7(6)側の端部と軸受51との間にコイルスプリング54を介在しても本実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0050】
図9は本第3実施の形態におけるトロイダル型無断変速機の変形例の要部を示す。この変形例では、コイルスプリング54と管状ストッパ52との間に、上記実施の形態におけるボールベアリング55に替えてプレーンベアリングである例えば含油合金などの潤滑性向上部材56を介在した構成としている。かかる構成のトロイダル型無断変速機によれば、本第3実施の形態と同様の効果を得ることができることに加えて、潤滑性向上部材56を簡素な形状とさせ得て低コストなものとすることができる。
【0051】
図10は、本発明の第4実施の形態になるトロイダル型無段変速機の要部断面図である。先の第3実施の形態では、軸受51と管状ストッパ52との間にコイルスプリング54を介在したが、この構成に替えて、本実施の形態では、複数本のコイルスプリング54を、ボールベアリング55とボールスプライン11との間に介在した構成としている。なお、先の参考例の実施の形態および第1〜第3実施の形態と同一の構成を有するものには同一の符号を付している。
【0052】
上記複数本のコイルスプリング54は、ボールスプライン11のボール11aと管状ストッパ52との間に介在するため、ボールスプライン11の条数と同数のコイルスプリングを用いている。なお、本実施の形態でも先の第3実施の形態と同様に6本のコイルスプリング54を主軸10の外周上で等間隔に配置している。
【0053】
上記構成の本第4実施の形態のトロイダル型無段変速機によれば、ボールベアリング55とボールスプライン11とに介在されたコイルスプリング54の弾性力により、ボールスプライン11のボール11aが入力コーンディスク5(4)から抜け出すのを防止するように付勢されるとともに、ボールベアリング55を介して管状ストッパ52のフランジ部52aが出力コーンディスク7(6)の先端部に当接するように付勢される。従って、ボールスプライン11のボール11aが入力コーンディスク5(4)から抜け出すのを防止することができるとともに、軸受51が出力コーンディスク7(6)から抜け出すのを防止することができる。
【0054】
図11は、本第4実施の形態のトロイダル型無断変速機の変形例の要部を示す。この変形例は、コイルスプリング54を、入力コーンディスク5(4)の先端部とボールベアリング55との間に介在した構成、即ち、ボールベアリング55を介して、入力コーンディスク5(4)の先端部と管状ストッパ52との間にコイルスプリング54を介在した構成としている。なお、ボールスプライン11のボール11aの抜け止めは、主軸10に設けた周方向溝に嵌合するボール抜け止めリング53により行う。
【0055】
この変形例の構成によれば、本実施の形態と同様の作用及び効果が得られることに加えて、管状ストッパ52および入力コーンディスク5(4)の、コイルスプリング54の端部を支持できる面積をより大きくすることができる。即ち、入力コーンディスク5(4)はボールスプライン11により主軸10に支持される構造であることから、軸受51を介して主軸10に支持される出力コーンディスク7(6)に比べて先端部の面積が広い。それゆえ、コイルスプリング54の支持可能な面積を広くすることができるから、軸の径方向に関し、弾性体としてのコイルスプリング54のレイアウト性を向上させることができる。
【0056】
これにより、複数のコイルスプリング54の各スプリングの径を大きくすることができるから、弾性体のばね係数をより小さくしたいときに有利となる。また弾性体にコイルスプリングを用いた場合に限らず、後述するような特殊形状ばねを用いた構成においても有利となる。
【0057】
また、図12は本発明のトロイダル型無断変速機の第5実施の形態の要部を示す。先の第3実施の形態および第4実施の形態では、弾性体として複数本のコイルスプリング54を用いた構成としたが、本実施の形態では、弾性体として、外径が中央部にいくにつれてなだらかに細径とされた鼓形状であって、出力コーンディスク7(6)側の端部が外側に折り返された特殊な形状の板ばね57を使用している。なお、図示しないが、板ばね57は、軸線方向に延在するスリットが周方向に複数本設けられることで、ばね全体として拡縮径可能とされている。また、ボールスプライン11のボール11aの抜け止めは、主軸10に設けた周方向溝に嵌合するボール抜け止めリング53により行う。
【0058】
