JP4051109B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、例えば、MOSトランジスタやDRAM等の各種配線層を有する半導体装置に適用して特に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
近時では、半導体素子の微細化及び高集積化が進行している。それに伴って、近接する各配線層の離間距離も狭くなり、配線層間における寄生容量の発生が問題となっている。例えば特開平6−181263号公報には、配線層間をいわゆるSOG(Spin On Glass )膜で埋め込み表面の平坦化を図る技術が開示されているが、各配線層の離間距離が狭くなるとSOG膜では十分な絶縁と確保することができず、隣接する配線層間に寄生容量が発生してしまう。
【0003】
半導体装置においては、配線層部位の寄生容量を減少させることが高速動作化のための主な条件の1つとなる。その具体的な方法としては、例えば特開平4−10556号公報に、ゲート電極とその上の配線層間に空洞とする空間配線の形成方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平4−10556号公報の手法では、レジスト除去液を用いて空洞を形成するため、配線層の幅が微細化されるに従って配線層下に形成されたレジスト層へレジスト除去液が十分に浸潤しなくなり、空間配線を精度よく形成することが極めて困難となるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、精度よく十分に近接する配線層間の寄生容量の発生を抑止して、近時の要求である半導体素子の更なる微細化及び高集積化が進んでも高速動作化を可能とし、信頼性の高い半導体装置及びその製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板の上層に形成された層間絶縁膜上に複数の配線層を形成する第1の工程と、隣接する前記配線層間に所定の有機化合物膜を埋め込むように形成する第2の工程と、前記配線層上及び前記有機化合物膜上にシリコン酸化膜である第1の絶縁膜を形成する第3の工程と、前記第3の工程で形成された前記第1の絶縁膜に前記有機化合物膜の脱ガス作用により穿孔が形成された後、前記穿孔を通じて前記有機化合物膜を気化させて除去する第4の工程とを有する。
本発明の半導体装置の製造方法の一態様では、前記第4の工程の後に、前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成し、前記第2の絶縁膜の一部によって前記各穿孔内の少なくとも一部を埋め込む第5の工程を更に有する。
本発明の半導体装置の製造方法の一態様では、前記第2の絶縁膜がシリコン窒化膜である。
本発明の半導体装置の製造方法の一態様では、前記第1の工程の前に、前記半導体基板上に所定の半導体素子を形成する第6の工程と、前記半導体素子を覆うように前記半導体基板上に前記層間絶縁膜を形成する第7の工程と、前記層間絶縁膜の所定部位に開孔を形成する第8の工程とを更に有し、前記第1の工程において、前記開孔上を含む層間絶縁膜上に前記配線層を形成し、前記開孔を通じて前記半導体素子の所定部位と前記配線層とを接続する。
本発明の半導体装置の製造方法の一態様では、前記有機化合物膜が、フォトレジスト、ポリシロキサン、SOG及びポリイミドのうちから選ばれた1種を材料として形成されたものである。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板の上層に形成された層間絶縁膜上に複数の配線層を形成する第1の工程と、隣接する前記配線層間に所定の有機化合物膜を埋め込むように形成する第2の工程と、前記配線層上及び前記有機化合物膜上にシリコン酸化膜である第1の絶縁膜を形成する第3の工程と、前記第1の絶縁膜に光照射し、下層の前記有機化合物膜に光反応を生ぜしめる第4の工程と、前記第4の工程で形成された前記第1の絶縁膜に前記有機化合物膜の脱ガス作用により穿孔が形成された後、前記穿孔を通じて、前記有機化合物膜を灰化処理して除去する第5の工程とを有する。
本発明の半導体装置の製造方法の一態様では、前記第5の工程の後に、前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成し、前記第2の絶縁膜の一部によって前記各穿孔内の少なくとも一部を埋め込む第6の工程を更に有する。
本発明の半導体装置の製造方法の一態様では、前記第2の絶縁膜がシリコン窒化膜である。
本発明の半導体装置の製造方法の一態様では、前記第1の工程の前に、前記半導体基板上に所定の半導体素子を形成する第7の工程と、前記半導体素子を覆うように前記半導体基板上に前記層間絶縁膜を形成する第8の工程と、前記層間絶縁膜の所定部位に開孔を形成する第9の工程とを更に有し、前記第1の工程において、前記開孔上を含む層間絶縁膜上に前記配線層を形成し、前記開孔を通じて前記半導体素子の所定部位と前記配線層とを接続する。
