JP4050953B2 - コンソールボックス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコンソールボックスに関する。詳しくは、車両に用いられるコンソールボックスで、特にその上部のボックスドアを前後に2分割し、その前部側を180°反転させてテーブルとして用いることができるコンソールボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両に用いられているコンソールボックスで、特にその上部のボックスドアを前後に2分割して、その前部側をテーブルとして用いることができるようにしたものがある。その1例として、図3に特開2001ー294094号に記載されたものを示す。
【0003】
これは、同図に示すように、ボックス本体1と、該ボックス本体1の上部を蓋するボックスドア2とよりなり、該ボックスドア2は前部ボックスドア2aと後部ボックスドア2bとに2分割され、前記後部ボックスドア2bには、前方に延び、且つその先端近傍に軸受孔3を有する左右1対の支持腕4が設けられ、前記、前部前部ボックスドア2aは、前部の下部左右に軸5が設けられ、該軸5を前記支持腕4の軸受孔3に支持されて、前方に180°回転可能であるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のコンソールボックスでは、車両のように振動のある環境で使用されるため、振動に対して強くする必要がある。そのため、例えば前部ボックスドアを重くし、車両が振動してもテーブルとして使用中に前部ボックスドアが大きく振動しないようにすることが考えられる。
しかし、前部ボックスドアを重くすると、テーブル未使用状態から前部ボックスドアを回転させる際、相当の力が必要となり、使い勝手が悪くなるという問題が生ずる。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、前部ボックスドアと後部ボックスドアとに2分割されて、前部ボックスドアをテーブルとして使用するコンソールボックスにおいて、テーブル未使用状態から前部ボックスドアを回転させる際、軽く回転させることができ、且つ回転の終端では強力に固定される使い勝手の良いコンソールボックスを実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1は、コンソールボックスの上部に設けられるボックスドアを、前後に2分割して後部ボックスドア11と前部ボックスドア12とし、前記後部ボックスドア11から前方に延びる支持アーム13に設けたヒンジ軸14に前記前部ボックスドア12を支持させ、該前部ボックスドア12をヒンジ軸14を中心として回転し裏返してテーブルとして使用することができるコンソールボックスにおいて、前記前部ボックスドア12のヒンジ軸14近傍に板ばね15を設けると共に、前記支持アーム13のヒンジ軸近傍に当接片17を設け、前記板ばね15を、前記前部ボックスドア12に片持ち状態で取付け、該前部ボックスドア12が回転し前記板ばね15が前記当接片17に接する点をすぎると自由端が前部ボックスドア12に接触して両持ち状態となるように構成することにより、前記前部ボックスドア12をテーブル使用状態に回転させたとき、前記板ばね15は前記当接片17に接触後は、ばね力が強くなるようにしたことを特徴とする。
【0007】
この構成を採ることにより、前部ボックスドアを180°回転してテーブルとするとき、終端近くまでは軽く回動でき、終端では強く固定できる振動に強く且つ使い勝手の良いコンソールボックスが得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態の要部を示す断面図である。同図において符号10はコンソールボックス本体、11は該コンソールボックス本体10に図示なきヒンジ軸により回動可能に取付けられた後部ボックスドア、12は前部ボックスドアである。そして、後部ボックスドア11には、前方に延びた支持アーム13が設けられ、且つ該支持アーム13の先端近傍にはヒンジ軸14が設けられ、該ヒンジ軸14には前記前部ボックスドア12が180°回動可能に支持されている。
【0009】
また、前部ボックスドア12には、ヒンジ軸14の近傍に略クランク状に折り曲げられた板ばね15がねじ16により片持状に取付けられている。
また、前記支持アーム13には前記板ばね15が当接し前部ボックスドア12を固定するための当接片17が設けられている。なお、この当接片17は、金属でなくとも耐磨耗性が有れば樹脂でも良い。
【0010】
このように構成された本実施の形態の作用を図1及び図2により説明する。図1において、前部ボックスドア12はテーブルとしては未使用状態であり、板ばね15はどこにも当接していない。
次に前部ボックスドア12をテーブルとして使用する場合は、ヒンジ軸14を中心として反時計回りに回動させる。そして図2(a)の状態となるが、この状態に到るまでは、板ばね15はどこにも当接しない。従って前部ボックスドア12は軽い力で回動させることができる。
【0011】
図2(a)の状態では板ばね15は当接片17に当接し、この状態からさらに反時計回りに回動させると板ばね15の付勢力により回動させるのにより大きな力が必要になってくる。ただし、前部ボックスドア12の自重により反時計回りの回動は促進されるため、操作者にとってはそれほど大きな荷重とはならない。
【0012】
さらに、図2(b)の如く、前部ボックスドア12を反時計回りに回動させると、板ばね15と当接片17との干渉が次第に大きくなるため,回動させるための荷重も大きくなってくる。さらに、板ばね15と当接片17との接触部が当接片17下端を乗り越える直前では、板ばね15の自由端が前部ボックスドア12の点P部分に圧接し、それまで片持ちばねとして機能していた板ばね15が両持ちばねとして機能することになり、ここで極めて大きな付勢力が発生する。
【0013】
そして、板ばね15の当接片17に対する接触部が当接片17下端を乗り越えた直後に、図示しないストッパーにより前部ボックスドア12の回動が規制される。
この状態でテーブルとして使用することになるが、車両の振動があっても前部ボックスドア12は両持ちばねとして機能する板ばね15の付勢力に対抗する大きな力でなければ時計回りに回動することはないため、効果的にテーブルとして前部ボックスドア12の振動を防止することができる。
【0014】
【発明の効果】
本発明のコンソールボックスに依れば、前部ボックスドアに片持ち状態の板ばねを設けると共に、後部ボックスドアの支持アームに当接片を設け、前部ボックスドアを回動させた場合、前記板ばねが当接片に当接後は両持ち状態になるようにして付勢力を大きくしたことにより、前部ボックスドアをテーブルとしたときの振動を防止することが可能となる。また、前部ボックスドアの回動は最後を除いて軽いため、使い勝手は良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンソールボックスの実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明のコンソールボックスの実施の形態の作用を説明するための図である。
【図3】従来のコンソールボックスの1例を示す断面図である。
【符号の説明】
10…コンソールボックス本体
11…後部ボックスドア
12…前部ボックスドア
13…支持アーム
14…ヒンジ軸
15…板ばね
16…ねじ
17…当接片

Claims (1)

  1. コンソールボックスの上部に設けられるボックスドアを、前後に2分割して後部ボックスドア(11)と前部ボックスドア(12)とし、前記後部ボックスドア(11)から前方に延びる支持アーム(13)に設けたヒンジ軸(14)に前記前部ボックスドア(12)を支持させ、該前部ボックスドア(12)をヒンジ軸(14)を中心として回転し裏返してテーブルとして使用することができるコンソールボックスにおいて、
    前記前部ボックスドア(12)のヒンジ軸(14)近傍に板ばね(15)を設けると共に、前記支持アーム(13)のヒンジ軸近傍に当接片(17)を設け、
    前記板ばね(15)を、前記前部ボックスドア(12)に片持ち状態で取付け、該前部ボックスドア(12)が回転し前記板ばね(15)が前記当接片(17)に接する点をすぎると自由端が前部ボックスドア(12)に接触して両持ち状態となるように構成することにより、
    前記前部ボックスドア(12)をテーブル使用状態に回転させたとき、前記板ばね(15)は前記当接片(17)に接触後は、ばね力が強くなるようにした
    ことを特徴とするコンソールボックス。
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