ここでは、板ばね57を主軸10と管状ストッパ52の内周面とに当接して配置している。これにより、管状ストッパ52は板ばね57からの反力により径方向および軸方向から支持される。なお、先の実施の形態と同一の構成を有するものには同一の符号を付している。
【0059】
従って、本第5実施の形態のトロイダル型無断変速機によれば、特殊な形状の板ばね57を主軸10と管状ストッパ52との間に介在しているから、板ばね57の弾性力により、管状ストッパ52を軸線方向及び径方向から支持することができる。これにより、管状ストッパ52が主軸10に対して特に径方向に関してより安定して支持することができる。それゆえ、管状ストッパ52と主軸10との衝突による音や振動をより効果的に抑制することができる。
【0060】
また、図13は本発明のトロイダル型無断変速機の第6実施の形態の要部を示す。本実施の形態では、上記図12に示す先の第5実施の形態の構成において、板ばね57に替えて、弾性体として、軸線方向に関して中間部が拡径された冠状の特殊な形状の板ばね58を使用した構成としている。ここでは、板ばね58を、管状ストッパ52の軸部52dの外周部と出力コーンディスク7(6)の内周部との間に介在してから主軸10を組み付けている。なお、上記第5実施の形態と同様に、板ばね58は、軸線方向に延在する図示しないスリットが周方向に複数本設けられることで、ばね全体として拡縮径可能とされている。
【0061】
従って、本第6実施の形態のトロイダル型無断変速機によれば、出力コーンディスク7(6)と管状ストッパ52との間に介在した板ばね58の弾性力により、管状ストッパ52が、軸方向および径方向に関して安定して支持される。しかも、出力コーンディスク7(6)の内周部に管状ストッパ52を具えてから主軸10を組み付けている。これにより、その組み付け工程においては出力コーンディスク7(6)の内径と管状ストッパ52の内径とが同心上に配置されることが要求されるところ、本実施の形態のトロイダル型無断変速機によれば、円周状に設けられた板ばね58から管状ストッパ52に均一な反力を与えることができる。これにより、管状ストッパ52を主軸10上に安定して支持できるから、管状ストッパ52のこじれ等を抑制することができる。
【0062】
また、図14は本第6実施の形態のトロイダル型無断変速機の変形例の要部を示す。この変形例は、上記図13に示す本第6実施の形態の構成において、管状ストッパ52を装着する出力コーンディスク7(6)の内径部を、径方向内方に突出する掛止部7a(6a)を具える段付き形状として構成したものである。なお、ここで述べないものは上記図13に示す本第6実施の形態と同様に構成する。
【0063】
従って、この変形例のトロイダル型無断変速機によれば、管状ストッパ52を装着する出力コーンディスク7(6)の内径部を、径方向内方に突出する掛止部7a(6a)を具える段付き形状としたから、掛止部7a(6a)で板ばね58を管状ストッパ52の半径方向内側に押して支持することができる。これにより、特に組み付け時において、板ばね58が管状ストッパ52から脱落するのを確実に防止することができて組み付け性を向上させることができる。
【0064】
また、図15は本第6実施の形態におけるトロイダル型無断変速機のさらなる変形例の要部を示す。この変形例では、先の実施の形態に用いた管状ストッパ52を弾性体で構成している。即ち、ここでの管状ストッパ59は、L字型断面形状のストッパ部59aと出力コーンディスク7(6)の内周部に嵌合する折り返し部59bとを有する板ばねにより構成される。この管状ストッパ59は、軸受51が出力コーンディスク7(6)から抜け出すのを防止するストッパ機能を持つとともに、上記図14に示す本第6実施の形態の板ばね58と同様に、出力コーンディスク7(6)側に配置される端部を径方向外方に折り曲げた形状の弾性体の機能を持つ。この管状ストッパ59を、出力コーンディスク7(6)の内周部に嵌合して、対をなす入出力コーンディスク4,6間および5,7間に配置する。
【0065】
従って、この変形例のトロイダル型無断変速機によれば、管状ストッパと弾性体とを一体で形成することで管状ストッパ59を構成しているから、部品点数を削減することができ、より低コストな構成とすることができる。
【0066】
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は、上記実施の形態のものに限られるものではない。例えば、上記実施の形態ではいずれも、トロイダル型無段変速機をダブルキャビティー式トロイダル型無段変速機として構成する場合について説明したが、トロイダル伝動ユニットが1個のみのシングルキャビティー式トロイダル型無段変速機である場合についても本発明の上記着想は同様に適用し得る。