本発明の半導体装置の製造方法の一態様では、前記有機化合物膜がフォトレジストである。
【0025】
【作用】
本発明の半導体装置の製造方法においては、各配線層間をフォトレジスト、ポリシロキサン、SOG及びポリイミド等からなる有機化合物膜で埋め込み、配線層上及び有機化合物膜上を覆うように、シリコン酸化膜等からなる第1の絶縁膜を形成する。ここで、前記第1の絶縁膜には、有機化合物膜からの脱ガス作用により多数の穿孔が形成されるが、本発明ではこの穿孔を利用して、当該穿孔を通じて酸素ラジカルを供給し(又は有機化合物膜に対して光照射に続く灰化処理を施し)、有機化合物膜を気化させて除去する。このとき、有機化合物膜はほぼ完全に取り除かれるため、近接する配線層間に精度良く確実に空洞が形成されることになり、有機化合物膜の十分な除去が困難な場合に伴う諸々の不都合を招来することなく配線層部位の寄生容量を大幅に低減させることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る半導体装置及びその製造方法のいくつかの具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】
(第1の実施形態)
初めに、第1の実施形態について説明する。この第1の実施形態においては、半導体装置としてアクセストランジスタ及びメモリキャパシタを有してメモリセルが構成されてなるDRAMを例示し、その構成を製造方法とともに説明する。図1及び図2は、この第1の実施形態のDRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【0028】
先ず、図1(a)に示すように、例えばp型のシリコン半導体基板1の上に、素子分離構造として所謂LOCOS法によりフィールド酸化膜3を形成して素子形成領域2を画定する。なお、このフィールド酸化膜3の代わりに、フィールドシールド素子分離法により、絶縁膜内に導電膜が埋設されてなり、この導電膜により直下のシリコン半導体基板の部位を所定電位に固定して素子分離を行うフィールドシールド素子分離構造を形成してもよい。
【0029】
次いで、フィールド酸化膜3により互いに分離されて相対的に画定された素子形成領域2のシリコン半導体基板1の表面に熱酸化を施してシリコン酸化膜を形成し、続いてCVD法により不純物がドープされた多結晶シリコン膜を、更にこの多結晶シリコン膜上にシリコン酸化膜を順次堆積形成する。
【0030】
次いで、シリコン酸化膜、多結晶シリコン膜及びシリコン酸化膜をフォトリソグラフィー及びそれに続くドライエッチングによりパターニングして、素子形成領域2にシリコン酸化膜、多結晶シリコン膜及びシリコン酸化膜を電極形状に残してゲート酸化膜4、ゲート電極5及びそのキャップ絶縁膜10を形成する。
【0031】
次いで、パターニングに用いたフォトレジストを灰化処理して除去した後、キャップ絶縁膜10上を含む全面にCVD法によりシリコン酸化膜を堆積形成し、このシリコン酸化膜の全面を異方性エッチングして、ゲート酸化膜4、ゲート電極5及びキャップ絶縁膜10の側面にのみシリコン酸化膜を残してサイドウォール6を形成する。
【0032】
次いで、キャップ絶縁膜10及びサイドウォール6をマスクとして、ゲート電極5の両側のシリコン半導体基板1の表面領域にイオン注入により不純物を導入し、ソース/ドレインとなる一対の不純物拡散層7を形成し、ゲート電極5及び一対の不純物拡散層7を備えたアクセストランジスタを完成させる。
【0033】
次いで、図1(b)に示すように、フィールド酸化膜3を含むシリコン半導体基板1の全面にCVD法によりシリコン酸化膜を堆積形成し、層間絶縁膜8を形成する。
【0034】
次いで、層間絶縁膜8に一方の不純物拡散層7(ドレインとなる)と導通するビット線(不図示)をパターン形成し、この層間絶縁膜8(及びビット線)上にホウ燐酸珪酸塩ガラス(BPSG)等からなる平坦化層11をCVD法により膜厚50nm程度に堆積形成する。続いて、平坦化層11及び層間絶縁膜8をフォトリソグラフィー及びそれに続くドライエッチングによりパターニングして、アクセストランジスタの他方の不純物拡散層7(ソースとなる)の表面の一部を露出させるストレージコンタクト12を形成する。
【0035】
次いで、図1(c)に示すように、ストレージコンタクト12を埋め込むように多結晶シリコン膜を膜厚50nm程度に形成し、この多結晶シリコン膜をパターニングすることにより、ストレージコンタクト12内でソースとなる不純物拡散層7と接続されたメモリキャパシタの下部電極であるストレージノード電極14を形成する。
【0036】
続いて、図1(d)に示すように、ストレージノード電極14の表面を覆うように、酸化膜、窒化膜及び酸化膜を順次堆積してなる3層構造のONO膜からなる容量絶縁膜15を形成し、続いて容量絶縁膜15を覆うように多結晶シリコン膜を形成し、この多結晶シリコン膜をパターニングして、メモリキャパシタの上部電極である所定形状のセルプレート電極16を形成し、ストレージノード電極14とセルプレート電極16が容量絶縁膜15を介して容量結合するメモリキャパシタを完成させる。
【0037】
次いで、図2(a)に示すように、アクセストランジスタ及びメモリキャパシタを覆うようにホウ燐酸珪酸塩ガラス(BPSG)等からなる層間絶縁膜17をCVD法により形成する。以下、続く図2(b)〜図2(e)においても、図2(a)と同様に層間絶縁膜17から上層の部位のみを示す。
【0038】
次いで、層間絶縁膜17にアクセストランジスタのゲート電極5等と接続するためのコンタクト孔18を形成する。続いて、コンタクト孔18の内壁を含む層間絶縁膜17上にTiNからなる下地膜19を形成し、下地膜19を介してコンタクト孔17内を埋め込むようにタングステン膜を堆積する。そして、タングステン膜及び下地膜19をパターニングして、配線層21を形成する。各配線層21は、膜厚及び配線幅が共に0.5μm程度に形成される。
【0039】
次いで、CVD法により、シリコン半導体基板1上にシリコン酸化膜を膜厚300nm程度に形成する。
【0040】
次いで、図2(b)に示すように、ポリシロキサン22をシリコン半導体基板1上に回転塗布し、隣接する配線層21間を埋め込む。ここで、ポリシロキサンの代わりに、フォトレジストやSOG、ポリイミド等を用いて、配線層21間を埋め込むようにしてもよい。
【0041】
次いで、図2(c)に示すように、CVD法により、配線層21及びポリシロキサン22上にシリコン酸化膜23を膜厚600nm程度に形成する。ここで、シリコン酸化膜23のポリシロキサン22上に位置する部位には、ポリシロキサン22からの脱ガス作用により多数の穿孔(ピンホール)24が形成されることになる。
【0042】
続いて、シリコン酸化膜23を酸素プラズマに曝す。このとき、励起状態の酸素ラジカルがピンホール24から侵入し、ポリシロキサン22をガス化反応させる。そして、ほぼ完全に気化したポリシロキサン22がピンホール24を通じて外部に除去され、図2(d)に示すように、隣接する各配線層21間には、ポリシロキサン22を残すことなく微細な空洞25が形成される。
【0043】
次いで、図2(e)に示すように、CVD法により、シリコン酸化膜23上に耐熱性に優れたシリコン窒化膜26を膜厚500nm程度に形成する。このとき、シリコン窒化膜26の一部がピンホール24内の少なくとも一部を埋め込む。このように、シリコン窒化膜26によりピンホール24が塞がれるため、空洞25はほぼ完全に維持される。
【0044】
しかる後、図示は省略したが、更なる層間絶縁膜の形成、コンタクト孔の形成やそれに続く配線層の形成、メモリセル部の周辺回路部の形成(この周辺回路部はメモリセル部とともに順次形成される場合が多い。)等の諸工程を経て、DRAMを完成させる。
【0045】
上述のように、第1の実施形態においては、各配線層21間をポリシロキサン22で埋め込み、配線層21上及びポリシロキサン22上を覆うように、シリコン酸化膜23を形成する。ここで、前記シリコン酸化膜23には、ポリシロキサン22からの脱ガス作用により多数のピンホール24が形成されるが、第1の実施形態ではこのピンホール24を利用して、当該ピンホール24を通じて酸素ラジカルを供給し、ポリシロキサン22を気化させて除去する。このとき、ポリシロキサン22はほぼ完全に取り除かれるため、近接する配線層21間に精度良く確実に空洞25が形成されることになり、ポリシロキサンの十分な除去が困難な場合に伴う諸々の不都合を招来することなく配線層21部位の寄生容量を大幅に低減させることが可能となる。
【0046】
従って、第1の実施形態によれば、精度よく十分に近接する配線層21間の寄生容量の発生を抑止して、近時の要求であるDRAMの更なる微細化及び高集積化が進んでも高速動作化及び低消費電力を可能とし、信頼性の高いDRAMを実現することができる。
【0047】
なお、第1の実施形態では、COB構造のDRAMについて説明したが、本発明はこれに限定されることなく、例えばメモリキャパシタが実質的にビット線の下層に形成されている所謂CUB(Capacitor Under Bitline )構造のDRAMにも適用可能である。更に、DRAMに限定されることもなく、CMOSインバータや各種の半導体メモリのような上部配線層を備える全ての半導体装置及びその製造方法に適用することができる。
【0048】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態においては、第1の実施形態の場合と同様に、半導体装置としてDRAMを例示するが、製造方法に相違がある点で異なる。図3は、この第2の実施形態のDRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。なお、第2の実施形態においても、DRAMの構成を製造方法とともに説明する。また、第1の実施形態の場合と同一の構成要素等については同一の符号を記して説明を省略する。
【0049】