【0067】
また上記実施の形態では、入力コーンディスク4,5が主軸10上にボールスプライン11でストローク可能に回転係合され、出力コーンディスク6,7が主軸10上にストローク不能状態で軸受51により回転自在に支持されている型式のトロイダル型無段変速機に本発明の着想を適用した。しかし、これとは逆に出力コーンディスク6,7が主軸10上にボールスプライン11でストローク可能に回転係合され、入力コーンディスク4,5が主軸10上にストローク不能状態で軸受51により回転自在に支持された型式のトロイダル型無段変速機にも本発明の着想は同様の考え方により適用し得る。
【0068】
また上記第3〜第6実施の形態では管状ストッパ52の軸線方向限界位置で入力コーンディスク5(4)の端面に衝接するフランジ部52aの一側面に径方向油溝を形成し、また管状ストッパ52の軸線方向限界位置で出力コーンディスク7(6)の端面に衝接するフランジ部52aの他側面に径方向油溝を形成しても良い。このように径方向油溝を形成すれば、管状ストッパ52がいずれの軸線方向限界位置にある場合においても、ボールスプライン11および軸受51から径方向外方への油流を生起させることができ、フランジ部52aの存在によっても軸受51やボールスプライン11の潤滑不良および冷却不良を生じることがない。
【0069】
また上記第3〜第6実施の形態における管状ストッパ52の形状も上記実施の形態のものに限定されるものではなく、例えば、管状ストッパ52の軸線方向に関して中央部付近にフランジ52aが設けられた形状であって良い。また上記実施の形態では弾性体として、コイルスプリングや特殊形状の板ばねを適用しているが、コイルスプリング54の本数や板ばねの形状は上記実施の形態のものに限られるものではなく、適宜変更できるのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一参考例の実施の形態になるトロイダル型無段変速機を示す要部縦断側面図である。
【図2】 同トロイダル型無段変速機を図1のA−A線上で断面とし矢の方向に見て示す横断面図である。
【図3】 同トロイダル型無段変速機のリヤ側トロイダル伝動ユニットにおける軸受およびボールを抜け止めする構造の詳細を示す拡大断面図である。
【図4】 本発明の第1実施の形態になるトロイダル型無段変速機の要部を示す、図3と同様な図面で、
(a)は、その上半部分を管状ストッパが一方の軸方向限界位置にある時の状態で示す部分拡大断面図、
(b)は、その下半部分を管状ストッパが他方の軸方向限界位置にある時の状態で示す部分拡大断面図である。
【図5】 本発明の第2実施の形態になるトロイダル型無段変速機の要部を示す、図3と同様な図面で、
(a)は、その上半部分を管状ストッパが一方の軸方向限界位置にある時の状態で示す部分拡大断面図、
(b)は、その下半部分を管状ストッパが他方の軸方向限界位置にある時の状態で示す部分拡大断面図である。
【図6】 同実施の形態における管状ストッパを図5(a),(b)の右側から軸線方向に見て示す正面図である。
【図7】 本発明の第3実施の形態になるトロイダル型無段変速機を示す要部縦断側面図である。
【図8】 同トロイダル型無段変速機の要部をリヤ側トロイダル伝動ユニットにおけるコイルスプリングと軸受およびボールを抜け止めする構造とについて詳細を示す部分拡大断面図である。
【図9】 同実施の形態におけるトロイダル型無段変速機の変形例の要部を示す部分拡大断面図である。
【図10】 本発明の第4実施の形態になるトロイダル型無段変速機の要部を示す部分拡大断面図である。
【図11】 同実施の形態におけるトロイダル型無段変速機の変形例の要部を示す部分拡大断面図である。
【図12】 本発明の第5実施の形態になるトロイダル型無段変速機の要部を示す部分拡大断面図である。
【図13】 本発明の第6実施の形態になるトロイダル型無段変速機の要部を示す部分拡大断面図である。
【図14】 同実施の形態におけるトロイダル型無段変速機の変形例の要部を示す部分拡大断面図である。
【図15】 同実施の形態におけるトロイダル型無段変速機のさらなる変形例の要部を示す部分拡大断面図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a technique for improving durability of a toroidal type continuously variable transmission.
[0002]
[Prior art]
A toroidal-type continuously variable transmission usually includes a pair of input / output disks arranged coaxially and facing each other, and a power roller is interposed between the input / output disks.
The input disk is rotationally engaged on the main shaft by a ball spline or the like so as to be able to stroke, and the output disk is made non-strokeable on the main shaft and is rotatably supported by a bearing such as a needle bearing.
[0003]
For power transmission, the input disk is urged toward the output disk by thrust according to the transmission torque to clamp the power roller between the input and output disks, and the oil film shears between the input and output disks. The power is transferred between the input and output disks.
[0004]
By the way, in order to prevent the above-mentioned bearing that rotatably supports the output disk on the main shaft from coming out of the output disk, conventionally, the above-mentioned bearing is prevented from being detached by a snap ring engaged with the inner periphery of the output disk. It was usual.
[0005]
However, in this case, it is necessary to form a groove for engaging the snap ring on the inner periphery of the output disk, and in combination with the position where the groove is formed near the end of the output disk, There is a possibility that stress concentrates and the durability of the output disk may be lowered, and there is a problem that the size of the output disk must be increased to ensure the durability.
[0006]
Therefore, conventionally, as another configuration for preventing the above-mentioned bearing from coming out of the output disk, for example, the outer periphery of one end of the tubular stopper is fitted to the inner periphery of the input disk facing the output disk, and the other end of the tubular stopper is connected. There has been proposed one that extends to the above-mentioned bearing and prevents the bearing from being removed by the other end of the tubular stopper (see, for example, Patent Document 1).
The above document also describes a configuration in which the ball spline ball is prevented from coming out of the input disk by the one end of the tubular stopper fitted to the inner periphery of the input disk.
[0007]
[Patent Document 1]
Registered Utility Model No. 2595141
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional configuration in which the output disk bearing is prevented from coming off by the other end of the tubular stopper having one end fitted to the inner periphery of the input disk as described above, it has been confirmed that a new problem described below occurs. It was.
[0009]
That is, when the power roller is clamped as described above, the input / output disk tends to be deformed by receiving a bending moment with the distance between the contact point with the power roller and the center of the disk that is the input part of the clamping pressure as the arm length. Due to this deformation, the inner circumference of the input / output disk tends to be deformed into an elliptical shape.
Such deformation causes the tubular stopper to be twisted, and causes the tubular stopper to slide on the output disk and the main shaft and wear quickly, or to drop the tubular stopper from the fitting portion with the input disk. In any case, the durability of the toroidal continuously variable transmission is reduced.
[0010]
In view of the problems caused by the snap ring, the present invention follows the configuration using the tubular stopper as described in the above-mentioned document, but this also slides on or falls off other parts due to the above-described deformation of the input / output disk. An object of the present invention is to propose a toroidal-type continuously variable transmission that has been devised so as to avoid the above-mentioned problems.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
For this purpose, the toroidal continuously variable transmission according to the present invention has the following configuration.
Of the pair of discs fitted on the main shaft, one of the discs is rotationally engaged on the main shaft so that it can be stroked, and the other disc is disabled on the main shaft to be stroked, and is supported rotatably by a bearing.
In particular, a tubular stopper to be disposed between the pair of disks is tightly fitted on the main shaft so as to be displaceable in the axial direction.
In determining the length of the tubular stopper, the tubular stopper has such a length that it can continue to have a bearing stopper function even if it is displaced to the limit position in the direction away from the bearing.And
At least one of the axial limit positions of the tubular stopper is set by contact between a flange portion provided on the outer periphery of the tubular stopper so as to project between the pair of disks and a corresponding disk end surface.
[0012]
【The invention's effect】
According to the present invention, the tubular stopper is not fitted to the disk, but is tightly fitted on the main shaft so as to be capable of being stroked to prevent the bearing from coming off. It is possible to avoid the problem that the durability of the toroidal-type continuously variable transmission decreases due to sliding contact with parts or dropping off.Moreover, the adverse effect of the tubular stopper pushing the bearing can be avoided.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Less than,Toroidal continuously variable transmissionofOf a reference exampleEmbodiments will be described in detail with reference to the drawings.