第2の実施形態では、先ず第1の実施形態と同様の工程を経て、p型のシリコン半導体基板1上に、ゲート電極5及びソース/ドレインとなる一対の不純物拡散層7を有するアクセストランジスタと、ストレージノード電極14とセルプレート電極16が容量絶縁膜15を介して容量結合するメモリキャパシタとを形成する。
【0050】
続いて、図3(a)に示すように、アクセストランジスタ及びメモリキャパシタを覆うようにホウ燐酸珪酸塩ガラス(BPSG)等からなる層間絶縁膜17をCVD法により形成する。以下、続く図3(b)〜図3(e)においても、図3(a)と同様に層間絶縁膜17から上層の部位のみを示す。
【0051】
次いで、層間絶縁膜17にアクセストランジスタのゲート電極5等と接続するためのコンタクト孔18を形成する。続いて、コンタクト孔18の内壁を含む層間絶縁膜17上にTiNからなる下地膜19を形成し、下地膜19を介してコンタクト孔17内を埋め込むようにタングステン膜を堆積する。そして、タングステン膜及び下地膜19をパターニングして、配線層21を形成する。各配線層21は、膜厚及び配線幅が共に0.5μm程度に形成される。
【0052】
次いで、CVD法によりシリコン半導体基板1上にシリコン酸化膜を膜厚300nm程度に形成する。
【0053】
次いで、図3(b)に示すように、フォトレジスト31をシリコン半導体基板1上に回転塗布し、隣接する配線層21間を埋め込む。
【0054】
次いで、図3(c)に示すように、CVD法により、配線層21及びフォトレジスト31上にシリコン酸化膜23を膜厚600nm程度に形成する。ここで、シリコン酸化膜23のフォトレジスト31上に位置する部位には、フォトレジスト31からの脱ガス作用により多数の穿孔(ピンホール)24が形成されることになる。
【0055】
続いて、シリコン酸化膜23にエキシマレーザ光を照射し、シリコン酸化膜23の下層に存するフォトレジスト31を光反応させる。
【0056】
次いで、図3(d)に示すように、続いて、シリコン酸化膜23から灰化処理を施す。このとき、励起状態となったアッシングガスのラジカルがピンホール24から侵入し、フォトレジスト31を灰化する。そして、ほぼ完全に灰化したフォトレジスト31がピンホール24を通じて外部に除去され、図3(e)に示すように、隣接する各配線層21間には、フォトレジスト22を残すことなく微細な空洞25が形成される。
【0057】
次いで、図3(f)に示すように、CVD法により、シリコン酸化膜23上に耐熱性に優れたシリコン窒化膜26を膜厚500nm程度に形成する。このとき、シリコン窒化膜26の一部がピンホール24内の少なくとも一部を埋め込む。このように、シリコン窒化膜26によりピンホール24が塞がれるため、空洞25はほぼ完全に維持される。
【0058】
しかる後、図示は省略したが、更なる層間絶縁膜の形成、コンタクト孔の形成やそれに続く配線層の形成、メモリセル部の周辺回路部の形成(この周辺回路部はメモリセル部とともに順次形成される場合が多い。)等の諸工程を経て、DRAMを完成させる。
【0059】
上述のように、第2の実施形態においては、各配線層21間をフォトレジスト31で埋め込み、配線層21上及びフォトレジスト31上を覆うように、シリコン酸化膜23を形成する。ここで、前記シリコン酸化膜23には、フォトレジスト31からの脱ガス作用により多数のピンホール24が形成されるが、第2の実施形態ではこのピンホール24を利用して、当該ピンホール24を通じてアッシングガスのラジカルを供給し、光反応したフォトレジスト31を灰化させて除去する。このとき、フォトレジスト31はほぼ完全に取り除かれるため、近接する配線層21間に精度良く確実に空洞25が形成されることになり、フォトレジストの十分な除去が困難な場合に伴う諸々の不都合を招来することなく配線層21部位の寄生容量を大幅に低減させることが可能となる。
【0060】
従って、第2の実施形態によれば、精度よく十分に近接する配線層21間の寄生容量の発生を抑止して、近時の要求であるDRAMの更なる微細化及び高集積化が進んでも高速動作化を可能とし、信頼性の高いDRAMを実現することができる。
【0061】
なお、第2の実施形態では、COB構造のDRAMについて説明したが、本発明はこれに限定されることなく、例えばメモリキャパシタが実質的にビット線の下層に形成されている所謂CUB(Capacitor Under Bitline )構造のDRAMにも適用可能である。更に、DRAMに限定されることもなく、CMOSインバータや各種の半導体メモリのような上部配線層を備える全ての半導体装置及びその製造方法に適用することができる。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、精度よく十分に近接する配線層間の寄生容量の発生を抑止して、近時の要求である半導体素子の更なる微細化及び高集積化が進んでも高速動作化を可能とし、信頼性の高い半導体装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるDRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図2】図1に引き続き、本発明の第1の実施形態におけるDRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態におけるDRAMの製造方法の主要工程を順に示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン半導体基板