1 to 3 show the present invention.Of a reference exampleFIG. 1 shows a toroidal continuously variable transmission according to an embodiment. As shown in FIG. 1, the toroidal continuously variable transmission has two toroids in a
[0014]
These toroidal transmission units 2 and 3 include input cone discs (input discs) 4 and 5, output cone discs (output discs) 6 and 7 arranged concentrically facing each other, and power rollers between corresponding input / output cone discs. The same configuration is used with 8 and 9 as main elements.
As clearly shown in FIG. 2, the
[0015]
As shown in FIG. 1, the front side toroidal transmission unit 2 and the rear side toroidal transmission unit 3 are arranged coaxially so that the
Each of the front side input cone disk 4 and the rear side
[0016]
Further, the
[0017]
The
Although the detailed shape of the
[0018]
Both the
For this reason, the plate-like
The two
[0019]
When the upper and lower ends of the
The plate-
[0020]
As shown in FIGS. 1 and 2, link supports 20 and 21 are attached to the
As shown in FIGS. 1 and 2, the plate-
[0021]
[0022]
According to such a support structure, since the plate-
In order to eliminate this concern, the
[0023]
As for the regulation of the plate-like
[0024]
As shown in FIG. 1, an
A
[0025]
The transmission input rotation transmitted from the left side in FIG. 1 is input to the
The
The
The thrust reaction force at this time reaches the rear
Therefore, the
[0026]
As shown in FIG. 2 showing the front-side toroidal transmission unit 2, a
In the following, the speed change operation will be described in brief. The input rotation is transmitted to the front side input cone disk 4 via the
The rotation of the
[0027]
Here, the
As a result, the contact locus circular radius of the
When the transmission ratio reaches a predetermined transmission ratio, the transmission ratio can be maintained by returning the
[0028]
In the present embodiment, as shown also in FIG. 1, as clearly shown in FIG. 3, the rear side toroidal transmission unit 3 includes
[0029]
That is, a
[0030]
Then, the length of the
Further, even when the
[0031]
Moreover, between the outer peripheral surface in the edge part of the
These gaps α and β are necessary to prevent the inner peripheral surface of the cone disk from interfering with the outer peripheral surface of the end of the
[0032]
Such a bookReference exampleAccording to the embodiment, the
[0033]
In addition, according to the present embodiment, the
[0034]
Furthermore, according to the present embodiment, the
[0035]
In addition, according to the present embodiment, since the gaps α and β are set between the outer peripheral surface of the end of the
[0036]
FIG. 4 (a) and FIG.1In the present embodiment, the embodiment is shown.In addition to the configuration of the previous reference example,A
As shown in FIG. 4A, the
Also, as shown in FIG. 4B, the other axial direction limit position of the
[0037]
Here, the width W and the position of the
[0038]
Book number1According to the embodiment, the axial limit position of the
[0039]
5 (a), 5 (b) and FIG.2In the present embodiment, unlike the case of the above embodiment, the
Therefore, a dedicated
[0040]
Also in the present embodiment, the
Further, as shown in FIG. 5B, a
[0041]
The first formed with such
[0042]
Incidentally, as described above, the deformation of the cone disk caused by the clamping force of the power roller also causes the interference between the inner peripheral surface of the cone disk and the outer peripheral surface of the end of the
However, when such a large gap is set, it is conceivable that the
In particular, when the gap between the
Therefore, even when a sufficiently large gap is set in the radial direction and the axial direction of the
[0043]
7 and 8 show the first aspect of the present invention.3In the present embodiment, as shown in FIG. 7, the
[0044]
Furthermore, in the present embodiment, a sufficient gap is provided between the bearing 51 and the
[0045]
Note that the gap ε can reliably prevent the inner peripheral surface of the cone disk from interfering with the outer peripheral surface of the end of the
[0046]
In addition, the
[0047]
Therefore, this book3According to the toroidal continuously variable transmission of the embodiment, as described above, the
[0048]
Therefore, the
[0049]
In addition, in the toroidal type continuously variable transmission according to the present embodiment, a
[0050]
Figure 9 shows this3The principal part of the modification of the toroidal-type continuously variable transmission in embodiment is shown. In this modification, a
[0051]
FIG. 10 shows the first aspect of the present invention.4It is principal part sectional drawing of the toroidal type continuously variable transmission which becomes embodiment. First3In the present embodiment, the
[0052]
Since the plurality of
[0053]
Book of the above configuration4According to the toroidal type continuously variable transmission of the embodiment, the
[0054]
FIG. 11 shows the present4The principal part of the modification of the toroidal-type continuously variable transmission of embodiment is shown. In this modification, the
[0055]
According to the configuration of this modification, in addition to obtaining the same operation and effect as the present embodiment, the area that can support the end of the
[0056]
Accordingly, the diameter of each of the plurality of
[0057]
FIG. 12 shows a toroidal-type continuously variable transmission according to the present invention.5The principal part of embodiment is shown. First3Embodiment and first4In the embodiment, the configuration is such that a plurality of
[0058]
Here, the
[0059]
Therefore, this book5According to the toroidal-type continuously variable transmission of the embodiment, since the
[0060]
Further, FIG. 13 shows the first of the toroidal type continuously variable transmission of the present invention.6The principal part of embodiment is shown. In the present embodiment, the previous first shown in FIG.5In the configuration of the embodiment, instead of the
[0061]
Therefore, this book6According to the toroidal type continuously variable transmission of the embodiment, the
[0062]
In addition, FIG.6The principal part of the modification of the toroidal-type continuously variable transmission of embodiment is shown. This modification is the same as that shown in FIG.6In the configuration of the embodiment, the inner diameter portion of the output cone disk 7 (6) on which the
[0063]
Therefore, according to the toroidal type continuously variable transmission of this modification, the inner diameter portion of the output cone disk 7 (6) to which the
[0064]
In addition, FIG.6The principal part of the further modification of the toroidal-type continuously variable transmission in embodiment is shown. In this modification, the
[0065]
Therefore, according to the toroidal type continuously variable transmission of this modification, the
[0066]
Although described above based on the illustrated examples, the present invention is not limited to the above embodiment.EtIs not something For example, in each of the above embodiments, the case where the toroidal continuously variable transmission is configured as a double cavity type toroidal continuously variable transmission has been described. However, the single cavity type toroidal type having only one toroidal transmission unit is described. The above idea of the present invention can be similarly applied to the case of a continuously variable transmission.
[0067]
In the above embodiment, the
[0068]
Also above3rd to 6thIn the embodiment, a radial oil groove is formed on one side surface of the
[0069]
Also above3rd to 6thThe shape of the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 of the present inventionOf a reference exampleIt is a principal part vertical side view which shows the toroidal type continuously variable transmission which becomes embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing the toroidal-type continuously variable transmission as viewed in the direction of the arrow along the line AA in FIG.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view showing details of a structure for retaining a bearing and a ball in a rear side toroidal transmission unit of the toroidal continuously variable transmission.
FIG. 4 shows the first aspect of the present invention.1FIG. 3 is a view similar to FIG. 3 showing a main part of the toroidal type continuously variable transmission according to the embodiment;
(A) is a partially enlarged sectional view showing the upper half portion in a state when the tubular stopper is at one axial limit position;
(B) is the elements on larger scale which show the lower half part in the state when a tubular stopper exists in the other axial direction limit position.
FIG. 5 shows the first of the present invention.2FIG. 3 is a view similar to FIG. 3 showing a main part of the toroidal type continuously variable transmission according to the embodiment;
(A) is a partially enlarged sectional view showing the upper half portion in a state when the tubular stopper is at one axial limit position;
(B) is the elements on larger scale which show the lower half part in the state when a tubular stopper exists in the other axial direction limit position.
6 is a front view showing the tubular stopper in the same embodiment as viewed in the axial direction from the right side of FIGS. 5 (a) and 5 (b). FIG.
FIG. 7 shows the first of the present invention.3It is a principal part vertical side view which shows the toroidal type continuously variable transmission which becomes embodiment.
FIG. 8 is a partially enlarged cross-sectional view showing details of a main part of the toroidal continuously variable transmission and a structure for preventing a coil spring, a bearing and a ball from coming off in the rear side toroidal transmission unit;
FIG. 9 is a partial enlarged cross-sectional view showing a main part of a modified example of the toroidal-type continuously variable transmission according to the embodiment.