2 素子形成領域
3 フィールド酸化膜
4 ゲート酸化膜
5 ゲート電極
6 サイドウォール
7 不純物拡散層
8,17 層間絶縁膜
11 平坦化膜
12 ストレージコンタクト
14 ストレージノード電極
15 容量絶縁膜
16 セルプレート電極
17 コンタクト孔
19 下地膜
21 配線層
22 ポリシロキサン
23 シリコン酸化膜
24 ピンホール
25 空洞
26 シリコン窒化膜
31 フォトレジスト

Claims (10)

  1. 半導体基板の上層に形成された層間絶縁膜上に複数の配線層を形成する第1の工程と、
    隣接する前記配線層間に所定の有機化合物膜を埋め込むように形成する第2の工程と、
    前記配線層上及び前記有機化合物膜上にシリコン酸化膜である第1の絶縁膜を形成する第3の工程と、
    前記第3の工程で形成された前記第1の絶縁膜に前記有機化合物膜の脱ガス作用により穿孔が形成された後、前記穿孔を通じて前記有機化合物膜を気化させて除去する第4の工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第4の工程の後に、前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成し、前記第2の絶縁膜の一部によって前記各穿孔内の少なくとも一部を埋め込む第5の工程を更に有することを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2の絶縁膜がシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1の工程の前に、前記半導体基板上に所定の半導体素子を形成する第6の工程と、
    前記半導体素子を覆うように前記半導体基板上に前記層間絶縁膜を形成する第7の工程と、
    前記層間絶縁膜の所定部位に開孔を形成する第8の工程とを更に有し、
    前記第1の工程において、前記開孔上を含む層間絶縁膜上に前記配線層を形成し、前記開孔を通じて前記半導体素子の所定部位と前記配線層とを接続することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記有機化合物膜が、フォトレジスト、ポリシロキサン、SOG及びポリイミドのうちから選ばれた1種を材料として形成されたものであることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 半導体基板の上層に形成された層間絶縁膜上に複数の配線層を形成する第1の工程と、
    隣接する前記配線層間に所定の有機化合物膜を埋め込むように形成する第2の工程と、
    前記配線層上及び前記有機化合物膜上にシリコン酸化膜である第1の絶縁膜を形成する第3の工程と、
    前記第1の絶縁膜に光照射し、下層の前記有機化合物膜に光反応を生ぜしめる第4の工程と、
    前記第4の工程で形成された前記第1の絶縁膜に前記有機化合物膜の脱ガス作用により穿孔が形成された後、前記穿孔を通じて、前記有機化合物膜を灰化処理して除去する第5の工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記第5の工程の後に、前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成し、前記第2の絶縁膜の一部によって前記各穿孔内の少なくとも一部を埋め込む第6の工程を更に有することを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第2の絶縁膜がシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1の工程の前に、前記半導体基板上に所定の半導体素子を形成する第7の工程と、
    前記半導体素子を覆うように前記半導体基板上に前記層間絶縁膜を形成する第8の工程と、
    前記層間絶縁膜の所定部位に開孔を形成する第9の工程とを更に有し、
    前記第1の工程において、前記開孔上を含む層間絶縁膜上に前記配線層を形成し、前記開孔を通じて前記半導体素子の所定部位と前記配線層とを接続することを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記有機化合物膜がフォトレジストであることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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