FIG. 10 shows the first of the present invention.4It is a partial expanded sectional view which shows the principal part of the toroidal type continuously variable transmission which becomes embodiment.
FIG. 11 is a partially enlarged cross-sectional view showing a main part of a modified example of the toroidal-type continuously variable transmission according to the embodiment.
FIG. 12 shows the first of the present invention.5It is a partial expanded sectional view which shows the principal part of the toroidal type continuously variable transmission which becomes embodiment.
FIG. 13 shows the first of the present invention.6It is a partial expanded sectional view which shows the principal part of the toroidal type continuously variable transmission which becomes embodiment.
FIG. 14 is a partially enlarged cross-sectional view showing a main part of a modified example of the toroidal-type continuously variable transmission according to the embodiment.
FIG. 15 is a partially enlarged cross-sectional view showing a main part of a further modification of the toroidal-type continuously variable transmission according to the embodiment.
Claims (13)
前記一対のディスク間に配置して前記主軸上に管状ストッパを軸線方向へ変位可能に密嵌し、該管状ストッパが前記軸受から遠ざかる方向へ限界位置まで変位しても前記軸受が前記他方のディスクから抜け出すのを防止する軸受ストッパ機能を持ち続け得るよう管状ストッパの長さを決定し、
前記管状ストッパの軸線方向限界位置の少なくとも一方を、前記一対のディスク間に張り出すよう管状ストッパの外周に設けたフランジ部と対応するディスク端面との衝接により設定するよう構成したことを特徴とするトロイダル型無段変速機。A pair of discs are fitted on the main shaft, one of the discs is rotatably engaged on the main shaft, and the other disc is not strokeable on the main shaft and is supported rotatably by a bearing. In the toroidal type continuously variable transmission in which power is transferred between the disks by a power roller sandwiched between
A tubular stopper is tightly fitted on the main shaft so as to be displaceable in the axial direction by being disposed between the pair of discs, and the bearing is still used as the other disc even if the tubular stopper is displaced to the limit position in a direction away from the bearing. Determine the length of the tubular stopper so that it can continue to have a bearing stopper function to prevent it from slipping out ,
At least one of the axial limit positions of the tubular stopper is set by contact between a flange portion provided on the outer periphery of the tubular stopper so as to project between the pair of disks and a corresponding disk end surface. Toroidal-type continuously variable transmission.
前記一対のディスク間に配置して前記主軸上に管状ストッパを軸線方向へ変位可能に密嵌するとともに前記一対のディスクのうちの少なくとも一方のディスクの内周面と前記管状ストッパの外周面との間に隙間を設定し、
前記軸受と前記管状ストッパとの間に弾性体を介在したことを特徴とするトロイダル型無段変速機。A pair of discs are fitted on the main shaft, one of the discs is rotatably engaged on the main shaft, and the other disc is not strokeable on the main shaft and is supported rotatably by a bearing. In the toroidal type continuously variable transmission in which power is transferred between the disks by a power roller sandwiched between
A tubular stopper is tightly fitted on the main shaft so as to be displaceable in the axial direction by being disposed between the pair of disks, and between an inner peripheral surface of at least one of the pair of disks and an outer peripheral surface of the tubular stopper. Set a gap between
A toroidal continuously variable transmission, wherein an elastic body is interposed between the bearing and the tubular stopper.
前記一対のディスク間に配置して前記主軸上に管状ストッパを軸線方向へ変位可能に密嵌するとともにそれらディスクの内周面と前記管状ストッパの外周面との間に隙間を設定し、
前記回転係合素子と前記管状ストッパとの間に弾性体を介在したことを特徴とするトロイダル型無段変速機。A pair of discs are fitted on the main shaft, and one of the discs can be rotated on the main shaft by a rotary engagement element, and the other disc can be stroked on the main shaft and can be rotated by a bearing. In a toroidal continuously variable transmission that supports and delivers power between the disks by a power roller clamped between the disks,
The gap between the inner peripheral surface of the disk stopper and the outer peripheral surface of the tubular stopper is set between the pair of disks and tightly fitted so that the tubular stopper can be displaced in the axial direction on the main shaft.
A toroidal continuously variable transmission characterized in that an elastic body is interposed between the rotary engaging element and the tubular stopper.
前記一対のディスク間に配置して前記主軸上に管状ストッパを軸線方向へ変位可能に密嵌するとともにそれらディスクの内周面と前記管状ストッパの外周面との間に隙間を設定し、
前記一方のディスク又は前記他方のディスクの先端部と前記管状ストッパとの間に弾性体を介在したことを特徴とするトロイダル型無段変速機。A pair of discs are fitted on the main shaft, and one disc can be rotated on the main shaft by a rotary engagement element, and the other disc is not strokeable on the main shaft and supported by a bearing to be rotatable. In the toroidal type continuously variable transmission in which power is transferred between the disks by a power roller sandwiched between the disks,
The gap between the inner peripheral surface of the disk stopper and the outer peripheral surface of the tubular stopper is set between the pair of disks and tightly fitted so that the tubular stopper can be displaced in the axial direction on the main shaft.
A toroidal continuously variable transmission characterized in that an elastic body is interposed between a tip of the one disk or the other disk and the tubular stopper.
前記一対のディスク間に配置して前記主軸上に管状ストッパを軸線方向へ変位可能に密嵌するとともにそれらディスクの内周面と前記管状ストッパの外周面との間に隙間を設定し、
前記主軸と前記管状ストッパとの間に弾性体を介在したことを特徴とするトロイダル型無段変速機。A pair of discs are fitted on the main shaft, and one disc can be rotated on the main shaft by a rotary engagement element, and the other disc is not strokeable on the main shaft and supported by a bearing to be rotatable. In the toroidal type continuously variable transmission in which power is transferred between the disks by a power roller sandwiched between the disks,
The gap between the inner peripheral surface of the disk stopper and the outer peripheral surface of the tubular stopper is set between the pair of disks and tightly fitted so that the tubular stopper can be displaced in the axial direction on the main shaft.
A toroidal continuously variable transmission characterized in that an elastic body is interposed between the main shaft and the tubular stopper.
前記一対のディスク間に配置して前記主軸上に管状ストッパを軸線方向へ変位可能に密嵌するとともにそれらディスクの内周面と前記管状ストッパの外周面との間に隙間を設定し、
前記一方のディスク又は前記他方のディスクの内周面と前記管状ストッパとの間に弾性体を介在したことを特徴とするトロイダル型無段変速機。A pair of discs are fitted on the main shaft, and one of the discs is rotatably engaged on the main shaft by a rotary engagement element, and the other disc is not strokeable on the main shaft and is supported rotatably by a bearing. In the toroidal type continuously variable transmission in which power is transferred between the disks by a power roller sandwiched between the disks,
The gap between the inner peripheral surface of the disk stopper and the outer peripheral surface of the tubular stopper is set between the pair of disks and tightly fitted so that the tubular stopper can be displaced in the axial direction on the main shaft.
A toroidal continuously variable transmission characterized in that an elastic body is interposed between the inner peripheral surface of the one disk or the other disk and the tubular stopper.
前記弾性体の一端と前記管状ストッパとの間または前記弾性体の他端とそれに接する部材との間の少なくとも一方に軸受を設けたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。 In any one of Claims 5 thru | or 9 ,
A toroidal continuously variable transmission, characterized in that a bearing is provided between at least one end of the elastic body and the tubular stopper or between the other end of the elastic body and a member in contact therewith.
前記弾性体の一端と前記管状ストッパとの間または前記弾性体の他端とそれに接する部材との間の少なくとも一方に潤滑性向上部材を設けたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。 In any one of Claims 5 thru | or 9 ,
A toroidal continuously variable transmission, wherein a lubricity improving member is provided between at least one end of the elastic body and the tubular stopper or between the other end of the elastic body and a member in contact therewith.
前記弾性体の一端側に配置された前記管状ストッパ又は他端側に配置された部材の少なくとも一方を前記弾性体と一体に形成したことを特徴とするトロイダル型無断変速機。 In any one of Claims 5 thru | or 9 ,
A toroidal-type continuously variable transmission characterized in that at least one of the tubular stopper disposed on one end side of the elastic body or a member disposed on the other end side is formed integrally with the elastic body.
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